JP2018509608A - リピドミクス調査のための完全溶解を可能とする脂質スクリーニングプラットフォーム - Google Patents

リピドミクス調査のための完全溶解を可能とする脂質スクリーニングプラットフォーム Download PDF

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Abstract

マトリクスの既知の脂質分子が、脂質クラスに群化され、脂質クラスはさらに、同重体干渉に基づいて、通過群および移動度分離群に群化される。分離システムが、既知の脂質分子をマトリクスサンプルから分離し、イオン源が、マトリクスサンプルをイオン化する。2回の注入が、行われる。第1の注入では、DMSデバイスが、受動モードにされ、第2の注入では、DMSデバイスは、同重体干渉を解消するために使用される。タンデム質量分析器は、第1の注入について通過群のMRMスキャンおよび第2の注入について移動度分離群のMRMスキャンを行う。プロセッサが、第1および第2の注入について得られたMRM強度値と、マトリクスの既知の脂質分子の既知の標準に関するMRM強度および濃度値とを比較することによって、マトリクスサンプル中の各脂質分子を定量化する。

Description

関連出願との相互参照
本出願は、2015年2月6日に出願された米国仮特許出願第62/113,290号に対する利益を主張し、その内容全体が参考として本明細書に援用される。
導入
本明細書の教示は、高電場非対称波形イオンマススペクトロメトリー(FAIMS)または示差移動度スペクトロメトリー(DMS)に関する。より具体的には、本明細書の教示は、FAIMSまたはDMSデバイスを使用して脂質を定量化するためのシステムおよび方法に関する。
脂質は、天然に存在する有機分子である。それらは、概して、水中で不溶性であって、有機溶媒によって可溶性であることを特徴とする。脂質は、限定ではないが、血漿、心臓、肝臓、脳、筋肉、全血、尿、および細胞を含む、多くの異なるタイプの動物サンプルまたはマトリクス中に豊富である。脂質はまた、限定ではないが、乳、食用油、および食肉を含む、他のタイプのサンプルまたはマトリクス中にも豊富である。動物マトリクス中の脂質を同定および定量することは、例えば、疾患を同定および処置するのに有用であり得る。食品マトリクス等の他のマトリクス中の脂質を同定および定量することも、それらのマトリクスの完全性または安全性を検証するのに有用であり得る。残念ながら、現在、手ごろな時間量で特定のマトリクス中に存在する全脂質を同定および定量するための単一のシステムまたは方法は、存在しない。
タンデムマススペクトロメトリーは、サンプルマトリクス中の化合物または分子を同定し、かつ定量(quantify)または定量化(quantitate)することの両方のために使用される方法である。タンデム質量分析計では、前駆体イオンが、質量フィルタ内で選別され、断片化され、生成イオンが、質量分析器内で分析される。前駆体イオンを選別し、それを断片化し、結果として生じる生成イオンを質量電荷比(m/z)によって分析するプロセス全体は、タンデムマススペクトロメトリー、マススペクトロメトリー/マススペクトロメトリー(MS/MS)、またはMS/MSスキャンと称される。MS/MSから生成される生成イオン強度またはスペクトルは、サンプル中の化合物(前駆体イオン)を同定するために使用することができ、1つまたはそれを上回る生成イオンの強度が、サンプル中に存在する化合物の量を定量化するために使用することができる。
情報依存分析(IDA)は、サンプルがタンデム質量分析計に導入されている間、ユーザがMS/MSを行うための基準を規定することができる柔軟なタンデムマススペクトロメトリー方法である。例えば、IDA方法では、前駆体イオンまたはマススペクトロメトリー(MS)調査スキャンが、前駆体イオンピークリストを生成するように行われる。ユーザは、ピークリストにおける前駆体イオンの一部のためにピークリストをフィルタ処理する基準を選択することができる。そして、MS/MSは、前駆体イオンの一部のうちの各前駆体イオンに対して行われる。生成イオン強度またはスペクトルが、各前駆体イオンに対して生成される。MS/MSは、前駆体イオンのその一部のうちの前駆体イオンに対して繰り返し行われる。サンプルは、タンデム質量分析計に導入される。サンプルは、例えば、注入またはクロマトグラフィーのランを通してタンデム質量分析計のイオン源に導入される。
1つのタイプのIDA方法中に実施されるMS/MSは、多重反応監視(MRM)または選択反応監視(SRM)、または、MRMまたはSRMスキャン(または遷移)と称される。MRMスキャンでは、例えば、単一の前駆体イオンが、選別および断片化され、単一の生成イオンが、次いで、結果として生じる生成イオンから選別され、選別された生成イオンは、質量分析される。MRMは、典型的には、定量的分析に使用される。換言すると、MRMは、典型的には、の生成イオンの強度からサンプル中の前駆体イオンの量を定量化するために使用される。MRMは、とりわけ、薬物検査および殺虫剤スクリーニング方法を含む多重被分析物スクリーニング方法のためである。
AB SCIEXのQTRAP(登録商標)等のいくつかのタンデム質量分析計は、MRMを行うためのIDA法を可能にする。これは、脂質分析を含む、複数分析物スクリーニング法のために非常に有用である。
しかし、残念ながら、MRMベースのタンデムマススペクトロメトリー法を使用しても、特定のタイプのマトリクス中の脂質の全てを特性評価することは、困難であった。完全な脂質特性評価は、多くのマトリクスが、同定および正確な定量化を妨げる、多数の同重体および近同重体干渉を含むため、困難であった。一般に、同重体干渉は、サンプルが、分析物または目的の化合物と類似のm/zを伴う生成イオンを有する、または生成する、別の化合物を含有するときに生じる。脂質の場合、多くの脂質クラスは、別の脂質クラスに干渉する脂質を含む。本問題は、脂質のために必要とされる複雑なサンプル調製技法およびデータ分析と併せて、これらの難点に対処し、分析のための簡略化された方法を提供する完全解決策の必要性を強調する。
その結果、手ごろな時間量で、特定のタイプのサンプルマトリクス中に存在する全脂質を同定および定量化するためのシステムおよび方法が、必要とされる。
システムおよび方法の種々の実施形態が、標的多重反応監視(MRM)取得実験の間に示差移動度スペクトロメトリー(DMS)デバイスを使用して特定のマトリクスの既知の脂質分子を定量化するために提供される。実験の前に、前記マトリクスの前記既知の脂質分子が脂質クラスに群化され、前記脂質クラスはさらに、通過群および移動度分離群に群化される。通過群は、他の脂質分子との同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む。移動度分離群は、同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む。
HPLC分離システムは、低キャリーオーバー管を通した注入を介して、マトリクスサンプルを導入する。イオン源が、マトリクスサンプルをイオン化し、イオンビームを生成する。DMSデバイスは、マトリクスサンプルの第1の注入および第2の注入についてイオンビームをイオン源から受容する。第1の注入では、DMSデバイスは受動モードにされ、脂質分子を能動的に分離しない。第2の注入では、DMSデバイスは、同重体干渉を解消するために使用される。同重体干渉を解消するために、DMSデバイスは、異なる補償電圧(CoV)値を受信し、イオンビームに印加する。DMSデバイスは、移動度分離群内の脂質クラス毎に記憶されるCoV値を受信および印加する。
タンデム質量分析計は、第1の注入について、第1のイオンビームを前記DMSデバイスから受容する。タンデム質量分析計は、第1の複数のサイクルについて、前記通過群の各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関するMRMスキャンを行い、前記第1の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第1の強度値のセットを記憶する。
タンデム質量分析計は、第2の注入について、前記DMSデバイスによってイオン移動度に従って分離された第2のイオンビームを受容する。タンデム質量分析計は、第2の複数のサイクルについて、前記移動度分離群の各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関するMRMスキャンを行い、前記第2の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第2の強度値のセットを記憶する。
前記質量分析計および前記DMSデバイスと通信したプロセッサは、前記第1の強度値のセットおよび前記第2の強度値のセットと、前記マトリクスの前記既知の脂質分子の前記既知の標準に関するMRM強度および濃度値とを比較することによって、前記マトリクスサンプル中の各脂質分子を適用、定量化する。
当業者は、後述の図面が、例証目的にすぎないことを理解するであろう。図面は、本教示の範囲をいかようにも制限することを意図するものではない。
図1は、本教示の実施形態が実装され得るコンピュータシステムを図示する、ブロック図である。
図2は、例示的示差移動度スペクトロメトリー(DMS)デバイスの概略図である。
図3は、種々の実施形態による、特定のマトリクス中の脂質を同定および定量化するための多重反応監視(MRM)法の初期階層を示す略図である。
図4は、種々の実施形態による、特定のマトリクス中の脂質を同定および定量化するためのMRM法の同重体干渉による群化後の階層を示す略図である。
図5は、種々の実施形態による、標的MRM取得実験の間、DMSデバイスを使用してマトリクスサンプルの脂質を定量化するためのシステムを示す概略図である。
図6は、種々の実施形態による、標的MRM取得実験の間、DMSデバイスを使用してマトリクスサンプルの脂質を定量化するための方法を示すフロー図である。
本教示の1つまたはそれを上回る実施形態を詳細に説明する前に、当業者は、本教示が、その適用において、以下の発明を行うための形態に記載される、または図面に図示される、構造、構成要素の配列、およびステップの配列の詳細に制限されないことを理解するであろう。また、本明細書で使用される表現および専門用語は、説明の目的のためであって、制限として見なされるべきではないことを理解されたい。
(コンピュータ実装システム)
図1は、本教示の実施形態が実装され得る、コンピュータシステム100を図示するブロック図である。コンピュータシステム100は、情報を通信するためのバス102または他の通信機構と、情報を処理するためにバス102と結合されたプロセッサ104とを含む。コンピュータシステム100は、プロセッサ104によって実行される命令を記憶するために、バス102に結合されるランダムアクセスメモリ(RAM)または他の動的記憶デバイスであり得るメモリ106も含む。メモリ106は、プロセッサ104によって実行される命令の実行の間、一時的変数または他の中間情報を記憶するためにも使用され得る。コンピュータシステム100は、プロセッサ104のための静的情報および命令を記憶するために、バス102に結合された読取専用メモリ(ROM)108または他の静的記憶デバイスをさらに含む。磁気ディスクまたは光ディスク等の記憶デバイス110は、情報および命令を記憶するために提供され、バス102に結合される。
コンピュータシステム100は、情報をコンピュータユーザに表示するために、バス102を介して、ブラウン管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)等のディスプレイ112に結合され得る。英数字および他のキーを含む入力デバイス114は、情報およびコマンド選別をプロセッサ104に通信するために、バス102に結合される。別のタイプのユーザ入力デバイスは、方向情報およびコマンド選別をプロセッサ104に通信し、ディスプレイ112上のカーソル移動を制御するためのマウス、トラックボール、またはカーソル方向キー等のカーソル制御116である。本入力デバイスは、典型的には、デバイスが平面において位置を指定することを可能にする2つの軸、すなわち、第1の軸(すなわち、x)および第2の軸(すなわち、y)において、2自由度を有する。
コンピュータシステム100は、本教示を行うことができる。本教示のある実装によると、結果は、メモリ106内に含まれる1つまたはそれを上回る命令の1つまたはそれを上回るーケンスをプロセッサ104が実行することに応答して、コンピュータシステム100によって提供される。そのような命令は、記憶デバイス110等の別のコンピュータ可読媒体から、メモリ106内に読み込まれ得る。メモリ106内に含まれる命令のシーケンスの実行は、プロセッサ104に、本明細書に説明されるプロセスを行わせる。代替として、有線回路が、本教示を実装するためのソフトウェア命令の代わりに、またはそれと組み合わせて、使用され得る。したがって、本教示の実装は、ハードウェア回路およびソフトウェアの任意の具体的組み合わせに制限されない。
用語「コンピュータ可読媒体」は、本明細書で使用される場合、実行のために、命令をプロセッサ104に提供する際に関与する任意の媒体を指す。そのような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むが、それらに制限されない、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、例えば、記憶デバイス110等の光学または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メモリ106等の動的メモリを含む。伝送媒体は、バス102を備えている配線を含む、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバを含む。
コンピュータ可読媒体の一般的形態として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または任意の他の磁気媒体、CD−ROM、デジタルビデオディスク(DVD)、ブルーレイディスク、任意の他の光学媒体、サムドライブ、メモリカード、RAM、PROM、およびEPROM、フラッシュ−EPROM、任意の他のメモリチップまたはカートリッジ、あるいはコンピュータが読み取ることができる、任意の他の有形媒体が挙げられる。
コンピュータ可読媒体の種々の形態は、実行のために、1つまたはそれを上回る命令の1つまたはそれを上回るシーケンスをプロセッサ104に搬送することに関わり得る。例えば、命令は、最初は、遠隔コンピュータの磁気ディスク上で搬送され得る。遠隔コンピュータは、命令をその動的メモリ内にロードし、モデムを使用して、電話回線を介して、命令を送信することができる。コンピュータシステム100にローカルのモデムは、データを電話回線上で受信し、赤外線送信機を使用して、データを赤外線信号に変換することができる。バス102に結合された赤外線検出器は、赤外線信号で搬送されるデータを受信し、データをバス102上に配置することができる。バス102は、データをメモリ106に搬送し、そこから、プロセッサ104は、命令を読み出し、実行する。メモリ106によって受信された命令は、随意に、プロセッサ104による実行の前後のいずれかにおいて、記憶デバイス110上に記憶され得る。
種々の実施形態によると、方法を行うためにプロセッサによって実行されるように構成される命令は、コンピュータ可読媒体上に記憶される。コンピュータ可読媒体は、デジタル情報を記憶するデバイスであることができる。例えば、コンピュータ可読媒体は、ソフトウェアを記憶するために、当技術分野において周知のように、コンパクトディスク読取専用メモリ(CD−ROM)を含む。コンピュータ可読媒体は、実行されるように構成される命令を実行するために好適なプロセッサによってアクセスされる。
本教示の種々の実装の以下の説明は、例証および説明の目的のために提示されている。これは、包括的でもなく、本教示を開示される精密な形態に制限するものでもない。修正および変形例が、前述の教示に照らして可能である、または本教示の実践から取得され得る。加えて、説明される実装は、ソフトウェアを含むが、本教示は、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせとして、またはハードウェア単独において、実装され得る。本教示は、オブジェクト指向および非オブジェクト指向両方のプログラミングシステムによって実装され得る。
脂質スクリーニングプラットフォーム
前述のように、脂質分析における主要な課題は、同定および正確な定量化を妨げる非常に複雑なサンプル中に存在する多くの同重体および近同重体干渉である。本問題は、複雑なサンプル調製技法およびデータ分析と併せて、これらの難点に対処し、分析のための簡略化された方法を提供する完全な解決策の必要性を強調する。
種々の実施形態では、容易な定量的脂質分析を可能にする、簡略化されたサンプル調製、自動化された方法、および効率化されたデータ処理技法を含む新規リピドミクスプラットフォームが、開発される。示差移動度スペクトロメトリー(DMS)は、同重体干渉を解消することが可能であることが示されている。
IDA法に関して、示差移動度スペクトロメトリー(DMS)は、同重体干渉を解消することが可能であることが示されている。具体的には、SCIEXのSelexION(登録商標)イオン移動度技術が、類似m/zのイオンを事前に分離し、それによって、これらの同重体干渉を除去することによって、m/z分析の品質を向上させるために利用されている。
図2は、例示的DMSデバイス200の概略図である。DMSデバイス200は、2つの並列平坦プレート、すなわち、プレート210およびプレート220を含む。無線周波数(RF)電圧源230が、プレート210およびプレート220を横断して、RF分離電圧(SV)を印加し、直流(DC)電圧源240が、プレート210およびプレート220を横断してDC補償電圧(CoV)を印加する。イオン250が、開口部260において、輸送ガス中でDMSデバイス200に進入する。DMSデバイス200内のイオン250の分離は、高対低電場下でのその移動速度における差異に基づく。
従来のイオン移動度と異なり、イオン250は、デバイスを横断するときに時間で分離されない。代わりに、イオン250は、印加されたRF電圧源230の高電場部分と低電場部分との間のその移動度における差異に基づいて、軌道で分離される。高電場が、短時間プレート210とプレート220との間に印加され、次いで、低電場が、より長い時間反対方向に印加される。目的化合物のイオンの低電場移動度と高電場移動度との間の任意の差異は、それをプレートのうちの1つに向かって移動させる。イオンは、全ての他のイオンを選択的にフィルタ除去するために使用され得る化合物特異的パラメータである、DC電圧源240のCoVとして知られる、第2の電圧オフセットの印加によってデバイスの中心線に向かって戻るように操向される。CoVの迅速な切替は、ユーザが、多くの異なる化合物を同時に監視することを可能にする。SVおよびCoVの組み合わせによって選別されたイオン270は、DMSデバイス200から、開口部280を通って質量分析計(図示せず)の残部へと進む。DMSデバイス200は、例えば、イオン源(図示せず)と質量分析計の残部との間に位置する。
一般に、DMSデバイス200は、2つの動作モードを有する。第1のモードでは、DMSデバイス200はオンであって、SVおよびCoV電圧が印加され、イオンが分離される。これは、例えば、有効モードである。
第2の動作モードでは、DMSデバイス200はオフであって、SVがゼロに設定され、イオン250は単に開口部260から開口部280に輸送される。これは、例えば、DMSデバイス200の無効または透過モードである。
有効モードでは、DMSデバイス200は、例えば20msのスキャン間停止時間を含む、25ミリ秒(ms)で単一のMRM遷移についてデータを取得することができる。透過モードでは、DMSデバイス200を通る遅延は、無視可能である。
種々の実施形態では、DMSデバイスは、10の異なる脂質クラス由来の数百の脂質種の標的プロファイリングを行い、包括的網羅を可能にするために使用される。
実験方法
血清サンプルを、固有の内部標準標識化プロトコル、新規選別ツール(DMS)、および新規脂質データ分析ソフトウェアを使用して定量的に分析した。簡略化されたサンプル抽出および調製のためのキットを適用することによって、血清マトリクスを、提供されたプロトコルに従って使用する。LC−DMS−QTRAP(登録商標)システムを、例えば、10の異なる脂質クラスからの数百の脂質種の標的プロファイリングを行うために使用し、包括的網羅を可能にする。本システムは、1.個々の種の総和としての脂質クラス毎の定量的結果、2.脂質分子種データから算出上得られたモルパーセント組成、および3.正確な脂質種組成を可能にする。データを、代替方法によって生成された履歴データと比較する。サンプルを、本プラットフォームのために開発された、キットとして利用可能な新規標識化内部標準を組み込む完全解決策を伴うソフトウェアを使用して、定量化する。
定量的脂質種測定は、以下の複合脂質クラスから得られる:ジアシルグリセロール(DAG)、トリアシルグリセロール(TAG)、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、スフィンゴミエリン(SM)、リゾホスファチジルコリン(LPC)およびリゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)、遊離脂肪酸(FFA)、コレステリルエステル(CE)、ならびにセラミド(CER)。これらのクラスの網羅は、多重注入アプローチを要求するが、データは、注入あたり短時間の高速勾配の5分のラン時間で収集され得る(3回の注入)。3回の注入クラスは、TAGおよびSM、CE、CER、およびDAG、ならびにFFA、PE/PC、およびそのリゾ成分(LPC/LPE)を網羅する。
マトリクス毎のMRM法調製
脂質に関して特定のマトリクスタイプをスクリーニング可能にするために、MRM法を、その特定のマトリクスのために構築する。MRM法を、例えば、実験データから経時的に構築する。
図3は、種々の実施形態による、特定のマトリクス中の脂質を同定および定量化するためのMRM法の初期階層を示す略図300である。実験を通して、マトリクス310に関して可能性のある全ての脂質クラス320を同定する。マトリクス310は、例えば、血漿である。血漿は、約1200の異なる脂質種または分子を有し得る。
これらの1200の異なる脂質種は、類似化学構造に基づいて脂質クラス320に群化される。血漿の脂質クラスは、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、リゾホスファチジルコリン(LPC)、リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)、トリアシルグリセロール(TAG)、ジアシルグリセロール(DAG)、コレステリルエステル(cholestryl ester)(CE)、遊離脂肪酸(FFA)、スフィンゴミエリン(SM)、セラミド(CER)、ヘキソシルセラミド(HCer)、ラクトシルセラミド(LCer)、およびジヘキソシルセラミド(DCer)を含むが、これらに限定されない。
各脂質クラスは、1つまたはそれを上回る脂質330を含む。各脂質330は、次いで、1つまたはそれを上回るMRM遷移340を使用して同定および定量化される。前述のように、各MRM遷移は、前駆体イオン質量電荷比(m/z)値および生成イオンm/z値である。
また、前述のように、いくつかの脂質330は、他の脂質330のものと類似または同一であるMRM遷移340の前駆体または生成イオンm/z値を含み得る。これは、同重体干渉を生成する。その結果、DMSデバイスを、分析の間前駆体イオンを分離するために使用する。特定の前駆体イオンは、前駆体イオンに関するCoV DMSパラメータ値を選択することによって他の前駆体イオンから区別される。特定のクラスの脂質は類似構造を有するため、ある脂質クラスに関するCoV値は、そのクラスの全前駆体イオンを他のクラスにおける脂質から区別するために使用することができる。言い換えると、CoV値は、脂質クラスに関して実験的に決定される。
しかしながら、全脂質クラス320が、クラスの脂質330との同重体干渉を有する脂質330を含むわけではない。その結果、最初に、マトリクス310のどの脂質330が同重体干渉を有するかを決定する。次いで、どの脂質クラス320が同重体干渉を伴う脂質を含むかを決定する。最後に、CoV値を、同重体干渉を伴う脂質を有する脂質クラスに関して決定する。言い換えると、脂質クラス320はさらに、干渉もしくはCoV値を伴うクラスとして、または非干渉クラスもしくはCoV値を伴わないクラスとして群化される。
図4は、種々の実施形態による、特定のマトリクス中の脂質を同定および定量化するためのMRM法の同重体干渉による群化後の階層を示す略図400である。マトリクス310の脂質クラス320はさらに、2つの群451および452のうちの1つに群化される。群451は、同重体干渉を伴う脂質を含む脂質クラスを含み、群452は、同重体干渉を伴う脂質を含まない脂質クラスを含む。さらに、群451の脂質クラスに関して、DMS CoVパラメータ値460を、実験的に見出し、各脂質クラスに割り当てる。DMS CoVパラメータ値は、群452の脂質クラスには割り当てられない。
本質的に、群451および452は、それぞれ、DMSをオンにした状態およびオンにしない状態でMS/MSを行うことを可能にする。これらの群を別個に分析することによって、装置を使用した総分析時間が短縮される。言い換えると、通過デバイスとして作用するDMSを用いて群452の脂質クラスを分析することは、全体的分析時間を延長させる。
種々の実施形態では、分析は、脂質クラスのDMS CoVパラメータ値460に従って群451内の脂質クラスを追加的に順序付けることによってさらに減少される。DMSのCoVを変更するには時間がかかり、この時間は変更の量に依存するため、脂質クラスがCoV値の増加または減少順に順序付けられている場合、データ取得時間を短縮することができる。
脂質を定量化するためのシステム
図5は、種々の実施形態による、標的多重反応監視(MRM)取得実験の間に示差移動度スペクトロメトリー(DMS)デバイスを使用してマトリクスサンプルの脂質を定量化するためのシステムを示す概略図500である。図5のシステムは、分離デバイス510と、イオン源520と、DMSデバイス530と、タンデム質量分析計540と、プロセッサ550とを含む。
分離デバイス510は、マトリクスサンプル560の第1の注入および第2の注入を連続して受容するように構成される。分離デバイス510はまた、マトリクスの既知の脂質分子を第1の注入および第2の注入から経時的に分離するように構成される。分離デバイス510は、例えば、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)デバイスである。種々の代替実施形態では、分離デバイス510は、限定ではないが、ガスクロマトグラフィ(GC)、キャピラリ電気泳動(CE)、またはフローインジェクション分析(FIA)を含む、種々の分離技法のうちの1つを行うことができる。
種々の実施形態では、分離デバイス510は、低キャリーオーバー管を通して第1の注入および第2の注入を受容する。脂質分子は、表面に容易に接着する粘性物質である。低キャリーオーバー管は、脂質分子が管表面に接着するのを防止する。低キャリーオーバー管の一例示的タイプは、PEEKsil(登録商標)である。
実験の前に、マトリクスの既知の脂質分子は、脂質クラスに群化され、脂質クラスはさらに、通過群と、移動度分離群とに群化される。通過群は、他の脂質分子との同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む。移動度分離群は、同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む。
種々の実施形態では、移動度分離群の脂質クラスはさらに、イオンの第2のビームの分析の間にDMSデバイスのCoV値を変化させるために必要とされる時間を短縮するために、CoV値の増加または減少順に順序付けられる。
イオン源520は、第1の注入および第2の注入について分離された脂質分子を分離デバイス510から受容するように構成される。イオン源520はまた、第1の注入および第2の注入について分離された脂質分子をイオン化するように構成される。
DMSデバイス530は、第1の注入について分離された脂質分子のイオンの第1のビームを受容し、イオン移動度分離を伴わずに第1のビームを通過させるように構成される。DMSデバイス530はまた、第2の注入について分離された脂質分子のイオンの第2のビームを受容し、第2のビームを連続的に移動度分離するように構成される。イオンの第2のビームは、移動度分離群の脂質クラス毎に実験的に事前に決定されたCoV値によるイオン移動度によって連続的に分離される。DMSデバイス530は、例えば、SelexION(登録商標)デバイスであり得る。
タンデム質量分析計540は、第1のイオンビームをDMSデバイスから受容するように構成される。タンデム質量分析計540はさらに、第1の複数のサイクルについて通過群の各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関するMRMスキャンを行い、第1の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第1の強度値のセットを記憶するように構成される。
タンデム質量分析計540はまた、第2の移動度分離されたイオンビームをDMSデバイスから受容するように構成される。タンデム質量分析計540はさらに、第2の複数のサイクルについて移動度分離群の各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関するMRMスキャンを行い、第2の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第2の強度値のセットを記憶するように構成される。各脂質分子の各MRM遷移は、例えば、実験的に事前に決定される。
種々の実施形態では、第1の強度値のセットおよび第2の強度値のセットは、メモリまたはデータ記憶デバイス上に記憶される。データ記憶デバイスは、タンデム質量分析計540の記憶デバイスまたは別個の記憶デバイスであり得る。
タンデム質量分析計540は、例えば、1つまたはの物理的質量フィルタと、1つ以上の物理的質量分析器とを含むことができる。タンデム質量分析計540の質量分析器は、飛行時間(TOF)、四重極、イオントラップ、線形イオントラップ、オービトラップ、またはフーリエ変換質量分析器を含むことができるが、それらに限定されない。
種々の実施形態では、タンデム質量分析計540はさらに、脂質クラス毎に事前に決定された極性を使用してマトリクスの既知の脂質分子の脂質分子毎に各MRMスキャンを行う。
プロセッサ550は、例えば、タンデム質量分析計540およびDMSデバイス530と通信する。プロセッサ550は、第1の強度値のセットおよび第2の強度値のセットを受信し、マトリクスの既知の脂質分子の既知の標準に関するMRM強度および濃度値を受信し、マトリクスサンプル560中の各脂質分子を定量化するように構成またはプログラムされる。プロセッサ550は、第1の強度値のセットおよび第2の強度値のセットと、マトリクスの既知の脂質分子の既知の標準に関するMRM強度および濃度値とを比較することによって、マトリクスサンプル560中の各脂質分子を定量化する。例えば、平均強度値が、第1の複数のサイクルまたは第2の複数のサイクルにわたって各脂質分子のMRM毎に計算される。平均強度値は、次いで、マトリクスの既知の脂質分子の既知の標準に関するMRM強度および濃度値と比較される。
種々の実施形態では、プロセッサ550は、第1の強度値のセットと、第2の強度値のセットと、マトリクスの既知の脂質分子の既知の標準に関するMRM強度および濃度値とをメモリまたはデータ記憶デバイスから受信する。データ記憶デバイスは、タンデム質量分析計540の記憶デバイス、プロセッサ550の記憶デバイス、または別個の記憶デバイスであり得る。
プロセッサ560は、限定ではないが、図1のシステム、コンピュータ、マイクロプロセッサ、または制御情報およびデータをDMSデバイス530およびタンデム質量分析計540におよびそこから送受信し、データを処理可能な任意のデバイスであり得る。
種々の実施形態では、定量化は、脂質クラスのイオン化効率ならびに異なる数の炭素および二重結合を伴う脂肪アシル鎖を含有する脂質の示差断片化効率における差異に対応するように設計される。各脂質クラスは、鎖長および不飽和度が変動し、標的脂質のMRMと最小限しかまたは全く干渉しない、複数の内部標準を有する。標的分子は、それぞれの数の炭素および二重結合を伴う適切な内部標準を使用することによって正規化される。
種々の実施形態では、脂質クラスを実験的に事前に決定したマトリクスは、動物マトリクスであり得る。動物マトリクスは、限定ではないが、血漿、心臓、肝臓、脳、筋肉、全血、尿、または細胞を含むことができる。
種々の実施形態では、脂質クラスを実験的に事前に決定したマトリクスは、食品マトリクスであり得る。食品マトリクスは、限定ではないが、乳、食用油、および食肉を含むことができる。
種々の実施形態では、マトリクスの既知の脂質分子が群化されるクラスは、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、リゾホスファチジルコリン(LPC)、リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)、トリアシルグリセロール(TAG)、ジアシルグリセロール(DAG)、コレステリルエステル(CE)、遊離脂肪酸(FFA)、スフィンゴミエリン(SM)、セラミド(CER)、ヘキソシルセラミド(HCer)、ラクトシルセラミド(LCer)、ジヘキソシルセラミド(DCer)、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルグリセロール(PG)、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジン酸(PA)、カルジオリピン(CL)、および酸化脂肪酸代謝物(エイコサノイド)を含む。
種々の実施形態では、マトリクスは血漿である。血漿の既知の脂質分子が群化される脂質クラスは、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、リゾホスファチジルコリン(LPC)、リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)、トリアシルグリセロール(TAG)、ジアシルグリセロール(DAG)、コレステリルエステル(CE)、遊離脂肪酸(FFA)、スフィンゴミエリン(SM)、セラミド(CER)、ヘキソシルセラミド(HCer)、ラクトシルセラミド(LCer)、およびジヘキソシルセラミド(DCer)を含む。
脂質を定量化するための方法
図6は、種々の実施形態による、標的MRM取得実験の間のDMSデバイスを使用したマトリクスサンプルの脂質を定量化するための方法を示すフロー図600である。
図6の方法のステップ610では、マトリクスサンプルの第1の注入および第2の注入が、連続して受容され、マトリクスの既知の脂質分子が、分離デバイスを使用して、第1の注入および第2の注入から経時的に分離される。実験の前に、マトリクスの既知の脂質分子は、脂質クラスに群化される。脂質クラスはさらに、他の脂質分子との同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む通過群と、同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む移動度分離群とに群化される。
ステップ620では、分離された脂質分子が、第1の注入および第2の注入について分離デバイスから受容され、分離された脂質分子は、イオン源を使用して第1の注入および第2の注入についてイオン化される。
ステップ630では、第1の注入について分離された脂質分子のイオンの第1のビームが、受容され、第1のビームは、DMSデバイスを使用してイオン移動度分離を伴わずに通過する。
ステップ640では、第2の注入について分離された脂質分子のイオンの第2のビームが、受容され、第2のビームは、DMSデバイスを使用して、移動度分離群の脂質クラス毎に実験的に事前に決定されたCoV値に従って連続的に移動度分離される。
ステップ650では、タンデム質量分析計を使用して、第1のイオンビームが、第1の複数のサイクルについてDMSデバイスから受容され、MRMスキャンが、通過群の各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関して行われ、第1の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第1の強度値のセットが記憶される。
ステップ660では、タンデム質量分析計を使用して、第2の移動度分離されたイオンビームが、第2の複数のサイクルの間、DMSデバイスから受容され、MRMスキャンが、移動度分離群の各脂質クラスの脂質分子毎に、少なくとも1つのMRM遷移に関して行われ、第2の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第2の強度値のセットが記憶される。各脂質分子の各MRM遷移は、例えば、実験的に事前に決定されている。
ステップ670では、プロセッサを使用して、第1の強度値のセットおよび第2の強度値のセットが受信され、マトリクスの既知の脂質分子の既知の標準に関するMRM強度および濃度値が受信され、マトリクスサンプル中の各脂質分子が定量化される。マトリクスサンプル中の各脂質分子は、第1の強度値のセットおよび第2の強度値のセットと、マトリクスの既知の脂質分子の既知の標準に関するMRM強度および濃度値とを比較することによって、定量化される。
本教示は、種々の実施形態と併せて説明されるが、本教示が、そのような実施形態に制限されることを意図するものではない。対照的に、本教示は、当業者によって理解されるように、種々の代替、修正、および均等物を包含する。
さらに、種々の実施形態の説明において、本明細書は、ステップの特定のシーケンスとして、方法および/またはプロセスを提示し得る。しかしながら、方法またはプロセスが本明細書に記載されるステップの特定の順序に依拠しない程度において、方法またはプロセスは、説明されるステップの特定のシーケンスに制限されるべきではない。当業者が理解するであろうように、ステップの他のシーケンスも可能であり得る。したがって、本明細書に記載されるステップの特定の順序は、請求項に関する制限として解釈されるべきでない。加えて、方法および/またはプロセスを対象とする請求項は、そのステップの実施を書かれた順序に制限されるべきではなく、当業者は、シーケンスが、変動され得、依然として、種々の実施形態の精神および範囲内にあることを容易に理解することができる。

Claims (15)

  1. 標的多重反応監視(MRM)取得実験の間に示差移動度スペクトロメトリー(DMS)デバイスを使用してマトリクスサンプルの脂質を定量化するためのシステムであって、前記システムは、
    マトリクスサンプルの第1の注入および第2の注入を連続して受容し、前記マトリクスの既知の脂質分子を前記第1の注入および前記第2の注入から経時的に分離するように構成された、分離デバイスであって、前記実験の前に、前記マトリクスの前記既知の脂質分子が脂質クラスに群化されており、前記脂質クラスはさらに、他の脂質分子との同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む通過群と、同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む移動度分離群とに群化されている、分離デバイスと、
    前記第1の注入および前記第2の注入について分離された脂質分子を前記分離デバイスから受容し、前記第1の注入および前記第2の注入について前記分離された脂質分子をイオン化するように構成された、イオン源と、
    前記第1の注入について前記分離された脂質分子のイオンの第1のビームを受容し、イオン移動度分離を伴わずに前記第1のビームを通過させ、前記第2の注入について前記分離された脂質分子のイオンの第2のビームを受容し、前記移動度分離群の脂質クラス毎に実験的に事前に決定された補償電圧(CoV)値に従って前記第2のビームを連続的に移動度分離するように構成された、DMSデバイスと、
    第1の複数のサイクルについて前記第1のイオンビームを前記DMSデバイスから受容し、前記通過群の各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関するMRMスキャンを行い、前記第1の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第1の強度値のセットを記憶し、第2の複数のサイクルについて前記第2の移動度分離されたイオンビームを前記DMSデバイスから受容し、前記移動度分離群の各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関するMRMスキャンを行い、前記第2の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第2の強度値のセットを記憶するように構成された、タンデム質量分析計であって、各脂質分子の各MRM遷移が実験的に事前に決定されている、タンデム質量分析計と、
    前記質量分析計および前記DMSデバイスと通信し、前記第1の強度値のセットおよび前記第2の強度値のセットを受信し、前記マトリクスの前記既知の脂質分子の既知の標準に関するMRM強度および濃度値を受信し、前記第1の強度値のセットおよび前記第2の強度値のセットと、前記マトリクスの前記既知の脂質分子の前記既知の標準に関する前記MRM強度および濃度値とを比較することによって、前記マトリクスサンプル中の各脂質分子を定量化するように構成された、プロセッサと、
    を備える、システム。
  2. 前記分離デバイスが、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)デバイスを備える、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記分離デバイスが、低キャリーオーバー管を通して前記第1の注入および前記第2の注入を受容する、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記タンデム質量分析計がさらに、脂質クラス毎に事前に決定された極性を使用して、前記マトリクスの前記既知の脂質分子の脂質分子毎に各MRMスキャンを行う、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記移動度分離群の脂質クラスがさらに、前記イオンの第2のビームの分析の間の前記DMSデバイスのCoV値を変化させるために必要とされる時間を短縮するために、CoV値の増加順に順序付けられる、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記移動度分離群の脂質クラスがさらに、前記イオンの第2のビームの分析の間の前記DMSデバイスのCoV値を変化させるために必要とされる時間を短縮するために、CoV値の減少順に順序付けられる、請求項1に記載のシステム。
  7. 前記マトリクスが、血漿、心臓、肝臓、脳、筋肉、全血、尿、および細胞のうちの1つを含む、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記マトリクスが、乳、食用油、および食肉のうちの1つを含む、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記マトリクスの前記既知の脂質分子が群化される脂質クラスが、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、リゾホスファチジルコリン(LPC)、リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)、トリアシルグリセロール(TAG)、ジアシルグリセロール(DAG)、コレステリルエステル(CE)、遊離脂肪酸(FFA)、スフィンゴミエリン(SM)、セラミド(CER)、ヘキソシルセラミド(HCer)、ラクトシルセラミド(LCer)、ジヘキソシルセラミド(DCer)、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルグリセロール(PG)、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジン酸(PA)、カルジオリピン(CL)、および酸化脂肪酸代謝物(エイコサノイド)を含む、請求項1に記載のシステム。
  10. 前記マトリクスが血漿を含み、血漿の前記既知の脂質分子が群化される脂質クラスが、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、リゾホスファチジルコリン(LPC)、リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)、トリアシルグリセロール(TAG)、ジアシルグリセロール(DAG)、コレステリルエステル(CE)、遊離脂肪酸(FFA)、スフィンゴミエリン(SM)、セラミド(CER)、ヘキソシルセラミド(HCer)、ラクトシルセラミド(LCer)、およびジヘキソシルセラミド(DCer)を含む、請求項1に記載のシステム。
  11. 標的多重反応監視(MRM)取得実験の間に示差移動度スペクトロメトリー(DMS)デバイスを使用してマトリクスサンプルの脂質を定量化するための方法であって、前記方法は、
    分離デバイスを使用して、マトリクスサンプルの第1の注入および第2の注入を連続して受容し、前記マトリクスの既知の脂質分子を前記第1の注入および前記第2の注入から経時的に分離するステップであって、ここで、前記実験の前に、前記マトリクスの前記既知の脂質分子が脂質クラスに群化されており、前記脂質クラスはさらに、他の脂質分子との同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む通過群と、同重体干渉を生成することが既知の脂質分子を伴う脂質クラスを含む移動度分離群とに群化されている、ステップと、
    イオン源を使用して、前記第1の注入および前記第2の注入について分離された脂質分子を前記分離デバイスから受容し、前記第1の注入および前記第2の注入について前記分離された脂質分子をイオン化する、ステップと、
    DMSデバイスを使用して、前記第1の注入について前記分離された脂質分子のイオンの第1のビームを受容し、イオン移動度分離を伴わずに前記第1のビームを通過させる、ステップと、
    前記DMSデバイスを使用して、前記第2の注入について前記分離された脂質分子のイオンの第2のビームを受容し、前記移動度分離群の脂質クラス毎に実験的に事前に決定された補償電圧(CoV)値に従って前記第2のビームを連続的に移動度分離する、ステップと、
    タンデム質量分析計を使用して、第1の複数のサイクルについて前記第1のイオンビームを前記DMSデバイスから受容し、前記通過群の各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関するMRMスキャンを行い、前記第1の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第1の強度値のセットを記憶するステップと、
    前記タンデム質量分析計を使用して、第2の複数のサイクルについて前記第2の移動度分離されたイオンビームを前記DMSデバイスから受容し、前記移動度分離群の各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関するMRMスキャンを行い、前記第2の複数のサイクルについて各MRMスキャンの第2の強度値のセットを記憶するステップであって、ここで、各脂質分子の各MRM遷移が実験的に事前に決定されている、ステップと、
    プロセッサを使用して、前記第1の強度値のセットおよび前記第2の強度値のセットを受信し、前記マトリクスの前記既知の脂質分子の既知の標準に関するMRM強度および濃度値を受信し、前記第1の強度値のセットおよび前記第2の強度値のセットと、前記マトリクスの前記既知の脂質分子の前記既知の標準に関する前記MRM強度および濃度値とを比較することによって、前記マトリクスサンプル中の各脂質分子を定量化する、ステップと、
    を含む、方法。
  12. 前記第1の注入および前記第2の注入からの前記マトリクスの既知の脂質分子を経時的に分離するステップが、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)を行うことを含む、請求項11に記載の方法。
  13. 各脂質クラスの脂質分子毎に少なくとも1つのMRM遷移に関するMRMスキャンを行うステップがさらに、脂質クラス毎に事前に決定された極性を使用することを含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記移動度分離群の脂質クラスがさらに、前記イオンの第2のビームの分析の間の前記DMSデバイスのCoV値を変化させるために必要とされる時間を短縮するために、CoV値の減少順に順序付けられる、請求項11に記載の方法。
  15. 前記移動度分離群の脂質クラスがさらに、前記イオンの第2のビームの分析の間の前記DMSデバイスのCoV値を変化させるために必要とされる時間を短縮するために、CoV値の増加順に順序付けられる、請求項11に記載の方法。
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