JP2019003096A - 蛍光体ホイール、光源装置及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】モーターの回転負荷の増大や冷却ファンの送風量の増大を抑制することができ、蛍光体を効率的に冷却することができる蛍光体ホイールを提供する。【解決手段】蛍光体ホイールは、円盤状の基板10aと、基板10a上に円周方向に沿って円環状に形成された、蛍光体を含む蛍光体領域4と、基板10aの蛍光体領域4以外の部分に形成された、基板10aを貫通する複数の貫通孔1a、2a、3aと、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、蛍光体ホイール、光源装置及びプロジェクタに関する。
最近のプロジェクタの中には、光源に蛍光体を用いたものがある。以下に、蛍光体を用いた光源装置を簡単に説明する。
光源装置は、励起光源と、蛍光体ホイールと、蛍光体ホイールを回転させるモーターと、を有する。蛍光体ホイールは、円盤状の基板と、基板上に円周方向に沿って形成された、蛍光体を含む蛍光体領域と、を有する。励起光源から出力された励起光は、集光レンズを介して蛍光体領域に照射される。蛍光体領域では、蛍光体が、励起光によって励起されて蛍光を発する。
上記光源装置では、基板を回転させた状態で、励起光を蛍光体領域に照射する。励起光の照射中に基板が回転することで、励起光が常に蛍光体領域の同一箇所に照射されることを防止することができる。
光源装置は、励起光源と、蛍光体ホイールと、蛍光体ホイールを回転させるモーターと、を有する。蛍光体ホイールは、円盤状の基板と、基板上に円周方向に沿って形成された、蛍光体を含む蛍光体領域と、を有する。励起光源から出力された励起光は、集光レンズを介して蛍光体領域に照射される。蛍光体領域では、蛍光体が、励起光によって励起されて蛍光を発する。
上記光源装置では、基板を回転させた状態で、励起光を蛍光体領域に照射する。励起光の照射中に基板が回転することで、励起光が常に蛍光体領域の同一箇所に照射されることを防止することができる。
ところで、蛍光体は、温度の上昇に伴って、励起光を蛍光に変換する効率(量子効率)が低下する性質(温度消光特性)を有する。上記光源装置において、蛍光体領域の励起光が照射された部位では、蛍光体の温度が上昇するため、量子効率が低下して、光量(蛍光)が低下する。このため、蛍光体ホイールを冷却する必要がある。
また、励起光照射部位で発生した熱がモーターまで伝わると、モーターが加熱されて、モーターの温度が上昇する場合がある。モーターの温度上昇は、モーターの寿命を短くする原因となることから、モーターへの熱伝導を抑制するためにも、蛍光体ホイールを冷却する必要がある。
また、励起光照射部位で発生した熱がモーターまで伝わると、モーターが加熱されて、モーターの温度が上昇する場合がある。モーターの温度上昇は、モーターの寿命を短くする原因となることから、モーターへの熱伝導を抑制するためにも、蛍光体ホイールを冷却する必要がある。
一般に、蛍光体ホイールを冷却する手段として、冷却ファンやヒートシンクなどが知られている。
ヒートシンクを備えた蛍光体ホイールの例として、例えば、特許文献1に、回転蛍光板が記載されている。この回転蛍光板は、円板と、円板の一方の面に設けられた蛍光体層と、円板の他方の面に固定されたヒートシンクと、円板を回転するモーターと、を有する。ヒートシンクには、複数の冷却フィンが設けられる。冷却フィン付のヒートシンクにより、蛍光体ホイールの放熱面積を拡大することができる。
冷却ファンを用いて蛍光体ホイールを冷却する構成においては、冷却ファンは、蛍光体ホイールの基板面に送風する。通常、蛍光体ホイールを十分に冷却するために、ファンの回転数を上げたり、冷却ファンの台数を増やしたりすることで、送風量を増大させている。
ヒートシンクを備えた蛍光体ホイールの例として、例えば、特許文献1に、回転蛍光板が記載されている。この回転蛍光板は、円板と、円板の一方の面に設けられた蛍光体層と、円板の他方の面に固定されたヒートシンクと、円板を回転するモーターと、を有する。ヒートシンクには、複数の冷却フィンが設けられる。冷却フィン付のヒートシンクにより、蛍光体ホイールの放熱面積を拡大することができる。
冷却ファンを用いて蛍光体ホイールを冷却する構成においては、冷却ファンは、蛍光体ホイールの基板面に送風する。通常、蛍光体ホイールを十分に冷却するために、ファンの回転数を上げたり、冷却ファンの台数を増やしたりすることで、送風量を増大させている。
しかし、特許文献1に記載された回転蛍光板においては、ヒートシンクを円板に固定するため、円板の重さが増し、その結果、モーターの回転負荷が増大する。このため、容量(又はトルク)の大きなモーターを使用する必要がある。容量の大きなモーターを用いると、装置の大型化や消費電力の増大を招くという問題がある。
一方、冷却ファンを用いて蛍光体ホイールを冷却する構成には、以下のような問題がある。
ファンの回転数を上げて送風量を増大すると、それに伴って、冷却ファンの動作音が増大する。また、冷却ファンの台数を増大すると、コストが増大し、装置も大型化する。
ファンの回転数を上げて送風量を増大すると、それに伴って、冷却ファンの動作音が増大する。また、冷却ファンの台数を増大すると、コストが増大し、装置も大型化する。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、モーターの回転負荷の増大や冷却ファンの送風量の増大を抑制することができ、蛍光体を効率的に冷却することができる、蛍光体ホイール、光源装置及びプロジェクタを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一態様による蛍光体ホイールは、円盤状の基板と、前記基板上に円周方向に沿って円環状に形成された、蛍光体を含む蛍光体領域と、前記基板の前記蛍光体領域以外の部分に形成された、前記基板を貫通する複数の貫通孔と、を有する。
本発明の一態様による光源装置は、上記蛍光体ホイールと、前記蛍光体ホイールの基板の中心部を支持し、前記基板を回転させるモーターと、前記蛍光体ホイールの蛍光体領域に励起光を照射する励起光源と、を有する。
本発明の一態様によるプロジェクタは、上記光源装置と、前記光源装置からの光束を変調して画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成された画像を投写する投写部と、を有する。
本発明によれば、モーターの回転負荷の増大や冷却ファンの送風量の増大を抑制することができ、蛍光体を効率的に冷却することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による蛍光体ホイールの構成を示す模式図である。
図1を参照すると、蛍光体ホイール10は、円盤状の基板10aを有する。基板10aは、例えばアルミニューム等の熱伝導性の高い材料で形成されても良い。基板10aは、その基板面に直交する回転軸まわりに回転自在にモーター20に支持される。基板10aの中心部には、モーター20の駆動軸部を嵌め込むための開口5が設けられている。基板10aの裏面側から、モーター20の駆動軸部を開口5に嵌め込む。モーター20として、例えば、アウターロータモータを用いることができ、その場合、駆動軸部は、ロータコアからなる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による蛍光体ホイールの構成を示す模式図である。
図1を参照すると、蛍光体ホイール10は、円盤状の基板10aを有する。基板10aは、例えばアルミニューム等の熱伝導性の高い材料で形成されても良い。基板10aは、その基板面に直交する回転軸まわりに回転自在にモーター20に支持される。基板10aの中心部には、モーター20の駆動軸部を嵌め込むための開口5が設けられている。基板10aの裏面側から、モーター20の駆動軸部を開口5に嵌め込む。モーター20として、例えば、アウターロータモータを用いることができ、その場合、駆動軸部は、ロータコアからなる。
基板10aの表面上には、蛍光体を含む蛍光体領域4が円周方向に沿って帯状に形成されている。蛍光体領域4は、円環形状であっても良い。この場合、円環の一部が、可視光を透過する透過領域又は可視光を反射する反射領域であっても良い。蛍光体領域4は、一つの蛍光色を発するように構成されても良く、また、円周方向に並べて配置された、互いに異なる色の蛍光を発する複数の蛍光体領域から構成されても良い。
基板10aは、蛍光体領域4の内側の部分に開口部1を有し、蛍光体領域4の外側の部分に開口部2、3を有する。
基板10aは、蛍光体領域4の内側の部分に開口部1を有し、蛍光体領域4の外側の部分に開口部2、3を有する。
開口部1には、基板10aを貫通する複数の貫通孔1aが円周方向に沿って形成されている。複数の貫通孔1aは、同心円状に形成された複数の貫通孔列を構成する。各列において、貫通孔1aは円周方向に等間隔で配置されている。図1の例では、2つの貫通孔列が示されている。各列の貫通孔1aは、基板10aの外周部から中心部に向かう方向(径方向)に少なくとも一つ存在するように互い違いに配置されている。各貫通孔1aの形状は同じである。ここでは、貫通孔1aは円周方向に長い長孔形状である。なお、同心円状に形成する貫通孔列の数は2に限定されない。3つ以上の貫通孔列が形成されても良い。
開口部2は、蛍光体領域4の外周に隣接しており、基板10aを貫通する複数の貫通孔2aが円周方向に沿って形成されている。複数の貫通孔2aは、同心円状に形成された複数の貫通孔列を構成する。各列において、貫通孔2aは円周方向に等間隔で配置されている。図1では、3つの貫通孔列が示されている。貫通孔列全体において、貫通孔2aは半径方向に一列に並ぶように配置されている。換言すると、貫通孔2aは、開口5を中心として放射状に配置されている。各貫通孔2aは円形形状であり、同じ大きさである。なお、同心円状に形成する貫通孔列の数は3に限定されない。2つ、又は4つ以上の貫通孔列が構成されても良い。
開口部3は、基板10aの外周側に位置し、基板10aを貫通する複数の貫通孔3aが円周方向に沿って形成されている。複数の貫通孔3aは、同心円状に形成された複数の貫通孔列を構成する。各列において、貫通孔3aは円周方向に等間隔で配置されている。図1では、4つの貫通孔列が示されている。貫通孔列全体において、貫通孔3aは半径方向に一列に並ぶように配置されている。換言すると、貫通孔3aは、開口5を中心として放射状に配置されている。各貫通孔3aは円形形状であり、同じ大きさである。貫通孔3aは、貫通孔2aと同じ大きさで、同じ形状であっても良い。なお、同心円状に形成する貫通孔列の数は4に限定されない。2つ、又は3つ、もしくは5つ以上の貫通孔列が形成されても良い。
次に、蛍光体ホイール10の貫通孔1a、2a、3aによる冷却作用について説明する。
基板10aを回転させた状態で、励起光が蛍光体領域4に局所的に照射される。励起光の照射中に基板10aが回転することで、励起光が常に蛍光体領域4の同一部位に照射されることを防止することができる。蛍光体領域4では、蛍光体が、励起されて蛍光を発する。蛍光体領域4の励起光照射部位が発熱し、当該部位から温度が低い部分に向かって熱が伝わる。
基板10aを回転させた状態で、励起光が蛍光体領域4に局所的に照射される。励起光の照射中に基板10aが回転することで、励起光が常に蛍光体領域4の同一部位に照射されることを防止することができる。蛍光体領域4では、蛍光体が、励起されて蛍光を発する。蛍光体領域4の励起光照射部位が発熱し、当該部位から温度が低い部分に向かって熱が伝わる。
図2に、熱伝導経路を模式的に示す。図2に示すように、励起光照射部位41が発熱した場合、2つの熱伝導経路42、43が形成される。なお、図2の例では、便宜上、熱伝導経路は2つしか示されていないが、通常、熱は、高温側から低温側へ貫通孔1a、2a、3aの間を縫うように伝わるため、3つ以上の熱伝導経路が形成され得る。
熱伝導経路42は、熱が励起光照射部位41から開口部1を介して開口5に向かって伝導する場合の開口部1内の熱伝導経路である。開口部1では、複数の貫通孔1aが設けられている。貫通孔1aの開口面は、基板10aの表面側と裏面側の両方にあり、ともに同じ面積とされている。貫通孔1aの内壁の面積を、貫通孔1aの表裏の開口の面積の合計よりも大きくすることで、放熱面積を拡大することができる。このように放熱面積の拡大が可能であるため、効率良く放熱することができ、その結果、蛍光体領域4での蛍光体の温度上昇を抑制することができる。
熱伝導経路42は、熱が励起光照射部位41から開口部1を介して開口5に向かって伝導する場合の開口部1内の熱伝導経路である。開口部1では、複数の貫通孔1aが設けられている。貫通孔1aの開口面は、基板10aの表面側と裏面側の両方にあり、ともに同じ面積とされている。貫通孔1aの内壁の面積を、貫通孔1aの表裏の開口の面積の合計よりも大きくすることで、放熱面積を拡大することができる。このように放熱面積の拡大が可能であるため、効率良く放熱することができ、その結果、蛍光体領域4での蛍光体の温度上昇を抑制することができる。
また、開口部1では、貫通孔1aは互い違いに配置されているため、熱伝導経路42はジグザク状に形成されている。このように熱伝導経路42をジグザク状に形成することで、熱伝導距離が増大し、その結果、開口5に達する熱量(熱エネルギー量)を低減することができる。これにより、以下のような効果を得られる。
開口5にはモーター20の駆動軸部(ロータコア)が嵌め込まれているため、開口5に到達する熱量が多い場合には、モーター20が加熱されて、モーターの温度が上昇する場合がある。通常、モーター20の温度上昇は、モーター20の寿命を短くする原因となる。上記のように、熱伝導経路42をジグザク状に形成することで、開口5に達する熱量を低減することができるので、モーター20の温度上昇を抑制することができる。
開口5にはモーター20の駆動軸部(ロータコア)が嵌め込まれているため、開口5に到達する熱量が多い場合には、モーター20が加熱されて、モーターの温度が上昇する場合がある。通常、モーター20の温度上昇は、モーター20の寿命を短くする原因となる。上記のように、熱伝導経路42をジグザク状に形成することで、開口5に達する熱量を低減することができるので、モーター20の温度上昇を抑制することができる。
一方、熱伝導経路43は、熱が励起光照射部位41から開口部2、3を介して基板10aの外周部に向かって伝導する場合の開口部2、3内の熱伝導経路である。開口部2には、複数の貫通孔2aが設けられ、開口部3には、複数の貫通孔3aが設けられている。貫通孔2aの開口面は、基板10aの表面側と裏面側の両方にあり、ともに同じ面積とされている。貫通孔2aの内壁の面積を、貫通孔2aの表裏の開口の面積の合計よりも大きくすることで、放熱面積を拡大することができる。同様に、貫通孔3aの内壁の面積を、貫通孔3aの表裏の開口の面積の合計よりも大きくすることで、放熱面積を拡大することができる。このように放熱面積の拡大が可能であるため、効率良く放熱することができ、その結果、蛍光体の温度上昇を抑制することができる。
また、開口部2の単位面積当たりの貫通孔数は、開口部3の単位面積当たりの貫通孔数よりも少ない。このため、貫通孔領域2では、熱伝導経路を容易に確保することができ、励起光照射部位41からの熱を速やかに貫通孔領域3に伝導させることができる。一方、貫通孔領域3では、貫通孔3aを高密度に形成しているために、開口部2よりも放熱面積を拡大することができ、より効率良く放熱することができる。よって、蛍光体の温度上昇を抑制することができる。
また、基板10aにヒートシンク等を設ける必要がないため、モーター20の回転負荷の増大を抑制することができる。加えて、貫通孔1a、2a、3aを設けることで基板10aの軽量化が可能であり、これにより、モーター20の回転負荷の低減が可能である。よって、モーター20として、より低容量のモーターを使用することができる。
また、基板10aにヒートシンク等を設ける必要がないため、モーター20の回転負荷の増大を抑制することができる。加えて、貫通孔1a、2a、3aを設けることで基板10aの軽量化が可能であり、これにより、モーター20の回転負荷の低減が可能である。よって、モーター20として、より低容量のモーターを使用することができる。
また、冷却ファンを用いて蛍光体ホイール10を冷却する場合に、放熱面積の拡大による放熱効果の増大のために、より少ない送風量で、蛍光体ホイール10を冷却することができる。
図3A及び図3Bに、モーター20に支持された蛍光体ホイール10と、冷却ファン30とを示す。図3Aは、蛍光体ホイール10の表面側から見た配置状態を示し、図3Bは、蛍光体ホイール10の裏面側から見た配置状態を示す。
図3A及び図3Bに、モーター20に支持された蛍光体ホイール10と、冷却ファン30とを示す。図3Aは、蛍光体ホイール10の表面側から見た配置状態を示し、図3Bは、蛍光体ホイール10の裏面側から見た配置状態を示す。
図3A及び図3Bに示すように、冷却ファン30は、基板10aの表面及び裏面の両面を送風するように配置される。冷却ファン30の送風方向は、基板10aの面に略平行である。冷却ファン30からの空気流の略半分は、基板10aの表面を外周部からモーター20の方向に流れ、残りは、基板10aの裏面を外周部からモーター20の方向に流れる。基板10aの表面では、励起光照射部位41からの熱の一部は、冷却ファン30からの空気流による熱交換を介して放熱される。同様に、基板10aの裏面では、励起光照射部位41からの熱の一部が、冷却ファン30からの空気流による熱交換を介して放熱される。表面及び裏面の両面で放熱することで、蛍光体ホイール10を効率良く冷却することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態による蛍光体ホイールの構成を示す模式図である。
図4に示す蛍光体ホイール11は、開口部1の構成が異なる以外は、第1の実施形態と同様のものである。ここでは、同じ構成の説明は省略し、異なる構成のみを説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態による蛍光体ホイールの構成を示す模式図である。
図4に示す蛍光体ホイール11は、開口部1の構成が異なる以外は、第1の実施形態と同様のものである。ここでは、同じ構成の説明は省略し、異なる構成のみを説明する。
開口部1には、基板10aを貫通する複数の貫通孔1bが円周方向に沿って形成されている。複数の貫通孔1bは、同心円状に形成された複数の貫通孔列を構成する。各列において、貫通孔1bは円周方向に等間隔で配置されている。図4では、2つの貫通孔列が示されている。貫通孔列全体で、貫通孔1bは半径方向に一列に並ぶように配置されている。換言すると、貫通孔1bは、開口5を中心として放射状に配置されている。各貫通孔1bは円形形状であり、同じ大きさである。なお、同心円状に形成する貫通孔列の数は2に限定されない。3つ以上の貫通孔列が形成されても良い。
貫通孔1bは、貫通孔2a、3aと同じ大きさで、同じ形状である。開口部1〜3全体で、貫通孔1b、2a、3aは、開口5を中心として放射状に配置されている。
貫通孔1bは、貫通孔2a、3aと同じ大きさで、同じ形状である。開口部1〜3全体で、貫通孔1b、2a、3aは、開口5を中心として放射状に配置されている。
本実施形態の蛍光体ホイール11においても、放熱面積の拡大が可能であるため、効率良く放熱することができ、蛍光体の温度上昇を抑制することができる。
また、貫通孔1b、2a、3aを、同じ大きさで、同じ形状としたことで、第1の実施形態よりも、基板10aに貫通孔を形成するための加工が容易になる。
さらに、第1の実施形態と同様、基板10aの軽量化が可能であるため、より低容量のモーターを使用することができる。
また、第1の実施形態と同様、冷却ファンを用いて蛍光体ホイール11を冷却する場合に、より少ない送風量で、蛍光体ホイール11を冷却することができる。冷却ファンは、図3A及び図3Bに示したような配置とすることが望ましい。
また、貫通孔1b、2a、3aを、同じ大きさで、同じ形状としたことで、第1の実施形態よりも、基板10aに貫通孔を形成するための加工が容易になる。
さらに、第1の実施形態と同様、基板10aの軽量化が可能であるため、より低容量のモーターを使用することができる。
また、第1の実施形態と同様、冷却ファンを用いて蛍光体ホイール11を冷却する場合に、より少ない送風量で、蛍光体ホイール11を冷却することができる。冷却ファンは、図3A及び図3Bに示したような配置とすることが望ましい。
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態による蛍光体ホイールの構成を示す模式図である。
図5に示す蛍光体ホイール12は、開口部2、3に代えて開口部6を設けた以外は、第2の実施形態と同様のものである。ここでは、第2の実施形態と同じ構成の説明は省略し、異なる構成のみを説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態による蛍光体ホイールの構成を示す模式図である。
図5に示す蛍光体ホイール12は、開口部2、3に代えて開口部6を設けた以外は、第2の実施形態と同様のものである。ここでは、第2の実施形態と同じ構成の説明は省略し、異なる構成のみを説明する。
開口部6は、蛍光体領域4の外側に位置しており、基板10aを貫通する複数の貫通孔6aを有する。各貫通孔6aは、同じ大きさで、同じ形状である。また、貫通孔6aは、貫通孔1bと同じ大きさで、同じ形状である。
複数の貫通孔6aは、等間隔に配置されている。例えば、第1の方向(図5上の横方向)に複数の貫通孔6aを等間隔で一列に並べた貫通孔列を、第1の方向と直交する第2の方向(図5上の縦方向)に等間隔で複数配置する。各列間で、貫通孔6aが互い違いに並ぶように構成する。これにより、開口部6全体で、貫通孔6aを等間隔で配置することができる。
複数の貫通孔6aは、等間隔に配置されている。例えば、第1の方向(図5上の横方向)に複数の貫通孔6aを等間隔で一列に並べた貫通孔列を、第1の方向と直交する第2の方向(図5上の縦方向)に等間隔で複数配置する。各列間で、貫通孔6aが互い違いに並ぶように構成する。これにより、開口部6全体で、貫通孔6aを等間隔で配置することができる。
本実施形態の蛍光体ホイール12においても、第1及び第2の実施形態と同様、放熱面積の拡大が可能であるため、効率良く放熱することができ、蛍光体の温度上昇を抑制することができる。
また、第2の実施形態と同様、基板10aに貫通孔を形成するための加工が容易になる。
さらに、第1及び第2の実施形態と同様、基板10aの軽量化が可能であるため、より低容量のモーターを使用することができる。
また、第1及び第2の実施形態と同様、冷却ファンを用いて蛍光体ホイール12を冷却する場合に、より少ない送風量で、蛍光体ホイール12を冷却することができる。冷却ファンは、図3A及び図3Bに示したような配置とすることが望ましい。
また、第2の実施形態と同様、基板10aに貫通孔を形成するための加工が容易になる。
さらに、第1及び第2の実施形態と同様、基板10aの軽量化が可能であるため、より低容量のモーターを使用することができる。
また、第1及び第2の実施形態と同様、冷却ファンを用いて蛍光体ホイール12を冷却する場合に、より少ない送風量で、蛍光体ホイール12を冷却することができる。冷却ファンは、図3A及び図3Bに示したような配置とすることが望ましい。
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態による蛍光体ホイールの構成を示す模式図である。
図6に示す蛍光体ホイール13は、蛍光体領域4に代えて蛍光体領域4aを備え、さらに、開口部1〜3に代えて開口部7を備える以外は、第1の実施形態と同様のものである。ここでは、第1の実施形態と同じ構成の説明は省略し、異なる構成のみを説明する。
基板10aの外周部に隣接する領域に、蛍光体を含む蛍光体領域4aが円周方向に沿って帯状に形成されている。蛍光体領域4aは、円環形状であっても良い。この場合、円環の一部が、可視光を透過する透過領域又は可視光を反射する反射領域であっても良い。蛍光体領域4aは、一つの蛍光色を発するように構成されても良く、また、円周方向に並べて配置された、互いに異なる色の蛍光を発する複数の蛍光体領域から構成されても良い。
図6は、本発明の第4の実施形態による蛍光体ホイールの構成を示す模式図である。
図6に示す蛍光体ホイール13は、蛍光体領域4に代えて蛍光体領域4aを備え、さらに、開口部1〜3に代えて開口部7を備える以外は、第1の実施形態と同様のものである。ここでは、第1の実施形態と同じ構成の説明は省略し、異なる構成のみを説明する。
基板10aの外周部に隣接する領域に、蛍光体を含む蛍光体領域4aが円周方向に沿って帯状に形成されている。蛍光体領域4aは、円環形状であっても良い。この場合、円環の一部が、可視光を透過する透過領域又は可視光を反射する反射領域であっても良い。蛍光体領域4aは、一つの蛍光色を発するように構成されても良く、また、円周方向に並べて配置された、互いに異なる色の蛍光を発する複数の蛍光体領域から構成されても良い。
基板10aは、蛍光体領域4aの内側の部分に開口部7を有する。開口部7には、基板10aを貫通する複数の貫通孔7aが形成されている。各貫通孔7aは、同じ大きさで、同じ形状である。
複数の貫通孔7aは、等間隔に配置されている。例えば、第1の方向(図6上の横方向)に複数の貫通孔7aを等間隔で一列に並べた貫通孔列を、第1の方向と直交する第2の方向(図6上の縦方向)に等間隔で複数配置する。各列間で、貫通孔7aが互い違いに並ぶように構成する。これにより、開口部7全体で、貫通孔7aを等間隔で配置することができる。
複数の貫通孔7aは、等間隔に配置されている。例えば、第1の方向(図6上の横方向)に複数の貫通孔7aを等間隔で一列に並べた貫通孔列を、第1の方向と直交する第2の方向(図6上の縦方向)に等間隔で複数配置する。各列間で、貫通孔7aが互い違いに並ぶように構成する。これにより、開口部7全体で、貫通孔7aを等間隔で配置することができる。
本実施形態の蛍光体ホイール13においても、第1乃至第3の実施形態と同様、放熱面積の拡大が可能であるため、効率良く放熱することができ、蛍光体の温度上昇を抑制することができる。
また、第2及び第3の実施形態と同様、基板10aに貫通孔を形成するための加工が容易になる。
さらに、第1乃至第3の実施形態と比較して、蛍光体領域4aの面積を増大することができるので、蛍光体領域4aの熱密度を低下させることができる。
さらに、第1乃至第3の実施形態と同様、基板10aの軽量化が可能であるため、より低容量のモーターを使用することができる。
また、第1乃至第3の実施形態と同様、冷却ファンを用いて蛍光体ホイール13を冷却する場合に、より少ない送風量で、蛍光体ホイール13を冷却することができる。冷却ファンは、図3A及び図3Bに示したような配置とすることが望ましい。
また、第2及び第3の実施形態と同様、基板10aに貫通孔を形成するための加工が容易になる。
さらに、第1乃至第3の実施形態と比較して、蛍光体領域4aの面積を増大することができるので、蛍光体領域4aの熱密度を低下させることができる。
さらに、第1乃至第3の実施形態と同様、基板10aの軽量化が可能であるため、より低容量のモーターを使用することができる。
また、第1乃至第3の実施形態と同様、冷却ファンを用いて蛍光体ホイール13を冷却する場合に、より少ない送風量で、蛍光体ホイール13を冷却することができる。冷却ファンは、図3A及び図3Bに示したような配置とすることが望ましい。
以上説明した第1乃至第4の実施形態のいずれかの蛍光体ホイールにおいて、各実施形態で説明した貫通孔の配置形態を組み合わせることもできる。また、貫通孔は、蛍光体領域の内周側または外周側の基板部分にのみ設けられても良い。
(光源装置の実施形態)
本発明の一実施形態による光源装置は、上述した第1乃至第4の実施形態のいずれかの蛍光体ホイールと、蛍光体ホイールを回転させるモーターと、蛍光体ホイールの蛍光体領域に励起光を照射する励起光源と、を有する。
本発明の一実施形態による光源装置は、上述した第1乃至第4の実施形態のいずれかの蛍光体ホイールと、蛍光体ホイールを回転させるモーターと、蛍光体ホイールの蛍光体領域に励起光を照射する励起光源と、を有する。
図7は、本発明の別の実施形態による光源装置の構成を示す模式図である。
図7を参照すると、光源装置は、光源部71、蛍光体ホイール72、レンズ701、702、705、706、707、クロスダイクロイックプリズム703および位相差板704を有する。蛍光体ホイール72として、上述した第1乃至第4の実施形態のいずれかで説明した蛍光体ホイールを用いることができる。ここでは、第1の実施形態で説明した蛍光体ホイールが用いられている。
蛍光体領域4は、円周方向に赤セグメント、緑セグメントおよび青セグメントに区画されている。赤セグメントは、赤色蛍光を発する赤色蛍光体を含む。緑セグメントは、緑色蛍光を発する緑色蛍光体を含む。青セグメントには、蛍光体は形成されておらず、青色レーザー光を反射するミラーが形成されている。
図7を参照すると、光源装置は、光源部71、蛍光体ホイール72、レンズ701、702、705、706、707、クロスダイクロイックプリズム703および位相差板704を有する。蛍光体ホイール72として、上述した第1乃至第4の実施形態のいずれかで説明した蛍光体ホイールを用いることができる。ここでは、第1の実施形態で説明した蛍光体ホイールが用いられている。
蛍光体領域4は、円周方向に赤セグメント、緑セグメントおよび青セグメントに区画されている。赤セグメントは、赤色蛍光を発する赤色蛍光体を含む。緑セグメントは、緑色蛍光を発する緑色蛍光体を含む。青セグメントには、蛍光体は形成されておらず、青色レーザー光を反射するミラーが形成されている。
光源部71は、複数のレーザー光源と複数のコリメートレンズを備える。レンズ701、702を通過した青色レーザー光の進行方向には、クロスダイクロイックプリズム703、位相差板704、レンズ705、レンズ706がこの順番で配置されている。
クロスダイクロイックプリズム703は、可視光のうち、青色の波長域以外の波長域の光を反射し、かつ、青色の波長域において、P偏光光を透過し、S偏光光を反射する特性を有する。クロスダイクロイックプリズム703も周知のものであるので、その詳細な説明は省略する。
クロスダイクロイックプリズム703は、可視光のうち、青色の波長域以外の波長域の光を反射し、かつ、青色の波長域において、P偏光光を透過し、S偏光光を反射する特性を有する。クロスダイクロイックプリズム703も周知のものであるので、その詳細な説明は省略する。
光源部71は、クロスダイクロイックプリズム703に対してP偏光の青色レーザー光が入射するように配置されている。レンズ701、702を通過した青色レーザー光(P偏光)は、クロスダイクロイックプリズム703を透過し、位相差板704に入射する。
位相差板704は、入射した光と射出した光の間に90°の位相差を与えるものであって、直線偏光を円偏光に変換することでき、また逆に円偏光を直線偏光に変換することができる。位相差板704は、クロスダイクロイックプリズム703からのP偏光の青色レーザー光を円偏光に変換する。
レンズ705、706は、位相差板704より射出した円偏光の青色レーザー光を所定の集光サイズで蛍光体ホイール72の蛍光体領域表面の近傍に集光結像する。位相差板704より射出した円偏光の青色レーザー光は、レンズ705、706を介して、蛍光体ホイール72の赤セグメント、緑セグメントおよび青セグメントに順次照射される。
位相差板704は、入射した光と射出した光の間に90°の位相差を与えるものであって、直線偏光を円偏光に変換することでき、また逆に円偏光を直線偏光に変換することができる。位相差板704は、クロスダイクロイックプリズム703からのP偏光の青色レーザー光を円偏光に変換する。
レンズ705、706は、位相差板704より射出した円偏光の青色レーザー光を所定の集光サイズで蛍光体ホイール72の蛍光体領域表面の近傍に集光結像する。位相差板704より射出した円偏光の青色レーザー光は、レンズ705、706を介して、蛍光体ホイール72の赤セグメント、緑セグメントおよび青セグメントに順次照射される。
赤セグメントでは、赤色蛍光がレンズ706に向けて射出される。赤セグメントからの赤色蛍光は、レンズ706、705および位相差板704を順次通過した後、クロスダイクロイックプリズム703にてレンズ707に向けて反射される。クロスダイクロイックプリズム703で反射された赤色蛍光は、レンズ707を通過する。
緑セグメントでは、緑色蛍光がレンズ706に向けて射出される。緑セグメントからの緑色蛍光は、レンズ706、705および位相差板704を順次通過した後、クロスダイクロイックプリズム703にてレンズ707に向けて反射される。クロスダイクロイックプリズム703で反射された緑色蛍光は、レンズ707を通過する。
青セグメントでは、青色レーザー光(円偏光)はミラーにてレンズ706に向けて反射される。青セグメントからの青色レーザー光(円偏光)は、レンズ706、705を通過して位相差板704に入射する。青色レーザー光(円偏光)は、位相差板704にて直線偏光に変換される。位相差板704は、S偏光の青色レーザー光を射出する。位相差板704より射出したS偏光の青色レーザー光はクロスダイクロイックプリズム703に入射する。クロスダイクロイックプリズム703は、位相差板704からのS偏光の青色レーザー光をレンズ707に向けて反射する。
緑セグメントでは、緑色蛍光がレンズ706に向けて射出される。緑セグメントからの緑色蛍光は、レンズ706、705および位相差板704を順次通過した後、クロスダイクロイックプリズム703にてレンズ707に向けて反射される。クロスダイクロイックプリズム703で反射された緑色蛍光は、レンズ707を通過する。
青セグメントでは、青色レーザー光(円偏光)はミラーにてレンズ706に向けて反射される。青セグメントからの青色レーザー光(円偏光)は、レンズ706、705を通過して位相差板704に入射する。青色レーザー光(円偏光)は、位相差板704にて直線偏光に変換される。位相差板704は、S偏光の青色レーザー光を射出する。位相差板704より射出したS偏光の青色レーザー光はクロスダイクロイックプリズム703に入射する。クロスダイクロイックプリズム703は、位相差板704からのS偏光の青色レーザー光をレンズ707に向けて反射する。
クロスダイクロイックプリズム703は、蛍光体ホイール72からの赤色蛍光、緑色蛍光および青色レーザー光を順次、レンズ707に向けて射出する。よって、レンズ707からは、赤色蛍光、緑色蛍光および青色レーザー光が順次射出される。このレンズ707より時分割で射出した赤色蛍光、緑色蛍光および青色レーザー光が、光源装置の出力光である。
なお、レンズ707は、必ずしも必要ではないが、光源装置の出力光を集光してライトトンネルなどに入射させたい場合には有効である。
また、P偏光とS偏光の対応関係を逆にしてもよい。この場合、クロスダイクロイックプリズム703は、可視光のうち、青色の波長域以外の波長域の光を反射し、かつ、青色の波長域において、S偏光光を透過し、P偏光光を反射する特性を有する。
なお、レンズ707は、必ずしも必要ではないが、光源装置の出力光を集光してライトトンネルなどに入射させたい場合には有効である。
また、P偏光とS偏光の対応関係を逆にしてもよい。この場合、クロスダイクロイックプリズム703は、可視光のうち、青色の波長域以外の波長域の光を反射し、かつ、青色の波長域において、S偏光光を透過し、P偏光光を反射する特性を有する。
(プロジェクタ)
本発明のプロジェクタは、上述した第1乃至第4の実施形態のいずれかの蛍光体ホイールを備えた光源装置と、光源装置からの光束を変調して画像を形成する画像形成部と、画像形成部で形成された画像を投写する投写部と、を有する。
図8は、本発明の別の実施形態によるプロジェクタの構成を示す模式図である。
図8を参照すると、プロジェクタは、単板型のプロジェクタであって、光源装置61を有する。図8において、光源装置61は、図7に示した構成を有するが、便宜上、光源装置61の各部は図示されていない。ここでは、光源装置61は、赤色光、緑色光および青色光を順次出力するように構成されているものとする。
本発明のプロジェクタは、上述した第1乃至第4の実施形態のいずれかの蛍光体ホイールを備えた光源装置と、光源装置からの光束を変調して画像を形成する画像形成部と、画像形成部で形成された画像を投写する投写部と、を有する。
図8は、本発明の別の実施形態によるプロジェクタの構成を示す模式図である。
図8を参照すると、プロジェクタは、単板型のプロジェクタであって、光源装置61を有する。図8において、光源装置61は、図7に示した構成を有するが、便宜上、光源装置61の各部は図示されていない。ここでは、光源装置61は、赤色光、緑色光および青色光を順次出力するように構成されているものとする。
光源装置61の出力光は、ライトトンネル602に入射する。ライトトンネル602では、入射光が内部で多重反射し、その結果、輝度が均一な光が射出される。ライトトンネル602は、赤色光、緑色光および青色光を順次出力する。ライトトンネル601より射出した光(赤色光、緑色光および青色光)は、レンズ603、604および反射ミラー605を介してTIR(Total Internal Reflection)プリズム606に入射する。
TIRプリズム606は、内部に全反射面を備えた全反射プリズムアセンブリであって、2個の三角プリズムを含む。一方の三角プリズムは、直角プリズムであって、直角をなす辺を構成する第1及び第2の面と斜辺を構成する第3の面とを有する。他方の三角プリズムは、三角形の各線分を構成する第1乃至第3の面を有する。直角プリズムの第3の面は、他方の三角プリズムの第1の面と対向するように配置されている。直角プリズムの第1の面がTIRプリズム606の入射面であり、表示パネル607が、直角プリズムの第2の面と対向するように配置されている。他方の三角プリズムの第2の面は、TIRプリズム606の出射面であり、直角プリズムの第2の面と平行である。この出射面側に、投射レンズ608が配置されている。表示パネル607として、DMD(デジタルミラーデバイス)や液晶表示パネルを用いてもよい。ここでは、表示パネル607はDMDより構成されているものとする。
TIRプリズム606は、内部に全反射面を備えた全反射プリズムアセンブリであって、2個の三角プリズムを含む。一方の三角プリズムは、直角プリズムであって、直角をなす辺を構成する第1及び第2の面と斜辺を構成する第3の面とを有する。他方の三角プリズムは、三角形の各線分を構成する第1乃至第3の面を有する。直角プリズムの第3の面は、他方の三角プリズムの第1の面と対向するように配置されている。直角プリズムの第1の面がTIRプリズム606の入射面であり、表示パネル607が、直角プリズムの第2の面と対向するように配置されている。他方の三角プリズムの第2の面は、TIRプリズム606の出射面であり、直角プリズムの第2の面と平行である。この出射面側に、投射レンズ608が配置されている。表示パネル607として、DMD(デジタルミラーデバイス)や液晶表示パネルを用いてもよい。ここでは、表示パネル607はDMDより構成されているものとする。
表示パネル607は、マトリクス状に配置された複数の微小ミラーからなる画像形成領域を有する。微小ミラーは、駆動電圧に応じて角度が変化するように構成されており、オン状態を示す駆動電圧が供給された場合とオフ状態を示す駆動電圧が供給された場合とで反射角度が異なる。映像信号に応じて各微小ミラーをオンオフ制御することで、入射光束を空間的に変調して画像を形成する。
ライトトンネル601より射出した赤色光、緑色光および青色光が順にTIRプリズム606を介して表示パネル607に照射される。表示パネル607は、赤色光に基づく赤色画像、緑色光に基づく緑色画像、および青色光に基づく青色画像を順に形成する。表示パネル607上に時分割で形成された赤色画像、緑色画像および青色画像は、TIRプリズム606を介して投射レンズ608によりスクリーン上に投射される。投射レンズ608は、複数のレンズからなる拡大投射光学系である。
ライトトンネル601より射出した赤色光、緑色光および青色光が順にTIRプリズム606を介して表示パネル607に照射される。表示パネル607は、赤色光に基づく赤色画像、緑色光に基づく緑色画像、および青色光に基づく青色画像を順に形成する。表示パネル607上に時分割で形成された赤色画像、緑色画像および青色画像は、TIRプリズム606を介して投射レンズ608によりスクリーン上に投射される。投射レンズ608は、複数のレンズからなる拡大投射光学系である。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1、2、3 開口部
1a、2a、3a 貫通孔
4 蛍光体領域
5 開口
10 蛍光体ホイール
10a 基板
20 モーター
1a、2a、3a 貫通孔
4 蛍光体領域
5 開口
10 蛍光体ホイール
10a 基板
20 モーター
Claims (10)
- 円盤状の基板と、
前記基板上に円周方向に沿って円環状に形成された、蛍光体を含む蛍光体領域と、
前記基板の前記蛍光体領域以外の部分に形成された、前記基板を貫通する複数の貫通孔と、を有する、蛍光体ホイール。 - 請求項1に記載の蛍光体ホイールにおいて、
前記複数の貫通孔は、前記蛍光体領域の内周側の基板部分に、同心円状の複数の列を形成するように設けられた複数の第1の貫通孔を含み、各列の第1の貫通孔は、径方向に少なくとも一つ存在するように配置されている、蛍光体ホイール。 - 請求項2に記載の蛍光体ホイールにおいて、
前記各列の第1の貫通孔は、円周方向に長い形状である、蛍光体ホイール。 - 請求項2または3に記載の蛍光体ホイールにおいて、
前記蛍光体領域の外周側の基板部分は、前記蛍光体領域の外周を囲む第1の基板部分と、該第1の基板部分の外周を囲む第2の基板部分とに区画され、
前記複数の貫通孔は、
前記第1の基板部分に円周方向に沿って形成された複数の第2の貫通孔と、
前記第2の基板部分に円周方向に沿って形成された複数の第3の貫通孔と、を含み、
前記第2の貫通孔の円周方向の間隔が、前記第3の貫通孔の円周方向のよりも大きい、蛍光体ホイール。 - 請求項4に記載の蛍光体ホイールにおいて、
前記複数の第2の貫通孔と前記複数の第3の貫通孔はそれぞれ、同一点を中心として放射状に延びる複数の列を形成するように設けられ、前記第2の貫通孔の列が、前記第3の貫通孔の列に対して一つ置きに配置されている、蛍光体ホイール。 - 請求項1に記載の蛍光体ホイールにおいて、
前記複数の貫通孔は、前記蛍光体領域の内側または外側もしくは両側の基板部分に一定の間隔で形成されており、各貫通孔の形状および大きさが同じである、蛍光体ホイール。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の蛍光体ホイールにおいて、
前記複数の貫通孔はそれぞれ、該貫通孔の内壁の面積が、該貫通孔の両側の開口の面積の合計よりも大きい、蛍光体ホイール。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の蛍光体ホイールと、
前記蛍光体ホイールの基板の中心部を支持し、前記基板を回転させるモーターと、
前記蛍光体ホイールの蛍光体領域に励起光を照射する励起光源と、を有する、光源装置。 - 請求項8に記載の光源装置において、
前記蛍光体ホイールの基板に送風する冷却ファンを、さらに有する、光源装置。 - 請求項8または9に記載の光源装置と、
前記光源装置からの光束を変調して画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で形成された画像を投写する投写部と、を有するプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017118543A JP2019003096A (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | 蛍光体ホイール、光源装置及びプロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017118543A JP2019003096A (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | 蛍光体ホイール、光源装置及びプロジェクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019003096A true JP2019003096A (ja) | 2019-01-10 |
Family
ID=65007914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017118543A Pending JP2019003096A (ja) | 2017-06-16 | 2017-06-16 | 蛍光体ホイール、光源装置及びプロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019003096A (ja) |
-
2017
- 2017-06-16 JP JP2017118543A patent/JP2019003096A/ja active Pending
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