JP2018206311A - 印刷システム、サーバ及びその制御方法とプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザからの印刷指示でレンダリングを開始するため、レンダリング処理に要する時間の間、待たされることなる。【解決手段】印刷ジョブを受信して記憶手段に記憶するサーバと、前記サーバから印刷ジョブを受信して印刷する印刷装置を有する印刷システムであって、サーバは、記憶されている印刷ジョブに、先行してレンダリング処理を行う必要があるページが存在するか否かを判定し、レンダリング処理を行う必要があると判定された前記ページの描画コマンドに基づいてレンダリングし、そのレンダリングの結果を当該印刷ジョブに対応づけて記憶する。そして印刷装置から印刷指示を受信すると、その印刷装置の機器情報に応じて、指示された印刷ジョブのデータをレンダリングの結果に基づいて加工して印刷装置に送信する。【選択図】 図6
Description
本発明は、印刷システム、サーバ及びその制御方法とプログラムに関する。
従来、企業のオフィスのように複数のユーザがプリンタを共用する印刷環境において、プルプリントが行なわれている。ここでいうプリンタには、MFP(Multi Function Printer)のようにネットワークプリンタとして使用可能な複合機が含まれる。プルプリントでは、サーバが使用され、印刷ジョブの作成と非同期のタイミングで、プリンタによる印刷ジョブの実行(印刷処理)が行われる。例えば、複数のプリンタを備えるプルプリントシステムにおいて、ユーザがパーソナルコンピュータ(PC)からドキュメントの印刷を指示すると、そのPCで作成された印刷ジョブがサーバへ送信されて、一旦、サーバに保存される。その後、ユーザが複数のプリンタから任意に選んだ一つのプリンタの設置場所へ出向き、そのプリンタの操作パネルから、所望の印刷ジョブの実行を指示する。この指示を受けたプリンタは、サーバから、その指示された印刷ジョブを取得して印刷する。
このようなプルプリントシステムによれば、機密性の高い印刷物を出力する際に、他ユーザによる印刷物の持ち去りを防止するセキュアプリントを実現することができる。また、ユーザが都合の良い場所で印刷物を受け取ったり、他のユーザによって使用されていないプリンタを選んで印刷させることができる。
しかし、上述のプルプリントを任意のプリンタから指示する場合、ユーザは、そのプリンタの前で、印刷ジョブの受信と印刷ジョブのレンダリング処理等に要する時間の間待つ必要がある。そのため、このようなプルプリントシステムにおいて、ユーザがプリンタで印刷を指示してから、そのプリンタで印刷された印刷物を得るまでの時間を短くしたいという要望が高まっている。
例えば、特許文献1は、レンダリング処理可能なサーバを用いている。そして、サーバでレンダリング処理を行った後、レンダリング後の画像データをサーバから画像形成装置に送信する時間と、サーバから印刷ジョブを画像形成装置に送信して、その印刷ジョブを画像形成装置でレンダリング処理を行う時間とを予測する。そして、その予測の結果、予測時間の短い方の処理方法で処理することにより、ユーザが印刷装置の前で待機する時間を短くすることが記載されている。
しかしながら従来技術では、ユーザからの印刷指示があった後に、印刷ジョブのレンダリング処理を2つの異なる手法で同時に行っている。そして、どちらか早くレンダリング処理が終わった方のデータを採用しているが、選択されなかった他方の処理が無駄になってしまう。またユーザからの印刷指示でレンダリングを開始するため、レンダリング処理に要する時間の間、待たされることなる。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決することにある。
本発明の目的は、ユーザによる印刷指示から、印刷物が出力されるまでの時間を短くする技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷システムは以下のような構成を備える。即ち、
印刷ジョブを受信して記憶手段に記憶するサーバと、前記サーバから印刷ジョブを受信して印刷する印刷装置を有する印刷システムであって、
前記サーバは、
前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブに、先行してレンダリング処理を行う必要があるページが存在するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により先行してレンダリング処理を行う必要があると判定された前記ページの描画コマンドに基づいてレンダリングするレンダリング手段と、
前記レンダリング手段によるレンダリングの結果を当該印刷ジョブに対応づけて前記記憶手段に記憶する格納手段と、
前記印刷装置からの要求に応じて前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブの一覧を前記印刷装置に送信する第1送信手段と、
前記印刷ジョブの一覧から選択された印刷ジョブの印刷指示を前記印刷装置から受信すると、当該印刷装置の機器情報に応じて、前記印刷指示で指示された印刷ジョブのデータを前記レンダリングの結果に基づいて加工して前記印刷装置に送信する制御手段と、を有し、
前記印刷装置は、
ユーザを認証する認証手段と、
前記第1送信手段により送信された前記印刷ジョブの一覧を表示する表示手段と、
前記表示手段により表示された前記印刷ジョブの一覧から前記認証手段により認証されたユーザにより選択された印刷ジョブの前記印刷指示を前記サーバに送信する第2送信手段と、
前記制御手段により送信された加工済みの印刷ジョブのデータに基づいて前記印刷ジョブに基づく印刷を行う印刷手段と、を有することを特徴とする。
印刷ジョブを受信して記憶手段に記憶するサーバと、前記サーバから印刷ジョブを受信して印刷する印刷装置を有する印刷システムであって、
前記サーバは、
前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブに、先行してレンダリング処理を行う必要があるページが存在するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により先行してレンダリング処理を行う必要があると判定された前記ページの描画コマンドに基づいてレンダリングするレンダリング手段と、
前記レンダリング手段によるレンダリングの結果を当該印刷ジョブに対応づけて前記記憶手段に記憶する格納手段と、
前記印刷装置からの要求に応じて前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブの一覧を前記印刷装置に送信する第1送信手段と、
前記印刷ジョブの一覧から選択された印刷ジョブの印刷指示を前記印刷装置から受信すると、当該印刷装置の機器情報に応じて、前記印刷指示で指示された印刷ジョブのデータを前記レンダリングの結果に基づいて加工して前記印刷装置に送信する制御手段と、を有し、
前記印刷装置は、
ユーザを認証する認証手段と、
前記第1送信手段により送信された前記印刷ジョブの一覧を表示する表示手段と、
前記表示手段により表示された前記印刷ジョブの一覧から前記認証手段により認証されたユーザにより選択された印刷ジョブの前記印刷指示を前記サーバに送信する第2送信手段と、
前記制御手段により送信された加工済みの印刷ジョブのデータに基づいて前記印刷ジョブに基づく印刷を行う印刷手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザによる印刷指示から、印刷物が出力されるまでの時間を短くすることができるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を有する印刷システムの構成例を示す図(A)と、画像形成装置のコントローラのソフトウェア構成を説明する機能ブロック図(B)。
実施形態に係る印刷システムにおける印刷処理のシーケンスの一例を説明するシーケンス図。
実施形態に係るサーバ機能を有する画像形成装置が実行する印刷ジョブの溜め置き処理を説明する図で(A)は溜め置き処理の処理を説明するフローチャート(A)(B)は、印刷ジョブの設定情報と文書名の一例を示す図、(C)は、書誌情報の一例を示す図。
実施形態に係るサーバ機能を有する画像形成装置が実行する先行レンダリング処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る、実際に印刷を実行する画像形成装置が実行する、認証済のユーザが印刷指示を行ったときの処理を説明するフローチャート。
実施形態に係るサーバ機能を有する画像形成装置が実行する印刷ジョブの加工処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る画像形成装置による第二の結合データを作成する処理(S607)を説明するフローチャート。
実施形態に係る画像形成装置によって作成される第二の結合データの一例を説明する図。
実施形態に係る画像形成装置による第一の結合データを作成する処理(S609)を説明するフローチャート。
元のPDLコマンドの構成例(A)と元のPDLコマンドを加工し、先行レンダリング処理の結果を埋め込むことにより作成される第一の結合データのPDLコマンドの構成例(B)を説明する図。
実施形態に係る画像形成装置による印刷処理(S506)を説明するフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
図1(A)は、本発明の実施形態に係る画像形成装置を有する印刷システムの構成例を示す図である。
画像形成装置101〜103は、MFP(Multi Function Printer)、SFP(Single Function Printer)、LBP(Laser Beam Printer)の内、いずれのプリンタであってもよい。また画像形成装置101〜103は、MFP、SFP、LBP以外のプリント方式のプリンタであってもよい。また図1では画像形成装置が3つの例で示しているが、1以上の任意の数存在しても構わない。画像形成装置101〜103は、LAN(Local Area Network)105を介して、各種指示を行うホストコンピュータ(PC)104と接続される。画像形成装置101〜103は、ホストコンピュータ104からの印刷の指示に応じて処理を実行する。また、図1に示すように複数の画像形成装置がLAN105を介して接続される場合は、ある画像形成装置は、他の画像形成装置から印刷ジョブを受け取り印刷を実行することができる。
画像形成装置101は、コントローラ110、プリント機構111、カードリーダ112、操作パネル113を備える。尚、画像形成装置102,103は画像形成装置101と同様の構成のため、その説明を省略する。
コントローラ110は、ネットワークI/F120、リーダI/F121、パネルI/F122、CPU123、HDD124、RAM125、ROM126、デバイスI/F127を有する。コントローラ110は更に、RIP(ラスタイメージプロセッサ)128、画像処理回路129を備え、これらはシステムバス130に接続されている。CPU123は、ROM126に記憶されたブートプログラムによってHDD124に記憶されているプログラムをRAM125に展開し、その展開したプログラムを実行することにより画像形成装置101を制御する。ネットワークI/F120は、例えばLANカード等で実現され、LAN105に接続して外部装置との間で情報の入出力を行う。リーダI/F121は、外部からの認証情報を受け取るカードリーダ112のインタフェース部であり、外部から入力された認証情報を受け取ってCPU123に伝える役割をする。パネルI/F122は、各種メニューや印刷ジョブの情報等を表示可能な表示画面を有する操作パネル113のインタフェース部であり、操作パネル113に対して操作画面データを出力する。またパネルI/F122は、操作パネル113から操作者が入力した情報をCPU123に伝える役割をする。CPU123は、画像形成装置101全体を制御するための中央処理装置である。HDD124は、ハードディスクドライブなどの記憶装置であり、各種処理のためのシステムソフトウェア及び入力された印刷ジョブや画像データ等を格納する。RAM125は、CPU123が動作するためのシステムワークメモリを提供し、入力された印刷ジョブや画像データを一時記憶するための画像メモリとしても使用される。ROM126はブートROMであり、システムのブートプログラムを格納している。デバイスI/F127は、プリント機構111とコントローラ110とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。RIP128は、印刷ジョブに含まれる描画コマンド(PDLコマンド)や中間データ(ディスプレイリスト)を解析してイメージデータに展開する。画像処理回路129は、印刷ジョブを解析して生成されたイメージデータに対してプリント機構111に応じた補正、解像度変換等の処理を行う。
プリント機構111は、コントローラ110の指示に従って印刷を実行する。カードリーダ112は、ユーザが持つIDカード等の情報を読み取り可能な機能を有し、IDカードから読み取ったユーザ情報をコントローラ110へ通知する。操作パネル113は、コントローラ110より操作画面データを受け取り、受け取った画面の表示やユーザからの操作指示を受け取りコントローラ110へ通知する。
図1(B)は、コントローラ110のソフトウェア構成を説明する機能ブロック図である。
コントローラ110は認証部131、設定部132、書誌管理部133、印刷制御部134、ジョブ解析部135、先行レンダリング処理部136、留め置き制御部137、印刷実行部138を備える。これら各部の機能は、CPU123がHDD124からRAM125に展開したプログラムを実行することにより実現される。
認証部131は、リーダI/F121よりシステムバス130を通じて認証情報を受け取り、留め置き制御部137へ通知する。設定部132は、パネルI/F122よりシステムバス130を通じて操作パネル113への入出力の制御を行う。書誌管理部133は、留め置き制御部137が受信した印刷ジョブや印刷ジョブに関する情報を制御する。印刷制御部134は、ネットワークI/F120を通じて入力された印刷指示や印刷ジョブの情報を取得し、留め置き制御部137や印刷実行部138に対して印刷ジョブの処理を指示する。ジョブ解析部135は、留め置き制御部137が受信した印刷ジョブの解析を行う。先行レンダリング処理部136は、留め置き制御部137が受信した印刷ジョブのジョブ解析部135による解析結果に応じて、印刷ジョブのレンダリング処理を行う。留め置き制御部137は、印刷制御部134から受け取った印刷ジョブに対して印刷ジョブの解析、管理、先行レンダリング処理の制御や印刷実行部138への印刷指示を行う。印刷実行部138は、印刷制御部134や留め置き制御部137より受け取った印刷ジョブを解析し、RIP128や画像処理回路129を制御して画像の生成を行い、デバイスI/F127を通じてプリント機構111へ印刷処理を実行させる。
図2は、実施形態に係る印刷システムにおける印刷処理のシーケンスの一例を説明するシーケンス図である。ここでは画像形成装置101がサーバ機能を有し、PC104から印刷ジョブを受信して保存した後、ユーザが画像形成装置102(又は103)により印刷を行う例を示す。
先ずS201で、ユーザがPC104にログインし、PC104で任意のアプリケーションを実行し、S202でデータの印刷を要求する。これによりPC104は、S203で、そのユーザのユーザ情報を取得する。そしてS204で、その取得したユーザ情報を付与した印刷ジョブを生成し、S205で、その印刷ジョブがPC104から画像形成装置101に送信される。
これにより画像形成装置101はS206で、その印刷ジョブを受信し、その印刷ジョブをHDD124に保存する。そしてS207で画像形成装置101は、その印刷ジョブに付与されたユーザ情報を抽出して書誌情報を作成し、S208で、その書誌情報をHDD124に保存する。こうして画像形成装置101は書誌情報の保存を終えるとS209で、その印刷ジョブの情報を取得する。そして画像形成装置101は、印刷ジョブの情報を取得すると、S210で先行レンダリング処理を開始し、S211で、その先行レンダリング処理の結果を逐次、HDD124に保存する。
次にS212で、ユーザが画像形成装置102にログインすると、画像形成装置102はS213で、そのユーザのユーザ情報を取得する。そしてS214で、サーバ機である画像形成装置101に対して、そのユーザに対応する書誌情報リストの取得を要求する。これにより画像形成装置101は、そのユーザの書誌情報リストの要求を受けると、そのユーザの書誌情報リストをHDD124から読み出し、S215で画像形成装置102に送信する。これにより画像形成装置102は、画像形成装置101から書誌情報リストを受信し、S216で、そのユーザが発行して画像形成装置101に格納されている印刷ジョブの一覧を操作パネル113に表示する。
そして画像形成装置102は、S217で、そのユーザが、印刷ジョブの一覧から選択した印刷ジョブの印刷指示を受けると、S218で、画像形成装置102は画像形成装置102の機器情報を画像形成装置101に送信する。また画像形成装置102はS219で、そのユーザが選択した印刷ジョブを取得するために、画像形成装置101に対して、その印刷ジョブの取得要求を発行する。これにより画像形成装置101はS220で、HDD124に保存している、その印刷ジョブの先行レンダリング処理の結果と印刷ジョブを、S218で取得した画像形成装置102の機器情報を基に加工する。そしてS221で画像形成装置101は、先行レンダリング処理結果が付加された加工済みの印刷ジョブを画像形成装置102へ送信する。これにより画像形成装置102はS222で、先行レンダリング処理の結果が付加された加工済みの印刷ジョブの仕上げのレンダリング処理を行い、S223で、そのレンダリング処理の結果に基づいて印刷を実行する。
図3は、実施形態に係る画像形成装置101が実行する印刷ジョブの溜め置き処理を説明する図である。
図3(A)は、画像形成装置101による印刷ジョブの溜め置き処理を説明するフローチャートである。図3(B)は、画像形成装置101が受信する印刷ジョブのデータ構成例を説明する図である。図3(C)は、画像形成装置101のHDD124に登録された書誌情報の一例を説明する図である。尚、図3(A)のフローチャートで示す処理は、画像形成装置101のCPU123がHDD124からRAM125に展開したプログラムを実行することにより達成される。
まずS301で画像形成装置101のCPU123は、ネットワークI/F120を通じてPC104などから送信された印刷ジョブを受け取る。この印刷ジョブは、例えば図3(B)に示すようなデータ構成であり、データの最初に各種設定情報を含むヘッダ情報を持ち、その後に各ページのデータ(PDLデータ)が含まれる構成となっている。各ページの情報内のP1,Line1,Text1などは、ページを構成するための描画コマンドの例を示す。
次にS302に進みCPU123は、受信した印刷ジョブに含まれるユーザ情報を取得する。図3(B)の例では、ユーザ情報は「ユーザ名:ユーザA」で示されるが、このユーザ情報は印刷ジョブのヘッダ情報に含まれていなくても、送信元のPC104からユーザ情報を別途送る構成でも構わない。またユーザ情報は、ユーザ名やユーザIDなど、印刷を指示したユーザを特定できる識別情報であれば何でも良い。
次にS303に進みCPU123は、受信した印刷ジョブに含まれる印刷設定情報と文書名とを取得する。この印刷設定情報には、例えば片面印刷か両面印刷かを示す情報、カラーで印刷か、モノクロ印刷かを示す情報、用紙サイズに関する情報などが含まれる。図3(B)は一例であり、印刷設定情報の一部が無い印刷データであっても良く、その場合は、HDD124やROM126に登録されている初期設定値とするか、画像形成装置102で印刷を実行するときに、そのユーザが設定する構成であっても構わない。
次にS304に進みCPU123は、S302で取得したユーザ情報と、S303で取得した印刷設定情報と文書名とを関連付ける。そして、これら関連付けられた情報を、一レコードとして、そのユーザ情報に対応する書誌情報に追加する。図3(C)は、「ユーザA」の書誌情報の一例を示す図である。
次にS305に進みCPU123は、S307において、一レコードが追加された書誌情報をHDD124に登録する。また受信した印刷ジョブを、今回追加された一レコードに対応する印刷ジョブとしてHDD124に保存する。次にS306に進みCPU123は、印刷ジョブの情報としてPDL種を取得する。PDL種とは、送られてきた印刷ジョブが、どのPDLに基づいて記述されているかを示す。例えば、PDL種としては、PS,PDF,LIPS LX,PCL 6などがある。印刷ジョブの情報としては、PDL種だけでなく、その印刷ジョブの作成に使用された機種ドライバの情報などの印刷データに関わる情報であれば構わない。
以上の処理により、PC104から受信した印刷ジョブが、画像形成装置101に留め置かれた状態となる。
図4は、実施形態に係る画像形成装置101が実行する先行レンダリング処理を説明するフローチャートである。この先行レンダリング処理は、図3のフローチャートを参照して説明した印刷ジョブ溜め置き処理により印刷ジョブがHDD124に留め置かれた後に実行される。尚、この処理は、画像形成装置101のCPU123がHDD124からRAM125に展開したプログラムを実行することにより達成される。
まずS401でCPU123は、HDD124に留め置かれた印刷ジョブの一つに対して、その印刷ジョブに含まれる各ページのレンダリング処理に要する時間を予測する。ここでの予測方法は、その印刷ジョブのデータ量や、その印刷ジョブに含まれるPDLコマンドの内容など、レンダリング処理に要する時間を推測できる方法であれば特に限定しない。次にS402に進みCPU123は、S401の予測の結果、その印刷ジョブに含まれるページの内、レンダリング処理に所定の時間よりも長い時間を要すると予測されるページを、先行してレンダリング処理が必要なページと判定する。例えば図3(C)の例では、「ジョブID:1」の文書1のレンダリング予測時間に基づいて、レンダリング処理に要する時間が長いページが1ページと9ページであると判定する。図3(C)において、文書1のレンダリング予測時間として、1ページ目が12.8秒、2ページ目が1.1秒、9ページ目が11.7秒、10ページ目が0.6秒が登録されている。また「先行処理情報」は、先行レンダリングが完了しているか否かと、その先行レンダリングの結果を格納しているフォルダの情報を登録している。
尚、先行してレンダリング処理が必要なページの判定は、印刷を行う画像形成装置の印刷スピードに基づいて判定しても良く、或いは、先行レンダリング処理部が保持している閾値により判定しても良い。また或いは、レンダリングが必要な全ページを、先行してレンダリング処理が必要なページと判定しても良い。
次にS403に進みCPU123は、S402の判定の結果、先行してレンダリング処理が必要なページが存在しているかどうか判定する。ここで先行してレンダリング処理が必要なページがあると判定するとS404へ進み、そうでないときは、この処理を終了する。S404でCPU123は、S402で先行してレンダリング処理が必要と判定されたページのレンダリング処理を行って画像データを生成する。このとき、先行してレンダリング処理が必要と判定されたページが複数ある場合は、印刷ジョブのページ順に実行しても良いし、レンダリング処理に、より多くの時間を要するページから実行しても良い。また或いは、レンダリング処理に、より時間を要しないページから実行しても良い。
次にS405に進みCPU123は、S404で生成したレンダリング処理の結果である画像データをHDD124に保存する。このとき記憶した画像データは、先行レンダリング処理した印刷ジョブに関連付いている書誌情報に関連付けられる。次にS406に進みCPU123は、S405で保存した、先行レンダリング処理の結果に書誌情報を付加する。例えば図3(C)の書誌情報中の先行処理情報に示すように、先行レンダリング処理が済んでいるかどうかを示す情報と、先行レンダリング処理の結果がどこに記憶されているかの情報(フォルダ情報)を付加する。
次にS407に進みCPU123は、S402で先行してレンダリング処理が必要と判定されたページの全てのレンダリング処理が完了したか否かを判定する。ここで全ページのレンダリング処理が完了していると判定すると、この処理を終了し、そうでなければS408へ進む。S408でCPU123は、レンダリング処理を実行している印刷ジョブと紐付くユーザからの認証指示があるか否かを判定する。ここで認証指示が無いと判定するとS404に進むが、認証指示があると判定すると、先行してレンダリング処理が必要と判定したページの内の残りのページのレンダリング処理をキャンセルして、この処理を終了する。その後の認証指示後の処理については後述する。
この処理により、画像形成装置101に留め置かれている印刷ジョブの内、レンダリング処理に要する時間が長いと判定されたページが事前にレンダリングされて保存される。また、この先行レンダリング処理の途中で、その印刷ジョブを保存させたユーザが認証しようとすると、その印刷ジョブのレンダリング処理を中断して、ユーザの印刷指示を優先させる。これにより、ユーザの使い勝手を良くすることができる。
図5は、実施形態に係る画像形成装置102(103)が実行する、認証済のユーザが印刷指示を行ったときの処理を説明するフローチャートである。この処理は、図4で示す処理により、印刷ジョブと先行レンダリング処理の結果が画像形成装置101のHDD124に保存された後に実行される。これは例えば、図2の例ではS212以降で、画像形成装置102(又は103)で実行される処理である。尚、この処理は、画像形成装置102(又は103)のCPU123がHDD124からRAM125に展開したプログラムを実行することにより達成される。尚、ここでは画像形成装置102による処理として説明する。
まずS501で画像形成装置102のCPU123が、ユーザが持つIDカードがカードリーダ112にかざされることにより、カードリーダ112がIDカードから読み取ったユーザ情報をリーダI/F121を通じて受け取る。尚、ここでは、カードリーダ112が、ユーザが持つIDカードからユーザ情報を読み取る例を記載したが、例えばユーザが、操作パネル113等からユーザ情報とパスワードを入力してユーザ認証を行う方式など公知の認証方法を用いても構わない。次にS502に進みCPU123は、S501で取得したユーザ情報に対応する書誌情報を有する印刷ジョブのリストを画像形成装置101に要求する。つぎにS503に進みCPU123は、画像形成装置101から、そのユーザに対応する印刷ジョブのリストを受信し、パネルI/F122を通じて操作パネル113へ、その印刷ジョブに一覧を表示する。
次にS504に進みCPU123は、操作パネル113を介して、その認証済のユーザから印刷指示を受取ったかどうか判定し、印刷指示を受取ったと判定するとS505へ進む。一方、S504で印刷指示を受取らないときはS507に進み、CPU123は、そのユーザからの指示に応じた処理を実行して、この処理を終了する。
S505でCPU123は、画像形成装置102自身の機種情報をネットワークI/F120を介して、前述の先行レンダリング処理の結果を保存している画像形成装置101へ送信する。これにより画像形成装置101は、この画像形成装置102の機種情報を用いて、そのレンダリング処理済の画像データに加工処理を行う。ここでの画像形成装置101の印刷ジョブ加工処理の詳細については後述する。そしてS506に進みCPU123は、画像形成装置101より、その加工処理済の印刷ジョブのレンダリング処理の結果を受取って印刷を実行する。この印刷処理について詳細は後述する。
図6は、実施形態に係る画像形成装置101が実行する印刷ジョブの加工処理を説明するフローチャートである。この加工処理は、画像形成装置102からユーザによる印刷指示を受取った後に、印刷ジョブと先行レンダリング処理によりHDD124に保存されたレンダリング理結果とを加工する処理である。ここでは画像形成装置101で実行される処理として説明する。この処理は、画像形成装置101のCPU123がHDD124からRAM125に展開したプログラムを実行することにより達成される。
まずS601でCPU123は、他の画像形成装置(ここでは画像形成装置102)からユーザからの印刷指示を受信するとS602に進むが、そうでなくて、ユーザが認証状態を解除すると、この処理を終了する。S602でCPU123は、ネットワークI/F120を通じてユーザがログインした装置(ここでは画像形成装置102)の機種情報を取得する。次にS603に進みCPU123は、印刷指示を受けた対象の印刷ジョブが、先行レンダリング処理済みか否か判定する。ここで先行レンダリング処理済みであると判定するとS604へ進み、そうでないときはS610へ進む。
S604でCPU123は、その印刷ジョブの全ページを先行レンダリング処理済みかどうか判定する。ここで全ページが先行レンダリング処理済みと判定するとS605に進み、そうでなければS606へ進む。S605でCPU123は、元の印刷ジョブのデータを使用せずに、ユーザがログインしている画像形成装置102で処理可能なPDL(例えば、PS,PDF,LIPS LX,PCL 6等)で先行レンダリング処理した結果を包含する印刷ジョブを作成する。そしてS611に進み、先行レンダリング処理した結果を包含する印刷ジョブを画像形成装置102に送信する。
このように印刷ジョブの全ページが先行レンダリング処理済みの場合、全ページのレンダリング結果が存在するため、元の印刷ジョブと結合する必要はない。そのためS605では、処理可能なPDLで先行レンダリング処理した結果を包む処理だけで済む。これにより、元の印刷ジョブと先行レンダリング処理の結果を結合する処理負荷を軽減することが可能になる。
S606でCPU123は、S602で取得した画像形成装置102の機種情報を基に、ユーザがログインした画像形成装置102で第二の結合データ(新たなデータ形式の印刷ジョブ)が処理可能かを判定する。尚、ここで機種情報は、その機器のバージョン情報など第二の結合データに対応しているかを判定できる情報であれば構わない。ここで、対応している機種と対応していない機種の違いについては後述する。S606でCPU123は、画像形成装置102が、第二の結合データを処理可能であると判定するとS607に進み、処理不可能と判定するとS608へ進む。S607でCPU123は、元の印刷ジョブと先行レンダリング処理の結果を利用して第二の結合データを作成してS611に進み、その作成した第二の結合データを画像形成装置102に送信して、この処理を終了する。尚、この第二の結合データ作成後、元の印刷ジョブは保持しておいても構わないし、削除しても構わない。第二の結合データの構造と作成方法については後述する。
一方、S606で画像形成装置102が第二の結合データを処理可能でないときはS608に進みCPU123は、保存されている印刷ジョブが、第一の結合データ(旧来のデータ形式の印刷ジョブ)を作成可能なPDL種であるか否かを判定する。実施形態では、第一の結合データを作成可能なPDL種は、例えばLIPS LX,PCL6とする。尚、画像形成装置の種類により、第一の結合データを作成可能なPDL種は、PDFなどの他の言語であっても構わない。S608で第一の結合データを作成可能なPDL種であると判定するとS609に進み、そうでないときはS610へ進む。S609でCPU123は、元の印刷ジョブと、先行レンダリング処理の結果とを用いて、第一の結合データを作成してS611に進む。尚、ここでは第一の結合データ作成した後、元の印刷ジョブは保持しておいても構わないし、削除しても構わない。この第一の結合データの構造と作成方法については後述する。
S608で第一の結合データを作成可能なPDL種でないときはS610に進みCPU123は、元の印刷ジョブに対して加工処理を行わない。そのため、印刷には元の印刷ジョブを利用してS611に進む。
S611でCPU123は、作成されたデータがあれば作成されたデータを、なければ元の印刷ジョブをネットワークI/F120を介して、ユーザがログインしている画像形成装置102に送信して、この処理を終了する。
以上説明したようにこの処理によれば、印刷ジョブを保管している画像形成装置は、先行レンダリング処理の結果と、印刷ジョブの転送先の機器の機種情報(能力)に応じて、レンダリング処理済の印刷ジョブを送信することができる。
図7は、実施形態に係る画像形成装置101による第二の結合データを作成する処理(S607)を説明するフローチャートである。
図8は、実施形態に係る画像形成装置101によって作成される第二の結合データの一例を説明する図である。図8では、前述の図3で説明したように、レンダリングが必要と判定した1ページ目と9ページ目を先行してレンダリング処理しており、他のページはPDLデータのままである。
まずS701で画像形成装置101のCPU123は、PDLデータに先行レンダリング処理の結果を付与する処理を開始する際、識別子情報(図8の801)を付加する。この識別子の情報は、先行レンダリング処理の結果が付与されている情報を示すものであり、文字列、或いは数値等を含む、コントローラ110が識別可能なものであれば構わない。次にS702に進みCPU123は、S701で付加された識別子情報に続いて先行レンダリング処理情報(図8の802)を付加する。この先行レンダリング処理情報は、先行レンダリング処理の結果全体のデータサイズ、対象の印刷ジョブの総ページ数、先行レンダリング処理されているページ1,9の情報等を含む。データサイズや先行レンダリング処理の結果の情報を示すインデックス情報など、後述の処理を行った後で無いとわからないものに関しては情報を格納する領域だけ確保しておき、後述の処理後に情報の更新を行う。尚、図の802に示した情報の構成はあくまでも一例であり、先行レンダリング処理の結果情報を解析するのに必要な情報が揃っていればどのような構成でも構わない。
次にS703に進みCPU123は、S702で付加された先行レンダリング処理情報に続いて、先行レンダリング処理結果の情報(図8の803)を付加する。ここでは、先行レンダリング処理のページ数を示すもの、フォーマットを示すもの、先行レンダリング処理結果の情報を示すものを1つのセットとして情報を付加していく。図8の803の例では、最初に1ページ目の先行レンダリング処理結果の情報を付加していて、先行レンダリング処理の結果であるイメージデータを情報として付加している。そして次に9ページ目の先行レンダリング処理結果の情報を付加している。
そしてS704に進みCPU123は、先行レンダリング処理済みの全ページの情報を付加したかどうかを判定する。ここで全ページの情報を付加していないときはS703に進み、全ページの情報を処理するまでS703,S704の処理を繰り返し、全ページの情報を処理を終了するとS705へ進む。S705でCPU123は、S702で作成した先行レンダリング処理の情報を更新する。ここでは、先行レンダリング処理の全体のデータサイズや先行レンダリング処理の情報を指し示すインデックス情報など、予め確保しておいた領域に処理終了後の情報を上書きする。次にS706に進みCPU123は、S705までに作成した先行レンダリング処理の結果(801、802、803)に続いて、その印刷ジョブのPDLデータ(804)を付加する。ここでは図8の804に示すように、各ページのPDLデータは、加工することなく元の状態で付加している。こうして第二の結合データの生成が完了すると、この処理を終了する。
従って、この第二の結合データを受信した画像形成装置102は、レンダリングリン済みのページ(1,9)は、そのイメージデータに基づいて印刷を実行できる。またレンダリングリン済でないページ(2〜8,10)は、そのページのPDLデータをレンダリングすることにより印刷を実行できる。
図9は、実施形態に係る画像形成装置101による第一の結合データを作成する処理(S609)を説明するフローチャートである。
図10は、元のPDLコマンドの構成例(図10(A))と元のPDLコマンドを加工し、先行レンダリング処理の結果を埋め込むことにより作成される第一の結合データのPDLコマンドの構成例(図10(B))を説明する図である。
図10において、PDLコマンドの構成は、PDLの言語仕様に基づいて予め定義されたコマンド群1001,1003と、各コマンドに付加されて指示内容を規定し、或いは描画データの詳細を示すパラメータ群1002,1004とを含む。パラメータ群1002,1004には、PDL言語仕様に基づいて、各コマンドに必須の項目や、初期値が決まっていて必要に応じて付加すればよい項目などが存在する。
またPDLコマンドは、基本的に階層構造となっており、まず、印刷ジョブの開始、及び終了を示すコマンド「BeginJob」1011と、コマンド「EndJob」1014がある。印刷ジョブの開始、及び終了を示すコマンドの中に、各ページの開始、及び終了を示すページ開始コマンド「BeginPage」1012と、ページ終了コマンド「EndPage」1013が対となってページ数分含まれている。そして、各ページ構造内に、各種描画処理に用いるコマンド群1020(1021〜1026)、1030(1031〜1033)が含まれている構造となっている。
描画処理に用いるコマンドの中には、描画コマンドとリソース制御コマンドなどがある。描画コマンドには、「DrawRect」1026等のグラフィック描画コマンドや、「DrawChar」1025のような文字描画コマンドがある。またイメージ描画コマンドは、「BeginImage」1031、「ReadImage」1032、「EndImage」1033の3つのコマンドがセットになっており、これら3つのコマンドで1枚のイメージを表現することが可能である。これらの描画コマンドは、各ページでの描画に用いられる。リソース制御コマンドには、フォントを指定するためのIDや共通データであるフォントヘッダをパラメータとする「DownloadFont」1021、文字単位のフォントデータを登録する「DownloadChar」1022〜1024等が含まれる。「DownloadChar」は、文字を特定するためのCharID、及びグリフ形状を表現したパターンデータをパラメータとして持つ。このようなリソース制御コマンドによって登録されたコマンドは、コマンドにより明確に削除指示がなされるか、ジョブ終了コマンドが発行されるまでの間、複数のページにまたがって有効となる(リソース継承レベルがジョブ)コマンドがある。
このようにPDLコマンドの構造は、基本的に階層構造となっているが、ページをまたがって利用されるコマンドも存在する。
次に図9のフローチャートを説明する。
先ずS901で画像形成装置101のCPU123は、保存されているPDLデータ(図10(A))と書誌情報を取得する。次にS902に進みCPU123は、S901で取得した書誌情報に基づいて、取得したPDLデータに、先行レンダリング処理済みのページが存在するかを判定する。ここで先行レンダリング処理済みのページが無いと判定するとこの処理を終了し、先行レンダリング処理済みのページがあると判定するとS903へ進む。S903でCPU123は、対象ページのコマンドを解析し、読み込みページ内の描画コマンド群1020(1021〜1026)を削除する。そして、対象ページの先行レンダリング処理の結果をイメージ描画コマンド1030(1031〜1033)に変換する。ここでは、読み込みページ内の描画コマンドを、イメージ描画コマンド1030で置き換える。図10(B)の例では、1ページのデータであるため、元の描画コマンド群をすべて削除したが、元の描画コマンド群の中にはリソース継承レベルがジョブのリソース制御コマンドも含まれている。複数ページの印刷ジョブの場合、複数ページにまたがってこのリソース制御コマンドが利用されるならばリソース制御コマンドを残す。この際、リソース制御コマンドは、複数ページにまたがって利用されるかに関わらず残すようにしてもよいし、読み込みページのみでしか利用されないのであれば削除するといった構成でも構わない。
次にS904に進みCPU123は、先行レンダリング処理済みのページを全ページ加工したかを判定する。ここで全ページの加工が完了していないと判定するとS903に進み、全ページの加工が完了したと判定するとS905へ進む。S905でCPU123は、元のPDLデータを、先行レンダリング処理の結果に差し替えた第一の結合データを取得して、この処理を終える。
図11は、実施形態に係る画像形成装置102による印刷処理(S506)を説明するフローチャートである。図11(A)は、第二の結合データに対応している画像形成装置による印刷処理を示し、図11(B)は、第二の結合データに対応していない画像形成装置による印刷処理を示している。この処理は、画像形成装置102のCPU123がHDD124からRAM125に展開したプログラムを実行することにより達成される。
先ず図11(A)のフローチャートを説明する。まずS1101でCPU123は、ユーザから印刷ジョブリストに表示している印刷ジョブに対して印刷指示があったか否か判定する。印刷指示があればS1102へ進み、印刷指示が無くユーザが認証状態を解除すると、この処理を終了する。S1102でCPU123は、S1101においてユーザから印刷指示があった対象の印刷ジョブを、サーバ機能を有する画像形成装置(ここでは画像形成装置101)に要求して、その印刷ジョブを取得する。次にS1103に進みCPU123は、その受信した印刷ジョブの識別子を解析する。次にS1104に進みCPU123は、印刷ジョブの識別子の解析結果を基に、取得した印刷ジョブが先行レンダリング処理済の印刷ジョブか否か判定する。ここで、先行レンダリング処理を実施していない印刷ジョブであると判定するとS1105へ進み、先行レンダリング処理済の印刷ジョブであると判定するとS1106へ進む。S1105でCPU123は、先行レンダリング処理を実施していない印刷ジョブの全ページに対してRIP128にレンダリング処理を実行させて、各ページの画像データを生成してS1111に処理を進める。
一方、S1106でCPU123は、印刷ジョブの先頭ページから順に、先行レンダリング処理済のページか否か判定する。ここで先行レンダリング処理を実施したページでなければS1107へ処理を進め、先行レンダリング処理を実施したページであるときはS1108へ進む。S1107でCPU123は、先行レンダリング処理を実施していないページのPDLコマンドを解析し、RIP128にレンダリング処理を実行させて画像データを生成してS1110に進む。またS1108でCPU123は、先行レンダリング処理を実施したページのPDLコマンドの解析をスキップする。そしてS1109に進みCPU123は、先行レンダリング処理を実施したページの画像データを利用してS1110に進む。S1110でCPU123は、その印刷ジョブの全ページのレンダリング処理を終了したかどうか判定し、全ページのレンダリング処理を終了するとS1111へ進み、そうでないときはS1106へ進む。S1111でCPU123は、生成された画像データを画像処理回路129で画像補正をした後、デバイスI/F127を通じてプリント機構111へ転送して印刷を実行させる。これにより印刷物が出力され本処理を終了する。
次に図11(B)のフローチャートを説明する。
まずS1121でCPU123は、ユーザから印刷ジョブリストに表示している印刷ジョブに対して印刷指示があったかを判定する。ここで印刷指示があると判定するとS1122へ進み、印刷指示が無くて、ユーザが認証状態を解除すると、この処理を終了する。S1122でCPU123は、S1121でユーザから印刷指示があった対象の印刷ジョブを、サーバ機能を有する画像形成装置(ここでは画像形成装置101)に要求して、その印刷ジョブを受信する。次にS1123に進みCPU123は、受信した印刷ジョブのPDLコマンドを解析し、RIP128にレンダリング処理を実行させて画像データを生成してS1124に処理を進める。ここで印刷ジョブが第一の結合データであった場合、旧来のデータ形式を維持、即ち、元の描画コマンド群が、先行レンダリング処理の結果であるイメージ描画コマンドに置換されている。このため、先行レンダリング処理済みであるかどうかを意識せずに処理することが可能である。
また、印刷ジョブが第一の結合データであった場合、先行レンダリング処理済みのページは、元のPDLコマンドが画像データに置き換わっているので、PDLコマンドの解析、レンダリング処理は省略される。これにより、実際に印刷を実行する画像形成装置における印刷時間を短縮することが可能となる。
そしてS1124に進みCPU123は、S1123で生成された画像データを画像処理回路129で画像補正をした後、デバイスI/F127を通じてプリント機構111へ転送して印刷を実行させる。これにより印刷物が出力されて、この処理を終了する。
図11(B)の処理で第二の結合データを処理できない理由は、図11(A)の処理のS1103,S1104,S1106の印刷ジョブの識別子の解析、先行レンダリング処理を実施した印刷ジョブに対する処理を切り替える機能を備えていないためである。そのため、識別子や画像データが付加された第二の結合データは、図11(B)のフローチャートでは処理できない。
以上説明したように実施形態によれば、サーバ機能を有する画像形成装置に印刷ジョブが蓄積されているときに、その印刷ジョブに対して先行レンダリング処理を行う。これにより印刷時間を短縮できる。
また印刷ジョブの転送を要求した画像形成装置が印刷できるように、印刷ジョブを要求してきた画像形成装置の情報や、印刷ジョブの情報を基に、先行レンダリング処理の結果を使用して印刷ジョブを加工して送信できる。
また新たなデータ形式に対応した画像形成装置に対しては、新たなデータ形式の印刷ジョブを加工して作成して送信できる。また新たなデータ形式に非対応の画像形成装置には、従来のデータ形式で、元の印刷ジョブに、先行レンダリング処理の結果を反映させて送信することができる。
これにより、異なる機能を有する複数種の画像形成装置が共存している環境であっても、先行レンダリング処理された印刷ジョブを、その印刷ジョブを要求した画像形成装置で印刷させることができ、印刷処理の効率化を図ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
101〜103…画像形成装置、104…ホストコンピュータ(PC)、136…先行レンダリング処理部、137…留め置き制御部
Claims (15)
- 印刷ジョブを受信して記憶手段に記憶するサーバと、前記サーバから印刷ジョブを受信して印刷する印刷装置を有する印刷システムであって、
前記サーバは、
前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブに、先行してレンダリング処理を行う必要があるページが存在するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により先行してレンダリング処理を行う必要があると判定された前記ページの描画コマンドに基づいてレンダリングするレンダリング手段と、
前記レンダリング手段によるレンダリングの結果を当該印刷ジョブに対応づけて前記記憶手段に記憶する格納手段と、
前記印刷装置からの要求に応じて前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブの一覧を前記印刷装置に送信する第1送信手段と、
前記印刷ジョブの一覧から選択された印刷ジョブの印刷指示を前記印刷装置から受信すると、当該印刷装置の機器情報に応じて、前記印刷指示で指示された印刷ジョブのデータを前記レンダリングの結果に基づいて加工して前記印刷装置に送信する制御手段と、を有し、
前記印刷装置は、
ユーザを認証する認証手段と、
前記第1送信手段により送信された前記印刷ジョブの一覧を表示する表示手段と、
前記表示手段により表示された前記印刷ジョブの一覧から前記認証手段により認証されたユーザにより選択された印刷ジョブの前記印刷指示を前記サーバに送信する第2送信手段と、
前記制御手段により送信された加工済みの印刷ジョブのデータに基づいて前記印刷ジョブに基づく印刷を行う印刷手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。 - 前記印刷装置は、前記印刷指示とともに、当該印刷装置の機器情報を前記サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
- 前記判定手段は、ページの描画コマンドのレンダリングに要する時間を予測し、当該予測した時間が所定の時間よりも長い場合に、当該ページを、先行してレンダリング処理を行う必要があるページと判定することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
- 前記予測は、前記ページの描画コマンドの量、或いは前記ページの描画コマンドの内容に基づいてなされることを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。
- 前記レンダリング手段は、レンダリングを実行している前記印刷ジョブと紐付くユーザからの認証指示に応じて、当該レンダリングを中断することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の印刷システム。
- 前記制御手段は、前記印刷装置の機器情報に応じて、前記レンダリング手段によりレンダリングされたページの描画コマンドはイメージデータで表し、前記レンダリング手段によりレンダリングされていないページの描画コマンドは、前記印刷ジョブの元の描画コマンドとしたデータで前記印刷装置に送信するか、或いは前記レンダリング手段によりレンダリングされたページの描画コマンドはイメージ描画コマンドに変換し、前記レンダリング手段によりレンダリングされていないページの描画コマンドは、前記印刷ジョブの元の描画コマンドとしたデータで前記印刷装置に送信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の印刷システム。
- 前記印刷手段は、前記イメージデータと、前記レンダリング手段によりレンダリングされていないページの描画コマンドをレンダリングした結果に基づいて、前記印刷ジョブに基づく印刷を行うことを特徴とする請求項6に記載の印刷システム。
- 前記印刷手段は、前記イメージ描画コマンドと、前記レンダリング手段によりレンダリングされていないページの描画コマンドとをレンダリングした結果に基づいて、前記印刷ジョブに基づく印刷を行うことを特徴とする請求項6に記載の印刷システム。
- 印刷ジョブを受信して記憶手段に記憶するサーバであって、
前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブに、先行してレンダリング処理を行う必要があるページが存在するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により先行してレンダリング処理を行う必要があると判定された前記ページの描画コマンドに基づいてレンダリングするレンダリング手段と、
前記レンダリング手段によるレンダリングの結果を当該印刷ジョブに対応づけて前記記憶手段に記憶する格納手段と、
印刷装置からの要求に応じて前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブの一覧を前記印刷装置に送信する送信手段と、
前記印刷ジョブの一覧から選択された印刷ジョブの印刷指示を前記印刷装置から受信すると、当該印刷装置の機器情報に応じて、前記印刷指示で指示された印刷ジョブのデータを前記レンダリングの結果に基づいて加工して前記印刷装置に送信する制御手段と、
を有することを特徴とするサーバ。 - 前記判定手段は、ページの描画コマンドのレンダリングに要する時間を予測し、当該予測した時間が所定の時間よりも長い場合に、当該ページを、先行してレンダリング処理を行う必要があるページと判定することを特徴とする請求項9に記載のサーバ。
- 前記予測は、前記ページの描画コマンドの量、或いは前記ページの描画コマンドの内容に基づいてなされることを特徴とする請求項10に記載のサーバ。
- 前記レンダリング手段は、レンダリングを実行している前記印刷ジョブと紐付くユーザからの認証指示に応じて、当該レンダリングを中断することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のサーバ。
- 前記制御手段は、前記印刷装置の機器情報に応じて、前記レンダリング手段によりレンダリングされたページの描画コマンドはイメージデータで表し、前記レンダリング手段によりレンダリングされていないページの描画コマンドは、前記印刷ジョブの元の描画コマンドとしたデータで前記印刷装置に送信するか、或いは前記レンダリング手段によりレンダリングされたページの描画コマンドはイメージ描画コマンドに変換し、前記レンダリング手段によりレンダリングされていないページの描画コマンドは、前記印刷ジョブの元の描画コマンドとしたデータで前記印刷装置に送信することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載のサーバ。
- 印刷ジョブを受信して記憶手段に記憶するサーバを制御する制御方法であって、
前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブに、先行してレンダリング処理を行う必要があるページが存在するか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程により先行してレンダリング処理を行う必要があると判定された前記ページの描画コマンドに基づいてレンダリングするレンダリング工程と、
前記レンダリング工程によるレンダリングの結果を当該印刷ジョブに対応づけて前記記憶手段に記憶する格納工程と、
印刷装置からの要求に応じて前記記憶手段に記憶されている印刷ジョブの一覧を前記印刷装置に送信する送信工程と、
前記印刷ジョブの一覧から選択された印刷ジョブの印刷指示を前記印刷装置から受信すると、当該印刷装置の機器情報に応じて、前記印刷指示で指示された印刷ジョブのデータを前記レンダリングの結果に基づいて加工して前記印刷装置に送信する制御工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至のいずれか1項に記載のサーバの各手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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