JP2014027801A - 減速機付モータ及び減速機付モータの製造方法 - Google Patents

減速機付モータ及び減速機付モータの製造方法 Download PDF

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精一 村上
Masumi Tsuchida
真澄 土田
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Abstract

【課題】インシュレータに設けられたターミナルとアーマチャとを容易に接続することができる減速機付モータ及び減速機付モータの製造方法を得る。
【解決手段】減速機付モータとしてのワイパモータ10は、アーマチャ22及びモータハウジング16を有するモータ本体と、アーマチャ22の回転を所定の減速比で減速して出力軸12に伝達する減速機24と、を備えている。また、ワイパモータ10は、減速機24が支持されたギヤハウジング18と、出力軸12の回転を制御する制御回路が配置された回路基板26と、ターミナル28及びターミナル28が取付けられたインシュレータ30と、を備えている。さらに、ワイパモータ10は、ギヤハウジング18に取付けられることによってターミナル29とアーマチャ22とが回路基板26に設けられた連通部を通じて電気的に接続されるカバープレート20を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、減速機付モータ及び減速機付モータの製造方法に関する。
下記特許文献1に記載された減速機付モータは、アーマチャの回転を所定の減速比で減速して出力させるための減速機(ウォーム及びウォームホイール)を備えている。また、この減速機付モータは、ギヤハウジング(ハウジング)を被うカバープレート(ハウジングカバー)を備えており、このカバープレートには給電等を行なうためのターミナル(コネクタピン)を有するインシュレータ(ユニットプレート)が取付けられている。
特許第3626479号公報
しかしながら、減速機付きモータの出力軸の回転(回転数及び回転角度等)を制御するための制御回路を介してインシュレータに設けられたターミナルとアーマチャとを電気的に接続する場合、その制御回路が配置される回路基板がカバープレートに取付けられたインシュレータ上に設けられると、回路基板がカバープレート内の広いスペースを占有するため空間が隔てられ、インシュレータに設けられたターミナルとアーマチャとを電気的に接続することが難しくなることが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、インシュレータがカバープレートに取付けられていると共に、回路基板がインシュレータ上に配置されたレイアウトであっても、インシュレータに設けられたターミナルとアーマチャとを容易に接続することができる減速機付モータ及び減速機付モータの製造方法を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る減速機付モータは、通電されることによって軸線回りに回転するアーマチャを有するモータ本体と、該モータ本体に接続されて前記アーマチャの回転を所定の減速比で減速して出力軸に伝達する減速機と、前記減速機が内部に収容されていると共に、前記減速機が支持されたギヤハウジングと、前記出力軸の回転を制御する制御回路が配置された回路基板と、外部コネクタの端子が接続される第1ターミナルと、前記回路基板を介して前記第1ターミナルと電気的に接続された第2ターミナルとが取付けられたインシュレータと、前記インシュレータが取り付けられていると共に、前記回路基板が前記インシュレータ上に配置されており、前記ギヤハウジングに取付けられることによって前記第2ターミナルと前記アーマチャとが前記回路基板に設けられた連通部を通じて電気的に接続されるカバープレートと、を備えている。
請求項1記載の本発明では、モータ本体のアーマチャが軸線回りに回転駆動されると、ギヤハウジングの内部に収容され支持されている減速機によってアーマチャの回転が所定の減速比で減速されて出力軸から出力される。ここで、本発明では、第1ターミナル及び第2ターミナルが取付けられたインシュレータがカバープレートに取付けられており、さらに出力軸の回転を制御する制御回路が配置された回路基板がインシュレータ上に配置されている。さらに、カバープレートがギヤハウジングに取付けられると、第2ターミナルとアーマチャとが前記回路基板に設けられた連通部を通じて電気的に接続される。その結果、第1ターミナル、回路基板及び第2ターミナルを介してアーマチャに給電することが可能となる。
以上説明したように、本発明では、インシュレータがカバープレートに取付けられていると共に、回路基板がインシュレータ上に配置されたレイアウトであっても、回路基板に設けられた連通部を通じてインシュレータに設けられた第2ターミナルとアーマチャとを容易に接続することができる。
請求項2記載の本発明に係る減速機付モータは、請求項1記載の減速機付モータにおいて、前記連通部が、前記回路基板における前記第2ターミナルと対向する部位が切り欠かれることにより若しくは貫通孔により形成されている。
請求項2記載の本発明では、回路基板における第2ターミナルと対向する部位が切り欠かれている若しくは貫通孔が形成されているため、第2ターミナルとアーマチャとをより一層容易に接続することができる。
請求項3記載の本発明に係る減速機付モータは、請求項2記載の減速機付モータにおいて、前記第2ターミナルはギヤハウジング側に向けて突出していると共に、前記第2ターミナルが前記アーマチャに設けられたコンミテータに摺接するブラシと接続された端子に接続されている。
請求項3記載の本発明では、回路基板における第2ターミナルと対向する部位が切り欠かれている若しくは貫通孔が形成されていると共に、第2ターミナルがギヤハウジング側に向けて突出しているため、インシュレータに設けられた第2ターミナルとブラシが接続された端子とを容易に接続することができる。
請求項4記載の本発明に係る減速機付モータは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の減速機付モータにおいて、前記インシュレータは、前記カバープレートの一部に嵌合することによって仮保持される仮保持構造を有している
請求項4記載の本発明では、インシュレータがカバープレートの一部に嵌合することによって、インシュレータがカバープレートに仮保持されるため、回路基板をインシュレータ上に配置すると共に、該回路基板をカバープレートに取付ける際の作業性を向上させることができる。
請求項5記載の本発明に係る減速機付モータは、請求項4記載の減速機付モータにおいて、前記カバープレートには、ブリージング孔が軸芯部に形成された凸部が設けられていると共に、この凸部に前記インシュレータの一部が嵌合することによって前記インシュレータが前記カバープレートに仮保持される。
請求項5記載の本発明では、インシュレータが上記構成の凸部に嵌合することによって、インシュレータがカバープレートに仮保持される。そのため、インシュレータとカバープレートとの間に別部材を介装させることなくターミナルが設けられたインシュレータをカバープレートに仮保持させることができる。
請求項6記載の本発明に係る減速機付モータは、請求項4又は請求項5記載の減速機付モータにおいて、前記カバープレートには、前記外部コネクタが接続されるコネクタの一部を構成する筒状部が形成されており、この筒状部に前記インシュレータの一部が挿入されると共に、前記インシュレータがカバープレートに仮保持されることによって前記第1ターミナルが前記筒状部内に配設される。
請求項6記載の本発明では、カバープレートに設けられた筒状部にインシュレータの一部が挿入されることによって、筒状部内に第1ターミナルが配設される。すなわち、本発明では、第1ターミナルを備えたインシュレータをカバープレートに仮保持させることによって、外部コネクタが接続可能なコネクタを構成することができる。
請求項7記載の本発明に係る減速機付モータは、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の減速機付モータにおいて、前記カバープレートは、樹脂材料を用いて形成されており、前記インシュレータは、前記カバープレートの樹脂材料とは異なる樹脂材料を用いて形成されていると共に、該インシュレータには前記第1ターミナル及び前記第2ターミナルが取り付けられている。
ところで、第1ターミナル及び第2ターミナルが回路基板に固定される際にハンダ付けが施されると、ハンダ付けの熱が第1ターミナル、第2ターミナル及びインシュレータに加わる。そのため、この熱を考慮してインシュレータの材料が選定される。
一方、カバープレートと第1ターミナル及び第2ターミナルとを一体に形成した場合、カバープレートを形成するための樹脂材料として、上記の熱を考慮した樹脂材料を選定する必要がある。
しかしながら、請求項7記載の本発明では、第1ターミナル及び第2ターミナルを備えたインシュレータとカバープレートとが別体構造とされている。そのため、カバープレートを形成するための樹脂材料を選定するにあたり、上記のハンダ付けの熱を考慮しなくても良い。すなわち、本発明では、インシュレータよりも耐熱性の低い材料を用いてカバープレートを形成することができる。その結果、例えば、成形性(樹脂の成形時の流動性など)の良好な樹脂材料を選定することができる。
請求項8記載の本発明に係る減速機付モータの製造方法は、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の減速機付モータの製造方法であって、前記インシュレータを前記カバープレートに仮保持させる第1の工程と、前記回路基板を前記カバープレートに取り付けることによって前記インシュレータの前記カバープレートへの本固定を完了させる第2の工程と、前記インシュレータが本固定された前記カバープレートを前記ギヤハウジングに取付ける第3の工程と、を有する。
請求項8記載の本発明では、上記の第1の工程及び第2の工程を経た後に第3の工程が行なわれる。すなわち、本発明では、部分組立てのなされたカバープレートをギヤハウジングに取付けることによって、第2ターミナルとアーマチャとを接続することができる。すなわち、外部コネクタの端子が接続される第1ターミナルが、回路基板を介して第2ターミナル、アーマチャへと電気的に接続される。
(A)はワイパモータをモータハウジング側から見た側面図であり、(B)はワイパモータをカバープレート側から見た平面図である。 (A)は図1(B)に示された2A−2A線に沿って切断した断面を示す断面図であり、(B)は図1(B)に示された2B−2B線に沿って切断した断面を示す断面図である。 (A)はインシュレータ及び回路基板が取付けられたカバープレートを該カバープレートの意匠面側から見た斜視図であり、(B)はインシュレータ及び回路基板が取付けられたカバープレートを該カバープレートの内側から見た平面図である。 (A)及び(B)はカバープレートを該カバープレートの内側から見た斜視図である。 (A)はターミナルを備えたインシュレータを示す斜視図であり、(B)は(A)に示されたインシュレータを反対方向から見た斜視図である。 (A)はインシュレータがカバープレートに仮保持された状態を示す斜視図であり、(B)はインシュレータとカバープレートとの嵌合部を拡大して示す拡大斜視図である。 (A)はインシュレータが変形例に係るカバープレートに仮保持された状態を示す斜視図であり、(B)はインシュレータと変形例に係るカバープレートとの嵌合部を拡大して示す拡大斜視図である。 回路基板及び回路基板上に配置された回路素子等を示す斜視図である。 インシュレータ及び回路基板が取付けられたカバープレートの斜視図である。
図1〜図6及び図8、図9を用いて、本実施形態の減速機付モータについて説明する。
図1(A)及び(B)に示されるように、本実施形態の減速機付モータは、出力軸12が所定の角度範囲内で往復回動することによって、この出力軸12に取付けられた図示しないワイパ装置を往復作動させるワイパモータ10である。
図2(A)及び(B)に示されるように、ワイパモータ10は、該ワイパモータ10のケース14を構成するモータハウジング16、ギヤハウジング18及びカバープレート20を備えている。また、ケース14の内部には、通電されることによって軸線回りに回転するアーマチャ22、このアーマチャ22の回転を所定の減速比で減速して出力軸12に伝達する減速機24、及びアーマチャ22の回転を制御するための制御回路を構成する回路素子27を備えた回路基板26が設けられている。また、ケース14の内部には、第1ターミナルとしてのターミナル28及び第2のターミナルとしてのターミナル29(図5参照)を備えたインシュレータ30が設けられている。以下、先ずワイパモータ10のケース14を構成するモータハウジング16、ギヤハウジング18、及びカバープレート20について説明し、次いでアーマチャ22、減速機24、及び回路基板26について説明し、最後に本発明の要部であるインシュレータ30について説明する。
(モータハウジング16)
図1(B)及び図2(A)に示されるように、モータハウジング16は、鋼板材にプレス加工が施されることによって有底円筒状に形成されていると共に、後述するアーマチャ22と共にモータ本体を構成している。具体的には、モータハウジング16は、円筒状の周壁32と、この周壁32の一端を閉止する底壁34と、を備えている。また、周壁32の内周面には、4つのマグネット36が固定されており、マグネット36はモータハウジング16の周方向に沿って等間隔(磁極の中心線が90°毎)に配置されている。また、底壁34の中心部には、後述するアーマチャ22の軸部68の基端側が軸支される軸支部38が設けられている。
(ギヤハウジング18)
図2(A)及び(B)に示されるように、ギヤハウジング18はアルミニウム合金を用いて形成されていると共に、一部開口された略直方体箱状に形成されている。具体的には、ギヤハウジング18には、後述する減速機24が収容される減速機収容部40が形成されている。また、この減速機収容部40には、出力軸12が挿通されてその先端部が外部に突出されると共に、この出力軸12を回転可能に軸支する筒状の軸支部42が底部に形成されている。
また、ギヤハウジング18には、上記軸支部42と直交する方向に向けて開口すると共に、減速機収容部40に連通された円形の開口44が形成されている。さらに、ギヤハウジング18には、開口44と同軸上に配置されたベアリング保持部46が設けられている。以上説明した開口44に後述するアーマチャ22の軸部68が挿通されていると共に、軸部68に圧入されたベアリング45のアウタレースがベアリング保持部46に保持されている。
また、ギヤハウジング18には、後述するアーマチャ22の軸部68の先端側が軸支される軸支部48が設けられている。なお、減速機収容部40は、後述するカバープレート20がギヤハウジング18に取付けられることによって閉止されている。
(カバープレート20)
図4(A)及び(B)に示されるように、カバープレート20は、樹脂材料を用いて形成されていると共に、ギヤハウジング18(図2(B)参照)側へ開放された略直方体箱状に形成されている。具体的には、カバープレート20は、出力軸12の軸方向(図2(B)参照)を板厚方向とする矩形板状に形成された底壁部50と、底壁部50の外縁部からギヤハウジング18側に延びる側壁部52と、を備えている。また、側壁部52には、外部コネクタが接続されるコネクタ54の一部を構成する矩形筒状の筒状部56が形成されている。
また、底壁部50には、カバープレート20の内側(回路基板26等が設けられている側)に向けて突出するように円柱状の凸部58が形成されている。また、この凸部58は、底壁部50における長手方向の中間部かつモータハウジング16側(図1(B)参照)の端部に配置されている。さらに、凸部58の軸芯部には、カバープレート20の内側と外側とを連通する円形のブリージング孔60が形成されている。また、図3(A)に示されるように、ブリージング孔60は、シートフィルタ62によって閉止されている。なお、このシートフィルタ62には、空気などの気体は透過するが水等の液体は透過できない公知のシート材料が用いられている。
さらに、図4(A)及び(B)に示されるように、底壁部50には、後述する回路基板26を固定するためのタッピングスクリュ64(図3(B)参照)が螺入される円筒状のボス部66が立設されている。
(アーマチャ22)
図2(A)に示されるように、アーマチャ22は、軸部68と、アーマチャコア70と、を含んで構成されている。軸部68は、略丸棒状に形成されて、モータハウジング16と同軸上に配置されている。そして、軸部68の基端側は、モータハウジング16の底壁34に設けられた軸支部38に回転自在に支持されており、軸部68の先端側は、ギヤハウジング18に設けられた軸支部48に回転自在に支持されている。また、軸部68の軸方向の中間部には、ベアリング45(のインナーレース)が圧入されている。さらに、軸部68の先端側の部分には、ウォーム79が転造加工などにより一体に形成されている。
アーマチャコア70は、軸部68の基端側に固定されていると共に、モータハウジング16内に収容配置されている。このアーマチャコア70は、複数の鉄心単板を積層して形成されており、アーマチャコア70にコイルが巻回されてアーマチャコイル72が形成されている。さらに、アーマチャコア70よりも軸部68の先端側には、コンミテータ74がアーマチャコア70に隣接して設けられている。また、ブラシホルダ76に保持されたブラシ78はコンミテータ74の外周面に当接(摺接)している。
(減速機24)
図2(A)及び(B)に示されるように、減速機24は、アーマチャ22の軸部68に形成されたウォーム79と、出力軸12と一体に形成されたウォームホイール80とを含んで構成されている。図2(A)に示されるように、ウォーム79は、軸部68の軸方向に沿って螺旋状に形成されている。また、図2(B)に示されるように、ウォームホイール80は、円盤状に形成されていると共に、その周方向に沿って断面形状が片円弧状をなすギヤ歯が形成されている。以上説明した、ウォーム79とウォームホイール80のギヤ歯とが噛み合うことによって、アーマチャ22の回転を所定の減速比で減速して出力軸12に伝達することが可能となっている。なお、ウォームホイール80には、該ウォームホイール80の回転角度を検出するためのマグネットセンサ82が出力軸12と同心状に取付けられている。
(回路基板26)
図2(B)、図3(B)及び図8に示されるように、回路基板26は、カバープレート20の底壁部50対向して(略平行に)延びる板状に形成されていると共に、ターミナル29、端子78A及びブラシ78等を介してアーマチャ22と電気的に接続されている。また、回路基板26は、出力軸12の回転を制御する(出力軸12が所定の角度の範囲内で往復回動するように制御する)ための制御回路を構成する回路素子27を備えている。さらに、回路基板26には、後述するインシュレータ30に設けられたターミナル28及びターミナル29の一端(ハンダ付け部28A,29B)が接合(ハンダ付け)されている。このターミナル28及び回路基板26を介してコネクタ54からアーマチャ22に通電されることによって、出力軸12に取付けられたワイパ装置(図示省略)が作動するようになっている。
また、回路基板26及びインシュレータ30がカバープレート20に取付けられた状態において、回路基板26におけるターミナル29の接続部29Aと対向する部位が切り欠かれている。すなわち、この切り欠かれた部分からターミナル29の接続部29Aがギヤハウジング18側に向けて突出することが可能とされている(以下、この切り欠かれた部分を連通部としての「切欠部26A」という)。
(インシュレータ30)
図5(A)及び(B)に示されるように、インシュレータ30は、電気絶縁性を有する樹脂材料を用いて形成されていると共に、カバープレート20の筒状部56(図4(A)参照)に挿入される挿入部84と回路基板26(図3(B)参照)が接合される基板接合部86とを備えた略L字板状に形成されている。また、インシュレータ30には複数の係止溝88が形成され、さらに、各々の係止溝88に複数のターミナル28が係止されている。また、ターミナル28が係止溝88に係止された状態において、ターミナル28の一端は、挿入部84からカバープレート20の筒状部56の側に向けて突出し(図1参照)、かつターミナル28の他端(ハンダ付け部28A)は、基板接合部86から回路基板26(図2(A)参照)側に向けて突出している。さらに、図3(B)及び図9に示されるように、ターミナル28のハンダ付け部28Aは、回路基板26にハンダ付けによって接合されている。なお、回路基板26はタッピングスクリュ64によってカバープレート20に固定されている。
また、図5(B)に示されるように、基板接合部86には、上記カバープレート20に設けられた凸部58(図4参照)に嵌合する嵌合凹部96が形成されている。この嵌合凹部96は、円柱状の凸部58の周壁に対応する円弧壁部97を有していると共に、ターミナル28の一端が突出する方向側が切り欠かれている。その結果、図6(A)及び(B)に示されるように、インシュレータ30の挿入部84をカバープレート20の筒状部56に挿入する方向へ移動させる(インシュレータ30を矢印A方向へ移動させる)ことによって、嵌合凹部96を凸部58に嵌合させることが可能となっている。また、嵌合凹部96が凸部58に嵌合することによって、インシュレータ30がカバープレート20に仮固定される。なお、図7(A)及び(B)に示されるように、嵌合凹部96が凸部58に嵌合した後に、インシュレータ30がカバープレート20の底壁34と離間する方向に移動することを規制する規制部110を設けた構成としてもよい。この規制部110は、凸部58の先端部に設けられたL字状の係止片112が、インシュレータ30の嵌合凹部96に設けられた係止溝114に係止されることによって構成されている。
また、図6に示されるように、インシュレータ30の挿入部84をカバープレート20の筒状部56に挿入すると、ターミナル28が筒状部56に配設される。その結果、電源等を供給するための外部コネクタが接続されるコネクタ54が構成されている。
図5(A)及び図8に示されるように、基板接合部86には、ターミナル28及び回路基板26を介してブラシホルダ76に支持されたブラシ78に接続されている端子78Aに接続されるターミナル29が設けられている。ターミナル29は、導電性の板材を略U字状に屈曲させることによって形成されており、一端がブラシ78の端子78Aに接続される接続部29Aとされていると共に、他端が回路基板26へのハンダ付け部29Bとされている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態のワイパモータ10のコネクタ54には、外部電源等に接続されたコネクタが接続される。その結果、回路基板26(図2(B)参照)がターミナル28を介して外部電源等に接続される。また、ターミナル28、回路基板26、ターミナル29、及びブラシ78等を介してアーマチャ22に通電されると、そのアーマチャ22が軸部68の軸線回りに回転し、減速機24を介して出力軸12に取付けられたワイパ装置(図示省略)が作動する。
ここで、図9示されるように、本実施形態では、ターミナル28及びターミナル29が取付けられたインシュレータ30がカバープレート20に取付けられており、さらに出力軸の回転を制御する制御回路が配置された回路基板26がインシュレータ30上に配置されている。さらに、このカバープレート20が、減速機24が組み付けられたギヤハウジング18に取付けられると、ターミナル29とアーマチャ22とが前記回路基板26に設けられた切欠部26Aを通じて電気的に接続される(ターミナル29とブラシ78に接続されている端子78Aとが接続される)。その結果、ターミナル28、回路基板26、ターミナル29、及びブラシ78に接続されている端子78A等を介してアーマチャ22に給電することが可能となる。すなわち、本実施形態では、コネクタ54を構成すべくインシュレータ30がカバープレート20に取付けられ、回路基板26がそのインシュレータ30上に配置されてカバープレート20内の空間がインシュレータ30配置側とギヤハウジング18側とに隔てられたレイアウトであっても、回路基板26に設けられた切欠部26Aを通じてインシュレータ30に設けられたターミナル29とギヤハウジング18側に配置された端子78Aとが容易に接続されてアーマチャ22と電気的に接続することができる。
また、本実施形態では、回路基板26におけるターミナル29と対向する部位に切欠部26Aが形成されていると共に、ターミナル29がギヤハウジング18側に向けて突出しているため、インシュレータ30に設けられたターミナル29とブラシ78と接続された端子78Aとを容易に接続することができる。
さらに、本実施形態では、インシュレータ30に設けられた嵌合凹部96がカバープレート20に設けられた凸部58に嵌合することによって、インシュレータ30がカバープレート20に仮保持されるため、回路基板26をインシュレータ30上に配置すると共に、該回路基板26をカバープレート20に取付ける際の作業性を向上させることができる。また、本実施形態では、インシュレータ30とカバープレート20との間に別部材を介装させることなくターミナル28が設けられたインシュレータ30をカバープレート20に仮保持させることができる。
また、本実施形態では、インシュレータ30に設けられた嵌合凹部96をカバープレート20に設けられた凸部58に嵌合させる際に、カバープレート20の筒状部56にインシュレータ30の挿入部84が挿入される。すなわち、本実施形態では、ターミナル28を備えたインシュレータ30をカバープレート20に固定すると同時に、外部コネクタが接続されるコネクタ54を構成することができる。
さらに、前述の通り、本実施形態では、ターミナル28を備えたインシュレータ30がカバープレート20の一部に嵌合することによって固定されている。換言すると、インシュレータ30とカバープレート20とが別体構成となっている。
ところで、ターミナル28が回路基板26に固定される際にハンダ付けが施されると、ハンダ付けの熱がターミナル28及びインシュレータ30に加わる。そのため、この熱を考慮してインシュレータ30の材料が選定される。
一方、カバープレート20とターミナル28とを一体に形成した場合、カバープレート20を形成するための樹脂材料として、上記の熱を考慮した樹脂材料を選定する必要がある。すなわち、ターミナル28が設けられた部分を含む全体が、上記の熱を考慮した樹脂材料によって形成される。
しかしながら、本実施形態では、ターミナル28を備えたインシュレータ30とカバープレート20とが別体構造とされている。そのため、カバープレート20を形成するための樹脂材料を選定するにあたり、上記のハンダ付けの熱を考慮しなくても良い。すなわち、本実施形態では、インシュレータ30よりも耐熱性の低い材料(同じ種類の樹脂材料であっても樹脂材料のグレードや特性(硬度や耐熱性、対候性、成形時の流動性など)が異なる樹脂材料も含む)を用いてカバープレート20を形成することができる。その結果、例えば、カバープレート20の単品の成形性の良好な樹脂材料をより広い自由度を持って選定することができる。
なお、本実施形態では、カバープレート20の筒状部56にインシュレータ30の挿入部84が挿入された例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、例えば、筒状部56にインシュレータ30の挿入部84が挿入されることなく、インシュレータ30をカバープレート20に固定した構成としてもよい。例えば、インシュレータ30の挿入部84が筒状部を有するコネクタを構成し、カバープレート20には外部コネクタが接続可能に筒状部を有する挿入部84に対応した開口が形成されたものとしてもよい。
また、本実施形態では、インシュレータ30に設けられた嵌合凹部96がカバープレート20に設けられた凸部58に嵌合することによって、ターミナル28をカバープレート20に仮保持させた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ケース14の外側に向けて凹んだ凹部をカバープレート20に設けると共に、この凹部と嵌合する嵌合凸部をインシュレータ30に設けた構成としてもよい。
また、インシュレータ30のカバープレート20への仮保持は上記に限定されず、他の嵌合方法を採用しても良い。また、回路基板26等の形状や配置によっては、インシュレータ30をギヤハウジング18に仮保持させた構成を採用することもできる。
さらに、本実施形態では、回路基板26に切欠部26Aを設けることによって、ターミナル29の接続部29Aとブラシ78の端子78Aとを接続可能となるように構成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、回路基板26に貫通孔を設けると共に、この貫通孔を通じてターミナル29の接続部29Aとブラシ78と接続された端子78Aとを接続可能となるように構成しても良い。
また、カバープレート20に配置されたインシュレータ30のターミナル29は、接続部29Aが切欠部26A(連通部)を通じて回路基板26を超えギヤハウジング側に突出するものとして端子78Aと接続したが、ターミナル29の接続部29Aは回路基板26を超えてギヤハウジング側に突出するものではなく、ブラシ78と接続された端子78Aが切欠部26A(連通部)を通じて回路基板26を超えカバープレート20側に突出するものであっても良い。要するに、切欠部26A(連通部)を通じて回路基板26に隔てられることなく接続部29Aと端子78Aとが接続可能であればよい。
(ワイパモータ10の製造方法)
次に、ワイパモータ10の製造方法について説明する。
図6(A)及び(B)に示されるように、先ずインシュレータ30に設けられた嵌合凹部96をカバープレート20に設けられた凸部58に嵌合させることによって、インシュレータ30をカバープレート20に仮保持させる(第1の工程)。
次いで、図3(B)に示されるように、回路基板26をカバープレート20に取り付けることによって、回路基板26及びインシュレータ30をカバープレート20に固定する(第2の工程)。そしてさらに、インシュレータ30に取付けられたターミナル28及びターミナル29のハンダ付け部28A,29Bを回路基板26に接合(ハンダ付け)する。
次いで、図2(B)に示されるように、カバープレート20を、アーマチャ22、モータハウジング16、ブラシ78及びブラシホルダ76が取付けられたギヤハウジング18に取付ける(第3の工程)。その結果、図9に示されるように、ターミナル29の接続部29Aがブラシ78と接続された端子78Aに接続される。
以上説明したように、本実施形態では、部分組立てのなされたカバープレート20をギヤハウジング18に取付けることによって、ターミナル29の接続部29Aとアーマチャ22とを容易に接続することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10・・・ワイパモータ,12・・・出力軸,16・・・モータハウジング,18・・・ギヤハウジング,20・・・カバープレート,22・・・アーマチャ,24・・・減速機,26・・・回路基板,26A・・・切欠部(連通部),28・・・ターミナル(第1ターミナル),29・・・ターミナル(第2ターミナル),30・・・インシュレータ,54・・・コネクタ,56・・・筒状部,58・・・凸部,60・・・ブリージング孔,78・・・ブラシ,78A・・・端子

Claims (8)

  1. 通電されることによって軸線回りに回転するアーマチャを有するモータ本体と、
    該モータ本体に接続されて前記アーマチャの回転を所定の減速比で減速して出力軸に伝達する減速機と、
    前記減速機が内部に収容されていると共に、前記減速機が支持されたギヤハウジングと、
    前記出力軸の回転を制御する制御回路が配置された回路基板と、
    外部コネクタの端子が接続される第1ターミナルと、前記回路基板を介して前記第1ターミナルと電気的に接続された第2ターミナルとが取付けられたインシュレータと、
    前記インシュレータが取り付けられていると共に、前記回路基板が前記インシュレータ上に配置されており、前記ギヤハウジングに取付けられることによって前記第2ターミナルと前記アーマチャとが前記回路基板に設けられた連通部を通じて電気的に接続されるカバープレートと、
    を備えた減速機付モータ。
  2. 前記連通部が、前記回路基板における前記第2ターミナルと対向する部位が切り欠かれることにより若しくは貫通孔により形成されている請求項1記載の減速機付モータ。
  3. 前記第2ターミナルはギヤハウジング側に向けて突出していると共に、前記第2ターミナルが前記アーマチャに設けられたコンミテータに摺接するブラシと接続された端子に接続されている請求項2記載の減速機付きモータ。
  4. 前記インシュレータは、前記カバープレートの一部に嵌合することによって仮保持される仮保持構造を有している請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の減速機付モータ。
  5. 前記カバープレートには、ブリージング孔が軸芯部に形成された凸部が設けられていると共に、この凸部に前記インシュレータの一部が嵌合することによって前記インシュレータが前記カバープレートに仮保持される請求項4記載の減速機付モータ。
  6. 前記カバープレートには、前記外部コネクタが接続されるコネクタの一部を構成する筒状部が形成されており、この筒状部に前記インシュレータの一部が挿入されると共に、前記インシュレータがカバープレートに仮保持されることによって前記第1ターミナルが前記筒状部内に配設される請求項4又は請求項5記載の減速機付モータ。
  7. 前記カバープレートは、樹脂材料を用いて形成されており、
    前記インシュレータは、前記カバープレートの樹脂材料とは異なる樹脂材料を用いて形成されていると共に、該インシュレータには前記第1ターミナル及び前記第2ターミナルが取り付けられている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の減速機付モータ。
  8. 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の減速機付モータの製造方法であって、
    前記インシュレータを前記カバープレートに仮保持させる第1の工程と、
    前記回路基板を前記カバープレートに取り付けることによって前記インシュレータの前記カバープレートへの本固定を完了させる第2の工程と、
    前記インシュレータが本固定された前記カバープレートを前記ギヤハウジングに取付ける第3の工程と、
    を有する減速機付モータの製造方法。
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