JP2011016158A - 溶接用トーチ - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接点の狙いずれがなく溶接ワイヤにおける給電点と溶接点間の距離を一定に保つことができて、溶接スパッタの発生量を大幅に軽減させたり被溶接部位における品質向上を図ること等が可能な溶接用トーチを提供する。
【解決手段】チップボディ、給電チップ及びノズル等を備えた溶接用トーチであって、給電チップは、先端側が3分割以上で等分割されてバネ性を有し中心部分にワイヤ挿通孔が形成されたコレットチップと、該コレットチップの外側に装着され先端側が3分割以上で等分割されてバネ性を有し、コレットチップのワイヤ挿通孔に対して軸直角方向内方に加圧力を作用させることが可能なスプリングコレットを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、消耗電極式ガスシールドアーク溶接等において使用される溶接用トーチに関する。
従来、ガスシールドアーク溶接に使用される溶接用トーチとしては、例えば図11に示すものが使用されている。この溶接用トーチ101は、トーチボディ102に装着されたチップボディ103の先端に給電チップ106が装着され、この給電チップ106の先端側には、溶接ワイヤ108を供給するためのワイヤ挿通孔10aが設けられている。また、インシュレータ104は、チップボディ103のネジ部にトーチボディ102先端と接するように装着され、オリフィス105は、チップボディ103の先端側を覆うように装着され、さらに、ノズル107は、オリフィス105と給電チップ106を囲むようにインシュレータ104を介して装着されている。
そして、溶接用トーチ101の先端に装着された給電チップ106のワイヤ挿通孔106aに溶接ワイヤ108が接触することにより、溶接ワイヤ108に溶接電流が供給されるようになっている。このとき、溶接ワイヤ108は、その種類やワイヤ経路であるコンジットケーブルの状態、あるいはトーチボディ102の形状、溶接用ロボットの溶接時の姿勢、さらには半自動溶接時の姿勢等の要因によって曲がり度合いが一定でないため、給電チップ106のワイヤ挿通孔106aにおける溶接ワイヤ108との接触点が一定にならないといった状況が発生する。これにより、給電チップ106のワイヤ挿通孔106aと溶接ワイヤ108との接触点から溶接点までのワイヤ突出長さが変動し、その結果として抵抗発熱及びアーク長も変動してしまい安定した溶接ビードが得られ難くなる。
また、前述した要因によって溶滴移行が不安定になると、溶接スパッタの発生量が多くなり、溶接用トーチ101の先端部においてノズル107や給電チップ106に溶接スパッタが多く付着するため、ガスシールド効果の低下や給電チップ106の温度上昇が著しくなり、ワイヤ挿通孔106aの偏摩耗が加速度的に進行し、給電チップ106の寿命が短くなると共に、溶接点の狙いずれ等が生じ、溶接部位の品質及び溶接継手強度の低下に繋がることになる。
そこで、これらの不具合を解消するために、これまで様々な強制給電方式が提案されてきた。例えば給電チップ内におけるワイヤ挿通孔の後部(基端側)に比較的広めの空間を設け、その部分に板バネや突起部を設けたり、ワイヤ挿通孔の一部を斜めに形成する等して、溶接ワイヤを一定の方向に押圧あるいは片寄らせて送給することで、給電チップのワイヤ挿通孔と溶接ワイヤとの接触点を一定に保ち、溶接電流・電圧を安定させる方式のもの(方式Aという)がある。
また、他の方式としては、強制加圧給電を目的とした給電チップにおいて、ワイヤ挿通孔を含む先端側が軸心方向(縦方向)に2分割または複数に等分割されているもの、またその一部が軸直角方向に分割されて可動式分割片であるもの、給電チップ全体が軸心方向に沿って等分割されているもの、等分割された部分の一箇所あるいは複数箇所においてC形リング状の板バネやその他の固定用リングにて拘束したもの(方式Bという)がある。
また、強制加圧給電を目的とした給電チップのうち、ワイヤ挿通孔を含む先端側や後端側あるいは給電チップ全体が軸心方向(縦方向)に2分割または複数に等分割されている給電チップにおいて、その加圧方向が圧縮コイルバネを使用して溶接ワイヤ送給方向またはその逆方向に加圧力を作用させ、給電チップの先端外周または後端外周及びその両方あるいはその中間付近外周にテーパ形状部を有し、そのテーパ形状部と面接触する傾斜面を設けたチップホルダー、または加圧軸あるいはチップケースにて給電チップを押圧することにより、給電チップのワイヤ挿通孔が軸直角方向内方に押圧され溶接ワイヤに強制加圧給電を行う方式のもの(方式Cという)もある。なお、溶接用トーチに関する公報としては、例えば特許文献1がある。
特開2003−112261号公報
しかしながら、前記方式Aの強制加圧給電方式においては、給電チップのワイヤ挿通孔における摩耗が一方向に片寄ってしまうため、非溶接部位に対して狙いずれが生じる。また、溶接ワイヤへの給電が限られた方向からしか行われないため、比較的高い電流域における溶接作業において給電チップの温度が上昇した際に、ワイヤ挿通孔の偏摩耗の度合いが著しくなり給電チップの寿命が短くなる等の問題を有している。
また、前記方式Bの強制加圧給電方式においては、給電チップのワイヤ挿通孔における軸直角方向内方に作用する加圧力が一定ではなく、給電チップのワイヤ挿通孔の摩耗状況は溶接ワイヤの送給量が増加するにつれて片寄りが生じる。その結果、給電チップのワイヤ挿通孔とその先にある絶縁性及び耐摩耗性を有するチップホルダーあるいは同様の機能を有するワイヤガイド等におけるワイヤ挿通孔との間に芯ずれが生じ、溶接ワイヤの削れ粕の発生量が増大したりワイヤガイドの割れ等の問題が発生する。これらの問題は、給電チップ全体が軸心方向に沿って等分割されているものの方が顕著に表れ、また、給電チップの一部が可動式分割片になっているものについてもそれに類似した傾向にある。
さらに、前記方式Cの強制加圧給電方式においては、溶接ワイヤの外周が均一に押圧されていて常に中心に位置させることが可能であるため、被溶接部位に対する狙いずれはほとんどないと考えられる。しかし、給電チップへの給電は、給電チップ外周のテーパ形状部と面接触する傾斜面を有するチップホルダーまたはチップケースであったり、給電チップの後端側(基端側)に割溝及び後端外周にテーパ形状部があり、加圧軸先端内側のテーパ形状部によって給電チップが押圧される場合には、チップホルダー内側の軸直角面と給電チップ先端側の軸直角面との面接触であったりするため、圧縮コイルバネで加圧される程度の不安定な給電面の接触によって溶接電流が給電チップに供給されることになる。この場合、比較的高い電流域における溶接作業において給電チップの温度が上昇した際に、ワイヤ挿通孔の摩耗度合いが著しくなり、給電チップの寿命が短くなる等の問題を有している。
また、この方式Cの場合、加圧方法が圧縮コイルバネを使用し、溶接ワイヤ送給方向またはその逆方向に加圧力を作用させ、給電チップのテーパ形状部と面接触する傾斜面を設けた相手の部材から押圧されることにより、給電チップのワイヤ挿通孔が軸直角方向に押圧され溶接ワイヤへの加圧力を発生させるため、圧縮コイルバネによって溶接ワイヤ送給方向に加圧される場合には、溶接ワイヤが給電チップによって軸直角方向内方への加圧力を受けたままチップホルダーに給電チップを押し付ける方向に進むことになり、溶接ワイヤ外周における給電チップのワイヤ挿通孔から受ける実質的な加圧力より強い加圧力で押圧されることになる。この加圧力は、初期的には設定以上が溶接ワイヤに作用するが、給電チップのワイヤ挿通孔の摩耗に伴い著しく加圧力が低下する可能性も考えられる。また、溶接ワイヤ送給方向と逆方向に加圧される場合には、前述の状況とは逆に初期段階から設定加圧力を下回るものと考えられる。つまり、この方式Cでは、溶接ワイヤの送給速度の変化に伴い給電チップのワイヤ挿通孔が軸直角方向内方に押圧され溶接ワイヤ外周上に作用する加圧力が変動してしまうという問題を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、溶接点の狙いずれがなく溶接ワイヤにおける給電点と溶接点間の距離を一定に保つことができて、溶接スパッタの発生量を大幅に軽減させたり被溶接部位における品質向上を図ること等が可能な溶接用トーチを提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、トーチボディの先端に装着されるチップボディと、該チップボディの先端に装着されチップホルダーを有する給電チップと、該給電チップを囲むように前記チップボディに装着されるノズルと、を備えた溶接用トーチであって、前記給電チップは、先端側が3分割以上で等分割されてバネ性を有し中心部分にワイヤ挿通孔が形成されたコレットチップと、該コレットチップの外側に嵌装され先端側が3分割以上で等分割されてバネ性を有し、前記コレットチップのワイヤ挿通孔に対して軸直角方向内方に加圧力を作用させることが可能なスプリングコレットと、を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記コレットチップが、前記チップボディに直接ネジ接続されるか、もしくはコレットチップがネジ接続可能なコレットボディを介してネジ接続されていることを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、前記チップホルダーとスプリングコレットとの間に、絶縁性及び耐摩耗性のワイヤガイドが格納されていることを特徴とする。さらに、請求項4に記載の発明は、前記コレットチップのワイヤ挿通孔の内径が、前記溶接ワイヤの外径より若干小さい寸法に設定されていることを特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、前記スプリングコレットが、軸心方向の貫通孔を有し、該貫通孔の内径が前記コレットチップの外径より若干小さい寸法に設定されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記スプリングコレットが、前記チップホルダーの内面から所定寸法離間した状態でチップホルダー内に格納されていることを特徴とする。また、請求項7に記載の発明は、前記チップホルダーが、その軸心位置の先端側にワイヤ挿通孔を有し、該ワイヤ挿通孔の内径が前記コレットチップのワイヤ挿通孔の内径よりも大きい寸法に設定されると共に、該ワイヤ挿通孔のワイヤ導入口が円錐テーパ面で形成されていることを特徴とする。さらにまた、請求項8に記載の発明は、前記ワイヤガイドが、その軸心位置にワイヤ挿通孔を有し、該ワイヤ挿通孔の内径が前記コレットチップのワイヤ挿通孔の内径より大きい寸法に設定されると共に、該ワイヤ挿通孔のワイヤ導入口が円錐テーパ面で形成されていることを特徴とする。また、請求項9に記載の発明は、前記コレットチップとスプリングコレット及びチップホルダーからなる組立体が、前記コレットチップが装着されるコレットボディを介してもしくは直接チップボディに着脱可能に装着されていることを特徴とする。
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、給電チップが、先端側が3分割以上で等分割されてバネ性を有するコレットチップと、このコレットチップの外側に嵌装されてバネ性を有してコレットチップのワイヤ挿通孔に対して軸直角方向内方に加圧力を作用させることが可能なスプリングコレットとを有するため、溶接ワイヤを常にワイヤ挿通孔の中心に位置させてコレットチップのワイヤ挿通孔と溶接ワイヤとの接触点を一定に保つことができ、溶接電流・電圧を安定させることができる。
また、コレットチップの外側に先端側が軸心方向に3分割以上で等分割され軸直角方向内方に作用する円筒状のスプリングコレットが配置されているため、コレットチップの温度上昇が軽減されると共に溶接ワイヤの送給に伴うコレットチップのワイヤ挿通孔の摩耗による軸直角方向内方に作用する加圧力を補って加圧力を最適に維持することができる。さらに、コレットチップやスプリングコレットを覆うように、絶縁性及び耐摩耗性を有するチップホルダーが装着されているため、溶接時におけるコレットチップへの熱影響を大幅に軽減したり溶接スパッタの飛来から守ることができて、溶接点の狙いずれがなく溶接ワイヤにおける給電点と接触点間の距離を一定に保つことができる。
これらにより、溶接時におけるコレットチップ(給電チップ)への熱影響を最小限に押さえることができて、コレットチップの長寿命化を図ることができ、溶接作業時における給電チップの交換頻度が少なくなり例えば溶接ロボットの稼働率を向上させることができる。加えて、溶接電流・電圧の安定化に伴い溶接スパッタの発生量を大幅に軽減させることができると共に、溶接継手強度が安定して、被溶接部位における溶接品質の向上を図ることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、給電チップのコレットチップがチップボディに直接ネジ接続されるか、もしくはコレットボディを介してネジ接続されているため、コレットチップへのより安定した給電が可能となる。
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、チップホルダーとスプリングコレットとの間に絶縁性及び耐摩耗性のワイヤガイドが格納されているため、ワイヤガイドによりコレットチップのワイヤ挿通孔と溶接ワイヤとの接触点(給電点)から溶接点までの距離を通常より長く設定できて、溶接ワイヤへの予熱効果が得られ、溶接部位への溶滴移行がより安定すると共に、溶接スパッタの発生量を軽減することができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、コレットチップのワイヤ挿通孔の内径が溶接ワイヤの外径より若干小さい寸法に設定されているため、溶接ワイヤをコレットチップのワイヤ挿通孔の中心に簡単に位置させて、コレットチップのワイヤ挿通孔と溶接ワイヤとの接触点を一定に保つことができ、溶接電流・電圧を一層安定させることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4に記載の発明の効果に加え、スプリングコレットの貫通孔の内径がコレットチップの外径より若干小さい寸法に設定されているため、スプリングコレットによりコレットチップ先端側の外周上を均等に押圧することで、溶接ワイヤをコレットチップのワイヤ挿通孔の中心に常に位置させることができると共に、溶接ワイヤの送給に伴うコレットチップのワイヤ挿通孔の摩耗が進行しても、最適な加圧力を維持することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5に記載の発明の効果に加え、スプリングコレットがチップホルダーの内面から所定寸法離間した状態で格納されているため、スプリングコレットが溶接時における熱影響を受け易いチップホルダー内面から離間された状態となり、コレットチップ外周面との接触部を介して溶接ワイヤから伝わる熱によるコレットチップの温度上昇を抑えることができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、請求項1ないし6に記載の発明の効果に加え、チップホルダーのワイヤ挿通孔の内径がコレットチップのワイヤ挿通孔の内径よりも大きい寸法に設定されると共に、該ワイヤ挿通孔のワイヤ導入口が円錐テーパ面で形成されているため、溶接ワイヤのチップホルダーのワイヤ挿通孔への詰まりや溶着等を防止することができると共に、溶接時に発生する熱及び溶接スパッタの飛来からコレットチップを保護することができる。
また、請求項8に記載の発明によれば、請求項3ないし7に記載の発明の効果に加え、ワイヤガイドのワイヤ挿通孔の内径がコレットチップのワイヤ挿通孔の内径より大きな寸法に設定されると共に、該ワイヤ挿通孔のワイヤ導入口が円錐テーパ面で形成されているため、溶接ワイヤのワイヤカイドのワイヤ挿通孔への詰まりや溶着等を防止することができると共に、ワイヤガイドがチップホルダー内において軸心方向と平行に僅かに可動することができて、溶接時にワイヤガイド及びチップホルダーの前端面に飛来する溶接スパッタが大量に付着して堆積するのを防止することができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、請求項1ないし8に記載の発明の効果に加え、コレットチップ、スプリングコレット、チップホルダー等の各部品からなる組立体が、チップボディに着脱可能に装着されているため、各部品を予め組み立てることで得られた組立体を既存のチップボディに交換装着するだけで使用できて、組立体や溶接用トーチの汎用性を向上させることができると共に、組立体を例えば補給部品等として供給することができる。
本発明に係わる溶接用トーチの一実施形態を示す断面図 同その給電チップの拡大断面図 同溶接用トーチの分解断面図 同その分解斜視図 同コレットボディー、コレットチップ及びスプリングコレットの斜視図 同コレットチップの正面図及び側面図 同スプリングコレットの正面図及び側面図 本発明に係わる溶接用トーチの他の実施形態を示す断面図 同その給電チップの拡大断面図 同溶接用トーチの分解断面図 従来の溶接用トーチの断面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明に係わる溶接用トーチの一実施形態を示している。図1〜図4に示すように、溶接用トーチ1は、トーチボディ2の先端に装着されたチップボディ3と、このチップボディ3の先端にインシュレータ4及びオリフィス5を介して装着された給電チップ6と、この給電チップ6を囲むように装着されたノズル7等を備えている。
前記トーチボディ2及びチップボディ3は、銅等の導電性材料により形成され、トーチボディ2の先端側に形成されたネジ孔2aに、チップボディ3の基端側に設けたネジ部3aがネジ接続されることにより、チップボディ3がトーチボディ2に着脱可能に装着(締結)されている。また、前記インシュレータ4は、軸心位置に貫通孔4aを有して絶縁材で形成され、軸心位置に貫通孔5aを有するオリフィス5と共にチップボディ3の外周面に嵌装されることで、ノズル7とチップボディ3を電気的に絶縁する機能を有している。なお、トーチボディ2とチップボディ3の軸心位置には、溶接ワイヤ(図1参照)等が挿通される貫通孔2b、3bが軸心方向にそれぞれ形成されている。
前記給電チップ6は、その基端側外周に設けたネジ部10aが、前記チップボディ3の先端側のネジ孔3cにネジ接続されることにより、チップボディ3に着脱可能に装着された銅等の導電性材料からなるコレットボディ10を有している。このコレットボディ10の先端側に、コレットチップ11、スプリングコレット12、ワイヤガイド13及びチップホルダー14が装着されている。前記コレットボディ10は、図5(a)に示すように、その基端側の外周面に取付用の前記ネジ部10aが設けられると共に、その先端側の内外面にはネジ孔10bとネジ部10cが設けられている。なお、コレットボディ10の軸心位置にはワイヤ挿通孔10d(図2参照)が形成され、このワイヤ挿通孔10dのワイヤ導入口には円錐テーパ面20が形成されている。
このコレットボディ10のネジ孔10bに、前記コレットチップ11の基端側外周に設けたネジ部11aがネジ接続されることにより、コレットボディ10にコレットチップ11が着脱可能に装着されている。コレットチップ10は、銅等の導電性材料により形成され、図5及び図6に示すように、基端側に取付用の前記ネジ部11aが設けられ、また、先端側の外周面には軸心方向に沿って所定長さ(全長の半分以上の長さ)のすり割り15が断面十字位置に先端側に開口する状態で設けられている。この4本のすり割り15により、コレットチップ11の先端側に等分割された4つの分割部15aが形成され、すり割り15の隙間寸法に応じて分割部15aが図6(b)の矢印イ方向である軸直角方向内方に変形可能、すなわち4つの分割部15aがバネ性を有するように形成されている。
また、コレットチップ11は、その軸心位置にワイヤ挿通孔16が設けられ、このワイ挿通孔16は、基端側に設けられた径大な第1ワイヤ挿通孔16aと、先端側に設けられ第1ワイヤ挿通孔16aより径小な第2ワイヤ挿通孔16bによって形成されている。そして、第1ワイヤ挿通孔16aの基端側であるコレットチップ11の基端側のワイヤ導入口と、第2ワイヤ挿通孔16bの第1ワイヤ挿通孔16aに対するワイヤ導入口には、円錐テーパ面17がそれぞれ形成されている。なお、第1ワイヤ挿通孔16aの内径は、溶接ワイヤ8の外径と等しいか若干大きい寸法に設定され、第2ワイヤ挿通孔16bの内径は、溶接ワイヤ8の外径より若干小さい寸法に設定されている。
前記スプリングコレット12は、図1〜図4に示すように、コレットチップ11の先端側に着脱可能に装着されている。このスプリングコレット12は、図5及び図7に示すように、基端側に径大部12aが設けられると共に先端側の外周面には、前記コレットチップ11と同様に、軸心方向に沿って所定長さ(全長の半分以上の長さ)のすり割り18が断面十字位置に先端側に開口する状態で設けられている。この4本のすり割り18により、スプリングコレット12の先端側に等分割された4つの分割部18aが形成され、すり割り18の隙間寸法に対応して分割部18aが図7(b)の矢印イ方向である軸直角方向内方に変形可能、すなわち分割部18aがバネ性を有するように形成されている。
また、スプリングコレット12は、その軸心位置に貫通孔19が設けられている。この貫通孔19は、基端側の径大部19aと、該径大部19aより径小な中間部19bと、この中間部19bにより径小な先端側の径小部19cとにより形成され、径大部19aと中間部19b、及び中間部19bと径小部19cとの連結部分には、所定形状の段差が形成されている。なお、スプリングコレット12の貫通孔19の径小部19cの内径は、コレットチップ11の先端部の外径より若干小さい寸法に設定されている。
これにより、スプリングコレット12の径小部19cにコレットチップ11の先端部が嵌合した際に、径小部19cの内面によりコレットチップ11の先端部の各分割部15aが軸直角方向内方に変形して、溶接ワイヤ8を軸方向と直行する方向に加圧するようになっている。なお、スプリングコレット12の材質は、耐熱性の高いバネ用ステンレス鋼を基本とし、特に放熱効果を必要とする場合には、バネ性の高い銅合金が使用される。
前記ワイヤガイド13は、後述するチップホルダー14内に格納されてその基端側の端面がスプリングコレット12の先端面に当接可能とされており、その軸心位置にはワイヤ挿通孔13aが形成されている。このワイヤ挿通孔13aは、ワイヤ導入口に円錐テーパ面21が形成され、また、ワイヤ挿通孔13aの内径は、コレットチップ11の前記第2ワイヤ挿通孔16bの内径より若干大きい寸法に設定されている。このワイヤガイド13は、チップホルダー14内において、軸心方向と平行に僅かに移動できるように格納されている。なお、ワイヤガイド13の材質は、耐摩耗性を重視した焼入れ鋼にメッキ処理または防錆処理したものか、絶縁性及び耐摩耗性を兼ね備えたセラミックスが使用される。
このワイヤガイド13の外周面に嵌装される前記チップホルダー14は、その基端側にネジ孔14aが形成され、このネジ孔14aが前記コレットボディ10のネジ部10cにネジ接続可能となっている。また、チップホルダー14の内部には、前記コレットチップ11、スプリングコレット12及びワイヤガイド13が嵌挿状態で格納される貫通孔14bが軸心方向に形成されている。
そして、チップホルダー14にスプリングコレット12等が格納された状態において、図2に示すように、チップホルダー14の貫通孔14b内面とスプリングコレット12の外周面との間に所定の隙間22が形成、すなわちスプリングコレット12がチップホルダー14の貫通孔14b内面から所定寸法離間した状態となっている。なお、チップホルダー14の材質は、耐摩耗性を重視した焼入れ鋼にメッキ処理を施したものか、熱伝導率が低い耐熱用途のステンレス鋼または絶縁性及び耐摩耗性を兼ね備えたセラミックスが使用される。
前記ノズル7は、軸心方向の貫通孔7bを有する円筒形状に形成され、その基端側の内面に設けたネジ孔7aが前記チップボディ3の基端側のネジ部3cにネジ接続可能となっている。また、各部品を組み立てた状態において、図1に示すように、ノズル7の内面と給電チップ6の外周面間には、ガス噴射用の所定の隙間23が形成されている。
次に、この溶接用トーチ1の組み立て方法の一例について説明する。先ず、コレットボディ10の先端側のネジ孔10bにコレットチップ11の基端側のネジ部11aをネジ接続させて、コレットボディ10にコレットチップ11を組み立てる。そして、チップホルダー14の内部に、ワイヤガイド13を嵌挿させると共にスプリングコレット12を嵌挿させ、ワイヤガイド13とスプリングコレット12が嵌挿された(組み立てられた)チップホルダー14をコレットチップ11に嵌挿する。
このとき、チップホルダー14の基端側のネジ孔14aを、コレットチップ11が取付けられたコレットボディ10の先端側のネジ部10cにネジ接続させることにより、ワイヤガイド13、スプリングコレット12及びコレットチップ11が格納されたチップホルダー14とコレットボディ10とが一体となった組立体が得られる。また、この組立体の組み立て時に、チップホルダー14をコレットボディ10に回転させつつ組み立てることにより、チップホルダー14の内部のスプリングコレット12及びワイヤガイド13がコレットチップ11側に移動する。また、この移動でスプリングコレット12の貫通孔19の径小部19cがコレットチップ11の先端部に嵌合することにより、径小部19cでコレットチップ11の4つの分割部15aが軸直角方向内方に変形させられた状態となる。これにより、給電チップ6が組み立てられる。
給電チップ6が組み立てられると、コレットボディ10の基端側のネジ部10aを、チップボディ3の先端側のネジ孔3dにネジ接続させる。このとき、インシュレータ4とオリフィス5は、チップボディ3の先端側の外周面に嵌装させた状態とする。この状態で、ノズル7を給電チップ6側から、その中心位置に設けた貫通孔14b内に給電チップ6やオリフィス4及びインシュレータ5が位置した状態で、その基端側のネジ孔7aをチップボディ3の基端側のネジ部3bにネジ接続させる。これにより、チップボディ3に、インシュレータ4、オリフィス5、給電チップ6、ノズル7が組み立てられ、この組立体のチップボディ3の基端側のネジ部3aを、トッチボディ2の先端側のネジ孔2aにネジ接続させることにより、組立体がトーチボディ2に締結される。
そして、トーチボディ2の基端側に装着される図示しないインナーチューブから溶接用トーチ1の各ワイヤ挿通孔内に溶接ワイヤ8を挿通してノズル7先端から突出させると共に、トーチボディ2の基端側に接続された図示しないガスホースから所定のガスを供給してノズル7の前記隙間22から噴射することにより、溶接作業が行われる。この溶接時に、給電チップ6のワイヤ挿通孔16、13a内に位置する溶接ワイヤ8は、スプリングコレット12により軸直角方向内方に加圧されて常時中心に位置しつつ、ワイヤガイド13のワイヤ挿通孔13aの中心から押し出される状態となる。その際、スプリングコレット12の先端部が4つの分割部18aに等分割されていることから、各分割部18aから軸直角方向内方に均一な加圧力が作用し、溶接ワイヤ8が常にワイヤ挿通孔16の第2ワイヤ挿通孔16bの軸心に位置する状態となって、例えば安定した溶接作業等が可能となる。
なお、以上の組み立て方法は、一例であって、例えば給電チップ6のスプリングコレット12をコレットチップ11に嵌挿させた状態で、ワイヤガイド13が嵌挿されたチップホルダー14をコレットボディ10に装着する等、適宜の組み立て方法を採用することができる。また、溶接用トーチ1の使用により、給電チップ6のコレットチップ11等が摩耗した場合は、これらを交換する必要があるが、この交換は、例えば前記組み立てと逆の手順により、給電チップ6をチップボディ3から取り外すことで行うことができ、その際、給電チップ6が5つの部品に分割形成されているため、摩耗した部品のみの交換で、再び給電チップ6が使用可能となる。
このように、前記溶接用トーチ1によれば、給電チップ6のコレットチップ11の先端側に、すり割り15により4分割に等分割されたバネ性を有する分割部15aが形成されると共に、このコレットチップ11の外側に装着されるスプリングコレット12もすり割り18により4分割されてバネ性を有する分割部18aが形成されているため、コレットチップ11にスプリングコレット12を嵌装させた際に、スプリングコレット12の分割部18aによりコレットチップ11のワイヤ挿通孔16に対して軸直角方向内方に加圧力を作用させることができる。その結果、溶接ワイヤ8を常にコレットチップ11のワイヤ挿通孔16の中心に位置させることができて、コレットチップ11のワイヤ挿通孔16と溶接ワイヤ8との接触点を一定に保つことができる。
また、コレットチップ11の外周面に先端側が軸心方向に4分割されて軸直角方向内方に作用する円筒状のスプリングコレット12が嵌装状態で装着されているため、コレットチップ11の温度上昇が軽減されると共に溶接ワイヤ8の送給に伴うコレットチップ11のワイヤ挿通孔16の摩耗による軸直角方向内方に作用する加圧力を補って加圧力を最適に維持することができる。さらに、コレットチップ11やスプリングコレット12を覆うように、絶縁性及び耐摩耗性を有するチップホルダー14が装着されているため、溶接時におけるコレットチップ11への熱影響を大幅に軽減したり溶接スパッタの飛来から守ることができて、溶接点の狙いずれがなく溶接ワイヤ8における給電点と接触点間の距離を一定に保つことができる。
これらにより、溶接時におけるコレットチップ11(給電チップ6)への熱影響を最小限に押さえることができて、コレットチップ11の長寿命化を図ることができ、溶接作業時における給電チップ6の交換頻度が少なくなり、例えば溶接ロボットの稼働率を向上させることができる。加えて、溶接電流・電圧の安定化に伴い溶接スパッタの発生量が大幅に軽減されると共に、溶接継手強度が安定して、被溶接部位における溶接品質の向上を図ることが可能となる。
また、チップホルダー14とスプリングコレット12との間に絶縁性及び耐摩耗性のワイヤガイド13が格納されているため、ワイヤガイド13によりコレットチップ11のワイヤ挿通孔16と溶接ワイヤ8との接触点(給電点)から溶接点までの距離を通常より長く設定できて、溶接ワイヤ8への予熱効果が得られ、溶接部位への溶滴移行がより安定すると共に、溶接スパッタの発生量を軽減させることができる。
さらに、コレットチップ11の第2ワイヤ挿通孔16bの内径が溶接ワイヤ8の外径より若干小さい寸法に設定されているため、溶接ワイヤ8をコレットチップ11のワイヤ挿通孔16の中心に簡単に位置させて、第2ワイヤ挿通孔16bと溶接ワイヤ8との接触点を一定に保つことができ、溶接電流・電圧を一層安定させることができると共に、コレットチップ11の基端側がネジ接続によりコレットボディ10を介してチップボディ3に締結されているため、コレットチップ11への安定した給電が可能となる。
また、スプリングコレット12の径小部19cの内径がコレットチップ11の先端側の外径より若干小さい寸法に設定されているため、スプリングコレット12によりコレットチップ11の先端側外周面を均等に押圧することで、溶接ワイヤ8をコレットチップ11のワイヤ挿通孔16の中心に常に位置させることができると共に、溶接ワイヤ8の送給に伴うコレットチップ11のワイヤ挿通孔16の摩耗が進行しても、最適な加圧力を維持することができる。また、スプリングコレット12が、チップホルダー14の内面から隙間22を有して所定寸法離間した状態で格納されているため、スプリングコレット12が溶接時における熱影響を受け易いチップホルダー14の内面から離間された状態となり、溶接ワイヤ8との接触部から伝わる熱によるコレットチップ11の温度上昇を抑えることができる。
さらにまた、ワイヤガイド13のワイヤ挿通孔13aの内径が、コレットチップ11(給電チップ6)のワイヤ挿通孔16の内径より大きな寸法に設定されると共に、ワイヤ導入口が円錐テーパ面21で形成されているため、溶接ワイヤ8のワイヤカイド13のワイヤ挿通孔13aへの詰まりや溶着等を防止することができる。また、ワイヤガイド13がチップホルダー14内において軸心方向と平行に僅かに可動することができるため、溶接時にワイヤガイド13及びチップホルダー14の前端面に飛来する溶接スパッタが大量に付着して堆積するのを防止することができる。
また、コレットボディ10、コレットチップ11、スプリングコレット12、ワイヤガイド13、チップホルダー14等の各部品からなる組立体が、チップボディ3にネジ接続により着脱可能に装着されているため、各部品を予め組み立てることで得られた組立体を既存のチップボディ3に交換装着するだけで、上記各効果を得ることができて、汎用性に優れた溶接用トーチ1を得ることが可能になると共に、組立体を一つの商品や補給部品として例えば販売(供給)することができる。
図8〜図10は、上記実施形態の変形例を示している。以下、この変形例について、前記実施形態と同一部位には、同一符号を付して説明する。この変形例の特徴は、前記コレットボディ10をコレットチップ11に一体化すると共に、前記給電チップ6のワイヤガイド13を省略した点にある。すなわち、コレットチップ11の基端側の外周面にネジ部11aを形成すると共に中間部の外周面にネジ部11bを形成し、かつこの中間部より先端側に4本の前記すり割りによるバネ性を有する4つの分割部15aを形成する。また、コレットチップ11の軸心位置には、基端側の第1ワイヤ挿通孔16aと先端側の第2ワイヤ挿通孔16bからなるワイヤ挿通孔16を設ける。
さらに、前記チップホルダー14の先端側に、前記ワイヤガイド13のワイヤ挿通孔13aに代えて溶接ワイヤ8の外径と略同一内径のワイヤ挿通孔14cを形成し、その基端側の貫通孔14b内に前記スプリングコレット12やコレットチップ11が格納可能となっている。このとき、チップホルダー14の先端側に所定長さ(例えば前記ワイヤガイド13のワイヤ挿通孔13aの長さと略同一)で一体形成されるワイヤ挿通孔14cは、そのワイヤ導入口に円錐テーパ面24が形成されている。また、チップホルダー14の基端側のネジ孔14aには、前記コレットチップ11のネジ部11bがネジ接続可能となっている。
この変形例においても、4つの分割部15a、18aを有するコレットチップ11や前記実施形態と同様に形成されたスプリングコレット12により、前記実施形態と同様の作用効果が得られる他に、チップホルダー14のワイヤ挿通孔14cの内径が、コレットチップ11の第2ワイヤ挿通孔16bの内径よりも大きい寸法に設定されると共に、ワイヤ導入口が円錐テーパ面24で形成されているため、溶接ワイヤ8のチップホルダー14のワイヤ挿通孔14cへの詰まりや溶着等を防止することができると共に、溶接時に発生する熱及び溶接スパッタの飛来からコレットチップ14を保護できるとういう作用効果が得られる。
また、前記ワイヤガイド13やコレットボディ10が不要となり、給電チップ6の部品点数を削減したり組み立てや分解の工数を低減させて、安価な給電チップ6が得られると共に、給電チップ6のコレットチップ11のネジ部10aをチップボディ3のネジ孔3cに直接ネジ接続できて、給電をより一層安定させることができるという作用効果を得ることもできる
なお、上記実施形態においては、コレットチップ11とスプリングコレット12の先端側に、それぞれ4本のすり割り15、18を設けて4つのバネ性を有する分割部15a、18aを形成したが、本発明はこの構成に限定されず、3本のすり割りや5本以上のすり割りを設けて、3つ以上の分割部を形成して良いし、コレットチップ11とスプリングコレット12のすり割りの数を同一ではなく、3つ以上で互いに異ならせることもできる。
また、上記実施形態における、給電チップ6の各部品の形状、給電チップ6のチップボディ3への取付構造あるいはチップボディ3のトーチボディ2への取付構造等は一例であって、例えば給電チップ6をチップボディ3にワンタッチ式で取付け可能な取付構造とする等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更することができる。
本発明は、半自動トーチ、TIGトーチ、空冷ロボットトーチ、水冷ロボットトーチ、自動機用トーチ、自動TIGトーチ等、全ての溶接用トーチに利用できる。
1・・・・・・・・・・溶接用トーチ
2・・・・・・・・・・トーチボディ
3・・・・・・・・・・チップボディ
4・・・・・・・・・・インシュレータ
5・・・・・・・・・・オリフィス
6・・・・・・・・・・給電チップ
7・・・・・・・・・・ノズル
8・・・・・・・・・・溶接ワイヤ
10・・・・・・・・・コレットボディ
10d・・・・・・・・ワイヤ挿通孔
11・・・・・・・・・コレットチップ
12・・・・・・・・・スプリングコレット
13・・・・・・・・・ワイヤガイド
13a・・・・・・・・ワイヤ挿通孔
14・・・・・・・・・チップホルダー
14c・・・・・・・・ワイヤ挿通孔
15、18・・・・・・すり割り
15a、18a・・・・分割部
16・・・・・・・・・ワイヤ挿通孔
16a・・・・・・・・第1ワイヤ挿通孔
16b・・・・・・・・第2ワイヤ挿通孔
17・・・・・・・・・円錐テーパ面
19・・・・・・・・・貫通孔
19a・・・・・・・・径大部
19b・・・・・・・・中間部
19c・・・・・・・・径小部
20、21、24・・・円錐テーパ面
22、23・・・・・・隙間

Claims (9)

  1. トーチボディの先端に装着されるチップボディと、該チップボディの先端に装着されチップホルダーを有する給電チップと、該給電チップを囲むように前記チップボティに装着されるノズルと、を備えた溶接用トーチであって、
    前記給電チップは、先端側が3分割以上で等分割されてバネ性を有し中心部分にワイヤ挿通孔が形成されたコレットチップと、該コレットチップの外側に嵌装され先端側が3分割以上で等分割されてバネ性を有し、前記コレットチップのワイヤ挿通孔に対して軸直角方向内方に加圧力を作用させることが可能なスプリングコレットと、を有することを特徴とする溶接用トーチ。
  2. 前記コレットチップは、前記チップボディに直接ネジ接続されるか、もしくはコレットチップがネジ接続可能なコレットボディを介してネジ接続されていることを特徴とする請求項1に記載の溶接用トーチ。
  3. 前記チップホルダーとスプリングコレットとの間に、絶縁性及び耐摩耗性のワイヤガイドが格納されていることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接用トーチ。
  4. 前記コレットチップのワイヤ挿通孔の内径は、前記溶接ワイヤの外径より若干小さい寸法に設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の溶接用トーチ。
  5. 前記スプリングコレットは、軸心方向の貫通孔を有し、該貫通孔の内径が前記コレットチップの外径より若干小さい寸法に設定されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の溶接用トーチ。
  6. 前記スプリングコレットは、前記チップホルダーの内面から所定寸法離間した状態でチップホルダー内に格納されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の溶接用トーチ。
  7. 前記チップホルダーは、その軸心位置の先端側にワイヤ挿通孔を有し、該ワイヤ挿通孔の内径が前記コレットチップのワイヤ挿通孔の内径よりも大きい寸法に設定されると共に、該ワイヤ挿通孔のワイヤ導入口が円錐テーパ面で形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の溶接用トーチ。
  8. 前記ワイヤガイドは、その軸心位置にワイヤ挿通孔を有し、該ワイヤ挿通孔の内径が前記コレットチップのワイヤ挿通孔の内径より大きい寸法に設定されると共に、該ワイヤ挿通孔のワイヤ導入口が円錐テーパ面で形成されていることを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の溶接用トーチ。
  9. 前記コレットチップとスプリングコレット及びチップホルダーからなる組立体が、前記コレットチップが装着されるコレットボディを介してもしくは直接前記チップボディに着脱可能に装着されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の溶接用トーチ。
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