JP2018515254A - 骨内単独歯インプラント用の挿入キット - Google Patents

骨内単独歯インプラント用の挿入キット Download PDF

Info

Publication number
JP2018515254A
JP2018515254A JP2017559800A JP2017559800A JP2018515254A JP 2018515254 A JP2018515254 A JP 2018515254A JP 2017559800 A JP2017559800 A JP 2017559800A JP 2017559800 A JP2017559800 A JP 2017559800A JP 2018515254 A JP2018515254 A JP 2018515254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
base
screwing
positive locking
abutment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017559800A
Other languages
English (en)
Inventor
ワルター デュル
ワルター デュル
Original Assignee
エピファノスティクス ゲーエムベーハー
エピファノスティクス ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エピファノスティクス ゲーエムベーハー, エピファノスティクス ゲーエムベーハー filed Critical エピファノスティクス ゲーエムベーハー
Publication of JP2018515254A publication Critical patent/JP2018515254A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0048Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
    • A61C8/005Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0018Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools characterised by the shape
    • A61C8/0022Self-screwing
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0048Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
    • A61C8/005Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers
    • A61C8/006Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers with polygonal positional means, e.g. hexagonal or octagonal
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0048Connecting the upper structure to the implant, e.g. bridging bars
    • A61C8/005Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers
    • A61C8/0068Connecting devices for joining an upper structure with an implant member, e.g. spacers with an additional screw
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0087Means for sterile storage or manipulation of dental implants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0089Implanting tools or instruments

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Abstract

本発明は、本体と、ねじ込みベースと、保持用ねじと、ねじ込みヘッドと、保持用シャフトとを備えた骨内単独歯インプラント用の挿入キット及び骨内単独歯インプラント及びアバットメントに関する。【選択図】図1

Description

本発明は、クレーム1及び2の特徴、及びその発展形態を含む骨内単独歯インプラント用の挿入キットに関する。
単独歯インプラントにおいて、DE4028855C2より知られ、かつDE19509762.9−32の目的としても知られるように、回転に逆らうようなロック処理が行われるために、本体の環状凹部の底部における本体確動ロック(positive−locking)要素と、それに対して相補的なスペーサスリーブの確動ロック要素とが、スペーサスリーブのセンタリング用のカラーの頚部の前方縁部に設けられる。製造技術の観点から、そのような確動ロック要素は、もっぱら作成するのが相対的に難しい場合があり、さらに、スペーサスリーブを本体に対してセンタリングする、固定する及び取り付けるために環状凹部またはセンタリング用のカラーの深さ全体を利用することができないことが、一部の利用ケースでは特に有利とならない。
別の歯科用インプラントでは、DE3735378から提供されるように、ここでも本体の確動ロック要素が、その歯冠の前方縁部から特定の距離のところで本体の盲孔に配置されるために同様の問題が生じる。
DE4127839A1は、インプラント本体を記載しており、その中央の管状凹部は、本体の歯冠側の前方端部に直接隣接する確動ロック要素を有し、この場合、確動ロック要素はスロットの形態で設計され、本体に挿入されるべき保持部は、それに対して相補的な形状を有する。別個のインプラントポストまたは保持用のねじはここでは設けられない。
DE19534979C1は、単独歯インプラントを記載しており、本体の確動ロック要素は、その歯冠の前方端部に直接隣接するように配置され、それに対して相補的なアバットメントの確動ロック要素の対応する配置と設計を伴う。本体の環状凹部の深さ全体をアバットメントのセンタリング及びガイドに利用することが可能であるため、確動ロック要素の間隔取り及び成形の観点から言えば、より大きな設計の自由度を伴って、スペーサスリーブと本体の間の結合部の安定性が明らかに改善されるはずである。
全てのそのような歯のインプラントでは、最初に植え込むために骨を最適に準備することができるように、好ましくは計画された植え込み位置のみで骨が露出され、その工程の中で大抵の場合歯肉の切開部分(flap)(粘膜骨膜または粘膜歯肉)が準備されるといったやり方で特定の規定として植え込みが行われる。骨の状態が条件を満たすものであり、かつ固定された歯肉組織の幅が十分に広い場合には、歯茎組織をこのように露出したり広げたりせず、歯茎組織の中に穴を開けることによって、歯茎を貫通する植え込み法において歯のインプラントをセットすることも可能である。特殊なドリルを使用してインプラント床が準備され、ドリル穿孔テンプレートを使用することで、インプラントの最適な配置及びアライメントのために人工器官にとって最適な位置及び正確なドリル穿孔方向を保証することができる。インプラントはその後、顎骨に正確に適合され、いわゆる初期の安定(最初の機械的な安定)は、オッセオインテグレーションの成功にとって最も重要な要因の1つである。
ここでインプラントのセット作業の中で、開放式の治療法による1回法と、閉鎖式の治療を伴う2回法の区別が行われる。インプラント(本体)は、露出させた骨レベルに対して製造元の指示において指摘されたレベルにセットされる。2回の処置の場合、形成された切開部分が本体の上端部より上で縫合され、例えば閉鎖ねじによって閉じられる。回復後、人工器官の処置を開始するための2回目の介入においてインプラントを露出させる。骨構築処置に関連付けられた植え込みにおいて、このような2ステップの処置は、外部の影響からの保護を提供する。
1回の処置では、インプラントは「開放された状態で」治癒する。これは、セット後のインプラントは、治癒する間、粘膜から突出することができ、かつ規定としてそれが一時的な歯冠または元の歯肉を支えることを意味している。インプラントの頭部は、このとき粘膜レベルより上にあることになり、インプラントを露出させるための介入は省かれる。
これら2つの処置は、通常はインプラント専門医によって取り入れられた孔にねじ込むことによって、本体が、患者の顎骨の中に取り込まれることを共有している。オッセオインテグレーションの後、次のステップにおいて、アバットメントが本体に挿入され、保持用ねじを利用して本体に固定される。規定として、クラウンがアバットメントに締結される。オッセオインテグレーションの段階は患者次第で数ヶ月も続く場合も多く、かつその過程において、成長が妨害されないようにするには、本体がインプラント学的な措置の最初のステップにおいて可能な限り無菌状態で植え込み箇所に取り込まれ、植え込み中も無菌状態を維持することが重要である。この目的のために、本体を顎に取り込む際、及び本体を閉鎖する前は特に、オッセオインテグレーションが妨害されないことを保証するために無菌状態のための特定の措置が必須である。
本発明の目的は、歯のインプラントを取り入れる際の取り扱いを改善すること、及びこれにより取り入れるための改善されたシステムを提供すること、及びそうする際に結果としてオッセオインテグレーションを改善することである。これにより感染のリスクを低下させることができ、病理学的な細菌が原因の崩壊の進行を阻止することができ、結果として、リモデリング過程が完了してから、顎の中でインプラントの最終的な強度が達成されるまで数ヶ月間続く場合のある成長過程を補助することができる。
本発明によると、この目的は、クレーム1及び2の特徴を組み合わせることによって、始めに言及したタイプの骨内単独歯インプラント用の挿入キットによって達成される。本発明の特定の実施形態は、補助的なクレーム及び従属クレームの主題である。
よって本発明は、固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キットに関し、これは
− 顎骨に取り入れた孔の中に挿入することができ、環状凹部と、該環状凹部に対して同軸になるように配置された孔とを備え、保持用のねじを取り付けるためのねじ切りを歯根尖側に備える概ね円筒形の本体と、
− 本体の環状凹部に挿入することができ、保持用ねじを収容するために、環状凹部に対して同軸になるようにねじ込みベース内を貫通する孔を備えるねじ込みベースと、
− 歯根尖側の外側のねじ切りと、歯冠側のねじヘッドとを備え、ねじ込みベースの孔の中に挿入され、本体のねじ切りにねじ込むことができる保持用ねじと、
− ねじ込みベースと係合させることができ、環状凹部に対して同軸になるように配置された孔を備えるねじ込みヘッドと、
− ねじ込みヘッドの孔に挿入することができ、一端で保持用ねじに固定することができ、他端には歯科用アングルピースのための配置場所を備える保持用シャフトと、を備える。
本発明による挿入キットを使用する際、2回の治療法では、最初の外科手術段階において、インプラントのセット後、ねじ込みヘッドと、保持用シャフトを取り外し、ねじ込みベースが、例えば射出成形された閉鎖ねじによって閉鎖されるような方法で進めることが可能である。その後、粘膜−骨膜の切開部分/粘膜歯肉の切開部を利用して挿入領域が閉じられる。2回目の外科手術段階では、インプラントを覆う粘膜が開かれ、ねじ込みヘッドをねじ込むことができる。側面を備えたねじ込みヘッドの幾何学形状は、スキャンボディとしても好適である。
指示に応じて、歯の配置場所の真下でねじ込みヘッドを切り離すこともでき、例えばバイトプレートにおけるインプラントの位置に印を付けるために一時的なクラウンまたはバイトキャップを装着することができる。あるいはねじ込みヘッドにねじ込んだ後、印象キャップをその上に置くことで、閉鎖されたトレイ印象を形成することができる。開放したトレイ印象の場合、中に印象ポストをねじ込むことができる。
本体と、取り入れベース/本体の結合部は、いずれの場合でも十分にインプラント/骨が結合した後、ならびに上皮付着及び上皮下の結合組織の付着が形成された後初めて開放される。
本発明による挿入キットは、それが本体にねじ込むための割り出し(位置決め)要素と力伝達要素との分離を可能にするという点(これは従来技術ではこのような方式では実現されていない)、それがアングルピースヘッドからねじ込みヘッド/ねじ込み本体(一体式/ツーピースの)への、ならびにそこから本体にある力伝達要素への直接の力の伝達を可能にする点、かつその割り出し要素は、例えば、ばねウェブの形態であり、本体にある力伝達要素と接触しないため、アバットメントをその後に取り込むための最大限の精度が保証される点において特徴付けられる。この工程において、ねじ込みヘッド/ねじ込み本体(一体式/ツーピースの)を一時的なアバットメントとしても使用することができ、口腔内スキャナを利用して、及びそれに加えてCAD/CAM技術によるデータのさらなる処理によって正確な印象(3D位置)が可能である。
本発明はまた、
− 顎骨に取り入れた孔の中に挿入することができ、環状凹部と、該環状凹部に対して同軸になるように配置された孔とを備え、保持用のねじを取り付けるためのねじ切りを歯根尖側に備える概ね円筒形の本体と、
− 本体の環状凹部に挿入することができ、保持用ねじを収容するために、環状凹部に対して同軸になるようにねじ込みベース内を貫通する孔を備えるねじ込みベースと、
− 歯根尖側の外側のねじ切りと、歯冠側のねじヘッドとを備える保持用ねじと、で構成され、保持用ねじをねじ込みベースの孔の中に挿入し、本体のねじ切りにねじ込むことができる、本発明による挿入キットのサブコンビネーションにも関する。
本体の環状凹部は、歯根尖側のガイドセクションと、確動ロックセクションと、歯冠側の端部セクションとを含むことができ、この場合ねじ込みベースは、歯根尖側のガイドセクションと、確動ロックセクションと、歯冠側の端部セクションとを備え、これらは、本体のこのようなセクションに対して形状が相補的になるように一致している。
本発明はさらに、本発明による挿入キットによって準備され、本体とアバットメントによって構成される骨内単独歯インプラントに関し、また単独歯インプラント内で使用される構成要素、すなわち本体とアバットメントにも関する。
本体の確動ロックセクション及びねじ込みベースの確動ロックセクションは、ねじ込みベースを本体に挿入する際、互いに嵌合するように作成された互いに形状が相補的なねじ込み要素を有し、この場合、互いに形状が相補的なねじ込み要素の係合位置において、ねじ込みベースと本体は、互いに対して回転式に固定されるように取り付けられるという利点がある。本発明に従って、ねじ込み要素が確動ロック要素と呼ばれる場合、前記ねじ込み要素はまた、要素の設計に応じて、摩擦式ロックまたは確動ロックと摩擦式ロックの結合部を生じさせることもできる。簡素化するために、確動ロックという用語が本発明の文脈では使用される。
加えて、歯冠側の端部において、ねじ込みベースは、ねじ込み要素を備えた確動ロックセクションを有することができ、このねじ込み要素は、ねじ込みヘッドのねじ込み要素と一緒に係合するように作成することができ、この場合、互いに形状が相補的なねじ込み要素の係合位置において、ねじ込みベースとねじ込みヘッドは互いに対して回転式に固定されるように取り付けられる。
骨内単独歯インプラント用の本発明による挿入キットの一実施形態において、ねじ込みベースとねじ込みヘッドはまた、共同でねじ込み本体と称される1つの部品を形成するように設計される場合もある。そのような一体式のねじ込み本体を備えた、本発明による挿入キットは、1回治療法のために使用することができるという利点がある。これにより、上皮下の結合組織の付着及び上皮付着の骨とインプラントの接合部を邪魔されずに形成することが可能になる。内部構造に滅菌状態を採り入れることによって、治療工程における滅菌を保証する。歯冠側の端部の真下のねじ込み本体またはねじ込みヘッドを、例えば円周方向の環状スロットのところで短くすること、及び歯肉用キャップによってねじ込みヘッド/ねじ込み本体にある孔を閉鎖することがここでは可能であるため、それぞれの顎の状況またはインプラント専門医の必要条件に適応させることが可能である。
本発明による、ねじ込みベースと本体を互いに対して固定するためのねじ込みベースとねじ込みヘッドのツーピース型の設計において、またはねじ込み本体と本体を互いに対して固定するための、併せてねじ込み本体と称されるねじ込みベースとねじ込みヘッドの一体式の設計において、歯根尖側の外側のねじ切りと、歯冠側のねじヘッドを備えた保持用ねじが設けられ、この場合、保持用ねじは、ねじ込みベースまたはねじ込み本体の孔に挿入され、歯根尖側の外側のねじ切りによって本体にある歯根尖側のねじ切りにねじ込むことができる。ここで、環状または円錐形に設計され得るねじヘッドの歯根尖側の端部を備えた保持用ねじが、ねじ込みベースまたはねじ込み本体の孔の環状または円錐形の内側の縁に接触するようになり、回転式に固定されるようにそれらを固定することができる。
ねじ込みヘッドをねじ込みベース上に固定するように配置することができる保持用シャフトまたは補助の保持用ねじを固定するために、ねじ込みベースまたはねじ込み本体を本体に対して固定させることができる保持用ねじのねじヘッドは、内側の多角形と、望ましくは内側の多角形の中に配置された内側のねじ切りと、を有することができ、その中に、保持用シャフトまたは補助の保持用ねじをねじ込むことができる。
ねじ込みベースとねじ込みヘッドのツーピース型の設計において、ねじ込みヘッドを配置するための平坦な前面を形成するために、保持用ねじのねじ込みヘッドを使用位置においてねじ込みベースに埋め込むことができる。ここで、ねじ込みヘッドとねじ込みベースの間に環状スロットを形成することができ、これはセンタリング及びガイドのためにねじ込みヘッドの特定の部分を収容することができる。
本発明によると、ねじ込みベース及びねじ込みヘッドの設計に応じて、保持用ねじ及び保持用シャフトは、1つの部品の形態で設計することができる。同一の方法において、保持用シャフトがツーピース型の形態で、とりわけ補助のまたは他の保持用ねじの形態で設計される場合もあり、これはねじ込みヘッドまたは短くなった保持用シャフトを固定するためにねじ込みベース上に配置することができ、これは顎が垂直方向にくびれた状態場合にとりわけ有利であり得る。
固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の本発明による挿入キットの使用において、保持用シャフトは、使用位置において、それが、本体と、ねじ込みベースと、単独部品または2つの部品のねじ込みヘッドを、詳細には互いに対応するねじ込み要素を係合状態で保持するように有利に設計される。
本発明によると、互いに対応するねじ込み要素として、対になった各々のケースでは、形状が相補的な内側縁部と外側縁部の対(これは本発明によると内側縁部面と外側縁部面、または内側面と外側面とも呼ばれる)は、本体上では歯冠側に形成され、ねじ込みベースまたはねじ込み本体上では歯根尖側に形成され、また同様にねじ込みベース上では歯根側に、ねじ込みヘッド上では歯根尖側に形成され、これらは、三角形、正方形、五角形もしくは六角形、または多角形になるような様式で確動/摩擦式ロックを可能にし、これにより手動駆動式またはモータ駆動式の工具から本体へのトルクの伝達を可能にする。あるいは互いに対応するねじ込み要素はまた、形状が相補的なピンと凹部として、または形状が相補的なモールス・テーパとモールス・コーンの対として設計される場合もあり、この場合、様々な形状が相補的なねじ込み要素の対を本発明による挿入キットで使用することもできる。よって内側縁部と外側縁部の対は、本体上に歯冠側に、かつねじ込みベース上に歯根尖側に設けることができ、モールス・テーパとモールス・コーンの対は、ねじ込みベース上では歯冠側に、かつ、ねじ込みヘッド上では歯根尖側に設けることができる。
ねじ込み要素は、各ケースにおいて、本体の環状凹部の中に円周方向に均等に離間されて配置された2つ以上、好ましくは3つの「同軸の」平面の形態(内側の多角形)と、ねじ込みベース上に円周方向に均等に離間されて配置された2つ以上、好ましくは3つの「同軸の」平面の形態(2つ、3つ、4つまたはそれ以上の面を備えたヘッドとしての外側の多角形)とで設計することができる。
内側縁部面またはピン(確動ロック及び/または摩擦式ロック要素として)などの任意の2つのねじ込み要素の間には、各ケースにおいて、円周方向の移行領域を設けることができ、これは半径方向内向きに向けられたウェブまたは突起(中心領域における)の形態で設計することができる。ここで、そのようなウェブ/突起は、半径方向内向きに向けられた部分を有することができ、これはまたウェブ側面を備えた特定の表面として設計される場合もあり、これらの側面は両側においてねじ込み要素に隣接している、またはその中へと移行している。外側縁部面として形成されるねじ込み要素は、外側縁部面の平面が少なくともねじ込み方向で、好ましくは両方の回転方向で、横方向の突起が備わるように形成することができ、この横方向の突起は、本体が顎にねじ込まれる際、対応するウェブの側面と接触するが、ウェブの先端は接触せず、かつこれは、追加として、ねじ込み工具から本体へのトルクの伝達を補助し、それと同時にねじ込み要素間の寸法公差によって生じる遊びを削減し、同時に止め具としても機能する。ここで、とりわけ本体上のウェブの場合、ウェブの先端/中心領域の損傷を避けるためにウェブの先端/中心領域との接触を回避すべきである。ウェブの位置は、本体の孔の中または対応する構成要素内でのウェブ用の対応する凹部の中に内向きに向けられて半径方向に配置することができ、これは、本体、ねじ込みベース、ねじ込みヘッド及び/またはねじ込み本体上にある1つまたは複数のマーキングを介して外側から見ることができるようにすることができる。そのようなマーキングとして、歯列の残り及び軟組織に対するインプラントまたは実験用インプラントの位置のデジタル取得を可能にするスキャンボディの表面などのスキャンボディマーキングを使用することもできる。
本体にねじ込むために本発明の挿入キットを使用し、その後アバットメントを挿入した後、顎骨の中に配置することができる単独歯インプラントは、それゆえ本体と、本体に挿入することができるアバットメントと、保持用ねじを備えており、この保持用ねじは、本体及びアバットメントの中を貫通し、かつアバットメントの位置を本体に対して固定し、本体の歯根尖側の端部に設けられたねじ切りセクションにねじ込むことができる。
記載されるように、本体は、本体が顎の中で治癒し、保持用ねじとねじ込みベースが取り除かれた後に、アバットメントを挿入することができる環状凹部を有する。環状凹部はここでは、環状凹部の歯根尖側の端部のガイドセクションと、確動ロックセクションと、歯冠側の端部セクションとを備えることができ、アバットメント及びねじ込みベースの対応するセクションがそれらに対して相補的になるように適合される。本体における歯冠側の端部セクションは、好ましくは、円筒形になるように設計され、アバットメントにある対応するセクションがそれに対して適合される。確動ロックセクションでは、ねじ込み要素とは異なる、ウェブやスロットなどの確動ロック要素が配置されており、円周方向におけるアバットメントと本体の相対的な移動を阻止する。ここで、アバットメントにある軸方向のスロットと係合する軸方向のウェブを備えた本体の設計が好ましい。
本体及びアバットメント上にあるガイドセクションは、各々のケースにおいて遊びを有して嵌合するような様式で互いに対して設計される。こうして、本体の中にねじ込みベースまたはアバットメントをガイドする作業を確実にすることが可能になる。ここで、ガイドセクションと確動ロックセクションが2つの異なるセクションとして設計されるケースの場合、ねじ込みベースまたはアバットメントが本体の中に摺動する際、確動ロックセクションを係合させる前に、それぞれのガイドセクションが、本体/ねじ込みベース上にまたは本体/アバットメント上に係合することができる。
そのような遊びを有する嵌合において、ねじ込みベースまたはアバットメントのガイドセクションの最大の半径方向のサイズは、本体のガイドセクションの最小の半径方向のサイズより小さくなる。ここで、公差の範囲は、この遊び、すなわちねじ込みベースまたはアバットメントのガイドセクションの最小のサイズと、本体のガイドセクションの最大のサイズの間の最大の半径方向の距離が、許容可能な値を受け入れる、すなわち摺動抵抗及びガイド作用を受けるように選択される。
本体が顎にねじ込まれ、かつねじ込みベースまたはねじ込み本体が取り外された後、アバットメントを円周方向に配向することができるように、アバットメントを特定のやり方で本体に挿入することができ、本体にあるばねウェブと、アバットメントにあるスロットなどの確動ロック要素を互いに係合するようにさせることができ、かつこの工程において、本体とアバットメントを互いに対して回転式に固定されるようにして取り付けることができる。その後、本体とアバットメントは、それらが保持用ねじを介して互いに対して取り付けられる位置に固定される。
本体の確動ロックセクション及びアバットメントの確動ロックセクションは、アバットメントを本体の凹部に挿入することでウェブ及びスロットそれぞれを互いと係合させ、これにより円周方向の移動を阻止することができるようなやり方で、形状の観点において互いに対して適合されている。それぞれの確動ロックセクションは、本体において、及びそれに対応するアバットメントのそれぞれの外側の1つの円筒形の部分または複数の円筒形の部分において、異なる直径を有する部分も備える環状凹部の中空の円筒形の領域として設計することができる。
本発明による骨内単独歯インプラントの設計は、異なる材料または材料の組み合わせの使用を可能にし、これは、金属、金属合金、セラミック材料及びそれらの組み合わせの群から選択することができる。
ここで、本体は好ましくは、金属、金属合金、セラミック材料及びそれらの組み合わせの群から成る材料から選択することができる。好ましくは、使用されるインプラント材料及び挿入キットは全体として、純チタンまたは金属チタン合金、クロム/ニッケル/アルミニウム/バナジウム/コバルト合金(例えばTiAlV4、TiAlFe2,5)、高品位な鋼(例えばV2A、V4A、クロムニッケル316L)、ヒドロキシアパタイト、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、または金属材料がセラミック材料との複合材料の形態であるそれらの組み合わせなどのセラミック材料で構成される。
本発明の要素の以下の詳細な記載は、そうでないことが指摘されなければ、各ケースにおいてこの点において本発明の全ての実施形態に適用可能である。
本発明によると、ガイドセクションは、確動ロックセクションに対して歯根尖側になるように設けられ、かつ好ましくは円筒形になるように設計されており、それぞれの構成要素が、二重管(pipe−in−pipe)設置方式での遊びを有する嵌合によってガイドセクションを介して設置されるため、このガイドセクションによって、保持用ねじを利用することによる本体内でのねじ込みベースの、または後のアバットメントの確実で安定的な固定が可能になる。本体におけるガイドセクションの半径方向の内径及びアバットメントにおける外径は、咀嚼する過程においてインプラントに横方向のまたは角度が付いた荷重がかかる場合に、本体の壁の厚さが本体の壁の変形を阻止するのに十分であるように選択される。
本発明によると、各ケースにおいて、本体及びねじ込みベース上にある互いに相補的な確動ロック要素は、雄部分と雌部分の結合部の形態で設計されており、この場合、雄部分(複数可)は好ましくは本体上に配置される。本体の壁の厚さの低下を回避した結果として、このように選択された配置のために、たとえセラミック材料の場合でも正確な力の伝達が可能になり、これにより既知の金属及び合金材料に加えて、完全にセラミック製または部分的にセラミック製の本体を使用することが可能になる。
本発明によると、各ケースにおける雄の確動ロック要素は、本体の長手方向軸に対して平行に延在し、かつ好ましくは、スロットである他方の構成要素にある対応する雌部分に回転式に固定されるような様式で各ケースにおいて嵌合する、ばねウェブの形態であってよい。確動ロック要素は、機械加工、ドリル穿孔などの機械的な処理によって本体及びアバットメントの構成要素から刻み出すことができる。
確動ロックセクションは、円筒形に設計することができる。円筒形の設計では、ねじ込みベースまたはアバットメントにある確動ロックセクションは、その外径を有する円筒形の部分の形態で設計され、これは長さ及び直径の観点で、本体にある中空の円筒形の孔に適合されている。
本発明によると、ばねウェブは、各ケースにおいて盲孔(保持用の孔)の中で保持される機械加工されたノーズ、ウェブまたはピンの形態で設計することができる、という利点がある。ピンは好ましくは、円形または規則的なまたは不規則的な多角形の断面を有し、その断面の一部分が、円錐形の壁にあるスロットから、雄部分と雌部分の相対的な位置に応じて、本体の長手方向の中心軸の方向に対して半径方向に突出し、確動ロックセクションの最大の軸方向の長さにわたる範囲までばねウェブを形成することができる。最も簡素な形態では、ピンは、円筒形の形状を有し、例えば線引き機の中に形成することができる。
インプラントポスト/保持用ねじに関して、本体の円錐形の確動ロック及びセンタリングセクションの歯根尖側で盲孔の中に内側のねじ切りが設けられ、この場合、保持用ねじはまた、アバットメントの中を完全に通り抜ける。
本発明の別の態様は、−構成要素の簡素化された機械的な機械加工及び簡素化された取り扱いに加えて、−1回法または2回法の植え込み中の状況を、とりわけ治癒段階において本体内で可能な限り無菌状態に保つことができ、これによりインプラントを顎に取り込む際及び咀嚼する過程において、それを使用する間、均衡のとれた機械的安定を達成することもでき、これは従来技術で既知のシステムではなかったことである。
本発明による挿入キットの準備に関して、ねじ込みベースまたはねじ込み本体を本体の環状凹部に挿入することができ、この工程において、本体の形状が相補的なねじ込み要素と、ねじ込みベース(歯根尖側の)またはねじ込み本体が互いと係合するようにされる。(歯根尖側の)保持用ねじを利用して、ねじ込みベースを本体内に固定することができる。
ねじ込みベースと、ねじ込みヘッドの2つの部分の形態では、ねじ込みヘッドが、ねじ込みベースの上に置かれ、それぞれの確動ロックセクションにおいて、ねじ込みベース(歯冠側)/ねじ込みヘッドにある形状が相補的なねじ込み要素が互いと係合するようにされる。ねじ込みヘッドはその後、保持用シャフトを利用して、または第2の保持用ねじと第1の(歯根尖側の)保持用ねじ上の保持用シャフトを利用して、回転式に固定されるようにして取り付けることができる。
ねじ込みベースとねじ込みヘッドが一体式の形態のケースでは、ねじ込み本体が本体の上に置かれ、この工程において、本体及びねじ込み本体にある形状が相補的なねじ込み要素が、それぞれの確動ロックセクションにおいて互いと係合するようにされる。ねじ込み本体はその後、(歯根尖側の)保持用のねじと保持用シャフトを介して、または設計に応じて、第2の保持用ねじと第1の保持用ねじ上の保持用シャフトを介して、回転式に固定されるようにして取り付けることができる。
保持用シャフトを取り付けた後、一体式の形態またはねじ込みベースとねじ込みヘッドのツーピース型の形態の各ケースでは、本発明による挿入キットが、ガンマ滅菌によって滅菌され、使用に備えて滅菌包装の中で保管することができるという利点がある。
使用するためには、インプラント専門医が滅菌包装から挿入キットを取り出し、多角形のソケットを保持用シャフトの上に置き、このソケットが、ねじ込みヘッドまたはねじ込み本体の歯冠側の端部において多角形を取り囲み、その後、例えば円周方向の環状スロットなどの保持用シャフトの歯冠側の端部に在る取り付け要素が、ねじ込み工具にあるホルダーに嵌合することができ、かつそれと同時に多角形のソケットが、ねじ込み工具にある力伝達要素に嵌合することができるような様式で、保持用シャフト(多角形のソケットを備えた)をねじ込み工具の中に配置する。この工程において、患者の顎の中の状態を考慮して、インプラント専門医は、1回法または2回法の植え込み法を選択し、これに従って、一体式のねじ込み本体を含む挿入キットか、ねじ込みベースとねじ込みヘッドを備えたツーピース型の変形形態を含む挿入キットの種類を決定することができる。各ケースにおいて、インプラント専門医が、本体及びねじ込みベース/ねじ込み本体の密閉式の滅菌システムを患者の顎の中に取り込むことができ、これにより顎の中でのインプラントの成長にとって最適な状況を生み出すことが保証される。
以下で本発明による挿入キット及びその構成要素の実施形態の例を、略図化した図面を参照して詳細に説明する。
右側の上面図に示される面に沿った軸方向の長手方向の断面における、本発明による、挿入キットの一実施形態の例を示す図であり、この実施形態は主にインプラントが完全に覆われる治療法に適している。 右側の上面図に示される面に沿った軸方向の長手方向の断面における、本発明による挿入キットの別の実施形態の例を示す図であり、この実施形態はインプラントが完全に覆われる治療法と、インプラントが歯茎を貫通する治療法の両方に適している。 右側の上面図に示される面に沿った軸方向の長手方向の断面における、本発明による挿入キットの別の実施形態の例を示す図であり、この実施形態は主にインプラントが歯茎を貫通する治療法に適している。 右側の上面図に示される面B−Bにおける本体とねじ込み本体の結合部のレベルにおける、図1Cからの実施形態の例の断面図ならびにその詳細な図である。 右側の上面図に示される面に沿った軸方向の長手方向の断面における、ならびに本体に対して下からと、上からのそれぞれの上面図における、図1A、図1Bまたは図1Cに示される本発明による挿入キットの一実施形態の例を示す図である。 右側の上面図に示される面に沿った軸方向の長手方向の断面における、ならびにねじ込みベースに対して下からと、上からのそれぞれの上面図と、右側の上面図に示される面B−B及びC−Cにおけるそれぞれの断面図における、図1Aまたは図1Bに示される本発明による挿入キットで使用されるねじ込みベースの一実施形態の例を示す図である。 右側の上面図に示される面に沿った軸方向の長手方向の断面における、ならびに保持用ねじに対して下からと、上からのそれぞれの上面図における、ねじ込みベースを本体の中に取り付けるための、図1A及び図1Bに示される本発明による挿入キットで使用される保持用ねじの一実施形態の例を示す図である。 右側の上面図に示される面に沿った軸方向の長手方向の断面における、ならびにねじ込みヘッドに対して下からと、上からのそれぞれの上面図と、右側の上面図に示される面B−Bにおける断面図における、図1Aまたは図1Bに示される本発明による挿入キットで使用されるねじ込みヘッドの一実施形態の例を示す図である。 上面図における、ならびに保持用シャフトに対して下からと、上からのそれぞれの上面図における、図1に示される本発明による挿入キットで使用される保持用シャフトの一実施形態の例を示す図である。 右側の上面図に示される面に沿った軸方向の長手方向の断面における、ならびに閉鎖ねじに対して下からと、上からの上面図における、ねじ込みベースと保持用ねじを閉鎖するための閉鎖ねじの一実施形態の例を示す図である。 右側の上面図に示される面に沿った軸方向の長手方向の断面における、ならびにアバットメントに対する上からの上面図における、図2に示される本発明による挿入キットに準じて本体と共に使用することができるアバットメントの一実施形態の例を示す図である。 アバットメントが本体に挿入され、保持用ねじによって取り付けられた状態の上面図における、ならびに上面図の面A−Aに沿った軸方向の長手方向の断面における、図1の場合などの本発明による挿入キットで使用される際の本体の一実施形態の例を示す図である。 右側の上面図に示される面B−Bにおける本体とアバットメントの結合部のレベルにおける、図9Aからの実施形態の断面図ならびにその詳細な図である。
図1Aにおける長手方向の断面に概略的に示されるように、特定の設計において、本発明による挿入キットは、本体10と、その中に保持用ねじ60が取り付けられたねじ込みベース40と、ねじ込みベース上に着座するねじ込みヘッド80と、ここでは一体式の保持用シャフト110とを備え、この保持用シャフトはねじ込みヘッド80内へと貫入し、ねじ込みベース40内で保持用ねじ60の中に取り付けられる。
図1Aに示される本発明による挿入キットの実施形態では、保持用シャフト110と、保持用シャフト110に差し込まれ、確動ロック作用によって外側の多角形92を取り囲む、図面には表されていない工具、例えば多角形のソケットとを介して、歯科用アングルピースから本体にトルクが伝達される。この目的のために、保持用シャフト110は、歯根尖側の端部に設けられ、ねじ切りが備わっており、このねじ切りは、保持用ねじ60にねじ込ませることができる、または差し込み締め具を利用してそこに取り付けることができる。保持用シャフト110は例えば、保持用シャフト110の中間セクションに設けられ、かつ外側の多角形92を備えたねじ込みヘッド80の端部セクション上に歯冠側に置かれる、場合によっては円錐形のカラーフランジ114を利用して、ねじ込みヘッド80がねじ込みベース40に当接するように保持され、それがねじ込みベース40と共に前面90の領域内で歯根尖側に確動ロック結合部及び/または摩擦式ロック結合部を形成するようなやり方で形成される。ねじ込みベース40は、保持用ねじ60を介して本体10に取り付けられ、本体とねじ込みベースの対の確動ロック領域に配置されたねじ込み要素によって円周方向のねじれに対向するようにしっかりと固定される。指標マーキング109を介してねじ込み要素の位置を示すことができる。本発明による挿入キットの個々の構成要素を以下でさらに詳細に記載する。
本発明による挿入キットによって、インプラント専門医が、植え込み箇所の状況に応じて、包装から取り出され歯科用アングルピースに固定された挿入キットを患者の顎の孔の中にねじ込み、1回法または2回法の治療のための準備を始めることが可能になる。この目的のために、歯科用アングルピースを利用することで、この目的のための他の組立体を必要とせずに保持用シャフト110と多角形92を介してトルクが本体に伝達され、本体を顎に簡単にねじ込むことが可能になる。本体を顎にねじ込む工程が終わった後、保持用シャフト110は必要であれば、保持用ねじ60のねじ切りから回して緩めることができる。この目的のために、保持用シャフト上に、オープンエンドレンチなどの工具のための配置場所118を設けることができる。ねじ込みヘッド80は、図1Bに示されるようにねじ込みベース40上の押し込み要素もしくはねじ要素を介して、または補助の保持用ねじ94を介して保持用ねじ60上に固定することができ、かつインプラント専門医の決定に応じて、1回法または2回法の治療のためにねじ込みベースから取り外すことができる。
インプラント専門医が1回法の治療を利用する場合、ねじ込みヘッド80をねじ込みベース40上に維持することができ、それ自体を、一種の一時的なアバットメントとして、またはスキャンボディとして一時的な義歯のための固定器具として使用することができる。ここで、一時的なアバットメントとして使用する場合、保持用シャフト110を取り外した後、ねじ込みヘッドの歯冠側の端部に配置された多角形92、例えば六角形を、多角形92の下の環状スロット96のところで切り離すことができ、ねじ込みヘッド80の残りの下方部分は、一時的な義歯を固定するために使用することができる。ねじ込みヘッド80は、ねじ込みベース40と共に確動ロック及び/または摩擦式ロック結合部を形成することができるという利点がある。ここで、このような確動ロック結合部はまた、ねじ込みヘッド80が確動ロック要素を介してねじ込みベース40に押しつけられる、または補助の保持用ねじ94を介して固定させることができるように設計される場合もある。
説明するように、ねじ込みベース40は、保持用ねじ60を介して本体に固定することができる。ここで、保持用ねじには、歯根尖側のねじ切り62と、中間セクションと、ねじヘッド66とが備わっている。ねじヘッド66には、保持用シャフト110用または第2の保持用ねじ94用の固定具を内側のねじ切りの様式で設けることができ、保持用シャフト110を、その歯根尖側の端部に設けられたねじ切り112を介して、または図1Bに示される第2の保持用ねじ94を介してその中にねじ込むことができる。保持用ねじ94によって、顎の状況がこういったことを必要とする場合、より短い保持用シャフト110を使用することが可能になる。あるいは、保持用ねじ60と保持用シャフト110間のねじ込み式の結合部の代わりに、差し込み式の結合方式でのスナップイン結合部(表されていない)が設けられる場合もあり、これは保持用シャフト110が取り込まれる際、ねじ込みヘッドに嵌合し、保持用シャフト110を保持用ねじ60を介してねじ込みベース40上に固定する。保持用シャフト110とねじ込みヘッド80の間の確動ロック結合部(表されていない)もまた、多角形の結合部を介して実現することができ、そこでは、ねじ込みヘッドにある孔が、少なくとも特定の部分において内側の多角形の様式で実現され、保持用シャフト110の対応する部分を外側の多角形の様式で合致させる。例えば、六角形の形状の保持用シャフトの外側の多角形の部分は、保持用シャフトの歯根尖側の端部までほぼ延在することができ、この場合、保持用シャフトの歯根尖側の端部に環状スロットが設けられ、Oリングがその中に設置され、これが、保持用ねじ60のねじヘッド66内の対応する環状スロットに嵌合することで、スナップイン結合部を形成することができる。
図1B及び図1Cは、本発明による挿入キットの他の実施形態を示している。ここで、図1Bは、図1Aにおける長手方向の断面にも概略的に示されるように、本発明による挿入キットを示しており、これは、本体10と、その中に保持用ねじ60が取り付けられたねじ込みベース40と、その中に第2の保持用ねじ94が取り付けられ、ねじ込みベース上に着座するねじ込みヘッド80と、一体式の保持用シャフト110とを備え、この保持用シャフトは、ねじ込みヘッド80の中へと貫入し、ねじ込みベース40内で保持用ねじ94の中に取り付けられる。
図1Cは、図1Aとよく似ており、特定の設計における本発明による挿入キットの別の実施形態を長手方向の断面で概略的に示している。これは本体10と、その中に取り付けられた保持用ねじ60を備える一体式のねじ込み本体98(ねじ込みベース40とねじ込みヘッド80で構成される)と、単独部品の保持用シャフト110とを備え、この保持用シャフトは、ねじ込み本体98の中へと貫入し、保持用ねじ60の中に取り付けられる。この実施形態の一変形形態では(これは表されていない)、同様に保持用シャフト110を第2の保持用ねじ94の中に取り付けることができる。図1Cに関する詳細な図面及び図1Dによるその拡大された描写に示されるように、本体10及びねじ込み本体98にあるねじ込み要素(30;106)は、ばねウェブ(26、55)とスロット(50、91)とが接触することなく、ねじ込み本体98から本体10へのトルク伝達、−及びこれに対応して、以下で説明するようにねじ込みベース40から本体10への、またはねじ込みヘッド80からねじ込みベース40へのトルク伝達の場合を可能にするように設計される。この目的のために、ばねウェブ(26、55)とスロット(50、91)は、各ケースにおいて互いに対して十分な遊びを有するように設計されるため、回転する際、ウェブ(26、55)とスロット(50、91)の間に接触が生じることがなく、よってウェブ(26、55)とスロット(50、91)は機械的な損傷から保護される。これは、スロットのスロット縁部と、ウェブと、その側面とが、とりわけねじ込み運動において、本体の長手方向軸に対して同軸であるスロット縁部が、ウェブの根元36の領域においてウェブの側面38に押されないように支えることで、ばねウェブの半径方向の端部とスロットの接触が回避され、とりわけ衝突から保護するようにしてばねウェブがそぎ取られるのが阻止されるように設計される点においてさらに補助することができる。
原則として、第2の保持用ねじ94を使用する場合、このような保持用ねじ94のヘッドが環状スロット96の面の真下で終わることで、第2の保持用ねじ94によって妨害されずに多角形92の切り離しが可能になることが有利である。
図1Dは、右側の上面図に示される面B−Bにおける本体とねじ込み本体の結合のレベルにおける、図1Cからの実施形態の例の断面図ならびにその拡大された詳細な図を示している。ねじ込み要素の対、好ましい実施形態では3つのねじ込み要素の対が、ここでは本体10にある内側の縁部面30の形態で設計されており、これは、ねじ込み本体98にある外側縁部面106と接触することになり、ねじ込み工具から本体10へのトルクの伝達を可能にする。ここで、全ての2つのねじ込み要素の対(30、106)の間に、確動ロック要素の対(26、105)がばねウェブとスロットの結合部の形態で配置され、この場合、スロット縁部108が、本体上のばねウェブ26のばねウェブの根元36の上に置かれ、両側の接点の間ではスロットとばねウェブとは全く接触せず、とりわけ本体にねじ込む際のウェブの損傷を阻止する。図1Dによるこのような詳細な描写は、原則として、本体とねじ込みベースの間のねじ込み要素の対またはねじ込みベースとねじ込みヘッドの間のねじ込み要素の対にも適用され、この場合、後者のケースではウェブの表面とスロットの表面の間の接触も同様に許容される。
製造に関する理由、及びまた再利用に関する理由のために、2つの隣接するねじ込み要素の対(30、48;56、88;30、106)の間のばねウェブとスロットの結合部(26、50;26、105;55、91)の形態の本発明による挿入キットのねじ込み要素の対を備えた全ての構成要素において、確動ロック要素の対は好ましくは、本体が顎の中にねじ込まれる、または顎から回して緩められるとき、ばねウェブとスロットの間に接触が生じることがなく、少なくとも1つのスロット(50;91;105)の、本体の長手方向軸に対して同軸であるスロット縁部(51;89;108)のみが、回転方向において、対応するばねウェブ(26;55)の、本体(10)の長手方向軸に対して同軸であるばねウェブの根元(36;57)と接触するような様式で確動ロックセクション内に配置される。
ここで、2つの隣接するねじ込み要素の対(30、48;56、88;30、106)の間のばねウェブとスロットの結合部(26、50;26、105;55、91)の形態の確動ロック要素の対は好ましくは、本体の長手方向軸に対して同軸であるスロット縁部(51;89;108)が、対応するばねウェブ(26;55)の、本体(10)の長手方向軸に対して同軸であるばねウェブの根元(36;57)と両側で接触するような様式で配置され、この場合2つの接点の間で、ばねウェブとスロットは遊びを有して離間される。
図2に示されるように、図1では底部に示されるその歯根尖側の端部における本体10は、密閉されるように設計され、図1の頂部に位置するその歯冠側の端部に向かって開放する盲孔12を有し、盲孔12の歯根尖側の端部に内側のねじ山14を備える。図2の図面には示されない、ねじ込みベース40またはアバットメント140用の保持用ねじ60を内側のねじ切りにねじ込むことができる。歯冠側の方向で、内側のねじ切り14より大きな内径を有する中空の円筒形の環状凹部16が、本体10の内側のねじ切り14に隣接している。描写される形態では、環状凹部16は、3つの領域18;20;22を有する。よって、図2による環状凹部16は、歯冠側で内側のねじ切り14と隣接するガイドセクション18を備える。歯冠側の方向で、確動ロックセクション20が、環状凹部16のガイドセクション18に隣接しており、確動ロックセクションは、ガイドセクション18より大きな内径を有し、かつ図2による実施形態では、少なくとも断面において、半径方向内向きに向けられた3つのばねウェブ26を備える円錐形の内壁を備えることができる。ばねウェブ26は、それらがさねはぎ結合の様式で、図8に示されるアバットメント140にあるスロット142に一致するように形成され、かつそれらは好ましくは、確動ロックセクション20の軸方向の全長にわたって延在するような寸法を有することができる。ばねウェブ26は、機械操作式の機械処理または電気化学処理によって本体から形成することができる。
図2によると、確動ロックセクション20内では、各ケースにおいて、ねじ込み要素としての内側縁部面30は、好ましくは全ての2つのばねウェブ26の間に設けられ、ねじ込み要素として図3に示されるねじ込みベース40にある形状が相補的な対応する外側縁部面48が、本体10を顎にねじ込む工程において、この内側縁部面と接触することができる。加えて、外側の多角形の面として形成されるねじ込み要素を、外側縁部面の平面(それが半径方向に突出するように形成することもできる)が、対応するウェブの側面38/59において本体を顎にねじ込む際、少なくともねじ込み方向で、スロット縁部51/108を利用してウェブの根元36/57と接触し得るが、ウェブの先端とは接触しないようなやり方で、各ケースにおいてねじ込みベースまたはねじ込み本体上に形成することができ、またこの方法において、それは、ねじ込む際にウェブの先端を損傷する可能性がなく、本体へのトルクの伝達も補助する。そのようなばねウェブの根元とスロット縁部との相互作用/支持/当接は、本発明による挿入キットで使用される各々のねじ込み要素の対において生じるため、半径方向のばねウェブ/スロットが2つのねじ込み要素の対の間に配置される場合、回転方向におけるトルクの伝達を補助する。
機械的及び幾何学的理由のために、例えば本体10上の内側縁部面などの3つのねじ込み要素の使用が有利であるが、ねじ込みベース40を挿入する際、本体10にある確動ロック要素と、ねじ込みベース40にある確動ロック要素を確実に係合させることができる限り、ねじ込みベースの対応する外側縁部面48がねじ込み要素として係合する2つから6つの内側縁部面などのねじ込み要素を設けることも可能である。本発明による実施形態では、内側縁部面の間に、各ケースにおいてばねウェブ26などの突起を適切な数で設けることができ、この場合、力の伝達を向上させる理由により、ばねウェブと内側縁部面は、確動ロックセクションの軸方向の全長にわたって軸方向に延在し、ねじ込みベースの形状が相補的な外側縁部面を介するトルクの伝達を可能にすることができる。
図3に示されるねじ込みベースは、歯冠側の支持カラー54と、これに歯根尖側で隣接し、Oリング(表されていない)などの密閉手段を端部セクション52内に収容するための円周方向のスロット(表されていない)を備えることができる端部セクション52と、確動ロックセクション46と、ガイドセクション44とを備える。確動ロックセクション46内に、各々が外側の多角形の面48の形態の複数のねじ込み要素と、軸方向に延在するスロット50が設けられ、各々が、本体10の確動ロックセクション20におけるねじ込み要素と、ばねウェブ26にその形状、配置及び数にそれぞれ一致している。本体内に配置されたねじ込みベース40において、スロット50は、ばねウェブ26の損傷を回避するために、本体10内のばねウェブ26に対して好ましくは中央で遊びを有して、かつ好ましくは接触しないように配置され、その一方で、本体10にあるねじ込み要素30は、トルク伝達を可能にするために、ねじ込みベース40にあるねじ込み要素48と確動ロック及び/または摩擦式ロック係合状態にある。
その内径が、図2には示されない、[図4の保持用ねじ60]の外径とおおよそ一致する軸方向の長手方向の孔42が備わったねじ込みベース40を本体10に挿入する際、ガイドセクション44が環状凹部16のガイドセクション18に嵌合し、この場合ガイドセクション44の円筒形の側面が、本体10のガイドセクション18の内側の円筒形の側面と接触するようになる。
ねじ込みベースが挿入される際、ねじ込みベース40の端部セクション52は、本体10の端部セクション22の中に配置される。ばねウェブ26はスロット50の中に位置決めされ、支持カラー54は、前方縁部28に接触することができる。こうしてねじ込みベース40は、密閉式にかつねじ込み要素の対[30;48]を介して本体10に対して確動ロック作用によって取り付けられる。
ねじ込みベース40の中を通り抜け、本体10の内側のねじ切り14にねじ込むことができる、図4に示される保持用ねじ60を利用して、ねじ込みベースを回転式に固定されるようにして本体10に結合させることができる。例えばアバットメント140を挿入すべきときなど、本体10からのねじ込みベース40の取り外しを容易にするために、ねじ込みベース40の中を通り抜ける孔42の中に内側のねじ切りを設け、保持用ねじを取り外した後、その中に、外側のねじ切りを備えた印象ポスト(表されていない)をねじ込むことができ、この外側のねじ切りは、本体の内側のねじ切り14に押されないようにその歯根尖側の端部を利用して補強することが可能である。印象ポストをねじ込む際、ねじ込みベース40をこの場合、本体10から歯冠側に持ち上げて取り外すことができる。
支持カラー54上の歯冠側の端部セクションにおいて、ねじ込みベース40は、内側のねじ込み要素56を備え、これは内側の多角形面56として設計することができ、かつねじ込みヘッド80上の確動ロックセクション86内の外側の多角形の面88と共に確動ロック結合部を形成することができる。この方法において、保持用シャフト110及びねじ込みヘッド80を介してのアングルピースからねじ込みベース40への及び本体10へのトルクの伝達が行われ、挿入キットを顎にねじ込むことを可能にすることができる。ここでもまた、機械的及び構造上の理由のために、ねじ込みベース40上の3つの内側縁部面56が有利であるが、ねじ込みベース40とねじ込みヘッド80にあるねじ込み要素[56;88]を確実に係合させることができる限り、ねじ込みヘッド80の形状が相補的な対応する外側縁部面88がねじ込み要素として、そこに係合する2つから6つの内側縁部面を設けることもできる。
図4に示されるように、保持用ねじ60は、歯根尖側に配置されたねじ切り62と、中央セクションと、ねじヘッド66とを備え、このねじヘッドは、円錐形のカラー64を備えた歯根尖側の下部セクション68と、歯冠側の上部セクション70とを有する。下部セクション68は、上部セクション70と比べて大きな半径方向の直径を有しており、かつ保持用ねじ60をねじ込む際、それは円錐形のカラー64を利用してねじ込みベース40を円錐形の部分58を介して本体10に当接するように押し当てる。上部セクション70とねじ込みベース40の間で、ねじ込みヘッド66とねじ込みベースの間に半径方向に円筒形のスロットをこうして形成することができ、その中にねじ込みヘッド80の管状の円筒形のセクション84が嵌合することができ、これにより、ねじ込みヘッド80をねじ込みベース40内にガイドすることを可能にする。ねじ込みヘッドの管状の円筒形のセクション84内にロック要素を設けることができ、これは、ねじ込みベース40及び/または保持用ねじ60のねじ込みヘッド66にある概ね対応するロック要素と共に、もはや保持用シャフト110または第2の保持用ねじのない、ねじ込みベース40へのねじ込みヘッドの取り付け作業を可能にする。ねじ込みヘッド66内に内側の六角形の部分(多角形のソケット)が設けられ、これには補助的に内側のねじ切りが備わっている。六角形のソケットレンチを利用して、ねじ込みベース40の取り外し及びアバットメント140の本体の環状凹部16への挿入を可能にするために、保持用ねじ60を本体10から回して緩めることができる。保持用シャフト110または第2の保持用ねじの外側のねじ切り112を、ねじ込みヘッド66の内側の六角形の部分にある内側のねじ切りにねじ込むことで、ねじ込みヘッド80をねじ込みベース40上に固定させることができる。
図5によると、歯根尖側の端部において、ねじ込みヘッド80は前面90を備え、これは、この前面上に設置位置において、ねじ込みベース40の支持カラー54と接触している。この設置位置において、管状の円筒形のセクション84が、ねじ込みヘッド66と、ねじ込みベース40の歯冠側の支持カラー54の間に係合し、確動ロックセクション86内の外側の多角形の面88として形成されたねじ込み要素が、ねじ込みベース40上の内側の多角形の面56として形成されたねじ込み要素と共に確動ロック/摩擦式ロック結合部を形成する。こうして、保持用シャフト110及びねじ込みヘッド80上の六角形などの多角形92を介して、アングルピースからねじ込みベース40へ、及びこれにより本体10へのトルクの伝達を行うことができる。ここで多角形92は、ねじ込み工具(図面には表されない)上に設けられた内側の多角形によって、ソケットレンチソケット方式で包囲され、これにより工具からねじ込みヘッド80への力の伝達を可能にすることができる。
機械的及び幾何学的理由のために、ねじ込みヘッド80からねじ込みベース40に力を伝達する際、3つのねじ込み要素の対(56;88)の使用が有利であるが、2つから6つのねじ込み要素の対を設けることもでき、この場合、各ケースにおいて、ねじ込みヘッド80の対応する外側縁部面88がねじ込み要素としてねじ込みベースの内側の多角形の面56に係合する。多角形の結合部の代わりに、例えばピン/同軸の突起を一方の構成要素に形成し、対応する凹部を他方の構成要素に形成することによって、原理としては他の確動ロック結合部を設けることもできる。
図6は、上面図において、歯根尖側のねじ切りセクション112と、保持用シャフト110の中間セクションにあるカラーフランジ114と、アングルピース用の配置場所116と、工具配置場所118とを備えた保持用シャフト110を示す。例えば、保持用シャフト110は、保持用シャフト110の中央セクション内に設けられ、かつねじ込みヘッド80の端部セクションと接触するカラーフランジ114を利用して、ねじ込みヘッド80が摩擦式ロック及び/または確動ロックによってねじ込みベース40に当接して保持される、または一体式のねじ込み本体98が本体10に当接して保持され、確動ロック及び/または摩擦式ロック結合部が、前面90及び支持カラー54の領域内のねじ込みヘッド80とねじ込みベース40によって、または一体式のねじ込み本体98と本体10によって形成されるような様式で設計することができる。
図1Aに示されるように、保持用シャフト110はツーピース型の形態で形成することもでき、この場合、下部セクションは、第2の保持用ねじ94の形態で設計することができ、これは保持用ねじ60にねじ込まれる際、ねじ込みヘッド80をカラーフランジ114によってねじ込みベースに当接するように当てる。
図7は、ねじ切り122と、これを利用して、閉鎖ねじ120を保持用ねじ60の内側の六角形72にあるねじ切りにねじ込むことができる六角形スパナを配置するための内側の六角形124と、を備えた閉鎖ねじ120を示している。インプラント専門医が2回の治療法を利用するつもりであるならば、この閉鎖ねじを利用してねじ込みベース40を閉鎖することができ、形成組織が本体を覆うように成長する。
よって特定の設計において、本発明による挿入キットは、本体10と、その中に保持用ねじ60が取り付けられたねじ込みベース40と、ねじ込みベース上に着座するねじ込みヘッド80と、保持用シャフト110とを含み、この保持用シャフトは、ねじ込みベース40内で保持用ねじ60の中に直接または第2の保持用ねじを介して取り付けられる。
図8の一例に示されるアバットメント140は、固定式の義歯のための締め具用の締結ヘッド152(示されていない)を介して使用される。締結ヘッド152は、ここでは、顎の中の植え込み位置に実在する個々の空間状況に適合させることができ、円錐形に、傾斜させて及び/または凸状に成形することができる。使用位置において、本体10の前方縁部28に置くことができる密閉フランジ150の真下で、アバットメント140は、歯根尖の方向に、例えばOリング(表されていない)などの密閉手段を端部セクション148に収容するための円周方向のスロット(表されていない)を備える端部セクション148と、それに対して歯根尖側の確動ロックセクション146と、ガイドセクション144とを備える。確動ロックセクション146内に、いくつかの軸方向に延在するスロット142が設けられ、これは本体10の確動ロックセクション20内のばねウェブ26に対して、形状及び配置、必須ではないが数が一致している。挿入された状態で、スロット142は、ばねウェブ26と係合され、本体10上のねじ込み要素30はここでもやはりアバットメント140に接触しないが、好ましくはアバットメント140上に載せることができる。少なくともスロット縁部143は、本体10上のばねウェブ26のウェブの根元36の上にねじ込み方向に支持されることが好ましい。このようにして、回転運動が原因でばねウェブが剪断されないことが確実に達成される。本体とアバットメントとの結合部の詳細が図9Bに示される。
軸方向に長手方向の孔が備わっており、その内径が図2に示されない〔図4における60〕保持ねじの外径におおよそ一致するアバットメント140を本体10に挿入する際、ガイドセクション144は、本体10の環状凹部16のガイドセクション18に嵌合し、この場合、ガイドセクション144の円筒形の側面が、本体10のガイドセクション18の内側の円筒形の側面と接触するようになる。
アバットメント140の端部セクション148は、本体10の端部セクション22内に締まり嵌めによって配置することができる。ばねウェブ26は、スロット142に嵌合し、密閉フランジ150は、前方縁部28と接触するようになる。こうしてアバットメント140は、密閉式にかつ確動ロックによって回転式に固定されるようにして本体10に取り付けられる。
保持用ねじ60に相当し、かつ本体10の内側のねじ切り14にねじ込むことができる、アバットメント140の中を通過する保持用ねじを利用して、アバットメント140を回転式に固定されるようにして本体10に結合させることができる。本体10からのアバットメント140の取り外しを容易にするために、アバットメントの中を通過する孔の中に、図8に表されない内側のねじ切りを設けることができ、保持用ねじを取り外した後、その中に外側のねじ切りを備えた印象ポスト(表されていない)をねじ込むことができ、この外側のねじ切りは、その歯根尖側の端部によって本体の内側のねじ切り14上に支持される。印象ポストをねじ込む際、アバットメント140をこの場合、歯冠方向に持ち上げて本体10から出して取り外すことができる。
図1に示される本発明による挿入キットの中であり、アバットメント140が本体に挿入され、保持用ねじ154によって取り付けられた状態であり、上面図ならびに面A−Aに沿った上面図における軸方向の長手方向の断面における、図9Aに示される本体10の実施形態の例を、右側の上面図に示される面B−Bにおける図9Bによる拡大された断面図、ならびに図9Bにおける詳細な図でさらに説明する。
そこに示されるように、本体(10)の確動ロックセクション(20)と、アバットメント(140)の確動ロックセクション(146)は、2つから6つの互いに形状が相補的な確動ロック要素の対(26;142)を、本体(10)にある、本体の長手方向軸に対して同軸で半径方向内向きに向けられたばねウェブ(26)の形態と、アバットメント(140)にあるスロット面(141)及び2つのスロット縁部(143)を備えた対応するスロット(142)の形態で、さねはぎ結合の様式で備えており、この場合、本体(10)の確動ロックセクション(20)と、アバットメント(140)の確動ロックセクション(146)は、2つから6つの互いに形状が相補的な内側の縁部と外側の縁部の対を、本体(10)にある内側縁部面と、アバットメント(140)にある対応する外側縁部面の形態で備え、これらは、本体(10)とアバットメント(140)における確動ロック要素と好ましくは交互になるように周辺部分にそれぞれ形成される。ここで本体(10)にある内側縁部面(30)と、アバットメント(140)にある対応する外側縁部面(145)は、アバットメント(140)を本体(10)に挿入する際、少なくとも部分的に接触することになる。
さらにここで、詳細には、本体の長手方向軸に対して同軸であるスロット(142)の各々のスロット縁部(143)が、対応するばねウェブ(26)の、本体の長手方向軸に対して同軸であるばねウェブの根元(36)に接触することができる。
本体(10)にある各々のばねウェブ(26)のウェブの側面(38)と、アバットメント(140)にあるスロット(142)のスロット面(141)が、アバットメント(140)を本体(10)に挿入する際、少なくとも部分的に接触することになる。
よって本発明は、ガイドセクション(144)と、確動ロックセクション(146)と、端部セクション(148)と、保持用ねじを収容するための孔と、義歯のための締結ヘッド(152)とを有する、クレーム14〜16のいずれか一項による、固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用のアバットメント(140)であって、
アバットメント(140)の確動ロックセクション(146)内に、アバットメントの長手方向軸に対して同軸である2つから6つ、詳細には3つのスロット(142)が配置され、これらはスロット面(141)と、スロット縁部(143)とを有し、本体(10)にあるばねウェブ(26)と共に、さねはぎ結合を形成するように設計されており、
アバットメント(140)の確動ロックセクション(146)内に、2つから6つ、詳細には3つの外側縁部面(145)が配置され、これらは本体(10)にある内側縁部面(30)と共に内側縁部と外側縁部の対を形成するように設計されており、かつ各ケースにおいてアバットメント(140)にあるスロット(142)と好ましくは交互になるように円周方向に形成され、
アバットメントの長手方向軸に対して同軸である各々のスロット縁部(143)は、使用位置においてスロット縁部(143)が、対応するばねウェブ(26)の、本体(10)の長手方向軸に対して同軸であるばねウェブの根元(36)と接触するように設計されており、
アバットメント(140)をベース本体(10)に挿入する際、アバットメント(140)にあるスロット面(141)と、本体(10)にある対応するウェブの側面(38)が少なくとも部分的に接触するアバットメント(140)、ならびに
顎骨に取り入れた孔に挿入することができ、確動ロック要素セクション(20)を含む環状凹部(16)と、該環状凹部(16)に対して同軸に配置された孔(12)とを備え、保持用ねじを取り付けるためのねじ切り(14)を歯根尖側に備える、それに対応する概ね円筒形の本体(10)に関する。
10 本体
12 孔
14 内側のねじ切り
16 環状凹部
18 ガイドセクション
20 確動ロックセクション
22 端部セクション
26 ウェブ
28 前方縁部
30 ねじ込み要素/内側の多角形の面
32 壁
34 チップ縦溝
36 ウェブの根元
38 ウェブの側面
40 ねじ込みベース
42 内側のねじ切り部分を備えた孔
44 ガイドセクション
46 確動ロックセクション
48 ねじ込み要素/外側の多角形の面
50 スロット
51 スロット縁部
52 端部セクション
54 支持カラー
55 ばねウェブ
56 ねじ込み要素/内側の多角形の面
57 ばねウェブの根元
58 円錐形の部分(内側)
59 ばねウェブの側面
60 保持用ねじ
62 外側のねじ切り
64 円錐形のカラー
66 ねじ込みヘッド
68 下部セクション
70 上部端部セクション
72 内側のねじ山を備えた内側の六角形
80 ねじ込みヘッド
82 孔
84 ガイドセクション
86 確動ロックセクション
88 ねじ込み要素/外側の多角形の面
89 スロット縁部
90 前面
91 スロット
92 例えば六角形などの外側の多角形
94 第2の保持用ねじ
96 環状スロット
97 スキャンボディマーキング
98 ねじ込み本体
100 歯根尖側のガイドセクション
102 確動ロックセクション
104 歯冠側の端部セクション
105 スロット
106 ねじ込み要素/外側の多角形の面
107 ばねウェブの根元
108 スロット縁部
109 指標マーキング
110 保持用シャフト
112 外側のねじ切り
114 カラーフランジ
116 アングルピースの配置場所
118 配置場所
120 閉鎖ねじ
122 ねじ切り
124 内側の六角形
140 アバットメント
141 スロット面
142 スロット
143 スロット縁部
144 ガイドセクション
145 外側の六角形の面
146 確動ロックセクション
148 端部セクション
150 密閉フランジ
152 締結ヘッド
154 保持用ねじ

Claims (19)

  1. − 顎骨に取り入れた孔の中に挿入することができ、確動ロックセクション(20)を備える環状凹部(16)と、前記環状凹部(16)に対して同軸になるように配置された孔(12)とを備え、保持用ねじを取り付けるためのねじ切り(14)を歯根尖側に備える概ね円筒形の本体(10)と、
    − 前記本体(10)の前記環状凹部(16)に挿入することができ、確動ロックセクション(46)を備えるねじ込みベース(40)であって、保持用ねじ(60)を収容するために、前記環状凹部(16)に対して同軸になるように前記ねじ込みベース(40)内を貫通する孔(42)を備える、前記ねじ込みベース(40)と、
    − 歯根尖側の外側のねじ切り(62)と、歯冠側のねじヘッド(66)とを備え、前記ねじ込みベースの前記孔(42)の中に挿入され、前記本体(10)の前記ねじ切り(14)にねじ込むことができる保持用ねじ(60)と、
    − 前記ねじ込みベース(40)と係合させることができ、前記環状凹部(16)に対して同軸になるように配置された孔(82)と、その前記歯冠側の端部において、好ましくは外側の多角形(92)の形態で、ねじ込み工具用の突起を備えるねじ込みヘッド(80)と、
    − 前記ねじ込みヘッド(80)の前記孔(82)に挿入することができ、一端で前記保持用ねじ(60)に固定することができ、他端には歯科用アングルピースのための突起を備える保持用シャフト(110)と、を備え、
    前記本体(10)の前記確動ロックセクション(20)と、前記ねじ込みベース(40)の前記確動ロックセクション(46)が、前記ねじ込みベース(40)を前記本体(10)に挿入する際、互いに係合するようにされる互いに相補的なねじ込み要素(30;48)を備え、
    前記ねじ込みベース(40)と、前記本体(10)が、前記互いに相補的なねじ込み要素の係合位置において、互いに対して回転式に固定されるようにして取り付けられ、
    前記本体(10)及び前記ねじ込みベース(40)にある前記互いに相補的なねじ込み要素が、内側縁部と外側縁部の対、ピンと凹部の対及びモールス・テーパとモールス・コーンの対から選択された、それぞれ相補的なねじ込み要素の対として設計される、固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  2. − 顎骨に取り入れた孔の中に挿入することができ、確動ロックセクション(20)を備える環状凹部(16)と、前記環状凹部(16)に対して同軸になるように配置された孔(12)とを備え、保持用ねじを取り付けるためのねじ切り(14)を歯根尖側に備える概ね円筒形の本体(10)と、
    − 前記本体(10)の前記環状凹部(16)に挿入することができ、保持用ねじ(60)を収容するために、前記環状凹部(16)に対して同軸になるようにねじ込みベース(40)内を貫通する孔(42)を備える、前記ねじ込みベース(40)と、
    − 歯根尖側の外側のねじ切り(62)と、歯冠側のねじヘッド(66)とを備え、前記ねじ込みベース(40)の前記孔(42)の中に挿入され、前記本体(10)の前記ねじ切り(14)にねじ込むことができる保持用ねじ(60)と、
    −前記ねじ込みベース(40)と係合させることができ、前記環状凹部(16)に対して同軸になるように配置された孔(82)と、その前記歯冠側の端部において、好ましくは外側の多角形(92)の形態で、ねじ込み工具用の配置場所を備えるねじ込みヘッド(80)であって、前記ねじ込みベース(40)と、ねじ込みヘッド(80)が一体式のねじ込み本体(98)として設計される、前記ねじ込みヘッド(80)と、
    − 前記ねじ込みヘッド(80)の前記孔(82)に挿入することができ、一端で前記保持用ねじ(60)に固定することができ、他端には歯科用アングルピースのための配置場所を備える保持用シャフト(100)と、を備え、
    前記本体(10)の前記確動ロックセクション(20)と、前記ねじ込み本体(98)の前記確動ロックセクション(102)が、前記ねじ込み本体(98)を前記本体(10)に挿入する際、互いに係合するようにされる互いに相補的なねじ込み要素(30;106)を備え、
    前記ねじ込みベース(40)と、前記本体(10)が、前記互いに相補的なねじ込み要素の係合位置において、互いに対して回転式に固定されるようにして取り付けられ、
    前記本体(10)及び前記ねじ込み本体(98)にある前記互いに相補的なねじ込み要素が、内側縁部と外側縁部の対、ピンと凹部の対及びモールス・テーパとモールス・コーンの対から選択された、それぞれ相補的なねじ込み要素の対として設計される、固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  3. 前記本体(10)の前記環状凹部(16)が、歯根尖側のガイドセクション(18)と、前記歯根尖側のガイドセクション(18)に対して歯冠側に配置された確動ロックセクション(20)と、前記確動ロックセクション(20)に対して歯冠側に配置された歯冠側の端部セクション(22)とを含み、
    前記ねじ込みベース(40)/前記ねじ込み本体(98)が、歯根尖側のガイドセクション(44/100)と、確動ロックセクション(46/102)と、歯冠側の端部セクション(52/104)とを含み、これらが前記本体の前記対応するセクションに一致する、請求項1または2に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  4. 前記歯冠側の端部において、前記ねじ込みベース(40)が、ねじ込み要素(56)を備えた確動ロックセクションを備え、これは前記ねじ込みヘッド(80)のねじ込み要素(88)と一緒に係合するようにさせることができ、
    前記ねじ込みベース(40)及び前記ねじ込みヘッド(80)は、前記互いに相補的なねじ込み要素の係合位置において回転式に固定されるようにして取り付けられ、
    前記ねじ込みベース(40)及び前記ねじ込みヘッド(80)にある前記互いに相補的なねじ込み要素が、内側縁部と外側縁部の対、ピンと凹部の対及びモールス・テーパとモールス・コーンの対から選択された、それぞれ相補的なねじ込み要素の対として設計される、請求項1または3のいずれかに記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  5. 前記保持用ねじ(60)の前記ねじヘッド(66)が、内側の多角形と、好ましくは前記内側の多角形の中に配置された内側のねじ切り(72)とを備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  6. 前記保持用ねじ(60)の前記ねじヘッド(66)が、使用位置において前記ねじ込みベース(40)に埋め込められる、請求項1から6のいずれか一項に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  7. 前記保持用ねじ(60)と前記保持用シャフト(110)が一体式に形成される、請求項1から4のいずれか一項に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  8. 前記保持用シャフト(110)がツーピースとして形成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  9. 前記保持用シャフト(110)が、使用位置において、前記保持用シャフト(110)が、本体(10)と、ねじ込みベース(40)と、ねじ込みベース(80)を、または本体(10)とねじ込み本体(98)を係合状態に保持する、請求項1から8のいずれか一項に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  10. 本体(10)及びねじ込みベース(40)にある前記互いに相補的なねじ込み要素(30;48)と、ねじ込みベース(40)及びねじ込みヘッド(80)にある前記互いに相補的なねじ込み要素(56;88)と、本体(10)及びねじ込み本体(98)にある互いに相補的なねじ込み要素(30;106)が、好ましくは円周方向に均等に離間されて配置される、内側縁部と外側縁部の対、ピンと凹部の対、及びモールス・テーパとモールス・コーンの対から選択されたそれぞれ2つから6つの形状が相補的なねじ込み要素の対(30、48;56、88;30、106)として形成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  11. 内側縁部と外側縁部の対、ピンと凹部の対及びモールス・テーパとモールス・コーンの対から選択され、かつ円周方向に隣接して配置された、2つの形状が相補的なねじ込み要素の対(30、48;56、88;30、106)の間に少なくとも、確動ロック要素の対が、ばねウェブとスロットの結合部(26、50;26、105;55、91)の形態で配置され、
    少なくとも1つのスロット(50;91;105)の、前記本体の長手方向軸に対して同軸である少なくとも前記スロット縁部(51;89;108)が、少なくともねじ込み方向で、前記対応するばねウェブ(26;55)の、前記本体(10)の長手方向軸に対して同軸である前記同軸のばねウェブの根元(36;57)と接触する、請求項10に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  12. 各ケースにおいて、2つの隣接するねじ込み要素の対(30、48;56、88;30、106)の間に、確動ロック要素の対がばねウェブとスロットの結合部(26、50;26、105;55、91)の形態で配置される、請求項11に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  13. ばねウェブとスロットの結合部(26、50;26、105;55、91)の形態の前記確動ロック要素の対が、前記本体を顎にねじ込むまたは顎から回して緩める際、前記ばねウェブとスロットの間に接触が生じることがなく、少なくとも1つのスロット(50;91;105)の、前記本体の前記長手方向軸に対して同軸である前記スロット縁部(51;89;108)のみが、回転方向において、前記対応するばねウェブ(26;55)の、前記本体(10)の前記長手方向軸に対して同軸である前記ばねウェブの根元(36;57)と接触するやり方で、2つの隣接するねじ込み要素の対(30、48;56、88;30、106)の間に配置される、請求項11または12に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  14. ばねウェブとスロットの結合部(26、50;26、105;55、91)の形態の前記確動ロック要素の対が、前記本体の前記長手方向軸に対して同軸である前記スロット縁部(51;89;108)が、前記対応するばねウェブ(26;55)の、前記本体(10)の前記長手方向軸に対して同軸である前記ばねウェブの根元(36;57)と接触するやり方で、2つの隣接するねじ込み要素の対(30、48;56、88;30、106)の間に配置され、前記2つの接点の間で、ばねウェブとスロットが遊びを有するように離間される、請求項11または12に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  15. 本体(10)、ねじ込みベース(40)、ねじ込みヘッド(80)またはねじ込み本体(98)の少なくとも1つの外側に、少なくとも1つのねじ込み要素の位置及び/または少なくとも1つの確動ロック要素の対の位置を示す、少なくとも1つの指標マーキング(109)が在る、及び/または、ねじ込みヘッドまたはねじ込み本体の外側に少なくとも1つのスキャンボディマーキング(97)が在る、先行請求項のいずれか一項に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  16. − 概ね円筒形の本体(10)であって、顎骨に取り入れた孔の中に挿入することができ、環状凹部(16)と、確動ロックセクション(20)と、その歯冠側の端部に向かって開放され、前記環状凹部(16)に対して同軸になるように配置された孔(12)とを備え、保持用ねじを取り付けるためのねじ切り(14)を前記本体の歯根尖側の端部に備え、前記環状凹部(16)が、ガイドセクション(18)と、前記ガイドセクション(18)に歯冠側で隣接する確動ロックセクション(20)と、前記確動ロックセクション(20)に歯冠側で隣接する端部セクション(22)と、を含む、前記本体(10)と、
    − 前記本体の前記凹部(16)に挿入することができ、ガイドセクション(144)と、確動ロックセクション(146)と、端部セクション(148)と、前記保持用ねじを収容するための孔と、歯を交換するための締結ヘッド(152)と、を備えるアバットメント(140)と、
    − 前記アバットメント(140)及び前記本体(10)の孔に挿入され、この孔の中を通過することができる保持用ねじ(154)と、を備え、
    前記本体(10)の前記確動ロックセクション(20)と、前記アバットメント(140)の前記確動ロックセクション(146)が、2つから6つの相互に形状が相補的な確動ロック要素の対(26;142)を、前記本体(10)上で、前記本体の長手方向軸に対して同軸である半径方向内向きに向けられたばねウェブ(26)と、前記アバットメント(140)にあるスロット面(141)と2つのスロット縁部(143)を備えた対応するスロット(142)の形態で、さねはぎ結合の様式で備えており、
    前記本体(10)の前記確動ロックセクション(20)と、前記アバットメント(140)の前記確動ロックセクション(146)が、前記本体(10)にある内側縁部面の形態と、前記アバットメント(140)にある対応する外側縁部面の形態で、2つから6つの互いに形状が相補的な内側縁部面と外側縁部面の対を備え、これらは各ケースにおいて、本体(10)とアバットメント(140)内の前記確動ロック要素と好ましくは交互になるように周辺部に設計され、
    前記アバットメント(140)を前記本体(10)に挿入する際、前記本体(10)にある前記内側縁部面(30)と、前記アバットメント(140)にある対応する外側縁部面(145)が少なくとも部分的に接触する、固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  17. 前記スロット(142)の、前記本体の前記長手方向軸に対して同軸である各々のスロット縁部(143)が、前記対応するばねウェブ(26)の、前記本体の前記長手方向軸に対して同軸であるばね縁部の根元(36)と接触する、請求項16に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  18. 前記アバットメント(140)を前記本体(10)に挿入する際、前記本体(10)にある各々のばねウェブ(26)のウェブ側面(38)と、前記アバットメント(140)にある前記スロット(142)の前記スロット面(141)が、少なくとも部分的に接触する、請求項16または17の記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用の挿入キット。
  19. ガイドセクション(144)と、確動ロックセクション(146)と、端部セクション(148)と、前記保持用ねじを収容するための孔と、歯を交換するための締結ヘッド(152)とを備える、請求項16〜18のいずれか一項に記載の固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用のアバットメント(140)であって、
    − 前記アバットメント(140)の前記確動ロックセクション(146)内に、前記アバットメントの長手方向軸に対して同軸である、2つから6つ、詳細には3つのスロット(142)が配置され、これらはスロット面(141)と、スロット縁部(143)とを有し、前記本体(10)にあるばねウェブ(26)と共にさねはぎ結合を形成するように設計されており、
    − 前記アバットメント(140)の前記確動ロックセクション(146)内に、2つから6つ、詳細には3つの外側縁部面(145)が配置され、これらは前記本体(10)にある内側縁部面(30)と共に内側縁部と外側縁部の対を形成するように設計されており、かつ各ケースにおいて前記アバットメント(140)にある前記スロット(142)と好ましくは交互になるように円周方向に形成され、
    − 前記アバットメントの前記長手方向軸に対して同軸である各々のスロット縁部(143)が、使用位置において前記スロット縁部(143)が、前記対応するばねウェブ(26)の、前記本体(10)の前記長手方向軸に対して同軸であるばねウェブの根元(36)と接触するように設計され、
    − 前記アバットメント(140)を前記ベース本体(10)に挿入する際、前記アバットメント(140)にある前記スロット面(141)と、前記本体(10)にある前記対応するウェブの側面(38)が少なくとも部分的に接触する、前記固定式の義歯のための骨内単独歯インプラント用のアバットメント。
JP2017559800A 2015-05-21 2016-05-20 骨内単独歯インプラント用の挿入キット Pending JP2018515254A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102015108098.2 2015-05-21
DE102015108098 2015-05-21
EP15172612.2A EP3095409A1 (de) 2015-05-21 2015-06-17 Insertionsset für ein enossales einzelzahnimplantat
EP15172612.2 2015-06-17
PCT/EP2016/061503 WO2016185045A1 (de) 2015-05-21 2016-05-20 Insertionsset für ein enossales einzelzahnimplantat

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018515254A true JP2018515254A (ja) 2018-06-14

Family

ID=53442596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017559800A Pending JP2018515254A (ja) 2015-05-21 2016-05-20 骨内単独歯インプラント用の挿入キット

Country Status (12)

Country Link
US (1) US20180132977A1 (ja)
EP (3) EP3095409A1 (ja)
JP (1) JP2018515254A (ja)
KR (1) KR20180011103A (ja)
CN (1) CN107820413B (ja)
AU (1) AU2016265461A1 (ja)
BR (1) BR112017024672B8 (ja)
CA (1) CA2985708A1 (ja)
DE (1) DE102016109374A1 (ja)
ES (1) ES2791339T3 (ja)
WO (1) WO2016185045A1 (ja)
ZA (1) ZA201707703B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020054475A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 株式会社ジーシー 人工歯根埋入ドライバ、ドライバ付き人工歯根

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017007341A1 (de) * 2017-01-13 2018-07-19 Champions-Implants Gmbh Anordnung, umfassend einen Implantatkörper und einen Gingivaformer
US20220047360A1 (en) * 2018-09-10 2022-02-17 Myung Heon Ha Implant structure
DE102020209688A1 (de) * 2020-07-31 2022-02-03 Frank Zastrow Implantationssystem und Aufbauelement für ein Implantationssystem
BR102020020599A2 (pt) 2020-10-07 2022-04-19 Jjgc Indústria E Comércio De Materiais Dentários S.A. Componente protético multifuncional para fluxo convencional ou digital de instalação de prótese dentária sobre implante

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2199626B (en) 1987-01-08 1991-09-04 Core Vent Corp Screw-type dental implant anchor
DE3917690A1 (de) 1989-05-31 1990-12-13 Kirsch Axel Enossales einzelzahnimplantat sowie konterwerkzeug zur verwendung bei einem derartigen implantat
US5030095A (en) * 1989-08-16 1991-07-09 Niznick Gerald A Angled abutment for endosseous implants
DE4127839A1 (de) 1990-09-01 1992-03-19 Gerold Klaus Vorrichtung zum befestigen von zahnersatz an einem implantat
DE19509762A1 (de) 1995-03-17 1996-09-26 Imz Fertigung Vertrieb Enossales Einzelzahnimplantat mit Distanzhülse
DE19534979C1 (de) 1995-09-20 1997-01-09 Imz Fertigung Vertrieb Enossales Einzelzahnimplantat mit Verdrehsicherung
ATE250898T1 (de) * 1997-05-24 2003-10-15 Franz Dr H C Sutter Dentalimplantat sowie vorrichtung mit einem dentalimplantat
EP1728486A1 (en) * 2005-06-03 2006-12-06 Straumann Holding AG Coupling for a multi-part dental implant system
US20070059666A1 (en) * 2005-09-15 2007-03-15 Albert Zickman Dental implant system
FR2909540B1 (fr) * 2006-12-07 2009-07-24 Robert Fromental Implant favorisant le maintien osseux autour du col implantaire.
US20090111072A1 (en) * 2007-10-30 2009-04-30 Alan Lombardo Dental implant and abutment mating system
EP2347729A1 (de) * 2010-01-21 2011-07-27 Camlog Biotechnologies AG Zahnimplantat, Abutment für ein Zahnimplantat und Kombination davon sowie ein Implantations-Set
DE202012103424U1 (de) * 2011-12-09 2013-03-11 Epiphanostics GmbH Enossales Einzelzahnimplantat
JP2015525602A (ja) * 2012-06-29 2015-09-07 デントーズ カンパニー リミテッドDentoz Co.,Ltd. 歯科用インプラント
PT2829250T (pt) * 2013-07-26 2020-08-20 Sic Invent Ag Implante dentário, pilar, sistema de implante e conjunto de implantação
DE102014118723A1 (de) * 2013-12-17 2015-06-18 Epiphanostics GmbH Enossales Einzelzahnimplantat

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020054475A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 株式会社ジーシー 人工歯根埋入ドライバ、ドライバ付き人工歯根
JP7191621B2 (ja) 2018-09-28 2022-12-19 株式会社ジーシー 人工歯根埋入ドライバ、ドライバ付き人工歯根

Also Published As

Publication number Publication date
CN107820413A (zh) 2018-03-20
US20180132977A1 (en) 2018-05-17
EP3685795A1 (de) 2020-07-29
EP3297569A1 (de) 2018-03-28
WO2016185045A1 (de) 2016-11-24
EP3095409A1 (de) 2016-11-23
AU2016265461A1 (en) 2017-12-14
DE102016109374A1 (de) 2016-11-24
BR112017024672B8 (pt) 2022-07-05
CN107820413B (zh) 2021-08-10
KR20180011103A (ko) 2018-01-31
EP3685795B1 (de) 2024-02-07
WO2016185045A9 (de) 2017-02-02
CA2985708A1 (en) 2016-11-24
EP3297569B1 (de) 2020-03-18
ES2791339T3 (es) 2020-11-03
BR112017024672B1 (pt) 2020-12-15
ZA201707703B (en) 2018-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200345464A1 (en) Secondary part, set, dental implant, gingiva former, impression part, dental implant system, and method for producing an implant
JP2018515254A (ja) 骨内単独歯インプラント用の挿入キット
KR101966509B1 (ko) 치과용 임플란트, 치과용 임플란트의 지대치 및 이들의 조합, 그리고 임플란트 시술 세트
EP3244825B1 (en) Dental assembly and process of making thereof
AU2001263841B2 (en) Implant
AU2008223902B2 (en) Dental implant, abutment structure and method for implanting a dental implant
KR101735413B1 (ko) 골내 단일 치아 임플란트
JP6566955B2 (ja) エノスザールな単一義歯移植
US20120122056A1 (en) Dental implant
KR20140067028A (ko) 치과용 부품 및 치과용 임플란트
JP2010172703A (ja) 歯科インプラントのためのインプレッションポスト
EP3071141B1 (en) Dental implant
EP3925567B1 (en) Surgical drill
KR101387574B1 (ko) 임플란트용 픽스쳐 식립 장치
JP2006075427A (ja) スクリュー型インプラント用フィクスチャー
KR20150128894A (ko) 치아 임플란트
EP3372190B1 (en) Unit comprising a dental implant and prosthetic components, including a transepithelial sleeve with an anti-rotational upper connection
KR20180019264A (ko) 치과용 임플란트
NZ704289B2 (en) Secondary part, set, dental implant, gingiva former, impression part, dental implant system, and method for producing an implant
TW201334761A (zh) Ankylo附件複合體

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180329

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201021