JP2018506628A - ポリアクリル酸生成のためのシステムおよびプロセス - Google Patents

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Abstract

エチレンオキシドを形成させるエチレン酸化からポリアクリル酸および高吸収性ポリマーを生成するためのシステムおよび方法を開示する。エチレンオキシドと一酸化炭素とを反応させ、ベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せを形成させる。出口が、BPLもしくはPPL、またはこれらの組合せを含むカルボニル化ストリームを提供するように構成されており、反応器を使用して、BPLをアクリル酸に変換するか、またはBPLの少なくともいくらかをPPLに変換し、次いで、PPLをアクリル酸に変換する。出口が、PPLの少なくともいくらかをAAに変換する第2の反応器tm、またはPPLの少なくともいくらかをAAに変換する第3の反応器に、PPLストリームを提供するように構成されている。出口が、AAをポリアクリル酸に変換する第4の反応器にAAストリームを提供するように構成されている。

Description

関連出願の引用
本願は、米国仮特許出願第62/116,229号(2015年2月13日出願)に対する優先権を主張する。この米国仮特許出願は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
分野
本開示は一般に、ポリアクリル酸の生成、およびさらに具体的には、エチレンからのポリアクリル酸の生成に関する。
背景
アクリル酸(AA)がポリプロピオラクトン(PPL)の熱分解を介して生成される方法は記載されてきている(例えば、米国特許第2,361,036号を参照されたい)。しかし、この文献および関連する文献において記載されているようなPPLの熱分解では、高吸収性ポリマー(SAP)生成のためのラジカル重合において直接使用するための十分な純度のアクリル酸は生成されない。代わりに、これらの方法は、アクリル酸を重合して、SAPを生成することができる前に、アクリル酸の高価でエネルギー集約型の精製を必要とする。したがって、高価でエネルギー集約型のAA精製を必要とすることなしに精アクリル酸を直接生成する方法が当技術分野で必要とされている。
アクリル酸の精製された形態である精アクリル酸を使用して、高吸収性ポリマー(SAP)のためのポリアクリル酸を作製することができる。当技術分野において現在公知の少なくとも2つの問題は、精アクリル酸の生成および/または精製を妨害する。
第1に、アクリル酸は主に、アクロレインアルデヒド中間体を介したプロピレンの気相酸化を介して生成される。プロピレン酸化の生成物、例えば、アクロレインアルデヒド、およびプロピレン酸化の副生成物、例えば、他のアルデヒド不純物は、粗アクリル酸から除去するのに困難で高額である。アルデヒド不純物は、ポリアクリル酸への重合を妨げ、このポリマーを変色させる。
第2に、アクリル酸は、アクリル酸自体との望まれないマイケル付加およびフリーラジカル重合に対して極度に反応性であり、これらの影響を受けやすい。したがって、精アクリル酸を精製した後でさえ、安定剤、例えば、ラジカル重合阻害剤を加えて、望まれない副反応を遅延させない限り、徐々に分解する。しかし、安定剤は高価であり、ポリアクリル酸へのアクリル酸の変換を妨げ得る。
このように、商業的規模で精アクリル酸を含めたアクリル酸を生成する方法が当技術分野で必要とされている。
米国特許第2,361,036号明細書
簡単な要旨
本明細書に記載されているシステムおよびプロセスは、アクリル酸(精アクリル酸を含めた)を直接的に生成し、アクリル酸の生成と関連する当技術分野において公知の問題の解決策を提供する。本明細書に記載されているのは、プロピレン酸化の生成物および副生成物を除外する、プロピレンよりむしろエチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムおよび方法である。開示される方法は下記の単一の統合システム内で行われるため、エチレンオキシド(EO)、ベータプロピオラクトン(BPL)、およびアクリル酸(AA)を含めた極めて反応性に富む中間体は、相対的に安定なポリアクリル酸(PAA)へと迅速に達成される。開示されるシステムおよび方法を使用して、優れた純度のPAAおよびSAPを効率的に調製することができる。
エチレンからのポリアクリル酸および高吸収性ポリマーの生成のためのシステムおよび方法についてさらに記載する。エチレンに由来するポリアクリル酸から高吸収性ポリマーを調製するシステムおよび方法についてさらに記載する。
一態様において、統合システム内でのエチレンからポリアクリル酸(PAA)の生成のためのシステムであって、
エチレンが供給される入口、エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換する酸化的反応ゾーン、およびEOを含む出口ストリームを提供する出口を含む酸化反応器、
EO源、および一酸化炭素(CO)源が供給される入口、EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)に変換する中央反応ゾーン、およびBPLまたはPPLを含む出口ストリームを提供する出口を含む中央反応器、
(i)、(ii)および(iii):
(i)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをAAに変換する第1の反応ゾーン、およびAAを含む出口ストリームを提供する出口を含む第1の反応器、
(ii)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをPPLに変換する第2(a)の反応ゾーン、およびPPLを含む出口ストリームを提供する出口を含む第2(a)の反応器、ならびに第2(a)の反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかをAAに変換する第2(b)の反応ゾーン、およびAAを含む出口ストリームを提供する出口を含む第2(b)の反応器、ならびに
(iii)中央反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかを第3の生成物に変換する第3の反応ゾーン、およびAAを含む出口ストリームを提供する出口を含む第3の反応器
のうちの1つもしくは複数、ならびに
(iv)第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数のAAを含む出口ストリームが供給される入口、AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換する第4の反応ゾーン、およびPAAもしくはその塩を含む出口ストリームを提供する出口を含む第4の反応器、ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするためのコントローラー
を含む、システムを提供する。
1つの変形形態では、エチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するための統合システムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
BPLを含むカルボニル化ストリーム、もしくはPPLを含むカルボニル化ストリーム、またはこれらの組合せを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
(i)、(ii)および(iii):
(i)中央反応器のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第1の反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第1の反応器、
(ii)中央反応器のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをPPLに変換するように構成されている第2(a)の反応ゾーン、および
PPLを含むPPLストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2(a)の反応器、ならびに
第2(a)の反応器のPPLストリームを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第2(b)の反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2(b)の反応器、ならびに
(iii)中央反応器のカルボニル化ストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第3の反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第3の反応器
のうちの1つもしくは複数;
第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数のAAストリームを受けるように構成されている入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている第4の反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第4の反応器;ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、統合システムを提供する。
ある特定の実施形態では、システムは、PAAストリームを受け、PAAストリーム中のPAAの少なくともいくらかをSAPに変換するように構成されているSAP反応器をさらに含む。
一部の態様では、統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
エチレンを含むエチレンストリームを統合システムの酸化反応器に提供すること;
酸化反応器においてエチレンストリーム中のエチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、EOを含むEOストリームを生成すること;
酸化反応器からのEOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリームおよびCOストリームと金属カルボニルとを接触させること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリーム中のEOの少なくとも一部を、ベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換し、BPLを含むカルボニル化ストリーム、もしくはPPLを含むカルボニル化ストリーム、またはこれらの組合せを生成すること;
(i)BPLを含むカルボニル化ストリームをAA反応器に方向付け、AA反応器においてカルボニル化ストリーム中のBPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAを含むAAストリームを生成すること;または
(ii)BPLを含むカルボニル化ストリームをPPL反応器に方向付け、PPL反応器においてカルボニル化ストリーム中のBPLの少なくともいくらかをPPLに変換し、PPLを含むPPLストリームを生成し、PPLストリームをAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される)に方向付け、AA反応器においてPPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAストリームを生成すること;または
(iii)PPLを含むカルボニル化ストリームをAA反応器に方向付け、AA反応器においてカルボニル化ストリーム中のPPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAを含むAAストリームを生成すること;あるいは
上記の(i)〜(iii)の任意の組合せ;
上記の(i)〜(iii)のAAストリームをPAA反応器に方向付けること;ならびに
PAA反応器において上記の(i)〜(iii)のAAストリームのAAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること
を含む、方法を提供する。
別の態様において、エチレンからのSAPおよびPAAの生成のための関連する方法を開示する。
別の態様において提供するのは、本明細書に記載されているSAPのいずれかを含む物品、例えば、使い捨ておむつである。開示されるシステム、方法および物品を、下記でより詳細に記載する。
添付の図面に関連してなされる以下の説明を参照することにより本出願を最も理解することができ、図面では同様のパーツは、同様の数字によって言及され得る。
図1は、一実施形態における、開示される方法およびシステムのための例示的なプロセス概略図を示す。
定義
特定の官能基および化学用語の定義を、下記により詳細に記載する。化学元素は、元素周期表、CASバージョン、Handbook of Chemistry and Physics、第75版、内表紙によって同定し、特定の官能基は一般に、その中に記載されているように定義する。さらに、有機化学の一般原則、ならびに特定の官能性部分および反応性は、Organic Chemistry、Thomas Sorrell、University Science Books、Sausalito、1999年;SmithおよびMarch March’s Advanced Organic Chemistry、第5版、John Wiley & Sons, Inc.、New York、2001年;Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH Publishers, Inc.、New York、1989年;Carruthers、Some Modern Methods of Organic Synthesis、第3版、Cambridge University Press、Cambridge、1987年に記載されている。
用語「ハロ」および「ハロゲン」は、本明細書において使用する場合、フッ素(フルオロ、−F)、塩素(クロロ、−Cl)、臭素(ブロモ、−Br)、およびヨウ素(ヨード、−I)から選択される原子を指す。
用語「脂肪族」または「脂肪族基」は、本明細書において使用する場合、直鎖(すなわち、非分枝状)、分枝状、または環状(縮合、架橋、およびスピロ縮合多環を含めた)であり得、完全に飽和であり得るか、または1個もしくは複数の不飽和の単位を含有し得るが、芳香族ではない、炭化水素部分を示す。一部の変形形態では、脂肪族基は、非分枝状または分枝状である。他の変形形態では、脂肪族基は、環状である。他に特定しない限り、一部の変形形態では、脂肪族基は、1〜30個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、脂肪族基は、1〜12個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、脂肪族基は、1〜8個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、脂肪族基は、1〜6個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、脂肪族基は、1〜5個の炭素原子を含有し、ある特定の実施形態では、脂肪族基は、1〜4個の炭素原子を含有し、また他の実施形態では、脂肪族基は、1〜3個の炭素原子を含有し、また他の実施形態では、脂肪族基は、1〜2個の炭素原子を含有する。適切な脂肪族基は、例えば、直鎖状もしくは分枝状のアルキル、アルケニル、およびアルキニル基、ならびにそのハイブリッド、例えば、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキルまたは(シクロアルキル)アルケニルを含む。
用語「ヘテロ脂肪族」は、本明細書において使用する場合、1個または複数の炭素原子が、酸素、硫黄、窒素、リン、またはホウ素からなる群から選択される1個または複数の原子で独立に置き換えられている脂肪族基を指す。ある特定の実施形態では、1個または2個の炭素原子は、1つまたは複数の酸素、硫黄、窒素、またはリンで独立に置き換えられている。ヘテロ脂肪族基は、置換または非置換であり得、分枝状または非分枝状であり得、環式または非環式であり得、「複素環」、「ヘテロシクリル(hetercyclyl)」、「ヘテロ脂環式」または「複素環式」基を含む。一部の変形形態では、ヘテロ脂肪族基は、分枝状であるか、または非分枝状である。他の変形形態では、ヘテロ脂肪族基は、環式である。また他の変形形態では、ヘテロ脂肪族基は、非環式である。
用語「不飽和」は、本明細書において使用する場合、部分が1個または複数の二重結合または三重結合を有することを意味する。
単独でまたはより大きな部分の一部として使用される用語「脂環式」、「炭素環」、または「炭素環式」は、3〜12員を有する、本明細書に記載のような飽和または部分不飽和の環状脂肪族の単環式、二環式、または多環式環系を指し、脂肪族環系は、上記に定義され、本明細書に記載されているように、任意選択で置換されている。脂環式基は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、シクロヘプテニル、シクロオクチル、シクロオクテニル、およびシクロオクタジエニルを含む。ある特定の実施形態では、シクロアルキルは、3〜6個の炭素を有する。用語「脂環式」、「炭素環」または「炭素環式」はまた、1個もしくは複数の芳香族もしくは非芳香族環に縮合している脂肪族環、例えば、デカヒドロナフチルまたはテトラヒドロナフチルを含み、ここではラジカルまたは結合点は脂肪族環上にある。ある特定の実施形態では、炭素環式基は、二環式である。ある特定の実施形態では、炭素環式基は、三環式である。ある特定の実施形態では、炭素環式基は、多環式である。
用語「アルキル」は、本明細書において使用する場合、飽和炭化水素ラジカルを指す。一部の変形形態では、アルキル基は、1〜6個の炭素原子を含有する脂肪族部分から、単一の水素原子の除去によって誘導される、飽和の直鎖または分枝鎖の炭化水素ラジカルである。他に特定しない限り、一部の変形形態では、アルキル基は、1〜12個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1〜8個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1〜6個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、アルキル基は、1〜5個の炭素原子を含有し、ある特定の実施形態では、アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含有し、また他の実施形態では、アルキル基は、1〜3個の炭素原子を含有し、また他の実施形態では、アルキル基は、1〜2個の炭素原子を含有する。アルキルラジカルは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、sec−ペンチル、イソ−ペンチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、sec−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−デシル、n−ウンデシル、およびドデシルを含み得る。
用語「アルケン」および「アルケニル」は、本明細書において使用する場合、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する一価の基を示す。一部の変形形態では、アルケニル基は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分枝鎖の脂肪族部分から、単一の水素原子の除去によって誘導される、一価の基である。他に特定しない限り、一部の変形形態では、アルケニル基は、2〜12個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2〜8個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2〜6個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2〜5個の炭素原子を含有し、ある特定の実施形態では、アルケニル基は、2〜4個の炭素原子を含有し、また他の実施形態では、アルケニル基は、2〜3個の炭素原子を含有し、また他の実施形態では、アルケニル基は、2個の炭素原子を含有する。アルケニル基は、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、および1−メチル−2−ブテン−1−イルを含む。
用語「アルキニル」は、本明細書において使用する場合、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する一価の基を指す。一部の変形形態では、アルキニル基は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分枝鎖の脂肪族部分から、単一の水素原子の除去によって誘導される、一価の基である。他に特定しない限り、一部の変形形態では、アルキニル基は、2〜12個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2〜8個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2〜6個の炭素原子を含有する。ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2〜5個の炭素原子を含有し、ある特定の実施形態では、アルキニル基は、2〜4個の炭素原子を含有し、また他の実施形態では、アルキニル基は、2〜3個の炭素原子を含有し、また他の実施形態では、アルキニル基は、2個の炭素原子を含有する。代表的なアルキニル基は、例えば、エチニル、2−プロピニル(プロパルギル)、および1−プロピニルを含む。
用語「炭素環」および「炭素環式環」は、本明細書において使用する場合、環が炭素原子のみを含有する、単環式および多環式部分を指す。他に特定しない限り、炭素環は、飽和、部分不飽和または芳香族であり得、3〜20個の炭素原子を含有する。代表的な炭素環(carbocyles)は、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、ノルボルネン、フェニル、シクロヘキセン、ナフタレン、およびスピロ[4.5]デカンを含む。
単独で、または「アラルキル」、「アラルコキシ」、もしくは「アリールオキシアルキル」におけるようにより大きな部分の一部として使用される用語「アリール」は、全部で5〜20環員を有する単環式および多環式環系であって、系における少なくとも1個の環は、芳香族であり、系における各環は、3〜12環員を含有する、単環式および多環式環系を指す。用語「アリール」は、用語「アリール環」と互換的に使用し得る。ある特定の実施形態では、「アリール」は、芳香族環系を指し、これは、例えば、フェニル、ナフチル、およびアントラシルを含み、これは、1個もしくは複数の置換基を担持し得る。本明細書において使用される場合の用語「アリール」の範囲内にまた含まれるのは、芳香族環が1個もしくは複数のさらなる環に縮合している基、例えば、ベンゾフラニル、インダニル、フタルイミジル、ナフタルイミジル(naphthimidyl)、フェナントリジニル、およびテトラヒドロナフチルである。
単独でまたはより大きな部分、例えば、「ヘテロアラルキル」、もしくは「ヘテロアラルコキシ」の一部として使用される用語「ヘテロアリール」および「ヘテロアラ−」は、5〜14個の環原子、好ましくは、5個、6個、9個もしくは10個の環原子を有し、環状配置において共有される6個、10個もしくは14個のパイ(π)電子を有し、炭素原子に加えて、1〜5個のヘテロ原子を有する基を指す。用語「ヘテロ原子」は、窒素、酸素、または硫黄を指し、窒素または硫黄の任意の酸化された形態、および塩基性窒素の任意の四級化された形態を含む。ヘテロアリール基は、例えば、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、ベンゾフラニルおよびプテリジニルを含む。用語「ヘテロアリール」および「ヘテロアラ−」はまた、本明細書において使用する場合、ヘテロ芳香族環が1個もしくは複数のアリール、脂環式、またはヘテロシクリル環に縮合している基を含み、ラジカルまたは結合点は、ヘテロ芳香族環上にある。例は、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル(benzthiazolyl)、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H−キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、およびピリド[2,3−b]−1,4−オキサジン−3(4H)−オンを含む。ヘテロアリール基は、単環式または二環式であり得る。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」、または「ヘテロ芳香族」と互換的に使用してもよく、これらの用語のいずれも、任意選択で置換されている環を含む。用語「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリールで置換されているアルキル基を指し、アルキルおよびヘテロアリール部分は、独立に任意選択で置換されている。
本明細書において使用する場合、用語「複素環」、「ヘテロシクリル」、「複素環式ラジカル」、および「複素環式環」は互換的に使用され、飽和または部分不飽和であり得、炭素原子に加えて、1個もしくは複数の、好ましくは、1〜4個の上記に定義されているようなヘテロ原子を有する。一部の変形形態では、複素環式基は、飽和または部分不飽和であり、炭素原子に加えて、1個もしくは複数の、好ましくは、1〜4個の上記に定義されているようなヘテロ原子を有する、安定な5〜7員単環式または7〜14員二環式の複素環式部分である。複素環の環原子に関して使用されるとき、用語「窒素」は、置換されている窒素を含む。一例として、酸素、硫黄または窒素から選択される0〜3個のヘテロ原子を有する飽和または部分不飽和環において、窒素は、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)、またはNR(N−置換ピロリジニルにおけるような)であり得る。
複素環式環は、安定な構造をもたらす任意のヘテロ原子または炭素原子においてそのペンダント基に結合することができ、環原子のいずれかは、任意選択で置換することができる。このような飽和または部分不飽和の複素環式ラジカルの例は、例えば、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピロリジニル、ピロリドニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、およびキヌクリジニルを含む。用語「複素環」、「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環式基」、「複素環式部分」、および「複素環式ラジカル」は、本明細書において互換的に使用され、また、ヘテロシクリル環が1個または複数のアリール、ヘテロアリール、または脂環式環に縮合している基、例えば、インドリニル、3H−インドリル、クロマニル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロキノリニルを含み、ラジカルまたは結合点は、ヘテロシクリル環上にある。ヘテロシクリル基は、単環式または二環式であり得る。用語「ヘテロシクリルアルキル」は、ヘテロシクリルで置換されているアルキル基を指し、アルキルおよびヘテロシクリル部分は、独立に任意選択で置換されている。
本明細書において使用する場合、用語「部分不飽和」は、少なくとも1個の二重結合または三重結合を含む環部分を指す。用語「部分不飽和」は、複数の不飽和の部位を有する環を包含することを意図するが、本明細書において定義するようなアリールまたはヘテロアリール部分を含むことを意図しない。
本明細書に記載のように、本明細書に記載されている化合物は、「任意選択で置換されている」部分を含有し得る。一般に、用語「置換されている」は、用語「任意選択で」が先行しようと、またはしなくても、指定された部分の1個もしくは複数の水素が、適切な置換基で置き換えられていることを意味する。他に示さない限り、「任意選択で置換されている」基は、その基のそれぞれの置換可能な位置において適切な置換基を有してもよく、任意の所与の構造における1つ超の位置が、特定の基から選択される1個超の置換基で置換されていてもよいとき、置換基は、全ての位置において同じまたは異なってもよい。本明細書において想定される置換基の組合せは好ましくは、安定または化学的に実現可能な化合物の形成をもたらすものである。用語「安定」は、本明細書において使用する場合、本明細書において開示されている目的のうちの1つもしくは複数のための、それらの生成、検出、ならびにある特定の実施形態では、それらの回収、精製、および使用を可能とする条件に供されるとき、実質的に変化しない化合物を指す。
本明細書におけるいくつかの化学構造において、置換基は、示されている分子の環における結合を横切る結合に結合していることが示される。これは、置換基の1つもしくは複数が、任意の利用できる位置において(通常、親構造の水素原子の代わりに)環に結合し得ることを意味する。そのように置換されている環の原子が、2つの置換可能な位置を有する場合、2個の基は、同じ環原子上に存在し得る。1個超の置換基が存在するとき、それぞれは他とは無関係に定義され、それぞれは異なる構造を有し得る。環の結合を横切って示される置換基が−Rである場合、これは、前述のパラグラフに記載されているように、環が「任意選択で置換されている」と言われるのと同じ意味を有する。
「任意選択で置換されている」基の置換可能な炭素原子上の適切な一価の置換基は、独立に、ハロゲン;−(CH0〜4R°;−(CH0〜4OR°;−O−(CH0〜4C(O)OR°;−(CH0〜4CH(OR°);−(CH0〜4SR°;R°で置換されていてもよい−(CH0〜4Ph;R°で置換されていてもよい−(CH0〜4O(CH0〜1Ph;R°で置換されていてもよい−CH=CHPh;−NO;−CN;−N;−(CH0〜4N(R°);−(CH0〜4N(R°)C(O)R°;−N(R°)C(S)R°;−(CH0〜4N(R°)C(O)NR°;−N(R°)C(S)NR°;−(CH0〜4N(R°)C(O)OR°;−N(R°)N(R°)C(O)R°;−N(R°)N(R°)C(O)NR°;−N(R°)N(R°)C(O)OR°;−(CH0〜4C(O)R°;−C(S)R°;−(CH0〜4C(O)OR°;−(CH0〜4C(O)N(R°);−(CH0〜4C(O)SR°;−(CH0〜4C(O)OSiR°;−(CH0〜4OC(O)R°;−OC(O)(CH0〜4SR°;−SC(S)SR°;−(CH0〜4SC(O)R°;−(CH0〜4C(O)NR°;−C(S)NR°;−C(S)SR°;−SC(S)SR°;−(CH0〜4OC(O)NR°;−C(O)N(OR°)R°;−C(O)C(O)R°;−C(O)CHC(O)R°;−C(NOR°)R°;−(CH0〜4SSR°;−(CH0〜4S(O)R°;−(CH0〜4S(O)OR°;−(CH0〜4OS(O)R°;−S(O)NR°;−(CH0〜4S(O)R°;−N(R°)S(O)NR°;−N(R°)S(O)R°;−N(OR°)R°;−C(NH)NR°;−P(O)R°;−P(O)R°;−OP(O)R°;−OP(O)(OR°);SiR°;−(C1〜4直鎖状もしくは分枝状アルキレン)O−N(R°);または−(C1〜4直鎖状もしくは分枝状アルキレン)C(O)O−N(R°)であり、式中、各R°は、下記で定義されるように置換されていてもよく、独立に、水素、C1〜8脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和、部分不飽和、もしくはアリール環であり、あるいは上記の定義にも関わらず、2つの独立して出現するR°は、それらの介在する原子(複数可)と一緒になって、下記で定義されているように置換されていてもよい、窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する3〜12員の飽和、部分不飽和、もしくはアリールの単環式または多環式環を形成する。
R°(または2つの独立して出現するR°がこれらの介在する原子と一緒になって形成される環)上の適切な一価の置換基は、独立に、ハロゲン、−(CH0〜2、−(ハロR)、−(CH0〜2OH、−(CH0〜2OR、−(CH0〜2CH(OR;−O(ハロR)、−CN、−N、−(CH0〜2C(O)R、−(CH0〜2C(O)OH、−(CH0〜2C(O)OR、−(CH0〜4C(O)N(R°);−(CH0〜2SR、−(CH0〜2SH、−(CH0〜2NH、−(CH0〜2NHR、−(CH0〜2NR 、−NO、−SiR 、−OSiR 、−C(O)SR、−(C1〜4直鎖状もしくは分枝状アルキレン)C(O)OR、または−SSRであり、式中、各Rは、非置換であるか、または「ハロ」が先行する場合、1個もしくは複数のハロゲンのみで置換されており、C1〜4脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和、部分不飽和、もしくはアリール環から独立に選択される。R°の飽和炭素原子上の適切な二価の置換基は、=Oおよび=Sを含む。
「任意選択で置換されている」基の飽和炭素原子上の適切な二価の置換基は、下記を含む。=O、=S、=NNR 、=NNHC(O)R、=NNHC(O)OR、=NNHS(O)、=NR、=NOR、−O(C(R ))2〜3O−、または−S(C(R ))2〜3S−(式中、Rは、独立して出現する毎に、水素、下記で定義するように置換されていてもよいC1〜6脂肪族、または窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換5〜6員の飽和、部分不飽和、もしくはアリール環から選択される)。「任意選択で置換されている」基のビシナルの置換可能な炭素に結合している適切な二価の置換基は、−O(CR 2〜3O−を含み、式中、Rは、独立して出現する毎に、水素、下記で定義するように置換されていてもよいC1〜6脂肪族、または窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換5〜6員の飽和、部分不飽和、もしくはアリール環から選択される。
の脂肪族基上の適切な置換基は、ハロゲン、−R、−(ハロR)、−OH、−OR、−O(ハロR)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR、−NH、−NHR、−NR 、または−NOを含み、式中、各Rは、非置換であるか、または「ハロ」が先行する場合、1個もしくは複数のハロゲンのみで置換されており、独立に、C1〜4脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和、部分不飽和、もしくはアリール環である。
「任意選択で置換されている」基の置換可能な窒素上の適切な置換基は、−R、−NR 、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)C(O)R、−C(O)CHC(O)R、−S(O)、−S(O)NR 、−C(S)NR 、−C(NH)NR 、または−N(R)S(O)を含み、式中、各Rは、独立に、水素、下記で定義するように置換されていてもよいC1〜6脂肪族、非置換−OPh、または窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換5〜6員の飽和、部分不飽和、もしくはアリール環であり、あるいは上記の定義にも関わらず、2つの独立して出現するRは、それらの介在する原子(複数可)と一緒になって、窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する非置換3〜12員の飽和、部分不飽和、もしくはアリールの単環式または二環式環を形成する。
の脂肪族基上の適切な置換基は、独立に、ハロゲン、−R、−(ハロR)、−OH、−OR、−O(ハロR)、−CN、−C(O)OH、−C(O)OR、−NH、−NHR、−NR 、または−NOであり、式中、各Rは非置換であるか、または「ハロ」が先行する場合、1個もしくは複数のハロゲンのみで置換されており、独立に、C1〜4脂肪族、−CHPh、−O(CH0〜1Ph、または窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される0〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和、部分不飽和、もしくはアリール環である。
本明細書において使用する場合、用語「反応ゾーン」は、特定の反応が起こる反応器またはその部分を指す。所与の反応は複数の反応ゾーンにおいて起こり得、異なる反応ゾーンは、別々の反応器、または同じ反応器の部分を構成し得る。「反応器」は典型的には、他の反応器またはシステム構成要素への1つまたは複数の接続を有する1つまたは複数の容器を含む。
本明細書において使用する場合、用語「反応ストリーム」および「入口ストリーム」は、反応ゾーンに入る反応物を含む固体、液体または気体媒体を指す。本明細書において使用する場合、用語「生成物ストリーム」および「出口ストリーム」は、反応ゾーンを出る生成物を含む固体、液体または気体媒体を指す。各反応および生成物(それぞれ、入口または出口と称される)ストリームは、反応物および生成物に関して未希釈であり得るか、またはこれらは、共反応物、副産物、触媒、溶媒、キャリアガスおよび/もしくは不純物を含み得る。
用語「ポリマー」は、本明細書において使用する場合、複数の繰り返し単位を含む分子を指す。一部の変形形態では、ポリマーは高い相対分子質量の分子であり、その構造は、実際にまたは概念的に、低い相対分子質量の分子に由来する複数の繰り返し単位を含む。ある特定の実施形態では、ポリマーは、1つのみのモノマー種からなる(例えば、ポリエチレンオキシド)。ある特定の実施形態では、ポリマーは、1個もしくは複数のエポキシドのコポリマー、ターポリマー、ヘテロポリマー、ブロックコポリマー、またはテーパードヘテロポリマーであり得る。1つの変形形態では、ポリマーは、2個もしくはそれ超のモノマーのコポリマー、ターポリマー、ヘテロポリマー、ブロックコポリマー、またはテーパードヘテロポリマーであり得る。
一部の変形形態では、用語「グリシジル」は、本明細書において使用する場合、ヒドロキシルメチル基で置換されているオキシラン、またはその誘導体を指す。他の変形形態では、用語グリシジルは、本明細書において使用する場合、オキシラン環の炭素原子の1個もしくは複数上、またはヒドロキシメチル部分のメチレン基上にさらなる置換を有する部分を含むことを意味し、このような置換の例は、例えば、アルキル基、ハロゲン原子、およびアリール基を含み得る。グリシジルエステル、グリシジルアクリレート、グリシジル(glydidyl)エーテルなどの用語は、上記のヒドロキシメチル基の酸素原子における置換を示し、例えば、その酸素原子は、それぞれ、アシル基、アクリレート基、またはアルキル基に結合している。
用語「アクリレート」(複数可)は、本明細書において使用する場合、アシルカルボニルに隣接したビニル基を有する任意のアシル基を指す。これらの用語は、一置換、二置換および三置換ビニル基を包含する。アクリレートは、例えば、アクリレート、メタクリレート、エタクリレート(ethacrylate)、シンナメート、(3−フェニルアクリレート)、クロトネート、チグレート、およびセネシオエートを含み得る。
本明細書において使用する場合、用語「粗アクリル酸」および「精アクリル酸」(GAA)は、それぞれ、相対的に低純度および高純度のAAを表す。粗AA(また工業グレードのAAと称される)は、94重量%の典型的な最低の全体的な純度レベルを有し、塗料、接着剤、織物、紙、皮革、繊維、およびプラスチック添加物の用途のためのアクリル酸エステルを作製するために使用することができる。GAAは、98%〜99.99%の範囲の典型的な全体的な純度レベルを有し、使い捨ておむつ、トレーニングパンツ、成人用失禁下着および生理用ナプキンにおける高吸収性ポリマー(SAP)のためのポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩を作製するために使用することができる。PAAもしくはその塩はまた、紙処理および水処理のための組成物、ならびに洗剤コビルダー用途において使用される。一部の変形形態では、アクリル酸は、少なくとも98%、少なくとも98.5%、少なくとも99%、少なくとも99.1%、少なくとも99.2%、少なくとも99.3%、少なくとも99.4%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、もしくは少なくとも99.9%;または99%〜99.95%、99.5%〜99.95%、99.6%〜99.95%、99.7%〜99.95%、もしくは99.8%〜99.95%の純度を有する。
PAAの適切な塩は、金属塩、例えば、任意のアルカリ(例えば、Na、K)カチオン、アルカリ土類カチオンの金属塩を含む。ある特定の実施形態では、PAA塩は、Na塩、すなわち、PAAナトリウムである。ある特定の実施形態では、塩は、K塩、すなわち、PAAカリウムである。
GAA中の不純物は、PAAもしくはその塩への高度の重合を促進し、かつ最終用途における副生成物からの有害効果を回避することが可能な程度まで低減させる。例えば、AA中のアルデヒド不純物は重合を妨げ、PAAを変色させ得る。無水マレイン酸不純物は望ましくないコポリマーを形成し、これはポリマーの特性にとって有害であり得る。カルボン酸、例えば、重合に関与しない飽和カルボン酸は、PAAもしくはその塩、またはSAP含有製品の最終的な匂いに影響を与え得、かつ/またはこれらの使用が損なわれ得る。例えば、嫌な匂いが酢酸またはプロピオン酸を含有するSAPから生じ得、皮膚刺激がギ酸を含有するSAPからもたらされ得る。
石油をベースとする粗AAを生成しようとも、石油をベースとする精AAを生成しようとも、石油をベースとするAAからの不純物の低減または除去はコストがかかる。コストがかかる多段階の蒸留および/または抽出および/または結晶化ステップが一般に用いられる(例えば、米国特許第5,705,688号および同第6,541,665号に記載されているように)。開示されている組成物から低減および/または除去される、石油をベースとするAAからの著しい不純物は、例えば、アルデヒド不純物、およびプロピレン酸化の生成物もしくは副生成物を含む。
本明細書において使用する場合、用語「プロピレン酸化の生成物もしくは副生成物」または「プロピレンの酸化に由来する化合物」は互換的に使用して、例えば、C化合物、例えば、ホルムアルデヒド、およびギ酸;C化合物、例えば、アセトアルデヒド、酢酸;C化合物、例えば、プロピレン、アリルアルコール、アクロレイン(すなわち、プロペナール)、プロパノール、イソプロピルアルコール、アセトン、プロピオン酸;C化合物、例えば、無水マレイン酸;ならびにC化合物、例えば、フルフラールなどを含めた、プロピレン酸化の生成物および副生成物を指す。
本明細書において使用する場合、用語「アルデヒド不純物」は、前述のパラグラフにおけるアルデヒドのいずれかを含む。
本明細書において使用する場合、用語「実質的に非含有」は、一部の変形形態では、5重量%未満、1重量%未満、0.1重量%未満、0.01重量%未満、またはこれらの値の任意の2つを含めた範囲、あるいは10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、またはこれらの値の任意の2つを含めた範囲を意味する。1つの変形形態では、化合物Aを実質的に非含有である組成物は、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の化合物Aを有する。
安定剤は、AAを保存するために一般に使用される。本明細書において使用する場合、用語「安定剤」は、任意のラジカル重合阻害剤または消泡剤を含む。AAは、それ自体への望まれないマイケル付加およびそれ自体との望まれないフリーラジカル重合の影響を受けやすく、これはAAへの重合阻害剤の添加によって相殺され得る。適切な重合阻害剤は、例えば、ヒドロキノンモノメチルエーテル、MEHQ、アルキルフェノール、例えば、o−、m−またはp−クレゾール(メチルフェノール)、2−tert−ブチル−4−メチルフェノール、6−tert−ブチル−2,4−ジメチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチルフェノール、4−tert−ブチルフェノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェノールおよび2−メチル−4−tert−ブチルフェノールおよびヒドロキシフェノール、例えば、ヒドロキノン、カテコール、レゾルシノール、2−メチルヒドロキノンおよび2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノンを含む。消泡剤の例は、シリコーン(例えば、ポリジメチルシロキサン)、アルコール、ステアレート、およびグリコールを含む。
本明細書において使用する場合、1つもしくは複数の数値に先行する用語「約」は、その数値±5%を意味する。本明細書において値またはパラメーターの「約」への言及は、その値またはパラメーターそれ自体を対象とする実施形態を含む(かつ記載する)ことを理解すべきである。例えば、「約x」に言及する記載は、「x」それ自体の記載を含む。
詳細な説明
本明細書に記載されているのは、プロピレン酸化の生成物および副生成物を除外する、プロピレンよりむしろエチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムおよび方法である。また、開示されているシステムおよび方法は単一の統合システムで行われるので、エチレンオキシド(EO)、ベータプロピオラクトン(BPL)、およびアクリル酸を含めた極めて反応性に富む中間体は、相対的に安定なポリアクリル酸(PAA)へと迅速に達成される。開示されているシステムおよび方法を使用して、優れた(例えば、高い)純度のPAAおよびSAPを調製することができる。
システム
本明細書において、統合システム内でエチレンからPAAおよび/またはSAPを生成するためのシステムを提供する。一態様において、統合システム内でのエチレンからポリアクリル酸(PAA)の生成のためのシステムであって、
エチレンが供給される入口、エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換する酸化的反応ゾーン、およびEOを含む出口ストリームを提供する出口を含む酸化反応器、
EO源、および一酸化炭素(CO)源が供給される入口、EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)に変換する中央反応ゾーン、およびBPLまたはPPLを含む出口ストリームを提供する出口を含む中央反応器、
(i)、(ii)および(iii):
(i)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをAAに変換する第1の反応ゾーン、およびAAを含む出口ストリームを提供する出口を含む第1の反応器、
(ii)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをPPLに変換する第2(a)の反応ゾーン、およびPPLを含む出口ストリームを提供する出口を含む第2(a)の反応器、ならびに第2(a)の反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかをAAに変換する第2(b)の反応ゾーン、およびAAを含む出口ストリームを提供する出口を含む第2(b)の反応器、ならびに
(iii)中央反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかを第3の生成物に変換する第3の反応ゾーン、およびAAを含む出口ストリームを提供する出口を含む第3の反応器
のうちの1つもしくは複数、ならびに
(iv)第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数のAAを含む出口ストリームが供給される入口、AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換する第4の反応ゾーン、およびPAAもしくはその塩を含む出口ストリームを提供する出口を含む第4の反応器、ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするためのコントローラー
を含む、システムを提供する。
一部の変形形態では、エチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
BPLを含むカルボニル化ストリーム、もしくはPPLを含むカルボニル化ストリーム、またはこれらの組合せを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
(i)、(ii)および(iii):
(i)中央反応器のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第1の反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第1の反応器、
(ii)中央反応器のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをPPLに変換するように構成されている第2(a)の反応ゾーン、および
PPLを含むPPLストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2(a)の反応器、ならびに
第2(a)の反応器のPPLストリームを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第2(b)の反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2(b)の反応器、ならびに
(iii)中央反応器のカルボニル化ストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第3の反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第3の反応器
のうちの1つもしくは複数;
第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数のAAストリームを受けるように構成されている入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている第4の反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第4の反応器;ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、システムを提供する。
一実施形態では、システムは、(i)を含む。このように、1つの変形形態では、統合システム内でエチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
BPLを含むカルボニル化ストリームを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
中央反応器のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むアクリル酸(AA)反応器(また図1において第1の反応器と称される)、
AA反応器のAAストリームからのAAを受けるように構成されている入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むPAA反応器;ならびに
EO、BPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、システムを提供する。
別の実施形態では、システムは、(ii)を含む。このように、1つの変形形態では、統合システム内でエチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
BPLを含むカルボニル化ストリームを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
中央反応器のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをPPLに変換するように構成されている反応ゾーン、および
PPLを含むPPLストリームを提供するように構成されている出口
を含むPPL反応器(また図1において第2(a)の反応器と称される);
PPLストリームを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される);
AA反応器のAAストリームからのAAを受けるように構成されている入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むPAA反応器;ならびに
EO、BPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、システムを提供する。
別の実施形態では、システムは、(iii)を含む。このように、別の変形形態では、統合システム内でエチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
PPLを含むカルボニル化ストリームを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
中央反応器のカルボニル化ストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むAA反応器(また図1において第3の反応器と称される);
AA反応器のAAストリームからのAAを受けるように構成されている入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むPAA反応器;ならびに
EO、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、システムを提供する。
ある特定の実施形態では、システムは、(i)、(ii)および(iii)のうちの2つを含む。例えば、一実施形態では、システムは、(i)および(iii)を含む。このように、1つの変形形態では、統合システム内でエチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)およびポリプロピオラクトン(PPL)に変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
BPLを含む第1のカルボニル化ストリーム、およびPPLを含む第2のカルボニル化ストリームを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
中央反応器の第1のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含む第1のAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第1のAA反応器(また図1において第1の反応器と称される);
中央反応器の第2のカルボニル化ストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含む第2のAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2のAA反応器(また図1において第3の反応器と称される);
第1のAAストリームおよび第2のAAストリームのうちの1つまたは両方からのAAを受けるように構成されている少なくとも1個の入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むPAA反応器;ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、システムを提供する。
別の実施形態では、システムは、(ii)および(iii)を含む。このように、別の変形形態では、統合システム内でエチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)およびポリプロピオラクトン(PPL)に変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
BPLを含む第1のカルボニル化ストリーム、およびPPLを含む第2のカルボニル化ストリームを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
中央反応器の第1のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをPPLに変換するように構成されている反応ゾーン、および
PPLを含むPPLストリームを提供するように構成されている出口
を含むPPL反応器(また図1において第2(a)の反応器と称される);
PPL反応器のPPLストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含む第1のAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第1のAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される);
中央反応器の第2のカルボニル化ストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含む第2のAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2のAA反応器(また図1において第3の反応器と称される);
第1のAAストリームおよび第2のAAストリームのうちの1つまたは両方からのAAを受けるように構成されている少なくとも1個の入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むPAA反応器;ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、システムを提供する。
上記のシステムの一部の変形形態では、第1および第2のAA反応器は、同じ反応器であり得る。他の変形形態では、第1および第2の反応器は、別々の反応器である。
別の実施形態では、システムは、(i)および(ii)を含む。このように、また別の変形形態では、統合システム内でエチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)に変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
BPLを含むBPLストリームを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
BPLストリームの少なくとも一部を受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含む第1のAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第1のAA反応器(また図1において第1の反応器と称される);
BPLストリームの少なくとも一部を受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをPPLに変換するように構成されている反応ゾーン、および
PPLを含むPPLストリームを提供するように構成されている出口
を含むPPL反応器(また図1において第2(a)の反応器と称される);
PPLストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含む第2のAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2のAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される);
第1のAAストリームおよび第2のAAストリームのうちの1つまたは両方からのAAを受けるように構成されている少なくとも1個の入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むPAA反応器;ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、システムを提供する。
上記のシステムの一部の変形形態では、第1および第2のAA反応器は、同じ反応器であり得る。他の変形形態では、第1および第2のAA反応器は、別々の反応器である。
第1および第2のAA反応器が別々である上記のシステムの一部の変形形態では、PAA反応器は、AAストリームの両方からのAAを受けるように構成されている。例えば、第1のAAストリームからのAAおよび第2のAAストリームからのAAは合わせてもよく、一部の変形形態では、この組合せは、PAA反応器の入口においてまたはPAA反応器入口の前のポイントにおいて起こり得る。他の変形形態では、PAA反応器は、もっぱら第1のAAストリームからのAA、またはもっぱら第2のAAストリームからのAAを受けるように構成されている。一部の変形形態では、システムは、オペレーターが、第1のAAストリームから提供されるAAおよび第2のAAストリームから提供されるAAの比を制御し、経時的にこの比を変化させることを可能とする設備を含む。
ある特定の実施形態では、システムは、(i)、(ii)および(iii)の全てを含む。このように、1つの変形形態では、統合システム内でエチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)およびポリプロピオラクトン(PPL)に変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
BPLを含む第1のカルボニル化ストリーム、およびPPLを含む第2のカルボニル化ストリームを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
中央反応器の第1のカルボニル化ストリームの少なくとも一部を受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含む第1のAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第1のAA反応器(また図1において第1の反応器と称される);
第1のカルボニル化ストリームの少なくとも一部を受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをPPLに変換するように構成されている反応ゾーン、および
PPLを含むPPLストリームを提供するように構成されている出口
を含むPPL反応器(また図1において第2(a)の反応器と称される);
PPL反応器のPPLストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含む第2のAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2のAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される);
中央反応器の第2のカルボニル化ストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている反応ゾーン、および
AAを含む第3のAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第3のAA反応器(また図1において第3の反応器と称される);
第1のAAストリーム、第2のAAストリーム、および第3のAAストリームのうちの1つもしくは複数からのAAを受けるように構成されている入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含むPAA反応器;ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、システムを提供する。
上記のシステムの一部の変形形態では、第1、第2および第3のAA反応器は、同じ反応器であり得る。他の変形形態では、第1および第2のAA反応器は同じでもよく、第3のAA反応器は、別の反応器である。また他の変形形態では、第1、第2および第3の反応器は全て、別々の反応器である。
上記のシステムの一部の変形形態では、PAA反応器は、AAストリームの全てからのAAを受けるように構成されている。例えば、第1のAAストリームからのAA、第2のAAストリームからのAA、および第3のAAストリームからのAAは合わせてもよく、一部の変形形態では、この組合せは、PAA反応器の入口においてまたはPAA反応器入口の前のポイントにおいて起こり得る。他の変形形態では、PAA反応器は、もっぱら第1のAAストリームからのAA、もっぱら第2のAAストリームからのAA、またはもっぱら第3のAAストリームからのAAを受けるように構成されている。一部の変形形態では、システムは、オペレーターが、PAA反応器に提供されるAAの源を制御し、かつ/または第1のAAストリーム、第2のAAストリーム、および第3のAAストリームからサプライされるAAの比を制御し、経時的に源または源の比を変化させることを可能とする設備を含む。
上記のシステムの一部の変形形態では、中央反応器が受けるEOストリームは、酸化反応器からの全体的または部分的なEOストリームであってもよく、かつ/または酸化反応器から直接使用してもよいか、または酸化反応器中での使用の前にさらに処理し得る。例えば、1つの変形形態では、酸化反応器のEOストリームは、中央反応器中に供給される前にさらに加工し得る。例えば、1つの変形形態では、酸化反応器のEOストリームは、中央反応器中に供給する前に、さらに乾燥および/または精製し得る。上記の他の変形形態では、中央反応器は、酸化反応器によって提供されるEOストリームの画分を受け得る。
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されているシステムは、1年当たり約200〜約800キロトン(kta)でAAを生成する。ある特定の実施形態では、本明細書に記載されているシステムは、1年当たり約200キロトン、250キロトン、300キロトン、350キロトン、400キロトン、450キロトン、500キロトン、550キロトン、600キロトン、650キロトン、700キロトン、750キロトン、800キロトン、850キロトン、900キロトン、950キロトン、1,000キロトン(kta)、またはこれらの値の任意の2つを含めた範囲内で、AAを生成することができる。
ある特定の実施形態では、システムによって生成されるAAは、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、フルフラールを実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、安定剤を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、ラジカル重合阻害剤を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、消泡剤を実質的に非含有である。
ある特定の実施形態では、AAは、精アクリル酸(GAA)である。一部の変形形態では、AAは、少なくとも98%、少なくとも98.5%、少なくとも99%、少なくとも99.1%、少なくとも99.2%、少なくとも99.3%、少なくとも99.4%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、もしくは少なくとも99.9%;または99%〜99.95%、99.5%〜99.95%、99.6%〜99.95%、99.7%〜99.95%、または99.8%〜99.95%の純度を有する。
ある特定の実施形態では、GAAは、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、GAAは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。
他の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。
一部の実施形態では、GAAは、フルフラールを実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。
一部の実施形態では、GAAは、酢酸を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。
一部の実施形態では、GAAは、安定剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。
一部の実施形態では、GAAは、ラジカル重合阻害剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。
一部の実施形態では、GAAは、消泡剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。
ある特定の実施形態では、第4の反応器(またPAA反応器と称される)への入口に、ラジカル開始剤の存在下で水酸化ナトリウムを含む1つもしくは複数の反応物ストリームが供給され、PAAナトリウム塩が形成される。
ある特定の実施形態では、AAの少なくともいくらかは、ゲル重合、懸濁重合または溶液重合を介して、PAAまたはその塩に変換される。
ある特定の実施形態では、PAAもしくはその塩は、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、PAAは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。
他の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。
一部の実施形態では、PAAは、フルフラールを実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。
一部の実施形態では、PAAは、酢酸を実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。
一部の実施形態では、PAAは、安定剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。
一部の実施形態では、PAAは、ラジカル重合阻害剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。
一部の実施形態では、PAAは、消泡剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。
ある特定の実施形態では、第4の反応器(またPAA反応器と称される)への入口に、GAAと共重合して、PAAのポリアクリルアミドコポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、架橋カルボキシメチルセルロースコポリマー、ポリビニルアルコールコポリマー、架橋ポリエチレンオキシドコポリマー、およびデンプングラフトポリアクリロニトリルコポリマーから選択されるPAAの1種もしくは複数のコポリマーを形成するモノマーをそれぞれ含む、1つもしくは複数の反応物ストリームがさらに供給される。
ある特定の実施形態では、システムは、
(v)第4の反応器のPAAもしくはその塩を含む出口ストリームが供給される入口、PAAもしくはその塩の少なくともいくらかを高吸収性ポリマー(SAP)に変換する第5の反応ゾーン、およびSAPを含む出口ストリームを提供する出口を含む、第5の反応器をさらに含む。
1つの変形形態では、本明細書に記載されているシステムは、
PAAストリームからのPAAを受けるように構成されている入口、
PAAもしくはその塩の少なくともいくらかをSAPに変換するように構成されている反応ゾーン、および
SAPを含むSAPストリームを提供するように構成されている出口
を含むSAP反応器をさらに含む。
ある特定の実施形態では、第5の反応器(またSAP反応器と称される)への入口に、PAAもしくはその塩上に噴霧し得る架橋剤をそれぞれが含む、1つもしくは複数の反応物ストリームがさらに供給される。
「第1の反応ゾーン」および「第2の反応ゾーン」など、または「第1の反応器」および「第2の反応器」など、または「第1のストリーム」および「第2のストリーム」などへの言及は、反応ゾーン、反応器またはストリームの順序を必ずしも暗示しないことを一般に理解すべきである。一部の変形形態では、このように言及することは、存在する反応ゾーン、反応器またはストリームの数を示す。他の変形形態では、順序は、反応ゾーン、反応器またはストリームが構成または使用される状況によって暗示され得る。
ある特定の実施形態では、SAPは、約1000百万分率未満の残留するモノエチレン性不飽和モノマーを含む。ある特定の実施形態では、SAPは、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である。
一部の実施形態では、SAPは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。
他の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。
一部の実施形態では、SAPは、フルフラールを実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。
一部の実施形態では、SAPは、酢酸を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。
一部の実施形態では、SAPは、安定剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。
一部の実施形態では、SAPは、ラジカル重合阻害剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。
一部の実施形態では、SAPは、消泡剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。
別の態様において、本明細書において提供するSAPのいずれかを含む物品を提供する。
ある特定の実施形態では、物品は、使い捨ておむつ、トレーニングパンツ、成人用失禁下着、または生理用ナプキンである。ある特定の実施形態では、物品は、使い捨ておむつである。
方法
図1を参照すると、エチレンからPAAおよびSAPを生成する例示的なプロセスが示されている。示されているプロセスは、ステップ100におけるエチレン酸化、BPLおよび/またはPPLを生成するステップ200におけるカルボニル化、ステップ300におけるGAAの生成、およびステップ400におけるPAA−SAPの生成が関与する。ステップ100において、エチレンを、酸化反応器中に供給し、エチレン酸化反応によってエチレンオキシドを生成する。EOを含むEOストリーム110は、酸化反応器の酸化的反応ゾーンを出る。ステップ200において、EOストリーム110を、BPLへのEOおよびCOの変換のための中央反応器中に供給する。一部の変形形態では、全EOストリーム110を、中央反応器中に供給する。他の変形形態では、部分的なEOストリーム110を、例えば、酸化反応器に入るEOの速度を制御するように中央反応器中に供給する。ステップ200において、酸化的反応ゾーンからのEOを含むEOストリーム110は、入口ストリームとして中央反応器に入り、ここでCOと合わさる。BPL(ストリーム210)またはPPL(ストリーム220)を含む出口ストリームは、中央反応器を出る。
ステップ300において、第1、第2(a)、第2(b)および第3の反応器を使用して、BPLおよび/またはPPLをGAAに変換する3つの代替例が示されている。1つの変形形態では、ステップ300において、BPLストリーム210は、第1の反応器においてGAAに直接変換される。図1に示されているように、中央反応器は、BPLを含むBPLストリーム210(図1において示されているトップストリーム)を出力するように構成されている出口を有し得、BPLストリーム210は、入口ストリームとして第1の反応器に入り、ここでGAAに変換される。
別の変形形態では、ステップ300において、BPLストリーム210を、2反応器システムにおいてGAAに変換する。図1に示されているように、中央反応器は、BPLを含むBPL(図1において示されているミドルストリーム)ストリーム210を出力するように構成されている出口を有し得、BPLストリーム210は、入口ストリームとして第2(a)の反応器に入り、ここでPPLに変換される。第2(a)の反応器において、BPLストリーム210は重合されて、PPLが生成し、第2(b)の反応器において、PPLは熱分解して、GAAが生成される。第2(a)の反応器からのPPLを含む出口ストリームは、入口ストリームとして第2(b)の反応器に入り、ここでGAAに変換される。また別の変形形態では、ステップ300において、PPLストリーム220は熱分解して、GAAを生成する。図1に示されているように、中央反応器は、PPL(図1において示されているボトムストリーム)を出力するように構成されている出口を有し得る。中央反応器からのPPLを含むPPLストリーム220は、入口ストリームとして第3の反応器に入り、ここでGAAに変換される。第1、第2および第3のGAAストリーム(GAAストリーム310と一括して言及される)を含む第1、第2および第3の出口ストリームは、第1、第2(b)および第3の反応器を出る。ステップ400において、GAAは、第1、第2および第3の反応器内でPAAおよび/またはSAPに変換される。
図1に記載したプロセスの他の変形形態では、1つまたは複数のステップを、加えるか、または省略し得ることを一般に理解すべきである。例えば、一部の変形形態では、ステップ200におけるBPLへのEOおよびCOの変換のために中央反応器中に供給する前に、酸化反応器からのEOストリーム110をさらに処理(例えば、乾燥および/または精製)する。他の変形形態では、ステップ100は、省略してもよく、任意の市販の源から得たエチレンオキシドが、ステップ200において中央反応器中に供給されてもよい。
別の態様において、統合システム内のポリアクリル酸(PAA)へのエチレンの変換のための方法であって、
エチレンを含む入口ストリームを統合システムの酸化反応器に提供して、EOへの提供されたエチレンの少なくとも一部の変換を引き起こすこと、
酸化反応器からのEOを含む入口ストリーム、および一酸化炭素(CO)を、統合システムの中央反応器に提供すること、
中央反応ゾーンにおいて入口ストリームと金属カルボニルとを接触させ、ベータプロピオラクトン(BPL)への提供されたEOの少なくとも一部の変換を引き起こすこと、
中央反応ゾーンからのBPLを含む出口ストリームを
(i)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをAAに変換する第1の反応ゾーン、およびそこからAAを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第1の反応器、
(ii)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをPPLに変換する第2(a)の反応ゾーン、およびそこからPPLを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第2(a)の反応器、ならびに第2(a)の反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかをAAに変換する第2(b)の反応ゾーン、およびそこからAAを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第2(b)の反応器、
(iii)中央反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかを第3の生成物に変換する第3の反応ゾーン、およびそこからAAを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第3の反応器
のうちの少なくとも1つに方向付けること、ならびに
AAを得ること;ならびに
第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数からのAAを含む出口ストリームを、その中でAAの少なくともいくらかがポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換される(iv)第4の反応器の入口に提供すること
を含む、方法を提供する。
一部の変形形態では、AAは、精AA(GAA)である。
一部の実施形態では、統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
エチレンを含む入口ストリームを統合システムの酸化反応器に提供して、EOへの提供されたエチレンの少なくとも一部の変換を引き起こすこと、
酸化反応器からのEOを含む入口ストリーム、および一酸化炭素(CO)を、統合システムの中央反応器に提供すること、
中央反応ゾーンにおいて入口ストリームと金属カルボニルとを接触させて、ベータプロピオラクトン(BPL)を含むBPLストリームおよび/またはポリプロピオラクトン(PPL)を含むPPL出口ストリームへの提供されたEOの少なくとも一部の変換を引き起こすこと、
中央反応ゾーンからの出口ストリームを(i)〜(iii):
(i)中央反応器の出口ストリームからのBPLが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをAAに変換する第1の反応ゾーン、およびそこからAAを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第1の反応器、
(ii)中央反応器の出口ストリームからのBPLが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをPPLに変換する第2(a)の反応ゾーン、およびそこからPPLを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第2(a)の反応器、ならびに第2(a)の反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかをAAに変換する第2(b)の反応ゾーン、およびそこからAAを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第2(b)の反応器、
(iii)中央反応器のPPL出口ストリームからのPPLが供給される入口、PPLの少なくともいくらかをAAに変換する第3の反応ゾーン、およびそこからAAを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第3の反応器
のうちの少なくとも1つに方向付けること、ならびに
AAを得ること;ならびに
第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数からのAAを含む出口ストリームを、その中でAAの少なくともいくらかがポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換される(iv)第4の反応器の入口に提供すること
を含む、方法を提供する。
1つの変形形態では、AAは、精AA(GAA)である。
一部の変形形態では、統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
エチレンを含むエチレンストリームを統合システムの酸化反応器に提供すること;
酸化反応器においてエチレンストリーム中のエチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、EOを含むEOストリームを生成すること;
酸化反応器からのEOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリームおよびCOストリームと金属カルボニルとを接触させること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリーム中のEOの少なくとも一部を、ベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換し、BPLを含むカルボニル化ストリーム、もしくはPPLを含むカルボニル化ストリーム、またはこれらの組合せを生成すること;
(i)BPLを含むカルボニル化ストリームをAA反応器(また図1において第1の反応器と称される)に方向付け、AA反応器においてカルボニル化ストリーム中のBPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAを含むAAストリームを生成すること;または
(ii)BPLを含むカルボニル化ストリームをPPL反応器(また図1において第2(a)の反応器と称される)に方向付け、PPL反応器においてカルボニル化ストリーム中のBPLの少なくともいくらかをPPLに変換し、PPLを含むPPLストリームを生成し、PPLストリームをAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される)に方向付け、AA反応器においてPPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAストリームを生成すること;または
(iii)PPLを含むカルボニル化ストリームをAA反応器(また図1において第3の反応器と称される)に方向付け、AA反応器においてカルボニル化ストリーム中のPPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAを含むAAストリームを生成すること;あるいは
上記の(i)〜(iii)の任意の組合せ;
上記の(i)〜(iii)のAAストリームをPAA反応器に方向付けること;ならびに
PAA反応器において上記の(i)〜(iii)のAAストリームのAAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること
を含む、方法を提供する。
ある特定の変形形態では、方法は、(i)を含む。このように、一部の変形形態では、
エチレンを含むエチレンストリームを統合システムの酸化反応器に提供すること;
酸化反応器においてエチレンストリーム中のエチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、EOを含むEOストリームを生成すること;
酸化反応器からのEOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリームおよびCOストリームと金属カルボニルとを接触させること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリーム中のEOの少なくとも一部をベータプロピオラクトン(BPL)に変換し、BPLを含むカルボニル化ストリームを生成すること;
カルボニル化ストリームをAA反応器(また図1において第1の反応器と称される)に方向付けること;
AA反応器においてカルボニル化ストリームのBPLの少なくともいくらかをAAに変換して、AAを含むAAストリームを生成すること;
AAストリームからのAAをPAA反応器(また図1において第4の反応器と称される)に方向付けること;ならびに
PAA反応器においてAAストリームのAAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること
を含む、統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法を提供する。
他の変形形態では、方法は、(ii)を含む。このように、他の変形形態では、統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
エチレンを含むエチレンストリームを統合システムの酸化反応器に提供すること;
酸化反応器においてエチレンストリーム中のエチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、EOを含むEOストリームを生成すること;
酸化反応器からのEOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリームおよびCOストリームと金属カルボニルとを接触させること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリーム中のEOの少なくとも一部をベータプロピオラクトン(BPL)に変換し、BPLを含むカルボニル化ストリームを生成すること;
カルボニル化ストリームをPPL反応器(また図1において第2(a)の反応器と称される)に方向付けること;
PPL反応器においてカルボニル化ストリーム中のBPLの少なくともいくらかをPPLに変換して、PPLを含むPPLストリームを生成すること;
PPLストリームからのPPLをAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される)に方向付けること;
AA反応器においてPPLストリーム中のPPLの少なくともいくらかをAAに変換して、AAを含むAAストリームを生成すること;
AAストリームからのAAをPAA反応器(また図1において第4の反応器と称される)に方向付けること;ならびに
PAA反応器においてAAストリームのAAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること
を含む、方法を提供する。
また他の変形形態では、方法は、(iii)を含む。このように、また他の変形形態では、統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
エチレンを含むエチレンストリームを統合システムの酸化反応器に提供すること;
酸化反応器においてエチレンストリーム中のエチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、EOを含むEOストリームを生成すること;
酸化反応器からのEOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリームおよびCOストリームと金属カルボニルとを接触させること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリーム中のEOの少なくとも一部をポリプロピオラクトン(PPL)に変換して、PPLを含むカルボニル化ストリームを生成すること;
カルボニル化ストリームからのPPLをAA反応器(また図1において第3の反応器と称される)に方向付けること;
AA反応器においてカルボニル化ストリーム中のPPLの少なくともいくらかをAAに変換して、AAを含むAAストリームを生成すること;
AAストリームからのAAをPAA反応器(また図1において第4の反応器と称される)に方向付けること;ならびに
PAA反応器においてAAストリームのAAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること、
を含む、方法を提供する。
一実施形態では、方法は、(i)および(iii)を含む。このように、1つの変形形態では、統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
エチレンを含むエチレンストリームを統合システムの酸化反応器に提供すること;
酸化反応器においてエチレンストリーム中のエチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、EOを含むEOストリームを生成すること;
酸化反応器からのEOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリームおよびCOストリームと金属カルボニルとを接触させること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリーム中のEOの少なくとも一部をベータプロピオラクトン(BPL)およびポリプロピオラクトン(PPL)に変換して、BPLを含む第1のカルボニル化ストリームおよびPPLを含む第2のカルボニル化ストリームを生成すること;
第1のカルボニル化ストリームからのBPLを第1のAA反応器(また図1において第1の反応器と称される)に方向付けること;
第1のAA反応器において第1のカルボニル化ストリームのBPLの少なくともいくらかをAAに変換して、AAを含む第1のAAストリームを生成すること;
第2のカルボニル化ストリームからのPPLを第2のAA反応器(また図1において第3の反応器と称される)に方向付けること;
第2のAA反応器において第2のカルボニル化ストリームのPPLの少なくともいくらかをAAに変換して、AAを含む第2のAAストリームを生成すること;
第1のAAストリーム、第2のAAストリーム、またはこれらの組合せからのAAをPAA反応器に方向付けること;ならびに
PAA反応器において第1のAAストリーム、第2のAAストリーム、またはこれらの組合せのAAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること
を含む、方法を提供する。
上記の方法の一部の変形形態では、第1および第2のAA反応器は、同じ反応器である。他の変形形態では、第1および第2のAA反応器は、別々の反応器である。
第1および第2のAA反応器が別々の反応器である上記の方法の一部の変形形態では、PAA反応器に、AAストリームの両方からのAAを供給する。例えば、第1のAAストリームからのAAおよび第2のAAストリームからのAAは、PAA反応器において合わせてもよく、一部の変形形態では、この組合せは、PAA反応器の入口においてまたはPAA反応器入口の前のポイントにおいて起こり得る。他の変形形態では、PAAに、もっぱら第1のAAストリームからのAA、またはもっぱら第2のAAストリームからのAAを供給する。一部の変形形態では、方法は、第1のAAストリームから提供されるAAおよび第2のAAストリームから提供されるAAの比を制御すること、または経時的にPAA反応器に供給されるAA源の比を変化させることを含む。
一実施形態では、方法は、(ii)および(iii)を含む。このように、1つの変形形態では、統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
エチレンを含むエチレンストリームを統合システムの酸化反応器に提供すること;
酸化反応器においてエチレンストリーム中のエチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、EOを含むEOストリームを生成すること;
酸化反応器からのEOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリームおよびCOストリームと金属カルボニルとを接触させること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリーム中のEOの少なくとも一部をベータプロピオラクトン(BPL)およびポリプロピオラクトン(PPL)に変換して、BPLを含む第1のカルボニル化ストリーム、およびPPLを含む第2のカルボニル化ストリームを生成すること;
第1のカルボニル化ストリームからのBPLをPPL反応器(また図1において第2(a)の反応器と称される)に方向付けること;
PPL反応器において第1のカルボニル化ストリームのBPLの少なくともいくらかをPPLに変換し、PPLを含むPPLストリームを生成すること;
PPLストリームからのPPLを第1のAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される)に方向付けること;
第1のAA反応器においてPPLストリームのPPLの少なくともいくらかをAAに変換して、AAを含む第1のAAストリームを生成すること;
第2のカルボニル化ストリームからのPPLを第2のAA反応器(また図1において第3の反応器と称される)に方向付けること;
第2のAA反応器において第2のカルボニル化ストリームのPPLの少なくともいくらかをAAに変換して、AAを含む第2のAAストリームを生成すること;
第1のAAストリーム、第2のAAストリーム、またはこれらの組合せからのAAをPAA反応器に方向付けること;ならびに
PAA反応器において第1のAAストリーム、第2のAAストリーム、またはこれらの組合せのAAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること
を含む、方法を提供する。
上記の方法の一部の変形形態では、第1および第2のAA反応器は、同じ反応器である。他の変形形態では、第1および第2のAA反応器は、別々の反応器である。
上記の方法の一部の変形形態では、PAA反応器は、AAストリームの両方からのAAを受けるように構成されている。例えば、PAA反応器に、第1のAAストリームからのAAおよび第2のAAストリームからのAAを供給してもよく、一部の変形形態では、2つのAAストリームからのAAの組合せは、PAA反応器の入口においてまたはPAA反応器入口の前のポイントにおいて起こり得る。他の変形形態では、PAA反応器に、もっぱら第1のAAストリームからのAA、またはもっぱら第2のAAストリームからのAAが供給される。一部の変形形態では、方法は、PAA反応器に提供されるAAの源を制御すること、ならびに/または第1のAAストリームおよび第2のAAストリームからサプライされるAAの比を制御することを含む。一部の変形形態では、方法は、経時的にAA源、または2つの源からのAAの比を変化させることを含む。
別の実施形態では、方法は、(i)および(ii)を含む。このように、1つの変形形態では、統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
エチレンを含むエチレンストリームを統合システムの酸化反応器に提供すること;
酸化反応器においてエチレンストリーム中のエチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、EOを含むEOストリームを生成すること;
酸化反応器からのEOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリームおよびCOストリームと金属カルボニルとを接触させること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリーム中のEOの少なくとも一部をベータプロピオラクトン(BPL)に変換し、BPLを含むカルボニル化ストリームを生成すること;
カルボニル化ストリームの少なくとも一部を第1のAA反応器(また図1において第1の反応器と称される)に方向付けること;
第1のAA反応器においてカルボニル化ストリームのBPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAを含む第1のAAストリームを生成すること;
カルボニル化ストリームの少なくとも一部をPPL反応器(また図1において第2(a)の反応器と称される)に方向付けること;
PPL反応器においてカルボニル化ストリームのBPLの少なくともいくらかをPPLに変換して、PPLを含むPPLストリームを生成すること;
PPLストリームからのPPLを第2のAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される)に方向付けること;
第2のAA反応器においてPPLストリームのPPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAを含む第2のAAストリームを生成すること;
第1のAAストリームからのAA、第2のAAストリームからのAA、またはこれらの組合せをPAA反応器に方向付けること;ならびに
PAA反応器において第1のAAストリーム、第2のAAストリーム、またはこれらの組合せのAAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること
を含む、方法を提供する。
上記の方法の一部の変形形態では、第1および第2のAA反応器は、同じ反応器である。他の変形形態では、第1および第2のAA反応器は、別々の反応器である。
上記の方法の一部の変形形態では、PAA反応器は、AAストリームの両方からのAAを受けるように構成されている。例えば、PAA反応器に、第1のAAストリームからのAAおよび第2のAAストリームからのAAを供給してもよく、一部の変形形態では、2つのAAストリームからのAAの組合せは、PAA反応器の入口においてまたはPAA反応器入口の前のポイントにおいて起こり得る。他の変形形態では、PAA反応器に、もっぱら第1のAAストリームからのAA、またはもっぱら第2のAAストリームからのAAが供給される。一部の変形形態では、方法は、PAA反応器に提供されるAAの源を制御すること、ならびに/または第1のAAストリームおよび第2のAAストリームからサプライされるAAの比を制御することを含む。一部の変形形態では、方法は、AA源、または経時的に2つの源からのAAの比を変化させることを含む。
上記の方法のある特定の実施形態では、AAストリームは、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。方法の一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。
方法の他の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。
一部の実施形態では、AAは、フルフラールを実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。
一部の実施形態では、AAは、酢酸を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。
一部の実施形態では、AAは、安定剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。
一部の実施形態では、AAは、ラジカル重合阻害剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。
一部の実施形態では、AAは、消泡剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。他の変形形態では、AAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。
上記の方法のある特定の実施形態では、AAストリームから方向付けられるAAは、精アクリル酸(GAA)である。一部の変形形態では、AAは、少なくとも98%、少なくとも98.5%、少なくとも99%、少なくとも99.1%、少なくとも99.2%、少なくとも99.3%、少なくとも99.4%、少なくとも99.5%、少なくとも99.6%、少なくとも99.7%、少なくとも99.8%、もしくは少なくとも99.9%;または99%〜99.95%、99.5%〜99.95%、99.6%〜99.95%、99.7%〜99.95%、もしくは99.8%〜99.95%の純度を有する。
上記の方法のある特定の実施形態では、GAAは、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、GAAは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。上記の方法の一部の変形形態では、GAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。他の変形形態では、GAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。
方法の他の変形形態では、GAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。他の変形形態では、GAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。
一部の実施形態では、GAAは、フルフラールを実質的に非含有である。一部の変形形態では、GAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。他の変形形態では、GAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。
一部の実施形態では、GAAは、酢酸を実質的に非含有である。一部の変形形態では、GAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。他の変形形態では、GAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。
一部の実施形態では、GAAは、安定剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、GAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。他の変形形態では、GAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。
一部の実施形態では、GAAは、ラジカル重合阻害剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、GAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。他の変形形態では、GAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。
一部の実施形態では、GAAは、消泡剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、GAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。他の変形形態では、GAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。
上記の方法のある特定の実施形態では、PAAもしくはその塩は、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、PAAは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、PAAストリームは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。一部の変形形態では、AA出口ストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。
方法の他の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。
一部の実施形態では、PAAは、フルフラールを実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。
一部の実施形態では、PAAは、酢酸を実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。
一部の実施形態では、PAAは、安定剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。
一部の実施形態では、PAAは、ラジカル重合阻害剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。
一部の実施形態では、PAAは、消泡剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、PAAストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。他の変形形態では、PAAストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。
ある特定の実施形態では、PAAもしくはその塩は、紙処理、水処理、または洗剤コビルダー用途のための組成物中での使用のために配合される。
ある特定の実施形態では、方法は、
第4の反応器からのPAAもしくはその塩を含む出口ストリームからのPAAを、その中でPAAもしくはその塩の少なくともいくらかが、高吸収性ポリマー(SAP)に変換される(v)第5の反応器の入口に提供すること
をさらに含む。
一部の変形形態では、方法は、
PAA反応器からのPAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供すること;
PAAストリームからのPAAを高吸収性ポリマー(SAP)反応器に方向付けること;ならびに
SAP反応器においてPAAストリーム中のPAAの少なくとも一部をSAPに変換すること
をさらに含む。
上記の方法のある特定の実施形態では、SAPは、約1000百万分率未満の残留するモノエチレン性不飽和モノマーを含む。ある特定の実施形態では、SAPは、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、SAPは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のアルデヒド不純物を有する。
方法の他の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のプロピレンの酸化に由来する化合物を有する。
一部の実施形態では、SAPは、フルフラールを実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のフルフラールを有する。
一部の実施形態では、SAPは、酢酸を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の酢酸を有する。
一部の実施形態では、SAPは、安定剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の安定剤を有する。
一部の実施形態では、SAPは、ラジカル重合阻害剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲のラジカル重合阻害剤を有する。
一部の実施形態では、SAPは、消泡剤を実質的に非含有である。一部の変形形態では、SAPストリームは、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、もしくは0.001重量%未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。他の変形形態では、SAPストリームは、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満、または上記の値のいずれかの2つを含めた範囲の消泡剤を有する。
上記の方法の一部の実施形態では、エチレンがEOに変換された後2週間未満で、GAAがPAAに変換される。一部の実施形態では、エチレンがEOに変換された後1週間未満で、GAAがPAAに変換される。一部の実施形態では、エチレンがEOに変換された後6日未満、5日未満、4日未満、3日未満、2日未満で、GAAがPAAに変換される。一部の実施形態では、エチレンがEOに変換された後24時間未満で、GAAがPAAに変換される。
下記のセクションは、統合システムおよび方法の要素、ならびにPAAおよびSAPへのエチレンの変換を引き起こすための反応および条件のいくつかをより完全に記載する。
コントローラー
コントローラーは、全ての反応ゾーンを含めた開示されているシステムと関連する全てのプロセスおよび構成要素を(センサー、スイッチ、バルブ、真空、ポンプなどを介して)モニターし、制御し、かつ/またはモジュレートする(例えば、増加させるか、減少させるか、または維持する)任意の統合された手段(例えば、コンピュータをベースとするネットワーク)でよい。コントローラーは、例えば、各反応ゾーンにおける温度および圧力、ならびに入口ストリームおよび出口ストリームのための流量を独立に制御することによって、中央反応器によるBPLの生成、酸化反応器におけるEOの生成(存在する場合)、ならびにそれぞれの反応器におけるBPL、PPL、AA、PAA、およびSAP生成物のそれぞれの生成を独立にモジュレートすることができる。
一部の実施形態では、コントローラーを使用して、統合システム内のそれぞれの反応器によるEO、BPL、PPL、AA、PAAまたはその塩、およびSAPの生成を独立に増加させるか、減少させるか、または維持する。
エチレンからEO
開示されているシステムは、その上流の末端において、EOをオンサイトで生成し、EOを中央反応器に提供する酸化反応器を任意選択でさらに含む。ある特定の実施形態では、EOは、エチレンの気相酸化から直接得られる。この実施形態は、有毒および爆発性の両方であるエチレンオキシドを単離し、貯蔵し、輸送する必要性を回避するということにおいて有利である。ある特定の実施形態では、エチレンオキシドは生成されると気相中に維持され、それは液体に凝縮することなく中央反応器に供給される。
EOをオンサイトで生成する別の利点は、プラントがより多くの量のCおよび/またはC生成物を生成する能力のかなりの増加を含む。ある特定の実施形態では、システムは、1年当たり約200キロトン、250キロトン、300キロトン、350キロトン、400キロトン、450キロトン、500キロトン、550キロトン、600キロトン、650キロトン、700キロトン、750キロトン、800キロトン、850キロトン、900キロトン、950キロトン、1,000キロトン(kta)、またはこれらの値の任意の2つを含めた範囲内の速度で、Cおよび/またはC生成物の任意の組合せを生成することができる。
このように、ある特定の実施形態では、システムは、エチレンが供給される入口、エチレンの少なくともいくらかをEOに変換する酸化的反応ゾーン、および中央反応器の入口に供給されるEOを含む出口ストリームを提供する出口を含む、酸化反応器をさらに含む。
代わりに、他の実施形態では、EOは、開示されているシステム内で生成されない。むしろ、そのような実施形態では、上流の酸化反応器は存在せず、中央反応器に、オフサイトで生成されたEOが供給される。
EOからBPL
ある特定の実施形態では、開示されているシステムは、「カルボニル化反応」を介したBPLへのEOのカルボニル化のための中央反応器を含む。中央反応器は、EO(例えば、EO源からの)およびCO(例えば、CO源からの)、ならびにカルボニル化触媒および溶媒などを受け、中央反応ゾーンにおいてEOのカルボニル化反応を行う。ある特定の実施形態では、EOおよびCOは、別々の投入で受けられる。ある特定の実施形態では、EOおよびCOは、混合物として受けられる。ある特定の実施形態では、受けられるEO/CO混合物は、気体である。ある特定の実施形態では、カルボニル化反応は、連続的である。このような連続的カルボニル化反応は、BPL溶液が、それが形成されるのと本質的に同じ速度で取り出されるように、連続撹拌槽型反応器または栓流反応器において行うことができる。
ある特定の実施形態では、BPLへのEOのカルボニル化反応は、下記で示すように進行する。
カルボニル化反応条件
BPLを作製する方法は当技術分野において公知であり、WO2013/063191およびWO2014/004858において記載されているものを含む。上記の反応を引き起こすための適切な触媒および反応条件は本明細書に記載されており、また公開PCT出願:WO2003/050154、WO2004/089923、WO2012/158573、WO2010/118128、WO2013/063191、およびWO2014/008232;米国特許第5,359,081号および同第5,310,948号ならびに論文「Synthesis of beta-Lactones」J. Am. Chem. Soc.、124巻、2002年、1174〜1175頁に開示されている。
ある特定の実施形態では、入口を含む中央反応器に、EOおよびCOを含む「反応ストリーム」が供給される。ある特定の実施形態では、カルボニル化反応中に供給される反応ストリームは、EOおよびCOを含有する気体混合物を含む。ある特定の実施形態では、反応ストリーム中のCOとEOのモル比は、約1:1〜約10,000:1の範囲である。ある特定の実施形態では、反応ストリーム中のCOとEOのモル比は、約5000:1であるか、約2500:1であるか、約2000:1であるか、約1500:1であるか、約1000:1であるか、約500:1であるか、約1:500であるか、約200:1であるか、約100:1であるか、約50:1であるか、約20:1であるか、約10:1であるか、約5:1であるか、もしくは約1:1であるか、またはこれらの比の任意の2つを含めた範囲内である。
ある特定の実施形態では、反応ストリームは、1種もしくは複数のさらなる構成要素をさらに含む。ある特定の実施形態では、さらなる構成要素は、EOの化学反応において直接関与しない希釈剤を含む。ある特定の実施形態では、このような希釈剤は、1種もしくは複数の不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン、ヘリウムなど)または揮発性有機分子、例えば、炭化水素、エーテルなどを含み得る。ある特定の実施形態では、反応ストリームは、水素、微量の二酸化炭素、メタン、および工業用COストリームにおいて一般に見出される他の化合物を含み得る。ある特定の実施形態では、供給ストリームは、BPLおよび様々な最終生成物へのEOの変換に関与するプロセスのうちの1つもしくは複数において直接的または間接的な化学的機能を有し得る材料をさらに含み得る。さらなる反応物はまた、COおよび別の気体の混合物を含むことができる。例えば、上で述べたように、ある特定の実施形態では、COは、水素との混合物(例えば、合成ガス)中で提供される。
ある特定の実施形態では、反応ストリームは、酸素を本質的に非含有であることを特徴とする。ある特定の実施形態では、反応ストリームは、水を本質的に非含有であることを特徴とする。ある特定の実施形態では、反応ストリームは、酸素および水を本質的に非含有であることを特徴とする。
カルボニル化溶媒
ある特定の実施形態では、本明細書に記載されているカルボニル化反応は、溶媒中で行われる。ある特定の実施形態では、溶媒は、別のストリームとして中央反応ゾーンに供給される。他の実施形態では、溶媒は、中央反応ゾーンにおけるカルボニル化反応に入る触媒、EOまたは別の供給ストリームと共に中央反応ゾーンに供給されてもよい。ある特定の実施形態では、溶媒は、溶媒中の触媒溶液として提供されるカルボニル化触媒と共に中央反応ゾーンに入る。ある特定の実施形態では、溶媒は、2つもしくはそれ超の別々の供給ストリームにおいて中央反応ゾーンに入る。溶媒が中央反応ゾーンにおいて存在する実施形態では、溶媒はまたカルボニル化出口ストリーム中に存在し得る。
溶媒は、任意の溶媒、および溶媒の混合物から選択し得る。さらに、BPLが、共溶媒として用いられ得る。方法に最も適した溶媒は、エーテル、炭化水素および非プロトン性極性溶媒を含む。適切な溶媒は、例えば、テトラヒドロフラン(「THF」)、スルホラン、N−メチルピロリドン、1,3ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジグリム、トリグリム、テトラグリム、ジエチレングリコールジブチルエーテル、イソソルビドエーテル、メチルtertブチルエーテル、ジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、1,4−ジオキサン、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、二塩基性エステル、ジエチルエーテル、アセトニトリル、酢酸エチル、ジメトキシエタン、アセトン、およびメチルエチルケトンを含む。
ある特定の実施形態では、カルボニル化反応は、中央反応ゾーンにおけるカルボニル化反応へのルイス塩基添加物をさらに含む。一部の実施形態では、このようなルイス塩基添加物は、触媒を安定化、または触媒の非活性化を低減させることができる。ある特定の実施形態では、ルイス塩基添加物は、ホスフィン、アミン、グアニジン、アミジン、および窒素含有複素環からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、ルイス塩基添加物は、ホスフィンである。ある特定の実施形態では、ルイス塩基添加物は、ヒンダードアミン塩基である。ある特定の実施形態では、ルイス塩基添加物は、2,6−ルチジン;イミダゾール、1−メチルイミダゾール、4−ジメチルアミノピリジン、トリヘキシルアミンおよびトリフェニルホスフィンである。
カルボニル化触媒
当技術分野において公知の多数のカルボニル化触媒は、本明細書に記載されている方法に適している(または適合させることができる)。例えば、一部の実施形態では、カルボニル化方法は、金属カルボニル−ルイス酸触媒、例えば、米国特許第6,852,865号に記載されているものを利用する。他の実施形態では、カルボニル化は、米国特許出願第10/820,958号;および同第10/586,826号に開示されているカルボニル化触媒のうちの1つもしくは複数を用いて行われる。他の実施形態では、カルボニル化は、米国特許第5,310,948号;同第7,420,064号;および同第5,359,081号に開示されている触媒のうちの1つもしくは複数を用いて行われる。エポキシドのカルボニル化のためのさらなる触媒は、Chem. Commun.、2007年、657〜674頁におけるレビューにおいて考察されている。
一部の実施形態では、カルボニル化触媒は、金属カルボニル化合物を含む。典型的には、1つの変形形態では、単一の金属カルボニル化合物が提供されるが、一部の実施形態では、2種もしくはそれ超の金属カルボニル化合物の混合物が提供される。このように、提供される金属カルボニル化合物が、例えば、中性金属カルボニル化合物を「含む」とき、この提供される金属カルボニル化合物は、単一の中性金属カルボニル化合物、または1種もしくは複数の金属カルボニル化合物と組み合わせた中性金属カルボニル化合物でよいことが理解される。好ましくは、提供される金属カルボニル化合物は、エポキシドを開環させ、得られる金属炭素結合へのCOの挿入を促進することができる。この反応性を有する金属カルボニル化合物は当技術分野で周知であり、実験室実験のために、および工業プロセス、例えば、ヒドロホルミル化において使用される。
一部の実施形態では、金属カルボニル化合物は、アニオン性金属カルボニル部分を含む。他の実施形態では、金属カルボニル化合物は、中性金属カルボニル化合物を含む。一部の実施形態では、金属カルボニル化合物は、金属カルボニル水素化物またはヒドリド金属カルボニル(hydrido metal carbonyl)化合物を含む。一部の実施形態では、金属カルボニル化合物は、in situで1つもしくは複数の反応構成要素と反応して、最初に提供される化合物とは異なる活性種を提供する、プレ触媒として作用する。所与の反応における活性種は確実に既知ではないかもしれないことが認識されるので、このようなプレ触媒が特に包含される。このように、in situでのこのような反応種の同定はそれ自体が、本明細書における趣旨または教示から逸脱しない。
一部の実施形態では、金属カルボニル化合物は、アニオン性金属カルボニル種を含む。一部の実施形態では、このようなアニオン性金属カルボニル種は、一般式[QM’(CO)y−を有し、式中、Qは、任意の配位子であり、存在する必要はなく、M’は、金属原子であり、dは、0〜8の整数(両端を含む)であり、eは、1〜6の整数(両端を含む)であり、wは、安定なアニオン性金属カルボニル錯体を提供するような数であり、yは、アニオン性金属カルボニル種の電荷である。一部の実施形態では、アニオン性金属カルボニルは、一般式[QM’(CO)y−を有し、式中、Qは、任意の配位子であり、存在する必要はなく、M’は、金属原子であり、wは、安定なアニオン性金属カルボニルを提供するような数であり、yは、アニオン性金属カルボニルの電荷である。
一部の実施形態では、アニオン性金属カルボニル種は、周期表の5族、7族もしくは9族からの金属のモノアニオン性カルボニル錯体、または周期表の4族もしくは8族からの金属のジアニオン性カルボニル錯体を含む。一部の実施形態では、アニオン性金属カルボニル化合物は、コバルトまたはマンガンを含有する。一部の実施形態では、アニオン性金属カルボニル化合物は、ロジウムを含有する。適切なアニオン性金属カルボニル化合物は、例えば、[Co(CO)、[Ti(CO)2−、[V(CO)、[Rh(CO)、[Fe(CO)2−、[Ru(CO)2−、[Os(CO)2−、[Cr(CO)102−、[Fe(CO)2−、[Tc(CO)、[Re(CO)、および[Mn(CO)を含む。一部の実施形態では、アニオン性金属カルボニルは、[Co(CO)を含む。一部の実施形態では、2つもしくはそれ超のアニオン性金属カルボニル錯体の混合物が、方法において使用されるカルボニル化触媒中に存在し得る。
[QM’(CO)y−について用語「安定なアニオン性金属カルボニルを提供するような」は、本明細書において使用されて、[QM’(CO)y−が、分析手段、例えば、NMR、IR、X線結晶構造解析、ラマン分光法および/または電子スピン共鳴(EPR)によって特性決定され得、かつ適切なカチオンの存在下で、触媒形態で単離可能であり得る種であるか、またはin situで形成される種であることを意味する。安定な金属カルボニル錯体を形成することができる金属は、多核錯体を形成する既知の配位能および配位傾向を有し、これは、存在し得る任意選択の配位子Qの数および性質、ならびに錯体上の電荷と共に、COが配位するのに利用可能である部位の数、したがってwの値を決定することを理解すべきである。典型的には、このような化合物は、「18電子則」に従う。このような知識は、金属カルボニル化合物の合成および特性決定に関連する分野の当業者の理解の範囲内である。
提供される金属カルボニル化合物がアニオン種である実施形態では、1個もしくは複数のカチオンがまた、必然的に存在しなければならない。このようなカチオンのアイデンティティーに対して特定の制約はない。一部の実施形態では、アニオン性金属カルボニル化合物と会合しているカチオンは、本明細書の下記に記載されている別のカテゴリーの反応構成要素を含む。例えば、一部の実施形態では、金属カルボニルアニオンは、カチオン性ルイス酸と会合している。他の実施形態では、提供されるアニオン性金属カルボニル化合物と会合しているカチオンは、単純な金属カチオン、例えば、周期表の1族もしくは2族からのもの(例えば、Na、Li、K、およびMg2+)である。他の実施形態では、提供されるアニオン性金属カルボニル化合物と会合しているカチオンは、かさ高い非求電子性カチオン、例えば、「オニウム塩」(例えば、Bu、PPN、Ph、およびPhAs)である。他の実施形態では、金属カルボニルアニオンは、プロトン化窒素化合物と会合している(例えば、カチオンは、例えば、MeTBD−H、DMAP−H、DABCO−H、およびDBU−Hなどの化合物を含み得る)。一部の実施形態では、このようなプロトン化窒素化合物を含む化合物は、酸性のヒドリド金属カルボニル化合物ならびに塩基性窒素含有化合物(例えば、DBUおよびHCo(CO)の混合物)の間の反応生成物として提供される。
一部の実施形態では、本明細書に記載の方法において用いられる触媒は、中性金属カルボニル化合物を含む。一部の実施形態では、このような中性金属カルボニル化合物は、一般式QM’(CO)w’を有し、式中、Qは、任意の配位子であり、存在する必要はなく、M’は、金属原子であり、dは、0〜8の整数(両端を含む)であり、eは、1〜6の整数(両端を含む)であり、w’は、安定な中性金属カルボニル錯体を提供するような数である。一部の実施形態では、中性金属カルボニルは、一般式QM’(CO)w’を有する。一部の実施形態では、中性金属カルボニルは、一般式M’(CO)w’を有する。一部の実施形態では、中性金属カルボニルは、一般式QM’(CO)w’を有する。一部の実施形態では、中性金属カルボニルは、一般式M’(CO)w’を有する。適切な中性金属カルボニル化合物は、例えば、Ti(CO)、V(CO)12、Cr(CO)、Mo(CO)、W(CO)、Mn(CO)10、Tc(CO)10、Re(CO)10、Fe(CO)、Ru(CO)、Os(CO)、Ru(CO)12、Os(CO)12、Fe(CO)12、Fe(CO)、Co(CO)12、Rh(CO)12、Rh(CO)16、Ir(CO)12、Co(CO)、およびNi(CO)を含む。QM’(CO)w’について用語「安定な中性金属カルボニルを提供するような」は、本明細書において使用されて、QM’(CO)w’が、分析手段、例えば、NMR、IR、X線結晶構造解析、ラマン分光法および/または電子スピン共鳴(EPR)によって特性決定され得、かつ純粋な形態で単離可能であり得る種であるか、またはin situで形成される種であることを意味する。安定な金属カルボニル錯体を形成することができる金属は、多核錯体を形成する既知の配位能および配位傾向を有し、これは、存在し得る任意選択の配位子Qの数および性質と共に、COが配位するのに利用可能である部位の数、したがってw’の値を決定することを理解すべきである。典型的には、このような化合物は、「18電子則」に従う化学量論に従う。このような知識は、金属カルボニル化合物の合成および特性決定に関連する分野の当業者の理解の範囲内である。
一部の実施形態では、配位子Qは、金属カルボニル化合物上に存在しない。他の実施形態では、1個もしくは複数の配位子Qが、金属カルボニル化合物上に存在する。一部の実施形態では、Qが存在する場合、Qは、出現する毎に、ホスフィン配位子、アミン配位子、シクロペンタジエニル配位子、複素環配位子、ニトリル、フェノール、およびこれらの2つもしくはそれ超の組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、上記の金属カルボニル化合物のいずれかのCO配位子のうちの1つもしくは複数は、配位子Qで置き換えられている。一部の実施形態では、Qは、ホスフィン配位子である。一部の実施形態では、Qは、トリアリールホスフィンである。一部の実施形態では、Qは、トリアルキルホスフィンである。一部の実施形態では、Qは、ホスファイト配位子である。一部の実施形態では、Qは、任意選択で置換されているシクロペンタジエニル配位子である。一部の実施形態では、Qは、cpである。一部の実施形態では、Qは、cpである。一部の実施形態では、Qは、アミンまたは複素環である。
一部の実施形態では、上記の方法において利用するカルボニル化触媒は、ルイス酸性構成要素をさらに含む。一部の実施形態では、カルボニル化触媒は、アニオン性金属カルボニル錯体およびカチオン性ルイス酸性構成要素を含む。一部の実施形態では、金属カルボニル錯体は、カルボニルコバルテートを含み、ルイス酸性共触媒は、金属中心のカチオン性ルイス酸を含む。一部の実施形態では、含まれるルイス酸は、ホウ素化合物を含む。
含まれるルイス酸がホウ素化合物を含む一部の実施形態では、このホウ素化合物は、トリアルキルホウ素化合物またはトリアリールホウ素化合物を含む。一部の実施形態では、含まれるホウ素化合物は、1個もしくは複数のホウ素−ハロゲン結合を含む。含まれるホウ素化合物が1個もしくは複数のホウ素−ハロゲン結合を含む一部の実施形態では、この化合物は、ジアルキルハロホウ素化合物(例えば、RBX)、ジハロモノアルキル化合物(例えば、RBX)、アリールハロホウ素化合物(例えば、ArBXもしくはArBX)、またはトリハロホウ素化合物(例えば、BClもしくはBBr)であり、式中、各Rは、アルキル基であり、各Xは、ハロゲンであり、各Arは、芳香族基である。
含まれるルイス酸が金属中心のカチオン性ルイス酸を含む一部の実施形態では、このルイス酸は、カチオン性金属錯体である。一部の実施形態では、カチオン性金属錯体は、その電荷が、1つもしくは複数のアニオン性金属カルボニル部分によって、部分的または全体的に平衡を保たれている。適切なアニオン性金属カルボニル化合物は、上記に記載されているものを含む。一部の実施形態では、金属錯体の電荷の平衡を保つ1〜17のこのようなアニオン性金属カルボニルが存在する。一部の実施形態では、金属錯体の電荷の平衡を保つ1〜9のこのようなアニオン性金属カルボニルが存在する。一部の実施形態では、金属錯体の電荷の平衡を保つ1〜5のこのようなアニオン性金属カルボニルが存在する。一部の実施形態では、金属錯体の電荷の平衡を保つ1〜3のこのようなアニオン性金属カルボニルが存在する。
一部の実施形態では、本明細書に記載されている方法において使用されるカルボニル化触媒がカチオン性金属錯体を含む場合、この金属錯体は、式[(Lz+を有し、式中、
は、配位子であり、2個またはそれ超のLが存在するとき、それぞれは、同じであるか、または異なってもよく、
Mは、金属原子であり、2個のMが存在するとき、それぞれは、同じであるか、または異なってもよく、
vは、1〜4の整数(両端を含む)であり、
bは、1〜2の整数(両端を含む)であり、
zは、金属錯体上のカチオン電荷を表す0超の整数である。
一部の実施形態では、提供されるルイス酸は、構造Iに一致し、
式中、
は、多座配位子であり、
Mは、この多座配位子に配位している金属原子であり、
aは、金属原子の電荷であり、0〜2の範囲である。
一部の実施形態では、提供される金属錯体は、構造IIに一致し、
式中、aは、上記で定義されている通りであり(各aは、同じであるか、または異なってもよい)、
は、第1の金属原子であり、
は、第2の金属原子であり、
は、両方の金属原子を配位させることができる多座配位子系を含む。
明確にするために、ならびに錯体IおよびII、ならびに本明細書における他の構造における金属原子の実効電荷と総電荷との間の混乱を避けるために、上記の錯体IおよびIIにおける金属原子上に示される電荷(a)は、金属原子が多座配位子の任意のアニオン性部位を満足させた後のこの金属原子上の実効電荷を表す。例えば、式Iの錯体中の金属原子がCr(III)であり、配位子がポルフィリン(−2の電荷を有する四座配位子)である場合、クロム原子は、+1の実効電荷を有し、aは、1である。
適切な多座配位子は、例えば、ポルフィリン配位子1、サレン配位子2、ジベンゾテトラメチルテトラアザ[14]アヌレン(tmtaa)配位子3、フタロシアニネート配位子4、トロスト配位子5、テトラフェニルポルフィリン配位子6、およびコロール配位子7を含む。一部の実施形態では、多座配位子は、サレン配位子である。他の実施形態では、多座配位子は、ポルフィリン配位子である。他の実施形態では、多座配位子は、テトラフェニルポルフィリン配位子である。他の実施形態では、多座配位子は、コロール配位子である。上記の配位子のいずれも、非置換でよいか、または置換されていてもよい。これらの配位子の多数の多様に置換されている類似体は当技術分野において公知であり、当業者には明らかである。
式中、R、R、R1a、R2a、R3a、R4a、R1a’、R2a’、R3a’、およびMのそれぞれは、本明細書においてクラスおよびサブクラスにおいて定義および記載されている通りである。
一部の実施形態では、本明細書に記載されている方法において使用されるカルボニル化触媒中で提供されるルイス酸は、金属−ポルフィナト錯体を含む。一部の実施形態では、部分
は、以下の構造を有し、
式中、Mおよびaのそれぞれは、上記で定義され、かつ本明細書においてクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りであり、
は、出現する毎に独立に、水素、ハロゲン、−OR、−NR 、−SR、−CN、−NO、−SO、−SOR、−SONR ;−CNO、−NRSO、−NCO、−N、−SiR ;またはC1〜20脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有するC1〜20ヘテロ脂肪族;6〜10員アリール;窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロアリール;ならびに窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員複素環からなる群から選択される任意選択で置換されている基であり、2つもしくはそれ超のR基は、一緒になって、1個もしくは複数の任意選択で置換されている環を形成し得、
各Rは、独立に、水素、アシル;カルバモイル、アリールアルキル;6〜10員アリール;C1〜12脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有するC1〜12ヘテロ脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロアリール;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員複素環;酸素保護基;および窒素保護基からなる群から選択される任意選択で置換されている基であり、同じ窒素原子上の2個のRは、この窒素原子と一緒になって、独立に窒素、酸素、および硫黄からなる群から選択される0〜2個のさらなるヘテロ原子を有する任意選択で置換されている4〜7員複素環式環を形成し、
各Rは、独立に、ヒドロキシル保護基またはRである。
一部の実施形態では、部分
は、以下の構造を有し、
式中、M、aおよびRは、上記ならびに本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて定義されている通りである。
一部の実施形態では、部分
は、以下の構造を有し、
式中、M、aおよびRは、上記ならびに本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて定義されている通りである。
一部の実施形態では、本明細書に記載されている方法において使用されるカルボニル化触媒中に含まれるルイス酸は、メタロサレネート(metallo salenate)錯体を含む。一部の実施形態では、部分
は、以下の構造を有し、
式中、
M、およびaは、上記ならびに本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて定義されている通りである。
1a、R1a’、R2a、R2a’、R3a、およびR3a’は、独立に、水素、ハロゲン、−OR、−NR 、−SR、−CN、−NO、−SO、−SOR、−SONR ;−CNO、−NRSO、−NCO、−N、−SiR ;またはC1〜20脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有するC1〜20ヘテロ脂肪族;6〜10員アリール;窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロアリール;ならびに窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員複素環からなる群から選択される任意選択で置換されている基であり、各R、およびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りであり、
(R2a’およびR3a’)、(R2aおよびR3a)、(R1aおよびR2a)、ならびに(R1a’およびR2a’)のいずれかは、任意選択でそれらが結合している炭素原子と一緒になって1個もしくは複数の環を形成してもよく、この環はさらに、1個もしくは複数のR基で置換されていてもよく、
4aは、
からなる群から選択され、式中、
は、出現する毎に独立に、水素、ハロゲン、−OR、−NR 、−SR、−CN、−NO、−SO、−SOR、−SONR ;−CNO、−NRSO、−NCO、−N、−SiR ;またはC1〜20脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有するC1〜20ヘテロ脂肪族;6〜10員アリール;窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロアリール;ならびに窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員複素環からなる群から選択される任意選択で置換されている基であり、
2個もしくはそれ超のR基は、それらが結合している炭素原子および任意の介在する原子と一緒になって、1個もしくは複数の環を形成してもよく、
2個のR基が同じ炭素原子に結合しているとき、それらは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜8員スピロ環、カルボニル、オキシム、ヒドラゾン、イミン;および任意選択で置換されているアルケンからなる群から選択される部分を形成してもよく、
およびRは、上記ならびに本明細書においてクラスおよびサブクラスにおいて定義されている通りであり、
Yは、−NR−、−N(R)C(O)−、−C(O)NR−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−S−、−SO−、−SO−、−C(=S)−、−C(=NR)−、−N=N−;ポリエーテル;C〜C置換もしくは非置換炭素環;およびC〜C置換もしくは非置換複素環からなる群から選択される二価のリンカーであり、
m’は、0または1〜4の整数(両端を含む)であり、
qは、0または1〜4の整数(両端を含む)であり、
xは、0、1、または2である。
一部の実施形態では、提供されるルイス酸は、式Iaにおいて示されるようなメタロサレン化合物を含み、
式中、M、R、およびaのそれぞれは、上記ならびに本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて定義されている通りであり、
は、サレン配位子のジアミン部分の2個の窒素原子を連結している任意選択で置換されている部分を表し、
は、C〜C14炭素環、C〜C10アリール基、C〜C14複素環、およびC〜C10ヘテロアリール基;または任意選択で置換されているC2〜20脂肪族基からなる群から選択され、1個もしくは複数のメチレン単位は、任意選択でおよび独立に、−NR−、−N(R)C(O)−、−C(O)N(R)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)O−、−O−、−C(O)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−S−、−SO−、−SO−、−C(=S)−、−C(=NR)−、−C(=NOR)−または−N=N−で置き換えられている。
金属錯体が上記の式Iaを有する一部の実施形態では、金属錯体のサリチルアルデヒドに由来する部分を構成するフェニル環のうちの少なくとも1つは、独立に、
からなる群から選択される。
一部の実施形態では、提供されるルイス酸は、式VaまたはVbの1つに一致したメタロサレン化合物を含み、
式中、M、a、R、R1a、R3a、R1a’、R3a’、および
は、上記ならびに本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて定義されている通りである。
式VaまたはVbを有する金属錯体の一部の実施形態では、各R1aおよびR3aは、独立に、任意選択で置換されているC〜C20脂肪族である。
一部の実施形態では、部分
は、任意選択で置換されている1,2−フェニル部分を構成する。
一部の実施形態では、本明細書に記載されている方法において使用されるカルボニル化触媒中に含まれるルイス酸は、金属−tmtaa錯体を含む。一部の実施形態では、部分
は、以下の構造を有し、
式中、M、aおよびRは、上記ならびに本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて定義されている通りであり、
は、出現する毎に独立に、水素、ハロゲン、−OR、−NR 、−SR、−CN、−NO、−SO、−SOR、−SONR ;−CNO、−NRSO、−NCO、−N、−SiR ;またはC1〜20脂肪族;窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有するC1〜20ヘテロ脂肪族;6〜10員アリール;窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜10員ヘテロアリール;ならびに窒素、酸素、および硫黄からなる群から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を有する4〜7員複素環からなる群から選択される任意選択で置換されている基である。
一部の実施形態では、部分
は、以下の構造を有し、
式中、M、a、RおよびRのそれぞれは、上記ならびに本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて定義されている通りである。
本明細書に記載されている方法において使用されるカルボニル化触媒がルイス酸性金属錯体を含む一部の実施形態では、金属原子は、周期表の2〜13族(両端を含む)から選択される。一部の実施形態では、Mは、周期表の4族、6族、11族、12族および13族から選択される遷移金属である。一部の実施形態では、Mは、アルミニウム、クロム、チタン、インジウム、ガリウム、亜鉛、コバルト、または銅である。一部の実施形態では、Mは、アルミニウムである。他の実施形態では、Mは、クロムである。
一部の実施形態では、Mは、+2の酸化状態を有する。一部の実施形態では、Mは、Zn(II)、Cu(II)、Mn(II)、Co(II)、Ru(II)、Fe(II)、Co(II)、Rh(II)、Ni(II)、Pd(II)またはMg(II)である。一部の実施形態では、Mは、Zn(II)である。一部の実施形態では、Mは、Cu(II)である。
一部の実施形態では、Mは、+3の酸化状態を有する。一部の実施形態では、Mは、Al(III)、Cr(III)、Fe(III)、Co(III)、Ti(III)、In(III)、Ga(III)またはMn(III)である。一部の実施形態では、Mは、Al(III)である。一部の実施形態では、Mは、Cr(III)である。
一部の実施形態では、Mは、+4の酸化状態を有する。一部の実施形態では、Mは、Ti(IV)またはCr(IV)である。
一部の実施形態では、MおよびMは、それぞれ独立に、周期表の2〜13族(両端を含む)から選択される金属原子である。一部の実施形態では、Mは、周期表の4族、6族、11族、12族および13族から選択される遷移金属である。一部の実施形態では、Mは、アルミニウム、クロム、チタン、インジウム、ガリウム、亜鉛、コバルト、または銅である。一部の実施形態では、Mは、アルミニウムである。他の実施形態では、Mは、クロムである。一部の実施形態では、MおよびMは、同じである。一部の実施形態では、MおよびMは、同じ金属であるが、異なる酸化状態を有する。一部の実施形態では、MおよびMは、異なる金属である。
一部の実施形態では、MおよびMの1つもしくは複数は、+2の酸化状態を有する。一部の実施形態では、Mは、Zn(II)、Cu(II)、Mn(II)、Co(II)、Ru(II)、Fe(II)、Co(II)、Rh(II)、Ni(II)、Pd(II)またはMg(II)である。一部の実施形態では、Mは、Zn(II)である。一部の実施形態では、Mは、Cu(II)である。一部の実施形態では、Mは、Zn(II)、Cu(II)、Mn(II)、Co(II)、Ru(II)、Fe(II)、Co(II)、Rh(II)、Ni(II)、Pd(II)またはMg(II)である。一部の実施形態では、Mは、Zn(II)である。一部の実施形態では、Mは、Cu(II)である。
一部の実施形態では、MおよびMの1つもしくは複数は、+3の酸化状態を有する。一部の実施形態では、Mは、Al(III)、Cr(III)、Fe(III)、Co(III)、Ti(III)、In(III)、Ga(III)またはMn(III)である。一部の実施形態では、Mは、Al(III)である。一部の実施形態では、Mは、Cr(III)である。一部の実施形態では、Mは、Al(III)、Cr(III)、Fe(III)、Co(III)、Ti(III)、In(III)、Ga(III)またはMn(III)である。一部の実施形態では、Mは、Al(III)である。一部の実施形態では、Mは、Cr(III)である。
一部の実施形態では、MおよびMの1つもしくは複数は、+4の酸化状態を有する。一部の実施形態では、Mは、Ti(IV)またはCr(IV)である。一部の実施形態では、Mは、Ti(IV)またはCr(IV)である。
一部の実施形態では、カルボニル化触媒の金属中心のルイス酸性構成要素は、ジアニオン性四座配位子を含む。一部の実施形態では、ジアニオン性四座配位子は、ポルフィリン配位子;サレン配位子;ジベンゾテトラメチルテトラアザ[14]アヌレン(tmtaa)配位子;フタロシアニネート配位子;およびトロスト配位子からなる群から選択される。
一部の実施形態では、カルボニル化触媒は、アルミニウムポルフィリン化合物と組み合わせたカルボニルコバルテートを含む。一部の実施形態では、カルボニル化触媒は、[(TPP)Al(THF)][Co(CO)]であり、式中、TPPは、テトラフェニルポルフィリンの略語であり、THFは、テトラヒドロフランの略語である。
一部の実施形態では、カルボニル化触媒は、クロムポルフィリン化合物と組み合わせたカルボニルコバルテートを含む。
一部の実施形態では、カルボニル化触媒は、クロムサレン化合物と組み合わせたカルボニルコバルテートを含む。一部の実施形態では、カルボニル化触媒は、クロムサロフェン(chromium salophen)化合物と組み合わせたカルボニルコバルテートを含む。
一部の実施形態では、カルボニル化触媒は、アルミニウムサレン化合物と組み合わせたカルボニルコバルテートを含む。一部の実施形態では、カルボニル化触媒は、アルミニウムサロフェン(aluminum salophen)化合物と組み合わせたカルボニルコバルテートを含む。
一部の実施形態では、1個もしくは複数の中性2電子供与体は、M MまたはMに配位し、金属原子の配位原子価を満たす。一部の実施形態では、中性2電子供与体は、溶媒分子である。一部の実施形態では、中性2電子供与体は、エーテルである。一部の実施形態では、中性2電子供与体は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、アセトニトリル、二硫化炭素、またはピリジンである。一部の実施形態では、中性2電子供与体は、テトラヒドロフランである。一部の実施形態では、中性2電子供与体は、エポキシドである。一部の実施形態では、中性2電子供与体は、エステルまたはラクトンである。
BPLからPPL
BPL変換がBPLを重合することを含むある特定の実施形態では、方法は、BPLと重合触媒とを、任意選択で1種もしくは複数の溶媒の存在下で接触させることを含む。適切な溶媒は、例えば、炭化水素、エーテル、エステル、ケトン、ニトリル、アミド、スルホン、およびハロゲン化炭化水素を含むことができる。ある特定の実施形態では、溶媒は、形成されたポリマーが反応媒体中で可溶性であるように選択される。ある特定の実施形態では、溶媒は、形成されたポリマーが反応媒体中で不溶性または少なくとも部分的に不溶性であるように選択される。
BPL変換がBPLを重合してPPLを形成させることを含むある特定の実施形態では、変換は、連続的重合を含む。このような連続的重合は、ポリマーまたはポリマー溶液が、それが形成されるのと本質的に同じ速度で取り出されるように、連続撹拌槽型反応器または栓流反応器において行うことができる。BPLの重合は、例えばとりわけ、アルコール、アミン、ポリオール、ポリアミン、およびジオールを含めたいくつかの重合開始剤を用いて行うことができる。さらに、例えば、金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルトなど)、金属酸化物、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の炭酸塩、様々な金属のホウ酸塩、ケイ酸塩を含めて種々の触媒を重合反応において使用し得る。一部の変形形態では、重合反応において使用し得る触媒は、例えば、金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルトなど)、金属酸化物、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩(例えば、炭酸塩、ホウ酸塩、水酸化物、アルコキシド、およびカルボン酸塩)、ならびに他の金属のホウ酸塩、ケイ酸塩、または塩を含む。
重合触媒
ラクトン(例えば、カプロラクトンおよびベータラクトン)の開環重合のための多くの触媒が公知である。任意のこのような触媒を、本明細書に記載されているBPL重合プロセスにおいて用いることができる。
本明細書における方法の開環重合に適した触媒は、例えば、Journal of the American Chemical Society(2002年)、124巻(51号)、15239〜15248頁、Macromolecules、24巻、20号、5732〜5733頁、Journal of Polymer Science, Part A-1、9巻、10号、2775〜2787頁;Inoue, S.、Y. Tomoi、T. TsurutaおよびJ. Furukawa;Macromolecules、26巻、20号、5533〜5534頁;Macromolecules、23巻、13号、3206〜3212頁;Polymer Preprints(1999年)、40巻(1号)、508〜509頁;Macromolecules、21巻、9号、2657〜2668頁;およびJournal of Organometallic Chemistry、341巻、1〜3号、83〜9頁;ならびに米国特許第3,678,069号、同第3,169,945号、同第6,133,402号;同第5,648,452号;同第6,316,590号;同第6,538,101号;および同第6,608,170号に開示されている。
ある特定の実施形態では、適切な触媒は、金属イオンまたは有機カチオンのカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、カルボン酸塩は、炭酸塩以外である。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:100,000までの重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、比は、約1:100,000〜約25:100の重合触媒:BPLである。ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:50,000の重合触媒:BPL〜約1:25,000の重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:25,000の重合触媒:BPL〜約1:10,000の重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:20,000の重合触媒:BPL〜約1:10,000の重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:15,000の重合触媒:BPL〜約1:5,000の重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:5,000の重合触媒:BPL〜約1:1,000の重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:2,000の重合触媒:BPL〜約1:500の重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:1,000の重合触媒:BPL〜約1:200の重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:500の重合触媒:BPL〜約1:100の重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、重合触媒:BPLのモル比は、約1:50,000、1:25,000、1:15,000、1:10,000、1:5,000、1:1,000、1:500、1:250またはこれらの値の任意の2つを含めた範囲である。ある特定の実施形態では、重合触媒:BPLのモル比は、約1:100、5:100、10:100、15:100、20:100、25:100またはこれらの値のうちの任意の2つを含めた範囲である。ある特定の実施形態では、重合触媒は、約1:100の重合触媒:BPL〜約25:100の重合触媒:BPLのモル比でBPLと合わせられる。ある特定の実施形態では、重合触媒:BPLのモル比は、約1:100、5:100、10:100、15:100、20:100、25:100またはこれらの値のうちの任意の2つを含めた範囲である。重合触媒がカルボン酸塩を含むある特定の実施形態では、カルボキシレートは、BPLの重合を開始させることによって、生成されるポリマー鎖がアクリレート鎖末端を有するような構造を有する。ある特定の実施形態では、重合触媒上のカルボン酸イオンは、重合プロセスにおいて使用される連鎖移動剤(CTA)のアニオン形態である。
ある特定の実施形態では、重合触媒のカルボン酸塩は、化合物
のアクリル酸塩(すなわち、アニオン形態)またはこれらの任意の2つもしくはそれ超の混合物であり、式中、pは、0〜9である。ある特定の実施形態では、pは、0〜5である。ある特定の実施形態では、重合触媒のカルボン酸塩は、(すなわち、p=0である上記の化合物の)アクリル酸塩である。
ある特定の実施形態では、重合触媒のカルボン酸塩は、アクリル酸二量体
の塩である。ある特定の実施形態では、重合触媒のカルボン酸塩は、アクリル酸三量体
の塩である。
重合触媒がカルボン酸塩を含むある特定の実施形態では、カルボン酸イオンは、C1〜40カルボン酸のアニオン形態である。ある特定の実施形態では、カルボン酸塩は、ポリカルボン酸(例えば、2個もしくはそれ超のカルボン酸基を有する化合物)の塩でよい。ある特定の実施形態では、カルボン酸イオンは、C1〜20カルボン酸のアニオンを含む。ある特定の実施形態では、カルボン酸イオンは、C1〜12カルボン酸のアニオンを含む。ある特定の実施形態では、カルボン酸イオンは、C1〜8カルボン酸のアニオンを含む。ある特定の実施形態では、カルボン酸イオンは、C1〜4カルボン酸のアニオンを含む。ある特定の実施形態では、カルボン酸イオンは、任意選択で置換されている安息香酸のアニオンを含む。ある特定の実施形態では、カルボン酸イオンは、ギ酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、吉草酸イオン、酪酸イオン、C5〜10脂肪族カルボン酸イオン、およびC10〜20脂肪族カルボン酸イオンからなる群から選択される。
述べたように、ある特定の実施形態では、重合触媒は、有機カチオンのカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、正の電荷が、窒素、硫黄、またはリン原子上に少なくとも部分的に位置している、カチオンのカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、窒素カチオンのカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、アンモニウム、アミジニウム、グアニジニウム、窒素複素環のカチオン形態、およびこれらの2つもしくはそれ超の任意の組合せからなる群から選択されるカチオンのカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、リンカチオンのカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、ホスホニウムおよびホスファゼニウムからなる群から選択されるカチオンのカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、硫黄含有カチオンのカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、スルホニウム塩を含む。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、金属のカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、アルカリまたはアルカリ土類金属のカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、アルカリ金属のカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、ナトリウムまたはカリウムのカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、重合触媒は、ナトリウムのカルボン酸塩を含む。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、プロトン化アミン
のカルボン酸塩を含み、式中、
各RおよびRは、独立に、水素、あるいはC1〜20脂肪族;C1〜20ヘテロ脂肪族;3〜8員飽和もしくは部分不飽和の単環式炭素環;7〜14員飽和もしくは部分不飽和の多環式炭素環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜14員多環式ヘテロアリール環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員飽和もしくは部分不飽和の単環式複素環式環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する6〜14員飽和もしくは部分不飽和の多環式複素環;フェニル;または8〜14員多環式アリール環からなる群から選択される、任意選択で置換されているラジカルであり、RおよびRは、介在する原子と一緒になって、1個もしくは複数のさらなるヘテロ原子を任意選択で含有する1個もしくは複数の任意選択で置換されている環を形成することができ、
各Rは、独立に、水素、あるいはC1〜20脂肪族;C1〜20ヘテロ脂肪族;3〜8員飽和もしくは部分不飽和の単環式炭素環;7〜14員飽和もしくは部分不飽和の多環式炭素環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜14員多環式ヘテロアリール環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員飽和もしくは部分不飽和の単環式複素環式環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する6〜14員飽和もしくは部分不飽和の多環式複素環;フェニル;または8〜14員多環式アリール環からなる群から選択される、任意選択で置換されているラジカルであり、R基は、RまたはR基と一緒になって、1個もしくは複数の任意選択で置換されている環を形成することができる。
重合触媒がプロトン化アミンのカルボン酸塩を含むある特定の実施形態では、このプロトン化アミンは、
からなる群から選択される。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、第四級アンモニウム塩
のカルボン酸塩を含み、式中、
各R、RおよびRは、上記に記載され、
各Rは、独立に、水素、あるいはC1〜20脂肪族;C1〜20ヘテロ脂肪族;3〜8員飽和もしくは部分不飽和の単環式炭素環;7〜14員飽和もしくは部分不飽和の多環式炭素環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する8〜14員多環式ヘテロアリール環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を有する3〜8員飽和もしくは部分不飽和の単環式複素環式環;窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜5個のヘテロ原子を有する6〜14員飽和もしくは部分不飽和の多環式複素環;フェニル;または8〜14員多環式アリール環からなる群から選択される任意選択で置換されているラジカルであり、R基は、R、RまたはR基と一緒になって、1個もしくは複数の任意選択で置換されている環を形成することができる。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、グアニジニウム基
のカルボン酸塩を含み、式中、各RおよびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。ある特定の実施形態では、各RおよびRは、独立に、水素またはC1〜20脂肪族である。ある特定の実施形態では、各RおよびRは、独立に、水素またはC1〜12脂肪族である。ある特定の実施形態では、各RおよびRは、独立に、水素またはC1〜20ヘテロ脂肪族である。ある特定の実施形態では、各RおよびRは、独立に、水素またはフェニルである。ある特定の実施形態では、各RおよびRは、独立に、水素または8〜10員アリールである。ある特定の実施形態では、各RおよびRは、独立に、水素または5〜10員ヘテロアリールである。ある特定の実施形態では、各RおよびRは、独立に、水素または3〜7員複素環である。ある特定の実施形態では、RおよびRの1つもしくは複数は、任意選択で置換されているC1〜12脂肪族である。
ある特定の実施形態では、任意の2個もしくはそれ超のRまたはR基は、介在する原子と一緒になって、1個もしくは複数の任意選択で置換されている炭素環式、複素環式、アリール、またはヘテロアリール環を形成する。ある特定の実施形態では、RおよびR基は、一緒になって、任意選択で置換されている5員または6員環を形成する。ある特定の実施形態では、3個もしくはそれ超のRおよび/またはR基は、一緒になって、任意選択で置換されている縮合環系を形成する。
ある特定の実施形態では、RおよびR基は、介在する原子と一緒になって、
から選択される化合物を形成し、式中、各RおよびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りであり、環Gは、任意選択で置換されている5〜7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環式環である。
グアニジニウムカチオンが、
として示されるとき、全てのこのような共鳴形態は、本開示によって企図および包含されることを認識されたい。例えば、このような基はまた、
として示すことができる。
特定の実施形態では、グアニジニウムカチオンは、
からなる群から選択される。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、スルホニウム基またはアルソニウム基、例えば、
のカルボン酸塩を含み、式中、R、R、およびRのそれぞれは、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
特定の実施形態では、アルソニウムカチオンは、
からなる群から選択される。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、任意選択で置換されている窒素含有複素環のカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、窒素含有複素環は、芳香族複素環である。ある特定の実施形態では、任意選択で置換されている窒素含有複素環は、ピリジン、イミダゾール、ピロリジン、ピラゾール、キノリン、チアゾール、ジチアゾール、オキサゾール、トリアゾール、ピラゾール(pyrazolem)、イソオキサゾール、イソチアゾール、テトラゾール、ピラジン、チアジン、およびトリアジンからなる群から選択される。
ある特定の実施形態では、窒素含有複素環は、四級化された窒素原子を含む。ある特定の実施形態では、窒素含有複素環は、イミニウム部分、例えば、
を含む。ある特定の実施形態では、任意選択で置換されている窒素含有複素環は、ピリジニウム、イミダゾリウム、ピロリジニウム、ピラゾリウム、キノリニウム、チアゾリウム、ジチアゾリウム、オキサゾリウム、トリアゾリウム、イソオキサゾリウム、イソチアゾリウム、テトラゾリウム、ピラジニウム、チアジニウム、およびトリアジニウムからなる群から選択される。
ある特定の実施形態では、窒素含有複素環は、環窒素原子を介して金属錯体に連結している。ある特定の実施形態では、それに対して結合がなされる環窒素は、それによって四級化されており、ある特定の実施形態では、金属錯体への連結は、N−H結合の代わりをし、それによって窒素原子は中性のままである。ある特定の実施形態では、任意選択で置換されているN−連結窒素含有複素環は、ピリジニウム誘導体である。ある特定の実施形態では、任意選択で置換されているN−連結窒素含有複素環は、イミダゾリウム誘導体である。ある特定の実施形態では、任意選択で置換されているN−連結窒素含有複素環は、チアゾリウム誘導体である。ある特定の実施形態では、任意選択で置換されているN−連結窒素含有複素環は、ピリジニウム誘導体である。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含む。ある特定の実施形態では、環Aは、任意選択で置換されている、5〜10員ヘテロアリール基である。ある特定の実施形態では、環Aは、任意選択で置換されている、6員ヘテロアリール基である。ある特定の実施形態では、環Aは、縮合複素環の環である。ある特定の実施形態では、環Aは、任意選択で置換されているピリジル基である。
特定の実施形態では、窒素含有複素環式カチオンは、
からなる群から選択される。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含み、式中、各R、R、およびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含み、式中、各RおよびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含み、式中、各R、R、およびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含み、式中、R、R、R、およびRのそれぞれは、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
ある特定の実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立に、C1〜20脂肪族;C1〜20ヘテロ脂肪族;フェニル、および8〜10員アリールからなる群から選択される任意選択で置換されている基である。ある特定の実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立に、任意選択で置換されているC1〜20脂肪族である。ある特定の実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立に、任意選択で置換されているC1〜20ヘテロ脂肪族である。ある特定の実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立に、任意選択で置換されているフェニルまたは8〜10員アリールである。ある特定の実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立に、任意選択で置換されている5〜10員ヘテロアリールである。ある特定の実施形態では、RおよびRは、介在する原子と一緒になって、任意選択で置換されているC〜C14炭素環、任意選択で置換されているC〜C14複素環、任意選択で置換されているC〜C10アリール、および任意選択で置換されている5〜10員ヘテロアリールからなる群から選択される1個もしくは複数の環を形成することができる。ある特定の実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立に、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族である。ある特定の実施形態では、RおよびRは、出現する毎に独立に、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、またはベンジルである。ある特定の実施形態では、RおよびRは、出現する毎に独立に、ペルフルオロである。ある特定の実施形態では、RおよびRは、出現する毎に独立に、−CFCFである。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含み、式中、各RおよびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含み、式中、各R、R、およびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
ある特定の実施形態では、カチオンは、
であり、式中、各RおよびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含み、式中、各RおよびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含み、式中、各R、R、およびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。
ある特定の実施形態では、重合触媒は、
のカルボン酸塩を含み、式中、各RおよびRは、独立に、上記で定義され、かつ本明細書におけるクラスおよびサブクラスにおいて記載されている通りである。ある特定の実施形態では、適切な触媒は、遷移金属化合物を含む。ある特定の実施形態では、適切な触媒は、酸触媒を含む。ある特定の実施形態では、触媒は、不均一系触媒である。
ある特定の実施形態では、重合触媒のカルボン酸塩は、化合物:
であり、式中、pは、0〜9であり、Rは、不揮発性部分である。用語「不揮発性部分」は、本明細書において使用する場合、それに対してカルボキシレートが結合することができ、かつこのカルボキシレートを熱分解条件に対して不揮発性とする部分または材料を指す(例えば、p=0であるとき)。ある特定の実施形態では、不揮発性部分は、ガラス表面、シリカ表面、プラスチック表面、ゼオライトを含む金属表面、金属コーティングまたは化学コーティングを含有する表面、膜(例えば、ナイロン、ポリスルホン、シリカ)、マイクロビーズ(例えば、ラテックス、ポリスチレン、または他のポリマー)、および多孔性ポリマーマトリックス(例えば、ポリアクリルアミド、多糖類、ポリメタクリレート)からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、不揮発性部分は、100g/mol超、200g/mol超、500g/mol超、または1000g/mol超の分子量を有する。ある特定の実施形態では、不揮発性部分は、固定床または充填床システムの一部である。ある特定の実施形態では、不揮発性部分は、ペレット(例えば、ゼオライト)を含む固定床または充填床システムの一部である。
ある特定の実施形態では、pは、0〜5である。ある特定の実施形態では、重合触媒のカルボン酸塩は、(すなわち、p=0である上記の化合物の)アクリル酸塩である。
ある特定の実施形態では、適切なカルボキシレート触媒は、不均一である。ある特定の実施形態では、適切なカルボキシレート触媒は、全ての他の生成物、中間体、出発材料、副生成物、および他の反応構成要素の除去の後、塩または溶融物として反応ゾーンにおいて残存する。ある特定の実施形態では、適切なカルボキシレート触媒(すなわち、pが0〜9である上記の化合物)は、全てのAA生成物ストリームの除去の後で、塩または溶融物として反応ゾーンにおいて残存する。
ある特定の実施形態では、触媒は、反応ゾーンにおけるさらなる使用のためにリサイクルされる。ある特定の実施形態では、塩または溶融触媒は、反応ゾーンへとリサイクルされる。ある特定の実施形態では、提供される方法は、均一系触媒のリサイクルストリームを反応ゾーンへと取り出すことをさらに含む。ある特定の実施形態では、このようなリサイクルストリームは、高沸点溶媒を含み、ここでこの溶媒の沸点は、PPLの熱分解温度超であり、取り出された生成物ストリームが気体である一方で、触媒は熱分解の間に高沸点溶媒中に残存する。
上記の一部の変形形態では、触媒リサイクルストリームは、0.01重量%未満の酸素を有する。ある特定の変形形態では、触媒リサイクルストリームは、0.005重量%未満の酸素を有する。ある特定の変形形態では、触媒リサイクルストリームは、200ppm未満の酸素を有する。ある特定の変形形態では、触媒リサイクルストリームは、150ppm未満の酸素、100ppm未満の酸素、50ppm未満の酸素、20ppm未満の酸素、10ppm未満の酸素、5ppm未満の酸素、2ppm未満の酸素、または1ppm未満の酸素を有する。ある特定の変形形態では、触媒リサイクルストリームは、0.05重量%未満の水を有する。ある特定の変形形態では、触媒リサイクルストリームは、0.01重量%未満の水を有する。ある特定の変形形態では、触媒リサイクルストリームは、1000ppm未満の水を有する。ある特定の変形形態では、触媒リサイクルストリームは、500ppm未満の水、400ppm未満の水、250ppm未満の水、200ppm未満の水、150ppm未満の水、100ppm未満の水、50ppm未満の水、または10ppm未満の水を有する。ある特定の変形形態では、触媒リサイクルストリームは、200ppm未満の合わせた酸素および水を有する。
PPLからAA
一部の実施形態では、BPLは、中間体PPLの単離を伴わずにAA(例えば、GAA)に変換され、BPLの重合によって形成されるPPLは、同じ反応ゾーンにおいて熱分解によってAA(例えば、GAA)に併行的に変換される(例えば、「ワンポット」方法)。ある特定の実施形態では、PPLへのBPLの反応を含有する反応ゾーンは、PPLの熱分解によってAAが生成されるように、PPLの熱分解温度での温度またはこれ超の温度で維持される。いずれの特定の理論に束縛されるものではないが、このような実施形態では、BPLがAAと反応して、ポリマー鎖が開始すると、熱分解によって、ポリマーはAAに分解すると考えられる。
AAへのワンポットBPL変換は、種々の温度および圧力範囲内で操作することができる。ある特定の実施形態では、温度は、約150℃〜約300℃の範囲でよい。ある特定の実施形態では、温度は、約150℃〜約200℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約150℃〜約250℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約175℃〜約300℃の範囲である。一部の実施形態では、温度は、約200℃〜約250℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約225℃〜約275℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約250℃〜約300℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約200℃〜約300℃の範囲である。
ある特定の実施形態では、提供される方法およびシステムにおいて使用される圧力は、約0.01気圧〜約500気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約0.01気圧〜約10気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約0.01気圧〜約50気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約1気圧〜約10気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約1気圧〜約50気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約1気圧〜約100気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約10気圧〜約50気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約10気圧〜約100気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約50気圧〜約100気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約50気圧〜約200気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約100気圧〜約200気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約100気圧〜約250気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約200気圧〜約300気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約200気圧〜約500気圧(絶対)の範囲でよい。ある特定の実施形態では、圧力は、約250気圧〜約500気圧(絶対)の範囲でよい。
一部の実施形態では、PPLをAAに変換するための提供される方法およびシステムにおいて使用される圧力は、約5気圧(絶対)未満である。一部の実施形態では、提供される方法およびシステムにおいて使用される圧力は、約1気圧(絶対)未満である。一部の実施形態では、圧力は、約0.01気圧〜約1気圧(絶対)の範囲でよい。一部の実施形態では、圧力は、約0.1気圧〜約0.8気圧(絶対)の範囲でよい。一部の実施形態では、圧力は、約0.1気圧〜約0.5気圧(絶対)の範囲でよい。一部の実施形態では、圧力は、約0.01気圧〜約0.1気圧(絶対)の範囲でよい。一部の実施形態では、圧力は、約0.4気圧〜約1気圧(絶対)の範囲でよい。一部の実施形態では、圧力は、約0.05気圧〜約0.1気圧(絶対)の範囲でよい。
AAへのPPLの変換は、種々の温度および圧力範囲内で操作することができる。ある特定の実施形態では、温度は、約150℃〜約300℃の範囲でよい。ある特定の実施形態では、温度は、約150℃〜約200℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約150℃〜約250℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約175℃〜約300℃の範囲である。一部の実施形態では、温度は、約200℃〜約250℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約225℃〜約275℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約250℃〜約300℃の範囲である。ある特定の実施形態では、温度は、約200℃〜約300℃の範囲である。
AAへのPPLの変換は、種々の装置において行うことができる。ある特定の実施形態では、AAへのPPLの変換は、連続的反応器において行われる。ある特定の実施形態では、連続的反応器は、連続撹拌槽型反応器、栓流反応器、およびこれらの2つもしくはそれ超の組合せから選択される。ある特定の実施形態では、連続的反応器は、ワイプドフィルムエバポレーター、流下膜式蒸発器、ループ型反応器、流動床反応器、循環流動床反応器、脱揮押出機(devolatilizling extruder)、ベント式管形反応器および重油反応器からなる群から選択される。ある特定の実施形態では、AAへのPPLの変換は、ワイプドフィルムエバポレーターを含む。ある特定の実施形態では、AAへのPPLの変換は、流下膜式蒸発器を含む。ある特定の実施形態では、AAへのPPLの変換は、流動床反応器を含む。ある特定の実施形態では、AAへのPPLの変換は、脱揮押出機を含む。ある特定の実施形態では、AAへのPPLの変換は、循環流動床反応器を含む。
AAからPAAおよびSAP
SAPのモノマーAA(GAAを含めた)前駆体は、SAP、またはSAPから作製した製品、例えば、おむつにおける残留する未反応のモノマーの存在を防止または最小化するために、完了するまでまたは殆ど完了するまで反応しなければならない。一部の実施形態では、開示されているシステムおよび方法から作製したAAおよびPAAもしくはその塩は、プロピレンの酸化に由来する化合物および/またはアルデヒド不純物を実質的に非含有である。したがって、開示されているAAはより十分に反応して、SAP中に組み込むのに適した、最小の残留する未反応のAAを有するか、または実質的に未反応のAAを有さない、PAA、ポリアクリル酸ナトリウムおよび他のコポリマーを生成する。
本明細書において使用する場合、用語「高吸収性ポリマー」(SAP)は、最も好ましい条件下で、0.9重量パーセントの塩化ナトリウムを含有する水溶液中でその重量の少なくとも約10倍を吸収することができる水膨潤性の水不溶性ポリマーを指す。水を吸収するSAPの能力は、水溶液のイオン濃度によって決まり得る。脱イオン蒸留水中で、SAPは、その重量の500倍(それ自体の容量の30〜60倍)を吸収し得、99.9%まで液体となり得るが、0.9%生理食塩水溶液中に入れられるとき、吸収性はその重量の50倍に下落し得る。
SAPは一般に、ラジカル開始剤(例えば、アゾビスイソブチロニトリル、AIBN)の存在下で水酸化ナトリウムとブレンドしたAAの重合から作製され、PAAナトリウム塩(ポリアクリル酸ナトリウムと称されることがある)が形成される。このポリマーは現在、SAPの最も一般なタイプの中にある。他の材料をまた使用して、SAP、例えばとりわけ、ポリアクリルアミドコポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、架橋カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコールコポリマー、架橋ポリエチレンオキシド、およびポリアクリロニトリルのデンプングラフトコポリマーを作製する。SAPは一般に、3つの方法:ゲル重合、懸濁重合または溶液重合のうちの1つを使用して作製される。
ゲル重合:凍結したアクリル酸、水、架橋剤およびUV開始化学物質(UV initiator chemicals)の混合物をブレンドし、移動ベルト上または大きな容器中に入れる。次いで、液体混合物を、強力な紫外線系列を当てながら、長いチャンバーであり得る「反応器」中に入れる。紫外線は、重合および架橋反応を前進させる。このように得られた「ログ」は、60〜70%の水を含有する粘着性ゲルであり得る。ログは、細断されるか、または粉砕され、種々の乾燥器に入れられる。さらなる架橋剤を、粒子の表面上に噴霧し得る。この「表面架橋」は、荷重下吸収性(AUL)または圧力に対する吸収性(AAP)として測定される特性である、生成物が加圧下で膨潤する能力を増加させる。次いで、乾燥したポリマー粒子を、適正な粒径分布およびパッケージングのためにスクリーニングする。ゲル重合(GP)方法は、乳児用おむつおよび他の使い捨ての衛生用物品において現在使用されているポリアクリル酸ナトリウム高吸収性ポリマーを作製するために広範に使用されている。
溶液重合:溶液ポリマーは、溶液形態でサプライされる粒状ポリマーの吸収性を提供する。溶液は塗布の前に水で希釈することができ、大部分の基材をコーティングすることができるか、または基材を飽和させるために使用することができる。特定の温度で特定の時間乾燥させた後、結果は、超吸収性を有するコーティングされた基材である。例えば、この化学物質(chemistry)は、ワイヤーおよびケーブル上に直接塗布することができるが、これは特に、ロール状物品またはシート状基材などの構成要素上での使用のために最適化される。
溶液ベース重合は、今日、コポリマー、特に、有毒なアクリルアミドモノマーを有するコポリマーのSAP製造のために一般に使用される。このプロセスは効率的であり、一般により低い資本経費ベースを有する。溶液プロセスは、水をベースとするモノマー溶液を使用して、反応物重合ゲル(reactant polymerized gel)の塊を生成する。重合自体の発熱反応エネルギーを使用して、プロセスの大部分を駆動し、製造原価の低減を助ける。次いで、反応物ポリマーゲルを、刻み、乾燥させ、その最終の顆粒サイズに粉砕する。SAPの性能特徴を増強させる処理は、最終の顆粒サイズを生じさせた後に達成されることが多い。
懸濁重合:重合ステップの間により高い程度の生成の制御および製品工学を一般に必要とする。このプロセスは、炭化水素をベースとする溶媒に水をベースとする反応物を懸濁させる。最終結果は、反応後段階における機械的なものよりむしろ、反応器において懸濁重合によって一次ポリマー粒子を生じさせる。反応段階の間、または直後に、性能強化をまた行うことができる。
選択された実施形態では、本明細書に記載されているシステムおよび方法に由来するPAA、ポリアクリル酸ナトリウム、およびAAから調製したSAPは、約1000百万分率未満、500百万分率未満、200百万分率未満、100百万分率未満、50百万分率未満または10百万分率未満の、例えば不飽和AAモノマーに由来し得る残留するモノエチレン性不飽和モノマーを有する。
大規模のAA生成
別の態様において、AAの生成のためのシステム、例えば、AA生成プラントを提供し、システムは、1年当たり約200〜約1,000キロトン(kta)の速度でAAを生成する。現在当技術分野で、プロピレン酸化プロセスにおいて熱を制御し、不純物を除去することが必要とされる設備に対する制限に起因して、現代のアクリル酸プラントは、プロピレンをベースとする供給原料から概ね160ktaのAAを生じさせる。理論に束縛されるものではないが、開示されているシステムは、エチレンをベースとする供給原料からAAのより多くの出力物を生成することができる。ある特定の実施形態では、システムは、エチレンからアクリル酸(AA)を生成する。ある特定の実施形態では、AAは、粗AAである。ある特定の実施形態では、AAは、精AAである。一部の実施形態では、AAは、プロピレン酸化の生成物もしくは副生成物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、アルデヒド不純物を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、フルフラールを実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、酢酸を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、安定剤を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、ラジカル重合阻害剤を実質的に非含有である。一部の実施形態では、AAは、消泡剤を実質的に非含有である。
具体的には、開示されているシステムは、EOへのエチレンの酸化のための反応器、EOをCOでカルボニル化してBPLを生成するための反応器、および任意選択でPPLを介してAAへとBPLを変換するための反応器を含む。
ある特定の実施形態では、システムは、約200kta、250kta、300kta、350kta、400kta、450kta、500kta、550kta、600kta、650kta、700kta、750kta、800kta、850kta、900kta、950kta、1,000kta、またはこれらの値の任意の2つを含めた範囲内の速度でAAを生成する。
別の態様において、単一の統合システムにおけるエチレンからアクリル酸(AA)の生成のための方法であって、
エチレンを、エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換する酸化反応器に提供すること、
EOを、EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)に変換する中央反応器に提供すること、
ならびに下記のステップの少なくとも1つ:
BPLを、BPLの少なくともいくらかをAAに変換する第1の反応器に提供すること、
BPLを、BPLの少なくともいくらかをポリプロピオラクトン(PPL)に変換する反応器に提供すること、ならびに
1年当たり約200〜約800キロトン(kta)の速度でアクリル酸を単離すること
を含む、方法を提供する。
一部の変形形態では、単一の統合システムにおいてエチレンからアクリル酸(AA)を生成するための方法であって、
エチレンを、エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換する酸化反応器に提供すること、
EOを、EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)に変換する中央反応器に提供すること、
少なくとも下記(i)もしくは(ii)、または(i)および(ii)の両方:
(i)BPLを、BPLの少なくともいくらかをAAに変換する第1の反応器に提供すること、あるいは
(ii)BPLを、BPLの少なくともいくらかをポリプロピオラクトン(PPL)に変換する反応器に提供すること(PPLは、PPLをAAに変換する反応器に任意選択で供給される);ならびに
(d)1年当たり約200〜約800キロトン(kta)の速度でアクリル酸を生成すること
を含む、方法を提供する。
用語「統合システム」は、本明細書において使用する場合、単一のシステム、例えば、単一の地理的位置に限定され、隣接する一連の反応器またはシステム構成要素を含む化学プラントを意味する。
実施形態の列挙
下記の列挙した実施形態は、本発明のいくつかの態様の代表的なものである。
1.エチレンからのポリアクリル酸(PAA)の生成のためのシステムであって、
エチレンが供給される入口、エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換する酸化的反応ゾーン、およびEOを含む出口ストリームを提供する出口を含む酸化反応器、
EO源、および一酸化炭素(CO)源が供給される入口、EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)に変換する中央反応ゾーン、およびBPLまたはPPLを含む出口ストリームを提供する出口を含む中央反応器、
(i)、(ii)および(iii):
(i)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをAAに変換する第1の反応ゾーン、およびAAを含む出口ストリームを提供する出口を含む第1の反応器、
(ii)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをPPLに変換する第2(a)の反応ゾーン、およびPPLを含む出口ストリームを提供する出口を含む第2(a)の反応器、ならびに第2(a)の反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかをAAに変換する第2(b)の反応ゾーン、およびAAを含む出口ストリームを提供する出口を含む第2(b)の反応器、ならびに
(iii)中央反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかを第3の生成物に変換する第3の反応ゾーン、およびAAを含む出口ストリームを提供する出口を含む第3の反応器
のうちの1つもしくは複数、ならびに
(iv)第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数のAAを含む出口ストリームが供給される入口、AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換する第4の反応ゾーン、およびPAAもしくはその塩を含む出口ストリームを提供する出口を含む第4の反応器、ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするためのコントローラー
を含む、システム。
2.(i)、(ii)および(iii)のうちの2つを含む、実施形態1に記載のシステム。
3.(i)、(ii)および(iii)の3つを含む、実施形態1に記載のシステム。
4.システムが、AAを1年当たり約200〜約800キロトン(kta)で生成する、実施形態1に記載のシステム。
5.AAが、精アクリル酸(GAA)である、実施形態1に記載のシステム。
6.GAAが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態5に記載のシステム。
7.第4の反応器への入口に、ラジカル開始剤の存在下で水酸化ナトリウムを含む1つもしくは複数の反応物ストリームが供給されて、PAAナトリウム塩が形成される、実施形態1に記載のシステム。
8.AAの少なくともいくらかが、ゲル重合、懸濁重合または溶液重合によって、PAAもしくはその塩に変換される、実施形態1に記載のシステム。
9.PAAもしくはその塩が、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態1に記載のシステム。
10.第4の反応器への入口に、GAAと共重合して、PAAのポリアクリルアミドコポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、架橋カルボキシメチルセルロースコポリマー、ポリビニルアルコールコポリマー、架橋ポリエチレンオキシドコポリマー、およびデンプングラフトポリアクリロニトリルコポリマーから選択されるPAAの1種もしくは複数のコポリマーを形成するモノマーをそれぞれ含む、1つもしくは複数の反応物ストリームがさらに供給される、実施形態1に記載のシステム。
11.(v)第4の反応器のPAAもしくはその塩を含む出口ストリームが供給される入口、PAAもしくはその塩の少なくともいくらかを高吸収性ポリマー(SAP)に変換する第5の反応ゾーン、およびSAPを含む出口ストリームを提供する出口を含む第5の反応器
をさらに含む、実施形態1に記載のシステム。
12.第5の反応器への入口に、PAAもしくはその塩上に噴霧し得る架橋剤をそれぞれが含む、1つもしくは複数の反応物ストリームがさらに供給される、実施形態11に記載のシステム。
13.SAPが、約1000百万分率未満の残留するモノエチレン性不飽和モノマーを含み、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態11に記載のシステム。
14.実施形態11に記載のSAPを含む物品。
15.物品が、使い捨ておむつである、実施形態14に記載の物品。
16.統合システム内でのアクリル酸(AA)へのエチレンの変換のための方法であって、
エチレンを含む入口ストリームを統合システムの酸化反応器に提供して、EOへの提供されたエチレンの少なくとも一部の変換を引き起こすステップ、
酸化反応器からのEOを含む入口ストリーム、および一酸化炭素(CO)を、統合システムの中央反応器に提供するステップ、
中央反応ゾーンにおいて入口ストリームと金属カルボニルとを接触させ、ベータプロピオラクトン(BPL)への提供されたEOの少なくとも一部の変換を引き起こすステップ、
中央反応ゾーンからのBPLを含む出口ストリームを、
(i)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをAAに変換する第1の反応ゾーン、およびそこからAAを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第1の反応器、
(ii)中央反応器のBPLを含む出口ストリームが供給される入口、BPLの少なくともいくらかをPPLに変換する第2(a)の反応ゾーン、およびそこからPPLを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第2(a)の反応器、ならびに第2(a)の反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかをAAに変換する第2(b)の反応ゾーン、およびそこからAAを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第2(b)の反応器、
(iii)中央反応器のPPLを含む出口ストリームが供給される入口、PPLの少なくともいくらかを第3の生成物に変換する第3の反応ゾーン、およびそこからAAを含む出口ストリームを得ることができる出口を含む第3の反応器
のうちの少なくとも1つに方向付けるステップ、ならびに
AAを得るステップ;ならびに
第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数からのGAAを含む出口ストリームを、その中でGAAの少なくともいくらかがポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換される(iv)第4の反応器の入口に提供するステップ
含む方法。
17.AAが、精アクリル酸(GAA)である、実施形態16に記載の方法。
18.GAAが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態17に記載の方法。
19.PAAが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態16に記載の方法。
20.第4の反応器からのPAAもしくはその塩を含む出口ストリームを、その中でPAAもしくはその塩の少なくともいくらかが、高吸収性ポリマー(SAP)に変換される(v)第5の反応器の入口に提供すること
をさらに含む、実施形態16に記載の方法。
21.SAPが、約1000百万分率未満の残留するモノエチレン性不飽和モノマーを含む、実施形態20に記載の方法。
22.エチレンがEOに変換された後1週間未満で、GAAがPAAに変換される、実施形態16に記載の方法。
23.エチレンがEOに変換された後2日間未満で、GAAがPAAに変換される、実施形態16に記載の方法。
24.エチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
エチレンを受けるように構成されている入口、
エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
を含む酸化反応器;
酸化反応器のEOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
BPLを含むカルボニル化ストリーム、もしくはPPLを含むカルボニル化ストリーム、またはこれらの組合せを提供するように構成されている出口
を含む中央反応器;
(i)、(ii)および(iii):
(i)中央反応器のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第1の反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第1の反応器、
(ii)中央反応器のカルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
BPLの少なくともいくらかをPPLに変換するように構成されている第2(a)の反応ゾーン、および
PPLを含むPPLストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2(a)の反応器、ならびに
第2(a)の反応器のPPLストリームを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第2(b)の反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第2(b)の反応器、ならびに
(iii)中央反応器のカルボニル化ストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第3の反応ゾーン、および
AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第3の反応器
のうちの1つもしくは複数;
第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数のAAストリームを受けるように構成されている入口、
AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている第4の反応ゾーン、および
PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
を含む第4の反応器;ならびに
EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
を含む、システム。
25.(i)、(ii)および(iii)のうちの2つを含む、実施形態24に記載のシステム。
26.(i)、(ii)および(iii)の3つを含む、実施形態24に記載のシステム。
27.システムが、1年当たり約200〜約800キロトン(kta)でAAを生成する、実施形態24〜26のいずれか一項に記載のシステム。
28.AAが、精アクリル酸(GAA)である、実施形態24〜27のいずれか一項に記載のシステム。
29.AAが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態24〜27のいずれか一項に記載のシステム。
30.AAが、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、または0.001重量%未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態24〜27のいずれか一項に記載のシステム。
31.AAが、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態24〜27のいずれか一項に記載のシステム。
32.第4の反応器への入口が、水酸化ナトリウムを含む1つもしくは複数の反応物ストリームを受けるように構成され、第4の反応ゾーンが、ラジカル開始剤の存在下で1つもしくは複数の反応物ストリームからPAAナトリウム塩を形成するように構成されている、実施形態24〜31のいずれか一項に記載のシステム。
33.第4の反応ゾーンが、ゲル重合、懸濁重合、または溶液重合によって、AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている、実施形態24〜32のいずれか一項に記載のシステム。
34.PAAもしくはその塩が、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態24〜33のいずれか一項に記載のシステム。
35.PAAが、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、または0.001重量%未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態24〜33のいずれか一項に記載のシステム。
36.PAAが、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態24〜33のいずれか一項に記載のシステム。
37.第4の反応器への入口が、AAと共重合する共反応物をそれぞれが含む1つもしくは複数の反応物ストリームをさらに受けるように構成されており、第4の反応ゾーンが、PAAのポリアクリルアミドコポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、架橋カルボキシメチルセルロースコポリマー、ポリビニルアルコールコポリマー、架橋ポリエチレンオキシドコポリマー、およびデンプングラフトポリアクリロニトリルコポリマーから選択されるPAAの1種もしくは複数のコポリマーを形成するように構成されている、実施形態24〜36のいずれか一項に記載のシステム。
38.第4の反応器のPAAストリームからのPAAもしくはその塩を受けるように構成されている入口、
PAAもしくはその塩の少なくともいくらかを高吸収性ポリマー(SAP)に変換するように構成されている第5の反応ゾーン、および
SAPを含むSAPストリームを提供するように構成されている出口
を含む第5の反応器
をさらに含む、実施形態24から37のいずれか一項に記載のシステム。
39.第5の反応器への入口が、架橋剤をそれぞれが含む1つもしくは複数の反応物ストリームをさらに受けるように構成されている、実施形態38に記載のシステム。
40.SAPが、約1000百万分率未満の残留するモノエチレン性不飽和モノマーを有する、実施形態38または39に記載のシステム。
41.SAPが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態38〜40のいずれか一項に記載のシステム。
42.SAPが、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、または0.001重量%未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態38〜40のいずれか一項に記載のシステム。
43.SAPが、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態38〜40のいずれか一項に記載のシステム。
44.統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
エチレンを含むエチレンストリームを統合システムの酸化反応器に提供すること;
酸化反応器においてエチレンストリーム中のエチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、EOを含むEOストリームを生成すること;
酸化反応器からのEOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリームおよびCOストリームと金属カルボニルとを接触させること;
中央反応ゾーンにおいてEOストリーム中のEOの少なくとも一部を、ベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換し、BPLを含むカルボニル化ストリーム、もしくはPPLを含むカルボニル化ストリーム、またはこれらの組合せを生成すること;
(i)BPLを含むカルボニル化ストリームをAA反応器に方向付け、AA反応器においてカルボニル化ストリーム中のBPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAを含むAAストリームを生成すること;または
(ii)BPLを含むカルボニル化ストリームをPPL反応器に方向付け、PPL反応器においてカルボニル化ストリーム中のBPLの少なくともいくらかをPPLに変換し、PPLを含むPPLストリームを生成し、PPLストリームをAA反応器(また図1において第2(b)の反応器と称される)に方向付け、AA反応器においてPPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAストリームを生成すること;または
(iii)PPLを含むカルボニル化ストリームをAA反応器に方向付け、AA反応器においてカルボニル化ストリーム中のPPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAを含むAAストリームを生成すること;あるいは
上記の(i)〜(iii)の任意の組合せ;
上記の(i)〜(iii)のAAストリームをPAA反応器に方向付けること;ならびに
PAA反応器において上記の(i)〜(iii)のAAストリームのAAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること
を含む、方法。
45.(i)、(ii)および(iii)のうちの2つを含む、実施形態44に記載の方法。
46.(i)、(ii)および(iii)の3つを含む、実施形態44に記載の方法。
47.AAが、1年当たり約200〜約800キロトン(kta)で生成される、実施形態44〜46のいずれか一項に記載の方法。
48.AAが、精アクリル酸(GAA)である、実施形態44から47のいずれか一項に記載の方法。
49.AAが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態44から47のいずれか一項に記載の方法。
50.AAが、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、または0.001重量%未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態44〜47のいずれか一項に記載の方法。
51.AAが、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態44〜47のいずれか一項に記載の方法。
52.PAAが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、実施形態44から51のいずれか一項に記載の方法。
53.PAAが、5重量%未満、4重量%未満、3重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.9重量%未満、0.8重量%未満、0.7重量%未満、0.6重量%未満、0.5重量%未満、0.4重量%未満、0.3重量%未満、0.2重量%未満、0.1重量%未満、0.05重量%未満、0.01重量%未満、または0.001重量%未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態44〜51のいずれか一項に記載の方法。
54.PAAが、10,000ppm未満、1,000ppm未満、500ppm未満、100ppm未満、50ppm未満、10ppm未満のアルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を有する、実施形態44〜51のいずれか一項に記載の方法。
55.PAA反応器からのPAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供すること;
PAAストリームを高吸収性ポリマー(SAP)反応器に方向付けること;ならびに
SAP反応器においてPAAストリーム中のPAAの少なくとも一部をSAPに変換すること
をさらに含む、実施形態44から54のいずれか一項に記載の方法。
56.SAPが、約1000百万分率未満の残留するモノエチレン性不飽和モノマーを有する、実施形態55に記載の方法。
57.エチレンがEOに変換された後1週間未満で、AAがPAAに変換される、実施形態44から56のいずれか一項に記載の方法。
58.エチレンがEOに変換された後2日未満で、AAがPAAに変換される、実施形態44から56のいずれか一項に記載の方法。
上記は本発明の特定の非限定的な実施形態の説明である。したがって、本明細書において記載した本発明の実施形態は、本発明の原理の適用の単に例示であることを理解すべきである。本明細書において例示した実施形態の詳細への言及は、特許請求の範囲を限定することを意図せず、特許請求の範囲自体が、本発明に不可欠であると見なされるフィーチャを説明する。

Claims (20)

  1. エチレンからポリアクリル酸(PAA)を生成するためのシステムであって、
    エチレンを受けるように構成されている入口、
    前記エチレンの少なくともいくらかをエチレンオキシド(EO)に変換するように構成されている酸化的反応ゾーン、および
    前記EOを含むEOストリームを提供するように構成されている出口
    を含む酸化反応器;
    前記酸化反応器の前記EOストリームからのEO、およびCO源からの一酸化炭素(CO)を受けるように構成されている入口、
    前記EOの少なくともいくらかをベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換するように構成されている中央反応ゾーン、および
    前記BPLを含むカルボニル化ストリーム、もしくは前記PPLを含むカルボニル化ストリーム、またはこれらの組合せを提供するように構成されている出口
    を含む中央反応器;
    (i)、(ii)および(iii):
    (i)前記中央反応器の前記カルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
    前記BPLの少なくともいくらかをアクリル酸(AA)に変換するように構成されている第1の反応ゾーン、および
    前記AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
    を含む第1の反応器、
    (ii)前記中央反応器の前記カルボニル化ストリームからのBPLを受けるように構成されている入口、
    前記BPLの少なくともいくらかをPPLに変換するように構成されている第2(a)の反応ゾーン、および
    前記PPLを含むPPLストリームを提供するように構成されている出口
    を含む第2(a)の反応器、ならびに
    前記第2(a)の反応器の前記PPLストリームを受けるように構成されている入口、
    前記PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第2(b)の反応ゾーン、および
    前記AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
    を含む第2(b)の反応器、ならびに
    (iii)前記中央反応器のカルボニル化ストリームからのPPLを受けるように構成されている入口、
    前記PPLの少なくともいくらかをAAに変換するように構成されている第3の反応ゾーン、および
    前記AAを含むAAストリームを提供するように構成されている出口
    を含む第3の反応器
    のうちの1つもしくは複数;
    前記第1、第2(b)および第3の反応器のうちの1つもしくは複数の前記AAストリームを受けるように構成されている入口、
    前記AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている第4の反応ゾーン、および
    前記PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供するように構成されている出口
    を含む第4の反応器;ならびに
    前記EO、BPL、PPL、AAおよびPAAの生成を独立にモジュレートするコントローラー
    を含む、システム。
  2. (i)、(ii)および(iii)のうちの2つを含む、請求項1に記載のシステム。
  3. (i)、(ii)および(iii)を含む、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記システムが、1年当たり約200〜約800キロトン(kta)でAAを生成する、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
  5. 前記AAが、精アクリル酸(GAA)である、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 前記AAが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
  7. 前記第4の反応器への前記入口が、水酸化ナトリウムを含む1つもしくは複数の反応物ストリームを受けるように構成され、前記第4の反応ゾーンが、ラジカル開始剤の存在下で前記1つもしくは複数の反応物ストリームからPAAナトリウム塩を形成するように構成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のシステム。
  8. 前記第4の反応ゾーンが、ゲル重合、懸濁重合、または溶液重合によって、前記AAの少なくともいくらかをポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換するように構成されている、請求項1から7のいずれか一項に記載のシステム。
  9. 前記PAAもしくはその塩が、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム。
  10. 前記第4の反応器への前記入口が、AAと共重合する共反応物をそれぞれが含む1つもしくは複数の反応物ストリームをさらに受けるように構成されており、前記第4の反応ゾーンが、PAAのポリアクリルアミドコポリマー、エチレン無水マレイン酸コポリマー、架橋カルボキシメチルセルロースコポリマー、ポリビニルアルコールコポリマー、架橋ポリエチレンオキシドコポリマー、およびデンプングラフトポリアクリロニトリルコポリマーから選択されるPAAの1種もしくは複数のコポリマーを形成するように構成されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム。
  11. 前記第4の反応器の前記PAAストリームからのPAAもしくはその塩を受けるように構成されている入口、
    前記PAAもしくはその塩の少なくともいくらかを高吸収性ポリマー(SAP)に変換するように構成されている第5の反応ゾーン、および
    前記SAPを含むSAPストリームを提供するように構成されている出口
    を含む第5の反応器
    をさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のシステム。
  12. 前記第5の反応器への前記入口が、架橋剤をそれぞれが含む1つもしくは複数の反応物ストリームをさらに受けるように構成されている、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記SAPが、約1000百万分率未満の残留するモノエチレン性不飽和モノマーを有し、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、請求項11または12に記載のシステム。
  14. 統合システム内でエチレンをポリアクリル酸(PAA)に変換する方法であって、
    エチレンを含むエチレンストリームを前記統合システムの酸化反応器に提供すること;
    前記酸化反応器において前記エチレンストリーム中の前記エチレンの少なくとも一部をエチレンオキシド(EO)に変換し、前記EOを含むEOストリームを生成すること;
    前記酸化反応器からの前記EOストリーム、およびCOを含む一酸化炭素(CO)ストリームを前記統合システムの中央反応ゾーンに提供すること;
    前記中央反応ゾーンにおいて前記EOストリームおよび前記COストリームと金属カルボニルとを接触させること;
    前記中央反応ゾーンにおいて前記EOストリーム中の前記EOの少なくとも一部を、ベータプロピオラクトン(BPL)もしくはポリプロピオラクトン(PPL)、またはこれらの組合せに変換し、BPLを含むカルボニル化ストリーム、もしくはPPLを含むカルボニル化ストリーム、またはこれらの組合せを生成すること;
    (i)BPLを含む前記カルボニル化ストリームをAA反応器に方向付け、前記AA反応器において前記カルボニル化ストリーム中の前記BPLの少なくともいくらかをAAに変換し、前記AAを含むAAストリームを生成すること;または
    (ii)BPLを含む前記カルボニル化ストリームをPPL反応器に方向付け、前記PPL反応器において前記カルボニル化ストリーム中の前記BPLの少なくともいくらかをPPLに変換し、PPLを含むPPLストリームを生成し、前記PPLストリームをAA反応器に方向付け、前記AA反応器において前記PPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAストリームを生成すること;または
    (iii)PPLを含む前記カルボニル化ストリームをAA反応器に方向付け、前記AA反応器において前記カルボニル化ストリーム中の前記PPLの少なくともいくらかをAAに変換し、AAを含むAAストリームを生成すること;あるいは
    上記の(i)〜(iii)の任意の組合せ;
    上記の(i)〜(iii)の前記AAストリームをPAA反応器に方向付けること;ならびに
    前記PAA反応器において上記の(i)〜(iii)の前記AAストリームの前記AAの少なくとも一部をポリアクリル酸(PAA)もしくはその塩に変換すること
    を含む、方法。
  15. 前記AAが、精アクリル酸(GAA)である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記AAが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、請求項14に記載の方法。
  17. 前記PAAが、アルデヒド不純物、またはプロピレンの酸化に由来する化合物を実質的に非含有である、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記PAA反応器からの前記PAAもしくはその塩を含むPAAストリームを提供すること;
    前記PAAストリームを高吸収性ポリマー(SAP)反応器に方向付けること;ならびに
    前記SAP反応器において前記PAAストリーム中の前記PAAの少なくとも一部をSAPに変換すること
    をさらに含む、請求項14から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記SAPが、約1000百万分率未満の残留するモノエチレン性不飽和モノマーを有する、請求項18に記載の方法。
  20. 前記エチレンがEOに変換された後1週間未満で、前記AAがPAAに変換される、請求項14から19のいずれか一項に記載の方法。
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