JP2018533032A - 可撓性印刷物 - Google Patents

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Abstract

本明細書に記載されるものは、可撓性印刷物を作製するためのプロセスである。このプロセスは、可撓性プリント基板の表面上に、プライマーを含む可撓性プリント基板を提供し、プライマーが、プライマー樹脂を含むこと;プリント基板の表面上のプライマー上に、熱可塑性樹脂を含むインク組成物を印刷すること;及び、プライマー上に配置された前記印刷されたインク組成物上に、架橋剤を含む架橋組成物を堆積させ、それによって、インク組成物の熱可塑性樹脂が架橋され、及び、プライマーのプライマー樹脂が架橋されるようにすることを含む場合がある。

Description

[背景]
可撓性印刷物は、あらゆる態様の消費財を包装し、及び/又は識別するために使用されることがあり、印刷画像は、例えば情報を提供するために使用され、または、企業を強く印象付ける等により、製品の性質や出所に関する情報をユーザに提供するために使用される。
一部の既存の可撓性印刷物は、温度上昇、物理的摩耗及び/又は薬品に対して脆弱であることが分かっている。
印刷物を生産するための概略プロセスを示す図である。
[詳細な説明]
本開示を開示及び説明する前に、本開示が、本明細書に開示される特定のプロセスの特徴及び材料に制限されることはないことを、理解すべきである。なぜなら、本明細書に開示されるプロセスの特徴及び材料は、幾分多様であってもよいからである。また、本明細書で使用される用語が、特定の例を説明する目的で使用されることも、理解すべきである。
本明細書および添付の特許請求の範囲にて使用の単数形「a」、「an」および「the」は、文脈上他に明確に記載していない限り、複数の指示対象を含むことに留意されたい。
本明細書において、「キャリア流体」、「キャリア液」、「キャリア」、または「キャリア媒体」は、液体静電組成物または電子写真組成物を形成するように、流体の内部に顔料粒子、着色剤、電荷ディレクタ(charge director)、及び他の添加剤が分散されることがある流体を指している。キャリア液の例としては、界面活性剤、共溶媒、粘度調整剤、及び/又は他の可能な含有物のような種々の異なる薬剤の混合物が挙げられる。
本明細書において、「静電インク組成物」または「液体電子写真組成物」は、一般に、電子写真印刷プロセスと呼ばれることもある静電印刷プロセスにおける使用に適したインク組成物を指している。「静電インク組成物」または「液体電子写真組成物」は、顔料粒子を含む場合があり、顔料粒子は、熱可塑性樹脂を含む場合がある。
本明細書において、「顔料」は、一般に、顔料着色剤、磁性粒子、アルミナ、シリカ、及び/又は他のセラミック若しくは有機金属を含み、これらの粒子が、色を有しているかどうかは問われない。したがって、本明細書の説明は、主に顔料着色剤の使用を例示しているが、用語「顔料」は、より一般的には、顔料着色剤だけでなく、有機金属、フェライト、セラミックなどの他の顔料を表すためにも使用されることがある。
本明細書において、「共重合体」は、少なくとも2つのモノマーから重合されたポリマーを指している。
本明細書において、「メルトフローレート」は、一般に、指定された温度及び負荷での、所定の寸法を有するオリフィスを通る樹脂の押出し速度を指しており、通常は、190℃/2.16kgのように温度/負荷の形で報告される。フローレート(流速)は、成形の結果として生じる材料の劣化の程度を識別したり、かかる材料の劣化の尺度を得るために使用される場合がある。本開示では、「メルトフローレート」は、押出しプラストメーター(可塑度計)による熱可塑性樹脂のメルトフローレートの標準試験方法(ASTM D1238−04c)にしたがって測定される。特定のポリマーのメルトフローレートが指定されている場合、特に明記しない限り、それは、静電組成物の他の成分の何れもが存在しない状況での、そのポリマー単体についてのメルトフローレートである。
本明細書において、「酸性度」、「酸数」、または「酸価」は、1グラムの物質を中和する水酸化カリウム(KOH)の質量をミリグラムで表したものを指している。ポリマーの酸性度は、例えば、ASTM D1386に記載されているような標準的技術にしたがって測定されることができる。特定のポリマーの酸性度が指定されている場合、特に明記しない限り、それは、液体トナー組成物の他の成分の何れもが存在しない状況での、そのポリマー単体についての酸性度である。
本明細書において、「溶融粘度」は、一般に、所与の剪断応力又は剪断速度での、剪断速度に対する剪断応力の比を指している。試験は、一般に、細管式レオメーターを使用して実施される。プラスチック装填物は、レオメーターのバレル中で加熱され、プランジャによってダイを通して押し出される。プランジャは、装置に応じて、一定の力または一定の速度のいずれかで押される。システムが定常状態の動作に達すると、測定値が取得される。使用される一つの方法は、140℃でブルックフィールド粘度を測定することであり、単位は、mPa・s(ミリパスカル秒)またはcPoise(センチポアズ)である。一部の例では、溶融粘度は、例えばサーマル・アナリシス・インスツルメンツから市販されているAR−2000レオメーターのようなレオメーターを使用し、25mm鋼鉄プレート−標準鋼鉄平行プレートの幾何配置を使用して、剪断速度0.01Hzで、120℃のプレート流動特性等温線を越えるプレートを見つけることによって、測定することができる。特定のポリマーの溶融粘度が指定されている場合、特に明記しない限り、それは、静電組成物の他の成分の何れもが存在しない状況での、そのポリマー単体についての溶融粘度である。
本明細書では、特定のモノマーが、ポリマーの特定の重量パーセントを構成するものとして説明される場合がある。これは、ポリマー中の前記モノマーから形成された繰り返し単位が、ポリマーの前記重量パーセントを構成することを意味している。
本明細書において標準的試験と述べた場合、特に明記しない限り、言及しようとしている試験のバージョンは、この特許出願の出願時点で最新のものである。
本明細書において、「静電印刷」または「電子写真印刷」は、一般に、写真撮影基板から直接的に、または中間転写部材を介して間接的にプリント基板に転写された画像を得るためのプロセスを指している。したがって、画像は、実質的には、それが付与された写真撮影基板に吸収されない。また、上で説明したように、「電子写真プリンタ」または「静電プリンタ」は、一般に、電子写真印刷または静電印刷を実施することが可能なプリンタを指している。「液体電子写真印刷」は、電子写真プロセスにおいて粉体トナーではなく液体組成物を使用する特定タイプの電子写真印刷である。静電印刷プロセスは、例えば50〜400V/μmまたはそれ以上の電界勾配のを有する電界、あるいは一部の例では、600〜900V/μmまたはそれ以上の電界勾配を有する電界に、静電組成物をさらすことを含む場合がある。
本明細書において、「置換された」は、化合物または部分の水素原子が、置換基と称される基の一部である、炭素原子やヘテロ原子のような別の原子で置き換えられていることを意味している場合がある。置換基の例としては、例えば、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、アルケニル、アルケノキシ、アルキニル、アルキノキシ、チオアルキル、チオアルケニル、チオアルキニル、チオアリール等が挙げられる。
本明細書において、「ヘテロ原子」は、窒素、酸素、ハロゲン、リン、または硫黄を指している場合がある。
本明細書において、「アルキル」は、分岐、非分岐、又は環状の飽和炭化水素基を指している場合があり、一部の例では、この飽和炭化水素基は、例えば、1から約50個までの炭素原子、若しくは1から約40個までの炭素原子、若しくは1から約30個までの炭素原子、若しくは1から約10個までの炭素原子、若しくは1から約5個までの炭素原子を含有する場合がある。
本明細書において、「アルキル」、またはアルコキシ(alkoxy)中の「アルク(alk)」のような類似の表現は、分岐、非分岐、又は環状の飽和炭化水素基を指している場合があり、一部の例では、この飽和炭化水素基は、例えば、1から約50個までの炭素原子、若しくは1から約40個までの炭素原子、若しくは1から約30個までの炭素原子、若しくは1から約10個までの炭素原子、若しくは1から約5個までの炭素原子を含有する場合がある。
用語「アリール」は、単一の芳香族環、または、互いに一つに融合され、直接的に連結若しくは(異なる芳香族環がメチレン部分またはエチレン部分のような共通の基に結合されるような形で)間接的に連結された複数の芳香族環を指している場合がある。本明細書に記載されるアリール基は、限定はしないが、5から約50個までの炭素原子、若しくは5から約40個までの炭素原子、若しくは5から30個までの炭素原子、若しくはそれ以上の炭素原子を含有する場合があり、フェニル及びナフチルから選択される場合がある。
本明細書において、用語「約」は、種々の試験方法や装置において変動を許容するために、所与の値が端点よりも少し上、または少し下であってもよいことを規定することによって、数値範囲の端点に柔軟性を与えるために使用される。この用語の柔軟性の程度は、当技術分野で理解されるような特定の変数によって決定されることがある。
本明細書では、複数の項目、構造的要素、組成要素、及び/又は材料が、便宜上、共通リスト上に表現される場合がある。しかしながら、こうしたリストは、あたかもリストの各メンバーが、個々に別々の一意のメンバーとして識別されているものとして解釈されなければならない。したがって、そのようなリストの個々のメンバーを、単に共通グループ上のそれらの表現のみに基づいて、それに反する指示なしに、同じリストの任意の他のメンバーの事実上の等価物として解釈してはならない。
本明細書では、濃度、量、及び他の数値データが、範囲形式で表され、または提示される場合がある。そのような範囲形式は、単に便宜上及び簡潔さのために使用されており、したがって、そのような範囲形式は、範囲の端点として明示的に記載された数値のみを含むのではなく、その範囲に包含される各数値及び部分範囲があたかも明示的に記載されているかのように、その範囲に包含される全ての個々の数値及び部分範囲をも含むものとして柔軟に解釈されなければならない。一例として、「約1wt%から約5wt%まで」の数値範囲は、明示的に記載された値である約1wt%から約5wt%までのみを含むのではなく、示された範囲内の個々の値及び部分範囲をも含むものとして解釈されなければならない。したがって、この数値範囲には、例えば、2、3.5、及び4のような個々の値、並びに1〜3、2〜4、及び3〜5のような部分範囲等が含まれる。これと同じ原理は、単一の数値を記載している範囲にも適用される。また、このような解釈は、記載されている範囲や特性の広がりに関わらず適用されなければならない。
本明細書において、wt%値は、インク組成物中の固形分の重量対重量(w/w)の割合を指しており、存在する何れのキャリア流体の重量も含まないものと解釈されるべきである。
特に明記しない限り、本明細書に記載された特徴は何れも、本明細書に記載された任意の態様、又は任意の他の特徴と組み合わせることができる。
一態様において、印刷された可撓性材料を作製するためのプロセスが提供される。このプロセスは、
可撓性プリント基板の表面上にプライマーを含む可撓性プリント基板を提供し、前記プライマーが、プライマー樹脂を含み;
前記プリント基板の前記表面上の前記プライマー上に、熱可塑性樹脂を含むインク組成物を印刷し;
前記プライマー上に配置された前記印刷されたインク組成物上に、架橋剤を含む架橋組成物を堆積させ、それによって、前記インク組成物の前記熱可塑性樹脂が架橋され、及び、前記プライマーの前記プライマー樹脂が架橋されるようにすること
を含む場合がある。
一部の例では、本明細書に記載されたプロセスにより得られる可撓性印刷物が提供される。
他の態様において、可撓性印刷物が提供される。この可撓性印刷物は、
可撓性プリント基板、
前記プリント基板の表面上に配置された、プライマー樹脂を含むプライマー層、
前記プライマー層上に配置された、熱可塑性樹脂を含む印刷されたインク層、並びに
前記印刷されたインク層に付与された架橋剤であって、前記熱可塑性樹脂が架橋され、及び、前記プライマー樹脂が架橋されるようにする架橋剤
を含む場合がある。
他の態様において、可撓性印刷物を含む可撓性包装が提供される。この可撓性包装は、本明細書に記載されるような、または、本明細書に記載されるプロセスにより得られるような、可撓性印刷物を含む場合がある。この可撓性包装は、
可撓性プリント基板、
前記プリント基板の表面上に配置された、プライマー樹脂を含むプライマー層、
前記プライマー層上に配置された、熱可塑性樹脂を含む印刷されたインク層、並びに
前記印刷されたインク層に付与された架橋剤であって、前記熱可塑性樹脂が架橋され、及び、前記プライマー樹脂が架橋されるようにする架橋剤
を含む可撓性印刷物を含む場合がある。
本発明者らは、本明細書に記載したような方法及び製品の例によれば、上記問題のうちの少なくとも1つが回避され、または少なくとも軽減されることを発見した。発明者らは、それらの方法及び製品の例は、生産された材料が改善された耐熱性、物理的耐性、及び/又は耐薬品性を有することが分かっている点で、従来の方法よりも成功であることを発見した。
可撓性印刷物
一部の例では、可撓性印刷物が記載され、一部の例では、印刷された包装材料、または可撓性の印刷された包装材料が記載される。可撓性印刷物は、本明細書に記載された種々の方法のうちの何れによって生産されてもよい。可撓性印刷物の各構成要素が、以下のセクションで説明される。
可撓性プリント基板
インク組成物を印刷することができる対象となる可撓性プリント基板(したがって、本明細書では、プリント基板とも呼ばれる)は、例えば、可撓性の印刷された包装材料のような、印刷物における使用に適した任意の可撓性材料であってよい。
また、可撓性印刷物の可撓性プリント基板は、機能性基板、又は単にベース層とも呼ばれることがある。印刷物の可撓性プリント基板は、使用時に、印刷された包装材料(例えば、可撓性の印刷された包装材料)の最も内側の層とされる場合があり、したがって、包装された品物に接触する場合がある。一部の例では、可撓性プリント基板は、機能性基板と呼ばれ、包装された品物を保護するための障壁機能を提供する意味で、機能的である。可撓性プリント基板または機能性基板は、例えば、水分、酸素その他の酸化剤、及びウィルスや細菌のような病原体の侵入を防止することによって、包装された品物、特に食品にダメージを与え、またはその品質を低下させることがある何らかの外部からの影響に対する障壁として機能する場合がある。
可撓性プリント基板は、任意の適当な基板であってよい。可撓性プリント基板は、その上に印刷された画像を有することが可能な任意の適当な可撓性プリント基板であってよい。可撓性基板は、有機材料又は無機材料から選択された材料を含む場合がある。可撓性材料は、例えばセルロースのような、天然ポリマー材料を含む場合がある。可撓性材料の例としては、例えばポリエチレンやポリプロピレンのようなアルキレンモノマーから形成された重合体、及びスチレン−ポリブタジエンのような共重合体などの合成ポリマー材料が挙げられる。一部の例では、ポリプロピレンは、二軸延伸ポリプロピレンである場合がある。可撓性材料は、金属を含む場合があり、金属は、シート状である場合がある。金属は、例えば、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、銅(Cu)、及びこれらの混合物から選択され、又は作られる場合がある。一例において、可撓性基板は、セルロース紙を含む。一例において、セルロース紙は、例えばスチレン−ブタジエン樹脂から形成されたポリマーのようなポリマー材料でコーティングされている。一部の例では、セルロース紙は、ポリマー材料と共に、その表面に結合された無機材料を有し(インクによる印刷前に)、無機材料は、例えば、カオリナイト又は炭酸カルシウムから選択される場合がある。一部の例では、基板は、紙のようなセルロースプリント基板である。一部の例では、セルロースプリント基板は、コーティングされたセルロースプリントである。一部の例では、LEPインクがプリント基板上に印刷される前に、プライマーが、プリント基板上にコーティングされる場合がある。一部の例では、プリント基板は、透明プリント基板であり、例えば、プリント基板は、例えばポリエチレンやポリプロピレンのようなアルキレンモノマーから形成された重合体、及びスチレン−ポリブタジエンのような共重合体などの透明ポリマー材料のような透明材料から形成される場合がある。
一部の例では、可撓性プリント基板は、例えば紙、金属箔、及びプラスチック材料の薄膜または薄いシートのような、フィルムまたはシートを含む。一部の例では、プリント基板は、金属箔又は金属化基材を含む。一部の例では、プリント基板は、金属化紙または金属化プラスチックフィルムを含む。一部の例では、プリント基板は、アルミニウム箔を含む。一部の例では、プリント基板は、ポリマー材料を含む。一部の例では、プリント基板は、例えば、ポリエチレン(PE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、無延伸ポリプロピレン(CPP)、または軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、延伸ポリアミド(OPA)、またはポリエチレンテレフタレート(PET)のようなプラスチック材料の薄膜のような、フィルムを含む。
一部の例では、可撓性プリント基板は、あらかじめ積層された可撓性プリント基板を形成するように一つに積層された複数のフィルム状の材料の層を含む。一部の例では、可撓性プリント基板は、ポリマー材料(例えば、PE、LLDPE、MDPE、PP、BOPP、PET、及びOPAから選択されたポリマー材料)、金属材料(例えば、アルミニウム箔のような金属箔、または、金属化PET、金属化BOPP、若しくは任意の他の金属化基板のような金属化フィルム)、紙、及びこれらの組み合わせから選択された材料の複数の層を含む。一部の例では、可撓性プリント基板は、あらかじめ積層された可撓性プリント基板を形成するように一つに積層された、PE、LLDPE、MDPE、PP、BOPP、PET、及びOPAから選択されたフィルムの組み合わせのような、プラスチック材料のフィルムの複数の層を含む。一部の例では、あらかじめ積層された可撓性プリント基板は、アルミニウム層を含む。一部の例では、あらかじめ積層された可撓性プリント基板は、紙/Alu/PE、PET/Al/PE、BOPP/金属化BOPP、またはPET/PEの積層体を含む。
一部の例では、可撓性プリント基板は、例えばアルミニウムのような金属の層で一方の表面がコーティングされた紙基板のような形をした金属化紙を含む。
一部の例では、可撓性プリント基板は、例えばアルミニウムのような金属の層が一方の表面コーティングされたポリマー基板の形をした金属化プラスチックフィルムを含む。一部の例では、プリント基板は、金属化BOPPフィルムまたは金属化PETフィルムの形をした金属化プラスチックフィルムを含む。
一部の例では、プリント基板は、材料の薄膜を含み、薄膜は、600μm未満の厚み、例えば、250μm未満の厚み、200μm未満の厚み、150μm未満の厚み、100μm未満の厚み、90μm未満の厚み、80μm未満の厚み、70μm未満の厚み、60μm未満の厚み、50μm未満の厚み、40μm未満の厚み、30μm未満の厚み、20μm未満の厚み、または15μm未満の厚みを有する。一部の例では、材料の薄膜は、約12μmの厚みを有する。
一部の例では、プリント基板は、材料の薄膜を含み、薄膜は、12μmよりも大きい厚み、例えば、15μmよりも大きい厚み、20μmよりも大きい厚み、30μmよりも大きい厚み、40μmよりも大きい厚み、50μmよりも大きい厚み、60μmよりも大きい厚み、70μmよりも大きい厚み、80μmよりも大きい厚み、または90μmよりも大きい厚みを有する。一部の例では、材料の薄膜は、約100μmよりも大きい厚みを有し、一部の例では、約100μmの厚みを有する。
一部の例では、可撓性プリント基板は、第1の表面を有し、その上にインク組成物が印刷される場合がある。一部の例では、可撓性プリント基板は、前記表面以外の表面である第2の表面を有し、その上に使用中の前記インク組成物が印刷される。例えば、第2の表面は、可撓性プリント基板の第1の表面とは反対側の表面である場合がある。
一部の例では、可撓性印刷物は、前記インク組成物が印刷された表面以外の可撓性プリント基板の表面上に配置されたシーラント層を含み、例えば、シーラント層は、プリント基板の第2の表面上に配置される場合がある。一部の例では、プリント基板は、インク組成物が印刷された第1の表面と、シーラント層が配置される場合がある第2の表面とを有する。
一部の例では、シーラント層は、例えば可撓性印刷包装材料のような可撓性印刷物の最も内側の表面上に配置され、包装すべき品物を中に入れた状態で、可撓性印刷物をそれ自身に対して、または他の材料に対して密封し、それによって、例えば可撓性の印刷された包装材料を形成する手段を提供する働きをする。一部の例では、シーラント層は、低融点のフィルム、すなわち、ヒートシール可能な熱可塑性材料のフィルムを含む。適当な熱可塑性材料としては、ポリマー樹脂に関連して本明細書に記載したもの(本明細書に記載したポリマー樹脂は、インク組成物が静電インク組成物である場合のインク組成物の熱可塑性樹脂の一例である)が挙げられ、また、例えば、エチレンのポリマーや、デュポンのSURLYN(登録商標)アイオノマーが挙げられる。一部の例では、シーラント層は、押出し可能な材料である。
一部の例では、シーラント層は、ポリマーの薄膜を含み、薄膜は、100μm未満の厚み、例えば、90μm未満の厚み、80μm未満の厚み、70μm未満の厚み、60μm未満の厚み、50μm未満の厚み、40μm未満の厚み、30μm未満の厚み、20μm未満の厚み、または15μm未満の厚みを有する。一部の例では、ポリマーの薄膜は、約12μmの厚みを有する。
一部の例では、シーラント層は、ポリマーの薄膜を含み、薄膜は、12μmよりも大きい厚み、例えば、15μmよりも大きい厚み、20μmよりも大きい厚み、30μmよりも大きい厚み、40μmよりも大きい厚み、50μmよりも大きい厚み、60μmよりも大きい厚み、70μmよりも大きい厚み、80μmよりも大きい厚み、または90μmよりも大きい厚みを有する。一部の例では、ポリマーの薄膜は、約100μmの厚みを有する。
プライマー
可撓性プリント基板は、表面上にプライマー(下地剤)を有し、その上にインク組成物が印刷される場合がある。一部の例では、プリント基板は、第1の表面を有し、その上にプライマーが配置され、その後、インク組成物が、プリント基板の前記表面上に配置されたプライマー上に印刷される場合がある。
プライマーは、プライマー樹脂を含む。一部の例では、プライマー樹脂は、水酸基含有樹脂、カルボキシル基含有樹脂、及びアミン系ポリマー配合物を含むまたはそれらからなる群から選択される場合がある。一部の例では、水酸基含有樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂(例えば、ポリビニルブチラール配合物(ブトバー、イーストマン)のようなポリビニルアルコール系)、Vinnol(登録商標)(ワッカーポリマー)、セルロース誘導体添加剤(イーストマン)、ポリエステル(ダイナポール、エボニック)、及び、水酸基を有するポリウレタン系配合物から選択される場合がある。一部の例では、カルボキシル基含有樹脂は、オレフィンアクリル酸共重系若しくはオレフィンメタクリル酸共重系の共重合体、ポリアクリル酸系ポリマー、及びポリ乳酸系ポリマーから選択される場合がある。一部の例では、アミン系ポリマー配合物は、ポリアミン及びポリエチレンイミンから選択される場合がある。プライマー樹脂は、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル、ポリアミン、ポリエチレンイミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン、及び、アルキレンモノマーとアクリル酸モノマー若しくはメタクリル酸モノマーとの共重合体、並びに、ポリアクリルポリマーを含む、またはそれらからなる群から選択される場合がある。
一部の例では、プライマー樹脂は、カルボン酸官能基、アミン官能基、またはポリオール官能基を含む。一部の例では、プライマー樹脂は、アミン官能基、またはカルボン酸官能基を含む。
一部の例では、プライマー樹脂は、アミン官能基を含む。一部の例では、プライマー樹脂は、ポリエチレンイミン樹脂を含み、またはポリエチレンイミン樹脂から構成される。プライマーとして適当な材料の一例は、DP050である(ミッチェルマン・インクから入手できる)。
一部の例では、印刷物のプリント基板上のプライマー層は、架橋されたプライマー樹脂を含む。
一部の例では、インク組成物が印刷された可撓性プリント基板表面の表面上のプライマーは、プリント基板上のプライマー樹脂の被覆重量が、少なくとも0.01g/mとなるような量で提供され、一部の例では、少なくとも0.05g/m、一部の例では、少なくとも0.1g/m、一部の例では、少なくとも0.15g/m、一部の例では、少なくとも約0.18g/mとなるような量で提供される。一部の例では、プライマーは、プリント基板上のプライマー樹脂の被覆重量が、約0.2g/mまでになるような量で提供され、一部の例では、約0.5g/mまで、一部の例では、約1g/mまで、一部の例では、約1.5g/mまでになるような量で提供される。
インク組成物
可撓性プリント基板上に、例えば、プライマーが配置された可撓性プリント基板の第1の表面上に印刷される場合があるインク組成物は、熱可塑性樹脂を含む場合がある。
一部の例では、インク組成物は、オフセット印刷技術、フレキソ印刷技術、または輪転グラビア印刷技術に使用される溶剤系インク組成物または溶媒を含まないインク組成物のようなインク組成物であってもよいし、あるいは、例えば乾式静電印刷のようなトナー技術に使用される粉末状樹脂のような粉末インク組成物であってもよい。
一部の例では、インク組成物の熱可塑性樹脂は、カルボン酸官能基、アミン官能基、またはポリオール官能基を含む。一部の例では、インク組成物の熱可塑性樹脂は、カルボン酸官能基を含む。
一部の例では、熱可塑性樹脂は、酸性側基を有するポリマーを含む。一部の例では、酸性側基は、遊離酸の形態であってもよいし、あるいは、陰イオンの形態であって、対イオンと結合されていてもよく、一般的には、例えば、リチウム、ナトリウム及びカリウムのようなアルカリ金属、マグネシウムやカルシウムのようなアルカリ土類金属、及び、亜鉛のような遷移金属から選択された金属の金属対イオンと結合されていてもよい。酸性側基を有するポリマーは、エチレンとアクリル酸若しくはメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸との共重合体;及び、そのアイオノマー、例えばSURLYN(登録商標)アイオノマーのような、金属イオン(例えば、Zn、Na、Li)で少なくとも部分的に中和された、メタクリル酸とエチレンアクリル酸若しくはメタクリル酸との共重合体などの樹脂から選択されることができる。酸性側基を含むポリマーは、エチレンとアクリル酸若しくはメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸との共重合体であってもよく、その場合、アクリル酸若しくはメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸は、共重合体の5wt%から約25wt%までを構成し、一部の例では、共重合体の10wt%から約20wt%までを構成する。
一部の例では、インク組成物の熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン共重合体、ポリエチレンアクリル酸共重の共重合体、ポリエチレンメタクリル酸共重の共重合体、ポリエチレン酢酸ビニル共重の共重合体、アイオノマー、またはこれらの組み合わせを含む。一部の例では、インク組成物の熱可塑性樹脂は、アルキレンアクリル酸樹脂若しくはアルキレンメタクリル酸樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール、及びこれらの組み合わせを含み、またはこれらから構成される。
インク組成物は、例えば、液体電子写真インク組成物のような、静電インク組成物である場合がある。一部の例では、インク組成物は、熱可塑性樹脂を含む液体電子写真(LEP)インク組成物である。一部の例では、熱可塑性樹脂は、酸性側基を有するポリマーを含み、またはかかるポリマーから構成される。一部の例では、静電インク組成物は、アルキレンモノマーとアクリル酸及びメタクリル酸から選択されたモノマーとの共重合体を含む熱可塑性樹脂を含む。
静電インク組成物
例えば液体静電印刷のような静電印刷は、画像や情報を紙やプラスチックのような基板上に印刷することができる一つの方法である。印刷プロセスは、一般に、光導電性表面上に画像を作成し、帯電粒子を有するインク又はトナーを光導電性表面に付与し、それによってそれらが画像に選択的に結合されるようにし、その後、帯電粒子を印刷画像の形でプリント基板に転写することを含む。
本明細書に記載されるプリント基板上に印刷されたインク組成物は、例えばLEP印刷プロセスのような電子写真印刷プロセスを使用してプリント基板上に印刷された、例えば液体電子写真印刷組成物(本明細書では、LEP組成物とも呼ばれる)のような静電インク組成物である場合がある。一部の例では、静電インク組成物は、着色剤または顔料、及びポリマー樹脂を含む場合がある。LEP組成物は、着色剤または顔料、ポリマー樹脂、及び、キャリア流体またはキャリア液を含む場合がある。LEP組成物は、電荷ディレクタ、電荷補強剤、界面活性剤、粘度調整剤、乳化剤等の添加剤をさらに含む場合がある。一部の例では、LEP組成物は、何も顔料を含まない場合があり、すなわち、実質的に顔料を全く含まない場合があり、したがって、特定の透明な光沢または輝きをプリント基板に与えるのに有用な、顔料を含有しない組成物である場合がある。
一部の例では、印刷後、プリント基板上に印刷される場合があるLEPインク組成物は、印刷前のLEPインク組成物に比べて、減少した量のキャリア液を含む場合がある。一部の例では、プリント基板上に印刷される場合があるLEPインク組成物は、キャリア液を実質的に含まない場合がある。キャリア液を実質的に含まないことは、プリント基板上に印刷されたインクが、5wt%未満のキャリア液を含有することを意味する場合があり、一部の例では、2wt%未満のキャリア液、一部の例では、1wt%未満のキャリア液、一部の例では、0.5wt%未満のキャリア液を含有することを意味する場合がある。一部の例では、プリント基板上に印刷される場合がある静電インク組成物は、キャリア液を全く含まない。
プリント基板上に印刷されたインク組成物である場合がある静電インク組成物のこれらの成分の各々は、下記のサブセクションにおいて個別に説明される。
着色剤
静電インク組成物は、着色剤を含む場合がある。着色剤は、染料であっても、顔料であってもよい。着色剤は、液体キャリアに対して相溶性であり、かつ、電子写真印刷に有用な任意の着色剤であってよい。例えば、着色剤は、顔料粒子として存在する場合があり、あるいは、(本明細書に記載されたポリマーの他に)樹脂、及び顔料を含む場合がある。樹脂や顔料は、標準的に使用されているもののいずれであってもよい。一部の例では、着色剤は、シアン顔料、マゼンタ顔料、イエロー顔料、及びブラック顔料から選択される。例えば、ヘキスト製顔料としては、パーマネントイエローDHG、パーマネントイエローGR、パーマネントイエローG、パーマネントイエローNCG−71、パーマネントイエローGG、ハンザイエローRA、ハンザブリリアントイエロー5GX−02、ハンザイエローX、NOVAPERM(登録商標)イエローHR、NOVAPERM(登録商標)イエローFGL、ハンザブリリアントイエロー10GX、パーマネントイエローG3R−01、HOSTAPERM(登録商標)イエローH4G、HOSTAPERM(登録商標)イエローH3G、HOSTAPERM(登録商標)オレンジGR、HOSTAPERM(登録商標)スカーレットGO、及びパーマネントルビンF6Bが挙げられ;サンケミカル製顔料としては、L74−1357イエロー、L75−1331イエロー、及びL75−2337イエローが挙げられ;ホイバッハ製顔料としては、DALAMAR(登録商標)イエローYT−858−Dが挙げられ;チバガイギー製顔料としては、CROMOPHTHAL(登録商標)イエロー3G、CROMOPHTHAL(登録商標)イエローGR、CROMOPHTHAL(登録商標)イエロー8G、IRGAZINE(登録商標)イエロー5GT、IRGALITE(登録商標)ルビン4BL、MONASTRAL(登録商標)マゼンタ、MONASTRAL(登録商標)スカーレット、MONASTRAL(登録商標)バイオレット、MONASTRAL(登録商標)レッド、及びMONASTRAL(登録商標)バイオレットが挙げられ;BASF製顔料としては、LUMOGEN(登録商標)ライトイエロー、PALIOGEN(登録商標)オレンジ、HELIOGEN(登録商標)ブルーL690IF、HELIOGEN(登録商標)ブルーTBD7010、HELIOGEN(登録商標)ブルーK7090、HELIOGEN(登録商標)ブルーL710IF、HELIOGEN(登録商標)ブルーL6470、HELIOGEN(登録商標)グリーンK8683、及びHELIOGEN(登録商標)グリーンL9140が挙げられ;モベイ製顔料としては、QUINDO(登録商標)マゼンタ、INDOFAST(登録商標)ブリリアントスカーレット、QUINDO(登録商標)レッド6700、QUINDO(登録商標)レッド6713、及びINDOFAST(登録商標)バイオレットが挙げられ;キャボット製顔料としては、マルーンB STERLING(登録商標)NSブラック、STERLING(登録商標)NSX76、及びMOGUL(登録商標)Lが挙げられ;デュポン製顔料としては、TIPURE(登録商標)R−101が挙げられ;ポールウルリッヒ製顔料としては、UHLICH(登録商標)BK8200が挙げられる。顔料が、白色顔料粒子である場合、顔料粒子は、TiO、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、及びこれらの混合物からなる群から選択される場合がある。一部の例では、白色顔料粒子は、アルミナ−TiO顔料を含む場合がある。
一部の例では、着色剤粒子または顔料粒子は、20μm未満のメディアン粒子径またはd50を有する場合があり、例えば15μm未満、例えば10μm未満、例えば5μm未満、例えば4μm未満、例えば3μm未満、例えば2μm未満、例えば1μm未満、例えば0.9μm未満、例えば0.8μm未満、例えば0.7μm未満、例えば0.6μm未満、例えば0.5μm未満のメディアン粒子径またはd50を有する場合がある。特に明記しない限り、着色剤粒子または顔料粒子、及び樹脂コーティングされた顔料粒子の粒径は、マルバーンのマスターサイザー2000上でレーザー回折を使用して、操作マニュアルに記載されているような標準的手順にしたがって測定される。
着色剤粒子または顔料粒子は、静電インク組成物中に、樹脂及び顔料の総量の10wt%から80wt%までの量で存在する場合があり、一部の例では、15wt%から80wt%まで、一部の例では、15wt%から60wt%まで、一部の例では、15wt%から50wt%まで、一部の例では、15wt%から40wt%まで、一部の例では、樹脂及び顔料の総量の15wt%から30wt%までの量で存在する場合がある。一部の例では、着色剤粒子または顔料粒子は、静電インク組成物中に、樹脂及び着色剤若しくは顔料の総量の少なくとも50wt%の量で存在する場合があり、例えば、樹脂及び着色剤若しくは顔料の総量の少なくとも55wt%の量で存在する場合がある。
ポリマー樹脂
一部の例では、インク組成物は、熱可塑性樹脂のようなポリマー樹脂を含む静電インク組成物である。一部の例では、静電インク組成物は、酸性側基を有するポリマーを含むポリマー樹脂を含む。一部の例では、静電インク組成物は、アルキレンモノマーとアクリル酸及びメタクリル酸から選択されたモノマーとの共重合体を含むポリマー樹脂を含む。
ポリマー樹脂又は熱可塑性樹脂は、熱可塑性ポリマーと呼ばれる場合がある。一部の例では、ポリマー樹脂の例として、エチレン又はプロピレンアクリル酸共重合体;エチレン又はプロピレンメタクリル酸共重合体;エチレン酢酸ビニル共重合体;エチレン又はプロピレン(例えば、80wt%から99.9wt%まで)と、メタクリル酸またはアクリル酸のアルキル(例えば、C1〜C5)エステル(例えば、0.1wt%から20wt%まで)との共重合体;エチレン(例えば、80wt%から99.9wt%まで)と、アクリル酸またはメタクリル酸(例えば、0.1wt%から20wt%まで)と、メタクリル酸またはアクリル酸のアルキル(例えば、C1〜C5)エステル(例えば、0.1wt%から20wt%まで)との共重合体;エチレン又はプロピレン(例えば、70wt%から99.9wt%まで)と、無水マレイン酸(例えば、0.1wt%から30wt%まで)との共重合体;ポリエチレン;ポリスチレン;イソタクチックポリプロピレン(結晶);エチレンエチレンエチルアクリレート共重合体;ポリエステル;ポリビニルトルエン;ポリアミド;スチレン/ブタジエン共重合体;エポキシ樹脂;アクリル樹脂(例えば、アクリル酸又はメタクリル酸と、アクリル酸又はメタクリル酸の少なくとも1つのアルキルエステルとの共重合体。ただし、アルキルは、メチルメタクリレート(例えば、50%から90%まで)/メタクリル酸(例えば、0wt%から20wt%まで)/エチルヘキシルアクリレート(例えば、10wt%から50wt%まで)のように、1から約20個の炭素原子を有する場合がある);エチレン−アクリレートターポリマー:エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸(MAH)またはグリシジルメタクリレート(GMA)ターポリマー;エチレンアクリル酸アイオノマー;あるいはこれらの組み合わせが挙げられる。
ポリマー樹脂は、酸性側基を有するポリマーを含む場合がある。次に、酸性側基を有するポリマーの種々の例を説明する。酸性側基を有するポリマーは、50mg KOH/g以上の酸性度を有する場合があり、一部の例では、60mg KOH/g以上の酸性度、一部の例では、70mg KOH/g以上の酸性度、一部の例では、80mg KOH/g以上の酸性度、一部の例では、90mg KOH/g以上の酸性度、一部の例では、100mg KOH/g以上の酸性度、一部の例では、105mg KOH/g以上の酸性度、一部の例では、110mg KOH/g以上の酸性度、一部の例では、115mg KOH/g以上の酸性度を有する場合がある。酸性側基を有するポリマーは、200mg KOH/g以下の酸性度を有する場合があり、一部の例では、190mg KOH/g以下、一部の例では、180mg KOH/g以下、一部の例では、130mg KOH/g以下、一部の例では、120mg KOH/g以下の酸性度を有する場合がある。mg KOH/gを単位として測定されるようなポリマーの酸性度は、標準的手順を使用して、例えばASTM D1386に記載された手順を使用して、測定することができる。
ポリマー樹脂は、約70g/10分未満のメルトフローレートを有する、酸性側基を有するポリマーを含む場合があり、一部の例では、約60g/10分未満、一部の例では、約50g/10分未満、一部の例では、約40g/10分未満、一部の例では、30g/10分未満、一部の例では、20g/10分未満、一部の例では、10g/10分未満のメルトフローレートを有する、酸性側基を有するポリマーを含む場合がある。一部の例では、粒子中に酸性側基及び/又はエステル基を有する全てのポリマーはそれぞれ個別に、90g/10分未満、80g/10分未満のメルトフローレートを有し、一部の例では、80g/10分未満、一部の例では、70g/10分未満、一部の例では、70g/10分未満、一部の例では、60g/10分未満のメルトフローレートを有する。
酸性側基を有するポリマーは、約10g/10分から約120g/10分までのメルトフローレートを有することがあり、一部の例では、約10g/10分から約70g/10分まで、一部の例では、約10g/10分から40g/10分まで、一部の例では、20g/10分から30g/10分までのメルトフローレートを有することがある。一部の例では、酸性側基を有するポリマーは、約50g/10分から約120g/10分までのメルトフローレートを有することがあり、一部の例では、60g/10分から約100g/10分までのメルトフローレートを有することがある。メルトフローレートは、例えば、ASTM D1238に記載されているような標準的手順を使用して測定することができる。
酸性側基は、遊離酸の形態であってもよいし、あるいは、陰イオンの形態であって、対イオンと結合されていてもよく、一般的には、例えば、リチウム、ナトリウム及びカリウムのようなアルカリ金属、マグネシウムやカルシウムのようなアルカリ土類金属、及び、亜鉛のような遷移金属から選択された金属の金属対イオンと結合されていてもよい。酸性側基を有するポリマーは、エチレンとアクリル酸若しくはメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸との共重合体;及び、そのアイオノマー、例えばSURLYN(登録商標)アイオノマーのような、金属イオン(例えば、Zn、Na、Li)で少なくとも部分的に中和された、メタクリル酸とエチレンアクリル酸若しくはメタクリル酸との共重合体などの樹脂から選択されることができる。酸性側基を含むポリマーは、エチレンとアクリル酸若しくはメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸との共重合体であってもよく、その場合、アクリル酸若しくはメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸は、共重合体の5wt%から約25wt%までを構成し、一部の例では、共重合体の10wt%から約20wt%までを構成する。
ポリマー樹脂は、酸性側基を有する二つの異なるポリマーを含む場合がある。酸性側基を有する二つのポリマーは、異なる酸性度を有する場合があり、酸性度は上記の種々の範囲内に入る場合がある。ポリマー樹脂は、10mg KOH/gから110mg KOH/gまで、一部の例では、20mg KOH/gから110mg KOH/gまで、一部の例では、30mg KOH/gから110mg KOH/gまで、一部の例では、50mg KOH/gから110mg KOH/gまでの酸性度を有する酸性側基を有する第1のポリマーと、110mg KOH/gから130mg KOH/gまでの酸性度を有する酸性側基を有する第2のポリマーとを含む場合がある。
ポリマー樹脂は、次のような、酸性側基を有する二つの異なるポリマーを含む場合がある:すなわち、約10g/10分から約50g/10分までのメルトフローレートと、10mg KOH/gから110mg KOH/gまでの酸性度、一部の例では、20mg KOH/gから110mg KOH/gまで、一部の例では、30mg KOH/gから110mg KOH/gまで、一部の例では、50mg KOH/gから110mg KOH/gまでの酸性度とを有する第1のポリマー;及び、約50g/10分から約120g/分までのメルトフローレートと、110mg KOH/gから130mg KOH/gまでの酸性度とを有する第2のポリマーである。第1及び第2のポリマーは、エステル基を含まない場合がある。
酸性側基を有する第1のポリマーと酸性側基を有する第2のポリマーとの割合は、約10:1から約2:1までであってよい。この割合は、約6:1から約3:1までであってもよく、一部の例では、約4:1である。
ポリマー樹脂は、15000ポアズ以下の溶融粘度を有するポリマーを含む場合があり、一部の例では、10000ポアズ以下の溶融粘度、一部の例では、1000ポアズ以下、一部の例では、100ポアズ以下、一部の例では、50ポアズ以下、一部の例では、10ポアズ以下の溶融粘度を有するポリマーを含む場合があり;前記ポリマーは、本明細書に記載の種々の酸性側基を有するポリマーである場合がある。ポリマー樹脂は、15000ポアズ以上の溶融粘度を有する第1のポリマーを有する場合があり、一部の例では、20000ポアズ以上、一部の例では、50000ポアズ以上、一部の例では、70000ポアズ以上の融解粘度を有する第1のポリマーを有する場合があり;また、前記ポリマー樹脂は、一部の例では、前記第1のポリマーよりも小さい融解粘度を有する第2のポリマーを含む場合があり、一部の例では、15000ポアズ以下の融解粘度、一部の例では、10000ポアズ以下の融解粘度、一部の例では、1000ポアズ以下、一部の例では、100ポアズ以下、一部の例では、50ポアズ以下、一部の例では、10ポアズ以下の溶融粘度を有する第2のポリマーを含む場合がある。ポリマー樹脂は、60000ポアズ以上の融解粘度を有する第1のポリマー、一部の例では、60000ポアズから100000ポアズまで、一部の例では、65000ポアズから85000ポアズまでの融解粘度を有する第1のポリマーと;15000ポアズから40000ポアズまでの融解粘度を有する第2のポリマー、一部の例では、20000ポアズから30000ポアズまでの融解粘度を有する第2のポリマーと;15000以下の融解粘度を有する第3のポリマー、一部の例では、10000ポアズ以下の融解粘度、一部の例では、1000ポアズ以下、一部の例では、100ポアズ以下、一部の例では、50ポアズ以下、一部の例では、10ポアズ以下の溶融粘度を有する第3のポリマーとを含む場合があり;第1のポリマーの一例は、Nurcel960(デュポンから)であり、第2のポリマーの一例は、Nurcel699(デュポンから)であり、第3のポリマーの一例は、AC−5120またはAC5180(ハネウェルから)である。第1、第2及び第3のポリマーは、本明細書に記載の種々の酸性側基を有するポリマーである場合がある。溶融粘度は、例えばサーマル・アナリシス・インスツルメンツから市販されているAR−2000レオメーターのようなレオメーターを使用し、25mm鋼鉄プレート−標準鋼鉄平行プレートの幾何配置を使用して、剪断速度が0.01Hzで、120℃のプレート流動特性等温線を越えるプレートを見つけることによって、測定することができる。
ポリマー樹脂が、単一タイプのポリマーを含む場合、ポリマー(電子写真インク組成物の任意の他の成分を除く)は、6000ポアズ以上の融解粘度を有する場合があり、一部の例では、8000ポアズ以上の融解粘度、一部の例では、10000ポアズ以上の融解粘度、一部の例では、12000ポアズ以上の融解粘度を有する場合がある。ポリマー樹脂が、複数のポリマーを含む場合、ポリマー樹脂の全てのポリマーが、全体として、6000ポアズ以上の融解粘度を有する混合物(電子写真インク組成物の任意の他の成分を除く)を形成する場合があり、一部の例では、8000ポアズ以上の融解粘度、一部の例では、10000ポアズ以上の融解粘度、一部の例では、12000ポアズ以上の融解粘度を有する混合物を形成する場合がある。融解粘度は、種々の標準的技術を使用して測定することができる。溶融粘度は、例えばサーマル・アナリシス・インスツルメンツから市販されているAR−2000レオメーターのようなレオメーターを使用し、25mm鋼鉄プレート−標準鋼鉄平行プレートの幾何配置を使用して、剪断速度0.01Hzで、120℃のプレート流動特性等温線を越えるプレートを見つけることによって、測定することができる。
ポリマー樹脂は、エチレンとアクリル酸若しくはメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸との共重合体;又は、そのアイオノマー、例えばSURLYN(登録商標)アイオノマーのような、金属イオン(例えば、Zn、Na、Li)で少なくとも部分的に中和された、メタクリル酸とエチレンアクリル酸若しくはメタクリル酸との共重合体などの樹脂から選択された、酸性側基を有する2つの異なるポリマーを含む場合がある。ポリマー樹脂は、(i)エチレンと、アクリル酸とメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸との共重合体である第1のポリマーであって、アクリル酸若しくはメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸が、共重合体の8wt%から約16wt%までを構成し、一部の例では、共重合体の10wt%から16wt%までを構成する、第1のポリマーと;(ii)エチレンと、アクリル酸とメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸との共重合体である第2のポリマーであって、アクリル酸若しくはメタクリル酸の何れかのエチレン性不飽和酸が、共重合体の12wt%から約30wt%までを構成し、一部の例では、共重合体の14wt%から約20wt%までを構成し、一部の例では、共重合体の16wt%から約20wt%までを構成し、一部の例では、共重合体の17wt%から19wt%までを構成する、第2のポリマーとを含む場合がある。
ポリマー樹脂は、上記のような酸性側基を有するポリマー(エステル側基を含まない場合もある)、及び、エステル側基を有するポリマーを含む場合がある。エステル側基を有するポリマーは、熱可塑性ポリマーである場合がある。エステル側基を有するポリマーは、酸性側基をさらに含む場合がある。エステル側基を有するポリマーは、エステル側基を有するモノマーと酸性側基を有するモノマーとの共重合体である場合がある。ポリマーは、エステル側基を有するモノマーと、酸性側基を有するモノマーと、酸性側基及びエステル側基を何も含まないモノマーとの共重合体である場合がある。エステル側基を有するモノマーは、エステル化アクリル酸又はエステル化メタクリル酸から選択されたモノマーである場合がある。酸性側基を有するモノマーは、アクリル酸またはメタクリル酸から選択されたモノマーである場合がある。酸性側基及びエステル側基を何も含まないモノマーは、例えばエチレンやプロピレンのようなアルキレンモノマーである場合がある。エステル化アクリル酸又はエステル化メタクリル酸はそれぞれ、アクリル酸のアルキルエステル又はメタクリル酸のアルキルエステルである場合がある。アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル中のアルキル基は、1〜30個の炭素を有するアルキル基である場合があり、一部の例では、1〜20個の炭素、一部の例では、1〜10個の炭素を有するアルキル基である場合があり;一部の例では、メチル、エチル、イソプロピル、n−プロピル、t−ブチル、イソブチル、n−ブチル、及びペンチルから選択される場合がある。
エステル側基を有するポリマーは、エステル側基を有する第1のモノマーと、酸性側基を有する第2のモノマーと、酸性側基及びエステル側基を何も含まないアルキレンモノマーである第3のモノマーとの共重合体である場合がある。エステル側基を有するポリマーは、(i)エステル化アクリル酸又はエステル化メタクリル酸、一部の例では、アクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステルから選択されたエステル側基を有する第1のモノマーと、(ii)アクリル酸又はメタクリル酸から選択された酸性側基を有する第2のモノマーと、(iii)エチレン及びプロピレンから選択されたアルキレンモノマーである第3のモノマーとの共重合体である場合がある。第1のモノマーは、重量的に共重合体の1%から50%までを構成する場合があり、一部の例では、重量的に5%から40%まで、一部の例では、重量的に共重合体の5%から20%まで、一部の例では、重量的に共重合体の5%から15%までを構成する場合がある。第2のモノマーは、重量的に共重合体の1%から50%までを構成する場合があり、一部の例では、重量的に共重合体の5%から40%まで、一部の例では、重量的に共重合体の5%から20%まで、一部の例では、重量的に共重合体の5%から15%までを構成する場合がある。第1のモノマーは、重量的に共重合体の5%から40%までを構成することがあり、第2のモノマーは、重量的に共重合体の5%から40%までを構成することがあり、第3のモノマーは、共重合体の残りの重量を構成する。一部の例では、第1のモノマーは、重量的に共重合体の5%から15%までを構成し、第2のモノマーは、重量的に共重合体の5%から15%までを構成し、第3のモノマーは、共重合体の残りの重量を構成する。一部の例では、第1のモノマーは、重量的に共重合体の8%から12%までを構成し、第2のモノマーは、重量的に共重合体の8%から12%までを構成し、第3のモノマーは、共重合体の残りの重量を構成する。一部の例では、第1のモノマーは、重量的に共重合体の約10%を構成し、第2のモノマーは、重量的に共重合体の約10%を構成し、第3のモノマーは、共重合体の残りの重量を構成する。ポリマーは、DuPont(登録商標)から入手できるBynel2022及びBynel2002のようなBynel(登録商標)類のモノマーから選択される場合がある。
エステル側基を有するポリマーは、液体電子写真インク組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク中の例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に1%以上を構成する場合があり、総量は、例えば、酸性側基を有するポリマー(単数又は複数)とエステル側基を有するポリマーの総量である。エステル側基を有するポリマーは、液体電子写真インク組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク中の例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に5%以上を構成する場合があり、一部の例では、例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に8%以上、一部の例では、例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に10%以上、一部の例では、例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に15%以上、一部の例では、例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に20%以上、一部の例では、重量的に例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の25%以上、一部の例では、例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に30%以上、一部の例では、例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に35%以上を構成する場合がある。エステル側基を有するポリマーは、液体電子写真組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク中の例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に5%から50%までを構成する場合があり、一部の例では、液体電子写真組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク中の例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に10%から40%まで、一部の例では、液体電子写真組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク中の例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に5%から30%まで、一部の例では、液体電子写真組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク中の例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に5%から15%まで、一部の例では、液体電子写真組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク中の例えば熱可塑性樹脂ポリマーのような樹脂ポリマーの総量の重量的に15%から30%までを構成する場合がある。
エステル側基を有するポリマーは、50mg KOH/g以上の酸性度を有する場合があり、一部の例では、60mg KOH/g以上の酸性度、一部の例では、70mg KOH/g以上の酸性度、一部の例では、80mg KOH/g以上の酸性度を有する場合がある。エステル側基を有するポリマーは、100mg KOH/g以下の酸性度を有する場合があり、一部の例では、90mg KOH/g以下の酸性度を有する場合がある。エステル側基を有するポリマーは、60mg KOH/gから90mg KOH/gまでの酸性度を有する場合があり、一部の例では、70mg KOH/gから80mg KOH/gまでの酸性度を有する場合がある。
エステル側基を有するポリマーは、約10g/10分から約120g/10分までのメルトフローレートを有する場合があり、一部の例では、約10g/10分から約50g/10分までのメルトフローレート、一部の例では、約20g/10分から約40g/10分までのメルトフローレート、一部の例では、約25g/10分から約35g/10分までのメルトフローレートを有する場合がある。
一部の例では、熱可塑性樹脂のポリマー(単数又は複数)、共重合体(単数又は複数)は、Nurcelファミリーのトナー(例えば、Nurcel403(商標)、Nurcel407(商標)、Nurcel609HS(商標)、Nurcel908HS(商標)、Nurcel1202HC(商標)、Nurcel30707(商標)、Nurcel1214(商標)、Nurcel903(商標)、Nurcel3990(商標)、Nurcel910(商標)、Nurcel925(商標)、Nurcel699(商標)、Nurcel599(商標)、Nurcel960(商標)、NurcelRX76(商標)、Nurcel2806(商標)、Bynell2002、Bynell2014、Bynell2020、及びBynell2022(イー・アイ・デュポンが販売))、ACファミリーのトナー(例えば、AC−5120、AC−5180、AC−540、AC−580(ハネウェルが販売))、Aclynファミリーのトナー(例えば、Aclyn201、Aclyn246、Aclyn285、及びAclyn295)、及び、Lotaderファミリーのトナー(例えば、Lotader2210、Lotader3430、及びLotader8200(アルケマが販売))から選択されることができる。
ポリマー樹脂は、液体電子写真組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物の固形分の重量的に約5%から90%までを構成することがあり、一部の例では、約50%から80%までを構成することがある。ポリマー樹脂は、液体電子写真組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物の固形分の重量的に約60%から95%までを構成することがあり、一部の例では、約70%から95%までを構成することがある。
キャリア液
一部の例では、本明細書に記載された静電インク組成物は、キャリア流体又はキャリア液中に形成され及び/又は分散された、ポリマー樹脂コーティングされた顔料粒子またはポリマー樹脂の粒子を含む。例えば静電印刷プロセスのような印刷プロセスにおける例えばプリント基板のようなプリント基板への付与前に、インク組成物は、静電インク組成物である場合があり、静電インク組成物は、乾燥形態である場合があり、例えば、熱可塑性樹脂でコーティングされた流動性顔料粒子の形態である場合がある。一部の例では、静電印刷プロセスにおけるプリント基板への付与前に、静電インク組成物は、液体形態である場合があり;熱可塑性樹脂でコーティングされた顔料粒子が懸濁されているキャリア液を含む場合がある。
一般に、キャリア液は、コーティングされた顔料粒子を作製する際に反応溶媒としての働きをし、また、得られた静電インク組成物中の他の成分のための分散媒体としての働きもする。一部の例では、キャリア液は、室温時にポリマー樹脂を溶解しない液体である。一部の例では、キャリア液は、高温時にポリマー樹脂を溶解する液体である。例えば、ポリマー樹脂は、少なくとも80℃の温度まで加熱されたとき、例えば90℃、例えば100℃、例えば110℃、例えば120℃の温度まで加熱されたとき、キャリア液中に溶解可能である場合がある。例えば、キャリア液は、炭化水素、シリコーン油、植物油などを含むことがあり、あるいは、それらであることがある。キャリア液は、トナー粒子のための媒体として使用することができる絶縁性で非極性で非水性の液体を含むことがある。キャリア液は、約10オーム・cmを超える抵抗率を有する種々の化合物を含むことがある。キャリア液は、約5未満の誘電率を有する場合があり、一部の例では約3未満の誘電率を有する場合がある。キャリア液は、炭化水素を含むことがある。炭化水素は、脂肪族炭化水素、異性化脂肪族炭化水素、分岐鎖脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、およびこれらの組み合わせを含むことがある。キャリア液の例としては、脂肪族炭化水素、イソパラフィン系化合物、パラフィン系化合物、脱芳香族炭化水素化合物などが挙げられる。具体的には、キャリア液としては、Isoper−G(商標)、Isoper−H(商標)、Isoper−L(商標)、Isoper−M(商標)、Isoper−K(商標)、Isoper−V(商標)、Norpar 12(商標)、Norpar 13(商標)、Norpar 15(商標)、Exxol D40(商標)、Exxol D80(商標)、Exxol D100(商標)、Exxol D130(商標)、及びExxol D140(商標)(それぞれエクソン・コーポレーションが販売);Teclen N−16(商標)、Teclen N−20(商標)、Teclen N−22(商標)、Nisseki Naphthesol L(商標)、Nisseki Naphthesol M(商標)、Nisseki Naphthesol H(商標)、#0Solvent L(商標)、#0Solvent M(商標)、#0Solvent H(商標)、Nisseki Isosol 300(商標)、Nisseki Isosol 400(商標)、AF−4(商標)、AF−5(商標)、AF−6(商標)及びAF−7(商標)(それぞれ新日本石油株式会社が販売);IP Solvent 1620(商標)及びIP Solvent 2028(商標)(それぞれ出光石油化学株式会社が販売);Amsco OMS(商標)及びAmsco 460(商標)(それぞれ、アメリカン・ミネラル・スピリッツ・コーポレーションが販売);及び、Electron、Positron、New II、Purogen HF(100%合成テルペン)(ECOLINK(商標)が販売)が挙げられる。
印刷前に、キャリア液は、重量的に静電インク組成物の約20%から99.5%までを構成することがあり、一部の例では、重量的に静電インク組成物の重量の50%から99.5%までを構成することがある。印刷前に、キャリア液は、重量的に静電インク組成物の約40%から90%までを構成することがある。印刷前に、キャリア液は、重量的に静電インク組成物の約60%から80%までを構成することがある。印刷前に、キャリア液は、重量的に静電インク組成物の約90%から99.5%までを構成することがあり、一部の例では、重量的に静電インク組成物の95%から99%までを構成することがある。
静電インク組成物は、例えば前記プリント基板のようなプリント基板上に印刷されたときに、キャリア液を実質的に含まない場合がある。静電印刷プロセスの際、及び/又はその後、キャリア液は、実質的に固形分のみがプリント基板に転写されるような形で、印刷及び/又は蒸発の際に、例えば電気泳動等によって除去される場合がある。キャリア液を実質的に含まないとは、プリント基板上に印刷されたインクが、5wt%未満のキャリア液を含むこと、一部の例では、2wt%未満のキャリア液、一部の例では、1wt%未満のキャリア液、一部の例では、0.5wt%未満のキャリア液を含むことを意味している。一部の例では、例えば前記プリント基板などのプリント基板に印刷されたインクは、キャリア液を含まない。
電荷ディレクタ及び電荷補強剤
液体電子写真組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物は、電荷ディレクタを含むことがある。電荷ディレクタは、静電インク組成物の粒子に対して所望の極性の電荷を付与し、及び/又は十分な静電荷を維持するために、静電組成物に添加されることがある。電荷ディレクタの例としては、例えば、脂肪酸の金属塩、スルホコハク酸の金属塩、オキシホスファートの金属塩、アルキルベンゼンスルホン酸の金属塩、及び芳香族のカルボン酸若しくはスルホン酸の金属塩のようなイオン化合物、並びに、ポリオキシエチル化アルキルアミン、レシチン、ポリビニルピロリドン、及び多価アルコールの有機酸エステル等のような双性イオン性及び非イオン性の化合物が挙げられる。電荷ディレクタは、油溶性石油スルホネート(例えば、中性カルシウムペトロネート(Petronate)(商標)、中性バリウムペトロネート(商標)、及び塩基性バリウムペトロネート(商標))、ポリブチレンスクシンイミド(例えば、OLOA(商標)1200、及びおよびAmoco575)、グリセリド塩(例えば、不飽和酸置換基及び飽和酸置換基を有するリン酸化モノグリセリド及びジグリセリドのナトリウム塩)、並びに、例えばスルホン酸のバリウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩、及びアルミニウム塩のようなスルホン酸塩から選択されることがある。スルホン酸の例としては、例えば、アルキルスルホン酸、アリールスルホン酸、及び、アルキルコハク酸のスルホン酸が挙げられる(例えば、WO2007/130069参照)。電荷ディレクタは、静電インク組成物の種々の樹脂含有粒子に対して負の電荷または正の電荷を付与することができる。
電荷ディレクタは、一般式:[R−O−C(O)CHCH(SO )C(O)−O−R]のスルホコハク酸部分を含むことがあり、R及びRの各々は、アルキル基である。一部の例では、電荷ディレクタは、単塩及び一般式MAのスルホコハク酸塩のナノ粒子を含み、Mは、金属であり、nは、Mの原子価であり、Aは、一般式[R−O−C(O)CHCH(SO )C(O)−O−R]のイオンであり、R及びRの各々は、アルキル基であるか、または、参照によりその全体が本明細書に援用されるWO2007130069に見られるような他の電荷ディレクタである。WO2007130069に記載されているように、一般式MAのスルホコハク酸塩は、ミセル形成塩の一例である。電荷ディレクタは、一般式HAの酸(ただしAは上記と同様)を実質的に含まないか、または含まない場合がある。電荷ディレクタは、ナノ粒子の少なくとも一部を取り囲む前記スルホコハク酸塩のミセルを含む場合がある。電荷ディレクタは、200nm以下のサイズを有する少なくとも幾つかのナノ粒子を含む場合があり、一部の例では、2nm以上のサイズを有する少なくとも幾つかのナノ粒子を含む場合がある。WO2007130069に記載されているように、単塩は、ミセル形成塩とともにミセルのためのコアを形成する場合があるが、それ自体はミセルを形成しない塩である。単塩を構成するイオンは、全て親水性である。単塩は、Mg、Ca、Ba、NH、tert−ブチルアンモニウム、Li、及びAl+3、またはこれらの任意のサブグループから選択された陽イオンを含む場合がある。単塩は、SO 2−、PO3−、NO 、HPO 2−、CO 2−、酢酸塩、トリフルオロ酢酸(TFA)、Cl、Bf、F、ClO 、及びTiO 4−、またはこれらの任意のサブグループから選択された陰イオンを含む場合がある。単塩は、CaCO、BaTiO、Al(SO)、Al(NO、Ca(PO、BaSO、BaHPO、Ba(PO、CaSO、(NHCO、(NHSO、NHOAc、tert−ブチル臭化アンモニウム、NHNO、LiTFA、Al(SO、LiClO、及びLiBF、またはこれらの任意のサブグループから選択される場合がある。電荷ディレクタは、塩基性バリウムペトロネート(BBP)をさらに含む場合がある。
一部の例では、式:[R−O−C(O)CHCH(SO )C(O)−O−R]中、R及びRの各々は、脂肪族アルキル基である。一部の例では、R及びRの各々は、独立してC6−25アルキルである。一部の例では、前記脂肪族アルキル基は、直鎖状である。一部の例では、前記脂肪族アルキル基は、分岐状である。一部の例では、前記脂肪族アルキル基は、6個より多い炭素原子の直線状の鎖を含む。一部の例では、RとRは、同じである。一部の例では、R及びRの少なくとも一方が、C1327である。一部の例では、Mは、Na、K、Cs、Ca、またはBaである。式:[R−O−C(O)CHCH(SO )C(O)−O−R]及び/又は式:MAは、WO2007130069の何れの部分に規定されているようなものであってもよい。
電荷ディレクタは、(i)大豆レシチン、(ii)塩基性バリウムペトロネート(BPP)のようなバリウムスルホン酸塩、及び(iii)イソプロピルアミンスルホン酸塩を含む場合がある。塩基性バリウムペトロネートは、21〜26炭化水素アルキルのバリウムスルホン酸塩であり、例えば、ケムチュラから得ることができる。イソプロピルアミンスルホン酸塩の一例は、クローダから入手できるドデシルベンゼンスルホン酸イソプロピルアミンである。
静電インク組成物中、電荷ディレクタは、静電インク組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物の固形分の重量的に約0.001%から20%までを構成することがあり、一部の例では、重量的に0.01から20%まで、一部の例では、重量的に0.01から10%まで、一部の例では、重量的に0.01から1%までを構成することがある。電荷ディレクタは、電子写真インク組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物の固形分の重量的に約0.001%から0.15%までを構成することがあり、一部の例では、0.001から0.15%まで、一部の例では、電子写真インク組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物の固形分の重量的に0.001から0.02%までを構成することがある。一部の例では、電荷ディレクタは、静電インク組成物に負の電荷を付与する。粒子の導電率は、50〜500pmho/cmの範囲である場合があり、一部の例では、200〜350pmho/cmの範囲である場合がある。
液体電子写真インク組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物は、電荷補強剤を含むことがある。電荷補強剤は、電荷ディレクタと共に存在する場合もあれば、電荷ディレクタとは別に存在する場合もあり、静電組成物の粒子、例えば樹脂含有粒子上の電荷を増加させ、及び/又は安定化させる働きをする。電荷補強剤は、バリウムペトロネート、カルシウムペトロネート、ナフテン酸のコバルト塩、ナフテン酸のカルシウム塩、ナフテン酸の銅塩、ナフテン酸のマンガン塩、ナフテン酸のニッケル塩、ナフテン酸の亜鉛塩、ナフテン酸の鉄塩、ステアリン酸のバリウム塩、ステアリン酸のコバルト塩、ステアリン酸の鉛塩、ステアリン酸の亜鉛塩、ステアリン酸のアルミニウム塩、ステアリン酸の銅塩、ステアリン酸の鉄塩、金属カルボン酸塩(例えば、アルミニウムトリステアレート、アルミニウムオクタノエート、リチウムヘプタノエート、鉄ステアレート、鉄ジステアレート、バリウムステアレート、クロムステアレート、マグネシウムオクタノエート、カルシウムステアレート、鉄ナフテネート、亜鉛ナフテネート、マンガンヘプタノエート、亜鉛ヘプタノエート、バリウムオクタノエート、アルミニウムオクタノエート、コバルトオクタノエート、マンガンオクタノエート、及び亜鉛オクタノエート)、リノール酸コバルト、リノール酸マンガン、リノール酸鉛、リノール酸亜鉛、オレイン酸カルシウム、オレイン酸コバルト、パルミチン酸亜鉛、カルシウム樹脂酸塩、コバルト樹脂酸塩、マンガン樹脂酸塩、鉛樹脂酸塩、亜鉛樹脂酸塩、2−エチルヘキシルメタクリレート−メタクリル酸カルシウム共重のAB型ジブロック共重合体、アンモニウム塩、アルキルアクリルアミドグリコレートアルキルエーテルの共重合体(例えば、メチルアクリルアミドグリコレートメチルエーテル−酢酸ビニル共重)、及びヒドロキシビス(3,5−ジ−tert−ブチルサリチル)アルミネート水和物を含むことがある。一部の例では、電荷補強剤は、アルミニウムジ及び/又はトリステアレート、及び/又はアルミニウムジ及び/又はトリパルミテートである。
電荷補強剤は、液体電子写真インク組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物の固形分の重量的に約0.1から5%までを構成することがある。電荷補強剤は、液体電子写真インク組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物の固形分の重量的に約0.5から4%までを構成することがある。電荷補強剤は、液体電子写真インク組成物及び/又はプリント基板上に印刷されたインク組成物の固形分の重量的に約1から3%までを構成することがある。
他の添加剤
一部の例では、静電インク組成物は、単数または複数の添加剤を含む場合がある。単数または複数の添加剤は、本方法の任意の段階で添加されてよい。単数または複数の添加剤は、ワックス、界面活性剤、殺生物剤、有機溶剤、粘度調整剤、pH調整用物質、金属イオン封鎖剤、防腐剤、相溶性添加剤、及び乳化剤等から選択される場合がある。ワックスは、非相溶性ワックスである場合がある。本明細書において、「非相溶性ワックス」は、樹脂に対して非相溶性であるワックスを指している場合がある。具体的には、プリント基板へのインクフィルムの転写中及び転写後に、プリント基板上の混合物と融合した樹脂を冷却した時に、ワックス相は、樹脂相から(例えば、中間転写部材から)分離する。中間転写部材は、加熱されたブランケットである場合がある。
架橋組成物
架橋組成物は、例えばインク組成物の熱可塑性樹脂を架橋するため、及び、プライマーのプライマー樹脂を架橋するための架橋剤を含む場合がある。架橋剤を含む架橋組成物を、プリント基板の表面上のプライマー上に配置された印刷されたインク組成物、例えば印刷されたインク層上に堆積させることによって、インク組成物の熱可塑性樹脂は架橋され、プライマーのプライマー樹脂は架橋される場合がある。インク組成物の熱可塑性樹脂を架橋することによって、プリント基板上に配置された印刷されたインク組成物の凝集力は、改善される場合がある。インク組成物の熱可塑性樹脂を架橋することによって、インク組成物の融解温度は、増加される場合がある。プライマーのプライマー樹脂を架橋することによって、プライマー内の凝集力は増加され、及び/又はプライマーの耐水性は増加される場合がある。また、プライマー樹脂を架橋することによって、プライマー層上に配置されたインク組成物の流動性は、制限される場合がある。プライマー樹脂と熱可塑性樹脂の間を架橋することによって、プライマーとインク組成物との間の結合は改善され、インク組成物及び/又はプライマーの流動性は低減され、並びに/あるいはインク組成物の融解温度は増加される場合がある。プライマーのプライマー樹脂を架橋すること、インク組成物の熱可塑性樹脂を架橋すること、及び/又は、プライマーのプライマー樹脂をインク組成物の熱可塑性樹脂と架橋することによって、印刷された可撓性材料の物理的耐久性及び耐薬品性は、改善される場合がある。
架橋剤は、インク組成物の熱可塑性樹脂を架橋すること、及び、プライマーのプライマー樹脂を架橋することに適した任意の架橋剤である場合がある。
一部の例では、架橋剤は、インク組成物中の熱可塑性樹脂を架橋し、プライマー中のプライマー樹脂を架橋し、及び、インク組成物の熱可塑性樹脂をプライマーのプライマー樹脂と架橋する場合がある。
一部の例では、架橋組成物は、カルボン酸官能基、アミン官能基、ポリオール官能基、またはこれらの組み合わせに向かって反応性の架橋剤を含む。
一部の例では、架橋組成物は、カルボン酸官能基、及び/又はアミン官能基に向かって反応性の架橋剤を含む。
一部の例では、架橋剤は、インク組成物中の熱可塑性樹脂を架橋し、インク組成物の熱可塑性樹脂をプライマーのプライマー樹脂と架橋し、及び、プライマー中のプライマー樹脂を架橋する場合がある。
例えば、熱可塑性樹脂及び/又はプライマー樹脂がカルボン酸官能基を含む場合、架橋剤は、エポキシド、アジリジン、有機金属の錯体若しくはイオン、オルガノシラン、エポキシオルガノシラン、カルボジイミド、イソシアネート、またはアセチルアセトネートを含む場合がある。
例えば、熱可塑性樹脂及び/又はプライマー樹脂がアミン官能基を含む場合、架橋剤は、エポキシド、アジリジン、イソシアネート、無水マレイン酸、イソシアネートアルキルオルガノシラン、エポキシオルガノシラン、カルボジイミド、アルデヒド、ケトン、アセチルアセトネート、イソチオシアネート、アシルアジド、NHSエステル、スルホニルクロリドグリオキサール、カーボネート、アリールハライド、またはイミドエステルを含む場合がある。
一部の例では、熱可塑性樹脂が酸性側基を有するポリマーを含み、プライマー樹脂がアミン官能基(例えば、ポリエチレンイミン)を含む場合、架橋剤は、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、またはカルボジイミド系架橋剤から選択される場合がある。一部の例では、熱可塑性樹脂が酸性側基を有するポリマーを含み、プライマー樹脂がアミン官能基(例えば、ポリエチレンイミン)を含む場合、架橋剤は、エポキシ系架橋剤である場合がある。
一部の例では、架橋組成物は、エポキシド、アジリジン、イソシアネート、無水マレイン酸、有機金属の錯体若しくはイオン、オルガノシラン、エポキシオルガノシラン、カルボジイミド、アルデヒド、ケトン、アセチルアセトネート、またはこれらの組み合わせから選択された架橋剤を含む。例えば、架橋組成物は、エポキシド、アジリジン、イソシアネート、無水マレイン酸、有機金属の錯体若しくはイオン、オルガノシラン、エポキシオルガノシラン、カルボジイミド、アルデヒド、ケトン、アセチルアセトネート、またはこれらの組み合わせを含む場合がある。
一部の例では、架橋組成物は、エポキシド、アジリジン、イソシアネート及びカルボジイミドから選択された架橋剤を含む。例えば、架橋組成物は、エポキシド、アジリジン、イソシアネート、またはカルボジイミドを含む場合がある。
一部の例では、架橋組成物は、エポキシド、アジリジン及びカルボジイミドから選択された架橋剤を含む。例えば、架橋組成物は、エポキシド、アジリジンまたはカルボジイミドを含む場合がある。
一部の例では、架橋組成物は、架橋剤としてエポキシドを含む。
一部の例では、架橋組成物は、架橋組成物の総重量の約0.01wt%よりも多い量の架橋剤を含み、一部の例では、約0.1wt%よりも多い量、一部の例では、約0.5wt%よりも多い量、一部の例では、約1wt%よりも多い量、一部の例では、約1.5wt%よりも多い量、一部の例では、約2wt%よりも多い量、一部の例では、約2.5wt%よりも多い量、一部の例では、約3wt%よりも多い量、一部の例では、約4wt%以上の量、一部の例では、約5wt%以上の量、一部の例では、約5wt%の量の架橋剤を含む。
一部の例では、架橋組成物は、架橋組成物の総重量の約20wt%までの量の架橋剤を含み、一部の例では、約15wt%までの量、一部の例では、約10wt%までの量の架橋剤を含む。以下で説明されるように、架橋組成物の残りのwt%は、キャリア溶剤である場合がある。
一部の例では、架橋組成物は、架橋組成物の総重量の約0.5wt%から約10wt%までの範囲内の量の架橋剤を含む。
一部の例では、架橋組成物は、架橋剤をその中に溶解または分散することが可能なキャリア溶剤を含む。一部の例では、キャリア溶剤は、水、酢酸エチル、エタノール、メチルエチルケトン、アセトン、イソプロパノール、及びこれらの組み合わせから選択される。
一部の例では、架橋組成物は、架橋組成物の総重量の約80wt%以上の量で存在するキャリア溶剤を含み、一部の例では、約85wt%以上の量、一部の例では、約90wt%以上の量、一部の例では、約95wt%の量で存在するキャリア溶剤を含む。
一部の例では、架橋組成物は、約99.99wt%までの量で存在するキャリア溶剤を含み、一部の例では、約99.95wt%まで、一部の例では、約99.5wt%まで、一部の例では、約99wt%まで、一部の例では、約98.5wt%まで、一部の例では、約98wt%まで、一部の例では、約97wt%まで、一部の例では、約96wt%まで、一部の例では、約95wt%まで、一部の例では、約90wt%まで、一部の例では、約85wt%まで、一部の例では、約80wt%までの量で存在するキャリア溶剤を含む。
一部の例では、架橋組成物は、約80wt%から約99.99wt%までの範囲の量で存在するキャリア溶剤を含む。
一部の例では、架橋組成物は、
架橋組成物の総重量の約0.5wt%から約10wt%までの範囲内の量の架橋剤;及び
約90wt%から約99.5wt%までの範囲内の量のキャリア溶剤
を含む。
一部の例では、架橋組成物は、光開始剤を含む場合がある。
架橋剤は、エポキシ、アジリジン、イソシアネート、無水マレイン酸、無水物、オルガノシラン、エポキシオルガノシラン、カルボジイミド、アルデヒド、ケトン、アセチルアセトネート、有機金属の錯体若しくはイオン、またはこれらの組み合わせから選択された基を含む場合がある。
一部の例では、架橋剤は、以下に記載されるような、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、無水マレイン酸系架橋剤、無水物系架橋剤、オルガノシラン系架橋剤、エポキシオルガノシラン系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、ケトン系架橋剤、アセチルアセトネート系架橋剤である場合がある。
一部の例では、架橋剤は、5000ダルトンを上回る分子量を有する。一部の例では、架橋剤は、5000ダルトン以下の20分子量を有し、一部の例では、4000ダルトン以下、一部の例では、3000ダルトン以下、一部の例では、1500ダルトン以下、一部の例では、1000ダルトン以下の分子量、一部の例では、700ダルトン以下の分子量、一部の例では、600ダルトン以下の分子量を有する。一部の例では、架橋剤は、100〜1500ダルトンの25の分子量を有し、一部の例では一部の例では、100〜600ダルトンの分子量を有する。
一部の例では、架橋剤は、エポキシ、アジリジン、イソシアネート、またはカルボジイミドから選択された基を含む。
一部の例では、架橋剤は、ポリエポキシド、ポリアジリジン、ポリイソシアネート、またはポリカルボジイミドを含む。
一部の例では、架橋剤は、例えばポリエポキシドのようなエポキシ系架橋剤である。本明細書において、「ポリエポキシド」は、例えば、式:−CH(O)RHのような少なくとも2つのエポキシ基を含む分子を指して使用されており、式中、Rは、H及びアルキルから選択され、一部の例では、Rは、Hである。
一部の例では、エポキシ系架橋剤は、次の式(I)で表され、
(X)−(Y−[Z−F]
ここで、各(Y−[Z−F])において、Y、Z及びFは、それぞれ独立して選択され、
Fは、例えば式:−CH(O)RHのようなエポキシ基であり、Rは、H及びアルキルから選択され、
Zは、アルキレンであり、
(i)Yは、単結合、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択され、mは1であり、または、(ii)Yは、NH2−mであり、mは1若しくは2であり、
nは、少なくとも1であり、一部の例では、少なくとも2であり、一部の例では、2〜4であり、
Xは、有機基である。
一部の例では、式(I)の架橋剤は、少なくとも2つのF基を有する。
一部の例では、Fは、式:−CH(O)RHのエポキシドであり、Rは、Hである。
Xは、任意に置換されていてもよいアルキレン、任意に置換されていてもよいアルキル、任意に置換されていてもよいアリール、任意に置換されていてもよいアリールアルキル、任意に置換されていてもよいアルキルアリール、イソシアヌレート、及びポリシロキサンから選択された有機基を含み、又はそのような有機基である場合がある。Xは、ポリマー成分を含む場合があり;一部の例では、ポリマー成分は、ポリシラン、ポリシロキサン(ポリ(ジメチルシロキサン)等)、ポリアルキレン(ポリエチレンやポリプロピレン等)、アクリレート(メチルアクリレート等)、ポリ(アルキレングリコール)(ポリ(エチレングリコール)やポリ(プロピレングリコール)等)、及びこれらの組み合わせから選択される場合がある。一部の例では、Xは、複数の繰り返し単位を含むポリマー骨格を含み、各々は、(Y−[Z−F])に共有結合され、Y、Z、F及びmは、本明細書に記載したとおりである。Xは、分岐鎖状または直鎖状のC1−5アルキル(例えば、メチル)、フェニル、メチレンビスフェニル、トリスフェニルメタン、シクロヘキサン、及びイソシアヌレートから選択された基から選択される場合がある。
一部の例では、Yは、単結合、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択され、mは、1であり、Xは、アルキレン(例えば、C1−6アルキレン)、任意に置換されていてもよいアルキレン(例えば、C1−6アルキレン)、アリール(例えば、C5−12アリール)、任意に置換されていてもよいアリール(例えば、C5−12アリール)、アリールアルキル(例えば、C6−20アリールアルキル)、任意に置換されていてもよいアリールアルキル(例えば、C6−20アリールアルキル)、アルキルアリール(例えば、C6−20アルキルアリール)、及び、任意に置換されていてもよいアルキルアリール(例えば、C6−20アルキルアリール)から選択された有機基である。一部の例では、Yは、単結合、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択され、mは、1であり、Xは、アルキレン、アリール、アリールアルキル、及びアルキルアリールから選択された有機基である。一部の例では、Yは、単結合、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択され、mは、1であり、Xは、C1−6アルキレン、C5−12アリール、C6−20アリールアルキル、及びC6−20アルキルアリールから選択された有機基である。一部の例では、Yは、単結合、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択され、mは、1であり、Xは、C1−6アルキレン(例えば、メチレン)、フェニル、メチレンビスフェニル、トリスフェニルメタン、及びシクロヘキサンから選択された有機基である。
一部の例では、Xは、(i)アルカン、ただし、アルカンは任意に置換されてもよい直鎖状、分岐状、またはシクロアルカンであってもよい、(ii)Y−[Z−F]である少なくとも2つの置換基を有するシクロアルカン、及び(iii)アリール(フェニル等)から選択される。一部の例では、Xは、(i)分岐アルカンであって、そのアルキル分岐のうちの少なくとも2つが(Y−[Z−F])に共有結合されている分岐アルカン、(ii)Y−[Z−F]である少なくとも2つの置換基を有するシクロアルカン、及び(iii)Y−[Z−F]である少なくとも2つの置換基を有するアリール(フェニル等)から選択され;(i)Yは、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択され、mは、1であり、または、(ii)Yは、−NH2−mであり、mは、1若しくは2であり;Zは、C1−4アルキレンであり;Fは、式:−CH(O)CRHのエポキシドであり、Rは、H及びメチルから選択され、一部の例では、Fは、式:−CH(O)CRHのエポキシドであり、Rは、Hである。
一部の例では、Z−Fは、エポキシシクロアルキル基である。一部の例では、Z−Fは、エポキシシクロヘキシル基である。一部の例では、Z−Fは、エポキシシクロヘキシル基であり、一部の例では、Z−Fは、3,4−エポキシシクロヘキシル基である。一部の例では、架橋剤は、2つのエポキシシクロアルキル基を含み、一部の例では、2つのエポキシシクロへキシル基を含む。
一部の例では、架橋剤は、リンカー種によって互いに1つに結合された2つのエポキシシクロアルキル基を含み;リンカー種は、単結合、任意に置換されてもよいアルキル、任意に置換されてもよいアリール、任意に置換されてもよいアリールアルキル、任意に置換されてもよいアルキルアリール、イソシアヌレート、ポリシロキサン、−O−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、及び、アミノ、並びにこれらの組み合わせから選択される場合がある。一部の例では、リンカー種は、アルキレン、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択される場合がある。一部の例では、リンカー種は、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択される場合がある。
一部の例では、エポキシ系架橋剤は、DECH族のエポキシ系架橋剤(例えば、3,4−エポキシシクロへキシルメチル3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、及び7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル 7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレートなど)、及びトリス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリグリシジルエーテルから選択される。一部の例では、エポキシ系架橋剤は、3,4−エポキシシクロへキシルメチル3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、及び7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル 7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレートから選択され、一部の例では、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレートから選択される。
一部の例では、架橋剤は、例えばポリアジリジンのようなアジリジン系架橋剤である。本明細書において、用語「ポリアジリジン」は、例えば、式:−N(CHCRH)のような少なくとも2つのアジリジン基を含む分子を意味し、Rは、H及びアルキル(例えば、メチル)から選択され、一部の例では、Rは、メチルである。
一部の例では、アジリジン系架橋剤は、次の式(II)で表され、
(S)−(T−[W−V]
ここで、各(T−[W−V])において、T,W及びVは、それぞれ独立して選択され、
Vは、例えば式:−N(CHCRH)のようなアジリジン基であり、Rは、H及びアルキルから選択され、
Wは、アルキレンであり、
Tは、単結合、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択され、iは1であり、または、(ii)Yは、NH2−iであり、iは1若しくは2であり、
kは、少なくとも1であり、一部の例では、少なくとも2であり、一部の例では、少なくとも3であり、一部の例では、1〜4であり、一部の例では、2〜4であり、
Sは、有機基である。
一部の例では、式(II)の架橋剤は、少なくとも2つのV基を有し、一部の例では、少なくとも3つのV基を有する。
一部の例では、Vは、式:−N(CHCRH)のアジリジンであり、Rはアルキルであり、一部の例では、Rはメチルである。
Sは、任意に置換されていてもよいアルキレン、任意に置換されていてもよいアルキル、任意に置換されていてもよいアリール、任意に置換されていてもよいアリールアルキル、任意に置換されていてもよいアルキルアリール、イソシアヌレート、及びポリシロキサンから選択された有機基を含み、又はそのような有機基である場合がある。Sは、ポリマー成分を含む場合があり;一部の例では、ポリマー成分は、ポリシロキサン(例えば、ポリ(ジメチルシロキサン)等)、ポリアルキレン(ポリエチレンやポリプロピレン等)、アクリレート(メチルアクリレート等)、ポリ(アルキレングリコール)(ポリ(エチレングリコール)やポリ(プロピレングリコール)等)、及びこれらの組み合わせから選択される場合がある。一部の例では、Sは、複数の繰り返し単位を含むポリマー骨格を含み、各々は、(T−[W−V])に共有結合され、T、W、V及びiは、本明細書に記載したとおりである。Sは、分岐鎖状または直鎖状のC1−12アルキル(例えば、C1−6)から選択された基から選択される場合がある。
一部の例では、Sは、分岐鎖アルキル(例えば、トリメチルプロパン)であって、その中のアルキル分岐基の各々(例えばSがトリメチルプロパンである場合、メチル基の各々)が(T−[W−V])基で置換されたもの(すなわち、Sがトリメチルプロパンである場合、kは3)であり、Tは、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択され、一部の例では、−O−C(=O)−であり;iは1であり;Wは、C1−4アルキレンであり、一部の例では、メチレン(−CH−)又はエチレン(−CH−CH−)であり、一部の例では、エチレンであり;Vは、式:−N(CHCRH)のアジリジン基であり、式中、Rは、アルキルであり、一部の例では、メチルである。
一部の例では、アジリジン系架橋剤は、トリメチロールプロパントリス(2−メチル−1−アジリジンプロピオネート)(XAMA(登録商標)−2)である。
一部の例では、架橋剤は、イソシアネート系架橋剤であり、例えばポリイソシアネートである。本明細書において、用語「ポリイソシアネート」は、例えば、式:−NCOの少なくとも2つのイソシアネート基を含む分子を指して使用されている。
一部の例では、イソシアネート系架橋剤は、ポリメチレンジフェニルイソシアネート、ビウレット、ヘキサメチレンジイソシアネートトリマー(HDIのトリマー)、ウレトジオンダイマー(アリパ)、ブロック型イソシアネート(サイテック、バイエル、アリパ)、及び脂肪族ポリイソシアネートから選択される。
一部の例では、イソシアネート系架橋剤は、ポリメチレンジフェニルイソシアネート(例えば、Papi27(ダウ)、Desmodur44V20(バイエル)、及びSuprasec5024(ハンツマン))、ビウレット、ヘキサメチレンジイソシアネートトリマー(HDIのトリマー)、ウレトジオンダイマー(アリパ)、ブロック型イソシアネート(サイテック、バイエル、アリパ)、脂肪族ポリイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、メチレン−ビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、

から選択される。
一部の例では、架橋剤は、カルボジイミド系架橋剤であり、例えばポリカルボジイミドである。本明細書において、用語「ポリカルボジイミド」は、例えば、式:−NCN−のような少なくとも2つのカルボジイミド基を含む分子を指して使用されている。
一部の例では、カルボジイミド系架橋剤は、SV−02Carbodiliteである。
一部の例では、架橋剤は、有機金属の錯体若しくはイオン、例えば、種々のアイオノマー、及びZn2+、Ca2+を含有する種々の化合物から選択される。
一部の例では、架橋剤は、無水マレイン酸を含み、例えば、架橋剤は、無水マレイン酸系架橋剤である場合がある。一部の例では、架橋剤は、ポリマレイン酸無水物である。
一部の例では、無水マレイン酸系架橋剤は、次の式(III)で表され、

式中、Rは、H又はアルキルであり、jは、1よりも大きい。
一部の例では、jは、10よりも大きく、一部の例では、100よりも大きい。
一部の例では、Rは、HまたはC1−20アルキル(例えば、C16アルキル)である。
一部の例では、無水マレイン酸系架橋剤は、ポリ無水マレイン酸1−オクタデセン(ポリサイエンスから入手可能)、ポリ(エチレン−alt−無水マレイン酸)(シグマから入手可能)である。
一部の例では、架橋剤は、無水物を含む。一部の例では、架橋剤は、無水物系架橋剤であり、例えば、−C(O)OC(O)−基を含む架橋剤である。
一部の例では、無水物系架橋剤は、環状無水物であり、一部の例では、次の式(V):
C(O)OC(O)R
で表された環状無水物であり、式中、RとRは、任意で置換されてもよい環を形成するように連結される。
一部の例では、無水物系架橋剤は、無水グルタル酸または無水フタル酸である。
一部の例では、架橋剤は、ポリ無水物であり、例えばポリアクリル酸無水物またはポリメタクリル酸無水物である。
一部の例では、架橋剤は、アルデヒドを含む。一部の例では、架橋剤は、例えばポリアルデヒドのようなアルデヒド系架橋剤である。本明細書において、用語「ポリアルデヒド」は、例えば、式:−C(O)Hのような少なくとも2つのアルデヒド基を含む分子を指して使用されている。
一部の例では、架橋剤は、ケトンを含む。一部の例では、架橋剤は、例えばポリケトンのようなケトン系架橋剤である。本明細書において、用語「ポリケトン」は、少なくとも2つのケトン基を含む分子を指して使用されている。
一部の例では、架橋剤は、アセチルアセトネートを含む。一部の例では、架橋剤は、例えば、アセトアセトキシエチルメタクリレート(Eastman(商標)AAEM)のようなアセチルアセトネート系架橋剤である。
一部の例では、架橋剤は、オルガノシランを含み、例えば、架橋剤は、シラン基を含む。一部の例では、オルガノシランは、式:R’Si(R)(R)(R)である場合があり、式中、R、R及びRは、任意に置換されていてもよいアルコキシ、任意に置換されていてもよいアルキル、及び任意に置換されていてもよいアリールから、互いに独立して選択され;R’は、任意に置換されていてもよいアルコキシ、任意に置換されていてもよいアルキル(例えば、アミノアルキル)、及び、任意に置換されていてもよいアリールから選択される。一部の例では、R、R及びRは全て、アルキルであり、例えばメチルである。一部の例では、R’は、任意に置換されていてもよいアルキルであり、例えば、アミノ置換アルキル(例えば、C1−12アミノアルキル)またはイソシアネート置換アルキルである。一部の例では、R’は、C1−6アミノアルキル(例えば、アミノプロピル)である。
一部の例では、架橋剤は、トリメチルアミノプロピルシランを含む。
一部の例では、架橋剤は、例えばシラン基(例えば、上記のような式:−Si(R)(R)(R)の基)と上記のようなエポキシ基とを含む架橋剤のようなエポキシオルガノシランを含む。
一部の例では、架橋剤は、エポキシプロピルトリメトキシシラン及びオリゴマーポリエポキシシランから選択されたエポキシオルガノシランを含む。
オーバープリントワニス(OPV)
一部の例では、印刷物は、印刷物の架橋組成物または印刷されたインク層の上に配置されたオーバープリントワニス(OPV)を含む場合がある。
一部の例では、印刷物は、架橋組成物上に配置されたOPVを含む。
一部の例では、印刷物は、印刷されたインク層上に配置されたOPVを含む。
一部の例では、OPVは、水性OPV(例えば、水に分散されたOPVを含むOPV)、溶剤系OPV(例えば、酢酸エチル、n−プロパノールまたはエタノールのような有機溶剤に溶解されたOPV樹脂を含むOPV)、UV硬化性OPV(例えば、OPV UV硬化樹脂及び光開始剤を含むOPV)、または電子ビームOPVである。適当なOPVは、標準的に使用されているOPVである。
一部の例では、OPVは、アクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、またはニトロセルロース樹脂を含むOPV樹脂を含む。OPV樹脂がポリウレタン樹脂を含む場合、OPV樹脂は、一成分ポリウレタン樹脂、または二成分ポリウレタン樹脂を含む場合がある。
一部の例では、OPVは、アクリレート樹脂若しくはポリウレタン樹脂を含む水性OPV;ニトロセルロース樹脂若しくはポリウレタン樹脂を含む溶剤系OPV;及び、アクリレート樹脂若しくはポリウレタン樹脂を含むUV硬化性OPVから選択される。
一部の例では、OPVは、プリント基板上のOPV樹脂の被覆重量が、約0.5g・m−2から約10g・m−2までの範囲内となるようにプリント基板上に堆積され、一部の例では、約1g・m−2から約5g・m−2までの範囲内となるようにプリント基板上に堆積される。
印刷物を作製するプロセス
本明細書に記載されるものは、印刷物を作製するためのプロセスであって、プリント基板の表面上にプライマーを含むプリント基板を提供し、前記プライマーが、プライマー樹脂を含み;前記プリント基板の前記表面上の前記プライマー上に、熱可塑性樹脂を含むインク組成物を印刷し;前記プライマー上に配置された前記印刷されたインク組成物上に、架橋剤を含む架橋組成物を堆積させ、それによって、前記インク組成物の前記熱可塑性樹脂が架橋され、及び、前記プライマーの前記プライマー樹脂が架橋されるようにすることを含むプロセスである。
本明細書に記載されるプロセスは、図1に一般的に示されており、図中、次の参照符号を使用して、図示された種々の特徴が次のように特定される:参照符号「1」は、印刷物を示し;参照符号「6」は、プライマーを示し;参照符号「2」は、プリント基板を示し、参照符号「3」は、インク組成物を示し;参照符号「4」は、架橋組成物を示している。
図1は、プリント基板2は、その表面上にプライマー6が提供され、プリント基板2上に、熱可塑性樹脂を含むインク組成物3を印刷するプロセスを示している。次に、架橋剤を含む架橋組成物4を、プリント基板2上に配置された印刷されたインク組成物3上に堆積させることにより、印刷物1が形成される。
一部の例では、プリント基板2上にインク組成物を印刷することは、任意の適当な印刷プロセスによって本明細書に記載された任意のインク組成物をプリント基板2上に印刷することを含む場合がある。
一部の例では、プライマー樹脂を含むプライマー6は、プリント基板の第1の表面の部分にわたって測定されたプライマー樹脂の被覆重量が、少なくとも0.01g/mになるような量で、プリント基板上に提供され、一部の例では、少なくとも0.05g/m、一部の例では、少なくとも0.1g/m、一部の例では、少なくとも0.15g/m、一部の例では、少なくとも0.18g/mになるような量でプリント基板上に提供される。一部の例では、前記プライマーは、プリント基板の第1の表面の部分にわたって測定されたプライマー樹脂の被覆重量が、約0.2g/mまでになるような量でプリント基板上に提供され、一部の例では、約0.5g/mまで、一部の例では、約1g/mまで、一部の例では、約1.5g/mまでになるような量で提供される。
一部の例では、可撓性プリント基板にその表面上へプライマーを提供することは、プライマー樹脂を含むプライマーをプリント基板上に堆積させることを含む。プライマーは、例えば、グラビアコーティング、フレキソコーティング、スクリーンコーティング、または電子写真印刷のような標準的に使用される任意の技術を使用して、可撓性プリント基板上に堆積される場合がある。一部の例では、プライマーは、プライマーが堆積された可撓性プリント基板の表面に対するインク組成物の印刷に従ったプロセスを使用して、可撓性プリント基板上に堆積される場合がある。一部の例では、前記プロセスは、可撓性プリント基板の表面上にプライマーを堆積する前に、可撓性プリント基板の表面にコロナ処理を施すことを含む。
一部の例では、前記プロセスは、可撓性プリント基板の表面上に配置されたプライマー上にインク組成物を印刷する前に、可撓性プリント基板の表面上に配置されたプライマーにコロナ処理を施すことを含む。
一部の例では、可撓性プリント基板上にインク組成物を印刷することは、電子写真印刷装置または静電印刷装置を使用した電子写真印刷プロセスまたは静電印刷プロセスの形で、例えば液体電子写真インク組成物のような静電インク組成物をプリント基板上に印刷することを含む。適当な電子写真または静電印刷の器具としては、HP Indigoデジタル印刷機が挙げられる。一部の例では、前記プロセスは、液体電子写真インク組成物をプリント基板上に電子写真印刷することを含む場合がある。
一部の例では、熱可塑性樹脂を含むインク組成物は、プリント基板の第1の表面の部分にわたって測定された熱可塑性樹脂の被覆重量が、少なくとも0.01g/mになるような量で可撓性プリント基板上に印刷され、一部の例では、少なくとも0.05g/m、一部の例では、少なくとも0.1g/m、一部の例では、少なくとも0.5g/m、一部の例では、約1g/mになるような量で可撓性プリント基板上に印刷される。一部の例では、前記インク組成物は、プリント基板の第1の表面の部分にわたって測定された熱可塑性樹脂の被覆重量が、約16g/mまでになるような量で印刷され、一部の例では、約10g/mまで、一部の例では、約5g/mまで、一部の例では、約4g/mまでになるような量で印刷される。
一部の例では、前記プロセスは、プリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上への架橋組成物の堆積の前に、下地処理された前記可撓性プリント基板上に配置された印刷されたインク組成物にコロナ処理を施すことを含む。
一部の例では、架橋組成物は、任意の適当なコーティングプロセスを使用して、可撓性プリント基板上に配置された印刷されたインク組成物に付与される場合がある。一部の例では、架橋組成物は、フレキソコーティング、グラビア、オフセット、またはスクリーン印刷プロセスを使用して、印刷されたインク組成物上に堆積される。一部の例では、架橋組成物は、印刷機を使用して、印刷されたインク組成物上に付与され、一部の例では、架橋組成物は、ラミネーターを使用して、印刷されたインク組成物上に付与される。
一部の例では、架橋組成物は、プリント基板上の印刷されたインク組成物及びプライマーに付与される場合があり、プリント基板は、プリント基板の表面上のプライマー上へのインク組成物の印刷後も、露出された状態に維持される場合がある。
一部の例では、印刷されたインク組成物上に架橋組成物を堆積させることは、インク組成物の熱可塑性樹脂を架橋するための架橋剤、及びプライマーのプライマー樹脂を架橋するための架橋剤を含む架橋組成物を堆積させることを含む。一部の例では、印刷されたインク組成物上に架橋組成物を堆積させることは、インク組成物の熱可塑性樹脂を架橋し、及び、プライマーのプライマー樹脂を架橋するための架橋剤を含む架橋組成物を堆積させることを含む。一部の例では、印刷されたインク組成物上に架橋組成物を堆積させることは、インク組成物の熱可塑性樹脂を架橋するための架橋剤を含む架橋組成物を堆積させること、及び、プライマーのプライマー樹脂を架橋するための架橋剤を含む別の架橋組成物を堆積させることを含む場合がある。
一部の例では、架橋組成物は、プリント基板の第1の表面の部分にわたって測定された架橋剤の被覆重量が、少なくとも0.01g/mになるような量でプリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上に堆積され、一部の例では、少なくとも0.02g/m、一部の例では、少なくとも0.03g/m、一部の例では、少なくとも0.04g/m、一部の例では、少なくとも0.05g/m、一部の例では、少なくとも0.06g/m、一部の例では、少なくとも0.08g/m、一部の例では、少なくとも0.1g/m、一部の例では、少なくとも0.12g/m、一部の例では、少なくとも0.15g/m、一部の例では、少なくとも0.18g/m、一部の例では、少なくとも約0.2g/m、一部の例では、少なくとも約0.3g/m、一部の例では、少なくとも約0.4g/m、一部の例では、少なくとも0.5g/mになるような量でプリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上に堆積される。
一部の例では、架橋組成物は、プリント基板の第1の表面の部分にわたって測定された架橋剤の被覆重量が、約0.4g/mまでになるような量でプリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上に堆積され、一部の例では、約0.8g/mまで、一部の例では、約1g/mまでになるような量で、プリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上に堆積される。
一部の例では、架橋組成物は、プリント基板の第1の表面の部分にわたって測定された架橋剤の被覆重量が、約0.04〜約0.8g/mになるような量でプリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上に堆積され、一部の例では、約0.04〜約0.4g/m、一部の例では、約0.04〜約0.2g/mになるような量でプリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上に堆積される。
一部の例では、前記プロセスは、可撓性プリント基板上に架橋組成物を堆積させる前に、可撓性プリント基板にコロナ処理を施すことを含む。
一部の例では、前記印刷物を作製する方法は、プリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上への架橋組成物の堆積後に、架橋組成物を活性化することをさらに含む。一部の例では、架橋組成物の活性化の結果、架橋剤と熱可塑性樹脂の架橋物(すなわち、架橋された熱可塑性樹脂)が形成される。一部の例では、架橋組成物の活性化の結果、架橋剤と熱可塑性樹脂の架橋物(すなわち、架橋された熱可塑性樹脂)、及び、架橋剤とプライマー樹脂の架橋物(すなわち、架橋されたプライマー樹脂)が形成される。一部の例では、架橋組成物の活性化の結果、架橋剤と熱可塑性樹脂の架橋物(すなわち、架橋された熱可塑性樹脂)、架橋剤とプライマー樹脂の架橋物(すなわち、架橋されたプライマー樹脂)、並びに、架橋剤、プライマー樹脂及び熱可塑性樹脂の架橋物が形成される。一部の例では、架橋組成物の活性化は、架橋組成物を加熱することを含む場合がある。一部の例では、架橋組成物の活性化は、架橋組成物を加熱し、架橋組成物のキャリア溶剤を蒸発させることを含む。一部の例では、架橋組成物の活性化は、少なくとも50℃の温度まで架橋組成物を加熱することを含み、一部の例では、少なくとも60℃の温度まで、一部の例では、少なくとも70℃の温度まで、一部の例では、少なくとも80℃の温度まで、一部の例では、少なくとも90℃の温度まで、一部の例では、少なくとも100℃の温度まで、一部の例では、少なくとも110℃の温度まで、一部の例では、少なくとも120℃の温度まで、一部の例では、約200℃までの温度まで、架橋組成物を加熱することを含む。
一部の例では、架橋剤による熱可塑性樹脂の架橋、及び架橋剤によるプライマー樹脂の架橋は、紫外線(UV光開始)のような光(光開始);熱(熱開始);電子ビーム(電子ビーム開始);ガンマ放射線(ガンマ開始)のような電離放射線;マイクロ波放射線(マイクロ波開始)のような非電離放射線;または、これらの任意の組み合わせによって開始され、及び/又は促進される。
一部の例では、前記プロセスは、可撓性プリント基板上へのOPVの堆積前に、架橋組成物が堆積された可撓性プリント基板の表面にコロナ処理を施すことを含む。
一部の例では、架橋組成物は、プリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上への堆積後に、活性化される。一部の例では、架橋組成物は、プリント基板上へのOPVの堆積前に活性化される。一部の例では、架橋組成物は、プリント基板上へのOPVの堆積後に活性化される。
一部の例では、プリント基板上に印刷されたインク組成物をさらに保護するために、OPVが、プリント基板上に堆積される場合がある。一部の例では、OPVは、当該OPVが、プリント基板上の印刷されたインク組成物上に配置された架橋組成物上に配置されるように、プリント基板上に堆積される場合がある。一部の例では、OPVは、当該OPVが、プリント基板上に配置された架橋された印刷されたインク組成物上に配置されるように、プリント基板上に堆積される場合がある。プリント基板上へのOPVの堆積は、任意の適当なプロセスによって行われる場合があり、例えば、フレキソコーティング、グラビアコーティング、またはスクリーン印刷によって行われる場合がある。
一部の例では、前記プリント基板は、第2の表面を有し、その上にシーラント層が配置される。一部の例では、第2の表面は、インク組成物が印刷されたプリント基板の表面以外のプリント基板の表面である。一部の例では、シーラント層は、インク組成物の印刷、架橋組成物の堆積、及び/又は、OPVの堆積よりも前に、プリント基板の第2の表面上に堆積される場合がある。一部の例では、シーラント層は、プリント基板にインク組成物が印刷された後に、プリント基板の第2の表面上に堆積される場合がある。一部の例では、シーラント層は、架橋組成物が、プリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上に堆積された後に、プリント基板の第2の表面上に堆積される場合がある。一例では、シーラント層は、プリント基板上に印刷されたインク組成物を保護するためにOPVがプリント基板上に堆積された後に、プリント基板の第2の表面上に堆積される場合がある。
一部の例では、プリント基板上にシーラント層を設けることは、シーラント材料を堆積させることにより、プリント基板の第2の表面上にシーラント層を形成することを含む。シーラント層を形成するために使用される材料は、先に説明したようなものである場合がある。プリント基板の第2の表面上へのシーラント材料の堆積は、任意の適当なプロセスによって行われる場合があり、例えば、押出しコーティング、フレキソコーティング、グラビア、またはスクリーン印刷によって行われる場合がある。一部の例では、プリント基板及びシーラント層は、機能性基板として前もって形成される。
一部の例では、前記プロセスは、
可撓性プリント基板の表面上にプライマーを含む可撓性プリント基板を提供し、前記プライマーが、アミン官能基を含むプライマー樹脂を含み;
前記プリント基板の前記表面上の前記プライマー上に、熱可塑性樹脂を含むインク組成物を印刷し、前記熱可塑性樹脂が、酸性側基を有するポリマーを含み;並びに
前記プライマー上に配置された前記印刷されたインク組成物上に、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、及びカルボジイミド系架橋剤から選択された架橋剤を含む架橋組成物を堆積させ、それによって、前記インク組成物の前記熱可塑性樹脂が架橋され、前記プライマーの前記プライマー樹脂が架橋され、及び、前記インク組成物の前記熱可塑性樹脂が前記プライマーの前記プライマー樹脂と架橋されるようにすること
を含む。
一部の例では、前記可撓性印刷物は、
可撓性プリント基板と、
前記プリント基板の表面上に配置された、プライマー樹脂を含むプライマー層であって、前記プライマー樹脂が、アミン官能基を含む、プライマー層と、
エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、及びカルボジイミド系架橋剤から選択された架橋剤であって、前記印刷されたインク層に付与され、それによって、前記熱可塑性樹脂が架橋され、前記プライマー樹脂が架橋され、及び、前記熱可塑性樹脂と前記プライマー樹脂が架橋されるようにする架橋剤と
を含む。
一部の例では、前記プロセスは、
可撓性プリント基板の表面上に、プライマーを含む可撓性プリント基板を提供し、前記プライマーが、アミン官能基を含むプライマー樹脂を含み;
前記プリント基板の前記表面上の前記プライマー上に、熱可塑性樹脂を含むインク組成物を印刷し、前記熱可塑性樹脂が、酸性側基を有するポリマーを含み;
前記プライマー上に配置された前記印刷されたインク組成物上に、エポキシ系架橋剤を含む架橋組成物を堆積させ、それによって、前記インク組成物の前記熱可塑性樹脂が架橋され、前記プライマーの前記プライマー樹脂が架橋され、及び、前記インク組成物の前記熱可塑性樹脂が前記プライマーの前記プライマー樹脂と架橋されるようにすること
を含む。
一部の例では、前記可撓性印刷物は、
可撓性プリント基板、
前記プリント基板の表面上に配置された、プライマー樹脂を含むプライマー層であって、前記プライマー樹脂が、アミン官能基を含む、プライマー層、
前記プライマー層上に配置された、熱可塑性樹脂を含む印刷されたインク層であって、前記熱可塑性樹脂が、酸性側基を有するポリマーを含む、印刷されたインク層、並びに
前記印刷されたインク層に付与されたエポキシ系架橋剤であって、前記熱可塑性樹脂が架橋され、前記プライマー樹脂が架橋され、及び、前記熱可塑性樹脂と前記プライマー樹脂が架橋されるようにするエポキシ系架橋剤
を含む。

以下は、本明細書に記載された材料、方法、および関連する態様の種々の例を示している。すなわち、これらの例を本開示を制限するものと考えるべきではなく、これらの例は、単に、本開示の種々の組成物の例を作製する方法を教示しているに過ぎない。このように、本明細書には、組成物の代表的数、及びその製造の方法が開示されている。
例1
インク組成物が印刷された可撓性プリント基板の表面上にプライマーを含む可撓性プリント基板は、DP050(プライマー樹脂としてポリエチレンイミンを含むプライマー、Michelmanから市販されている)で下地処理された事前に張り合わされたPET/MDPEフィルム(90μmの厚みを有する中密度ポリエチレンと事前に張り合わされた、12μm厚のポリエチレンテフタレート)を提供することにより作製された。プライマー(下地剤)は、プライマー樹脂であるポリエチレンイミンの被覆重量が、0.15gsmになるように付与された。画像は、HP IndigoW6600印刷機及びElectroInk(登録商標)4.5(HP Indigoから入手可能)、熱可塑性樹脂(エチレンアクリル酸、エチレンメタクリル酸の共重合体を含む)を含む液体電子写真インク組成物を使用し、300%のインク被覆率(100%W、100%K、33%Y、33%M、33%C、プリント基板上の熱可塑性樹脂の被覆重量3.0gsm)で静電印刷された。
次に、実験用ラミネーター(ノルドメカニカのLaboCombi)を使用し、架橋組成物(酢酸エチルに対する固形分の重量パーセント0.5%で酢酸エチル中に溶解されたDECH−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレート架橋剤)を使用して、30m/分の処理速度でプリント基板をコーティングし、被覆重量0.02gsmの架橋剤を得た。
架橋剤は、コーティング機(前記ラミネーター、すなわち、ノルドメカニカのLaboCombi)の70℃、100℃及び120℃の3つのオーブンを使用して、溶媒蒸発の間に活性化された。コーティング速度は、30m/分であった。
インク組成物が印刷され、架橋組成物がコーティングされた可撓性プリント基板は、コロナ処理(1000ワット)を受け、その後、ラミネーター(ノルドメカニカのLaboCombi)、0.4m幅、オーブン50℃、速度40m/分、オーバープリントワニス(OPV)の被覆重量2.0gsm、Anilox70lcmを使用して、そのコロナ処理された表面に、オーバープリントワニス(ジークベルクのDA 2K 15溶剤系二成分オーバープリントワニス(10−604784−8 DA 2K 15に10−600015−1硬化剤を添加、混合比100:15))を付与することによって、可撓性印刷物が得られた。
例2
架橋組成物が、酢酸エチルに対する固形分の重量パーセント1%で酢酸エチル中に溶解されたDECH−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレート架橋剤を含有しており、この架橋組成物が、印刷された基板上に被覆重量0.04gsmの架橋剤が得られるように付与された点を除き、例1の場合と同様に可撓性印刷物を作製した。
例3
架橋組成物が、酢酸エチルに対する固形分の重量パーセント2.5%で酢酸エチル中に溶解されたDECH−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレート架橋剤を含有しており、この架橋組成物が、印刷された基板上に被覆重量0.1gsmの架橋剤が得られるように付与された点を除き、例1の場合と同様に可撓性印刷物を作製した。
例4
架橋組成物が、酢酸エチルに対する固形分の重量パーセント5%で酢酸エチル中に溶解されたDECH−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチル7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボキシレート架橋剤を含有しており、この架橋組成物が、印刷された基板上に被覆重量0.2gsmの架橋剤が得られるように付与された点を除き、例1の場合と同様に可撓性印刷物を作製した。
参考例5
印刷された基板に架橋組成物を全く付与しなかった点を除き、例1の場合と同様に可撓性印刷物を作製した。
また、例1〜4及び参考例5による可撓性印刷物は、下地処理されたプリント基板上の印刷されたインク組成物のインク被覆率500%(100%W、100%K、100%Y、100%M、100%C、プリント基板上の熱可塑性樹脂の被覆重量5.0gsm)でも作製された。
例6
インク組成物が印刷され、架橋組成物がコーティングされ、コロナ処理された可撓性プリント基板に付与されたオーバープリントワニス(OPV)が、UV OPV(パルスのIV018無光沢UV OPV)であり、このUV OPVを、ABG Digicoatを使用し、200×40のanliloxを使用して乾燥被覆重量3.0〜5.0gsmを付与した点(最大パワー100%、マシン速度20m/分)を除き、例4の場合と同様に可撓性印刷物を作製した。
例7
オーバープリントワニス(OPV)を全く付与しなかった点を除き、例4の場合と同様に可撓性印刷物を作製した。
参考例8
インク組成物が印刷され、架橋組成物がコーティングされ、コロナ処理された可撓性プリント基板に付与されたオーバープリントワニス(OPV)が、UV OPV(パルスのIV018無光沢UV OPV)であり、このUV OPVを、ABG Digicoatを使用し、200×40のanliloxを使用して乾燥被覆重量3.0〜5.0gsmを付与した点(最大パワー100%、マシン速度20m/分)を除き、参考例5の場合と同様に可撓性印刷物を作製した。
参考例9
オーバープリントワニス(OPV)を全く付与しなかった点を除き、参考例5の場合と同様に可撓性印刷物を作製した。
試験1 ヒートシール耐性
例えばLEPインク組成物のような一部のインク組成物は、シーリング温度(用途に応じて、様々な時点で110〜220℃の範囲)が高いことから、シーリングの影響を受けやすい場合がある(LEPインク中の熱可塑性樹脂の融解温度は80℃付近である)。例えばLEPインク組成物のようなインク組成物を溶解することは、印刷されたインク組成物の移動を生じさせる場合があり、それが色変化の原因になることがある。ヒートシール中またはヒートシール後の印刷画像や情報の色変化は、大半の顧客にとって受け入れられない。
両方とも180℃まで加熱された2つの溝付きアゴの間に印刷物を配置し、溝付きアゴを可撓性印刷物の周りに接触させることにより、例1〜4及び参考例5の可撓性印刷物のヒートシール耐性を試験した(4バール、滞留時間1秒)。
ヒートシール試験を受けた後、印刷物の色変化(CC)、及び/又はインクやOPVの物理的移動(MIM)を視覚的に観測した。ヒートシール試験の結果を以下の表1に示す。
架橋剤を全く含有していない参考例5の印刷物に比べて、架橋剤の量を増加させるほど、可撓性印刷物のヒートシール耐性は、改善されることが分かった。
さらに、180℃まで加熱された溝付きアゴの間に印刷物を配置し、4バールの圧力で1秒間にわたって、溝付きアゴを可撓性印刷物の周りに接触させることにより、例6、7、及び参考例8の可撓性印刷物のヒートシール耐性を試験した。参考例8の印刷物は、酷い色変化、及びインク/OPVの物理的移動を示した。ヒートシール試験を受けた例7の印刷物(架橋組成物有り、OPV無し)については、参考例8の印刷物に比べて、色変化及びインクの物理的移動に改善が観測された。例6の印刷物は、例7の印刷物に比べてさらなる改善を示した。テフロンカバーを備えた平らなアゴ(両方とも200℃まで加熱、3バール、滞留時間1秒)を使用してヒートシール耐性を試験した場合、同じ結果が観測された。
試験2 耐摩耗性
標準的サザーランド摩耗試験(ASTM D5264−94)を使用して、例1〜4及び参考例5の可撓性印刷物の印刷されたインク及びオーバープリントワニスの耐摩耗性を試験した。試験は、標準的な3Mラッピングフィルム、すなわち、9μ(261X型)、重量4ポンド(1.81kg)、及び速度1を使用して、10回行った。
5%の架橋剤で処理された例7の可撓性材料について、最も良好な結果が観測された。この材料については、20回のストローク反復後も、ワニスやインクに対するダメージは全く観測されなかった。摩耗試験の結果を以下の表2に示す。
例1〜3、及び参考例5の各々については、摩耗試験における5回のストローク反復後に、印刷されたインク及び/又はプライマーへのダメージが観測された。ただし、例1〜3の材料の各々は、摩耗試験における5回のストローク反復後に、参考例5の材料よりも少ないダメージしか示さなかった。架橋組成物中の架橋剤の量を増加させるほど、材料の耐久度は増加することが分かった。
試験3 剪断・引っ掻き抵抗性
Taber(登録商標)の剪断器具を使用して、例6、7及び参考例8、9の可撓性印刷物の剪断・引っ掻き抵抗性を試験した。この試験では、印刷物の印刷面をタングステンカーバイドの釘(50グラムの負荷)で引っ掻き、屑(釘によって取り除かれたインク)の重さを計った(ASTM C217)。屑の重さが小さいほど、印刷物は高い耐久性を有している。Taberスクラッチ試験の次に、引っ掻かれた表面から除去された量の重量を、分析スケールを用いて計った。各サンプルについて3つの測定値を取得した。結果を以下の表3に示す。
架橋剤を含む可撓性印刷物は、架橋組成物が全く付与されなかった材料に比べて、改善された剪断及び引っ掻き抵抗性を示した。
また、例1〜4、6及び7の可撓性印刷物は、参考例5、8及び9の可撓性印刷物に比べて、改善された耐薬品性、例えば耐水性を示すことも分かった。
架橋剤を含む架橋組成物をプリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上に堆積させることによって、表面印刷されたサンプルのヒートシール耐性、耐摩耗性、及び剪断・引っ掻き抵抗性が改善されることが分かっている。理論に束縛されることを望まないが、架橋剤は、インク組成物中の熱可塑性樹脂を架橋することによってインク基質を強化し、それによって、ヒートシール時のインクの物理的移動を防止すると考えられる。また、架橋剤を含む架橋組成物をプリント基板上に配置された印刷されたインク組成物上に堆積させることによって作製された表面印刷されたサンプルの改善された剪断・引っ掻き抵抗、及び耐摩耗性は、プライマー、及び、プライマーとインクの境界への架橋剤の浸透によって、プライマー、及び、プライマーとインクの境界が強化されることを示唆している。
さらに、例えば、3,4−エポキシシクロへキシルメチル3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタントリグリシジルエーテル、トリメチルプロパントリス(2−メチル−1−アジリジンプロピオネート)(XAMA(登録商標)−2)、またはポリカルボジイミドSV−02架橋剤を含む架橋組成物のような異なる架橋組成物を使用して、印刷物を生産する実験を行った。これらの印刷物もまた、架橋剤が全く存在しない参考材料に比べて、改善されたヒートシール耐性、物理的耐久性、及び耐薬品性を示すことが分かった。
さらに、例えば、Papi27(ダウ)、Desmodur44V20(バイエル)、Suprasec5024(ハンツマン)、ビウレット、HDIのトリマー、ウレトジオンダイマー(アリパ)、ブロック型イソシアネート(サイテック、バイエル、アリパ)、脂肪族ポリイソシアネート(EP0136074)、またはTDI−トルエン−2,4−ジイソシアネート(シグマ)のような、架橋剤としてポリイソシアネートを含む架橋組成物を使用して、印刷物を生産する実験を行った。これらの印刷物もまた、架橋剤が全く存在しない参考材料に比べて、改善されたヒートシール耐性、物理的耐久性、及び耐薬品性を示すことが分かった。
材料、方法および関連する態様は、特定の幾つかの例を参照して説明されているが、理解されるように、本開示の思想から外れることなく、様々な修正、変更、省略、及び置換がなされることがある。何れかの従属請求項の特徴は、他の従属請求項の何れか、及び/又は独立請求項の何れかの特徴と組み合わせてもよい。

Claims (16)

  1. 可撓性印刷物を作製するためのプロセスであって、
    可撓性プリント基板の表面上にプライマーを含む可撓性プリント基板を提供し、前記プライマーが、プライマー樹脂を含み;
    前記プリント基板の前記表面上の前記プライマー上に、熱可塑性樹脂を含むインク組成物を印刷し;並びに
    前記プライマー上に配置された前記印刷されたインク組成物上に、架橋剤を含む架橋組成物を堆積させ、それによって、前記インク組成物の前記熱可塑性樹脂が架橋され、及び、前記プライマーの前記プライマー樹脂が架橋されるようにすること
    を含むプロセス。
  2. 前記プライマー樹脂は、カルボキシル官能基、アミン官能基、又はポリオール官能基を含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記インク組成物の前記熱可塑性樹脂は、アルキレンアクリル若しくはメタクリル酸樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルアルコール、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記インク組成物の前記熱可塑性樹脂は、酸性側基を有するポリマーを含む、請求項1に記載のプロセス。
  5. 前記インク組成物は、液体電子写真インク組成物であり、前記熱可塑性樹脂は、アルキレンモノマーとアクリル酸及びメタクリル酸から選択されたモノマーとの共重合体を含む、請求項1に記載のプロセス。
  6. 前記架橋組成物は、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、又はカルボジイミド系架橋剤を含む、請求項1に記載のプロセス。
  7. 前記架橋組成物は、前記架橋組成物の総重量の0.5wt%から10wt%までの架橋剤を含み、残りのwt%は、キャリア溶剤である、請求項6に記載のプロセス。
  8. 前記プライマー樹脂は、アミン官能基を含み、前記熱可塑性樹脂は、酸性側基を有するポリマーを含み、前記架橋剤は、エポキシ系架橋剤である、請求項1に記載のプロセス。
  9. 前記架橋組成物は、前記印刷されたインク組成物上に堆積される前記架橋剤の被覆重量が、少なくとも0.05gm−2になるような量で提供される、請求項1に記載のプロセス。
  10. 前記架橋剤は、
    式(I): (X)−(Y−[Z−F]
    のエポキシ系架橋剤であり、
    ここで各(Y−[Z−F])において、Y、Z、及びFはそれぞれ独立して選択され、
    Fが、−CH(O)RHのエポキシ基であり、Rが、H及びアルキルから選択され;
    Zが、アルキレンであり;
    Yが、単結合、−O−、−C(=O)−O−、及び−O−C(=O)−から選択され;
    mが、1であり、
    nが、少なくとも1であり、
    Xが、有機基である、
    請求項1に記載のプロセス。
  11. 前記架橋組成物上にオーバープリントワニスが配置されるように、前記プリント基板上に前記オーバープリントワニスを堆積させることを含む、請求項1に記載のプロセス。
  12. 可撓性プリント基板、
    前記プリント基板の表面上に配置された、プライマー樹脂を含むプライマー層、
    前記プライマー層上に配置された、熱可塑性樹脂を含む印刷されたインク層、並びに
    前記印刷されたインク層に付与された架橋剤であって、前記熱可塑性樹脂が架橋され、及び、前記プライマー樹脂が架橋されるようにする架橋剤
    を含む、可撓性印刷物。
  13. 前記プライマー樹脂は、アミン官能基を含み、前記熱可塑性樹脂は、酸性側基を有するポリマーを含み、前記架橋剤は、エポキシ系架橋剤である、請求項12に記載の可撓性印刷物。
  14. 前記架橋された熱可塑性樹脂は、前記架橋されたプライマー樹脂に架橋されている、請求項12に記載の可撓性印刷物。
  15. 前記架橋された印刷されたインク組成物上に配置されたオーバープリントワニスを含む、請求項12に記載の可撓性印刷物。
  16. 可撓性プリント基板、
    前記プリント基板の表面上に配置された、プライマー樹脂を含むプライマー層、
    前記プライマー層上に配置された、熱可塑性樹脂を含む印刷されたインク層、並びに
    前記印刷されたインク層に付与された架橋剤であって、前記熱可塑性樹脂が架橋され、及び、前記プライマー樹脂が架橋されるようにする架橋剤
    を含む可撓性印刷物を含む、可撓性包装。

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