JP2018519642A - プラグの嵌合ベースをプラグにロックするためのシステム、関連する嵌合ベースおよびプラグ - Google Patents

Abstract

本発明は、プラグ（２）の嵌合ベース（１）であって、プラグ（２）の少なくとも１つのコネクタを受け入れるのに適切な少なくとも１つの開口を備えた支持要素（１１）と、支持要素（１１）から突出する第１の静止部分（１２）と、第１の静止部分（１２）に固定された第１の可動部分（１３）とを備えており、前記可動部分（１３）が、プラグ（２）の少なくとも１つのコネクタが支持要素（１１）の少なくとも１つの開口の中に嵌合されるときには、プラグ（２）における第１の空洞（２１）の中にそれが挿入されるのに適切な形状および寸法を有する、プラグ（２）の嵌合ベース（１）に関する。本発明は、また、プラグ（２）とロックシステム（３）とに関する。

Description

本発明は、プラグの嵌合ベースをプラグとロックするためのシステム、プラグの嵌合ベースおよびプラグに関する。

本発明は、たとえば医療分野において、またはコンピュータの世界において用いられる重要な機器のために連続的に電源を維持することにおいて特に興味深い適用例を見いだす。

病院の蘇生装置、またはさらにはコンピュータサーバなど、いくつかの重要な機器には、連続的に電力が供給されるべきものがある。しかし、特に、重要な機器に給電しているプラグを不注意で取り外してしまう人物によって、なんらかの事故が生じる可能性がある。そのような事故を回避するため、多くのプラグおよび／またはベースには、プラグをそのベースから取り外さないようにという要求を示すラベルが提供されている。しかし、この解決策は、これが悪意を有する人物または不注意な人物であるときには、効果的でない。

このような文脈において、本発明は、製造が簡単であって安価な製造コストを有する、プラグを嵌合ベースにロックするためのシステムを提供することを目的とする。

第１の態様によると、本発明は、プラグの嵌合ベースであって：
− プラグの少なくとも１つのコネクタを受け入れるように構成された少なくとも１つの開口を含む支持要素と、
− 支持要素から突出する第１の固定部分と、
− 第１の固定部分と一体である第１の可動部分であって、プラグの少なくとも１つのコネクタが支持要素の少なくとも１つの開口の中に嵌合されるときには、プラグの第１の空洞へ導かれるように構成された形状および寸法を有する、第１の可動部分と、
を含むことを特徴とする、プラグの嵌合ベースに関する。

そのような嵌合ベースは、製造が容易である。実際に、単に、第１の固定部分と第１の可動部分とを従来型の嵌合ベースの上に固定することによって、前記嵌合ベースを製造することが可能である。他方で、そのような嵌合ベースの製造コストは高くない。

第１の態様による嵌合ベースは、下記の特徴のうちの１つまたは複数を、単独で考慮されて、または、任意の技術的に可能な組合せに従って、有することもできる。

第１の非限定的な実施形態によると、第１の固定部分は、支持要素の周辺部に位置決めされる。

非限定的な一実施形態によると、第１の固定部分は、ｙ軸に沿って延伸し、第１の可動部分は、ｙ軸に対して実質的に垂直な軸に沿って可動である。

非限定的な一実施形態によると、嵌合ベースは、第１の可動部分を移動させるための手段を含む。

非限定的な一実施形態によると、可動部分を移動させるための手段は：
− 第１の固定部分または第１の可動部分に位置決めされたロックと、
− プラグの第１の空洞において第１の可動部分を変位させるようにロックと協働するキーと、
を含む。

非限定的な一実施形態によると、嵌合ベースは、プラグの少なくとも１つのコネクタが支持要素の少なくとも１つの開口の中に嵌合されるときには、プラグの少なくとも１つの第２の空洞の中に導かれるように構成された形状および寸法を有する、少なくとも１つの第２の可動部分を含む。

第２の態様によると、本発明は、プラグの側壁に提供された少なくとも１つの第１の空洞を含むプラグに関し、前記第１の空洞は、プラグの少なくとも１つのコネクタが嵌合ベースの支持要素の少なくとも１つの開口の中に嵌合されるときには、プラグの嵌合ベースの第１の可動部分を受け入れるように構成された形状および寸法を有する。

本発明によるプラグは、製造が容易であり、従来型のプラグに空洞を提供することだけを必要とする。よって、そのようなプラグを製造する際に必要となるコストは非常に低い。

第２の態様によるプラグは、また、下記の特徴のうちの１つまたは複数を、単独で考慮されて、または、任意の技術的に可能な組合せに従って、有することもできる。

非限定的な一実施形態によると、プラグは、電気プラグである。

非限定的な一実施形態によると、プラグは、アンテナプラグである。

非限定的な一実施形態によると、プラグは、アンテナプラグである。

非限定的な一実施形態によると、プラグは、プラグの少なくとも１つのコネクタが支持要素の少なくとも１つの開口の中に嵌合されるときには、プラグの少なくとも１つの第２の可動部分を受け入れるように構成された形状および寸法を有する、少なくとも１つの第２の空洞を含む。

第３の態様によると、本発明は：
− 第１の態様によるプラグの嵌合ベースと、
− 本発明の第２の態様によるプラグと、
を含む、プラグをプラグの嵌合ベースとロックするためのシステムに関する。

そのようなロックシステムは、製造および実装が容易である。嵌合ベースとプラグとを製造するのに必要となるコストは高くなく、したがって、このロックシステムは、低コストを有する。

第３の態様によるロックシステムは、また、下記の特徴のうちの１つまたは複数を、単独で考慮されて、または、任意の技術的に可能な組合せに従って、有することもできる。

非限定的な一実施形態によると、嵌合ベースの第１の可動部分は：
− 第１の可動部分が第１の空洞中に位置決めされたロック位置と、
− 第１の可動部分が第１の空洞の外部に位置決めされたロック解除位置と、
を含む。

非限定的な一実施形態によると、ロック位置からロック解除位置へのスイッチングと逆方向へのスイッチングとは、第１の可動部分を移動させるための移動手段によって行われる。

非限定的な一実施形態によると、第１の空洞は、一端が矩形の形状を有する第１の可動部分を受け入れるように構成された矩形の形状を有する。

非限定的な一実施形態によると、第１の空洞は、一端が少なくとも２つの歯を有する第１の可動部分を受け入れるように構成された少なくとも２つの溝を含む。

非限定的な一実施形態によると、第１の可動部分は、第１の空洞と協働するように構成された傾斜した一端を含む。

非限定的な一実施形態によると、このロックシステムは、第１の可動部分の位置に関する情報を遠隔デバイスおよび／または第１の可動部分のドライバに、前記遠隔デバイスによって伝送するように構築および構成されたトラッキング手段を含む。

図面は、単に表示のための呈示されており、いかなる意味でも限定する目的は有しない。

ロック解除位置における、本発明の一実施形態によるプラグの嵌合ベースの概略的な正面図である。 図１に呈示されたプラグの嵌合ベースの概略的な側面図である。 ロック位置における、本発明の一実施形態によるプラグの嵌合ベースの概略的な正面図である。 図４に呈示されたプラグの嵌合ベースの概略的な側面図である。 本発明の一実施形態によるプラグの概略的な正面図である。 図５に呈示されたプラグの概略的な側面図である。 ロック解除位置における、一実施形態による、プラグの嵌合ベースとプラグとのロックシステムの概略図である。 ロック位置における、図７に呈示されたロックシステムの概略図である。 本発明の第１の実施形態による、プラグの第１の空洞においてロック位置にある嵌合ベースの第１の可動部分の概略図である。 本発明の第２の実施形態による、プラグの第１の空洞においてロック位置Ｐ１にある嵌合ベースの第１の可動部分の概略図である。

格別の記載がなければ、複数の異なる図面に現れる同一の要素は、単一の参照番号を有する。

本発明は、第１の態様によると、プラグの嵌合ベースに関する。

以下の説明では、電気プラグ２を受け入れるように構成された嵌合ベース１を説明するように、選択されている。別の実施形態では、表されてはいないが、前記嵌合ベース１は、アンテナプラグまたはネットワークプラグさえも受け入れるように構成される。

図１および２は、ロック解除位置Ｐ２にあるプラグ２の嵌合ベース１の正面図および側面図を、それぞれ表す。図３および４は、ロック位置Ｐ１にある電気プラグ２の嵌合ベース１の正面図および側面図を、それぞれ表す。

図１から４を参照すると、嵌合ベース１は：
− 支持要素１１と、
− 第１の固定部分１２と、
− 第１の可動部分１３と、
を含む。

図１から４に呈示されている実施形態によると、支持要素１１と、第１の固定部分１２と、第１の可動部分１３とは、単一体としての嵌合ベース１を形成するように、相互に一体である。

支持要素１１は、電気プラグ２が前記支持要素１１の中に嵌合されるときに、電流を分配する機能を有する。

嵌合ベース１の支持要素１１は、第１の実施形態によると、壁部に直接に固定される。別の実施形態では、前記支持要素１１は、延伸コードの一端に固定される。別の実施形態によると、前記支持要素１１は、本発明による複数の嵌合ベース１を含む「電力バー」システムに属する。別の実施形態によると、「電力バー」システムは、（ロックシステムのない）従来型の嵌合ベースに加えて、少なくとも１つの嵌合ベース１を含む。

図１および３を参照すると、支持要素１１は、第１の開口１１１と、第２の開口１１２と、第１のコネクタ１１３とを含む。

「開口」という用語によると、本明細書では、止まり穴であって、前記止まり穴の底部に電気接点を含むものが意味される。電気接点とは、電気プラグのコネクタとの接触により電流が流れることを可能にするシステムである。

第１の開口１１１は、電気プラグ２の第３のコネクタ２０２を受け入れることが意図されている。第２の開口１１２は、電気プラグ２の第２のコネクタ２０１を受け入れることが意図されている。第１のコネクタ１１３は、電気プラグ２の第３の開口２０３へ導かれることが意図されている。一実施形態によると、支持要素１１は、第１のコネクタ１１３を含まない。

第１の固定部分１２は、第１の可働部分１３のための支持を生じさせ、それが、電気プラグの第１の空洞２１に面するように、位置決めされることを可能にする。

第１の固定部分１２は、電気プラグ２が嵌合ベース１に導かれることを禁止しないように、支持要素１１の周縁部に固定される。図２および４を参照すると、第１の固定部分１２は、嵌合ベース１の支持要素１１との関係では、突出している。さらに、固定部分１２は、Ｙ軸に沿って延伸するが、前記Ｙ軸は、支持要素１１の平面に属する軸に対して垂直である。別の実施形態によると、第１の固定部分１２は、支持要素１１の平面に属する軸との関係では、斜交軸に沿って、延伸する。

一実施形態では、第１の固定部分１２は、支持要素１１との関係では可動的でない。別の実施形態によると、第１の固定部分１２は、支持要素１１との関係で可動的である。

一実施形態では、嵌合ベース２は、少なくとも１つの第２の固定部分１２を含む。

他方で、図２および４に示された実施形態によると、第１の固定部分１２は、矩形の形状を有する。一実施形態によると、第１の固定部分１２の長さは、［１ｃｍから２ｃｍ］までの間であり、優先的には１ｃｍである。

第１の可動部分１３は、ロックシステム３がロック位置Ｐ１にあるときに電気プラグ２の第１の空洞２１に位置決めされることが意図されている。

第１の可動部分１３は、嵌合ベース１の第１の固定部分１２に、固定される。他方で、第１の可動部分１３は、それぞれ、ロック解除位置Ｐ２とロック位置Ｐ１とにある図２および４に表されている第１の固定部分１２との関係では、可動的である。実際に、図１および２では、第１の可動部分１３は、ロック解除位置Ｐ２にあり、この位置にあるときに、前記第１の可動部分１３は、嵌合ベース１から外部に向けられる。図３および４では、第１の可動部分１３は、ロック位置Ｐ１にあり、この位置にあるときに、前記第１の可動部分１３は、嵌合ベース１の内部に向けられる。ロック解除位置Ｐ２からロック位置Ｐ１へのおよびその逆へのスイッチングは、先に述べられたＹ軸に対して垂直なＸ軸に沿った第１の可動部分１３の並進移動によって行われる。

別の実施形態によると、第１の可動部分１３は、第１の固定部分１２との関係では、可動的でない。この実施形態では、支持要素１１との関係で可動的なのは第１の固定部分１２であり、嵌合ベース１を電気プラグ２とロックすると、第１の可動部分１３が電気プラグ２の第１の空洞２１の中に導かれるように、第１の固定部分１２が電気プラグ２に変位される。

さらに、別の実施形態によると、嵌合ベース１は、第１の固定部分１２に固定された少なくとも１つの第２の可動部分を含む。別の実施形態によると、少なくとも１つの第２の可動部分が、少なくとも１つの第２の固定部分に固定される。

他方では、図１から４に示された実施形態によると、第１の可動部分１３の一端は、電気プラグ２の第１の空洞２１へ導かれるように構成された矩形の形状を有する。一実施形態によると、第１の可動部分１３は、［３ｍｍから５ｍｍ］の範囲の幅を有し、優先的には、５ｍｍの幅を有する。一実施形態によると、第１の可動部分１３は、［２ｍｍから５ｍｍ］の範囲の厚さを有し、優先的には、３ｍｍの厚さを有する。

別の実施形態によると、第１の可動部分１３の一端は、電気プラグ２の第１の空洞２１へ導かれるように構成された少なくとも２つの歯を有する。

一実施形態では、第１の可動部分１３は、電気プラグ２の第１の空洞２１へ導かれるように構成された傾斜した形状を有する。

本発明は、第２の態様によると、プラグ２に関する。

以下の説明では、電気プラグ２について説明することが選択されている。

別の実施形態では、プラグ２は、アンテナプラグ、または、さらには、ネットワークプラグである。

図５および６を参照すると、電気プラグ２は：
− 第２のコネクタ２０１と、
− 第３のコネクタ２０２と、
− 第３の開口２０３と、
− 第１の空洞２１と、
を含む。

電気プラグ２の第３の開口２０３に加え、第２のコネクタ２０１と第３のコネクタ２０２とが、図５に表されている。別の実施形態によると、電気プラグ２は、第３の開口２０３を含まない。

電気プラグ２を嵌合ベース１の中に嵌合させると、第２のコネクタ２０１が第２の開口１１２へ導かれ、第３のコネクタ２０２が第１の開口１１１へ導かれ、第３の開口２０３が第１のコネクタ１１３を受け入れる。

第１の空洞２１は、電気プラグ２を嵌合ベース１にロックするとＰ１、第１の可動部分１３を受け入れることが意図されている。よって、第１の空洞２１は、図６に表されているのであるが、ロック位置Ｐ１にある第１の可動部分１３に面するように、電気プラグ２の側壁に提供される。

他方で、図６に示された実施形態によると、第１の空洞２１は、嵌合ベース１の第１の可動部分１３を受け入れるように構成された矩形の形状を有する。一実施形態によると、第１の空洞２１は、［３ｍｍから５ｍｍ］の範囲内の長さを有する。一実施形態によると、第１の空洞２１は、［２ｍｍから５ｍｍ］の範囲内の厚さを有し、優先的には、３ｍｍの厚さを有する。

一実施形態によると、電気プラグ２は、少なくとも１つの第２の可動部分を受け入れるように構成された少なくとも１つの第２の空洞を含む。

別の実施形態によると、第１の空洞２１は、嵌合ベース２の第１の可動部分１３を受け入れるように構成された少なくとも２つの溝を有する。

本発明は、第３の態様によると、図５および６に表された電気プラグ２との、図１から４に表された嵌合ベース１のロックシステム３に関する。

以下の説明では、電気プラグ２の嵌合ベース１との、電気プラグ２のロックシステム３を説明することが選択されている。別の実施形態では、ロックシステム３は、アンテナプラグをアンテナプラグの嵌合ベース１とロックするように構成されている。別の実施形態では、ロックシステム３は、ネットワークプラグを、ネットワークプラグの嵌合ベースとロックするように、構成されている。

ロックシステム３は：
− 第１の可動部分１３が第１の空洞２１中に位置決めされたロック位置Ｐ１と、
− 第１の可動部分１３が第１の空洞２１の外部に位置決めされたロック解除位置Ｐ２と、
を含む。

図７は、嵌合ベース１と、ロック解除位置Ｐ２にある電気プラグ２とのロックシステム３を表す。

よって、電気プラグ２が嵌合ベース１の中に嵌合されるときは、第１の可動部分１３は、ロック解除位置Ｐ２にある。図６を参照すると、第１の可動部分１３は、嵌合ベース１の中に嵌合されるときに電気プラグ２が通過することが可能であるように、嵌合ベース１の外部に向けられている。

一実施形態によると、ロック解除位置Ｐ２の間、第１の固定部分１２は、Ｙ軸に関して斜交角度で位置決めされることが可能であり、したがって、電気プラグ２が嵌合ベース１の中に嵌合されることを可能にするように、支持要素１２との関係で可動的である。

図８は、嵌合ベース１と、ロック位置にある電気プラグ２とのロックシステム３を表す。

図８を参照すると、ロック位置Ｐ１において、第１の可動部分１３が、電気プラグ２の第１の空洞２１へ導かれる。よって、人が、Ｙ軸と平行な軸に沿って、電気プラグ２を嵌合ベース１から取り外そうとする場合には、第１の可動部分１３の端部が、第１の空洞２１の内部壁に接する。したがって、電気プラグ２は、取り外されることが不可能である。他方で、第１の空洞２１の形状および寸法は、電気プラグ２の端部と実質的に同一であるから、第２のコネクタ２０１と、第３のコネクタ２０２と、第３の開口２０３とは、第２の開口１１２と、第１の開口１１１と、第３のコネクタ１１３とに対して、それぞれ、接触した状態に留まる。

ロック位置Ｐ１からロック解除位置Ｐ２へのおよびその逆のスイッチングは、第１の可動部分１３を移動させるための移動手段１４によって、行われる。

図８および９に示された実施形態によると、移動手段１４は：
− 第１の可動部分１３に位置決めされたロック（図に表されていない）と、
− 電気プラグ２の第１の空洞２１において第１の可動部分１３を変位させるように、ロックと協働するキー１４１と、
を含む。

表されていない別の実施形態によると、ロックは、第１の固定部分１２に位置決めされる。

よって、移動手段１４のロックにおけるキー１４１を回転させると、第１の可動部分を、Ｘ軸に沿って変位させることが可能になり、ロック位置Ｐ１またはロック解除位置Ｐ２をアクティブにする。

図９は、本発明の第１の実施形態による、第１の空洞２１においてロック位置Ｐ１にある第１の可動部分１３を表す。

図９を参照すると、第１の空洞２１は、３つの溝を有する。第１の可動部分１３の一端は、３つの歯を有する。

よって、ロック位置Ｐ１では、第１の可動部分１３のそれぞれの歯は、第１の空洞２１の対応する溝の中に嵌合される。

図１０は、本発明の第２の実施形態による、第１の空洞２１においてロック位置Ｐ１にある第１の可動部分１３を表す。

図１０を参照すると、第１の可動部分１３の一端は傾斜した形状を有し、第１の空洞２１は矩形の形状を有する。表されていない別の実施形態によると、第１の空洞２１は、傾斜した形状を有する。

この実施形態では、第１の可動部分１３の傾斜した端部は、第１の可動部分１３のその端部に配置されたバネによって、第１の固定部分１２から突出している状態を維持する。よって、電気プラグ２が嵌合ベース１のより近くに移動されると、電気プラグ２は、第１の可動部分１３の傾斜した端部の第１の壁部に接触する。電気プラグ２から第１の可動部分１３の傾斜した端部に加えられる圧力が、前記第１の可動部分１３に、ベース１から外部の方向への並進移動を生じさせる。こうして、電気プラグ２が支持要素１の中に嵌合されると、第１の可動部分１３は、嵌合ベース１を電気プラグ２とロックさせるため、第１の空洞１３へ導かれることになる。よって、人が、Ｙ軸と平行な軸に沿って、電気プラグ２を嵌合ベース１から取り外そうとする場合には、傾斜した端部の第２の壁部が、第１の空洞２１の内部壁に接する。

他方で、非限定的な一実施形態によると、ロックシステム３は、第１の可動部分１３の位置に関する情報が遠隔デバイスに伝送されることを可能にするトラッキング手段を含む。トラッキング手段は、また、電気プラグ２をその嵌合ベース１にロックするまたは電気プラグ２をその嵌合ベース１からロック解除するために、第１の可動部分１３が遠隔デバイスによって駆動されることを可能にする。「遠隔デバイス」によっては、たとえば、コンピュータが意図されている。

Claims (17)

1. プラグ（２）の嵌合ベース（１）であって、
   − プラグ（２）の少なくとも１つのコネクタ（２０１、２０２）を受け入れるように構成された少なくとも１つの開口（１１１、１１２）を含む支持要素（１１）と、
   − 支持要素（１１）から突出する第１の固定部分（１２）と、
   − 第１の固定部分（１２）と一体である第１の可動部分（１３）であって、プラグ（２）の少なくとも１つのコネクタ（２０１、２０２）が支持要素（１１）の少なくとも１つの開口（１１１、１１２）の中に嵌合されるときには、プラグ（２）の第１の空洞（２１）へ導かれるように構成された形状および寸法を有する、前記第１の可動部分（１３）と、
   を含むことを特徴とする、プラグ（２）の嵌合ベース（１）。
2. 第１の固定部分（１２）が、支持要素（１１）の周辺部に位置決めされていることを特徴とする、請求項１に記載のプラグ（２）の嵌合ベース（１）。
3. − 第１の固定部分（１２）が、ｙ軸に沿って延伸し、
   − 第１の可動部分（１３）が、ｙ軸に対して実質的に垂直な軸に従って可動である
   ことを特徴とする、請求項１および２のいずれか一項に記載のプラグ（２）の嵌合ベース（１）。
4. 前記第１の可動部分（１３）を移動させるための移動手段（１４）を含むことを特徴とする、請求項１から３のいずれか一項に記載のプラグ（２）の嵌合ベース（１）。
5. 可動部分（１３）を移動させるための移動手段（１４）が、
   − 第１の固定部分（１２）または第１の可動部分（１３）に位置決めされたロックと、
   − プラグ（２）の第１の空洞（２１）において第１の可動部分（１３）を変位させるようにロックと協働するキーと、
   を含むことを特徴とする、請求項４に記載のプラグ（２）の嵌合ベース（１）。
6. プラグ（２）の少なくとも１つのコネクタ（２０１、２０２）が支持要素（１１）の少なくとも１つの開口（１１１、１１２）の中に嵌合されるときには、プラグ（２）の少なくとも１つの第２の空洞の中に導かれるように構成された形状および寸法を有する、少なくとも１つの第２の可動部分を含むことを特徴とする、請求項１から５のいずれか一項に記載のプラグ（２）の嵌合ベース（１）。
7. プラグ（２）の側壁に提供された少なくとも１つの第１の空洞（２１）を含んでおり、前記第１の空洞（２１）が、プラグ（２）の少なくとも１つのコネクタ（２０１、２０２）が嵌合ベース（１）の支持要素（１１）の少なくとも１つの開口（１１１、１１２）の中に嵌合されるときには、プラグ（２）の嵌合ベース（１）の少なくとも１つの第１の可動部分（１３）を受け入れるように構成された形状および寸法を有することを特徴とする、プラグ（２）。
8. プラグ（２）が電気プラグであることを特徴とする、請求項７に記載のプラグ（２）。
9. プラグ（２）がアンテナプラグであることを特徴とする、請求項７に記載のプラグ（２）。
10. プラグ（２）がネットワークプラグであることを特徴とする、請求項７に記載のプラグ（２）。
11. プラグ（２）の少なくとも１つのコネクタ（２０１、２０２）が支持要素（１１）の少なくとも１つの開口（１１１、１１２）の中に嵌合されるときには、プラグ（２）の少なくとも１つの第２の可動部分を受け入れるように構成された形状および寸法を有する、少なくとも１つの第２の空洞を含むことを特徴とする、請求項７から１０のいずれか一項に記載のプラグ（２）。
12. − 請求項１から６のいずれか一項に記載のプラグ（２）の嵌合ベース（１）と、
    − 請求項７から１１のいずれか一項に記載のプラグ（２）と、
    を含むことを特徴とする、プラグ（２）の嵌合ベース（１）とプラグ（２）のためのロックシステム（３）。
13. 嵌合ベース（１）の第１の可動部分（１３）が、
    − 第１の可動部分（１３）が第１の空洞（２１）中に位置決めされたロック位置（Ｐ１）と、
    − 第１の可動部分（１３）が第１の空洞（２１）の外部に位置決めされたロック解除位置（Ｐ２）と、
    を含んでおり、ロック位置（Ｐ１）からロック解除位置（Ｐ２）へのスイッチングと逆方向へのスイッチングとは、第１の可動部分（１３）を移動させるための移動手段（１４）によって行われることを特徴とする、請求項１２に記載のロックシステム（３）。
14. 第１の空洞（２１）が、一端が矩形の形状を有する第１の可動部分（１３）を受け入れるように構成された矩形の形状を有していることを特徴とする、請求項１２および１３のいずれか一項に記載のロックシステム（３）。
15. 第１の空洞（２１）が、一端が少なくとも２つの歯を有する第１の可動部分（１３）を受け入れるように構成された少なくとも２つの溝を含むことを特徴とする、請求項１２および１３のいずれか一項に記載のロックシステム（３）。
16. 第１の可動部分（１３）が、第１の空洞（２１）と協働するように構成された傾斜した一端を含むことを特徴とする、請求項１２から１３のいずれか一項に記載のロックシステム（３）。
17. 第１の可動部分（１３）の位置に関する情報を遠隔デバイスおよび／または第１の可動部分（１３）のドライバに、前記遠隔デバイスによって伝送するように構築および構成されたトラッキング手段を含むことを特徴とする、請求項１２から１６のいずれか一項に記載のロックシステム（３）。

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