JP2019002588A - 熱交換器及びコルゲートフィン - Google Patents

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Abstract

【課題】コルゲートフィンの排水性を向上し、且つ、コルゲートフィンの成形性を向上することの可能な熱交換器を提供する。【解決手段】熱交換器1は、チューブ20とコルゲートフィン10を備える。コルゲートフィン10は、板状部材100が所定間隔で折り曲げられた複数の折曲部12と、その折曲部12と折曲部12との間に配置されるフィン本体部13を有する。複数の溝部11は、溝部11同士が所定の間隔をあけて並び、コルゲートフィン10の表面の親水性を高めるようにコルゲートフィン10の表面に設けられる。コルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向に平行な断面視において、溝部11が設けられている第1の板厚部分T1と、第1の板厚部分T1よりも板厚の厚い第2の板厚部分T2とを含んで構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換器及びコルゲートフィンに関するものである。
従来、流体同士の熱交換を行う熱交換器が知られている。熱交換器が蒸発器として使用される場合、冷媒が流れるチューブの外側に設けられたフィンの表面に凝縮水が滞留すると、フィン同士の隙間への凝縮水目詰まりにより通気抵抗が大きくなり、熱交換器による熱交換性能が低下するといった問題がある。
特許文献1に記載の熱交換器は、プレートフィンとチューブを溶接するときの熱によりフィンを酸化させることでフィンの表面に凹凸を形成し、その表面の親水性を高め、排水性を向上させている。これにより、この熱交換器は、プレートフィンの表面に凝縮水が滞留することを防ぎ、フィン同士の隙間の通気抵抗の増大を防いでいる。
特許第5661202号公報
特許文献1に記載の熱交換器は、プレートフィンを使用したものである。しかし、熱交換器に高い熱交換性能が要求される場合、プレートフィンよりも熱交換性能が高いコルゲートフィンを使用することが望ましい。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の熱交換器は、フィンの表面を酸化させて凹凸を形成しているので、その凹凸が局所的に集中して形成されると、フィンの剛性が低下することが考えられる。そのような凹凸が形成された板状部材を所定間隔で折り曲げてコルゲートフィンを形成すると、その折り曲げ工程時や、フィンの山高さを揃える工程などに、コルゲートフィンが座屈し、成形性が悪化するおそれがある。
本発明は上記点に鑑みて、コルゲートフィンの排水性を向上し、且つ、コルゲートフィンの成形性を向上することの可能な熱交換器、および、コルゲートフィンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、流体同士の熱交換を行う熱交換器であって、
第1の流体が流れるチューブ(20)と、
板状部材(100)が所定間隔で折り曲げられた複数の折曲部(12)と、その折曲部と折曲部との間に配置されるフィン本体部(13)を有し、チューブの内側を流れる第1の流体とチューブの外側を流れる第2の流体との熱交換効率を高めるコルゲートフィン(10)と、
コルゲートフィンの表面の親水性を高めるようにコルゲートフィンの表面に設けられる複数の溝部(11)であって、溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶ複数の溝部と、を備え、
コルゲートフィンは、折曲部が延びる方向に平行な断面視において、溝部が設けられている第1の板厚部分(T1、T3、T4)と、第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分(T2)とを含んで構成されている。
これによれば、コルゲートフィンの表面に複数の溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶように配置されることで、コルゲートフィンの表面の親水性が高くなり、排水性が向上する。そのため、コルゲートフィンの表面に凝縮水が滞留することが防がれる。したがって、この熱交換器は、コルゲートフィン同士の隙間の通風抵抗の増大を防ぎ、熱交換性能を高めることができる。
さらに、コルゲートフィンは、折曲部が延びる方向に、第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分が断続的に配置されることで、折曲部が延びる方向の剛性が高くなる。そのため、例えばコルゲートフィンの成形時に、板状部材を折り曲げて折曲部を形成する際、コルゲートフィンが折曲部で座屈することが防がれる。また、例えばコルゲートフィンの成形時または熱交換器の製造時に、折曲部に対して垂直方向から圧縮力を加える際、コルゲートフィンがフィン本体部で座屈することが防がれる。
なお、第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分とは、板状部材に溝部が設けられていない部分に加え、フィン表面の親水性の向上に貢献しない程度に浅い溝または凹部(例えば深さ数μm)が設けられた部分も含むものである。
請求項9に係る発明は、流体同士の熱交換を行う熱交換器であって、
第1の流体が流れるチューブ(20)と、
板状部材が所定間隔で折り曲げられた複数の折曲部(12)と、その折曲部と折曲部との間に配置されるフィン本体部(13)を有し、チューブの内側を流れる第1の流体とチューブの外側を流れる第2の流体との熱交換効率を高めるコルゲートフィン(10)と、
コルゲートフィンの表面の親水性を高めるようにコルゲートフィンの表面に設けられる複数の溝部(11)であって、溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶと共に、折曲部が延びる方向に対して斜めに延びている複数の溝部と、を備える。
これによれば、請求項9に係る発明は、請求項1に係る発明と同様の作用効果を奏することが可能である。
さらに、請求項9に係る発明では、例えば板状部材を折り曲げて折曲部を形成する際、または、その形成した折曲部に対して垂直方向から圧縮力を加える際、コルゲートフィンに発生する応力は、折曲部が延びる方向に対して直交する方向にほぼ均一なものとなる。そのため、コルゲートフィンの成形時に、コルゲートフィンが折曲部およびフィン本体部で座屈することをより確実に防ぐことができる。
請求項19に係る発明は、板状部材が所定間隔で折り曲げられて形成されるコルゲートフィンであって、
板状部材が折り曲げられた部位である折曲部(12)と、
折曲部と折曲部との間に配置される部位であるフィン本体部(13)と、
コルゲートフィンの表面の親水性を高めるようにコルゲートフィンの表面に設けられる複数の溝部(11)であって、溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶ複数の溝部と、を備え、
折曲部とフィン本体部は、折曲部が延びる方向に平行な断面視において、溝部が設けられている第1の板厚部分(T1)と第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分(T2)とを含んで構成されている。
これによれば、複数の溝部により、コルゲートフィンの表面の親水性が高くなり、排水性が向上する。したがって、このコルゲートフィンは、その表面に凝縮水が滞留することを防ぐことができる。
さらに、コルゲートフィンは、折曲部が延びる方向に、第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分が断続的に配置されることで、折曲部が延びる方向の剛性が高くなる。そのため、例えばコルゲートフィンの成形時に板状部材を折り曲げて折曲部を形成する際、コルゲートフィンが折曲部で座屈することを防ぐことができる。また、例えばコルゲートフィンの成形時または熱交換器の製造時に、折曲部に対して垂直方向から圧縮力を加える際、コルゲートフィンがフィン本体部で座屈することを防ぐことができる。
なお、上記各構成に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載する具体的構成との対応関係の一例を示したものである。
第1実施形態に係る熱交換器の斜視図である。 熱交換器の部分拡大図である。 図2の一部拡大図である。 図3のIV−IV部分の断面の拡大図である。 第1実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の平面図である。 図5の一部拡大図である。 図6のVII−VII線の断面図である。 図6のVIII−VIII線の断面図である。 図6のIX−IX線の断面図である。 凝縮水の流れを説明するための説明図である。 凝縮水の流れを説明するための説明図である。 溝部が設けられていないコルゲートフィンの斜視図である。 折曲部が延びる方向に沿って溝部が設けられたコルゲートフィンの斜視図である。 図13のXIVA−XIVA線、XIVB−XIVB線、XIVC−XIVC線の断面図である。 折曲部が延びる方向に対して斜めに溝部が設けられたコルゲートフィンの斜視図である。 図15のXVIA−XVIA線、XVIB−XVIB線、XVIC−XVIC線の断面図である。 図12、図13、図14に示したコルゲートフィンに荷重を印加したときに、長手方向の位置に応じて発生する応力を示す解析図である。 コルゲートフィンの成形工程の一例を示した模式図である。 コルゲートフィンの成形工程の一例を示した模式図である。 コルゲートフィンの断面図である。 熱交換器の製造工程の一例を示した模式図である。 第2実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の表面を示す平面図である。 第2実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の裏面を示す平面図である。 第2実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の表面と裏面の両方を示す平面図である。 図24のXXV−XXV線の断面の拡大図である。 第3実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の平面図である。 第4実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の表面を示す平面図である。 第4実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の裏面を示す平面図である。 第4実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の表面と裏面の両方を示す平面図である。 図28のXXX−XXX線の断面の拡大図である。 第5実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の平面図である。 第6実施形態に係るコルゲートフィンを構成する板状部材の平面図である。 参考例のコルゲートフィンの部分拡大図である。 参考例のコルゲートフィンの成形工程の一例を示した模式図である。 参考例のコルゲートフィンの断面図である。 参考例のコルゲートフィンの成形工程の一例を示した模式図である。 参考例のコルゲートフィンの断面図である。 参考例のコルゲートフィンの断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。また、図面では、コルゲートフィンに設けられる溝部を示す線と、コルゲートフィンの断面を示すハッチングとの混同を避けるため、コルゲートフィンの断面を示すハッチングを省略している。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の熱交換器1は、例えば、車室内の空気調和を行う冷凍サイクルの一部を構成する蒸発器として使用されるものである。蒸発器は、冷凍サイクルを循環する第1の流体としての冷媒と、熱交換器1を通過する第2の流体としての空気との熱交換を行い、冷媒の蒸発潜熱により空気を冷却する。図1では、熱交換器1を通過する空気の流れ方向を矢印AFで示している。
図1および図2に示すように、熱交換器1は、コルゲートフィン10、チューブ20、第1〜第4ヘッダタンク21〜24、外枠部材25、および配管接続部材26などを備えている。これらの部材は、例えばアルミニウムから形成され、各部材同士がろう付けにより接合されている。
複数のチューブ20は、空気の流れ方向に対し交差する方向に所定の間隔をあけて配列されている。また、複数のチューブ20は、空気流れ方向の上流側と下流側の2列に配列されている。複数のチューブ20はいずれも、一端から他端に亘り直線状に延びている。複数のチューブ20は、一方の端部が第1ヘッダタンク21または第2ヘッダタンク22に挿入され、他方の端部が第3ヘッダタンク23または第4ヘッダタンク24に挿入されている。第1〜第4ヘッダタンク21〜24は、複数のチューブ20に冷媒を分配し、また、複数のチューブ20から流入する冷媒を集合させるものである。
複数のチューブ20同士の間に形成される複数の隙間には、空気が流れる空気通路が形成される。コルゲートフィン10は、その空気通路に設けられている。すなわち、本実施形態のコルゲートフィン10は、チューブ20の外側に設けられるアウターフィンである。コルゲートフィン10は、チューブ20の内側を流れる冷媒と、チューブ20の外側を流れる空気との伝熱面積を増大させることにより、冷媒と空気との熱交換効率を高めるものである。
複数のチューブ20と複数のコルゲートフィン10とが交互に並ぶ方向の外側には、外枠部材25が設けられている。外枠部材25には、配管接続部材26が固定されている。配管接続部材26には、冷媒が供給される冷媒入口27と、冷媒を排出するための冷媒出口28が設けられている。冷媒入口27から第1ヘッダタンク21に流入した冷媒は、第1〜第4ヘッダタンク21〜24と複数のチューブ20を所定の経路で流れ、冷媒出口28から流出する。その際、第1〜第4ヘッダタンク21〜24と複数のチューブ20を流れる冷媒の蒸発潜熱により、コルゲートフィン10が設けられた空気通路を流れる空気が冷却される。
図2および図3に、コルゲートフィン10の拡大図を示す。コルゲートフィン10は、板状部材100が所定間隔で折り曲げられた構成である。コルゲートフィン10は、複数の折曲部12、および、フィン本体部13を有している。複数の折曲部12は、コルゲートフィン10を構成する板状部材100が所定間隔で折り曲げられた部位である。フィン本体部13は、その折曲部12と折曲部12との間に配置される部位である。フィン本体部13には、板状部材100の一部が切り起こされた複数のルーバー14が設けられている。コルゲートフィン10のチューブ20側の外壁と、チューブ20の外壁とは、ろう付けにより接合されている。
コルゲートフィン10の表面には、複数の微細な溝部11が設けられている。複数の溝部11は、溝部11同士が所定の間隔をあけて並ぶように設けられている。なお、本実施形態で参照する各図面では、説明のため、コルゲートフィン10の表面に設けられる複数の溝部11を模式的に大きく示している。このことは、後述する参考例および第2〜第6実施形態で参照する図面においても同様である。
複数の溝部11は、コルゲートフィン10の折曲部12およびフィン本体部13に設けられている。また、複数の溝部11は、ルーバー14にも設けられている。本実施形態では、複数の溝部11は、折曲部12が延びる方向に対して斜めに延びている。
図4は、図3のIV−IV部分の断面の拡大図である。図4に示すように、コルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向に平行な断面視において、溝部11が設けられている第1の板厚部分T1と第1の板厚部分T1よりも板厚の厚い第2の板厚部分T2とを含んで構成されている。なお、第1の板厚部分T1よりも板厚の厚い第2の板厚部分T2とは、板状部材100に溝部11が設けられていない部分に加え、フィン表面の親水性の向上に貢献しない程度に浅い溝または凹部(例えば深さ数μm)が設けられた部分も含むものである。これにより、コルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向に、第2の板厚部分T2が断続的に配置されることで、折曲部12が延びる方向のフィンの剛性が高いものとなっている。なお、コルゲートフィン10は、第1の板厚部分T1と第2の板厚部分T2に加え、図に示したもの以外の板厚部分を含んで構成されていてもよい。また、溝部11の形状は、図に示したものに限定されることなく、任意に設定することが可能である。なお、コルゲートフィン10のうち板厚方向の一方の面または他方の面に溝部11が設けられている板厚部分T3、T4も、コルゲートフィン10に対して溝部11が設けられている第1の板厚部分ということができる。
図4では、溝部11の幅、深さ、ピッチの一例を示している。溝部11の幅wは、10〜50μmが好ましい。溝部11の深さhは、10μm以上が好ましい。溝部11のピッチpは、50〜200μmが好ましい。これにより、コルゲートフィン10の表面の親水性を高くすることが可能である。コルゲートフィン10の表面の親水性が高くなると、コルゲートフィン10の排水性が向上し、コルゲートフィン10の表面に凝縮水が滞留することが防がれる。したがって、凝縮水の滞留により空気通路の通風抵抗が大きくなることが防がれるので、熱交換器1は熱交換性能を高めることができる。
図5は、コルゲートフィン10を構成する板状部材100の平面図である。コルゲートフィン10は、図5の二点鎖線12aで示す位置で折り曲げられることで、波板状に形成される。なお、図5では、板状部材100にルーバー14が設けられる位置を破線14aで示している。また、図5では、折曲部12の中央(すなわち、板状部材100の幅方向の中央)を含み、且つ、折曲部12が延びる方向に垂直な仮想面VSを、一点鎖線VSで示している。複数の溝部11は、その仮想面VSに対して左右対称に設けられている。なお、これらのことは、後述する第2〜第6実施形態の説明で参照する図22〜図24、図26〜図29、図31および図32でも同様である。
また、図5では、複数の溝部11が延びる方向と、仮想面VSとのなす角をθ1にて示している。上述したように、複数の溝部11は、折曲部12が延びる方向に対して斜めに延びている。その際、本実施形態では、複数の溝部11が延びる方向と仮想面VSとのなす角θ1が、20°≦θ1≦70°の範囲となるように設けることが好ましい。
さらに、本実施形態のコルゲートフィン10には、複数の溝部11により構成される第1溝部群110と、第1溝部群110に対して交差する方向に延びる複数の溝部11により構成される第2溝部群120が設けられている。第1溝部群110とは、上述したように、複数の溝部11が延びる方向と仮想面VSとのなす角がθ1となるように設けられた複数の溝部11により構成されるものをいう。一方、第2溝部群120とは、複数の溝部11が延びる方向と仮想面VSとのなす角がθ2となるように設けられた複数の溝部11により構成されるものをいう。なお、本実施形態では、θ1が+45°であり、θ2が−45°である。すなわち、θ1とθ2とは異なる角度である。
第1溝部群110を構成する複数の溝部11は、溝部11同士が所定の間隔をあけて並ぶように設けられている。第2溝部群120を構成する複数の溝部11も、溝部11同士が所定の間隔をあけて並ぶように設けられている。また、第1溝部群110を構成する溝部11と第2溝部群120を構成する溝部11とは、フィン本体部13から折曲部12に亘り繋がるように設けられている。
また、図4で示したように、複数の溝部11は、コルゲートフィン10の板厚方向の一方の面10aと、コルゲートフィン10の板厚方向の他方の面10bに設けられている。以下の説明では、コルゲートフィン10の板厚方向の一方の面10aを第1表面10aといい、コルゲートフィン10の板厚方向の他方の面10bを第2表面10bという。本実施形態では、第1表面10aに第1溝部群110と第2溝部群120が設けられ、第2表面10bにも第1溝部群110と第2溝部群120が設けられている。
図10および図11は、熱交換器1の凝縮水の流れを説明するための説明図である。熱交換器1が蒸発器として使用される場合、空気と冷媒との熱交換は、コルゲートフィン10のルーバー14で最も効率的に行われる。そのため、ルーバー14の表面には、空気に含まれる水分が凝縮した凝縮水が多く発生する。その凝縮水は、図10の矢印WF1に示すように、第1溝部群110を構成する溝部11と第2溝部群120を構成する溝部11とを伝って折曲部12に流れる。そして、図11の矢印WF2に示すように、フィン本体部13に形成されたルーバー14の穴やチューブ20の壁などを伝って流下する。したがって、この熱交換器1は、コルゲートフィン10のルーバー14などに凝縮水が滞留することを防ぐことが可能である。
図6では、コルゲートフィン10の第1表面10aに設けられた第1溝部群110と第2溝部群120を実線で示し、第2表面10bに設けられた第1溝部群110と第2溝部群120を破線で示している。第1表面10aに設けられた第1溝部群110および第2溝部群120と、第2表面10bに設けられた第1溝部群110および第2溝部群120とは、互いにずれた位置に設けられている。
図6のVII−VII線の断面を図7に示し、図6のVIII−VIII線の断面を図8に示し、図6のIX−IX線の断面を図9に示す。図7および図9では、第1表面10aに設けられた溝部11と、第2表面10bに設けられた溝部11とがずれた位置にある。図8では、第1表面10aに設けられた溝部11と、第2表面10bに設けられた溝部11とが同じ位置にある。しかし、図8は、第1表面10aに設けられた溝部11と、第2表面10bに設けられた溝部11とが点で重なっているにすぎず、その重なっている部位は、折曲部12が延びる方向に連続して延びてはいない。したがって、本実施形態のコルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向に対し、剛性が高いものとなっている。
ここで、コルゲートフィン10に関し、溝部11を設けていないものと、折曲部12が延びる方向に沿って溝部11を設けたものと、折曲部12が延びる方向に対して斜めに溝部11を設けたものについて、それぞれの強度を比較した解析結果について説明する。
なお、以下の説明において、折曲部12が延びる方向に対して垂直な方向を、長手方向という。
図12は、溝部11を設けていないコルゲートフィン10の斜視図である。
図13は、後述する参考例のように、折曲部12が延びる方向に沿って溝部11を設けたコルゲートフィン10の斜視図である。図14の(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図13のXIVA−XIVA線、XIVB−XIVB線、XIVC−XIVC線の断面図である。図14の(A)、(B)、(C)の二点鎖線で示すように、折曲部12が延びる方向に沿って溝部11を設けた場合、溝部11は折曲部12が延びる方向に揃った位置となる。図14では、コルゲートフィン10に対し、折り曲げ力、引っ張り力、圧縮力などを加えたときに、応力が集中する箇所に破線でハッチングを付している。この場合、応力が集中する箇所は、各溝部11が設けられた位置に対応して、折曲部12が延びる方向に揃った位置となっている。
なお、折り曲げ力とは、コルゲートフィン10を構成する板状部材100に折曲部12を形成するときにその板状部材100に作用する力である。引っ張り力とは、板状部材100が長手方向に引っ張られるときにその板状部材100に作用する力である。圧縮力とは、コルゲートフィン10を折曲部12に対して垂直方向に圧縮するときに板状部材100に作用する力である。
図15は、本実施形態のように、折曲部12が延びる方向に対して斜めに溝部11を設けたコルゲートフィン10の斜視図である。図16の(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図15のXVIA−XVIA線、XVIB−XVIB線、XVIC−XVIC線の断面図である。図16の(A)、(B)、(C)に示すように、折曲部12が延びる方向に対して斜めに溝部11を設けた場合、溝部11は、折曲部12が延びる方向に向かい、長手方向に徐々にずれるように形成される。図16でも、コルゲートフィン10に対し、折り曲げ力、引っ張り力、圧縮力などを加えたときに、応力が集中する箇所に破線でハッチングを付している。この場合、応力が集中する箇所は、各溝部11に対応して、折曲部12が延びる方向に向かい、長手方向に徐々にずれた位置となっている。
図17は、図12〜図16を参照して説明したそれぞれのコルゲートフィン10に対し、折り曲げ力、引っ張り力、圧縮力などを加えたときの解析結果を示している。
図17の菱形のプロットおよび実線σ1に示すように、溝部11を設けていないコルゲートフィン10は、長手方向の各位置で、コルゲートフィン10に発生する応力が略均一である。
図17の四角形のプロットおよび実線σ2に示すように、折曲部12が延びる方向に沿って溝部11を設けたコルゲートフィン10は、長手方向の所定の位置で発生する応力が大きくなっている。その位置は、コルゲートフィン10に溝部11が設けられた位置に対応している。
それに対し、図17の三角形のプロットおよび実線σ3に示すように、折曲部12が延びる方向に対して斜めに溝部11を設けたコルゲートフィン10は、長手方向の各位置で、コルゲートフィン10に発生する応力が略均一になっている。図16の(A)、(B)、(C)に示したように、このコルゲートフィン10は、溝部11が、折曲部12が延びる方向に向かって、長手方向に徐々にずれてゆく構成となっている。すなわち、このコルゲートフィン10に対し、折り曲げ力、引っ張り力、圧縮力などを加えた場合、長手方向に応力が分散するので、長手方向の各位置でコルゲートフィン10に発生する応力が略均一になる。したがって、このコルゲートフィン10は、折り曲げ力、引っ張り力、圧縮力などに対する剛性が高いものであると言える。
続いて、本実施形態のコルゲートフィン10の成形方法の一例について説明する。
図18は、本実施形態のコルゲートフィン10を成形するための成形装置30の一例である。この成形装置30は、第1のテンション装置31、溝成形ローラ装置32、第2のテンション装置33、成形ローラ装置34、切断装置35、送り装置36、矯正装置37およびブレーキ装置38などを備えている。
なお、以下の説明では、コルゲートフィン10が成形される前の状態の板状部材100を、ワークWということとする。
コルゲートフィン10の成形工程では、材料ロール39からワークWが取り出される。第1のテンション装置31は、そのワークWに対し、所定の張力を与える。これにより、ワークWは、平坦な状態に延ばされる。
次に、ワークWは、溝成形ローラ装置32が有する溝成形ローラ321に通される。溝成形ローラ321は、ワークWの板厚方向の一方の面10a(すなわち、第1表面10a)とワークWの板厚方向の他方の面10b(すなわち、第2表面10b)の両面に対し、複数の溝部11を形成する。続いて、第2のテンション装置33が、ワークWに対して所定の張力を与えることで、ワークWを平坦な状態に延ばす。
次に、ワークWは、成形ローラ装置34が有する歯車状の成形ローラ341に通される。成形ローラ341は、ワークWを波板状に折り曲げる。これにより、図19に示すように、ワークWは、波板状に成形され、コルゲートフィン10に近い形状となる。なお、成形ローラ341の歯面には、ルーバー14を成形するための図示していない切刃が設けられている。そのため、成形ローラ装置34をワークWが通過すると、ワークWにルーバー14が形成される。
続いて、ワークWは、切断装置35により、所定の長さに切断された後、送り装置36により、矯正装置37に向けて送られる。矯正装置37は、ワークWに形成された折曲部12を垂直方向から押圧し、ワークWの折曲部12と折曲部12との距離、すなわちコルゲートフィン10の山高さを均一に矯正する。
次に、ワークWは、ブレーキ装置38に送られる。ブレーキ装置38は、ワークWの複数の折曲部12に接して、ワークWの進行を妨げる摩擦力を発生する。これにより、ワークWは、送り装置36が発生する送り力と、ブレーキ装置38が発生する摩擦力により、進行方向に隣り合う折曲部12同士が互いに接するように押し縮められる。その押し縮められたワークWは、ブレーキ装置38を通過した後、自身の弾性力により伸びて所定のフィンピッチとなる。これにより、コルゲートフィン10が成形される。
図20は、成形装置30により成形されたコルゲートフィン10の断面の一部を示している。この状態で、コルゲートフィン10の折曲部12は、ほぼ狙い通りの曲面状に成形されている。これにより、コルゲートフィン10の山高さMやフィンピッチを、一定の高さに管理することが可能である。
続いて、図21に示すように、複数のコルゲートフィン10はそれぞれ、チューブ20同士の隙間に配置される。そして、外枠部材25により、コルゲートフィン10は折曲部12に対して垂直方向から押圧される。これにより、すべてのコルゲートフィン10とチューブ20とが接する。続いて、第1〜第4ヘッダタンク21〜24などの部材が組み付けられた後、各部材がろう付けにより接合される。
ここで、上述した第1実施形態のコルゲートフィンと比較するため、参考例のコルゲートフィンについて説明する。なお、この参考例は、発明者らが考案したものであり、従来技術ではない。
図33に参考例としてのコルゲートフィン10の部分拡大図を示す。参考例のコルゲートフィン10も、板状部材100が所定間隔で折り曲げられた複数の折曲部12と、その折曲部12と折曲部12との間に配置されるフィン本体部13を有している。なお、フィン本体部13には、板状部材100の一部が切り起こされたルーバー14が設けられている。
コルゲートフィン10の表面には、複数の溝部11が設けられている。その複数の溝部11は、その溝部11同士が所定の間隔をあけて並ぶように設けられている。これにより、コルゲートフィン10の表面の親水性が高くなり、排水性が向上する。そのため、コルゲートフィン10の表面に凝縮水が滞留することが防がれる。
図33では、折曲部12が延びる方向を、二点鎖線12aで示している。参考例に示した複数の溝部11は、その折曲部12が延びる方向に沿って設けられているものと、折曲部12が延びる方向に対して直交する方向に設けられているものを含んでいる。参考例のコルゲートフィン10は、複数の溝部11のうちの一部が、折曲部12が延びる方向に沿って設けられていることで、その溝部11によって板状部材100の板厚が薄くなった部分が、折曲部12が延びる方向に連続する構成となっている。
図34(A)は、コルゲートフィン10に折曲部12を形成する前の状態の板状部材100の平面図である。図34(B)は、図34(A)の二点鎖線12aの部位で板状部材100を折り曲げて、コルゲートフィン10に折曲部12を形成するときの途中の状態を示す断面図である。図34(A)、(B)に示したように、コルゲートフィン10の成形時には、板状部材100を折り曲げて折曲部12を形成した後、その折曲部12の角度を変えてフィン本体部13同士の間隔を調整する工程がある。その際、コルゲートフィン10の折曲部12が延びる方向に沿って溝部11が連続して設けられていると、図35の破線Xに示した箇所のように、コルゲートフィン10が折曲部12で座屈し、その折曲部12の曲面が断続的な形状となるといった問題がある。
また、図36の矢印P1、P2に示すように、コルゲートフィン10の成形時および熱交換器の製造時には、コルゲートフィン10の山高さを揃えるために折曲部12に対して垂直方向に圧縮する工程や、フィンとチューブを積層し積み段方向に圧縮する工程がある。その際、コルゲートフィン10の折曲部12が延びる方向に沿って溝部11が連続して設けられていると、図37の破線Yに示した箇所のように、コルゲートフィン10がフィン本体部13で座屈するといった問題がある。その場合、コルゲートフィン10の山高さやフィンピッチを管理できず、複数のコルゲートフィン10をチューブ20同士の隙間に配置して熱交換器1を製造することが困難になる。
これに対し、上述した第1実施形態のコルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向に平行な断面視において、第1の板厚部分T1よりも板厚の厚い第2の板厚部分T2が断続的に配置されることで、折曲部12が延びる方向のフィンの剛性が高い構成となっている。そのため、第1実施形態では、コルゲートフィン10の成形時に折り曲げ力、引っ張り力、圧縮力などが作用しても、折曲部12またはフィン本体部13で座屈することが防がれ、コルゲートフィン10は、図20に示したように、ほぼ狙い通りの形状に成形される。したがって、第1実施形態では、コルゲートフィン10の山高さやフィンピッチを、一定の高さに管理することができる。
一方、参考例では、図38に示すように、第1表面10aの第1溝部群110を構成する複数の溝部11と、第2表面10bの第1溝部群110を構成する複数の溝部11とが、板厚方向に重なる位置に設けられているか、または、板厚方向に見たときの位置ずれが成り行きで形成されている。そのため、参考例では、折曲部12が延びる方向に、板厚の薄い第1の板厚部分T1が連続する構成となる。したがって、参考例では、図38の矢印P3、P4に示すように、コルゲートフィン10の成形時にワークWに対して折曲部12の垂直方向に引っ張り力が作用すると、図38の一点鎖線C1で示すように、ワークWに亀裂が生じるといった問題がある。その場合、コルゲートフィン10および熱交換器1を製造することが困難になる。
これに対し、第1実施形態では、図6〜図9に示したように、コルゲートフィン10の板厚方向の一方の面10aに設けられている第1溝部群110を構成する溝部11と、他方の面10bに設けられている第1溝部群110を構成する溝部11とが、板厚方向に見てずれた位置に設けられている。これにより、折曲部12が延びる方向に平行な断面視において、コルゲートフィン10に板厚の薄い第1の板厚部分T1が連続することが防がれる。そのため、コルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向のフィンの剛性が高くなる。したがって、第1実施形態では、コルゲートフィン10の成形時にワークWに対して折曲部12の垂直方向に引っ張り力が作用しても、ワークWに亀裂が生じることを防ぐことができる。
さらに、第1実施形態では、次の作用効果を奏することも可能である。
第1実施形態では、コルゲートフィン10に設けられる複数の溝部11は、折曲部12が延びる方向に対して斜めに延びている。これによれば、図17の三角形のプロットおよび実線σ3に示したように、コルゲートフィン10の成形時に折り曲げ力、引っ張り力、圧縮力などが作用した場合、長手方向に応力が分散し、長手方向の各位置でコルゲートフィン10に発生する応力が略均一になる。したがって、第1実施形態のコルゲートフィン10は、その成形時に、コルゲートフィン10が折曲部12およびフィン本体部13で座屈することをより確実に防ぐことができる。
第1実施形態では、複数の溝部11は、コルゲートフィン10の第1表面10aと第2表面10bの両面に設けられている。これによれば、コルゲートフィン10の板厚方向の両面の排水性を向上させることができる。
図5で示したように、第1実施形態では、折曲部12の中央を含み、且つ、折曲部12が延びる方向に垂直な仮想面VSに対し、複数の溝部11が左右対称に設けられている。これによれば、コルゲートフィン10の成形時に、溝成形ローラ321などによりワークWに複数の溝部11を形成する際、その溝成形ローラ321からワークWに作用する力が左右均等になる。したがって、その際に溝成形ローラ321の送り方向に対してワークWが撚れることを防ぐことができる。
第1実施形態では、複数の溝部11が延びる方向と仮想面VSとのなす角θ1が、20°≦θ1≦70°の範囲となるように設けることが好ましい。
これによれば、コルゲートフィン10の成形時に折り曲げ力、引っ張り力、圧縮力などが作用した場合、コルゲートフィン10に発生する応力を長手方向に分散させ、コルゲートフィン10に長手方向の各位置で応力を略均一に発生させることが可能になる。したがって、コルゲートフィン10の成形時に、コルゲートフィン10が折曲部12およびフィン本体部13で座屈することをより確実に防ぐことができる。
第1実施形態のコルゲートフィン10の表面には、第1溝部群110と第2溝部群120が設けられている。第1溝部群110を構成する複数の溝部11と、第2溝部群120を構成する複数の溝部11とは、互いに交差するように延びている。これによれば、第1溝部群110を構成する溝部11と第2溝部群120を構成する溝部11とは、フィン本体部13から折曲部12に亘って繋がるように設けられる。そのため、図10の矢印WF1に示したように、コルゲートフィン10のフィン本体部13に生じる凝縮水は、第1溝部群110と第2溝部群120を伝って折曲部12に流れやすくなる。そして、図11の矢印WF2に示したように、折曲部12に流れた凝縮水はルーバー14の穴やチューブ20の壁などを伝って流下する。したがって、この熱交換器1は、コルゲートフィン10のフィン本体部13に凝縮水が滞留することを防ぐことで、コルゲートフィン同士の隙間の通風抵抗の増大を防ぎ、熱交換性能を高めることができる。
第1実施形態では、複数の溝部11は、少なくとも、ルーバー14の表面に設けられている。これによれば、コルゲートフィン10のうちで最も熱交換性能を発揮するルーバー14に複数の溝部11を設けることで、ルーバー14の排水性が向上し、ルーバー14の表面に凝縮水が滞留することが防がれる。したがって、この熱交換器1は、ルーバー14での通風抵抗の増大を防ぎ、熱交換性能を高めることができる。
第1実施形態の熱交換器1は、蒸発器として使用される。蒸発器では、空気が冷却されるときにコルゲートフィン10の表面に凝縮水が発生する。その場合、熱交換器1は、コルゲートフィン10の表面に発生する凝縮水の排水性を向上させることで、蒸発器としての熱交換性能を高めることができる。
図4に示したように、第1実施形態では複数の溝部11は、幅wを10〜50μm、深さhを10μm以上、ピッチpを50〜200μmとすることが好ましい。これによれば、この熱交換器1は、複数の溝部11により、コルゲートフィン10の表面の親水性を高め、コルゲートフィン10の表面に発生する凝縮水の排水性を向上させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図22〜図25を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して溝部11の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図22は、第2実施形態のコルゲートフィン10を構成する板状部材100の第1表面10aの平面図である。コルゲートフィン10の第1表面10aには、第1溝部群110と第2溝部群120が設けられている。図22では、第1溝部群110を構成する複数の溝部11が延びる方向と仮想面VSとのなす角を、θ3およびθ4にて示している。第1表面10aの第1溝部群110を構成する複数の溝部11は、20°≦θ3≦70°、−20°≧θ4≧−70°の範囲となるように設けることが好ましい。
第2溝部群120は、第1溝部群110に対して交差する方向に延びる複数の溝部11により構成されている。第2実施形態では、第2溝部群120を構成する複数の溝部11が、仮想面VSと平行に延びている。すなわち、第2溝部群120を構成する複数の溝部11と、仮想面VSとのなす角は、ほぼ0°である。
図23は、第2実施形態のコルゲートフィン10を構成する板状部材100の第2表面10bの平面図である。コルゲートフィン10の第2表面10bにも、第1溝部群110と第2溝部群120が設けられている。図23では、第1溝部群110を構成する複数の溝部11が延びる方向と仮想面VSとのなす角を、θ5およびθ6にて示している。第2表面10bの第1溝部群110を構成する複数の溝部11は、110°≦θ5≦160°、−110°≧θ6≧−160°の範囲となるように設けることが好ましい。すなわち、θ3とθ5とは異なる角度であり、θ4とθ6とは異なる角度である。
第2表面10bに設けられた第2溝部群120を構成する複数の溝部11も、仮想面VSと平行に延びている。すなわち、第2溝部群120を構成する複数の溝部11と、仮想面VSとのなす角は、ほぼ0°である。
図24では、コルゲートフィン10の第1表面10aに設けられた第1溝部群110と第2溝部群120を実線で示し、第2表面10bに設けられた第1溝部群110と第2溝部群120を破線で示している。上述したように、θ3とθ5とは異なる角度であり、θ4とθ6とは異なる角度である。したがって、コルゲートフィン10の第1表面10aに設けられる第1溝部群110を構成する溝部11と、第2表面10bに設けられる第1溝部群110を構成する溝部11とは、同一の板厚方向から見て、折曲部12が延びる方向に対する角度が異なっている。そのため、第1表面10aの第1溝部群110を構成する溝部11と、第2表面10bの第1溝部群110を構成する溝部11とは、互いにずれた位置に設けられている。
図24のXXV−XXV線の断面の拡大図を図25に示す。図25では、第1表面10aに設けられた第1溝部群110を構成する溝部11と、第2表面10bに設けられた第1溝部群110を構成する溝部11とが点で重なっているにすぎず、その重なっている部位は、折曲部12が延びる方向に連続して延びてはいない。なお、第1表面10aに設けられた第2溝部群120を構成する溝部11と、第2表面10bに設けられた第2溝部群120を構成する溝部11とが重なっている部位は、折曲部12が延びる方向に対して垂直に延びており、折曲部12が延びる方向に連続して延びていない。
以上説明した第2実施形態では、コルゲートフィン10の第1表面10aに設けられている第1溝部群110を構成する溝部11と、第2表面10bに設けられている第1溝部群110を構成する溝部11とが、同一の板厚方向から見て、折曲部12が延びる方向に対する角度が異なっている。これによれば、複数の溝部11同士のピッチが極めて小さい場合でも、板厚方向の一方の溝と板厚方向の他方の溝とを互い違いに配置する必要がなくなる。そのため、第1表面10aに設けられる第1溝部群110を構成する溝部11と、第2表面10bに設けられる第1溝部群110を構成する溝部11とを、同一の板厚方向に見てずれた位置に設けるという構成を容易に実現できる。そのため、折曲部12が延びる方向に平行な断面視において、コルゲートフィン10の板厚の薄い箇所が連続することが防がれるので、コルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向のフィンの剛性が高くなる。したがって、第2実施形態も、第1実施形態と同様に、コルゲートフィン10の成形時または熱交換器1の製造時に、コルゲートフィン10が折曲部12およびフィン本体部13で座屈することを防ぐことができる。また、コルゲートフィン10の成形時にワークWに対して折曲部12の垂直方向に引っ張り力が作用する際、ワークWに亀裂が生じることを防ぐことができる。さらに、第2実施形態も、第1実施形態で説明した作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について、図26を参照して説明する。第3実施形態は、第1および第2実施形態に対して溝部11の構成を変更したものであり、その他については第1および第2実施形態と同様であるため、第1および第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図26は、第3実施形態のコルゲートフィン10を構成する板状部材100の平面図である。第3実施形態のコルゲートフィン10には、折曲部12が延びる方向に沿って延びている複数の溝部11により構成される折曲方向溝部群130が設けられている。また、コルゲートフィン10には、その折曲方向溝部群130に対して交差する方向に延びている複数の溝部11により構成される交差方向溝部群140が設けられている。
折曲方向溝部群130を構成する複数の溝部11は、コルゲートフィン10のうち、折曲部12が延びる方向の一方の端部と、他方の端部には設けられていない。これにより、コルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向に平行な断面視において、溝部11が設けられている第1の板厚部分T1と第1の板厚部分T1よりも板厚の厚い第2の板厚部分T2とを含んで構成される。なお、第2の板厚部分T2は、折曲部12が延びる方向の一方の端部と、他方の端部に配置される。これにより、第3実施形態のコルゲートフィン10も、折曲部12が延びる方向のフィンの剛性が高いものとなる。したがって、第3実施形態も、第1および第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について、図27〜図30を参照して説明する。第4実施形態は、第1〜第3実施形態に対して溝部11の構成を変更したものであり、その他については第1〜第3実施形態と同様であるため、第1〜第3実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図27は、第4実施形態のコルゲートフィン10を構成する板状部材100の平面図である。第4実施形態のコルゲートフィン10にも、折曲部12が延びる方向に沿って延びている複数の溝部11により構成される折曲方向溝部群130が設けられている。また、コルゲートフィン10には、その折曲方向溝部群130に対して交差する方向に延びている複数の溝部11により構成される交差方向溝部群140が設けられている。
第4実施形態の折曲方向溝部群130を構成する複数の溝部11は、千鳥状に設けられている。すなわち、折曲方向溝部群130を構成する複数の溝部11は、折曲部12が延びる方向に沿って断続的に延びるように設けられている。これにより、コルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向に平行な断面視において、溝部11が設けられている第1の板厚部分T1と第1の板厚部分T1よりも板厚の厚い第2の板厚部分T2を配置することが可能である。そのため、第4実施形態のコルゲートフィン10も、折曲部12が延びる方向のフィンの剛性が高いものとなる。
また、第4実施形態でも、複数の溝部11は、コルゲートフィン10の第1表面10aと第2表面10bの両面に設けられている。図27は、コルゲートフィン10の第1表面10aに設けられる折曲方向溝部群130と交差方向溝部群140を示している。図28は、コルゲートフィン10の第2表面10bに設けられる折曲方向溝部群130と交差方向溝部群140を示している。
図29では、コルゲートフィン10の第1表面10aに設けられた折曲方向溝部群130と交差方向溝部群140を実線で示し、第2表面10bに設けられた折曲方向溝部群130と交差方向溝部群140を破線で示している。コルゲートフィン10の第1表面10aに設けられる折曲方向溝部群130および交差方向溝部群140を構成する溝部11と、第2表面10bに設けられる折曲方向溝部群130および交差方向溝部群140を構成する溝部11とは、板厚方向に見て、互いにずれた位置に設けられている。これにより、第1表面10aに設けられる複数の溝部11と、第2表面10bに設けられる複数の溝部11とは、点で重なることとなり、その重なっている部位は、折曲部12が延びる方向に連続して延びるものとならない。そのため、コルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向のフィンの剛性が高くなる。したがって、コルゲートフィン10の成形時または熱交換器1の製造時に、コルゲートフィン10が折曲部12およびフィン本体部13で座屈することが防がれる。また、コルゲートフィン10の成形時にワークWに対して折曲部12の垂直方向に引っ張り力が作用する際、板状部材100に亀裂が生じることを防ぐことができる。
図29のXXX−XXX線の断面の拡大図を図30に示す。図30を参照して、第1表面10aに設けられる溝部11と、第2表面10bに設けられる溝部11とのずれ量について説明する。第1表面10aに設けられる溝部11と、第2表面10bに設けられる溝部11とは、次の式1を満たすように配置されている。
h(2t−3h)≦δ ・・・(式1)
式1において、hは溝部11の深さである。tはコルゲートフィン10の板厚、すなわち、第1表面10aと第2表面10bとの距離である。δはコルゲートフィン10の面方向における第1表面10aの溝部11と第2表面10bの溝部11との距離である。
なお、以下の説明では、第1表面10aの溝部11の底と第2表面10bの溝部11の底との距離を、溝部同士距離Lminという。第1表面10aの溝部11の底と第2表面10bとの距離を、溝部板厚距離Tminという。
第4実施形態では、上記の式1を満たすことにより、溝部同士距離Lminを溝部板厚距離Tminと同一とするか、または、溝部同士距離Lminを溝部板厚距離Tminより大きくすることが可能である。すなわち、第1表面10aに設けられる溝部11と、第2表面10bに設けられる溝部11とのずれ量を、溝部板厚距離Tminより大きくすることが可能である。これにより、溝部板厚距離Tminが強度律速となり、第1表面10aに設けられる溝部11と第2表面10bに設けられる溝部11とが近づくことによる強度低下が生じることを防ぐことができる。したがって、第4実施形態も、第1〜第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態について、図31を参照して説明する。第5実施形態は、第4実施形態に対してコルゲートフィン10の構成を変更したものであり、その他については第4実施形態と同様であるため、第4実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図31は、第5実施形態のコルゲートフィン10を構成する板状部材100の平面図である。第5実施形態のコルゲートフィン10には、スリット15が設けられている。なお、スリット15の形状および数などは、任意に設定することが可能であり、図に示したものに限定するものではない。第5実施形態のコルゲートフィン10にも、折曲方向溝部群130と交差方向溝部群140が設けられている。第5実施形態の折曲方向溝部群130を構成する複数の溝部11は、折曲部12が延びる方向に沿って断続的に延びるように設けられている。したがって、第5実施形態も、第1〜第4実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態について、図32を参照して説明する。第6実施形態は、第3〜第5実施形態に対して溝部11の構成を変更したものであり、その他については第3〜第5実施形態と同様であるため、第3〜第5実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図32は、第6実施形態のコルゲートフィン10を構成する板状部材100の平面図である。第6実施形態のコルゲートフィン10の表面には、折曲部12が延びる方向に対して交差する方向に延びる複数の溝部11により構成される交差方向溝部群140が設けられており、第3〜第5実施形態で説明した折曲方向溝部群130は設けられていない。これにより、コルゲートフィン10は、折曲部12が延びる方向に平行な断面視において、溝部11が設けられている第1の板厚部分T1と、その第1の板厚部分T1よりも板厚の厚い第2の板厚部分T2を配置することが可能である。そのため、第6実施形態のコルゲートフィン10も、折曲部12が延びる方向のフィンの剛性が高いものとなる。したがって、第6実施形態も、第1〜第5実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、第6実施形態は、溝部11の構成を簡素なものにすることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(1)上記各実施形態では、熱交換器1は、蒸発器として使用されるものとして説明したが、これに限らない。熱交換器1は、例えば凝縮器または中間熱交換器1など、種々の用途に使用することが可能である。
(2)上記各実施形態では、コルゲートフィン10は、チューブ20の外側に設けられるアウターフィンとして説明したが、これに限らない。コルゲートフィン10は、例えば、インナーフィンとして使用することも可能である。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、流体同士の熱交換を行う熱交換器は、チューブ、コルゲートフィン、および複数の溝部を備える。チューブには、第1の流体が流れる。コルゲートフィンは、板状部材が所定間隔で折り曲げられた複数の折曲部と、その折曲部と折曲部との間に配置されるフィン本体部を有し、チューブの内側を流れる第1の流体とチューブの外側を流れる第2の流体との熱交換効率を高める。複数の溝部は、コルゲートフィンの表面の親水性を高めるようにコルゲートフィンの表面に設けられ、溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶ。コルゲートフィンは、折曲部が延びる方向に平行な断面視において、溝部が設けられている第1の板厚部分と、第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分とを含んで構成されている。
第2の観点によれば、複数の溝部は、折曲部が延びる方向に沿って断続的に延びている。
これによれば、コルゲートフィンの折曲部が延びる方向に、第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分を配置することが可能である。
第3の観点によれば、複数の溝部は、コルゲートフィンの板厚方向の一方の面と、コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている。
これによれば、コルゲートフィンの板厚方向の両面の排水性を向上させることができる。
第4の観点によれば、折曲部が延びる方向に沿って断続的に延びている複数の溝部を折曲方向溝部群とする。その折曲方向溝部群に加えて、コルゲートフィンの表面には、複数の溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶと共に、折曲方向溝部群に対して交差する方向に延びている交差方向溝部群がさらに設けられている。
これによれば、折曲方向溝部群と交差方向溝部群により、フィン本体部から折曲部に亘り折曲方向溝部群と交差方向溝部群とが繋がるように設けられる。そのため、コルゲートフィンのフィン本体部に生じる凝縮水は、折曲方向溝部群と交差方向溝部群を伝って折曲部に流れやすくなる。折曲部に流れた凝縮水はチューブの壁などを伝って流下する。したがって、この熱交換器は、コルゲートフィンのフィン本体部に凝縮水が滞留することが防がれるので、凝縮水の滞留による通風抵抗の増大を防ぎ、熱交換性能を高めることができる。
第5の観点によれば、コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている折曲方向溝部群を構成する溝部と、コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている折曲方向溝部群を構成する溝部とは、板厚方向に見てずれた位置に設けられている。
これによれば、折曲部が延びる方向に平行な断面視において、コルゲートフィンの板厚の薄い箇所が連続することが防がれる。そのため、コルゲートフィンは、折曲部が延びる方向の剛性が高くなる。したがって、例えばコルゲートフィンの成形時にワークに対して折曲部の垂直方向に引っ張り力が作用する際、ワークに亀裂が生じることを防ぐことができる。また、例えばコルゲートフィンの成形時または熱交換器の製造時に、コルゲートフィンが折曲部およびフィン本体部で座屈することも防がれる。
第6の観点によれば、コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている折曲方向溝部群を構成する溝部の底と、コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている折曲方向溝部群を構成する溝部の底との距離を溝部同士距離とする。コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている折曲方向溝部群を構成する溝部の底と、コルゲートフィンの板厚方向の他方の面との距離を溝部板厚距離とする。このとき、溝部同士距離は、溝部板厚距離と同一であるか、または、溝部板厚距離より大きい。
これによれば、コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている折曲方向溝部群を構成する溝部と、他方の面に設けられている折曲方向溝部群を構成する溝部とのずれ量を大きくすることが可能である。これにより、溝部板厚距離が強度律速となり、第1表面に設けられる溝部と第2表面に設けられる溝部とが近づくことで強度低下が生じることを防ぐことができる。
第7の観点によれば、折曲方向溝部群を構成する複数の溝部は、コルゲートフィンの表面に千鳥状に配置されている。
これによれば、折曲方向溝部群を構成する複数の溝部は、折曲部が延びる方向に沿って断続的に延びている構成となる。したがって、コルゲートフィンの折曲部が延びる方向に平行な断面視において、溝部が設けられている第1の板厚部分と第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分とを配置することが可能である。
第8の観点によれば、複数の溝部は、折曲部が延びる方向に対して斜めに延びている。
これによれば、板状部材を折り曲げて折曲部を形成するとき、または、折曲部を形成したコルゲートフィンに折曲部の垂直方向から圧縮力を加えるときなど、コルゲートフィンには、折曲部が延びる方向に対して直交する方向にほぼ均一に応力が発生する。そのため、コルゲートフィンの成形時に、コルゲートフィンが折曲部およびフィン本体部で座屈することをより確実に防ぐことができる。
第9の観点によれば、流体同士の熱交換を行う熱交換器は、チューブ、コルゲートフィン、および複数の溝部を備える。チューブには、第1の流体が流れる。コルゲートフィンは、板状部材が所定間隔で折り曲げられた複数の折曲部と、その折曲部と折曲部との間に配置されるフィン本体部を有し、チューブの内側を流れる第1の流体とチューブの外側を流れる第2の流体との熱交換効率を高める。複数の溝部は、コルゲートフィンの表面の親水性を高めるようにコルゲートフィンの表面に設けられ、溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶと共に、折曲部が延びる方向に対して斜めに延びている。
これによれば、第9の観点は、第1の観点と同様の作用効果を奏することが可能である。さらに、第9の観点では、板状部材を折り曲げて折曲部を形成するとき、または、折曲部を形成したコルゲートフィンに折曲部の垂直方向から圧縮力を加えるときなど、コルゲートフィンには、折曲部が延びる方向に対して直交する方向にほぼ均一に応力が発生する。そのため、コルゲートフィンは、折曲部が延びる方向の剛性が高くなる。したがって、コルゲートフィンの成形時に、そのコルゲートフィンが折曲部およびフィン本体部で座屈することをより確実に防ぐことができる。
第10の観点によれば、複数の溝部は、コルゲートフィンの板厚方向の一方の面と、コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている。
これによれば、コルゲートフィンの板厚方向の両面の排水性を向上させることができる。
第11の観点によれば、折曲部の中央を含み、且つ、折曲部が延びる方向に垂直な仮想面に対し、複数の溝部は左右対称に設けられている。
これによれば、例えばコルゲートフィンの成形時に、ワークに対して溝成形ローラなどにより複数の溝部を形成する際、その溝成形ローラからワークに作用する力が左右均等になる。したがって、その際に溝成形ローラの送り方向に対してワークが撚れることを防ぐことができる。
第12の観点によれば、複数の溝部が延びる方向と仮想面とのなす角をθ1とすると、20°≦θ1≦70°である。
これによれば、板状部材を折り曲げて折曲部を形成するとき、または、折曲部を形成したコルゲートフィンに折曲部の垂直方向から圧縮力を加えるときなど、折曲部が延びる方向に対して直交する方向にほぼ均一にコルゲートフィンに応力を発生させることが可能である。そのため、コルゲートフィンの成形時に、コルゲートフィンが折曲部およびフィン本体部で座屈することをより確実に防ぐことができる。
第13の観点によれば、複数の溝部を第1溝部群とする。その第1溝部群に加えて、コルゲートフィンの表面には、複数の溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶと共に、第1溝部群に対して交差する方向に延びている第2溝部群がさらに設けられている。
これによれば、第1溝部群と第2溝部群により、フィン本体部から折曲部に亘り第1溝部群と第2溝部群とが繋がるように設けられる。そのため、コルゲートフィンのフィン本体部に生じる凝縮水は、第1溝部群と第2溝部群を伝って折曲部に流れやすくなる。折曲部に流れた凝縮水はチューブの壁などを伝って流下する。したがって、この熱交換器は、コルゲートフィンのフィン本体部に凝縮水が滞留することが防がれるので、凝縮水の滞留による通風抵抗の増大を防ぎ、熱交換性能を高めることができる。
第14の観点によれば、コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている第1溝部群を構成する溝部と、コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている第1溝部群を構成する溝部とは、板厚方向に見てずれた位置に設けられている。
これによれば、折曲部が延びる方向に平行な断面視において、コルゲートフィンの板厚の薄い箇所が連続することが防がれる。そのため、コルゲートフィンは、折曲部が延びる方向の剛性が高くなる。したがって、例えばコルゲートフィンの成形時にワークに対して折曲部の垂直方向に引っ張り力が作用する際、ワークに亀裂が生じることを防ぐことができる。また、例えばコルゲートフィンの成形時または熱交換器の製造時に、コルゲートフィンが折曲部およびフィン本体部で座屈することが防がれる。
第15の観点によれば、コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている第1溝部群を構成する溝部と、コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている第1溝部群を構成する溝部とは、同一の板厚方向から見て、折曲部が延びる方向に対する角度が異なっている。
これによれば、コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられる第1溝部群を構成する溝部と、コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられる第1溝部群を構成する溝部とを、板厚方向に見てずれた位置に設けることを容易に実現できる。
第16の観点によれば、コルゲートフィンは、フィン本体部の一部が切り起こされたルーバーを有している。複数の溝部は、少なくとも、ルーバーの表面に設けられている。
これによれば、コルゲートフィンのうちで最も熱交換性能を発揮するルーバーに複数の溝部を設けることで、ルーバーの排水性が向上し、ルーバーの表面に凝縮水が滞留することが防がれる。したがって、この熱交換器は、ルーバーでの通風抵抗の増大を防ぎ、熱交換性能を高めることができる。
第17の観点によれば、熱交換器は、チューブの内側を流れる第1の流体としての冷媒が蒸発する潜熱により、チューブの外側に設けられたコルゲートフィンを通過する第2の流体としての空気を冷却する蒸発器として使用されるものである。
これによれば、熱交換器が蒸発器として使用される場合、空気が冷却されるときにコルゲートフィンの表面に凝縮水が発生する。その場合、熱交換器は、コルゲートフィンの表面に発生する凝縮水の排水性を向上させることで、蒸発器としての熱交換性能を高めることができる。
第18の観点によれば、複数の溝部は、幅が10〜50μm、深さが10μm以上、ピッチが50〜200μmである。
これによれば、複数の溝部により、コルゲートフィンの表面の親水性を高め、コルゲートフィンの表面に発生する凝縮水の排水性を向上することができる。
第19の観点によれば、板状部材が所定間隔で折り曲げられて形成されるコルゲートフィンは、折曲部、フィン本体部および複数の溝部を備える。折曲部は、板状部材が所定間隔で折り曲げられた部位である。フィン本体部は、折曲部と折曲部との間に配置される部位である。複数の溝部は、コルゲートフィンの表面の親水性を高めるようにコルゲートフィンの表面に設けられ、溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶ。折曲部とフィン本体部は、折曲部が延びる方向に平行な断面視において、溝部が設けられている第1の板厚部分と第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分とを含んで構成されている。
これによれば、複数の溝部により、コルゲートフィンの表面の親水性が高くなる。そのため、コルゲートフィンの排水性を向上させ、コルゲートフィンの表面に凝縮水が滞留することを防ぐことができる。
さらに、コルゲートフィンは、折曲部が延びる方向に、第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分が断続的に配置されることで、折曲部が延びる方向の剛性が高くなる。そのため、例えばコルゲートフィンの成形時に板状部材を折り曲げて折曲部を形成する際、コルゲートフィンが折曲部で座屈することを防ぐことができる。また、例えばコルゲートフィンの成形時または熱交換器の製造時に、折曲部に対して垂直方向から圧縮力を加える際、コルゲートフィンがフィン本体部で座屈することを防ぐことができる。
1 熱交換器
10 コルゲートフィン
11 溝部
12 折曲部
13 フィン本体部
20 チューブ
100 板状部材
T1 第1の板厚部分
T2 第2の板厚部分

Claims (19)

  1. 流体同士の熱交換を行う熱交換器であって、
    第1の流体が流れるチューブ(20)と、
    板状部材(100)が所定間隔で折り曲げられた複数の折曲部(12)と、前記折曲部と前記折曲部との間に配置されるフィン本体部(13)を有し、前記チューブの内側を流れる第1の流体と前記チューブの外側を流れる第2の流体との熱交換効率を高めるコルゲートフィン(10)と、
    前記コルゲートフィンの表面の親水性を高めるように前記コルゲートフィンの表面に設けられる複数の溝部(11)であって、前記溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶ複数の溝部と、を備え、
    前記コルゲートフィンは、前記折曲部が延びる方向に平行な断面視において、前記溝部が設けられている第1の板厚部分(T1、T3、T4)と、前記第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分(T2)とを含んで構成されている、熱交換器。
  2. 複数の前記溝部は、前記折曲部が延びる方向に沿って断続的に延びている、請求項1に記載の熱交換器。
  3. 複数の前記溝部は、前記コルゲートフィンの板厚方向の一方の面(10a)と、前記コルゲートフィンの他方の面(10b)に設けられている、請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記折曲部が延びる方向に沿って断続的に延びている複数の前記溝部を折曲方向溝部群(130)とすると、
    前記コルゲートフィンの表面には、複数の前記溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶと共に、前記折曲方向溝部群に対して交差する方向に延びている交差方向溝部群(140)がさらに設けられている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱交換器。
  5. 前記コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている前記折曲方向溝部群を構成する前記溝部と、前記コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている前記折曲方向溝部群を構成する前記溝部とは、板厚方向に見てずれた位置に設けられている、請求項4に記載の熱交換器。
  6. 前記コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている前記折曲方向溝部群を構成する前記溝部の底と、前記コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている前記折曲方向溝部群を構成する前記溝部の底との距離を溝部同士距離(Lmin)とし、
    前記コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている前記折曲方向溝部群を構成する前記溝部の底と、前記コルゲートフィンの板厚方向の他方の面との距離を溝部板厚距離(Tmin)とすると、
    前記溝部同士距離は、前記溝部板厚距離と同一であるか、または、前記溝部板厚距離より大きい、請求項4または5に記載の熱交換器。
  7. 前記折曲方向溝部群を構成する複数の前記溝部は、前記コルゲートフィンの表面に千鳥状に配置されている、請求項4ないし6のいずれか1つに記載の熱交換器。
  8. 複数の前記溝部は、前記折曲部が延びる方向に対して斜めに延びている、請求項1に記載の熱交換器。
  9. 流体同士の熱交換を行う熱交換器であって、
    第1の流体が流れるチューブ(20)と、
    板状部材が所定間隔で折り曲げられた複数の折曲部(12)と、前記折曲部と前記折曲部との間に配置されるフィン本体部(13)を有し、前記チューブの内側を流れる第1の流体と前記チューブの外側を流れる第2の流体との熱交換効率を高めるコルゲートフィン(10)と、
    前記コルゲートフィンの表面の親水性を高めるように前記コルゲートフィンの表面に設けられる複数の溝部(11)であって、前記溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶと共に、前記折曲部が延びる方向に対して斜めに延びている複数の溝部と、を備える熱交換器。
  10. 複数の前記溝部は、前記コルゲートフィンの板厚方向の一方の面(10a)と、前記コルゲートフィンの板厚方向の他方の面(10b)に設けられている、請求項9に記載の熱交換器。
  11. 前記折曲部の中央を含み、且つ、前記折曲部が延びる方向に垂直な仮想面(VS)に対し、複数の前記溝部は左右対称に設けられている、請求項9または10に記載の熱交換器。
  12. 前記折曲部の中央を含み且つ前記折曲部が延びる方向に垂直な仮想面(VS)と、複数の前記溝部が延びる方向とのなす角をθ1とすると、20°≦θ1≦70°である、請求項9ないし11のいずれか1つに記載の熱交換器。
  13. 複数の前記溝部を第1溝部群(110)とすると、
    前記コルゲートフィンの表面には、複数の前記溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶと共に、前記第1溝部群に対して交差する方向に延びている第2溝部群(120)がさらに設けられている、請求項9ないし12のいずれか1つに記載の熱交換器。
  14. 前記コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている前記第1溝部群を構成する前記溝部と、前記コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている前記第1溝部群を構成する前記溝部とは、板厚方向に見てずれた位置に設けられている、請求項13に記載の熱交換器。
  15. 前記コルゲートフィンの板厚方向の一方の面に設けられている前記第1溝部群を構成する前記溝部と、前記コルゲートフィンの板厚方向の他方の面に設けられている前記第1溝部群を構成する前記溝部とは、同一の板厚方向から見て、前記折曲部が延びる方向に対する角度が異なっている、請求項13または14に記載の熱交換器。
  16. 前記コルゲートフィンは、前記フィン本体部の一部が切り起こされたルーバー(14)を有しており、
    複数の前記溝部は、前記ルーバーの表面に設けられている、請求項1ないし15のいずれか1つに記載の熱交換器。
  17. 前記熱交換器は、前記チューブの内側を流れる第1の流体としての冷媒が蒸発する潜熱により、前記チューブの外側に設けられた前記コルゲートフィンを通過する第2の流体としての空気を冷却する蒸発器として使用されるものである、請求項1ないし16のいずれか1つに記載の熱交換器。
  18. 複数の前記溝部は、幅(w)が10〜50μm、深さ(h)が10μm以上、ピッチ(p)が50〜200μmである、請求項1ないし17のいずれか1つに記載の熱交換器。
  19. 板状部材が所定間隔で折り曲げられて形成されるコルゲートフィンであって、
    前記板状部材が折り曲げられた部位である折曲部(12)と、
    前記折曲部と前記折曲部との間に配置される部位であるフィン本体部(13)と、
    前記コルゲートフィンの表面の親水性を高めるように前記コルゲートフィンの表面に設けられる複数の溝部(11)であって、前記溝部同士が所定の間隔をあけて並ぶ複数の溝部と、を備え、
    前記折曲部と前記フィン本体部は、前記折曲部が延びる方向に平行な断面視において、前記溝部が設けられている第1の板厚部分(T1)と前記第1の板厚部分よりも板厚の厚い第2の板厚部分(T2)とを含んで構成されている、コルゲートフィン。
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