JP2019003143A - 結像光学系、投写型表示装置、及び撮像装置 - Google Patents

結像光学系、投写型表示装置、及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】小さなFナンバーを有し軽量化が図られた高性能の結像光学系、投写型表示装置、及び撮像装置を提供する。
【解決手段】結像光学系は、拡大側から順に、第1光学系1と、第2光学系2とからなる。第2光学系2は縮小側結像面と共役な位置に中間像MIを形成し、第1光学系1は中間像MIを拡大側結像面に再結像させる。第2光学系2は、拡大側から順に、第1の正レンズと、全体として正の屈折力を有する接合レンズCEと、第2の正レンズとからなる。接合レンズCEは1枚の負レンズと1枚の正レンズを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、投写型表示装置及びデジタルカメラ等に好適な結像光学系、並びにこの結像光学系を備えた投写型表示装置、及びこの結像光学系を備えた撮像装置に関する。
従来、液晶表示素子又はDMD(Digital Micromirror Device:登録商標)等のライトバルブに表示した画像をスクリーン等に拡大投写する投写型表示装置が広く用いられている。近年では、ライトバルブの性能向上を受けて、ライトバルブと併用される投写用レンズにはライトバルブの解像度に見合った良好な収差補正がなされていることが求められている。また、投写型表示装置を用いて大ホールや展示会等で大画面に投写する場面、及び短い投写距離でより大きな画面サイズが求められる場面が増加していることから、より広角な結像光学系が要望されるようになってきている。
上記要望に応えるべく、下記特許文献1〜3では投写型表示装置に適用可能な結像光学系として、複数枚のレンズからなる縮小側光学系で中間像を形成し、複数枚のレンズからなる拡大側光学系で再結像させる光学系が提案されている。また、下記特許文献4には、中間像を形成する屈折光学系であって、近赤外波長域で使用可能な光学系が記載されている。
特開2015−152764号公報 特開2016−156986号公報 特開2016−143032号公報 特開2003−232993号公報
近年では、高輝度な投写型表示装置を実現するために投写用レンズとしてFナンバーが小さい光学系が求められている。また、装置の設置性及び携帯性の観点からより軽量な光学系が求められている。
しかしながら、特許文献1〜4に記載の光学系は、近年の要望を鑑みるとFナンバーが十分小さいとは言えないため、高い光学性能を維持しながらより小さなFナンバーを有する結像光学系が要望される。また、特許文献1〜3に記載の光学系は、中間像より縮小側の光学系のレンズ成分が多く重量が大きいため、より軽量な光学系が要望される。
本発明は、Fナンバーが小さく、軽量化が図られて、良好な性能を有する結像光学系、並びにこの結像光学系を備えた投写型表示装置、及びこの結像光学系を備えた撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、第1光学系と、第2光学系とからなり、第2光学系は縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、第1光学系は中間像を拡大側結像面に再結像させ、第2光学系は、拡大側から順に、第1の正レンズと、全体として正の屈折力を有する接合レンズと、第2の正レンズとからなり、接合レンズは、少なくとも1枚の負レンズと、少なくとも1枚の正レンズとを含む。
本発明の結像光学系においては、第2光学系の横倍率をMAG2、第1の正レンズと接合レンズの光軸上の距離をDab、第1の正レンズの焦点距離をfp1、接合レンズと第2の正レンズの光軸上の距離をDcd、第2の正レンズの焦点距離をfp2としたとき、下記条件式(1)、(1−1)、(2)、(2−1)、(3)〜(6)のうちの1つ、又は任意の組み合わせを満足することが好ましい。
−0.4<MAG2<−0.1 (1)
−0.35<MAG2<−0.15 (1−1)
0.7<Dab/fp1<1.1 (2)
0.75<Dab/fp1<1.05 (2−1)
0.65<Dcd/fp2<1.3 (3)
0.2<Dcd/Dab<0.6 (4)
0.15<fp2/fp1<0.5 (5)
−1.2<MAG2/(fp2/fp1)<−0.7 (6)
また、本発明の結像光学系においては、複数の負レンズからなり最も拡大側に配置された負レンズ群と、負レンズ群の縮小側に負レンズ群に連続して配置された正レンズとを有し、負レンズ群のペッツバール和をPzn、負レンズ群の焦点距離をfn、縮小側の最大像高をYmaxとしたとき、下記条件式(7)及び(8)を満足することが好ましい。
0.2<Pzn×fn<0.8 (7)
−0.8<Pzn×Ymax<−0.3 (8)
また、本発明の結像光学系においては、第1光学系のペッツバール和をPz1、第1光学系の焦点距離をf1、縮小側の最大像高をYmaxとしたとき、下記条件式(9)及び(10)を満足することが好ましい。
−0.6<Pz1×f1<−0.1 (9)
−0.6<Pz1×Ymax<−0.1 (10)
また、本発明の結像光学系においては、第2光学系のペッツバール和をPz2、第2光学系の焦点距離をf2、縮小側の最大像高をYmaxとしたとき、下記条件式(11)及び(12)を満足することが好ましい。
2.5<Pz2×f2<6 (11)
0.1<Pz2×Ymax<0.6 (12)
また、本発明の結像光学系においては、第1光学系のペッツバール和をPz1、第2光学系のペッツバール和をPz2としたとき、下記条件式(13)を満足することが好ましい。
−1.2<Pz2/Pz1<−0.7 (13)
また、本発明の結像光学系においては、第2光学系の接合レンズは、1枚の負レンズと、1枚の正レンズとからなり、この接合レンズ内の負レンズのd線基準のアッベ数をνn、この接合レンズ内の正レンズのd線基準のアッベ数をνpとしたとき、下記条件式(14)を満足することが好ましい。
−52<νn−νp<−26 (14)
また、本発明の結像光学系においては、結像光学系の焦点距離をf、第2光学系の焦点距離をf2としたとき、下記条件式(15)を満足することが好ましい。
0.01<|f|/f2<0.1 (15)
また、本発明の結像光学系においては、第1光学系を構成するレンズの枚数は、10枚以下であることが好ましく、10枚であるように構成してもよい。
また、本発明の結像光学系においては、結像光学系の焦点距離をf、第1光学系の焦点距離をf1としたとき、下記条件式(16)を満足することが好ましい。
0.1<|f|/f1<0.5 (16)
本発明の投写型表示装置は、光源と、光源からの光が入射するライトバルブと、ライトバルブにより光変調された光による光学像をスクリーン上に投写する結像光学系としての本発明の結像光学系とを備えている。
本発明の撮像装置は、本発明の結像光学系を備えている。
なお、本明細書の「〜からなり」は、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、並びに、絞り、フィルタ、及びカバーガラス等のレンズ以外の光学要素、並びに、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、及び手振れ補正機構等の機構部分、等が含まれていてもよいことを意図する。
なお、本明細書における屈折力の符号は、特に断りがない限り近軸領域で考えることにする。また、上記条件式で用いている値はd線(波長587.6nm(ナノメートル))基準での値である。また、本明細書における「レンズ成分」とは、光軸上での空気接触面が拡大側の面と縮小側の面の2つのみのレンズであり、1つのレンズ成分とは、1つの単レンズ、あるいは1組の接合レンズを意味する。
なお、あるレンズ群のペッツバール和Pzは、あるレンズ群が有するレンズ面の総数をk、iを1以上の自然数とした場合に、そのレンズ群の拡大側からi番目のレンズ面を構成する拡大側の媒質のd線に対する屈折率をNfi、そのレンズ群の拡大側からi番目のレンズ面を構成する縮小側の媒質のd線に対する屈折率をNri、そのレンズ群の拡大側からi番目のレンズ面の曲率半径をRiとしたとき、下記式で定義される。第1光学系のペッツバール和、及び第2光学系のペッツバール和についても同様である。
本発明によれば、軽量化が図られ、Fナンバーが小さく、良好な性能を有する結像光学系、並びにこの結像光学系を備えた投写型表示装置、及び撮像装置を提供することができる。
本発明の実施例1の結像光学系の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例2の結像光学系の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3の結像光学系の構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1の結像光学系の各収差図である。 本発明の実施例2の結像光学系の各収差図である。 本発明の実施例3の結像光学系の各収差図である。 本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。 本発明の別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の前側の斜視図である。 図10に示す撮像装置の背面側の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る結像光学系の構成を示す断面図である。図1に示す構成例は、後述の実施例1に対応している。図1では、左側を拡大側、右側を縮小側としており、軸上光束wa及び最大画角の光束wbも合わせて示している。
この結像光学系は、縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、この中間像を拡大側結像面に再結像させる光学系である。この結像光学系は、投写型表示装置に用いられる投写光学系、及びデジタルカメラ等に用いられる撮像光学系として好適な光学系である。
図1では、投写型表示装置に搭載される場合を想定して、スクリーンScrと、色合成部又は照明光分離部に用いられるフィルタ及びプリズム等を想定した光学部材PPと、光学部材PPの縮小側に配置されたライトバルブの画像表示面Simも図示している。投写型表示装置においては、画像表示面Simで画像情報を与えられた光束が、光学部材PPを介して、この結像光学系に入射され、この結像光学系によりスクリーンScr上に投写される。すなわち、図1の例では、画像表示面Simが縮小側結像面に対応し、スクリーンScrが拡大側結像面に対応する。
この結像光学系は、拡大側から縮小側へ向かって順に、第1光学系1と、第2光学系2とからなる。第2光学系2は縮小側結像面と共役な位置に中間像MIを形成し、第1光学系1はこの中間像MIを拡大側結像面に再結像させる。なお、図1では中間像MIを概念的に示しており、その光軸方向の位置は光軸近傍での位置を基に示している。
図1に示す例では、第1光学系1は拡大側から順にレンズL1a〜L1jの10枚のレンズからなる。中間像MIの近傍に配置されたレンズL1jはいわゆるフィールドレンズの機能を有している。第2光学系2はフィールドレンズより縮小側に配置されており、図1に示す例では、第2光学系2は拡大側から順にレンズL2a〜L2dの4枚のレンズからなる。また、第2光学系2は中間像MIより縮小側に配置されている。なお、ここでいう「第2光学系2は中間像MIより縮小側に配置されている」とは、中間像MIの軸上の点及び中間像MIの最軸外の点の両者よりも第2光学系2が縮小側に配置されていることを意味する。
投写型表示装置に搭載される投写用レンズには広角化が望まれているが、通常の中間像を結ばない光学系は、焦点距離を短くして広角化をしようとすると、どうしても拡大側のレンズ径が大きくなる。そこで、本実施形態のように中間像MIを形成し、さらに中間像MIをスクリーンScrに再結像させる方式の光学系とすれば、拡大側のレンズ径を小さくしながら焦点距離を短くして広角化することが容易となる。
第2光学系2は、拡大側から順に、第1の正レンズと、全体として正の屈折力を有する接合レンズCEと、第2の正レンズとからなる。また、接合レンズCEは、少なくとも1枚の負レンズと、少なくとも1枚の正レンズとを含む。
第2光学系2を上記構成とすることによって、結像光学系の小型化及び軽量化に有利となる。色収差を補正しようとすると高次の収差が発生しやすいが、上記構成の接合レンズを含むことによって、色収差と球面収差のバランスをとることが容易となり、特に軸上色収差と高次の球面収差のバランスをとることが容易となる。これによって、小さなFナンバーの光学系を実現することが容易となる。なお、ここでいう「高次」とは5次以上を意味する。
また、第2光学系2を上記構成とすることによって、第2光学系2を正の屈折力を有する3つのレンズ成分からなる構成とすることができ、第2光学系2に必要な正の屈折力を3つのレンズ成分に分担させることができる。これによって、第2光学系2の各レンズ成分の屈折力が過剰に強くならないようにすることができ、収差を小さくできる。
第2光学系2の接合レンズCEは、1枚の負レンズと、1枚の正レンズとからなるように構成してもよく、このようにした場合は、軽量化を図りながら色収差を良好に補正することに有利となる。
図1に示す例ではレンズL2aが第1の正レンズに対応し、レンズL2dが第2の正レンズに対応する。レンズL2a及びレンズL2dは接合されていない単レンズである。図1の例では接合レンズCEは、拡大側から順に負のレンズL2bと正のレンズL2cとが接合されて構成されている。ただし、後述の実施例に示すように、拡大側から順に正のレンズと負のレンズとを接合して接合レンズCEを構成することも可能である。
第1光学系1は、図1に示す例のように、複数の負レンズからなり最も拡大側に配置された負レンズ群GNと、負レンズ群GNの縮小側に負レンズ群GNに連続して配置された正レンズとを有することが好ましい。このようにした場合は、負レンズ群GNにより像面湾曲を抑えることが容易となり、また、広角化に有利となる。負レンズ群GNの縮小側に負レンズ群GNに連続して配置された正レンズにより歪曲収差を抑えることが容易となる。図1の例では、負レンズ群GNは3枚の負のレンズL1a、L1b、L1cからなる。
図1に示す例では、第1光学系1を構成するレンズの枚数は10枚である。第1光学系1を構成するレンズの枚数を10枚、又は10枚以下とすれば軽量化に有利となる。
以下に、条件式に関する好ましい構成について述べる。第2光学系の横倍率をMAG2としたとき、下記条件式(1)を満足することが好ましい。条件式(1)の下限以下とならないようにすることによって、投写型表示装置においてライトバルブの画像表示素子の小型化を図りながら広い画角を得ることができる。条件式(1)の上限以上とならないようにすることによって、投写型表示装置におけるライトバルブの画像表示素子の画素数、及び撮像装置における撮像素子の画素数を確保することができる。なお、下記条件式(1−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−0.4<MAG2<−0.1 (1)
−0.35<MAG2<−0.15 (1−1)
なお、MAG2は拡大側から縮小側へ向かって光が進行した場合の横倍率であり、縮小倍率である。また、MAG2は最も拡大側のレンズ面から光軸上の距離で0.47m離れた拡大側結像面に合焦した状態の倍率である。この点は以下の条件式に現れるMAG2についても同様である。
第2光学系2において、第1の正レンズと接合レンズCEの光軸上の距離をDab、第1の正レンズの焦点距離をfp1としたとき、下記条件式(2)を満足することが好ましい。条件式(2)を満足することによって、第1の正レンズと接合レンズCEの距離を好適に設定して接合レンズCEを瞳位置近傍に位置させることが容易となり、軸上色収差を良好に補正することが容易となる。なお、下記条件式(2−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.7<Dab/fp1<1.1 (2)
0.75<Dab/fp1<1.05 (2−1)
また、第2光学系2において、接合レンズCEと第2の正レンズの光軸上の距離をDcd、第2の正レンズの焦点距離をfp2としたとき、下記条件式(3)を満足することが好ましい。条件式(3)を満足することによって、接合レンズCEと第2の正レンズの距離を好適に設定して接合レンズCEを瞳位置近傍に位置させることが容易となり、軸上色収差を良好に補正することが容易となる。なお、下記条件式(3−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.65<Dcd/fp2<1.3 (3)
0.7<Dcd/fp2<1.25 (3−1)
また、第2光学系2において、第1の正レンズと接合レンズCEの光軸上の距離をDab、接合レンズCEと第2の正レンズの光軸上の距離をDcdとしたとき、下記条件式(4)を満足することが好ましい。条件式(4)を満足することによって、第2光学系2における接合レンズCEの位置を好適に設定して接合レンズCEを瞳位置近傍に位置させることが容易となり、軸上色収差を良好に補正することが容易となる。なお、下記条件式(4−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.2<Dcd/Dab<0.6 (4)
0.25<Dcd/Dab<0.55 (4−1)
また、第2光学系2において、第1の正レンズの焦点距離をfp1、第2の正レンズの焦点距離をfp2としたとき、下記条件式(5)を満足することが好ましい。条件式(5)を満足することによって、第1の正レンズの屈折力と第2の正レンズの屈折力とのバランスを好適に設定して接合レンズCEを瞳位置近傍に位置させることが容易となり、軸上色収差を良好に補正することが容易となる。なお、下記条件式(5−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.15<fp2/fp1<0.5 (5)
0.2<fp2/fp1<0.45 (5−1)
また、第2光学系2において、第2光学系の横倍率をMAG2、第1の正レンズの焦点距離をfp1、第2の正レンズの焦点距離をfp2としたとき、下記条件式(6)を満足することが好ましい。条件式(6)を満足することによって、第2光学系2の結像倍率を考慮しながら第1の正レンズの屈折力と第2の正レンズの屈折力とのバランスを好適に設定して接合レンズCEを瞳位置近傍に位置させることが容易となり、軸上色収差を良好に補正することが容易となる。なお、下記条件式(6−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−1.2<MAG2/(fp2/fp1)<−0.7 (6)
−1.1<MAG2/(fp2/fp1)<−0.8 (6−1)
第1光学系1が上記負レンズ群GNと、負レンズ群GNの縮小側に負レンズ群GNに連続して配置された正レンズとを有する場合、負レンズ群GNのペッツバール和をPzn、負レンズ群GNの焦点距離をfnとしたとき、下記条件式(7)を満足することが好ましい。条件式(7)の下限以下とならないようにすることによって、第1光学系1の像面湾曲をオーバー傾向にして第2光学系2による像面変動と相殺し、像面湾曲を良好に補正することができる。条件式(7)の上限以上とならないようにすることによって、第1光学系1と第2光学系2によって像面変動を相殺する際に過度に補正過剰となるのを防ぎ像面湾曲を良好に補正することができる。なお、条件式(7)に代わり下記条件式(7−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.2<Pzn×fn<0.8 (7)
0.3<Pzn×fn<0.7 (7−1)
また、第1光学系1が上記負レンズ群GNと、負レンズ群GNの縮小側に負レンズ群GNに連続して配置された正レンズとを有する場合、負レンズ群GNのペッツバール和をPzn、縮小側の最大像高をYmaxとしたとき、下記条件式(8)を満足することが好ましい。条件式(8)の下限以下とならないようにすることによって、第1光学系1と第2光学系2によって像面変動を相殺する際に過度に補正過剰となるのを防ぎ像面湾曲を良好に補正することができる。条件式(8)の上限以上とならないようにすることによって、第1光学系1の像面湾曲をオーバー傾向にして第2光学系2による像面変動と相殺し、像面湾曲を良好に補正することができる。なお、条件式(8)に代わり下記条件式(8−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−0.8<Pzn×Ymax<−0.3 (8)
−0.7<Pzn×Ymax<−0.4 (8−1)
第1光学系1が上記負レンズ群GNと、負レンズ群GNの縮小側に負レンズ群GNに連続して配置された正レンズとを有し、条件式(7)及び(8)を満足する場合は、より良好な特性とすることに有利となる。
第1光学系1のペッツバール和をPz1、第1光学系1の焦点距離をf1としたとき、下記条件式(9)を満足することが好ましい。条件式(9)の下限以下とならないようにすることによって、第1光学系1と第2光学系2によって像面変動を相殺する際に過度に補正過剰となるのを防ぎ像面湾曲を良好に補正することができる。条件式(9)の上限以上とならないようにすることによって、第1光学系1の像面湾曲をオーバー傾向にして第2光学系2による像面変動と相殺し、像面湾曲を良好に補正することができる。なお、条件式(9)に代わり下記条件式(9−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−0.6<Pz1×f1<−0.1 (9)
−0.5<Pz1×f1<−0.2 (9−1)
第1光学系1のペッツバール和をPz1、縮小側の最大像高をYmaxとしたとき、下記条件式(10)を満足することが好ましい。条件式(10)の下限以下とならないようにすることによって、第1光学系1と第2光学系2によって像面変動を相殺する際に過度に補正過剰となるのを防ぎ像面湾曲を良好に補正することができる。条件式(10)の上限以上とならないようにすることによって、第1光学系1の像面湾曲をオーバー傾向にして第2光学系2による像面変動と相殺し、像面湾曲を良好に補正することができる。なお、条件式(10)に代わり下記条件式(10−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−0.6<Pz1×Ymax<−0.1 (10)
−0.5<Pz1×Ymax<−0.2 (10−1)
なお、条件式(9)及び(10)を満足する場合は、より良好な特性とすることに有利となる。
第2光学系2のペッツバール和をPz2、第2光学系2の焦点距離をf2としたとき、下記条件式(11)を満足することが好ましい。条件式(11)の下限以下とならないようにすることによって、第1光学系1の像面湾曲をオーバー傾向にして第2光学系2による像面変動と相殺し、像面湾曲を良好に補正することができる。条件式(11)の上限以上とならないようにすることによって、第1光学系1と第2光学系2によって像面変動を相殺する際に過度に補正過剰となるのを防ぎ像面湾曲を良好に補正することができる。なお、条件式(11)に代わり下記条件式(11−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
2.5<Pz2×f2<6 (11)
3<Pz2×f2<5.5 (11−1)
また、第2光学系2のペッツバール和をPz2、縮小側の最大像高をYmaxとしたとき、下記条件式(12)を満足することが好ましい。条件式(12)の下限以下とならないようにすることによって、第1光学系1の像面湾曲をオーバー傾向にして第2光学系2による像面変動と相殺し、像面湾曲を良好に補正することができる。条件式(12)の上限以上とならないようにすることによって、第1光学系1と第2光学系2によって像面変動を相殺する際に過度に補正過剰となるのを防ぎ像面湾曲を良好に補正することができる。なお、条件式(12)に代わり下記条件式(12−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.1<Pz2×Ymax<0.6 (12)
0.15<Pz2×Ymax<0.55 (12−1)
なお、条件式(11)及び(12)を満足する場合は、より良好な特性とすることに有利となる。
また、第1光学系1のペッツバール和をPz1、第2光学系2のペッツバール和をPz2としたとき、下記条件式(13)を満足することが好ましい。条件式(13)を満足することによって、像面湾曲を良好に補正することができる。なお、下記条件式(13−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−1.2<Pz2/Pz1<−0.7 (13)
−1.1<Pz2/Pz1<−0.8 (13−1)
また、第2光学系2の接合レンズCEが、1枚の負レンズと、1枚の正レンズとからなる場合、接合レンズCE内の負レンズのd線基準のアッベ数をνn、接合レンズCE内の正レンズのd線基準のアッベ数をνpとしたとき、下記条件式(14)を満足することが好ましい。条件式(14)を満足することによって、軸上色収差を抑えることができる。なお、下記条件式(14−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
−52<νn−νp<−26 (14)
−50<νn−νp<−28 (14−1)
また、結像光学系の焦点距離をf、第2光学系2の焦点距離をf2としたとき、下記条件式(15)を満足することが好ましい。条件式(15)の下限以下とならないようにすることによって、レンズ系全長を抑えることに有利となる。条件式(15)の上限以上とならないようにすることによって、像面湾曲を抑えることが容易となる。なお、下記条件式(15−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.01<|f|/f2<0.1 (15)
0.015<|f|/f2<0.095 (15−1)
また、結像光学系の焦点距離をf、第1光学系1の焦点距離をf1としたとき、下記条件式(16)を満足することが好ましい。条件式(16)の下限以下とならないようにすることによって、レンズ系全長を抑えることに有利となる。条件式(16)の上限以上とならないようにすることによって、像面湾曲を抑えることが容易となる。なお、下記条件式(16−1)を満足する構成とすれば、より良好な特性とすることができる。
0.1<|f|/f1<0.5 (16)
0.15<|f|/f1<0.4 (16−1)
なお、図1に示す例では、第1光学系1は10枚のレンズからなり、第2光学系2は4枚のレンズからなるが、第1光学系1、第2光学系2いずれも図1に示す例と異なる枚数のレンズで構成することも可能である。
上述した好ましい構成及び可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、軽量化が図られ、Fナンバーが小さく、広角で、高い光学性能を有する結像光学系を実現することが可能である。なお、ここでいう「Fナンバーが小さく」とはFナンバーが1.8以下であることを意味し、「広角」とは全画角が120度より大きいことを意味する。
次に、本発明の結像光学系の数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1の結像光学系のレンズ構成と光路は図1に示したものであり、その構成及び図示方法は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1の結像光学系は、拡大側から順に、第1光学系1と、第2光学系2とからなる。第1光学系1は、拡大側から順に、負のレンズL1a〜L1cと、正のレンズL1d〜L1fと、負のレンズL1gと、正のレンズL1h〜L1jとからなる。第2光学系2は、拡大側から順に、正のレンズL2aと、負のレンズL2bと、正のレンズL2c〜L2dとからなる。レンズL1a、L1b、L1cは負レンズ群GNを構成している。レンズL1f、L1g、L1hは互いに接合されて3枚接合レンズを構成している。レンズL2b、L2cは互いに接合されて全体として正の屈折力を有する接合レンズCEを構成している。レンズL1eを光軸方向に移動させることによって合焦が行われる。
実施例1の結像光学系の基本レンズデータを表1に、諸元を表2に、非球面係数を表3に示す。表1において、面番号の欄には最も拡大側の面を第1面とし縮小側に向かうに従い1つずつ番号を増加させた場合の面番号を示し、Rの欄には各面の曲率半径を示し、Dの欄には各面とその縮小側に隣接する面との光軸上の面間隔を示している。また、Ndの欄には各構成要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))に対する屈折率を示し、νdの欄には各構成要素のd線基準のアッベ数を示す。ここで、曲率半径の符号は、拡大側に凸面を向けた面形状のものを正、縮小側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1には光学部材PPも合わせて示している。
表2に、結像光学系の焦点距離の絶対値|f|、FナンバーFNo.、最大全画角2ω、縮小側の最大像高Ymaxの値をd線基準で示す。2ωの欄の[°]は単位が度であることを意味する。
表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3に、非球面の面番号と各非球面に関する非球面係数を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下式で表される非球面式における各係数KA、Am(m=3、4、5、…20)の値である。
Zd=C×h/{1+(1−KA×C×h1/2}+ΣAm×h
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率
KA、Am:非球面係数
であり、非球面式のΣはmに関する総和を意味する。
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmm(ミリメートル)を用いているが、光学系は比例拡大又は比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図4に左から順に、実施例1の結像光学系の球面収差、非点収差、歪曲収差、及び倍率色収差の各収差図を示す。球面収差図では、d線(波長587.6nm)、C線(波長656.3nm)、及びF線(波長486.1nm)に関する収差をそれぞれ実線、長破線、及び短破線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線に関する収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線に関する収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線に関する収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、及びF線に関する収差をそれぞれ長破線、及び短破線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。図4に示す図は、最も拡大側のレンズ面から拡大側結像面までの光軸上の距離が0.47mの場合のものである。
上記の実施例1の説明で述べた各データの記号、意味、及び記載方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2の結像光学系のレンズ構成と光路の断面図を図2に示す。なお、図2では中間像MIを概念的に示しており、その光軸方向の位置は光軸近傍での位置を基に示している。実施例2の結像光学系は、拡大側から順に、第1光学系1と、第2光学系2とからなる。第1光学系1を構成するレンズの枚数と各レンズの屈折力の符号、第2光学系2を構成するレンズの枚数と各レンズの屈折力の符号、及び合焦の際に移動するレンズは実施例1のものと同様である。
実施例2の結像光学系の基本レンズデータを表4に、諸元を表5に、非球面係数を表6に、各収差図を図5に示す。図5に示す図は、最も拡大側のレンズ面から拡大側結像面までの光軸上の距離が0.47mの場合のものである。
[実施例3]
実施例3の結像光学系のレンズ構成と光路の断面図を図3に示す。なお、図3では中間像MIを概念的に示しており、その光軸方向の位置は光軸近傍での位置を基に示している。実施例3の結像光学系は、拡大側から順に、第1光学系1と、第2光学系2とからなる。第2光学系2は、拡大側から順に、正のレンズL2a〜L2b、負のレンズL2c、正のレンズL2dからなる。2枚のレンズL2b、L2cは互いに接合されて全体として正の屈折力を有する接合レンズCEを構成している。第1光学系1を構成するレンズの枚数と各レンズの屈折力の符号、及び合焦の際に移動するレンズは実施例1のものと同様である。
実施例3の結像光学系の基本レンズデータを表7に、諸元を表8に、非球面係数を表9に、各収差図を図6に示す。図6に示す図は、最も拡大側のレンズ面から拡大側結像面までの光軸上の距離が0.47mの場合のものである。
表10に実施例1〜3の結像光学系の条件式(1)〜(16)の対応値を示す。実施例1〜3はd線を基準波長としており、表10に示す値はd線を基準としている。
以上のデータからわかるように、実施例1〜3の結像光学系は、第2光学系2のレンズ枚数が4枚であり軽量化が図られており、全画角が140°以上あり広角に構成され、Fナンバーが1.80以下であり小さなFナンバーを有し、色収差を含む諸収差が良好に補正されて高い光学性能を実現している。
次に、本発明の実施形態に係る投写型表示装置について説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図7に示す投写型表示装置100は、本発明の実施形態に係る結像光学系10と、光源15と、各色光に対応したライトバルブとしての透過型表示素子11a〜11cと、色分解のためのダイクロイックミラー12、13と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14と、コンデンサレンズ16a〜16cと、光路を偏向するための全反射ミラー18a〜18cとを有する。なお、図7では、結像光学系10は概略的に図示している。また、光源15とダイクロイックミラー12の間にはインテグレーターが配されているが、図7ではその図示を省略している。
光源15からの白色光は、ダイクロイックミラー12、13で3つの色光光束(Green光、Blue光、Red光)に分解された後、それぞれコンデンサレンズ16a〜16cを経て各色光光束にそれぞれ対応する透過型表示素子11a〜11cに入射して光変調され、クロスダイクロイックプリズム14により色合成された後、結像光学系10に入射する。結像光学系10は、透過型表示素子11a〜11cにより光変調された光による光学像をスクリーン105上に投写する。
図8は、本発明の別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図8に示す投写型表示装置200は、本発明の実施形態に係る結像光学系210と、光源215と、各色光に対応したライトバルブとしてのDMD素子21a〜21cと、色分解及び色合成のためのTIR(Total Internal Reflection)プリズム24a〜24cと、照明光と投写光を分離する偏光分離プリズム25とを有する。なお、図8では結像光学系210を概略的に図示している。また、光源215と偏光分離プリズム25の間にはインテグレーターが配されているが、図8ではその図示を省略している。
光源215からの白色光は、偏光分離プリズム25内部の反射面で反射された後、TIRプリズム24a〜24cにより3つの色光光束(Green光、Blue光、Red光)に分解される。分解後の各色光光束はそれぞれ対応するDMD素子21a〜21cに入射して光変調され、再びTIRプリズム24a〜24cを逆向きに進行して色合成された後、偏光分離プリズム25を透過して、結像光学系210に入射する。結像光学系210は、DMD素子21a〜21cにより光変調された光による光学像をスクリーン205上に投写する。
図9は、本発明のさらに別の実施形態に係る投写型表示装置の概略構成図である。図9に示す投写型表示装置300は、本発明の実施形態に係る結像光学系310と、光源315と、各色光に対応したライトバルブとしての反射型表示素子31a〜31cと、色分離のためのダイクロイックミラー32、33と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム34と、光路偏向のための全反射ミラー38と、偏光分離プリズム35a〜35cとを有する。なお、図9では、結像光学系310は概略的に図示している。また、光源315とダイクロイックミラー32の間にはインテグレーターが配されているが、図9ではその図示を省略している。
光源315からの白色光はダイクロイックミラー32、33により3つの色光光束(Green光、Blue光、Red光)に分解される。分解後の各色光光束はそれぞれ偏光分離プリズム35a〜35cを経て、各色光光束それぞれに対応する反射型表示素子31a〜31cに入射して光変調され、クロスダイクロイックプリズム34により色合成された後、結像光学系310に入射する。結像光学系310は、反射型表示素子31a〜31cにより光変調された光による光学像をスクリーン305上に投写する。
図10、図11は、本発明の一実施形態に係る撮像装置であるカメラ400の外観図である。図10は、カメラ400を前側から見た斜視図を示し、図11は、カメラ400を背面側から見た斜視図を示す。カメラ400は、交換レンズ48が取り外し自在に装着される、レフレックスファインダーを持たない一眼形式のデジタルカメラである。交換レンズ48は、本発明の実施形態に係る光学系である結像光学系49を鏡筒内に収納したものである。
このカメラ400はカメラボディ41を備え、カメラボディ41の上面にはシャッターボタン42と電源ボタン43とが設けられている。またカメラボディ41の背面には、操作部44、45と表示部46とが設けられている。表示部46は、撮像された画像や、撮像される前の画角内にある画像を表示するためのものである。
カメラボディ41の前面中央部には、撮影対象からの光が入射する撮影開口が設けられ、その撮影開口に対応する位置にマウント47が設けられ、マウント47を介して交換レンズ48がカメラボディ41に装着される。
カメラボディ41内には、交換レンズ48によって形成された被写体像に応じた撮像信号を出力するCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子(不図示)、その撮像素子から出力された撮像信号を処理して画像を生成する信号処理回路、及びその生成された画像を記録するための記録媒体などが設けられている。このカメラ400では、シャッターボタン42を押すことにより静止画又は動画の撮影が可能であり、この撮影で得られた画像データが上記記録媒体に記録される。
以上、実施形態及び実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、及び非球面係数等は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
また、本発明の投写型表示装置も、上記構成のものに限定されない。例えば、用いられるライトバルブ、及び、光束分離又は光束合成に用いられる光学部材は、種々の態様の変更が可能である。
また、本発明の撮像装置も、上記構成のものに限定されない。例えば、本発明を一眼レフ形式のカメラ、フィルムカメラ、及びビデオカメラなどに適用することも可能である。
1 第1光学系
2 第2光学系
10、49、210、310 結像光学系
11a〜11c 透過型表示素子
12、13、32、33 ダイクロイックミラー
14、34 クロスダイクロイックプリズム
15、215、315 光源
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c、38 全反射ミラー
21a〜21c DMD素子
24a〜24c TIRプリズム
25、35a〜35c 偏光分離プリズム
31a〜31c 反射型表示素子
41 カメラボディ
42 シャッターボタン
43 電源ボタン
44、45 操作部
46 表示部
47 マウント
48 交換レンズ
100、200、300 投写型表示装置
105、205、305 スクリーン
400 カメラ
CE 接合レンズ
Dab 第1の正レンズと接合レンズの光軸上の距離
Dcd 接合レンズと第2の正レンズの光軸上の距離
GN 負レンズ群
L1a〜L1j、L2a〜L2d レンズ
MI 中間像
PP 光学部材
Scr スクリーン
Sim 画像表示面
wa 軸上光束
wb 最大画角の光束
Ymax 縮小側の最大像高
Z 光軸

Claims (20)

  1. 拡大側から縮小側へ向かって順に、第1光学系と、第2光学系とからなり、
    前記第2光学系は縮小側結像面と共役な位置に中間像を形成し、
    前記第1光学系は前記中間像を拡大側結像面に再結像させ、
    前記第2光学系は、拡大側から順に、第1の正レンズと、全体として正の屈折力を有する接合レンズと、第2の正レンズとからなり、前記接合レンズは、少なくとも1枚の負レンズと、少なくとも1枚の正レンズとを含む結像光学系。
  2. 前記第2光学系の横倍率をMAG2としたとき、
    −0.4<MAG2<−0.1 (1)
    で表される条件式(1)を満足する請求項1記載の結像光学系。
  3. 前記第1の正レンズと前記接合レンズの光軸上の距離をDab、前記第1の正レンズの焦点距離をfp1としたとき、
    0.7<Dab/fp1<1.1 (2)
    で表される条件式(2)を満足する請求項1又は2記載の結像光学系。
  4. 前記接合レンズと前記第2の正レンズの光軸上の距離をDcd、前記第2の正レンズの焦点距離をfp2としたとき、
    0.65<Dcd/fp2<1.3 (3)
    で表される条件式(3)を満足する請求項1から3のいずれか1項記載の結像光学系。
  5. 前記第1の正レンズと前記接合レンズの光軸上の距離をDab、前記接合レンズと前記第2の正レンズの光軸上の距離をDcdとしたとき、
    0.2<Dcd/Dab<0.6 (4)
    で表される条件式(4)を満足する請求項1から4のいずれか1項記載の結像光学系。
  6. 前記第1の正レンズの焦点距離をfp1、前記第2の正レンズの焦点距離をfp2としたとき、
    0.15<fp2/fp1<0.5 (5)
    で表される条件式(5)を満足する請求項1から5のいずれか1項記載の結像光学系。
  7. 前記第2光学系の横倍率をMAG2、前記第1の正レンズの焦点距離をfp1、前記第2の正レンズの焦点距離をfp2としたとき、
    −1.2<MAG2/(fp2/fp1)<−0.7 (6)
    で表される条件式(6)を満足する請求項1から6のいずれか1項記載の結像光学系。
  8. 複数の負レンズからなり最も拡大側に配置された負レンズ群と、該負レンズ群の縮小側に該負レンズ群に連続して配置された正レンズとを有し、
    前記負レンズ群のペッツバール和をPzn、前記負レンズ群の焦点距離をfn、縮小側の最大像高をYmaxとしたとき、
    0.2<Pzn×fn<0.8 (7)
    −0.8<Pzn×Ymax<−0.3 (8)
    で表される条件式(7)及び(8)を満足する請求項1から7のいずれか1項記載の結像光学系。
  9. 前記第1光学系のペッツバール和をPz1、前記第1光学系の焦点距離をf1、縮小側の最大像高をYmaxとしたとき、
    −0.6<Pz1×f1<−0.1 (9)
    −0.6<Pz1×Ymax<−0.1 (10)
    で表される条件式(9)及び(10)を満足する請求項1から8のいずれか1項記載の結像光学系。
  10. 前記第2光学系のペッツバール和をPz2、前記第2光学系の焦点距離をf2、縮小側の最大像高をYmaxとしたとき、
    2.5<Pz2×f2<6 (11)
    0.1<Pz2×Ymax<0.6 (12)
    で表される条件式(11)及び(12)を満足する請求項1から9のいずれか1項記載の結像光学系。
  11. 前記第1光学系のペッツバール和をPz1、前記第2光学系のペッツバール和をPz2としたとき、
    −1.2<Pz2/Pz1<−0.7 (13)
    で表される条件式(13)を満足する請求項1から10のいずれか1項記載の結像光学系。
  12. 前記接合レンズは、1枚の負レンズと、1枚の正レンズとからなり、
    前記接合レンズ内の前記負レンズのd線基準のアッベ数をνn、前記接合レンズ内の前記正レンズのd線基準のアッベ数をνpとしたとき、
    −52<νn−νp<−26 (14)
    で表される条件式(14)を満足する請求項1から11のいずれか1項記載の結像光学系。
  13. 前記結像光学系の焦点距離をf、前記第2光学系の焦点距離をf2としたとき、
    0.01<|f|/f2<0.1 (15)
    で表される条件式(15)を満足する請求項1から12のいずれか1項記載の結像光学系。
  14. 前記第1光学系を構成するレンズの枚数が10枚以下である請求項1から13のいずれか1項記載の結像光学系。
  15. 前記第1光学系を構成するレンズの枚数が10枚である請求項1から14のいずれか1項記載の結像光学系。
  16. 前記結像光学系の焦点距離をf、前記第1光学系の焦点距離をf1としたとき、
    0.1<|f|/f1<0.5 (16)
    で表される条件式(16)を満足する請求項1から15のいずれか1項記載の結像光学系。
  17. −0.35<MAG2<−0.15 (1−1)
    で表される条件式(1−1)を満足する請求項2記載の結像光学系。
  18. 0.75<Dab/fp1<1.05 (2−1)
    で表される条件式(2−1)を満足する請求項3記載の結像光学系。
  19. 光源と、
    該光源からの光が入射するライトバルブと、
    該ライトバルブにより光変調された光による光学像をスクリーン上に投写する結像光学系としての請求項1から18のいずれか1項記載の結像光学系とを備えた投写型表示装置。
  20. 請求項1から18のいずれか1項記載の結像光学系を備えた撮像装置。
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