JP2018205367A - 容器スタンド及び液晶材料貯蔵容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶材料を貯蔵可能な液晶材料貯蔵容器の容器本体に溶接することなく固定が可能でかつ容器本体を安定して支持することが可能な容器スタンド、及び、この容器スタンドを備える液晶材料貯蔵容器を提供する。
【解決手段】液晶材料が貯蔵可能な容器本体に取り付けられる容器スタンド3であって、内部に液晶材料が貯蔵可能な容器本体の底部を支持する支持部3bと、下部が下縁を床面に当接されると共に支持部3bが固定された脚部3a2とされ、上部が容器本体の周面に締付け固定される本体固定部3a3とされたスカート部材3aと、本体固定部3a3を容器本体の周面に締付ける締付部3cとを備える。
【選択図】図3
【解決手段】液晶材料が貯蔵可能な容器本体に取り付けられる容器スタンド3であって、内部に液晶材料が貯蔵可能な容器本体の底部を支持する支持部3bと、下部が下縁を床面に当接されると共に支持部3bが固定された脚部3a2とされ、上部が容器本体の周面に締付け固定される本体固定部3a3とされたスカート部材3aと、本体固定部3a3を容器本体の周面に締付ける締付部3cとを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、容器スタンド及び液晶材料貯蔵容器に関するものである。
液晶表示装置等に用いられる液晶材料は、複数種類の化合物が混合された液状の組成物であり、従来ガラス瓶等に収容した状態で保管や搬送が行われていた。一方で、近年においては、大量の液晶材料を収容可能とするために、金属製の大型貯蔵容器が用いられている。例えば、特許文献1には、内部気体を保護ガスで置換して液晶材料を封入する鋼鉄製の貯蔵容器が開示されている。このように、貯蔵容器を金属製とすることにより、ガラスにて形成する場合よりも大型化することが容易となる。
ところで、大型の液晶材料貯蔵容器においては、大量の液晶材料が収容されることによって重量が大きくなることから、容器本体の変形等を防止するためにも、容器本体を直接的に床面に載置することは好ましくない。このため、容器本体に対して別体の容器スタンドを取り付け、容器スタンドを床面に当接することによって、容器本体への負荷を低減させつつ安定的に液晶材料貯蔵容器を載置可能とすることが望ましい。このような容器スタンドは、一般的には、溶接により容器本体に固定することが考えられる。
しかしながら、容器本体の外周面に対して容器スタンドを溶接した場合には、溶接時の入熱によって容器本体の内周面が変質してしまう。液晶材料は、このような容器本体の溶接による変質部分に接触すると劣化する性質を有する。このため、容器スタンドを容器本体の外周面に溶接により接合することは、液晶材料を貯蔵する液晶材料貯蔵容器においては、内容物の劣化を促進し、保管可能期間を短くする原因となる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、液晶材料を貯蔵可能な液晶材料貯蔵容器の容器本体に溶接することなく固定が可能でかつ容器本体を安定して支持することが可能な容器スタンド、及び、この容器スタンドを備える液晶材料貯蔵容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、液晶材料が貯蔵可能な容器本体に取り付けられる容器スタンドであって、内部に液晶材料が貯蔵可能な容器本体の底部を支持する支持部と、下部が下縁を床面に当接されると共に上記支持部が固定された脚部とされ、上部が上記容器本体の周面に締付け固定される本体固定部とされたスカート部材と、上記本体固定部を上記容器本体の周面に締付ける締付部とを備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記本体固定部が、切欠部を介して上記容器本体の周方向に離間して配置される一対の帯状部を有し、上記締付部が、一方の上記帯状部に固定される第1台部と、他方の上記帯状部に固定される第2台部と、上記第1台部と上記第2台部とを締結する締結具とを有するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記締結具が、根元部が上記第1台部に対して軸支されると共に先端部に雄ネジが形成された軸部と、上記軸部に螺合されると共に上記第2台部との当接面が球面とされた丸底ナットとを備えるという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記支持部が、上記容器本体の底部の中心部を避けて上記底部と接触する環状部と、上記環状部を上記スカート部材の脚部に接続する複数の接続部とを有するという構成を採用する。
第5の発明は、液晶材料貯蔵容器であって、内部に液晶材料が貯蔵可能な容器本体と、第1〜第4いずれかの発明である容器スタンドとを備えるという構成を採用する。
本発明においては、下部が下縁を床面に当接されると共に支持部が固定された脚部とされ、上部が容器本体の周面に締付け固定される本体固定部とされたスカート部材を備えている。このような本発明によれば、スカート部材の上部である本体固定部を容器本体に対して締付部で締め付けることによって容器本体にスカート部材を固定することができ、溶接することなく容器本体に固定することが可能である。さらに、本発明によれば、本体固定部と異なる部位である脚部に対して容器本体の底部を支持する支持部が固定されている。このため、本体固定部が変形しても脚部及び支持部の変形を防止あるいは抑制することができ、安定して容器本体を支持することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る容器スタンド及び液晶材料貯蔵容器の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1の外形図であり、(a)が平面図であり、(b)が側面図である。また、図2は、図1(a)のA−A縦断面図である。これらの図に示すように、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1は、容器本体2と、容器スタンド3と、蓋部4と、蓋部用パッキン5と、蓋固定ネジ6と、取っ手部7と、アーム締結部8とを備えている。
容器本体2は、上部に開口部を有する有底円筒状の容器形状とされており、内部に液晶材料を貯蔵可能としている。この容器本体2は、図2に示す軸芯Lを中心軸とする円筒状の側壁部2aと、側壁部2aの下方に位置する底部2bと、側壁部2aの上方に位置する上壁部2cと、上壁部2cから突出する口部2dと、口部2dの上端部に設けられたフランジ2eとが一体化された形状を有している。
底部2bは、外縁部が円筒状の側壁部2aに沿った平面視円形の円板状の部位であり、当該平面視における中央部に凹部2b1を有している。この凹部2b1は、周囲の領域に対してさらに下方に向けて窪むように形成されており、底部2b上に残存する液晶材料が集められる部位とされている。このような凹部2b1は、平面視において、蓋部4に設けられた後述の液送管4b2と重なる位置に形成され、平面視形状が液送管4b2よりも僅かに径が大きな円形状とされている。
上壁部2cは、側壁部2aと口部2dとを接続する部位であり、平面視中央に向かうに連れて側壁部2aから離間するように湾曲された形状を有している。つまり、上壁部2cは径方向中央に向けて高くなる山形形状とされている。口部2dは、上壁部2cの径方向の中央部から上方に向けて突出して設けられている。この口部2dは、上下端が開放端とされた円筒状とされており、この口部2dに囲まれた領域が容器本体2の開口部(以下、開口部2fと称する)とされている。つまり、容器本体2は、上部に液晶材料の出入口となる開口部2fを有している。
フランジ2eは、蓋部4を当接させるための円板形状の部位であり、口部2dの上端部から径方向外側に張り出して設けられている。このフランジ2eは、平面視において開口部2fを中心として開口部2fを囲むように配置されている。このフランジ2eには、上下に貫通する蓋用ネジ穴が、開口部2fを中心とする周方向に離散的に複数(本実施形態では4つ)形成されている。これらの蓋用ネジ穴は、内周面に雌ネジが形成されており、蓋固定ネジ6が螺合される。また、フランジ2eの上面には、蓋部用パッキン5が嵌合される環状の溝部が形成されている。
さらに、フランジ2eには、アーム締結部8の後述するアーム固定ネジ8aが螺合されるアーム固定ネジ穴が設けられている。アーム固定ネジ穴は、フランジ2eの周面から径方向の中央に向けて穿設されており、内周面に雌ネジが形成されている。このようなアーム固定ネジ穴は、開口部2fを中心とする周方向に等間隔で複数形成されている。
このような容器本体2の大きさは、特に限定されるものではないが、例えば液晶材料が10Lで満杯となる容量となるように設定することができる。例えば液晶材料が10Lで満杯となる容量とする場合には、容器本体2の外径寸法を200mm、高さ寸法を300mm程度することが考えられる。ただし、容器本体2は、液晶材料を100L収容できる大きさとすることも十分に可能である。
このような容器本体2は、チタンを主成分とする素材により形成されていることが好ましい。チタンを主成分とする材料によって容器本体2を形成することにより、容器本体2に長時間接触することによる液晶材料の変質を防止することができる。なお、チタンを主成分とする素材には、チタンのみからなる純チタン、純チタン以外の物質を含有する複合材料、及び、チタン合金が含まれる。つまり、容器本体2は、純チタンにより形成することが可能であり、純チタンに加えて他の物質が混ぜられた複合材料により形成することが可能であり、チタン合金により形成することが可能である。
容器スタンド3は、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1を載置する場合に、載置面に対して当接する部位であり、容器本体2等を下方から支持する。図3は、(a)が容器スタンド3の平面図であり、(b)が容器スタンド3の側面図である。また、図4は、容器スタンド3を斜め上方から見た斜視図である。これらの図に示すように、本実施形態の容器スタンド3は、スカート部材3aと、支持部3bと、締付部3cとを備えている。
スカート部材3aは、上端及び下端が開口端とされた略円筒形状の部材である。このスカート部材3aは、図3(b)に示すように、高さ方向(上下方向)の中央に対して、水平方向に延在するスリット3a1を有している。本実施形態では、スリット3a1は、平面視におけるスカート部材3aの中心を挟むように、2つ形成されている。また、本実施形態のスカート部材3aは、スリット3a1を境界として下部が載置面に当接される脚部3a2として機能し、スリット3a1を境界として上部が容器本体2に締付け固定される本体固定部3a3として機能する。つまり、本実施形態においてスカート部材3aは、下部が脚部3a2とされ、上部が本体固定部3a3となっている。
脚部3a2は、下縁が載置面(床面)に当接される部位であり、平面視において切れ目のない円環状に形成されている。このような脚部3a2が周方向に切れ目のない円環状とされることによって、容器本体2の重量を周方向にて均一に受けることが可能となり、液晶材料貯蔵容器1を安定して載置することが可能となる。さらに、脚部3a2が周方向に切れ目のない円環状とされることによって、外力に対して変形し難い形状となっている。また、このような脚部3a2には、支持部3bが固定されている。つまり、支持部3bは、スカート部材3aにおいて、外力によって変形し難い部位に固定されている。なお、支持部3bは、後述のように3つのアーム3b2を有しており、アーム3b2の先端部が脚部3a2を貫通かつ溶接されることによって脚部3a2に固定されている。
本体固定部3a3は、内周面を容器本体2の外周面に対して当接された状態で容器本体2に対して締付け固定される部位であり、平面視において切欠部3a4を有する略円環状とされている。切欠部3a4は、平面視において上述のスリット3a1に重なる位置に設けられている。つまり、本実施形態では、スリット3a1と同様に、切欠部3a4は2つ設けられている。各々の切欠部3a4は、周方向に一定の幅を有しており、上下方向に本体固定部3a3を貫通するようにしてスリット3a1と接続されている。
これらの切欠部3a4によって、本体固定部3a3は、周方向の2箇所で分断されており、切欠部3a4を挟んで一対の帯状部3a5が容器本体2の周方向に離間して配置された形状を有している。このような本体固定部3a3は、外力によって径方向に容易に撓むことが可能となっている。つまり、本実施形態において本体固定部3a3は、平面視において、スカート部材3aの径方向に変形可能な可撓性を有している。
このような本体固定部3a3は、締付部3cによって切欠部3a4の幅が狭まるように締め付けられることによって全体として縮径し、これによって容器本体2の外周面に対して締付け固定される。
支持部3bは、図4に示すように、1つの環状部3b1と、周方向に等間隔で配列された3つアーム3b2(接続部)とを有している。環状部3b1は、アーム3b2に支持されることにより、平面視においてスカート部材3aに囲まれた空間の中央部に配置されている。この環状部3b1は、表裏面を上下方向に向けた帯状の部位が環状とされた形状を有しており、上面が容器本体2の底面に当接される。また、環状部3b1は、平面視にて容器本体2の凹部2b1を囲うようにして容器本体2の底面に当接される。このような環状部3b1は、容器本体2の凹部2b1を避けるようにして容器本体2の底面に当接された状態で、容器本体2を下方から支持する。
アーム3b2は、図3(a)に示すように、環状部3b1から放射状に延びるようにして環状部3b1に一端側(根元側)が接続されており、先端部がスカート部材3aの脚部3a2に固定されている。これらのアーム3b2は、表裏面が上下方向を向いた略直線状の帯状の部位であり、環状部3b1をスカート部材3aの脚部3a2に接続すると共に一部が容器本体2の底面に当接して容器本体2を下方から支持する。なお、容器本体2を安定して支持することができるよう、各々のアーム3b2は、図3(b)に示すように根元側が先端側よりも下方に配置されるように、側方から見て傾斜されている。これによって、アーム3b2と容器本体2との接触面積が傾斜しない場合と比較して増加し、容器本体2を安定して支持することができる。
締付部3cは、本体固定部3a3の切欠部3a4に合わせて設けられており、本実施形態においては図3(a)に示すように2つ設けられている。各々の締付部3cは、図4に示すように、第1台部3c1と、第2台部3c2と、軸部3c3と、丸底ナット3c4とを備えている。
第1台部3c1は、切欠部3a4を介して対向する2つの帯状部3a5のうち、一方の帯状部3a5の端部に配置されており、帯状部3a5の外周面からスカート部材3aの径方向外側に向けて突出するように帯状部3a5に固定されている。この第1台部3c1は、軸部3c3の根元部が接続されており、軸部3c3を鉛直方向に沿った軸芯を中心として回動可能に支持する。第2台部3c2は、切欠部3a4を介して対向する2つの帯状部3a5のうち、他方の帯状部3a5の端部に配置されており、帯状部3a5の外周面からスカート部材3aの径方向外側に向けて突出するように帯状部3a5に固定されている。この第2台部3c2は、スカート部材3aの径方向外側に向けて開口したU字状の凹部が設けられている。この第2台部3c2の凹部は、第1台部3c1に軸支された軸部3c3の先端部を収容するための領域である。また、第2台部3c2の第1台部3c1と反対側の面は、丸底ナット3c4との当接面となっており、丸底ナット3c4の表面形状に合わせて球面状に湾曲されている。
軸部3c3は、上述のように根元部が第1台部3c1によって軸支されており、根元部を中心として回動可能とされている。この軸部3c3は、長さ寸法が第1台部3c1と第2台部3c2の離間距離よりも大きく設定されており、第2台部3c2の凹部に収容された場合に先端部が第1台部3c1から見て第2台部3c2を越えて突出する。このような軸部3c3の先端部には、丸底ナット3c4が螺合される雄ネジが形成されている。丸底ナット3c4は、軸部3c3の先端部に螺合されており、軸部3c3の根元側を向く面が第2台部3c2との当接面とされている。この丸底ナット3c4は、第2台部3c2との当接面が、軸部3c3の根元側に向けて膨出する球面となっている。これらの軸部3c3及び丸底ナット3c4は、第1台部3c1と第2台部3c2とを締結する締結具として機能する。
このような締付部3cでは、軸部3c3を回動させて第2台部3c2の凹部に収容し、丸底ナット3c4を回転させて第2台部3c2に当接させる。さらに、丸底ナット3c4を回転させて軸部3c3の根元部側に移動させる。これによって、第1台部3c1と第2台部3c2とが近づき、切欠部3a4の幅が狭まることにより、スカート部材3aの本体固定部3a3が容器本体2に締め付けられ、この結果、容器スタンド3が容器本体2に締付け固定される。
このような容器スタンド3は、容器本体2の底部2bに形成された凹部2b1を側方から囲うようにして容器本体2に取り付けられる。この容器スタンド3によれば、異物が外側から凹部2b1に接触することを防止することができる。また、容器スタンド3の形成材料は特に限定されるものではないが、容器本体2と同様に、チタンを主成分とする素材によって形成することができる。容器本体2と同一材料によって容器スタンド3を形成することにより、容器スタンド3と容器本体2との接触箇所が変質すること等を抑止することができる。
蓋部4は、容器本体2の開口部2fを塞ぐ部材であり、開口部2fを開閉可能に蓋固定ネジ6によって容器本体2に締結されている。蓋部4は、図2に示すように、蓋本体4aと、液送部4bと、気送部4cとを備えている。蓋本体4aは、容器本体2のフランジ2eと同一径の円板状の部材であり、蓋固定ネジ6によりフランジ2eに固定されることによって開口部2fを直接的に塞ぐ。蓋本体4aには、平面視においてフランジ2eに設けられた蓋用ネジ穴と重なる位置に、ネジ挿通孔が形成されている。なお、本実施形態においてはフランジ2eには蓋用ネジ穴が周方向に離散的に等間隔で4つ設けられているため、蓋本体4aにも同間隔で4つのネジ挿通孔が設けられている。蓋本体4aに設けられたこれらのネジ挿通孔は、フランジ2eに設けられた蓋用ネジ穴より僅かに大径とされている。
液送部4bは、液晶材料を容器本体2の外部に取り出す場合に、容器本体2に貯蔵された液晶材料を外部に送り出す部位であり、上端部が蓋本体4aから上方に突出している。この液送部4bは、基部4b1と、液送管4b2とを備えている。液送部4bの基部4b1は、蓋部4の蓋本体4aを上下方向に貫通し、一部が蓋本体4aから上方に突出した円柱状の部材である。この基部4b1には、平面視において中央部に上下に貫通する貫通孔が形成されている。液送管4b2は、上端部が基部4b1に対して固定された直管であり、下端が容器本体2の底部2bに設けられた凹部2b1に囲まれた空間に位置されている。このような液送管4b2は、容器本体2に貯蔵された液晶材料を容器本体2の外部に向けて案内する。
気送部4cは、液晶材料を容器本体2の外部に取り出す場合に、容器本体2の内部に不活性ガスを供給するための部位であり、上端部が蓋本体4aから上方に突出している。気送部4cを通じて不活性ガスが容器本体2の内部に供給されることにより、容器本体2の内圧が上昇し、容器本体2に貯蔵された液晶材料が液送部4bを通じて外部に送出される。この気送部4cは、平面視において中央部に上下に貫通する貫通孔が形成された円柱状の部材であり、蓋本体4aを上下方向に貫通するように蓋本体4aに対して固定されている。
蓋部用パッキン5は、容器本体2のフランジ2eの上面に設けられた環状の溝に嵌合されている。この蓋部用パッキン5は、例えば液晶材料に触れた場合であっても、自ら及び液晶材料を変質させない材料によって形成されている。なお、蓋部用パッキン5は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、カルレッツ(商品名)等によって形成されていることが好ましい。このような蓋部用パッキン5は、蓋部4の蓋本体4aと容器本体2のフランジ2eに上下方向から挟まれており、蓋部4と容器本体2との境界部分から液晶材料が漏出することを防止する。
蓋固定ネジ6は、蓋部4を容器本体2に対して締結するための部材であり、蓋本体4aに設けられたネジ挿通孔と同数(すなわち、容器本体2のフランジ2eに設けられた蓋用ネジ穴と同数)設けられている。これらの蓋固定ネジ6は、上下に重ねて配置されるネジ挿通孔に挿通され、蓋用ネジ穴に螺合される。これらの蓋固定ネジ6が蓋用ネジ穴に螺合されることによって、フランジ2eと蓋固定ネジ6の頭部との間に蓋本体4aが挟持され、蓋本体4aがフランジ2eに対して固定される。
取っ手部7は、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1を搬送する場合に、作業者等によって把持される部位であり、フランジ2eに対して固定されている。この取っ手部7は、複数のアーム7aと、把持部7bとを有する。アーム7aは、フランジ2eに対して固定されると共にフランジ2eと把持部7bとを接続する部材である。アーム7aは、フランジ2eに設けられたアーム固定ネジ穴と同数設けられている。つまり、本実施形態においてアーム7aは、4つ設けられている。また、これらのアーム7aは、アーム固定ネジ穴と同様に、開口部2fの周方向において等間隔に配列されている。
把持部7bは、4つのアーム7aの上端部同士を接続するように設けられた環状の部位であり、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1を搬送する際に、作業等により直接的に把持される。本実施形態においては、把持部7bは、平面視において円環状とされている。
アーム締結部8は、取っ手部7を容器本体2のフランジ2eに締結することによって固定するものであり、アーム固定ネジ穴と同数設けられている。つまり、本実施形態においてアーム締結部8は、4つ設けられている。各々のアーム締結部8は、アーム固定ネジ8aと、ワッシャ8bとを備えている。アーム固定ネジ8aは、取っ手部7のアーム7aに設けられたネジ挿通孔を挿通して先端部がフランジ2eのアーム固定ネジ穴に螺合されている。ワッシャ8bは、アーム固定ネジ8aの頭部と取っ手部7のアーム7aとの間に介挿されている。これらのアーム締結部8によれば、アーム固定ネジ8aの頭部とフランジ2eとの周面とによって、ワッシャ8bを介して、取っ手部7のアーム7aが挟持される。
このような取っ手部7は、例えば容器本体2と同一材料によって形成することができる。つまり、取っ手部7は、チタンを主成分とする素材により形成することができる。容器本体2と同一材料によって取っ手部7を形成することにより、取っ手部7と容器本体2との接触箇所が変質すること等を抑止することができる。
以上のような本実施形態の液晶材料貯蔵容器1においては、下部が下縁を床面に当接されると共に支持部3bが固定された脚部3a2とされ、上部が容器本体2の周面に締付け固定される本体固定部3a3とされたスカート部材3aを備えている。このような本実施形態の液晶材料貯蔵容器1によれば、スカート部材3aの上部である本体固定部3a3を容器本体2に対して締付部3cで締め付けることによって容器本体2に固定することができ、溶接することなく容器本体2にスカート部材3aを固定することが可能である。さらに、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1によれば、本体固定部3a3と異なる部位である脚部3a2に対して容器本体2の底部を支持する支持部3bが固定されている。このため、本体固定部3a3が変形しても脚部3a2及び支持部3bの変形を防止あるいは抑制することができ、安定して容器本体2を支持することができる。
また、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1においては、本体固定部3a3が、切欠部3a4を介して容器本体2の周方向に離間して配置される一対の帯状部3a5を有し、締付部3cが、一方の帯状部3a5に固定される第1台部3c1と、他方の帯状部3a5に固定される第2台部3c2と、第1台部3c1と第2台部3c2とを締結する軸部3c3及び丸底ナット3c4とを有している。このため、丸底ナット3c4を回転させるのみで、容易に本体固定部3a3の締付け力を調整することができる。このため、スカート部材3aの容器本体2に対する着脱作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1においては、締付部3cが、第2台部3c2との当接面が球面とされた丸底ナット3c4を用いている。このため、例えば、丸底ナット3c4の第2台部3c2に対する角度に拘らず丸底ナット3c4を軸部3c3に沿って締め付けることが可能となる。このため、丸底ナット3c4を回転させる際に、軸部3c3のネジ溝と丸底ナット3c4のネジ溝に対する負荷を小さく抑えることができる。このため、特に焼き付きが生じやすいチタン材料によって軸部3c3及び丸底ナット3c4を形成した場合であっても、丸底ナット3c4を回転させた際の焼き付きを防止することができる。特に、本実施形態における容器スタンド3においては、帯状部3a5の撓み量によって第1台部3c1に対する第2台部3c2の角度が変化するため、丸底ナット3c4を用いることによって、常に、丸底ナット3c4を軸部3c3に沿って締め付けることが可能となる。
また、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1においては、軸部3c3が第1台部3c1に対して軸部3c3が軸支されている。このため、軸部3c3の角度を変化させることで軸部3c3を様々角度から洗浄することができ、洗浄作業を容易化することが可能となる。
また、本実施形態の液晶材料貯蔵容器1においては、支持部3bが、容器本体2の底部の中心部を避けて底部と接触する環状部3b1と、環状部3b1をスカート部材3aの脚部3a2に接続する複数のアーム3b2とを有している。このため、容器本体2の中心部に形成された凹部2b1に触れることなく容器本体2を支持することができる。したがって、容器本体2の凹部2b1が形状変化することを防止することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、図5は、液晶材料貯蔵容器1の変形例を示す縦断面図である。この図に示すように、スカート部材3aの脚部3a2の下縁を、スカート部材3aの内側に向けて折り畳むようにしても良い。このように脚部3a2の下縁を折り畳むことにより、脚部3a2の下縁が肉厚化し、液晶材料貯蔵容器1をより安定して載置することが可能となる。
また、上記実施形態においては、脚部3a2が全周に亘って連続的に床面と当接される構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば複数の窪みを周方向に形成することにより、脚部3a2の下縁が離散的に床面と当接される構成を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、容器スタンド3が、金属製でかつ底部に凹部2b1が形成された容器本体2に取り付けられる構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。容器本体2の形状や材質は特に限定されるものではない。
また、上記実施形態においては、切欠部3a4によって帯状部3a5が可撓性を有する構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、切欠部3a4に換えて弾性体を設置する構成を採用することも可能である。
また、上記実施形態においては、締付部3cによって本体固定部3a3を締付け固定する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、周知の締付け金具を締結部として用いることも可能である。
1……液晶材料貯蔵容器、2……容器本体、2a……側壁部、2b……底部、2b1……凹部、2c……上壁部、2d……口部、2e……フランジ、2f……開口部、3……容器スタンド、3a……スカート部材、3a1……スリット、3a2……脚部、3a3……本体固定部、3a4……切欠部、3a5……帯状部、3b……支持部、3b1……環状部、3b2……アーム(接続部)、3c……締付部、3c1……第1台部、3c2……第2台部、3c3……軸部、3c4……丸底ナット、L……軸芯
Claims (5)
- 内部に液晶材料が貯蔵可能な容器本体の底部を支持する支持部と、
下部が下縁を床面に当接されると共に前記支持部が固定された脚部とされ、上部が前記容器本体の周面に締付け固定される本体固定部とされたスカート部材と、
前記本体固定部を前記容器本体の周面に締付ける締付部と
を備えることを特徴とする容器スタンド。 - 前記本体固定部は、切欠部を介して前記容器本体の周方向に離間して配置される一対の帯状部を有し、
前記締付部は、一方の前記帯状部に固定される第1台部と、他方の前記帯状部に固定される第2台部と、前記第1台部と前記第2台部とを締結する締結具とを有する
ことを特徴とする請求項1記載の容器スタンド。 - 前記締結具は、根元部が前記第1台部に対して軸支されると共に先端部に雄ネジが形成された軸部と、前記軸部に螺合されると共に前記第2台部との当接面が球面とされた丸底ナットとを備えることを特徴とする請求項2記載の容器スタンド。
- 前記支持部は、前記容器本体の底部の中心部を避けて前記底部と接触する環状部と、前記環状部を前記スカート部材の脚部に接続する複数の接続部とを有することを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載の容器スタンド。
- 内部に液晶材料が貯蔵可能な容器本体と、
請求項1〜4いずれか一項に記載の容器スタンドと
を備えることを特徴とする液晶材料貯蔵容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017107179A JP2018205367A (ja) | 2017-05-30 | 2017-05-30 | 容器スタンド及び液晶材料貯蔵容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017107179A JP2018205367A (ja) | 2017-05-30 | 2017-05-30 | 容器スタンド及び液晶材料貯蔵容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018205367A true JP2018205367A (ja) | 2018-12-27 |
Family
ID=64957659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017107179A Pending JP2018205367A (ja) | 2017-05-30 | 2017-05-30 | 容器スタンド及び液晶材料貯蔵容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018205367A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020256135A1 (ja) | 2019-06-19 | 2020-12-24 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械及び工作機械の自己診断方法 |
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2017
- 2017-05-30 JP JP2017107179A patent/JP2018205367A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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