JP2018502610A - 採血チューブ用の複合体セパレータ - Google Patents

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Abstract

試料採集チューブ及びその製造方法を提供する。考えられる採集チューブは、セパレータ物質が中に入れられたチューブを備える。いくつかの態様では、上記セパレータは好ましくは、照射又は加熱滅菌中に所定の流動性を維持し、またその後、UV光又は他の好適な源に対する曝露後に重合できる。他の態様では、上記セパレータ物質は好ましくは、軟質ゲル成分(チキソトロピー性ゲル)と、重合して複数の液体画分の間に固体バリアを形成するよう処方された、光硬化性シーラント成分とを含む。【選択図】図1

Description

本発明の分野は、試料分離技術である。
本出願は、2014年10月28日出願の欧州特許出願第14190680.0号に対する優先権を主張する。上記欧州特許出願及び他のあらゆる付随する参考文献は、その全体が参照によって本出願に援用される。援用される参考文献中の用語の定義又は使用が、本出願において提供される該用語の定義と矛盾する、又は反対である場合、本出願において提供される該用語の定義が適用され、参考文献中の該用語の定義は適用されない。
血液試料の分析は、2つ以上の画分、例えば血清画分及び細胞含有画分への、全血の分離を必要とする場合が多い。全血の分離は、全血を採血チューブに入れ、上記チューブを遠心分離機内に配置して、上記血液を遠心沈降させることによる、遠心分離を通して実施できることが、当該技術分野において公知である。
残念なことに、血液を分離した後、全血の複数の画分は再び混合する場合があり、これは、拡散、振盪、試料抽出、又は他の望ましくない相互作用による上記画分の汚染を引き起こす。理想的には、上記2つの画分は、所望の画分へのアクセス時に汚染が発生しないことを保証するために、隔離されたままとするべきである。
上述の課題を克服するための試みにおいて、チューブの底部に入れられたセパレータゲルを設けることに努力が注がれてきた。これらのセパレータゲルは、分析物の安定性の維持を補助すること、手作業(二次チューブへのピペット操作)を削減すること、及び採血現場から試験設備への標本の輸送の必要を原因とし得る処理の遅延を斟酌することを目的とする。上記ゲルのいくつかの機能的及び性能的特性は、典型的には以下を含む:(1)上記ゲルの特性により、使用前の流れが防止され、これによって採血中の還流の可能性が排除される;(2)上記ゲルは、細胞と血清/血漿との間の密度値(比重約1.04)を有する;(3)上記ゲルはチキソトロピー性である(通常の臨床研究室プロトコル下において、遠心分離機内で剪断減粘性である);(4)上記ゲルは、遠心分離中に液状化し、血液細胞及びタンパク質を通過して流れる;並びに(5)上記液状化したゲルは、遠心分離後に細胞と血清との間の層において再ゲル化し、チューブの壁に付着する。更に、上記ゲルの成分は一般に、臨床研究室において使用される血液成分又はアッセイに干渉してはならない。
残念なことに、公知のセパレータゲルは例えば:干渉(特定のアッセイに問題があることが知られている);浸透性による分析物の漂流;ゲル中、又はゲルの表面上での細胞の捕捉;アナライザプローブの、又は電気泳動ゲルによる、物理的汚染;再スピンによって引き起こされる不正確性;アリコートの必要(付随する手作業のコスト、及び再標識化のエラーの可能性を伴う);標準化に悪影響を及ぼし、廃棄物を生み出す、不完全な吸引;並びにゲルの移動、冷凍‐解凍に関する問題、及び試料を軟質ゲルバリアと再混合できないことといった貯蔵/運送に関する問題を含む、1つ又は複数の直接的及び間接的な欠点を有する。
セパレータゲルに関連する上記課題の一部を克服するための試みにおいて、望ましくない試料の相互作用に対して、分離された全血の画分が効果的に保護されることを保証する、全血分離のための組成物及び方法を提供することに努力が注がれてきた。例えば出願人は、フォトポリマー血清セパレータ及び方法を対象とする過去の努力に関する複数の特許を取得した(例えば特許文献1〜7)。フォトポリマー血清セパレータは、細胞と血清又は血漿との間に、(フォトポリマーゲルが重合した場合に)試料の完全な吸引を可能とする固体境界を提供するにあたって有利となり得る。更に、(重合して固体を形成する前の)いくつかのフォトポリマーセパレータゲルを含むチューブは、繰り返しの冷凍‐解凍サイクルを用いた運送、冷蔵、又は冷凍が可能である。また更に、上記チューブは、試験画分の均一なサンプリングを保証するためのバリアを破壊することなく混合でき(例えばチューブを振盪させた場合に血液が再混合されず)、上記チューブは、アナライザのプローブ若しくはピペット先端を詰まらせる場合がある、又は試験画分に接触して、影響を受けやすい研究室アッセイ法(例えば電気泳動法)に干渉する場合がある、(重合後の)軟質ゲル材料を含まない。
残念なことに、いくつかの公知のセパレータ組成物及び方法は:光硬化性組成物の高いコスト;チキソトロピー性組成物を処方する必要;分析物に影響を及ぼし得る、発熱性重合反応において生成される熱;(例えば試料採集チューブ内の滅菌された組成物の運送後に)後続のUV硬化のためにセパレータ組成物の流動性を維持しながら、照射によって滅菌できないこと;及び線量依存性UV光曝露の必要を含む様々な理由で問題を有している。
従って、改良された分離技術に対する需要が依然として存在する。
米国特許第7,674,388号 米国特許第7,637,758号 米国特許第7,775,962号 米国特許第7,971,730号 米国特許第7,780,861号 米国特許第8,206,638号 米国特許第8,282,540号
本発明は、背景技術の課題を解決するためのものである。
本発明の主題は、(i)内腔を有するチューブ、及び(ii)上記内腔に入れられた複合体セパレータ物質を備える、試料採集チューブを提供することにより、上述の課題を解決することを一般に試みる、装置、組成物、システム及び方法を提供する。上記セパレータ物質は、ゲル成分層材料及び光硬化性シーラント成分層材料を含む。より具体的には、上記ゲル成分層材料は、撹拌又は振盪した場合に液体になるよう処方されたチキソトロピー性セパレータゲルを含んでよく、また上記光硬化性シーラント成分層材料は、フォトポリマーシーラントを含んでよい。上記ゲル成分層材料及び上記光硬化性シーラント成分層材料は、(例えば照射による滅菌前、遠心分離前、硬化前、照射による滅菌後、遠心分離後、硬化後、照射による滅菌前及び後、遠心分離前及び後、硬化前及び後に)別個の層であってよい。更に、又はあるいは、上記ゲル成分層材料及び上記光硬化性シーラント成分層材料は、混合物を構成してよい。
上記光硬化性シーラント成分は、任意に抗チキソトロピー性であってよい。更に、又はあるいは、上記光硬化性シーラント成分は、好適なエネルギ源(例えばUV光(アーク灯、マイクロ波電球、LED))によってトリガした場合に、10分以内に、ショア00硬度スケールにおいて少なくとも1の硬度まで重合するよう処方してよい。
本発明の主題の上記光硬化性シーラント及び光硬化性セパレータ物質の硬化に影響を及ぼし得る、多数の因子が存在する。好適な光源は、強度5〜100W/cm、10〜75W/cm、15〜50W/cm、又は他のいずれの好適な強度(これらは全て光源から10cmの距離において測定する)の光を放出してよい。更に、又はあるいは、好適なエネルギ源は、50〜400nm、例えば200〜280nm(UVC)、280〜315nm(UVB)、315〜400nm(UVA)又は200〜400nmの波長において最大ピークを有する光を生成してよい。更に、又はあるいは、上記好適なエネルギ源は、ピーク照射0.1〜10W/cm、例えば0.3〜1W/cm、例えば1.5〜2.5W/cm、又は0.5〜3.5W/cmの光を放出してよい。更に、又はあるいは、上記好適な光源が生成する光は、放射エネルギ密度0.3〜8J/cm、例えば1〜5J/cm、又は1〜2J/cmで、硬化することになる表面に到達してよい。
別の視点から見ると、上記光硬化性シーラント成分は、好適なエネルギ源によってトリガした場合に、上記光硬化性シーラント成分が10分以内に、ショア00硬度スケールにおいて少なくとも1の硬度まで重合できるようにするための、プロモータを含んでよい。更に、又はあるいは、上記光硬化性シーラント成分は、好適なエネルギ源によってトリガした場合に、10分以内に、ショアA硬度スケール及びショアD硬度スケールのうちの少なくとも一方において少なくとも10の硬度まで重合するよう処方してよい。更に別の視点から見ると、上記光硬化性シーラント成分は、好適なエネルギ源によってトリガされた重合の後、プローブに対して固体となり得ると考えられる。
本発明の主題はまた、採集チューブが、長期間に亘って分析物のレベル(例えばカリウムレベル及びグルコースレベル)を許容可能な閾値内に維持できるセパレータ物質を含む、装置、システム及び方法を提供する。一実施形態では、カリウムレベルは、遠心分離前の初期レベルの10%以内で安定し、グルコースレベルは5%以内で安定する。別の視点から見ると、上記ゲル成分及び上記光硬化性シーラント成分のうちの一方又は両方(例えばセパレータ物質全体)は、上記チューブに入れられた試料のカリウムレベルを、少なくとも4日に亘って、初期カリウムレベルの25%以内、15%以内、10%以内、又は5%以内にさえ維持するよう処方してよい。また、上記ゲル成分及び上記光硬化性シーラント成分のうちの一方又は両方は、上記チューブに入れられた試料のグルコースレベルを、少なくとも4日に亘って、より好ましくは少なくとも5日に亘って、初期グルコースレベルの25%以内、15%以内、10%以内、又は5%以内にさえ維持するよう処方してよいと考えられる。
更に、又はあるいは、上記セパレータ物質は有利には、全血に対して生体適合性であってよく、また全血の血清/血漿画分の平均密度と全血の細胞含有画分の平均密度との間の密度(例えば約1.04g/cm)を有するよう処方してよい。上記光硬化性シーラント成分は典型的には、上記ゲル成分より僅かに低い密度を有し、これにより上記光硬化性シーラント成分は硬化時に上記ゲル成分の上側に留まり、透明なバリアを提供する。更に、又はあるいは、上記セパレータ物質は硬化前に全血中で流動可能であってよく、また硬化後に不動化して固体層シーラントを形成してよい。
別の視点から見ると、本発明の主題は、試料採集チューブを製造する方法を含む。本明細書に記載の方法の考えられるステップは、チューブの内腔に光硬化性シーラント成分層材料を入れるステップを含んでよい。更なるステップは、上記チューブの上記内腔にゲルセパレータ成分層材料を入れるステップを含んでよい。上述のステップは、ゲル成分が光硬化性シーラント成分の上側又は下側に配置されるような、いずれの好適な順序で考えてよい。いくつかの方法では、上記光硬化性シーラント成分層材料は、上記ゲル成分層材料の前/下に堆積され、硬化後に上記ゲル成分層の上に固体シール層を形成するよう構成される。いくかの考えられる方法では、まず上記ゲル成分をチューブに入れた後、光硬化性シーラント成分を入れる。遠心分離後、上記シーラント成分は上記ゲル成分の上側まで上がり、上記ゲル成分と、血漿、血清又は他の試料の画分との間のバリアとして機能するシール層を形成できる。上記ゲル成分及び上記光硬化性シーラント成分は、上述のように、本発明の主題の複合体セパレータ物質を構成することを理解されたい。
いくつかの考えられる方法は更に、上記チューブの上記内腔に試料(例えば血液)を入れるステップ、並びに上記複合体セパレータ物質及び試料を入れた上記試料採集チューブを遠心分離するステップを含んでよい。更に、又はあるいは、上記試料採集チューブを(例えば遠心分離中又は後に)UV光に曝露して、上記光硬化性シーラント成分を固化させてよい。更に、又はあるいは、全血を上記チューブに入れた場合、本発明の主題の方法は、上記チューブをUV光又は他の好適なエネルギ源に曝露して上記光硬化性シーラント成分の重合を開始させた後に、上記全血の細胞含有画分を血清画分から(例えばピペットによってある画分を物理的に除去することによって)分離するステップを含んでよい。
いくつかの考えられる方法の他の任意のステップは、特に、複合体セパレータ物質を入れる前又は後に採集チューブを滅菌するステップ、及び上記チューブの内腔に真空を導入して、所定の体積の液体の採取を促進するステップを含む。上記滅菌するステップは、例えばガンマ線照射、eビーム照射、又は(例えば少なくとも250℃までの)熱への曝露による成分の滅菌を含むいずれの好適な方法で実施してよい。上記真空を導入するステップは、いずれの好適な方法で実施してよい。例えば排気閉鎖(evacuation‐closure)デバイスを用いて、上記チューブの内部を少なくとも部分的に排気し、上記チューブの開口にストッパを適用してよい。更に、又はあるいは、いずれの好適なポンプを用いて上記内腔の容積を減圧することにより、上記採集チューブに真空を導入してよい。
本発明の主題の試料採集チューブは、例えば全血を含むいずれの好適な試料の分画のために使用できることを理解されたい。好適なセパレータ物質を、分離される試料の複数の画分の中間の好適な密度を有するように処方する。例えば分離される上記試料が全血である場合、上記セパレータ物質は、全血の血清画分の平均密度と全血の細胞含有画分の平均密度との間の密度を有するよう、及び全血中で流動可能となるよう、処方してよい。上記セパレータ物質が、分離される上記試料の画分を分離した後、光硬化性シーラント成分/層を重合によって硬化させて、分離した画分の混合を防止できる。
有利には、(例えば試料が血漿を含む場合は)抗凝固剤又は(例えば試料が血清を含む場合は)凝固活性化剤を含む他の成分を、本発明の主題のチューブに含めてよい。
本発明の主題はまた、重合性組成物であって、遠心力の下での全血の細胞欠失相と全血の富細胞相との間の位置への上記組成物の沈降を可能とするために有効な所定の流動性を維持しながら、照射又は熱の印加によって滅菌可能な、重合性組成物を提供する装置、組成物、システム及び方法も提供する。いくつかの態様では、上記重合性組成物は、オリゴマー、光開始剤、安定剤及び抗酸化剤を含み、また試料採集チューブの内腔に入れることができる。上記チューブ及び上記重合性組成物を、照射又は熱によって滅菌する場合、上記組成物の上記所定の流動性は好ましくは、UV硬化による後続の上記組成物の重合が可能となる様式で維持される。
本発明の主題の様々な目的、特徴、態様及び利点は、添付の図面(これらの図面では、同様の番号は同様の構成要素を表す)と共に、好ましい実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになるだろう。
遠心分離及び硬化の前及び後の、ゲルセパレータを含むチューブ及び複合体セパレータを含むチューブを示す。 本発明の主題のフォトポリマーセパレータを含むセパレータチューブを示す。
以下の議論は、本発明の主題の多数の例示的実施形態を提供する。各実施形態は本発明の複数の要素の単一の組み合わせを表すが、本発明の主題は、本開示の要素のあらゆる可能な組み合わせを含むものと考えられる。従って、1つの実施形態が要素A、B及びCを含み、2つ目の実施形態がB及びDを含む場合、本発明の主題は、そうでないことが明示的に開示されていない限り、A、B、C又はDの他の残りの組み合わせも含むものと考えられる。
本発明の主題のセパレータ物質は、少なくとも以下の理由で、既存のセパレータ物質に対して有利である:
・上部試験画分から、ゲル内に発生し得るいずれの細胞の捕捉を分離する能力;
・少なくとも、必要な光硬化性シーラント成分の体積が低減されることを理由として、バリアを完全に硬化(固化)させるために必要なUV光強度及び曝露時間が低減される。例えば本発明者らは、(同一のUV光強度を用いた場合に)必要な時間を、1分から10〜20秒へと低減した。この低減は:光感受性顔料に対するUVの影響を低減する;処理時間を削減することによってワークフローを改善する;及び酵素等の特定の血液成分に影響を及ぼし得る、硬化中の発熱による熱生成を低減する、といった更なる利点を有する;
・少なくとも、固化した光硬化性シーラント成分が上記ゲル成分からのバリアとして機能することを理由として、上記ゲル成分からの汚染が仮に存在する場合であっても実質的には存在しない状態で、試料の完全な吸引が可能となる;
・均一なサンプリングを保証するために、全血の細胞非含有画分の混合及び再混合を可能とする;
・軟質ゲルセパレータが、例えば運送又は混合中の振盪によって物理的に破壊された場合に発生し得る、血液の再混合を防止する;
・上記チューブの繰り返しの冷凍/解凍サイクルが可能となる。血清又は血漿の冷凍は、例えば後の試験のため、又は一定の規則の要件に従うために、一般的に実施される。ゲルセパレータを用いて試料の複数の画分を分離する場合、セパレータの下側の画分は典型的には、ゲルの前に冷凍され、これによって膨張し、ゲルセパレータバリアの形状を歪ませる。本発明の主題のセパレータ物質は、好適なエネルギ源への曝露後に固化するよう処方された光硬化性シーラント成分を含むため、セパレータチューブの冷凍及び解凍に関連する典型的な課題の一部又は全ては大幅に削減されるか、又は排除されさえする;
・上記光硬化性層の体積を最小化でき、これによってコストを削減できる;
・チキソトロピー性軟質ゲルがチューブ内の上記光硬化性層の上側に装填され、使用前に流れが発生しないため、上記光硬化性層をチキソトロピー性とする必要がない。これにより、細胞の捕捉が少ない単純な組成物が可能となり、また、血液細胞の劣化に寄与し得る、又は研究室アッセイを妨害し得る添加剤の必要を排除できる;
・二次チューブへの血清又は血漿の取り出しに関連する作業コストが低減される;
・二次チューブへの血清又は血漿の取り出しに関連する再標識化のエラーの可能性が低減される。
(1)モノマー及びオリゴマーのうちの少なくとも1つ(例えばこれらの組み合わせ(例えばエベクリル(Ebecryl)、サイテック(Cytec))と;(2)光開始剤(例えばアディトール(Additol)(登録商標)BDK、アディトール(登録商標)TPO);及び(3)安定剤(フェノチアジン)とを含む光硬化性シーラントを用いて、可能性が実証されてきた。いずれの市販の好適な光硬化性シーラント成分を使用できることを理解されたい。好適な光硬化性シーラント成分は典型的には、(例えばゲル化剤(例えばDBS又はシリカ)を添加する場合は)ゲルであるか、又は重合前に(全血と共に)流動性であるかの少なくとも一方であり、好適なエネルギ源(例えばUV光)に曝露した場合に固化できる。好適な光硬化性シーラントの例としては特に、MLA(例えばM1L1A1)、MLAI(例えばM1L1A1及びフェノチアジン)、MAI(例えばM1A1及びフェノチアジン)、LAI(例えばL1A1及びフェノチアジン)、並びにLMA(例えばL1M1A1)が挙げられる。本明細書において使用される場合、M=モノマー(例えば、シグマ‐アルドリッチ社の商品番号407577であるトリメチロールプロパンプロポキシレートトリアクリレートというモノマーであるM1);L=オリゴマー(例えばL1=オルネクス(allnex)社製(以前はサイテックインダストリーズ(Cytec Industries, Inc.)社製)のエベクリル230);A=光開始剤(例えばA1=アディトールBDK);I=安定剤(例えばフェノチアジン)である。以下の表1を参照されたい。LAI(例えばL1、A1及びフェノチアジン)は、1.00〜1.09g/cmという望ましい密度を有することができるため、いくつかの特に好ましい光硬化性シーラント成分に含めることができる。
好適な光硬化性シーラントの他の例としては、LAIR、LAIE(例えばL1、A1、フェノチアジン及びトコフェロール)並びにLAIERが挙げられ、ここでR=ゲル化剤(例えばDBS、シリカ)、並びにE=抗酸化剤及びラジカルスカベンジャーのうちの少なくとも一方(例えばビタミンE、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、カロテン、ビリルビン、アスコルビン酸)である。R及びEは一般に必要ではないが、これらはそれぞれ、光硬化性シーラントに有利な特徴を提供できる。より具体的には、チキソトロピー性軟質ゲルは、使用前に流れが発生しないよう、チューブ内の上記光硬化性層の上側に装填できるため、ゲル化剤は一般に光硬化性シーラントの必須の成分ではない。それにもかかわらず、シーラントをチューブ内の軟質ゲル成分の上部に配置することが望ましい場合、例えばチキソトロピー性シーラントを有することが望ましい場合がある。更に、ビタミンE活性を有する化合物(例えばトコフェロール)等のラジカルスカベンジャーは必須ではないものの、これによって光硬化性シーラントを、熱による滅菌を必要とせずに、(例えば密度特性を変化させることによって)硬化させることなく照射(例えばガンマ線、eビーム)によって滅菌でき、これにより、試料の2つの画分の間での沈降を可能とするために効果的な流動性を維持できる。
Figure 2018502610
本発明の主題の複合体セパレータは、光硬化性成分及びゲル成分のうちの一方又は両方に、シリコンオイル、ポリアミド、オレフィンポリマー、ポリアクリレート、ポリエステル及びそのコポリマー、ポリシラン、並びにポリイソプレンといったポリマーを含んでよいと考えられる。更に、又はあるいは、複合体セパレータは、セパレータ又はその成分の密度を調整するための充填剤(例えばシリカ、ラテックス、他の不活性材料)を含んでよい。更に、又はあるいは、複合体セパレータは、望まれている目的を達成するための追加の材料又は試薬(例えば(EDTA(キレート化剤)又はヘパリン、クエン酸、デキストロース(抗凝固剤))を含んでよい。
同様に、本発明の主題のチューブ内にいずれの好適なゲル成分を入れることができることを理解されたい。好適なゲル成分としては、遠心分離中に液状化してその後再ゲル化するものが挙げられ、また例えば、市販品のゲル(例えばBDバキュテナー(Vacutainer)(登録商標)SST(商標)、BDバキュテナー(登録商標)PST(商標)、ゲルセパレータを含むバキュエット(Vacuette)(登録商標)採血チューブ、PPMA血清セパレータゲルチューブ、ポリプロピレン血清セパレータゲルチューブ)、又は遠心分離後に試料の2つの画分の間(例えば血清と血餅との間、血清と全血の細胞含有画分との間)に位置するように処方された他のいずれの市販の好適なゲルが挙げられる。
図1は、対照チューブ100A、及び本発明の主題のチューブ100Bを示す。対照チューブ100Aは、市販のゲルセパレータ110Aを含む試料採集チューブ(例えばバキュテナー)である。チューブ100Bは、市販のゲルセパレータ110B及び光硬化性シーラント120を含む、試料採集チューブである。全血の試料125を対照チューブ100A内に移し、全血の別の試料130を対照チューブ100B内に移す。遠心分離後、(富細胞画分から捕捉された細胞の一部を含む)ゲルセパレータ110Aは、チューブ100A内の、全血の比較的密な画分125Aと、全血の比較的密でない画分125Bとの間に位置決めされる。(富細胞画分から捕捉された細胞の一部を含む)ゲルセパレータ110Bも同様に、全血の比較的密な画分130Aと比較的密でない画分130Bとの間に位置決めされる。
有利には、ゲル化剤及びチキソトロピー性改変成分を含まないフォトシーラント120は、チューブ100B内での遠心分離及びUV硬化それぞれの前及び後において、透明であり、かつ細胞の捕捉を含まない。細胞の捕捉は、分析物が試験画分へと浸出するため望ましくない。細胞は、図1に示すように、110A及び110B等の軟質ゲルの上層に付着する場合が多い。しかしながらこれらの細胞は、フォトシーラント120によって血漿から分離できる。
以下のデータは、軟質ゲルを単独で用いた場合と比較して、本発明の主題の複合体セパレータ(フォトゲル血漿セパレータチューブ)を用いた場合の、改善された分析物安定性を示す。
Figure 2018502610
本発明の主題のいくつかの試料採集チューブは、チューブ、プラグ、並びに上記チューブの内腔内に入れられたゲル成分/層及び光硬化性シーラント成分/層を有するセパレータ物質を含んでよい。上記採集チューブは、上記内腔内の真空をサポートするために好適な剛性を有する材料から製作できる。例示的な材料としては、硬質プラスチック、ガラス又は他の同様の材料が挙げられる。上記内腔は好ましくは、全血又は他の液体の望ましい試料を保持するために十分な容積を有するものである。典型的な容積は、数ml〜10ml以上である。上記プラグは、上記内腔内の真空を維持するために上記チューブ内へと十分にぴったりと嵌合できる。本発明の主題の採集チューブを製造するために使用できる許容可能なチューブの例としては、ベクトン・ディケンソン・アンド・カンパニー(米国ニュージャージー州フランクリンレイク(07417))が開発したバキュテナー(登録商標)標本採集製品が挙げられる。
用語「チューブ(tube)」は、キャビティを有する容器を表すために婉曲的に使用される。好ましい実施形態はチューブを含むが、本発明の主題の範囲内に属したまま、キャビティを有する他の容器も使用できることを理解されたい。例えば採集チューブを、液体を内包できる、又は任意に真空をサポートできる他の容器に置き換えてよいことが考えられる。容器の代替例としては、フラスコ、ジャー、ビーカ、採血バッグ又はアンプルが挙げられる。単なるチューブではない容器はまた、本発明の主題を採血以外の代替的な市場に適用する場合に有用性を有する。
ある好ましい実施形態では、採集チューブは、上記チューブの内腔に複合体セパレータを入れるステップ、及び販売準備時に上記内腔内に真空を導入するステップによって製造される。典型的な10ml採集チューブに関して、約1ml又は約1グラム以下のセパレータ物質を上記内腔に入れることが(例えばコスト及び硬化時間に関して)好ましい場合がある。更に、又はあるいは、上記セパレータ物質の50%以下、より好ましくは25%以下、更に好ましくは10%以下が、光硬化性シーラント層からなることが好ましい場合がある。いくつかの実施形態では、特定の使用状況に適合するよう、他の量の上記セパレータ物質(又はその層)を使用してよい。例えばより小さいバージョンのチューブは、必要とするセパレータ物質がより少なく、一方でより大きいバージョンは、十分な密閉バリアを作製するためにより多量のセパレータ物質を必要とし得る。
いくつかの実施形態では、国際標準化機構(ISO)のプロトコルを満たすよう、販売前に採集チューブを滅菌する。例えばチューブは、(例えばコバルト源(例えばコバルト60)からの)ガンマ線照射、(例えばeビーム生成器からの)eビーム照射、ガス(例えば酸化エチレン)、又は100〜250℃若しくはそれを超える熱を用いて、(好ましくは上記セパレータ物質又はその一部分を実質的に重合させることなく)滅菌できる。別の視点から見ると、上記セパレータ物質は、40%超を硬化させることなく、より好ましくは30%超を硬化させることなく照射、ガス又は熱滅菌を可能とし、またUV又は他の硬化による後続の重合を可能とするために有効なものであり得る。例えば好適なポンプを用いて上記チューブの内腔の容積を単純に減圧することによって、任意の真空を導入できる。
採集チューブ(及びセパレータ物質)を5〜25kGy、より典型的には10〜20kGyの線量でeビーム滅菌する場合、あらゆる好適な滅菌時間(例えば10分未満、5分未満、2分未満、5〜120秒、5〜90秒)が考えられる。採集チューブ(及びセパレータ物質)を5〜25kGy、より典型的には10〜20kGyの線量でガンマ線滅菌する場合、あらゆる好適な滅菌時間(例えば10分未満、5分未満、2分未満、5〜120秒、5〜90秒)が考えられる。ガンマ線滅菌の場合、より低送達線量のより弱い源が化合物を硬化させやすいことが観察されている。ISOが要求する線量は特に、滅菌される対象の生物汚染度に左右される。必要な放射時間は、使用される滅菌技法だけでなく、例えば滅菌される対象の生物汚染度及び放射線量(kGy)にも左右される。
また、採集チューブを滅菌して、滅菌されたセパレータ物質を上記チューブに追加してよいことも考えられる。更に、又はあるいは、ユーザは、上記チューブにセパレータ物質を事前に入れるのとは対照的に、購入後に採集チューブに1つ又は複数のセパレータ物質を追加してよい。
試料(例えば全血)を本発明の主題の採集チューブに追加する場合、遠心分離により、上記全血を血清画分及び細胞含有画分に分離できる。上記セパレータ物質の各層(ゲル/光硬化性シーラント)が、血清画分の密度と細胞含有画分の密度との中間の密度を有する場合、上記各層は遠心分離中に上記2つの画分の間を移動でき、これによって上記画分を互いから隔離できる。続いて上記セパレータ物質は、好適なエネルギ源によってトリガされると迅速に硬化して、上記2つの画分の間に固体バリアを提供できる。
上述のように、上記好適な光源は、強度5〜100W/cm、10〜75W/cm、15〜50W/cm、又は他のいずれの好適な強度の光を放出してよい。更に、又はあるいは、上記好適なエネルギ源は、50〜400nm、例えば200〜280nm(UVC)、280〜315nm(UVB)、315〜400nm(UVA)又は200〜400nmの波長において最大ピークを有する光を生成してよい。更に、又はあるいは、上記好適なエネルギ源は、ピーク照射0.1〜10W/cm、例えば0.3〜1W/cm、例えば1.5〜2.5W/cm、又は0.5〜3.5W/cmの光を放出してよい。更に、又はあるいは、上記好適な光源が生成する光は、放射エネルギ密度0.3〜8J/cm、例えば1〜5J/cm、又は1〜2J/cmで、硬化することになる表面に到達してよい。
1つの例示的な好適な光源は、ヘラエウス(Heraeus)社製のカスタムライトボックスであり、これは、385nmの波長において最大ピークを有し、またピーク照射2.2W/cmを有する、光を生成する。この光源は、25Wの最大光出力の25%の電力設定で使用した。試験した光硬化性物質のうちのいくつかは、0.25〜1mLの体積を有し、バキュテナーチューブに入れられ、また上記好適なエネルギ源は、ピーク照射2.2W/cmで380〜390nmのエネルギを放出する発光ダイオードであった。しかしながら、より小さい又は大きい体積に関して同一の硬化時間を達成するために、曝露の1つ又は複数の因子(例えば照射、波長、放射エネルギ)を改変でき、物質の成分の濃度(例えば抗酸化剤濃度、光開始剤濃度)を改変でき、又は異なるエネルギ源を使用できることを理解されたい。
本発明の主題のいくつかの態様では、セパレータチューブには:(1)図1に示すように重合性組成物及びチキソトロピー性ゲルの両方;又は(2)図2に示すように重合性組成物のみを供給できる。図示されているように、試料採集チューブ200は、本発明の主題の重合性組成物210(例えばLAIE)を含み、これは上記試料採集チューブ200に入れられ、遠心分離後に全血の細胞欠失相220と富細胞相230との間の位置へと硬化させられる。
上記重合性組成物は好ましくは、以下の成分のうちの少なくとも3つを含む:オリゴマー(L)(例えばアクリレート含有オリゴマー及びメタクリレート含有オリゴマー);光開始剤(A);安定剤(I);並びにラジカルスカベンジャー及び抗酸化剤のうちの少なくとも一方(E)。
上記重合性組成物は有利には、(例えば、試料の2つの相(例えば全血の細胞欠失相及び富細胞相)の間の位置への、遠心力下での上記組成物の沈降を可能とするために有効な)所定の流動性を失うことなく、照射滅菌(例えばガンマ線、eビーム)を可能とするために、有効な組成を有することができる。
別の視点から見ると、上記組成物は40%超を硬化させることなく、より好ましくは30%超を硬化させることなく照射、熱滅菌を可能とし、またUV又は他の硬化による後続の重合を可能とするために有効なものであり得る。
UV硬化による後続の重合は、照射滅菌の実施後、数分(例えば30分超)、数時間(例えば1時間超、2時間超、5時間超、10時間超)、数日(1日超、5日超、10日超、15日超、20日超、25日超)、数ヶ月(1ヶ月超、2ヶ月超、6ヶ月超、9ヶ月超)又は更に数年(1年超、2年超、3年超、5年超又はそれ以上)発生し得る。いくつかの実施形態では、上記重合性組成物は、流動性を失うことなく、5〜35kGy(両端を含む)の放射線量、より好ましくは10〜30kGy(両端を含む)の放射線量、更に好ましくは10〜20kGy(両端を含む)の放射線量に曝露できる。異なる視点から見ると、上記重合性組成物は、30kGy未満、より好ましくは20kGy未満、更に好ましくは17kGy未満の放射線量に曝露でき、これによって(1)所定の流動性を失うことなく照射滅菌を可能とし、また(2)UV硬化による後続の重合を可能とする。
光開始剤(例えばアゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、カンフォルキノン、酸化ホスフィン光開始剤、ケトン系光開始剤、ベンゾインエーテル光開始剤)がいずれの好適な濃度で上記重合性組成物中に存在してよいことが考えられる。いくつかの好ましい実施形態では、上記光開始剤は上記組成物中に、5重量%未満の濃度、より好ましくは2重量%未満の濃度、更に好ましくは1.5重量%未満の濃度で存在する。更に、又はあるいは、本発明の主題の重合性組成物は光開始剤からなってよい。
なお、ラジカルスカベンジャー又は抗酸化剤は、考えられる全ての重合性組成物において必須ではない。しかしながら、(例えばガンマビーム又は電子ビームによる照射滅菌による流動性の維持を促進するために)ラジカルスカベンジャー又は抗酸化剤が含まれる場合、上記ラジカルスカベンジャー及び抗酸化剤のうちの少なくとも一方(例えばトコフェロール)は、いずれの好適なモル濃度で上記重合性組成物中に存在できると考えられる。出願人は驚くべきことに、トコフェロール等のラジカルスカベンジャーが含まれている場合、本発明の主題のいくつかの組成物(例えばLAIE)は、3kG超の放射線量、での照射滅菌中に流動性を維持するが、いくつかの他の組成物(例えばLAI)は、同一の放射線量下で流動性を維持しないことを発見した。別の視点から見ると、LAIは、最大およそ3kGの放射線量までの照射滅菌中にしか、流動性を維持しないことが分かった。いくつかの好ましい実施形態では、上記ラジカルスカベンジャー及び上記抗酸化剤のうちの少なくとも一方はトコフェロールを含み、上記組成物中に、少なくとも75mM、より好ましくは少なくとも100mM、更に好ましくは少なくとも135mMのモル濃度で存在する。様々な理由から、より低いトコフェロール濃度(例えば約75mM未満)は好ましくない。例えば、トコフェロール濃度がより低いセパレータ物質は、より低い放射線量においてしか流動性を維持できず、これでは、ISOプロトコル下でのコスト効率の高い滅菌は不可能である。更に、トコフェロール濃度がより低いセパレータ物質は典型的には、より低い光開始剤濃度(例えば1重量%未満)を必要とし、これは一般に、より長い硬化時間を必要とする。
更に、又はあるいは、上記重合性組成物は、例えばアクリレートポリマー、メタクリレートポリマー、エポキシポリマー、ポリウレタン又はチオール‐エンポリマーを含むいずれの好適なポリマーを形成するために、(例えば照射滅菌(ガンマ線、eビーム)後に)UV硬化によって重合可能であってよい。
異なる視点から見ると、本発明の主題の重合性組成物は、末端エポキシ基を含有するポリマー、ペンダントエポキシ基を含有するポリマー、エポキシ‐シロキサン樹脂、エポキシ‐ポリウレタン、エポキシ‐ポリエステル、エピクロロヒドリン、多価ジオール、多価ポリオール、終端又はペンダントイソシアネート基を含むポリマー、少なくとも2つのヒドロキシル基を含むポリマー、多価ジオール、多価ポリオール、脂肪族モノマーポリチオール、脂肪族ジチオール、芳香族ジチオール、ポリマーポリチオール、アクリレート、メタクリレート、アルケニル及びシクロアルケニルのうちの1つ又は複数を含んでよい。本発明の主題の重合性組成物が、好適なエネルギ源(例えばUVエネルギ源)に曝露される場合、上記組成物は、10分未満の期間、より好ましくは5分未満の期間、より好ましくは60秒未満の期間、更に好ましくは20秒未満の期間に亘って、ショアA硬度スケールにおいて少なくとも1の硬度(例えば少なくとも10の硬度)まで硬化できると考えられる。別の視点から見ると、上記組成物は、少なくとも10分以内、より好ましくは5分未満の期間、より好ましくは60秒未満の期間、更に好ましくは20秒未満の期間に亘って、ショア00硬度スケールにおいて少なくとも1の硬度(例えば少なくとも10の硬度)まで硬化できると考えられる。更に別の視点から見ると、上記組成物は、10分未満の期間、より好ましくは5分未満の期間、より好ましくは60秒未満の期間、更に好ましくは20秒未満の期間に亘って、ショアD硬度スケールにおいて少なくとも1の硬度(例えば少なくとも10の硬度)まで硬化できると考えられる。
実験
オリゴマー又はモノマー(又はこれら両方)、光開始剤、安定剤、抗酸化剤、密度調整剤又はゲル化剤(又はこれら両方)を様々に含む、様々な候補組成物を試験して、特に様々な放射線量における及び様々な期間に亘る照射(eビーム又はガンマ線)滅菌中に所定の流動性を維持できるかどうかを判定した。より具体的には、上記組成物を以下に関して試験した:
a.最終密度‐遠心分離中の全血のピクノメトリー及び性能によって試験。いくつかの好ましい組成物の最終密度は、1.04〜1.08g/cmであった。
b.研究室試験による干渉‐結果を、BDチューブ内に採集した血液において得られた結果と比較することによって試験。測定手段がアッセイCV内である場合、干渉は全く暗示されなかった。この研究室試験比較は、遠心分離機内でセパレータを使用し、UVを用いて硬化させるプロセス全体を含んでいた。また、遅延干渉を期待して、血液をフォトポリマーに最大8日間接触させて放置した場合に関して、モノマー及びオリゴマーを試験した。
i.包括的代謝パネル(ナトリウム、カリウム、塩素、CO2、クレアチニン、ビリルビン(直接及び合計)、総タンパク質、AST、ALT、アルカリホスファターゼ、グルコース、尿素窒素、アルブミン)
ii.イムノアッセイ(PSA、テストステロン、エストラジオール、TSH、チロキシン(遊離T4)、フェリチン、感受性CRP)
iii.電気泳動(血清タンパク質電気泳動及び免疫固定(画分の定量(5画分)、異常タンパク質同定)、電気泳動による脂質パネル)
iv.脂質(総コレステロール、LDL‐c、HDL‐c、LVDL‐c、Lp(a)、トリグリセリド)
v.分子試験(DNA(B‐Raf)、エキソソームRNA(HBB、ACTB、DEFA3)、GAPDH、ITGA2B))
vi.治療薬モニタリング(アミカシン、プリマドン、リドカイン、カフェイン、アセトアミノフェン、NAP、プロカインアミド)
vii.リストセチン、コラーゲン及びADPへの血小板凝集を含む、血漿中の血小板、赤血球及び白血球数(差異あり)。
c.フォトポリマー又はゲルセパレータの量を低減した場合、上記i〜viiのうちの1つ又は複数によって観察される干渉が小さくなった。フォトポリマー又はゲルセパレータの成分は、干渉の能力を有する。特定の分析物が上記ゲル成分によって干渉される場合、該成分を低減できる。特定の分析物が上記フォトポリマー成分によって干渉される場合、該成分を低減できる。
d.溶血‐自動化されたアナライザにおける指数、視認による評価及び上昇したカリウムレベルによって測定。
e.UVランプ(アーク灯、マイクロ波電球、LED)による硬化時間
i.抗酸化剤濃度が大きく上昇すると(例えば500mMを超えるトコフェロール)、硬化時間に悪影響を及ぼす(延長する)。この効果を相殺するおよそ3%を超える光開始剤濃度の上昇は、滅菌照射による化合物の保存における上記抗酸化剤の機能に悪影響を及ぼした。
f.硬化時の熱生成。
g.硬化時の収縮。
h.熱又は照射(様々な線量及び線量送達スキームでのeビーム及びガンマ線)によって滅菌する
i.熱滅菌に関しては、抗酸化剤は不要であり、L及びMの複数の組み合わせによって、他の性能要件が満たされる。
ii.照射による滅菌に関しては、線量が(例えばガンマ線によってよりもeビームによって)迅速に送達される場合に、所与の組成物が作用しやすい。
1.LAIは、抗酸化剤を用いずに、最大3kGyによって滅菌できる。
試験したモノマー(いくつかは密度調整のために組み合わせである)は、M1、1,6ヘキサンジオールエトキシレートジアクリレート、ポリ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート、ポリ(エチレングリコール)ジアクリレート(商品番号437441)、ポリ(エチレングリコール)ジアクリレート(商品番号475629)、トリメチロールプロパンプロポキシレートトリアクリレート、及び1,6‐ヘキサンジオールエトキシレートジアクリレート(商品番号497134)を含んでいた。試験したモノマーのうち、M1が最も作用した。残念なことに、1つ又は複数のモノマーを含む組成物(例えばM1)は、硬化後に収縮し、従ってシーラント組成物における使用に最適であるとは考えられなかった。しかしながら、上記組成物を改変することによって、例えば硬化速度及び生成される温度に対処して収縮を防止又は低減できると考えられる。
試験したオリゴマーは全てエベクリルシリーズであり、L1〜L10(サイテック社から入手した様々なオリゴマー)を含んでいた。試験したオリゴマーのうち、L1、L2、L6、L8、L9及びL10は、L3〜L5及びL7に比べて、流動性の維持により好適であった。L1は、例えば硬化中の熱生成の小ささ、収縮の(仮に存在する場合であっても)小ささ、密度、粘度、気泡の捕捉の小ささ、及び標準的な血清試験を用いて示される干渉の小ささに関して、最も良好に作用し、また他のオリゴマーは、基準を満たさないため破棄された。L8及びL9は、L1よりも強く酵素に干渉し、その一方でL10は、硬化した材料と、視認できるほど相互作用した。血漿は、バリアの上層へと視認可能に分離した。
L1が、エベクリルシリーズの試験したオリゴマーの中で最良の全体的な性能を有していたが、いくつかのオリゴマーが、照射滅菌中に流動性を維持できることを理解されたい。また、例えば放射線量、滅菌時間、又は光硬化性物質の成分の濃度に対する調整を、当業者が実施することによって、様々な他のオリゴマーを、照射滅菌中に流動性を維持するよう処方されたセパレータ物質に含めることができることを理解されたい。
M1中1重量%濃度において試験した光開始剤は:(アゾビスイソブチロニトリル):254nm;ベンゾフェノン:254nm;4‐(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン:356nm;4,4'‐ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン:370nm;4,4'‐ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン:379nm;及びA1:365nmを含んでいた。光開始剤の波長は、使用することになるPETチューブを通した透過によって選択した。A1は、血液との適合性、硬化時間、熱生成、並びにオリゴマー及びモノマーとの混合性を含む基準を用いると、優れた性能を有することが分かった。他の光開始剤のうちのいくつかは、例えばより長い硬化時間又は異なる光源を用いれば使用できた。
A1を、L1中において様々な濃度(0.5〜8重量%(両端を含む))で試験した。1つ又は複数の抗酸化剤が存在する場合、1%±0.5%が最適であることがわかった。しかしながら、A1の濃度は、ビタミンEの機能に悪影響を及ぼすことなく、最大およそ3%まで上昇させることができた。選択したUV源に適合するよう比較的長い波長を吸収するアディトールTPOも、L1中において様々な濃度で試験した。L1、I1及びビタミンEの濃度が200〜300mMである状態において、アディトールTPOを濃度1%で試験した場合、硬化時間は、L1、I1及びビタミンEの濃度が200〜300mMである状態においてA1を濃度1%で試験した場合よりも多少良好であった。更に、包括的代謝パネルを用いて干渉は観察されなかった。
試験した安定剤は、濃度0.1重量%のフェノチアジンである。この安定剤は全ての試料中に存在した。しかしながら、排気(低O)雰囲気において作用する好適な安定剤を含む、いずれの好適な濃度のいずれの好適な安定剤を使用してよいと考えられる。
試験した抗酸化剤は、α‐トコフェロール(2mM〜500mM)、カロテン、ビリルビン、BHT、BHA、TEMPO、及び4‐OH‐TEMPOを含んでいた。トコフェロール、TEMPO及び4‐OH‐TEMPOはそれぞれ、15kGyを超える線量における照射中に流動性を維持した(カロテン、ビリルビン、BHT及びBHAは維持できなかった)が、TEMPO及び4‐OH‐TEMPOは、溶血及び研究室における干渉を引き起こした。しかしながらTEMPOは、最大37kGyの線量における照射中に流動性を維持でき、加熱ステップを必要としなかった。トコフェロールが最良の性能を有することが分かった。
試験した密度調整剤は、CYTEC社製のエベクリル113を含んでいた。LARID(D=Cytec社製エベクリル113)で表される物理的なゲルの処方を試験し、これが良好な硬化時間を有し、殆どの研究室試験に対して干渉を殆ど又は全く有しないことが示された。LARIDは:
a.30%のL=エベクリル230及び70%のD
b.ここで:
i.(L+Dの)1%のA1(アディトールBDK);
ii.(L+Dの)8.19%のR、フュームドシリカR1(デグサ(Degussa)社製アエロジル(AEROSIL)R805);及び
iii.(L+Dの)0.1%のI(Sigma社製フェノチアジン)
を含む。
上記LARID処方は、抗酸化剤が存在しないため、照射によって(流動性を維持しながら)滅菌できないことが分かった。
試験したゲル化剤は、フュームドシリカ及びDBS(1,3:2,4‐ジベンジリデンソルビトール)及び共溶媒NMP(N‐メチルピロリドン)を含んでいた。DBSは、流動性を維持しながらの照射による滅菌に関して、シリカよりも作用が劣っていた。0.6%のDBS及び1.8%のNMP、L1A1I1系ゲル。これは剪断減粘性であり、BDゲルよりも密度が低い。UV硬化時間はL1A1I1R1と概ね同一であったが、硬化したゲルは、液体窒素‐熱水試験に1回耐えることができ、これは、硬化したゲルが多数の冷凍‐解凍サイクルに耐えることができることを意味している。
実施例
以下の実験データは、本明細書において提示されている本発明の主題の様々な態様を例示するために提供される。より具体的には、上記データは、指定された濃度のトコフェロール及びアディトールBDKの、指定された放射線量での照射滅菌後の(遠心分離後の全血の2つの相の間の沈降を可能とするための)組成物の流動性の維持における驚くべき効果を示す。示されているように、オリゴマー(エベクリル230)、光開始剤、2重量%未満の濃度のアディトールBDK、及びラジカルスカベンジャー(少なくとも75mMの濃度のトコフェロール)を含む組成物は、20kGy未満の線量での照射滅菌(ガンマ線又はeビーム)後に、驚くほど流動性を維持した。より低い濃度のトコフェロール又は光開始剤が存在する場合、放射プロトコルを(例えばより高い線量率(eビーム)、滅菌後加熱、及びより低い線量(kGy)、より長い硬化時間を要求するように)改変する場合があった。約60mM未満の量のトコフェロールが存在する場合、一般に、送達可能な合計容量はより低くなり、これによって滅菌プロトコルが実行不可能となることが観察された。対照的に、ラジカルスカベンジャーを含まない組成物、及び3重量%超(例えば5重量%超)の光開始剤濃度を有する組成物は、照射滅菌後に流動性を維持できなかった。
Figure 2018502610
Figure 2018502610
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本明細書において示されているように、本発明の主題のいくつかの態様の技術的効果は、好適な濃度範囲(例えば75〜200mM、75〜150mM、100〜150mM、100〜250mM、125〜350mM)でシーラント成分に含まれているトコフェロールが:(1)照射(例えばeビーム又はガンマ線)滅菌中に生成されるラジカルを除去するか、又は上記ラジカルに干渉すること;及び(2)UVが誘発する重合中に生成されるラジカルを除去しない、又は上記ラジカルに干渉しないことの両方が可能であることである。異なる視点から見ると、トコフェロールは、ラジカルがeビーム又はガンマ線滅菌中に生成される場合は重合の進行を防止するためには有効であるものの、UV又は他の好適なエネルギ源の存在下での重合を防止する効果を有しない量で存在しなければならない。
本発明の主題のいくつかの実施形態では、セパレータ組成物に2タイプのラジカルスカベンジャーが含まれている。第1のラジカルスカベンジャー(例えばE)は、eビーム又はガンマ線照射によって生成される、重合をトリガするラジカルに対して、感受性であってよい。第2のラジカルスカベンジャー(例えばI)は、光開始剤によって生成される、重合をトリガするラジカルに対して、感受性であってよい。従って、いずれの特定の理論によって束縛されること、又は本出願の範囲を限定することを望むものではないが、本発明の主題のいくつかの態様の技術的効果は、E(例えばトコフェロール)を用いて、照射が誘発するラジカルの形成の存在下でのL(オリゴマー)の硬化のために必要な、A(光開始剤)とI(安定剤)との間の適切なバランスを維持できることである。換言すると、照射滅菌(3kG超)中にラジカルを除去するために十分な量だけIが増加すると、組成物中のIはAを凌駕し、組成物はUVエネルギ源への曝露後に硬化しなくなる。本発明の主題の組成物は、Eが存在するため、UVエネルギ源への曝露後に上記組成物の硬化を可能とする比較的少ない量のIを含んでよい。別の視点から見ると、Eは、Aが誘発する重合反応に不要とすることができる、又は上記重合反応に干渉しない、犠牲的な抗酸化剤と考えることができる。
いずれの特定の理論によって束縛されることを望むものではないが、いくつかの実施形態では、安定剤Iは、照射滅菌及び別個のUV硬化を可能とするために不要であり得るとも考えられる。実験により、照射による滅菌時、LAIは流動性を維持しないことが示されている。しかしながら、LAE組成物は、Aによって生成されるラジカルを消費する効果を有しないものの、照射滅菌中に生成されるラジカルを消費するために有効である濃度で、Eを含むため、照射滅菌中に流動性を維持でき、これにより、後続のUV硬化が可能となると考えられる。
以上のデータは、LがL1であることに基づくものであるが、他のオリゴマー(例えばアクリレート含有オリゴマー及びメタクリレート含有オリゴマー)は、フリーラジカル重合において同様の化学的構造及び用途を有するため、L1の代替として作用すると期待されることを理解されたい。同様に、以上のデータは、AがA1(アディトールBDK)であることに基づくものであるが、他の光開始剤(例えば酸化ホスフィン光開始剤、ケトン系光開始剤及びベンゾインエーテル光開始剤)は、光への曝露時にフリーラジカルへと分解される能力、及び重合反応を促進する能力を有するため、A1の代替として作用すると期待されることを理解されたい。
更に、又はあるいは、他の安定剤をフェノチアジン(例えばヒドロキノン)の代替として使用してよい。というのは、これら他の安定剤は、組成物の保管及び貯蔵寿命を同様に延長させると期待されるためである。他のラジカルスカベンジャーもまた、トコフェロールの代替として作用することが期待されるが、試験した他のラジカルスカベンジャー(例えばBHA、BHT、カロテン、アスコルビン酸、ビリルビン、没食子酸、及びTEMPO窒素酸化物)は、いくつかの研究室試験に干渉することが示された。それにも関わらず、これらのスカベンジャーは、使用する試験のタイプが特定の臨床研究室試験に限定されている場合には使用可能である。例えば特定の抗酸化剤は、いくつかのイムノアッセイの測定に干渉するものの、分子試験には干渉しないことが分かった。
本明細書において提供される情報に基づいて、当業者は、照射滅菌中に、異なる成分及び上記成分の濃度を有するセパレータ物質の流動性を維持できるよう、並びにその後、上記物質をUV硬化させることができるよう、放射又はその他のパラメータを調整できると考えられる。例えば当業者は、線量が(例えばガンマ線によってよりもeビームによって)迅速に送達される場合に、所与の組成物が照射滅菌中に流動性を維持しやすいことを理解するべきである。更に当業者は、抗酸化剤の濃度を上昇させる(例えば500m超)と、硬化時間が延長されること、及びこの効果を相殺するために光開始剤の濃度を上昇させる(例えば3%超)と、照射滅菌によるセパレータ物質の保存における抗酸化剤の機能に悪影響を及ぼすことを理解するべきである。
文脈によってそうでないことが規定されていない限り、本明細書に記載のあらゆる範囲は、その端点を含むものとして解釈されるものとし、非制限的な範囲は、商業上実用的な値のみを含むものとして理解されるものとする。同様に、あらゆる値のリストは、文脈によってそうでないことが規定されていない限り、中間値を含むものと見做されるものとする。本明細書に記載のすべての方法は、本明細書にそうでないことが示されていない限り、又は文脈によって明確に否定されていない限り、いずれの好適な順序で実施できる。本明細書中の特定の実施形態に対して提供されるいずれのあらゆる例、又は例示的な語法(例えば「…等の(such as)」)は、単に本発明をより明らかにすることを意図したものであり、そのように請求されていない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中のいずれの文言も、本発明の実施に必須のいずれの請求されていない要素を示すものとして解釈してはならない。
本明細書中及び以下の請求項全体の記載において使用されている場合、「ある(a、an)」及び「上記、前記(the)」の意味は、文脈によってそうでないことが規定されていない限り、複数に対する言及を含む。また、本明細書中の記載において使用されている場合、「…中の、…における(in)」の意味は、文脈によってそうでないことが規定されていない限り、「…中の、…における(in)」及び「…に対する、…における(on)」を含む。
本明細書において開示されている本発明の複数の代替的要素又は実施形態のグループ化は、限定として解釈してはならない。各グループの構成要素は、該グループの他の構成要素若しくは該グループに見られる他の要素とは独立して、又は該グループの他の構成要素若しくは該グループに見られる他の要素とのいずれの組み合わせにおいて、言及及び請求できる。あるグループの1つ又は複数の構成要素は、利便性及び/又は特許性のために、あるグループに含むことも、又はあるグループから削除することもできる。いずれのこのような包含又は削除が行われている場合、本明細書は、該グループを、添付の請求項中で使用されるあらゆるマーカッシュ形式のグループの説明を満たすように改変されたものとして内包するものと見做される。
本明細書の発明概念から逸脱することなく、上述のもの以外の多数の更なる改変が可能であることは、当業者には明らかである。従って本発明の主題は、添付の請求項の趣旨のみによって限定される。更に、明細書及び請求項両方の解釈において、すべての用語は、文脈に矛盾しない可能な限り広範な様式で解釈されるものとする。特に用語「含む/備える(comprises)」及び「含む/備える(comprising)」は、要素、成分又はステップを非排他的な様式で示すものとして解釈されるものとし、これは、言及されている要素、成分又はステップが、存在し得る、又は利用され得る、又は明確に言及されていない他の要素、成分若しくはステップと組み合わせられ得ることを示す。明細書及び請求項が、A、B、C…及びNからなる群から選択されたもののうちの少なくとも1つに言及する場合、本文は、A及びN、又はB及びN等ではなく、上記群からの1つの要素だけを必要とするものとして解釈されるものとする。
100A 対照チューブ
100B 本発明の主題のチューブ
110A ゲルセパレータ
110B 市販のゲルセパレータ
120 光硬化性シーラント、フォトシーラント
125 全血の試料
125A 全血の比較的密な画分
125B 全血の比較的密でない画分
130 全血の別の試料
130A 全血の比較的密な画分
130B 全血の比較的密でない画分
200 試料採集チューブ
210 重合性組成物
220 全血の細胞欠失相
230 全血の富細胞相

Claims (13)

  1. 試料採集チューブであって:
    内腔を有するチューブ;並びに
    前記内腔に入れられたセパレータ物質であって:
    チキソトロピー性ゲルを含む、ゲル成分層材料;並びに
    前記ゲル成分層材料とは別個であり、(1)オリゴマー、(2)光開始剤、及び(3)安定剤を含む、光硬化性シーラント成分層材料
    を有する、セパレータ物質
    を備える、試料採集チューブ。
  2. 前記光硬化性シーラント成分層材料は、好適なエネルギ源によってトリガした場合に、10分以内に、ショア00硬度スケールにおいて少なくとも1の硬度まで重合する、請求項1に記載のチューブ。
  3. 前記ゲル成分層材料は、前記光硬化性シーラント成分層材料の密度とは別個の密度を有し、
    前記ゲル成分層材料及び前記光硬化性シーラント成分層材料はそれぞれ、1.00〜1.09g/cm(両端を含む)の密度を有する、請求項1又は2に記載のチューブ。
  4. 前記セパレータ物質は、全血の細胞欠失画分の平均密度と全血の富細胞画分の平均密度との間の密度を有し、
    また前記セパレータ物質は、前記セパレータ物質が、遠心力の下で、全血の前記細胞欠失相と全血の前記富細胞相との間の位置へと定着できるような流動性を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のチューブ。
  5. 前記光硬化性シーラント成分層材料は、前記光硬化性シーラント成分層材料が、遠心力の下で、全血の前記細胞欠失相と全血の前記富細胞相との間の位置へと定着できるように、流動性を失うことなく、照射滅菌が可能であり、
    前記光硬化性シーラント成分層材料は続いて、UV硬化によって重合できる、請求項1〜4のいずれか1項に記載のチューブ。
  6. 前記光硬化性シーラント成分層材料は、好適なエネルギ源によってトリガした場合に、10分以内にショア00硬度スケールにおいて少なくとも1の硬度までの重合を引き起こすプロモータを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のチューブ。
  7. 前記光硬化性シーラント成分層材料は、少なくとも4日に亘って、前記試料のカリウムレベルを初期カリウムレベルの10%以内に維持すること、及び前記試料のグルコースレベルを初期グルコースレベルの5%以内に維持することのうちの少なくとも一方を実現する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のチューブ。
  8. 血液分離用の試料採集チューブを製造する方法であって:
    チューブの内腔にゲル成分層材料を入れるステップであって、前記ゲル成分層材料はチキソトロピー性ゲルを含む、ステップ;並びに
    前記チューブの前記内腔に光硬化性シーラント成分層材料を入れるステップであって、前記光硬化性シーラント成分層材料は、オリゴマー、光開始剤及び安定剤を含む、ステップ
    を含み、
    前記光硬化性シーラント成分層材料は、10分未満に亘って好適なエネルギ源に曝露した後、ショア00硬度スケールにおいて少なくとも1の硬度まで重合可能である、方法。
  9. 前記チューブの前記内腔に試料を入れるステップ;及び
    前記試料と、前記ゲルセパレータ成分層材料と、前記光硬化性シーラント成分層材料とを含む前記試料採集チューブを遠心分離するステップ
    を更に含む、請求項8に記載の方法。
  10. 全血と合わせた前記光硬化性シーラント成分層材料の流動性を維持しながら、前記ゲルセパレータ成分層材料及び前記光硬化性シーラント成分層材料が入れられた前記試料採集チューブを、照射滅菌によって滅菌するステップを更に含む、請求項8又は9に記載の方法。
  11. 前記光硬化性シーラント成分層材料は、10分未満に亘って好適なエネルギ源に曝露した後、前記光硬化性シーラント成分層材料がショア00硬度スケールにおいて少なくとも1の硬度まで重合できるようにする、プロモータを含む、請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記光硬化性シーラント成分層材料及び前記ゲルセパレータ成分層材料はそれぞれ、全血の血清画分の平均密度と全血の細胞含有画分の平均密度との間の密度を有し、更に全血中で流動可能である、請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記試料採集チューブを少なくとも250℃まで加熱して、全血と合わせた前記光硬化性シーラント成分層材料の流動性を維持しながら、前記試料採集チューブを滅菌するステップを更に含む、請求項8〜12のいずれか1項に記載の方法。
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