JP2018521890A - 回転組立体のためのアダプタ及び該アダプタを含む回転組立体 - Google Patents

回転組立体のためのアダプタ及び該アダプタを含む回転組立体 Download PDF

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Abstract

【課題】回転組立体のためのアダプタ及び該アダプタを含む回転組立体を提供する。
【解決手段】本発明は、タイヤ(P)及びリム(J)を含む回転組立体のためのアダプタ(A)に関し、このアダプタは、タイヤとリムとの間の接続を可能にすることが意図され、リムの耐衝撃性を増大させることを目的とする。アダプタ(A)は、内側補強要素(16)を有する軸方向内端部(10)と、外側補強要素(15)を有する軸方向外端部(9)と、本体(11)とを含む。本発明によると、支持面(21)の軸方向外方の外側補強要素(15)は、金属スレッドで構成され、同心の少なくとも3つの層(23、24、25)のスタックで構成されたビードワイヤである。第1の層すなわちコア(23)は、少なくとも0.8mmに等しく、多くとも5mmに等しい直径D1を有する、少なくとも1つの金属スレッドを含み、第2の層(24)は、直径D1の多くとも1.4倍に等しい直径D2を有し、少なくとも2°に等しく、多くとも10°に等しい角度A2で螺旋状に巻かれた金属スレッドで構成され、第3の層(25)は、直径D3を有し、少なくとも2°に等しく、多くとも10°に等しく、かつ角度A2のものと反対の符号の角度A3で第2の層(24)の周りに螺旋状に巻かれた金属スレッドで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ及びリムを含む回転組立体(rolling assembly)のためのアダプタであって、タイヤとリムとの間の接続を可能にすることが意図されるアダプタに関する。本発明はまた、上記アダプタを含む回転組立体にも関する。
タイヤは、円環状の構造体であり、その回転軸はタイヤの回転軸であり、地面に接触することが意図されるトレッド、2つのサイドウォール、及びリムに接触することが意図される2つのビードを含み、2つのビードは、2つのサイドウォールによりトレッドに結合される。
念のため、本発明では、以下の定義を用いる。
−「軸方向」:タイヤの回転軸に平行な方向、
−「半径方向」:タイヤの回転軸に垂直な方向、
−「半径方向平面」:タイヤの回転軸を含み、半径方向及び軸方向により定められる平面、
−「周方向」:半径方向平面に垂直な方向、
−「赤道面」:タイヤの回転軸に垂直な、タイヤのトレッドの中央を通る平面。
特許文献1により、タイヤのビードとリムとの間に接続要素又はアダプタを挿入することが、既に知られている。このアダプタは、強化ゴム化合物で作られており、少なくとも2つの方向、すなわち半径方向及び軸方向に弾性変形可能である。このようなアダプタは、実際にタイヤとして機能すると見なすことができる回転組立体の部分と、実際にリムとして機能すると見なすことができる回転組立体の部分とを分離することができる。
しかしながら、このような回転組立体は、タイヤが、従来のタイヤの機能、特にタイヤにドリフト角が加わった後のタイヤのドリフトスラストレスポンス(drift thrust reponse)を行うことを可能にすることにより、回転組立体に、あらゆる損傷からタイヤを保護するのに十分な可撓性を与えることができるが、縁石、又は窪み(pothole)などの道路の穴による衝撃の場合には、回転組立体の十分な変形性を完全に保証しない。
具体的には、上述の従来技術のアダプタは、タイヤの各ビードとリムとの間の接続を保証するが、主として剛性の点で、回転組立体が窪みを通過する際に大きな変形を吸収することができる最適な機械的特徴部を有していない。このことは、上記のアダプタの残留塑性変形、さらには破損をもたらし、よって、回転組立体の損傷を招くことがある。
さらに、特許文献1は、上述の欠点の克服を可能にするアダプタ設計の進化に関する示唆を与えるものではない。
国際公開第00/0078565号
従って、本発明者らは、回転組立体が劣悪な条件において道路上で使用される際、耐衝撃性がより高く、一方で同時に、ロードホールディング、特に高ドリフトスラストを維持する能力に関して回転組立体の高レベルの性能を維持する、新しいアダプタを提案するという目的を定める。
従って、本発明の主題は、回転軸を有し、2つのビードを有するタイヤと、2つのリムビードシートを有するリムとを備える回転組立体のためのアダプタであって、
ビードの各々について、該アダプタはビードとリムとの間の接続を可能にし、
該アダプタは、
−内側補強要素を含み、リムビードシート上に取り付けられることが意図された軸方向内端部と、
−外側補強要素を含み、実質的に半径方向の軸方向内面すなわち支持面を介して、ビードに接触することが意図された軸方向外端部と、
−軸方向外端部を軸方向内端部に接続して単一の部品を形成し、外側補強要素と内側補強要素との間の接続を可能にする少なくとも1つの主補強材を含み、ビードに接触することが意図された実質的に軸方向のアダプタシートを含む、本体と、
を備えるアダプタにおいて、
外側補強要素は、支持面の完全に軸方向外方に配置され、
外側補強要素は、中心線を有し、金属スレッドで構成される少なくとも3つの層のスタックで構成され、中心線に対して同心の、ビードワイヤと呼ばれる環状構造体であり、
第1の層すなわちコアは、少なくとも0.8mmに等しく多くとも5mmに等しい直径D1を有する少なくとも1つの金属スレッドを含み、
第2の層は、直径D1の多くとも1.4倍に等しい直径D2を有し、コアの周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤの中心線に対して、少なくとも2°に等しく多くとも10°に等しい角度A2を形成する金属スレッドで構成され、
第3の層は、直径D3を有し、第2の層の周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤの中心線に対して、少なくとも2°に等しく多くとも10°に等しく、かつ角度A2のものと反対の符号の角度A3を形成する金属スレッドで構成される。
アダプタは、タイヤとリムを接続する要素であり、横衝撃に対して所望の保護をもたらすように、回転組立体が、回転中、タイヤのビードにおいて半径方向に十分に変形することを可能にする。
アダプタの軸方向外端部は、アダプタシートと呼ばれ、タイヤビードを受けることが意図された、アダプタ本体の部分を軸方向に定める。アダプタシートは、リムシートと同じ機能を果たし、これは、リムビードシートの実質的に軸方向部分である。軸方向において、軸方向外端部の支持面は、リムビードシートの実質的に半径方向部分であるリムフランジのように、タイヤのビードを支持する働きをする。従って、タイヤは、タイヤ圧(inflation pressure)によって軸方向に固定され、従来、タイヤのビードがリムのリムフランジに押し付けられていたのと同様に、この軸方向外端部の支持面にしっかりと押し付けられる。
アダプタの軸方向内端部は、従来、タイヤのビードによってリムビードシートに行われていたのと同様に、アダプタをリムビードのシートに取り付けることが意図されているので、「アダプタビード」と呼ぶことができる。
従って、使用中、タイヤは、リムに対して実質的に軸方向に固定される。より具体的には、タイヤのビードがリムビードシート上に直接取り付けられる従来の回転組立体と同様に、リムに対して軸方向に固定される。対照的に、タイヤのビードは、リムに対して半径方向には固定されない。より具体的には、タイヤのビードは、リムに対して半径方向に動く可能性がある。標準的な走行条件下では、アダプタの軸方向変形は、その半径方向の変形に対して無視できるほどである。他方、衝撃時には、アダプタの軸方向変形が大きくなることにより、回転組立体に加わる機械的荷重の減少に寄与することができる。
本発明によるアダプタは、本質的に、軸方向外端部により特徴付けられ、その補強要素は、主としてアダプタシートの半径方向外方に配置される。第2に、軸方向外端部の外側補強要素は、中心線を有し、金属スレッドで構成される少なくとも3つの層のスタックで構成され、中心線に対して同心の、ビードワイヤと呼ばれる環状構造体である。定義によれば、ビードワイヤの中心線とは、ビードワイヤの連続断面の質量中心の位置であり、すなわち、円形横断面の場合、円の中心の位置である。半径方向最内層であるビードワイヤの第1の層すなわちコアは、少なくとも0.8mmに等しく多くとも5mmに等しい直径D1を有する少なくとも1つの金属スレッドを含む。ビードワイヤの第2の層は、直径D1の多くとも1.4倍の直径D2を有し、コアの周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤの中心線に対して、少なくとも2°に等しく多くとも10°に等しい角度A2を形成する、金属スレッドで構成される。ビードワイヤの第3の層は、直径D3を有し、第2の層の周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤの中心線に対して、少なくとも2°に等しく多くとも10°に等しく、かつ角度A2のものと反対の符号の角度A3を形成する、金属スレッドで構成される。
従って、ビードワイヤの第2及び第3の層の各々は、単一のスレッドの螺旋状巻回(helical winding)によって生成される。ビードワイヤの第2の層及び第3の層を構成するスレッドの螺旋状巻回は、回転と反対の方向に行われ、ツイスト(twist)と呼ばれるものを構成する。ビードワイヤの中心線に対する層の各スレッドの螺旋曲率が一定の配向であるため、ツイストは、スレッド間に自然かつ持続的な結合を生じさせるという利点を有する。
さらに、所定の層について、単一のスレッドを使用することにより、層の不連続をその2つの周方向端部のみに制限することが可能になり、単に層の周方向端部を一緒に突き合わせることにより、ビードワイヤの環状構造体を容易に生成することができる。
本発明によるアダプタの主な利点は、アダプタのより大きな変形性、特により大きな軸方向の変形性により、劣悪な道路上での使用に曝される回転組立体の機械的強度を改善することである。この変形性は、アダプタの軸方向外端部の可撓性すなわち柔軟性の最適化により、特に外側補強要素の可撓性の最適化により、得られる。この可撓性は、張力、圧縮及び湾曲状態で同時に変形することができるツイストされたビードワイヤにより効果的に可能になる。
さらに、本発明によるアダプタは、衝撃の際に車両のシャーシに伝えられる機械的荷重のレベルを大幅に低減し、従って、車両のボディシェルを軽量化できるという利点を有する。最後に、本発明によるアダプタは、設計が単純であり、回転組立体への取り付けが容易であるという利点を有する。
1つの好ましい実施形態によると、ビードワイヤのコアは、単一の金属スレッドで構成される。この単一の直線の金属スレッドは、第2の層の螺旋状巻回のための支持体として働く。
同じく好ましくは、ビードワイヤの第3の層は、直径D2に等しい直径D3を有する金属スレッドで構成される。ビードワイヤの第2及び第3の層をそれぞれ構成するスレッドについて同じ直径を有することにより、第2及び第3の層に対して同じタイプのスレッドを使用することが可能になり、よって、製造が簡略化される。さらに、これにより、従来の組み立て方法を有するビードワイヤの構築が可能になる。
ビードワイヤの第2の層及び第3の層を構成する金属スレッドによってそれぞれ形成される角度A2及びA3は、少なくとも3°に等しく、多くとも8°に等しい。ツイストの各螺旋の角度についてのこの角度範囲は、ビードワイヤの中心線の曲率に類似した螺旋曲率を得ることを可能にする。3°の下限値より下では、角度が小さ過ぎると、コアの周り又は内側の第2の層の周りに、長過ぎる巻回ピッチが与えられ、特にビードワイヤの曲率の内側でのツイストの凝集性が損なわれ、関与する層のスレッドは、ツイストの各ターンを有する直線の経路に従う傾向を有する。8°の上限値より上では、半径方向内側層でのスレッドの巻回の凝集性を改善することが可能になるが、ビードワイヤの中心線の曲率よりはるかに大きい過剰な曲率がワイヤに与えられ、この主な結果として、ビードワイヤの曲げ剛性が低下する。
いずれかの半径方向断面において、直径D2の個々のスレッドのN2個の断面を含むビードワイヤの第2の層において、直径D2の個々のスレッドの断面の数N2は、少なくとも5に等しい。具体的には、ビードワイヤの第2の層の個々のスレッドの断面の数N2は、巻回の直径と巻かれるスレッドの直径との比によって決まる。コアの直径D1が減少し、第2の層のスレッドの直径D2の値の0.7倍に近づくと、第2の層における個々のスレッドの断面の数N2は減少し、5に向かう傾向がある。
いずれかの半径方向断面において直径D2の個々のスレッドのN2個の断面を含むビードワイヤの第2の層において、及び、いずれかの半径方向断面において直径D2の個々のスレッドのN3個の断面を含むビードワイヤの第3の層において、直径D3の個々のスレッドの断面の数N3は、少なくとも、N2+6個の直径D2の個々のスレッドの断面に等しい。各層のスレッドの直径が等しいとき、個々のスレッドの断面の数は、1つの層からそのすぐ半径方向外方の層への移行部において、最低6まで増大する。この増大は、3つの層における個々のスレッドの十分に大きい数の断面、例えばビードワイヤが必要な強度を達成する、モノフィラメントコアと呼ばれる単一スレッドコアを有する個々のスレッドの最低19の断面を達成することを可能にする。
有利なことに、ビードワイヤのコアで構成される金属スレッドの直径D1は、少なくとも1.2mmに等しく、多くとも4.5mmに等しい。1.2mmの最小値より下では、スレッドの断面は小さ過ぎて、スレッドの、従ってビードワイヤの十分な剛性を保証することができず、アダプタが十分に堅くないことを意味し、これは、回転組立体のステアリング(steering)の困難をもたらし得る。4.5mmの最大値より上では、スレッドの断面は大き過ぎて、スレッドの、従ってビードワイヤの十分な可撓性を保証することができず、アダプタが、起こり得る衝撃をアダプタの軸方向外端部に吸収するのに、アダプタが十分に柔軟でないことを意味する。加工硬化により強化された炭素鋼をベースとする金属スレッドの場合、スレッドの直径が減少するにつれて、スレッドの破壊強度が増大することに留意されたい。
ビードワイヤの第1、第2及び第3の層が鋼製であり、破壊強度Rmを有する金属スレッドの場合、鋼製スレッドの破壊強度Rmは、少なくとも1000MPaに等しく、多くとも3000MPaに等しく、好ましくは、少なくとも1400MPaに等しく、多くとも2800MPaに等しい。加工硬化された鋼製スレッドの破壊強度は、通常、ビードワイヤで構成されるスレッドのために使用される傾向がある他のいずれかの材料により得られるものよりも非常に高レベルに到達する。スレッドのこのような破壊強度のレベルを達成するのを可能にする鋼は、ビードワイヤの弾性可撓性、すなわちビードワイヤの可逆的可撓性をさらに保証する。ビードワイヤの変形の増大にもかかわらず、衝撃を受けるビードワイヤの可撓性の変形の可逆性は、時間の経過と共に変化しない。鋼の破壊強度は、特に、その化学組成及び加工硬化度に関連する適切な選択により増大させることができる。
直径DSの円形の半径方向横断面を有するビードワイヤにおいて、ビードワイヤの円形の半径方向横断面の直径DSは、少なくとも4mmに等しく、多くとも25mmに等しく、好ましくは、少なくとも6mmに等しく、多くとも21mmに等しい。ビードワイヤの直径DSの増大、従って、ビードワイヤの半径方向横断面の増大は、より多くのスレッドを設けること、従って、回転組立体の安全及び正しい動作を保証するのに必要な剛性のレベルを達成することを可能にする。その直径を層により調整することができるますます多くの数のスレッドを組み立てる可能性は、特にビードワイヤの直径DSがエスパンダにおける寸法上の制約により制限されるとき、設計の観点から魅力的な自由度である。
本発明の第1の実施形態によると、本体は、アダプタシートの半径方向内方に環状シート補強材を含む。しかしながら、この環状シート補強材は、強制的なものではない。
有利なことに、環状シート補強材は、1GPaより大きいか又はこれに等しい、好ましくは4GPaより大きい、より好ましくは10GPaより大きい圧縮係数を有する。
有利なことに、環状シート補強材は、ポリマー材料で被覆された少なくとも1つの補強要素も含む。
第1の実施形態の第1の代替的形態によると、環状シート補強材の補強要素は、鋼のような金属材料を含む。従って、通常、補強要素は、金属スレッドの集まりである金属コードの層又は層のスタックで構成され、この金属コードは、ポリマーで、通常はエラストマー材料で被覆される。
第1の実施形態の第2の代替的形態によると、環状シート補強材の補強要素は、脂肪族ポリアミド又はナイロン、芳香族ポリアミド又はアラミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又はポリエチレンナフタレート(PEN)のようなポリエステルといったテキスタイル(textile)材料、又は上述の材料の任意の組み合わせを含む。通常、補強要素は、紡糸テキスタイルフィラメントの集まりであるテキスタイル補強材の層又は層のスタックで構成され、このテキスタイル補強材は、ポリマーで、通常はエラストマー材料で被覆される。
第1の実施形態の第3の代替的形態によると、環状シート補強材の補強要素は、ポリマー材料で被覆されたガラス繊維を含む。
第1の実施形態の他の代替的形態によると、環状シート補強材の補強要素は、限定されない例として、
−炭素繊維、
−既述したもの以外のテキスタイル繊維:レーヨンなどのセルロース繊維、綿、亜麻、大麻をベースとする天然繊維、
−及び、これらの繊維の任意の組み合わせ、
も含むことができる。
環状シート補強材の補強要素を被覆するために用いることができるポリマー材料は、例えば、限定ではないが、
−熱可塑性ブロック(熱可塑性エラストマーすなわちTPE)を潜在的に含有する飽和又は不飽和エラストマー、
−熱可塑性材料、
−熱硬化性材料、
である。
第1の実施形態の好ましい代替的形態によると、環状シート補強材は、熱可塑性マトリックスで被覆されたガラス繊維をベースとする複合材料である。この場合、ガラス繊維は環状シート補強材を構成し、被覆材料は熱可塑性材料である。
有利なことに、環状シート補強材は、タイヤのビードの軸方向幅の少なくとも30%に等しく、多くとも150%に等しい、好ましくは、タイヤのビードの軸方向幅の少なくとも40%に等しく、多くとも110%に等しい軸方向幅を有する。
より有利なことに、環状シート補強材は依然として、少なくとも0.3mmに等しく、多くとも20mmに等しい、好ましくは、0.5mmから10mmまでの間に含まれる、平均半径方向厚さを有することができる。この半径方向厚さは、タイヤのサイズによって決まる。乗用車用タイヤについては、半径方向厚さは、好ましくは、0.5mmから10mまでの間である。
環状シート補強材の補強要素が補強材の層のスタックで形成されるとき、環状シート補強材は、好ましくは、少なくとも5mmに等しく、多くとも25mmに等しい軸方向幅と、少なくとも0.1mmに等しく、多くとも4mmに等しい半径方向厚さとを有する。
補強材の層のスタックの補強材の各層は、少なくとも1mmに等しく、多くとも25mmに等しい軸方向幅と、少なくとも0.1mmに等しく、多くとも2mmに等しい半径方向厚さとを有する。補強材の種々の層の軸方向幅及び半径方向厚さは、必ずしも同一ではない。
環状シート補強材は、アダプタ本体の内方、アダプタ本体の主補強材の半径方向外方又は半径方向内方、又は該主補強材の層の間に配置することができ、この主補強材は、通常、2つの層を含むことが好ましい。
本発明の第2の実施形態によると、本体の主補強材は、少なくとも2つの層の補強材の半径方向重ね合わせを含み、この補強材は、同一の層内で相互に平行であり、1つの層から次の層へ互いに交差し、本体の主補強材の層の各々は、タイヤの周方向に対して、少なくとも30°に等しい角度をなし、かつ、多くとも70MPaに等しい、10%の伸びでの弾性係数を有するポリマー材料で被覆された補強材を含む。本発明の第2の実施形態は、環状シート補強材がないことにより、第1の実施形態とは本質的に異なる。
この第2の実施形態において、ビードワイヤが支持面の完全に軸方向外方に、従って、アダプタ本体の軸方向外方に配置されるという事実は、ビードワイヤが本体を軸方向に剛化しないこと、従って、本体の軸方向変形性を制限しないことを保証する。
さらに、本体の主補強材は、少なくとも2つの層の補強材の半径方向重ね合わせを含み、この補強材は、同一の層内で相互に平行であり、1つの層から次の層へ互いに交差し、各層は、周方向に対して、少なくとも30°に等しい角度をなす補強材で構成され、これらの補強材は、多くとも70MPaに等しい、10%の伸びでの弾性係数を有するポリマー材料で被覆される。
主補強材は、実際上、それぞれ外側補強要素及び内側補強要素の周りの補強材の層の巻回で構成される。これにより、本体における少なくとも2つの層:巻回の端部の重ね合わせがない場合は2つの層、巻回の端部の何らかの重ね合わせがある場合は3つの層の半径方向重ね合わせがもたらされる。主補強材に対して採用される製造の原理が与えられた場合、1つの層から次の層へ通過する際、角度の符号が逆になることが分かっているので、層の補強材により形成される、周方向に対する角度は、絶対値の形で与えられる。
補強材の角度について最小閾値を有することは、回転組立体に求められるコーナリング剛性のために必要な、アダプタの最小の軸方向剛性を保証する。最大閾値を下回る、ポリマー被覆材料についての10%の伸びでの弾性係数を有することは、アダプタの軸方向変形性を保証する。
第2の実施形態の特徴の組み合わせは、軸方向に十分に柔軟であり、ピンチショックの場合の大きな変形を吸収する優れた能力と共に、容易に嵌めることができるアダプタを有するという利点を提供する。
上記のアダプタ本体の主補強材は、通常、少なくとも4GPaに等しいモジュラス(係数)を有する。このアダプタ本体の主補強材は、環状シート補強材に関して上述したもののような全ての種類の金属又はテキスタイル材料で作製された補強材を含むことができる。
本発明によるアダプタ本体の軸方向幅は、一般に、少なくとも2.54cmに等しく、多くとも8cmに等しく、好ましくは、少なくとも3.17cmに等しく、多くとも5.10cmに等しい。
アダプタは、リムの一方の側だけに、より好ましくは、車両の外側に配置できることが好ましい。この場合、リムは、一方の側だけに存在するアダプタの存在に適合するように非対称の幾何学的形状を有する。
回転組立体が2つのアダプタを含む場合、これらは対称であっても、又は非対称であってもよい。アダプタの対称又は非対称の概念は、アダプタの本体の軸方向幅によって定められる。2つのアダプタは、これらの一方の本体が他方のものを上回る軸方向幅を有するとき、非対称である。
本発明による回転組立体は、各々が異なる又は同一の幅の本体を有する第1及び第2のアダプタを含むことが好ましい。
本発明の別の主題は、タイヤの各ビードについて、上述の実施形態のいずれか1つによるアダプタを含む回転組立体である。
本発明は、次の図1乃至図3を参照して説明され、これらの図は、概略的であり、必ずしも縮尺通りに描かれていない。
環状シート補強材を有する、本発明の第1の代替的形態による、取り付けられていないアダプタの半径方向断面である。 環状シート補強材を有さない、本発明の第2の代替的形態による、取り付けられていないアダプタの半径方向断面である。 環状シート補強材を有さない、本発明の第2の代替的形態による2つのアダプタを含む回転組立体の半径方向断面である。
図1は、環状シート補強材を有する、本発明の第1の代替的形態による、リム上に取り付けられていないアダプタを示す。このアダプタは、外側補強要素15を含む軸方向外端部9と、内側補強要素16を含む軸方向内端部10と、主補強材(reinforcement)17を含む本体11とを含む。主補強材17は、それぞれ、軸方向内端部10の内側補強要素16及び軸方向外端部9の外側補強要素15の周りに巻かれる単一の補強層で構成される。従って、本体11において、上記の補強層の主要部分及び折り返し部分は、実質的に少なくとも2つの補強層の半径方向スタックを構成する。主補強材17は、エラストマー材料層20内に包まれている。本体11は、タイヤビードに接触することが意図されたアダプタシート18をさらに含む。本体11は、軸方向外端部9の軸方向内面21と軸方向内端部10の軸方向外面26との間で測定された軸方向幅Lを有する。本発明の第1の実施形態において、本体11は、主補強材17の半径方向外方及び軸方向外端部9の軸方向内方の環状シート補強材19も含む。
図1において、外側補強要素15は、中心線Mを有し、金属ワイヤで構成される3つの層(23、24、25)のスタックで構成され、中心線Mに対して同心の、ビードワイヤと呼ばれる環状構造体である。半径方向最内層である第1の層すなわちコア23は、少なくとも0.8mmに等しく多くとも5mmに等しい直径D1を有する少なくとも1つの金属スレッドを含む。第2の層24は、示される例では、直径D1に等しい直径D2を有し、コア23の周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤ15の中心線Mに対して、少なくとも2°に等しく多くとも10°に等しい角度A2(図示せず)を形成する、金属スレッドで構成される。第3の層25は、示される例では、直径D2に等しい直径D3を有し、第2の層24の周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤ15の中心線Mに対して、少なくとも2°に等しく多くとも10°に等しい、角度A2のものとは反対の符号の角度A3(図示せず)を形成する、金属スレッドで構成される。示される例において、コアは単一の金属スレッドで構成され、第2の層24は、6に等しい、数N2の個々のスレッドの断面を有し、第3の層25は、12に等しい、数N3の個々のスレッドの断面を有する。
図2は、環状シート補強材(19)がない点のみ、図1とは異なる。
図3は、タイヤPと、リムJと、各ビードBについて、ビードBとリムJとの間の接続を可能にするアダプタAとを含む回転組立体の平面YZにおける半径方向断面を示す。タイヤPは、2つのサイドウォール1により内側に向かって半径方向に延び、それ自体が2つのビードBにより内側に向けて半径方向に延びるトレッド(参照されていない)を含む。各ビードB内では、カーカス補強材2が、周方向補強要素又はビードワイヤ3の周りに上方に折り返されて、充填要素5によってカーカス補強材2から分離された折り返し部4を形成する。リムJは、中央部分において、タイヤPのビードBの取り付けを容易にすることが意図される取り付けウェル6と、その軸方向端部において、各々が実質的半径方向部分すなわちリムフランジ7a及び実質的軸方向部分すなわちリムシート7bを含む2つのビードシート8とを含む。アダプタAは、内側補強要素16を含み、リムビードシート8上に取り付けられることが意図された半径方向内端部10と、他の補強要素15を含み、実質的に半径方向の軸方向内面すなわち支持面21を介して、ビードBに接触することが意図された軸方向外端部9と、最後に、軸方向外端部9を軸方向内端部10に接続して単一の部品を形成し、外側補強要素15と内側補強要素16との間の接続を可能にする少なくとも1つの主補強材17を含み、ビードBに接触することが意図された実質的に軸方向のアダプタシート18を含む本体11と、を含む。
例証として、ビードワイヤの2つの例を、アダプタの外部補強要素15として評価した。
第1の例は、3つの層の鋼製補強材で構成されたビードワイヤである。半径方向最内の第1の層すなわちコア23は、3mmに等しい直径D1を有する金属スレッドを含む。第2の層24は、1.75mmに等しい直径D2を有し、コア23の周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤ15の中心線Mに対して、6.2°に等しい角度A2(図示せず)を形成する、金属スレッドで構成される。第3の層25は、直径D2に等しい、すなわち1.75mmに等しい直径D3を有し、第2の層24の周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤ15の中心線Mに対して、8.8°に等しく、角度A2のものとは反対の符号の角度A3(図示せず)を形成する、金属スレッドで構成される。この例において、第2の層24は、8に等しい、数N2の個々のスレッドの断面を有し、第3の層25は、14に等しい、数N3の個々のスレッドの断面を有する。従って、このビードワイヤについての式は、1*3mm+8*1.75mm+14*1.75mmである。
図2及び図3に示されるシナリオに対応する第2の例は、3つの層の鋼製補強材で構成されるビードワイヤである。半径方向最内の第1の層すなわちコア23は、2mmに等しい直径D1を有する金属スレッドを含む。第2の層24は、直径D1に等しい、すなわち2mmに等しい直径D2を有し、コア23の周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤ15の中心線Mに対して、3.3°に等しい角度A2(図示せず)を形成する金属スレッドで構成される。第3の層25は、直径D2に等しいすなわち2mmに等しい直径D3を有し、第2の層24の周りに螺旋状に巻かれ、ビードワイヤ15の中心線Mに対して、6.6°に等しく、角度A2のものとは反対の符号の角度A3(図示せず)を形成する、金属スレッドで構成される。この例において、第2の層24は、6に等しい、数N2の個々のスレッドの断面を有し、第3の層25は、12に等しい、数N3の個々のスレッドの断面を有する。従って、このビードワイヤについての式は、(1+6+12)*2mmである。
式(1*3mm+8*1.75mm+14*1.75mm)のビードワイヤの第1の例は、4.5B16ホイール上に取り付けられたサイズ225/45R17のタイヤ用のアダプタに組み込まれた。さらに、このビードワイヤは、471mmに等しい内径及び713gに等しい質量を有する、円環状形状を有する。2つのアダプタ(ビード毎に1つのアダプタ)を含むこの回転組立体S1を、一方で、7.5J17ホイール上に取り付けられたサイズ225/45R17のタイヤを含む、アダプタプを有さない標準的な基準回転組立体R1と比較し、他方で、7.5J17ホイール上に取り付けられたサイズ225/45R17のタイヤ及び2つのアダプタ(ビード毎に1つのアダプタ)を含む回転組立体E1と比較した。回転組立体E1の各アダプタは、外部補強要素として、その半径方向横断面が直径10mmのディスクであり、その成分材料がガラス樹脂複合材料である、すなわち樹脂マトリックス内にガラス繊維を含有する、中実のビードワイヤを有する。
本明細書で上述した3つの回転組立体S1、R1及びE1の各々について、コーナリング剛性DZ及び半径方向剛性KZを測定した。daN/°で表されるこのコーナリング剛性DZは、半径方向軸の周りの回転組立体の1°の回転を生じさせるためにタイヤに加えなければならない軸方向の力である。この例において、コーナリング剛性DZは、2.5バールに等しい圧力にインフレートされ、4286Nに等しい半径方向荷重Zの下で圧縮されたタイヤについて測定される。daN/mmで表される半径方向剛性KZは、1mmの半径方向の移動を得るためにタイヤに加えなければならない半径方向の力である。この例において、半径方向剛性KZは、2.5バールに等しい圧力にインフレートされたタイヤについて測定され、ETRTO(欧州タイヤ・リム協会)規格にいうその公称荷重Zは、3620daNに等しい。以下の表において、比較した回転組立体S1、R1及びE1のタイヤのコーナリング剛性DZ及び半径方向剛性KZは、ベース100として考えられる基準回転組立体R1に対する相対値の形で表される。
さらに、3つの回転組立体S1、R1及びE1に、「ピンチショック(pinch shock)」試験、続いて耐久性試験を施した。「ピンチショック」試験は、2.3バールに等しい圧力Pにインフレートされ、500daNに等しい荷重Zの下で圧縮され、45km/hで走行しているタイヤに、進行方向に対して70°に等しい角度をなす方向に、110mmの高さの縁石に対して繰り返し衝撃を与えるものである。この「ピンチショック」試験の最後に、耐久性試験が行われ、そこでは、30km/hで走行しているタイヤは、およそ半径方向に−6°から+6°までの間でコーナリング角度が変動する。次に、この2つの試験のシーケンスの最後に、タイヤの完全性を調べる。
以下の表1は、サイズ225/45R17のタイヤの回転組立体R1、E1及びS1に関する、コーナリング剛性DZ、半径方向剛性KZ、及び「ピンチショック」試験後のコーナリング耐久性試験の結果を提示する。
Figure 2018521890

表1:225/45R17におけるコーナリング剛性、半径方向剛性及び耐久性
表1は、アダプタを有する2つの回転組立体E1及びS1が、アダプタを有さない基準回転組立体R1のものと実質的に同じ大きさのコーナリング剛性DZ及び半径方向剛性KZを有することを示す。対照的に、アダプタビードワイヤは、S1については完全なままであるが、E1のアダプタビードワイヤは損傷したので、「ピンチショック」試験後の耐久性試験において、回転組立体S1は、回転組立体D1より良好に機能する。
以下の表2は、サイズ245/40R18のタイヤの場合の3つの回転組立体R2、S21及びS22についての同じタイプの結果を示す。アダプタを有さない標準的な基準回転組立体R2は、8J17ホイール上に取り付けられたサイズ245/40R18のタイヤを含む。回転組立体S21は、4.5J16ホイール上に取り付けられたサイズ245/40R18のタイヤと、2つのアダプタ(ビード毎に1つのアダプタ)とを含む。回転組立体S21の各アダプタは、外部補強要素として、式(1*3mm+8*1.75mm+14*1.75mm)のビードワイヤを有し、その円形の半径方向横断面は、10mmに等しい直径を有する。回転組立体S22は、4.5J16ホイール上に取り付けられたサイズ245/40R18のタイヤと、2つのアダプタ(ビード毎に1つのアダプタ)とを含む。回転組立体S22の各アダプタは、外部補強要素として、式(1+6+12)*2mmのビードワイヤを有し、その円形の半径方向横断面は、10mmの直径を有する。さらに、このビードワイヤは、471mmに等しい内径及び707gに等しい質量を有する円環状形状を有する。
以下の表2は、サイズ245/40R18のタイヤの回転組立体R2、S21及びS22に関する、コーナリング剛性DZ、半径方向剛性KZ、及び、「ピンチショック」試験後のコーナリング耐久性試験の結果を表す。
Figure 2018521890

表2:245/40R18におけるコーナリング剛性、半径方向剛性及び耐久性
表2は、アダプタを有する2つの回転組立体S21及びS22が、アダプタを有さない基準回転組立体R2のものと実質的に同じ大きさのコーナリング剛性DZ及び半径方向剛性KZを有することを示す。さらに、2つの回転組立体S21及びS22の両方とも、「ピンチショック」試験後の耐久性試験に合格した。
1:サイドウォール
2:カーカス補強材
3:ビードワイヤ
4:折り返し部
6:取り付けウェル
7a:リムフランジ
7b:リムシート
8:ビードシート
9:軸方向外端部
10:軸方向内端部
11:本体
15:外側補強要素、ビードワイヤ
16:内側補強要素
17:主補強材
18:アダプタシート
19:環状シート補強材
20:エラストマー材料層
21:軸方向内面、支持面
23:第1の層、コア
24:第2の層
25:第3の層
26:軸方向外面
A:アダプタ
B:ビード
J:リム
P:タイヤ

Claims (16)

  1. 回転軸(YY’)を有する回転組立体のためのアダプタ(A)であって、
    −2つのビード(B)を有するタイヤ(P)と、
    −2つのリムビードシート(8)を有するリム(J)と、
    を備え、
    −各々のビード(B)について、前記アダプタ(A)は前記ビード(B)と前記リム(J)との間の接続を可能にし、
    前記アダプタ(A)は、
    −内側補強要素(16)を含み、リムビードシート(8)上に取り付けられるようになっている軸方向内端部(10)と、
    −外側補強要素(15)を含み、実質的に半径方向の軸方向内面すなわち支持面(21)を介して、ビード(B)に接触するようになっている軸方向外端部(9)と、
    −前記軸方向外端部(9)を前記軸方向内端部(10)に接続して単一の部品を形成し、前記外側補強要素(15)と前記内側補強要素(16)との間の接続を可能にする少なくとも1つの主補強材(17)を含み、ビード(B)に接触するようになった実質的に軸方向のアダプタシート(18)を含む、本体(11)と、
    を備え、
    前記外側補強要素(15)は、前記支持面(21)の完全に軸方向外方にあり、
    前記外側補強要素(15)は、中心線(M)を有し、金属スレッドで構成される少なくとも3つの層(23、24、25)のスタックで構成され、前記中心線(M)に対して同心の、ビードワイヤと呼ばれる環状構造体であり、
    第1の層すなわちコア(23)は、0.8mm以上、かつ、5mm以下の直径D1を有する少なくとも1つの金属スレッドを含み、
    第2の層(24)は、前記直径D1の多くとも1.4倍に等しい直径D2を有し、前記コア(23)の周りに螺旋状に巻かれ、前記ビードワイヤ(15)の前記中心線(M)に対して、2°以上かつ10°以下の角度A2を形成する金属スレッドで構成され、
    第3の層(25)は、直径D3を有し、前記第2の層(24)の周りに螺旋状に巻かれ、前記ビードワイヤ(15)の前記中心線(M)に対して、2°以上、かつ、10°以下であり、かつ角度A2のものと反対の符号の角度A3を形成する金属スレッドで構成される、
    ことを特徴とする、アダプタ。
  2. 前記ビードワイヤ(15)の前記コア(23)は、単一の金属スレッドで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のアダプタ。
  3. 前記第3の層(25)は、前記直径D2に等しい直径D3を有する金属スレッドで構成されることを特徴とする、請求項1〜請求項2のいずれかに記載のアダプタ。
  4. 前記ビードワイヤ(15)の前記第2及び第3の層(24、25)で構成される前記金属スレッドによりそれぞれ形成される前記角度A2及びA3は、3°以上、かつ、8°以下であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のアダプタ。
  5. 前記ビードワイヤ(15)の前記第2の層(24)は、いずれの半径方向断面においても、直径D2のN2個の個々のスレッドの断面を含み、前記直径D2の個々のスレッドの断面の前記数N2は、5以上であることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアダプタ。
  6. 前記ビードワイヤ(15)の前記第2の層(24)は、いずれの半径方向断面においても、直径D2のN2個の個々のスレッドの断面を含み、前記ビードワイヤ(15)の前記第3の層(24)は、いずれの半径方向断面においても、直径D3のN3個の個々のスレッドの断面を含み、前記直径D3の個々のスレッドの断面の前記数N3は、前記直径D2の個々のスレッドの断面の前記数N2+6以上であることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のアダプタ。
  7. 前記ビードワイヤ(15)の前記コア(23)を構成する前記金属スレッドの前記直径D1は、1.2mm以上、かつ、4.5mm以下であることを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれかに記載のアダプタ。
  8. 前記ビードワイヤ(15)の前記第1、第2及び第3の層(23、24、25)の前記金属スレッドは、鋼製であり、破壊強度Rmを有し、鋼製スレッドの前記破壊強度Rmは、1000MPa以上、かつ、3000Pa以下、好ましくは1400MPa以上、かつ、2800MPa以下であることを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のアダプタ。
  9. 前記ビードワイヤ(15)は、直径DSの円形の半径方向横断面を有し、前記ビードワイヤ(15)の前記円形の半径方向横断面の前記直径DSは、4mm以上、かつ、25mm以下、好ましくは、6mm以上、かつ、21mm以下であることを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれかに記載のアダプタ。
  10. 前記本体(11)は、前記アダプタシート(18)の半径方向内方に環状シート補強材(19)を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれかに記載のアダプタ。
  11. 前記環状シート補強材(19)は、1GPa以上、好ましくは、4GPa以上、さらにより好ましくは、10GPa以上の圧縮係数を有することを特徴とする、請求項10に記載のアダプタ。
  12. 前記環状シート補強材(19)は、ポリマー材料で被覆された補強要素を含むことを特徴とする、請求項10〜請求項11のいずれかに記載のアダプタ。
  13. 前記環状シート補強材(19)の前記補強要素は、鋼のような金属材料を含むことを特徴とする、請求項12に記載のアダプタ。
  14. 前記環状シート補強材(19)の前記補強要素は、ポリマー材料で被覆されたガラス繊維を含むことを特徴とする、請求項12に記載のアダプタ。
  15. 前記本体(11)の前記主補強材(17)は、前記少なくとも2つの層の補強材の半径方向重ね合わせを含み、前記補強材は、同一の層内で相互に平行であり、1つの層から次の層へ互いに交差し、前記本体(11)の前記主補強材(17)の前記層の各々は、前記タイヤの周方向(XX’)に対して、30°以上の角度をなし、70MPa以下の10%の伸びでの弾性係数を有するポリマー材料で被覆されることを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれかに記載のアダプタ。
  16. 前記タイヤ(P)のビード(B)の各々について、請求項1〜請求項15のいずれかに記載のアダプタ(A)を含むことを特徴とする、回転組立体。
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