JP2019003542A - 計測装置 - Google Patents

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Takeo Isaji
岳生 伊佐治
小幡 靖
Yasushi Obata
靖 小幡
稔祐 田口
Toshihiro Taguchi
稔祐 田口
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Abstract

【課題】狭い設置場所に対応しつつ比較的広い計測範囲を確保できる、コンパクトな計測装置を提供する。【解決手段】所定の物理量を検出するセンサ部(87)が内蔵された複数のセンサユニット(5)と、センサユニット(5)からの検出信号に基づいて物理量を計測する本体ユニット(3)とを備え、本体ユニット(3)に、センサユニット(5)を接続するための前面コネクタ(19)が、センサユニット(5)同士が隣り合う位置関係で複数設けられ、センサユニット(5)は、センサ部(87)を前面に、背面コネクタ(85)を背面にそれぞれ有し、背面コネクタ(85)を前面コネクタ(19)に接続することにより本体ユニット(3)に装着され、本体ユニット(3)に装着された状態で隣り合う他のセンサユニット(5)と側面同士が当接するような位置関係で隣接する。【選択図】図3

Description

本開示は、複数のセンサユニットが共通の本体ユニットに装着される計測装置に関する。
従来から、複数のセンシング情報を1箇所で得たいというニーズがある。また、計測場所や用途に応じてセンシング情報を選択したいというニーズもある。そこで、これらのニーズに応えるべく、例えば、特許文献1に開示された技術を採用することが考えられる。
特許文献1には、共通化された1つの本体ユニット(ベースモジュール)に対し、センサの種別に応じて用意された複数のセンサユニット(センシングモジュール)を同時に装着し、そのセンサユニットについて適宜付け替えを行う技術が開示されており、当該技術によれば、用途に応じた計測装置(計測ユニット)を構築することができる、と記載されている。
特開2006−146347号公報
ところで、上述したニーズに応える計測装置には、計測場所や用途が限られないため、狭い設置場所に対応しつつなるべく広い計測範囲を確保することが求められており、コンパクト化のニーズが高い。
しかし、特許文献1に開示の計測装置では、本体ユニットにセンサユニット装着用の開口を複数設け、各開口内に入力コネクタを配置し、センサユニットを本体ユニット内に格納する構成を採用しているため、センサユニットの間に隣り合う開口間での隙間が生じて、この隙間がデッドスペースとなり、装置自体が比較的大きくなってしまう。よって、上記コンパクト化のニーズを満たすことができない。
本開示の技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、狭い設置場所に対応しつつ比較的広い計測範囲を確保できる、コンパクトな計測装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本開示の技術では、複数のセンサユニットが側面同士を当接するような位置関係で隣接させて本体ユニットに背面側を接続する構成とし、センサユニットの前面にセンサ部を設けるようにした。
具体的には、本開示の技術は、所定の物理量を検出するセンサ部が内蔵された複数のセンサユニットと、センサユニットからの検出信号に基づいて当該物理量を計測する本体ユニットとを備え、複数のセンサユニットが本体ユニットに着脱可能に装着された計測装置を対象とする。ここで、「所定の物理量」とは、例えば、光や熱、振動、圧力、速度、分子量などであり、一般的なセンシング技術に利用される情報であればその種類は限定されない。
この計測装置では、本体ユニットに、センサユニットを接続するための第1コネクタが、センサユニット同士が隣り合う位置関係で複数設けられている。センサユニットは、センサ部を本体ユニットとは反対側に位置する前面に、第1コネクタに接続される第2コネクタを背面にそれぞれ有している。そして、センサユニットは、第2コネクタを第1コネクタに接続することにより本体ユニットに装着され、本体ユニットに装着された状態で隣り合う他のセンサユニットと側面同士が当接するような位置関係で隣接する。
この構成によると、複数のセンサユニットが、側面同士を当接するような位置関係で隣接させて本体ユニットに装着されるようにしたから、隣り合うセンサユニットの間のデッドスペースをなくして、計測装置の小型化を図ることができる。そして、センサユニットの前面にセンサ部を設けるようにしたので、本体ユニットの前方に比較的広い計測範囲を確保することができる。特に、計測装置を本体ユニットの前面に対しセンサユニットが全体的に装着される構成とすれば、最大限の計測範囲を確保することができる。
そうした計測装置において、本体ユニットとセンサユニットとは、第1コネクタ及び第2コネクタ以外に嵌合構造を有していることが好ましい。具体的には、センサユニットの背面に、凸部又は凹部からなる嵌合部が設けられ、本体ユニットに、センサユニットが装着された状態で、第1コネクタと第2コネクタとの接続方向において嵌合部と嵌合する被嵌合部が設けられていることが好ましい。
この構成によると、本体ユニットとセンサユニットとに、第1コネクタ及び第2コネクタ以外の嵌合構造として、それら両コネクタの接続方向に嵌合する嵌合部と被嵌合部とを設けるようにしたから、センサユニットを、本体ユニットに装着するときに、嵌合部と被嵌合部との嵌合により位置決めすることができ、本体ユニットへの位置ずれを解消してスムーズに装着することができる。さらに、本体ユニット又はセンサユニットに対し側方から外力が加えられた場合には、それによる荷重が嵌合部と被嵌合部との嵌合部分でも受けられる分、第1コネクタと第2コネクタとの接続部分にかかる負担を軽減することができる。
センサユニットの嵌合部は、センサユニットの背面から後方に突出した位置決めピンであり、本体ユニットの被嵌合部は、位置決めピンが挿入される位置決め孔であってもよい。
この構成によると、上述したセンサユニットの本体ユニットへの装着時における位置ずれの解消効果と、第1コネクタと第2コネクタとの接続部分にかかる負担の軽減効果とを具体的に得ることができる。この構成は、特に前者の効果を得るのに好適である。
また、センサユニットの嵌合部は、第2コネクタを内側に収める嵌合凹部であり、本体ユニットの被嵌合部は、第1コネクタが設けられた嵌合凸部であってもよい。これら嵌合凹部及び嵌合凸部は、上記位置決めピン及び位置決め孔に代えて設けられていてもよいし、それら位置決めピン及び位置決め孔と併せて設けられていてもよい。
この構成によると、上述したセンサユニットの本体ユニットへの装着時における位置ずれの解消効果と、第1コネクタと第2コネクタとの接続部分にかかる負担の軽減効果とを具体的に得ることができる。この構成は、特に後者の効果を得るのに好適である。
嵌合凹部は、センサユニットの背面の周縁部分に設けられた周壁により囲まれていてもよい。この場合、嵌合凹部周りの周壁の内周面と嵌合凸部の外周面とのうちいずれか一方の面には、センサユニットが本体ユニットに装着されたときに、それら両面の間を圧縮された状態で密閉するシール部材が取り付けられていることが好ましい。
この構成によると、センサユニットが本体ユニットに装着されたときに、嵌合凹部が嵌合凸部と嵌合されると共に、嵌合凹部の周壁の内周面と嵌合凸部の外周面との間がシール部材で密閉されるようにしたから、本体ユニットにセンサユニットを装着した状態では、シール部材によってその内側への水滴や塵埃の進入が阻止されて、当該センサユニットの第2コネクタと第1コネクタとの接続部分を防滴及び防塵することができる。
また、上記の計測装置において、第2コネクタは、センサユニットの背面の中央位置に対して周縁側へ片寄った位置に配置されていることが好ましい。
この構成によると、第2コネクタをセンサユニットの背面の周縁側へ片寄った位置に設けるようにしたから、その第2コネクタの片寄り方向によって本体ユニットに対するセンサユニットの向きが決まり、センサユニットの向きを誤った状態で第2コネクタを第1コネクタに接続するといったセンサユニットの誤装着を防止することができる。
また、本体ユニットは、第1コネクタとは反対側に位置する背面に、所定の機能を有する機能ユニットを装着可能に構成されていることが好ましい。
この構成によると、本体ユニットの背面にセンサユニットとは別の機能ユニットを装着可能にしたから、計測装置の機能を必要に応じた機能ユニットの装着を以て追加することができる。
機能ユニットは、本体ユニットに電力を供給するバッテリユニットであってもよい。
この構成によると、本体ユニットの背面にバッテリユニットを装着可能にしたから、本体ユニットにケーブルを介して外部電源を別途接続しなくても計測装置を動作させることができ、計測装置の設置場所や用途の自由度を高めることができる。
また、機能ユニットは、所定の範囲を撮影するカメラユニットであってもよい。
この構成によると、本体ユニットの背面にカメラユニットを装着可能にしたから、本体ユニットの前面に装着されるセンサユニットとは別に、計測装置に撮影機能を追加することができる。
上記の計測装置において、複数のセンサユニットには、各々、互いに直交する方向に延びて角部をなす一対の平坦な側面を有する4つのセンサユニットが含まれていてもよい。この場合、複数の第1コネクタは、前方から見てセンサユニットがマトリクス状に配置される位置関係で設けられていてもよい。そして、4つのセンサユニットは、本体ユニットに装着された状態で、角部同士が対峙し、且つ各々、その角部をなす側面の両方が隣り合う他のセンサユニットの側面と当接するような位置関係で隣接することが好ましい。
この構成によると、4つのセンサユニットを本体ユニットに装着した状態で隣り合うセンサユニットと2つの側面で支持し合うような位置関係で隣接させるようにしたから、それら4つのセンサユニットを本体ユニットに一纏めにしっかりと保持させることができる。さらに、本体ユニット又はセンサユニットに対し側方から外力が加えられた場合には、外力が加えられる方向が何れの方向であっても、それによる荷重が4つのセンサユニットに分散して受けられるので、1つのセンサユニットの第2コネクタと第1コネクタとの接続部分にかかる負担を軽減することができる。
また、上記の計測装置において、センサユニットは、直方体形状をなしており、本体ユニットに装着された状態で隣り合う他のセンサユニットと矩形状の側面同士が当接するような位置関係で隣接することが好ましい。
この構成によると、計測装置のコンパクト化を好適に図ることができる上に、複数のセンサユニットの外形を共通化することで使用場所や用途に応じてセンサユニットの適宜取り替えを行い得る構成を簡単に実現することができる。
本開示の技術に係る計測装置によれば、狭い設置場所に対応しつつ比較的広い計測範囲を確保でき、計測装置に対するコンパクト化のニーズに応えることができる。
実施形態に係る計測装置の外観斜視図である。 図1のII−II線における計測装置の断面図である。 実施形態に係る計測装置の前方上側から見た分解斜視図である。 実施形態に係る計測装置の後方下側から見た分解斜視図である。 実施形態に係る計測装置の本体ユニットを前方上側から見た斜視図である。 実施形態に係る計測装置の本体ユニットを後方下側から見た斜視図である。 実施形態に係る計測装置のセンサユニットを後方上側から見た斜視図である。 実施形態に係る計測装置のセンサユニットを後方上側から見た斜視図である。 実施形態に係る計測装置の構成の一例を示すブロック図である。 温度湿度センサユニットによる計測結果を表示する画面の一例を示す図である。 気圧センサユニットによる計測結果を表示する画面の一例を示す図である。 照度センサユニットによる計測結果を表示する画面の一例を示す図である。 GPSセンサユニットによる計測結果を表示する画面の一例を示す図である。 地磁気センサによる計測結果を表示する画面の一例を示す図である。 ジャイロセンサによる計測結果を表示する画面の一例を示す図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、説明の便宜上、計測装置について、センサユニットによる計測範囲側を「前」、その計測範囲とは反対側を「後」と称する。また、計測装置の前後方向に直交する方向にある一面を下方に向けた姿勢を基準として、下側を「下」、上側を「上」、計測装置の前方に向いて左側を「左」、右側を「右」と称する。
この実施形態では、本開示の技術に係る計測装置について、4つのセンサユニットが共通の本体ユニットに装着される構成を有する装置を例に挙げて説明する。
− 計測装置の概略構成 −
図1に、この実施形態に係る計測装置1の外観斜視図を示す。図2に、図1のII−II線における計測装置1の断面図を示す。図3に、計測装置1の前方上側から見た分解斜視図を示す。また、図4に、計測装置1の後方下側から見た分解斜視図を示す。
図1に示す計測装置1は、複数のセンシング情報を一括して収集することができる多目的マルチセンサーデバイスである。この計測装置1は、図2〜図4にも示すように、1つの本体ユニット3と、本体ユニット3の前面に着脱可能に装着される種類の異なる4つのセンサユニット5と、本体ユニット3の背面に着脱可能に装着される機能ユニット7とを備える。
− 本体ユニットの構成 −
図5に、本体ユニット3の前方上側から見た斜視図を示す。図6に、本体ユニット3の後方下側から見た斜視図を示す。本体ユニット3は、ジャイロセンサ205、地磁気センサ207及び加速度センサ209(図9参照)を内蔵して、前面にセンサユニット5を、背面に機能ユニット7をそれぞれ装着可能な構成を有する。
具体的には、本体ユニット3は、図2、図5及び図6に示すように、直方体形状の筐体11と、筐体11内に収容された複数枚(図示する例では4枚)のプリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)13や外部接続用コネクタ15、カードソケット17等の電子部品と、筐体11の前面に設けられた第1コネクタとしての4つの前面コネクタ19と、筐体11の背面に設けられた2つの背面コネクタ21とを備える。
筐体11は、長方形状に形成された上下左右の4つの側壁を有する筐体本体23と、筐体本体23の前側開口を塞ぐ矩形状の前面蓋25と、筐体本体23の後側開口を塞ぐ矩形状の背面蓋27とが一体化されて構成されている。これら筐体本体23、前面蓋25及び背面蓋27は、それぞれ合成樹脂からなる樹脂成形部品であって、例えば射出成形よって成形される。
筐体本体23の内部には、図示しないが、プリント回路基板13等の電子部品を支持するブラケット片や前面蓋25及び背面蓋27を取り付けるための取付ボスが設けられている。また、筐体本体23の前側端縁の内周部分には、後方に一段凹んだ段落ち部29が全周に亘って形成されている。さらに、筐体本体23の後側端縁の内周部分には、前方に一段凹んだ段落ち部31が全周に亘って形成されている。
前面蓋25は、筐体本体23の前側の段落ち部29に嵌め入れられて、筐体本体23内の図示しない取付ボスにねじ止めされることで筐体本体23に取り付けられており、本体ユニット3の前面を構成している。この前面蓋25には、センサユニット5が装着される4つのユニット装着部33が設けられている。これらユニット装着部33は、前面蓋25を上下左右に4等分した各部分によって構成されている。
個々のユニット装着部33には、その周縁部を除く部分を前方に張り出してなる被嵌合部としての嵌合凸部35が設けられている。嵌合凸部35は、前方から見て正方形状の外形に形成されており、その中心部分で筐体本体23にねじ止めされている。また、左上と右下に位置する嵌合凸部35は、互いに対角位置にある角部でも筐体本体23にねじ止めされている。嵌合凸部35中心のねじ止め部分37の左右両側には、センサユニット5の装着時の位置決めに用いられる被嵌合部としての円形の位置決め孔39が一対に形成されている。
また、各ユニット装着部33には、前面コネクタ19を設置するためのコネクタ開口41が形成されている。このコネクタ開口41は、嵌合凸部35中心のねじ止め部分37及び位置決め孔39に対して上下方向における片側に位置している。当該コネクタ開口41の配置は、上側に位置する2つのユニット装着部33と、下側に位置する2つのユニット装着部33とで異なる。
具体的には、コネクタ開口41は、上側の各ユニット装着部33では嵌合凸部35中心のねじ止め部分37及び位置決め孔39に対して下側に位置する一方、下側の各ユニット装着部33では嵌合凸部35中心のねじ止め部分37及び位置決め孔39に対して上側に位置している。すなわち、それら4つのコネクタ開口41は、前面蓋25を全体として見たとき、上下方向における中央側に寄せて配置されている。
そして、前面蓋25には、隣り合う嵌合凸部35が互いに間隔をあけていることにより前面視で十字状に延びる装着溝43が形成されている。また、各嵌合凸部35の外周面には、当該嵌合凸部35の内方に凹んだ保持溝45が全周に亘って設けられており、ゴム弾性を有する環状のシール部材47がその保持溝45に嵌め込んで取り付けられている。シール部材47は、保持溝45への嵌込みによって嵌合凸部35から外れ難くなっている。
背面蓋27は、筐体本体23内の図示しない取付ボスにねじ止めされることで筐体本体23に取り付けられており、本体ユニット3の背面を構成している。この背面蓋27には、機能ユニット7が装着されるユニット装着部49が設けられている。ユニット装着部49は、背面蓋27の中程で下側に片寄った位置に後方から見て矩形状に構成されている。
このユニット装着部49の周縁には、前側に凹んだ装着溝51が全周に亘って形成されている。さらに、ユニット装着部49には、その装着溝51の内側部分を後方に張り出してなる嵌合凸部53が設けられている。この嵌合凸部53は、ユニット装着部49の形状に相似の関係にある矩形状に形成されており、その上部の左右方向における中央部分と、上下方向における中程の左右両側部分とで筐体本体23にねじ止めされている。
嵌合凸部53上側のねじ止め部分55の左右両側には、機能ユニット7の装着時の位置決めに用いられる円形の位置決め孔57が一対に形成されている。また、ユニット装着部49には、背面コネクタ21を設置するための2つコネクタ開口59が形成されている。これら2つのコネクタ開口59は、嵌合凸部53の上下中程のねじ止め部分61の上下両側に分けて配置されている。
嵌合凸部53の外周面には、当該嵌合凸部53の内方に凹んだ保持溝63が全周に亘って設けられており、ゴム弾性を有する環状のシール部材65がその保持溝63に嵌め込んで取り付けられている。シール部材65は、保持溝63への嵌込みによって嵌合凸部53から外れ難くなっている。背面蓋27は、嵌合凸部53でのねじ止めの他、いずれかの角部(図示する例では左下の角部)で筐体本体23にねじ止めされている。
複数枚のプリント回路基板13は、図2に示すように、前後方向において互いに対向して配置されている。隣り合うプリント回路基板13は、それぞれの対向面に実装されたコネクタ67同士を接続することで互いに連結されている。複数枚のプリント回路基板13のうちいずれか1枚のプリント回路基板13には、後述する制御部211を構成するASIC(Application Specific Integration circuit)が設けられている。
前面コネクタ19は4つとも、最も前側に位置するプリント回路基板13の前面でコネクタ開口41に対応する箇所に実装されている。これら4つの前面コネクタ19は、前方から見て当該前面コネクタ19に接続されるセンサユニット5がマトリクス状に配置されるようにそれらセンサユニット5同士が隣接する位置関係で設けられている。前面コネクタ19の端子を有する接続部は、コネクタ開口41を通して前方に臨んでいる。
他方、背面コネクタ21は2つとも、最も後側に位置するプリント回路基板13の背面でコネクタ開口59に対応する箇所に実装されている。これら2つの背面コネクタ21は、上下方向に間隔をあけて設けられている。背面コネクタ21の端子を有する接続部は、コネクタ開口59を通して後方に臨んでいる。
また、図5に示す外部接続用コネクタ15及びカードソケット17は、いずれかのプリント回路基板13に実装されている(図2では不図示)。外部接続用コネクタ15は、PC(Personal Computer)等の表示機能を有する外部機器221に有線接続するためのコネクタであって、接続口を右方に向けた状態で右側の側璧付近に内蔵されている。カードソケット17は、計測データ記録用にメモリカード233(図9参照)が装着されるカード用コネクタであって、カード挿入口を同じく右方に向けた状態で右側の側壁付近に内蔵されている。
筐体本体23の右側の側壁には、外部接続用コネクタ15の接続口及びカードソケット17のカード挿入口を外部に臨ませる開口69,71を有するサイド端子部73が設けられている。このサイド端子部73は、筐体11内方に向けて窪んでおり、外部接続用コネクタ15を使用せず且つカードソケット17への操作を行わない場合には端子蓋75によって閉塞される。端子蓋75は、閉塞状態においてサイド端子部73の窪みに嵌め込まれるようになっており、筐体本体23の右側面のうちサイド端子部73を除く部分と面一となる。
筐体本体23の上下左右の側壁表面には、サイド端子部73が設けられた部分を除いて前後方向に延びる飾り溝77が当該側壁表面を2等分するように形成されている。また、背面蓋27の表面にも、ユニット装着部49が設けられた箇所を除いて上下左右に延びる飾り溝77が当該背面蓋27を4等分するように形成されている。これら飾り溝77によって、本体ユニット3は、4つのセンサユニット5の装着時の組合せ形態と同じような外観形状を呈する。
また、本体ユニット3(筐体本体23)の下面には、内周面にねじが切られた取付孔79が形成されている。この取付孔79には、図示しない三脚やブラケットなどの支持部材がねじ入れられることで取り付けられる。そのことで、計測装置1は、設置場所により必要に応じて支持部材を利用したセッティングを行い得るようになっている。
− センサユニットの構成 −
図7及び図8に、センサユニット5を後方上側から見た斜視図を示す。図7は、センサユニット5の背面コネクタ85が下側に位置する姿勢での様子を示す図である。図8は、センサユニット5の背面コネクタ85が上側に位置する姿勢での様子を示す図である。なお、以下では、センサユニット5について、本体ユニット3への装着状態での姿勢を基準として、前後、左右、上下を記載する。
4つのセンサユニット5は、図3及び図4に示すように、同じ外形を呈しており、所定の物理量を検出するセンサ部87を内蔵して、本体ユニット3前面のユニット装着部33に装着可能な構成を共通に有する。
具体的には、センサユニット5は、立方体形状(直方体形状)をなしており、図2、図7及び図8に示すように、その外形を構成する筐体81と、筐体81内に収容されたプリント配線基板83と、筐体81の背面に設けられた第2コネクタとしての背面コネクタ85と、筐体81の前面に設けられたセンサ部87とを備える。
筐体81は、後方が開放されたボックス状の筐体本体89と、筐体本体89の後側開口を塞ぐ矩形状の背面蓋91とが一体化されて構成されている。これら筐体本体89及び背面蓋91は、それぞれ合成樹脂からなる樹脂成形部品であって、例えば射出成形によって成形される。筐体本体89の内部には、図示しないが、背面蓋91を取り付けるための取付ボスが設けられている。
背面蓋91は、筐体本体89の内側に少し入った位置で取付ボスにねじ止めされることにより筐体本体89に取り付けられている。それにより、筐体81の背面には、背面蓋91を底面として背面コネクタ85を内側に収める嵌合部としての嵌合凹部93が設けられている。嵌合凹部93は、センサユニット5の背面の周縁部分に設けられた周壁95によって囲まれてなる。この周壁95は、筐体本体89の後側開口の周縁端部で構成されている。
背面蓋91の上下方向おける中央位置には、センサユニット5の装着時の位置決めに用いられる嵌合部としての一対の位置決めピン97が設けられている。一対の位置決めピン97は、左右方向に間隔をあけて配置されている。背面蓋91は、それら一対の位置決めピン97に対して上下方向における一方側の部分で筐体本体89にねじ止めされている。また、背面蓋91には、背面コネクタ85を設置するためのコネクタ開口99が形成されている。
背面コネクタ85は、プリント配線基板83の後面でコネクタ開口99に対応する箇所に実装されている。この背面コネクタ85は、センサユニット5の背面の中央位置に対し上下方向において周縁側に片寄った位置に配置されている。これによれば、背面コネクタ85の片寄り方向によって本体ユニット3の対するセンサユニット5の向きが決まるので、センサユニット5の向きを誤った状態で背面コネクタ85を本体ユニット3の前面コネクタ19に接続するといったセンサユニット5の誤装着が防止される。
背面コネクタ85の端子を有する接続部は、コネクタ開口99を介して後方に突出している。この背面コネクタ85の突出高さは、嵌合凹部93周りの周壁95の高さよりも低い。換言すると、嵌合凹部93周りの周壁95は、背面コネクタ85の後方への突出部分の外周囲をその周方向のみならず高さ方向においても全周に亘って覆っている。
センサユニット5は、嵌合凹部93を本体ユニット3前面の嵌合凸部35に被せて嵌合させると共に、位置決めピン97を位置決め孔39に挿入し、背面コネクタ85を前面コネクタ19に接続することにより、いずれかのユニット装着部33に装着される。センサユニット5は、上側のユニット装着部33に装着される場合には、背面コネクタ85が下側に位置する図7に示す姿勢で当該ユニット装着部33に装着される一方、下側のユニット装着部33に装着される場合には、背面コネクタ85が上側に位置する図8に示す姿勢で当該ユニット装着部33に装着される。
センサユニット5がユニット装着部33に装着されると、嵌合凸部35の外周面に取り付けられたシール部材47が、嵌合凹部93周りの周壁95の内周面との間に圧縮された状態で介在し、それら両面の間を密閉する。これにより、センサユニット5と本体ユニット3とのコネクタ19,85同士の接続部分に水滴や塵埃が進入するのを阻止できるから、防滴及び防塵の仕様が実現される。
そして、センサユニット5は、本体ユニット3に装着された状態で隣り合う他のセンサユニット5と矩形状の側面同士が当接するような位置関係で隣接する。すなわち、4つのセンサユニット5は、本体ユニット3に装着された状態で、角部同士が対峙し、且つ各々、その対峙した角部をなす側面の両方が隣り合う他のセンサユニット5の側面と当接するような位置関係で隣接する。これによれば、4つのセンサユニット5は、隣接するセンサユニット5と2つの側面で支持し合うような位置関係にあるので、本体ユニット3に一纏めにしっかりと保持させることができる。ここで、上記位置関係で隣り合うセンサユニット5同士は、互いに接触していてもよいし、僅かな隙間をあけて近接していてもよい。
センサ部87は、FPC(Flexible Printed Circuit)などの配線基板101を介してプリント配線基板83に接続されている。このセンサ部87は、センサユニット5の種別に応じて、光や熱、振動、圧力、速度、分子量といった物理量を検出し、検出した物理量に応じた電気信号を出力するように構成されている。また、センサ部87は、本体ユニット3から出力された接続確認のための信号を受信すると、それに応答してセンサ種別の情報を含む所定の信号を返す機能を有する。
センサユニット5には、様々な種類のものを採用することが可能である。具体的に採用可能なセンサユニット5としては、周辺の温度を検出する温度センサユニット、周辺の湿度を検出する湿度センサユニット、これら両方の機能を兼ね備えた温度湿度センサユニット、周辺の気圧を検出する気圧センサユニット、周辺の音を検出するマイクセンサユニット、周辺の撮影を行うイメージセンサユニット、周辺の明るさを検出する照度センサユニット、周辺のガスを検出するガスセンサユニット、周辺の臭気を検出する臭気センサユニット、自身の位置を検出するGPS(Global Positioning System)センサユニット、超音波等を利用して対象物と自身との距離を検出する距離センサユニット、計測対象物の温度分布を検出する赤外線カメラセンサユニットなどが挙げられる。
− 機能ユニットの構成 −
機能ユニット7としては、本体ユニット3に電力を供給するバッテリユニット7Aが採用される。バッテリユニット7Aは、図2〜図4に示すように、本体ユニット3を前後方向に2つ並べて配置した場合の構成に相当するサイズを有し、バッテリ107を内蔵して、本体ユニット3背面のユニット装着部49に装着可能な構成を有する。
具体的には、バッテリユニット7Aは、直方体形状の筐体103と、筐体103内に収容されたプリント配線基板105及びそれに接続されたバッテリ107と、筐体103の前面に設けられた2つの前面コネクタ109とを備える。
筐体103は、前方が開放されたボックス状の筐体本体111と、筐体本体111の前側開口を塞ぐ矩形状の前面蓋113とが一体化されて構成されている。これら筐体本体111及び前面蓋113は、それぞれ合成樹脂からなる樹脂成形部品であって、例えば射出成形によって成形される。筐体本体111の内部には、図示しないが、前面蓋113を取り付けるための取付ボスが設けられている。
また、筐体本体111の前側端縁の内周部分には、後方に一段凹んだ段落ち部115が全周に亘って形成されている。前面蓋113は、その段落ち部115に嵌め入れられて、筐体本体111内の図示しない取付ボスにねじ止めされることで筐体本体111に取り付けられており、バッテリユニット7Aの前面を構成している。
前面蓋113には、前面コネクタ109を2つとも内側に収める嵌合凹部117が設けられている。嵌合凹部117は、前面蓋113の中程で下側に片寄った位置に設けられた矩形環状の周壁119によって囲まれてなる。この嵌合凹部117上側の左右両方には、バッテリユニット7Aの装着時の位置決めに用いられる位置決めピン121が一対に設けられている。また、嵌合凹部117には、前面コネクタ109を設置するための2つのコネクタ開口123が形成されている。コネクタ開口123は、上下方向に間隔をあけて配置されている。
前面コネクタ109は、プリント配線基板105の前面でコネクタ開口123に対応する箇所に実装されている。上側の前面コネクタ109は、バッテリユニット7Aの背面の中央位置に配置される一方、下側の前面コネクタ109は、バッテリユニット7Aの背面の中央位置に対して下方周縁側に片寄った位置に配置されている。これによれば、下側の前面コネクタ109の片寄り方向によって本体ユニット3に対するバッテリユニット7Aの向きが決まるので、バッテリユニット7Aの向きを誤った状態で前面コネクタ109を本体ユニット3の背面コネクタ21に接続するといったバッテリユニット7Aの誤装着が防止される。
前面コネクタ109の端子を有する接続部は、コネクタ開口123を介して前方に突出している。この前面コネクタ109の突出高さは、嵌合凹部117周りの周壁119の高さよりも低い。換言すると、嵌合凹部117周りの周壁119は、前面コネクタ109の前方への突出部分の外周囲をその周方向のみならず高さ方向において全周に亘って覆っている。
バッテリユニット7Aは、嵌合凹部117を本体ユニット3背面の嵌合凸部53に被せて嵌合させると共に、位置決めピン121を位置決め孔57に挿入し、前面コネクタ109を背面コネクタ21に接続することにより、本体ユニット3に装着される。バッテリユニット7Aが装着されると、嵌合凸部53の外周面に取り付けられたシール部材65が、嵌合凹部117周りの周壁119の内周面との間に圧縮された状態で介在し、それら両面の間を密閉する。これにより、バッテリユニット7Aと本体ユニット3とのコネクタ21,109同士の接続部分に水滴や塵埃が進入するのを防止できるから、防滴および防塵の仕様が実現される。
バッテリユニット7Aの筐体本体111の上下左右の側壁表面には、十字状に延びる飾り溝125が当該側壁表面を4等分するように形成されている。また、前面蓋113の表面にも、嵌合凹部117が設けられた箇所を除いて上下左右に延びる飾り溝125が当該前面蓋113を4等分するように形成されている。これら飾り溝125によって、4つのバッテリユニット7Aの装着時の組合せ形態と同じような外観形状を呈する。
このように、本体ユニット3の背面にバッテリユニット7Aが装着される場合には、本体ユニット3の外部接続用コネクタ15にケーブルを介して接続したPC等の外部機器221から電力を別途供給しなくても計測装置1を動作させることができる。このことは、計測装置1の設置場所や用途の自由度を高める観点で好ましい。
また、機能ユニット7としては、上記バッテリユニット7Aに代えて、所定の範囲を撮影するカメラユニット7Bを採用することも可能である。カメラユニット7Bは、本体ユニット3を前後方向に2つ並べて配置した場合の構成に相当するサイズを有し、バッテリではなく撮像素子を内蔵して、上述したバッテリユニット7Aと同様に本体ユニット3背面のユニット装着部49に装着可能な構成を有する。
このように、本体ユニット3の背面にカメラユニット7Bが装着される場合には、本体ユニット3の前面に装着される4つのセンサユニット5とは別に、計測装置1に撮影機能を追加することができる。このことは、計測装置1でより多くのセンシング情報を得る観点で好ましい。
これらバッテリユニット7A及びカメラユニット7Bは、オプション品であって、使用場所や用途に応じて必要がない場合には本体ユニット3に装着されていなくてもよい。この場合、本体ユニット3の背面には、背面コネクタ21を覆うカバー部材やバッテリユニット7Aと内蔵部品を除いては同じ構成及び外形を有するダミーユニットが防塵及び防滴のために装着されてもよい。
上記構成の計測装置1は、センサユニット5を取り替えることで検出できるセンシング情報を変更することができる。
4つのセンサユニット5の組合せは、設置場所や用途に応じて変更され得る。例えば、計測装置1を工場や倉庫内の監視用途に使用する場合には、イメージセンサユニットと、温度湿度センサユニットと、ガスセンサユニットと、照度センサユニットとの組合せが採用され得る。また、計測装置1をエレベータ内の監視用途に使用する場合には、前述の4つのセンサユニット5の組合せにおいてガスセンサユニットに代えて気圧センサユニットを用いる組合せが採用され得る。また、計測装置1をホームセキュリティー用途に使用する場合には、温度湿度センサユニットと、イメージセンサユニットと、赤外線カメラセンサユニットと、距離センサユニットとの組合せが採用され得る。
なお、この計測装置1では、計測対象が4つも必要ない場合、つまりセンサユニット5が3つ以下で事足りる場合には、センサユニット5と内蔵部品を除いては同じ構成及び外形を有するダミーユニットが防塵及び防滴のために装着される。
− 計測装置の機能構成 −
図9に、計測装置1の構成のブロック図を示す。
計測装置1は、図9に示すように、4つのセンサインターフェイス201、機能インターフェイス203、ジャイロセンサ205、地磁気センサ207、加速度センサ209、制御部211、メモリ213、入出力インターフェイス215、無線インターフェイス217、メモリインターフェイス219を備え、それらはバスを介して相互に接続されている。
センサインタフェース201は、本体ユニット3の前面コネクタ19を介してセンサユニット5と信号のやり取りを行うためのインターフェイスである。このセンサインターフェイス201は、多様な種類のセンサユニット5に対応すべく、I2C(Inter Integrated Circuit)やI2S(Inter IC Sound)、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)、GPIO(General Purpose Input/Output)、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)などの複数のインターフェイス規格に準拠している。
機能インターフェイス203は、背面コネクタ21を介してバッテリユニット7Aとの間での電力のやり取りやカメラユニット7Bとの間での信号のやり取りを行うためのインターフェイスである。この機能インターフェイス203は、例えば、Sub LVDS(Low Voltage Differential Signaling)やI2Cなどに準拠している。
ジャイロセンサ205は、自身の角速度又は角加速度を検出して、その検出信号を制御部211に出力する機能を有する。地磁気センサ207は、磁場の向きを検出して、その検出信号を制御部211に出力する機能を有する。加速度センサ209は、自身の移動方向の動きを検出して、その検出信号を制御部211に出力する。
制御部211は、主にCPU(Central Processing Unit)からなり、メモリ213を利用して制御プログラムを実行し、計測装置1の全体を統括的に制御する。制御部211が実行する制御プログラムには、センサユニット5に接続確認のための信号を出力し、それに応答してセンサユニット5が返す所定の信号からセンサ種別を判定するプログラムや、センサユニット5、カメラユニット7B及びジャイロセンサ205等の内蔵センサから入力された検出信号に基づいてセンサ種別に応じた計測対象の物理量をノイズ除去のためのフィルタリングや調整処理を経て算出するプログラム、計測データ(センシング情報)を数値やグラフなどにした画像を生成して表示するためのプログラムを含む。
メモリ213は、制御部211でのデータ処理において、処理の途中段階におけるデータの一時的な記憶や、データ処理に必要となる参照データ等の記憶、さらには処理された計測データを記憶する機能を有する。
入出力インターフェイス215は、外部接続用コネクタ15を介してPC等の外部機器221との間での信号のやり取りや外部機器221から電力の供給を受けるためのインターフェイスである。この入出力インターフェイス215は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格に準拠しており、その規格にて取り扱うことが可能な信号形態に制御部211で処理した計測データを変換する処理を行う機能を有する。
無線インターフェイス217は、無線方式で外部機器221との間で信号のやり取りを行うためのインターフェイスである。この無線インターフェイス217は、例えば、Wi−Fiの通信規格やBluetoothに準拠しており、その規格にて取り扱うことが可能な信号形態に制御部211で処理した計測データを変換する処理を行う機能を有する。
メモリインターフェイス219は、カードソケット17を介してメモリカード223との間で信号のやり取りを行うためのインターフェイスである。このメモリインターフェイス219は、例えばSD規格に準拠しており、制御部211で処理した計測データ或いはメモリ213に記憶された計測データをメモリカード223に書き出して記録する機能を有する。
入出力インターフェイス215又は無線インターフェイス217を介して外部機器221に送信された計測データは、外部機器221で所定のアプリケーションを実行することにより画像として表示可能である。外部機器221では、計測装置1から受信した計測データが、例えば、計測結果の数値とそれをグラフ化した画像として表示される。図10〜図15に、計測装置1での計測データを表示する画面301の一例を示す。
センサユニット5として温度湿度センサユニットを用いた場合に、計測装置1で計測された周辺の温度及び湿度データを表示する画面構成としては、図10に示すように、画面301の上側に、温度を示す数値303及びそれを棒グラフにした画像305と、湿度を示す数値307及びそれを棒グラフにした画像309とを左右に並べて表示し、画面301の下側に、温度と湿度の計測データを時系列の折れ線グラフにした画像311を表示する構成を採り得る。このような表示画面301には、温度の表示について単位が摂氏(℃)にあるか華氏(oF)にあるかを確認するための又は単位を摂氏(℃)と華氏(oF)とで切り替えるためのアイコン313が併せて表示される。
センサユニット5として気圧センサユニットを用いた場合に、計測装置1で計測した周辺の気圧データを表示する画面構成としては、図11に示すように、画面301の上側に、気圧を示す数値315とそれを円形ゲージグラフ(メーターグラフ)にした画像317とを一体に表示し、画面301の下側に、気圧の計測データを時系列の折れ線グラフにした画像319を表示する構成を採り得る。このような表示画面301には、折れ線グラフでのタイムスケールを確認するため又は切り替えるためのアイコン321が併せて表示される。
センサユニット5として照度センサユニットを用いた場合に、計測装置1で計測した周辺の照度データを表示する画面構成としては、図12に示すように、画面301の上側に照度を示す数値323とそれをマトリクス表示によるゲージにした画像325とを表示し、画面301の下側に、照度の計測データを時系列の折れ線グラフにした画像327を表示する構成を採り得る。
センサユニット5としてGPSセンサユニットを用いた場合に、計測装置1で計測した位置データを表示する画面構成としては、図13に示すように、画面301の上側に、衛星の検出状態を方位と共に示す画像329を表示し、画面301の下側に、計測装置1の現在位置を示す緯度の座標331と経度の座標333を表示する構成を採り得る。
本体ユニット3の地磁気センサ207を用いて計測した磁場データを表示する場合に、その画面構成としては、図14に示すように、画面301上側に方位を示す画像335を表示し、画面301の下側に、計測装置1の方位角を示す数値337を表示する構成を採り得る。
また、本体ユニット3のジャイロセンサ209を用いて計測した角速度データを表示する場合に、その画面構成としては、図15に示すように、直交座標系におけるX軸周りの角速度を棒グラフにした画像339とそれを時系列のグラフにした画像341と、Y軸周りの角速度を棒グラフにした画像343とそれを時系列のグラフにした画像345と、Z軸周りの角速度を棒グラフにした画像347とそれを時系列のグラフにした画像349とを並列に表示する構成を採り得る。
その他の種類のセンサユニット5や本体ユニット3に内蔵された加速度センサ209を用いて計測したデータの表示例については、図示しないが、図10〜図15に示すいずれかの表示画面301に類似した、計測結果の数値やグラフによる視覚化表示を含む画面として表示される。
− 実施形態の効果 −
この実施形態に係る計測装置1によると、4つのセンサユニット5が側面同士を当接するような位置関係で隣接させて本体ユニット3に装着されるようにしたから、センサユニット5の間のデッドスペースをなくして、計測装置1の小型化を図ることができる。そして、センサユニット5の前面にセンサ部87を設けるようにしたので、本体ユニット3の前方に比較的広い計測範囲を確保することができる。特に、この計測装置1では、本体ユニット3の前面に対しセンサユニット5が全体的に装着される構成としているので、最大限の計測範囲を確保することができる。したがって、計測装置1に対するコンパクト化のニーズに応えることができる。
また、この計測装置1によると、本体ユニット3とセンサユニット5とに、前面コネクタ19及び背面コネクタ85以外の嵌合構造として、それら両コネクタ19,85の接続方向に嵌合する位置決め孔39と位置決めピン97、嵌合凸部35と嵌合凹部93とを設けるようにしたから、センサユニット5を、本体ユニット3に装着するときに、それら位置決め孔39と位置決めピン97、嵌合凸部35と嵌合凹部93との嵌合により位置決めすることができ、本体ユニット3への位置ずれを解消してスムーズに装着することができる。さらに、本体ユニット3又はセンサユニット5に対し側方から外力が加えられた場合には、それによる荷重が位置決め孔39と位置決めピン97、嵌合凸部35と嵌合凹部93との嵌合部分でも受けられる分、前面コネクタ19と背面コネクタ85との接続部分にかかる負担を軽減することができる。
さらに、この計測装置1によると、4つのセンサユニット5を本体ユニット3に装着した状態で隣り合う他のセンサユニット5と2つの側面で支持し合うような位置関係で隣接させるようにしたから、それら4つのセンサユニット5を本体ユニット3に一纏めにしっかりと保持させることができる。さらに、本体ユニット3又はセンサユニット5に対し側方から外力が加えられた場合には、外力が加えられる方向が何れの方向であっても、それによる荷重が4つのセンサユニット5に分散して受けられるので、1つのセンサユニット5の背面コネクタ85と前面コネクタ19との接続部分にかかる負担を軽減することができる。
以上のように、ここに開示する技術の例示として、好ましい実施形態について説明した。しかし、ここに開示する技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須でない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることを以て、直ちにそれらの必須でない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、4つのセンサユニット5が本体ユニット3に装着される構成を有する計測装置1を例に挙げて説明したが、これに限らない。計測装置1が備えるセンサユニット5は、3つ以下であってもよいし、5つ以上であっても構わない。要は、2つ以上のセンサユニット5が共通の本体ユニット3に隣り合って装着されるようになっており、隣り合うセンサユニット5が側面同士を当接させるような位置関係で隣接していればよい。
また、上記実施形態では、センサユニット5が立方体形状であるとしたが、これに限らない。センサユニット5は、その他の直方体形状をなしていてもよいし、少なくとも1つの側面が湾曲している等、非平坦面として構成されていても構わない。いずれの場合においても、センサユニット5同士の隣接面は、複数のセンサユニット5を一纏めにしっかり保持する観点から平坦面であることが好ましい。
また、上記実施形態では、機能ユニット7としてバッテリユニット7Aとカメラユニット7Bとを採用する形態を説明したが、これに限らない。バッテリユニット7A及びカメラユニット7Bは、機能ユニット7の一例に過ぎず、計測装置1に所定の機能を付加するものであれば、特定のセンシング情報を得るためのセンサ機能を有するユニット等、その他の機能を有するユニットを機能ユニットとして採用することができる。
以上説明したように、本開示の技術は、複数のセンサユニットが共通の本体ユニットに装着される計測装置について有用である。
1 計測装置
3 本体ユニット
5 センサユニット
7 機能ユニット
7A バッテリユニット
7B カメラユニット
11,81,103 筐体
13 プリント回路基板
15 外部接続用コネクタ
17 カードソケット
19 前面コネクタ(第1コネクタ)
21,85 背面コネクタ
23,89,111 筐体本体
25,113 前面蓋
27,91 背面蓋
29,31,115 段落ち部
33,49 ユニット装着部
35,53 嵌合凸部
37,55,61 ねじ止め部分
39,57 位置決め孔(被嵌合部)
41,59,99,123 コネクタ開口
43 装着溝
45,63 保持溝
47,65 シール部材
51 装着溝
67 コネクタ
69,71 開口
73 サイド端子部
75 端子蓋
77,125 飾り溝
79 取付孔
83,105 プリント配線基板
87 センサ部
93,117 嵌合凹部(嵌合部)
95,119 周壁
97,121 位置決めピン(嵌合部)
101 配線基板
107 バッテリ
109 前面コネクタ
201 センサインターフェイス
203 機能インターフェイス
205 ジャイロセンサ
207 地磁気センサ
209 加速度センサ
211 制御部
213 メモリ
215 入出力インターフェイス
217 無線インターフェイス
219 メモリインターフェイス
221 外部機器
223 メモリカード
301 画面
303,307,315,323 数値
305,309,311,317,319,325 画像
327,329,339,341,343 画像
313,321 アイコン
331,333 座標

Claims (11)

  1. 所定の物理量を検出するセンサ部が内蔵された複数のセンサユニットと、
    前記センサユニットからの検出信号に基づいて当該物理量を計測する本体ユニットとを備え、
    前記複数のセンサユニットが前記本体ユニットに着脱可能に装着された計測装置であって、
    前記本体ユニットには、前記センサユニットを接続するための第1コネクタが、前記センサユニット同士が隣り合う位置関係で複数設けられ、
    前記センサユニットは、
    前記センサ部を前記本体ユニットとは反対側に位置する前面に、前記第1コネクタに接続される第2コネクタを背面にそれぞれ有し、
    前記第2コネクタを前記第1コネクタに接続することにより前記本体ユニットに装着され、前記本体ユニットに装着された状態で隣り合う他の前記センサユニットと側面同士が当接するような位置関係で隣接する
    ことを特徴とする計測装置。
  2. 請求項1に記載された計測装置において、
    前記センサユニットの背面には、凸部又は凹部からなる嵌合部が設けられ、
    前記本体ユニットには、前記センサユニットが装着された状態で、前記第1コネクタと前記第2コネクタとの接続方向において前記嵌合部と嵌合する被嵌合部が設けられている
    ことを特徴とする計測装置。
  3. 請求項2に記載された計測装置において、
    前記嵌合部は、前記センサユニットの背面から後方に突出した位置決めピンであり、
    前記被嵌合部は、前記位置決めピンが挿入される位置決め孔である
    ことを特徴とする計測装置。
  4. 請求項2又は3に記載された計測装置において、
    前記嵌合部は、前記第2コネクタを内側に収める嵌合凹部であり、
    前記被嵌合部は、前記第1コネクタが設けられた嵌合凸部である
    ことを特徴とする計測装置。
  5. 請求項4に記載された計測装置において、
    前記嵌合凹部は、前記センサユニットの背面の周縁部分に設けられた周壁によって囲まれており、
    前記嵌合凹部周りの前記周壁の内周面と前記凸部の外周面とのうちいずれか一方の面には、前記センサユニットが前記本体ユニットに装着されたときに、それら両面の間を圧縮された状態で密閉するシール部材が取り付けられている
    ことを特徴とする計測装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載された計測装置において、
    前記第2コネクタは、前記センサユニットの背面の中央位置に対して周縁側に片寄った位置に配置されている
    ことを特徴とする計測装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載された計測装置において、
    前記本体ユニットは、前記第1コネクタとは反対側に位置する背面に、所定の機能を有する機能ユニットを装着可能に構成されている
    ことを特徴とする計測装置。
  8. 請求項7に記載された計測装置において、
    前記機能ユニットは、前記本体ユニットに電力を供給するバッテリユニットである
    ことを特徴とする計測装置。
  9. 請求項7に記載された計測装置において、
    前記機能ユニットは、所定の範囲を撮影するカメラユニットである
    ことを特徴とする計測装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載された計測装置において、
    前記複数のセンサユニットには、各々、互いに直交する方向に延びて角部をなす一対の平坦な側面を有する4つのセンサユニットが含まれ、
    前記複数の第1コネクタは、前方から見て前記センサユニットがマトリクス状に配置される位置関係で設けられ、
    前記4つのセンサユニットは、前記本体ユニットに装着された状態で、前記角部同士が対峙し、且つ各々、該角部をなす前記側面の両方が隣り合う他の前記センサユニットの前記側面と当接するような位置関係で隣接する
    ことを特徴とする計測装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載された計測装置において、
    前記センサユニットは、直方体形状をなしており、前記本体ユニットに装着された状態で隣り合う他の前記センサユニットと矩形状の側面同士が当接するような位置関係で隣接する
    ことを特徴とする計測装置。
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