JP2018501967A5 - - Google Patents

Description

細孔誘導材料は、一部の実施形態において、結晶性固体形態のγ−ピロンである。γ−ピロン類は、５個の炭素原子と１個の酸素原子と２つの２重結合とを有する環と、パラ位の炭素原子に結合した第２の酸素原子とを含む、複素環式化合物である。意外にも、少なくとも一部のγ−ピロン材料、例えばエチルマルトールが、ビトリファイド結合研磨物品の製造に関連してナフタレンの所望の性能特性を本質的に再現し、しかし環境には無害であることが見出された。例えばエチルマルトールは、特に毒性が高いという疑いもなければ、ナフタレンと同じ厳格な暴露限度が課されることもない。実際、エチルマルトールは食品添加物として、焼きたての味及び匂いを付与するため世界中で用いられている。メチルマルトールなどの他のγ−ピロン類もまた、本開示によって想定される。

Claims (4)

1. 結合研磨物品の製造方法であって、
   研磨粒子と、バインダー剤と、γ−ピロン細孔誘導材料と、を含む結合可能研磨組成物を調製することと、
   前記結合可能研磨組成物から前駆研磨構造体を形成することと、
   前記前駆研磨構造体から前記γ−ピロン細孔誘導材料を除去して多孔質前駆研磨構造体を得ることと、
   前記多孔質前駆研磨構造体を加工処理して結合研磨物品を得ることと、を含む方法。
2. 前記γ−ピロン細孔誘導材料がエチルマルトールを含む、請求項１に記載の方法。
3. 結合研磨物品の形成に使用するための結合可能研磨組成物であって、
   研磨粒子と、
   バインダー剤と、
   γ−ピロン細孔誘導材料と、を含む結合可能研磨組成物。
4. 前記γ−ピロン細孔誘導材料がエチルマルトールを含む、請求項３に記載の結合可能
   研磨組成物。