JP2019000900A - コンタクトチップ - Google Patents
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Abstract
【課題】導電性の悪い溶接ワイヤに対して電蝕による摩耗を防止して寿命を延ばしたコンタクトチップを提供すること。【解決手段】ハウジング2と、このハウジング2に着脱可能に結合されたアダプター3とから構成され、ハウジング2には、その先端に溶接ワイヤ4の線径に対応する第1の挿通孔5を形成するとともに、第1の挿通孔5に続く太径の嵌入孔6を形成し、前記アダプター3には、先端に前記嵌入孔6に嵌入される突起部8を形成するとともに、前記第1の挿通孔5と略同径の第2の挿通孔11を形成し、前記ハウジング2の嵌入孔6にアダプター3の突起部8を嵌入して結合することによって、第1の挿通孔5と、ハウジング2の第1の挿通孔5の後端とアダプター3の突起部8の先端との間に形成される空間部12と、第2の挿通孔11とによってコンタクトチップ1を貫通する挿通孔を形成した【選択図】図1
Description
本発明は、溶接ワイヤを案内するとともに、溶接ワイヤに溶接電流を供給するアーク溶接用のコンタクトチップに関するものである。
従来、アーク溶接用のコンタクトチップとしては、図3に示すように、銅合金製の本体51の中心軸方向に、先端の細径部52と、基端から先端に向かって伸びる太径部53と細径部52と太径部53を連結する先端に向けて細くなる連結部54からなる挿通孔55を形成し、溶接ワイヤを挿通孔55に挿通し、基端から先端方向に送ることにより、太径部53では壁面での接触を減らし、先端の細径部52の壁面で接触をすることによって溶接ワイヤに通電し、溶接していた。(例えば、特許文献1参照)
前記のものでは、溶接ワイヤは挿通孔55の先端の細径部52での給電がメインになり、溶接ワイヤは、基端側の太径部53では壁面に接触が少ないため、先端の細径部52で給電されるので、銅メッキの溶接ワイヤでは給電ロスを減らすことができるという効果を有しているが、ステンレスの溶接ワイヤ、ノーメッキの溶接ワイヤ等では、溶接ワイヤの導電性が悪いため、電蝕による摩耗のためコンタクトチップの寿命が短いという問題があった。
本発明は、前記の問題を解決し、ステンレスワイヤ、ノーメッキワイヤ等の導電性が悪い溶接ワイヤに適しており、導電性の悪い溶接ワイヤに対して電蝕による摩耗を防止して寿命を延ばしたコンタクトチップを提供することを目的になされたものである。
上記課題を解決するためになされた本発明のコンタクトチップは、溶接ワイヤを挿通する挿通孔を、軸方向に貫通形成したコンタクトチップにおいて、ハウジングと、このハウジングに着脱可能に結合されたアダプターとから構成され、ハウジングには、その先端に溶接ワイヤの線径に対応する第1の挿通孔を形成するとともに、第1の挿通孔に続く太径の嵌入孔を形成し、前記アダプターには、先端に前記嵌入孔に嵌入される突起部を形成するとともに、前記第1の挿通孔と略同径の第2の挿通孔を形成し、前記ハウジングの嵌入孔にアダプターの突起部を嵌入して結合することによって、第1の挿通孔と、ハウジングの第1の挿通孔の後端とアダプターの突起部の先端との間に形成される空間部と、第2の挿通孔とによってコンタクトチップを貫通する挿通孔を形成したことを特徴とするものである。
本発明では、ハウジングと、このハウジングに着脱可能に結合されたアダプターとから構成され、ハウジングには、その先端に溶接ワイヤの線径に対応する第1の挿通孔を形成するとともに、第1の挿通孔に続く太径の嵌入孔を形成し、前記アダプターには、先端に前記嵌入孔に嵌入される突起部を形成するとともに、前記第1の挿通孔と略同径の第2の挿通孔を形成し、前記ハウジングの嵌入孔にアダプターの突起部を嵌入して結合することによって、第1の挿通孔と、ハウジングの第1の挿通孔の後端とアダプターの突起部の先端との間に形成される空間部と、第2の挿通孔とによってコンタクトチップを貫通する挿通孔を形成したことにより、導電性の悪い溶接ワイヤに対して寿命を延ばことができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図1及び図2に基づいて説明すると、1は銅合金製のコンタクトチップであり、コンタクトチップ1は、ハウジング2とこのハウジング2に着脱可能に結合されたアダプター3によって構成されている。
前記ハウジング2は、先端部に、溶接ワイヤ4の線径に対応した孔径の第1の挿通孔5が中心部軸方向に形成されるとともに、第1の挿通孔5に連通した大径の嵌入孔6が形成され、第1の挿通孔5と嵌入孔6にて、ハウジング2の中心部軸方向に貫通する挿通孔が形成され、また嵌入孔6の後部にはねじ部7が形成されている。
また、前記アダプター3は、先端に前記ハウジング2の嵌入孔6に嵌入される突起部8が形成され、この突起部8の後部外面には前記嵌入孔6のねじ部7に螺合されるねじ部9が形成されるとともに、アダプター3の後部には図示されていないトーチに螺合してコンタクトチップ1を取付けるねじ部10が形成されており、アダプター3の中心部軸方向にはハウジング2の第1の挿通孔5と略同径の第2の挿通孔11が形成されている。
次に、コンタクトチップ1の組立方法について説明すると、ハウジング2の嵌入孔6にアダプター3の突起部8を嵌め込み、ハウジング2の嵌入孔6のねじ部7にアダプター3の突起部8のねじ部9を螺合して、ハウジング2にアダプター3を結合する。このとき、ハウジング2の第1の挿通孔5後端とアダプター3の突起部8の先端との間に空間部12が形成され、第1の挿通孔3と、空間部12と、第2の挿通孔11とでコンタクトチップ1を中心部軸方向に貫通する挿通孔13が形成され、この挿通孔13に溶接ワイヤ4が挿通される。
尚、前記実施の形態では、例えば、溶接ワイヤの線径φ1.2に対して、第1の挿通孔5の孔径はφ1.32mmで、第2の挿通孔11の孔径はφ1.28mmであり、また、ハウジング2には20μのメッキが施され、ハウジング2の表面をアダプター3の表面より高硬度としている。
本発明のコンタクトチップ1は、溶接ワイヤ4の挿通孔13を、溶接ワイヤ4の線径に対応する孔径の第1の挿通孔5と、第1の挿通孔5と、略同径の第2の挿通孔11と、第1の挿通孔5と第2の挿通孔11との間に設けた空間部12とにより形成したので、入側のアダプター3の挿通孔11の壁面と、この挿通孔11と空間12を介して連結された出側のハウジング2の挿通孔5の壁面から溶接ワイヤ4への給電が行われ、また空間部12が絶縁及び断熱部となり、コンタクトチップ1をハウジング2とアダプター3の2部材により形成したので、先端のハウジング2は主に硬度を確保し、アダプター3は給電を確保するようにしている。
以上のように、本発明では、ハウジング2と、このハウジング2に着脱可能に結合されたアダプター3とから構成され、ハウジング2には、その先端に溶接ワイヤ4の線径に対応する第1の挿通孔5を形成するとともに、第1の挿通孔5に続く嵌入孔6を形成し、前記アダプター3には、先端に前記嵌入孔6に嵌入される突起部8を形成するとともに、前記第1の挿通孔5と略同径の第2の挿通孔11を形成し、前記ハウジング2の嵌入孔6にアダプター3の突起部8を嵌入して結合することによって、第1の挿通孔5と、ハウジング2の第1の挿通孔5の後端とアダプター3の突起部8の先端との間に形成される空間部12と、第2の挿通孔11とによってコンタクトチップ1を中心部軸方向に貫通する挿通孔13を形成したので、溶接ワイヤへの給電を、第1の挿通穴5だけではなく、第2の挿通孔11でも行い、さらに、コンタクトチップ1先端の第1の挿通孔5と第2の挿通孔11との間に空間部12を設けたので、空間部12の空気が絶縁の働きをするので、ハウジング2の第1の挿通孔5の壁部と、アダプター3の挿通穴11の壁部とから給電されるので、電蝕が防止され、かつハウジング2の表面硬度硬くできるのでコンタクトチップの寿命が長くなる。
1 コンタクトチップ
2 ハウジング
3 アダプター3
4 溶接ワイヤ
5 第1の挿通孔
6 嵌入孔
7 ねじ部
8 突起部
9 ねじ部
10 ねじ部
11 第2の挿通孔
12 空間部
13 挿通孔
2 ハウジング
3 アダプター3
4 溶接ワイヤ
5 第1の挿通孔
6 嵌入孔
7 ねじ部
8 突起部
9 ねじ部
10 ねじ部
11 第2の挿通孔
12 空間部
13 挿通孔
Claims (1)
- 溶接ワイヤの挿通する挿通孔を、軸方向に貫通形成したコンタクトチップにおいて、ハウジングと、このハウジングに着脱可能に結合されたアダプターとから構成され、ハウジングには、その先端に溶接ワイヤの線径に対応する第1の挿通孔を形成するとともに、第1の挿通孔に続く太径の嵌入孔を形成し、前記アダプターには、先端に前記嵌入孔に嵌入される突起部を形成するとともに、前記第1の挿通孔と略同径の第2の挿通孔を形成し、前記ハウジングの嵌入孔にアダプターの突起部を嵌入して結合することによって、第1の挿通孔と、ハウジングの第1の挿通孔の後端とアダプターの突起部の先端との間に形成される空間部と、第2の挿通孔とによってコンタクトチップを貫通する挿通孔を形成したことを特徴としたコンタクトチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017129836A JP2019000900A (ja) | 2017-06-14 | 2017-06-14 | コンタクトチップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017129836A JP2019000900A (ja) | 2017-06-14 | 2017-06-14 | コンタクトチップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019000900A true JP2019000900A (ja) | 2019-01-10 |
Family
ID=65004518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017129836A Pending JP2019000900A (ja) | 2017-06-14 | 2017-06-14 | コンタクトチップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019000900A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000061639A (ja) * | 1998-08-19 | 2000-02-29 | Nippon Contact Chip Seisakusho:Kk | 電気溶接機のコンタクトチップ |
WO2016103917A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-06-30 | 新光機器株式会社 | 溶接用コンタクトチップ |
-
2017
- 2017-06-14 JP JP2017129836A patent/JP2019000900A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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WO2016103917A1 (ja) * | 2014-12-25 | 2016-06-30 | 新光機器株式会社 | 溶接用コンタクトチップ |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210727 |
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