JP2019002452A - 車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置 - Google Patents

車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置 Download PDF

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健司 野崎
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Abstract

【課題】シール部が軸部材を確実にシールすることができ、かつ、シール部が軸部材の移動に対してスムーズに追従することができる。
【解決手段】この発明は、中央部20と、外周部21と、を備える。中央部20の厚さT1は、外周部21の厚さT2よりも薄い。中央部20には、挿入孔22が設けられている。挿入孔22の内径D1は、軸部材3の外径D2よりも小さい。中央部20の挿入孔22の縁部には、軸部材3に弾性当接して軸部材3をシールするシール部23が設けられている。この結果、この発明は、シール部23が軸部材3を確実にシールすることができ、かつ、シール部23が軸部材3の移動に対してスムーズに追従することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、軸方向に移動可能な軸部材をシールする車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置に関するものである。また、この発明は、軸部材が軸方向に移動可能に通る車両用部品の透孔と、軸部材との間の隙間をシールする車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置に関するものである。
軸部材が軸方向に移動可能に通る車両用部品の透孔と、軸部材との間の隙間をシールする車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置としては、たとえば、特許文献1に示すものがある。特許文献1のシール構造および車両用ミラー装置は、鏡面角度検出用の移動子(スライドブロック)の軸部とセンサケースの穴との間の隙間をOリング(リング状のシール部材)でシールするものである。Oリングは、中心穴を有する内周側部分のシール部と、外周側部分の延出部と、を有する。移動子の軸部をOリングの中心穴に通し、Oリングの延出部をセンサケースとアクチュエータハウジングとの間に挟み込み、センサケースとアクチュエータハウジングとをねじでねじ締めして相互に連結し、そのねじ締め力によりOリングの延出部をセンサケースとアクチュエータハウジングとの間に圧接して保持する。これにより、Oリング用カバーが不要となる。
特開2014−159222号公報
かかるシール構造および車両用ミラー装置においては、シール部が移動子の軸部を確実にシールすることができ、かつ、シール部が移動子の軸部の移動に対してスムーズに追従することができることが重要である。しかしながら、特許文献1のシール構造および車両用ミラー装置に使用されているOリングは、シール部が断面円形をなし、シール部の厚さが延出部の厚さよりも厚いものである。この結果、特許文献1のシール構造および車両用ミラー装置に使用されているOリングでは、シール部の厚さを厚くすると、シール部が移動子の軸部を確実にシールすることができるが、シール部が移動子の軸部の移動に対してスムーズに追従することが難しくなる。一方、シール部の厚さを薄くすると、シール部が移動子の軸部の移動に対してスムーズに追従することができるが、シール部が移動子の軸部を確実にシールすることが難しくなる。このように、特許文献1のシール構造および車両用ミラー装置は、相反する2つの効果を両立させることが難しい。
この発明が解決しようとする課題は、シール部が軸部材を確実にシールすることができ、かつ、シール部が軸部材の移動に対してスムーズに追従することができる車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置を提供することにある。
この発明の車両用シール部材は、軸方向に移動可能な軸部材をシールする車両用シール部材において、中央部と、中央部の外周に一体に設けられている外周部と、を備え、中央部の厚さが、外周部の厚さよりも薄く、中央部には、内径が軸部材の外径よりも小さく、軸部材が移動可能に挿入される挿入孔が、設けられていて、中央部の挿入孔の縁部には、軸部材に弾性当接して軸部材をシールするシール部が、設けられている、ことを特徴とする。
この発明の車両用シール部材は、シール部が、軸部材に弾性当接する角を有する、ことが好ましい。
この発明の車両用シール部材は、軸部材が軸方向に移動可能に通る車両用部品の透孔と、軸部材との間の隙間をシールする前記の車両用シール部材(特許請求の範囲の請求項1または2に記載の車両用シール部材)であって、外周部には、外径が車両用部品に設けられている立壁の内径よりも大きく、立壁に弾性当接して立壁をシールする補助シール部が、設けられている、ことが好ましい。
この発明の車両用シール部材は、外周部の厚さと立壁の高さとが、同等もしくはほぼ同等である、ことが好ましい。
この発明の車両用シール構造は、軸方向に移動可能な軸部材と、前記の車両用シール部材(特許請求の範囲の請求項1または2に記載の車両用シール部材)と、を備える、ことを特徴とする。
この発明の車両用シール構造は、軸部材が軸方向に移動可能に通る車両用部品の透孔と、軸部材との間の隙間をシールする前記の車両用シール構造(特許請求の範囲の請求項5に記載の車両用シール構造)であって、外周部には、外径が車両用部品に設けられている立壁の内径よりも大きく、立壁に弾性当接して立壁をシールする補助シール部が、設けられている、ことが好ましい。
この発明の車両用シール構造は、外周部の厚さと立壁の高さとが、同等もしくはほぼ同等である、ことが好ましい。
この発明の車両用ミラー装置は、前記の車両用シール部材(特許請求の範囲の請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シール部材)と、軸方向に移動可能な軸部材と、ミラーユニットと、軸部材を軸方向に移動させてミラーユニットを傾動させるパワーユニットと、軸部材の軸方向の移動量に基づいてミラーユニットの傾動角度を検出して記憶する角度検出記憶ユニットと、を備える、ことを特徴とする。
この発明の車両用ミラー装置は、前記の車両用シール構造(特許請求の範囲の請求項5〜7のいずれか1項に記載の車両用シール構造)と、ミラーユニットと、軸部材を軸方向に移動させてミラーユニットを傾動させるパワーユニットと、軸部材の軸方向の移動量に基づいてミラーユニットの傾動角度を検出して記憶する角度検出記憶ユニットと、を備える、ことを特徴とする。
この発明の車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置は、シール部が軸部材を確実にシールすることができ、かつ、シール部が軸部材の移動に対してスムーズに追従することができる。
図1は、この発明にかかる車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置の実施形態を示す要部の一部縦断面図(図2におけるI−I線断面図)である。 図2は、使用状態を示す一部破断側面図である。 図3は、組立状態の要部を示す一部拡大縦断面図である。 図4は、分解状態の要部を示す一部拡大縦断面図である。 図5は、車両用シール部材を示す平面図(図4におけるV矢視図)である。 図6は、車両用シール部材のシール部の変形例を示す拡大縦断面図である。
以下、この発明にかかる車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置の実施形態(実施例)の1例を図面に基づいて詳細に説明する。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用ミラー装置を車両に装備した際の前、後、上、下、左、右である。
図1、図2において、符号「F」は「前」、「B」は「後」、「U」は上、「D」は「下」である。また、図面においては、概略図であるため、主要部品を図示し、主要部品以外の部品の図示を省略し、ハッチングの一部を省略する。
(実施形態の構成の説明)
以下、この実施形態にかかる車両用シール部材、車両用シール構造、車両用ミラー装置の構成について説明する。
(車両用ミラー装置1の説明)
図中、符号1は、この実施形態にかかる車両用ミラー装置である。車両用ミラー装置1は、この例では、車体(ドア)の外側に、ベース(図示せず)、シャフト(図示せず)および格納ユニット(図示せず)を介して傾倒可能に取り付けられる。車両用ミラー装置1は、図1、図2に示すように、車両用シール部材2と、軸部材3と、ミラーユニット4と、パワーユニット5と、角度検出記憶ユニット6と、ミラーハウジング7と、を備える。
(ミラーハウジング7の説明)
ミラーハウジング7は、図2に示すように、正面(車両の後側の面)が開口している中空形状をなす。ミラーハウジング7内には、車両用シール部材2、軸部材3、ミラーユニット4、パワーユニット5および角度検出記憶ユニット6がそれぞれ収容されている。
(パワーユニット5の説明)
パワーユニット5は、図1〜図4に示すように、ミラーハウジング7に取り付けられている。パワーユニット5は、前後に2分割されているハウジング50、51を有する。前側のハウジング50、後側のハウジング51内には、上下用のモータ(図示せず)、左右用のモータ(図示せず)がそれぞれ設けられている。上下用のモータ、左右用のモータには、上下用の動力伝達機構(図示せず)、左右用の動力伝達機構(図示せず)を介して、上下用のアジャストロッド52、左右用のアジャストロッド(図示せず)がそれぞれ連結されている。ここで、上下用のモータ、上下用の動力伝達機構、上下用のアジャストロッド52は、ミラーユニット4を水平軸回りに上下に回動させるモータ、動力伝達機構、アジャストロッド52である。また、左右用のモータ、左右用の動力伝達機構、左右用のアジャストロッドは、ミラーユニット4を垂直軸回りに左右に回動させるモータ、動力伝達機構、アジャストロッドである。
前側のハウジング50には、円形の前透孔53が設けられている。前透孔53の内径は、軸部材3の外径よりも大きい。後側のハウジング51には、後透孔54が前透孔53に対応して設けられている。後透孔54の内径は、上下用のアジャストロッド52や左右用のアジャストロッドの外径よりも大きい。前側のハウジング50の内面(後面)の前透孔53の周囲には、円筒部55が後側のハウジング51に向けて一体に設けられている。円筒部55の内周面には、ねじ孔(図1中の二点鎖線を参照)が設けられている。前透孔53の中心と円筒部55の中心とは、一致もしくはほぼ一致する。
上下用のアジャストロッド52は、円柱形状をなす。上下用のアジャストロッド52の内部には、凹部が一端(前端)から他端(後端)の途中まで設けられている。この凹部の底には、当面56が設けられている。上下用のアジャストロッド52の一端には、ねじ部57が一体に設けられている。上下用のアジャストロッド52の他端には、球部58が一体に設けられている。上下用のアジャストロッド52のねじ部57は、円筒部55のねじ孔に、回転可能にかつ前後に移動可能にねじ込まれている。
ここで、上下用のアジャストロッド52の一端部には、複数本のスリットがロッドの軸方向に設けられていて、これにより、ねじ部57がロッドの径方向の弾性を有するので、ねじ孔とねじ部57とが確実にねじ嵌合される。上下用のアジャストロッド52の球部58側の他端部は、後透孔54中に、回転可能にかつ前後に移動可能に挿通している。なお、左右用のアジャストロッドの構成は、上下用のアジャストロッド52の構成と同様もしくはほぼ同様であるので、説明を省略する。
上下用のモータを駆動させると、上下用の動力伝達機構を介して、上下用のアジャストロッド52は、回転し、かつ、円筒部55のねじ孔とねじ部57とのねじ送り作用により後側のハウジング51の後透孔54から前後に移動する。この結果、ミラーユニット4は、パワーユニット5およびミラーハウジング7に対して水平軸(図示せず)回りに上下に回動する。
また、左右用のモータを駆動させると、左右用の動力伝達機構を介して、左右用のアジャストロッドは、回転し、かつ、円筒部のねじ孔とねじ部とのねじ送り作用により後側のハウジング51の後透孔から前後に移動する。この結果、ミラーユニット4は、パワーユニット5およびミラーハウジング7に対して垂直軸(図示せず)回りに左右に回動する。
前側のハウジング50の外面(前面)の前透孔53の周囲には、複数の位置決め用のリブ59が、一体に設けられている。複数のリブ59は、前透孔53の円周方向に等間隔に配置されていて、かつ、前透孔53の径方向に延設されている。リブ59は、パワーユニット5に角度検出記憶ユニット6を取り付ける際の位置決めをなすものである。
(ミラーユニット4の説明)
ミラーユニット4は、図2に示すように、ミラー40と、ミラー40を保持するミラーホルダ41と、を有する。ミラーホルダ41は、ピビット機構42を介して、パワーユニット5の後側のハウジング51に取り付けられている。ミラー40は、ミラーハウジング7の開口部70に臨まれている。ミラーホルダ41には、上下用のアジャストロッド52の球部58、左右用のアジャストロッドの球部がそれぞれ連結されている。これにより、ミラーユニット4は、パワーユニット5およびミラーハウジング7に対して、水平軸回りに上下に回動可能であり、かつ、垂直軸回りに左右に回動可能である。
(角度検出記憶ユニット6の説明)
角度検出記憶ユニット6は、軸部材3の軸方向の移動量に基づいてミラーユニット4の傾動角度を検出して記憶するものである。角度検出記憶ユニット6は、図1〜図4に示すように、車両用部品としてのケース60と、カバー61と、スプリング62を、を有する。
ケース60には、角度を検出するセンサや検出した角度を記憶するメモリ等(図示せず)が収容されている。ケース60には、収納孔部63と円形の透孔64とが、一面(前面)から他面(後面)にかけて相互に連通するように設けられている。収納孔部63は、円形でも他の形でも良い。透孔64の内径は、軸部材3の外径よりも大きい。ケース60の後面の透孔64の周囲には、円筒形の立壁65が透孔64の周囲を囲うように一体に設けられている。透孔64の中心と立壁65の中心とは、一致もしくはほぼ一致する。
ケース60とカバー61とは、パッキン(図示せず)を介在させた状態で相互に取り付けられている。カバー61には、凹部66と棒部67とが、収納孔部63に対応して設けられている。スプリング62は、収納孔部63中に収納されている。スプリング62の一端部(前端部)は、棒部67の外側に嵌合している。ケース60は、前側のハウジング50にスクリュー等(図示せず)により取り付けられている。この時、立壁65の外周面がリブ59の端面(前透孔53に対向する端面)に当接している。これにより、角度検出記憶ユニット6は、パワーユニット5に位置決めされた状態で取り付けられる。
(軸部材3の説明)
軸部材3は、この例では、金属等の剛性部材から構成されている。軸部材3は、図1、図3、図4に示すように、円柱形をなす。軸部材3の一端部(後端部)30は、半球形状をなす。軸部材3の他端部(前端部)31は、板形状をなす。軸部材3は、パワーユニット5の前透孔53および角度検出記憶ユニット6の透孔64中に、軸方向に移動可能に通っている。軸部材3の中間部は、パワーユニット5の前側のハウジング50の前面と角度検出記憶ユニット6のケース60の後面との間に配置されている。
軸部材3の一端部30側は、パワーユニット5の上下用のアジャストロッド52の凹部中、左右用のアジャストロッドの凹部中および円筒部55中に配置されている。軸部材3の一端部30は、上下用のアジャストロッド52の当面56および左右用のアジャストロッドの当面に当接している。軸部材3の他端部31側は、角度検出記憶ユニット6の収納孔部63中に収納されている。軸部材3の他端部31には、スプリング62の他端部(前端部)が弾性当接している。
この結果、軸部材3は、上下用のアジャストロッド52、左右用のアジャストロッドの移動に追従して軸方向に移動する。すなわち、上下用のアジャストロッド52、左右用のアジャストロッドが、パワーユニット5の後側のハウジング51から突出する方向(図3中の破線矢印方向)に移動すると、軸部材3は、スプリング62のばね力により、図3中の破線矢印方向の軸方向に移動する。上下用のアジャストロッド52、左右用のアジャストロッドが、パワーユニット5の後側のハウジング51から引っ込む方向(図3中の実線矢印方向)に移動すると、軸部材3は、スプリング62のばね力に抗して、図3中の実線矢印方向の軸方向に移動する。このとき、軸部材3の一端部30と、上下用のアジャストロッド52の当面56および左右用のアジャストロッドの当面とは、常時当接している。
(車両用シール部材2の説明)
車両用シール部材2は、この例では、ゴムや樹脂などの弾性部材から構成されている。車両用シール部材2は、図1、図3〜図6に示すように、ほぼ円板形状をなす。車両用シール部材2は、軸部材3が軸方向に移動可能に通るケース60の透孔64の内周面(内面)と、軸部材3の外周面(側面)と、の間の隙間をシールするものである。
車両用シール部材2は、中央部20と、中央部20の外周(外周縁部)に一体に設けられている外周部21と、を備える。中央部20の厚さT1は、外周部21の厚さT2よりも薄い。外周部21の厚さT2と立壁65の高さT3とは、同等もしくはほぼ同等である。または、外周部21の厚さT2は、立壁65の高さT3よりも小さい。
中央部20には、内径D1が軸部材3の外径D2よりも小さく、軸部材3が軸方向に移動可能に挿入される挿入孔22が、設けられている。中央部20の挿入孔22の縁部には、軸部材3の側面に弾性当接して軸部材3の側面をシールするシール部23が、設けられている。シール部23は、軸部材3の側面に弾性当接する角24を有する。角24は、シール部23の前側と後側とにそれぞれ設けられている。
外周部21の外周面には、車両用部品としてのケース60の立壁65の内周面に弾性当接して立壁65の内周面をシールする補助シール部25が、設けられている。補助シール部25は、断面三角形のビード形状(凸条形状)をなす。補助シール部25の外径D3は、立壁65の内径D4よりも大きい。
車両用シール部材2は、パワーユニット5の前側のハウジング50の前面と車両用部品としてのケース60の後面との間であって、ケース60の立壁65の内側に配置されている。車両用シール部材2の挿入孔22中には、軸部材3が軸方向に移動可能に挿入されている。
ここで、挿入孔22の内径D1が軸部材3の外径D2よりも小さいので、挿入孔22の縁部のシール部23において、軸部材3に重なり合う部分が形成される。また、中央部20側のシール部23の厚さT1が外周部21の厚さT2よりも薄いので、シール部23が外周部21に比較して弾性変形し易い。この結果、弾性部材の車両用シール部材2の挿入孔22中に剛性部材の軸部材3を挿入した時には、シール部23が弾性変形して軸部材3の側面に弾性当接して軸部材3の側面をシールする。
シール部23は、軸部材3の軸方向の移動に追従して弾性変形する。すなわち、軸部材3が図3中の破線矢印方向の軸方向に移動すると、シール部23が、図3中の破線に示すように、湾曲した状態に弾性変形して、シール部23の前側の角24が、軸部材3の側面に弾性当接して軸部材3の側面をシールする。また、軸部材3が図3中の実線矢印方向の軸方向に移動すると、シール部23が、図3中の実線に示すように、湾曲した状態に弾性変形して、シール部23の後側の角24が、軸部材3の側面に弾性当接して軸部材3の側面をシールする。なお、図1において、車両用シール部材2のシール部23の弾性変形が図示されていないが、図1においても、図3と同様に、シール部23は、弾性変形している。
また、補助シール部25の外径D3が立壁65の内径D4よりも大きいので、補助シール部25において立壁65に重なり合う部分が形成される。この結果、弾性部材の車両用シール部材2を立壁65中に圧入した時には、補助シール部25が、図1、図3に示すように、押し潰された状態に弾性変形して、立壁65の内周面に弾性当接して立壁65の内周面をシールする。
この時、外周部21の厚さT2と立壁65の高さT3とは、同等もしくはほぼ同等である。または、外周部21の厚さT2は、立壁65の高さT3よりも小さい。このため、外周部21の一面(後面)は、パワーユニット5の前側のハウジング50の前面により、また、外周部21の他面(前面)は、車両用部品としてのケース60の後面により、それぞれ圧接されていない。すなわち、車両用シール部材2の外周部21は、パワーユニット5の前側のハウジング50と車両用部品としてのケース60との間において圧接されていない。
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
図3に示すように、車両用シール部材2のシール部23が、弾性変形して、シール部23の角24が、軸部材3の側面に弾性当接して軸部材3の側面をシールする。これにより、前側のハウジング50の前透孔53の内周面と軸部材3の側面との間の隙間から侵入した水を、シール部23の角24で、止めることができる。この結果、水がケース60の透孔64側に浸入するのを防ぐことができる。
また、図3に示すように、車両用シール部材2の補助シール部25が、弾性変形して、立壁65の内周面に弾性当接して立壁65の内周面をシールする。これにより、前側のハウジング50とケース60との間の隙間から侵入した水を、補助シール部25で、止めることができる。この結果、水がケース60の透孔64側に浸入するのを防ぐことができる。
以上から、軸部材3が軸方向に移動可能に通るケース60の透孔64の内周面と軸部材3の側面との間の隙間をシールすることができる。これにより、水がケース60の透孔64の内周面と軸部材3の側面との間の隙間からケース60内に浸入するのを防ぐことができ、ケース60内のセンサやメモリ等を水から保護することができる。
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、中央部20に設けた挿入孔22の内径D1が軸部材3の外径D2よりも小さいので、挿入孔22の縁部のシール部23において、軸部材3に重なり合う部分が形成される。この結果、弾性部材の車両用シール部材2の挿入孔22中に剛性部材の軸部材3を挿入すると、図3に示すように、シール部23が湾曲した状態に弾性変形して、シール部23の重なり合う部分が軸部材3の側面に弾性当接して軸部材3の側面をシールすることができる。
また、この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、中央部20の厚さT1が外周部21の厚さT2よりも薄いので、中央部20に設けた挿入孔22の縁部のシール部23が外周部21に比較して弾性変形し易い。この結果、弾性部材の車両用シール部材2の挿入孔22中に挿入した剛性部材の軸部材3を軸方向に移動させると、図3に示すように、シール部23が湾曲した状態に弾性変形して軸部材3の軸方向の移動に追従することができる。
そして、この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、シール部23の重なり合う部分を大きくすることにより、シール部23が軸部材3の側面を確実にシールすることができる。しかも、シール部23の重なり合う部分を大きくしても、厚さT1が外周部21の厚さT2よりも薄いシール部23が外周部21に比較して弾性変形し易いので、シール部23が軸部材3の移動に対して追従することができる。
また、この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、シール部23の厚さT1を薄くすることにより、シール部23が軸部材3の移動に対してスムーズに追従することができる。しかも、シール部23の厚さT1を薄くしても、内径D1が軸部材3の外径D2よりも小さい挿入孔22の縁部のシール部23において軸部材3に重なり合う部分が形成されるので、シール部23が軸部材3をシールすることができる。
このように、この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、シール部23が軸部材3を確実にシールすることができ、かつ、シール部23が軸部材3の移動に対してスムーズに追従することができる。
この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、シール部23が軸部材3に弾性当接する角24を有するので、車両用ワイパー装置のワイパーゴムの水切り作用と同様の作用により、角24で軸部材3の側面に伝わってくる水を切ることができる。この結果、シール部23は、軸部材3の側面をさらに確実にシールすることができる。
この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、補助シール部25の外径D3が立壁65の内径D4よりも大きいので、補助シール部25において車両用部品としてのケース60の立壁65に重なり合う部分が形成される。この結果、弾性部材の車両用シール部材2を立壁65中に圧入すると、図1、図3に示すように、補助シール部25が押し潰された状態に弾性変形して、補助シール部25の重なり合う部分が立壁65の内周面に弾性当接して立壁65の内周面をシールすることができる。
この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、シール部23が軸部材3の側面をシールして、前側のハウジング50の前透孔53の内周面と軸部材3の側面との間の隙間から侵入した水を止めることができるので、水がケース60の透孔64側に浸入するのを防ぐことができる。また、補助シール部25が立壁65の内周面をシールして、前側のハウジング50とケース60との間の隙間から侵入した水を止めることができるので、水がケース60の透孔64側に浸入するのを防ぐことができる。以上から、軸部材3が軸方向に移動可能に通るケース60の透孔64の内周面と軸部材3の側面との間の隙間をシールすることができる。これにより、水がケース60の透孔64の内周面と軸部材3の側面との間の隙間からケース60内に浸入するのを防ぐことができ、ケース60内のセンサやメモリ等を水から保護することができる。
この実施形態にかかる車両用シール部材2、車両用シール構造、車両用ミラー装置1は、車両用シール部材2の外周部21の厚さT2と車両用部品としてのケース60の立壁65の高さT3とが同等もしくはほぼ同等、または、外周部21の厚さT2が立壁65の高さT3よりも小さい。このため、外周部21の後面は、パワーユニット5の前側のハウジング50の前面により、また、外周部21の前面は、車両用部品としてのケース60の後面により、それぞれ圧接されていない。すなわち、車両用シール部材2の外周部21は、パワーユニット5の前側のハウジング50と車両用部品としてのケース60との間において圧接されていない。この結果、車両用シール部材2において、シール部23、補助シール部25の弾性変形は、外周部21からの外圧を受けないので、シール部23、補助シール部25が自由に弾性変形して軸部材3の側面、立壁65の内周面に確実に弾性当接して軸部材3の側面、立壁65の内周面を確実にシールすることができる。
(実施形態以外の例の説明)
なお、前記の実施形態においては、車両用シール部材2として、軸部材3が軸方向に移動可能に通る車両用部品としてのケース60の透孔64の内周面と軸部材3の側面との間の隙間をシールするものである。しかしながら、この発明においては、車両用シール部材2として、軸部材3の側面をシールするものであっても良い。この場合においては、補助シール部25を設けなくても良い。
また、前記の実施形態においては、角24をシール部23の前側と後側とにそれぞれ設けたものである。しかしながら、この発明においては、図6に示すように、角24をシール部23の後側(もしくは前側)にのみ設けたものであっても良いし、また、角をシール部23に設けないものであっても良い。さらに、角24の角度は、90°もしくはほぼ90°をなすものであるが、90°以外の角度であっても良い。
なお、この発明は、前記の実施形態により限定されるものではない。
1 車両用ミラー装置
2 車両用シール部材
20 中央部
21 外周部
22 挿入孔
23、230、231 シール部
24 角
25 補助シール部
3 軸部材
30 一端部
31 他端部
4 ミラーユニット
40 ミラー
41 ミラーホルダ
42 ピボット機構
5 パワーユニット
50 前側のハウジング
51 後側のハウジング
52 上下用のアジャストロッド
53 前透孔
54 後透孔
55 円筒部
56 当面
57 ねじ部
58 球部
59 リブ
6 角度検出記憶ユニット
60 ケース(車両用部品)
61 カバー
62 スプリング
63 収納孔部
64 透孔
65 立壁
66 凹部
67 棒部
7 ミラーハウジング
70 開口部
71 係合部
B 後
D 下
D1 挿入孔22の内径
D2 軸部材3の外径
D3 補助シール部25の外径
D4 立壁65の内径
F 前
T1 中央部20の厚さ
T2 外周部21の厚さ
T3 立壁65の高さ
U 上

Claims (9)

  1. 軸方向に移動可能な軸部材をシールする車両用シール部材において、
    中央部と、前記中央部の外周に一体に設けられている外周部と、を備え、
    前記中央部の厚さは、前記外周部の厚さよりも薄く、
    前記中央部には、内径が前記軸部材の外径よりも小さく、前記軸部材が移動可能に挿入される挿入孔が、設けられていて、
    前記中央部の前記挿入孔の縁部には、前記軸部材に弾性当接して前記軸部材をシールするシール部が、設けられている、
    ことを特徴とする車両用シール部材。
  2. 前記シール部は、前記軸部材に弾性当接する角を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用シール部材。
  3. 前記軸部材が軸方向に移動可能に通る車両用部品の透孔と、前記軸部材との間の隙間をシールする前記の請求項1または2に記載の車両用シール部材であって、
    前記外周部には、外径が前記車両用部品に設けられている立壁の内径よりも大きく、前記立壁に弾性当接して前記立壁をシールする補助シール部が、設けられている、
    ことを特徴とする車両用シール部材。
  4. 前記外周部の厚さと前記立壁の高さとは、同等もしくはほぼ同等である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車両用シール部材。
  5. 軸方向に移動可能な軸部材と、
    前記の請求項1または2に記載の車両用シール部材と、
    を備える、
    ことを特徴とする車両用シール構造。
  6. 前記軸部材が軸方向に移動可能に通る車両用部品の透孔と、前記軸部材との間の隙間をシールする前記の請求項5に記載の車両用シール構造であって、
    前記外周部には、外径が前記車両用部品に設けられている立壁の内径よりも大きく、前記立壁に弾性当接して前記立壁をシールする補助シール部が、設けられている、
    ことを特徴とする車両用シール構造。
  7. 前記外周部の厚さと前記立壁の高さとは、同等もしくはほぼ同等である、
    ことを特徴とする請求項6に記載の車両用シール構造。
  8. 前記の請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シール部材と、
    軸方向に移動可能な軸部材と、
    ミラーユニットと、
    前記軸部材を軸方向に移動させて前記ミラーユニットを傾動させるパワーユニットと、
    前記軸部材の軸方向の移動量に基づいて前記ミラーユニットの傾動角度を検出して記憶する角度検出記憶ユニットと、
    を備える、
    ことを特徴とする車両用ミラー装置。
  9. 前記の請求項5〜7のいずれか1項に記載の車両用シール構造と、
    ミラーユニットと、
    前記軸部材を軸方向に移動させて前記ミラーユニットを傾動させるパワーユニットと、
    前記軸部材の軸方向の移動量に基づいて前記ミラーユニットの傾動角度を検出して記憶する角度検出記憶ユニットと、
    を備える、
    ことを特徴とする車両用ミラー装置。
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