JP2018207429A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シーンに応じて適応的に階調補正の手段を選択することで、色再現のずれを抑制しつつ自然な階調補正を行うことができる撮像装置を提供すること。【解決手段】画像の画素信号値の飽和を抑制する階調制御を行う撮像装置において、露出制御と、撮像された画像データの画素信号値に対するゲイン制御とを組み合わせて行う第一の階調制御手段と、撮像された画像データの画素信号値が所定よりも高い領域について選択的に前記信号値を低減する第二の階調制御手段と、撮像された画像データの画素の色信号毎の信号値を、各色信号の飽和レベルが高い信号値を用いて、飽和レベルが低い信号値を補正する第三の階調制御手段と、を有し、階調制御を行う画像領域の色信号に応じて、第一、第二、第三の補正量を其々決定することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に被写体の高輝度領域の階調補正を行う画像処理技術に関する。
従来、好ましい明るさ、コントラストの画像を得るために、画像の階調補正を行う技術が知られている。特に、主被写体の明るさが背景の明るさに比べて著しく暗いような、いわゆる逆光シーンにおいては、画素信号値が飽和する「飛び」が発生しやすく、その飛びを補正する技術として以下のような技術が知られている。
まず、撮像素子を露光する段階で、飛びを抑えるように適正露出よりも暗めの露出で撮影しておく。そして、暗めに撮影された領域の輝度値を適正レベルまで明るくするような出力輝度変換を行う(特許文献1参照)。以降、これを「Dレンジ拡大補正」と呼ぶ。
また、撮影後の画像の飛び領域に対して選択的に信号値を低減する手段が知られている(特許文献2参照)。以降、これを「てかり補正」と呼ぶ。
また、撮影データの各色信号の飽和レベルを算出し、飽和レベルが高い色信号を用いて飽和レベルが低い色信号を置換することで、元の色信号の飽和レベル以上の階調を表現する階調補正技術がある(特許文献3参照)。以降、これを「高輝度階調拡張補正」と呼ぶ。
特開2001−267701号公報 特許第4803178号公報 特開2015−156615号公報
しかしながら、特許文献1のように、暗めの露出で撮影した画像を、明るくするような出力輝度変換を行うと、画像のノイズ成分も増幅させてしまい、S/N比が劣化することがあった。
また、特許文献2のように、画像の飛び領域に対して選択的に信号値を低減する処理を行う場合、飛び領域の階調は既に情報として失われているため、領域があまり大きいと、処理した部分がベタ塗りのように見え、不自然な画像になることがあった。
また、特許文献3のように、飽和レベル以上の階調を補正する方法では、置換する色信号は推定されたものであるため、色信号のバランスが崩れ、色再現が正確でなくなり、被写体によっては違和感のある画像になる場合があった。
本発明の目的は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、シーンに応じて適応的に階調補正の手段を選択することで、色再現のずれを抑制しつつ自然な階調補正を行うことができる撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係る撮像装置は、
画像の画素信号値の飽和を抑制する階調制御を行う撮像装置において、露出制御と、撮像された画像データの画素信号値に対するゲイン制御とを組み合わせて行う第一の階調制御手段と、撮像された画像データの画素信号値が所定よりも高い領域について選択的に前記信号値を低減する第二の階調制御手段と、撮像された画像データの画素の色信号毎の信号値を、各色信号の飽和レベルが高い信号値を用いて、飽和レベルが低い信号値を補正する第三の階調制御手段と、を有し、階調制御を行う画像領域の色信号に応じて、第一、第二、第三の補正量を其々決定することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、色再現のずれを抑制しつつ自然な階調補正を行うことができる。
本発明の実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における階調補正の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるDレンジ拡大補正量決定の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるてかり補正処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における高輝度階調拡張処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施に好適な逆光シーンの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における高輝度階調拡張処理の信号置換処理を示す概念図である。 本発明の実施の形態における高輝度階調拡張処理のガンマ補正処理の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるDレンジ拡大補正量を算出するための輝度分布の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における撮影条件ごとに予め設定されたDレンジ拡大補正量の上限値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトーンカーブ補正の補正カーブの一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるトーンカーブ補正のリミット量を決定するテーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<デジタルカメラの構成>
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ100は、撮像機構として撮影レンズ101と、絞り及びシャッタ102と、自動露出(AE)処理部103と、フォーカスレンズ104と、オートフォーカス(AF)処理部105と、撮像素子106と、A/D変換部107とを備える。
撮影レンズ101は、ズーム機構を有する。絞り及びシャッタ102は、AE処理部103からの指示に従って、被写体の反射光である入射光の撮像素子106への入射光量と電荷蓄積時間を制御する。AE処理部103は、絞り及びシャッタ102の動作を制御すると共に、後述するA/D変換部107を制御する。フォーカスレンズ104は、AF処理部105からの制御信号にしたがって、撮像素子106の受光面上に焦点を合わせて光学像を結像させる。また、AF処理部105は、デジタルカメラ100から被写体までの距離情報を算出する。
撮像素子106は、受光面に結像した光学像をCCD素子或いはCMOS素子等の光電変換手段によって電気信号に変換してA/D変換部107へ出力する。
A/D変換部107は、受信した電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。A/D変換部107は、受信した電気信号からノイズを除去するCDS回路や、受信した電気信号をデジタル信号に変換する前に非線形増幅するための非線形増幅回路を含む。
また、デジタルカメラは、画像処理部108と、画像認識部109と、フォーマット変換部110と、DRAM111とを備える。
画像処理部108は、A/D変換部107から入力されたデジタル信号に対して所定の画素補間や画像縮小等のリサイズ処理と色変換処理とを行って、画像データを出力する現像処理を行う。
さらに、画像処理部108はA/D変換部107から入力されたデジタル信号に対してホワイトバランス(WB)調整を行い、画像の輝度レベルの増減などの操作によって階調補正を行うことで、撮影画像の画質を調節するという役割も担っている。例えば、画像データのレベルに関しては、画像全体に一律の増幅率でレベルを増減させる機能や、元の信号レベルの大小に応じて信号レベルを変換するトーンカーブ(ガンマ)機能がある。この機能によって、後述のDレンジ拡大補正処理を実現している。ほかにも、画像の所定の領域について、色輝度信号値に加算、減算、乗算、置換処理を施す機能がある。この機能によって、後述のてかり補正処理、高輝度階調拡張処理を実現している。
画像認識部109は、画像処理部108で適切に処理された画像データを入力することができる。また、画像認識部109は、入力された画像の明るさ状況、合焦状況の認識を行うことができる。この認識結果に基づいて、AE処理部103による露出制御、AF処理部105によるAF制御を実現する。さらに、画像認識部109は、人物の顔認識とその表情を認識することができる。
フォーマット変換部110は、画像データをDRAM111に記憶するために、画像処理部108で生成した画像データのフォーマット変換を行う。DRAM111は、高速な内蔵メモリの一例であり、画像データの一時的な記憶を司る高速バッファとして、或いは、画像データの圧縮/伸張処理における作業用メモリ等として使用される。
デジタルカメラは、画像記録部112と、システム制御部113と、VRAM114と、表示部115と、操作部116と、メインスイッチ(メインSW)117と、撮影スイッチ(撮影SW)118とを備える。
画像記録部112は、撮影画像(静止画、動画)を記録するメモリーカード等の記録媒体とそのインターフェースを有する。
システム制御部113は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMの作業エリアに展開し、実行することにより、デジタルカメラの全体的な動作制御を行う。また、撮像素子106の有する複数の撮像駆動モードからどのモードを使用するかの制御を行う。
VRAM114は画像表示用のメモリである。
表示部115は、例えば、LCD等であり、画像の表示や操作補助のための表示、カメラ状態の表示を行う他、撮影時には撮影画面と測距領域を表示する。
ユーザは、操作部116を操作することによりデジタルカメラを外部から操作する。
操作部116は、例えば、露出補正や絞り値の設定、画像再生時の設定等の各種設定を行うメニュースイッチ、撮影レンズのズーム動作を指示するズームレバー、撮影モードと再生モードの動作モード切換えスイッチ等を有する。
メインスイッチ117は、デジタルカメラのシステムに電源を投入するためのスイッチである。
撮影スイッチ118は、押し込む深さに応じて2段階の操作を行えるスイッチである。浅く押し込むとAE処理やAF処理等の撮影準備動作を行う。これをSW1操作という。さらに深く押し込むと、システム制御部113に対して撮影指示を行う。これをSW2操作という。
デジタルカメラ100が行う一連の処理として、まず、メインスイッチ117の押下によって電源が入ると、撮像素子106によって撮影処理が33ms周期等で周期的に行われ、表示部115に撮影画像が順次表示される本撮影待機状態となる。その後、撮影スイッチ118の押下による撮影指示がなされると、撮像素子106による本撮影処理が行われ、画像処理部108における画像処理を経て、画像記録部112にて画像が記録される。その後は、再び本撮影待機状態に戻る。メインスイッチ117の押下が再びなされると、デジタルカメラのシステムの電源が切れる。
次に、上記構成を有する撮像装置100において実行される、本実施の形態における階調補正方法について説明する。
本実施の形態では、以下に示す4種類の階調補正方法を用いる場合について説明する。
<第1の階調補正方法>
本実施の形態では、第1の階調補正方法として、低輝度の被写体と高輝度の被写体とが混在しているシーンにおいて、露出制御とトーンカーブ補正を用いて、高輝度側の白飛び(飽和)を抑制する階調補正を行うDレンジ拡大補正処理を実施する。
通常、撮影前に撮影条件として絞り値、シャッタ速度、ISO感度等を決定するが、この時、画面の輝度情報や人物の顔の有無に応じて、適切な露出で撮影しようとする。しかしながら、撮像素子のダイナミックレンジは限りがあり、どのように絞り、シャッタ、ゲインを設定しても、光源を背にして立つ人物を撮影する時のような逆光シーンでは、人物が暗すぎる、あるいは背景が明るすぎる、といったことが起こる。このような、背景が明るすぎる現象を軽減するのがDレンジ拡大補正処理である。図6(a)は、窓際に立つ人物を撮影した典型的な逆光シーンの例である。窓の外の景色が、人物に対して明るすぎるため、白飛びが発生している。
Dレンジ拡大補正では、高輝度部分の白飛びが発生しないように露出アンダーとなる露出を設定して撮影を行い、得られた画像データの低輝度部分の輝度を持ち上げるように設定されたトーンカーブ(ガンマ)を用いて、補正を行う。
<第2の階調補正方法>
本実施の形態では、第2の階調補正方法として、撮影後の画像の飛び領域に対して選択的に信号値を低減する階調補正を行う、てかり補正処理を実施する。第1の階調補正方法で述べたとおり、撮像素子のダイナミックレンジの限界により、被写体内に部分的に白飛びが発生する場合がある。例えば、太陽光や照明の直射を受けた人物の顔では、頬や額等で光が強く反射するてかりが発生し、その部分が白飛びすることがある。このようなてかり現象を軽減するのがてかり補正処理である。図6(a)では、照明によって人物の頬と額にてかりが発生している様子を示している。
てかり補正では、撮影された画像データから、顔などの補正対象を選定し、その補正対象領域内の色信号が飽和しているような高輝度な画素について、その領域の飽和していない低輝度の画素の色成分比率に近づくように、高輝度領域の信号値を減算する。この処理によって、白飛びが発生していた領域の輝度が下がり、色信号が復元される。
<第3の階調補正方法>
本実施の形態では、第3の階調補正方法として、撮影後の画像データの画素の色信号毎の信号値を、各色信号の飽和レベルが高い信号値を用いて、飽和レベルが低い信号値を補正する、高輝度階調拡張補正を実施する。
図7は、撮像センサーのRGBの色信号が飽和している画素について、RAWデータの信号値(a)、WB調整後の信号値(b)、高輝度階調拡張補正後の信号値(c)の例を示している。
RAWデータの飽和レベルをS、WB調整後のR、G、B信号の飽和レベルをそれぞれSr、Sg、Sbとする。RAWデータで色信号が飽和している場合、WB調整後の信号では、R、G、Bの色比がずれてしまうため、このままでは飽和部に色がついてしまう。そのため、通常であればRAWデータの飽和レベルでクリップするか、多少RAWデータの飽和レベルより大きい信号でクリップしておき、後の処理で飽和付近の輝度に対して色を薄くする処理を行うことがなされている。
一方、高輝度階調拡張補正では、WB調整後のR、G、B信号の飽和レベルが高い信号(ここではR信号)を用いて、飽和レベルが低い信号(ここでは、G、B信号)を置換する。この処理によって、信号をクリップすることなく、各色信号の飽和レベル以上の階調を表現することができる。
さらに、図8に示すように拡張量に応じてガンマカーブの形状を可変させて、拡張した輝度域に対して階調が滑らかになるように階調を割り当てる。図8において、横軸はガンマ補正前の信号値を示し、縦軸はガンマ補正後の信号値を示す。ガンマカーブAは高輝度階調拡張補正を行わない場合のガンマカーブを示しており、ガンマカーブBは高輝度階調拡張補正を行った場合のガンマカーブを示している。図7に対応させると、ガンマカーブAの飽和レベルS1は図7のSであり、ガンマカーブBの飽和レベルS2は図7のSrである。
<階調補正処理の流れ>
次に、上述した3つの階調補正方法を用いて、より適切な階調の画像を得るための全体の流れを、図2〜5のフローチャートを参照しながら説明する。図2は全体の処理フローチャートである。
(S201)撮像装置100の起動後、各種デバイスの初期化、起動を経てEVF画像表示などの撮影準備作業を行い、撮影SW118の押下によるSW1操作の待ちに入る。
SW1操作が行われると、S202に進む。
(S202)システム制御部113は、AE処理部103を通じて仮露出の決定を行う。仮露出では、Dレンジ拡大補正処理を考慮しない露出を決定する。具体的には、画像認識部109は、撮像素子106によって得られた画像データを縦横24×16程度の細かさのブロックに分割し、それぞれのブロックの輝度分布値に対して、ブロックの位置ごとの重みを加重した平均値を算出する。そして、AE処理部103は、その加重平均値が所定値に近づくような露出を仮露出として決定する。この処理によって、画面全体の平均に近い被写体にとっては適切な露出が決定されるが、前述した逆光シーンにおいては、高輝度領域にとっては、高すぎる露出となり、白飛びが発生する場合がある。
(S203)システム制御部113は、Dレンジ拡大補正の補正量を決定する。Dレンジ拡大補正量決定フローは図3にて後述する。
(S204)システム制御部113は、AE処理部103を通じて本露出の決定を行う。本露出は、S202にて決定した露出に対して、S203にて決定したDレンジ拡大補正量分だけ下げた露出に決定する。
(S205)システム制御部113は、撮影SW118の押下によるSW2操作の待ちに入る。SW2操作が行われると、S206に進む。
(S206)システム制御部113は、S204で決定した本露出値に基づいて本露光を行い、撮像素子106からA/D変換部107を通じて画像データを取得する。
(S207)システム制御部113は、画像処理部108を通じてWB調整を行う。
(S208)システム制御部113は、画像処理部108を通じて高輝度階調拡張の補正処理を行う。具体的には、S207で行ったWB調整の係数に応じて、前述のようにRGB信号の信号置換を行い、ガンマカーブの設定を行う。この補正量の算出については図4にて後述する。
(S209)システム制御部113は、画像処理部108を通じてDレンジ拡大補正処理を行う。より具体的には、第1の階調補正方法の説明で述べたとおり、露出アンダーの画像データの低輝度部の輝度を持ち上げるガンマ処理を行う。
(S210)システム制御部113は、画像処理部108を通じててかり補正処理を行う。てかり補正処理については図5にて後述する。
(S211)システム制御部113は、画像記録部112を通じて、適切に画像処理された画像データを記録する。画像データの記録が完了すると、S201に戻り、次の撮影のSW1操作待ちの状態になる。
<Dレンジ拡大補正量決定フロー>
続いて、Dレンジ拡大補正量の決定について説明する。図3は、Dレンジ拡大補正量決定の流れを示している。
(S301)システム制御部113は、画像認識部109を通じて白飛びの判定を行う。S202において決定した仮露出で行われた、本撮影待機中の周期撮影画像データを、縦横24×16程度の細かさのブロックに分割し、それぞれのブロックの輝度値を取得し、輝度分布値を算出する。
ここで、画像認識部109を通じて得られた顔認識結果に基づき、画像中に人物の顔がある場合、顔領域のブロックか否かによって別々の輝度分布値を算出する。この輝度分布値の一例を図9に示す。図9で、適正輝度は、露出条件によって決められた、適正レベルの明るさで撮像できる輝度値を示しており、飽和輝度は、適正輝度と撮像センサーのDレンジによって決まる飽和する輝度を示している。また、最大輝度は、顔領域と顔領域以外のそれぞれの輝度分布値において上位3%の分布となる輝度値とし、顔領域の最大輝度と飽和輝度の差をDa、顔領域以外の最大輝度と飽和輝度の差をDbとする。上位3%とするのは、点光源などの面積が非常に小さく輝度値が高い被写体を除去し、ある程度の面積以上の領域を検出するためである。
(S302)システム制御部113は、画像認識部109を通じてWB係数を算出する。WB係数の算出は公知の方法で良い。概略を説明すると、S301で使用した24x16程度のブロックについて、それぞれのブロックのR/G、B/Gといった色比を検出し、あらかじめ設定した範囲にある色比のブロックの色比のR,G,Bの信号値がそろうように、RおよびB信号に対して積算する係数を算出する。
(S303)Dレンジ拡大補正、高輝度階調拡張により補正できる最大の補正量を算出する。Dレンジ拡大補正で補正できる最大の補正量は、図10のようにISO感度に応じたテーブルをあらかじめ用意しておき、設定すれば良い。ここでは、ISO感度が高いほどノイズの劣化が顕著になるため、補正量が小さくなるようなテーブルにしている。高輝度階調拡張で補正できる最大の補正量は、図7を用いて前述したように、S302で算出したR信号、B信号のWB係数のうち大きい方の倍数である。
(S304)Dレンジ拡大補正の補正量を決定する。図9で、飽和輝度以上の輝度領域は白とびすることになるため、理想的には、DaとDbの大きい方の分だけ、3つの階調補正手段を用いてDレンジを拡張する必要がある。ここで、高輝度階調拡張は、色曲がりが起きる可能性があるが、顔の肌色の色味は若干でも変わると人の目に敏感に差が感じられやすい。このため、顔領域に対してはDレンジ拡大補正を優先的に使用することが望ましい。
一方、Dレンジ拡大補正は、S/Nが劣化するため、顔領域以外の比較的に色曲がりを許容できる被写体の場合は、Dレンジ拡大補正よりも高輝度階調拡張により補正することが望ましいと言える。
したがって、Dレンジ拡大補正、高輝度階調拡張により補正できる最大の補正量を、D1、D2とすると、Dレンジ拡大補正量は、D1、Da、Db−D2のうち最大の補正量になるように決定する。Db−D2の意味は顔領域以外について、高輝度階調拡張だけでは補正しきれない分をDレンジ拡大補正で補正するためである。
(S305)システム制御部113は、撮影条件の判定を行う。具体的には、S202における露出に基づいた、ISO感度、シャッタースピード、絞りを判定する。
<高輝度階調拡張フロー>
続いて、高輝度階調拡張処理について説明する。図4は、高輝度階調拡張処理の流れを示している。
(S401)Dレンジ拡大補正の算出時と同様に、顔領域および顔領域以外の飽和輝度以上の分布に応じて高輝度階調処理の補正量を決定するが、ここでは検出精度を高めるために、撮像したRAWデータにWB係数をかけた信号値から、画素単位のR、B信号の分布値を検出する。
(S402)顔領域および顔以外の領域について、R、B信号の分布値の上位3%の信号輝度値を検出し、このR、B信号の上位3%信号輝度値の大きい方を信号最大値として算出する。上位3%としたのは、Dレンジ拡大補正の算出時と同じ理由で、小さい面積の飽和部の影響を除去するためである。
(S403)顔領域の信号最大値が飽和レベルより大きい場合は、S404の処理に進み、飽和レベル以下の場合はS405の処理に進む。
(S404)顔領域の信号最大値が飽和レベルより大きい場合、顔領域の信号最大値と飽和レベルとの比をとることで高輝度階調拡張の補正量を算出するが、ここであらかじめ設定してあるリミット量でリミッター処理を行う。このリミッター処理は、前述したように顔領域については、色曲がりが敏感に感じられやすいため、顔領域の色曲がりが許容できる程度に小さい補正量に抑えるという意味である。
(S405)顔領域の信号最大値が飽和レベル以下の場合、顔領域以外の信号最大値と、飽和レベルとの比をとることで、高輝度階調拡張の補正量を算出する。
(S406)システム制御部113は、画像処理部108を通じて高輝度階調拡張処理を実施する。具体的な処理方法については、第3の階調補正方法で説明した。
<てかり補正処理フロー>
続いて、てかり補正処理について説明する。図5は、てかり補正処理の流れを示している。
(S501)システム制御部113は、画像認識部109を通じて、顔領域の輝度値を算出する。ここでは、撮像したRAWデータにWB係数をかけた信号値から、顔領域のRGBを検出し、(式1)等を用いて輝度値Yを算出した後、ガンマ補正後相当の値に変換することで算出する。
Y=3×R+6×G+B (式1)
(S502)システム制御部113は、顔領域の輝度値によるラベリングを行う。より具体的には、S501において算出した顔の各画素について、輝度値が所定値を超えている画素を判定し、白飛び画素とする。そして、上下左右で隣接する白飛び画素を判定し、まとまって存在する白飛び画素連結領域を判定するラベリングを行う。
(S503)システム制御部113は、S502における複数の白飛び画素連結領域における最大の面積HL_Area2を算出する。図6(b)に示したシーンでは、顔に発生したてかりは両頬と額の3か所であり、白飛び画素連結領域における最大の面積HL_Area2に該当する領域は額となる。
(S504)システム制御部113は、てかり補正量を決定する。より具体的には、
TH_ShAreaL<HL_Area2<TH_ShAreaH
であるとき、白飛び画素連結領域の平均輝度値に応じて、てかり補正量を決定する。ここで、HL_Area2がTH_ShAreaH以上であるとき、テカリ補正量を0とするが、これは大きな面積をテカリ補正すると、階調がなくなり不自然な画像になるためである。
(S505)システム制御部113は、画像処理部108を通じててかり補正処理を実施する。具体的な処理方法については、第2の階調補正方法で説明した。
上記説明したとおり、顔領域と顔以外の領域の飽和レベルを用いて、Dレンジ拡大補正量、てかり補正の補正量、高輝度階調拡張の補正量をそれぞれ決定することにより、顔領域での色曲がりが発生しないようにしつつ、適切に白とびを補正した画像を得ることができる。
また、上記の白とびを補正する処理とは別に、飽和レベル以下の高輝度な輝度域に対してゲインダウンを行い、高輝度の階調を強調するトーンカーブ補正等の階調補正方法があるため、この補正量の算出方法について説明する。
図11に、階調補正テーブルの一例を示す。横軸がトーンカーブ補正前の信号値、縦軸がトーンカーブ補正後の信号値であり、高輝度な輝度域について、補正テーブルの傾きを急峻にし、入力輝度に対して出力輝度を小さくするような補正テーブルを適用することで、高輝度の階調を強調することができる。
この補正量の算出には、たとえば、画像全体の輝度分布を算出し、所定値以上の高輝度の度数割合が大きいほど、あらかじめ設定してある強弱の補正カーブのうち補正量が大きいカーブを選択するようにする。これは高輝度の度数割合が大きい場合、この高輝度部の階調が白くつぶれたように感じられやすいため、階調を強調する目的である。
このトーンカーブ補正自体では、もともと飽和していない信号に対するゲインダウン処理なので、色曲がりは発生しにくいが、前述の高輝度階調拡張処理によって色曲がりが発生している場合、この色曲がりが強調されることになる。
したがって、図12に示すような補正テーブルを用意しておき、前述の顔領域に対して高輝度階調拡張処理を行った補正量に応じて、トーンカーブ補正の補正量を抑えるようにする。
尚、本実施形態では、顔領域か否かに応じて、補正手段を決定するようにしたが、肌色等の色曲がりを抑制すべき重要色をあらかじめ設定しておき、重要色か否かに応じて、同様の決定フローを用いて補正手段を決定するようにしても良い。すなわち、肌色等の重要色では高輝度階調拡張以外の補正手段を用いることで、重要色の色曲がりを抑えつつ白とびを補正することができる。
100 撮像装置、101 撮影レンズ、102 絞り及びシャッタ、
103 AE処理部、104 フォーカスレンズ、105 AF処理部、
106 撮像素子、107 A/D変換部、108 画像処理部、
109 画像認識部、110 フォーマット変換部、111 DRAM、
112 画像記録部、113 システム制御部、114 VRAM、
115 表示部、116 操作部、117 メインSW、118 撮影SW

Claims (7)

  1. 画像の画素信号値の飽和を抑制する階調制御を行う撮像装置において、
    露出制御と、
    撮像された画像データの画素信号値に対するゲイン制御とを組み合わせて行う第一の階調制御手段と、
    撮像された画像データの画素信号値が所定よりも高い領域について選択的に前記信号値を低減する第二の階調制御手段と、
    撮像された画像データの画素の色信号毎の信号値を、各色信号の飽和レベルが高い信号値を用いて、飽和レベルが低い信号値を補正する第三の階調制御手段と、
    を有し、
    階調制御を行う画像領域の色信号に応じて、第一、第二、第三の補正量を其々決定することを特徴とする撮像装置。
  2. 階調制御を行う画像領域の色信号が重要色であるかを判定する判定手段を有し、重要色であるほど、前記第三の階調制御手段の補正割合を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記飽和レベルより低輝度の階調制御を行う第四の階調制御手段をさらに有し、重要色の画像領域に対して、前記第三の階調制御手段による補正を行った補正量に応じて、前記第四の階調制御手段の補正量を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
  4. 画像の画素信号値の飽和を抑制する階調制御を行う撮像装置において、
    露出制御と、
    撮像された画像データの画素信号値に対するゲイン制御とを組み合わせて行う第一の階調制御手段と、
    撮像された画像データの画素信号値が所定よりも高い領域について選択的に前記信号値を低減する第二の階調制御手段と、
    撮像された画像データの画素の色信号毎の信号値を、各色信号の飽和レベルが高い信号値を用いて、飽和レベルが低い信号値を補正する第三の階調制御手段と、
    画像の特徴的な領域を検出する検出手段と、
    を有し、
    階調制御を行う画像領域が、特徴的な領域か否かに応じて、第一、第二、第三の補正量を其々決定することを特徴とする撮像装置。
  5. 前記画像の特徴的な領域は、人物の顔領域であることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 階調性を行う画像領域が、特徴的な領域であるほど、前記第三の階調制御手段の補正割合を小さくすることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の撮像装置。
  7. 飽和レベルより低輝度の階調制御を行う第四の階調制御手段をさらに有し、画像の特徴的な領域に対して、前記第三の階調制御手段による補正を行った補正量に応じて、前記第四の階調制御手段の補正量を決定することを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか一項に記載の撮像装置。
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