JP2018511600A - 発毛又は育毛促進用及び抗炎用組成物 - Google Patents

発毛又は育毛促進用及び抗炎用組成物 Download PDF

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Abstract

本明細書には発毛又は育毛促進用組成物及び抗炎用組成物が開示される。当該組成物は薬学組成物、化粧料組成物又は食品組成物であってよく、アッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を含む。

Description

本明細書には、発毛又は育毛促進用組成物及び抗炎用組成物が開示される。
脱毛の原因としては、男性ホルモンの作用過剰説、皮脂分泌の過剰説、血液循環の不良説、過酸化物、細菌などによる頭皮機能の低下説、遺伝的要因、老化、ストレスなどが挙げられている。これに加え、社会的ストレスの増加とともに、環境汚染及びインスタントフードなど西欧化した食習慣、頻繁なパーマや染色などにより脱毛人口が増加しつつある。毛髪の周期は、毛髪を成長させる成長期(anagen)、成長を終了し、毛球部が縮小する時期である退化期(catagen)、毛乳頭が活動を停止し、毛髪が頭皮にとどまっているだけの時期である休止期(talogen)、毛乳頭が活動を開始し、または新しい毛髪を発生させ、古くなった毛髪を押し出す時期である発生期に分けられる。
成長期(Anagen Stage;2〜7年)は、毛髪が成長する期間であって、さらに毛髪が毛球から毛包に出ようとする毛髪生成段階と、硬いケラチンが毛嚢の中で作られる段階とに分けられる。毛髪は、退行期まで自己成長を続ける。退行期(Catagen Stage;2〜3週)は、成長期が終わり、毛髪の形態を維持しつつ代謝過程が遅くなる時期で、この段階では、ケラチンを作り出さない。退化期は、毛髪全体の1%を占める。このとき、毛球部が収縮して毛乳頭から分かれ、毛嚢に覆われて上方に上がっていき、細胞分裂は停止状態となる。休止期(Talogen Stage;3ヶ月)は、毛乳頭が萎縮し、毛嚢が徐々に萎びていき、毛根が上方に押し上げられて抜ける。毛髪がなくなる時期であり、次の成長期段階が始まるまでの寿命は3〜4ヶ月である。
正常な人は成長期状態の毛髪が多いのに比べ、脱毛症(Alopecia)の人は休止期状態の毛髪が多く、目に見える脱毛現象が現れるようになる。脱毛が進行するほど成長期の期間が短くなり、これにより、毛髪数はますます減少する。したがって、脱毛の治療のためには、休止期状態の毛嚢を、成長期に速やかに進むことができるようにし、短くなった成長期を長くしてやることが重要である。
男性型脱毛症は、テストステロン(Testosterone)という男性ホルモンによって現れる現象で、このテストステロンが5α−リダクターゼ(5α−reductase)という酵素によって、より強力なホルモンであるジヒドロテストステロン(Dihydrotestosterone、DHT)に変わると、このホルモンが毛嚢に作用して毛嚢を成長期段階から退化期段階へと誘導して、脱毛を引き起こさせる。したがって、男性型脱毛症を治療するために、5α−リダクターゼによるDHTの生成を抑制する方法が主に使用される。
女性型脱毛症は、主に閉経後のエストロゲン量の減少によって発生する。女性型脱毛症のための治療剤としては、主にミノキシジルやエストロゲンが使用されている。
円形脱毛症は、自己免疫疾患や精神的ストレス、遺伝的素因によって発生する。このような円形脱毛症は、アンドロゲン性脱毛症とは根本的に原因が異なり、治療法もまた異なるため、副腎皮質ホルモン剤を処理する方法を用いたり、ミノキシジルを患部に塗ったり、人為的に患部に刺激を誘発したりする方法を用いる。
しかし、これまで、脱毛を防止し、発毛促進及び毛髪の生長に効果を持っていると知られているミノキシジル(minoxidil)やトリコサッカライド(trichosaccharide)などの製剤の場合、はっきりとした効能の不在及び人体安定性、皮膚刺激誘発などの副作用の問題が台頭していることから、安全性及び効能が確保された組成物の開発が急がれている実情である。
一方、炎症を担う媒介体としては、血管活性アミン(Vaso−active amines)、血管活性ポリペプチド(Baso−active polypeptide)、及びその他の媒介物質などがあり、血管活性アミンとしては、肥満細胞から分泌されるヒスタミンとセレトニンなどがあり、主に血管拡張や透過性を増進させる作用をする。また、血管活性ポリペプチドとしては、キニン(kinin)、プラスミン(plasmin)、 補体(complement)などがあり、これらは血管収縮作用をし、その他、インターロイキン−6(IL−6)などのようなリンホカインとアラキドン酸(arachidonic acid)などが炎症反応を担う。
物理的や化学的刺激によって活性化したホスホリパーゼにより生成されたアラキドン酸は、さらにシクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase、COX)或いはリポオキシゲナーゼ(lipooxygenase)の二つの経路を経て炎症反応媒介体であるプロスタグランジン(prostaglandin)、ロイコトリエン(leukotriene)で代謝され、多様な炎症反応を媒介する(非特許文献1、特許文献1)。
韓国公開特許第10−2008−0020853号 韓国登録特許第10−1274029号
Thomas Ruzicka, Morton P. Printz, "Arachidonic acid metabolism in skin", Rev. Physiol. Biochem. Pharmacol., Volume 100, 1984, pp 121-160
一側面において、本明細書は、アッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む発毛又は育毛促進用組成物を提供することを目的とする。
他の側面において、本明細書は、アッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む抗炎用組成物を提供することを目的とする。
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一側面において、本明細書に開示された技術は、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む発毛又は育毛促進用組成物を提供する。
他の側面において、本明細書に開示された技術は、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む抗炎用組成物を提供する。
例示的な一具現例によれば、前記有効成分は、椿種子(Camellia Seed)抽出物から分離されたものであってよい。
例示的な一具現例によれば、当該組成物は、毛嚢毛乳頭細胞を増殖させるものであってよい。
例示的な一具現例によれば、当該組成物は、PGE2、IL−6又はIL−8の生成を抑制するものであってよい。
例示的な一具現例によれば、前記有効成分は、当該組成物の総質量を基準として0.001〜20質量%の範囲で含まれていてよい。
例示的な一具現例によれば、当該組成物は薬学組成物であってよい。
例示的な一具現例によれば、当該組成物は化粧料組成物であってよい。
例示的な一具現例によれば、当該組成物は食品組成物であってよい。
一側面において、本明細書に開示された技術は、アッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む発毛又は育毛促進用組成物を提供する効果がある。
他の側面において、本明細書に開示された技術は、アッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む抗炎用組成物を提供する効果がある。
また他の側面において、本明細書に開示された技術は、植物性天然物質を有効成分として含むことで副作用がなく且つ安定性に優れる、発毛又は育毛促進用、抗炎用薬学組成物、化粧料組成物、食品組成物を提供する効果がある。
以下、本発明を詳細に説明する。
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一側面において、本明細書に開示された技術は、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む発毛又は育毛促進用組成物を提供する。
他の側面において、本明細書に開示された技術は、発毛又は育毛促進に用いるための、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択されるいずれか一つ以上を提供する。
また他の側面において、本明細書に開示された技術は、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上、又はこれらを有効成分として含む発毛又は育毛促進用組成物を、発毛又は育毛が必要な個体に投与することを含む発毛又は育毛促進方法を提供する。本発明の一側面における前記投与は、本明細書に記載された投与方法及び投与用量に従って行われていてよい。
また他の側面において、本明細書に開示された技術は、発毛又は育毛促進用組成物を製造するための、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上の用途を提供する。
また、一側面において、本明細書に開示された技術は、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む抗炎用組成物を提供する。
他の側面において、本明細書に開示された技術は、抗炎に用いるための、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択されるいずれか一つ以上を提供する。
また他の側面において、本明細書に開示された技術は、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上、又はこれらを有効成分として含む抗炎用組成物を、炎症の緩和が必要な個体に投与することを含む炎症緩和方法を提供する。本発明の一側面における前記投与は、本明細書に記載された投与方法及び投与用量に従って行われていてよい。
また他の側面において、本明細書に開示された技術は、抗炎用組成物を製造するための、前記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上の用途を提供する。
例示的な一具現例によれば、前記有効成分は、椿種子(Camellia Seed)抽出物から分離されたものであってよい。椿種子抽出物から分離されたサポニンのAssamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D又はTheasaponin C1は、椿種子から水又は有機溶媒を用いてサポニンを含有する抽出物を収得する段階;及び前記抽出物からAssamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1を分離する段階;を含む製造方法によって製造されていてよい。
前記椿種子からサポニンを含有する抽出物を収得する段階は、通常の技術者が当該技術分野において用いられている抽出物の製造方法から適宜選択して適宜適用、変形、又は応用することができる。
例示的な一具現例によれば、前記有機溶媒は、エタノール、メタノール、ブタノール、エーテル、エチルアセテート、及びクロロホルムからなる群より選択された一つ以上の有機溶媒又はこれらと水との混合物であって、一側面において50%エタノールを用いていてよい。
また、例示的な一具現例によれば、溶媒を用いて分画した後、減圧濃縮して溶媒を除去して生成物を収得した後、収得された粗生成物をC18カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水=8:1〜4:1)にて分離して、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1を収得していてよい。
例示的な一具現例によれば、前記組成物は、毛嚢毛乳頭細胞を増殖させるものであってよい。前記組成物は、毛嚢毛乳頭細胞を増殖させてケラチン形成細胞を活性化し、毛髪成長因子VEGFの発現を増進させて毛髪の生成を促進する効果がある。また、前記組成物は、毛髪の成長周期のうち休止期から成長期に移行する周期を短縮させて毛髪の成長を促進させ、脱毛を予防又は改善する効果がある。
例示的な一具現例によれば、前記組成物は、PGE2、IL−6又はIL−8の生成を抑制するものであってよい。
例示的な一具現例によれば、前記有効成分は、組成物の総質量を基準として0.001〜20質量%の範囲で含まれていてよい。他の一具現例によれば、前記有効成分は、組成物の総質量を基準として0.01〜15質量%、0.01〜10質量%、又は0.1〜5質量%の範囲で含まれていてよい。
一側面において、本明細書に開示される組成物に含まれる有効成分は、組成物の総質量を基準として0.001質量%以上、0.01質量%以上、0.1質量%以上、又は1.0質量%以上含まれていてよく、他の一側面において、20質量%以下、15質量%以下、10質量%以下、又は5質量%以下含まれていてよい。前記含有量に特に限定されるものではないが、含有量が0.001質量%以上含まれることで組成物の発毛又は育毛、抗炎効果に優れ、また、20質量%以下で含まれることで安全性又は剤形上の製造が容易であり且つ副作用を生じることなく優れた効能を示すことができる。
例示的な一具現例によれば、前記組成物は薬学組成物であってよい。
前記薬学組成物は、本明細書に開示された有効成分の他に、防腐剤、安定化剤、水和剤又は乳化促進剤、浸透圧調節のための塩及び/又は緩衝剤などの薬剤学的補助剤、並びにその他治療的に有用な物質を更に含有していてよく、通常の方法に従って多様な経口投与剤又は非経口投与剤の形態で剤形化していてよい。
前記経口投与剤は、例えば、錠剤、丸剤、硬質及び軟質カプセル剤、液剤、懸濁剤、乳化剤、シロップ剤、粉剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、ペレット剤などがあり、これらの剤形は、有効成分の他に、界面活性剤、希釈剤(例:ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース及びグリシン)、滑沢剤(例:シリカ、タルク、ステアリン酸及びそのマグネシウム又はカルシウム塩、並びにポリエチレングリコール)を含有していてよい。錠剤は、また、マグネシウムアルミニウムシリケート、澱粉ペースト、ゼラチン、トラガカンス、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース及びポリビニルピロリジンといった結合剤を含有していてよく、場合に応じて、澱粉、寒天、アルギン酸又はそのナトリウム塩といった崩解剤、吸収剤、着色剤、香味剤、及び甘味料などの薬剤学的添加剤を含有していてよい。前記錠剤は、通常の混合、顆粒化又はコーティング方法によって製造されていてよい。
また、前記非経口投与形態としては、経皮投与型剤形であってよく、例えば、注射剤、点滴剤、軟膏、ローション、ゲル、クリーム、スプレー、懸濁剤、乳剤、坐剤、パッチなどの剤形であってよいが、これらに限定されるものではない。
前記薬学組成物は、非経口、直腸、局所、経皮、皮下などに投与されていてよい。本発明の一実施例に係る薬学組成物は、例えば、頭皮に局所投与されていてよい。
前記有効成分の投与量の決定は、通常の技術者の水準内にあり、薬物の1日投与用量は、投与しようとする対象の進行程度、発症時期、年齢、健康状態、合併症などの多様な要因によって異なるが、成人を基準としたとき、一側面において、前記組成物1μg/kg〜200mg/kg、他の側面において、50μg/kg〜50mg/kgを、1日1〜3回に分割して投与していてよく、前記投与量は、いかなる方法であれ、本発明の範囲を限定するものではない。
前記薬学組成物は皮膚外用剤であってよく、前記皮膚外用剤とは、皮膚外部において塗布されるものであればいかなるものであっても含まれ得るものの総称であって、多様な剤形の医薬品がこれに含まれ得る。
例示的な一具現例によれば、前記組成物は化粧料組成物であってよい。
前記化粧料組成物には、本明細書に開示された有効成分の他、機能性添加物及び一般的な化粧料組成物に含まれる成分が更に含まれていてよい。前記機能性添加物としては、水溶性ビタミン、油溶性ビタミン、高分子ペプチド、高分子多糖、スフィンゴ脂質及び海藻エキスからなる群より選択された成分を含んでいてよい。これらの他に含まれる配合成分としては、油脂成分、保湿剤、エモリエント剤、界面活性剤、有機及び無機顔料、有機粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、植物抽出物、pH調整剤、アルコール、色素、香料、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、精製水などが挙げられる。
前記化粧料組成物は、その剤形において特に限定されることなく、目的とするところに応じて適宜選択してよい。例えば、スキンローション、スキンソフナー、スキントナー、アストリンゼント、ローション、ミルクローション、モイスチャーローション、栄養ローション、マッサージクリーム、栄養クリーム、モイスチャークリーム、ハンドクリーム、ファウンデーション、エッセンス、栄養エッセンス、パック、石鹸、クレンジングフォーム、クレジングローション、クレンジングクリーム、ボディーローション及びボディークレンザーからなる群より選択されたいずれか一つ以上の剤形で製造されていてよいが、これらに制限されるものではない。
本発明の剤形がペースト、クリームまたはゲルである場合には、担体成分として動物繊維、植物繊維、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、シリカ、タルクまたは酸化亜鉛などが利用されていてよい。
本発明の剤形がパウダーまたはスプレーである場合には、担体成分として、ラクトース、タルク、シリカ、アルミニウムヒドロキシド、カルシウムシリケートまたはポリアミドパウダーが利用されていてよく、特に、スプレーである場合には、更にクロロフルオロヒドロカーボン、プロパン/ブタンまたはジメチルエーテルといった推進剤を含んでいてよい。
本発明の剤形が溶液または乳濁液である場合には、担体成分として、溶媒、溶媒和剤または乳濁化剤が利用されていてよく、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、エチルカーボネート、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコールオイル、グリセロール脂肪族エステル、ポリエチレングリコールまたはソルビタンの脂肪酸エステルがある。
本発明の剤形が懸濁液である場合には、担体成分として、水、エタノールまたはプロピレングリコールといった液状希釈剤、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル及びポリオキシエチレンソルビタンエステルといった懸濁剤、微小結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、アガーまたはトラガカントなどが利用されていてよい。
本発明の剤形が界面活性剤含有クレンジングである場合には、担体成分として、脂肪族アルコールスルフェート、脂肪族アルコールエーテルスルフェート、スルホコハク酸モノエステル、イセチオネート、イミダゾリニウム誘導体、メチルタウレート、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテルスルフェート、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物性油、リノリン誘導体またはエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどが利用されていてよい。
例示的な一具現例によれば、前記組成物は食品組成物であってよい。
前記食品組成物は、液状または固状の剤形であってよく、例えば、各種の食品類、飲料、ガム、茶、ビタミン複合剤、健康補助食品類などがあり、粉末、顆粒、錠剤、カプセルまたは飲料の剤形であってよい。各剤形の食品組成物は、本明細書に開示された有効成分の他、当該分野で通常に用いられる成分を剤形または使用目的に応じて当業者が難なく適宜選定して配合していてよく、他の原料と同時に適用した場合、相乗効果が生じることがある。
本明細書に開示された有効成分の他に含有していてよい液状成分には、特に制限点がなく、通常の飲料と同様、種々の香味剤または天然炭水化物などを追加成分として含んでいてよい。前記天然炭水化物の例としては、ブドウ糖、果糖などの単糖、マルトース、スクロースなどの二糖、多糖、デキストリン、シクロデキストリンなどの通常の糖、及びキシリトール、ソルビトール、エリトリトールなどの糖アルコールである。前記した香味剤としては天然香味剤(タウマチン、ステビア抽出物(例えば、レバウディオシドA、グリチルリチンなど)及び合成香味剤(サッカリン、アスパルテームなど)を有利に用いていてよい。前記天然炭水化物の割合は、本明細書に開示された組成物100ml当り一般的に約1〜20g、一側面において5〜12gであってもよい。
前記食品組成物は、一側面において、種々の栄養剤、ビタミン、鉱物(電解質)、合成風味剤及び天然風味剤などの風味剤、着色剤及び充填剤(チーズ、チョコレートなど)、ペクチン酸及びその塩、アルギン酸及びその塩、有機酸、保護性コロイド増粘剤、pH調節剤、安定化剤、防腐剤、グリセリン、水、炭酸飲料に使用される炭酸化剤などを含んでいてよい。他の側面において、天然果実ジュース、果実ジュース飲料、野菜飲料を製造するための果肉を含んでいてよい。これらの成分は単独で又は組み合わせて用いられていてよい。前記添加剤の割合は多様であってよいが、本明細書に開示された組成物100重量部当たり0.001〜約20重量部の範囲で選択されるのが一般的である。
以下、実施例を通して本発明をより詳細に説明する。なお、これらの実施例は本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明の範囲がこれらの実施例によって制限されると解釈されないのは当業界における通常の知識を有する者にとって自明であろう。
製造例1.アッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)、テアサポニンC1(Theasaponin C1)の製造
椿種子(Camellia Seed)1kgにヘキサン3Lを入れ、常温で攪拌抽出して脱脂させた後、脱脂された椿種子0.5kgに50%エタノール4Lを入れ、3回還流抽出した後、15℃で1日間浸漬させた。その後、ろ過布によるろ過と遠心分離を通じて残渣とろ液とを分離し、分離されたろ液を減圧濃縮して、椿種子抽出物を得た。
次いで、前記得られた椿種子抽出物7.37gを水に懸濁してn−BuOHで分画を実施し、確保したBuOH可用分画2.54gのうち1.40gに対し溶出溶媒35% MeOHでRP MPLCを実施した。そのうちB4小分画に対し溶出溶媒CMIW=9:6:1:4(+0.2% acetic acid)条件でHPCCCを実施した。このようにして得た小分画B41、B42、B43、及びB44をそれぞれのHPLC条件で精製した結果、B41p1(1.6mg)、B41p2(Assamsaponin B、3.9mg)、B42p1(Theasaponin E1、12.8mg)、B42p2(Theasaponin E2、5.6mg)、B43p2(Assamsaponin H、2.2mg)、B43p3(Camelliasaponin B1、1.6mg)、B44p1(Assamsaponin D、3mg)、B44p2(Theasaponin C1、1.6mg)の総8種の物質を収得した(下記の図式参照)。
Figure 2018511600
試験例1.毛乳頭細胞における毛髪成長因子VEGFの発現増加
Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1が、血管形成に必要な成長因子であって毛髪の成長期に移動するのに必要な成長因子である血管内皮増殖因子(Vascular endothelial growth factor;VEGF)を発現させる程度を評価するために、生体外(in vitro)システムを適用して、椿種子サポニン由来のAssamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1の効能を評価した。
前記実験のために、47歳の男性の毛乳頭真皮細胞(Dermal Papilla Cell;DPC)(P.11)4×10cellを、12ウェルプレートにシーディング(seeding)し、10%FBS(fetal bovine serum)を含有するDMEM(Dulbecco's modified Eagle's medium)培地において一晩培養した。培養後、椿種子サポニン由来のAssamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1をそれぞれ20ppmで処理した。比較例としてTheasaponinを使用し、陰性対照群としてはDMSOを使用した。
24時間後、椿種子サポニン由来のAssamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1が処理された混合液を収集(soup collect)し、VEGF ELISA(Vascular endothelial growth factor Enzyme−Linked Immunosorbent Assay;R&D biosystems)を使用して、VEGF発現程度を確認した。その結果を下記の表1に表した。
Figure 2018511600
表1から見られるように、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1は、比較例及び対照群と比較して、顕著な効果の差があることが分かり、具体的に、毛乳頭細胞における毛髪成長因子VEGFの発現を約3倍以上増加させた。したがって、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1は、優れた毛髪生成促進能を有することが分かる。
試験例2.毛嚢毛乳頭細胞増殖
毛髪を構成するケラチン蛋白質は、毛根部ケラチン形成細胞(keratinocyte)で生成され、このケラチン形成細胞は毛乳頭細胞から分化する。したがって、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1が毛乳頭細胞の活性を促進するのであれば、それから分化するケラチン形成細胞の活性を促進させることができ、ひいては毛髪生成を促進させることができる。そこで、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1の毛乳頭細胞活性促進効果を、下記のように評価した。
まず、本試験例においては、ヒト毛乳頭細胞(Human dermal papilla cell;hDPc、ソウル大学校のグォン・オサン教授から入手)細胞株を使用して実験を行った。前記細胞株は、10%ウシ胎児血清(FBS)が含有されたDulbecco's modified Eagle's medium(DMEM;Gibco BRL、Gaithersburg、MD、USA)において、5%CO、37℃で維持されるインキュベータで24時間培養した後、椿種子サポニン由来のAssamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1を20ppmでそれぞれ処理した。比較例としてTheasaponinを使用し、陰性対照群としてはDMSOを使用した。
試験物質を処理してから24時間経過後、WST−1キット(Roche)を使用して、細胞増殖能(%)を測定し、その結果を表2に表した。
Figure 2018511600
表2から見られるように、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1は、比較例及び対照群と比較して、約1.5倍以上高い毛乳頭細胞増殖増加率を示した。これは、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1が、毛乳頭細胞の増殖を促進させることができ、且つケラチン形成細胞の活性及び毛髪の生成もより効果的に促進することができることを意味する。
試験例3.人体毛嚢器官における毛髪成長促進
本試験例においては、実際の人体毛嚢器官における毛髪成長促進能を確認した。
55歳の男性の後頭部頭皮組織から毛嚢器官を一つずつ分離して、William's E培地(L−グルタミン(2mM)、インスリン(10μg/ml)、ヒドロコルチゾン(40ng/ml)、抗生剤(1%)、抗真菌剤(1%)含有)で培養した。培養後3日目に成長が起こった毛嚢を選別して3mmに切り、選別した毛嚢組織に対して、薬品処理を施していない場合を対照群とし、椿種子サポニン由来のAssamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1 5ppm、比較例としてTheasaponinをそれぞれ処理した。そして、処理して8日後、それぞれの長さの測定及び写真撮影を行った。その結果を表3に表した。
Figure 2018511600
その結果、表3から見られるように、毛嚢器官における毛髪の長さの増加において、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1を処理した場合、比較例及び対照群よりも優れた毛髪成長促進効果が示された。したがって、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1は、毛嚢において毛髪の長さの成長を促進する効果に優れることが分かる。
試験例4.PGE2、IL−6及びIL−8生成抑制
ヒト線維芽細胞を6−ウェル培養プレートに1×10の細胞濃度で接種し、24時間の間、37℃、5%COインキュベータで培養した。H 500μMをウェルに処理して24時間刺激を与えた後、椿種子サポニン由来のAssamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1、比較例としてTheasaponinをそれぞれ処理して48時間反応させた。反応完了後、培養液を回収してELISA分析を行った。このとき、抗炎及び刺激緩和剤として多く使用される物質であるα−ビサボロール(α−bisabolol)を対照群として使用した。
PGE2はアッセイデザイン(Assay Design)社製のキット、IL−6、IL−8はエンドゲン(Endogen)社製のキットを使用し、各会社のマニュアルに明記された方法に従って実験を行った。抑制効果は、下記数式1に基づいて計算し、測定結果は下記の表4に表した。
Figure 2018511600
Figure 2018511600
前記表4に表されたように、炎症媒介物質であるPGE2、IL−6、IL−8の生成量が、Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1の添加によって、比較例及び対照群と比較して顕著に低減し、優れた抗炎効果があることを確認することができた。
以下、本発明の一側面に係る組成物の剤形例について説明するが、他の種々の剤形へも応用可能であり、これは本発明を限定するためのものではなく、単に本発明を具体的に説明するためのものであるに過ぎない。
[剤形例1]シャンプー
下記表5に記載された組成に従い通常の方法にてシャンプーを製造した。
Figure 2018511600
[剤形例2]リンス
下記の表6に記載された組成に従い通常の方法にてリンスを製造した。
Figure 2018511600
[剤形例3]軟膏
下記の表7に記載された組成に従い通常の方法にて軟膏を製造した。
Figure 2018511600
[剤形例4]ヘアトニック
下記の表8に記載された組成に従い通常の方法にてヘアトニックを製造した。
Figure 2018511600
[剤形例5]ヘアーローション
下記の表9に記載された組成に従い通常の方法にてヘアーローションを製造した。
Figure 2018511600
[剤形例6]石鹸
下記の表10に記載された組成に従い通常の方法にて石鹸を製造した。
Figure 2018511600
[剤形例7]ローション
下記の表11に記載された組成に従い通常の方法にてローションを製造した。
Figure 2018511600
[剤形例8]クリーム
下記の表12に記載された組成に従い通常の方法にてクリームを製造した。
Figure 2018511600
[剤形例9]パック
下記の表13に記載された組成に従い通常の方法にてパックを製造した。
Figure 2018511600
[剤形例10]美容液型製剤
下記の表14に記載された組成に従い通常の方法にて美容液型製剤を製造した。
Figure 2018511600
[剤形例11]軟質カプセル剤
Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1からなる群より選択される一つ以上の化合物50mg、L−カルニチン80〜140mg、大豆油180mg、パーム油2mg、植物性硬化油8mg、黄蝋4mg及びレシチン6mgを混合し、通常の方法に従って、1カプセル当たり400mgずつ充填して軟質カプセル剤を製造した。
[剤形例12]錠剤
Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1からなる群より選択される一つ以上の化合物50mg、カラクトオリゴ糖200mg、乳糖60mg及び麦芽糖140mgを混合し、流動層乾燥機を利用して顆粒状に造粒した後、糖エステル(sugar ester)を6mgを添加し、打錠機で打錠して錠剤を製造した。
[剤形例13]顆粒剤
Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1からなる群より選択される一つ以上の化合物50mg、無水結晶ブドウ糖250mg及び澱粉550mgを混合し、流動層造粒機を使用して顆粒状に成形した後、包に充填して顆粒剤を製造した。
[剤形例14]ドリンク剤
Assamsaponin B、Theasaponin E1、Theasaponin E2、Assamsaponin H、Assamsaponin D、Theasaponin C1からなる群より選択される一つ以上の化合物50mg、ブドウ糖10g、クエン酸0.6g、及び液状オリゴ糖25gを混合した後、精製水300mlを加えて各瓶に200mlずつ充填した。瓶に充填した後、130℃で4〜5秒間殺菌して、ドリンク剤飲料を製造した。
以上、本発明内容の特定の部分を詳細に記述したところ、当業者にとってこのような具体的な技術は単に好適な実施態様であるに過ぎず、これによって本発明の範囲が制限されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の実質的な範囲は添付の請求項とそれらの等価物によって定義されるといえよう。

Claims (9)

  1. 下記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む発毛又は育毛促進用組成物。
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
  2. 下記化学式で表されるアッサムサポニンB(Assamsaponin B)、テアサポニンE1(Theasaponin E1)、テアサポニンE2(Theasaponin E2)、アッサムサポニンH(Assamsaponin H)、アッサムサポニンD(Assamsaponin D)及びテアサポニンC1(Theasaponin C1)からなる群より選択される一つ以上を有効成分として含む抗炎用組成物。
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
    Figure 2018511600
  3. 前記有効成分は、椿種子(Camellia Seed)抽出物から分離されたものでる、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 当該組成物は、毛嚢毛乳頭細胞を増殖させるものである、請求項1に記載の組成物。
  5. 当該組成物は、PGE2、IL−6又はIL−8の生成を抑制するものである、請求項2に記載の組成物。
  6. 前記有効成分は、当該組成物の総質量を基準として0.001〜20質量%の範囲で含まれる、請求項1又は2に記載の組成物。
  7. 当該組成物は薬学組成物である、請求項1又は2に記載の組成物。
  8. 当該組成物は化粧料組成物である、請求項1又は2に記載の組成物。
  9. 当該組成物は食品組成物である、請求項1又は2に記載の組成物。
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