JP2018509337A - 一体化された機能モジュールを含むヘッドレストを製造する方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、一体化された機能モジュールを含むヘッドレストを製造する方法に関する。

Description

本発明は、一体化された機能モジュールを含むヘッドレストを製造する方法に関する。

一体化された機能モジュールを含むヘッドレストを製造するための従来技術で知られている方法は、ＥＣＥ１７によって要求される基準を満たす使用可能なヘッドレストの製造には至らない。

本発明の目的は、ＥＣＥ１７の規則によって要求される基準を満たす一体化された機能モジュールを含む使用可能なヘッドレストの製造をもたらす、一体化された機能モジュールを含むヘッドレストを製造する方法を利用可能にすることである。

本発明の目的は、一体化された機能モジュールを含むヘッドレストを製造する方法であって、
機能モジュールを車両座席の支持ロッドに取り付ける方法ステップと、
支持ロッドに取り付けられた機能モジュールを前方部分と後方部分に取り付けられたハウジングによって囲む方法ステップと、
ケーブルを受け入れるのに役立つケーブルチューブを前方部分又は後方部分の穴に挿入する方法ステップと、
締結手段を用いて前方部分、後方部分及び支持ロッドを締結する方法ステップと
を含む方法によって達成される。

従来技術とは対照的に、本発明による織物構造体は、ヘッドレストをモジュール式に製造することができ且つあらゆる所望の機能モジュールをヘッドレストに組み込むことができるという利点を有する。

更なる実施形態において、方法は、音響カバーを備えた側方部分をハウジングの側方に取り付ける方法ステップを含む。

更なる実施形態において、方法は、音響カバーをそれらの縁領域で側方部分に接着する方法ステップを含む。

更なる実施形態において、締結手段は、前方部分及び／又は後方部分のクリップを含むことが定められている。

これには、安定性があるにもかかわらず、ある程度の弾性が提供され、その結果、１つ又は複数の望ましくない作動音の可能性が低減されるという利点がある。

更なる実施形態において、ケーブルチューブは、前方部分又は後方部分の穴に、ケーブルチューブのキャリアフランジが穴を実質的に塞ぐまで挿入されることが定められている。

更なる実施形態において、機能モジュールはスピーカーユニットであることが定められている。

更なる実施形態において、ハウジングは高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）を含むことが定められている。

更なる実施形態において、前方部分はポリカーボネート／アクリリトリル・ブタジエン・スチレン（ＡＢＳ−ＰＣ）を含むことが定められている。

更なる実施形態において、ケーブルチューブはポリカプロラクタム（ＰＡ６）を含むことが定められている。

これには、ＥＣＥ１７規則の安定性基準が遵守されるという利点がある。

本発明は更に、一体化された機能モジュールを含むヘッドレストに関する。

本発明の更なる詳細、特徴及び利点は、図面及び図面に関連する以下の好ましい実施形態の説明から明らかになるであろう。ここで、図面は、本発明の本質的な概念を限定しない本発明の例示的な実施形態を単に例示するものである。

ハウジング１０２を本発明によるヘッドレスト１０００の前方部分１０４に取り付ける方法ステップ１００を示す。 Ｕ字形支持ロッド２０４にスピーカーユニット２０２を取り付ける方法ステップ２００を示す。 ハウジング１０２と、スピーカーユニット２０２を取り付けたＵ字形支持ロッド２０４と、本発明によるヘッドレストの後方部分３０２の相互の取り付けを行う方法ステップ３００を示す。 前方部分１０４の穴５０２へのケーブルチューブ２０８の配置を示す。 キャリアフランジ２１２が被覆材の織物構造体を前方部分１０２にどのように押し当てるかを示す。 ヘッドレスト１０００の上部における後方部分３０２及び支持ロッド２０４のハウジングへの締結を示す。 ヘッドレスト１０００の下部における後方部分３０２と支持ロッド２０４のハウジングへの締結を示す。 側方部分８０２ａ、ｂを締結するための締結作業８００を示す。 ヘッドレストの内部の正面断面図を示す。 音響カバー１００２ａ、ｂを側方部分８０２ａ、ｂに配置する方法ステップを示す。 座席フレーム１１０６に取り付けられた本発明によるヘッドレスト１０００を示す。

図１は、ハウジング１０２を本発明によるヘッドレスト１０００の前方部分１０４に取り付ける方法ステップ１００を示し、前方部分１０４は、例えばフックによってハウジング１０２に取り付けられる。１つ又は複数の望ましくない作動音を避けるために、発泡体カバーをハウジング１０２との間の前方部分１０４に埋め込むことができる。ハウジング１０２は、例えば、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）からなることができる。前方部分１０４は、例えば、ポリカーボネート／アクリリトリル・ブタジエン・スチレン（ＡＢＳ−ＰＣ）からなることができる。前方部分１０４は、破損の可能性を低減するために補強線を更に有することができる。

図２は、Ｕ字形支持ロッド２０４にスピーカーユニット２０２を取り付ける方法ステップ２００を示し、スピーカーユニット２０２は、ねじ２０６ａ、ｂによってＵ字形支持ロッド２０４に締結される。ケーブルチューブ２０８がスピーカーユニット２０２に取り付けられ、スピーカーユニット２０２のケーブルと接続ケーブルを受け入れるように設計されている。ケーブルチューブ２０８は、取り付けられた状態で追加の安定性を付与するために、締結プレート２１０とキャリアフランジ２１２とを有する。ケーブルチューブ２０８は、例えば、ポリカプロラクタム（ＰＡ６）からなることができる。Ｕ字形支持ロッド２０４は、例えば、クロムからなることができる。Ｕ字形支持ロッド２０４は、２つの脚部を連結する水平に延びるプレートを有し、プレートにはスピーカーユニット２０２を固定するためのねじを押し込むことができるパンチ穴が設けられている。また、これらの水平に延びるプレートは切り抜き部を有することができ、切り抜き部は、例えば前方部分１０４又は後方部分３０２のクリップを受け入れるように、ひいてはヘッドレストの構成要素を互いに対して固定するように設計されている。

図３は、ハウジング１０２と、スピーカーユニット２０２を取り付けたＵ字形支持ロッド２０４と、本発明によるヘッドレストの後方部分３０２の互いへの取り付けを行う方法ステップ３００を示す。ここで、ハウジング１０２を前方部分１０４と共にＵ字形支持ロッド２０４に向かって下方から上方に移動させ、ケーブルチューブ２０８をハウジング１０２の穴に挿入し、ハウジングをＵ字形支持ロッド２０４の方向に更に回転させる。ハウジング１０２の第１の役割は、スピーカーユニット２０２を受け入れることである。この目的のために、ハウジング１０２は、スピーカーユニット２０２の規定の位置を定めるべく特別な突起及びくぼみを有する。後方部分３０２を、後方からＵ字形支持ロッド２０４に向かって移動させる。前記構成要素は、例えば、クリップによって互いに接続することができ、クリップは、例えば、前方部分１０４に取り付けられる。

図４は、ケーブルチューブ２０８を前方部分１０４の穴５０２にどのように配置したかを示す。ねじ２０６ｃを使用して、締結プレート２０１をヘッドレストの板状部品に、又は例えばＵ字形支持ロッド２０４の水平に延びるプレートの１つに締結する。ケーブルチューブ２０８のキャリアフランジ２１２は、前方部分１０４の穴５０２の高さに位置している。

図５に示されているように、キャリアフランジ２１２は、被覆材の織物構造体を前方部分１０２に押し当てるように設計され、その結果、穴５０２の縁が閉鎖される。同時に、１つ又は複数の望ましくない作動音の発生の可能性が低減される。

図６は、ヘッドレスト１０００の上部における後方部分３０２及び支持ロッド２０４のハウジングへの締結を示す。後方部分３０２と前方部分１０４は、前方部分１０４のフォーク状構造体に受け入れられる後方部分３０２の締結クリップ６０２ａによって互いに接続される。Ｕ字形支持ロッド２０４の上部円弧部分は、締結クリップ６０２ａよりも上で横方向に延びている。

図７は、ヘッドレスト１０００の下部において後方部分３０２と支持ロッド２０４をハウジングに締結するための締結作業７００を示す。後方部分３０２と前方部分１０４は、前方部分１０４の更なるフォーク状構造体に受け入れられる後方部分３０２の更なる締結クリップ６０２ｂによって互いに接続される。同様に、図７は、スピーカーユニット２０２をＵ字形支持ロッド２０４の水平に延びるプレートの１つにねじを使用してどのように締結することができるかを示す。

図８は、側方部分８０２ａ、ｂをヘッドレストの予め互いに取り付けられた構成要素にねじ２０６ｇ、ｈによって締結するための締結作業８００を示す。側方部分８０２ａ、ｂは、例えばポリカーボネート／アクリリトリル・ブタジエン・スチレン（ＡＢＳ−ＰＣ）からなることができる。側方部分８０２ａ、ｂは、中央に切り抜き部が設けられている。

図９は、ヘッドレストの内部の正面断面図を示し、スピーカーユニット２０２の一部と側方に取り付けられた側方部分８０２ｂの一方のみが示されている。下部領域のねじ２０６ｃは、前方部分１０４への締結を提供し、上部領域のねじ２０６ｄは、後方部分３０２への締結を提供する。

図１０は、フレームと中央ハニカム状構造体とを有する音響カバー１００２ａ、１００２ｂを側方部分８０２ａ、ｂに配置する方法ステップを示す。締結は、好ましくは、フレームの領域において接着結合によって達成される。この目的のために、音響カバー１００２ａ、ｂは、好ましくは、ポリカーボネート／アクリリトリル・ブタジエン・スチレン（ＡＢＳ−ＰＣ）からなる。材料の厚さは、音響性能を向上させるためにハニカム状構造体の領域において減らされている。適合するハニカム状織物構造体を適用することにより、一体化されたスピーカーユニット２０２の音質に良い影響を与えることも可能になる。

図１１は、車両座席の座席フレーム１１０６に取り付けられた本発明によるヘッドレスト１０００を示す。Ｕ字形支持ロッド２０４の脚部の各々は、支柱１１０２又は１１０４内で移動可能であり且つ適切な位置に固定可能であるように支柱１１０２又は１１０４内に配置され、第１及び／又は第２支柱は、例えば、一方で弾力性と安定性を付与するために弾性ばねを有することができる。ケーブルチューブ２０８は、座席フレーム１００６から腹側に延び、好ましくは車両座席のシートクッション内に延びる。

１００ 後方ハウジングプレートを被覆するための被覆作業
１０２ ハウジング
１０４ 前方部分
２００ Ｕ字形支持ロッドを取り付けるための取り付け作業
２０２ スピーカーユニット
２０４ Ｕ字形支持ロッド
２０６ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、ｆ、ｇ ねじ
２０８ ケーブルチューブ
２１０ 締結プレート
２１２ キャリアフランジ
３００ ハウジング、支持ロッド及び後方部分の相互の取り付け
３０２ 後方部分
４００ 前方部分とケーブルチューブからなる組立体
５００ ハウジングの穴内のケーブルチューブ
５０２ 穴
５０４ 被覆材
６００ 上部における後方部分と支持ロッドのハウジングへの締結
６０２ａ、ｂ 締結クリップ
７００ 下部において後方部分と支持ロッドをハウジングに締結するための締結作業
８００ 側方部分を締結するための締結作業
８０２ａ、ｂ 側方部分
１０００ 支持ロッドに取り付けられた一体化されたスピーカーユニットを含むヘッドレスト
１００２ａ、ｂ 音響カバー
１１０２ 弾性ばねを有する支柱
１１０４ 更なる支柱
１１０６ 座席フレーム

従来技術とは対照的に、本発明による方法は、ヘッドレストをモジュール式に製造することができ且つあらゆる所望の機能モジュールをヘッドレストに組み込むことができるという利点を有する。

更なる実施形態において、前方部分はポリカーボネート／アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン（ＡＢＳ−ＰＣ）を含むことが定められている。

ハウジング１０２を本発明によるヘッドレスト１０００の前方部分１０４に取り付ける方法ステップ１００を示す。 Ｕ字形支持ロッド２０４にスピーカーユニット２０２を取り付ける方法ステップ２００を示す。 ハウジング１０２と、スピーカーユニット２０２を取り付けたＵ字形支持ロッド２０４と、本発明によるヘッドレストの後方部分３０２の相互の取り付けを行う方法ステップ３００を示す。 前方部分１０４の穴５０２へのケーブルチューブ２０８の配置を示す。 キャリアフランジ２１２が被覆材の織物構造体を前方部分１０４にどのように押し当てるかを示す。 ヘッドレスト１０００の上部における後方部分３０２及び支持ロッド２０４のハウジングへの締結を示す。 ヘッドレスト１０００の下部における後方部分３０２と支持ロッド２０４のハウジングへの締結を示す。 側方部分８０２ａ、ｂを締結するための締結作業８００を示す。 ヘッドレストの内部の正面断面図を示す。 音響カバー１００２ａ、ｂを側方部分８０２ａ、ｂに配置する方法ステップを示す。 座席フレーム１１０６に取り付けられた本発明によるヘッドレスト１０００を示す。

図１は、ハウジング１０２を本発明によるヘッドレスト１０００の前方部分１０４に取り付ける方法ステップ１００を示し、前方部分１０４は、例えばフックによってハウジング１０２に取り付けられる。１つ又は複数の望ましくない作動音を避けるために、発泡体カバーをハウジング１０２と前方部分１０４との間に埋め込むことができる。ハウジング１０２は、例えば、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）からなることができる。前方部分１０４は、例えば、ポリカーボネート／アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン（ＡＢＳ−ＰＣ）からなることができる。前方部分１０４は、破損の可能性を低減するために補強線を更に有することができる。

図２は、Ｕ字形支持ロッド２０４にスピーカーユニット２０２を取り付ける方法ステップ２００を示し、スピーカーユニット２０２は、ねじ２０６ａ、ｂによってＵ字形支持ロッド２０４に締結される。ケーブルチューブ２０８がスピーカーユニット２０２に取り付けられ、スピーカーユニット２０２のケーブルと接続ケーブルを受け入れるように設計されている。ケーブルチューブ２０８は、取り付けられた状態で追加の安定性を付与するために、締結プレート２１０とキャリアフランジ２１２とを有する。ケーブルチューブ２０８は、例えば、ポリカプロラクタム（ＰＡ６）からなることができる。Ｕ字形支持ロッド２０４は、例えば、クロムからなることができる。Ｕ字形支持ロッド２０４は、２つの脚部を連結する水平に延びるプレートを有し、プレートにはスピーカーユニット２０２を固定するためのねじを実装することができるパンチ穴が設けられている。また、これらの水平に延びるプレートは切り抜き部を有することができ、切り抜き部は、例えば前方部分１０４又は後方部分３０２のクリップを受け入れるように、ひいてはヘッドレストの構成要素を互いに対して固定するように設計されている。

図４は、ケーブルチューブ２０８を前方部分１０４の穴５０２にどのように配置したかを示す。ねじ２０６ｃを使用して、締結プレート２１０をヘッドレストの板状部品に、又は例えばＵ字形支持ロッド２０４の水平に延びるプレートの１つに締結する。ケーブルチューブ２０８のキャリアフランジ２１２は、前方部分１０４の穴５０２の高さに位置している。

図５に示されているように、キャリアフランジ２１２は、被覆材の織物構造体を前方部分１０４に押し当てるように設計され、その結果、穴５０２の縁が閉鎖される。同時に、１つ又は複数の望ましくない作動音の発生の可能性が低減される。

図８は、側方部分８０２ａ、ｂをヘッドレストの予め互いに取り付けられた構成要素にねじ２０６ｇ、ｈによって締結するための締結作業８００を示す。側方部分８０２ａ、ｂは、例えばポリカーボネート／アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン（ＡＢＳ−ＰＣ）からなることができる。側方部分８０２ａ、ｂは、中央に切り抜き部が設けられている。

図１０は、フレームと中央ハニカム状構造体とを有する音響カバー１００２ａ、１００２ｂを側方部分８０２ａ、ｂに配置する方法ステップを示す。締結は、好ましくは、フレームの領域において接着結合によって達成される。この目的のために、音響カバー１００２ａ、ｂは、好ましくは、ポリカーボネート／アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン（ＡＢＳ−ＰＣ）からなる。材料の厚さは、音響性能を向上させるためにハニカム状構造体の領域において減らされている。適合するハニカム状織物構造体を適用することにより、一体化されたスピーカーユニット２０２の音質に良い影響を与えることも可能になる。

図１１は、車両座席の座席フレーム１１０６に取り付けられた本発明によるヘッドレスト１０００を示す。Ｕ字形支持ロッド２０４の脚部の各々は、支柱１１０２又は１１０４内で移動可能であり且つ適切な位置に固定可能であるように支柱１１０２又は１１０４内に配置され、第１及び／又は第２支柱は、例えば、弾力性と安定性を付与するために弾性ばねを有することができる。ケーブルチューブ２０８は、座席フレーム１１０６から中央に延び、好ましくは車両座席のシートクッション内に延びる。

Claims (10)

1. 一体化された機能モジュールを含むヘッドレスト（１０００）を製造する方法であって、
   前記機能モジュールを車両座席の支持ロッド（２０４）に取り付ける方法ステップと、
   前記支持ロッド（２０４）に取り付けられた機能モジュールを前方部分（１０４）と後方部分（３０２）に取り付けられたハウジング（１０２）によって囲む方法ステップと、
   ケーブルを受け入れるのに役立つケーブルチューブ（２０８）を前記前方部分（１０４）又は前記後方部分（３０２）の穴（５０２）に挿入する方法ステップと、
   締結手段を用いて前記前方部分（１０４）、前記後方部分（３０２）及び前記支持ロッド（２０４）を締結する方法ステップと
   を含む方法。
2. 前記方法は、音響カバー（１００２ａ、ｂ）を備えた側方部分（８０２ａ、ｂ）を前記ハウジング（１０２）の側方に取り付ける方法ステップを更に含むことを特徴とする、請求項１に記載の方法。
3. 前記方法は、前記音響カバー（１００２ａ、ｂ）をそれらの縁領域で前記側方部分（８０２ａ、ｂ）に接着する方法ステップを含むことを特徴とする、請求項２に記載の方法。
4. 前記締結手段は、前記前方部分（１０４）及び／又は前記後方部分（３０２）のクリップ（６０２ａ、ｂ）を含むことを特徴とする、請求項１から３のいずれか一項に記載の方法。
5. 前記ケーブルチューブ（２０８）は、前記前方部分（１０４）又は前記後方部分（３０２）の穴（５０２）に、前記ケーブルチューブ（２０８）のキャリアフランジ（２１２）が前記穴（５０２）を実質的に塞ぐまで挿入されることを特徴とする、請求項１から４のいずれか一項に記載の方法。
6. 前記機能モジュールはスピーカーユニット（２０２）であることを特徴とする、請求項１から５のいずれか一項に記載の方法。
7. 前記ハウジング（１０２）は高密度ポリエチレンＨＤＰＥを含むことを特徴とする、請求項１から６のいずれか一項に記載の方法。
8. 前記前方部分（１０４）はポリカーボネート／アクリリトリル・ブタジエン・スチレンＡＢＳ−ＰＣを含むことを特徴とする、請求項１から７のいずれか一項に記載の方法。
9. 前記ケーブルチューブ（２０８）はポリカプロラクタムＰＡ６を含むことを特徴とする、請求項１から８のいずれか一項に記載の方法。
10. 一体化された機能モジュールを含むヘッドレスト（１０００）であって、前記一体化された機能モジュールを含むヘッドレスト（１０００）が請求項１から９のいずれか一項に記載の方法によって製造されることを特徴とするヘッドレスト。

Images