JP2018536761A - ポリオレフィン組成物 - Google Patents

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Abstract

ポリオレフィン組成物は、ポリプロピレンポリマーと、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールと、エステル組成物またはアミド化合物とを含む。

Description

発明の技術分野
[0001]本出願は、透明化剤(clarifying agent)とエステル組成物の組合せ、または、透明化剤とアミド化合物の組合せを含むポリオレフィン組成物に関する。
発明の簡単な概要
[0002]本発明は、向上した(すなわち、より低い)ヘーズレベルを示すポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン)組成物を一般的に提供する。ポリオレフィン組成物は、透明化剤とエステル組成物の組合せ、または、透明化剤とアミド化合物の組合せを一般的に含む。
[0003]第1の態様において、本発明は、
(a)ポリオレフィンポリマー、
(b)1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール、および
(c)エステル化合物を含むエステル組成物
を含み、エステル化合物の少なくとも一部が、1,2,3−プロパントリオールと、C14〜C22脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種の脂肪酸とのエステルである、ポリオレフィン組成物を提供する。
[0004]第2の態様において、本発明は、
(a)ポリオレフィンポリマー、
(b)1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール、および
(c)下の式(I)または式(X)
の構造に合致する化合物からなる群から選択されるアミド化合物
を含み、式中、R1およびR11が、C7〜C27アルキル基およびC7〜C27アルケニル基からなる群から独立に選択され、R15が、C1〜C8アルカンジイル基からなる群から選択される、ポリオレフィン組成物を提供する。
発明の詳細な説明
[0005]第1の態様において、本発明は、広くは、(a)ポリオレフィンポリマー、(b)1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール、および(c)エステル化合物を含むエステル組成物を含むポリオレフィン組成物を提供する。
[0006]ポリオレフィン組成物は、ポリオレフィンポリマーを含む。ポリオレフィンポリマーは、適切なポリオレフィン、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、およびポリ(ビニルシクロヘキサン)の何れかであることができる。好ましい態様において、熱可塑性ポリマーは、ポリプロピレンホモポリマー(例えば、アタクチックポリプロピレンホモポリマー、アイソタクチックポリプロピレンホモポリマー、およびシンジオタクチックポリプロピレンホモポリマー)、ポリプロピレンコポリマー(例えば、ポリプロピレンランダムコポリマー)、ポリプロピレンインパクトコポリマー、ならびにこれらの混合物からなる群から選択されるポリオレフィンである。適切なポリプロピレンコポリマーには、これらに限らないが、エチレン、ブタ−1−エン(すなわち、1−ブテン)、およびヘキサ−1−エン(すなわち、1−ヘキセン)からなる群から選択されるコモノマーの存在の下でのプロピレンの重合により作製されるランダムコポリマーが含まれる。このようなポリプロピレンランダムコポリマーでは、コモノマーは、適切な如何なる量でも存在できるが、通常、約10重量%未満(例えば、約1〜約7重量%)の量で存在する。適切なポリプロピレンインパクトコポリマーには、これらに限らないが、ポリプロピレンホモポリマーまたはポリプロピレンランダムコポリマーへの、エチレン−プロピレンゴム(EPR)、エチレンプロピレン−ジエンモノマー(EPDM)、ポリエチレン、およびプラストマーからなる群から選択されるコポリマーの添加によって生成されるものが含まれる。このようなポリプロピレンインパクトコポリマーでは、コポリマーは、適切な如何なる量でも存在できるが、通常、約5〜約25重量%の量で存在する。上記のポリオレフィンポリマーは、分枝しているか、または架橋されていてもよく、例えば、ポリマーの溶融強度を増大させる添加剤の添加により生じる分枝または架橋を有してもよい。
[0007]組成物に使用されるポリオレフィンポリマー(例えば、ポロプロピレンポリマー)は、ポリオレフィン組成物に対する下記の、見掛けの溶融粘度、メルトフローレート、および/またはフローレート比を有するように製造されたポリマーであることができる。例えば、組成物に使用されるのに適するポリプロピレンポリマーには、製造業者によって販売されるポリマーが、ポリオレフィン組成物に対して下で列挙される見掛けの溶融粘度値の1つを有するように製造されたものが含まれる。あるいは、望ましい特質を有しないバージンポリプロピレンポリマーは、1種以上の添加剤の添加により改変できる。例えば、ポリマーは、ポリマーの1つ以上の特質を改変するために、有機過酸化物またはビスブレーキング(vis-breaking)剤と一緒にして、溶融加工(例えば、押し出し)できる。このような使用に適する有機過酸化物の例には、これらに限らないが、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3,3,6,6,9,9−ペンタメチル−3−(エチルアセテート)−1,2,4,5−テトラオキシシクロノナン、tert−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化水素、ジクミルペルオキシド、tert−ブチルペルオキシイソプロピルカルボネート、ジ−tert−ブチルペルオキシド、p−クロロベンゾイルペルオキシド、ジベンゾイルジペルオキシド、tert−ブチルクミルペルオキシド、tert−ブチルヒドロキシエチルペルオキシド、ジ−tert−アミルペルオキシド、2,5−ジメチルヘキセン−2,5−ジペルイソノナノエート、アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシジカルボネート、tert−アミルペルネオデカノエート、tert−ブチル−ペルネオデカノエート、tert−ブチルペルピバレート、tert−アミルペルピバレート、ビス(2,4−ジクロロベンゾイル)ペルオキシド、ジイソノナノイルペルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ジオクタノイルペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド、ビス(2−メチルベンゾイル)ペルオキシド、ジスクシノイルペルオキシド、ジアセチルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、tert−ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、ビス(4−クロロベンゾイル)ペルオキシド、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチルペルマレエート、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、tert−ブチルペルオキシイソプロピルカルボネート、tert−ブチルペルイソノナオエート、2,5−ジメチルヘキサン2,5−ジベンゾエート、tert−ブチルペルアセテート、tert−アミルペルベンゾエート、tert−ブチルペルベンゾエート、2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ブタン、2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)プロパン、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチルヘキサン2,5−ジ−tert−ブチルペルオキシド、3−tert−ブチルペルオキシ−3−フェニルフタリド、ジ−tert−アミルペルオキシド、α,α’−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、3,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−3,5−ジメチル−1,2−ジオキソラン、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチルヘキシン2,5−ジ−tert−ブチルペルオキシド、3,3,6,6,9,9−ヘキサメチル−1,2,4,5−テトラオキサシクロノナン、p−メンタンヒドロペルオキシド、ピナンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンモノ−α−ヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド、またはtert−ブチルヒドロペルオキシドが含まれる。
[0008]ポリマーの溶融加工により、ポリマーの特質を改変するための添加剤として使用される場合、有機過酸化物またはビスブレーキング剤は、ポリマー組成物(溶融加工の前)に、適切な如何なる量でも存在できる。有機過酸化物の適切な量は、いくつかの要因、例えば、組成物に使用される特定のポリマー、ポリマーの出発時の特性、およびポリマーの特性に望まれる変化に、応じて決まるであろう。好ましい態様において、有機過酸化物は、ポリマー組成物(溶融加工の前)に、ポリマー組成物の全重量に基づいて、約10ppm以上、約50ppm以上、または約100ppm以上の量で存在できる。別の好ましい態様において、有機過酸化物は、ポリマー組成物(溶融加工の前)に、ポリマー組成物の全重量に基づいて、約1重量%(10,000ppm)以下、約0.5重量%(5,000ppm)以下、約0.4重量%(4,000ppm)以下、約0.3重量%(3,000ppm)以下、約0.2重量%(2,000ppm)以下、約0.1重量%(1,000ppm)以下、約0.05重量%(500ppm)以下の量で存在できる。こうして、一連の好ましい態様において、有機過酸化物は、ポリマー組成物(溶融加工の前)に、ポリマー組成物の全重量に基づいて、約10〜約5,000ppm、約50〜約3,000ppm、約50〜約2,000ppm、または約100〜約1,000ppmの量で存在できる。当業者によって理解されるように、有機過酸化物は、分解し、ポリマー組成物の溶融加工中に消費される。したがって、溶融加工の後にポリマー組成物に存在する有機過酸化物の量は、上で列挙された範囲内に、おそらく入らないであろうし、通常、有機過酸化物は、溶融加工の後、ポリマー組成物で検出できない。
[0009]上記のように、ポリオレフィン組成物は、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールを含む。この化合物は、アルジトールと置換ベンゼンカルボアルデヒド化合物との反応によって生成できるアセタールである。より具体的には、化合物は、およそ1モルのD−グルシトールと、およそ2モルの3,4−ジクロロベンゼンカルボアルデヒドとの反応によって生成できる。1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールは、適切な如何なる物理的状態でも供用できるが、通常、化合物は粉末の状態で供用される。
[0010]上記のように、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールは、通常、粉末の状態で供用され、この粉末は、多くの細かい粒子を含む。粉末に存在する粒子は、通常、大きさおよび複雑さを増す異なる3つの粒子タイプ:1次粒子;アグリゲート(aggregate);およびアグロメレート(agglomerate)にグループ分けされる。1次粒子は、通常、化合物の単結晶、またはこのような単結晶の破片である。アグリゲートは、互いに強く結び付いた状態にある2つ以上の1次粒子からなる。アグリゲートは、粉砕(milling)による以外は、細かく(例えば、それらの構成1次粒子へと小さく)できない。アグロメレートは、互いに弱く結合した、または結び付いた状態にある、いくつかの1次粒子および/またはアグリゲートからなる。アグロメレートは、比較的穏やかな機械力を加えることによって、細かく(例えば、それらの構成1次粒子および/またはアグリゲートへと、ばらばらにし、小さく)できる。例えば、アグロメレートは、適切な液体媒体に分散させると、細かくできる。アグロメレートは、通常、それらの内部寸法内に比較的大きな空洞を含み、これらの空洞は空気で満たされている。このようなアグロメレートが、加工中、溶融ポリマーに分散されると、アグロメレートは、化合物が溶融ポリマーに溶解するにつれて、ばらばらになる。そのとき、空洞に捕らえられた空気は、溶融ポリマーに同伴される状態になり得るが、この同伴空気は、ポリマー組成物における欠陥(例えば、白い斑点および/または泡)の生成に導く。
[0011]粉末は、適切な如何なる粒径も有することができる。しかし、溶融ポリマー中での化合物の溶解を容易にし、またポリマー組成物中の欠陥(例えば、白い斑点または泡)の生成を防ぐために、粒子が比較的小さい粒径を有することが有利である。好ましい態様において、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール粒子の体積平均直径(すなわち、D[4,3])は、約40μm以下、約35μm以下、約30μm以下、または約25μm以下である。さらに、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール粒子のD90は、好ましくは、約80μm以下、約75μm以下、約70μm以下、約65μm以下、約60μm以下、または約55μm以下である。
[0012]1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの粒径は、適切な如何なる技法を用いても測定できる。例えば、粉末の粒径は、動的光散乱により、このような測定のために設計された市販の多くの装置の1つを用いて測定できる。動的光散乱法が使用される場合、粒子の代表的試料が、通常、液体媒体に分散され、この液体媒体の試料が、動的光散乱装置に導入される。適切な如何なる液体媒体も使用できるが、通常、水が好ましい媒体である。液体媒体への粒子の分散を容易にするために、界面活性剤、好ましくは非イオン界面活性剤(例えば、オクチルフェノール界面活性剤)を、水に添加し、得られる混合物(すなわち、水、界面活性剤、および粒子)を、粒子が分散するのに十分な時間(例えば、1〜5分間)、攪拌することができる。
[0013]1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールは、ポリオレフィン組成物に、適切な如何なる絶対量でも存在できる。通常、ポリオレフィン組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの量は、ポリオレフィン組成物に存在するポリマー(例えば、ポリプロピレンポリマー)の重量に基づいて、約250パーツパーミリオン(ppm)以上である。好ましくは、ポリオレフィン組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの量は、ポリオレフィン組成物に存在するポリマー(例えば、ポリプロピレンポリマー)の重量に基づいて、約500ppm以上、約750ppm以上、約1,000ppm以上、約1,250ppm以上、または約1,500ppm以上である。ポリオレフィン組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの量は、通常、また、ポリオレフィン組成物に存在するポリマー(例えば、ポリプロピレンポリマー)の重量に基づいて、約4,000ppm以下でもある。好ましくは、ポリオレフィン組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの量は、ポリオレフィン組成物に存在するポリマー(例えば、ポリプロピレンポリマー)の重量に基づいて、約3,500ppm以下、約3,000ppm以下、約2,750ppm以下、約2,500ppm以下、約2,250ppm以下、または約2,000ppm以下である。こうして、一連の順次より好ましい態様において、ポリオレフィン組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの量は、ポリオレフィン組成物に存在するポリマー(例えば、ポリプロピレンポリマー)の重量に基づいて、約250ppm〜約4,000ppm、約250ppm〜約3,000ppm、約250ppm〜約2,500ppm、または約500ppm〜約2,000ppmである。
[0014]好ましい可能性のある特定の態様において、ポリオレフィン組成物は、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールに加えて、別のアセタール化合物を含むことができる。特に好ましい態様において、ポリオレフィン組成物は、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールを追加で含む。1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールは、およそ1モルのD−グルシトールとおよそ2モルのo−キシレンカルボアルデヒドの反応によって生成できる。1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールは、適切な如何なる物理的状態でも供用できるが、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールと同様に、化合物は、通常、多くの細かい粒子を含む粉末の状態で供用される。
[0015]1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールの粒径は、上記の1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの粒径と同じであることができる(例えば、体積平均直径、D90、または両方に関して)。あるいは、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールの粒径は、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの粒径より小さくてもよい(例えば、体積平均直径、D90、または両方に関して)。好ましい態様において、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトール粒子の体積平均直径(すなわち、D[4,3])は、約40μm以下、約35μm以下、約30μm以下、約25μm以下、約20μm以下、約15μm以下、約10μm以下、または約7.5μm以下である。さらに、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトール粒子のD90は、好ましくは、約80μm以下、約75μm以下、約70μm以下、約65μm以下、約60μm以下、約55μm以下、約50μm以下、約45μm以下、約40μm以下、約35μm以下、約30μm以下、約25μm以下、約20μm以下、約15μm以下、約10μm以下、または約7.5μm以下である。
[0016]ポリオレフィン組成物に存在する場合、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールは、適切な如何なる量でも存在できる。例えば、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールは、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールに対して上で列挙された量の何れかで存在できる。あるいは、組成物に存在する、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールと1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールを合わせた量が、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールに対して上で記載された範囲の何れかの範囲内に入ることができる。
[0017]組成物が、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールと1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールの両方を含む場合、2つの化合物は、ポリオレフィン組成物に、適切な如何なる相対量でも存在できる。例えば、組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールの質量と、組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの質量との比は、好ましくは、約9:1以下、約8:1以下、約7:1以下、約6:1以下、約5:1以下、約4:1以下、または約3:1以下であることができる。組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールの質量と、組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの質量との比は、好ましくは、約1:9以上、約1:8以上、約1:7以上、約1:6以上、約1:5以上、約1:4以上、または約1:3以上であることができる。好ましい一態様において、組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールの質量と、組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの質量との比は、約9:1〜約1:9である。一連の順次より好ましい態様において、組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールの質量と、組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールの質量との比は、約8:1〜約1:8、約7:1〜約1:7、約6:1〜約1:6、約5:1〜約1:5、約4:1〜約1:4、または約3:1〜約1:3である。
[0018]ポリオレフィン組成物は、エステル組成物を含み、エステル組成物は、少なくとも1種のエステル化合物を含む。エステル組成物は、複数の異なるエステル化合物を含むことができる。好ましくは、エステル組成物に存在するエステル化合物の少なくとも一部は、1,2,3−プロパントリオールと、C14〜C22脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種の脂肪酸とのエステルである。C14〜C22脂肪酸は、飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸からなる群から選択でき、飽和脂肪酸が特に好ましい。好ましい態様において、エステル組成物に存在するエステル化合物の少なくとも一部は、1,2,3−プロパントリオールと、C16〜C18脂肪酸(C16〜C18飽和脂肪酸が特に好ましい)からなる群から選択される少なくとも1種の脂肪酸とのエステルである。別の好ましい態様において、エステル組成物は、約80%以上のモノエステル化合物、より好ましくは約85%以上のモノエステル化合物、最も好ましくは約90%以上のモノエステル化合物を含む。好ましい態様において、エステル組成物は、オクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルを含む。より好ましくは、エステル組成物は、約50%以上のオクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルを含む。
[0019]上で言及されたように、エステル組成物は、複数の異なるエステル化合物を含むことができる。異なるエステル化合物の存在は、少なくとも一部は、脂肪酸における異なる鎖長の分布に帰すことができる。例えば、当業者によって理解されるように、C18脂肪酸を含む組成物は、また、かなりの量のC16脂肪酸も含み得る。このため、エステル組成物がオクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルを含む態様では、エステル組成物は、また、ヘキサデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルも含み得る。エステル組成物に存在する、これらの関連するエステル化合物の量は、少なくとも一部は、使用される脂肪酸の特定の原料に応じて決まるであろう。脂肪酸の天然由来原料は、比較的大きな量(例えば、40%まで、またはそれ以上)のこれらの関連する脂肪酸を含み得る。
[0020]エステル組成物は、ポリオレフィン組成物に、適切な如何なる量でも存在できる。好ましくは、エステル組成物は、ポリオレフィン組成物に、約50ppm以上、より好ましくは約100ppm以上の量で存在する。別の好ましい態様において、エステル組成物は、ポリオレフィン組成物に、5,000ppm以下、より好ましくは約4,000ppm以下、最も好ましくは約3,000ppm以下の量で存在する。こうして、特に好ましい態様において、エステル組成物は、ポリオレフィン組成物に、約50ppm〜約5,000ppmの量で存在する。別の特に好ましい態様において、エステル組成物は、ポリオレフィン組成物に、約100ppm〜約3,000ppmの量で存在する。
[0021]第2の態様において、本発明は、(a)ポリプロピレンポリマー、(b)1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール、および(c)アミド化合物を含むポリオレフィン組成物を提供する。組成物に存在するポリプロピレンポリマーは、本発明の第1の態様に関連して上で論じられたポリマーの何れかであることができる。ポリオレフィン組成物に存在する1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールは、本発明の第1の態様に関連して上で記載された特徴の何れかを示すことができ、本発明の第1の態様に関連して上で記載された量の何れかで、組成物中に存在できる。さらに、ポリオレフィン組成物は、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジメチルフェニル)メチレン]−D−グルシトールをさらに含むことができ、この化合物は、本発明の第1の態様に関連して上で記載された量の何れかで、ポリオレフィン組成物に存在できる。
[0022]上記のように、第2の態様のポリオレフィン組成物は、アミド化合物を含む。ポリオレフィン組成物は、また、複数の異なるアミド化合物を含むこともできる。好ましくは、ポリオレフィン組成物は、式(I)または式(X)
の構造に合致する化合物からなる群から選択されるアミド化合物を含む。式(I)および式(X)の構造において、R1およびR11は、C7〜C27アルキル基およびC7〜C27アルケニル基からなる群から独立に選択され、R15は、C1〜C8アルカンジイル基からなる群から選択される。好ましい態様において、ポリオレフィン組成物は、式(I)の構造に合致するアミド化合物を含み、式中、R1は、C17〜C21アルケニル基からなる群から選択される。好ましい一態様において、ポリオレフィン組成物は、式(I)の構造に合致するアミド化合物を含み、式中、R1は、(Z)−12−ヘンエイコセン−1−イルである。別の好ましい態様において、ポリオレフィン組成物は、式(I)の構造に合致するアミド化合物を含み、式中、R1は、(Z)−8−ヘプタデセン−1−イルである。別の好ましい態様において、ポリオレフィン組成物は、式(X)の構造に合致するアミド化合物を含み、式中、R11は、C7〜C27アルキル基からなる群から選択され、C15〜C21アルキル基が特に好ましい。別の好ましい態様において、ポリオレフィン組成物は、式(X)の構造に合致するアミド化合物を含み、式中、R15は、C1〜C3アルカンジイル基からなる群から選択され、エタン−1,2−ジイル基が特に好ましい。こうして、特に好ましい態様において、ポリオレフィン組成物は、式(X)の構造に合致するアミド化合物を含み、式中、R11の各々は、ヘプタデカン−1−イルであり、R15は、エタン−1,2−ジイルである。
[0023]上記のように、ポリオレフィン組成物は、異なるアミド化合物の混合物を含むことができる。第1の態様に記載のエステル化合物と同様に、これらの異なるアミド化合物の存在は、少なくとも一部は、アミド化合物の製造に使用される脂肪酸における様々な鎖長の分布に帰すことができる。このため、式(I)の構造に合致し、式中、R1が(Z)−8−ヘプタデセン−1−イルであるアミド化合物を含むポリオレフィン組成物は、また、式(I)の構造に合致し、式中、R1がC15アルケニル基であるアミド化合物も含み得る。さらに、ポリオレフィン組成物は、式(I)の構造に合致する1種以上のアミド化合物と、式(X)の構造に合致する1種以上のアミド化合物との混合物を含むことができる。
[0024]アミド化合物は、ポリオレフィン組成物に、適切な如何なる量でも存在できる。好ましくは、アミド化合物は、ポリオレフィン組成物に、約50ppm以上、より好ましくは約100ppm以上の量で存在する。別の好ましい態様において、アミド化合物は、ポリオレフィン組成物に、約5,000ppm以下、より好ましくは約4,000ppm以下、最も好ましくは約3,000ppm以下の量で存在する。こうして、特に好ましい態様において、アミド化合物は、ポリオレフィン組成物に、約50ppm〜約5,000ppmの量で存在する。別の特に好ましい態様において、アミド化合物は、ポリオレフィン組成物に、約100ppm〜約3,000ppmの量で存在する。ポリオレフィン組成物が2種以上のアミド化合物を含む場合、各アミド化合物は、組成物に、上記の範囲内に入る量で存在できる、または、ポリオレフィン組成物に存在するアミド化合物の全量が、上記の範囲内に入ることもあり得る。好ましくは、ポリオレフィン組成物に存在するアミド化合物の全量が、上記の範囲内に入る。
[0025]ここで記載のポリオレフィン組成物は、適切な如何なる見掛けの溶融粘度も有することができる。ポリオレフィン組成物の見掛けの溶融粘度は、適切な如何なる方法を用いても測定できる。例えば、見掛けの溶融粘度は、「Standard Test Method for Determination of Properties of Polymeric Materials by Means of a Capillary Rheometer」という表題のASTM試験法D3835−08に記載されている試験方法を用いて、決定できる。この試験方法は、220℃が、ポリプロピレン組成物を試験するのに通常用いられる試験温度であると規定するが、190℃の温度が、多くの市販ポリマーで今日用いられる、より低い加工温度に、より近いので、より適切な温度であると考えられる。このため、ここで列挙されるポリプロピレン含有ポリオレフィン組成物に対する見掛けの溶融粘度は、好ましくは、上で参照された試験方法を用いて、190℃の温度で決定される。ポリオレフィン組成物の見掛けの溶融粘度は、適切な如何なる見掛けの剪断速度でも測定できる。100s-1の見掛けの剪断速度が、ポリマー組成物が典型的な加工状態の間に受ける剪断に、かなり近いために、好ましいと考えられる。ポリオレフィン組成物の見掛けの溶融粘度を測定するとき、好ましくは、キャピラリーレオメーターには、30:1の長さと直径の比を有する、直径1.00mmのキャピラリーダイが装備される。さらに、ポリオレフィン組成物は、好ましくは、試験の開始前に、キャピラリーレオメーターに、6分間の保持時間、留められる。最後に、ポリオレフィン組成物の見掛けの溶融粘度は、好ましくは、ポリマーと、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールと、エステル組成物および/またはアミド化合物と、任意の成分とが、溶融加工された(例えば、押出機を通された)後に、決定される。
[0026]好ましくは、ポリオレフィン組成物は、100s-1の見掛けの剪断速度で、約750Pa・s以下の見掛けの溶融粘度を有する。より好ましくは、ポリオレフィン組成物は、100s-1の見掛けの剪断速度、および190℃の温度で、約700Pa・s以下、約650Pa・s以下、約600Pa・s以下、約550Pa・s以下、約500Pa・s以下、約450Pa・s以下、約400Pa・s以下、約350Pa・s以下、約300Pa・s以下、約250Pa・s以下、または約200Pa・s以下の見掛けの溶融粘度を有する。
[0027]ここで記載のポリオレフィン組成物は、適切な如何なるメルトフローレートも有することができる。ポリオレフィン組成物のメルトフローレートは、適切な如何なる方法によっても決定できる。例えば、ポリオレフィン組成物のメルトフローレートは、「Standard Test Method for Melt Flow Rates of Thermoplastics by Extrusion Plastometer」という表題の、ASTM規格D1238−10の手順Bを用いて、決定できる。ポリオレフィン組成物のメルトフローレートは、好ましくは、前述の規格試験法を用いて測定される。好ましくは、ポリオレフィン組成物は、4g/10min以上のメルトフローレートを有する。より好ましくは、ポリオレフィン組成物は、約8g/10min以上、約10g/10min以上、約12g/10min以上、約20g/10min以上、約35g/10min以上、または約50g/10min以上のメルトフローレートを有する。見掛けの溶融粘度の測定におけるのと同じく、ポリオレフィン組成物のメルトフローレートは、好ましくは、ポリマーと、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールと、エステル組成物および/またはアミド化合物と、任意のあらゆる成分(例えば、過酸化物)とが、溶融加工された(例えば、押出機を通された)後に、決定される。
[0028]当業者によって理解されるように、ポリオレフィンポリマーは、別個のポリマー鎖の集団を含み、それらのポリマー鎖は、様々な長さおよびモル質量を有するであろう。ポリマーに含まれるポリマー鎖の長さ/モル質量の統計的分布は、一般に、モル質量分布または分子量分布と呼ばれる。ここで記載の組成物に使用されるポリオレフィンポリマーは、適切な如何なるモル質量分布も有することができる。例えば、ポリオレフィンポリマーは、単峰(single mode)を示すモル質量分布を有することができる、または、モル質量分布は複数の峰(例えば、2峰、3峰など)を示すことができる。ポリマーのモル質量分布の幅は、多分散指数を用いて表すことができる。多分散指数は、ポリマーの数平均モル質量と質量平均モル質量(すなわち、重量平均モル質量)を測定し、次いで、ポリマーの数平均モル質量で、ポリマーの質量平均モル質量を割ることによって計算される。結果は、無次元単位で、モル質量分布の幅を定量化し、より大きな値は、モル質量分布におけるより大きな幅を示す。モル質量分布の幅は、また、フローレート比(FRR)を得られるような異なる条件下で、ポリマー(またはポリマーを含む組成物)のメルトフローレートを測定し、比較することによって、間接的に定量化できる。この方法は、例えば、「Standard Test Method for Melt Flow Rates of Thermoplastics by Extrusion Plastometer」という表題の、ASTM規格D1238の手順Dに記載されている。好ましくは、FRRは、規格に指定された10kgの荷重を用いて測定されたメルトフローレート(MFR10)と、規格に指定された2kgの荷重を用いて測定されたメルトフローレート(MFR2)とを用いて、計算される。ここで記載のポリオレフィン組成物は、適切な如何なるFRRも有することができる。好ましくは、ポリオレフィン組成物は、約17以下のFRR(MFR10/MFR2)を有する。より好ましくは、ポリオレフィン組成物は、約16以下、または約15以下のFRR(MFR10/MFR2)を有する。見掛けの溶融粘度およびメルトフローレートの測定におけるのと同じく、ポリオレフィン組成物のメルトフロー比は、好ましくは、ポリマーと、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールと、エステル組成物および/またはアミド化合物と、任意のあらゆる成分(例えば、過酸化物)とが、溶融加工された(例えば、押出機を通された)後に、決定される。
[0029]ここで記載のポリオレフィン組成物は、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールおよびエステル組成物またはアミド化合物に加えて、他のポリマー添加剤を含むことができる。適切な追加のポリマー添加剤には、これらに限らないが、酸化防止剤(例えば、フェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、およびこれらの組合せ)、ブロッキング防止剤(例えば、アモルファスシリカおよび珪藻土)、顔料(例えば、有機顔料および無機顔料)ならびに他の着色剤(例えば、染料およびポリマー着色剤)、フィラーおよび強化剤(例えば、ガラス、ガラス繊維、タルク、炭酸カルシウム、およびオキシ硫酸マグネシウムウィスカ)、核生成剤、透明化剤、酸捕捉剤(例えば、脂肪酸の金属塩、例えば、ステアリン酸の金属塩)、ポリマー加工添加剤(例えば、フルオロポリマーのポリマー加工添加剤)、ポリマー架橋剤、スリップ剤(例えば、脂肪酸とアンモニアまたはアミン含有化合物との間の反応により誘導される脂肪酸アミド化合物)、脂肪酸エステル化合物(例えば、脂肪酸と、ヒドロキシ含有化合物、例えば、グリセロール、ジグリセロール、およびこれらの混合物との間の反応により誘導される脂肪酸エステル化合物)、ならびに上述のものの組合せが含まれる。
[0030]上で言及されたように、ポリオレフィン組成物は、上記の他の成分に加えて、核生成剤を含み得る。適切な核生成剤には、これらに限らないが、2,2’−メチレン−ビス−(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸塩(例えば、2,2’−メチレン−ビス−(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウムまたは2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸アルミニウム)、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸塩(例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸二ナトリウム、またはビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸カルシウム)、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸塩(例えば、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸カルシウム、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸アルミニウム(1塩基性)、シクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸二リチウム、またはシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸ストロンチウム)、およびこれらの組合せが含まれる。ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2,3−ジカルボン酸塩およびシクロヘキサン−1,2−ジカルボン酸塩では、カルボキシレート部分は、シス−またはトランス−立体配置の何れかに配列され得るが、シス−立体配置が好ましい。
[0031]上で言及されたように、ポリオレフィン組成物は、また、1種以上の追加の透明化剤も含むことができる。適切な透明化剤には、これらに限らないが、トリスアミド、および多価アルコールと芳香族アルデヒドの縮合生成物であるアセタール化合物が含まれる。適切なトリスアミド透明化剤には、これらに限らないが、ベンゼン−1,3,5−トリカルボン酸のアミド誘導体、1,3,5−ベンゼントリアミンのアミド誘導体、N−(3,5−ビス−ホルミルアミノ−フェニル)−ホルムアミドの誘導体(例えば、N−[3,5−ビス−(2,2−ジメチル−プロピオニルアミノ)−フェニル]−2,2−ジメチル−プロピオンアミド)、2−カルバモイル−マロンアミドの誘導体(例えば、N,N’−ビス−(2−メチル−シクロヘキシル)−2−(2−メチル−シクロヘキシルカルバモイル)−マロンアミド)、およびこれらの組合せが含まれる。上で言及されたように、透明化剤は、多価アルコールと芳香族アルデヒドの縮合生成物であるアセタール化合物であることができる。適切な多価アルコールには、非環状ポリオール、例えばキシリトールおよびソルビトールさらには、非環状デオキシポリオール(例えば、1,2,3−トリデオキシノニトールまたは1,2,3−トリデオキシノナ−1−エニトール)が含まれる。適切な芳香族アルデヒドは、典型的には、アルデヒド基を1つだけ含み、芳香族環の残りの位置は、無置換であるか、または置換されている。したがって、適切な芳香族アルデヒドには、ベンズアルデヒドおよび置換ベンズアルデヒド(例えば、3,4−ジメチル−ベンズアルデヒド、または4−プロピル−ベンズアルデヒド)が含まれる。上記の反応によって生成されるアセタール化合物は、モノ−アセタール、ジ−アセタール、またはトリ−アセタール化合物(すなわち、それぞれ、1、2、または3つのアセタール基を含む化合物)であり得るが、ジ−アセタールが好ましい。適切なアセタール系透明化剤には、これらに限らないが、米国特許第5,049,605号、米国特許第7,157,510号、および米国特許第7,262,236号に開示された透明化剤が含まれる。
[0032]ここで記載のポリオレフィン組成物は、適切な如何なる方法によっても生成できる。例えば、ポリオレフィン組成物は、ポリオレフィンポリマーと、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールと、エステル組成物および/またはアミド化合物と、任意の追加のあらゆる成分との単なる混合(例えば、高剪断または高強度混合)によって生成できる。代わりに、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールと、エステル組成物および/またはアミド化合物(さらには、任意の追加の成分、例えば上記のもの)とが、添加剤組成物をもたらすために、予備ブレンドされてもよい。次いで、この添加剤組成物は、ポリオレフィンポリマーと混合されて、上記のポリオレフィン組成物を生成できる。ポリオレフィン組成物は、物品を作製するためのさらなる加工における使用に適する如何なる形態でも供用できる。例えば、ポリオレフィン組成物は、粉末(例えば、自由流動性粉末)、フレーク、ペレット、小球(prill)、錠剤、アグロメレートなどの形態で供用できる。
[0033]ここで記載のポリオレフィン組成物は、熱可塑性物質の物品を作製するのに有用であると考えられる。ポリオレフィン組成物は、適切な技術、例えば、射出成型、射出回転成型、ブロー成型(例えば、射出ブロー成型または射出延伸ブロー成型)、押出(例えば、シート押出、フィルム押出、キャストフィルム押出、もしくは発泡押出)、押出ブロー成型、熱成形、回転成型、フィルムインフレーション(film blowing)(インフレーションフィルム)、フィルムキャスティング(キャストフィルム)などの何れによっても、所望の熱可塑性物質の物品に形作ることができる。
[0034]ここで記載のポリオレフィン組成物は、適切な物品または製品の何れかを作製するために使用できる。適切な製品には、これらに限らないが、医療デバイス(例えば、レトルト用途のためのプレフィルド(pre-filled)シリンジ、静脈内供給容器、および血液捕集用具)、食品包装、液体容器(例えば、飲料、薬剤、パーソナルケア組成物、シャンプーなどのための容器)、アパレルケース、電子レンジで使える物品、棚用材料、キャビネットドア、機械部品、自動車部品、シート、パイプ、チューブ、回転成型による部品、ブロー成型による部品、フィルム、繊維などが含まれる。
[0035]以下の例は、上記の主題をさらに例示するが、言うまでもなく、決して、その範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
例1
[0036]この例は、上記のポリオレフィン組成物の生成、および得られるポリオレフィン組成物の特性を例示する。
[0037]13種の1キログラムバッチのポリプロピレンランダムコポリマー組成物(試料1A〜1C、および試料2A〜2J)を、下の表1および2に記載された配合に従ってコンパウンディングした。組成物に使用されたポリプロピレンランダムコポリマーは、LyondellBasell PolymersによるPro−fax SA849ポリプロピレンランダムコポリマーであり、およそ12g/10minの初期メルトフローレートを有していた。1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール(次の表では「C.A.X」と呼ばれている)を、出願人の実験室で合成した。オクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルは、商業的供給源から入手した。その製品は、およそ86%のオクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルを含み、残りの部分は関連するエステル化合物であった。
[0038]ポリプロピレンランダムコポリマー組成物の各々は、成分を、ヘンシェル高強度ミキサーの中で、およそ2,100rpmのブレード速度でおよそ1分間、ブレンドすることによってコンパウンディングした。次いで、試料を、25mmのスクリュー直径および30:1の長さ/直径比を有するDeltaplastの1軸スクリュー(single screw)コンパウンディング押出機で、溶融コンパウンディングした。バレル温度は、6つの加熱ゾーンを用いて、約200℃から約230℃までの勾配をつけた。各試料の押出物(ストランドの形態の)は、水浴で冷却し、次にペレット化した。
[0039]得られたポリオレフィン組成物の各々のペレットは、Arburgの25トン射出成型機を用い、1.27mm厚さで、およそ51mm×76mmの寸法を有する板に成型した。成型機バレルの全てのゾーンは、230℃に設定し、金型は21℃に冷却した。板の寸法は、24時間のエージング後、マイクロメータで確認した。板のヘーズを、BYK−Gardner Haze−Guard Plusを用いて、ASTM規格D1103−92に従って測定した。測定された板のパーセントヘーズは、下で表3に報告されている。
[0040]表3に示されたデータから分かるように、オクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルだけを含むポリプロピレンランダムコポリマー組成物(試料1Bおよび1C)は、オクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルを含まない比較試料(1A)より低いヘーズを有さない。しかし、1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール(「C.A.X」)を同じ樹脂に添加した時(試料2A,2B、および2C)、ヘーズは試料1Aより著しく低かった。それ故、C.A.Xは、ポリプロピレンを透明化し、オクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルは、ポリプロピレンを透明化しない。驚くべきことに、オクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルとC.A.Xの両方が、ポリプロピレンに添加された時、ヘーズは、顕著に、より低い。試料2Aと試料2D〜2Jのヘーズを比べると、オクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルの添加は、ポリプロピレンのヘーズを、45%も小さくできることが分かる。
例2
[0041]この例は、上記のポリオレフィン組成物の生成、および得られるポリオレフィン組成物の特性を例示する。
[0042]10種の1キログラムバッチのポリプロピレンランダムコポリマー組成物(試料3A〜3J)を、下の表4および5に記載された配合に従ってコンパウンディングした。ポリプロピレンランダムコポリマーおよび試験条件は、例1で使用されたものと同じであった。「向上添加剤」(E.A.:Enhancing Additive)を、組成物の各々に加えた。E.A.1は、例1で使用されたものと同じオクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルであった。E.A.2は、式(X)の構造に合致し、式中、各R11が、ヘプタデカン−1−イルであり、R15が、エタン−1,2−ジイルであるアミド化合物であった。E.A.3は、式(I)の構造に合致し、式中、R1が、(Z)−8−ヘプタデセン−1−イルであるアミド化合物であった。E.A.4は、式(I)の構造に合致し、式中、R1が、(Z)−12−ヘンエイコセン−1−イルであるアミド化合物であった。
[0043]測定された板のパーセントヘーズは、下で表6に報告されている。
[0044]表2および6に示されたデータから分かるように、アミド系向上添加剤は、C.A.Xの性能を向上させる。アミド系またはエステル系向上添加剤の何れかが、C.A.Xに添加された時、ヘーズは、向上添加剤なしで同一レベルのC.A.Xだけの場合のヘーズより著しく低い。例えば、試料3Cのヘーズは、試料2Aのヘーズより35%小さい。
[0045]ここで挙げられた、出版物、特許出願、および特許を含めて、全ての参考文献は、各文献が、参照によって組み込まれると、個々に、明確に、示されており、またその全体がここで記載されている場合と同じ程度に、参照によってここに組み込まれる。
[0046]本出願の主題の記述に関連する(特に、以下の特許請求の範囲に関連する)用語「1つの」、「この」および類似の指示語の使用は、ここで特に断らなければ、または、前後との関連で明確に矛盾するのでなければ、単数および複数の両方を網羅すると解釈されるべきである。用語「含む」、「有する」、「備える」は、特に断らなければ、非限定用語(すなわち、「以下を含むが、以下に限定されない」)と解釈されるべきである。ここでの値の範囲の記述は、ここで特に断らなければ、その範囲内に入る別個のそれぞれの値を個々に指示することの簡略な記法として役立つことを意図されているにすぎず、別個のそれぞれの値は、あたかもそれがここで個々に列挙されているかの如くに、本明細書に組み込まれる。ここで記載の全ての方法は、ここで特に断らなければ、または、前後との関連で明確に矛盾するのでなければ、適切な任意の順序で実施できる。ここで与えられている、あらゆる例、または例を示す言葉(例えば、「例えば」)の使用は、本出願の主題を、より明らかにしようとするものであるにすぎず、特に断らなければ、主題の範囲を限定しない。本明細書における如何なる言葉も、何らかの特許請求されていない要素を、ここで記載の主題の実施にとって不可欠であると示すと解釈されるべきではない。
[0047]本出願の主題の好ましい態様が、特許請求された主題を実施するための、本発明者らに知られている最善の形態を含めて、ここで説明されている。それらの好ましい態様の変形形態が、上述の説明を読めば、当業者には明らかになり得る。本発明者らは、当業者が、このような変形形態を、適宜、用いることを予期し、本発明者らは、ここで記載の主題が、ここで具体的に記載されたものとは別の仕方で実施されることを意図する。したがって、本開示は、適用法令によって許容されるように、ここに添付の特許請求の範囲に記載された主題の全ての改変および均等物を含む。さらに、上記要素の、それらの可能な全ての変形形態におけるどの組合せも、ここで特に断らなければ、または、さもなければ、前後との関連で明確に矛盾するのでなければ、本開示によって包含される。

Claims (22)

  1. (a)ポリオレフィンポリマー、
    (b)1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール、および
    (c)エステル化合物を含むエステル組成物
    を含み、前記エステル化合物の少なくとも一部が、1,2,3−プロパントリオールと、C14〜C22脂肪酸からなる群から選択される少なくとも1種の脂肪酸とのエステルである、ポリオレフィン組成物。
  2. 前記1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールが、前記ポリオレフィン組成物に、約250ppm〜約3,000ppmの量で存在する、請求項1に記載のポリオレフィン組成物。
  3. 前記1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールが、前記ポリオレフィン組成物に、約500ppm〜約2,000ppmの量で存在する、請求項2に記載のポリオレフィン組成物。
  4. 前記エステル組成物が、前記ポリオレフィン組成物に、約50ppm〜約5,000ppmの量で存在する、請求項1〜3の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  5. 前記エステル組成物が、前記ポリオレフィン組成物に、約100ppm〜約3,000ppmの量で存在する、請求項4に記載のポリオレフィン組成物。
  6. 前記エステル組成物が、約80%以上のモノエステル化合物を含む、請求項1〜5の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  7. 前記脂肪酸が飽和脂肪酸である、請求項1〜6の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  8. 前記脂肪酸が、C16〜C18脂肪酸からなる群から選択される、請求項1〜7の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  9. 前記エステル組成物が、オクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルを含む、請求項1〜8の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  10. 前記エステル組成物が、約50%以上のオクタデカン酸2,3−ジヒドロキシプロピルを含む、請求項1〜9の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  11. (a)ポリオレフィンポリマー、
    (b)1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトール、および
    (c)下の式(I)または式(X)
    の構造に合致する化合物からなる群から選択されるアミド化合物
    を含み、式中、R1およびR11が、C7〜C27アルキル基およびC7〜C27アルケニル基からなる群から独立に選択され、R15が、C1〜C8アルカンジイル基からなる群から選択される、ポリオレフィン組成物。
  12. 1が、C7〜C27アルケニル基からなる群から選択される、請求項11に記載のポリオレフィン組成物。
  13. 1が、C17〜C21アルケニル基からなる群から選択される、請求項12に記載のポリオレフィン組成物。
  14. 前記アミド化合物が、式(I)の構造に合致し、R1が(Z)−12−ヘンエイコセン−1−イルである、請求項11〜13の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  15. 前記アミド化合物が、式(I)の構造に合致し、R1が(Z)−8−ヘプタデセン−1−イルである、請求項11〜14の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  16. 11が、C7〜C27アルキル基からなる群から選択される、請求項11に記載のポリオレフィン組成物。
  17. 15が、C1〜C3アルカンジイル基からなる群から選択される、請求項11または16に記載のポリオレフィン組成物。
  18. 前記アミド化合物が、式(X)の構造に合致し、各R11が、ヘプタデカン−1−イルであり、R15が、エタン−1,2−ジイルである、請求項11に記載のポリオレフィン組成物。
  19. 前記1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールが、前記ポリオレフィン組成物に、約250ppm〜約3,000ppmの量で存在する、請求項11〜18の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  20. 前記1,3:2,4−ビス−O−[(3,4−ジクロロフェニル)メチレン]−D−グルシトールが、前記ポリオレフィン組成物に、約500ppm〜約2,000ppmの量で存在する、請求項19に記載のポリオレフィン組成物。
  21. 前記アミド化合物が、前記ポリオレフィン組成物に、約50ppm〜約5,000ppmの量で存在する、請求項11〜20の何れかに記載のポリオレフィン組成物。
  22. アミド化合物が、前記ポリオレフィン組成物に、約100ppm〜約3,000ppmの量で存在する、請求項21に記載のポリオレフィン組成物。
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