JP2018511285A

JP2018511285A - 永久磁石機械

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Publication number: JP2018511285A
Application number: JP2017534557A
Authority: JP
Inventors: クロネンパヌ; シルベントイネンマルクス; プラネンユッシ
Original assignee: ザスイッチドライブシステムズオサケユイチア
Priority date: 2015-04-09
Filing date: 2016-03-31
Publication date: 2018-04-19
Anticipated expiration: 2036-03-31
Also published as: WO2016162595A1; ES2645670T3; EP3249791B1; CN106537729B; JP6734279B2; CA2970586A1; EP3249791A1; US20170331337A1; NO3127224T3; CN106537729A; KR20180011043A; US10374500B2; EP3127224B1; EP3127224A1

Abstract

永久磁石機械用の回転子は、磁極ピッチ（ｐｐ）を有する磁場を発生させる、永久磁石を各々が具備する、軸方向に連続する第１と第２の回転子部分（１０２、１０３）を具備する。回転子は、第１の回転子部分をシャフト（１１５）に接続するための第１の連結システム（１０６）と、第２の回転子部分をシャフト又は第１の回転子部分に接続するための第２の連結システム（１１９）と、を具備する。第２の回転子部分は、第１と第２の回転子部分により生成された、固定子磁束鎖交を実質的にゼロに設定するように、第２の連結システムを解放することに応じて、磁極ピッチに対応する角度により第１の回転子部分に対して回転可能である。その後、例えもし回転子が例えば固定子巻線の内部故障の間に回転子が回転していても、永久磁石は、固定子巻線に電圧を実質的に誘起しない。【選択図】図１ａ

Description

本開示は、例えば、しかし必ずしも必要ではないが、巻線障害の場合でさえも電気機械が機械的動力線から分離可能ではない、舶用シャフト発電機又は別のシステムの電気機械であり得る、永久磁石機械に関する。更に本開示は、永久磁石機械用の回転子及び永久磁石機械を作動停止させる方法に関する。

永久磁石の固有の利点は、永久磁石が電磁石とは対照的に損失なく磁場を生成するので、効率が良いことである。一方、永久磁石機械が、巻線障害の場合であっても電気機械が機械的動力線から分離可能ではない、舶用シャフト発電機又は別のシステムの電気機械である場合に、永久磁石機械は、課題がない分けではない。一般的な永久磁石機械と関連して、課題の１つは、永久磁石により生成された磁場が、故障、例えば、永久磁石機械の回転子が回転している場合における固定子巻線のターンツーターン障害、の間においても固定子巻線に電圧を誘起するという事実に関連する。これは、故障電流を引き起こしてもよく、そのことは、次に危険状況に至ってもよい。

直接的な対策は、故障が発生した後に、永久磁石機械を停止、即ち、回転しない、状態に維持することであろうが、しかし全ての場合において、これは可能ではない。例えば、船舶の推進シャフトが、規則により規定された比較的短い時間の間だけ停止されることが可能にされる。従って、永久磁石シャフト発電機は、推進シャフトを停止させることができる、比較的短い時間内において作動停止されるべきである。基本的には、永久磁石シャフト発電機を停止させるために以下の２つの選択肢が基本的に存在しており、２つの選択肢は、ａ）回転子を推進シャフトから機械的に切り離すこと、及びｂ）永久磁石により発生する磁界を除去することである。回転子を推進シャフトから機械的に切り離すことは、過酷な作業であり、利用可能な構造及び空間に依存して、過剰に長い時間を要してもよいであろう。通常、永久磁石により引き起こされる磁場を除去すること、即ち、永久磁石を消磁することは、熱及び／又は強い外部対抗作用磁場又はこれらの２つの組み合わせを必要とする。これはまた、もちろん、永久磁石を破壊するであろう。

以下は、様々な発明の実施の形態の幾つかの形態の基本的な理解を提供するために、簡略化された概要を提示する。概要は、本発明の広範な概観ではない。本発明の重要な又は重大な要素を特定することも、本発明の範囲を説明することも意図されない。以下の概要は、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態のより詳細な説明の前置きとして、本発明の幾つかの概念を簡略化された形態で単に提示するに過ぎない。

本発明によれば、例えば、しかし必ずしも必要ではないが、船舶の推進シャフト上において／その周りにおいて組み立てられる、舶用シャフト発電機であり得る、永久磁石機械用の新規な回転子が提供される。本発明による回転子は、
磁極ピッチを有する磁場を発生させる、第１の永久磁石を具備する第１の回転子部分と、
同一の磁極ピッチを有する磁場を発生させる、第２の永久磁石を具備する、第２の回転子部分であって、第１と第２の回転子部分が軸方向に連続する、第２の回転子部分と、
第１の回転子部分をシャフトに接続するための第１の連結システム及び第２の回転子部分をシャフト又は第１の回転子部分に接続するための第２の連結システムと、を具備する。

第２の回転子部分は、第１と第２の永久磁石により生成された、固定子磁束鎖交を実質的にゼロであるように設定するように、第２の連結システムを解放することに応じて、磁極ピッチに対応する角度により第１の回転子部分に対して回転可能である。第２の回転子部分が磁極ピッチに対応する角度により回転された後に、永久磁石は、例えもし回転子が回転していたとしても、固定子巻線に電圧を実質的に誘起しない。

上述の第２の連結システムは、例えば、第１と第２の回転子部分の間にせん断ピンを具備してもよい。せん断ピンは、故障状況において破壊又は除去可能であり、従って、第２の回転子部分は、第１の回転子部分に対して回転可能とすることができる。せん断ピンは、各せん断ピンが検討中のせん断ピンを捩ることにより破壊可能であるように、例えば、ボルト頭部を備えることができる。第２の連結システムは、第１と第２の回転子部分の間にボルトを具備することがまた可能である。ボルトは、故障した状況において、例えば電動式工具により、迅速に取り外し可能である。第１と第２の回転子部分の各々は、例えば、同じ磁極が軸方向に整列するように、例えばクロニクルカップリングによりシャフトに、分離して接続されることも可能である。故障状態において、回転子部分の一方は、回転子部分の反対の磁極が軸方向において見られた場合に整列するように、もう一方の回転子部分に対して磁極ピッチに対応する角度により回転される。

本発明によれば、本発明による回転子と固定子とを具備する、新規な永久磁石機械がまた提供される。

本発明によれば、軸方向に連続する第１と第２の回転子部分と、第１の回転子部分をシャフトに接続するための第１の連結システムと、第２の回転子部分をシャフト又は第１の回転子部分に接続するための第２の連結システムと、を具備する回転子を具備する、永久磁石機械を作動停止させるための新規な方法がまた提供される。本発明による方法は、
第１と第２の回転子部分をお互いに対して回転可能にするように第２の連結システムを解放するステップと、
永久磁石機械の固定子巻線上の第１と第２の回転子部分により生成される、磁束鎖交を実質的にゼロであるように設定するように、第１と第２の回転子部分の永久磁石により生成される、磁場の磁極ピッチに対応する角度により、第１と第２の回転子部分をお互いに対して回転させるステップと、を具備する。

上述の方法の原理は、永久磁石回転子により生成された、固定子磁束鎖交を除去するための新規な方法であるとみなすことができる。

本発明の多くの例示的で且つ非限定的な実施の形態は、添付の従属請求項に記載される。

本発明の様々な例示的で且つ非限定的な実施の形態は共に、構造及び動作方法に関して、本発明の追加的な目的及び利点と共に、添付の図面に関連して読まれた場合に、特定の例示的で且つ非限定的な実施の形態の以下の説明から最もよく理解されるであろう。

「具備する（to comprise）」及び「含む（to include）」という動詞は、引用されていない形態の存在を排除することも必要とすることもない、オープンな（開いた）制限として、本明細書において使用される。添付の従属請求項において列挙された形態は、異なると明示的に述べられない限り、相互に自由に組み合わせ可能である。更に、「一つ」（「ａ」又は「ａｎ」）、即ち単数形の使用は、本明細書を通して、複数を排除するものではないことが理解されるべきである。

本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態及びそれらの利点は、添付の図面を参照して以下において、より詳細に説明される。

図１ａは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図１ｂは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図１ｃは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図１ｄは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図１ｅは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図１ｆは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図１ｇは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図１ｈは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図１ｉは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図１ｊは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石回転子を図示する。図２ａは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石機械を図示する。図２ｂは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石機械の固定子巻線の回路図を示す。図３は、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石機械を作動停止させるための、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による方法のフローチャートを示す。

以下の説明において提供される特定の例は、添付の請求項の範囲及び／又は適用性を制限するものとして解釈されるべきではない。明細書に記載される例のリスト及び群は、異なると明示的に述べられない限り網羅的ではない。

図１ａは、永久磁石機械のための本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による回転子１０１の部分断面図を示す。回転子１０１の回転軸線は、座標系１９９のｚ軸に平行である。部分断面図に関連する断面平面の一方は、座標系１９９のｘｚ平面に平行であり、断面平面のもう一方は、断面平面が回転子の回転軸線と一致するように、座標系１９９のｙｚ平面に平行である。図１ｂは、回転子１０１の等角図を示しており、図１ｃは、図１ｂに示す線Ａ−Ａに沿った断面の一部を示す。図１ｃに関連する断面平面は、座標系１９９のｙｚ平面に平行である。図１ａ−１ｃに関連する視野方向は、図１ａ−１ｃの各々に示される座標系１９９により図示される。

回転子１０１は、磁極ピッチｐｐを有する磁界を発生させる、第１の永久磁石を具備する、第１の回転子部分１０２を具備する。図１ａにおいて、第１の永久磁石の１つは、図の参照番号１０４により表示される。磁極ピッチｐｐは、図１ａ及び１ｂに示される。回転子１０１は、同じ磁極ピッチｐｐを有する、磁界を発生させる第２の永久磁石を具備する、第２の回転子部分１０３を具備する。図１ａにおいて、第２の永久磁石の１つは、図の参照番号１０５により表示される。図１ａにおいて、文字「Ｎ」で表示される、各永久磁石は、回転子の回転軸線から離れて面する、そのＮ極と、回転子の回転軸線に向って面する、そのＳ極と、を有する。これに対応して、文字「Ｓ」で表示される各永久磁石は、回転子の回転軸線から離れて面する、そのＳ極と、回転子の回転軸線に向かって面する、そのＮ極と、を有する。図１ａ−１ｃから分かるように、第１と第２の回転子部分１０２及び１０３は、軸方向、即ち座標系１９９のｚ方向において連続する。

回転子１０１は、第１の回転子部分１０２をシャフト１１５に固定するための第１の連結システム１０６を具備する。図１ａ〜図１ｃに示される例示的な場合において、第１の連結部分１０６は、連結要素がボルトによりお互いに対して軸方向に押圧された時に、連結要素の内の１つが、シャフトに対して半径方向に押圧されるように、円錐面を有する連結要素を具備する。図１ｃにおいて、上述の円錐面は、図面参照番号１２１により表示される。

回転子１０１は、第２の回転子部分１０３を第１の回転子部分１０２に接続するための第２の連結システム１１９を具備する。この例示の場合において、第２の連結システム１１９は、第２の回転子部分１０３が第１の回転子部分１０２の中央部１１８により回転可能に支持される、構成を具備する。しかし、第２の連結システム１１９は、第２の回転子部分１０３がシャフト１１５により直接的に支持される、構成を具備することもまた可能である。この例示の場合において、第２の回転子部分１０３は、青銅又は別の適切な軸受材料により製作される、ブッシュ（がい管）１１６及び１１７の支援により中央部１１８により回転可能に支持される。中央部１１８の円筒面表面又は第２の回転子部分１０３の円筒面表面が、青銅又は別の適切な軸受材料により被覆されることもまた可能である。ブッシュ１１６及び１１７又は対応する被覆は、摩擦を低減し、フレッチング（しゅう動）腐食を防止する。第２の連結システム１１９は、第１の回転子部分１０２と第２の回転子部分１０３とを、トルク伝達方法でお互いに接続するためのせん断ピンを更に具備する。図１ａ及び１ｃにおいて、せん断ピンの１つは、図面参照番号１０７により表示される。せん断ピン１０７はまた、図１ｄに示される。この例示的な回転子において、各せん断ピンの第１の端部は、工具、例えばソケットレンチ、により捩り可能に成形されており、更に各せん断ピンの第２の端部は、第２の回転子部分１０３に回転不能に固定されて、せん断ピンの第１の端部を捩ることによりせん断ピンを破壊可能にする。図１ｃ及び１ｄにおいて、せん断ピン１０７の第１の端部は、図面参照番号１０９により表示される。せん断ピン１０７の第１の端部１０９はまた、図１ｂに示される。各せん断ピンの第１の端部は、例えば、図１ｃ及び１ｄに示すように、六角形のボルト頭部を備えることができる。せん断ピンの代わりに、第１と第２の回転子部分１０２及び１０３を、トルク伝達方法においてお互いに接続するためのボルトを使用することもまた可能である。

第２の回転子部分１０３は、上記せん断ピンを破断することにより、第１の回転子部分１０２に対して回転可能に構成可能である。せん断ピンが破断された後に、第２の回転子部分１０３は、上記ブッシュ１１６及び１１７により回転可能に支持される。故障の場合において、第２の回転子部分１０３は、第１の回転子部分１０２に対して回転可能に製作されており、その後、第１と第２の回転子部分の反対の磁極が軸方向において見る場合において整列するように、第２の回転子部分１０３は、第１の回転子部分１０２に対して磁極ピッチｐｐに対応する角度により回転する。結果として、固定子磁束鎖交は、実質的にゼロになり、従って、回転子は、更なる損傷の相当のリスクを生じることなく、回転することを可能にできる。

例示的な回転子１０１は、第２の回転子部分が第１の回転子部分に対して磁極ピッチｐｐに対応する角度により回転される、状態に応じて、第２の回転子部分１０３を第１の回転子部分１０２に対して固定するためのバネ負荷式固定装置を更に具備する。図１ｅは、回転子１０１の一部を図示する。図１ｅは、第２の回転子部分１０３に向かって軸方向で面する、第１の回転子部分１０２の表面の一部を示す。更に、図１ｅは、断面平面が座標系１９９のｘｚ平面に平行であり且つ回転子の回転軸線と一致する、第２の回転子部分１０３の一部の断面図を示す。図１ｆは、断面平面が座標系１９９のｘｚ平面に平行であって且つ回転子の回転軸線と一致する、回転子の一部の断面図を示す。図１ｅ及び１ｆにおいて、上述のバネ負荷式固定装置の１つは、図面参照番号１０８により表示される。バネ負荷式固定装置１０８の先端は、その両端において固定ピット（窪み）を有する、アーチ形溝内にある。図１ｅにおいて、固定ピットの１つは、図面参照番号１２２により表示される。第２の回転子部分１０３が第１の回転子部分１０２に対して回転して、バネ負荷式固定装置１０８の先端が固定ピット１２２に整列する場合に、図１ｅ及び１ｆに示されるバネは、バネ負荷式固定装置１０８の先端を軸方向において固定ピット１２２に押し込み、更に従って第２の回転子部分１０３は、第１の回転子部分１０２に対して固定される。

図１ｇは、第１と第２の回転子部分１０２及び１０３の永久磁石のＮ極Ｎが軸方向、即ちｚ方向において見る場合に、お互いに整列しており更にそれに対応して第１と第２の回転子部分１０２及び１０３の永久磁石のＳ極Ｓが軸方向において見た場合にお互いに整列する、その通常の動作モードにおける回転子１０１を図示する。図１ｈは、第２の回転子部分１０３に向って面する第１の回転子部分１０２の表面を示す。更に、図１ｈは、第１の回転子部分１０２に対するバネ負荷式固定装置１０８の位置と、せん断ピン１０７の断面と、を示す。図１ｉは、第２の回転子部分１０３が第１の回転子部分１０２に対して磁極ピッチｐｐに対応する角度により回転されて、第１と第２の回転子部分の反対の磁極が、軸方向、即ちｚ方向において見た場合に整列する、磁束キャンセル（解消）モードにおける回転子１０１を図示する。図１ｊは、図１ｉに図示される磁束キャンセルモードにおいて第２の回転子部分１０３に向って面する、第１の回転子部分１０２の表面を示す。図１ｊから分かるように、バネ負荷式固定装置１０８は、アーチ状溝の端部に移動している。図１ｊにおいて、図面参照番号１０７は、せん断ピン１０７の破断面を意味するが、しかし図１において、図面参照番号１０７は、破断していないせん断ピン１０７の断面を意味する。

本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による回転子は、２つの軸方向に連続した回転子部分に比べてより多くのものを具備してもよいことは、注目に値する。固定子磁束鎖交を実質的にゼロに設定するための上記提示の原理は、２つの軸方向に連続する回転子部分より多くのもの、例えば、故障状態においてお互いに対して回転可能である、４つの軸方向に連続する回転子部分、が存在する場合にもまた適用可能である。更に、回転子部分とシャフトとの間の機械的接続、及び回転子部分をお互いに対して回転させる可能性は、上記で提示したものとは異なる手段によってもまた実施されてもよい。

図２ａは、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石機械を図示する。永久磁石機械は、固定子２１０と、固定子に対して回転可能に支持された回転子２０１と、を具備する。回転子２０１を固定子２１０に対して回転可能に支持するための軸受は、図２ａに示されない。回転子２０１は、軸方向に連続する回転子部分２０２及び２０３を具備しており、回転子２０１は、トルク伝達方法においてシャフト２１５に接続される。回転子２０１は、例えば、図１ａ−図１ｊを参照して上述したようなものであり得る。固定子２１０は、固定子巻線２１１と、固定子コア（磁心）構造２１４と、を具備する。固定子コア構造２１４は、永久磁石機械の軸方向、即ち座標系２９９のｚ方向において積層された、強磁性シートのスタック（積層体）を具備することが有利である。

本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による永久磁石機械において、固定子巻線２１１は、星形結線の相巻線を具備する。永久磁石機械は、各相巻線と星形結線の相巻線のスターポイント（星形点）との間においてスイッチを更に具備してもよい。図２ｂは、星形結線の相巻線が三相巻線を構成する、例示的な場合における固定子巻線の回路図を示す。図２ｂにおいて、相巻線とスターポイントとの間のスイッチは、図面参照番号２１２により表示される。永久磁石機械は、永久磁石機械を外部電気システムに接続するための電気端子の各々においてスイッチを更に具備してもよい。図２ｂにおいて、電気端子ｕ、ｖ及びｗにおけるスイッチは、図面参照番号２１３により示される。

図３は、その回転子が軸方向に連続する第１と第２の回転子部分と、第１の回転子部分をシャフトに接続するための第１の連結システムと、第２の回転子部分をシャフト又は第１の回転子部分に接続するための第２の連結システムと、を具備する、永久磁石機械を作動停止させるための本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による方法のフローチャート（流れ図）を図示する。この方法は、以下の動作、
動作３０１：第１と第２の回転子部分をお互いに対して回転可能にするように第２の連結システムを解放すること、それに引き続いて、
動作３０２：第１と第２の回転子部分の永久磁石により生成された、磁場の磁極ピッチに対応する角度により、第１と第２の回転子部分をお互いに対して回転させて、永久磁石機械の固定子巻線上の第１と第２の回転子部分により、生成された磁束鎖交を実質的にゼロに設定すること、を具備する。

本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による方法において、第１と第２の回転子部分は、回転子部分に対して磁極ピッチに対応する角度により第２の回転子部分が回転した後に、少なくとも１つのバネ負荷式固定装置の支援により、お互いに固定される。

本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による方法において、第２の連結システムを解放するステップは、破壊されていない時にトルク伝達方法において第１と第２の回転子部分をお互いに接続する、１つ以上のせん断ピンを破壊するステップを具備する。

本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による方法において、各せん断ピンは、検討中のせん断ピンの第１の端部を工具により捩ることにより破壊されており、各せん断ピンの第１の端部は、工具で捩ることができるように成形されており、更に各せん断ピンの第２の端部は、せん断ピンの第１の端部を捩ることによりせん断ピンを破壊可能にするように、第１と第２の回転子部分の一方に回転不能に固定される。

本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による方法において、第２の連結システムを解放するステップは、トルク伝達方法において第１と第２の回転子部分をお互いに接続する、１つ以上のボルトを取り外すステップを具備する。

永久磁石機械が船舶の推進シャフト上において／その周りで組み立てられる、シャフト発電機である、舶用用途において、本発明の例示的で且つ非限定的な実施の形態による方法は、例えば以下の動作、
１）シャフトを駆動するエンジンを停止させるステップと、
２）シャフト発電機のエンジン側サービス（作業）ハッチ（昇降口蓋）を開くステップと、
３）第１と第２の回転子部分をお互いに対して固定する、せん断ピン又は別の手段を設置するステップと、
４）第１と第２の回転子部分の間のトルク伝達を停止するように、せん断ピンを破断するか又は上記の別の手段を作動停止させるステップと、
５）例えば２ストロークディーゼルの、エンジンの変動トルク及び第２の回転子部分の慣性のために、エンジンを始動させるステップであって、フライホイール（はずみ車）効果が第２の回転子部分を第１の回転子部分に関して強制的に回転させるステップと、
６）第２の回転子部分を、第１と第２の回転子部分の当初の相互回転位置から１つの磁極ピッチだけずれた、回転位置にある第１の回転子部分に対して、バネ負荷式固定装置により固定するステップを具備してもよい。

バネ負荷式固定装置により固定される、回転位置において、固定子磁束鎖交は、実質的にゼロであり、従って、例え回転子が回転している場合でさえも、永久磁石は、固定子巻線に電圧を実質的に誘起しない。従って、事故電流は実質的にゼロである。

図１ａ−１ｊによる回転子を具備する、永久磁石機械が試験された。図１ｇに図示される通常の動作モードにおいて、固定子巻線の永久磁石により誘起される無負荷起電力「ＥＭＦ」は、公称回転速度において約５００Ｖ_RMSである。回転子部分がお互いに対して１つの磁極ピッチで回転された、図１ｉに図示される磁束キャンセルモードにおいて、固定子巻線上の永久磁石により誘起される無負荷起電力は、公称回転速度において５Ｖ_RMS未満である。従って、磁束キャンセルモードにおける無負荷起電力は、通常動作モードにおける無負荷起電力の１％未満である。比較のために、標準の電気的に励起された同期装置において、励起がスイッチオフされた時に、無負荷起電力は一般的に、公称励起に対応する無負荷起電力の１％よりもかなり高いことは、言及する価値がある。これは、電気的に励起される同期機械の強磁性回転子コアにおける残留磁束に起因する。

上記の説明において提供される特定の例は、添付の特許請求の範囲の範囲及び／又は適用性を制限するものとして解釈されるべきではない。上記の説明において提供される例のリスト及びグループは、異なると明示的に述べられない限り、網羅的ではない。

Claims

永久磁石機械用の回転子（１０１，２０１）であって、この回転子は、
磁極ピッチを有する磁場を発生させる、第１の永久磁石（１０４）を具備する第１の回転子部分（１０２）と、
同一の前記磁極ピッチを有する磁場を発生させる、第２の永久磁石（１０５）を具備する、第２の回転子部分（１０２）であって、前記第１と第２の回転子部分が軸方向に連続する、第２の回転子部分（１０３）と、
前記第１の回転子部分をシャフト（１１５）に接続するための第１の連結システム（１０６）及び前記第２の回転子部分を前記シャフト又は前記第１の回転子部分に接続するための第２の連結システム（１１９）と、を具備する回転子において、
前記第２の回転子部分は、前記永久磁石機械の固定子巻線における前記第１と第２の永久磁石により生成された、磁束鎖交を実質的にゼロに設定するように、前記第２の連結システムを解放することに応じて、前記磁極ピッチに対応する角度により前記第１の回転子部分に対して回転可能である、ことを特徴とする回転子。
前記回転子は、前記第２の回転子部分が前記第１の回転子部分に対して前記磁極ピッチに対応する角度により回転する、状態に応じて、前記第１の回転子部分に対して前記第２の回転子部分を固定するための、少なくとも１つのバネ負荷式固定装置（１０８）を更に具備する、ことを特徴とする請求項１に記載の回転子。
前記第２の連結システム（１１９）は、前記第１と第２の回転子部分をお互いに接続するための１つ以上のせん断ピン（１０７）を具備する、ことを特徴とする請求項１又は２に記載の回転子。
前記せん断ピンの各々の第１の端部（１０９）は、工具により捩ることができるように成形されており、前記せん断ピンの各々の第２の端部は、前記せん断ピンの前記第１の端部を捩ることにより前記せん断ピンを破壊可能にするように、前記第１と第２の回転子部分の内の１つに回転不能に固定される、ことを特徴とする請求項３に記載の回転子。
各前記せん断ピンの前記第１の端部は、ボルト頭部を備える、ことを特徴とする請求項４に記載の回転子。
前記第２の連結システムは、前記第１と第２の回転子部分をお互いに対して接続するための１つ以上のボルトを具備する、ことを特徴とする請求項１又は２に記載の回転子。
永久磁石機械であって、
固定子（２１０）と、
請求項１〜６のいずれか一項に記載の回転子（２０１）と、を具備することを特徴とする永久磁石機械。
前記固定子は、星形結線された相巻線（２１１）を具備しており、前記永久磁石機械は、前記各相巻線と前記星形結線された相巻線のスターポイントとの間においてスイッチ（２１２）を更に具備する、ことを特徴とする請求項７に記載の永久磁石機械。
前記永久磁石機械は、前記永久磁石機械を外部電気システムに接続するための電気端子の各々においてスイッチ（２１３）を更に具備する、ことを特徴とする請求項７又は８に記載の永久磁石機械。
軸方向に連続する第１と第２の回転子部分と、前記第１の回転子部分をシャフトに接続するための第１の連結システムと、前記第２の回転子部分を前記シャフト又は前記第１の回転子部分に接続するための第２の連結システムと、を具備する回転子を具備する、永久磁石機械を作動停止させる方法において、
前記方法は、
前記第１と第２の回転子部分をお互いに対して回転可能にするように前記第２の連結システムを解放するステップ（３０１）と、
前記永久磁石機械の固定子巻線上の前記第１と第２の回転子部分により生成される、磁束鎖交を実質的にゼロであるように設定するように、前記第１と第２の回転子部分の永久磁石により生成される、磁場の磁極ピッチに対応する角度により、前記第１と第２の回転子部分をお互いに対して回転させるステップ（３０２）と、を具備することを特徴とする方法。