JP2018511574A - 修飾された治療薬とその組成物 - Google Patents

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ジー. シュルツ,ピーター
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ザ カリフォルニア インスティテュート フォー バイオメディカル リサーチ
ザ カリフォルニア インスティテュート フォー バイオメディカル リサーチ
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Abstract

治療薬の半減期を延長するための方法と組成物が提供される。1つの半減期延長部分は治療薬に結合してもよく、それにより治療薬の半減期を延ばす。治療薬に結合した半減期延長部分を含む修飾された治療薬は、被験体の疾患または疾病を処置するために使用されることもある。【選択図】図8

Description

本出願は2015年3月18日に出願された米国出願番号第62/134,939号の利益を主張するものであり、当該文献は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
治療薬(例えば生物学的製剤)の開発は短い半減期により阻まれることが多い。物質の生物学的半減期または排出半減期は、物質(例えば、代謝産物、薬物、シグナル伝達分子、放射性核種、またはそれ以外の物質)が、その薬理学的、生理学的、または放射線学的活性の半分を失うのにかかる時間である。短い半減期の結果として、患者は頻繁に高投与量を投与されることが増え、これによりコンプライアンスは低下し、コストはかさみ、副作用のリスクが増大することもある。
持続放出製品は、短い半減期の薬物の吸収を延長させるように設計され、それにより、血清薬物濃度の変動を最小限に抑えつつ、長期間の投与を可能にする。半減期を延ばすために使用される最新の戦略は、水力学的量(PEGylation)を増加させる戦略、またはFcRnを媒介とする再循環(アルブミン融合)を使用する戦略である。生物学的製剤の半減期を延ばすために、薬物に対するポリペプチドまたは親油性の成分の付着も用いられてきた(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
本開示は治療薬の生物学的、化学的、生理学的、薬理学的、薬物動態学的、および/または薬力学的な特性を改善するために修飾された治療薬を提供する。
米国特許出願第6,268,343号 米国特許出願第5,750,497号 米国特許出願第8,129,343号
以下を含む修飾された治療薬が本明細書に開示され、
(i) SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたリラキシンA鎖アミノ酸配列を含む治療薬(TA);および、
(ii)半減期延長部分;
ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の2位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はさらにリラキシンB鎖を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、または置換され、あるいはその組み合わせが行われている。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:48のリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い。
以下を含む修飾された治療薬が本明細書に開示される:
(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンA鎖アミノ酸配列を含む治療薬(TA)、および
(ii)半減期延長部分;ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列は、SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも80%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列は、SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも90%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の2位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はアミノ酸配列SEQ ID NO:54に少なくとも50%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はアミノ酸配列SEQ ID NO:59に少なくとも50%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、または置換され、あるいはその組み合わせが行われている。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:48のリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い。
以下を含む修飾された治療薬が本明細書に開示される:
(i) SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたリラキシンA鎖アミノ酸配列を含む治療薬(TA)であって;最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた、治療薬、および、
(ii)半減期延長部分;ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、1つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、または置換されている。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、2つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われている。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、3つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われている。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の2位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:54であり、ここで、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:59であり、ここで、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、または置換され、あるいはその組み合わせが行われている。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、リラキシンB鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:48をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い。
以下を含む修飾された治療薬が本明細書に開示される:
(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたリラキシンA鎖アミノ酸配列の一部を含む治療薬(TA)、および、
(ii)半減期延長部分、
ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、または60の少なくとも20の連続するアミノ酸を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、および60の少なくとも15の連続するアミノ酸を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、および60の少なくとも10の連続するアミノ酸を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部の2位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、リラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:54の一部を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、リラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:59の一部を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、または置換され、あるいはその組み合わせが行われている。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はアミノ酸配列SEQ ID NO:48をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬は以下の式を有し、
式中、TAは治療薬であり、
は半減期延長部分である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、
はTA、およびPまたはLを結合する化学基であり、
は単結合または−PEG−A−であり、および、
Lは、ステロール誘導体、胆汁酸誘導体、ビタミンE誘導体、脂肪二酸(fatty di−acid)誘導体、脂肪酸誘導体、脂肪酸アミド誘導体、脂肪族アミン誘導体、および脂肪族アルコール誘導体からなる群から選択される脂質誘導体であり、ここで、脂質誘導体はアミドまたはエーテル結合によってPに結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、TAのシステイン残基の硫黄原子は化学結合によってAに結合される。
式(A)の修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、Aは以下から選択され、
PEGは以下から選択され、
は単結合、
から選択され、
Lは、テトラデカン酸、オクタデカン二酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ドコサヘキサエン酸、リトコール酸、リトコール酸、コール酸、およびパルミチン酸から選択された酸部分であり、ここで、酸部分はアミド結合によってPに結合され、
Xは単結合、−N(R)−、−S−、または−O−であり、
、R、R、およびRはそれぞれ独立して、H、ハロ、−CN、−SR、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−NR、または−ORであり、
はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、またはヘテロアルキルであり、
はOHまたは−NRであり、
はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、またはヘテロアルキルであり、
mとnは独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20であり、
rは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、
sは1、2、3、4、または5であり、
kは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、
pは2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、および、
qは2、3、4、5、6、7、8、9、または10である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、PEGは
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、R、R、R、およびRはそれぞれHである。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してHである。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、RはそれぞれOHまたはNHである。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、RはそれぞれHである。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、mは、1、2、3、4、5、6、7、8、または9である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、nは1、2、3、4、または5である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、rは1、2、または3である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、sは2または4である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、pは2である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、Xは−O−である。
別の態様では、本明細書に記載された修飾された治療薬の1つ以上を含む医薬組成物がある。
さらに、本明細書では、被験体の疾患または疾病を処置する方法であって、治療上有効な量の本明細書に記載される修飾された治療薬を含む組成物を被験体に投与する工程を含む方法が開示される。疾患または疾病は心血管障害であり得る。疾患または疾病は急性心不全であり得る。疾患または疾病は線維症であり得る。疾患または疾病は疼痛であり得る。疼痛は神経障害性疼痛または炎症性疼痛であり得る。上記方法は、1つ以上の追加の治療薬を被験体に投与する工程をさらに含み得る。1つ以上の追加の治療薬は、抗炎症薬、スタチン、利尿薬、β−遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、またはその任意の組み合わせからなる群から選択されてもよい。1つ以上の追加の治療薬は、抗炎症薬、疼痛を処置する薬物、またはその任意の組み合わせからなる群から選択されてもよい。1つ以上の追加の治療薬はアスピリンであり得る。
本発明の新規な特徴は添付の請求項で具体的に説明される。本発明は、添付の図面と共に精読すると以下の詳細な記載から最も良く理解される。一般的な手法に従って、図面の様々な特徴は同一縮尺ではないことを強調しておく。これに反して、明瞭化のために様々な特徴の寸法が任意に拡大縮小される。図には以下の特徴が含まれている。
脂質接合のためにシステインで修飾されたリラキシンを示す(ボックスで囲まれた残基は、例えば、L−システイン、リジン、グルタミン、アラニンに変異することがある)。 LGR7とCRE−Lucレポーター株を発現するHEK293T細胞におけるリラキシン2受容体(RXFP2またはLGR7)を活性化するヒトリラキシン2を示す。 リラキシンB:D1A−A:Q1−L2C−FA2薬剤(エントリー1、表3)のリラキシンB:D1A−A:pQ1−L2C−FA2(エントリー5、表3)への転換を示すクロマトグラムを示す。 pVB008 リラキシン2リンカーベクターの概略図と他のリラキシン発現構築物の追加の概略図を示す。 (A)トキシン(Toxin)−550ペプチド(野生型)に対するジスルフィド結合パターン、および(B)システイン−ノットトキシン−550ペプチドの典型的なインビトロフォールディング経路を示し、中央の構造は2−スルフィド結合中間体を描いており、ジスルフィド結合はシステインIとシステインIVとの間、およびシステインIIとシステインVとの間で結合される。 野生型のリラキシンに関するマウスの薬物動態学的データを示す。 修飾された治療薬(エントリー2、表3)に関するマウスの薬物動態学的データを示す。 修飾された治療薬(エントリー1、表3)に関するマウスの薬物動態学的データを示す。 修飾された治療薬(エントリー3、表3)に関するマウスの薬物動態学的データを示す。 マウスに修飾された治療薬(A:IV、B:SC)(エントリー7、表3)に関するマウスの薬物動態学的データを示す。 修飾された治療薬(A:IV、B:SC)(エントリー8、表3)に関するマウスの薬物動態学的データを示す。 修飾された治療薬(A:IV、B:SC)(エントリー9、表3)に関するマウスの薬物動態学的データを示す。 修飾された治療薬(A:IV、B:SC)(エントリー5、表3)に関するラットの薬物動態学的データを示す。 野性型リラキシン(エントリー9、表3)と比較して、LGR7とCRE−Lucレポーター株を発現するHEK293T細胞におけるリラキシン2受容体(RXFP2またはLGR7)を活性化する修飾された治療薬を示す。 野性型リラキシン(エントリー1、表3)と比較して、LGR7とCRE−Lucレポーター株を発現するHEK293T細胞におけるリラキシン2受容体(RXFP2またはLGR7)を活性化する修飾された治療薬を示す。 野性型リラキシン(エントリー7、表3)と比較して、LGR7とCRE−Lucレポーター株を発現するHEK293T細胞におけるリラキシン2受容体(RXFP2またはLGR7)を活性化する修飾された治療薬を示す。 野性型リラキシン(エントリー8、表3)と比較して、LGR7とCRE−Lucレポーター株を発現するHEK293T細胞におけるリラキシン2受容体(RXFP2またはLGR7)を活性化する修飾された治療薬を示す。 野性型リラキシン(エントリー4、表3)と比較して、LGR7とCRE−Lucレポーター株を発現するHEK293T細胞におけるリラキシン2受容体(RXFP2またはLGR7)を活性化する修飾された治療薬を示す。
修飾された治療薬が本明細書に開示される。一般に、修飾された治療薬は治療薬(TA)と1つ以上の半減期延長部分を含んでもよく、ここでTAは1つ以上の半減期延長部分に結合している。いくつかの実施形態では、修飾された治療薬は治療薬(TA)と1つの半減期延長部分を含み、ここでTAは半減期延長部分に結合している。治療薬はペプチドであり得る。TAは、1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合することがある。TAはTA上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分に結合することがある。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長いことがある。半減期延長部分は脂質、ポリグリコール領域、またはその組み合わせを含むことがある。半減期延長部分はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基をさらに含むことがある。半減期延長部分は、TA上のシステイン残基の硫黄原子に結合することがある。TAは少なくとも1つのアイソスター(isosteric)ジスルフィド模倣物を含むペプチドであり得る。
脂質複合体(LC)が本明細書に開示される。一般に、LCは脂質と治療薬を含む。LCは、脂質を治療薬に結合するリンカーをさらに含むことがあり、リンカーはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む。治療薬は少なくとも1つのアイソスタージスルフィド模倣物を含むことがある。
脂質複合体(LC)は、(a)1つ以上の脂質であって、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにその誘導体から選択される、脂質;(b)治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカー、を含んでもよく、TAはペプチドであり、および、リンカーはそれぞれペプチド上のアミノ酸によってTAと複合化する。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。
脂質複合体(LC)は(a)1つ以上の脂質であって、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールから選択される、脂質;(b)1つ以上の治療薬(TA)、および(c)脂質をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、それぞれがアミノ酸残基によってTAと複合化する、リンカーを含んでもよい。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。
本明細書では、(a)1つ以上の脂質であって、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールから選択される、脂質と、(b)1つ以上の治療薬(TA)と、(c)TAに脂質を結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーとを含んでいる脂質複合体(LC)がさらに開示されており、1つ以上のTAはリラキシンペプチドまたはその誘導体を含み、リンカーはそれぞれアミノ酸残基によって1つ以上のTAに結合している。
本明細書では、(a)1つ以上の脂質であって、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールから選択される、脂質と、(b)少なくとも1つのアイソスタージスルフィド模倣物を含む1つ以上の治療薬(TA)とを含んでいる脂質複合体(LC)がさらに開示されており、1つ以上のTAはそれぞれペプチドであり、1つ以上の脂質はペプチド上のアミノ酸残基によってTAと複合化する。
本発明の方法、キット、および組成物が詳細に記載される前に、本発明は記載される特定の方法、キット、または組成物に制限されず、当然のことながら変化することもあることが理解されよう。さらに、本明細書で使用される用語は特定の実施形態だけを記載することを目的としており、本発明の範囲が添付の請求項によってのみ制限されるため、限定的であることを意図していないことも理解されよう。実施例は、完全な開示と本発明の実施方法と使用方法の記載を当業者に与えるために示されており、発明者が発明とみなしているものの範囲を限定することを意図しておらず、以下の実験が実施された全てのまたは唯一の実験であることを表すことも意図していない。用いられる数(例えば、量、温度など)に関しては正確を期すために様々な努力がなされてきたが、いくつかの実験誤差と偏差については説明が付くはずである。特段指示のない限り、部分は重量部分であり、分子量は重量平均分子量であり、温度は摂氏度であり、圧力は大気圧またはほぼ大気圧下である。
一連の値が提供される場合、その範囲の上限と下限との間で、文脈で特段明示されていない限り、下限の単位の小数第一位までのその間のそれぞれの値も具体的に開示される。任意の記載された範囲の任意の記載された値またはその間の値と、その記載された範囲の任意の他の記載されたまたは介在する値との間のそれぞれの小さな範囲は本発明内に包含される。こうした小さな範囲の上下限は独立して、範囲に含まれることもあれば、排除されることもあり、その小さな範囲に一方か、両方が含まれるか、またはいずれも含まれない場合、それぞれの範囲は、記載された範囲中の任意の具体的に除外された制限を受けて、本発明に包含される。記載された範囲が1つまたは両方の限界を含む場合、これらの含まれる限界の一方または両方を除外する範囲は本発明にも含まれる。
別段の定めのない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的な用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載される方法や材料と類似するまたは同等の任意の方法や材料を本発明の実施または試験の際に使用することができるが、可能性のある、および好ましい方法や材料がここで記載されている。本明細書で言及されるすべての出版物は、出版物の引用の際に関連付けられる方法、および/または材料を開示、および記載するために参照により本明細書に組み込まれる。本開示は矛盾がある程度まで、組み込まれた出版物の任意の開示に取って代わることが理解されよう。
本開示を読んだ当業者には明らかであるが、本明細書に記載および例証される個々の実施形態の各々は、本発明の範囲と精神を逸脱することなく、他の複数の実施形態のいずれかの特徴から容易に分離されることもあれば組み合わされることもある別々の要素と特徴を有している。任意の列挙された方法を、列挙された事象の順序で、または論理上可能な他の順序で実行することができる。
本明細書や添付の請求項で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈で特段の定めのない限り、複数の指示物を含んでいる。したがって、例えば、「細胞」への言及は、複数のそうした細胞を含んでおり、「ペプチド」への言及は、1つ以上のペプチド、およびその等価物(例えば、当業者に知られているポリペプチドなど)への言及を含んでいる。
本明細書で議論される出版物は、本出願の出願日に先立って開示するためにのみ提供される。本発明が先行発明によるこうした公開に先行するという資格がないという承認として解釈されるものは本明細書には何もない。さらに、提供される公開日は、独立して確認される必要があることがある実際の公開日とは異なり得る。
方法と組成物は、治療薬の半減期を延長する修飾された治療薬を生成するために提供される。例えば、これらの方法と組成物は多くの疾患の治療用途で見られ、例えば、心疾患は、リラキシンだけによりもリラキシンと複合化した半減期延長分子でより有効に処置されることがある。本発明のこれらおよび他の目的、利点、ならびに特徴は、以下により完全に記載されるような組成物と方法の詳細を読んだ当業者には明白となるであろう。
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され記載されてきた一方で、こうした実施形態はほんの一例として与えられることは当業者にとって明白である。多くの変更、変化、および置換が、本発明から逸脱することなく、当業者の心に思い浮かぶであろう。本明細書に記載される本発明の実施形態の様々な代案が、本発明の実施において利用されるかもしれないことを理解されたい。以下の請求項は本発明の範囲を定義するものであり、この請求項とその均等物の範囲内の方法、および構造体がそれによって包含されるものであるということが意図されている。
修飾された治療薬
以下を含む修飾された治療薬が本明細書に開示される:
(i)リラキシンA鎖を含む治療薬(TA)、および(ii)半減期延長部分;
ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖は、SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:41ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:42ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:43ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:44ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:45ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:46ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:47ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:53ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:55ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、または置換された1つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた2つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた3つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた4つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた5つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:48のリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い。
以下を含む修飾された治療薬が本明細書に開示される:
(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたリラキシンA鎖アミノ酸配列を含む治療薬(TA)、および、
(ii)半減期延長部分;
ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の2位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の13位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:55を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:60を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、または置換された1つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた2つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた3つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた4つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた5つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:48のリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い。
以下を含む修飾された治療薬が本明細書に開示される:
(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンA鎖アミノ酸配列を含む治療薬(TA)、および
(ii)半減期延長部分;
ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列は、SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、または96%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列は、SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも80%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列は、SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも90%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の2位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の13位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はアミノ酸配列SEQ ID NO:54に少なくとも50%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はアミノ酸配列SEQ ID NO:55に少なくとも50%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はアミノ酸配列SEQ ID NO:59に少なくとも50%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はアミノ酸配列SEQ ID NO:60に少なくとも50%相同する。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:41ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:42ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:43ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:44ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:45ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:46ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:47ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:53ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:55ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、または置換された1つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた2つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた3つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた4つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた5つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:48のリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い。
以下を含む修飾された治療薬が本明細書に開示される:
(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたリラキシンA鎖アミノ酸配列を含む治療薬(TA)であって、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた、治療薬、および
(ii)半減期延長部分;
ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、1つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、または置換されている。修飾された治療薬のいくつかの実施形態において、2つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態において、3つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態において、4つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態において、5つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の2位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の13位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:54であり、ここで、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:55であり、ここで、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:59であり、ここで、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:60であり、ここで、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:41ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:42ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:43ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:44ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:45ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:46ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:47ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:53ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:55ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、または置換された1つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた2つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた3つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた4つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた5つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:48のリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い。
以下を含む修飾された治療薬が本明細書に開示される:
(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたリラキシンA鎖アミノ酸配列の一部を含む治療薬(TA)、および
(ii)半減期延長部分;ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、および60の少なくとも20の連続するアミノ酸を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、および60の少なくとも20、少なくとも19、少なくとも18、少なくとも17、少なくとも16、少なくとも15、少なくとも14、少なくとも13、少なくとも12、少なくとも11、少なくとも10、少なくとも9、少なくとも8、少なくとも7、少なくとも6、または少なくとも5の連続するアミノ酸を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、および60の少なくとも15の連続するアミノ酸を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、および60の少なくとも10の連続するアミノ酸を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部にない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部の2位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部の2位置にある。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、リラキシンA鎖アミノ酸SEQ ID NO:54の一部を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、リラキシンA鎖アミノ酸SEQ ID NO:55の一部を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、リラキシンA鎖アミノ酸SEQ ID NO:59の一部を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、リラキシンA鎖アミノ酸SEQ ID NO:60の一部を含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:41ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:42ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:43ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:44ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:45ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:46ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:47ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:53ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:55ではない。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、または置換された1つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた2つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた3つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた4つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、付加、欠失、置換されたか、またはその組み合わせが行われた5つのアミノ酸を含む、修飾されたリラキシンB鎖をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、治療薬は、SEQ ID NO:48のリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い。
いくつかの実施形態では、修飾された治療薬は以下の式を有し、
式中、TAは治療薬であり、
は半減期延長部分である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、
はTA、およびPまたはLを結合する化学基であり、
は単結合または−PEG−A−であり、および、
Lは、ステロール誘導体、胆汁酸誘導体、ビタミンE誘導体、脂肪二酸(fatty di−acid)誘導体、脂肪酸誘導体、脂肪酸アミド誘導体、脂肪族アミン誘導体、および脂肪族アルコール誘導体からなる群から選択される脂質誘導体であり、ここで、脂質誘導体はアミドまたはエーテル結合によってPに結合する。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、脂質誘導体は、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ヘンイコサノン酸、ドコサン酸、トリコサン酸、テトラコサン酸、ペンタコサン酸、ヘキコサン酸、ヘプタコサン酸、オクタコサン酸、ノナコサン酸、トリアコンタン酸、ヘントリアコンタン(henatriacontanoic)酸、ドトリアコンタン(dotriacontanoic)酸、トリトリアコンタン(tritriacontanoic)酸、テトラトリアコンタン(tetratriacontanoic)酸、ペンタトリアコンタン(pentatriacontanoic)酸、およびヘキサトリアコンタン(hexatriacontanoic)酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸、およびノナデカン二酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレライド酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタノン酸、エルカ酸、およびドコサヘキサエン酸からなる群から選択される。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、脂質誘導体は、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ヘンイコサノン酸、ドコサン酸、トリコサン酸、テトラコサン酸、ペンタコサン酸、ヘキコサン酸、ヘプタコサン酸、オクタコサン酸、ノナコサン酸、トリアコンタン酸、ヘントリアコンタン酸、ドトリアコンタン酸、トリトリアコンタン酸、テトラトリアコンタン酸、ペンタトリアコンタン酸、およびヘキサトリアコンタン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸、ノナデカン二酸、およびミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレライド酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタノン酸、エルカ酸、およびドコサヘキサエン酸からなる群から選択される。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、脂質誘導体はコレステロール、7−OHコレステロール、7,25−ジヒドロキシコレステロール、コール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、グリコデオキシコール酸、グリコリトコール酸、およびグリコケノデオキシコール酸からなる群から選択される。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態において、脂質誘導体は、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノールおよびδ−トコトリエノールからなる群から選択される。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、TAのシステイン残基の硫黄原子は化学結合によってAに結合される。
式(A)の修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
から選択され、PEGは
から選択され、Aは単結合、
から選択され、
Lは、テトラデカン酸、オクタデカン二酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ドコサヘキサエン酸、リトコール酸、コール酸、およびパルミチン酸から選択された酸部分であり、
ここで、酸部分はアミド結合によってPに結合され、
Xは単結合、−N(R)−、−S−、または−O−であり、R、R、R、およびRはそれぞれ独立して、H、ハロ、−CN、−SR、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−NR、または−ORであり、
はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、またはヘテロアルキルであり、
はOHまたは−NRであり、
はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、またはヘテロアルキルであり、
mとnは独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20であり、
rは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、
sは1、2、3、4、または5であり、
kは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、
pは2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、および、
qは2、3、4、5、6、7、8、9、または10である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、PEGは
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
であり、PEGは
であり、A
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
であり、PEGは
であり、A
であり、Xは−O−であり、R、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれHであり、mは1または2であり、pは2であり、nは1であり、および、sは2、3、または4である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
あり、PEGは
であり、A
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
であり、PEGは
であり、A
であり、Xは−O−であり、R、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれHであり、mは1または2であり、pは2であり、rは1または2であり、および、nは1である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
であり、PEGは
であり、A
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
であり、PEGは
であり、A
であり、Xは−O−であり、R、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれHであり、mは1または2であり、pは2であり、nは1であり;rは1または2であり、および、sは2、3、または4である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
であり、PEGは
であり、A
である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、A
であり、PEGは
であり、A
であり、R、R、R、R、R、R、およびRはそれぞれHであり、mは5、6、7、または8であり、pは2であり、および、sは2、3、または4である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、R、R、R、およびRはそれぞれHである。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立してHである。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、RはそれぞれOHまたはNHである。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、RはそれぞれOHである。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、RはそれぞれHである。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、mは、1、2、3、4、5、6、7、8、または9である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、mは1である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、mは2である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、mは5である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、mは8である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、nは1、2、3、4、または5である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、nは1である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、rは1、2、または3である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、rは1である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、sは2または4である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、sは2である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、sは4である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、pは2である。修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、Xは−O−である。
修飾された治療薬のいくつかの実施形態では、Lは、テトラデカン酸、オクタデカン二酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ドコサヘキサエン酸、リトコール酸、コール酸、およびパルミチン酸から選択された酸部分であり、Pは−PEG−A−であり、ここで、酸部分はアミド結合によってAに結合される。いくつかの実施形態では、アミド結合は、Aの1つのアミノ部分とLの1つの酸部分との間で形成される。いくつかの実施形態では、酸誘導体は、以下の式
に従って分子の残りに結合され、ここで、Lは、テトラデカン酸、オクタデカン二酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ドコサヘキサエン酸、リトコール酸、コール酸、またはパルミチン酸の一部であり、NHはAの一部である。いくつかの実施形態では、L
である。いくつかの実施形態では、L
である。いくつかの実施形態では、L
である。
いくつかの実施形態では、修飾された治療薬は、以下からなる群から選択される:
いくつかの実施形態では、修飾された治療薬は、
である。
式(A)の修飾された治療薬を生成する方法が本明細書に開示され、該方法は、TAのシステイン残基をA−P−Xで反応させる工程を含み、ここでAはAを形成するための反応的な前駆体である。いくつかの実施形態では、Aはハロアセトアミド、マレイミド、ベンジルハロゲン化物、またはピリジルジスルフィドである。さらなる実施形態では、Aはハロアセトアミドである。またさらなる実施形態では、Aはブロモアセトアミドである。
さらに、治療薬(TA)と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が本明細書に開示され、ここでTAは1つ以上の半減期延長部分に結合する。治療薬はペプチドであり得る。TAは、1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合することがある。TAは治療薬上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分に結合することもある。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長いことがある。半減期延長部分は脂質、ポリグリコール領域、またはその組み合わせを含むことがある。修飾された治療薬の非限定的な例としては脂質複合体(LC)が挙げられる。
治療薬(TA)と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が本明細書に開示され、ここでTAは1つ以上の半減期延長部分に結合する。治療薬はペプチドであり得る。TAは少なくとも1つのアイソスタージスルフィド模倣物を含むことがある。アイソスタージスルフィド模倣物はヘテロアリール基を含むことがある。TAは、1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合することがある。TAは治療薬上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分に結合することもある。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長いことがある。半減期延長部分は脂質、ポリグリコール領域、またはその組み合わせを含むことがある。半減期延長部分はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基をさらに含むことがある。半減期延長部分は、治療薬上のシステイン残基の硫黄原子に結合することがある。修飾された治療薬の非限定的な例としては脂質複合体(LC)が挙げられる。
治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が本明細書に開示され、ここで治療薬は、ペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。ペプチドは1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、置換、またはその組み合わせを含むことがある。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々は脂質とヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とを含み、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。ペプチドは1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、置換、またはその組み合わせを含むことがある。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々は脂質とヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とを含み、ペプチドは、リラキシン、H1リラキシン、H2リラキシン、H3リラキシン、ヒトINSL3、ヒトINSL4、ヒトINSL6、ヒトIGF1、ヒトIGFII、ヒトインスリン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1R、およびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1R、およびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、ペプチドベースのトキシン、Moka、およびVM−24、またはこれらの誘導体から選択され、誘導体は、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々は脂質とヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とを含み、ペプチドは、リラキシン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1RおよびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1RおよびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、トキシン−550、Moka、およびVM−24、またはその誘導体から選択され、誘導体は、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々は脂質とヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とを含み、ペプチドはリラキシンまたはその誘導体であり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々は脂質とヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とを含み、治療薬は、SEQ ID NO:10−61からなる群から選択されたポリペプチド配列の少なくとも一部を含むアミノ酸配列によってコード化され、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。ペプチドは1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、置換、またはその組み合わせを含むことがある。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基と、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体から選択された脂質を含み、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。ペプチドは1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、置換、またはその組み合わせを含むことがある。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基と、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体から選択された脂質を含み、ペプチドは、リラキシン、H1リラキシン、H2リラキシン、H3リラキシン、ヒトINSL3、ヒトINSL4、ヒトINSL6、ヒトIGF1、ヒトIGFII、ヒトインスリン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1R、およびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1R、およびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、ペプチドベースのトキシン、Moka、およびVM−24、またはこれらの誘導体から選択され、誘導体は、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基と、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体から選択された脂質を含み、ペプチドは、リラキシン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1RおよびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1RおよびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、トキシン−550、Moka、およびVM−24、またはその誘導体から選択され、誘導体は、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基と、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体から選択された脂質を含み、ペプチドはリラキシンまたはその誘導体であり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とポリグリコール領域とを含み、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。ペプチドは1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、置換、またはその組み合わせを含むことがある。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とポリグリコール領域とを含み、ペプチドは、リラキシン、H1リラキシン、H2リラキシン、H3リラキシン、ヒトINSL3、ヒトINSL4、ヒトINSL6、ヒトIGF1、ヒトIGFII、ヒトインスリン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1R、およびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1R、およびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、ペプチドベースのトキシン、Moka、およびVM−24、またはこれらの誘導体から選択され、誘導体は、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とポリグリコール領域とを含み、ペプチドは、リラキシン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1RおよびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1RおよびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、トキシン−550、Moka、およびVM−24、またはその誘導体から選択され、誘導体は、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とポリグリコール領域とを含み、ペプチドはリラキシンまたはその誘導体であり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基とポリグリコール領域とを含み、治療薬は、SEQ ID NO:10−61からなる群から選択されたポリペプチド配列の少なくとも一部を含むアミノ酸配列によってコード化され、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基、脂質、およびポリグリコール領域を含み、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。ペプチドは1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、置換、またはその組み合わせを含むことがある。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基、ポリグリコール領域、およびステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体から選択された脂質を含み、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。ペプチドは1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、置換、またはその組み合わせを含むことがある。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに明らかにした、本明細書で、治療薬と1つ以上の半減期伸びる部分を含む修正済の治療薬である。そこでは治療薬ペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期伸びる部分の各々に共有結合で付けられているペプチドである;半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基、ポリグリコール領域、およびステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体から選択された脂質を含み、ペプチドは、リラキシン、H1リラキシン、H2リラキシン、H3リラキシン、ヒトINSL3、ヒトINSL4、ヒトINSL6、ヒトIGF1、ヒトIGFII、ヒトインスリン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1R、およびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1R、およびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、ペプチドベースのトキシン、Moka、およびVM−24、またはこれらの誘導体から選択され、誘導体は、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基、ポリグリコール領域、およびステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体から選択された脂質を含み、ペプチドは、リラキシン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1RおよびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1RおよびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、トキシン−550、Moka、およびVM−24、またはその誘導体から選択され、誘導体は、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基は野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基、ポリグリコール領域、およびステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体から選択された脂質を含み、ペプチドはリラキシンまたはその誘導体であり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドであり、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。アミノ酸残基はペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンであり得る。アミノ酸残基はシステインであり得る。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリール基を含むことがある。1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。修飾された治療薬はLCであり得る。
本明細書に開示された修飾された治療薬は以下の構造を有してもよく、:
式中、
TAはアミノ酸残基を備えた治療薬であり、ここで、アミノ酸残基はAに結合され、
はTAとPを結合する化学基であり、
はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、および、
Xは半減期延長部分である。
式(I)のXは脂質を含むことがある。
式(I)の修飾された治療薬のTAのアミノ酸は、システインまたはリジンであり得る。式(I)の修飾された治療薬のTAのアミノ酸残基の硫黄または窒素の原子は化学結合によってAに結合されることがある。
式(I)の修飾された治療薬のTAのアミノ酸はシステインであり得る。式(I)の修飾された治療薬のTAのシステイン残基の硫黄原子は化学結合によってAに結合されることがある。式(I)の修飾された治療薬のTAのアミノ酸はリジンであり得る。式(I)の修飾された治療薬のTAのシステイン残基の窒素原子は化学結合によってAに結合されることがある。
式(I)の修飾された治療薬のPは−PEG−A−であり、ここで、PEGは1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含む化学基であり、Aはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、PEGとXを結合する化学基である。Aはヘテロアリール基を含むことがある。Aはヘテロシクリル基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾール環であり得る。
式(I)の半減期延長部分は脂質を含むことがある。脂質は、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ヘンイコサノン酸、ドコサン酸、トリコサン酸、テトラコサン酸、ペンタコサン酸、ヘキコサン酸、ヘプタコサン酸、オクタコサン酸、ノナコサン酸、トリアコンタン酸、ヘントリアコンタン酸、ドトリアコンタン酸、トリトリアコンタン酸、テトラトリアコンタン酸、ペンタトリアコンタン酸、およびヘキサトリアコンタン酸からなる群から選択されてもよい。脂質は、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸、およびノナデカン二酸からなる群から選択されてもよい。脂質は、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレライド酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタノン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸からなる群から選択されてもよい。脂質は、コレステロール、7−OHコレステロール、7,25−ジヒドロキシコレステロール、コール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、グリコデオキシコール酸、グリコリトコール酸、およびグリコケノデオキシコール酸からなる群から選択されてもよい。式(I)の修飾された治療薬の1つ以上の脂質は、コール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、グリコデオキシコール酸、グリコリトコール酸、およびグリコケノデオキシコール酸からなる群から選択されてもよい。式(I)の修飾された治療薬の1つ以上の脂質は、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、およびδ−トコトリエノールからなる群から選択されてもよい。式(I)の修飾された治療薬の1つ以上の脂質は、オクタデカン二酸、テトラデシルアミン、ミリスチン酸、ドコサヘキサエン酸、リトコール酸エステル、コール酸、およびパルミチン酸からなる群から選択されてもよい。
式(I)の修飾された治療薬のPEGは以下から選択されてもよく、
ここで、mとnは独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20である。
本明細書で開示される式(I)の修飾された治療薬のいくつかの実施形態において、
から選択され、および、
、R、R、およびRはそれぞれ、H、ハロ、CN、−SR、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−NR、−NC(O)R、−NC(O)OR、および−ORから独立して選択され、
はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、(シクロアルキル)アルキル、またはヘテロアルキルであり、pは2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、および、
qは2、3、4、5、6、7、8、9、または10である。
式(I)の修飾された治療薬のPはポリグリコールを含むことがある。ポリグリコールは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、またはその組み合わせから選択されてもよい。ポリグリコールはポリエチレングリコールであり得る。ポリグリコールはポリプロピレングリコールであり得る。ポリグリコールはポリブチレングリコールであり得る。
式(I)の修飾された治療薬を生成する方法が本明細書に開示され、該方法は、A−P−XでTAのシステイン残基を反応させる工程を含み、ここでAはAを形成するための反応的な前駆体である。いくつかの実施形態では、Aはハロアセトアミド、マレイミド、ベンジルハロゲン化物、またはピリジルジスルフィドである。さらなる実施形態では、Aはハロアセトアミドである。またさらなる実施形態では、Aはブロモアセトアミドである。
さらに、本明細書では、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が開示され、ここで、治療薬はペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、ペプチドは少なくとも1つのアイソスタージスルフィド模倣物を含み、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。1つ以上の半減期延長部分の各々は脂質、ポリグリコール領域、またはその組み合わせを含んでもよい。1つ以上の半減期延長部分の各々は脂質を含んでもよい。1つ以上の半減期延長部分の各々はポリグリコール領域を含んでもよい。1つ以上の半減期延長部分の各々は脂質とポリグリコール領域を含んでもよい。脂質は、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、およびこれらの誘導体からなる群とから選択されてもよい。ポリグリコール領域は1つ以上のポリエチレングリコール単位、ポリプロピレングリコール単位、またはポリブチレングリコール単位、あるいはこれらの組み合わせを含んでもよい。ポリグリコール領域は1000以上のポリエチレングリコール単位、ポリプロピレングリコール単位、またはポリブチレングリコール単位、あるいはその組み合わせを含んでもよい。アイソスタージスルフィド模倣物はヘテロアリール基を含むことがある。ヘテロアリール基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリール基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ペプチドは1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含み得る。半減期延長部分が結合するアミノ酸残基は、ペプチドのN末端またはC末端に位置することがある。半減期延長部分が結合するアミノ酸残基は、ペプチドの非末端位置に位置することがある。半減期延長部分が結合するアミノ酸残基は、ペプチド上でのアミノ酸の付加または置換であり得る。ペプチドはペプチジルトキシンであり得る。ペプチドはトキシン−550、Moka、およびVM−24、またはその誘導体から選択されてもよく、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。ペプチドは、SEQ ID NO:22、23、および26−31からなる群から選択されたポリペプチド配列の少なくとも一部を含むアミノ酸配列を含み得る。ペプチドは、SEQ ID NO:22、23、および26−31からなる群から選択されたポリペプチド配列に基づくまたは由来する10以上のアミノ酸を含むアミノ酸配列を含んでもよい。ペプチドは、SEQ ID NO:22、23、および26−31を含む群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するアミノ酸配列を含むことがある。ペプチドは、SEQ ID NO:22、23、および26−31を含む群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも80%相同するアミノ酸配列を含むことがある。
半減期延長部分
治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が本明細書に開示され、ここで治療薬は、ペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、1つ以上の半減期延長部分の各々はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。さらに、治療薬と1つ以上の半減期延長部分とを含む修飾された治療薬が本明細書に開示され、ここで治療薬は、ペプチド上のアミノ酸残基によって1つ以上の半減期延長部分の各々に共有結合するペプチドであり、ペプチドは少なくとも1つのアイソスタージスルフィド模倣物を含み、および、修飾された治療薬の半減期はペプチドだけの半減期よりも長い。
1つ以上の半減期延長部分は脂質、ポリグリコール領域、またはその組み合わせを含むことがある。1つ以上の半減期延長部分は延長された組み換えポリペプチド(XTEN)を含むことがある。
ポリグリコール領域は1つ以上のポリエチレングリコール単位、ポリプロピレングリコール単位、またはポリブチレングリコール単位、あるいはその組み合わせを含むことがある。ポリグリコール領域は1つ以上のポリエチレングリコール単位を含むことがある。ポリグリコール領域は1つ以上のポリプロピレングリコール単位を含むことがある。ポリグリコール領域は1つ以上のポリブチレングリコール単位を含むことがある。
ポリグリコール領域は10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、またはそれ以上のポリエチレングリコール単位、ポリプロピレングリコール単位、またはポリブチレングリコール単位、あるいはその組み合わせを含むことがある。ポリグリコール領域は10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、またはそれ以上のポリエチレングリコール単位を含むことがある。ポリグリコール領域は10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、またはそれ以上のポリプロピレングリコール単位を含むことがある。ポリグリコール領域は10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、またはそれ以上のポリブチレングリコール単位を含むことがある。
ポリグリコール領域は100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、またはそれ以上のポリエチレングリコール単位、ポリプロピレングリコール単位あるいはポリブチレングリコール単位を含むことがある、あるいはその組み合わせ。ポリグリコール領域は100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、またはそれ以上のポリエチレングリコール単位を含むことがある。ポリグリコール領域は100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、またはそれ以上のポリプロピレングリコール単位を含むことがある。ポリグリコール領域は100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、またはそれ以上のポリブチレングリコール単位を含むことがある。
ポリグリコール領域は1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000、16000、17000、18000、19000、20000、25000、30000、35000、40000、45000、50000、またはそれ以上のポリエチレングリコール単位、ポリプロピレングリコール単位、あるいはポリブチレングリコール単位、あるいはその組み合わせを含むことがある。ポリグリコール領域は1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000、16000、17000、18000、19000、20000、25000、30000、35000、40000、45000、50000、またはそれ以上のポリエチレングリコール単位を含むことがある。ポリグリコール領域は1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000、16000、17000、18000、19000、20000、25000、30000、35000、40000、45000、50000、またはそれ以上のポリプロピレングリコール単位を含むことがある。ポリグリコール領域は1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、11000、12000、13000、14000、15000、16000、17000、18000、19000、20000、25000、30000、35000、40000、45000、50000、またはそれ以上のポリブチレングリコール単位を含むことがある。
ポリグリコール領域は、500−50,000ダルトンの分子量を含むことがある。ポリグリコール領域は、500−40,000ダルトンの分子量を含むことがある。ポリグリコール領域は、500−30,000ダルトンの分子量を含むことがある。ポリグリコール領域は、500−20,000ダルトンの分子量を含むことがある。ポリグリコール領域は、インクリメントをそこに含めて、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000、6000、7000、8000、9000、10000、15000、20000、25000、30000、35000、40000、または45000ダルトン以上の分子量を含むことがある。
半減期延長部分は、TAの上のシステイン残基によってTAに結合してもよい。結合はTA上のシステイン残基の硫黄原子を介する化学的結合によるものであってもよい。半減期延長部分は、TA上のシステイン残基の硫黄原子に直接結合するリンカーを含むことがある。半減期延長部分は、TA上のシステイン残基の硫黄原子に共有結合するリンカーを含むことがある。
半減期延長部分は、TA上のリシン残基によってTAに結合することがある。結合は、TA上のリシン残基の窒素原子によって化学的結合によるものであってもよい。半減期延長部分は、TA上のリシン残基の窒素原子に直接結合するリンカーを含むことがある。半減期延長部分は、TA上のリシン残基の窒素原子に共有結合するリンカーを含むことがある。
脂質複合体(LC)
本明細書では、1つ以上の治療薬(TA)に結合した1つ以上の脂質を含む脂質複合体(LC)が開示される。脂質複合体は、1つのTAに結合した1つ以上の脂質を含むことがある。脂質複合体はさらに1つ以上のTAと1つ以上の脂質との間の親水性の連結部(hydrophilic connector)を含む。脂質複合体は1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットをさらに含むことがある。脂質複合体はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基をさらに含むことがある。1つ以上の脂質がペグ化されてもよい。
本明細書に開示されたLCは以下の構造を有することがあり、
式中、
TAは治療薬であり、
はTA、およびPまたはLを結合する化学基であり、
はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、および、
Lは脂質である。
TAのアミノ酸残基の硫黄または窒素の原子は、式(II)のLC中の化学結合によってAに結合されることがある。式(II)のLCのA
から選択されてもよく、および、
、R、R、およびRはそれぞれ、H、ハロ、CN、−SR、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−NR、−NC(O)R、−NC(O)OR、および−ORから独立して選択され、
はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、(シクロアルキル)アルキル、またはヘテロアルキルであり、
kは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、
pは2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、および、
qは2、3、4、5、6、7、8、9、または10である。
式(II)のLCのPはポリグリコールをさらに含むことがある。ポリグリコールは、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、またはその組み合わせから選択されてもよい。ポリグリコールはポリエチレングリコールであり得る。ポリグリコールはポリプロピレングリコールであり得る。ポリグリコールはポリブチレングリコールであり得る。
式(II)のLCのPは−PEG−A−であり得る;ここで、PEGは1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含む化学基であり、および、Aはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、PEGとLを結合する。
式(II)のLCのPEGは、
から選択されてもよく、ここで、mとnは独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20である。
式(II)のLCのAはヘテロシクリル基を含むことがある。式(II)のLCのAはヘテロアリール基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。
式(II)のLCの1つ以上の脂質は、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、テトラデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、ヘプタデカン酸、オクタデカン酸、ノナデカン酸、エイコサン酸、ヘンイコサノン酸、ドコサン酸、トリコサン酸、テトラコサン酸、ペンタコサン酸、ヘキコサン酸、ヘプタコサン酸、オクタコサン酸、ノナコサン酸、トリアコンタン酸、ヘントリアコンタン酸、ドトリアコンタン酸、トリトリアコンタン酸、テトラトリアコンタン酸、ペンタトリアコンタン酸、およびヘキサトリアコンタン酸からなる群から選択されてもよい。式(II)のLCの1つ以上の脂質は、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、テトラデカン二酸、ペンタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸、およびノナデカン二酸からなる群から選択されてもよい。式(II)のLCの1つ以上の脂質は、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレライド酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタノン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸からなる群から選択されてもよい。式(II)のLCの1つ以上の脂質は、コレステロール、7−OHコレステロール、7,25−ジヒドロキシコレステロール、コール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、グリコデオキシコール酸、グリコリトコール酸、およびグリコケノデオキシコール酸からなる群から選択されてもよい。式(II)のLCの1つ以上の脂質は、コール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、グリコデオキシコール酸、グリコリトコール酸、およびグリコケノデオキシコール酸からなる群から選択されてもよい。式(II)のLCの1つ以上の脂質は、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、およびδ−トコトリエノールからなる群から選択されてもよい。式(II)のLCの1つ以上の脂質は、オクタデカン二酸、テトラデシルアミン、ミリスチン酸、ドコサヘキサエン酸、リトコール酸エステル、コール酸、およびパルミチン酸からなる群から選択されてもよい。
式(II)のLCを生成する方法が本明細書に開示され、該方法は、TAのアミノ酸残基をA−P−Lで反応させる工程を含み、ここでAはAを形成するための反応的な前駆体である。いくつかの実施形態では、Aはハロアセトアミド、マレイミド、ベンジルハロゲン化物、またはピリジルジスルフィドである。さらなる実施形態では、Aはハロアセトアミドである。またさらなる実施形態では、Aはブロモアセトアミドである。
脂質複合体(LC)は(a)1つ以上の脂質であって、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールから選択される、脂質;および、(b)1つ以上の治療薬(TA)を含み、ここで1つ以上の脂質はアミノ酸残基によって1つ以上の治療薬と複合化する。
脂質複合体(LC)は(a)1つ以上の脂質であって、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールから選択される、脂質;および、(b)1つ以上の治療薬(TA)を含み、ここで1つ以上の脂質はシステイン残基によって1つ以上の治療薬と複合化する。
脂質複合体(LC)は、(a)1つ以上の脂質であって、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにその誘導体から選択される、脂質;(b)治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、TAはペプチドであり、リンカーはそれぞれペプチド上のアミノ酸残基によってTAと複合化する。アミノ酸残基はシステイン、リジン、またはセリンであり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンから選択されることがある。アミノ酸残基はシステインであり得る。アミノ酸残基はリジンであり得る。アミノ酸はアミノ酸突然変異であり得る。アミノ酸はアミノ酸付加またはアミノ酸置換であり得る。アミノ酸はペプチドのN末端またはC末端に位置することがある。アミノ酸はペプチドの非末端位置に位置することがある。リンカーはさらに1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含むことがある。脂質がペグ化されることがある。リンカーはヘテロシクリル基を含むことがある。リンカーはヘテロアリール基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾール環であり得る。
脂質複合体(LC)は(a)1つ以上の脂質であって、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールから選択された脂質;(b)1つ以上の治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、1つ以上のTAはリラキシンペプチドまたは誘導体を含む。脂質複合体(LC)(a)1つ以上の脂質、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコールから選択された脂質、およびその誘導体を含むことがある;(b)治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、TAはそれのリラキシンペプチドまたはその誘導体を含む。アミノ酸はペプチドのN末端またはC末端に位置することがある。アミノ酸はペプチドの非末端位置に位置することがある。リンカーはさらに1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含むことがある。脂質がペグ化されることがある。リンカーはヘテロシクリル基を含むことがある。リンカーはヘテロアリール基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾール環であり得る。
脂質複合体(LC)は、(a)1つ以上の脂質であって、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールから選択された脂質;(b)1つ以上の治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、1つ以上のTAはリラキシンペプチドまたはその誘導体を含み、リンカーはそれぞれアミノ酸残基によって1つ以上のTAに結合している。脂質複合体(LC)(a)1つ以上の脂質、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコールから選択された脂質、およびその誘導体を含むことがある;(b)治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、TAはリラキシンペプチドまたはその誘導体を含み、リンカーはそれぞれペプチド上のアミノ酸残基によってTAに結合している。アミノ酸残基はシステイン、リジン、またはセリンであり得る。アミノ酸残基はシステインまたはリジンから選択されることがある。アミノ酸残基はシステインであり得る。アミノ酸残基はリジンであり得る。アミノ酸はアミノ酸突然変異であり得る。アミノ酸はアミノ酸付加またはアミノ酸置換であり得る。アミノ酸はペプチドのN末端またはC末端に位置することがある。アミノ酸はペプチドの非末端位置に位置することがある。リンカーはさらに1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含むことがある。脂質がペグ化されることがある。リンカーはヘテロシクリル基を含むことがある。リンカーはヘテロアリール基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾール環であり得る。
脂質複合体(LC)は1つ以上の治療薬(TA)に結合する1つ以上の脂質と、1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーとを含んでもよく、リンカーはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、ここで、1つ以上のTAは修飾されたリラキシンペプチドを含み、修飾されたリラキシンペプチドは1つ以上のアミノ酸突然変異を備えた野生型のリラキシンポリペプチドを含むことがある。脂質複合体(LC)治療薬(TA)(ここでTAは修飾されたリラキシンペプチドを含む)に付けられた1つ以上の脂質を含むことがある、そして、ここで修飾されたリラキシンペプチドは、1つ以上のアミノ酸突然変異を備えた野生型のリラキシンポリペプチドを含む。
本明細書に開示されたLCは、修飾されたリラキシンペプチドを含むTAを含むことがある。本明細書で開示されるLCは1つ以上の脂質を含んでもよく、1つ以上の脂質は、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪酸、および脂肪族アルコール、ならびにその誘導体からなる群から選択されてもよい。修飾されたリラキシンペプチドに対する1つ以上の脂質の結合は共有結合を含むことがある。1つ以上の脂質はシステイン残基によって修飾されたリラキシンペプチドに結合することがある。システイン残基はアミノ酸突然変異であり得る。システイン残基はアミノ酸付加またはアミノ酸置換であり得る。システイン残基は、野生型のペプチド上のアミノ酸の付加または置換であり得る。アミノ酸はペプチドのN末端またはC末端に位置することがある。アミノ酸はペプチドの非末端位置に位置することがある。リンカーはさらに1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含むことがある。脂質がペグ化されることがある。リンカーはヘテロシクリル基を含むことがある。リンカーはヘテロアリール基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾール環であり得る。
本明細書に開示されたLCは以下の構造を有してもよく、
ここで、TAは少なくとも1つのアイソスタージスルフィド模倣物を含む治療薬であり、AはTA、およびPまたはLを結合する化学基であり、Pは単結合であるか、またはポリグリコールを含み、および、Lは脂質である。Pは単結合であり得る。TAのアミノ酸残基の硫黄または窒素の原子は、化学結合によってAに結合されることがある。A
から選択されることがあり、ここで、R、R、R、およびRはそれぞれ、H、ハロ、CN、−SR、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−NR、−NC(O)R、−NC(O)OR、および−ORから独立して選択され、Rはそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、(シクロアルキル)アルキル、またはヘテロアルキルであり、kは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、pは2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、および、qは2、3、4、5、6、7、8、9、または10である。Pはポリグリコールを含むことがある。Pは−PEG−A−であり得て、PEGは1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含む化学基であり得て、および、AはPEGとLを結合する化学基であり得る。PEGは、
から選択されてもよく、ここで、mとnは独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20である。Aは単結合、
から選択されてもよく、ここで、Xは単結合、NR5、S、またはOであり、R、R、R、およびRはそれぞれ、H、ハロ、CN、−SR、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−NR、および−ORから独立して選択され、Rはそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、またはヘテロアルキルであり、RはOHまたは−NRであり、Rはそれぞれ、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアルキルから独立して選択され、rは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、および、sは1、2、3、4、または5である。脂質は、オクタデカン二酸、テトラデシルアミン、ミリスチン酸、ステアリン酸、ドコサヘキサエン酸、リトコール酸エステル、コール酸、およびパルミチン酸からなる群から選択されることがある。アイソスタージスルフィド模倣物はヘテロアリール基を含むことがある。ヘテロアリール基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリール基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。
リンカー
本明細書に開示されたLCはさらに1つ以上のリンカーを含むことがある。本明細書に開示されたLCはさらに2つ以上のリンカーを含むことがある。本明細書に開示されたLCはさらに3つ以上のリンカーを含むことがある。本明細書に開示されたLCはさらに4つ以上のリンカーを含むことがある。本明細書に開示されたLCはさらに5つ以上のリンカーを含むことがある。
1つ以上のリンカーは脂質の治療薬への結合を可能にしてもよい。リンカーは脂質の別の脂質への結合を可能にしてもよい。リンカーは1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含む化学基への脂質の結合を可能にしてもよい。リンカーはPEGの別のPEGへの結合を可能にしてもよい。リンカーはPEGの治療薬への結合を可能にしてもよい。リンカーは治療薬の別の治療薬への結合を可能にしてもよい。リンカーはアミノ酸であり得る。リンカーは治療薬のアミノ酸であり得る。リンカーは治療薬のアミノ酸突然変異であり得る。リンカーは治療薬の置換されたアミノ酸であり得る。リンカーは治療薬のアミノ酸付加であり得る。リンカーはペプチドのC末端にあるアミノ酸突然変異であり得る。リンカーはペプチドのN末端にあるアミノ酸突然変異であり得る。リンカーはペプチドの非末端位置にあるアミノ酸突然変異であり得る。リンカーはリジンであり得る。リンカーはシステインであり得る。リンカーはL−システインであり得る。リンカーはエーテルまたはアミドであり得る。リンカーはPEG分子を脂質に結合してもよい。
リンカーはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含むことがある。リンカーはヘテロシクリル基を含むことがある。リンカーはヘテロアリール基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含む5員環であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾール環であり得る。
脂質誘導体
本明細書に開示されたLCは1つ以上の脂質誘導体を含むことがある。脂質誘導体はTAに結合することがある。脂質誘導体のTAへの結合は、TAの薬物動態学的特性を増強することがある。脂質誘導体はポリグリコールを含むことがある。脂質誘導体がペグ化されることがある。ペグ化された脂質は少なくとも1つのポリエチレングリコールサブユニットを含むことがある。脂質誘導体はペグ化されないことがある。脂質は疎水性または両親媒性の小分子として広く定義されることがある。脂質は自然発生することもあれば、合成的なものであることもある。脂質は、エイコサノイド、プロスタグランジン、ロイコトリエン、トロンボキサン、ワックスエステル、コエンザイムA誘導体、脂肪酸カルニチン、脂肪酸アミド、エタノールアミン、胆汁酸、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンK、脂溶性ビタミン誘導体、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、リン脂質、ホスファチジルコリン、グリセロ脂質、グリセロール、グリセロリン脂質、スフィンゴリピド、サッカロ脂質(saccharolipids)、ポリケチド、ステロール、ステロール誘導体、ステロール脂質、ステロイドホルモン、プレノール脂質、カロテノイド、脂肪酸、および脂肪族アルコールであり得る。
1つの態様において、本明細書では、A−P−Lの構造を有する脂質誘導体が開示され、
ここで、
はハロアセトアミド、マレイミド、ベンジルハロゲン化物、またはピリジルジスルフィドであり、
はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、および、
Lは、ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコール、ならびにその誘導体から選択された脂質である。
いくつかの実施形態では、Pは−PEG−A−であり、ここでPEGは1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含む化学基であり、AはPEGとLを結合する化学基である。本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、PEGは、
から選択され、ここで、mとnは独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20である。
はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含むことがある。Aはヘテロシクリル基を含むことがある。Aはヘテロアリール基を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。
本明細書に記載されるいくつかの実施形態において、Aは単結合、
から選択され、
Xは単結合、NR、S、またはOであり、
、R、R、およびRはそれぞれ、H、ハロ、CN、−SR、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−NR、および−ORから独立して選択され、
はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、またはヘテロアルキルであり、
はOHまたは−NRであり、
はそれぞれ、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアルキルから独立して選択され、
rは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、および、
sは1、2、3、4、または5である。
脂質
本明細書に開示されるLCは1つ以上の脂質を含むことがある。1つ以上の脂質は脂肪酸であり得る。脂肪酸(FA)は1つ以上の治療薬(TA)に結合することがある。脂肪酸のTAへの結合はTAの薬物動態学的特性を増強することがある。脂肪酸は、脂肪二酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、または脂肪族アルコールであり得る。脂肪酸は飽和または不飽和であり得る。飽和脂肪酸としては、限定されないが、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸が挙げられる。不飽和脂肪酸としては、限定されないが、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、およびアラキドン酸が挙げられる。脂肪酸は、短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸、または超長鎖脂肪酸であり得る。脂肪酸は一不飽和または多価不飽和であり得る。脂肪酸は、オメガ脂肪酸、必須脂肪酸、部分的に水素化した脂肪酸、シス異性体脂肪酸、またはトランス異性体脂肪酸であり得る。脂肪酸は、ω−3脂肪酸、ω−6脂肪酸、またはω−9脂肪酸であり得る。脂肪酸はジカルボン酸であり得る。
脂肪酸は約6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、またはそれ以上の炭素原子の鎖を含み得る。脂肪酸は、1、2、3、4、5、6、またはそれ以上の二重結合をさらに含む炭素鎖を含み得る。脂肪酸は自然発生のものであってもよい。脂肪酸は自然発生ではなくてもよい。脂肪酸が合成されてもよい。
本明細書で開示されるLCは1つ以上の脂肪酸をさらに含み得る。本明細書で開示されるLCはさらに2つ以上の脂肪酸を含み得る。本明細書で開示されるLCはさらに3つ以上の脂肪酸を含み得る。本明細書で開示されるLCはさらに4つ以上の脂肪酸を含み得る。本明細書で開示されるLCはさらに5つ以上の脂肪酸を含み得る。脂肪酸は異なることもある。脂肪酸は同じこともある。
任意のLCの1つ以上の脂質は、ミリスチン酸、ドコサヘキサエン酸、リトコール酸エステル、コール酸、およびパルミチン酸からなる群から選択されることがある。任意のLCの1つ以上の脂質はミリスチン酸であり得る。任意のLCの1つ以上の脂質はドコサヘキサエン酸であり得る。任意のLCの1つ以上の脂質はリトコール酸エステルであり得る。任意のLCの1つ以上の脂質はコール酸であり得る。任意のLCの1つ以上の脂質はパルミチン酸であり得る。
LCは1つ以上のステロールまたはステロール誘導体を含むことがある。ステロールまたはステロールの誘導体は、コレステロール、7−OHコレステロール、7,25−ジヒドロキシコレステロール、コール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、グリコデオキシコール酸、グリコリトコール酸、およびグリコケノデオキシコール酸からなる群から選択されることがある。
LCは1つ以上の胆汁酸を含むことがある。胆汁酸は、コール酸、ケノデオキシコール酸、リトコール酸、デオキシコール酸、グリココール酸、グリコデオキシコール酸、グリコリトコール酸、およびグリコケノデオキシコール酸からなる群から選択されることがある。
LCは1つ以上のビタミンE誘導体を含むことがある。ビタミンE誘導体は、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、およびδ−トコトリエノールからなる群から選択されてもよい。
ペグ化された脂質
本明細書で開示されるLCは1つ以上のペグ化された脂質を含むことがある。ペグ化された脂質は少なくとも1つのポリエチレングリコールサブユニットを含むことがある。脂質と1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットとの間の結合は、直接の結合またはリンカー(A)であり得る。脂質と1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットとの間のリンカーの非限定的な例は、単結合、
を含み、ここで、
Xは単結合、NR、S、またはOであり、
、R、R、およびRはそれぞれ、H、ハロ、CN、−SR、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−NR、および−ORから独立して選択され、
はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、またはヘテロアルキルであり、
はOHまたは−NRであり、
はそれぞれ、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、およびヘテロアルキルから独立して選択され、
rは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、および、
sは1、2、3、4、または5である。
ペグ化された脂質は構造P−Lを有することがあり、ここでPは−PEG−A−であり、PEGは1つ以上のポリエチレングリコールサブユニットを含む化学基であり、AはPEGとLを結合する化学基であり、および、Lは脂質である。PEGは、
から選択されてもよく、ここで、mとnは独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20である。Aはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基であり得る。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。
ペグ化された脂質はリンカーによって治療薬に結合されることがある。リンカーは1つ以上のアミド部分を含むことがある。1つ以上のアミド部分はヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基と取り替えられることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は少なくとも1つの窒素を含むことがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基は、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、チアゾール、オキサゾール、およびイソオキサゾールから選択されることがある。ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基はトリアゾールであり得る。
治療薬(TA)
本明細書に開示された修飾された治療薬は1つ以上の治療薬を含むことがある。修飾された治療薬は2つ以上の治療薬を含むことがある。修飾された治療薬は3、4、5、6、7、またはそれ以上の治療薬を含むことがある。治療薬は異なることもある。治療薬は同じこともある。本明細書で使用されるように、用語「治療薬」とは、標的タンパク質、標的ペプチド、標的細胞、または標的組織の活性を調節する候補タンパク質またはペプチドを指す。活性の調節は標的のタンパク質、ペプチド、細胞、または組織の活性または発現を増加させ、減少させ、刺激し、または、防ぐことを含んでもよい。標的タンパク質またはペプチドは、発現または活性による疾患または障害の病因に関与するタンパク質を含んでいる。TAは、タンパク質、生体分子、化学薬品、トキシン、薬物、またはその任意の組み合わせの少なくとも一部を含むことがある。典型的なTAとしては、限定されないが、ホルモン、キナーゼ、受容体、リガンド、成長因子、調節タンパク質、代謝性タンパク質、サイトカイン、ケモカイン、インターフェロン、ホスファターゼ、抗体、ペプチジルトキシン、またはその任意の組み合わせの少なくとも一部が挙げられる。TAは、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、置換、またはその組み合わせを含む野生型のペプチドまたは修飾されたペプチドであり得る。1つ以上のアミノ酸の付加または置換はペプチドのC末端に位置することがある。1つ以上のアミノ酸の付加または置換はペプチドのN末端に位置することがある。1つ以上のアミノ酸の付加または置換はペプチドのN末端またはC末端に位置することがある。1つ以上のアミノ酸の付加または置換はペプチドのN末端とC末端の両方に位置することがある。1つ以上のアミノ酸の付加または置換はペプチドの非末端位置に位置することがある。
TAはホルモンであり得る。ホルモンの例としては、限定されないが、ペプチドホルモン、脂質およびリン脂質由来のホルモン、ならびにモノアミンが挙げられる。ペプチドホルモンは一般にアミノ酸の鎖からなる。小さなペプチドホルモンの例としては、限定されないが、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)とバソプレシンが挙げられる。多数のまたは数百ものアミノ酸からなるペプチドはタンパク質と呼ばれることがある。タンパク質ホルモンの例はインスリンと成長ホルモンを含む。より多くの複合タンパク質ホルモンは炭水化物側鎖を有し、糖タンパク質ホルモンと呼ばれることがある。黄体形成ホルモン、濾胞刺激ホルモン、および甲状腺刺激ホルモンは、糖タンパク質ホルモンの例である。脂質とリン脂質に由来するホルモンは一般にリノール酸とアラキドン酸とリン脂質のような脂質に由来する。タンパク質ホルモンは、コレステロールとエイコサノイドに由来するステロイドホルモンを含むことがある。ステロイドホルモンの例はテストステロンとコルチゾールである。エイコサノイドはプロスタグランジンを含むことがある。モノアミンは、芳香族アミノ酸デカルボキシラーゼ酵素の作用により、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンのような芳香族アミノ酸に由来することがある。TAはオキシントモジュリンであり得る。TAはエキセンディン−4であり得る。TAはエキセナチドであり得る。TAはグルカゴン様ペプチド(GLP−1)であり得る。TAはグルカゴンであり得る。TAはレプチンであり得る。TAはベータトロフィンであり得る。
TAはリラキシンペプチドまたはその誘導体であり得る。リラキシンペプチドは修飾されたリラキシンペプチドを含むことがある。修飾されたリラキシンペプチドは、1つ以上のアミノ酸突然変異を含む野生型のリラキシンペプチドの少なくとも一部を含むことがある。リラキシンペプチドは、リラキシンペプチドのA鎖および/またはB鎖の少なくとも一部を含むことがある。リラキシンペプチドは1つ以上のアミノ酸突然変異を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は欠失、置換、付加、またはその組み合わせを含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンポリペプチドに対する1つ以上のアミノ酸残基の付加を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンポリペプチドの1つ以上のアミノ酸残基の置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンポリペプチドの1つ以上のアミノ酸残基の欠失を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのA鎖および/またはB鎖において1つ以上のアミノ酸残基の1つ以上のアミノ酸置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのA鎖において1つ以上のアミノ酸残基の1つ以上のアミノ酸置換を含むことがある。A鎖中の1つ以上のアミノ酸残基の1つ以上のアミノ酸置換は、Y3C、A7C、T16C、R18C、S19C、またはその組み合わせからなる群から選択されることがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのB鎖において1つ以上のアミノ酸残基の1つ以上のアミノ酸置換を含むことがある。B鎖中の1つ以上のアミノ酸残基の1つ以上のアミノ酸置換は、D1A、S2C、M4C、S26C、およびS29C、またはその任意の組み合わせからなる群から選択されることがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのA鎖中にY3C置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのA鎖中にA7C置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのA鎖中にT16C置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのA鎖中にR18C置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのA鎖中にS19C置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのB鎖中にS2C置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのB鎖中にD1A置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのB鎖中にM4C置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのB鎖中にS26C置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドのB鎖中にS29C置換を含むことがある。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドの1つ以上のアミノ酸残基をシステイン残基に置換することを含んでもよい。野生型のリラキシンペプチドの1つ以上のアミノ酸残基は、アラニン、メチオニン、アルギニン、セリン、トレオニン、およびチロシンからなる群から選択される。1つ以上のアミノ酸突然変異は、野生型のリラキシンペプチドに1つ以上のアミノ酸残基を加えることを含んでもよい。
TAは成長因子であり得る。成長因子としては、限定されないが、サイトカインとホルモンが挙げられることもある。成長因子の例としては、限定されないが、アドレノメデュリン(AM)、アンジオポエチン(Ang)、オートクリン運動因子、骨形成タンパク質(BMP)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、上皮成長因子(EGF)、エリスロポイエチン(EPO)、線維芽細胞成長因子(FGF)、膠細胞株由来の神経栄養因子(GDNF)、果粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、成長分化因子−9(GDF9)、肝細胞増殖因子(HGF)、肝癌由来の成長因子(HDGF)、インスリン様成長因子(IGF)、移動刺激因子、ミオスタチン(GDF−8)、神経成長因子(NGF)および他のニューロトロフィン、血小板由来増殖因子(PDGF)、トロンボポイエチン(TPO)、形質転換増殖因子アルファ(TGF−α)、形質転換増殖因子ベータ(TGF−β)、腫瘍壊死因子−アルファ(TNF−α)、および血管内皮細胞増殖因子(VEGF)が挙げられる。TAは線維芽細胞成長因子21(FGF21)であり得る。
TAは細胞調節タンパク質であり得る。TAは、形質転換増殖因子ベータスーパーファミリーの細胞調節タンパク質であり得る。TAはデカペンタプレジックVg関連(DVR)サブファミリーのメンバーであり得る。TAはアクチビン/インヒビンサブファミリーのメンバーであり得る。TAはTGFベータ−サブファミリーのメンバーであり得る。TAは成長分化因子(GDF)であり得る。GDFは、GDF1、GDF2、GDF3、GDF5、GDF6、GFD8、GDF9、GDF10、GDF11、およびGDF15であり得る。TAは成長分化因子11(GDF11)であり得る。
TAはペプチジルトキシンであり得る。例としては、限定されないが、トキシン−550、Moka、およびVM−24が挙げられる。
TAはタンパク質であり得る。タンパク質は分泌された因子のアンジオポエチン様ファミリーのメンバーであり得る。タンパク質はアンジオポエチン様タンパク質(ANGPTL)であり得る。ANGPTLの例としては、限定されないが、ANGPTL1、ANGPTL2、ANGPTL3、ANGPTL4、ANGPTL5、ANGPTL6、およびANGPTL7であり得る。TAはANGPTL3であり得る。
TAは、リラキシン、H1リラキシン、H2リラキシン、H3リラキシン、ヒトINSL3、ヒトINSL4、ヒトINSL6、ヒトIGF1、ヒトIGFII、ヒトインスリン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1RおよびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1RおよびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、ペプチドベースのトキシン、Moka、およびVM−24、ならびにこれらの誘導体から選択されたペプチドを含むことがあり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。TAはリラキシン、オキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1RおよびGIPRデュアルアゴニスト、GLP−1RおよびGCGRデュアルアゴニスト、レプチン、ベータトロフィン、FGF21、GDF11、ANGPTL3、ペプチドベースのトキシン、Moka、またはVM−24、あるいはその誘導体を含むことがある。誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。TAはオキシントモジュリン、エキセナチド、エキセンディン−4、グルカゴン様タンパク質−1(GLP−1)、GLP−2、グルカゴン、GLP−1RおよびGIPRデュアルアゴニスト、またはGLP−1RおよびGCGRデュアルアゴニスト、あるいはこれらの誘導体を含むことがあり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。TAはH1リラキシン、H2リラキシン、H3リラキシン、ヒトINSL3、ヒトINSL4、ヒトINSL6、ヒトIGF1、ヒトIGFII、またはヒトインスリン、あるいはこれらの誘導体を含むことがあり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。TAはH1リラキシン、H2リラキシン、またはH3リラキシン、あるいはこれらの誘導体を含むことがあり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。TAはヒトINSL3、ヒトINSL4、ヒトINSL6、ヒトIGF1、またはヒトIGFII、あるいはこれらの誘導体を含むことがあり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。TAはペプチジルトキシンまたはその誘導体を含むことがあり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。TAはトキシン−550、Moka、またはVM−24、あるいはその誘導体を含むことがあり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。TAはヒトインスリンまたはその誘導体を含むことがあり、誘導体は1つ以上のアミノ酸の付加、欠失、または置換、あるいはその組み合わせを含むペプチドである。
TAは、上に基づいたか、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択されたヌクレオチド配列に基づくまたは由来するヌクレオチド配列によってコード化されてもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択されたヌクレオチド配列に少なくとも50%相同するヌクレオチド配列によってコード化されてもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択されたヌクレオチド配列に、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、92%、95%、97%、99%、または100%相同するヌクレオチド配列によってコード化されてもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択されたヌクレオチド配列に少なくとも70%相同するヌクレオチド配列によってコード化されてもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択されたヌクレオチド配列に少なくとも75%相同するヌクレオチド配列によってコード化されてもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択されたヌクレオチド配列に少なくとも80%相同するヌクレオチド配列によってコード化されてもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択された1つ以上のヌクレオチド配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択された2つ以上のヌクレオチド配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択された3つ以上のヌクレオチド配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択された4つ以上のヌクレオチド配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:1−9を含む群から選択された5、6、7、8、または9のヌクレオチド配列を含んでもよい。
TAは、SEQ ID NO10−61:を含む群から選択されたアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択されたアミノ酸配列に、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、92%、95%、97%、99%、または100%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも70%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも75%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも80%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択された1つ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択された2つ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択された3つ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択された4つ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択された5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15もしくはそれ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。
TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択されたアミノ酸配列からの20以上の連続するアミノ酸を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:10−61を含む群から選択されたアミノ酸配列からの30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、またはそれ以上の連続するアミノ酸を含んでもよい。
TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択されたアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択されたアミノ酸配列に、少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、92%、95%、97%、99%、または100%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも70%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも75%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも80%相同するアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択された1つ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択された2つ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択された2つ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択された3つ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61からなる群から選択されたアミノ酸配列からの20以上の連続するアミノ酸を含んでもよい。TAは、SEQ ID NO:16、40、48−52、54、56、55、58、および59−61を含む群から選択されたアミノ酸配列からの19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、または5、もしくはそれ以上の連続するアミノ酸を含んでもよい。
TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:54を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:54とアミノ酸配列SEQ ID NO:48を含んでもよい.TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:55を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:55とアミノ酸配列SEQ ID NO:48を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:59を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:59とアミノ酸配列SEQ ID NO:48を含んでもよい。
TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:61を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:61と、SEQ ID NO:10−60からなる群から選択された1つ以上のアミノ酸配列を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:61と、SEQ ID NO:10−60からなる群から選択された1つのアミノ酸配列を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:61とアミノ酸配列SEQ ID NO:45を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:61とアミノ酸配列SEQ ID NO:54を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:61とアミノ酸配列SEQ ID NO:55を含んでもよい。TAはアミノ酸配列SEQ ID NO:61とアミノ酸配列SEQ ID NO:59を含んでもよい。
TAは哺乳動物または非哺乳動物からのものであり得る。TAはヒトからであり得る。あるいは、TAは、ヤギ、ヒツジ、雌ウシ、ウサギ、サル、イヌ、ネコ、またはこれらの組み合わせからであり得る。TAは爬虫類からであり得る。TAはスネークまたはトカゲからであり得る。TAは両生類からであり得る。TAはカエルまたはヒキガエルからであり得る。TAはトリからであり得る。TAは組み換え型であってもよい。
本明細書に開示されたTAはさらに1つ以上のリンカーを含むことがある。本明細書に開示されたTAはさらに2つ以上のリンカーを含むことがある。本明細書に開示されたTAはさらに3つ以上のリンカーを含むことがある。本明細書に開示されたTAはさらに4つ以上のリンカーを含むことがある。本明細書に開示されたTAはさらに5つ以上のリンカーを含むことがある。
ジスルフィド模倣物を備える治療薬(TA)
TAはさらに1つ以上のアイソスタージスルフィド模倣物を含むことがある。アイソスタージスルフィド模倣物はヘテロアリール基を含むことがある。
薬物動態学
修飾された治療薬が薬物動態学的または薬力学的行動に良い影響を及ぼすメカニズムは、限定されないが、(i)インビボのタンパク質分解の分解または治療薬の他の活性を低下させる化学修飾を防ぐまたは緩和すること;(ii)腎濾過を減少させ、受容体を媒介とするクリアランスを減少させ、またはバイオアベイラビリティを増加させることによって、半減期または薬物動態学的特性を改善すること;(iii)毒性を減少させること;(iv)溶解性を改善すること;および/または(v)治療薬の生物学的活性ならびに/もしくは標的選択性を増加させること、を含む。
半減期延長部分は、TAに結合すると治療薬(TA)の1つ以上の薬物動態学的特性を増強することがある。
本明細書に開示される修飾された治療薬は、TAのみの場合と比較すると、薬動力学によって測定されるように、TAの1つ以上の薬物動態学的特性を少なくとも約200%増強することがある。本明細書に開示された修飾された治療薬は、TAのみの場合と比較すると、薬動力学によって測定されるように、TAの1つ以上の薬物動態学的特性を少なくとも約300%、400%、500%、600%、700%、800%、900%、1000%増強することがある。本明細書に開示された修飾された治療薬は、TAのみの場合と比較すると、薬動力学によって測定されるように、TAの1つ以上の薬物動態学的特性を少なくとも約250%増強することがある。本明細書に開示された修飾された治療薬は、TAのみの場合と比較すると、薬動力学によって測定されるように、TAの1つ以上の薬物動態学的特性を少なくとも約300%増強することがある。本明細書に開示された修飾された治療薬は、TAのみの場合と比較すると、薬動力学によって測定されるように、TAの1つ以上の薬物動態学的特性を少なくとも約350%増強することがある。本明細書に開示された修飾された治療薬は、TAのみの場合と比較すると、薬動力学によって測定されるように、TAの1つ以上の薬物動態学的特性を少なくとも約400%を増強することがある。本明細書に開示された修飾された治療薬は、TAのみの場合と比較すると、薬動力学によって測定されるように、TAの1つ以上の薬物動態学的特性を少なくとも約500%増強することがある。
薬物動態学的特性は半減期を含むことがある。修飾された治療薬の半減期は、TAのみの場合の半減期と比較して、少なくともおよそ2倍長いこともある。本明細書で開示される修飾された治療薬の半減期は、TAのみの場合の半減期と比較して、少なくともおよそ3倍、4倍、または5倍長いこともある。本明細書で開示される修飾された治療薬の半減期は、TAのみの場合の半減期と比較して、少なくとも6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、または50倍長いこともある。本明細書で開示される修飾された治療薬の半減期は、TAのみの場合の半減期と比較して、少なくともおよそ5倍長いこともある。本明細書で開示される修飾された治療薬の半減期は、TAのみの場合の半減期と比較して、少なくともおよそ10倍長いこともある。
加えて、修飾された治療薬は、治療薬の非複合化形態と比較して、製造性を増大させ、および/または治療薬の免疫原性を減少させることに関して肯定的な効果を有することがある。
修飾された治療薬は、TAのみに対して匹敵する活性を有することがある。修飾された治療薬は、TAのみの場合と同等の活性を有することがある。修飾された治療薬は、TAのみの場合よりも活性が増大することもある。修飾された治療薬は、TAのみの場合よりも活力が減少することもある。
修飾された治療薬を形成するための半減期延長部分のTAへの結合は、TA単独の場合と比較して、修飾された治療薬の活性をせいぜい2、3、4、5、6、7、8、9、または10倍しか低下させないこともある。LCを形成するTAへの1つ以上の脂質の結合は、TA単独の場合と比較して、LCの活性をせいぜい2、3、4、5、6、7、8、9、または10倍しか低下させないこともある。修飾された治療薬を形成するTAへのポリグリコール領域の結合は、TA単独の場合と比較して、修飾された治療薬の活性をせいぜい2、3、4、5、6、7、8、9、または10倍しか低下させないこともある。
治療的適用
さらに、本明細書では、1つ以上の疾患および/または疾病を処置し、緩和し、阻害し、および/または予防するための修飾された治療薬が開示される。疾患および/または疾病は慢性の疾患または疾病であり得る。代替的に、疾患および/または疾病は急性の疾患または疾病であり得る。疾患または疾病は再発性、難治性、進行性であるか、または寛解期であり得る。疾患または疾病は1つ以上の細胞型に影響を与えることがある。1つ以上の疾患および/または疾病は、自己免疫疾患、炎症性疾患、心疾患、および妊娠であり得る。本明細書で開示される修飾された治療薬は、それを必要としている被験体に投与されることがある。
本明細書では、被験体の疾患または疾病を処置する方法が開示され、該方法はLCを含む組成物を被験体に投与する工程を含み、ここで、LCは治療薬に結合した脂質を含み、治療薬はリラキシンまたはその誘導体である。
本明細書では、被験体の疾患または疾病を処置する方法が開示され、該方法は、修飾された治療薬を含む組成物を被験体に投与する工程を含み、ここで、修飾された治療薬は、(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む治療薬(TA)と、(ii)半減期延長部分とを含む。
本明細書では、被験体の疾患または疾病を処置する方法が開示され、該方法は、修飾された治療薬を含む組成物を被験体に投与する工程を含み、ここで、修飾された治療薬は、(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するアミノ酸配列を含む治療薬(TA)と、(ii)半減期延長部分とを含む。
本明細書では、被験体の疾患または疾病を処置する方法が開示され、該方法は、修飾された治療薬を含む組成物を被験体に投与する工程を含み、ここで、修飾された治療薬は、(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列を含む治療薬(TA)であって、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換されるか、またはその組み合わせが行われた、治療薬(TA)と、(ii)半減期延長部分とを含む。
本明細書では、被験体の疾患または疾病を処置する方法が開示され、該方法は、修飾された治療薬を含む組成物を被験体に投与する工程を含み、ここで、修飾された治療薬は、(i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列の一部を含む治療薬(TA)と、(ii)半減期延長部分とを含む。
疾患または疾病は心疾患であり得る。心疾患は急性心不全であり得る。さらなる心疾患としては、限定されないが、うっ血性心不全、代償性の心不全、または非代償性心不全が挙げられる。疾患または疾病は自己免疫障害であり得る。自己免疫障害は強皮症、全身性強皮症、または全身性強皮症であり得る。疾患または疾病は疼痛であり得る。疼痛は神経障害性疼痛または炎症性疼痛であり得る。疾患または疾病は炎症性疾患であり得る。炎症性疾患は線維筋痛であり得る。疾患または疾病は線維症であり得る。代替的に、疾患は妊娠であり得る。修飾された治療薬は、子癇前症を処置するか、または分娩を誘発するために使用されてもよい。修飾された治療薬は、1つ以上の追加の治療薬とともに投与されることがある。追加の治療薬は、抗炎症薬、スタチン、利尿薬、β−遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、およびアンジオテンシンII受容体拮抗薬の1つ以上を含むことがある。1つ以上の追加の治療薬は、抗炎症薬、疼痛を処置する薬物、またはその任意の組み合わせからなる群から選択されることがある。追加の治療薬はアスピリンであり得る。
さらに、本明細書では、被験体の疾患または疾病を処置する方法が開示され、該方法は、1つ以上のLCを被験体に投与する工程を含み、ここで、1つ以上の脂質複合体(LC)は、(a)ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールからなる群から選択された、1つ以上の脂質と、(b)1つ以上の治療薬(TA)とを含み、1つ以上の脂質は、1つ以上の治療薬中の少なくとも1つのシステイン残留物に結合する。1つ以上のTAはリラキシンを含むことがある。疾患または疾病は心疾患であり得る。心疾患は急性心不全であり得る。さらなる心疾患としては、限定されないが、うっ血性心不全、代償性の心不全、または非代償性心不全が挙げられる。疾患または疾病は自己免疫障害であり得る。自己免疫障害は強皮症、全身性強皮症、または全身性強皮症であり得る。疾患または疾病は炎症性疾患であり得る。炎症性疾患は線維筋痛であり得る。疾患または疾病は線維症であり得る。代替的に、疾患は妊娠である。LCは、子癇前症を処置するか、または分娩を誘発するために使用されてもよい。LCは1つ以上の追加の治療薬とともに投与されることがある。追加の治療薬は、抗炎症薬、スタチン、利尿薬、β−遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、およびアンジオテンシンII受容体拮抗薬の1つ以上を含むことがある。追加の治療薬はアスピリンであり得る。
さらに、本明細書では、被験体の疾患または疾病を処置する方法が開示され、該方法は、1つ以上のLCを被験体に投与する工程を含み、1つ以上の脂質複合体(LC)は、(a)ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体からなる群から選択される1つ以上の脂質と、(b)治療薬(TA)とを含み、ここで、TAはペプチドであり、1つ以上の脂質はペプチド上のアミノ酸によってペプチドに結合している。TAはリラキシンを含むことがある。疾患または疾病は心疾患であり得る。心疾患は急性心不全であり得る。さらなる心疾患としては、限定されないが、うっ血性心不全、代償性の心不全、または非代償性心不全が挙げられる。疾患または疾病は自己免疫障害であり得る。自己免疫障害は強皮症、全身性強皮症、または全身性強皮症であり得る。疾患または疾病は炎症性疾患であり得る。炎症性疾患は線維筋痛であり得る。疾患または疾病は線維症であり得る。代替的に、疾患は妊娠である。LCは、子癇前症を処置するか、または分娩を誘発するために使用されてもよい。LCは1つ以上の追加の治療薬とともに投与されることがある。追加の治療薬は、抗炎症薬、スタチン、利尿薬、β−遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、およびアンジオテンシンII受容体拮抗薬の1つ以上を含むことがある。追加の治療薬はアスピリンであり得る。
さらに、本明細書では、被験体の疾患または疾病を処置する方法が開示され、該方法は、式(II):TA−A−P−Lの1つ以上の脂質複合体(LC)を被験体に投与する工程を含み、ここで、TAは治療薬であり、AはTAとPを結合する化学基であり、Pはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、および、Lは脂質である。TAはリラキシンを含むことがある。疾患または疾病は心疾患であり得る。心疾患は急性心不全であり得る。さらなる心疾患としては、限定されないが、うっ血性心不全、代償性の心不全、または非代償性心不全が挙げられる。疾患または疾病は自己免疫障害であり得る。自己免疫障害は強皮症、全身性強皮症、または全身性強皮症であり得る。疾患または疾病は炎症性疾患であり得る。炎症性疾患は線維筋痛であり得る。疾患または疾病は線維症であり得る。代替的に、疾患は妊娠である。LCは、子癇前症を処置するか、または分娩を誘発するために使用されてもよい。LCは1つ以上の追加の治療薬とともに投与されることがある。追加の治療薬は、抗炎症薬、スタチン、利尿薬、β−遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、およびアンジオテンシンII受容体拮抗薬の1つ以上を含むことがある。追加の治療薬はアスピリンであり得る。
本明細書では、被験体の代謝性の疾患または疾病を予防または処置する方法が提供され、該方法は、1つ以上のLCを被験体に投与する工程を含み、ここで、1つ以上の脂質複合体(LC)は、(a)ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールからなる群から選択された、1つ以上の脂質と、(b)1つ以上の治療薬(TA)と、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、リンカーはそれぞれ、1つ以上の治療薬中の1つ以上のアミノ酸残基に結合している。1つ以上のTAは、GLP−1、エキセンディン−4、エキセナチド、オキシントモジュリン、グルカゴン、FGF21、またはその誘導体を含むことがある。GLP−1はヒトGLP−1であり得る。FGF21はヒトFGF21であり得る。代謝性の疾患または疾病は糖尿病であり得る。代謝性の疾患または疾病は、糖原病、フェニルケトン尿症、カエデシロップ病、グルタル酸血症I型、カルバモイル燐酸シンテターゼI欠失、アルカプトン尿症、中鎖アシルコエンザイムA脱水素酵素欠失(MCADD)、急性間欠性ポルフィリン症、レッシュ−ナイハン症候群、類脂質先天性副腎過形成、先天性副腎過形成、カーンズ−セイヤ症候群、ツェルウェガー症候群、ゴーシェ病、またはニーマン−ピック病であり得る。
本明細書では、被験体の代謝性の疾患または疾病を予防または処置する方法が提供され、該方法は、1つ以上のLCを被験体に投与する工程を含み、1つ以上の脂質複合体(LC)は、(a)ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体からなる群から選択される1つ以上の脂質と、(b)治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、TAはペプチドであり、リンカーはそれぞれペプチド上のアミノ酸残基によってTAに結合している。TAはGLP−1、エキセンディン−4、エキセナチド、オキシントモジュリン、グルカゴン、FGF21、またはその誘導体を含むことがある。GLP−1はヒトGLP−1であり得る。FGF21はヒトFGF21であり得る。代謝性の疾患または疾病は糖尿病であり得る。代謝性の疾患または疾病は、糖原病、フェニルケトン尿症、カエデシロップ病、グルタル酸血症I型、カルバモイル燐酸シンテターゼI欠失、アルカプトン尿症、中鎖アシルコエンザイムA脱水素酵素欠失(MCADD)、急性間欠性ポルフィリン症、レッシュ−ナイハン症候群、類脂質先天性副腎過形成、先天性副腎過形成、カーンズ−セイヤ症候群、ツェルウェガー症候群、ゴーシェ病、またはニーマン−ピック病であり得る。
本明細書では、被験体の代謝性の疾患または疾病を予防または処置する方法が提供され、該方法は、式(II):TA−A−P−Lの1つ以上の脂質複合体(LC)を被験体に投与する工程を含み、ここで、TAは治療薬であり、AはTAとPを結合する化学基であり、Pはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、および、Lは脂質である。TAはGLP−1、エキセンディン−4、エキセナチド、オキシントモジュリン、グルカゴン、FGF21、またはその誘導体を含むことがある。GLP−1はヒトGLP−1であり得る。FGF21はヒトFGF21であり得る。1つ以上の脂質は、1つ以上のステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールを含むことがある。代謝性の疾患または疾病は糖尿病であり得る。代謝性の疾患または疾病は、糖原病、フェニルケトン尿症、カエデシロップ病、グルタル酸血症I型、カルバモイル燐酸シンテターゼI欠失、アルカプトン尿症、中鎖アシルコエンザイムA脱水素酵素欠失(MCADD)、急性間欠性ポルフィリン症、レッシュ−ナイハン症候群、類脂質先天性副腎過形成、先天性副腎過形成、カーンズ−セイヤ症候群、ツェルウェガー症候群、ゴーシェ病、またはニーマン−ピック病であり得る。
本明細書では、被験体の中枢神経系(CNS)障害を予防または処置する方法が提供され、該方法は、1つ以上のLCを被験体に投与する工程を含み、ここで、1つ以上の脂質複合体(LC)は、(a)ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールからなる群から選択された、1つ以上の脂質と、(b)1つ以上の治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、リンカーはそれぞれ1つ以上の治療薬中の少なくとも1つのアミノ酸残基に結合している。1つ以上のTAはGLP−1、エキセンディン−4、エキセナチド、オキシントモジュリン、グルカゴン、またはその誘導体を含むことがある。GLP−1はヒトGLP−1であり得る。CNS障害はアルツハイマー病(AD)であり得る。さらなるCNS障害としては、限定されないが、脳炎、髄膜炎、熱帯性痙攣性不全対麻痺、クモ膜嚢胞、ハンチントン病、閉じ込め症候群、パーキンソン病、トゥレット症、および多発性硬化症が挙げられる。
本明細書では、被験体の中枢神経系(CNS)障害を予防または処置する方法が提供され、該方法は、1つ以上のLCを被験体に投与する工程を含み、1つ以上の脂質複合体(LC)は、(a)ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体からなる群から選択される1つ以上の脂質と、(b)治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、TAはペプチドであり、リンカーはそれぞれペプチド上のアミノ酸残基によってTAに結合している。TAはGLP−1、エキセンディン−4、エキセナチド、オキシントモジュリン、グルカゴン、またはその誘導体を含むことがある。GLP−1はヒトGLP−1であり得る。CNS障害はアルツハイマー病(AD)であり得る。さらなるCNS障害としては、限定されないが、脳炎、髄膜炎、熱帯性痙攣性不全対麻痺、クモ膜嚢胞、ハンチントン病、閉じ込め症候群、パーキンソン病、トゥレット症、および多発性硬化症が挙げられる。
本明細書では、被験体の中枢神経系(CNS)障害を予防または処置する方法が提供され、該方法は、式(II):TA−A−P−Lの1つ以上の脂質複合体(LC)を被験体に投与する工程を含み、ここで、TAは治療薬であり、AはTAとPを結合する化学基であり、Pはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、および、Lは脂質である。1つ以上の脂質は、1つ以上のステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールを含むことがある。1つ以上の脂質は、1つ以上のステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、または脂肪族アルコール、あるいはその誘導体を含むことがある。TAはGLP−1、エキセンディン−4、エキセナチド、オキシントモジュリン、グルカゴン、またはその誘導体を含むことがある。GLP−1はヒトGLP−1であり得る。CNS障害はアルツハイマー病(AD)であり得る。さらなるCNS障害としては、限定されないが、脳炎、髄膜炎、熱帯性痙攣性不全対麻痺、クモ膜嚢胞、ハンチントン病、閉じ込め症候群、パーキンソン病、トゥレット症、および多発性硬化症が挙げられる。
本明細書では、被験体のGLP−1Rおよび/またはグルカゴン受容体(GCGR)アゴニストから利益を得る疾患または疾病を予防または処置する方法が提供され、該方法は、被験体に1つ以上のLCを投与する工程を含み、ここで、1つ以上の脂質複合体(LC)は、(a)ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコールからなる群から選択された、1つ以上の脂質と、(b)1つ以上の治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、リンカーはそれぞれ、1つ以上の治療薬中の少なくとも1つのシステイン残基に結合している。1つ以上のTAはGLP−1、エキセンディン−4、エキセナチド、オキシントモジュリン、グルカゴン、またはその誘導体を含むことがある。GLP−1はヒトGLP−1であり得る。疾患または疾病は代謝性の疾患または障害であり得る。疾患または疾病は糖尿病であり得る。疾患または疾病は肥満であり得る。GLP−1Rおよび/またはGCGRアゴニストから利益を得るさらなる疾患および/または疾病としては、限定されないが、脂質異常症、心血管疾患、および脂肪肝疾患が挙げられる。
本明細書では、被験体のGLP−1Rおよび/またはグルカゴン受容体(GCGR)アゴニストから利益を得る疾患または疾病を予防または処置する方法が提供され、該方法は、被験体に1つ以上のLCを投与する工程を含み、ここで、1つ以上の脂質複合体(LC)は、(a)ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体からなる群から選択される1つ以上の脂質と、(b)治療薬(TA)、および(c)1つ以上の脂質の各々をTAに結合するリンカーであって、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含む、リンカーを備え、ここで、TAはペプチドであり、リンカーはそれぞれペプチド上のアミノ酸残基によってTAに結合している。TAはGLP−1、エキセンディン−4、エキセナチド、オキシントモジュリン、グルカゴン、またはその誘導体を含むことがある。GLP−1はヒトGLP−1であり得る。疾患または疾病は代謝性の疾患または障害であり得る。疾患または疾病は糖尿病であり得る。疾患または疾病は肥満であり得る。GLP−1Rおよび/またはGCGRアゴニストから利益を得るさらなる疾患および/または疾病としては、限定されないが、脂質異常症、心血管疾患、および脂肪肝疾患が挙げられる。
本明細書では、被験体のGLP−1Rおよび/またはグルカゴン受容体(GCGR)アゴニストから利益を得る疾患または疾病を予防または処置する方法が提供され、該方法は、式(II):TA−A−P−Lの1つ以上の脂質複合体(LC)を被験体に投与する工程を含み、ここで、TAは治療薬であり、AはTAとPを結合する化学基であり、Pはヘテロアリールまたはヘテロシクリルの基を含み、および、Lは脂質である。1つ以上の脂質は、1つ以上のステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、および脂肪族アルコール、またはこれらの誘導体を含むことがある。1つ以上の脂質は、1つ以上のステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、または脂肪族アルコール、あるいはこれらの誘導体を含むことがある。TAはGLP−1、エキセンディン−4、エキセナチド、オキシントモジュリン、グルカゴン、またはその誘導体を含むことがある。GLP−1はヒトGLP−1であり得る。疾患または疾病は代謝性の疾患または障害であり得る。疾患または疾病は糖尿病であり得る。疾患または疾病は肥満であり得る。GLP−1Rおよび/またはGCGRアゴニストから利益を得るさらなる疾患および/または疾病としては、限定されないが、脂質異常症、心血管疾患、および脂肪肝疾患が挙げられる。
本明細書では、被験体の疼痛を予防または処置する方法が提供され、該方法は、1つ以上のLCを被験体に投与する工程を含み、ここで、1つ以上の脂質複合体(LC)は、(a)ステロール、ステロール誘導体、胆汁酸、ビタミンE誘導体、脂肪二酸、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン、および脂肪族アルコール、ならびにこれらの誘導体からなる群から選択される1つ以上の脂質と、(b)治療薬(TA)とを含み、ここで、治療薬は少なくとも1つのアイソスタージスルフィド模倣物を含むペプチドであり、修飾された治療薬の半減期はペプチド単独の場合の半減期よりも長い。疼痛は神経障害性疼痛または炎症性疼痛であり得る。ペプチドはペプチジルトキシンであり得る。上記方法は、1つ以上の追加の治療薬を被験体に投与する工程をさらに含み得る。1つ以上の追加の治療薬は、抗炎症薬、疼痛を処置する薬物、またはその任意の組み合わせからなる群から選択されてもよい。1つ以上の追加の治療薬はアスピリンであり得る。
組成物
本明細書に開示される修飾された治療薬を含む医薬組成物が本明細書に開示される。組成物は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上の修飾された治療薬を含むことがある。修飾された治療薬は様々であり得る。代替的に、修飾された治療薬は同じか、または類似することもあり得る。修飾された治療薬は様々な治療薬、様々な半減期延長部分、またはその組み合わせを含むことがある。半減期延長部分は同じか、または類似することもあり得る。
さらに、本明細書では、本明細書で開示されるLCを含む医薬組成物も開示される。組成物は1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれ以上のLCを含み得る。LCは異なることがある。代替的に、LCは同じか、または類似することもあり得る。LCは様々な治療薬、様々な脂質、またはその組み合わせを含むことがある。脂質は同じであるか、または類似することもあり得る。
本明細書に記載される組成物は、1つ以上の薬学的に許容可能な塩、賦形剤、またはビヒクルをさらに含み得る。本医薬組成物で使用される薬学的に許容可能な塩、賦形剤、またはビヒクルは、担体、賦形剤、希釈剤、抗酸化剤、保存剤、着色剤、調味料およびと稀釈剤、乳化剤、懸濁化剤、溶媒、充填剤、増量剤、緩衝剤、送達ビヒクル、等張化剤、共溶媒、湿潤剤、錯化剤、緩衝剤、抗菌剤、および界面活性剤を含んでいる。
血清アルブミンと混じり合った中性の緩衝食塩水または食塩水は、典型的な適切な担体である。医薬組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤;低分子量ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリンのようなタンパク質;ポリビニルピロリドンのような親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン、またはリジンのようなアミノ酸;単糖類、二糖類、およびグルコース、マンノース、またはデキストリンを含む他の炭水化物;EDTAのようなキレート剤;マンニトールまたはソルビトールのような糖アルコール;ナトリウムのような塩形成対イオン;および/または、ツイーン、プルロニック、またはポリエチレングリコール(PEG)のような非イオン界面活性剤を含むこともある。さらに、一例として、適切な等張促進剤は、アルカリ金属ハロゲン化物(好ましくはナトリウムまたは塩化カリウム)、マンニトール、ソルビトールなどを含んでいる。適切な保存剤は塩化ベンザルコニウム、チメロサール、フェネチルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、クロルヘキシジン、ソルビン酸などを含んでいる。過酸化水素は保存剤としても使用されることがある。適切な共溶媒はグリセリン、プロピレングリコール、およびPEGを含んでいる。適切な錯化剤はカフェイン、ポリビニルピロリドン、ベータ−シクロデキストリン、またはヒドロキシ−プロピル−ベータ−シクロデキストリンを含んでいる。適切な界面活性剤または湿潤剤は、ソルビタンエステル、ポリソルベート80のようなポリソルベート、トロメタミン、レシチン、コレステロール、チロキサポールなどを含んでいる。緩衝剤は、酢酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、またはトリス−HClのような従来の緩衝剤であり得る。緩衝酢酸溶液は約pH4−5.5であってもよく、トリス緩衝液は約pH7−8.5であり得る。さらなる医薬品は、Remington’s Pharmaceutical Sciences, 18th Edition, A. R. Gennaro, ed., Mack Publishing Company, 1990で説明されている。
組成物は、液体の形態、あるいは凍結乾燥または冷凍乾燥された形態であってもよく、1以上のリオプロテクタント(lyoprotectants)、賦形剤、界面活性剤、高分子量の構造的な添加剤、および/または増量剤を含んでもよい(例えば、米国特許第6,685,940号、第6,566,329号、および第6,372,716号を参照)。1つの実施形態では、スクロース、ラクトース、またはトレハロースのような非還元糖であるリオプロテクタントが含まれている。一般に含まれるリオプロテクタントの量は、再構成時に、高張性またはわずかに低張性の製剤も適切ではあるが、結果として生じる製剤が等張性になるような量である。加えて、リオプロテクタントの量は、凍結乾燥時のタンパク質の許容しがたい量の分解および/または凝集を防ぐのに十分でなければならない。あらかじめ凍結乾燥された製剤中の砂糖(例えばスクロース、ラクトース、トレハロース)の典型的なリオプロテクタント濃度は、約10mMから約400mMまでである。別の実施形態では、界面活性剤は、例えば非イオン界面活性剤、ポリソルベート(例えばポリソルベート20、ポリソルベート80)のようなイオン性界面活性剤;ポロキサマー(例えばポロキサマー188);ポリ(エチレングリコール)フェニルエーテル(例えばトリトン);ドデシル硫酸ナトリウム(SDS);ラウリル硫酸ナトリウム;オクチルグリコシドナトリウム;ラウリル−、ミリスチル−、リノレイル−、またはステアリル−スルホベタイン;ラウリル−、ミリスチル−、リノレイル−、またはステアリル−サルコシン;リノレイル−、ミリスチル−、またはセチル−ベタイン;ラウラミドプロピル、コカミドプロピル、リノールアミドプロピル−、ミリストアミドプロピル−、パルミドロプロピル、またはイソステアラミドプロピル−ベタイン(例えばラウラミドプロピル);ミリストアミドプロピル、パルミドプロピル、またはイソステアラミドプロピル−ジメチルアミン;ココイルメチルタウリンナトリウム、またはオフェイルメチルタウリン二ナトリウムメチル;および、MONAQUAT(商標)シリーズ(Mona Industries, Inc., Paterson, N.J.)、ポリエチルグリコール、ポリプロピルグリコール、およびエチレンとプロピレングリコール(例えばプルロニック、PF68など)のコポリマーが含まれる。あらかじめ凍結乾燥された製剤中に存在することもある典型的な量の界面活性剤は、約0.001−0.5%からである。高分子量の構造的な添加剤(例えば充填剤、結合剤)は、例えば、アカシア、アルブミン、アルギン酸、リン酸カルシウム(二塩基)、セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶性セルロース、デキストラン、デキストリン、デキストラート、スクロース、チロース、α化デンプン、硫酸カルシウム、アミロース、グリシン、ベントナイト、マルトース、ソルビトール、エチルセルロース、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二ナトリウム、ピロ亜硫酸二ナトリウム、ポリビニルアルコール、ゼラチン、グルコース、グアーガム、液状グルコース、圧縮可能な砂糖、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マルトデキストリン、ポリエチレンオキシド、ポリメタクリレート、ポビドン、アルギン酸ナトリウム、トラガント微結晶性セルロース、デンプン、およびゼインを含み得る。高分子量の構造的な添加剤の典型的な濃度は0.1重量%−10重量%までである。他の実施形態では、増量剤(例えばマンニトール、グリシン)が含まれることがある。
組成物は非経口投与に適していることがある。典型的な組成物は、熟練の作業員に利用可能な任意の経路、例えば、関節内、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、大脳内(実質内)、脳室内、筋肉内、眼内、動脈内、または損傷内の経路による動物への注射または注入に適している。非経口製剤は典型的には、随意に薬学的に許容可能な保存剤を含んでいる、無菌、発熱物質を含まない、等張の水溶液であり得る。
非水溶媒の例は、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブオイルのような植物油、およびオレイン酸エチルのような注射可能な有機酸エステルである。水性担体は水、アルコール/水溶液、塩性媒体および緩衝媒体を含むエマルジョンまたは懸濁液を含んでいる。非経口ビヒクルは、塩化ナトリウム溶液、リンゲルデキストロース、デキストロースと塩化ナトリウム、乳酸リンゲルまたは固定油を含んでいる。静脈内のビヒクルは、流体と栄養素の補給物、リンゲルデキストロースに基づくものなどの電解質補充薬を含んでいる。保存剤と他の添加剤、例えば抗菌剤、抗酸化剤、キレート剤、不活性ガスなども存在することがある。一般には、Remington’s Pharmaceutical Science, 16th Ed., Mack Eds., 1980.を参照。
本明細書に記載される医薬組成物は、製品の局所濃度をもたらし(例えば、大量投与、貯蔵効果)、および/または特定の局所的な環境における安定性または半減期を増加させる方法で、制御送達または持続送達向けに製剤化されてもよい。組成物は、生分解性マトリックス、注射可能なミクロスフェア、マイクロカプセル粒子、マイクロカプセル、生侵食性の粒子ビーズ、リポソーム、および後にデポー注射として送達可能な活性な薬剤の制御放出または持続放出をもたらす移植可能な送達装置と同様に、ポリ乳酸、ポリグリコール酸などのポリマー化合物の微粒子の調製物を含む、本明細書で開示されるLC、ポリペプチド、核酸、またはベクターの製剤を含み得る。上記のような持続されたまたは制御された送達手段を製剤化するための技術が知られており、医薬品の制御放出および送達のために様々なポリマーが開発および使用されている。こうしたポリマーは典型的には生分解性かつ生体適合性である。エナンチオマーポリマーまたはポリペプチドセグメントの錯体生成によって形成されたものを含むポリマーヒドロゲルと温度またはpHに敏感な特性を有するヒドロゲルは、生理活性タンパク質薬剤(例えば超長CDR3を含む抗体)の捕捉に関与する条件が緩くかつ水性であるため、薬物デポー効果をもたらすために望ましいこともある。例えば、WO93/15722の医薬組成物の送達のための制御放出多孔性ポリマー微粒子の記載を参照。
この目的に適切な材料はポリラクチド(例えば、米国特許第3,773,919号を参照)、ポリ−(α−ヒドロキシカルボン酸)、ポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(EP133,988A)、L−グルタミン酸とガンマエチル−L−グルタミン酸塩(Sidman et al., Biopolymers, 22: 547−556 (1983))、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート(Langer et al., J. Biomed. Mater. Res., 15: 167−277 (1981), and Langer, Chem. Tech., 12: 98−105 (1982))、エチレン酢酸ビニル、またはポリ−D(−)−3−ヒドロキシ酪酸のポリマーを含む。他の生分解性ポリマーはポリ(ラクトン)、ポリ(アセタール)、ポリ(オルトエステル)、およびポリ(オルトカーボネート)を含んでいる。持続放出組成物はさらにリポソームを含むこともあり、これは、当該技術分野で知られている複数の方法のいずれかによって調製可能である(例えば、Eppstein et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82: 3688−92 (1985)を参照)。担体そのものまたはその分解産物は目的組織内では無毒でなければならず、さらに疾病を悪化させてはならない。これは、標的障害の動物モデルでの日常的なスクリーニングによって、あるいは上記モデルが利用不可能な場合には正常動物において、判定可能である。
持続放出用の組み換えタンパク質のマイクロカプセル化は、ヒト成長ホルモン(rhGH)、インターフェロン−(rhIFN−)、インターロイキン2、およびMNRp120を用いて成功を収めた。Johnson et al., Nat. Med., 2:795−799 (1996); Yasuda, Biomed. Ther., 27:1221−1223 (1993); HORA et al., Bio/Technology. 8:755−758 (1990); Cleland, “Design and Production of Single Immunization Vaccines Using Polylactide Polyglycolide Microsphere Systems,” in Vaccine Design: The Subunit and Adjuvant Approach, Powell and Newman, eds, (Plenum Press: New York, 1995), pp. 439−462; WO 97/03692, WO 96/40072, WO 96/07399; および、U.S. Patent No. 5,654,010.これらのタンパク質の持続放出製剤は、その生体適合性と広範な生物分解性の特性ゆえに、ポリ−乳酸−コグリコール酸(PLGA)ポリマーを使用して開発された。PLGA、乳酸、およびグリコール酸の分解産物は、人体内で迅速に取り除くことが可能である。さらに、このポリマーの分解性はその分子量と組成物を依存することがある。Lewis, “Controlled release of bioactive agents from lactide/glycolide polymer,” in: M. Chasin and R. Langer (Eds.), Biodegradable Polymers as Drug Delivery Systems (Marcel Dekker: New York, 1990), pp. 1−41.持続放出組成物のさらなる例としては、例えば、EP58,481A、米国特許第3,887,699号、EP158,277A、カナダ特許第1176565号、U. Sidman et al., Biopolymers 22, 547[1983],R.Langer et al., Chem. Tech. 12, 98[1982],Sinha et al., J.Control. Release 90, 261[2003],Zhu et al., Nat.Biotechnol. 18, 24[2000],および Dai et al.,Colloids Surf B Biointerfaces 41,117[2005]が挙げられる。
生体接着ポリマーも、本開示の組成物中におけるまたは該組成物と一緒の使用に関して企図されている。生体接着剤は長時間にわたって生物学的基板に付着することができる合成および天然の物質である。例えば、カーボポールとポリカルボフィルは両方ともポリ(アクリル酸)の合成の架橋誘導体である。天然の物質に基づく生体接着送達系は例えば、ヒアルロナンとしても知られているヒアルロン酸を含んでいる。ヒアルロン酸は、D−グルクロン酸とN−アセチル−D−グルコサミンの残基からなる天然のムコ多糖である。ヒアルロン酸は、滑液や目の硝子体と眼房水において見られるように、結合組織を含む脊椎動物の細胞外の組織マトリックス中で見られる。ヒアルロン酸のエステル化された誘導体は、生体適合性かつ生分解性である、送達のために使用されるミクロスフェアを生成するために使用されてきた(例えば、Cortivo et al., Biomaterials (1991) 12:727−730; EP 517,565; WO 96/29998; Illum et al., J. Controlled Rel. (1994) 29:133−141を参照)。
生物分解性および非生物分解性のポリマーマトリックスは、本開示の組成物を送達するために使用されてもよく、こうしたポリマーマトリックスは天然または合成ポリマーを含んでもよい。生分解性マトリックスが好ましい。放出が生じる期間はポリマーの選択に基づく。典型的には、数時間と3〜12か月の間に及び期間にわたる放出がとても望ましい。生分解性の送達系を形成するために使用され得る典型的な合成ポリマーは以下を含んでいる:乳酸とグリコール酸のポリマー、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアルキレン、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレンオキシド、ポリアルキレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルエステル、ポリ−ビニルハロゲン化物、ポリビニルピロリドン、ポリグリコリド、ポリシロキサン、ポリ無水物、ポリウレタンおよびそのコポリマー、ポリ(酪酸(butic acid)、ポリ(吉草酸)、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、ニトロセルロース、アクリルエステルとメタクリルエステルのポリマー、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、酢酸フタル酸セルロース、カルボキシルエチルセルロース、三酢酸セルロース、硫酸セルロースナトリウム塩、ポリ(メタクリル酸メチル)、ポリ(メタクリル酸エチル)、ポリ(メタクリル酸ブチル)、ポリ(メタクリル酸イソブチル)、ポリ(メタクリル酸ヘキシル)、ポリ(メタクリル酸イソデシル)、ポリ(メタクリル酸ラウリル)、ポリ(メタクリル酸フェニル)、ポリ(アクリル酸メチル)、ポリ(アクリル酸イソプロピル)、ポリ(アクリル酸イソブチル)、ポリ(アクリル酸オクタデシル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレンオキシド)、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、およびポリビニルピロリドン。典型的な天然ポリマーは、アルギン酸塩と、デキストランおよびセルロース混合物を含む他の多糖類、コラーゲン、その化学的誘導体(化学基、例えば、アルキル、アルキレンの置換、付加、ヒドロキシル化、酸化、および当業者によって日常的に行われている他の修飾)、アルブミン、および他の親水性のタンパク質、ゼインおよび他のプロラミン、ならびに、疎水性タンパク質、これらのコポリマーを含んでいる。一般に、これらの材料は、インビボで、表面腐食、または全体侵食によって、酵素加水分解または水への暴露のいずれかによって分解する。ポリマーは随意に、水中でその重量の最大約90%を吸収することができるヒドロゲル(例えば、WO 04/009664, WO 05/087201, Sawhney, et al., Macromolecules, 1993, 26, 581−587を参照)の形態であり、随意に、多価イオンまたは他のポリマーと架橋する。
送達系はさらに、コレステロール、コレステロールエステルなどのステロール、および脂肪酸、またはモノ−ジ−グリセリドおよびトリ−グリセリドといった中性脂肪を含む脂質である非ポリマー系、ヒドロゲル放出系;サイラスティック系;ペプチドベース系;ワックス・コーティング;従来の結合剤と賦形剤を使用する圧縮錠剤;部分的に縮合した植込剤;などを含む。特定の例としては、限定されないが、(a)生成物が米国特許第4,452,775号、米国特許第4,675,189号、および米国特許第5,736,152号に記載されるものを含むマトリックス内のある形態で含まれている、侵食性の系、および(b)製品が米国特許第3,854,480号、米国特許第5,133,974号、および米国特許第5,407,686に記載されるようなポリマーから制御された速度で浸透する、拡散系、が挙げられる。製品を含むリポソームは、知られている方法、例えば(DE 3,218,121; Epstein et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 82: 3688−3692 (1985); Hwang et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 77: 4030−4034 (1980); EP 52,322; EP 36,676; EP 88,046; EP 143,949; EP 142,641; JP 83−118008; U.S. Patent Nos. 4,485,045 and 4,544,545; and EP 102,324)に記載される方法より調製されてもよい。
代替的にまたは追加的に、組成物は、本明細書に開示されるLC、LCの少なくとも一部をコード化する核酸、またはLCの少なくとも一部をコード化する核酸を含むベクターが吸収されたか、またはカプセル化された膜、スポンジ、または他の適切な材料の影響を受けた領域への移植によって局所的に投与されてもよい。移植装置が使用される場合、該装置は任意の適切な組織または器官へ移植されてもよく、本明細書に開示されるLC、LCの少なくとも一部をコード化する核酸、またはLCの少なくとも一部をコード化する核酸を含むベクターの送達は、大量投与により、または継続的な投与により、装置を介して直接、あるいは継続的な注入を利用するカテーテルにより、行うことができる。
本明細書に開示されるLC、LCの少なくとも一部をコード化する核酸、またはLCの少なくとも一部をコード化する核酸を含むベクターを含む医薬組成物は吸入のために、例えば、乾燥粉末として製剤化されてもよい。吸入溶液はさらにエアロゾル送達用の液化された噴霧剤で製剤化されることがある。さらに別の製剤では、溶液は霧状であってもよい。経肺投与用のさらなる医薬組成物は、例えば、化学修飾されたタンパク質の肺送達について開示するWO94/20069に記載されるものを含む。肺送達については、粒径は遠位肺への送達に適していなければならない。例えば、粒径は1μmから5μmまでであってもよいが、しかしながら、例えば、それぞれの粒子が充分に多孔性である場合には、より大きな粒子が使用されることもある。
本明細書に開示されるLC、LCの少なくとも一部をコード化する核酸、またはLCの少なくとも一部をコード化する核酸を含むベクターを含んでいる特定の製剤は、経口投与されてもよい。この方法で投与される製剤は、錠剤やカプセル剤のような固体の剤形を調剤する際に通例使用される担体とともに、または担体を用いずに製剤化されることもある。例えば、カプセルは、バイオアベイラビリティが最大化され、前全身的な分解が最小限に抑えられるときに、胃腸管中の位置で製剤の活性な部分を放出することを目的とすることが可能である。追加の薬剤は選択的な結合剤の吸収を促すために含まれることがある。希釈剤、調味料、低融点ワックス、植物油、滑沢剤、懸濁化剤、錠剤崩壊剤、および結合剤も使用することができる。
別の調製物は、錠剤の製造に適した無毒な賦形剤を含む混合物中に、本明細書に開示されるLC、LCの少なくとも一部をコード化する核酸、またはLCの少なくとも一部をコード化する核酸を含むベクターを含んでいる有効な量の抗体を含んでもよい。滅菌水または別の適切なビヒクル中に錠剤を溶かすことによって、溶液は単位投与量剤形で調製されてもよい。適切な賦形剤としては、限定されないが、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウムまたは重炭酸ナトリウム、ラクトース、あるいはリン酸カルシウムなどの不活性な希釈剤;または、デンプン、ゼラチン、あるいはアカシアのような結合剤;または、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、あるいは滑石のような平滑剤が挙げられる。
適切なおよび/または好ましい医薬製剤は、意図した投与経路、送達フォーマット、および望ましい投与量に依存して、本開示と製剤技術の一般的な知識を考慮して決定されてもよい。投与の方法にかかわらず、有効量は患者の体重、体表面積、または臓器のサイズによって計算されることがある。本明細書に記載される製剤の各々を含む処置に適切な投与量を決定するための計算のさらなる改良は、当該技術分野で日常的になされ、当該技術分野で日常的に行なわれる作業の範囲内である。適切な投与量は適切な用量反応データを使用して確認されてもよい。
「薬学的に許容可能な」は、連邦政府または州政府の規制機関によって承認されるものあるいは承認可能なもの、あるいは、米国の薬局方、またはヒトを含む動物に使用するための他の一般に認識される薬局方に列挙されるものを指す場合がある。
「薬学的に許容可能な塩」とは、薬学的に許容可能であるとともに、親化合物の所望の薬理活性を所有する化合物の塩を指す。
「薬学的に許容可能な賦形剤、担体、またはアジュバント」は、本開示の少なくとも1つの抗体と共に、被験体に投与してもよい賦形剤、担体、またはアジュバントを指す場合があり、それらは、その薬理活性を破壊せず、且つ、治療用の量の化合物を送達するのに十分な用量で投与された時に無毒である。
「薬学的に許容可能なビヒクル」は、本開示の少なくとも1つの抗体とともに投与される希釈剤、アジュバント、賦形剤、または担体を指す。
ベクター、宿主細胞、および組み換え法
本明細書に開示されるようなTAは、組み換え方法によって発現されることがある。一般に、TAをコード化する核酸は、さらなるクローニング(DNAの増幅)または発現のために、単離され、再現可能なベクターに挿入されてもよい。LCをコード化するDNAはPCR増幅によって調製され、従来の手順を用いて(例えば、LCをコード化するヌクレオチドに特異的に結合することができるオリゴヌクレオチドプローブを用いて)配列決定されてもよい。典型的な実施形態では、LCをコード化する核酸はPCR増幅され、制限酵素は消化され、ゲルは精製される。消化されたLCは、再現可能なベクターに挿入されることがある。消化されたLC挿入物を含む再現可能なベクターは、さらなるクローニング(DNAの増幅)または発現のために、宿主細胞に形質転換または形質導入されてもよい。宿主細胞は原核生物または真核細胞であり得る。
ポリヌクレオチドは、本明細書で開示されるLCのポリペプチド成分をコード化する配列は、重複するオリゴヌクレオチドプライマーを用いるPCR増幅によって得られることもある。ポリヌクレオチド配列は単離され、TA生成細胞から配列決定されてもよい。代替的に、ポリヌクレオチドはヌクレオチドシンセサイザーまたはPCR技術を使用して合成されてもよい。いったん得られると、ポリペプチドをコード化する配列は、原核生物の宿主および/または真核生物の宿主において異種ポリヌクレオチドを複製および発現することができる組換えベクターに挿入される。
加えて、宿主微生物と適合するレプリコンおよび制御配列を含むファージベクターは、これらの宿主に関連して形質転換ベクターとして使用されてもよい。例えば、λGEMTM−11のようなバクテリオファージは、大腸菌LE392などの影響を受けやすい宿主細胞を形質転換するために使用することができる組換えベクターを作る際に利用されてもよい。
TAは、細胞内(例えば細胞質)または細胞外(例えば分泌)で発現されてもよい。細胞外の発現については、ベクターは、TAが細胞の外部に転位することを可能にする分泌シグナルを含み得る。
TAをコード化するベクターのクローニングまたは発現に適切な宿主細胞は、原核生物または真核細胞を含んでいる。宿主細胞は真核生物であってもよい。真核細胞の例としては、限定されないが、ヒト胎生腎(HEK)細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、真菌、酵母、無脊椎細胞(例えば植物細胞や昆虫細胞)、リンパ球細胞(例えばYO、NSO、Sp20細胞)が挙げられる。適切な哺乳動物宿主細胞株の他の例は、SV40(COS−7)によって形質転換されたサルの腎臓CV1株;ベビーハムスター腎臓細胞(BHK);マウス・セルトリ細胞;サル腎培養細胞(CV1);アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO−76);ヒト子宮頚癌細胞(HELA);イヌ腎臓細胞(MDCK;)バッファローラット肝細胞(BRL 3A);ヒト肺細胞(W138);ヒト肝細胞(HepG2);マウス乳房腫瘍(MMT 060562);TR1細胞;MRC5細胞;および、FS4細胞である。宿主細胞は原核細胞(例えば大腸菌)であり得る。
宿主細胞はTAをコード化するヌクレオチドを含むベクターで形質転換されてもよい。形質転換された宿主細胞は培地で培養されてもよい。培地は、プロモーターを誘発し、形質転換体を選択し、または所望の配列をコード化する遺伝子を増幅あるいは発現するための1つ以上の薬剤で補充されてもよい。宿主細胞を形質転換する方法は、当該技術分野で知られており、エレクトロポレーション、塩化カルシウム、またはポリエチレングリコール/DMSOを含んでもよい。
代替的に、宿主細胞はTAをコード化するヌクレオチドを含むベクターでトランスフェクトまたは形質導入されてもよい。トランスフェクトまたは形質導入された宿主細胞は培地で培養されてもよい。培地は、プロモーターを誘発し、トランスフェクトまたは形質導入された細胞を選択し、または所望の配列をコード化する遺伝子を発現するための1つ以上の薬剤で補充されてもよい。
発現されたTAは、宿主細胞の周辺質へ分泌されて該周辺質から回収されるか、あるいは培養培地へ運ばれることもある。周辺質からのタンパク質回収は宿主細胞を破壊することを含むこともある。宿主細胞の破壊は浸透圧ショック、超音波処理、または溶解を含むことがある。遠心分離または濾過は細胞破片または全体の細胞を除去するために使用されてもよい。TAは、例えば、親和性樹脂クロマトグラフィーによってさらに精製されることがある。
代替的に、培養培地へ分泌されるTAは培地内で単離されてもよい。細胞は培養物から除去されてもよく、培養上清は、生成されたタンパク質をさらに精製するために、ろ過され濃縮されてもよい。発現されたポリペプチドはさらに、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)とウェスタンブロットアッセイなどの一般的に知られている方法を使用して、単離および同定可能である。
TAの製造は発酵プロセスによって大量に行われてもよい。様々な大規模な流加発酵処置は組み換えタンパク質の産生に利用可能である。大規模な発酵は、少なくとも1000リットルの容量、好ましくは約1,000〜100,000リットルの容量を有する。こうした発酵槽は、酸素と栄養素、とりわけグルコース(好ましい炭素/エネルギー源)を分布させるために撹拌機の羽根車を使用してもよい。小規模な発酵とは一般に、容積でせいぜい約100リットルであり、約1リットルから約100リットルまで変動可能な発酵槽における発酵を指す。
発酵プロセスでは、タンパク質発現の誘発は典型的には、細胞が適切な条件下で、細胞が初期の定常期にある段階である、所望の密度、例えば、約180−220のOD550まで成長した後に始められる。当該技術分野で知られ、および本明細書に記載されるように、様々な誘導物質は、採用されたベクター構築物に従って用いられてもよい。細胞は誘発よりも前に短時間で成長することもある。細胞は通常約12−50時間誘発されるが、それよりも長いまたは短い誘発時間が用いられてもよい。
本明細書に開示されるTAの生成収率と品質を改善するために、様々な発酵条件を変更することができる。例えば、分泌されたTAポリペプチドの適切な組立てとフォールディングを改善するために、Dsbタンパク質(DsbA、DsbB、DsbC、DsbD、および/またはDsbG)、あるいはFkpA(シャペロン活性を有するペプチジルプロピルシス、トランス−イソメラーゼ)などのシャペロンタンパク質を過剰発現する追加のベクターを用いて、宿主原核細胞を同時形質転換してもよい。シャペロンタンパク質は、細菌の宿主細胞において生成された異種タンパク質の適切なフォールディングと溶解を促すことが実証されている。
発現された異種タンパク質(とりわけ、タンパク分解性に敏感なもの)のタンパク質分解を最小限に抑えるために、タンパク分解酵素に欠けている特定の宿主株を本開示に使用することができる。例えば、宿主細胞株はプロテアーゼIII、OmpT、DegP、Tsp、プロテアーゼI、プロテアーゼMi、プロテアーゼV、プロテアーゼVI、およびこれらの組み合わせなどの既知の細菌プロテアーゼをコード化する遺伝子中で遺伝子突然変異を引き起こすために修飾されてもよい。複数の大腸菌のプロテアーゼ欠乏株が入手可能である。
当該技術分野で知られている標準的なタンパク質精製方法を使用することができる。以下の手順は適切な精製手順の典型的なものである:免疫親和性またはイオン交換カラムの分別、エタノール沈澱、逆相HPLC、シリカまたはDEAEなどの陽イオン交換樹脂上のクロマトグラフィー、クロマトフォーカシング、SDS−PAGE、硫酸アンモニウム沈殿法、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、および親和性クロマトグラフィー、ならびに例えば、セファデックスG−75を使用するゲルろ過。
TAは、市販のタンパク濃度フィルタ、例えばAmiconまたはMillipore Pellicon(登録商標)限外濾過ユニットを使用して濃縮されてもよい。
プロテアーゼ阻害剤またはプロテアーゼ阻害剤カクテルは、TAのタンパク質分解を阻害する前述の工程のいずれかに含まれてもよい。
場合によっては、TAまたはそのフラグメントは単離時に生物学的に活性でないこともある。「リフォールディング」、またはポリペプチドをその3次構造に変換してジスフィルド結合を生成する様々な方法は、生物学的活性を回復させるために使用可能である。こうした方法は、通常7以上のpHになるまで、および特定の濃度のカオトロープの存在下で、可溶化ポリペプチドを暴露することを含む。カオトロープの選択は封入体の可溶化に使用される選択に非常に似ているが、カオトロープは通常、より低い濃度で使用され、可溶化に使用されるカオトロープと必ずしも同じではない。タンパク質のシステイン橋の形成時にジスルフィド混合を生じさせる特定の酸化還元電位を生成するために、リフォールディング/酸化溶液は、特定の割合で還元剤または還元剤とその酸化形とも含むことがある。一般に使用される酸化還元対の中には、システイン/シスタミン、グルタチオン(GSH)/ジチオビスGSH、塩化第二銅、ジチオトレイトール(DTT)/ジチアンDTT、および2−メルカプトエタノール(bME)/ジ−チオ−b(ME)を含むものもある。多くの例では、共溶媒はリフォールディングの効率を増加させるために使用されてもよく、この目的に使用される一般の試薬はグリセロール、様々な分子量のポリエチレングリコール、アルギニンなどを含む。緩衝剤の選択は、リフォールディングされたペプチドの三次元構造を決定することがある。硫酸アンモニウムを含む緩衝剤を使用することで、他のタイプの緩衝剤よりも優れた収率で所望のリフォールディングされたペプチドがもたらされることもある。
<キット/製造品>
さらなる態様として、本開示は、本開示の方法を実行するためにその使用を促す方法で包装された1つ以上の化合物または組成物を含むキットを含んでいる。1つの実施形態では、こうしたキットは、添付されたラベル、または、本方法を実行する際の化合物と組成物の使用について明記した添付文書を備えた容器内で包装される、本明細書に記載される化合物または組成物を(例えば、修飾された治療薬単独で、または第2の薬剤と組み合わせて)含んでいる。適切な容器は例えば、瓶、バイアル、シリンジなどを含む。容器はガラスまたはプラスチックのような様々な材料から形成されてもよい。容器は無菌のアクセスポートを有していることもある(例えば、容器は、皮下注射針によって貫通可能な栓を備えた静脈用注射液バッグまたはバイアルであり得る)。製品は、(a)組成物が含まれた第1の容器であって、組成物が本明細書で開示されるような修飾された治療薬を含む、第1の容器;(b)組成物が含まれる第2の容器であって、組成物がさらに治療薬を含む、第2の容器)を含んでもよい。本明細書で開示されるこの実施形態における製品は、特定の疾患を処置するために第1と第2の組成物を使用することができるということを示す添付文書をさらに含み得る。代替的にまたは追加的に、製品はさらに、注射用の静菌性の水(BWFI)、リン酸緩衝食塩水、リンゲル溶液、およびデキストロース溶液などの薬学的に許容可能な緩衝液を含む、第2の(または第3の)容器を含んでもよい。それはさらに、他の緩衝剤、希釈剤、フィルタ、針、およびシリンジを含む、商業的およびユーザー寄りの観点から望ましい他の材料を含んでいる。好ましくは、化合物または組成物は単位剤形で包装される。キットはさらに、特定の投与経路に従って組成物を投与するのに、あるいはスクリーニングアッセイを実行するのに適切な装置を含んでもよい。好ましくは、キットは、修飾された治療薬組成物の使用について記載したラベルを含んでいる。
ある実施形態では、修飾された治療薬を含む組成物は、ヒト、ウシ、ネコ、イヌ、およびマウスなどの哺乳動物への静脈内投与に適合した医薬組成物として、日常的な処置に合わせて製剤化される。典型的には、静脈内投与用組成物は無菌の等張水性緩衝液の溶液である。必要に応じて、組成物はさらに、可溶化剤や、注入部位の疼痛を緩和するためにリグノカインなどの局所麻酔薬を含むこともある。一般に、成分は単位剤形で、例えば、活性薬剤の量を示すアンプルまたは小袋のような密封容器中の乾燥した凍結乾燥粉末または水を含まない濃縮物として、別々にまたはまとめて混合して供給される。組成物が注入によって投与されることになっている場合、組成物は無菌の医薬品グレードの水または生理食塩水を含んでいる注入瓶で分注可能である。組成物が注入によって投与される場合、成分が投与前に混合されるように、注射用滅菌水または生理食塩水のアンプルを提供することができる。
タンパク質の異常な発現および/または活性に関連する疾患または障害の処置、阻害、または予防に効果的であり得る本明細書に記載される組成物の量は、標準的な臨床技術によって決定することができる。加えて、インビボアッセイは最適な投与量範囲を特定しやすくするために随意に使用されてもよい。製剤中で使用される正確な投与量は投与経路と疾患または障害の重症度にも依存することがあり、実務者の判断や各患者の状況によって決定されなければならない。有効な量は、インビトロまたは動物モデルの試験システムに由来する用量反応曲線から推定される。
定義
以下の用語は、本明細書で使用されるように、特段の定めのない限り、以下の意味を有する:
「アミノ」は−NHラジカルを指す。
「シアノ」または「ニトリル」は−CNラジカルを指す。
「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は−OHラジカルを指す。
「ニトロ」は−NOラジカルを指す。
「オキソ」は=O置換基を指す。
「オキシム(Oxime)」は=N−OH置換基を指す。
「チオキソ(Thioxo)」は=S置換基を指す。
「アルキル」は直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖ラジカルを指し、1〜30の炭素原子を有し、単結合によって分子の残りに結合する。1から30までの炭素原子の任意の数を含むアルキルが含まれている。例えば、最大で30までの炭素原子を含むアルキルは、同様にC−C30アルキルと呼ばれ、例えば、最大で12の炭素原子を含むアルキルはC−C12アルキルである。他の数の炭素原子を含むアルキル(と本明細書で定義される他の部分)は同様に表される。アルキル基としては、限定されないが、C−C30アルキル、C−C20アルキル、C−C15アルキル、C−C10アルキル、C−Cアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルキル、C−Cアルキル、および、C−Cアルキルが挙げられる。代表的なアルキル基としては、限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(イソ−プロピル)、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、ビニル、アリル、プロピニルなどが挙げられる。不飽和を含むアルキルは、アルケニルとアルキニルの基を含んでいる。明細書で別段の定めのない限り、アルキル基は、以下に記載されるように、随意に置換されてもよい。
「アルキレン」または「アルキレン鎖」は上記のアルキルについて記載されるように、直鎖または分枝鎖の二価炭化水素鎖を指す。明細書で別段の定めのない限り、アルキレン基は、以下に記載されるように、随意に置換されてもよい。
「アルコキシ」は、Rが定義されるようなアルキルラジカルである式ORのラジカルを指す。明細書で別段の定めのない限り、アルコキシ基は、以下に記載されるように、随意に置換されてもよい。
「アリール」は、水素、6〜30の炭素原子、および少なくとも1つの芳香族環を含む、炭化水素環系に由来するラジカルを指す。アリールラジカルは、単環式、二環式、三環式、または、四環式の環系であってもよく、縮合または架橋の環系を含んでもよい。アリールラジカルとしては、限定されないが、アセアントリレン、アセナフチレン、アセフェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、フルオランテン、フルオレン、as−インダセン、s−インダセン、インダン、インデン、ナフタレン、フェナレン、フェナントレン、プレイアデン、ピレン、およびトリフェニレンの炭化水素環系に由来するアリールラジカルが挙げられる。とりわけ明細書で別段の定めのない限り、用語「アリール」または接頭辞「ar」(「アラルキル」中のように)は、随意に置換されたアリールラジカルを含むことを意味している。
「シクロアルキル」または「炭素環」は、安定した非芳香族の単環式または多環式の環状炭素を指し、飽和または不飽和の縮合したまたは架橋した環系を含み得る。代表的なシクロアルキルまたは炭素環としては、限定されないが、3〜15の炭素原子、3から10の炭素原子、3から8の炭素原子、3から6の炭素原子、3から5の炭素原子、または3〜4の炭素原子を有するシクロアルキルが挙げられる。単環式のシクロアルキルまたは炭素環は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルを含んでいる。多環式のシクロアルキルまたは炭素環は、例えば、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニル、ビシクロ[3.3.0]オクタン、ビシクロ[4.3.0]ノナン、シス−デカリン、トランス−デカリン、ビシクロ[2.1.1]ヘキサン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナン、および、ビシクロ[3.3.2]デカン、ならびに、7,7−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルを含む。本明細書において別段の定めのない限り、シクロアルキルまたは炭素環の基は随意に置換されることがある。シクロアルキル基の説明的な例は、以下の部分を含むがこれらに限定されない:
「縮合した」とは、既存の環構造に縮合される本明細書に記載される任意の環構造を指す。縮合環がヘテロシクリル環またはヘテロアリール環である場合、縮合ヘテロシクリル環または縮合ヘテロアリール環の一部になる既存の環状構造の任意の炭素原子は、窒素原子と取り替えられてもよい。
「ハロ」または「ハロゲン」はブロモ、クロロ、フルオロ、またはヨードを指す。
「ハロアルキル」とは、上記のような1つ以上のハロラジカル、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,2−ジフルオロエチル、3−ブロモ−2−フルオロプロピル、1,2−ジブロモエチルなどによって置換される、上で定義されるようなアルキルラジカルを指す。明細書で別段の定めのない限り、ハロアルキル基は随意に置換されてもよい。
「ハロアルコキシ」は同様に、Rが定義されるようなハロアルキルラジカルである、式ORのラジカルを指す。明細書で別段の定めのない限り、ハロアルコキシ基は、以下に記載されるように、随意に置換されてもよい。
「ヘテロシクロアルキル」または「ヘテロシクリル」または「複素環式環」または「複素環」は、2〜23の炭素原子と、窒素、酸素、亜リン酸、および硫黄からなる群から選択された1〜8のヘテロ原子とを含む安定した3〜24員の非芳香族環ラジカルを指す。明細書で別段の定めのない限り、ヘテロシクリルラジカルは、単環式、二環式、三環式、または、四環式の環系であってもよく、縮合したまたは架橋した環系を含んでもよく、ヘテロシクリルラジカル中の窒素、炭素、または硫黄の原子は、随意に酸化されてもよく、窒素原子は随意に四級化されてもよく、および、ヘテロシクリルラジカルは、部分的にまたは完全に飽和していてもよい。こうしたヘテロシクリルラジカルの例としては、限定されないが、アゼチジニル、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、12−クラウン−4、15−クラウン−5、18−クラウン−6、21−クラウン−7、アザ−18−クラウン−6、ジアザ−18−クラウン−6、アザ−21−クラウン−7、およびジアザ−21−クラウン−7が挙げられる。明細書で別段の定めのない限り、ヘテロシクリル基は随意に置換されてもよい。非芳香族ヘテロ環としても表される、ヘテロシクロアルキル基の説明的な例は、以下のものを含む。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、限定されないが、単糖類、二糖類、およびオリゴ糖を含む、炭水化物の環状形態もすべて含む。特段の定めのない限り、ヘテロシクロアルキルは環の中に2〜10の炭素を有している。ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数を参照する際、ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数は、ヘテロシクロアルキル(すなわち、ヘテロシクロアルキル環の骨格原子)を構成する原子(ヘテロ原子を含む)の総数と同じではないことに留意する。明細書に別段の定めのない限り、ヘテロシクロアルキル基は随意に置換されてもよい。
本明細書で単独でまたは組み合わせて使用される用語「ヘテロアリール」は、約5から約20の骨格環原子を含む随意に置換された芳香族モノラジカルを指し、ここで、環原子の1つ以上は、酸素、窒素、硫黄、亜リン酸、シリコン、セレニウム、およびスズの中から独立して選択されたヘテロ原子であるが、これらの原子に限定されず、ただし、上記の群の環は2つの隣接するOまたはS原子を含まないことを条件とする。2以上のヘテロ原子が環の中に存在する実施形態において、2以上のヘテロ原子は互いに同じであり得るか、または2以上のヘテロ原子のいくつかまたは全ては、それぞれ他のものと異なり得る。用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1つのヘテロ原子を有する、随意に置換した縮合および非縮合のヘテロアリールラジカルを含む。用語「ヘテロアリール」はまた、5乃至約20の骨格環原子を有する縮合および非縮合のヘテロアリールと、同様に、5乃至約10の骨格環原子を有するものを含む。ヘテロアリール基への結合は、炭素原子またはヘテロ原子を介し得る。ゆえに、非限定的な例として、イミダゾール基は、その炭素原子(イミダゾール−2−イル、イミダゾール−4−イル、またはイミダゾール−5−イル)、あるいはその窒素原子(イミダゾール−1−イルまたはイミダゾール−3−イル)のいずれかを介して親分子に結合されてもよい。同様に、ヘテロアリール基は、その炭素原子のいずれかまたはすべて、および/またはそのヘテロ原子のいずれかまたはすべてを介して、さらに置換されてもよい。縮合ヘテロアリールラジカルは2乃至4の縮合環を含んでもよく、結合環はヘテロ芳香環であり、他の個々の環は、脂環式、複素環、芳香族、ヘテロ芳香族、またはこれらの任意の組み合わせであってもよい。単環ヘテロアリール基の非限定的な例はピリジルを含み、縮合環ヘテロアリール基はベンズイミダゾリル、キノリニル、アクリジニルを含み、非縮合のビヘテロアリール基はビピリジニルを含む。ヘテロアリールのさらなる例としては、限定されないが、フラニル、チエニル、オキサゾリル、アクリジニル、アゼピニル、フェナジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズインドリル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラノニル、イミダゾリル、インドリル、イソキサゾリル、イソキノリニル、インドリジニル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、インドリジニル、イソチアゾリル、イソインドリルオキサジアゾリル、インダゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキシラニル、1−オキシドピリジニル、1−オキシドピリミジニル、1−オキシドピラジニル、1−オキシドピリダジニルピリダジニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、ピラジニル、ピラゾリル、プリニル、フタラジニル、プテリジニル、キノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、トリアジニル、チアジアゾリル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、およびチオフェニル、ならびに、例えばピリジル−N−オキシドなどのこれらのオキシドが挙げられる。ヘテロアリール基の実例となる例は以下の部分を含んでいる:
上記の基はすべて置換されることもあれば、または非置換であってもよい。本明細書で使用されるように「置換された」との用語は、上記の基(例えば、アルキル、アルキレン、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、および/またはヘテロアリール)のいずれかがさらに官能化されてもよく、少なくとも1つの水素原子が非水素原子置換基との結合に置き換えられることを意味している。明細書で別段の定めのない限り、置換基は、以下から選択された1つ以上の置換基を含んでもよい:オキソ、アミノ、COH、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、チオオキシ、アルキル、アルキレン、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ジアルキルアミン、アリールアミン、アルキルアリールアミン、ジアリールアミン、トリアルキルアンモニウム(N+R3)、N−オキシド、イミド、およびエナミン;トリアルキルシリル基、ジアルキルアリールシリル(dialkylarylsilyl)基、アルキルジアリールシリル(alkyldiarylsilyl)基、トリアリールシリル基、ペルフルオロアルキルまたはペルフルオロアルコキシ、例えば、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシなどの基のシリコン原子。「置換された」は同様に、1つ以上の水素原子がオキソ、カルボニル、カルボキシル、およびエステル基中の酸素、ならびに、イミン、オキシム、ヒドラゾン、およびニトリルなどの基における窒素などのヘテロ原子との高次の結合(例えば二重結合または三重結合)に取って代わられる上記の基のいずれかを意味する。例えば、「置換した」は、1以上の水素原子が、−NH、−NRC(=O)NR、−NRC(=O)OR、−NRSO、−OC(=O)NR、−OR、−SR、−SOR、−SO、−OSO、−SOOR、=NSO、および−SONRで置き換えられる、上記の基のいずれかを含む。前述において、RとRは同じまたは異なるものであり、独立して、水素、アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、チオアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、N−ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、N−ヘテロアリール、および/またはヘテロアリールアルキルである。加えて、前述の置換基のそれぞれも、上記の置換基の1つ以上で随意に置換されてもよい。さらに、上記の基のいずれもが1つ以上の内部酸素、硫黄、または窒素の原子を含むように置換されてもよい。例えば、エーテルまたはポリエーテルの基を形成するために、アルキル基は1以上の内部酸素原子で置換されてもよい。同様に、チオエーテル、ジスルフィドなどを形成するために、アルキル基は1つ以上の内部硫黄原子で置換されてもよい。
「随意の」または「随意に」との用語は、後に記載される事象または状況が生じることもあれば、生じないこともあること、および、本記載が上記事象または状況が生じる例とそれが生じない例を含んでいることを意味する。例えば、「随意に置換されたアルキル」とは、上に定義されるように、「アルキル」または「置換されたアルキル」のいずれかを意味する。さらに、随意に置換した基は、非置換(例えば−CHCH)、完全に置換(例えば−CFCF)、モノ置換(例えば−CHCHF)、または、完全な置換とモノ置換との間にあるレベルで置換(例えば−CHCHF、−CHCF、−CFCH、−CFHCHFなど)されてもよい。こうした基は、立体的に非実用的、および/または合成的に利用可能でない、任意の置換または置換パターン(例えば、置換したアルキルは随意に置換したシクロアルキル基を含み、それは随意に置換したアルキル基を潜在的に無制限に含むと定義される)を導入することを意図していないことが、1以上の置換基を含有する任意の基に関して当業者に理解される。したがって、記載された任意の置換基は一般に、約1,000ダルトン、より具体的には、最大で約500ダルトンの最大分子量を有するものとして理解されなければならない。
「互変異性体」は、分子のある原子から同じ分子の別の原子までのプロトン移動を指す。本明細書に示された化合物は、互変異性体として存在してもよい。互変異性体は、単結合、および隣接する二重結合のスイッチを伴う、水素原子の遊走によって相互転換できる化合物である。互変異性化が可能な結合構造において、互変異性体の化学平衡が存在する。本明細書に開示された化合物のすべての互変異性型が企図される。互変異性体の正確な比率は、温度、溶媒、およびpHを含むいくつかの因子に依存する。互変体の相互転換のいくつかの例は以下を含んでいる:
本明細書で開示される化合物の「代謝産物」は、化合物が代謝されるときに形成されるその化合物の誘導体である。用語「活性代謝物」は、化合物が代謝される時に形成される、化合物の生物学的に活性な誘導体を指す。本明細書で用いられるように、用語「代謝」は、有機体によって特定の物質が変化するプロセス(加水分解反応、および、酸化反応のような酵素によって触媒された反応などを含むが、これらに限定されない)の全体を指す。従って、酵素は、化合物への特定の構造的変化をもたらし得る。例えば、チトクロームP450は、様々な酸化還元反応を触媒する一方で、ウリジン二リン酸グルクロニルトランスフェラーゼは、芳香族アルコール、脂肪族アルコール、カルボン酸、アミン、および遊離スルフヒドリル基への活性化グルクロン酸分子の転移を触媒する。代謝についてのさらに詳しい情報は、「The Pharmacological Basis of Therapeutics, 9th Edition, McGraw Hill (1996)」から入手してもよい。本明細書で開示される化合物の代謝物は、宿主への化合物の投与と宿主から採取した組織サンプルの解析により、または、肝細胞を用いた化合物のインビトロでのインキュベーションと得られた化合物の分析のいずれかによって、同定される。両方の方法が当該技術では周知である。化合物の代謝産物は酸化のプロセスによって形成され、化合物を含む対応するヒドロキシに対応することもある。化合物は、1以上の薬理学的に活性な代謝物に代謝されることがある。
本明細書で使用されるように、ペプチドの「誘導体」は、限定されないが、脂質結合(1つ以上のアミノ酸残基交換、またはL−対D−のアミノ酸交換など)を可能にする修飾されたペプチド、フラグメント、1つ以上の追加のアミノ酸を含むアナログ、複合体、および/または、ペプチドの凝集体を指す。ペプチドの誘導体は、ペプチドに対して少なくとも50%の相同性を有する相同体であり得る。ペプチドの誘導体は、ペプチドに対して少なくとも60%の相同性を有する相同体であり得る。ペプチドの誘導体は、ペプチドに対して少なくとも70%の相同性を有する相同体であり得る。ペプチドの誘導体は、ペプチドに対して少なくとも80%の相同性を有する相同体であり得る。ペプチドの誘導体は、ペプチドに対して少なくとも90%の相同性を有する相同体であり得る。
「相同する」、「相同性」、または「パーセント相同性」との用語は、参照配列と比較してアミノ酸配列または核酸配列を記載するために本明細書で使用される際、Karlin and Altschul (Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87: 2264−2268, 1990, modified as in Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90:5873−5877, 1993)によって記載される式を用いて決定され得る。こうした式は、Altschul et al. (J. Mol. Biol. 215: 403−410, 1990)のbasic local alignment search tool(BLAST)プログラムに組み入れられる。配列のパーセント相同性は、この適用の申請日の時点で、BLASTの最近のバージョンを使用して決定可能である。
「処置すること」、または「処置」、または「処置するための」、または「緩和すること」、または、「緩和するための」のような用語は以下を指す:1)診断された病態または障害症状を治癒し、遅らせ、減少させ、および/またはその進行を停止させる治療的手段;および/または、2)標的の病態または障害の発症を予防するおよび/または遅らせる予防的または再発防止的手段。したがって、処置を必要とする者はすでに病気を抱えている者、その病気を抱える傾向のある者、およびその病気を予防することになっている者を含む。
「アミノ酸」はアミノ酸アナログや自然発生のアミノ酸と同じように機能するアミノ酸模倣物だけでなく、自然発生の合成アミノ酸も指す。自然発生のアミノ酸は、後で修正されるアミノ酸、例えばヒドロキシプロリン、ガンマ−カルボキシグルタマート、O−リン酸化セリンと同様に、遺伝子コードによってコード化されるものである。アミノ酸アナログは自然発生のアミノ酸と同じ塩基化学構造、例えば、水素、カルボキシル基、アミノ基、およびR基に結合するアルファ炭素を有する化合物を指し、例えば、ホモセリン、ノルロイシン、メチオニンスルホキシド、メチオニンメチルスルホニウムである。こうしたアナログは、修飾されたR基(例えばノルロイシン)または修飾されたペプチド骨格を有し得るが、自然発生のアミノ酸と同じ塩基化学構造を保持することができる。アミノ酸模倣物は、アミノ酸の一般的な化学構造とは異なるが、自然発生のアミノ酸と同じように機能する構造を有する化合物を指す。
本明細書で使用されるように、用語「治療薬」または「ペプチド治療薬」とは、別のタンパク質、ペプチド、細胞、または組織の活性を調節するタンパク質またはペプチドを指す。活性を調節することは、タンパク質、ペプチド、細胞、または組織の活性または発現を増加させ、減少させ、刺激し、または、防ぐことを含み得る。治療薬は、疾患または障害の病因に関与するタンパク質またはペプチドの活性を調節することがある。典型的なTAとしては、限定されないが、ホルモン、キナーゼ、受容体、リガンド、成長因子、調節タンパク質、代謝性タンパク質、サイトカイン、ケモカイン、インターフェロン、ホスファターゼ、抗体、またはこれらの任意の組み合わせの少なくとも一部が挙げられ得る。
「障害」または「疾患」とは、本明細書に開示された物質/分子(例えば、本明細書に開示されるような修飾された治療薬)または方法を用いる処置から利益を得る疾患を指す。これは哺乳動物を問題になっている障害に罹患しやすくなる病態を含む慢性および急性の障害または疾患を含む。
「処置」は、処置されている個体または細胞の自然経過を変えようとする臨床的な介在を指し、予防のために、または臨床病理学的な経過の間に行うことができる。望ましい治療効果は、疾患の発生または再発を防ぐこと、症状の緩和、疾患の任意の直接または間接の病的な結果の減少、転移を防ぐこと、疾患の進行の速度を抑えること、病状の改善または緩和、および予後の寛解または改善を含む。
処置の目的のための「哺乳動物」とは、ヒト、げっ歯類(例えばマウスとラット)、およびサル;家庭内動物と家畜;および、動物園、スポーツ、研究所、またはペットの動物、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウサギなどを含む、哺乳動物として分類される任意の動物を指す。いくつかの実施形態では、哺乳動物は、ヒト、げっ歯類、またはサルから選択される。
「薬学的に許容可能な」とは、連邦政府または州政府の規制当局により承認されているか承認可能であること、あるいは、米国薬局方またはヒトを含む動物で使用される他の一般に許可された薬局方で列挙されていることを指す。
「薬学的に許容可能な塩」は、薬学的に許容可能であり、親化合物の望ましい薬理活性を有する化合物の塩を指す。
「薬学的に許容可能な賦形剤、担体、またはアジュバント」とは、本開示の少なくとも1つの抗体と一緒に被験体に投与可能であり、その薬理活性を破壊せず、および、治療量の化合物を送達するのに十分な投与量で投与される際に無毒である、賦形剤、担体、またはアジュバントを指す。
「薬学的に許容可能なビヒクル」とは、本開示の少なくとも1つの抗体がともに投与される、希釈剤、アジュバント、賦形剤、または担体を指す。
用語「修飾された治療薬」、「脂質複合体」、および「LC」は交換可能に使用されてもよい。これらの用語は、半減期延長部分に結合した治療薬(TA)を指すこともある。
実施例
実施例1.リラキシンアナログの遺伝子構造と発現。
挿入物をポリメラーゼサイクリングアセンブリ(polymerase cycling assembly)によって調製した。フォワードプライマーとリバースプライマーをアニーリングしてDNAフラグメントを生成し、これをフォワードエンドプライマーとリバースエンドプライマーでさらに濃縮した。その後、増幅させたフラグメントを制限消化酵素(NdeI/KpnI)で消化させた。その後、調製した挿入物を、T7プロモーターとターミネーターの制御下でPETバックボーンを有するベクターへ連結した(例えば、図4を参照)。その後、コード化されたDNAフラグメントをDNA配列決定によって確認した。発現については、リラキシン構築物を、araBADプロモーターの制御下でゲノムT7 RNAポリメラーゼ遺伝子を有するK12大腸菌(W3110の誘導体)に形質転換させた。形質転換した大腸菌細胞を、激しく振盪させながら(250rpm)37°CでOD600nm=0.8になるまで50μg/mlカナマイシンを補充したLB中で培養した。遺伝子の発現を引き起こすために、L−アラビノース保存溶液(HO中の20%w/v)を、0.2%の終濃度になるまで加えて、5時間37°Cにおいて250rpmで振盪しながら細胞を継続的にインキュベートした。その後、細胞を遠心分離(6000rpm、15分)により収集した。実施例18に記載されるように、封入体の調製を行った。
実施例.2リラキシンペプチドの生物活性の測定。
リラキシン2はロイシンに富む反復配列を含むGPCR(つまりLGR7(RFXR1))を介してシグナルを送る。野生型のリラキシンペプチドの生物活性は、組み換えLGR7を安定的に発現するHEK293T細胞のアデニレートシクラーゼ活性の刺激に基づいて判定された。安定したLGR7発現細胞は、200ng/mlのZeocin(Invitrogen)を補充したダルベッコ変法イーグル培地/F−12培地中で維持された。CRE−Lucレンチウイルス(Qiagen)を有するこれらのLGR7発現HEK293T細胞のレンチウイルス形質導入により、サイクリックAMP応答エレメント駆動ルシフェラーゼ(CRE−Luc)レポーター株が生成され、2週間にわたってピューロマイシン(2μg/mL)で選択された。レポーター遺伝子アッセイを用いて、リラキシンによるcAMPレベルとLGR7活性化を検知した。
アッセイの詳細:LGR7とCRE−Lucを発現するHEK293T細胞を、384−ウェルの底の硬い白色プレート中に10%FBSを含んでいる50μLのダルベッコ変法イーグル培地/F−12培地において1ウェル当たり5x10細胞の密度で播種する。細胞を37°Cで夜通し事前にインキュベートする。異なる濃度のリラキシンペプチド(0.01nMから1000nMまで)を3通り加え、18時間インキュベートし、Bright Glo(Promega)10μLを加えることによってルシフェラーゼ活性が検知された。発光をEnvision(Perkin Elmer)に記録した。非線形曲線フィット後にEC50を計算する(リラキシンH2用量−応答曲線については図2を参照)。選択データは表3と図14−18に示される。
実施例3.ペグ化された脂質(アミド結合)複合化リラキシン(模式図A)の合成
tert−ブチル(2−(2−(2−テトラデカンアミドエトキシ)エトキシ)エチル)カルバマート (A−2−a).
N−t−Boc−アミド−dPEG3−アミン(0.5g、2.0mmol)を10mlの乾燥したDMF中のミリスチン酸(0.46g、2.0mmol)の溶液に加え、その後、(HATU(0.8g、2.1mmol)とDIPEA(0.45mL、2.4mmol)を加えた。混合物を6時間、室温で撹拌し、溶媒を真空内で蒸発させた。粗材料をEtOAc中に溶かし、冷たい1%HCl、飽和したNaHCO、およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗材料を、ヘキサン中の勾配25−50%EtOAcでシリカゲル上にてフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製することで、白色固形物(収率90%)として0.83gの所望の化合物を得た。m/z(ESI+) 459.6 (M+H).
tert−ブチル(2−(2−(2−((4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバマート(A−2−b)。
N−t−Boc−アミド−dPEG3−アミン(0.25g、1.0mmol)、ドコサヘキサエン酸(0.33g、1.0mmol)、HATU(0.41g、1.1mmol)、およびDIPEA(乾燥したDMF(5mL)中で0.22mL、1.2mmol)を用いて、A−2−aの手順と類似する条件を使用して、表題化合物を調製した。収率68%、褐色油。H NMR (500 MHz; CDCl3):δ 0.97 (t, J = 6.0 Hz, 3H), 1.44 (s, 9H), 2.07 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 2.25 (J = 5.0 Hz, 2H), 2.41 (dd, J = 5.0, 6.5 Hz, 2H), 2.79−2.87 (m, 10H), 3.32 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.45 (dd, J = 5.0, 6.0 Hz, 2H), 3.55 (t, J = 5.0 Hz, 4H), 3.59−3.62 (m, 4H), 4.97 (s, 1H), 5.30−5.42 (m, 12H), 6.03 (s, 1H);m/z(ESI+) 459.6 (M+H).
tert−ブチル(2−(2−(2−((R)−4−((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)−3−ヒドロキシ−10,13−ジメチルヘキサデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル)ペンタンアミド)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバマート(A−2−c)。
N−t−Boc−アミド−dPEG3−アミン(0.14g、0.55mmol)を、5mlの乾燥したDMF中のNHSで活性化したリトコール酸エステル(0.24g、0.5mmol)の溶液に加え、その後、DIPEA(0.18mL、1.0mmol)を加えた。混合物を16時間、室温で撹拌し、溶媒を真空内で蒸発させた。粗材料をDCM中に溶かし、冷たい1%のHCl、飽和したNaHCO、およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗材料を、DCM中の勾配1−5%メタノールを有するシリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物(収率80%)として0.48gの所望の化合物を得た。H NMR (500 MHz; CDCl3):δ 0.62 (s, 3H), 0.90−2.25 (m, 30H), 3.31 (s, 2H), 3.43−3.46 (s, 2H), 3.52−3.56 (m, 4H), 3.59−3.60 (m, 6H), 4.94 (s, 1H), 6.05 (s, 1H);m/z(ESI+) 628.6(M+H).m/z(ESI+) 607.5 (M+H).
N−(2−(2−(2−(2−ブロモアセトアミド)エトキシ)エトキシ)エチル)テトラデカンアミド(A−3−a)
TFA(2ml、26mmol)を、10mlのDCM中のA−2−a(0.46g、1mmol)の溶液に加え、混合物を3時間、室温で撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗材料を凍結乾燥して10mlのDCMに溶かした無色の油を得た。ブロモ酢酸無水物(0.31g、1.2mmol)を加え、その後、DIPEA(0.52ml、2.5mmol)を加え、混合物を3時間、室温で撹拌した。反応混合物をDCMとEtOAcで抽出し、1%のHCl、飽和したNaHCO、およびブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗材料を、5%メタノールを含む石油エーテル中の勾配20−50%のEtOAcを有するシリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、白色固形物として0.37gの所望の化合物を得た(2つの工程の総収率78%)。H NMR (500 MHz; CDCl3):δ 0.88 (t, J = 6.5 Hz, 3H), 1.25−1.32 (m, 20H), 1.62 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.18 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 3.47 (dd, J = 5.0, 10.0 Hz, 2H), 3.50 (dd, J = 5.0, 10.0 Hz, 2H), 3.56−3.58 (m, 2H), 3.59−3.62 (m, 2H), 3.63 (d, J = 5.5 Hz, 5H), 3.88 (s, 2H), 5.92−5.93 (m, 1H), 6.94 (s, 1H); 7.04*7.17 (m, 1H);13C NMR (100 MHz; CDCl3):δ 14.55, 23.12, 26.20, 29.76, 29.79, 29.95, 30.06, 30.08, 30.09, 30.11, 32.35, 37.23, 69.84, 70.46, 70.83 (2), 166.06, 173.84;m/z (ESI+) 480.6 (M+H).
(4Z,7Z,10Z,13Z,16Z,19Z)−N−(2−(2−(2−(2−ブロモアセトアミド)エトキシ)エトキシ)エチル)ドコサ−4,7,10,13,16,19−ヘキサエンアミド(A−3−b).
A−3−aの手順と類似した条件を用いて表題化合物を調製した。収率67%、褐色油。H NMR (500 MHz; CDCl3):δ 0.96 (t, J = 5.0 Hz, 3H), 2.07 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 2.23 (J = 7.2 Hz, 2H), 2.40 (dd, J = 7.2, 13.8 Hz, 2H), 2.79−2.84 (m, 10H), 3.44−3.51 (m, 4H), 3.55−3.62 (m, 4H), 3.63 (s, 4H), 3.88 (s, 2H), 5.78−5.42 (m, 12H), 5.94 (s, 1H), 6.92 (s, 1H);m/z(ESI+) 559.8 (M+H).
(R)−N−(2−(2−(2−(2−ブロモアセトアミド)エトキシ)エトキシ)エチル)−4−((3R,5R,8R,9S,10S,13R,14S,17R)−3−ヒドロキシ−10,13−ジメチルヘキサデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル)ペンタンアミド) (A−3−c)。
A−2−aをA−2−cと取り換えてA−3−aの手順と類似した条件を用いて、表題化合物を調製した。収率87%。白色固形物。H NMR (500 MHz; CDCl3):δ 0.83 (t, J = 4.0 Hz, 3H), 0.85−0.94 (m, 6H), 1.00−1.91 (m, 28H), 3.41−3.64 (m, 12H), 3.85−3.88 (m, 2H), 4.86−4.94 (m, 1H), 6.05 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H);m/z(ESI+) 628.6(M+H).
脂肪酸または胆汁酸(A−4−a、A−4−b、またはA−4−c)で誘導体化されたペプチドの合成。
システインペプチド中間体(1等量)をDMSOに溶かし、THF中に溶かしたA−3−a、A−3−b、またはA−3−c(2等量)のいずれか1つと反応させ、その後、DIPEA(3容量%)を加えた。反応の完了をHPLC−MSによって評価する。最終pHが4となるまでTFAを加えることで反応をクエンチし、溶出剤(A)水中の0.05%TFA、および(B)アセトニトリル中の0.05%TFA、ならびに、溶出剤(B)の以下の勾配:10%(1分)40−55%(10分)、流速80ml/分を使用して、分取逆相HPLCにより直接生成する。精製されたペプチドを凍結乾燥し、構造と純度を分析的なHPLCとエレクトロスプレイ質量分析法によって確認する。
実施例4.ペグ化された脂質(エーテル結合)複合化リラキシンの合成(模式図B−1とB−2)。
4.8mL中のアセトニトリル/水(6:1)中の2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エタノール(100mg、0.671mmol、89μL)の溶液を、ジ−tert−ブチル重炭酸塩(151mg、0.691mmol)で処理し、その後、0.5mLの1NのNaOH(aq)で処理した。45分間、室温で撹拌した後に、有機溶媒を真空内で取り除き、残基を飽和したNHCl(aq)に溶かし、所望のカルバマートをEtOAcで抽出した。EtOAcを除去することで、無色の油として57mg(34%の収率)のtert−ブチル2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチルカルバマートを得る。
1.4mL中のt−アミルアルコール中のtert−ブチル2−(2−(2−ヒドロキシエトキシ)エトキシ)エチルカルバマート(68.5mg、0.275mmol)とミリスチルトシラート(101mg、0.275mmol)の溶液を、カリウムtert−ブトキシド(61.6mg、0.550mmol)とヨウ化カリウム(4.6mg、0.028mmol)で処理した。2時間90°Cまで加熱した後に、反応を室温に冷まし、飽和したNHCl(aq)でクエンチし、その後EtOAcで抽出し、NaSOで乾燥させた。濃縮し、その後、シリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製することで、無色の油として44mg(36%の収率)のtert−ブチル2−(2−(2−(テトラデシルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチルカルバマートを得た。
1.2mLのDCM中のtert−ブチル2−(2−(2−(テトラデシルオキシ)エトキシ)エトキシ)エチルカルバマートの溶液を、0.29mLのトリフルオロ酢酸で処理した。50分間、室温で撹拌した後に、混合物を濃縮し、2mLのDCM中に再度溶かした。この溶液の1−mLのアリコートを別々のバイアルへ入れ、これを0°Cに冷まして、その後、ブロモ酢酸無水物(10.3mg、0.040mmol)とDIPEA(11μL、0.063mmol)で満たした。12時間、室温で撹拌した後に、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって反応混合物を精製することで、オフホワイト固体として7.5mg(2工程で総収率55%)の2−ブロモ−N−(2−(2−(2−(テトラデシルオキシ)オキシ)エトキシ)−エチル)アセトアミドを得た。
DMSO(4mM)中のCys−ペプチド中間体(1等量)の溶液を、THF(5.4mM)とDIPEA(114等量)中の2−ブロモ−N−(2−(2−(2−(テトラデシルオキシ)エトキシ)エトキシ)−エチル)アセトアミドで処理する。反応の完了に際して、反応混合物を分取逆相HPLCによって精製して脂質複合体(B−1−a)を得る。
tert−ブチル2−(2−(2−(2−ブロモエトキシ)エトキシ)エトキシ)エチルカルバマート(B−2−a)。
15mLのアセトニトリル/水(6:1)中の2−(2−(2−(2−アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)エタノールl (400 mg、2.07 mmol、0.33 mL)の溶液を、ジ−tert−ブチル重炭酸塩(603mg、2.77mmol)で処理し、その後、2.8mLの1NのNaOH(aq)で処理した。45分間、室温で撹拌した後に、有機溶媒を真空内で取り除き、残基を飽和したNHCl(aq)に溶かし、所望のカルバマートをEtOAcで抽出した。EtOAcを取り除くことで、無色の油として粗製のカルバマートを得た。
この油をDCMに溶かし、p−トルエンスルホニルクロリド(1.18g、6.21mmol)とピリジン(0.84mL、10.4mmol)で処理した。12時間40°Cで撹拌した後に、混合物をDCMで稀釈し、1NのHCl(2×10mL)、HO(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄し、その後、NaSO上で乾燥させ、濃縮した。シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、無色の油として330mg(2工程の総収率36%)のトシラートを得た。
3.1mLの無水物のアセトン中のトシラート(203mg、0.453mmol)の溶液を、LiBr(385mg、4.53mmol)で処理した。8時間60°Cで撹拌した後に、溶媒を取り除き、結果として生じる残基をEtOAcに溶かした。有機混合物を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、無色の油として126mgの表題化合物(78%の収率)を得た。
2−((3S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)−10,13−ジメチル−17−(6−メチルヘプタン−2−イル)−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシ)エタノール(B−2−b)。
4mLのDCM中のコレステロール(1.50g、3.89mmol)の溶液を、p−トルエンスルホニルクロリド(1.49g、7.78mmol)、ピリジン(4mL)、およびDMAP(94.9mg、0.780mmol)で処理した。12時間、室温で撹拌した後に、混合物をDCMで稀釈し、1NのHCl(2×5mL)、HO(5mL)、およびブライン(5mL)で洗浄し、その後、NaSOで乾燥させ、真空内で濃縮した。クロロホルムとメタノールから再結晶化することで、白色固形物として1.66g(79%の収率)のトシラート中間体を得た。
7.7mLの1,4−ジオキサン中のトシラート中間体(500mg、0.926mmol)で満たされたマイクロ波バイアルを、2.6mLのエチレングリコールで処理した。10分間、マイクロ波照射によって160°Cまで加熱した後に、溶媒を取り除き、残基をクロロホルムに溶かし、飽和したNaHCO(5mL)、HO(5mL)、およびブライン(5mL)で洗浄し、その後、NaSOで乾燥させ、真空内で濃縮した。シリカゲルを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーによって粗材料を精製することで、白色固形物として270mg(68%の収率)の表題化合物を得た。
2−ブロモ−N−(14−((3S,8S,9S,10R,13R,14S,17R)−10,13−ジメチル−17−(6−メチルヘプタン−2−イル)−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシ)−3,6,9,12−テトラオキサテトラデシル)アセトアミド (B−2−c).
2.5mLのTHF中のB−2−b(219mg、0.509mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(鉱油中の60%の分散液、20.4mg、0.509mmol)で処置され、30分間撹拌した。混合物を0°Cに冷まし、2.5mLのTHF中でB−2−a(139mg、0.392mmol)で処理した。6時間40°Cに加熱した後に、反応を飽和したNHCl(aq)でクエンチし、EtOAcで抽出した。シリカゲルを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより粗材料を精製することで、無色の油として101mgのエーテル中間体(36%の収率)を得た。
2.1mLのDCM中のエーテル中間体(74mg、0.105mmol)の溶液を、0.53mLのTFAで処理した。40分、室温で撹拌した後に、混合物を真空内で濃縮し、10mLのDCMに溶かした。この溶液の4mLのアリコートを別のバイアルへ入れ、1mLの容量に濃縮して、0°Cに冷まし、ブロモ酢酸無水物(13.6mg、0.053mmol)とDIPEA(15μL、0.088mmol)で満たした。12時間、室温で撹拌した後に、反応混合物を、シリカゲルを使用してフラッシュカラムクロマトグラフィーによって直接精製することで、無色の油として12.6mgの表題化合物(2工程にわたって41%)を得た。
脂質複合体B−2−dを、実施例4の模式図B−1の脂質複合体B−1−aに類似するやり方で調製する。
実施例5.Br−FAの調製。
工程A.tert−ブチル(2−(2−(2−テトラデカンアミドエトキシ)エトキシ)エチル)カルバマート (1−1)。
ミリスチン酸(0.46g、2mmol)を5mLのDMFに溶かした。HATU(0.8g、2.1mmol)とDIPEA(0.4mL、2.2mmol)を加え、その後、Boc−NH−PEG2−COOH(0.5g、2mmol)を追加した。その後、反応混合物を6時間撹拌し、溶媒を取り除いた。生成物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。有機質層を飽和したNaHCO、冷ましたたHCl(1M)、およびブラインで連続的に洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過して、濃縮した。シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、90%の生成物収率中の白色固形物として0.81gの所望の化合物を得た。ESI−MS:calcd MW 458.4;found 459.6[M+1]
工程B.N−(2−(2−(2−(2−ブロモアセトアミド)エトキシ)エトキシ)エチル)テトラデカンアミド (Br−FA1)。
DCM(10mL)の中の1−1(0.23g、0.5mmol)の溶液を、2時間TFA(2mL)で処理した。その混合物を濃縮し、その後、0°CのDCMの10mL中でブロモ酢酸無水物(0.14g、0.55mmol)とDIPEA(0.17mL、1mmol)を加えた。その後、反応混合物を2時間撹拌し、溶媒を取り除いた。生成物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。有機質層を、飽和したNaHCO、冷ましたHCl(1M)、およびブラインで連続的に洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、83%の生成物収率中の白色固形物として0.2gの表題化合物を得た。 ESI−MS:calcd MW 479.5;found 480.4 [M+1]
実施例6.Br−FAの固相合成。
Fmoc−Lys(ivDde)−OH(60mg、100μmol)を、5mLのDMF中でアミノ酸、樹脂、およびDIPEA(70μL、400μmol)を混合し、30分間撹拌することにより、2−クロロトリチルクロリド樹脂(Novabiochem)(100mg、80μmol)に結合した。その後、樹脂をDMF(3x)、DCM(3x)で洗浄し、10分間CHOH/DCM/DIPEA(8:1:1)で処理することで、未反応のトリチルクロリド部位をキャップし、真空下で乾燥ささせ、デシケーターに保存した。
この樹脂(50mg、40μmol)に、DMF(20%、5mL)中のピペリジンを加えた。混合物を1分間振盪し、振られ排出させた。別の5mLの20%ピペリジンを加え、今回は混合物を15分間振盪した。肯定的なニンヒドリン試験が観察された。その後、上記のように樹脂を洗浄した。
その後、DMF(5mL)中のカップリング試薬HATU(76mg、200μmol)とDIPEA(35μL、200μmol)を用いて、樹脂を、オクタデカン二酸モノ−tert−ブチルエステル(AstaTech)(74mg、200μmol)で2時間処理するか、あるいは陰性のニンヒドリン試験が観察されるまで繰り返した。DMFとDCMで洗浄した後に、DMF(5mL、2×5分)中の2%ヒドラジンで樹脂を処理した。肯定的なニンヒドリン試験が観察された。その後、上記のように樹脂を洗浄した。
その後、DMF(5mL)中のHATU(76mg、200μmol)とDIPEA(35μL、200μmol)を用いて、Fmoc−PEG2−プロピオン酸(Quanta BioDesign)(80mg、200μmol)で樹脂を2時間処理するか、あるいは陰性のニンヒドリン試験が観察されるまで繰り返した。その後、上記のように樹脂を洗浄した。その後、保護基を除去し、上記の工程を繰り返す。
その後、樹脂を、2mLのDCM中でブロモ酢酸無水物(55mg、200μmol)とDIPEA(35μL、200μmol)で処理し、30分間撹拌した。DCM(3x)で洗浄した後に、10%HOと10%トリイソプロピルシランを含むDCM中で5mLの10%TFAを1時間使用して、生成物を樹脂から切断した。切断後、TFAを減圧下で除去した。結果として生じた黄色の残基を冷たいジエチルエーテルで数回洗浄し、最後に乾燥させることで窒素流下において黄色の粉末として粗製生成物を得た。
水(0.1%TFA)中で最大で0.5mLの50%CHCN中に50mgの粗製生成物を溶かす試みは失敗に終わった。したがって、代替物としhて、粗製のペプチド(50mg)をDMSO(0.1mL)に溶かし、この溶液を50%のCHCN−水で0.5mLの最終容量になるまで稀釈した。その溶液をろ過した。ろ過した溶液を、水(0.1%TFA)中の10%CHCN(0.1%TFA)で平衡に保たれた分取HPLCカラム(Phenomenex、PrepC18、300A、50×250mm)に載せ、カラムを水(0.1%TFA)中の10%CHCN(0.1%TFA)で溶出することで、カラムからDMSOを洗浄した。その後、溶出剤の組成物に、1分以上にわたって35%CHCN−水(0.1%TFA)になるまで勾配をかけ、直線濃度勾配はCHCN(0.1%TFA)の0.5%/分の速度で、水(0.1%TFA)に導入され、50分間実行された。溶出された画分は、分析的な逆相C18カラム(Phenomenex、C18、120A、4.6×50mm)上で純度についてチェックされ、>95%の純度の生成物を含む画分を組み合わせて冷凍乾燥することで、表題化合物(15mg、41%の収率)を得た。生成物の分子量をESI−MSによって分析した:calcd MW 880.9;found 881.3 [M+1], 882.6 [M+2]
実施例7.Br−FAの固相合成。
表題化合物は、2−クロロトリチルクロリド樹脂をリンクアミド樹脂で置換することにより、Br−FA2と類似したやり方で調製された。分取HPLCと凍結乾燥による精製により、約45%の生成物収率で95%以上の純度を備えた白色粉末として表題化合物を得た。ペプチドの分子量はESI−MSによって分析された:calcd MW 881.0;found 882.2 [M+1], 883.7 [M+2]
実施例8.Br−FAの調製。
DCM(10mL)中のテトラデシルアミン(107mg、0.5mmol)の溶液を、ブロモ酢酸無水物(0.14g、0.55mmol)、0°CのDIPEA(100μL、0.55mmol)で処理した。その後、反応混合物を2時間撹拌し、溶媒を取り除いた。生成物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。有機質層を飽和したNaHCO、冷ましたHCl(1M)、およびブラインで連続的に洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、87%の生成物収率で白色固形物として145mgの表題化合物を得た。ESI−MS:calcd MW 334.3;found 335.6 [M+1]
実施例9.Br−FAの調製。
工程A.tert−ブチル(9,20−ジオキソ−3,6,13,16−テトラオキサ−10,19−ジアザトリトリアコンタイル)カルバマート (1−2).
DCM(10mL)中の1−1の溶液(115mg、0.25mmol)を2時間TFA(2mL)で処理した。混合物を濃縮し、その後、5mLのDMF中のBoc−NH−PEG2−酸(70mg、0.25mmol)、HATU(95mg、0.25mmol)、およびDIPEA(90μL、0.5mmol)を加えた。その後、反応混合物を2時間撹拌し、溶媒を取り除いた。生成物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。有機質層を飽和したNaHCO、冷ましたHCl(1M)、およびブラインで連続的に洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、77%の生成物収率で白色固形物として122mgの所望の化合物を得た。ESI−MS:calcd MW 617.9;found 618.4 [M+1]
工程B.N−(1−ブロモ−2,12−ジオキソ−6,9,16,19−テトラオキサ−3,13−ジアザヘンイコサン−21−イル)テトラデカンアミド (Br−FA).
DCM(10mL)中の1−2の溶液(122mg、0.2mmol)を、2時間TFA(2mL)で処理した。混合物を濃縮し、その後、0°Cの5mLのDCM中のブロモ酢酸無水物(52mg、0.2mmol)とDIPEA(70μL、0.4mmol)を加えた。その後、反応混合物を2時間撹拌し、溶媒を取り除いた。生成物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。有機質層を飽和したNaHCO、冷ましたHCl(1M)、およびブラインで連続的に洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。HPLCによる精製により、69%の生成物収率で白色固形物として88mgの表題化合物を得た。ESI−MS:calcd MW 638.7;found 639.4 [M+1]
実施例10.Br−FAの調製。
工程A.tert−ブチル(2−(2−(2−テトラデカンアミドエトキシ)エトキシ)エチル)カルバマート(1−3)。
オクタデカン二酸モノ−tert−ブチルエステル酸(0.18g、0.5mmol)を5mLのDMFに溶かした。HATU(0.2g、0.55mmol)とDIPEA(0.1mL、0.55mmol)を加え、その後、Boc−NH−PEG3−NH(0.12g、0.5mmol)を加えた。その後、反応混合物を6時間撹拌し、溶媒を取り除いた。生成物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機質層を飽和したNaHCO、冷ましたHCl(1M)、およびブラインで連続的に洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製により、87%の生成物収率で白色固形物として0.28gのtert−ブチル(2−(2−(2−テトラデカンアミドエトキシ)エトキシ)エチル)カルバマートを得た。ESI−MS:calcd MW 644.5;found 645.5 [M+1]
工程B.1−ブロモ−2,16−ジオキソ−6,9,12−トリオキサ−3,15−ジアザトリトリアコンタン−33−酸(Br−FA6)。
DCM(2mL)中の1−3の溶液(65mg、0.1mmol)を4時間、TFA(4mL)で処理した。その混合物を濃縮し、その後、0ーCの5mLのDCM中のブロモ酢酸無水物(26mg、0.1mmol)とDIPEA(35μL、0.2mmol)を加えた。その後、反応混合物を2時間撹拌し、溶媒を取り除いた。生成物をHPLCによって精製することで、70%の生成物収率で白色固形物として35mgの表題化合物を得た。ESI−MS:calcd MW 608.3;found 609.4 [M+1]
実施例11.Br−FAの固相合成。
Fmoc−Lys(ivDde)−OHとFmoc−PEG2−プロピオン酸をそれぞれ、モノ−Fmocエチレンジアミン塩酸塩と[2−[2−(Fmoc−アミノ)エトキシ]エトキシ]酢酸と置き換えることにより、Br−FA2と類似したやり方で表題化合物を調製した。分取HPLCと凍結乾燥による精製により、約25%の生成物収率で95%以上の純度を備えた白色粉末として表題化合物を得た。ペプチドの分子量はESI−MSによって分析された:calcd MW 896.9;found 898.1 [M+1]
実施例12.Br−FAの調製。
オクタデカン二酸モノ−tert−ブチルエステルをパルミチン酸と置き換えることにより、Br−FAと類似したやり方で表題化合物を調製した。分取HPLCと凍結乾燥による精製により、約29%の生成物収率で95%以上の純度を備えた白色粉末として表題化合物を得た。ペプチドの分子量はESI−MSによって分析された:calcd MW 822.4;found 823.6 [M+1]
実施例13.Br−FA155の調製。
Fmoc−Lys(N)−OH(40mg、100μmol)を、2mLのDMF中のHATU(40mg)、DIPEA(200μL)と共に、wang樹脂(100mg、70μmol)に加えて、30分間撹拌した。その後、樹脂をDMF(3x)、DCM(3x)で洗浄し、その後、10分間無水酢酸/DIPEAで処理することで未反応のwang樹脂をキャップした。樹脂を真空下で乾燥させ、デシケーター中に保存した。Fmoc基をDMF中の20%ピペリジンを20分に使用して切断し、このプロセスを3回繰り返した。ニンヒドリンを使用して切断の完了を確認した後、樹脂をDMFとDCMで洗浄した。
その後、脱保護した樹脂を2時間、DMF(5mL)中のオクタデカン二酸モノ−tert−ブチルエステル(AstaTech)(74mg、200μmol)、HATU(76mg、200μmol)、およびDIPEA(200μL)で処理した。ニンヒドリン試験が陰性となるまでカップリングを繰り返した。DMFとDCMで洗浄した後に、樹脂を、DMF(1mL)中の10%銅ヨウ化物、(PEG)−アルキン(40mg)、およびDIPEA(0.2mL)で処理した。その後、樹脂を、2mLのDCM中のブロモ酢酸無水物(100mg、200μmol)とDIPEA(200μL)で処理し、2時間撹拌した。DCM(3x)で洗浄した後、生成物を、10%HOと10%トリイソプロピルシランを含むDCM中の5mLの50%TFAを2時間使用して、樹脂から切断した。切断後に、切断された溶液を乾燥させ、HPLC精製に晒す前にメタノール/DMFによって再溶解させることで、Br−FA155(3mg、15%の収率)を得た。ESI−MS calculated MW 864.5;found 866 [M+1]
実施例.14Br−FA175の調製
Fmoc−Lys(N)−OH(40mg、100μmol)を、2mLのDMF中のHATU(40mg)とDIPEA(200μL)と共に、wang樹脂(100mg、70μmol)に加え、30分間撹拌した。その後、樹脂をDMF(3x)、DCM(3x)で洗浄し、その後、10分間無水酢酸/DIPEAで処理することで未反応のwang樹脂をキャップした。樹脂を真空下で乾燥させ、デシケーター中に保存した。Fmoc基をDMF中の20%ピペリジンを20分に使用して切断し、このプロセスを3回繰り返した。ニンヒドリンを使用して切断の完了を確認した後、樹脂をDMFとDCMで洗浄した。その後、脱保護された樹脂を2時間、DMF(2mL)中のミリスチン酸(100mg)、HATU(180mg)、およびDIPEA(200μL)で処理した。樹脂を切断してN−ミリスチン酸を生成させた。ESI−MScalculated molecular weight 382.5;found 383.5 [M+1]
DIPEA(100μL)、DCM(1mL)、(PEG)−アルキン(20mg)にブロモ酢酸無水物(40mg)を加えることで、(PEG)−ブロモ−アルキン(ALK)を調製した。生成物をHPLCによって精製し、凍結乾燥することで、所望の生成物(15mg、70%の収率)を得た。ESI−MS:calculated molecular weight 395.5;found 396.5 [M+1]
−ミリスチン酸(0.5mg)を、1:1のアセトニトリルと水中の硫酸銅(2mg)とアスコルビン酸(2mg)と共に、(PEG)−ブロモ−アルキン(0.75mg)に加え、pHを8に調節し、夜通し撹拌してBr−FA175(0.7mg、70%の収率)を得た。ESI−MS:calculated 779.5, found 780.5 [M+1]
実施例15.Br−FA182の調製
Fmoc−Lys−ε−N−Dde 500mgの樹脂(0.15 mmoles)を20%のピペリジンで処理し、その後、DMF(3x)、DCM(3x)で洗浄した。その後、樹脂をDIEA、HATUと共にミリスチン酸(10等量)で処理し、このカップリングを2時間継続した。DdeをDMF(2X)中の2%ヒドラジンを使用して取り除き、その後、DMFとDCMで洗浄した。その後、酸−Peg5−Fmoc酸をDIEA、HATUを夜通し使用して連結させた。nihydrin試験でカップリング反応を確認した後、Fmocを切断し、その後、塩基の存在下で遊離アミンを臭素無水酢酸と反応させて、樹脂上の所望の化合物FA−182を得た。DCM(3x)で洗浄した後、生成物を、10%HOと10%トリイソプロピルシランを含むDCM中の5mLの50%TFAを2時間使用して、樹脂から切断した。切断後、切断された溶液を乾燥させ、その後、HPLC精製にかける前にメタノール/DMFによって再度溶解させた。生成物を含む画分を組み合わせて冷凍乾燥することで、FA−182を得た。(ESI−MS calculated MW 768.2.; found 769.4 [M+1]
実施例16.Br−FA183の調製
ミリスチン酸をオクタデカン二酸モノ−tert−ブチルエステルと置き換えることにより、Br−FA182と類似したやり方で表題化合物を調製した。分取HPLCと凍結乾燥による精製により、白色粉末として表題化合物を得た。ペプチドの分子量はESI−MSによって分析された:calcd MW 987.2;found 988.1 [M+1]
実施例17.Br−FA186の調製
ミリスチン酸をステアリン酸と置き換えることにより、Br−FA182と類似したやり方で表題化合物を調製した。分取HPLCと凍結乾燥による精製により、白色粉末として表題化合物を得た。ペプチドの分子量はESI−MSによって分析された:calcd MW 823.4;found 824.3 [M+1]
実施例18.封入体の調製。
リラキシンアナログを発現する細胞を沈降させて細胞ペレット剤を生成する。細胞ペレット剤を溶解バッファ(100mMのトリス、pH8、100mMのNaCl、1%トリトン−X100、2mM EDTA)中で再懸濁し、少なくとも3回で18,000psiで作動するFrench Pressure cellを通過させて溶解させる一方で、各通過の後に細胞懸濁液を4°Cまで冷ました。溶解した細胞懸濁液を、4°Cにおいて15,000rpmで45分間、遠心分離機にかけることにより浄化した。ペレット剤は封入体タンパク質に加えて、生菌と細胞残屑を含む。ペレット剤を何度も洗浄して封入体タンパク質を残りのものから単離し、つまり、容器を傾けて上清を移したあとに、ペレット剤を、組織ホモジナイザーを使用して遠心分離にかけ、溶解バッファ中で再懸濁し、この手順を少なくとも3回繰り返した。ペレット剤からトリトン−X100を取り除くために、ペレット剤は、洗浄用バッファ(100mMのトリス、pH8、100mMのNaCl、1%トリトン−X100、2mM EDTA)で少なくとも2回洗浄し、ペレット剤の洗浄は均質化による再懸濁と、その後の遠心分離によって行われた。その後、ペレット剤を、それ以上精製することなく、リラキシンアナログを生体外でリフォールディングするために直接使用した。
実施例19.リラキシンアナログのリフォールディング。
実施例18からの細胞ペレット剤をリラキシンアナログのインビトロリフォールディングに使用した。リラキシンアナログのリフォールディングは酸化した/還元したグルタチオンを使用して行われた。封入体を8Mの塩酸グアニジン(GdnHCl)に溶かした。40mLのGdnHClを用いて、1Lの大腸菌培養物から単離させた封入体ペレット剤を溶かした。タンパク質を可溶化した後に、不溶性の部分を30分間15000rpmで遠心分離機にかけてペレット状した。その後、可溶化したタンパク質を、3,000MWのカットオフAmicon Ultra(Fisher Scientific)遠心濾過機ユニットを使用して、10−15mLに濃縮した。その後、変性タンパク質を、300mLのリフォールディング用バッファ(2mMのGSH、10mMのGSSGを含む、440mMのアルギニン、55mMのトリス、pH8.2)に稀釈した。リフォールディングを1−2時間継続し、pH2になるまでTFAを加えてクエンチした。その後、沈殿物を遠心分離機にかけてペレット状にし、上清を遠心分離ユニットに移し、2−3mg/mLになるまで濃縮した。その後、濃縮タンパク質混合物を、4.0mL/分の流速でPhenomenex Jupiter C5カラム(250×4.6mm)を使用して、半分取HPLCによって精製した。画分を所望のタンパク質についてLC−MSによって分析し、その後、プールして凍結乾燥した。
実施例20.リラキシンへの脂質の複合化。
すべての酵素的処理(トリプシン/Cp−BまたはTEVプロテアーゼ)はシステインをキャップした後に行われた。なぜなら、リラキシン中の遊離チオールは、酵素の消化が一般的に行われる塩基性pHでスクランブルを引き起こすことが観察されたからである。実施例19からの凍結乾燥されたタンパク質を.25%TFAに溶かした。ペグ化された脂質を、ACNアセトニトリル/100mMのNHHCOバッファ(1:1)pH8.5に溶かした。その後、リラキシンを混合物に加え、反応を2時間室温で進めた;反応の進行をLC−MSによってチェックした。反応の完了後、混合物を凍結乾燥した。
実施例21.リラキシン前駆体の二本鎖の前駆体への酵素変換。
実施例20からの凍結乾燥された粉末を、1mMのCaCl、pH8を含む50mMのトリス緩衝液中で再懸濁した。トリプシン(1:100)をこの混合物に加え、混合物を室温で1時間インキュベートした。1時間後、カルボキシペプチダーゼ−B(1mgのタンパク質で10単位)を混合物に加え、切断の進行をLC−MS分析によってモニタリングした。完全に切断した後、酢酸を加えて混合物のpHを4にした。その混合物を凍結乾燥させ、半分取HPLCにより精製した。
実施例22.TEVプロテアーゼによるHis−タグの切断。
実施例21の凍結乾燥されたタンパク質を、3mMのGSH:0.5mMのGSSGを含むPBSバッファに再度溶かした。Tevプロテアーゼを混合物に加え、室温で夜通しインキュベートした。タグの切断をLC−MS分析によって確認した。
実施例23.B:D1A−A:Q1−L2Cリラキシンアナログの発現
挿入物をポリメラーゼサイクリングアセンブリにより調製した。フォワードプライマーとリバースプライマーをアニーリングしてDNAフラグメントを生成し、これをフォワードエンドプライマーとリバースエンドプライマーでさらに濃縮した。
その後、増幅させたフラグメントを制限消化酵素(NdeI/KpnI)で消化させた。その後、調製した挿入物を、T7プロモーターとターミネーターの管理下でPETバックボーンを有するベクターへ連結した。その後、コード化されたDNAフラグメントをDNA配列決定によって確認した。
発現については、リラキシン構築物を、araBADプロモーターの制御下でゲノムT7 RNAポリメラーゼ遺伝子を有するK12大腸菌(W3110の誘導体)に形質転換させた。
形質転換した大腸菌細胞を、激しく振盪しながら(毎分250回転数(rpm))37°CでOD600nm=0.8になるまで50μg/mlカナマイシンを補充したLB中で培養した。
遺伝子の発現を引き起こすために、L−アラビノース保存溶液(HO中の20%w/v)を、0.2%の終濃度になるまで加えて、5時間37°Cにおいて250rpmで振盪しながら細胞を継続的にインキュベートした。その後、細胞を遠心分離(6000rpm、15分)により収集した。
実施例24.B:D1A−A:Q1−L2Cリラキシンアナログのリフォールディング
B:D1A、A:Q1−L2C−リラキシンアナログのリフォールディングを、酸化した/還元したグルタチオンを使用して行った。封入体を8Mの塩酸グアニジン(GdnHCl)に溶かした。40mLのGdnHClを用いて封入体を溶かし(封入体の調製は実施例18に記載されるように行われた)、ペレット剤を1Lの大腸菌培養物から単離した。タンパク質を可溶化した後に、不溶性の部分を30分間15000rpmで遠心分離機にかけてペレット状した。その後、可溶化したタンパク質を、3,000MWのカットオフAmicon Ultra(Fisher Scientific)遠心濾過機ユニットを使用して、10−15mLに濃縮した。その後、変性タンパク質を、300mLのリフォールディング用バッファ(440mMのアルギニン、55mMのトリス、pH8.2、2mMのGSH、10mMのGSSGを含む)に稀釈した。リフォールディングを1−2時間継続し、pH2になるまでTFAを加えてクエンチした。その後、沈殿物を遠心分離機にかけてペレット状にし、上清を遠心分離ユニットに移し、2−3mg/mLになるまで濃縮した。その後、濃縮タンパク質混合物を、4.0mL/分の流速でPhenomenex Jupiter C5カラム(250×4.6mm)を使用して、半分取HPLCによって精製した。画分は所望のタンパク質についてLC−MSによって分析し、その後、プールして、凍結乾燥した。予想される質量:8167.4、観察される質量:8167.
実施例25.Br−FA2〜B:D1A−A:Q1−L2Cリラキシンアナログの接合
実施例24からの凍結乾燥されたB:D1A−A:Q1−L2Cリラキシンアナログを、0.25%TFAに溶かした。Br−FA2を、ACNアセトニトリル/100mMのNHHCOバッファ(1:1)、pH8.5に溶かした。その後、AL2Cリラキシンアナログを混合物に加え、反応を2時間室温で進めた。反応の進行はLC−MSによってチェックした。反応の完了後、混合物を凍結乾燥させて、精製することで、純粋なB:D1A−A:Q1−L2C−FA2リラキシンアナログを得た。予想される質量:8968.5、観察される質量:8968.94。
実施例26.B:D1A−A:Q1−L2C−FA2リラキシンアナログ前駆体の二本鎖リラキシンへの酵素的処理
実施例25からの凍結乾燥された粉末を、1mMのCaCl、pH8を含む50mMのトリス緩衝液中で再懸濁した。トリプシン(1:100)をこの混合物に加え、混合物を室温で1時間インキュベートした。1時間後、カルボキシペプチダーゼ−B(1mgのタンパク質で10単位)を混合物に加え、切断の進行をLC−MS分析によってモニタリングした。完全に切断した後、酢酸を加えて混合物のpHを4にした。混合物を凍結乾燥して半分取HPLCによって精製することで、リラキシン−A:Q−L2C−FA2を得た。予想される質量:6727.1、観察される質量:6727.3.
実施例27.A:pQ1−L2C−FA2の合成
凍結乾燥されたリラキシンA:Q1−L2C−FA2を、50mMの酢酸中で再懸濁し、その後、6時間90°Cでインキュベートすることで、Q−TOF分析により、グルタミン(Q)へのピログルタミン酸(pQ)への完全転換を確認した。予想される質量:6710.1、観察される質量:6710.3(図3を参照)。
実施例28.FA−ALK、FA155、FA175、FA182、FA183、およびFA186のB:D1A−A:Q1−L2Cリラキシンアナログとの複合化
二本鎖リラキシンとの複合化と処理は、出発物質として、FA155、FA175、FA182、FA183、およびFA186を使用して、実施例25と26に記載されるように完了した。観察された質量が表1に列挙される:
実施例29.トキシン−550アナログの遺伝子構造と発現。
挿入物をポリメラーゼサイクリングアセンブリにより調製した。フォワードプライマーとリバースプライマーをアニーリングしてDNAフラグメントを生成し、これをフォワードプライマーとリバースプライマーでさらに濃縮した。その後、増幅されたフラグメントを制限消化酵素(Bam I/Hind−III)で消化した。その後、調製した挿入物を、PETバックボーンを有するベクターへ連結し、コード化されたDNAフラグメントをその後、DNA配列決定によって確認した。トキシン−550構築物(pET/Txin−550)を大腸菌株BL21(DE3)に形質転換した。形質転換した大腸菌細胞を、激しく振盪しながら(毎分250回転数(rpm))37°CでOD600nm=1.0になるまで(50μg/mlカナマイシンを有する)TB培地で培養した。タンパク質の発現を引き起こすために、IPTG保存溶液(1M)を0.5mMの終濃度になるまで加え、細胞を24時間26°Cにおいて250rpmで振盪しながら継続的にインキュベートした。翌日に、細胞を遠心分離(6000rpm、15分)によって収穫した。実施例18に記載されるように、封入体の調製を行った。
実施例30.トキシン−550アナログのリフォールディング。
リフォールディングは酸化した/還元したグルタチオンを使用して行われた。封入体(実施例18のように)を8Mの塩酸グアニジン(GdnHCl)に溶かした。10mLのGdnHClを用いて、1Lの大腸菌培養物から単離した封入体ペレット剤を溶かした。タンパク質を可溶化した後に、別の10mLのトリ−HCLバッファ(50mM)を加え、不溶性の部分を30分間15000rpmで遠心分離機にかけてペレット状にした。その後、可溶化した上清の変性タンパク質を200mLのリフォールディング用バッファ中に稀釈した。可溶化した上清の変性タンパク質を稀釈するために使用された様々なリフォールディング用バッファが以下の表で示される:
図5は、トキシン−550ペプチド(野生型)のジスルフィド結合パターンと、システインノットトキシン−550ペプチドの典型的なインビトロフォールディング経路を示し、中央の構造は2つのスルフィド結合中間体を描いており、ここで、ジスルフィド結合はシステインIとシステインIVとの間、およびシステインIIとシステインVとの間で形成されている。
様々なリフォールディングトレイルが用いられ、2Mの(NH)2SO4リフォールディング用バッファは例外として、リフォールディング用バッファ条件のほとんどが主要な生成物として2−ジスルフィド結合中間体をもたらしており、3ジスルフィド結合生成物が4時間以内に観察される。3ジスルフィド結合生成物は、システインIとシステインIVとの間、システインIIとシステインVとの間、およびシステインIIIとシステインVIとの間で形成されたジスルフィド結合を有する、トキシン−550ペプチドを含んでいる。
実施例31.脂質のトキシン−550との複合化。
リフォールディングされたトキシン−550はその後、PBS、2%のTFAとバッファ交換されて、脂質と複合化する前に過剰なグルタチオンを除去する。ペグ化された脂質は、ACNアセトニトリル/100mMのNHHCOバッファ(1:1)、pH8.5に溶かした。その後、トキシンを混合物に加え、反応を2時間室温で進めた。反応の進行をLC−MSによってチェックした。反応の完了後、混合物を凍結乾燥し、C18−phenomenexカラムを用いてRP−HPLCによって精製した。
実施例32.脂質のオキシントモジュリンとエキセナチドの誘導体との複合化。
オキシントモジュリンCys38(例えばOxm−Cys38、SEQ ID NO:24)とエキセナチドCys40(例えばEx4−Cys40、SEQ ID NO:25)を、固層ペプチド合成を用いて化学的に合成した。ペグ化された脂質は、ACNアセトニトリル/100mMのNHHCOバッファ(1:1)、pH8.5に溶かした。システイン突然変異体をACNアセトニトリル/100mMのNHHCOバッファに溶かし、その後、ペグ化された脂質混合物に加え、反応を2時間室温で進めた。反応の進行をLC−MSによってチェックした。反応の完了後、混合物を凍結乾燥し、C18−phenomenexカラムを用いるRP−HPLCにより精製した。
表2の以下の化合物は、類似した手順を用いて調製されるか、または調製された。
実施例33.Ex4とOxmのペプチドの生物活性の測定。
Ex4はGLP1Rアゴニストであり、OxmはGLP1RとGCGRのデュアルアゴニストである。インビトロ活性は、GLP1RとGCGR受容体を安定的に発現するHek293細胞のアデニレートシクラーゼ活性の刺激に基づいて判定される。安定的にGCGRとGLP1R受容体を発現する細胞は、200ng/mlのZeocin(Invitrogen)で補充されたダルベッコ変法イーグル培地/F−12培地で維持される。サイクリックAMP応答配列により駆動されるルシフェラーゼ(CRE−Luc)レポーター株は、CRE−Lucレンチウイルス(Qiagen)を有するこれらの受容体過剰発現HEK293T細胞のレンチウイルス形質導入により生成され、2週間にわたってピューロマイシン(2μg/mL)で選択される。レポーター遺伝子アッセイを用いて、cAMPレベルと、Ex−4またはOxmによるGLP1RとGCGRの活性化を検知する。
アッセイの詳細:GLP1RとCRE−Lucを発現するHEK293T細胞を、384−ウェルの底の硬い白色プレート中に10%FBSを含んでいる50μLのダルベッコ変法イーグル培地/F−12培地において1ウェル当たり5x10細胞の密度で播種する。細胞を37°Cで夜通し事前にインキュベートする。異なる濃度のペプチド(0.001nMから100nMまで)を3通り加え、18時間インキュベートし、Bright Glo(Promega)10μLを加えることによってルシフェラーゼ活性を検知する。発光をEnvisionに記録する(Perkin Elmer)。非線形曲線フィット後にEC50を計算する。GCGR活性については、GCGRとCRE−Lucを備えたレポーター細胞株が使用される。
実施例34.トキシンペプチドの生物活性の測定。
トキシン−550ペプチドは、NaV 1.7電流の測定のための標準的な実行条件を用いてIonFlux HTでアッセイされる。簡潔に言えば、ヒトNav1.7(PrecisION、Millipore)のアルファとベータの1サブユニットを過剰発現するHEK293細胞をトリプシン処理し、無血清培地で育成し、30分間室温で振盪させる。化合物を所望の濃度で標準的な細胞外のリンゲル溶液(ECS)へ稀釈する。細胞をECSで一度洗浄し、その後、400万個の細胞/mLの濃度においてECSで育成する。IonFlux HTプレートは標準的なプロトコルに従って設定される。
NaV 1.7電流は以下の電圧工程プロトコルに従ってIonFluxで測定される:
1.細胞は10秒間−90mVで保持される。
2.細胞は100ミリ秒にわたって−90mVから−120mVまで段階的に処理される。
a.その後、30ミリ秒にわたって−10mVまで、および、
b.その後、30ミリ秒にわたって−90mVまで戻される。
ベースライン電流を5分間安定させ、その後、対照ベースライン(ECSのみ)を確立する。化合物を20分間適用して、その後、陽性対照(ペプチドNaV1.7遮断薬)を適用する。
その後、リークサブトラクション(Leak subtraction )をデータ上で行い、結果として生じた電流を以下のように分析する:
1.すべての電流掃引についてカーソルラブトラクション(Cursor subtraction)(ベースライン・ピーク)を行うことで、電流(I)の振幅を決定する。
2.各パッチのECSベースライン電流を最大電流(Imax)として取る。
3.所定の時間(例えば化合物追加後の10分)については、パーセント・ブロックをI/Imaxとして計算する。
実施例35.半減期延長のためのインビボの薬物動態学的(PK)研究。
マウスPK:
インビボの静脈内および皮下のPK研究を、リラキシンまたはリラキシンFA複合体を備えた雌のCD1マウス(n=5)で実行した(NHAcバッファ中の0.3mg/kg)。活性なリラキシンの正確な測定を保証するために、0−24時間の間隔で採取した血漿サンプルを、細胞ベースのレポーター遺伝子アッセイを使用して分析した。
バイオ分析:血清サンプルを5点の階段希釈(1:3)中で稀釈し(1:100)、アッセイプロトコルを伴うRXFP1ルシフェラーゼレポーター活性について測定した。注入されたペプチドを基準として使用して、標準曲線を得て、Bottom、Top、EC50、Hill Slopeについてのパラメータを得た。得られた活性値(RLU)を(標準曲線の線形の範囲で)選択し、標準曲線からの方程式(Y=Bottom + (Top−Bottom)/(1+10^((LogIC50−X)*HillSlope))を駆使して、血漿中の濃度(nmol/L)を計算するために使用した。
ラットPK:
インビボの静脈内および皮下のPK研究を、リラキシンB:D1A−A:pGLu1−L2C−FA2(NHAcバッファ中0.3mg/kg)を備えたダール食塩感受性高血圧(DSS)の雌ラット(n=4)で実行した。活性なリラキシンの正確な測定を保証するために、0−24時間の間隔で採取した血漿サンプルを、細胞ベースのレポーター遺伝子アッセイを使用して分析した。
バイオ分析:血清サンプルを5点の階段希釈(1:3)中で稀釈し(1:100)、アッセイプロトコルを伴うRXFP1ルシフェラーゼレポーター活性について測定した。注入されたペプチドを基準として使用して、標準曲線を得て、Bottom、Top、EC50、Hill Slopeについてのパラメータを得た。得られた活性値(RLU)を(標準曲線の線形の範囲で)選択し、標準曲線からの方程式(Y=Bottom + (Top−Bottom)/(1+10^((LogIC50−X)*HillSlope))を駆使して、血漿中の濃度(nmol/L)を計算するために使用した。
脂質複合体リラキシンまたは他の治療薬を皮下、経口、静脈内投与によりマウスに投薬した。TAの血漿レベルを様々な時間点(例えば、静脈内でPK5分、0.5時間、1時間、2時間、4時間、8時間、24時間、48時間)におけるLGR7活性化によって決定した。選択したPKデータを表3と図6−13に示す。
実施例36.急性心不全モデルにおける薬力学的(PD)研究とインビボの有効性。
PKの判定後、適切な投与レジメンが決定され、脂質複合体リラキシンを皮下、経口、または静脈内投与により投薬することで、血圧、尿流量、および/または靭帯の伸びについて有効性モデルにおける脂質複合体リラキシンの有効性を評価する。さらに、脂質複合体リラキシンは、肺と肝臓におけるブレオマイシンにより誘発された線維症モデルにおいて、および/または年老いた糖尿病性の肥満のズッカーラットにおける糖尿病性の創傷治癒モデルにおいて評価される。
実施例37.マウスの恥骨間の靭帯の生物検定を使用するPD研究。
リラキシンアナログの生物活性は、Steinetzらによって記載されるように[Endocrinology (1960) 67:102−115]、リラキシンに関して、十分に確立され、かつ高度に特異的なマウスの恥骨間の靭帯の生物検定を採用することにより、CD1マウス中で決定される。生後3−4週の雌のCD1の処女マウスが研究から選択される。動物は、制御された温度(25°C)と光周期(12:12時間の明暗サイクル)条件下でグループ飼育され、標準的な食事と水道水(または指定された飲料用溶液)への無制限なアクセスを与えられる。処置の1日目、0.1mlのごま油中の10μgのエストラジオールピオネートをマウスに皮下注入する。8日目、マウスを様々な群:ビヒクル対照、リラキシン重量(PBSバッファ中の1%ベンゾパープリン4Bの懸濁液に溶かす)、および、リラキシンアナログ(20mMのNHAcバッファ、pH6.5に溶かす)に分ける。リラキシン重量またはリラキシンアナログを、皮下注入によって様々な投与量で投与する。リラキシン注入後の様々な時点にマウスを安楽死させ、恥骨間の靭帯の長さを、ノギス測定を駆使して決定する。
実施例38.急性心不全の処置のための脂質複合体リラキシンの有効性と安全性
目的:急性心不全で入院した患者の処置のために有効性と安全性を判定するために、脂質複合体リラキシンの異なる投与量をプラセボと比較する。
研究タイプ:介入
研究デザイン:割当:ランダム
エンドポイント分類:安全性/有効性研究
介入モデル:並行群間比較試験
マスキング:二重盲検(被験体、介護者、調査者、結果査定人)
主目的:治療
原発性評価項目:急性心不全における呼吸困難の軽減[時間枠:最大5日][安全性の問題として指定された:なし]
副次的評価項目:
病院外かつ生存している日[時間枠:最大60日][安全性の問題として指定された:なし]
心不全または腎不全による、CV死亡または再入院[時間枠:最大60日][安全性の問題として指定された:なし]
詳細な記載:
これは、急性非代償性心不全のために入院した患者の兆候と症状を処置するための静脈内の組み換えリラキシンの国際的な、無作為化した、二重盲検の、プラセボ対照の第2相/第3相試験である。第2相パイロット研究は完了した;試験の第3相の主要な部分は進行中である。
適格性
研究に参加する資格を有する年齢:18歳以上
研究に参加する資格を有する性別:両方
健常者の受付:なし
基準
包含基準:
急性心不全で入院
安静時にまたは極めて軽度の労作で呼吸困難
肺うっ血
インフォームドコンセントを与えることができる
収縮期血圧>125mmHg
30−75mL/min/1.73m2のeGFRとして定義される腎機能障害
除外基準:
急性心不全に他のIV治療を使用
熱または敗血症
主な神経学的事象を経験したばかりである
大手術を受けたばかりである
急性冠動脈症候群を発症したばかりである
他の治験薬を使用したばかりである

Claims (82)

  1. 修飾された治療薬であって、
    (i) SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたリラキシンA鎖アミノ酸配列を含む治療薬(TA)と、
    (ii)半減期延長部分とを含み、
    ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する、修飾された治療薬。
  2. システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中にある、請求項1に記載の修飾された治療薬。
  3. システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の2位置にある、請求項2に記載の修飾された治療薬。
  4. 治療薬はリラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:54を含む、請求項1−3に記載の修飾された治療薬。
  5. 治療薬はリラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:59を含む、請求項1−3に記載の修飾された治療薬。
  6. 治療薬はさらにリラキシンB鎖を含む、請求項1−5のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  7. 治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、または置換され、あるいはその組み合わせが行われている、請求項1−5のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  8. 治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項1−5のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  9. 治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項1−5のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  10. 治療薬は、SEQ ID NO:48のリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項1−5のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  11. 修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い、請求項1−10のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  12. (i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンA鎖アミノ酸配列を含む治療薬(TA)と、
    (ii)半減期延長部分とを含む、
    修飾された治療薬であって、
    TAはTAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する、修飾された治療薬。
  13. リラキシンA鎖アミノ酸配列は、SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも80%相同する、請求項12に記載の修飾された治療薬。
  14. リラキシンA鎖アミノ酸配列は、SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも90%相同する、請求項12に記載の修飾された治療薬。
  15. システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中にある、請求項12−14のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  16. システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の2位置にある、請求項15に記載の修飾された治療薬。
  17. リラキシンA鎖アミノ酸配列はアミノ酸配列SEQ ID NO:54に少なくとも50%相同する、請求項12−16のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  18. リラキシンA鎖アミノ酸配列はアミノ酸配列SEQ ID NO:59に少なくとも50%相同する、請求項12−16のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  19. 治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む、請求項12−18のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  20. 治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、または置換され、あるいはその組み合わせが行われている、請求項12−18のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  21. 治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項12−18のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  22. 治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項12−18のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  23. 治療薬は、SEQ ID NO:48のリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項12−18のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  24. 修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い、請求項12−23のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  25. (i) SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたリラキシンA鎖アミノ酸配列を含む治療薬(TA)であって、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われた、治療薬と、
    (ii)半減期延長部分とを含む、
    修飾された治療薬であって、
    ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する、修飾された治療薬。
  26. 1つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、または置換されている、請求項25に記載の修飾された治療薬。
  27. 2つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われている、請求項25に記載の修飾された治療薬。
  28. 3つのアミノ酸がリラキシンA鎖アミノ酸配列から付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われている、請求項25に記載の修飾された治療薬。
  29. システイン残基はリラキシンA鎖アミノ酸配列中にある、請求項25−28のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  30. システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の2位置にある、請求項29に記載の修飾された治療薬。
  31. リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:54であり、ここで、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われている、請求項25−30のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  32. リラキシンA鎖アミノ酸配列はSEQ ID NO:59であり、ここで、最大で5つのアミノ酸が付加、欠失、置換され、またはその組み合わせが行われている、請求項25−30のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  33. 治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む、請求項25−32のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  34. 治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、または置換され、あるいはその組み合わせが行われている、請求項25−32のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  35. 治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項25−32のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  36. 治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項25−32のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  37. 治療薬は、リラキシンB鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:48をさらに含む、請求項25−32のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  38. 修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い、請求項25−37のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  39. (i)SEQ ID NO:54、55、59、および60からなる群から選択されたリラキシンA鎖アミノ酸配列の一部を含む治療薬(TA)と、
    (ii)半減期延長部分とを含む、
    修飾された治療薬であって、
    ここで、TAは、TAのシステイン残基によって半減期延長部分に共有結合する、修飾された治療薬。
  40. リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、または60の少なくとも20の連続するアミノ酸を含む、請求項39に記載の修飾された治療薬。
  41. リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、および60の少なくとも15の連続するアミノ酸を含む、請求項39に記載の修飾された治療薬。
  42. リラキシンA鎖の一部は、SEQ ID NO:54、55、59、および60の少なくとも10の連続するアミノ酸を含む、請求項39に記載の修飾された治療薬。
  43. システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部にある、請求項39−42のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  44. システイン残基は、リラキシンA鎖アミノ酸配列の一部の2位置にある、請求項43に記載の修飾された治療薬。
  45. 治療薬は、リラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:54の一部を含む、請求項39−44のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  46. 治療薬は、リラキシンA鎖アミノ酸配列SEQ ID NO:59の一部を含む、請求項39−44のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  47. 治療薬はリラキシンB鎖をさらに含む、請求項39−46のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  48. 治療薬は修飾されたリラキシンB鎖をさらに含み、ここで、1つ以上のアミノ酸が付加、欠失、または置換され、あるいはその組み合わせが行われている、請求項39−46のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  49. 治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項39−46のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  50. 治療薬は、SEQ ID NO:16、40、48−52、56、58、および61からなる群から選択されたアミノ酸配列に少なくとも50%相同するリラキシンB鎖アミノ酸配列をさらに含む、請求項39−46のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  51. 治療薬はアミノ酸配列SEQ ID NO:48をさらに含む、請求項39−46のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  52. 修飾された治療薬の半減期は、治療薬のみの半減期よりも長い、請求項39−51のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  53. 修飾された治療薬は以下の式を有し、
    式中、TAは治療薬であり、
    は半減期延長部分である、請求項1−52のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  54. はTA、およびPまたはLを結合する化学基であり、
    は単結合または−PEG−A−であり、および、
    Lは、ステロール誘導体、胆汁酸誘導体、ビタミンE誘導体、脂肪二酸誘導体、脂肪酸誘導体、脂肪酸アミド誘導体、脂肪族アミン誘導体、および脂肪族アルコール誘導体からなる群から選択される脂質誘導体であり、ここで、脂質誘導体はアミドまたはエーテル結合によってPに結合する、請求項49に記載の修飾された治療薬。
  55. TAのシステイン残基の硫黄原子は化学結合によってAに結合される、請求項53または54に記載の修飾された治療薬。
  56. は以下から選択され、
    PEGは以下から選択され、
    は単結合、
    から選択され、
    Lは、テトラデカン酸、オクタデカン二酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ドコサヘキサエン酸、リトコール酸、コール酸、およびパルミチン酸から選択された酸部分であり、ここで、酸部分はアミド結合によってPに結合され、
    Xは単結合、−N(R)−、−S−、または−O−であり、
    、R、R、およびRはそれぞれ独立して、H、ハロ、−CN、−SR、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−NR、または−ORであり、
    はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、またはヘテロアルキルであり、
    はOHまたは−NRであり、
    はそれぞれ独立して、H、アルキル、ハロアルキル、アリールアルキル、またはヘテロアルキルであり、
    mとnは独立して、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20であり、
    rは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、
    sは1、2、3、4、または5であり、
    kは1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、
    pは2、3、4、5、6、7、8、9、または10であり、および、
    qは2、3、4、5、6、7、8、9、または10である、請求項53−55のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。

  57. である、請求項53−56のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  58. PEGは
    である、請求項53−57のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。

  59. である、請求項53−58のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  60. 、R、R、およびRはそれぞれHである、請求項53−59のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  61. はそれぞれ独立してHである、請求項53−60のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  62. はそれぞれOHまたはNHである、請求項53−61のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  63. はそれぞれHである、請求項53−62のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  64. mは、1、2、3、4、5、6、7、8、または9である、請求項53−63のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  65. nは1、2、3、4、または5である、請求項53−64のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  66. rは1、2、または3である、請求項53−65のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  67. sは2または4である、請求項53−66のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  68. pは2である、請求項53−67のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  69. Xは−O−である、請求項53−68のいずれか1つに記載の修飾された治療薬。
  70. 修飾された治療薬は、以下からなる群から選択される、請求項53に記載の修飾された治療薬。
  71. 修飾された治療薬は
    である、請求項53に記載の修飾された治療薬。
  72. 修飾された治療薬は
    である、請求項53に記載の修飾された治療薬。
  73. 請求項1−72のいずれか1つに記載の修飾された治療薬を含む医薬組成物。
  74. 被験体の疾患または疾病を処置する方法であって、
    治療上有効な量の請求項1−72のいずれか1つに記載の修飾された治療薬を含む医薬組成物を被験体に投与する工程を含む、方法。
  75. 疾患または疾病は心血管障害である、請求項74に記載の方法。
  76. 疾患または疾病は急性心不全である、請求項74に記載の方法。
  77. 疾患または疾病は線維症である、請求項74に記載の方法。
  78. 疾患または疾病は疼痛である、請求項74に記載の方法。
  79. 疼痛は神経障害性疼痛または炎症性疼痛である、請求項78に記載の方法。
  80. 修飾された治療薬は1つ以上の追加の治療薬とともに投与される、請求項74に記載の方法。
  81. 1つ以上の追加の治療薬は、抗炎症薬、疼痛を処置する薬物、またはその任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項80に記載の方法。
  82. 1つ以上の追加の治療薬はアスピリンである、請求項81に記載の方法。
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