JP2018533717A - 磁気熱量ヒートポンプ、冷却装置及びそれらの操作方法 - Google Patents

磁気熱量ヒートポンプ、冷却装置及びそれらの操作方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018533717A
JP2018533717A JP2018524802A JP2018524802A JP2018533717A JP 2018533717 A JP2018533717 A JP 2018533717A JP 2018524802 A JP2018524802 A JP 2018524802A JP 2018524802 A JP2018524802 A JP 2018524802A JP 2018533717 A JP2018533717 A JP 2018533717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
magnetocaloric
heat
heat pump
generator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018524802A
Other languages
English (en)
Inventor
ロウェ,アンドリュー
テイバー,リード
トゥラ,アーマンド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2018533717A publication Critical patent/JP2018533717A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B21/00Machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/002Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects by using magneto-caloric effects
    • F25B2321/0022Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects by using magneto-caloric effects with a rotating or otherwise moving magnet
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Abstract

本発明は、換熱アッセンブリ(110)及び少なくとも1つの回転型磁界発生器(150)を伴う磁気熱量ヒートポンプ(100)に関し、−回転軸(125)に沿って配置され且つ上記換熱アッセンブリ(110)の換熱ボディ(130)の軸方向の開口部内に差し込まれると共に上記少なくとも1つの磁界発生器(150)の少なくとも1つの発生器ボディ(150’)の軸方向の開口部内に差し込まれたシャフト(160)と、上記少なくとも1つの発生器ボディ(150’)が上記回転軸(125)の周囲の周辺に配置され、上記発生器ボディ(150’)が上記回転軸(125)に関して互いに直径方向に対向するように配置された第1及び第2磁気リング部(151’、151”)を備え、上記第1及び第2リング部(151’、151”)が夫々第1及び第2永久磁石(152’、152”)を備え、且つ個々の上記磁界発生器(150)の上記第1及び第2永久磁石(152’、152”)の夫々が支持構造(153)上に架設され、上記支持構造(153)が第1及び第2ヨークボディ(154’、154”)を伴う第1及び第2ヨーク部(153’、153”)を備え、上記第1及び第2ヨークボディ(154’、154”)が上記回転軸(125)に関して互いに直径方向に対向するように配置され、且つ上記磁界発生器(150)は上記シャフト(160)に取付けられている、上記少なくとも1つの磁界発生器(150)と、−上記換熱ボディ(130)が回転軸(125)の周囲の周辺に配置され、上記換熱ボディ(130)が該換熱ボディ(130)内に分配された磁気熱量材料(120)を含み、且つ上記換熱アッセンブリ(130)が上記シャフト(160)の周りに配置された、上記換熱アッセンブリ(110)と、を備える。

Description

本発明は、請求項1の前提部分に係る磁気熱量ヒートポンプ、請求項14の前提部分に係る冷却装置に関し、また更に請求項16の前提部分に係る磁気熱量ヒートポンプの操作方法に関する。
磁気熱量材料は、外部磁界の付加と除去でそれらの温度が変わることから、熱の汲み上げに使用することができる。
磁気熱量効果は、適応する磁気熱量材料に外部磁界が付加されており、且つ周辺温度がそのキュリー温度近傍であるときに発生する。この付加された外部磁界は、無秩序な常磁性相から強磁性規則相への磁気熱量材料の無作為に配列された磁気モーメントの整列、及び周辺温度より高いその材料のキュリー温度の誘導性増加とも表され得る、その結果としての磁気相転移をもたらす。この磁気相転移は、磁気エントロピーΔSmagにおける減少を示唆し、また、断熱プロセス(周辺温度からの熱的隔離)において、断熱状況下でエントロピーを保存するためのフォノン生成による磁気熱量材料の結晶格子のエントロピー寄与率における増加を導く。従って、外部磁界の付加の結果として、磁気熱量材料の温度上昇(ΔT)が生じる。
技術的な冷却の応用においては、この付加的な熱は、周囲に形成されているヒートシンクへの熱伝達又は熱媒体によって、その材料から除去される。水は、磁気熱量材料から熱を除去するために使用される熱媒体の一例である。
その後の外部磁界の除去は、磁気熱量材料が初期温度より低く下がる、キュリー温度の低減とも記述することができ、その結果、磁気モーメントが無作為配列に戻るのを許容する。この外部磁界は、一般的に、断熱と考えられる状況下、しかしながら磁気熱量材料と熱媒体との間で熱交換が存続し、系内に存在する全エントロピーが殆ど変化しないことを意味する状況下で除去される。磁気エントロピーは、外部磁界なしで開始レベルに増加するので、磁気熱量材料自体の結晶格子のエントロピー寄与率は減少し、また、従って、断熱状況下で、磁気熱量材料を周辺温度より低く冷却する結果となる。
磁化及び消磁を含む上記プロセスサイクルは、典型的に、デバイス応用で周期的に実行される。
「永久磁石能動磁気冷凍機の改良設計」の見込みが、International Journal of Refrigeration Vol.37 (2014) pg. 99-105におけるD.S. Arnoldらの夫々の記事に記述されている。その中で、能動冷凍機では、磁気配列は3つの同心円筒で構成される。夫々の円筒は、12の永久磁石区分を用いて構成される。その内側磁石配列は静止し、一方、中間及び外側磁気配列は、磁気熱量材料のハルバッハ配列に関して、定常磁場方向と共に正弦波磁界波形が生成されるために、反対方向に回転するように設計される。
US 2014/0165594 A1は、連続回転型熱交換器内に配置された磁気熱量材料を有するヒートポンプの考察によるもう一つのデバイス応用を記述する。回転熱交換器としての磁気熱量材料は、その材料の一部分が磁界の内外を連続的に循環するように企画される。伝熱流体は、材料への及び材料からの双方の熱の伝達を循環的に提供するために、少なくとも2つの経路に沿って磁気熱量材料を通って同時に循環される。この磁気熱量材料は、磁界に対する応答性の温度範囲が異なる区域を含み得る。
International Journal of Refrigeration Vol.43 (2014) pg. 111-122におけるC. Apreaらの記事には、「永久磁石回転型磁気冷凍機のための最初の実験結果」が記述される。その中で、永久磁石のダブルU構造に基づく二極磁気システムが使用され、その磁気熱量冷媒は、磁石の回転に伴って交互に磁化及び消磁される8個の換熱封入容器内に封入される。
この従来の構成は改良され得る。本発明の目的は、改良された磁気熱量ヒートポンプ及び改良された冷却装置を創生することにある。特に、本発明は、異なる冷凍性能を最適化し、同時にコストの観点からも有利であることを目的とする。
この目的は、請求項1で規定される磁気熱量ヒートポンプを伴う本発明の第1の形態によって達成される。
本発明は、換熱アッセンブリ及び少なくとも1つの回転型磁界発生器を伴う磁気熱量ヒートポンプを提供し、それは、
−回転軸に沿って配置され且つ換熱アッセンブリの換熱ボディの軸方向の開口部内に差し込まれると共に少なくとも1つの磁界発生器の少なくとも1つの発生器ボディの軸方向の開口部内に差し込まれたシャフトと、
−上記少なくとも1つの磁界発生器であって、少なくとも1つの発生器ボディが上記回転軸の周囲の周辺に配置され、上記発生器ボディが回転軸に関して互いに直径方向に対向するように配置された第1及び第2磁気リング部を備え、その第1及び第2リング部が夫々第1及び第2永久磁石を備え、また個々の磁界発生器の第1及び第2永久磁石の夫々が支持構造上に架設され、その磁界発生器は上記シャフトに取付けられている磁界発生器と、
−上記換熱アッセンブリであって、上記換熱ボディが回転軸の周囲の周辺に配置され、上記換熱ボディが換熱ボディ内に分配された磁気熱量材料を含み、そして換熱アッセンブリが上記シャフトの周りに配置された換熱アッセンブリと、を備え、
−上記支持構造は、第1及び第2ヨークボディを伴う第1及び第2ヨーク部を備え、その第1及び第2ヨークボディが上記回転軸に関して互いに直径方向に対向するように配置される。
本発明によれば、それは、
−換熱アッセンブリは、リングボディの形をなし、上記磁気熱量材料は、そのリングボディ内に分配され、また
−永久磁石の内部磁界として、磁界部が主として第1及び第2ヨークボディ内に案内され、永久磁石の外部磁界として、更なる磁界部が、第1及び第2磁気リング部内で、磁界発生器から伸長し、その結果、
−磁気熱量材料は、換熱ボディと発生体ボディの相対回転位置に依存する外部磁界に影響を受ける。
従って、磁気熱量材料(MCM)は、回転軸の周囲に、特に区分的だが均等に規則正しく分配される。しかしながら、磁界部は、主として永久磁石の内部磁界として、好ましくは第1及び第2ヨークボディ内にのみ案内され、一方、更なる磁界部は、主として永久磁石の外部磁界として、好ましくは第1及び第2磁気リング部の範囲内のみにおいて、磁界発生器から伸長する。いわば、磁界は主として第1及び第2磁気リング部の範囲内の外部にあり、一方、磁気熱量材料は規則正しく分配される。従って、支持構造は、不可避磁界損失を除き、ヨーク部での外部磁界の伸長を防止する。
磁気熱量材料に関して磁界発生器を回転することにより、上述のような磁気熱量材料の範囲の磁化及び消磁が発生すると共に、磁気熱量材料の部分の周辺温度より低い一時的な冷凍を引き起こす。本発明に関し、磁気熱量材料は、外部磁界に影響を受ける。その換熱ボディ及び発生器ボディの相対回転位置に依存して、磁気熱量材料は、主として、第1及び第2磁気リング部の範囲内、即ち、いわば外部磁界の高磁界領域内で外部磁界に影響を受け、一方、双方の磁気リング部の範囲内にない磁気熱量材料は、主に不可避磁界損失によって形成される、外部磁界の低磁界領域に影響を受けるとみなし得る。
本発明は、MCM比に対する磁石の最適化を許容し、その結果、磁気熱量ヒートポンプの規定された性能に対する全装置費用を最小化する。それによって、規定の冷却性能に対する費用は、同様に低減され得る。一般的に、能動換熱アッセンブリでは、磁気熱量材料の費用は、永久磁石材料と比較して小さい。従って、磁界容積に比例するMCMの容積の増加は有利であり得る。
本発明の第1の態様に係る磁気熱量ヒートポンプは、磁気熱量材料の容積と磁界発生器の磁界に一時的に付加される容量との間の関係を有利に変え得る。従って、これらの容積間の関係は最適化され得る。
更に、磁界発生器は、第1及び第2ヨーク部が磁界部を永久磁石の内部磁界として第1及び第2ヨークボディ内に案内することに起因して有利に形成される。これは、不可避磁界損失を除き、磁気ボディのみにおける磁界発生器から伸長する、永久磁石のほぼ厳密な外部磁界という結果になる。そのため、磁界発生器の回転は、磁気熱量材料の特定部分に対して、磁気熱量材料に関する永久磁石の外部磁界のオン−オフのような磁界挙動を理想化し得る、明確に規定された磁界露出が好ましくは短時間間隔となるように導く。これは、永久磁石の量の可能な低減と同時に換熱アッセンブリの性能を一定に保持するという観点から、そしてその結果、簡易で安価な製造に至ることから有利である。
第1の形態に関する本発明の更なる有利は、磁気熱量材料のリング軸に配向された、シャフトにおける換熱アッセンブリの及び磁界発生器の組付は、非常に小型で頑健な磁気熱量ヒートポンプの構造につながる。このシャフトは、例えば磁界を回転させるためのような、更なる外部装置への機械的接続を提供し得る。
特許請求された磁気熱量ヒートポンプは、冷却システムの異なる大きさに容易に適応し得る。磁石の材料よりMCMが安価であることが一般的であるために、高出力が提供され、同時に磁気熱量ヒートポンプの容積を低減し得る。これは、磁気熱量ヒートポンプのコストの低減につながる。
永久磁石の使用は、永久磁石のほぼ厳密な外部磁界を生成するための更なる電子手段を必要としない、更なる有利を示す。
換熱ボディ内のMCMは、周辺環境に抗してMCMを保護する、又は磁気熱量材の製造プロセスで副産物としてMCMに配置された、外層又は殻を備えることができる。以下では、この外層又は殻は、明瞭さの理由で、MCMの一部とみなす。
本発明の第2の形態に関して、請求項13に規定されるような冷却装置が提供される。本発明に係る冷却装置は、更に、
−特に請求項1〜12の少なくとも1項に記載の本発明に係る磁気熱量ヒートポンプと、
−上記回転軸周りの上記シャフトと共に上記磁界発生器を回転させるために配置されたモータと、
−流体を流体案内システムに供給するように構成及び配置された少なくとも第1及び第2供給パイプシステムと、
−上記第1及び第2供給パイプシステムに流体を提供し且つ冷却装置の外部に熱を移送するように調整された少なくとも1つのホットリザーバ及び少なくとも1つのコールドリザーバと、
−磁気熱量材料を通じて流体を汲み上げるように配置及び構成されたポンプとを備える。
この冷却装置の使用は、対応する磁気熱量ヒートポンプの文脈と全くみなし得るので、この冷却装置の有利は、上記磁気熱量ヒートポンプのそれらと同等である。
本発明の第2の形態に係る冷却装置は、特に、磁界発生器の回転によって磁気熱量材料の磁化及び消磁を実現する。少なくとも2つの供給パイプシステムの1つの供給パイプは、少なくとも1つのコールドリザーバから流体を磁気熱量材料に供給する。この流体は、磁気熱量材料の磁化中に加熱され、また上記ポンプにより磁気熱量材料から少なくとも1つのホットリザーバ内に汲み上げられる。このホットリザーバは、消磁プロセス中に両供給パイプシステムの1つである更なる供給パイプを経て上記磁気熱量材料内にもたらされ且つ少なくとも1つのコールドリザーバからの流体と混合される、少しだけ加熱された流体を導いて、周囲との熱交換が提供されるように構成及び配置される。この消磁後の混合された流体は、少なくとも1つのコールドリザーバからの流体よりも低温である。従って、それは、更に少なくとも1つのコールドリザーバに導かれて、その少なくとも1つのコールドリザーバの温度を低下する。
上に記述されるように、磁界発生器の回転により実現される、磁化及び消磁を含むプロセスサイクルは、少なくとも1つのコールドリザーバの冷却をもたらす。
本発明の第3の形態に係り、請求項15で規定される磁気熱量ヒートポンプの操作方法は、特に、請求項1〜12の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプを備える。
この方法は、以下のステップ、即ち、
−回転軸周りに分配された磁気熱量材料を伴う換熱アッセンブリを準備するステップと、
−永久磁石の内部磁界として磁界部が主として第1及び第2ヨークボディ内に案内され、永久磁石の外部磁界として更なる磁界部が第1及び第2磁気リング部の範囲内で主として磁界発生器から伸長する少なくとも1つの磁界発生器を準備するステップであって、
−磁気熱量材料が、換熱ボディ及び発生器ボディの相対回転位置に依存する主に外部磁界に作用するステップと、
−磁気熱量材料に付加される永久磁石の外部磁界の回転に対し、回転軸に関して少なくとも1つの磁界発生器を回転するステップと、
−磁界発生器の回転周波数に依存する流体供給周期での、磁気熱量材を通じた周期的流体流を伴う磁気熱量材料を準備するステップとを備える。
上記第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプが本発明の第3の形態に係る上記磁気熱量ヒートポンプの操作方法を包含するので、この磁気熱量ヒートポンプの操作方法の有利は、上記磁気熱量ヒートポンプのそれらと同じである。
以下では、本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの発展が記述される。
第1の発展では、磁気発生器がリング状構造を備える。上記磁気熱量ヒートポンプの操作中の磁界発生器の回転の点から、リング状構造は、この磁気熱量ヒートポンプの小型化を許容する。
本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの発展では、少なくとも1つの磁界発生器の第1及び第2磁気リング部は、夫々、個々の磁界発生器の全周の50%未満、好ましくは30%未満で、周方向に沿って伸長する。原則的に、磁気熱量材料の要求される磁化及び消磁のためにはほぼ厳密な外部磁界が要求されるだけなので、この発展に係る磁気熱量ヒートポンプは、永久磁石材料の使用数を低減する。
磁気熱量ヒートポンプの関連する発展では、個々の磁界発生器の周の極角を超えて測定された周辺磁界部の磁界長は、夫々の磁気リング部に対し、60°未満の半値全幅を有する。
この磁気熱量ヒートポンプのもう一つの発展では、夫々の支持構造は、夫々のヨークボディが磁界調和部を経て個々の永久磁石に接合するように配置された2つの磁界調和部を有する。この実施の形態の磁界調和部は、永久磁石の内部磁界としての磁界部の第1及び第2ヨークボディ内への案内を支持する。この実施の形態の変形では、磁界調和部は、第1及び第2ヨークボディと同じ材料で構成されると共に、個々の永久磁石に向けて配向された周方向内で断面積が増加する、その適正な形状により磁界部を案内する。変形例では、個々の磁界調和部は、常磁性材料によって、又は更なる永久磁石によって形成される。
この磁気熱量ヒートポンプの発展では、磁界発生器は、基本的に多面体形状の要素、特に基本的多面体形状の第1及び第2永久磁石及び基本的多面体形状の第1及び第2ヨークボディを有する。多面体は、この発展において、磁界発生器の要素が、好ましくは長方形又はプリズム形状につながる直線状又は曲線状のヘリを有することを意味する。特に、この磁界発生器は、基本的に多面体形状の要素のみ、好ましくは基本的に長方形の要素のみを有する。本発明の第1の形態に関し、この基本的に多面体形状の要素は、上記回転軸の周囲に配置される。基本的に多面体形状の要素は、有利に製造することができる。
この磁気熱量ヒートポンプの発展では、上記第1及び第2ヨークボディは、同等に形成されると共に、磁気リング部内の永久磁石の内部磁界を合焦するための個別対応部を有する。変形例では、この個別対応部は、個々の永久磁石に向かう方向で、その断面積が増加する。この発展の更なる変形では、上記第1及び第2永久磁石もまた同等に形成され、また磁界発生器は、回転軸と直角で且つ対称な第1及び第2軸に関して対称である。
もう一つの発展では、上記磁気熱量材料は、換熱アッセンブリの内部周辺ラインで区分的に換熱ボディ内に分配され及び/又は換熱アッセンブリの外部周辺ラインで区分的に換熱ボディ内に分配される。好ましくは、この磁気熱量材料(MCM)は、個別の中間部で分離された少なくとも2つのMCM区分を形成し、及び/又は、中間部は、三角形の頂点で互いに接触する、隣接する2つの長方形のMCM区分を許容するプリズム形状を有する。この発展の変形では、MCM区分は、一様な表面を有するブロックを形成する。もし、磁気熱量材料の多数が永久磁石のほぼ厳密な外部磁界に露出されるならば、より高い冷却パワーで、その結果、より高効率な磁気熱量ヒートポンプが提供され得る。従って、それは、特に、換熱アッセンブリの内部周囲で連続的に分布された磁気熱量材料を提供するという有利である。
更なる発展では、この磁気熱量ヒートポンプの換熱アッセンブリは、少なくとも1つの換熱キャリヤを有し、その少なくとも1つの換熱キャリヤは、少なくとも1つの換熱ボディを搬送するように適合される。この発展の換熱キャリヤはまた、磁気熱量材料に通じる流体流れを提供するための流体案内システムのための手段を提供する。更に、換熱キャリヤ内の換熱ボディの配置は、プロセスサイクル中の磁気熱量材料内における断熱条件、即ち周辺温度からの熱的隔離を提供する効果的な手法を提供し得る。
好ましい発展では、磁気熱量ヒートポンプは、第1及び第2磁界発生器を有し、少なくとも第1磁界発生器は上記シャフトに取付けられ、上記換熱アッセンブリは、第1及び第2磁界発生器の間に配置される。この発展は、両磁界発生器の永久磁石によってより精密に配向された、より強い磁界の点で特に有利である。この発展の変形では、両磁界発生器の一方だけが上記シャフトに取付けられる一方、他方は、外部磁界を経て取付けられた磁界発生器に接続される。これは、磁気熱量ヒートポンプ内の摩擦の影響を低減し、そして、その結果、熱産生及びパワー損失の回避を促進する。この発展の更なる変形では、両磁界発生器は、コスト低減を促進することができるように同等に形成されると同時に、この発展の上述の有利を保持し続ける。更に、同等に形成された磁界発生器は、回転軸と直角な両磁界発生器間の平面に関して対称な、有利に分配された外部磁界の結果をもたらし得る。
この磁気熱量ヒートポンプのもう一つの発展では、上記換熱アッセンブリ及び相応する換熱ボディはリング状構造を有する。
第1の形態に係る本発明の更なる発展では、この磁気熱量ヒートポンプは、更に、シャフトが外部とアクセスできるように調整された収容体を有する。この磁気熱量ヒートポンプの操作中に回転する磁界発生器を考慮すると、この磁気熱量ヒートポンプを使用する周辺装置の他の部分によって妨げられる、回転する磁界発生器を収容体が保護する。このシャフトとの外部アクセスは、周辺装置に対し、磁界発生器の回転、及び/又は磁気冷却を準備するための流体を伴う流体案内システムの提供を許容する。
先の発展に係る磁気熱量ヒートポンプの発展では、換熱アッセンブリは、換熱キャリヤを経て収容体と連結される。従って、この発展では、シャフトは、換熱アッセンブリの回転を伴わずに回転するよう配置されると同時に、換熱アッセンブリは、収容体に取付けられることによりその位置を保持する。この発展の変形では、流体案内システムは、換熱アッセンブリ内に備えられると共に、流体を換熱アッセンブリに提供すると同時に換熱アッセンブリに関してシャフトが回転するように構成・配置されたシャフトロータリバルブを介してシャフト内の管に接続される。
磁気熱量ヒートポンプの更なる発展では、上記磁界発生器及び更なる磁界発生器が上記シャフトに取付けられる。この発展の変形では、この2つの磁界発生器はシャフトに取付けられると共に、換熱アッセンブリは、両磁界発生器の間に配置されると共に、換熱キャリヤを経て収容体に接合される。従って、この変形例では、シャフトは、換熱アッセンブリの回転を伴わずに2つの上記磁界発生器を回転するように配置され、従って、先に記述された磁気熱量冷却のために要求されるような、換熱アッセンブリに関して2つの磁界発生器の周期運動を提供する。更なる有利は、シャフトによって提供される機械的結合の点で2つの磁界発生器を精密に整列することができ、更に少なくとも2つの磁界発生器間の磁束による機械的トルクの伝達に起因する磁気結合が、2つの磁界発生器を有する第1及び第2形態に係る本発明のすべての発展で提供されることである。この第1及び第2磁界発生器間の磁気結合は、シャフトの応力を有利に低減し得る。
好ましくは、この磁界発生器は、第1及び第2取付区域によってシャフトに取付けられ、その第1及び第2取付区域は、上記回転軸に関して互いに直径方向に配置され、及び/又は、その第1及び第2取付区域は、上記磁界部をシャフト周りの永久磁石の内部磁界として案内するように配置される。この形態の変形では、この第1及び第2取付区域は、長方形に形成された構成要素によって形成される。更なる変形例では、この第1及び第2取付区域は、常磁性材料により、又は個別の更なる永久磁石により形成される。
この磁気熱量ヒートポンプの発展では、上記シャフトは、更に、シャフトへの外部アクセスを提供するように配置された、歯車、ギヤボックス、プーリー、又はベルトを有する。この歯車、ギヤボックス、プーリー、又はベルトは、更なる歯車を回転する外部モータのために、シャフトへの外部アクセスを提供することができる。この発展に係る磁気熱量ヒートポンプは、外部装置への機械的接続を提供することもできる。
本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの発展では、換熱アッセンブリは、シャフト周りに配置された少なくとも1つの更なる換熱ボディ及び更なる換熱材料を有する。好ましくは、この発展の磁気熱量ヒートポンプは、奇数個のディスク状に形成された換熱ボディを有する。従って、この発展では、単一の換熱ボディの場合よりも、磁気熱量材料のより大きな容積が、磁界発生器のほぼ厳密な外部磁界に露出される。より多くの換熱ボディは、より効果的なプロセスサイクルに、及び磁気熱量ヒートポンプの結果的な熱流のより大きな均一性につながり得る。より多くの換熱ボディの使用は、より多くの容積の磁気熱量材料が流体によって包囲されるので、プロセスサイクル中の冷凍流体の容積を増大することもできる。この発展の複数の換熱ボディは、好ましくは、第1及び第2磁界発生器の間に配置される。更なる好ましい変形例では、複数の磁界発生器が提供され、複数の換熱ボディの夫々の換熱ボディは、磁界発生器の個々の対の間に配置される。この複数の換熱ボディ及び詳細な形状は、複数の換熱ボディの比透磁率の非均一性によって生じ得る磁気トルクの最小化のための、及び磁気熱量ヒートポンプの冷却サイクル、冷却パワー及び効率の最適化のための可能な要求に基づいて変化する。特に、複数の換熱ボディの選択によって、磁気熱量材料に影響を与える外部磁界のない両磁石が磁気熱量材料に相対する位置に同時に存在するのを防止する。この発展の変形では、複数の換熱ボディ間又はその換熱ボディを含む複数の換熱キャリヤ間の隙間は、複数の換熱ボディとして同等の比透磁率を備え得る断熱材料によって満たされる。これは、複数の換熱ボディ間の磁気トルクを有利に低減することができる。この発展の更なる変形では、複数の換熱ボディの数は奇数であり、それは、更なる換熱ボディの数が偶数であることを意味する。これも、複数の換熱ボディ間の磁気トルクを有利に低減することができる。
磁気熱量材料の対向位置への複数の磁界発生器の配備は、2つの磁界発生器間の隙間内への換熱アッセンブリの配置とも記述することができる。この隙間は、換熱アッセンブリの換熱キャリヤ内の磁気熱量材料が磁界発生器の外部磁界に付加されるのを確保するために十分小さくなければならない。
適切な磁気熱量材料の適切な選択を可能とするために、ここで、国際特許出願PCT/EP2010/061025の全文がこの記述内に含まれる。
このヒートポンプは、更に、熱が系から汲み出され、その結果、系の周囲の平均温度が増加し得るという特性の点から、加熱目的のために使用され得る。
以下では、本発明の第2の形態に係る冷却装置の発展が記述される。
この冷却装置の第1の発展では、磁気熱量材料の各部は、単一回転の時間の半分より短い時間周期で磁界発生器が1回転する間にほぼ厳密な外部磁界に付加される。磁気熱量材料の要求される磁化及び消磁のためにほぼ厳密な外部磁界が必要なだけなので、この発展に係る冷却装置は、永久磁石材料の使用数を低減する。
本発明の第2の形態に係る冷却装置の発展では、その冷却装置は、磁気熱量材料を通じた流体の循環流が提供されるように配置・構成された少なくとも1つのポンプを有する。磁気熱量材料内への流体の能動的なポンピングは、個別のリザーバ内への及び換熱アッセンブリ内に帰還される熱い又は冷たい流体のより素早い伝熱につながるので、このポンプは、冷却装置が磁気熱量材料の磁化及び消磁のプロセスサイクルをスピードアップするのを可能とする。
この冷却装置の好ましい発展では、この冷却装置は、更に、第1ポンプを制御するように調整された2つの能動型バルブと、流体案内システムへの流体の供給を制御及び維持するように調整された2つの受動型バルブを含む少なくとも4つのバルブを備え、特にその2つの能動型バルブは、好ましくはカムシャフトシステムによって機械的に活性化されるように構成され、及び/又は、その2つのバルブは磁気的に活性化されるように構成される。上に記述されるように、磁気熱量材料から少なくとも1つのホットリザーバ内への熱い流体のポンピングは、循環流の第1部としてのポンプによって提供される。2つの受動型バルブは、更に、コールドリザーバの流入と流出を制御するように調整される。2つの能動型バルブは、循環流の第1部を制御し、その結果、ホットリザーバの流入と流出を規制するように調整される。能動型バルブの使用は、ホットリザーバ内の高圧の点で有利である。バルブの使用の有利は、磁気熱量材料への熱い又は冷たい流体の望ましからぬ逆流の低減である。更に、バルブは、稼働中の磁気熱量ヒートポンプのプロセスサイクルに対して要求される、案内流を提供する。この発展の変形では、2つの能動型バルブは、機械的に、好ましくはカムシャフトによって、及び/又は、磁気的に活性化されるように構成される。磁気的に活性化されたバルブは、磁界発生器の外部磁界の交替を利用する。磁気的に活性化されたバルブの更なる有利は、機械的な活性化中に生じる摩擦力を低減し得ることである。この冷却装置の要求されるプロセスサイクルの点で、永久磁石の極位置及び能動型バルブの位置は相関されるので、磁気的に活性化されたバルブは、磁界発生器を回転するモータに有利に接続される。回転型バルブより複雑でなく、その結果、長寿命と高信頼性を提供するので、カムシャフトバルブの使用は、特に有利である。
更なる発展では、少なくとも1つのホットリザーバに第1熱交換器が機械的に接続される。この第1熱交換器は、ホットリザーバと周囲の間の熱交換を改善することができる。従って、この第1熱交換器は、冷却装置の全冷却の改善につながる。更なる発展では、少なくとも1つのコールドリザーバに第2熱交換器が機械的に接続される。この第2熱交換器は、コールドリザーバと周囲の間の熱交換を改善することができる。従って、この第2熱交換器は、冷却装置の全冷却の改善につながる。この発展の変形では、第1及び第2ファンが第1及び第2熱交換器に配置される。従って、この変形では、伝熱が改善される。
本発明の第2の形態に係る冷却装置の発展では、冷却装置は、第1及び第2ホットリザーバ及び第1及び第2コールドリザーバを備える。この実施の形態に係る冷却装置は、上記第1熱交換器によって達成され得る周囲との熱交換の遂行の後に第1ホットリザーバの熱い流体を第2ホットリザーバに移動するための第2ホットリザーバを備えるように調整される。その後、第2ホットリザーバの少しだけ加熱された流体が、少なくとも2つの供給パイプの第2パイプを経て磁気熱量材料内に還流される。更に、この実施の形態に係る冷却装置は、上記第2熱交換器によって達成され得る周囲との熱交換の遂行の後に第1コールドリザーバの冷たい流体を第2コールドリザーバに移動するための第2コールドリザーバを備えるように調整される。その後、第2コールドリザーバの少しだけ冷たい流体が、少なくとも2つの供給パイプの第1パイプを経て磁気熱量材料内に還流され、そして、新たなプロセスサイクルが始まる。従って、この発展に係る冷却装置は、2つのリザーバを有する冷却装置よりも、冷却装置のより効果的な冷却を提供する。
この冷却装置の更なる発展では、冷却装置は、第1環境との第1熱交換の後に第1ホットリザーバの熱い流体を第2ホットリザーバに提供するように配置・構成された第1熱交換器、及び第2環境との第2熱交換の後に第1コールドリザーバの冷たい流体を第2コールドリザーバに提供するように配置・構成された第2熱交換器を備える。この発展では、上記第1環境は周囲の部屋とすることができ、一方、上記第2環境は、この冷却装置によって冷却された容器とすることができる。この発展の変形では、上記第1環境及び第2環境は同じである。
この冷却装置の更なる発展では、上記少なくとも1つのコールドリザーバは、換熱キャリヤ内部に配置された統合コールドリザーバである。このような統合されたコールドリザーバは、より小さな冷却装置及び/又はより速い循環流につながる。
本発明は、以下に記述される実施の形態を参照にして説明され、それから明らかにされるだろう。
以下で、図示する。
本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの第1の実施の形態の分解図であり、磁気熱量ヒートポンプは第1及び第2磁界発生器及び収容体を備える。 本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの第1の実施の形態の図であり、磁気熱量ヒートポンプは第1及び第2磁界発生器及び収容体を備える。 本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの第1の実施の形態の図であり、可視化の理由で発生器ボディは描かれていない。 本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの第1の実施の形態の磁界分布である。 本発明の第2の形態に係る冷却装置の第1の実施の形態の概略図である。 本発明の第2の形態に係る冷却装置の更なる実施の形態のプロセスサイクルの概略図である。 本発明の第3の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの操作方法のブロック図である。
図1は、本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプ100の第1の実施の形態の分解図であり、磁気熱量ヒートポンプ100は第1及び第2磁界発生器150、155及び収容体170、175を備える。
この磁気熱量ヒートポンプ100は、回転軸125の周囲に位置され且つ環状体として形成された換熱ボディ130内に分配された磁気熱量材料120を有する、換熱アッセンブリ110を備える。この換熱ボディ130は、更に、磁気熱量材料120を通じて回転軸125と直角な方向に流体を案内する半径部分145を含む、流体案内システム140を備える換熱キャリヤ135内に配置される。更に、上記回転軸125の周囲に位置される周辺発生器ボディ150’、155’を夫々備える第1及び第2磁界発生器150,155があり、上記発生器ボディ150’、150”は、好ましくは直径方向に対向配置された第1及び第2磁気リング部151’、151”、156’、156”を備え、第1及び第2磁気リング部の夫々は、永久磁石152’、152”、157’、157”によって形成され、また夫々の磁界発生器150、155の第1及び第2永久磁石の夫々は、第1及び第2ヨークボディ154’、154”、159’を有する、好ましくは直径方向に対向配置される第1及び第2ヨーク部153’、153”、158’を備えた支持構造153、158上に架設され、第1及び第2磁界発生器150,155は、回転軸125上の磁気熱量材料120の対向方向に回転可能に配置される。
この磁気熱量ヒートポンプ100のこれらの部の間の接続として、回転軸125に沿って位置され且つ換熱アッセンブリ110内及び第1及び第2磁界発生器150、155内に挿入されるべく配置され且つ流体を流体案内システム140に提供するように調整された少なくとも第1及び第2管164、168を備えたシャフト160が描かれる。
更に、歯車180を経たシャフト160への外部アクセスを提供するように配置された第1及び第2開口部172、177を有する収容体170、175を備えた、この実施の形態の磁気熱量ヒートポンプ100が描かれる。
描写される実施の形態の第1及び第2磁界発生器150、155、換熱アッセンブリ110及び換熱ボディ130は、リング状構造を示す。この換熱アッセンブリ110は、特に、全ての換熱ボディ及び全ての磁気熱量材料を含むホイール又はリングであると理解することができる。更に、第1及び第2磁界発生器150、155は、特に、永久磁石152’、152”、157’、157”によって形成される磁気リング部151’、151”、156’、156”を含む第1及び第2完全ディスクであると理解することができる。
この磁気熱量材料120は、ガドリニウムを含む。
ヨークボディ154’、154”、159’の形状は、永久磁石152’、152”、157’、157”の内部磁界としての磁界部の第1及び第2ヨークボディ154’、154”、159’内への案内につながると同時に、永久磁石152’、152”、157’、157”のほぼ厳密な外部磁界異としての更なる磁界部は、主として、個々の磁界発生器150、155から、好ましくは磁気リング部151’、151”、156’、156”のみで伸長する。
図1にも示すように、夫々の磁界発生器150、155の第1及び第2磁気リング部151’、151”、156’、156”は、個々の磁界発生器150の周長の50%未満を形成する。
更に、第1及び第2磁界発生器150、155の夫々は、ヨークボディ154’、154”、159’、159”が磁界調和部192、194、196、198を経て個々の永久磁石152’、152”、157’、157”に接合するように配置された4つの(視覚化の理由から第1磁界発生器150のみに符号が付された)磁界調和部192、194、196、198を有する。
図1にも描かれるように、この第1及び第2磁界発生器150,155は夫々、磁界部をシャフト160周りの永久磁石152’、152”、157’、157”の内部磁界として案内するように配置された直径方向に対向する(第2磁界発生器155に対しては表示していない)第1及び第2取付部193、197によってシャフト160に取付けられている。この取付部193、197は、上記磁界調和部192、194、196、198と同様に、第1及び第2磁界発生器150、155の多面体形状要素を形成すると共に、夫々、更なる永久磁石によって形成される。
第1及び第2ヨーク部153’、153”、158’内の第1及び第2ヨークボディ154’、154”、159’の夫々は、同等に形成されると共に、磁気リング部151’、151”、156’、156”内の永久磁石の内部磁界を合焦するための(視覚化の理由から他の個別対応部は符号が付されていない)第1及び第2個別対応部154t’、154t”の夫々を有する。
磁気熱量材料120は、区分的に分配され、それにより、2つの隣接するMCM区分122が互いに接触するのにつながる楔形状を夫々有し、個々の中間部124によって分離される、MCM区分122を形成する。
図1には示さないが、発生器キャリヤ135は、流体を換熱アッセンブリ110及び特に流体案内システム140に提供するように構成・配置されたシャフトロータリバルブによってシャフト160と機械的に接続されると同時に、換熱アッセンブリ110に関してシャフト160が回転する。
表示される磁気熱量ヒートポンプ100を用いた冷却プロセスが、プロセスサイクルの概略図が描かれた図4を背景に説明されるだろう。
本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの表示されない実施の形態では、少なくとも2つの換熱ボディ、特に奇数個の換熱ボディが磁気熱量ヒートポンプ内で使用される。これら少なくとも2つの換熱ボディは、個々の回転軸に関する第1及び第2磁界発生器の間に配置される。
図2は、本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプ100の第1の実施の形態を示す図であり、その磁気熱量ヒートポンプ100は、第1及び第2磁界発生器150、155及び収容体170、175を有する。
図1に示す分解図とは対照的に、図2では、磁気熱量ヒートポンプ100の組付状態が描かれる。従って、磁気熱量材料120は、換熱キャリヤ130によって取り囲まれており、従ってこの図では見ることができない。それは、換熱キャリヤ135を経て収容体170、175に取付けられている換熱アッセンブリ110として示される。更に、収容体170、175は、半透明であり、従ってシャフト160に取付けられた2つの磁界発生器150、155の認識を許容する。従って、表示される実施の形態では、シャフト160は、換熱アッセンブリ110の回転を伴うことなく、第1及び第2磁界発生器150、155を回転するように調整され、その結果、上述のような磁気熱量冷却に対して要求される、換熱アッセンブリ110に関する第1及び対2磁界発生器150、155の周期運動が提供される。更に、磁気熱量ヒートポンプ100の実施の形態では、第1及び第2磁界発生器150、155間の磁束による機械的トルクの伝達に起因する磁気結合が提供されるとはいえ、第1及び第2磁界発生器150、155は、シャフト160によって提供される機械的接続の点で、精密に整列され得る。
本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプ100の特性は、個々の環境冷却装置に関して変化し得るけれども、以下では、表示される実施の形態を完全に記述するための描写される磁気熱量ヒートポンプ100の特性が与えられる。
この磁気熱量ヒートポンプ100は、100mm〜500mmの間、好ましくは260mmの全直径、及び80mm〜250mmの間、好ましくは160mmの全高を有する。換熱ボディ130は、25mm〜80mmの間、好ましくは40mmの高さを示す。磁気熱量材料は、10mm〜40mmの間、好ましくは20mmの高さ、50mm〜500mmの間、好ましくは160mmの内径、及び100mm〜600mmの間、好ましくは240mmの外径を有する。更に、描写される実施の形態に係る磁気熱量ヒートポンプ100の性能は、約1Tの第1及び第2磁界発生器150、155の平均高磁界及び約0Tの平均低磁界に対して、約1KWの最大冷却パワーQcを示すと推定され得る。
図3は、本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプ100の第1の実施の形態の図を示し、発生器ボディ130は、視覚化の理由で示されていない。それは、第1及び第2磁界発生器150、155に関して磁気熱量材料120が如何に配置されるかを示す。
永久磁石152’、152”、157’のほぼ厳密な外部磁界は、主として、磁界発生器150、155から、好ましくは磁気リング部151’、151”、156’のみで伸長し、またそれにより磁気熱量材料120によって形成されるMCM区分122に直接的に接続される。
図4は、本発明の第1の形態に係る磁気熱量ヒートポンプ100の第1の実施の形態に対する磁界分布を示す。
描写されるグレースケール色調は、永久磁石152’、152”に起因して存在する磁界強度に比例し、黒っぽい色調は弱い磁界強度を意味し、淡い色調は高磁界強度を意味する。永久磁石152’、152”のほぼ厳密な外部磁界410、415は、主として、磁界発生器150から、好ましくは磁気リング部151’、151”のみで伸長する。ヨーク部153’、153”は、図4によって図示されるように、永久磁石の内部磁界420、425として磁界部を第1及び第2ヨークボディ154’、154”内に案内するように形成される。
更に、図4では、シャフト160周りの永久磁石152’、152”の内部磁界430として磁界部を案内するように配置された直径方向に対向する第1及び第2取付部193、197を有する磁界発生器150が示される。
図5は、本発明の第2形態に係る冷却装置500の第1の実施の形態の概略図を示す。
この冷却装置500は、先に図1及び図2内に描写された磁気熱量ヒートポンプ100の実施の形態を備える。更に、磁気熱量ヒートポンプ100の第1及び第2磁界発生器150、155を回転軸125に関して回転するように配置されたモータ510が表示される。流体を(図1に示す)流体案内システムに供給するように構成され、第1供給パイプシステムの第1及び第2パイプ522、524及び第2供給パイプシステムの第1及び第2供給パイプ526、528を備えた第1及び第2供給パイプシステムは、コールドリザーバ530と換熱アッセンブリ110との間、及びホットリザーバ540と換熱アッセンブリ110との間の接続として与えられる。ポンプ550は、磁気熱量材料120から熱い流体を汲み上げるように配置・構成される。
この冷却装置500は、第1及び第2磁界発生器150、155の回転によって磁気熱量材料120の磁化及び消磁を提供する。第1供給パイプシステムの第1供給パイプ522は流体をコールドリザーバ530から磁気熱量材料120に供給する。この流体は、磁気熱量材料120の磁化の間に加熱され、そしてポンプ550により、磁気熱量材料120から第2供給パイプシステムの第1供給パイプ526を通ってホットリザーバ540内に汲み上げられる。このホットリザーバ540は、消磁プロセスの間に第2供給パイプシステムの第2供給パイプ528を経て磁気熱量材料120内にもたらされ、コールドリザーバ530からの流体と混合される、少しだけ加熱された流体につながる、周囲との熱交換を提供するように構成・配置される。消磁後の混合された流体は、コールドリザーバ530内の流体より冷たい。従って、更に、コールドリザーバ530の温度より低い流体が、第1供給パイプシステムの第2供給パイプ524を経てコールドリザーバ530にもたらされる。
従って、描写される冷却装置500によって実現される、第1及び第2磁界発生器150、155の回転による磁化及び消磁を含むプロセスサイクルは、コールドリザーバ530の更なる冷却の結果をもたらす。
この冷却装置の表示されない実施の形態では、この冷却装置は、更に、第1ポンプを制御するように調整された2つの能動型バルブと、流体案内システムへの流体の供給を制御及び維持するように調整された2つの受動型バルブを含む少なくとも4つのバルブを備える。更なる表示されない実施の形態では、その2つの能動型バルブは、好ましくはカムシャフトシステムによって機械的に及び/又は磁気的に活性化されるように構成される。
図6は、本発明の第2の形態に係る冷却装置610の更なる実施の形態のプロセスサイクル600の概略図を示す。このプロセスサイクル600の重要なステップを図示するために、磁気熱量ヒートポンプ100に含まれるものと同等の冷却装置610の多くの部材が省略される。
この冷却装置610は、第1及び第2ホットリザーバ622、626及び第1及び第2コールドリザーバ632、636を備える。この実施の形態に係る冷却装置610は、第1熱交換器642による周囲との熱交換の遂行の後に第1ホットリザーバ622の熱い流体を第2ホットリザーバ626内に移動するための第2ホットリザーバ626を備えるように調整される。その後、第2ホットリザーバ626の少しだけ加熱された流体が、第1及び第2供給パイプ662、666の第1セットを経て磁気熱量材料650内に還流される。その後、その流体は、第1コールドリザーバ632内に流れる。この実施の形態に係る冷却装置610は、第2熱交換器646によって達成され得る周囲との熱交換の遂行の後に第1コールドリザーバ632の冷たい流体を第2コールドリザーバ636に移動するための第2コールドリザーバ636を備えるように調整される。その後、第2コールドリザーバの少しだけ冷たい流体が、第1及び第2供給パイプ672、676第2セットを経て磁気熱量材料650内に還流される。磁気熱量材料650の磁化の後、加熱された流体が第1ホットリザーバ622内に汲み上げられると共に、新たなプロセスサイクル600が始まる。従って、この冷却装置610は、第2熱交換器646の周囲の効果的な冷却を提供する。
図7は、本発明の第3の形態に係る磁気熱量ヒートポンプの操作方法のブロック図を示す。
この方法は、第1ステップ710として、本発明の第1の形態に係るヒートポンプの準備を有する。
続くステップ720として、この方法は、第1及び第2ヨークボディへの永久磁石の内部磁界としての磁界部の案内を有する。
その後、磁気熱量材料に取付けられた永久磁石のほぼ厳密な外部磁界の回転のための回転軸に関する磁界発生器の回転が、この発明の第3ステップ730を形成する。
最終ステップ740では、この方法は、磁気熱量材料を通じた流体流れの周期的な磁気熱量材料への提供を有し、流体供給の周期は、磁界発生器の回転周波数に依存する。
100 磁気熱量ヒートポンプ
110 換熱アッセンブリ
120 磁気熱量材料
122 MCM区分
124 中間部
125 回転軸
130 換熱ボディ
135 換熱キャリヤ
140 流体案内システム
145 半径部分
150 第1磁界発生器
150’ 第1発生器ボディ
151’ 第1磁界発生器の第1磁気リング部
151” 第1磁界発生器の第2磁気リング部
152’ 第1磁界発生器の第1永久磁石
152” 第1磁界発生器の第2永久磁石
153 第1磁界発生器の支持構造
153’ 第1磁界発生器の第1ヨーク部
153” 第1磁界発生器の第2ヨーク部
154’ 第1磁界発生器の第1ヨークボディ
154” 第1磁界発生器の第2ヨークボディ
154t’ 第1個別対応部
154t” 第2個別対応部
155 第2磁界発生器
155’ 第2発生器ボディ
156’ 第2磁界発生器の第1磁気リング部
156” 第2磁界発生器の第2磁気リング部
157’ 第2磁界発生器の第1永久磁石
157” 第2磁界発生器の第2永久磁石
158 第2磁界発生器の支持構造
158’ 第2磁界発生器の第1ヨーク部
158” 第2磁界発生器の第2ヨーク部
159’ 第2磁界発生器の第1ヨークボディ
159” 第2磁界発生器の第2ヨークボディ
160 シャフト
164 シャフトの第1管
168 シャフトの第2管
170 収容体の前部
172 第1開口部
175 収容体の後部
177 第2開口部
180 歯車
192、194、196、198 第1磁界発生器の磁界調和部
193 第1取付部
197 第2取付部
410 第1永久磁石のほぼ厳密な外部磁界
415 第2永久磁石のほぼ厳密な外部磁界
420 第1ヨークボディの内部磁界
425 第2ヨークボディの内部磁界
430 シャフトの周囲に案内された内部磁界
500 冷却装置
510 モータ
522 第1供給パイプシステムの第1供給パイプ
524 第1供給パイプシステムの第2供給パイプ
526 第2供給パイプシステムの第1供給パイプ
528 第2供給パイプシステムの第2供給パイプ
530 コールドリザーバ
540 ホットリザーバ
550 ポンプ
600 プロセスサイクル
610 更なる実施の形態に係る冷却装置
622 更なる実施の形態の第1ホットリザーバ
626 更なる実施の形態の第2ホットリザーバ
632 更なる実施の形態の第1コールドリザーバ
636 更なる実施の形態の第2コールドリザーバ
642 第1熱交換器
646 第2熱交換器
650 更なる実施の形態の磁気熱量材料
662 上記第1セットの第1供給パイプ
666 上記第1セットの第2供給パイプ
672 上記第2セットの第1供給パイプ
676 上記第2セットの第2供給パイプ
710 上記方法の第1ステップ
720 上記方法の次のステップ
730 上記方法の第3ステップ
740 上記方法の最終ステップ

Claims (16)

  1. 換熱アッセンブリ(110)及び少なくとも1つの回転型磁界発生器(150、155)を伴う磁気熱量ヒートポンプ(100)において、
    −回転軸(125)に沿って配置され且つ前記換熱アッセンブリ(110)の換熱ボディ(130)の軸方向の開口部内に差し込まれると共に前記少なくとも1つの磁界発生器(150)の少なくとも1つの発生器ボディ(150’)の軸方向の開口部内に差し込まれたシャフト(160)と、
    −前記少なくとも1つの磁界発生器(150)であって、前記少なくとも1つの発生器ボディ(150’)が前記回転軸(125)の周囲の周辺に配置され、前記発生器ボディ(150’)が前記回転軸(125)に関して互いに直径方向に対向するように配置された第1及び第2磁気リング部(151’、151”)を備え、前記第1及び第2リング部(151’、151”)が夫々第1及び第2永久磁石(152’、152”)を備え、且つ個々の前記磁界発生器(150)の前記第1及び第2永久磁石(152’、152”)の夫々が支持構造(153)上に架設され、前記支持構造(153)が第1及び第2ヨークボディ(154’、154”)を伴う第1及び第2ヨーク部(153’、153”)を備え、前記第1及び第2ヨークボディ(154’、154”)が前記回転軸(125)に関して互いに直径方向に対向するように配置され、且つ前記少なくとも1つの磁界発生器(150)は前記シャフト(160)に取付けられている磁界発生器と、
    −前記換熱アッセンブリ(110)であって、前記換熱ボディ(130)が回転軸(125)の周囲の周辺に配置され、前記換熱ボディ(130)が該換熱ボディ(130)内に分配された磁気熱量材料(120)を含み、且つ前記換熱アッセンブリ(130)が前記シャフト(160)の周りに配置された換熱アッセンブリと、を備え、
    −前記換熱ボディ(130)は、リングボディの形を成し、且つ前記磁気熱量材料(120)は、前記リングボディ内に、特に区分的だが均等に、規則正しく分配され、且つ
    −前記永久磁石(152’、152”)の内部磁界(420、425)として、磁界部が主として前記第1及び第2ヨークボディ(154’、154”)内に案内され、前記永久磁石(152’、152”)の外部磁界(410、415)として、更なる磁界部が、前記第1及び第2磁気リング部(151’、151”)の範囲内で、前記磁界発生器(150)から伸長し、その結果、
    −前記換熱ボディ(130)と前記発生体ボディ(150’)の相対回転位置に依存する前記外部磁界(410、415)に前記磁気熱量材料(120)が影響を受ける
    ことを特徴とする磁気熱量ヒートポンプ。
  2. 前記少なくとも1つの磁界発生器(150)の前記第1及び第2磁気リング部(151’、151”)の夫々は、前記個々の磁界発生器(150)の全周の50%未満、好ましくは30%未満で周方向に沿って伸長することを特徴とする請求項1に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  3. 前記夫々の支持構造(153)は、夫々のヨークボディ(154’、154”)が磁界調和部(192、194、196、198)を経て前記個々の永久磁石(152’、152”)に接合するように配置された2つの磁界調和部(192、194、196、198)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  4. 前記磁界発生器(150)は、多面体形状の要素、特に多面体形状の第1及び第2永久磁石(152’、152”)及び基本的多面体形状の第1及び第2ヨークボディ(154’、154”)を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  5. 前記第1及び第2ヨークボディ(154’、154”)は、同等に形成されると共に、前記磁気リング部(151’、151”)内の前記永久磁石(152’、152”)の前記内部磁界(420、425)を合焦するための個別対応部(154t’、154t”)を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  6. 前記磁気熱量材料(120)は、前記換熱アッセンブリ(110)の内部周辺ラインで区分的に前記換熱ボディ(130)内に分配され及び/又は前記換熱アッセンブリ(110)の外部周辺ラインで区分的に前記換熱ボディ(130)内に分配されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  7. 前記磁気熱量材料(MCM)(120)は、個別の中間部(124)で分離された少なくとも2つのMCM区分(122)を形成し、及び/又は、中間部(124)は、三角形の頂点で互いに接触する、隣接する2つの長方形のMCM区分(122)を許容するプリズム形状を有することを特徴とする請求項6に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  8. 前記換熱アッセンブリは、少なくとも1つの換熱キャリヤ(135)を有し、前記少なくとも1つの換熱キャリヤ(135)は、少なくとも1つの換熱ボディ(130)を搬送するように適合されることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  9. 更に第1及び第2磁界発生器(155)を備え、少なくとも前記第1磁界発生器(150)はシャフト(160)に取付けられると共に、前記換熱アッセンブリ(110)は前記第1及び第2磁界発生器(150、155)の間に配置される、請求項1乃至7の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  10. 前記シャフト(160)への外部アクセスを提供するように調整された収容体(170、175)を有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  11. 前記換熱アッセンブリ(110)は、前記換熱キャリヤ(135)を経て前記収容体(170、175)と連結されることを特徴とする請求項9に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  12. 前記磁界発生器(150)は第1及び第2取付部(193、197)によって前記シャフト(160)に取付けられ、前記第1及び第2取付部(193、197)は前記回転軸(125)に関して互いに直径方向に配置され、及び/又は、前記第1及び第2取付部(193、197)は、前記磁界部を前記シャフト(160)周りの前記永久磁石(152’、152”)の内部磁界(420、425)として案内するように配置されたことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  13. 前記換熱アッセンブリ(110)は、前記シャフト(160)周りに配置された少なくとも1つの更なる換熱ボディ(130)及び更なる換熱材料(120)を有する、請求項1乃至11の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)。
  14. −請求項1乃至12の少なくとも1項に記載の磁気熱量ヒートポンプ(100)と、
    −前記回転軸(125)周りの前記シャフト(160)と共に前記磁界発生器(150)を回転させるために配置されたモータ(510)と、
    −流体を流体案内システム(140)に供給するように構成及び配置された少なくとも第1及び第2供給パイプシステム(522、524、526、528)と、
    −前記第1及び第2供給パイプシステム(522、524、526、528)に流体を提供し且つ前記冷却装置(500)から熱を移送するように調整された少なくとも1つのホットリザーバ(540)及び少なくとも1つのコールドリザーバ(530)と、
    −前記磁気熱量材料(120)を通じて流体を汲み上げるように配置及び構成されたポンプと、を備えた冷却装置(500)。
  15. 前記冷却装置(500)は、前記ポンプを制御するように調整された2つの能動型バルブ、及び、前記流体案内システム(140)への流体の供給を制御及び維持するように調整された2つの受動型バルブを含む少なくとも4つのバルブを更に備え、特に前記2つの能動型バルブは、好ましくはカムシャフトシステムによって機械的に活性化されるように構成され、及び/又は、該2つのバルブは磁気的に活性化されるように構成されることを特徴とする請求項14に記載の冷却装置(500)。
  16. 磁気熱量ヒートポンプ、特に、請求項1〜12の何れか1項に記載の磁気熱量ヒートポンプの操作方法において、以下のステップ、即ち、
    −回転軸周りに分配された磁気熱量材料を伴う換熱アッセンブリを準備するステップと、
    −永久磁石の内部磁界として磁界部が主として第1及び第2ヨークボディ内に案内され、前記永久磁石の外部磁界として更なる磁界部が第1及び第2磁気リング部の範囲内で主として磁界発生器から伸長する少なくとも1つの磁界発生器を準備するステップであって、
    −前記磁気熱量材料が、前記換熱ボディ及び前記発生器ボディの相対回転位置に依存して主に前記外部磁界に作用するステップと、
    −前記磁気熱量材料に付加される前記永久磁石の前記外部磁界の回転に対し、前記回転軸に関して少なくとも1つの磁界発生器を回転するステップと、
    −前記磁界発生器の回転周波数に依存する流体供給周期での、前記磁気熱量材を通じた周期的流体流を伴う前記磁気熱量材料を準備するステップと、
    を備える操作方法。
JP2018524802A 2015-11-13 2016-11-09 磁気熱量ヒートポンプ、冷却装置及びそれらの操作方法 Pending JP2018533717A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP15194601 2015-11-13
EP15194601.9 2015-11-13
PCT/EP2016/077066 WO2017081048A2 (en) 2015-11-13 2016-11-09 Magnetocaloric heat pump, cooling device and method of operating thereof

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018533717A true JP2018533717A (ja) 2018-11-15

Family

ID=54548055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018524802A Pending JP2018533717A (ja) 2015-11-13 2016-11-09 磁気熱量ヒートポンプ、冷却装置及びそれらの操作方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20190257555A1 (ja)
EP (1) EP3374702A2 (ja)
JP (1) JP2018533717A (ja)
KR (1) KR20180084893A (ja)
CN (1) CN108351126A (ja)
WO (1) WO2017081048A2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108702815B (zh) * 2016-02-10 2020-12-18 罗塔希特公司 热产生器
US11009282B2 (en) 2017-03-28 2021-05-18 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Refrigerator appliance with a caloric heat pump
JP2018199860A (ja) * 2017-05-30 2018-12-20 株式会社フジクラ ガドリニウム線材、それを用いた金属被覆ガドリニウム線材、熱交換器及び磁気冷凍装置
US11022348B2 (en) * 2017-12-12 2021-06-01 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Caloric heat pump for an appliance
US10648705B2 (en) 2018-04-18 2020-05-12 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Magneto-caloric thermal diode assembly
US10830506B2 (en) 2018-04-18 2020-11-10 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Variable speed magneto-caloric thermal diode assembly
US10648704B2 (en) 2018-04-18 2020-05-12 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Magneto-caloric thermal diode assembly
US10876770B2 (en) 2018-04-18 2020-12-29 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Method for operating an elasto-caloric heat pump with variable pre-strain
US10782051B2 (en) 2018-04-18 2020-09-22 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Magneto-caloric thermal diode assembly
US10989449B2 (en) 2018-05-10 2021-04-27 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Magneto-caloric thermal diode assembly with radial supports
US11015842B2 (en) 2018-05-10 2021-05-25 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Magneto-caloric thermal diode assembly with radial polarity alignment
US11054176B2 (en) 2018-05-10 2021-07-06 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Magneto-caloric thermal diode assembly with a modular magnet system
US11092364B2 (en) 2018-07-17 2021-08-17 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Magneto-caloric thermal diode assembly with a heat transfer fluid circuit
US10684044B2 (en) 2018-07-17 2020-06-16 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Magneto-caloric thermal diode assembly with a rotating heat exchanger
US10928855B2 (en) * 2018-12-20 2021-02-23 Dell Products, L.P. Dock with actively controlled heatsink for a multi-form factor Information Handling System (IHS)
US11149994B2 (en) 2019-01-08 2021-10-19 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Uneven flow valve for a caloric regenerator
US11274860B2 (en) 2019-01-08 2022-03-15 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Mechano-caloric stage with inner and outer sleeves
US11193697B2 (en) 2019-01-08 2021-12-07 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Fan speed control method for caloric heat pump systems
US11168926B2 (en) 2019-01-08 2021-11-09 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Leveraged mechano-caloric heat pump
US11112146B2 (en) 2019-02-12 2021-09-07 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Heat pump and cascaded caloric regenerator assembly
US11015843B2 (en) 2019-05-29 2021-05-25 Haier Us Appliance Solutions, Inc. Caloric heat pump hydraulic system
DE102021214258A1 (de) 2021-12-13 2023-06-15 Volkswagen Aktiengesellschaft Wärmepumpenkaskade und Verfahren zur Erwärmung oder Abkühlung eines Kühlmittels mittels einer Wärmepumpenkaskade
CN114183948B (zh) * 2021-12-16 2023-07-04 中国科学院江西稀土研究院 一种多场耦合固态制冷装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2922999A1 (fr) * 2007-10-30 2009-05-01 Cooltech Applic Soc Par Action Generateur thermique a materiau magnetocalorique
CN102538285B (zh) * 2010-12-29 2014-01-08 中国科学院理化技术研究所 磁制冷与回热式气体制冷复合制冷的制冷方法和制冷装置
JP5488580B2 (ja) * 2011-01-27 2014-05-14 株式会社デンソー 磁気冷凍システムおよび自動車用空調装置
FR2982015B1 (fr) * 2011-10-28 2019-03-15 Cooltech Applications Generateur thermique magnetocalorique
FR2994018B1 (fr) * 2012-07-27 2015-01-16 Cooltech Applications Generateur de champ magnetique pour appareil thermique magnetocalorique et appareil thermique magnetocalorique equipe d'un tel generateur
US20140165594A1 (en) 2012-12-19 2014-06-19 General Electric Company Magneto caloric device with continuous pump
KR102086373B1 (ko) * 2013-06-12 2020-03-10 삼성전자주식회사 자기 냉각 장치 및 그 제어방법
US20150033762A1 (en) * 2013-07-31 2015-02-05 Nascent Devices Llc Regenerative electrocaloric cooling device
KR101938717B1 (ko) * 2014-03-18 2019-01-16 삼성전자주식회사 자기 재생기 유닛과 이를 갖는 자기 냉각 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
EP3374702A2 (en) 2018-09-19
CN108351126A (zh) 2018-07-31
WO2017081048A2 (en) 2017-05-18
KR20180084893A (ko) 2018-07-25
US20190257555A1 (en) 2019-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018533717A (ja) 磁気熱量ヒートポンプ、冷却装置及びそれらの操作方法
AU2015232241B2 (en) Magnetic regenerator unit and magnetic cooling system with the same
US9857106B1 (en) Heat pump valve assembly
JP4284183B2 (ja) 回転磁石式磁気冷凍機
JP4303879B2 (ja) 磁気冷凍装置
US8695354B2 (en) Thermal flux generating device with magnetocaloric material
US9625185B2 (en) Heat pump with magneto caloric materials and variable magnetic field strength
US8904806B2 (en) Process and apparatus to increase the temperature gradient in a thermal generator using magneto-calorific material
JP5278486B2 (ja) 熱磁気エンジン装置、および可逆熱磁気サイクル装置
JP2009519427A (ja) 電磁熱作用による冷熱生成装置
JP2010112606A (ja) 磁気式温度調整装置
JP2015075292A (ja) 磁気熱量素子およびそれを備える熱磁気サイクル装置
US20100146989A1 (en) Continuously rotary magnetic refrigerator or heat pump
US20110061399A1 (en) Heat-power conversion magnetism devices
JP2018115792A (ja) 磁気ヒートポンプ装置
WO2021072148A1 (en) Magnetic induction furnace, cooler or magnetocaloric fluid heat pump with varied conductive plate configurations
JP6086340B2 (ja) 磁気熱量による熱発生器
US11561032B2 (en) Magnetic induction water heater/chiller with separate heating/chilling zones
US20110088872A1 (en) Heat pipe structure
US11686509B2 (en) Magnetic cooling system
RU2199024C1 (ru) Магнитотепловое устройство
KR102059041B1 (ko) 자성 유체를 이용한 발전장치
CN115435509B (zh) 一种基于双极性磁卡材料的磁制冷装置及方法
JP2023141836A (ja) 固体冷媒による冷凍装置
JP2017187234A (ja) 熱磁気サイクル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A529

Effective date: 20180717