JP2019001605A - エレベータおよびエレベータ制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかごで複数の作業員が点検作業を行う際に、全ての作業員が安全帯を適切に取り付けたか否かを、簡易且つ精度よく確認することが可能なエレベータを提供する。【解決手段】かご上リモコン52とかご上人数算出部37と安全帯個数取得部38と切替部とを備える。かご上リモコン52は乗りかご上5Aに設置され、点検作業員が乗りかごを昇降させるための操作を行う。かご上人数算出部37は、点検運転モードに切り替えられ、乗りかごの上面が点検作業を行う階床のフロアレベルに合っているときに、乗りかご上の人数を算出する。安全帯個数取得部38は、乗りかごに固定された安全帯取付フック53に掛け止められた、点検作業員が装着する安全帯の個数を取得する。切替部は、かご上人数算出部37で算出された乗りかご上の人数と、安全帯個数取得部38で取得された安全帯の個数とが一致すると、かご上リモコン52の操作が有効になるように切り替える。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、エレベータおよびエレベータ制御方法に関する。
通常、エレベータの乗りかごの天井面の上部(以下、「乗りかご上」と記載する)で点検作業を行う際には、点検作業員(以下、単に「作業員」と記載する)の安全を確保するために安全帯が使用される。この安全帯は、作業員に装着されるベルト部と、このベルト部に取り付けられたランヤードとを有しており、使用時には、乗りかご上に固定されたフックにランヤードを掛け止めることで、適切に安全帯が取り付けられる。
このとき、作業員がランヤードをフックに掛け止めたつもりでも、実際には適切に取り付けられていない状況が生じる可能性がある。そこで、安全帯のランヤードが乗りかごのフックに適切に取り付けられたときにこれを検知するセンサを設置し、このセンサで適切な取り付けが検知されていないときにはエレベータを停止させるシステムがある。このシステムにより、作業員の安全が確実に確保される。
上述したシステムを使用するにあたり、乗りかご上に複数の作業員がいる場合、全員が適切に安全帯を取り付けたか否かを確認するには、乗りかご上にいる作業員の人数を正確に把握することが必要である。乗りかご上にいる作業員の人数は、例えば乗りかご上に設置された撮像装置による撮像情報を解析することで、把握することができる。
しかし、乗りかご上に新たに撮像装置および撮像情報の解析装置を設置するには、手間やコストがかかるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、乗りかご上で複数の作業員が点検作業を行う際に、全ての作業員が安全帯を適切に取り付けたか否かを、簡易且つ精度よく確認することが可能なエレベータおよびエレベータ制御方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータは、かご上リモコンとかご上人数算出部と安全帯個数取得部と切替部とを備える。かご上リモコンは、乗りかご上に設置され、点検作業員が乗りかごを昇降させるための操作を行う。かご上人数算出部は、点検運転モードに切り替えられ、乗りかごの上面が点検作業を行う階床のフロアレベルに合っているときに、乗りかご上の人数を算出する。安全帯個数取得部は、乗りかごに固定された安全帯取付フックに掛け止められた、点検作業員が装着する安全帯の個数を取得する。切替部は、かご上人数算出部で算出された乗りかご上の人数と、安全帯個数取得部で取得された安全帯の個数とが一致すると、かご上リモコンの操作が有効になるように切り替える。
《第1実施形態》
〈第1実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータの構成について、図1の全体図および図2のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Aは、昇降路2上部に設置された巻上げ機3にメインロープ4が掛け渡され、その両端部にそれぞれ乗りかご5Aと釣合おもり6とが吊り下げられている。また、昇降路2上部には、エレベータ1A内の機器の動作を制御するエレベータ制御装置30Aが設置され、巻上げ機3に信号線で接続されるとともに、乗りかご5Aにテールコード7を介して接続されている。
〈第1実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第1実施形態によるエレベータの構成について、図1の全体図および図2のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Aは、昇降路2上部に設置された巻上げ機3にメインロープ4が掛け渡され、その両端部にそれぞれ乗りかご5Aと釣合おもり6とが吊り下げられている。また、昇降路2上部には、エレベータ1A内の機器の動作を制御するエレベータ制御装置30Aが設置され、巻上げ機3に信号線で接続されるとともに、乗りかご5Aにテールコード7を介して接続されている。
巻上げ機3は、モータ3aを回転させることでメインロープ4を巻き上げ、乗りかご5Aと釣合おもり6との昇降方向における相対位置を変化させることで、昇降路2内にて乗りかご5Aを昇降させる。巻上げ機3のモータ3aの回転軸(図示せず)には、回転軸の回転量に比例したパルスを発生させるパルス発生器3bが連結されている。このパルス発生器3bは、例えば、インクリメンタル方式のロータリエンコーダで構成される。メインロープ4は、乗りかご5Aと釣合おもり6とを連結する1以上のロープで構成され、乗りかご5Aと釣合おもりとをトラクション式に昇降させる。
乗りかご5Aは、昇降路2内に設置された一対のかご用ガイドレール8a、8bに沿って昇降する。乗りかご5A上には、作業員の安全を確保するための手摺51と、作業員が手動で乗りかご5Aを昇降させるための操作を行うかご上リモコン52と、作業員が、後述する安全帯20を取り付けるための安全帯取付フック53とが設置されている。安全帯取付フック53には、タグリーダ531が設けられている。タグリーダ531は、近接するICチップの情報をRFID(Radio Frequency Identifier)等の近距離無線通信により非接触で読み取り、テールコード7を介してエレベータ制御装置30Aに送信する。
釣合おもり6は、乗りかご5Aの昇降に連動して昇降路2内を昇降するものであり、図示しない一対の釣合おもり用ガイドレールに沿って昇降する。釣合おもり6の重量は、乗りかご5Aが所定積載量(例えば、最大積載量に対して0〜1/2程度の積載量)の場合に、乗りかご5Aと釣り合うように設定されている。また、かご用ガイドレール8bの上部には荷重検知装置9が設置され、乗りかご5Aにかかる荷重をメインロープ4の張力から検知し、これに基づいて検知信号を出力する。
また、建物側の所定階の乗場10には、乗場操作盤11が設置されている。乗場操作盤11には、作業員が、当該エレベータ1A内の運転モードを、通常運転モードと点検運転モードとで切り替える操作を行うための運転切替スイッチ11aが設けられている。
また、作業員が作業の安全を確保するために使用する安全帯20は、図3に示すように、ベルト部21と、このベルト部21に取り付けられたランヤード22とを有する。ベルト部21は、作業員の胴部に装着される胴ベルト型、または、胴部の他に腿部や肩部にもベルトが通されるハーネス型のいずれであってもよい。また、安全帯20は、1本のランヤード22を有する1本吊り用安全帯(一丁掛け)、または、2本のランヤード22を有するダブルランヤード式安全帯(二丁掛け)のいずれであってもよい。
ランヤード22は、命綱であるロープ部221と、掛止部材である掛け止め具222とを有する。ロープ部221の一端はベルト部21に取り付けられ、他端は掛け止め具222が取り付けられている。掛け止め具222はループ状に構成され、ループ構成の一部が開閉可能になるように構成されている。そして、掛け止め具222を開状態にして、乗りかご5Aに固定された安全帯取付フック53に掛け止めた後、閉状態にすることにより、適切に安全帯20が取り付けられる。
また、掛け止め具222は、接触検知センサ222aと、接触情報送信部222bと、ICタグ222cとを有する。接触検知センサ222aは、安全帯取付フック53に適切に掛け止められたときに安全帯取付フック53との接触を検知するものであり、例えば、掛け止め具222のループ構成の湾曲部分の一部の内側に設けられる。接触検知センサ222aは、安全帯取付フック53との接触を検知すると、接触検知信号を出力する。接触検知センサ222aは、安全帯取付フック53に掛け止め具222が掛け止められたときに安全帯取付フック53との接触を検知することが可能な位置であれば、掛け止め具222のいずれの位置に設けられてもよい。
接触情報送信部222bは、例えば、掛け止め具222とロープ部221との接続部分付近に設置され、掛け止め具222の内部に設けられた図示しない配線により接触検知センサ222aに接続される。また、接触情報送信部222bは、無線通信用のアンテナを有し、当該アンテナを介してエレベータ制御装置30Aに接続される。そして、接触情報送信部222bは、接触検知センサ222aから接触検知信号が出力されると、この接触検知信号をエレベータ制御装置30Aに無線送信する。接触検知センサ222aからエレベータ制御装置30Aへの接触検知信号の送信には、例えば無線LAN通信が用いられる。
ICタグ222cは、掛け止め具222の湾曲部分の一部の内側に設けられ、安全帯20の種類を示す個別情報が記憶されたICチップを有している。一般的に、安全帯は、その構造または使用方法等に基づいていつくかの種類に分類され、ICタグ222cのICチップには、該当する安全帯20に関する個別情報が記憶されている。個別情報としては例えば、一丁掛けであるか二丁掛けであるか等を示す情報、すなわち、当該安全帯20に備えられている掛け止め具222の個数を示す情報がある。
このICタグ222cのICチップに記憶されている情報は、安全帯20の掛け止め具222が安全帯取付フック53に掛け止められると、近接する安全帯取付フック53のタグリーダ531により読み取られる。そのため、タグリーダ531は、安全帯取付フック53に掛け止め具222が掛け止められたときにICタグ222cの情報を読み取ることが可能な位置であれば、いずれの位置に設けられてもよい。
エレベータ制御装置30Aは、巻上げ機3、荷重検知装置9、および運転切替スイッチ11aに信号線で接続されるともに、乗りかご5Aにテールコード7を介して接続される。エレベータ制御装置30Aの詳細な構成について、図3のブロック図を参照して説明する。
エレベータ制御装置30Aは、運転制御部31と、かご位置情報取得部32と、運転モード切替部33と、かご位置判定部34と、荷重検知情報取得部35と、荷重増減判定部36と、かご上人数算出部37と、安全帯個数取得部38と、安全帯装着判定部39と、接続切替部40とを有する。
運転制御部31は、巻上げ機3のモータ3a等のエレベータ内の機器の動作を制御する。かご位置情報取得部32は、パルス発生器3bから発生するパルス信号に基づいて乗りかご5Aの位置情報を取得する。運転モード切替部33は、乗場操作盤11の運転切替スイッチ11aの操作により、エレベータ制御装置30A内の運転モードを切り替える。かご位置判定部34は、かご位置情報取得部32で取得された乗りかご5Aの位置情報に基づいて、乗りかご5Aの上面が点検作業を行う階床のフロアレベルに合っているか否かを判定する。
荷重検知情報取得部35は、荷重検知装置9から出力された検知信号に基づいて、乗りかご5Aにかかる荷重量を取得する。荷重増減判定部36は、荷重検知情報取得部35で取得された乗りかご5Aにかかる荷重量が増減したか否かを判定する。かご上人数算出部37は、荷重増減判定部36において乗りかご5Aにかかる荷重の増減量に基づいて、乗りかご5A上の人数を算出する。
安全帯個数取得部38は、安全帯20の接触情報送信部222bから送信された接触検知信号を取得するとともに、乗りかご5A上の安全帯取付フック53に設けられたタグリーダ531から送信された安全帯20に関する個別情報を取得する。そして、取得された接触検知信号の数に基づいて安全帯取付フック53に掛け止められた掛け止め具222の数を把握するともに、安全帯20の種類を含む個別情報を把握し、これらに基づいて安全帯取付フック53に掛け止められた安全帯の個数を取得する。ここで、二丁掛け安全帯については、安全帯1つ当たりに2つの掛け止め具がいずれも安全帯取付フック53に連結されることで、当該安全帯が正常に掛け止められていると認識される。また、一丁掛けの安全帯については、安全帯の1つ当たりに1つの掛け止め具が安全帯取付フック53に連結されることで、当該安全帯が正常に掛け止められていると認識される。
安全帯個数取得部38は、接触検知センサ222aから出力された接触検知信号と、タグリーダ531で読み取られた安全帯20に関する個別情報との双方が取得されたときに、安全帯取付フック53に安全帯20が掛け止められていると認識する。安全帯取付フック53から離れた他の物体に接触検知センサ222aが接触した場合、タグリーダ531により安全帯20に関する個別情報が読み取られないため、安全帯取付フック53に安全帯20が掛け止められたと誤って認識されることが回避される。
安全帯装着判定部39は、かご上人数算出部37で算出された乗りかご5A上の人数と、安全帯個数取得部38で取得された、安全帯取付フック53に掛け止められた安全帯20の個数とが一致しているか否かを判定する。判定の結果、乗りかご5A上の人数と、掛け止められた安全帯20の個数とが一致すると、乗りかご5Aの昇降を許可する昇降許可信号を出力し、一致しない場合は昇降許可信号を出力しない。
接続切替部40は、かご上リモコン52と運転制御部31とを繋ぐ信号線に設けられ、例えば、a接点のリレーを含む接続回路を備える。接続切替部40は、安全帯装着判定部39からの昇降許可信号の出力有無に応じて接点の開閉を切り替えることにより、かご上リモコン52と運転制御部31との間の接続と遮断とを切り替える。つまり、安全帯装着判定部39から昇降許可信号が出力されているときには、接点を閉状態にしてかご上リモコン52における操作を有効にし、かご上リモコン52で入力された操作に応じて乗りかご5Aを昇降させる。また接続切替部40は、安全帯装着判定部39から昇降許可信号が出力されていないときには、接点を開状態にしてかご上リモコン52と運転制御部31との間の接続を遮断させる。そして、かご上リモコン52で入力された操作の情報を運転制御部31に送出させないようにすることで、かご上リモコン52における操作を無効にする。
〈第1実施形態によるエレベータの動作〉
次に、本実施形態によるエレベータ1Aの動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、エレベータ1Aが通常運転モードで運転しているとき(S1)には、接続切替部40により、かご上リモコン52と運転制御部31との接続が遮断され、かご上リモコン52による操作が無効の状態になっている。また、通常運転中は、かご位置情報取得部32において、パルス発生器3bから発生したパルス信号に基づいて、乗りかご5Aの位置情報が所定時間間隔で取得されている。
次に、本実施形態によるエレベータ1Aの動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、エレベータ1Aが通常運転モードで運転しているとき(S1)には、接続切替部40により、かご上リモコン52と運転制御部31との接続が遮断され、かご上リモコン52による操作が無効の状態になっている。また、通常運転中は、かご位置情報取得部32において、パルス発生器3bから発生したパルス信号に基づいて、乗りかご5Aの位置情報が所定時間間隔で取得されている。
作業員が点検作業を行うために乗場操作盤11の運転切替スイッチ11aで通常運転モードから点検運転モードに切り替えるための操作を行うと、この操作内容に基づくモード切替信号がエレベータ制御装置30Aに送信される。エレベータ制御装置30Aでは、運転切替スイッチ11aから送信されたモード切替信号が運転モード切替部33で取得され、エレベータ制御装置30A内の動作が通常運転モードから点検運転モードに切り替えられる(S2の「YES」)。
エレベータ制御装置30A内が点検運転モードに切り替えられると、このときの乗りかご5Aの位置情報が、かご位置情報取得部32で取得される(S3)。そして、取得された乗りかご5Aの位置情報に基づいて、乗りかご5Aの上面が点検作業を行う階床のフロアレベルに合っているか否かが判定される(S4)。判定の結果、乗りかご5Aの上面がフロアレベルに合っていないとき(S4の「NO」)には、合うまでステップS3およびS4の処理が繰り返される。乗りかご5Aの上面が点検作業を行う階床のフロアレベルに合っていると判定されたとき(S4の「YES」)には、荷重検知情報取得部35において、荷重検知装置9で検知された乗りかご5Aにかかる荷重量が取得される(S5)。
その後所定時間間隔で乗りかご5Aにかかる荷重量が取得されて監視され、荷重量が増加したか否かが判定される(S6)。判定の結果、乗りかご5Aにかかる荷重量が増加していないとき(S6の「NO」)には、荷重量が増加するまでステップS5およびS6の処理が繰り返される。乗りかご5Aにかかる荷重量が増加したと判定されると(S6の「YES」)、乗りかご5Aの上面に人が乗り込んだことにより増加したと判断され、かご上人数算出部37により、荷重の増加量に基づいて乗りかご5A上の人数が算出される(S7)。
その後、乗りかご5A上に乗り込んだ作業員は安全帯20のベルト部21を体に装着しており、この安全帯20のランヤード22の掛け止め具222を、乗りかご5Aに固定された安全帯取付フック53に掛け止める。このとき、当該安全帯20が複数の掛け止め具222を備えるときには、これらすべての掛け止め具222を安全帯取付フック53に掛け止める。
掛け止め具222が安全帯取付フック53に掛け止められると、各掛け止め具222の接触検知センサ222aで安全帯取付フック53との接触が検知されて接触検知信号が出力され、接触情報送信部222bによりエレベータ制御装置30Aに無線送信される。エレベータ制御装置30Aでは、安全帯20から送信された接触検知信号が、安全帯個数取得部38で取得される。
また、掛け止め具222が安全帯取付フック53に掛け止められると、当該掛け止め具222に設けられたICタグ222cが、安全帯取付フック53に設けられたタグリーダ531に近接する。これにより、当該ICタグ222cに記憶された、当該安全帯20に関する個別情報が、タグリーダ531により読み取られ、テールコード7を介してエレベータ制御装置30Aに送信される。エレベータ制御装置30Aでは、安全帯取付フック53のタグリーダ531から送信された安全帯20に関する個別情報が、安全帯個数取得部38で取得される。
安全帯個数取得部38では、取得された接触検知信号の数に基づいて安全帯取付フック53に掛け止められた掛け止め具222の数が把握されるともに、安全帯20の種類を含む個別情報が把握され、これらに基づいて安全帯取付フック53に掛け止められた安全帯の個数が取得される(S8)。
例えば、二丁掛けの安全帯が2個掛け止められた場合は、安全帯個数取得部38において、安全帯取付フック53に掛け止められた4つの掛け止め具222の接触を示す接触検知信号と、各掛け止め具222について二丁掛けの安全帯20であることを示す個別情報とが取得される。そして、二丁掛けの安全帯に含まれる4つの掛け止め具の接触が検知されていることから、安全帯取付フック53に掛け止められている安全帯20の個数は2個と認識される。
次に、荷重検知情報取得部35により、乗りかご5Aにかかる荷重量が再取得され(S9)、荷重増減判定部36により、荷重量に変動がないか否かが判定される(S10)。判定の結果、荷重量に変動があった場合には(S10の「NO」)、ステップS7に戻り、新たな増加量に基づいて乗りかご5A上の人数が算出され、掛け止められている安全帯20の個数が取得される(S7、S8)。このステップS7およびS8処理は、乗りかご5Aにかかる荷重量が所定時間変動しなくなるまで繰り返される。
乗りかご5Aにかかる荷重量が変動しなくなると(S10の「YES」)、安全帯装着判定部39において、かご上人数算出部37で算出された乗りかご5A上の人数と、安全帯個数取得部38で取得された、安全帯取付フック53に掛け止められた安全帯の個数とが一致しているか否かが判定される(S11)。判定の結果、乗りかご5A上の人数と安全帯の個数とが一致したときには(S11の「YES」)、安全帯装着判定部39から、乗りかご5Aの昇降を許可する昇降許可信号が出力される。安全帯装着判定部39から昇降許可信号が出力されると、接続切替部40により、かご上リモコン52と運転制御部31との間が接続状態に切り替えられ、かご上リモコン52における操作が有効になる(S12)。乗りかご5A上の人数と安全帯の個数とが一致しないときには(S11の「NO」)、昇降許可信号は出力されないため、かご上リモコン52と運転制御部31との間の接続は遮断された状態のままで、かご上リモコン52における操作が無効の状態が維持される。
以上の第1実施形態によれば、乗りかごで複数の作業員が点検作業を行う際に、全ての作業員が安全帯を適切に取り付けたか否かを、安全帯の種類も考慮して精度よく確認することで、作業員の安全性を確保することができる。
《第2実施形態》
〈第2実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第2実施形態によるエレベータ1Bの構成について、図5のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Bは、エレベータ制御装置30B内に、モード切替制限部41を有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第2実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第2実施形態によるエレベータ1Bの構成について、図5のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Bは、エレベータ制御装置30B内に、モード切替制限部41を有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
モード切替制限部41は、運転モード切替部33によりエレベータ制御装置30B内が通常運転モードから点検運転モードに切り替えられたことを検知すると、以降、運転切替スイッチ11aで行われる通常運転モードへの切り替え操作を無効とするように、運転モード切替部33の動作を制限する。モード切替制限部41は、運転モード切替部33の動作を制限しているときに、安全帯取付フック53に掛け止められている安全帯の個数が「0」個であり、且つかご上人数算出部37で算出される乗りかご5B上の人数が「0」の状態になると、運転モード切替部33の動作の制限を解除して、通常運転モードへの切り替え操作を有効とする状態にし、通常運転モードに切り替え可能にする。
〈第2実施形態によるエレベータの動作〉
本実施形態によるエレベータ1Bの動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、作業員により運転切替スイッチ11aが操作されたことによりエレベータ制御装置30B内が通常運転モードから点検運転モードに切り替えられると(S1、S2)、モード切替制限部41により、以降、運転切替スイッチ11aによる通常運転モードへの切り替え操作を無効とするように、運転モード切替部33の動作が制限される(S13)。その後、エレベータ制御装置30Bで実行されるステップS3〜S12の処理は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置30Aで実行されるステップS3〜S12の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態によるエレベータ1Bの動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、作業員により運転切替スイッチ11aが操作されたことによりエレベータ制御装置30B内が通常運転モードから点検運転モードに切り替えられると(S1、S2)、モード切替制限部41により、以降、運転切替スイッチ11aによる通常運転モードへの切り替え操作を無効とするように、運転モード切替部33の動作が制限される(S13)。その後、エレベータ制御装置30Bで実行されるステップS3〜S12の処理は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置30Aで実行されるステップS3〜S12の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ステップS12において、接続切替部40によりかご上リモコン52における操作が有効にされた後、安全帯個数取得部38において、安全帯取付フック53に掛け止められている安全帯20の数の変動が監視される(S14の「NO」)。そして、安全帯取付フック53に掛け止められている安全帯20が「0」個になったと判定されると(S14の「YES」)、かご上人数算出部37で算出される乗りかご5B上の人数が「0」人になるまで監視される(S15の「NO」)。
乗りかご5Bにかかる荷重量がなくなり、かご上人数算出部37により、乗りかご5B上の人数が「0」人と算出されると(S15の「YES」)、モード切替制限部41により運転モード切替部33の動作の制限が解除され、通常運転モードへの切り替え操作を有効とする状態になる(S16)。その後、運転切替スイッチ11aで通常運転モードが指定されると、運転モード切替部33によりエレベータ制御装置30B内が点検運転モードから通常運転モードに切り替えられる。
以上の第2実施形態によれば、第1実施形態で実行される処理に加え、点検運転モードで乗りかごで点検作業が行われた後、乗りかごから確実に作業員がいなくなった状態で通常運転モードへの切り替えを可能にすることにより、さらに精度よく作業員に対する安全性を確保することができる。
《第3実施形態》
〈第3実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第3実施形態によるエレベータ1Cの構成について、図7のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Cは、乗りかご5C内にかご内スピーカ54を有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第3実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第3実施形態によるエレベータ1Cの構成について、図7のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Cは、乗りかご5C内にかご内スピーカ54を有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態において、エレベータ制御装置30Cの運転制御部31は、接続切替部40によりかご上リモコン52と運転制御部31との間が接続されて、かご上リモコン52の操作が有効になったことを検知すると、これを乗りかご5C内にいる作業員に報知するためのアナウンス情報を乗りかご5Cに送信する。乗りかご5Cのかご内スピーカ54は、エレベータ制御装置30Cから送信されたアナウンス情報を取得すると、乗りかご5C内に音声出力する。
〈第3実施形態によるエレベータの動作〉
本実施形態によるエレベータ1Cの動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、エレベータ制御装置30Cで実行されるステップS1〜S12の処理は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置30Aで実行されるステップS1〜S12の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態によるエレベータ1Cの動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、エレベータ制御装置30Cで実行されるステップS1〜S12の処理は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置30Aで実行されるステップS1〜S12の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、ステップS12において接続切替部40によりかご上リモコン52における操作が有効にされると、運転制御部31により、かご上リモコン52における操作が有効になったことを報知するためのアナウンス情報が乗りかご5Cに送信される。乗りかご5Cでは、エレベータ制御装置30Cから送信されたアナウンス情報が、かご内スピーカ54から乗りかご5C内に音声出力される(S17)。
以上の第3実施形態によれば、接続切替部によりかご上リモコン52と運転制御部31との間が接続された際に、かご上リモコン52により乗りかご5Cの昇降操作が可能な状態になったことを乗りかご5C内にアナウンスすることで、乗りかご5C内の作業員に対して注意喚起することができる。
《第4実施形態》
〈第4実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第4実施形態によるエレベータ1Dの構成について、図9のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Dは、乗りかご5Dに設置された第1かご上警報器55を有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第4実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第4実施形態によるエレベータ1Dの構成について、図9のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Dは、乗りかご5Dに設置された第1かご上警報器55を有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
本実施形態において、エレベータ制御装置30Dの安全帯装着判定部39は、乗りかご5D上の人数と、安全帯取付フック53に掛け止められた安全帯20の個数とが一致していないと判定すると、警報信号を乗りかご5Dに送信する。乗りかご5Dの第1かご上警報器55は、エレベータ制御装置30Dから送信された警報信号を取得すると、乗りかご5Dにいる作業員に対して、掛け止められていない安全帯20があることを報知するために、警報ブザーを鳴動させる。
〈第4実施形態によるエレベータの動作〉
本実施形態によるエレベータ1Dの動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、エレベータ制御装置30Dで実行されるステップS1〜S12の処理は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置30Aで実行されるステップS1〜S12の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態によるエレベータ1Dの動作について、図10のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、エレベータ制御装置30Dで実行されるステップS1〜S12の処理は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置30Aで実行されるステップS1〜S12の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、ステップS11において安全帯装着判定部39により、乗りかご5D上の人数と、安全帯取付フック53に掛け止められた安全帯の個数とが一致していないと判定されると(S11の「NO」)、乗りかご5Dにいる作業員が装着する安全帯20の中に、掛け止め具222が掛け止めされていない安全帯20があると判断される。掛け止め具222が掛け止めされていない安全帯20があると判断されると、安全帯装着判定部39から乗りかご5Dに、警報信号が送信される。
乗りかご5Dでは、エレベータ制御装置30Dから送信された警報信号が取得されると、第1かご上警報器55から警報ブザーが鳴動される(S18)。警報ブザーが鳴動されることにより、乗りかご5Dにいる作業員に対し、掛け止められていない安全帯20があることが報知される。
以上の第4実施形態によれば、乗りかごにいる作業員の人数と掛け止められている安全帯の個数とが一致していないと判定されると、警報ブザーを鳴動させることにより、乗りかごにいるすべての作業員の安全帯が掛け止め状態になっていないことを注意喚起することができる。
《第5実施形態》
〈第5実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第5実施形態によるエレベータ1Eの構成について、図11のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Eは、エレベータ制御装置30E内に、距離情報算出部42、閾値判定部43、および昇降状態判定部44を有し、乗りかご5Eに第2かご上警報器56有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
〈第5実施形態によるエレベータの構成〉
本発明の第5実施形態によるエレベータ1Eの構成について、図11のブロック図を参照して説明する。本実施形態によるエレベータ1Eは、エレベータ制御装置30E内に、距離情報算出部42、閾値判定部43、および昇降状態判定部44を有し、乗りかご5Eに第2かご上警報器56有する他は、第1実施形態で説明したエレベータ1Aの構成と同様であるため、同一機能を有する部分の詳細な説明は省略する。
距離情報算出部42は、乗りかご5Eから釣合おもり6までの距離が算出される。この乗りかご5Eから釣合おもり6までの距離としては、例えば、巻上げ機3のパルス発生器3bから出力されたパルス信号を用いて、乗りかご5Eの上面から釣合おもり6の中心部まで距離が算出される。閾値判定部43は、距離情報算出部42で算出された乗りかご5Eから釣合おもり6までの距離が、予め設定された閾値以下であるか否かを判定する。昇降状態判定部44は、パルス発生器3bから出力されたパルス信号に基づいて、乗りかご5Eが昇降しているか否かを判定する。また昇降状態判定部44は、乗りかご5Eから釣合おもり6までの距離が閾値以下であるときに乗りかご5Eが昇降していると判定すると、警報信号を乗りかご5Eに送信する。
第2かご上警報器56は、エレベータ制御装置30Eから送信された警報信号を取得すると、乗りかご5Eにいる作業員に対して、乗りかご5Eから釣合おもり6が近い状態で昇降していることを報知するために、警報ブザーを鳴動させる。
〈第5実施形態によるエレベータの動作〉
本実施形態によるエレベータ1Eの動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、エレベータ制御装置30Eで実行されるステップS1〜S12の処理は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置30Aで実行されるステップS1〜S12の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態によるエレベータ1Eの動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。本実施形態において、エレベータ制御装置30Eで実行されるステップS1〜S12の処理は、第1実施形態で説明したエレベータ制御装置30Aで実行されるステップS1〜S12の処理と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、ステップS12において接続切替部40により運転制御部31がかご上リモコン52に接続されると、距離情報算出部42により乗りかご5Eから釣合おもり6までの距離が算出される(S19)。次に、閾値判定部43により、距離情報算出部42で算出された乗りかご5Eから釣合おもり6までの距離が、予め設定された閾値以下であるか否かが判定される(S20)。判定の結果、乗りかご5Eから釣合おもり6までの距離が閾値以下であるとき(S20の「YES」)には、さらに、昇降状態判定部44により、乗りかご5Eが昇降しているか否かが判定される(S21)。判定の結果、乗りかごが昇降状態である場合(S21の「YES」)には、昇降状態判定部44から乗りかご5Eに、警報信号が送信される。
乗りかご5Eでは、エレベータ制御装置30Eから送信された警報信号が取得されると、第2かご上警報器56から警報ブザーが鳴動される(S22)。警報ブザーが鳴動されることにより、乗りかご5Eにいる作業員に対し、乗りかご5Eから釣合おもり6までの距離が近い状態で乗りかご5Eが昇降していることが報知される。ステップS20において、乗りかご5Eから釣合おもり6までの距離が閾値を超えている場合(S20の「NO」)、および、ステップS21において乗りかご5Eが昇降していない場合(S21の「NO」)には、警報ブザーは鳴動されず、そのまま点検モード運転が継続される。
以上の第5実施形態によれば、乗りかご上の作業員によりかご上リモコンの操作が可能になり、乗りかごが釣合おもりに近い位置にあり、且つ、乗りかごが昇降状態にあるときに警報ブザーを鳴動させることにより、釣合おもりが接近していることを乗りかご上の作業員に注意喚起することができる。
上述した第1〜第5実施形態においては、乗りかご上に1つの安全帯取付フックが設置されている場合について説明したが、複数の安全帯取付フックが設置されていてもよい。この場合、エレベータ制御装置内の安全帯個数取得部は、すべての安全帯取付フックのタグリーダで読み取られた安全帯に関する個別情報を取得し、安全帯の個数の算出に用いる。また、複数の安全帯取付フックが設置されている場合、作業員が乗りかご上で点検作業を行っている間に、自身が装着している安全帯の掛け止め具を、異なる安全帯取付フックに掛け直すことがある。このような場合を考慮し、第4実施形態で説明した安全帯装着判定部39において、乗りかご5D上の人数と、安全帯取付フック53に掛け止められた安全帯20の個数とが一致した状態から、一致しない状態に移行してから所定時間(例えば、15秒程度)は、点検作業員が、自身が装着する安全帯を異なる安全帯取付フックに掛け直すために一時的に掛け止め具を外した可能性があるものと判断して、警報信号を出力しないようにしてもよい。このように制御することにより、作業員が掛け止め具を異なる安全帯取付フックに掛け直している間は警報ブザーが鳴動されず、作業員が作業しやすい状態にすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A,1B,1C,1D,1E…エレベータ、2…昇降路、3…巻上げ機、3a…モータ、3b…パルス発生器、4…メインロープ、5A,5B,5C,5D,5E…乗りかご、6…釣合おもり、7…テールコード、8a,8b…かご用ガイドレール、9…荷重検知装置、10…乗場、11…乗場操作盤、11a…運転切替スイッチ、20…安全帯、21…ベルト部、22…ランヤード、30A,30B,30C,30D,30E…エレベータ制御装置、31…運転制御部、32…かご位置情報取得部、33…運転モード切替部、34…かご位置判定部、35…荷重検知情報取得部、36…荷重増減判定部、37…かご上人数算出部、38…安全帯個数取得部、39…安全帯装着判定部、40…接続切替部(切替部)、41…モード切替制限部、42…距離情報算出部、43…閾値判定部、44…昇降状態判定部、51…手摺、52…かご上リモコン、53…安全帯取付フック、54…かご内スピーカ、55…第1かご上警報器、56…第2かご上警報器、221…ロープ部、222…掛け止め具、222a…接触検知センサ、222b…接触情報送信部、222c…ICタグ、531…タグリーダ
Claims (9)
- 乗りかご上に設置され、点検作業員が前記乗りかごを昇降させるための操作を行うかご上リモコンと、
点検運転モードに切り替えられ、前記乗りかごの上面が点検作業を行う階床のフロアレベルに合っているときに、前記乗りかご上の人数を算出するかご上人数算出部と、
前記乗りかごに固定された安全帯取付フックに掛け止められた、点検作業員が装着する安全帯の個数を取得する安全帯個数取得部と、
前記かご上人数算出部で算出された前記乗りかご上の人数と、前記安全帯個数取得部で取得された安全帯の個数とが一致すると、前記かご上リモコンの操作が有効になるように切り替える切替部と
を備えることを特徴とするエレベータ。 - 前記安全帯個数取得部は、前記安全帯に備えられている掛け止め具の個数の情報と、前記安全帯取付フックに適切に掛け止められた掛け止め具の個数とから、前記安全帯取付フックに掛け止められた安全帯の個数を取得する
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記安全帯には、当該安全帯に備えられている掛け止め具の個数を示す情報を記憶したICタグが設けられ、
前記安全帯取付フックには、掛け止めにより近接した安全帯のICタグから当該安全帯に備えられている掛け止め具の個数を示す情報を読み取るタグリーダが設けられ、
前記安全帯個数取得部は、前記安全帯取付フックのタグリーダで読み取られた情報を取得し、前記安全帯の個数を取得する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ。 - 点検運転モードに切り替えられると通常運転モードへの切り替え操作を無効にし、前記安全帯個数取得部で取得される安全帯の個数が「0」であり、且つ前記かご上人数算出部で算出される乗りかご上の人数が「0」になると、通常運転モードへの切り替え操作を有効にするモード切替制限部
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のエレベータ。 - 前記乗りかご内に設置されたかご内スピーカと、
前記切替部により前記かご上リモコンの操作が有効になるように切り替えられたことを検知すると、これを前記乗りかご内の点検作業員に報知するためのアナウンス情報を前記かご内スピーカから出力させる制御部と
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のエレベータ。 - 前記乗りかご上に設置された第1かご上警報器と、
前記かご上人数算出部で算出された前記乗りかご上の人数と、前記安全帯個数取得部で取得された安全帯の個数とが一致しなと判定すると、前記乗りかご上にいる点検作業員に、掛け止められていない安全帯があることを報知するために、前記第1かご上警報器を鳴動させる安全帯装着判定部と
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のエレベータ。 - 前記乗りかごには複数の安全帯取付フックが固定され、
前記安全帯装着判定部は、前記かご上人数算出部で算出された前記乗りかご上の人数と、前記安全帯個数取得部で取得された安全帯の個数とが一致した状態から、一致しない状態に移行してから所定時間は、点検作業員が、自身が装着する安全帯を異なる安全帯取付フックに掛け直すために一時的に掛け止め具を外した可能性があるものと判断して、前記第1かご上警報器を鳴動させないように制御する
ことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ。 - 前記乗りかご上に設置された第2かご上警報器と、
前記乗りかごと釣合おもりとの距離が予め設定された閾値以下であるか否かを判定する閾値判定部と、
前記切替部により前記かご上リモコンの操作が有効になるように切り替えられた後、前記閾値判定部で乗りかごと釣合おもりとの距離が予め設定された閾値以下であると判定されたときに前記乗りかごの昇降状態を判定し、前記乗りかごが昇降状態であれば、前記釣合おもりの接近を前記乗りかご上の点検作業員に報知するために、前記第2かご上警報器を鳴動させる昇降状態判定部と、
ことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載のエレベータ。 - エレベータ制御装置が、
点検運転モードに切り替えられ、乗りかごの上面が点検作業を行う階床のフロアレベルに合っているときに、前記乗りかご上の人数を算出するかご上人数算出ステップと、
前記乗りかごに固定された安全帯取付フックに掛け止められた、点検作業員が装着する安全帯の個数を取得する安全帯個数取得ステップと、
前記かご上人数算出ステップで算出された前記乗りかご上の人数と、前記安全帯個数取得ステップで取得された安全帯の個数とが一致すると、点検作業員が前記乗りかごを昇降させるための操作を行うかご上リモコンの操作が有効になるように切り替える切替ステップと
を有することを特徴とするエレベータ制御方法。
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