JP2019004601A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
Description
コイルを形成するマグネットワイヤと接続された端子が、各コイル毎に少なくとも2つ設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、ステータには、所定の端子同士を接続する複数の端子金具を有する端子ユニットが設けられて、端子ユニットの端子金具と端子との接続によって、各コイルが結線されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成において、端子ユニットに、回転軸の軸受を保持する軸受保持部が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、マグネットワイヤと端子とは、ヒュージングによって接続されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの構成において、マグネットワイヤと端子とは、溶接によって接続されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れかの構成において、ステータコアは、周方向に分割される複数の分割コアを接合して形成され、各分割コアにコイル及び端子が設けられていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、電磁鋼板を積層してなるステータコアを有するステータと、回転軸を有するロータと、絶縁部材を介してステータコアに巻回される複数のコイルと、を含むブラシレスモータを用いた電動工具において、コイルを結線する方法であって、
絶縁部材に、コイルを形成するマグネットワイヤと接続される端子を、各コイル毎に少なくとも2つ設ける一方、所定の端子同士を接続する複数の端子金具をそれぞれ異なる配置態様で有する複数の端子ユニットを用意して、ステータコアに各コイルを巻回してマグネットワイヤを端子にそれぞれ接続した後、何れかの端子ユニットを選択してステータに固定し、端子ユニットの端子金具と端子とを接続させることで、端子ユニットを介して各コイルを結線することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7の構成において、各コイルはステータコアへ同時に巻回されてマグネットワイヤがそれぞれ端子に接続されることを特徴とする。
[ハンマドリルの説明]
図1は、電動工具の一例であるハンマドリルの縦断面図である。このハンマドリル1は、ブラシレスモータ3を収容する上下方向のモータハウジング2の上方に、出力部5を収容して前方へ延びる出力ハウジング4を備えている。モータハウジング2の下方には、コントローラ7を収容してその下方に2つのバッテリーパック8,8を装着可能なバッテリー装着部6が設けられている。9は、出力ハウジング4の後方からバッテリー装着部6に跨がって上下方向に設けられるハンドルである。
ブラシレスモータ3は、ステータ10と、ステータ10の内側にロータ11を備えたインナロータ型で、ロータ11の回転軸12を上向きにした姿勢でモータハウジング2内に収容されている。ステータ10は、ステータコア13と、ステータコア13の上下に設けられる上インシュレータ14及び下インシュレータ15と、上下インシュレータ14,15を介してステータコア13の内側に巻回される複数のコイル16,16・・(図2等)とを有している。ステータコア13は、複数の部品からなる分割構造となっているが、この分割構造の詳細については後述する。
また、シリンダ33内でピストン34の前方には、空気室37を介してストライカ38が前後移動可能に収容されて、その前方でツールホルダ30内には、インパクトボルト39が前後移動可能に収容されている。ここではツールホルダ30の先端からドリルビット等の先端工具を差し込んだ際には、先端工具の後端がインパクトボルト39を、シリンダ33前方の受けリング40に当接する位置まで後退させて後端をシリンダ33内に突出させる。41は、ツールホルダ30の前端に外装されて先端工具の着脱操作を行う操作スリーブである。
ハンドル9内には、コントローラ7と電気的に接続されるスイッチ46とコンデンサ47とが設けられて、スイッチ46から前方へ突出するプランジャには、スイッチレバー48が設けられている。
こうして回転軸12が回転すると、ギヤ26を介して中間軸24が減速して回転し、ベベルギヤ32,31を介してツールホルダ30を先端工具と共に回転させる。同時に、ギヤ27を介してクランク軸25が減速して回転し、コネクティングロッド35を介してピストン34がシリンダ33内で往復動し、空気室37を介してストライカ38を前後動させる。よって、ストライカ38がインパクトボルト39を介して先端工具を打撃する。
次に、ステータ10の構造について詳述する。
図2は、センサ回路基板19及び端子ユニット20を取り付ける前のステータ10の斜視図で、図1とは上下が逆となっている。ステータコア13は、内周に、中心へ向けて平面視T字状のティース52,52・・を複数(ここでは12個)突出させた筒状体となっているが、ここでは図3に示すように、筒状体の一部をなす円弧部51と、その円弧部551の内面から内側へ突出するティース52とからなる分割コア50,50・・に12分割されて、周方向に隣接する分割コア50,50同士の接合によってステータコア13が形成されるようになっている。分割コア50,50同士の接合部となる円弧部51の両端には、一端が平面視三角形状に突出する凸部53、他端が平面視V字状に凹む凹部54が、それぞれ上下方向の全長に亘って形成されている。この凸部53と凹部54とは互いに嵌合可能な形状である。また、円弧部51の周方向の中央部には、上下に貫通する貫通孔55が形成されている。
一体成形される樹脂成形部Rは、図4(A)に示すように、円弧部51の両端の凸部53及び凹部54と、ティース52の突出端と、貫通孔55との部分を除いて分割コア50の外周を所定の肉厚で被覆している。但し、ティース52の周方向の左右両面で樹脂成形部Rの内側には、図示しない絶縁紙が介在されて、二重の絶縁が図られている。
この樹脂成形部Rのうち、円弧部51の上側に位置する部分は、上インシュレータ14を構成する上絶縁部56となり、円弧部51の下側に位置する部分は、下インシュレータ15を構成する下絶縁部57となっている。すなわち、上下インシュレータ14,15もステータコア13と同様に12分割される。
このように、各分割コア50を、外面を被覆する樹脂成形部Rによって形状を固定するようにしているので、電磁鋼板の一体化と共に絶縁も同時になされる。また、各分割コア50にコイル16をそれぞれ形成しているので、マグネットワイヤの巻回が同じタイミングで容易に行える。
このように、センサ回路基板19を、ステータコア13に直接固定される複数の固定用ピン72,72・・を介して固定するので、精度の低い樹脂製の下インシュレータ15を介さずにセンサ回路基板19をステータコア13に対して位置決めすることができる。よって、ロータ11の回転位置の検出が正確に行えて制御性が向上し、回転検出用の永久磁石が不要となる。
図8は、図5において(1)〜(12)の数字で区別した12個のコイル16,16・・による結線パターンの例を示すもので、同図(A)はY結線4直列、(B)はY結線4並列、(C)はY結線2直列2並列、(D)はΔ結線4直列、(E)はΔ結線2直列2並列、(F)はΔ結線4並列となっている。
上記ステータ10によれば、ステータコア13を、周方向に分割される複数の分割コア50,50・・を接合して形成する一方、各コイル16及び分割コア50,50同士の接合部にワニス又は接着剤を塗布することで、一体性や密着性が増すことになる。よって、ステータコア13を分割構造として高占積率化や低コスト化を達成しつつ、耐久性や防塵性を確保することができる。
また、接着剤を塗布する場合、高熱伝導性を有する接着剤を採用すれば、コイル16の熱をステータ10に放熱しやすくなり、耐熱性が向上する。
一方、分割コア50を採用すると、励磁切替時に分割コア50,50間に発生する電磁力でびびり音が生じることがある。しかし、各コイル16及び分割コア50,50同士の接合部にワニス又は接着剤を塗布することで一体性や密着性が増すため、びびり音の低減効果が期待できる。
上記ステータ10によれば、コイル16を形成するマグネットワイヤと接続された端子板60,60が、各コイル16毎に2つ設けられているので、コイル16にテンションを掛けた状態でマグネットワイヤを端子板60,60に接続できる。よって、コイル16に緩みや撓みが発生するおそれがなく、断線やレアショートが防止される。
従って、この発明は、ステータコアが分割されないステータにおいても採用できる。
ここでは、ステータ10に、所定の端子板60,60同士を接続する複数の端子金具75,75・・を有する端子ユニット20を設けて、端子ユニット20の端子金具75と端子板60との接続によって各コイル16が結線されるようにしている。すなわち、端子金具75の形状や配設形態が異なる複数の端子ユニット20を用意して、ステータコア13に各コイル16を巻回してマグネットワイヤを端子板60にそれぞれ接続した後、何れかの端子ユニット20を選択してステータ10に固定し、端子ユニット20の端子金具75と端子板60とを接続して、端子ユニット20を介して各コイル16を結線することができる。よって、端子ユニット20の使い分けによって、図8のように直列、並列、Y結線、Δ結線を容易に選択することができる。このように端子ユニット20のみの変更で結線方法を変更できるため、同じ巻線設備を用いて、それぞれの製品仕様に応じて、製造時間(巻数)や製造性(線径)から最適な巻線仕様を選定可能となる。
従って、端子ユニットに係る発明は、ステータコアが分割されないステータにおいても採用できる。
また、端子ユニット20により、隣り合う同位相となる一方のコイル16のマグネットワイヤの始端と、他方のコイル16のマグネットワイヤの終端とを接続すれば、分数スロットが採用される場合でも、同じ巻線設備を用いて分割体65を作成できる。
分割コアは、図10(A)に示す分割コア50Aのように、円弧部51の周方向の両端形状を、隣接する分割コア50A,50A同士で互い違いに噛み合うように、凸部53と凹部54との2種類の異なる形状が交互に表れる凹凸形状としてもよい。
この凹凸形状は、円弧部51となる一方の端部を凸、他方の端部を凹として両端形状が異なる電磁鋼板を、所定枚数毎に向きを変えて重ね合わせることで形成できる。
この分割コア50Aに対して同様に樹脂で、上絶縁部56及び下絶縁部57、上下外リブ58,59等を含む樹脂成形部Rを形成してコイル16を巻回し、両端末16a,16aを端子板60,60へ電気的に接続すれば、図10(B)に示すように、分割コア50Aの円弧部51の周方向の両端が凹凸形状として露出する分割体65Aが得られる。
このように、各分割コア50Aにおける分割コア50A,50A同士の接合部となる端部を、凸部53と凹部54との2つの異なる形状が交互に表れる形態としたことで、分割コア50A,50Aの接合状態で端部同士が噛み合い、スラスト方向での強度や密着性を確保することができる。よって、ステータコア13を分割構造として高占積率化や低コスト化を達成しつつ、耐久性や防塵性を確保することができる。
なお、端部形状は三角形状の凸部53とV字状の凹部54とに限らず、半円状の凸部と凹部と、文字通りの凸部と凹部との嵌合とする等、2つの異なる形状で噛み合いが可能であれば、適宜変更できる。これは、図3に示す分割コア50でも同様で、凸部53と凹部54とに限らず適宜変更できる。
このような互い違いの構造は、上下絶縁部56,57においても適用することができる。例えば図11(A)に示すように、一方の分割コア50(50A)における上絶縁部56を、下側が隣接する分割コア50(50A)側へ伸び、上側が自身側へ後退する凹凸部78aとし、他方の分割コア50(50A)における上絶縁部56を、上側が隣接する分割コア側へ伸び、下側が自身側へ後退する逆の凹凸部78bとする。この場合も接合状態で凹凸部78a,78b同士が互い違いに噛み合うことになる。これは下絶縁部57においても同様である。
このように、上下絶縁部56,57を分割コア50(50A)と同様に分割して各分割コア50(50A)にそれぞれ配置すると共に、上絶縁部56,56同士及び下絶縁部57,57同士の当接部を、互い違いに噛み合う凹凸形状とすれば、絶縁距離を長く確保することができる。また、ステータコア13を分割構造として高占積率化や低コスト化を達成しつつ、上下絶縁部56,57同士の一体化により、スラスト方向の強度を高めて耐久性や防塵性を確保することができる。
なお、凹凸形状はこれに限らず、凹部や凸部の数を増やしてもよいし、凹凸形状に限らず、図11(B)に示すように、傾斜面79,79同士の当接とすることも可能である。
図12(A)に示す分割コア50Bのように、円弧部51の両端に、筒状のヒンジ部80と、ヒンジ部80が嵌合する凹面部81とを交互に形成して、隣接する分割コア50B,50Bの円弧部51の端部同士で、ヒンジ部80,80が交互に同軸上で重なるようにする。
このヒンジ部80及び凹面部81も、分割コア50Aと同様に、一方の端部をヒンジ部80の一部となるリング状、他方の端部を凹面部81の一部となる凹状として両端形状が異なる電磁鋼板を、所定枚数毎に向きを変えて重ね合わせることで形成できる。
そして、同図(B)に示すように、センサ回路基板19の固定用ピン72を、隣接する分割コア50B,50B間で同軸上に位置するヒンジ部80,80に跨がって貫通させることで、分割コア50B,50B同士を接合することができる。
なお、図13では、各分割コア50Bを樹脂成形部Rで固定してなる分割体65Bにおいて、下絶縁部57に設けられる一方の端子板60は、長い方の端部60aを有しないL字状となって、他方の端子板60の長い方の端部60aのみに端子ユニット20の端子金具75の二股端部76が電気的に接続されている。また、隣接する分割体65B,65Bのコイル16,16は、固定用ピン72の外側を回り込む渡り線16bによって繋がった状態で、固定用ピン72を挟んで隣り合うコ字状の端子板60とL字状の端子板60とにそれぞれ電気的に接続されて結線されている。
このように、固定用ピン72を、隣接する2つの分割コア50B,50Bに跨がって固定すれば、固定用ピン72を分割コア50B,50B同士の連結とセンサ回路基板19の取付とに兼用できる。
特に、図12(B)のように固定用ピン72によって連結した状態で分割コア50B,50B間の間隔を広げてティース52,52間の間隔を広く取れば、樹脂成形部Rを形成した後のコイル16,16の巻回がしやすくなり、マグネットワイヤを切断せずに巻回することができ、端子板の数を減らすことができる。また、図13の結線構造では、固定用ピン72をコイル16,16間の渡り線16bの位置決めにも使用できる。
なお、図12のように固定用ピン72を分割コア50B,50Bの連結に用いる場合、ヒンジ部80と凹面部81との内側には、円弧部51,51同士が周方向に連続状となる位置よりも回り過ぎないように、互いに当接して回り過ぎを規制するストッパ面80a,81aを設けることが望ましい。
分割コア50(50A,50B)の固定は、樹脂による一体成形に限らず、図14に示すように、外周を圧粉磁心(鉄等の磁性体と樹脂との混合材)83で被覆したり、図15に示すように、焼き嵌め又は冷やし嵌めされる筒状で金属製の固定部材84で固定したりすることによっても可能である。このような圧粉磁心83や固定部材84を採用すれば、分割コア50(50A,50B)の固定が容易に行える。
特に、固定部材84の外周に、突起部として、上下に延びる複数の突条85,85・・を、周方向に等間隔で設けるようにすれば、コイル16の発熱を固定部材84を介して効果的に放熱できる。また、各分割コア50(50A,50B)の外周と固定部材84との間にワニス又は接着剤を介在させて一体性を向上させるようにしてもよい。固定部材も円筒状に限らず、角筒状としたり、外周面の一部に凹みがあったりしてもよい。
また、突条85や突起を、遠心ファン28による冷却風を整流するように配置すれば、冷却風による騒音を低減することができる。
なお、下側の軸受21を保持する軸受保持部77は、端子ユニット20でなく固定部材84に設けることもできる。
図18に示すように、各分割コア50(50A,50B)の円弧部51の外周面に、複数の突起部86,86・・を設けることができる。この突起部86は、上下方向(電磁鋼板の積み方向)に等間隔で配置される列が、周方向に等間隔をおいて複数設けられるが、周方向に隣接する列同士では、突起部86,86が交互に上下方向へ位相がずれるように配置されている。但し、円弧部51の両端では、突起部86a,86a・・が上下方向へ連続状に並ぶように形成されて、各円弧部51の端部同士で突起部86a,86aの列が隣接している。この隣接する突起部86a,86aの列同士を、溶接や別体の挟持部材等で接合することで、分割コア50(50A,50B)同士の接合が可能となっている。
各突起部86は、分割コア50(50A,50B)を形成する電磁鋼板にそれぞれ突起部86,86aの一部を形成することで積層状態で形成されるようにしてもよいし、別体の突起部86,86aを円弧部51へ接合するようにしてもよい。
このように、各分割コア50(50A,50B)の外周面に、複数の突起部86,86aを設けたことで、コイル16の発熱を効果的に放熱できる。
特にここでは、突起部86,86aを電磁鋼板の積み方向に沿って等間隔で配置しているので、放熱効果を均等に得ることができる。
また、突起部86aは、分割コア50(50A,50B)同士が接合される両端では直線状に並設されて、隣接する分割コア50(50A,50B)間の突起部86aの列同士を溶接等することで分割コア50(50A,50B)同士を接合しているので、放熱用の突起部86aを利用して分割コア50(50A,50B)同士が接合できる合理的な構造となる。
なお、突起部86を遠心ファン28による冷却風を整流するように配置すれば、冷却風による騒音を低減することができる。
上記形態や変更例における分割コア50(50A,50B)は、ステータコア13を周方向に分割する円弧部51とティース52とからなる構造であるが、分割形態はこれに限らない。例えばロータコア13を、図19に示す円筒状の外周部90と、図20に示す複数のティース91,91・・とに分割することも可能である。ここでは外周部90の内面でティース91の配置位置に、上下に貫通するアリ溝92,92・・を形成し、各ティース91の外端に、アリ溝92に嵌合するアリほぞ93を形成して、アリほぞ93に、固定用ピン72の貫通孔55を形成している。
一方、上下絶縁部56,57を含む樹脂成形部Rは、図21(A)に示すように、ティース91がアリほぞ93側から挿入される開口R1を有してティース91を覆い、上下外リブ58,59からは下絶縁部57のみが外側へ突出する筒状で一体成形されている。この樹脂成形部Rにコイル16が巻回されて両端末16a,16aが端子板60,60に接続された状態で形成されている。
このように、ステータコア13を、円筒状の外周部90と、その外周部90から内側に突出して各コイル16が巻回される複数のティース91とに分割して、外周部90とティース91との接合によって形成したことで、連続した外周部90を用いる分、強度を維持することができる。
特にここでは、予めコイル16を巻回した樹脂成形部Rにティース91を挿入して外周部90に接合するので、組み付けが容易に行える。
また、上記分割形態では、ティース91をそれぞれ独立して形成しているが、図24に示すように、隣接するティース91,91の突出端95,95の間に、両突出端を繋ぐ繋ぎ部96,96・・を設けて、全てのティース91,91・・を突出端95,95同士で固定して一体化してもよい。この場合、繋ぎ部96も含めた形状で電磁鋼板を形成すればよい。
さらに、図25に示すように、各樹脂成形部Rにおいて、隣接するティース91,91の突出端95,95間に、上下内リブ63,64間を接続する接続部97,97を一体に設けて、一体成形樹脂である接続部97を介して全ての樹脂成形部Rを一体化することもできる。
このようにティース91や樹脂成形部Rを一体化すれば、外周部90への組み付けがしやすくなり、管理も容易となる。
また、これらの外周部は円筒状に限らず、外周面や内周面が非円形(多角形や一部に凹凸)であってもよい。
また、コイルを形成するマグネットワイヤは、平角線を用いてもよい。
さらに、コイル(スロット)の数は12に限らず、これ以外の数であっても差し支えない。勿論ハンマドリルに限らず、ブラシレスモータを駆動源として用いるものであれば、インパクトドライバやマルノコ等の他の電動工具であっても上記各発明は適用可能である。
Claims (8)
- 電磁鋼板を積層してなるステータコアを有するステータと、回転軸を有するロータと、絶縁部材を介して前記ステータコアに巻回される複数のコイルと、を含むブラシレスモータを用いた電動工具であって、
前記コイルを形成するマグネットワイヤと接続された端子が、各前記コイル毎に少なくとも2つ設けられていることを特徴とする電動工具。 - 前記ステータには、所定の前記端子同士を接続する複数の端子金具を有する端子ユニットが設けられて、前記端子ユニットの前記端子金具と前記端子との接続によって、各前記コイルが結線されることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
- 前記端子ユニットに、前記回転軸の軸受を保持する軸受保持部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動工具。
- 前記マグネットワイヤと前記端子とは、ヒュージングによって接続されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電動工具。
- 前記マグネットワイヤと前記端子とは、溶接によって接続されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の電動工具。
- 前記ステータコアは、周方向に分割される複数の分割コアを接合して形成され、各前記分割コアに前記コイル及び前記端子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電動工具。
- 電磁鋼板を積層してなるステータコアを有するステータと、回転軸を有するロータと、絶縁部材を介して前記ステータコアに巻回される複数のコイルと、を含むブラシレスモータを用いた電動工具において、前記コイルを結線する方法であって、
前記絶縁部材に、前記コイルを形成するマグネットワイヤと接続される端子を、各前記コイル毎に少なくとも2つ設ける一方、
所定の前記端子同士を接続する複数の端子金具をそれぞれ異なる配置態様で有する複数の端子ユニットを用意して、
前記ステータコアに各前記コイルを巻回して前記マグネットワイヤを前記端子にそれぞれ接続した後、何れかの前記端子ユニットを選択して前記ステータに固定し、前記端子ユニットの前記端子金具と前記端子とを接続させることで、前記端子ユニットを介して各前記コイルを結線することを特徴とする電動工具における前記コイルの結線方法。 - 各前記コイルは前記ステータコアへ同時に巻回されて前記マグネットワイヤがそれぞれ前記端子に接続されることを特徴とする請求項7に記載の電動工具における前記コイルの結線方法。
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