JP2018514632A - 押出コーティングのための樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

例えば、フィルム層の形成に使用することができるポリエチレン系組成物が提供される。一態様では、組成物は、(a)0.900〜0.915g/cm3の密度及び5.0〜25g/10分のメルトインデックス(I2)を有する第1の線状低密度ポリエチレンであって、前記線状低密度ポリエチレンは、(i)20〜40重量%の第2の線状低密度ポリエチレンであって、前記第2の線状低密度ポリエチレンは、密度が0.870〜0.895g/cm3であり、メルトインデックス(I2)が2.0〜6.0g/10分である均一分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマーである第2の線状低密度ポリエチレン、及び(ii)60〜80重量%の第3の線状低密度ポリエチレンであって、前記第3の線状低密度ポリエチレンの密度は、前記第2の線状低密度ポリエチレンの密度よりも少なくとも0.02g/cm3高く、前記第3の線状低密度ポリエチレンのメルトインデックス(I2)は、前記第2の線状低密度ポリエチレンの前記メルトインデックス(I2)の少なくとも2倍である第3の線状低密度ポリエチレン、の少なくとも2つの成分のブレンドである第1の線状低密度ポリエチレン、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は概して、樹脂組成物及びいくつかの態様では、高いホットタック性能を提供する押出コーティングのための樹脂組成物に関する。
序論
フリーラジカル開始剤を用いたエチレンの高圧重合によって製造された低密度ポリエチレン(LDPE)ならびに均一または不均一線状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びエチレンの共重合により製造した超低密度ポリエチレン(ULDPE)及び低圧から中圧でのメタロセンまたはチーグラー配位(遷移金属)触媒によるα−オレフィンは、例えば、板紙、紙、及び/またはポリマー基材のような押出コーティング基材に、使い捨ておむつ及び食品包装のような用途のための押出キャストフィルムを調製するために、ならびにワイヤ及びケーブルジャケットのような押出形材を調製するために使用され得ることが知られている。しかしながら、LDPEは一般に、優れた押出加工性及び高い押出減量率を示すが、LDPE押出組成物は典型的に、多くの用途に対して十分な耐乱用性及び靱性を欠いている。押出コーティング及び押出キャスティング目的のために、高い分子量(すなわち、メルトインデックスIが約2g/10分未満である)を有するLDPE組成物を提供することによって乱用特性を改善する努力は、そのような組成物を高いライン速度でうまく塗布させるには溶融強度が高すぎるため、概して効果的ではない。
LLDPE及びULDPE押出組成物は耐乱用性及び靭性特性を改善し、MDPE(中密度ポリエチレン)押出組成物は(例えば湿気及びグリース透過性に対して)改善されたバリヤー耐性を提供するが、これらの線状エチレンポリマーは、典型的には許容できないほど大きいネックインを示し、不安定性を引起す。それらはまた、典型的には、純粋なLDPEと比較して、比較的貧弱な押出加工性を呈する。業界で一般的に使用されている1つの提案は、LDPEをLLDPEとブレンドすることである。LDPEへのLLDPEの添加は機能性のある程度の改善をもたらすが、さらなる改善が望ましい。対象分野の1つは、特に、例えば液体包装に使用され得る多層フィルム構造体のためのホットタック強度におけるシーラント性能の改善である。いくつかの既存の樹脂は、優れたシーラント性能を提供するが、そのような樹脂は、一部の用途または一部のフィルム変換器には高価であり得る。
本発明は、フィルム構造体に組み込まれる場合に望ましいシーリング特性(例えば、ホットタック強度)を提供し得るエチレン系ポリマーを利用する。例えば、いくつかの実施形態では、本発明の樹脂組成物は、広い範囲の温度、比較的低いヒートシール開始温度、及びあまり低い密度ではない望ましいホットタック強度を提供する。
一態様では、本発明は、(a)1立方センチメートル当たり0.900〜0.915グラム(g/cm)の密度及び5.0〜25グラム/10分(g/10分)のメルトインデックス(I)を有する第1の線状低密度ポリエチレンであって、前記線状低密度ポリエチレンは、(i)20〜40重量%の第2の線状低密度ポリエチレンであって、前記第2の線状低密度ポリエチレンは、密度が0.870〜0.895g/cmであり、メルトインデックスが2.0〜6.0g/10分である均一分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマーである第2の線状低密度ポリエチレン、及び(ii)60〜80重量%の第3の線状低密度ポリエチレンであって、前記第3の線状低密度ポリエチレンの密度は、前記第2の線状低密度ポリエチレンの密度よりも少なくとも0.02g/cm高く、前記第3の線状低密度ポリエチレンのメルトインデックス(I)は、前記第2の線状低密度ポリエチレンの前記メルトインデックス(I)の少なくとも2倍である第3の線状低密度ポリエチレン、の少なくとも2つの成分のブレンドである第1の線状低密度ポリエチレン、を含む組成物を提供する。
これら及び他の実施形態は、詳細な説明でより詳細に説明される。
実施例に記載されたホットタック試験の結果を示す。
本明細書で特に明記しない限り、パーセンテージは重量パーセント(wt%)であり、温度は℃である。
本明細書で使用する用語「組成物」は、組成物を含む材料(複数可)、ならびに組成物の材料から形成される反応生成物及び分解生成物を含む。
用語「含む(comprising)」及びその派生語は、同じものが本明細書に開示されているか否かに関わらず、さらなる成分、工程または手順の存在を排除することを意図しない。疑義を避けるために、反対のことが述べられない限り、用語「含む(comprising)」の使用により本明細書で請求される組成物は、ポリマー性であろうとなかろうと、追加の添加剤、アジュバント、または化合物を含み得る。対照的に、用語「本質的に〜からなる」は、操作性に必須ではないものを除いて、任意の他の成分、工程または手順を後続の引用の範囲から除外する。用語「からなる」は、具体的に描写または記載されていない成分、工程または手順を除外する。
本明細書で使用される用語「ポリマー、」は、同一または異なるタイプのモノマーを重合することによって調製されるポリマー化合物を指す。従って、総称用語ポリマーは、用語ホモポリマー(1種類のモノマーのみから調製されたポリマーを指すために使用され、微量の不純物がポリマー構造体に取り込まれ得るという理解を伴う)、及び以下に定義される用語インターポリマーを包含する。痕跡量の不純物をポリマー中に及び/又はポリマー内に組み込み得る。
本明細書で使用される用語「インターポリマー」は、少なくとも2つの異なるタイプのモノマーの重合によって調製されるポリマーを指す。したがって、一般用語インターポリマーは、コポリマー(2つの異なるタイプのモノマーから調製されたポリマーを指すために使用される)及び2つ超の異なるタイプのモノマーから調製されるポリマーを含む。本明細書で使用される用語「ポリマー」は、同一または異なるタイプのモノマーを重合することによって調製されるポリマー化合物を指す。したがって、一般的な用語のポリマーは、用語「ホモポリマー」を包含し、通常、1つのタイプのモノマーのみから調製されたポリマー、及び2つ以上の異なるモノマーから調製されたポリマーを指す「コポリマー」を指すために使用される。
「ポリエチレン」は、エチレンモノマーから誘導された50重量%の単位より多く含むポリマーを意味する。これは、ポリエチレンホモポリマーまたはコポリマー(2つ以上のコモノマーから誘導される単位を意味する)を含む。本分野で公知の一般的なポリエチレンの形態は、低密度ポリエチレン(LDPE);線状低密度ポリエチレン(LLDPE);超低密度ポリエチレン(ULDPE);非常に低密度なポリエチレン(VLDPE);線状及び実質的に線状な低密度樹脂(m−LLDPE)の両方を含む単一部位触媒線状低密度ポリエチレン;中密度ポリエチレン(MDPE);ならびに高密度ポリエチレン(HDPE)を含む。これらのポリエチレン材料は、当該技術分野において一般的に知られている。しかしながら、以下の説明は、これらの異なるポリエチレン樹脂のいくつかの違いを理解するのに役立ち得る。
本明細書で使用される用語「エチレン/α−オレフィンインターポリマー」は、重合形態で(インターポリマーの重量に基づき)大部分のエチレンモノマーと、少なくとも1つのα−オレフィンとを含むインターポリマーを指す。
用語「LDPE」は、「高圧エチレンポリマー」または「高分岐ポリエチレン」とも呼ばれ、フリーラジカル開始剤、例えば過酸化物(例えば、本明細書に参照により組み込まれるUS4,599,392を参照)を使用して14,500psi(100MPa)を超える圧力でポリマーをオートクレーブまたは管状反応器中で部分的または完全にホモ重合または共重合させることを意味するように定義される。LDPE樹脂は、典型的には0.916〜0.940g/cmの範囲の密度を有する。
用語「LLDPE」は、従来のチーグラー・ナッタ触媒系を用いて製造された樹脂ならびにメタロセン(「m−LLDPE」と呼ばれることもある)のようなシングルサイト触媒の両方を含み、線状、実質的に線状もしくは不均一のポリエチレンコポリマーまたはホモポリマーを含む。LLDPEは、LDPEよりも長鎖分岐が少なく、米国特許第5,272,236号、米国特許第5,278,272号、米国特許第5,582,923号及び米国特許第5,733,155号にさらに定義される実質的に線状のエチレンポリマー;米国特許第3,645,992号に記載されているような均一に分岐した線状エチレンポリマー組成物;米国特許第4,076,698号に開示された方法に従って調製されたものなどの不均一に分岐したエチレンポリマー;及び/またはそれらのブレンド(米国特許第3,914,342号または米国特許第5,854,045号に開示されているものなど)を含む。LLDPEは、ガス相及びスラリー相反応器が最も好適である任意のタイプの反応器または反応器構成を使用して、気相、液相またはスラリー重合またはそれらの任意の組合せによって製造することができる。
用語「MDPE」は、0.926〜0.940g/cmの密度を有するポリエチレンを指す。「MDPE」は、典型的にはクロムまたはチーグラー・ナッタ触媒を使用して、またはメタロセン、束縛構造、もしくはシングルサイト触媒を使用して製造され、典型的には、2.5を超える分子量分布(「MWD」)を有する。
用語「HDPE」は概して、チーグラー・ナッタ触媒、クロム触媒またはメタロセン触媒でも調製される、約0.940g/cmを超える密度を有するポリエチレンを指す。
本発明の組成物は、様々なフィルム構造体(例えば、フィルム、多層フィルム構造の層など)で使用され得る樹脂として提供され得る。本発明の組成物は、例えば、多層フィルム構造の層に組み込まれた場合、層の全体的な密度を有意に低下させることなく、比較的高いホットタックを提供し得る。よりホットタックを有する樹脂組成物を提供する従来の試みの欠点の1つは、それが密度の有意な減少を必要としたことである。本発明の樹脂組成物は、非常に低い密度及び比較的低いメルトインデックス(I)を有する比較的わずかな線状低密度ポリエチレンを、より高い密度及びより高いメルトインデックス(I)を有する線状低密度ポリエチレンと有利に組み合わせる。本発明の樹脂組成物は、押出コーティング用途、押出ラミネーション用途、キャストフィルム用途、及び/または他の用途における組成物の使用を容易にする全密度及び全メルトインデックスを有し得る。
上記のように、いつかの実施形態では、本発明は、(a)1立方センチメートル当たり0.900〜0.915グラム(g/cm)の密度及び5.0〜25グラム/10分(g/10分)のメルトインデックス(I)を有する第1の線状低密度ポリエチレンであって、前記線状低密度ポリエチレンは、(i)20〜40重量%の第2の線状低密度ポリエチレンであって、前記第2の線状低密度ポリエチレンは、密度が0.870〜0.895g/cmであり、メルトインデックスが2.0〜6.0g/10分である均一分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマーである第2の線状低密度ポリエチレン、及び(ii)60〜80重量%の第3の線状低密度ポリエチレンであって、前記第3の線状低密度ポリエチレンの密度は、前記第2の線状低密度ポリエチレンの密度よりも少なくとも0.02g/cm高く、前記第3の線状低密度ポリエチレンのメルトインデックス(I)は、前記第2の線状低密度ポリエチレンの前記メルトインデックス(I)の少なくとも2倍である第3の線状低密度ポリエチレン、の少なくとも2つの成分のブレンドである第1の線状低密度ポリエチレン、を含む組成物を提供する。
本発明の組成物は、本明細書に記載の2つ以上の実施形態の組み合わせを含み得る。
いくつかの実施形態では、第3の線状低密度ポリエチレンは、均一に分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマーであり、一方で他の実施形態では、第3の線状低密度ポリエチレンは、不均一に分岐したエチレン/α−オレフィンポリマーである。
一実施形態では、第1の線状低密度ポリエチレンは、10〜20g/10分のメルトインデックス(I)を有する。
一実施形態では、第2の線状低密度ポリエチレンは、0.890g/cm以下の密度を有する。
一実施形態では、第2の線状低密度ポリエチレンは、3.0〜5.0のメルトインデックスを有する。
一実施形態では、第3の線状低密度ポリエチレンの密度は、第2の線状低密度ポリエチレンの密度よりも少なくとも0.024g/cm大きい。一実施形態では、第3の線状低密度ポリエチレンの密度は、第2の線状低密度ポリエチレンの密度よりも少なくとも0.026g/cm大きい。
一実施形態では、本発明の組成物は、1〜99重量%の高圧低密度ポリエチレンをさらに含む。
一実施形態では、本発明の組成物は、10〜90重量%の第1の線状低密度ポリエチレンを含む。
一実施形態では、本発明の組成物は、第1の線状低密度ポリエチレンに加えて、1つの樹脂成分をさらに含む。
一実施形態では、本発明の組成物は、1つ以上の添加剤をさらに含む。種々の実施形態では、1つ以上の添加剤は、酸化防止剤、ホスファイト、粘着付与剤、顔料、着色剤、充填剤、核形成剤、清澄剤、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される。
上述のように、いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、押出コーティング用途、押出ラミネーション用途、キャストフィルム用途、及び/または他の用途において、使用に適するまたは使用に採用される。
本発明のいくつかの実施形態は、本明細書に記載の本発明の組成物のいずれかから形成されたフィルム層に関する。本発明のいくつかの実施形態は、本明細書に記載の本発明の組成物のいずれかから形成された少なくとも1つのフィルム層を含むフィルムに関する。本発明のいくつかの実施形態は、本明細書に記載の本発明の組成物のいずれかから形成された少なくとも1つフィルム層を含む物品に関する。
本発明の組成物は、少なくとも2つの成分、第2の線状低密度ポリエチレン及び第3の線状低密度ポリエチレンのブレンドである第1の線状低密度ポリエチレン(LLDPE)を含む。本発明の組成物に使用される第1の線状低密度ポリエチレンを製造するための好ましいブレンドは、タンブルドライブレンド、秤量ブレンド、溶媒ブレンド、化合物またはサイドアーム押出などによる溶融ブレンド、及びそれらの組み合わせを含む本分野で公知の任意の適切な手段によって調製され得る。
第1のLLDPEは、最大100重量%の組成物を含み得る。下記のように、いくつかの実施形態では、組成物は、第2のポリエチレン及び/または他の成分を含み得る。他の成分が使用されるいくつかの実施形態では、第1のLLDPEは、少なくとも10重量%の第1のLLDPEを含み得る。10〜100重量%(wt%)の全ての個々の値及び部分範囲は、本明細書に含まれ、本明細書に開示され、例えば、第1の線状低密度ポリエチレンの量は、10、20、30、40、50、60、70、80または90wt%の下限から20、30、40、50、60、70、80、90または100wt%の上限までとすることができる。例えば、第1の線状低密度ポリエチレンの量は、10〜100wt%、あるいは代替的には10〜90wt%、あるいは代替的には20〜80wt%、または30〜70wt%であり得る。
いくつかの実施形態では、第1のLLDPEは、0.900〜0.915g/cmの範囲の密度を有する。例えば、密度は0.900、0.902、0.904、0.906、0.908、または0.910g/cmの下限から0.908、0.910、0.912、0.914、または0.915g/cmの上限までであり得る。
一実施形態では、第1のLLDPEは、5.0〜25g/10分のメルトインデックス(I)を有する。いくつかの実施形態では、第1のLLDPEは、10〜20g/10分、または10〜15g/10分のメルトインデックス(I)を有する。例えば、メルトインデックス(I)は、5.0、10、15または20g/10分の下限から15、20、または25g/10分の上限までであり得る。
いくつかの実施形態では、第1のLLDPEは、50〜80の組成分布分岐指数(CDBI)を有する。第1のLLDPEは、いくつかの実施形態では、50〜70のCDBIを有する。
第1のLLDPEは、乾燥材料とその後の溶融ブレンドとの物理的ブレンドであり得るか、または第1のLLDPEは、本明細書に参照により組み込まれる米国特許第5,844,045号に記載され及び請求されるようにその場で製造され得る。
第2のLLDPEは、第1のLLDPEの第1の成分である。第2のLLDPEは、最大40重量%の第1のLLDPEを含み得る。いくつかの実施形態では、第2のLLDPEは、少なくとも20重量%の組成物を含み得る。20〜40重量%(wt%)の全ての個々の値及び部分範囲は、本明細書に含まれ、本明細書に開示され、例えば、第2の線状低密度ポリエチレンの量は、20、22、24、26、28、または30wt%の下限から30、32、34、36、38または40wt%の上限までとすることができる。例えば、第2の線状低密度ポリエチレンの量は、22〜38wt%、または代替的には26〜34wt%であり得る。
第2のLLDPEは、好ましくは均一分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマーである。一実施形態では、α−オレフィンは20個以下の炭素原子を有する。例えば、α−オレフィンコモノマーは、炭素数3〜10であることが好ましく、炭素数3〜8であることがより好ましい。例示的なα−オレフィンコモノマーは、限定されないが、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、及び4−メチル−1−ペンテンを含む。1つ以上のα−オレフィンコモノマーは、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、及び1−オクテンからなる群から選択され得る、あるいは代わりに1−ブテン、1−ヘキセン及び1−オクテンからなる群、ならびにさらに1−ヘキセン及び1−オクテンからなる群から選択され得る。
均一なエチレン系ポリマー(例えば、エチレン/α−オレフィンインターポリマー)は、均一な分岐分布を有する、すなわち、実質的に全てのポリマー分子は、それぞれに組み込まれた同量のコモノマーを有する。組成分布分岐指数(CDBI)は分岐分布(または均質性または異質性)を特徴付けるために使用されており、米国特許第5,246,783号には、米国特許第5,008,204号に開示されており、これらの各々の開示は参照により本明細書に組み込まれる。異種ポリマーのCDBIは30〜70であり、均一ポリマーのCDBIは80〜高々100であり得る。
いくつかの実施形態では、第2のLLDPEは、0.870〜0.895g/cmの範囲の密度を有する。第2のLLDPEは、いくつかの実施形態では、0.890g/cm以下の密度を有する。例えば、密度は0.870、0.875、0.880または0.885g/cmの下限から0.890または0.895g/cmの上限までであり得る。
一実施形態では、第2のLLDPEは、2.0〜6.0g/10分のメルトインデックス(I)を有する。いくつかの実施形態では、第2のLLDPEは、3.0〜5.0g/10分のメルトインデックス(I)を有する。例えば、メルトインデックス(I)は、2.0、2.5、3.0または3.5g/10分の下限から4.5、5.0、5.5または6.0g/10分の上限までであり得る。
上記のように、第2のLLDPEは、非常に低い密度と比較的低いメルトインデックスとを併せ持つ。第2のLLDPEは、密度が0.870〜0.895g/cmであり、メルトインデックス(I)が2.0〜6.0g/10分であり、より好ましくは密度が0.870〜0.890g/cmであり、メルトインデックスが3.0〜5.0g/cmである。
第1のLLDPEの第2の成分は、第3のLLDPEである。第3のLLDPEは、第2のLLDPEよりも高い密度及びより高いメルトインデックスを有し、下記の重量%に基づき第1のLLDPEのより大きな部である。
第3のLLDPEは、最大80重量%の第1のLLDPEを含み得る。いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、少なくとも60重量%の第1のLLDPEを含み得る。第3のLLDPEは、好ましくは60〜80重量%の第1のLLDPEを含む。60〜80重量%(wt%)の全ての個々の値及び部分範囲は、本明細書に含まれ、本明細書に開示され、例えば、第3の線状低密度ポリエチレンの量は、60、62、64、66、68、または70wt%の下限から70、72、74、76、78または80wt%の上限までとすることができる。例えば、第3の線状低密度ポリエチレンの量は、62〜78wt%、または代替的には66〜74wt%であり得る。
第3のLLDPEは、エチレン/α−オレフィンインターポリマーである。一実施形態では、α−オレフィンは20個以下の炭素原子を有する。例えば、α−オレフィンコモノマーは、炭素数3〜10であることが好ましく、炭素数3〜8であることがより好ましい。例示的なα−オレフィンコモノマーは、限定されないが、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、及び4−メチル−1−ペンテンを含む。1つ以上のα−オレフィンコモノマーは、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、及び1−オクテンからなる群から選択され得る、あるいは代わりに1−ブテン、1−ヘキセン及び1−オクテンからなる群、ならびにさらに1−ヘキセン及び1−オクテンからなる群から選択され得る。
第3のLLDPEは、不均一に分岐していてもよいし、均一に分岐していてもよいが、好ましくは均一に分岐している。均一なエチレン系ポリマーは、均一な分岐分布を有する、すなわち、実質的に全てのポリマー分子は、それぞれに組み込まれた同量のコモノマーを有する。不均一に分岐したエチレン系ポリマー(例えば、エチレン/α−オレフィンインターポリマー)は通常、チーグラー/ナッタ型触媒系を用いて製造され、ポリマーのより低い分子量分子中により多くのコモノマーを分布させる。組成分布分岐指標(CDBI)は分岐分布(または均質性または異質性)を特徴付けるために使用されており、米国特許第5,246,783号には、米国特許第5,008,204号に開示されており、これらの各々の開示は参照により本明細書に組み込まれる。異種ポリマーのCDBIは30〜70であり、均一ポリマーのCDBIは80〜高々100であり得る。
いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、第2のLLDPEの密度よりも少なくとも0.02g/cm高い密度を有する。いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、第2のLLDPEの密度よりも少なくとも0.024g/cm高い密度を有する。いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、第2のLLDPEの密度よりも少なくとも0.026g/cm高い密度を有する。いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、0.900〜0.930g/cmの範囲の密度を有する。第3のLLDPEは、いくつかの実施形態では、0.890g/cm以上、好ましくは0.900g/cm以上、より好ましくは0.910g/cm以上の密度を有する。第3のLLDPEは、いくつかの実施形態では、0.910〜0.920g/cmの範囲の密度を有する。例えば、密度は0.900、0.905、0.910、0.915または0.920g/cmの下限から0.910、0.915、0.920、0.925、または0.930g/cmの上限までであり得る。
いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、第2のLLDPEのメルトインデックスの少なくとも2倍であるメルトインデックス(I)を有する。いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、第2のLLDPEのメルトインデックスの少なくとも3倍のメルトインデックス(I)を有する。いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、第2のLLDPEのメルトインデックスの少なくとも4倍のメルトインデックス(I)を有する。いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、10〜30g/10分のメルトインデックス(I)を有する。いくつかの実施形態では、第3のLLDPEは、15〜25g/10分のメルトインデックス(I)を有する。例えば、メルトインデックス(I)は、10、12.5、15、17.5、20、22.5または25g/10分の下限から20、22.5、25、27.5または30g/10分の上限までであり得る。
上記のように、第3のLLDPEは、第2のLLDPEよりも少なくとも0.020g/cm高い密度を、第2のLLDPEのメルトインデックス(I)メルトインデックス(I)と組み合わせる。
第1のLLDPEは、いくつかの実施形態では他の成分を含み得る。
第1のLLDPEに加えて、本発明の組成物は、いくつかの実施形態では他の成分を含み得る。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、別のエチレン/α−オレフィンインターポリマーのような第2のポリエチレン樹脂をさらに含み得る。例えば、本発明の組成物は、いくつかの実施形態では、LDPE(すなわち、高圧、低密度ポリエチレン)を含み得る。LDPEは、全組成物の1〜99重量%、あるいは全組成物の3〜50重量%、あるいは10〜40%、より好ましくは15〜35%を含み得る。一般に、含まれ得るLDPE樹脂が多くなればなるほど、良好なネックイン特性を達成するために必要な第1のLLDPEは少なくなり得る。そのようなLDPE材料は、当該技術分野において周知であり、オートクレーブまたは管状反応器で製造された樹脂を含む。第2のポリエチレン樹脂として使用するのに好ましいLDPEは、0.915〜0.930g/cm、好ましくは0.916〜0.925g/cm、より好ましくは0.917〜0.920g/cmの範囲の密度を有する。
酸化防止剤などの添加剤(例えば、Ciba Geigyによって供給されるIrganox(登録商標)1010またはIrganox(登録商標)1076などのヒンダードフェノール)、ホスファイト(例えば、Ciba Geigyによって供給されるIrgafos(登録商標)168)、粘着添加剤(例えばPIB)、Standostab PEPQ(商標)(Sandozによって供給される)、顔料、着色剤、充填剤、核形成剤、清澄剤などは、(例えば、押出コーティング用途、押出ラミネーション用途、及び/またはキャストフィルム用途において)組成物の性能を実質的に妨げない範囲で、本発明の組成物に含めることもできる。これらの組成物は、いくつかの用途において、基材への接着を妨害し得るので、これらの組成物は、好ましくは、酸化防止剤を含まないか、または僅かしか含まない。本発明の組成物から製造されたまたは本発明の組成物を使用する物品はまた、限定されるものではないが、未処理及び処理された二酸化ケイ素、タルク、炭酸カルシウム及び粘土、ならびに第一級、第二級及び置換された脂肪酸アミド、チルロール剥離剤、シリコーンコーティングなどを含むアンチブロッキング及び摩擦係数特性を向上させる添加剤を含有し得る。他の添加剤もまた、例えば、その開示が本明細書に参照により組み込まれる、Niemannの米国特許第4,486,552号に記載されているような、例えば透明キャストフィルムの防曇特性を高めるために添加され得る。第四級アンモニウム化合物単独またはエチレン−アクリル酸(EAA)コポリマーとの組み合わせもしくは他の官能性ポリマーとの組み合わせなど、他の添加剤もまた、本発明のコーティング、プロファイル及びフィルムの帯電防止特性を向上させ、例えば電子的に敏感な物品の包装または製造を可能にするために添加され得る。無水マレイン酸グラフトポリエチレンのような他の官能性ポリマーも、特に極性基材に対する接着性を高めるために添加し得る。
本発明のポリマー押出組成物を製造するための好ましいブレンドは、タンブルドライブレンド、秤量ブレンド、溶媒ブレンド、化合物またはサイドアーム押出などによる溶融ブレンド、及びそれらの組み合わせを含む本分野で公知の任意の適切な手段によって調製され得る。
本発明の組成物は、単層構造体または多層構造体で使用されても、当該分野で一般的に知られているように押出コーティング、押出形材及び押出キャストフィルムの製造に使用することができる。本発明の組成物がコーティング目的または多層構造で使用される場合、基材または隣接する材料層は、例えば、紙製品、金属、セラミック、ガラス及び種々のポリマー、特に他のポリオレフィン、ならびにそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない極性または非極性であり得る。押出プロファイリングについて、組成物の物理的特性が目的に適している冷蔵庫ガスケット、ワイヤ及びケーブル被覆、ワイヤコーティング、医療用配管及び水配管を含むが、これらに限定されない種々の物品を製造し得る。本発明の組成物から製造されたまたは本発明の組成物で製造された押出キャストフィルムはまた、食品包装及び産業用ストレッチラップ用途に潜在的に使用され得る。
本明細書中で他に示されない限り、以下の分析方法は、本発明の記載態様において使用される。
メルトインデックス
メルトインデックスI(またはI2)及びI10(またはI10)は、それぞれ190℃ならびに2.16kg及び10kgの荷重でASTM D−1238に従って測定した。それらの値は、g/10分で報告される。
密度
密度測定のためのサンプルは、ASTM D4703に従って調製した。サンプル加圧の1時間以内に、ASTM D792、方法Bに従って測定を行った。
動的剪断レオロジー
各サンプルを空気中で10MPaの圧力下、177℃で5分間、「厚さ3mm×直径25mm」の円形プラークに圧縮成形した。サンプルをプレスから取り出し、冷却するためにカウンタートップに置いた。
一定温度、周波数掃引測定は、窒素パージ下で、25mm平行平板を備えたARES歪制御レオメーター(TA Instruments)で行った。各測定について、ギャップをゼロにする前に少なくとも30分間レオメーターを熱平衡化した。サンプルディスクをプレート上に置き、190℃で5分間溶融させた。次いで、プレートを2mmに閉じ、サンプルをトリムし、次いで試験を開始した。この方法は、温度平衡を可能にするために、さらに5分の遅延を見込んだ。実験は、0.1〜100rad/sの周波数範囲にわたって、10℃間隔で5ポイントで190℃で行った。ひずみ振幅は10%で一定であった。応力応答は、貯蔵弾性率(G’)、損失弾性率(G”)、複素弾性率(G)、動的粘度(ηまたはEta)及びtanδ(またはtanデルタ)の計算から振幅及び位相に関して分析された。
DSC
示差走査熱量測定(DSC)は、RCS(冷凍冷却システム)冷却アクセサリーを備えたTA Q1000 DSC(TA Instruments;New Castle,DE)によって測定され、オートサンプラーモジュールを用いて試験を行った。試験中、50ml/分の窒素パージガス流を使用する。各サンプルを薄いフィルムにプレスし、プレス中において約175℃で溶融させ、溶融したサンプルを室温(〜25℃)まで空冷する。冷却された材料の3〜10mgのサンプルを直径6mmのディスクに切断し、秤量し、軽いアルミニウム製のパン(約50mg)に置き、捲縮を止める。次に、サンプルの熱的挙動を試験する。
サンプルの温度挙動は、サンプル温度を上下に変化させ、温度プロファイルに対する応答を生成することによって決定される。サンプルは最初に急速に180℃まで加熱され、以前の熱履歴を取り除くために等温状態で3分間保持される。次に、サンプルを10℃/分の冷却速度で−40℃に冷却し、−40℃で3分間保持する。次に、サンプルを10℃/分の加熱速度で150℃に加熱する。冷却及び第2の加熱曲線を記録する。決定された値は、ピーク融解温度(T)、ピーク結晶化温度(T)、融解熱(H)である。融解熱(H)及びピーク融解温度は、第2の熱曲線から報告される。ピーク結晶化温度は、冷却曲線から決定される。
従来のゲル透過クロマトグラフィー(conv.GPC)
PolymerChar(Valencia,Spain)のGPC−IR高温クロマトグラフィーシステムは、Precision Detectors(Amherst,MA)、2角レーザー光散乱検出器モデル2040、IR5赤外線検出器及び4−毛細管粘度計、両方ともPolymerChar製、が備わっていた。データ収集は、PolymerChAR InstrumentControlソフトウェア及びデータ収集インターフェースを用いて行った。このシステムは、Agilent Technologies(Santa Clara,CA)のオンラインの溶媒脱ガス装置及びポンプシステムを備えていた。
注入温度は摂氏150度に制御した。使用したカラムは、Polymer Laboratories(Shropshire,UK)製の3つの10ミクロン「Mixed−B」カラムであった。用いた溶媒は1、2、4トリクロロベンゼンであった。サンプルは、「50ミリリットルの溶媒中に0.1グラムのポリマー」の濃度で調製した。クロマトグラフィー溶媒及びサンプル調製溶媒は、それぞれ、「200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)」を含有していた。両溶媒源は窒素スパージされたものであった。エチレン系ポリマーサンプルを摂氏160度で3時間穏やかに攪拌した。注入量は200マイクロリットルであり、流速は1ミリリットル/分であった。GPCカラムセットは、21個の「狭い分子量分布」ポリスチレン標準物質を用いて較正した。標準物質の分子量(MW)は580〜8,400,000g/モルの範囲であり、標準物質は6個の「カクテル」混合物に含まれていた。各標準混合物は、個々の分子量間で少なくとも10の分離を有していた。標準混合物はPolymer Laboratoriesから購入した。ポリスチレン標準物質は、1,000,000g/モル以上の分子量については「50mLの溶媒中に0.025g」、1,000,000g/モル未満の分子量については「50mLの溶媒中に0.050g」で調製した。
ポリスチレン標準物質を80℃で穏やかに攪拌しながら30分間溶解させた。狭い標準混合物を最初に流し、分解を最小限に抑えるために「最高分子量成分」を減らす順序で行った。式1を用いてポリスチレン標準物質ピーク分子量をポリエチレン分子量に変換した(Williams and Ward,J.Polym.Sci.,Polym.Letters,6,621(1968))に記載されているように)。
Mポリエチレン=A x(ポリスチレン)(式1)、
式中、Mは分子量であり、Aは0.4316に等しく、Bは1.0に等しい。
数平均分子量(Mn(conv gpc))、重量平均分子量(Mw−conv gpc)及びz平均分子量(Mz(conv gpc))を以下の式2〜4に従って計算した。
式2〜4において、RVは「1秒間に1点」で収集されたカラム保持容量(直線的に間隔を置いたもの)であり、IRは、GPC計測器のIR5測定チャネルからのベースライン減算IR検出器信号、ボルト単位であり、LogMPEは、式1から決定されるポリエチレン相当MWである。データ計算は、PolymerCharの「GPC Oneソフトウェア(バージョン2.013H)」を用いて行った。
結晶化溶離分別(CEF)
コモノマー分布分析は、IR−4検出器(PolymerChar,Spain)及び2角光散乱検出器モデル2040(Precision Detectors,現在Agilent Technologies)を備える結晶化溶離分別(CEF)(PolymerChar,Spain)(Monrabal et al,Macromol.Symp.257,71−79(2007))で行われる。IR−4検出器は、C006とB057の2つのフィルタで構成モードで動作する。IR−4検出器の直前に50X4.6mmの10ミクロンガードカラム(PolymerLab、現Agilent Technologies)を検出器オーブンに設置した。オルト−ジクロロベンゼン(ODCB、99%無水グレード)及び2,5−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)はSigma−Aldrichから購入した。シリカゲル40(粒径0.2〜0.5mm)はEMD Chemicalsから購入した。使用前に、シリカゲルを160℃の真空オーブンで約2時間乾燥させた。800mgのBHT及び5gのシリカゲルを2リットルのODCBに添加した。BHT及びシリカゲルを含むODCBは、現在、「ODCB」と呼ばれている。このODBCに、使用前に乾燥窒素(N)を1時間スパージした。乾燥窒素は、窒素をCaCO及び5Åモレキュラーシーブ上で<90psigで通過させることによって得られるものである。得られる窒素は約−73℃の露点を有するべきである。サンプルの調製は、160℃で2時間振とうさせて、4mg/mlのオートサンプラー(特記しない限り)で行う。注入量は300mlである。CEFの温度プロファイルは、3℃/分で110℃〜30℃で結晶化、30℃で5分間の熱平衡(可溶性分画溶出時間を2分としたものを含む)、3℃/分で30℃〜140℃/分で溶出、である。結晶化中の流速は0.052ml/分である。溶出中の流速は0.50ml/分である。データは、1データポイント/秒で収集される。
CEFカラムは、Dow Chemical Companyにより、US2011/0015346A1に従って1/8インチステンレス配管を有する125μm±6%(MO−SCI Specialty Products)のガラスビーズで充填される。CEFカラムの内部液量は2.1〜2.3mLである。カラム温度較正は、ODCB中のNIST標準参照物質線状ポリエチレン1475a(1.0mg/ml)及びエイコサン(2mg/ml)の混合物を用いて行う。CEF温度較正は4つのステップで構成されている。(1)測定されたエイコサンのピーク溶出温度−30.00℃の間の温度オフセットとして定義される遅延量を計算する。(2)溶出温度の温度オフセットをCEF生温度データから差し引く。この温度オフセットは、溶出温度、溶出流量などの実験条件の関数であることに留意されたい。(3)NIST線状ポリエチレン1475aのピーク温度が101.0℃、エイコサンのピーク温度が30.0℃となるように溶出温度を30.00℃〜140.00℃の範囲で変化させる直線較正線を作成する。(4)30℃で等温的に測定した可溶性画分について、溶出温度を3℃/分の溶出加熱速度を用いて直線的に外挿する。報告された溶出ピーク温度は、観察されたコモノマー含有量検量線が、US2011/0015346A1で以前に報告されたものと一致するように得られる。この分析のデータは、本明細書に記載のCDBIの計算に使用される。
ホットタック
フィルムのホットタック測定は、ASTM F−1921(方法B)に従うEnepayの市販の試験機を使用して実施する。試験前に、サンプルをASTM D−618(手順A)に従って23℃及び50%R.H.で最低40時間調整した。ホットタック試験は、シールが完全に冷却される前に、材料をポーチまたはバッグに充填することをシミュレートする。
8.5インチ×14インチの寸法のシートは、機械方向に最も長い寸法を有する3層同時押出ラミネートフィルムから切断される。1インチ幅と14インチ長のストリップをフィルムから切断する[サンプルはクランピングに十分な長さがあればよい]。ある範囲の温度にわたってこれらのサンプルについて試験を行い、その結果を温度の関数として最大負荷として報告する。典型的な温度ステップは5℃または10℃で、各温度で6回反復する。試験で使用されるパラメータは次のとおりである。
標本の幅:25.4mm(1.0in)
シール圧力:0.275N/mm
シーリング滞留時間:1.0s
遅延時間:0.18s
ピールスピード:200mm/s
Enepay機械は0.5インチのシールを作る。データは、例えば図1に示すように、平均ホットタック力(N)が温度の関数としてプロットされたホットタック曲線として報告される。ホットタック開始温度は、所定の最小ホットタック力を達成するために必要な温度である。この力は通常1〜2Nの範囲であるが、特定の用途に応じて変化する。最終的なホットタック強度はホットタック曲線のピークである。ホットタック範囲は、シール強度が最小ホットタック力を超える温度範囲である。
コモノマー分布分岐指数(CDBI)
CDBIは、上記の結晶化溶離分別(CEF)分析からのデータに依拠して、それぞれその開示が参照により本願明細書に組み込まれる、米国特許第5,008,204号に記載される装置を用いて、米国特許第5,246,783号に従って決定される。
以下の実施例は本発明を説明するものであるが、本発明の範囲を限定するものではない。
ブレンド成分及び比較例の組成物Aの調製
本発明の組成物及び比較例の組成物Aの組成物における使用のためのブレンド成分A及びBは、以下のように調製される。全ての原料(モノマー及びコモノマー)及びプロセス溶媒(狭い沸点範囲の高純度イソパラフィン溶媒)は、反応環境に導入する前にモレキュラーシーブで精製される。水素は高純度グレードとして加圧シリンダーに供給され、それ以上精製されない。反応器モノマー供給流は、機械的圧縮機を介して反応圧力より高い圧力まで加圧される。溶媒及びコモノマー供給物は、ポンプを介して反応圧力より高い圧力まで加圧される。個々の触媒成分は、精製された溶媒で特定の成分濃度に手動でバッチ希釈され、そして反応圧力より高い圧力まで加圧される。全ての反応供給流を質量流量計で測定し、コンピュータ自動弁制御システムで独立して制御する。
新鮮なコモノマー供給物は、機械的に加圧され、以下を含む反応器構成に応じていくつかの潜在的な位置でプロセスに注入することができる:第1の反応器の供給流のみ、第2の反応器の供給流のみ、第1の反応器供給流と第2の反応器供給流の両方で独立して、あるいは2つの反応器に溶媒を分割する前に共通の流れで導入することができる。いくつかのコモノマー注入の組み合わせは、二重反応器構成を実行する場合にのみ可能である。
反応器構成オプションには、単一反応器操作(ブレンド成分A及びブレンド成分Bの場合)及び二重系列反応器操作(比較例の組成物Aの場合)が含まれる。
連続溶液重合反応器は、熱除去された連続撹拌タンク反応器(CSTR)を模した液体の完全な非断熱的な等温循環ループ反応器からなる。全ての新鮮な溶媒、モノマー、コモノマー、水素、及び触媒成分供給物の独立した制御が可能である。反応器(溶媒、モノマー、コモノマー、及び水素)への全新鮮供給流は、供給流を熱交換器に通すことによって温度制御される。重合反応器への全新鮮供給物は、各注入場所の間でほぼ等しい反応器量を有する2つの場所で反応器に注入される。新鮮な供給物は、全新鮮な供給質量流量の半分を受け取る各インジェクタで制御される。触媒成分は、特別に設計された注入針によって重合反応器に注入され、反応器への注入前に1つの混合触媒/共触媒供給流に混合される。一次触媒成分供給物は、指定された目標での反応器モノマー転化率を維持するようにコンピュータ制御される。共触媒成分(複数可)は、計算された特定のモル比に基づいて、第1の触媒成分に対して供給される。新鮮な各注入位置(供給物または触媒のいずれか)の直後に、供給流を静的混合要素を有する循環重合反応器内容物と混合する。反応器の内容物は、反応熱の大部分を除去する役割を果たす熱交換器を介し及び指定温度で等温反応環境を維持することを担う冷却剤側の温度で連続的に循環される。反応器ループ周囲の循環は、ポンプによって提供される。
二重系列反応装置構成(比較例の組成物Aの場合)において、第1の重合反応器からの流出物(溶媒、モノマー、コモノマー、水素、触媒成分、及びポリマーを含有する)が第1の反応器ループを出て、第2の反応器の低圧の新鮮な供給物注入の下流の第2の反応器ループに加えられる。
全ての反応器構成において、最終反応器流出物(二重系列の第2の反応器流出物または単一の反応器流出物)は、適切な試薬(典型的には水)の添加及び反応によって失活するゾーンに入る。この同じ反応器出口位置に、他の添加剤を添加することもできる。
触媒の失活及び添加剤の添加に続いて、反応器流出物は脱揮発系に入り、ここでポリマーは非ポリマー流から除去される。単離したポリマー溶融物をペレット化して回収する。非ポリマー流は、系から除去されたエチレンの大部分を分離する種々の装置を通過する。溶媒及び未反応コモノマーの大部分は、精製システムを通過した後に反応器に再循環される。少量の溶媒及びコモノマーがプロセスから除去される。
ブレンド成分A及びBの重合条件を表1に報告する。第1の反応器触媒(CatA)は、(tert−ブチル(ジメチル(3−(ピロリジン−1−イル)−1H−インデン−1−イル)シリル)アミノ)ジメチルチタンである。第1の反応器共触媒(CatB)は、ビス(水素化タローアルキル)メチル、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(1−)アミンである。第1の反応器スカベンジャー(CatC)は、変性メチルアルミノキサン(MMAO)である。
二重系列反応器構成で製造された比較例の組成物Aの重合条件を表2に報告する。第1の反応器触媒(CatD)は、[N−(1,1−ジメチルエチル)−1,1−ジメチル−1−[(1,2,3,4,5−イータ)−2,3,4,5−テトラメチル−2,4−シクロペンタジエン−1−イル]シラナミナト(2−)−カッパN][(1,2,3,4−イータ)−1,3−ペンタジエン]−チタンである。第1の反応器共触媒(CatE)は、トリス(2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル)ボランである。第1の反応器スカベンジャー(CatC)は、変性メチルアルミノキサン(MMAO)である。第2の反応器触媒は、チーグラー・ナッタプレミックスである。第2の反応器共触媒(CatF)は、トリエチルアルミニウム(TEA)である。比較例の組成物Aは、15g/10分のメルトインデックスI及び0.9016g/cmの密度を有する均一に分岐したLLDPE成分である58%の第1の反応器成分、ならびに15g/10分のメルトインデックス及び0.9219g/cmの密度を有する不均一に分岐したLLDPE成分である42%の第2の反応器成分を含む。
ブレンド成分A及びBの種々の特性を測定し、表3に報告する。ブレンド成分A及びBは、本発明の本発明の組成物を形成するために使用することができる均一に分岐したLLDPEである。ブレンド成分Cは、The Dow Chemical CompanyからDOWLEX(商標)2517として市販されている不均一に分岐したLLDPEであり、その特性もまた測定され、表2に報告する。ブレンド成分Cは、ブレンド成分Aと共に使用して、本発明における本発明の組成物をも形成することもできる。
本発明の組成物の調製
本発明の組成物1及び2は、ブレンド成分A、B及びCから調製される。本発明の組成物1は、30%のブレンド成分A及び70%のブレンド成分Bを用いて製造される。本発明の組成物2は、30%のブレンド成分A及び70%のブレンド成分Cを用いて製造される。本発明の組成物1及び2ならびに比較例の組成物Aの組成物の種々の特性を測定し、表4に報告する。
共押出キャストフィルムの製造
3層共押出キャストフィルムは、コリンキャストフィルムラインを介して調製される。キャストラインは、空冷式バレルと水冷式インレット供給ゾーンを備えた2つの20mm及び1つの30mm 25:1L/D Dr.Collin押出機からなる。全ての押出機はXaloy/Nordsonバリアタイプのネジを有する。バレル、ダイの内部及び供給ブロックは全て耐腐食コーティングでコーティングされている。制御システムは、操作を制御する独自のFECON Dr.Collinソフトウェアからなる。押出プロセスは、ブレーカープレートの前のみならず30mmバレルの4つのヒーターゾーン及び20mmバレルの3つのヒーターゾーンの各アダプターに1台づつ、供給ブロックに2台、ならびにダイの2つのゾーンに配置された圧力トランスデューサーによってモニターされる。このソフトウェアはまた、各押出機の押出機RPM、アンプ、kg/hr速度、溶融圧力(バー)、ライン速度、及び溶融温度も追跡する。
装置仕様には、Dr Collin 3/5層供給ブロックとDr.Collin 250mmフレックスリップキャストダイとが含まれる。3つのチルロールは、第1の144mm O.D.×長さ350mm、及び2つのさらなるチルロール72mm O.D.×長さ350mmを備える、磨かれたクロム仕上げを有する。これらのロールの表面は約5〜6μmに仕上げられている。全ての3つのチルロールは、ロールを最大90℃に加熱するためのGWK TECOマイクロプロセッサ制御温度制御ユニットを追加して、それらに冷却水を循環させてクエンチングを提供する。速度は、重量制御用の各ホッパーにロードセルを備えた3つのiNOEX計量ホッパーで測定する。フィルムまたはシートロールは、3インチI.D.コア上のDr.Collinの2つの位置の巻きつけ機に巻かれている。取り外しフィルム及びシートスリッターステーションは、2つの伸張調整可能な巻取りスプール上でステーション下に収集されたトリムを有するニップロール前に位置する。ラインの最大スループット速度は、3つの押出機を用いて12kg/hrであり、最大ライン速度は65m/分である。
キャストフィルムは3層からなり、全フィルム厚さは3.5ミルである。3つの層の比率は、25%のシーラント層、50%のタイ層及び25%のバック層である。シーラント層は、100%の本発明の組成物1、本発明の組成物2または比較例の組成物Aのいずれかから形成される。本発明の組成物1及び2は、ブレンド成分(上記の表2及び3に示される)を秤量し、次いでシーラント層を形成するために押出機に供給される前にそれらを少なくとも30分間タンブルブレンドすることによって形成される。タイ層は、ATTANE(商標)4202 ULLDPE 90%及びAMPLIFY GR 205官能性ポリマー10%のブレンドから構成され、両者はThe Dow Chemical Companyによって供給される市販の樹脂である。2つの成分を秤量し、次いでそれらをタイ層を形成するために押出機に供給する前に少なくとも30分間タンブルブレンドする。バック層は、BASFによって供給されるUltramid Nylon B36LNから構成される。
上記のように各フィルムのホットタックを測定し、その結果を図1に示す。図1に示すように、本発明の組成物1及び2の各々は、比較例の組成物Aよりも広い温度範囲にわたって実質的により高いホットタック強度を示す。本発明の組成物1及び2はまた、比較例の組成物Aと比較してヒートシール開始温度の実質的な低下を示す。

Claims (10)

  1. (a)0.900〜0.915g/cmの密度及び5.0〜25g/10分のメルトインデックス(I)を有する第1の線状低密度ポリエチレンであって、前記線状低密度ポリエチレンは、
    (i)20〜40重量%の第2の線状低密度ポリエチレンであって、前記第2の線状低密度ポリエチレンは、密度が0.870〜0.895g/cmであり、メルトインデックス(I)が2.0〜6.0g/10分である均一分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマーである第2の線状低密度ポリエチレン、及び
    (ii)60〜80重量%の第3の線状低密度ポリエチレンであって、前記第3の線状低密度ポリエチレンの密度は、前記第2の線状低密度ポリエチレンの密度よりも少なくとも0.02g/cm高く、前記第3の線状低密度ポリエチレンのメルトインデックス(I)は、前記第2の線状低密度ポリエチレンの前記メルトインデックス(I)の少なくとも2倍である第3の線状低密度ポリエチレン、の少なくとも2つの成分のブレンドである第1の線状低密度ポリエチレン、を含む、組成物。
  2. 前記第3の線状低密度ポリエチレンは、均一分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマーである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記第3の線状低密度ポリエチレンは、不均一分岐したエチレン/α−オレフィンインターポリマーである、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記第1の線状低密度ポリエチレンのメルトインデックスは10〜20g/10分である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 前記第2の線状低密度ポリエチレンの密度は0.890g/cm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 前記第2の線状低密度ポリエチレンのメルトインデックスは3.0〜5.0である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 前記第3の線状低密度ポリエチレンの密度は、前記第2の線状低密度ポリエチレンの密度よりも少なくとも0.024g/cm大きい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 前記組成物は、1〜99重量%の高圧低密度ポリエチレンをさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物から製造された少なくとも1つの層を含むフィルム。
  10. 請求項9に記載の少なくとも1つのフィルムを含む物品。
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