JP2019001131A - 空気入りタイヤの製造方法、及び、空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤの製造方法、及び、空気入りタイヤ Download PDF

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圭一 長谷川
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Abstract

【課題】タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力を向上できる空気入りタイヤを得るための、空気入りタイヤの製造方法、及び、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力を向上できる空気入りタイヤ、を提供する。【解決手段】この発明の空気入りタイヤの製造方法は、未加硫タイヤを加硫金型内で加硫する加硫工程を含む、空気入りタイヤの製造方法であって、未加硫タイヤ1’は、タイヤ幅方向断面を観たときに、未加硫タイヤのビードコア60が、ビードワイヤ束62と、ビードワイヤ束の周囲を囲むとともに樹脂材料から構成された被覆層65と、を有しており、加硫工程において、ビードコアの被覆層のタイヤ径方向内側の面651と、加硫金型におけるビードベース成形面221との間の、タイヤ径方向距離L1が、少なくとも一部のタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減する。【選択図】図2A

Description

この発明は、空気入りタイヤの製造方法、及び、空気入りタイヤに関するものである。
従来より一般的な空気入りタイヤは、ビードコアのタイヤ径方向内側の面とビードベースとの間のタイヤ径方向距離、ひいては、ビードコアのタイヤ径方向内側の面とビードベースとの間のゴムのタイヤ径方向の厚みが、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、漸増するものであった(例えば、特許文献1)。
特開平10-95052号公報
上述したような空気入りタイヤにおいては、タイヤをリムに組み付けた状態において、ビードコアのタイヤ径方向内側の面とリムのビードシートとの間のゴムの圧縮率、ひいては、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力が、主にタイヤ幅方向内側で弱くなるおそれがあった。タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力ひいてはフィット性は、タイヤの運動性能や水密性に影響し得るものである。このため、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力、ひいては、タイヤの運動性能や水密性につき、さらなる改善の余地があった。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力を向上できる空気入りタイヤを得るための、空気入りタイヤの製造方法、及び、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力を向上できる空気入りタイヤ、を提供することを目的とするものである。
この発明の空気入りタイヤの製造方法は、未加硫タイヤを加硫金型内で加硫する加硫工程を含む、空気入りタイヤの製造方法であって、前記未加硫タイヤは、タイヤ幅方向断面を観たときに、前記未加硫タイヤのビードコアが、ビードワイヤ束と、前記ビードワイヤ束の周囲を囲むとともに樹脂材料から構成された被覆層と、を有しており、前記加硫工程において、前記ビードコアの前記被覆層のタイヤ径方向内側の面と、前記加硫金型におけるビードベース成形面との間の、タイヤ径方向距離が、少なくとも一部のタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減する。
この発明の空気入りタイヤの製造方法によれば、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力を向上できる空気入りタイヤを得ることができる。
なお、上記タイヤ径方向距離は、タイヤ幅方向断面内においてタイヤ幅方向に対して垂直な方向に沿って測定されるものとする。
本明細書において、「リム」とは、タイヤが生産され、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)のJATMA YEAR BOOK、欧州ではETRTO (The European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA (The Tire and Rim Association, Inc.)のYEAR BOOK等に記載されているまたは将来的に記載される、適用サイズにおける標準リム(ETRTOのSTANDARDS MANUALではMeasuring Rim、TRAのYEAR BOOKではDesign Rim)を指す(すなわち、上記の「リム」には、現行サイズに加えて将来的に上記産業規格に含まれ得るサイズも含む。「将来的に記載されるサイズ」の例としては、ETRTOのSTANDARDS MANUAL 2013年度版において「FUTURE DEVELOPMENTS」として記載されているサイズを挙げることができる。)が、上記産業規格に記載のないサイズの場合は、タイヤのビード幅に対応した幅のリムをいう。
この発明の空気入りタイヤの製造方法においては、前記加硫工程において、前記ビードコアのタイヤ幅方向中心に対してタイヤ幅方向内側における前記タイヤ径方向距離の最小値は、前記ビードコアのタイヤ幅方向中心に対してタイヤ幅方向外側における前記タイヤ径方向距離の最小値と等しいか又はそれより短いと、好適である。
これにより、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力をより向上できる空気入りタイヤを得ることができる。
この発明の空気入りタイヤの製造方法においては、前記加硫工程において、前記ビードコアの前記被覆層のタイヤ径方向内側の面と、前記加硫金型における前記ビードベース成形面とは、それぞれ、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、徐々にタイヤ径方向内側へ向かって延在すると、好適である。
これにより、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力をより向上できる空気入りタイヤを得ることができる。
この発明の空気入りタイヤの製造方法において、前記未加硫タイヤの前記ビードコアは、タイヤ幅方向断面を観たときに、前記被覆層におけるタイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部が、アール付け又は面取りされた形状を有していると、好適である。
これにより、例えばタイヤに荷重が掛かったとき等に、ビードコアの被覆層のコーナ部の近傍のタイヤ構成部材(例えばカーカス)が、該コーナ部によって損傷を受けるのを、抑制できる。
この発明の空気入りタイヤは、タイヤ幅方向断面を観たときに、ビードコアが、ビードワイヤ束と、前記ビードワイヤ束の周囲を囲むとともに樹脂材料から構成された被覆層と、を有しており、前記ビードコアの前記被覆層のタイヤ径方向内側の面と、ビードベースとの間の、タイヤ径方向距離が、少なくとも一部のタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減する。
この発明の空気入りタイヤによれば、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力を向上できる。
なお、ビードコアの被覆層のタイヤ径方向内側の面と、ビードベースとの間の、上記タイヤ径方向距離は、タイヤをリムに組み付けていない状態で測定されるものとする。
また、上記タイヤ径方向距離は、タイヤ幅方向断面内においてタイヤ幅方向に対して垂直な方向に沿って測定されるものとする。
この発明の空気入りタイヤにおいて、前記ビードコアのタイヤ幅方向中心に対してタイヤ幅方向内側における前記タイヤ径方向距離の最小値は、前記ビードコアのタイヤ幅方向中心に対してタイヤ幅方向外側における前記タイヤ径方向距離の最小値と等しいか又はそれより短いと、好適である。
これにより、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力をより向上できる。
この発明の空気入りタイヤにおいて、前記ビードコアの前記被覆層のタイヤ径方向内側の面と、前記ビードベースとは、それぞれ、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、徐々にタイヤ径方向内側へ向かって延在すると、好適である。
これにより、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力をより向上できる。
この発明の空気入りタイヤにおいて、前記ビードコアは、タイヤ幅方向断面を観たときに、前記被覆層におけるタイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部が、アール付け又は面取りされた形状を有していると、好適である。
これにより、例えばタイヤに荷重が掛かったとき等に、ビードコアの被覆層のコーナ部の近傍のタイヤ構成部材(例えばカーカス)が、該コーナ部によって損傷を受けるのを、抑制できる。
この発明によれば、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力を向上できる空気入りタイヤを得るための、空気入りタイヤの製造方法、及び、タイヤのビード部とリムとの間の嵌合力を向上できる空気入りタイヤ、を提供できる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法を説明するための図であり、加硫工程において加硫金型内に未加硫タイヤが収容された状態を、タイヤ半部のタイヤ幅方向断面により示す図である。 図1の要部拡大図である。 図2Aに示す加硫工程により得られた、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの要部を拡大して示す、タイヤ幅方向断面図である。 図2Bの空気入りタイヤをリムに組み付けた状態で示す、タイヤ半部のタイヤ幅方向断面図である。 本発明の第1変形例に係る空気入りタイヤの製造方法を説明するための図であり、加硫工程において加硫金型内に未加硫タイヤが収容された状態を、要部を拡大して示す、タイヤ幅方向断面図である。 図4Aに示す加硫工程により得られた、本発明の第1変形例に係る空気入りタイヤの要部を拡大して示す、タイヤ幅方向断面図である。 本発明の第2変形例に係る空気入りタイヤの製造方法を説明するための図であり、加硫工程において加硫金型内に未加硫タイヤが収容された状態を、要部を拡大して示す、タイヤ幅方向断面図である。 図5Aに示す加硫工程により得られた、本発明の第2変形例に係る空気入りタイヤの要部を拡大して示す、タイヤ幅方向断面図である。 本発明の第3変形例に係る空気入りタイヤの製造方法を説明するための図であり、加硫工程において加硫金型内に未加硫タイヤが収容された状態を、要部を拡大して示す、タイヤ幅方向断面図である。 図6Aに示す加硫工程により得られた、本発明の第3変形例に係る空気入りタイヤの要部を拡大して示す、タイヤ幅方向断面図である。 図1のビードコア及びビードフィラの製造方法を説明するための図であり、射出成形工程において射出成形金型内に環状体が収容された状態を、環状体の軸方向断面により示す図である。 図7Aに示す射出成形工程により得られたビードコア及びビードフィラを示す、環状体の軸方向断面により示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係る空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤの実施形態を例示説明する。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法、及び、空気入りタイヤは、例えば乗用車用空気入りタイヤ等、任意の種類の空気入りタイヤに利用できるものである。
本実施形態の空気入りタイヤの製造方法は、未加硫タイヤ1’を加硫金型200内で加硫する加硫工程を含む。未加硫タイヤ1’は、加硫工程の前に、未加硫タイヤ製造工程において製造される。
本明細書では、「未加硫タイヤ」や「空気入りタイヤ」を、単に「タイヤ」ともいう。
図1〜図3は、本実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法、及び、空気入りタイヤを説明するための図面である。図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法における加硫工程において、加硫金型200内に未加硫タイヤ1’が収容された状態を、タイヤ半部のタイヤ幅方向断面により示す図である。図2Aは、図1のうち、未加硫タイヤ1’のビード部12’の近傍を拡大した図である。図2Bは、図1及び図2Aに示す加硫工程により得られる、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のビード部12の近傍を拡大して示す、タイヤ幅方向断面図である。図3は、図2Bの空気入りタイヤ1をリムRに組み付けた状態で示す、タイヤ半部のタイヤ幅方向断面図である。
タイヤ1’、1の構造は、タイヤ赤道面CLに対して対称でもよいし非対称でもよい。ただし、タイヤ1’、1の構造は、タイヤ赤道面CLに対する両側で、後述する種々の構成を満たすことが好ましい。
加硫工程に先立って行われる、未加硫タイヤ製造工程は、ビードコア60を製造するビードコア製造工程と、ビードコア製造工程にて製造されたビードコア60を他のタイヤ構成部材と組み立てて未加硫タイヤ1’(図1)を得る、組立成型工程と、を含む。
本例において、ビードコア製造工程では、ビードコア60とビードフィラ70とを一体に成形することにより、コア・フィラ部材50を製造する。ただし、ビードコア製造工程では、ビードコア60のみを製造してもよい。その場合、ビードフィラ70は、別途、ビードフィラ製造工程により製造されてもよい。
ビードコア製造工程については、後に図7A及び図7Bを参照しながらさらに詳しく説明する。
組立成型工程では、ビードコア製造工程で製造されたビードコア60と、未加硫ゴム40’と、他のタイヤ構成部材(本例では、カーカスプライ20、ベルト30等)とを、例えば成形ドラム(図示せず)上で組み立てて成型し、未加硫タイヤ1’を得る。また、本例において、組立成型工程では、一部又は全部のタイヤ構成部材からなる筒状の未加硫のタイヤケース(図示せず)が、ブラダー230によって、拡張される。
組立成型工程により得られる未加硫タイヤ1’は、図1に示すように、トレッド部10’と、トレッド部10’のタイヤ幅方向両端部からそれぞれタイヤ径方向内側へ延びる一対のサイドウォール部11’と、サイドウォール部11’からそれぞれタイヤ径方向内側に連続する一対のビード部12’と、から構成されている。未加硫タイヤ1’のトレッド部10’、サイドウォール部11’、ビード部12’は、加硫工程の後、それぞれ、加硫済みのタイヤ1(図3)におけるトレッド部10、サイドウォール部11、ビード部12となる。
図1の例において、未加硫タイヤ1’は、未加硫ゴム40’と、ビードコア60と、ビードコア60のタイヤ径方向外側に位置するビードフィラ70と、カーカス20と、ベルト30とを備えている。
未加硫タイヤ1’のビード部12’では、ビードコア60及びビードフィラ70が、未加硫ゴム40’内に埋設されている。上述のように、本例において、ビードコア60とビードフィラ70とは、一体に構成されたコア・フィラ部材50を構成している。ただし、ビードコア60とビードフィラ70とは別体でもよい。
図1の例において、タイヤ赤道面CLに対して両側に位置する一対のビードコア60どうしの間には、少なくとも一層(図の例では1層)のカーカスプライを含むカーカス20が、トロイド状に延びている。カーカス20のカーカスプライは、例えば、スチール製又は有機繊維製等のコードがゴムにより被覆された構成を有する。図の例において、カーカス20は、一対のビードコア60どうしの間をトロイド状に延びる本体部20aと、タイヤ赤道面CLに対する両側のそれぞれにおいて、本体部20aのタイヤ径方向最内端から、ビードコア60の周りでタイヤ幅方向外側に向けて折り返された、一対の折り返し部20bと、を含んでいる。トレッド部10’の、カーカス20のクラウン域よりもタイヤ径方向外側には、少なくとも一層(図の例では3層)のベルト層からなるベルト30が配置さ
れている。
ただし、本実施形態の空気入りタイヤの製造方法に用いられる未加硫タイヤ1’は、図1の例のものに限られず、少なくとも、ビード部12’に配置されたビードコア60と、ビードコア60のタイヤ径方向内側に配置された未加硫ゴム40’と、を備えるものである限り、他の部分の構成は任意でよい。
図2Aに示すように、未加硫タイヤ1’におけるビードコア60は、タイヤ幅方向断面を観たときに、ビードワイヤ束62と、ビードワイヤ束62の周囲を囲むとともに樹脂材料から構成された被覆層65と、を有している。
ビードコア60のビードワイヤ束62は、タイヤ幅方向断面を観たときに、ビードコア60を構成するビードワイヤ62aの断面が複数現れる構成を指しているにすぎず、ビードコア60を構成するビードワイヤ62aの実際の本数は、1本でも複数本でもよい。すなわち、ビードワイヤ束62は、1本のビードワイヤ62aがタイヤ周方向に複数回にわたって巻回されることによって構成されてもよいし、あるいは、複数本のビードワイヤ62aがそれぞれタイヤ周方向に1回又は複数回にわたって巻回されることによって構成されてもよい。
ビードワイヤ62aは、任意の既知の材料を用いることができ、例えばスチールコードを用いることができる。スチールコードは、例えば、スチールのモノフィラメント又は撚り線からなるものとすることができる。また、有機繊維やカーボン繊維等を用いることもできる。
ビードコア60の被覆層65は、タイヤ周方向に沿って連続して延在しているとともに、タイヤ周方向の少なくとも一部において、タイヤ幅方向断面を観たときに、ビードコア60のビードワイヤ束62を全周にわたって囲むように、環状に構成されている。被覆層65は、タイヤ周方向の一部において、タイヤ幅方向断面を観たときに、環状でなくてもよく、例えばC字型でもよい。
本例では、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のなす環形状の内側で、各ビードワイヤ62aが、樹脂材料からなる被覆樹脂63によって被覆されている。いいかえれば、被覆層65と各ビードワイヤ62aとの間の隙間領域が、被覆樹脂63によって埋められている。
本例では、被覆樹脂63を構成する樹脂材料は、被覆層65を構成する樹脂材料とは異なる。ただし、被覆樹脂63を構成する樹脂材料は、被覆層65を構成する樹脂材料と同じでもよい。
本例に限られず、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のなす環形状の内側で、各ビードワイヤ62aは、被覆樹脂63の代わりに、ゴムからなる被覆ゴムによって被覆されていてもよい。いいかえれば、被覆層65と各ビードワイヤ62aとの間の隙間領域が、被覆ゴムによって埋められていてもよい。
本例では、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向外側に位置するビードフィラ70も、樹脂材料から構成されており、より具体的には、被覆層65と一体に、被覆層65と同じ樹脂材料から構成されている。ただし、ビードフィラ70を構成する樹脂材料は、ビードコア60の被覆層65とは異なるものでもよい。また、ビードフィラ70を構成する樹脂材料は、ビードフィラ70の部分ごとに異なっていてもよい。あるいは、ビードフィラ70は、その一部又は全部が、ゴムから構成されてもよい。
本明細書において、被覆層65、被覆樹脂63、ビードフィラ70等を構成する「樹脂材料」は、ゴム(常温でゴム弾性を示す有機高分子物質)とは異なる材料を指している。「樹脂材料」は、加硫工程で用いられる高温下においても殆ど(好ましくは全く)軟化せずにほぼ(好ましくは完全に)形状を維持できるものである。また、「樹脂材料」は、常温において、タイヤ1を構成するゴム40に比べて、遥かに(例えば百倍〜数百倍)硬く、タイヤ1を構成するゴム40よりも軽いものである。
具体的に、「樹脂材料」としては、例えば、熱可塑性エラストマーや熱可塑性樹脂を用いることができ、また、熱や電子線によって架橋が生じる樹脂や、熱転位によって硬化する樹脂を用いることもできる。走行時に必要とされる弾性を考慮すると、熱可塑性エラストマーを用いることが望ましい。
熱可塑性エラストマーとしては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ポリアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
また、「樹脂材料」としては、例えば、ISO75−2又はASTM D648に規定されている荷重たわみ温度(0.45MPa荷重時)が78℃以上、JIS K7113に規定される引張降伏強さが10MPa以上、かつ、同じくJIS K7113に規定される引張破壊伸び(JIS K7113)が50%以上であるものを用いることができる。「樹脂材料」の引張弾性率(JIS K7113:1995に規定される)は、50MPa以上が好ましく、また、1000MPa以下が好ましい。「樹脂材料」の軟化点は、加硫工程で用いられる所定の加硫温度よりも高いことが好ましい。
加硫工程では、組立成型工程により得られた未加硫タイヤ1’を、加硫金型200内で加硫する。
図1に示すように、加硫金型200は、その内表面が、タイヤ1の外表面を成形するように構成されたタイヤ外表面成形面220をなしている。より具体的に、加硫金型200は、複数の加硫金型部分210、211、212を備えており、各加硫金型部分210、211、212の内表面は、それぞれ、タイヤ外表面成形面220の一部を構成している。図の例において、加硫金型200は、タイヤ1のトレッド部10の外表面を成形するように構成されたトレッド加硫金型部分210と、タイヤ1のサイドウォール部11及びビード部12の一部の外表面を成形するように構成されたサイド加硫金型部分211と、タイヤ1のビード部12の残りの部分の外表面を成形するように構成されたビード加硫金型部分212と、を有している。ただし、図の例に限られず、加硫金型200は、任意の複数の加硫金型部分から構成されてよい。加硫金型部分210、211、212どうしが閉じた状態において、タイヤ外表面成形面220は、キャビティC200を区画する。
タイヤ外表面成形面220は、その最もタイヤ径方向内側において、タイヤ1のビードベース121を成形するように構成された、ビードベース成形面221を含んでいる。図の例では、ビード加硫金型部分212が、ビードベース成形面221を有している。
図3に示すように、タイヤ1のビードベース121は、タイヤ1の外表面のうち、最もタイヤ径方向内側に位置する、タイヤ径方向内側を向く面である。タイヤ1のビードベース121は、タイヤ1がリムRに組み付けられた状態において、リムRのビードシートRbsと接触する部分である。
図1及び図2Aに示すように、加硫工程の間、未加硫タイヤ1’は、加硫金型200のキャビティC200内に配置され、未加硫タイヤ1’のタイヤ内腔側に配置されたブラダー230によってタイヤ外表面成形面220に対して押し付けられながら、所定の温度で加硫及び成形される。
加硫工程の間、樹脂材料で構成されたタイヤ構成部材(本例では、ビードコア60の被覆層65及び被覆樹脂63、ならびに、ビードフィラ70)は、ほとんど(好ましくは全く)変形及び移動することなく、ほぼ(好ましくは完全に)形状及び位置が維持される。一方、未加硫ゴム40’は、加硫工程の間、キャビティC200内を流動した後、タイヤ外表面成形面220によってそれぞれタイヤ外表面が成形されながら加硫される。
加硫工程の後、加硫済みの空気入りタイヤ1(図2B及び図3)が得られる。
本実施形態の空気入りタイヤの製造方法では、図2Aに示すように、加硫工程において、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、加硫金型200におけるビードベース成形面221との間の、タイヤ径方向距離L1(以下、「第1距離L1」ともいう。)が、少なくとも一部のタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減するように、ビードコア60のタイヤ径方向内側の面651とビードベース成形面221との位置関係が維持される。
そして、上記の加硫工程を経て得られた本実施形態の空気入りタイヤ1は、図2Bに示すように、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、ビードベース121との間の、タイヤ径方向距離L2(以下、「第2距離L2」ともいう。)が、少なくとも一部のタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減するように、ビードコア60のタイヤ径方向内側の面651とビードベース121との位置関係が設定されている。加硫工程における、ビードコア60のタイヤ径方向内側の面651とビードベース成形面221との位置関係と、加硫工程後に得られたタイヤ1における、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、ビードベース121との位置関係とが、ほぼ(好ましくは完全に)同じとなる。これに伴い、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、ビードベース121との間の、ゴム40のタイヤ径方向の厚みが、少なくとも一部のタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減することとなる。
本実施形態によれば、製造後に得られたタイヤ1をリムRに組み付けた状態(図3)において、ビードコア60のタイヤ径方向内側の面651とリムRのビードシートRbsとの間のゴム40の圧縮率、ひいては、タイヤ1のビード部12とリムRとの間の嵌合力を、主にタイヤ幅方向内側で、従来よりも高めることができ、全体的に嵌合力を向上させることができる。これにより、タイヤ1のビード部12とリムRとのフィット性を高め、ひいては、タイヤの運動性能や水密性を向上できる。
また、本例によれば、ビードコア60のビードワイヤ束62の周囲を囲む被覆層65が、加硫工程においてもほとんど軟化しない樹脂材料から構成されていることから、例えばビードコア60が樹脂材料を含んで構成されておらず、ビードワイヤ束62がゴムのみにより覆われている場合に比べて、加硫工程において、ビードコア60の形状が変わるのを大幅に抑制でき、ひいては、ビードコア60のタイヤ径方向内側の面651とビードベース成形面221との位置関係を、所期したとおりに維持することができる。これにより、製造後に得られたタイヤ1においても、ビードコア60のタイヤ径方向内側の面651とビードベース121との位置関係を、所期したとおりにできる。
また、本例によれば、ビードコア60のビードワイヤ束62の周囲を囲む被覆層65が、ゴムよりも遥かに硬く、またゴムよりも劣化しにくい、樹脂材料から構成されていることから、例えばビードコア60が樹脂材料を含んで構成されておらず、ビードワイヤ束62がゴムのみにより覆われている場合に比べて、製造時においてブラダー230の作用によってカーカス20がタイヤ径方向外側へ引っ張られることによってビードコア60の形状が崩れるのを、大幅に抑制できる。これにより、ビードコア60のタイヤ径方向内側の面651とビードベース成形面221との位置関係を、所期したとおりに維持することができる。また、製造後に得られたタイヤ1が長期にわたって使用されることによる、ビードコア60の形状の崩れをも、大幅に抑制できる。これにより長期の使用後も、タイヤ1のビード部12とリムRとのフィット性を高く維持でき、タイヤの運動性能や水密性を良好に維持できる。あるいは、ビードコア60の耐久性を従来と同等に維持しつつ、ビードコア60を小型化することも可能となる。
また、本例によれば、ビードコア60の一部が、ゴムよりも軽い樹脂材料から構成されていることから、例えばビードコア60が樹脂材料を含んで構成されておらず、ビードワイヤ束62がゴムのみにより覆われている場合に比べて、タイヤ1の軽量化ひいては低転がり抵抗化及び低燃費化が可能となる。
また、本例によれば、ビードコア60の被覆層65の内側で、各ビードワイヤ62aが被覆樹脂63により被覆されていることから、例えばビードコア60の被覆層65の内側で、各ビードワイヤ62aが被覆ゴムにより被覆されている場合に比べて、製造時や使用時においてビードコア60の形状をより確実に維持でき、ビードコア60の耐久性をさらに向上できるとともに、タイヤ1の軽量化や小型化がさらに可能となる。
また、本例では、ビードフィラ70も樹脂材料から構成されているので、仮にビードフィラ70がゴムから構成されている場合に比べて、タイヤ1の耐久性をさらに向上できるとともに、タイヤ1の軽量化や小型化がさらに可能となる。
なお、図2A及び図2Bに示す例では、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のうち、タイヤ幅方向両側に位置するタイヤ径方向内側のコーナ部65a、65bが、それぞれアール付けされた形状(湾曲形状)を有している。
このように、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のうち、タイヤ幅方向両側に位置するタイヤ径方向内側のコーナ部65a、65bのうち少なくともいずれか一方が、アール付けされた形状又は面取りされた形状を有していると、好適である。
仮に、コーナ部65a、65bがアール付けや面取りされた形状を有しておらず、角張った形状を有している場合、タイヤの製造時において、ブラダー230の作用によってカーカス20がタイヤ径方向外側へ引っ張られるときや、タイヤ1の使用時においてタイヤ1に荷重が掛かったとき等に、被覆層60のタイヤ径方向内側のコーナ部65a、65bの近傍のタイヤ構成部材(カーカス20やゴム)が、コーナ部65a、65bの鋭利な先端によって損傷を受けるおそれがある。コーナ部65a、65bのうち少なくともいずれか一方が、アール付けされた形状又は面取りされた形状を有していることにより、コーナ部65a、65bの近傍のタイヤ構成部材が、コーナ部65a、65bによって損傷を受けるのを、効果的に抑制できる。これにより、タイヤ1の耐久性を向上できる。
ただし、被覆層65のうち、タイヤ幅方向両側に位置するタイヤ径方向内側のコーナ部65a、65bが、角張った形状を有していてもよい。
ここで、上述のように、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のうち、タイヤ幅方向両側に位置するタイヤ径方向内側のコーナ部65a、65bのうち少なくともいずれか一方が、アール付けされた形状又は面取りされた形状を有している場合、本明細書において、「被覆層65のタイヤ径方向内側の面651」とは、アール付け又は面取りされた形状を有するコーナ部65a、65bを含まないものとし、すなわち、アール付け又は面取りされた形状を有するコーナ部65a、65bのタイヤ径方向最内端を、「被覆層65のタイヤ径方向内側の面651」のタイヤ幅方向の端とする。
例えば、図2A及び図2Bの例においては、「被覆層65のタイヤ径方向内側の面651」は、アール付けされた形状を有するタイヤ幅方向両側のコーナ部65a、65bのタイヤ径方向最内端どうしの間の面を指す。
図2Aに示す例では、加硫工程において、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、加硫金型200におけるビードベース成形面221とが、それぞれ、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、徐々にタイヤ径方向内側へ向かって延在している。
そして、上記の加硫工程を経て得られた図2Bの例のタイヤ1では、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、ビードベース121とが、それぞれ、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、徐々にタイヤ径方向内側へ向かって延在している。
これにより、タイヤ1のビード部12とリムRとの間の嵌合力をより向上できる。
ただし、この例に限られず、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651、加硫金型200におけるビードベース成形面221、及び、タイヤ1におけるビードベース121は、それぞれ、タイヤ幅方向に内側に向かうにつれて、任意の方向へ延在してよい。
図2Aの例では、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651が、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、徐々にタイヤ径方向内側へ向かって延在している。この場合、仮に、被覆層65のうち、タイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部65aがアール付け又は面取りされた形状を有していない場合、当該コーナ部65aの先端が鋭利になりすぎるおそれがある。そのため、被覆層65のうち、少なくとも、タイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部65aは、アール付けされた形状又は面取りされた形状を有していると、好適である。
これにより、上述のように、例えばタイヤに荷重が掛かったとき等に、被覆層65のコーナ部65aの近傍のタイヤ構成部材が、コーナ部65aによって損傷を受けるのを、効果的に抑制できる。
図2Aに示す例では、加硫工程において、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、加硫金型200のビードベース成形面221とが、互いに平行に、それぞれ直線状に延在している。そして、上記第1距離L1は、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651における、タイヤ幅方向全域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となる。
そして、上記の加硫工程を経て得られた図2Bの例のタイヤ1では、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、ビードベース121とが、互いに平行に、それぞれ直線状に延在している。そして、上記第2距離L2は、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651における、タイヤ幅方向全域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となる。これに伴い、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、ビードベース121との間の、ゴム40のタイヤ径方向の厚みが、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651における、タイヤ幅方向全域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となる。
図2A及び図2Bの例の場合、製造後のタイヤ1は、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651におけるタイヤ幅方向全域で、上記第2距離L2が一定となるので、タイヤ1をリムRに組み付けた状態において、ビード部12とリムRとの間の嵌合力を、タイヤ幅方向に沿ってほぼ均一にすることができる。これにより、ビード部12とリムRとの間の嵌合力を向上できる。
ただし、この例に限られず、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651、加硫金型200におけるビードベース成形面221、及び、タイヤ1におけるビードベース121は、それぞれ、タイヤ幅方向断面を観たときに、任意の非直線形状に沿って延在してよく、例えば、湾曲形状、波形状、1箇所以上で屈曲された屈曲形状等に沿って延在してよい。また、タイヤ幅方向断面を観たときに、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651の形状と、ビードベース成形面221及びビードベース121の形状とは、互いに異なるものでもよい。
図4A及び図4Bは、本発明の第1変形例を示しており、それぞれ図2A及び図2Bに対応する図である。
図4Aに示す例では、加硫工程において、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651のタイヤ径方向に対する傾斜角度θc(ただしθc≦90°)が、ビードベース成形面221のタイヤ径方向に対する傾斜角度θm(ただしθm≦90°)よりも、小さい(すなわち、θc<θm)。そして、上記第1距離L1は、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651における、タイヤ幅方向全域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、漸減する。その他の構成は、図2Aの例と同様である。
そして、上記の加硫工程を経て得られた図4Bの例のタイヤ1では、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651のタイヤ径方向に対する傾斜角度θcが、ビードベース121のタイヤ径方向に対する傾斜角度θr(ただしθr≦90°)よりも、小さい(すなわち、θc<θr)。そして、上記第2距離L2は、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651における、タイヤ幅方向全域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、漸減する。これに伴い、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、ビードベース121との間の、ゴム40のタイヤ径方向の厚みが、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651における、タイヤ幅方向全域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、漸減する。その他の構成は、図2Bの例と同様である。
図4A及び図4Bの第1変形例の場合、製造後のタイヤ1は、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651におけるタイヤ幅方向全域で、上記第2距離L2がタイヤ幅方向内側に向かうにつれて漸減するので、タイヤ1をリムRに組み付けた状態において、ビード部12とリムRとの間の嵌合力を、タイヤ幅方向外側に比べて、特にタイヤ幅方向内側で高くすることができ、ビード部12とリムRとの間の嵌合力をさらに向上できる。
なお、この例において、図示するように、被覆層65のうち、少なくとも、タイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部65aが、アール付けされた形状又は面取りされた形状を有していると、特に好適である。
図5A及び図5Bは、本発明の第2変形例を示しており、それぞれ図2A及び図2Bに対応する図である。
図5A及び図5Bに示す第2変形例では、図2A及び図2Bの例と同様に、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651が、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、徐々にタイヤ径方向内側へ向かって延在している。この場合、仮に、被覆層65のうち、タイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部65aが、アール付け又は面取りされた形状を有していない場合、当該コーナ部65aの先端が鋭利になりすぎるおそれがある。そこで、本例では、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のうち、タイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部65aのなすアール形状(湾曲形状)の曲率半径が、タイヤ幅方向外側かつタイヤ径方向内側のコーナ部65bのなすアール形状の曲率半径よりも、大きくされている。その他の構成は、図2A及び図2Bの例と同様である。なお、図2A及び図2Bの例では、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のうち、タイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部65aのなすアール形状の曲率半径が、タイヤ幅方向外側かつタイヤ径方向内側のコーナ部65bのなすアール形状の曲率半径と同じ又はそれより小さい。
図5A及び図5Bの第2変形例の場合、例えばタイヤに荷重が掛かったとき等に、被覆層65のコーナ部65aの近傍のタイヤ構成部材が、コーナ部65aによって損傷を受けるのを、図2A及び図2Bの例に比べて、より効果的に抑制できる。
図6A及び図6Bは、本発明の第3変形例を示しており、それぞれ図2A及び図2Bに対応する図である。
図6Aに示す第3変形例では、加硫工程において、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、加硫金型200のビードベース成形面221とが、それぞれ、タイヤ径方向内側に凸の湾曲形状に沿って延在している。そして、上記第1距離L1は、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651における、タイヤ幅方向全域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となる。
そして、上記の加硫工程を経て得られた図6Bの例のタイヤ1では、タイヤ幅方向断面を観たときに、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、ビードベース121とが、それぞれ、タイヤ径方向内側に凸の湾曲形状に沿って延在している。そして、上記第2距離L2は、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651における、タイヤ幅方向全域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となる。これに伴い、ビードコア60の被覆層65のタイヤ径方向内側の面651と、ビードベース121との間の、ゴム40のタイヤ径方向の厚みが、被覆層65のタイヤ径方向内側の面651における、タイヤ幅方向全域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となる。
図6A及び図6Bの第3変形例の場合においても、図2A及び図2Bの例と同様に、ビード部12とリムRとの間の嵌合力を、タイヤ幅方向に沿ってほぼ均一にすることができる。これにより、ビード部12とリムRとの間の嵌合力を向上できる。
上述した各例に限られず、加硫工程において、上記第1距離L1は、一部のタイヤ幅方向領域のみで、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減するようにされてもよい。また、空気入りタイヤ1は、上記第2距離L2が、一部のタイヤ幅方向領域のみで、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減するようにされてもよい。この場合でも、タイヤ1のビード部12とリムRとの間の嵌合力を、従来よりも高めることができる。
ただし、その場合、上述した各例のように、加硫工程において、上記第1距離L1が、少なくとも、ビードコア60のタイヤ幅方向中心CCPを跨ぐタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減すると、好適である。同様に、上述した各例のように、製造後の空気入りタイヤ1において、上記第2距離L2が、少なくとも、ビードコアのタイヤ幅方向中心CCPを跨ぐタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減すると、好適である。
ここで、「ビードコア60のタイヤ幅方向中心CCP」とは、タイヤ幅方向断面において、ビードコア60のタイヤ幅方向最内端とタイヤ幅方向最外端とのちょうど中間のタイヤ幅方向位置である。
これにより、タイヤ1のビード部12とリムRとの間の嵌合力を、ビードコア60におけるタイヤ幅方向内側で、ビードコア60におけるタイヤ幅方向外側と同等以上にすることができ、ひいては、全体的に嵌合力を効果的に向上できる。
また、図2A、図4A、図5A、図6Aの例のように、加硫工程において、ビードコア60のタイヤ幅方向中心CCPに対してタイヤ幅方向内側における上記第1距離L1の最小値は、ビードコア60のタイヤ幅方向中心CCPに対してタイヤ幅方向外側における上記第1距離L1の最小値と、等しい(図2A、図5A、図6Aの例が該当。)か又はそれより短い(図4Aの例が該当。)と、好適である。
同様に、製造後の空気入りタイヤ1において、ビードコア60のタイヤ幅方向中心CCPに対してタイヤ幅方向内側における上記第2距離L2の最小値は、ビードコア60のタイヤ幅方向中心CCPに対してタイヤ幅方向外側における上記第2距離L2の最小値と、等しい(図2B、図5B、図6Bの例が該当。)か又はそれより短い(図4Bの例が該当。)と、好適である。
これにより、タイヤ1のビード部12とリムRとの間の嵌合力を、ビードコア60におけるタイヤ幅方向内側で、ビードコア60におけるタイヤ幅方向外側と同等以上にすることができ、ひいては、全体的に嵌合力を効果的に向上できる。
ここで、図7A及び図7Bを参照しながら、ビードコア60を製造するためのビードコア製造工程の好適な例について、詳しく説明する。この例におけるビードコア製造工程は、図2A及び図2Bに示すコア・フィラ部材50を製造するものである。ただし、本発明では、本例とは異なるビードコア製造工程によりビードコア60を製造してもよい。
本例のビードコア製造工程は、環状体形成工程と、射出成形工程と、冷却工程と、を含んでいる。図7Aは、射出成形工程の様子を示しており、図7Bは、ビードコア製造工程により得られたコア・フィラ部材50を示している。
図示は省略するが、環状体形成工程では、1本以上のビードワイヤ62aを被覆樹脂63で被覆してなるストリップ部材64を巻回して、環状体61を形成する。図7Aに示す環状体61は、1本以上(図示例では3本)のビードワイヤ62aを被覆樹脂63で被覆してなるストリップ部材64が、例えば渦巻状に、巻回されてなり、環状体61の軸方向の断面で略長方形のストリップ部材64が、環状体61の径方向に3段積層されている。ここで、「環状体61の軸方向」とは、環状体61のなす略円環形状(渦巻形状)の中心軸線に平行な方向を指す。この例では、環状体61の軸方向に並ぶビードワイヤ62aは3本であるが、この場合に特に限定されることなく、ビードワイヤ62aの本数は、1本以上であればよい。
本例では、環状体形成工程において、溶融状態の被覆樹脂63をビードワイヤ62aの外周側に被覆し、冷却により固化させることによって、ストリップ部材64を形成する。ストリップ部材64の断面形状(ビードワイヤ62aの延在方向に直交する断面の形状)は、本例では、略長方形であるが、この例に限られず、例えば、略平行四辺形等の様々な形状とすることができる。ストリップ部材64の断面形状は、例えば押し出し機を用いて所期した形状に成形することができる。そして、環状体61は、ストリップ部材64を巻回して段積みすることにより形成することができ、段同士の接合は、例えば、熱板溶着等で被覆樹脂63を溶融させながらストリップ部材64を巻回して、溶融した被覆樹脂63を固化することにより行うことができる。あるいは、段同士を接着剤等により接着することにより接合することもできる。
環状体形成工程に次いで、射出成形工程では、環状体形成工程において形成した環状体61を、樹脂材料で被覆することにより、被覆層65と、被覆層65と一体のビードフィラ70とを、形成する。具体的には、図7Aに示すように、射出成形金型300のキャビティC300内に、上記環状体形成工程において形成した環状体61を配置し、加熱されて溶融した射出樹脂をゲート(図示せず)からキャビティC300に射出する。この間、環状体61は、図示しない冶具によって、キャビティC300内の所定の位置に固定されるとよい。
本例において、射出成形金型300は、その内表面が、コア・フィラ部材50の外表面を成形するように構成された成形面320なしている。より具体的に、射出成形金型300は、複数の射出成形金型部分310、311を備えており、各射出成形金型部分310、311の内表面は、それぞれ、成形面320の一部を構成している。射出成形金型300の成形面320は、ビードコア60の被覆層65の外表面を成形するように構成された被覆層成形面321と、ビードフィラ70の外表面を成形するように構成されたフィラ成形面322と、を有している。
射出成形工程に次いで、冷却工程では、被覆層65及びビードフィラ70を、冷却により固化させる。冷却工程後、完成したコア・フィラ部材50を射出成形金型300から取り出す。図7Bに示すように、コア・フィラ部材50におけるビードコア60は、環状体61が、該環状体61の周囲が固化した被覆層65により覆われた構成となっている。また、被覆層65の径方向外側には、ビードフィラ70が被覆層65と一体に構成されている。
本例のビードコアの製造方法によれば、段積みした環状体61が、上記冷却工程において、その周囲に射出された被覆層65による熱収縮の力を受ける。これにより、周囲の被覆層65によって環状体61を締め付けることができる。そして、ビードコア60は、環状体61の周囲を、固化した被覆層65で覆った構成となっている。このため、タイヤの横力等の外力に対して、周囲の固化した被覆層65が環状体61を保護することができるのに加え、周囲の固化した被覆層65で締め付けて環状体61の形状の崩れを抑制することができる。よって、耐久性の高いビードコア60を得ることができる。
また、本例では、ビードフィラ70を被覆層65とともに成形するので、ビードフィラ70の製造工程を別途設ける必要がなく、また、他のタイヤ構成部材と組み立てる組立成型工程においても、ビードコア60とビードフィラ70を一部品として扱うことができ、製造性を向上できる。
ただし、上述のように、ビードコア製造工程において、ビードフィラ70を製造しなくてもよく、その場合、射出成形工程に用いる射出成形金型300は、フィラ成形面322を省略した構成とすればよい。その場合、樹脂材料からなるビードフィラ70を別途射出成形により製造し、ビードコア60の被覆層65に溶着又は接着剤等により接着してもよい。
なお、より簡易に、耐久性の高いビードコア60を得る観点からは、被覆層65は、被覆樹脂63と同じ樹脂材料から構成されることが好ましい。被覆層65と被覆樹脂63とを溶着又は接着し易いからである。
一方、ビードコア60の硬度を調整しやすくする観点からは、被覆層65は、被覆樹脂63とは異なる樹脂材料から構成されることが好ましい。ここで、上述のように、本明細書における「樹脂材料」は、ゴム40より硬度が大きい。このため、ビードコア60と周囲のゴム40との剛性差を緩和するためには、ゴム40と直接隣接する被覆層65は、被覆樹脂63より硬度が小さい(ゴム40の硬度に近い)ことが好ましい。
一方で、熱収縮の効果をより一層得るためには、被覆層65は、被覆樹脂63より硬度が大きいことが好ましい。
あるいは、被覆層65は、ゴム40との接着性の高い樹脂材料を用いることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法、及び、空気入りタイヤは、例えば乗用車用空気入りタイヤ等、任意の種類の空気入りタイヤに利用できるものである。
1’:未加硫タイヤ(タイヤ)、 1:空気入りタイヤ(タイヤ)、 10’、10:トレッド部、 11’、11:サイドウォール部、 12’、12:ビード部、 20:カーカス、 20a:本体部、 20b:折り返し部、 30:ベルト、 40’:未加硫ゴム、 40:ゴム、 50:コア・フィラ部材、 60:ビードコア、 61:環状体、 62a:ビードワイヤ、 62:ビードワイヤ束、 63:被覆樹脂、 64:ストリップ部材、 65:被覆層、 65a、65b:コーナ部、 70:ビードフィラ、 121:ビードベース、 200:加硫金型、 210、211、212:加硫金型部分、 220:タイヤ外表面成形面、 221:ビードベース成形面、 230:ブラダー、 300:射出成形金型、 310、311:射出成形金型部分、 320:成形面、 321:被覆層成形面、 322:フィラ成形面、 651:被覆層のタイヤ径方向内側の面、 C200、C300:キャビティ、 CCP:ビードコアのタイヤ幅方向中心、 CL:タイヤ赤道面、 L1:タイヤ径方向距離(第1距離)、 L2:タイヤ径方向距離(第2距離)、 R:リム、 Rbs:ビードシート

Claims (8)

  1. 未加硫タイヤを加硫金型内で加硫する加硫工程を含む、空気入りタイヤの製造方法であって、
    前記未加硫タイヤは、タイヤ幅方向断面を観たときに、前記未加硫タイヤのビードコアが、ビードワイヤ束と、前記ビードワイヤ束の周囲を囲むとともに樹脂材料から構成された被覆層と、を有しており、
    前記加硫工程において、前記ビードコアの前記被覆層のタイヤ径方向内側の面と、前記加硫金型におけるビードベース成形面との間の、タイヤ径方向距離が、少なくとも一部のタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減する、空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記加硫工程において、前記ビードコアのタイヤ幅方向中心に対してタイヤ幅方向内側における前記タイヤ径方向距離の最小値は、前記ビードコアのタイヤ幅方向中心に対してタイヤ幅方向外側における前記タイヤ径方向距離の最小値と等しいか又はそれより短い、請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記加硫工程において、前記ビードコアの前記被覆層のタイヤ径方向内側の面と、前記加硫金型における前記ビードベース成形面とは、それぞれ、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、徐々にタイヤ径方向内側へ向かって延在する、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  4. 前記未加硫タイヤの前記ビードコアは、タイヤ幅方向断面を観たときに、前記被覆層におけるタイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部が、アール付け又は面取りされた形状を有している、請求項3に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  5. タイヤ幅方向断面を観たときに、ビードコアが、ビードワイヤ束と、前記ビードワイヤ束の周囲を囲むとともに樹脂材料から構成された被覆層と、を有しており、
    前記ビードコアの前記被覆層のタイヤ径方向内側の面と、ビードベースとの間の、タイヤ径方向距離が、少なくとも一部のタイヤ幅方向領域で、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、一定となるか又は漸減する、空気入りタイヤ。
  6. 前記ビードコアのタイヤ幅方向中心に対してタイヤ幅方向内側における前記タイヤ径方向距離の最小値は、前記ビードコアのタイヤ幅方向中心に対してタイヤ幅方向外側における前記タイヤ径方向距離の最小値と等しいか又はそれより短い、請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ビードコアの前記被覆層のタイヤ径方向内側の面と、前記ビードベースとは、それぞれ、タイヤ幅方向内側に向かうにつれて、徐々にタイヤ径方向内側へ向かって延在する、請求項5又は6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記ビードコアは、タイヤ幅方向断面を観たときに、前記被覆層におけるタイヤ幅方向内側かつタイヤ径方向内側のコーナ部が、アール付け又は面取りされた形状を有している、請求項7に記載の空気入りタイヤ。
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