JP2019002579A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱調理時に、加熱庫(2)内の温度を低下させることなく、扉(1)の温度を低減させることが可能な加熱調理器を提供する。【解決手段】加熱庫(2)の上方に空気流路(30)を設け、空気流路(30)の後方開放部(31)を、加熱庫(2)の後方域の排気流路(23)に連通又は近接させる。扉(1)は、前後に位置する第1、第2扉板(11)(12)の間に第1冷却空間(21)が設けられ、第1冷却空間(21)の上流端は第1空気流入口(21a)が外気に連通し、下流端は第1空気流出口(21b)を介して空気流路(30)に連通させた。【選択図】図2

Description

本発明は、加熱調理器、特に、前方開放部に扉が開閉自在に取り付けられている加熱庫を有する加熱調理器に関する。
蒸気又は熱風を用いて被加熱物を加熱する加熱庫を備えた加熱調理器では、例えば、ガスを燃焼させて発生させた燃焼排気(熱気)を循環ファンによって庫内に循環させることにより被加熱物を加熱調理するものがある。
ホテルやレストランの厨房で使用されている業務用のオーブンやグリルとしての加熱調理器の場合、加熱時に大型の加熱庫に対流させる熱気の量が多くなり、その結果、加熱庫内が高温になるだけでなく、加熱庫の前方開放部に開閉自在に取り付けられている扉にもかなりの熱が伝搬する。扉の温度が高温となると、作業者が高温の扉に不用意に触れたとき不快感を感じる上に、扉からの熱で厨房全体が暑くなり、作業環境の悪化を招く不都合があった。
加熱庫の扉の温度を下げるために、図5に示すように、扉(4)を、表板(41)と裏板(42)の二重構造とすると共に、これら表裏板(41)(42)の間に、下方に開口(40)が開放する空間部(43)を設ける構成としたものがある。このものでは、循環ファン(46)によって、開口(40)から外部の冷却空気を、空間部(43)内に取り込むようにすることで、扉(4)の表面温度は低減され、厨房内の温度上昇も抑制される。
実開昭50−52551号公報 特開2005−300053号公報
しかしながら、上記従来のものでは、扉(4)内の空間部(43)と加熱庫(44)内とは、空気流出孔(45)を介して連通する構成となっているから、循環ファン(46)によって、扉内の空間部(43)に取り込んだ冷却空気は、空気流出孔(45)を介して、加熱庫(44)内に流れ込み、加熱庫(44)から続く排気口(47)から外部へ排出される。このように、外部の冷却空気が、扉(4)内の空間部(43)から加熱庫(44)内に入り込むため、加熱庫(44)内の温度が低下し、被加熱物(5)の調理性に影響を及ぼすといった問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、加熱調理時に、加熱庫内の温度を低下させることなく、加熱庫の前方開放部を閉塞している扉の温度を低減させることが可能な加熱調理器を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために講じた本発明は、
食材等の被加熱物が収納されて加熱される加熱庫と、
前記加熱庫の前方開放部を開閉可能な扉と、
前記加熱庫の後方域に排気流路を介して連通し、加熱庫内の空気を外部へ排気する排気口とを備え、
前記加熱庫の上方に、後方開放部が前記排気流路に連通又は近接する空気流路が配設され、
前記扉は、前後に位置する第1、第2扉板の間に第1冷却空間が設けられ、
前記第1冷却空間は、上流端に外部に連通する第1空気流入口を有し、且つ、下流端に前記空気流路に連通する第1空気流出口を有する加熱調理器である。
上記手段は次のように作用する。
加熱庫に収納させた被加熱物を熱気により加熱すると、被加熱物から発生する油煙や臭気は熱気と共に排気流路を介して、加熱庫の後方の排気口から外部へ排出される。加熱庫の上方には空気流路が設けられており、この空気流路は、扉を構成する第1、第2扉板間の第1冷却空間に連通すると共に、後方開放部は排気流路に連通又は近接する構成としたから、加熱庫から排気流路を介して排気口へ流れる熱気のドラフト効果により、空気流路にも後方開放部に向かう空気の流れが生じ、これに伴い、第1、第2扉板間の第1冷却空間の上流端の第1空気流入口から、外部の冷却空気が第1冷却空間内に引き込まれ、当該第1冷却空間を通って、第1空気流出口から空気流路へ流れて行く。
このように、加熱庫内の熱気が排気口から排出される際のドラフト効果により、扉を構成している第1、第2扉板間の第1冷却空間に外部の冷却空気が流れるが、第1冷却空間に第1空気流出口を介して連通する空気流路は、加熱庫の上方に別個に設ける構成としたから、冷却空気は加熱庫内に入り込むことなく、空気流路の後方開放部から外部へ排出されて行く。よって、冷却空気で加熱庫内の温度を下げることなく、扉の温度を低減させることが出来る。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記空気流路の上方に、前面に操作部と空気吸込口が並設された操作室が配設され、
前記操作室の後方には、操作室内の空気を排出させる空気排出口が、前記空気流路の後方開放部に近接して設けられ、
前記操作室内又は前記加熱庫の後方域の少なくとも一方に、排気口に空気を送る送風ファンが設けられている。
操作室に設けられている送風ファンにより、操作室内にて前面の空気吸込口から後方の空気排出口に向かう空気の流れが促進され、加熱庫の後方に設けられている送風ファンにより、加熱庫内から後方の排気流路を介して排気口に向かう空気の流れが促進される。空気流路の後方開放部は、これら操作室の空気排出口及び加熱庫の排気流路と近接又は連通するように配設されているから、操作室及び/又は加熱庫の空気の流れによるドラフト効果によって、空気流路内の前方開放部から後方開放部へ向かう空気の流れが促進される。空気流路内の空気の流れに誘導されて、第1冷却空間内における第1空気流入口から第1空気流出口への冷却空気の流れも促進され、扉の温度を一層確実に低下させることが出来る。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記送風ファンは、加熱庫の加熱調理終了後も、一定時間継続して駆動するように設定されている。
加熱庫での加熱調理が終了した後も、送風ファンを継続して駆動させることにより、前記操作室及び/又は前記加熱庫内に空気が流れ続けることとなり、第1冷却空間内にも外部の冷却空気が流れ続けることとなる。これにより、加熱調理終了後の扉の温度を短時間で冷却することが可能となり、安全性がさらに向上する。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記扉は、前記第2扉板の後方に、第2冷却空間を形成する第3扉板が設けられ、
前記第2冷却空間の上流端は、前記第1冷却空間の第1空気流入口と共に扉の下方に開放する第2空気流入口とすると共に、下流端は、第2扉板の上端近傍に設けられた第2空気流出口を介して前記第1空気流出口に連通するように設定されていることである。
このものでは、扉は、第1、第2、第3扉板から、三重構造に形成されており、第1、第2扉板間に第1冷却空間が、第2、第3扉板間に第2冷却空間が前後に並列するように形成されている。第1、第2冷却空間の上流端は、共に、扉の下方に開放しており、前記ドラフト効果によって、これら第1、第2冷却空間には外部の冷却空気が同時に取り込まれ、第1、第2冷却空間をそれぞれ上昇する。第2冷却空間を上昇してきた冷却空気は、その下流端の第2空気流出口から、第1空気流出口を介して空気流路へ流れ込み、その後方の空気排出口から排気されていく。このものでは、最も表側に位置し且つ作業者が接触し易い第1扉板は、高温の加熱庫の前方開放部を直接閉塞している第3扉板、第2冷却空間、第2扉板、さらに、第1冷却空間を介して位置する態様となるから、第1扉板への加熱庫内の熱の伝搬は抑制され、作業者が扉の表面に触れても不快を感じることがない。また、扉からの熱で厨房が暑くなることもないから、涼しく快適な作業環境を実現することが出来る。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記第1扉板は、第2扉板に対して着脱可能であることを特徴とする。
長期使用に伴って、冷却空間内やその上流端に油分等の汚れが付着するが、第1扉板を取り外すことにより、各扉板や上流側開放部の清掃が容易となる。特に、各扉板がガラス製の場合に、第1扉板を取り外して清掃することで、汚れによるガラス板の透明度の低下を防止することが出来るから、加熱時における加熱庫内を確実に視認することが出来る。
本発明の加熱調理器では、扉の温度を低減させる冷却空気は、扉を構成する第1、第2扉板間の第1冷却空間内を流れた後、加熱庫の上方に、加熱庫とは別個に設けられた空気流路を流れる構成としたから、加熱庫内に冷却空気が流れ込むことはなく、加熱庫内の温度が不用意に下がることはない。よって、加熱庫内にて、被加熱物を加熱調理する所定温度を維持したままで、扉の温度を低減させることが出来る。
このように、加熱庫内の温度を低下させることがないから、加熱庫内の温度を上昇させるための加熱を別途行う必要がない。また、扉の温度を低減させることが出来るから、作業者が扉に接触しても扉の熱さに不快を感じる不都合を防止することが出来る。さらに、扉からの熱で厨房全体が暑くなることもないので、涼しく快適な作業環境を実現することが出来、厨房の温度を低下させるための空調設備を導入する必要もない。
また、扉を冷却させる冷却空気は、加熱庫内から排気口へ流れる熱気のドラフト効果によって、外部から第1冷却空間に流入させて空気流路へ流れる構成としたから、扉に冷却空気を流すための手段を別途設ける必要がない。
従って、調理性に優れ、安全で、さらに省エネ効果のある加熱調理器を提供することが出来る。
本発明の実施の形態に係る加熱調理器の正面図である。 本発明の第1番目の実施の形態に係る加熱調理器の概略縦部分断面図である。 本発明の第1番目の実施の形態に係る加熱調理器の操作部の前部分を示す概略横断面図である。 本発明の第2番目の実施の形態に係る加熱調理器の概略縦部分断面図である。 従来の加熱調理器の説明図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の正面図である。このものは、熱気の循環を利用したコンベクションタイプの床置き式の業務用オーブンであって、矩形箱状の器具本体(100)の前面に、後述する加熱庫(2)の前方開放部(20)を開閉自在に閉塞している扉(1)と、その上方に、ワンタッチで点火・消火が可能なデジタル表示を有する操作パネル部(32)が配設されている。また、器具本体(100)の頂面後方には、排気口(10)が開放している。
なお、この実施の形態では、器具本体(100)を前方側から見たときの奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
図2は、第1番目の実施の形態に係る業務用オーブンの縦断面図であり、加熱庫(2)は、前方開放部(20)を有する箱体であり、その両側壁(25)には、オーブン皿を前後方向にスライド式に出し入れ自在に架設するための支持レール(29)が複数段、平行に突設されている。また、奥壁(26)のさらに後方には、加熱源としてのガスバーナ(図示せず)からの熱気を、奥壁(26)に設けられている送風孔(26a)を介して、加熱庫(2)内に送り込んで対流させるための循環ファンとしての送風ファン(24)が配設されている。
加熱庫(2)の天井壁(27)の後方には、排気流路(23)が斜め上後方へ突出しており、排気流路(23)の下流端(23a)は、器具本体(100)の排気口(10)に臨む構成となっている。
天井壁(27)の上方には、空気流路(30)を介して、操作室(3)が配設されている。
操作室(3)の前面には操作パネル部(32)が配設されており、操作室(3)の内部には、図2及び図3に示すように、操作パネル部(32)の裏面に配設されている操作基板(36)や、各種電装部品(37)や、左右一対の送風ファン(34)が収納されている。操作パネル部(32)の左右両側近傍には、図1に示すように、一対の空気吸込口(33)が開放していると共に、操作室(3)の後方端には、排気口(10)に臨む空気排出口(35)が開放している。
送風ファン(34)を駆動させると、図2及び図3の二点鎖線の矢印に示すように、操作パネル部(32)の空気吸込口(33)から、器具本体(100)の前方外部の冷却空気が操作室(3)に取り込まれ、操作室(3)内を後方の空気排出口(35)へ向かって流れた後、器具本体(100)の排気口(10)から後方外部へ排出される。これにより、操作室(3)内の操作基板(36)や他の電装部品(37)等が外部の冷却空気で冷却されることとなり、加熱庫(2)内における加熱調理中に、操作室(3)内の温度上昇を抑制することが出来る。
なお、加熱庫(2)と操作室(3)との間に設けられている空気流路(30)の後方開放部(31)は、前述の加熱庫(2)の排気流路(23)の下流端(23a)及び、操作室(3)の空気排出口(35)に挟まれた態様で相互に近接して位置しており、共に排気口(10)に臨むように開放している。
加熱庫(2)の前方開放部(20)を開閉自在に取り付けられている扉(1)は、図2に示すように、前後に重ね合わされた第1、第2、第3扉板(11)(12)(13)からなる三重構造となっており、第1、第2扉板(11)(12)間には第1冷却空間(21)が、第2、第3扉板(12)(13)間には第2冷却空間(22)がそれぞれ設けられている。
各第1、第2、第3扉板(11)(12)(13)は、共に、ステンレス製の矩形板の略中央域に設けた窓部に透明のガラス板(11a)(12a)(13a)が嵌め込まれた構成となっており、第1扉板(11)のガラス板(11a)から、第2、第3扉板(12)(13)のガラス板(12a)(13a)を介して、加熱庫(2)の内部の様子を確認することが出来る。
扉(1)の下端近傍は、前方開放部(20)近傍の器具本体(100)に設けられた支軸(14)に回動自在に取り付けられており、また、扉(1)の裏面を構成する第3扉板(13)の、加熱庫(2)の前方開放部(20)の周縁に当接する位置には、矩形枠状の耐熱パッキン(15)を添設させている。
また、扉(1)の表面を構成している第1扉板(11)は、図示しない係止手段によって、第2扉板(12)に対して着脱自在に取り付けられていると共に、その表面側の上端近傍には、左右方向に長い把手部(16)の両端が固定されている。把手部(16)を手前に引けば、扉(1)は、図2の二点鎖線に示すように、支軸(14)を回動支点として前方へ90度回動可能となり、加熱庫(2)の前方開放部(20)から、食材等を載置させたオーブン皿を加熱庫(2)内に出し入れすることが出来る。
なお、第1扉板(11)と第2扉板(12)との間の第1冷却空間(21)と、第2扉板(12)と第3扉板(13)との間の第2冷却空間(22)の上流側開放端である第1、第2空気流入口(21a)(22a)は、共に、下方に開放している。そして、第2冷却空間(22)は、第2扉板(12)の上端近傍に設けた第2空気流出口(22b)を介して、第1冷却空間(21)に連通するように構成されていると共に、第1冷却空間(21)の下流側開放部である第1空気流出口(21b)は、上述した空気流路(30)に前方から連通する構成となっている。
このオーブンで食材を加熱調理するには、把手部(16)を持って、扉(1)を、上記したように、前方へ90度開放させて、加熱庫(2)内に、食材を載置させたオーブン皿を加熱庫(2)内の支持レール(29)に架設し、扉(1)を閉塞させる。これにより、加熱庫(2)の前方開放部(20)は、扉(1)の第3扉板(13)及び耐熱パッキン(15)で密に閉塞される。
そして、操作パネル部(32)の表示部を操作して加熱調理を開始すると、図示しないガスバーナからの熱気が送風ファン(24)により、奥壁(26)の送風孔(26a)から加熱庫(2)内に送られて対流することにより食材が加熱調理される。加熱後の燃焼排気は、排気流路(23)の下流端(23a)から排気口(10)を経て外部に排出される。すなわち、排気流路(23)の下流端(23a)には、図2の点線の矢印に示すような、排気口(10)へ向かう熱気の流れが生じることとなる。
これと同時に、操作室(3)内の送風ファン(34)が作動することで、操作室(3)の前方外部の冷却空気が、図2の二点鎖線の矢印に示すように、操作パネル部(32)の空気吸込口(33)から取り込まれ、操作室(3)内を通って、後方の空気排出口(35)へ流れる。この操作室(3)内を流れる冷却空気で、内部の電装部品(37)等を冷却することができると共に、空気排出口(35)には、排気口(10)へ向かう冷却空気の流れが生じることとなる。
加熱庫(2)と操作室(3)との間に設けられている空気流路(30)の後方開放部(31)は、上記したように、加熱庫(2)の排気流路(23)の下流端(23a)及び、操作室(3)の空気排出口(35)とに挟まれて位置しているから、下流端(23a)と空気排出口(35)における、熱気及び冷却空気の流れによるドラフト効果によって、空気流路(30)内にも、後方開放部(31)へ向かう空気の流れが生じる。
空気流路(30)の前方は、第1空気流出口(21b)を介して、扉(1)の第1冷却空間(21)に連通していることから、空気流路(30)内の空気の流れに誘導されて、第1冷却空間(21)内及びこれに第2空気流出口(22b)を介して連通する第2冷却空間(22)における空気の流れも促進され、第1、第2冷却空間(21)(22)内には、第1、第2空気流入口(21a)(22a)から、扉(1)の下方外部の冷却空気が引き込まれていく。
この排気口(10)に生じるドラフト効果により、扉(1)を構成している第1、第2冷却空間(21)(22)に、図2の実線の矢印に示すように、外部の冷却空気が流れるようにしたから、扉(1)、特に、表面側の第1扉板(11)の温度を低減させることが出来る。よって、第1扉板(11)に使用者が接触しても、熱さによる不快さを感じることがない上に、扉(1)から熱が外部に影響を及ぼして、厨房全体が暑くなる不都合も改善することが出来、これにより、涼しく快適な作業環境を実現することが出来る。
また、第1冷却空間(21)からの冷却空気が流れる空気流路(30)は、加熱庫(2)の上方に、加熱庫(2)とは非連通状態に設けられているから、扉(1)を流れる冷却空気が加熱庫(2)内に入り込むことがない。よって、加熱庫(2)内の温度は低下させられることがないから、食材の調理性に影響を及ぼすことはなく、加熱庫(2)内の温度を、食材を加熱調理するのに必要な温度に保持するために、ガスバーナからのガス量を多くして、加熱庫(2)内の温度を上昇させるための加熱を別途行う必要もない。
このように、加熱庫(2)内の熱による扉(1)の温度上昇は緩和されると共に、扉(1)を冷却する冷却空気は加熱庫(2)内に入らない構成としたから、安全で調理性に優れ、さらに省エネ効果のある業務用オーブンを提供することが出来る。
図4に示すものは、本発明の第2番目の実施の形態の業務用オーブンであり、扉(1)の構成は、上記実施の形態と同様に、第1、第2、第3扉板(11)(12)(13)の三重構造とすると共に、第1、第2空気流入口(21a)(22a)から導入された冷却空気を、第1、第2冷却空間(21)(22)内に流すと共に、第1冷却空間(21)の第1空気流出口(21b)から空気流路(30)へ流す構成であるが、この実施の形態のものでは、加熱庫(2)の天井壁(27)の後方にて、空気流路(30)と加熱庫(2)との共通の排気流路(38)を設ける構成としたものである。
このものでは、加熱庫(2)から、器具本体(100)の排気口(10)へ流れる熱気のドラフト効果によって、空気流路(30)内における空気の流れがより一層促進され、扉(1)の下方に開放している第1、第2空気流入口(21a)(22a)から外部の冷却空気が一層引き込まれ易くなる。これにより、第1、第2冷却空間(21)(22)に冷却空気が流れ易くなるから、扉(1)の温度低下が促進されると同時に、排気口(10)から排気される加熱庫(2)からの熱気の温度も、空気流路(30)を通って排気口(10)から排出される冷却空気によって低減させることが出来るから、器具本体(100)の排気口(10)の上方の温度上昇も緩和されることとなり、さらに、安全性の高いオーブンを提供することが出来る。
なお、上記第2番目の実施の形態では、第2空気流出口(22b)は、第2、第3扉板(12)(13)の上端間に上方に開放するように設けられており、第1扉板(11)の上面の後方端を、第3扉板(13)の上方まで延長させている。この延長端と第3扉板(13)の上端との間の空間を、第1空気流出口(21b)として機能させることにより、第2空気流出口(22b)を第1空気流出口(21b)に連通させることが出来る。
なお、上記各実施の形態では、図示しないが、第1扉板(11)は、第2扉板(12)に対して着脱自在に取り付けられた構成となっているから、長期使用に伴って、第1扉板(11)のガラス板(11a)や第2扉板(12)のガラス板(12a)、または、第1冷却空間(21)の第1空気流入口(21a)や第2冷却空間(22)の第2空気流入口(22a)に、油分等の汚れが付着した場合に、第1扉板(11)を取外して、第1扉板(11)の表裏全体を洗浄等により清掃することが出来る。これにより、第1、第2扉板(11)(12)におけるガラス板(11a)(12a)の透明度を回復することができるとともに、第1、第2空気流入口(21a)(22a)に堆積した汚れも容易に取り除くことが出来る。よって、第1、第2冷却空間(21)(22)への冷却空気の流れを容易に回復させることができる。
また、空気流路(30)へ続く扉(1)の第1、第2冷却空間(21)(22)における空気の流れは、加熱庫(2)からの熱気や操作室(3)からの冷却空気が排気口(10)から排気される際のドラフト効果によって促進される構成としたから、扉(1)内に空気を流すためのファンを別途設ける必要がない。よって、部品点数を少なくすることが出来る。
また、送風ファン(24)(34)の駆動は、加熱庫(2)での食材の加熱調理終了後も、一定時間継続して駆動させておくことにより、操作室(3)及び加熱庫(2)にも排気口(10)に向かって空気が流れ続けることとなり、第1、第2冷却空間(21)(22)内にも外部の冷却空気が流れ続けることとなる。これにより、加熱調理終了後の扉(1)は短時間で冷却可能となり、安全性がさらに向上する。
なお、扉(1)を冷却させるために、送風ファン(24)(34)は、どちらか一方のみを設置するようにしても良い。例えば、加熱庫(2)用の送風ファン(24)のみを設置して、加熱庫(2)内における熱気の対流・排気を促進させると、加熱庫(2)から排気口(10)へ向かう熱気のドラフト効果によって、空気流路(30)内にも、排気口(10)へ向かう空気の流れを生じさせることが出来る。同様に、操作室(3)の送風ファン(34)のみを設置して、操作室(3)内に空気吸込口(33)から空気排出口(35)を介して排気口(10)へ向かう空気の流れを強制的に生じさせることにより、そのドラフト効果によって、空気流路(30)内における空気の流れを生じさせることが出来る。空気流路(30)内に空気の流れを生じさせることにより、扉(1)の第1、第2冷却空間(21)(22)にも冷却空気を流すことが出来る。
また、扉(1)は、下端部を回動支点として、前方に傾けて開放させる形式としたが、左右どちらか一側部を回動支点とする横開き式でも、または、前後にスライド自在の引き出し式としても良い。
また、本発明は、業務用オーブンに採用したが、これ以外にも、大型のグリルや家庭用のオーブン等の種々の加熱調理器に適用できる。熱源機としては、ガスバーナ以外に電気ヒータを使用できる。
(1) ・・・・・・・扉
(10)・・・・・・・排気口
(11)(12)・・・・・第1、第2扉板
(2) ・・・・・・・加熱庫
(21)・・・・・・・第1冷却空間
(21a) ・・・・・・第1空気流入口
(21b) ・・・・・・第1空気流出口
(23)・・・・・・・排気流路
(30)・・・・・・・空気流路
(31)・・・・・・・後方開放部

Claims (5)

  1. 食材等の被加熱物が収納されて加熱される加熱庫と、
    前記加熱庫の前方開放部を開閉可能な扉と、
    前記加熱庫の後方域に排気流路を介して連通し、加熱庫内の空気を外部へ排気する排気口とを備え、
    前記加熱庫の上方に、後方開放部が前記排気流路に連通又は近接する空気流路が配設され、
    前記扉は、前後に位置する第1、第2扉板の間に第1冷却空間が設けられ、
    前記第1冷却空間は、上流端に外部に連通する第1空気流入口を有し、且つ、下流端に前記空気流路に連通する第1空気流出口を有することを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記空気流路の上方に、前面に操作部と空気吸込口が並設された操作室が配設され、
    前記操作室の後方には、操作室内の空気を排出させる空気排出口が、前記空気流路の後方開放部に近接して設けられ、
    前記操作室内又は前記加熱庫の後方域の少なくとも一方に、排気口に空気を送る送風ファンが設けられている加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の加熱調理器において、
    前記送風ファンは、加熱庫の加熱調理終了後も、一定時間継続して駆動するように設定されている加熱調理器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の加熱調理器において、
    前記扉は、前記第2扉板の後方に、第2冷却空間を形成する第3扉板が設けられ、
    前記第2冷却空間の上流端は、前記第1冷却空間の第1空気流入口と共に扉の下方に開放する第2空気流入口とすると共に、下流端は、第2扉板の上端近傍に設けられた第2空気流出口を介して前記第1空気流出口に連通するように設定されている加熱調理器。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の加熱調理器において、
    前記第1扉板は、第2扉板に対して着脱可能である加熱調理器。
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