JP2018205192A - 漏水位置特定方法、漏洩有無判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の主な目的は、漏水検知の判定精度を高めることができる、漏水有無判定方法、漏水位置特定方法を提供することである。【解決手段】本発明にかかる漏水位置特定方法は、少なくとも2か所に振動センサ200を設置し、設置された振動センサ200から所定時間の振動データを複数計測し、当該複数の振動データを取得する振動データ取得工程と、振動データ取得工程により得られた振動データを基に時間差を算出し、時間差から漏水位置までの距離を算出する距離算出工程と、振動データのスペクトルから特定の振動周波数成分を取得する周波数成分取得工程と、周波数成分取得工程から得られた特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定する第1漏水有無判定工程と、を含み、距離算出工程による漏水位置までの距離と、第1漏水有無判定工程の結果と、に基づいて漏水位置を特定するものである。【選択図】図4
Description
本発明は、漏水位置特定方法、漏洩有無判定方法に関する。特に、異常音に関する漏水位置特定方法、異常音に関する漏洩有無判定方法である。
従来、配管の漏れの位置を決定する方法として、センサにより振動を検知し、検知された信号から相互相関関数を生成し、音響の伝搬速度を用いて異常音発生位置を特定する方法が存在する。
例えば、特許文献1(特開平11−72409号公報)には、上水道網やガス配管などの漏洩検査作業者が移動することなく、また内部通流路の遮断等の付帯的な操作を必要とすることなく、いつでも定期的に漏洩個所を精度よく検出することができる方法について開示されている。
特許文献1(特開平11−72409号公報)記載の配管の漏洩検知方法は、検査区間の両端にセンサを配置し、各センサにより取り込まれた検知信号をバンドパスフィルタを通過させて複数の周波数帯域に弁別し、前記検査区間をn等分して仮音源位置を設定し、この仮音源位置における両センサより検出された帯域毎の信号相関係数の高い波形を加算して合成波形を得るとともに、この処理を前記仮音源位置を更新しつつ全区間にわたって行ない、各仮音源位置での合成波形から漏洩の有無を判別するものである。
また、特許文献2(特開平11−117356号公報)には、上水道の配水管の漏水を漏水音の計測により検知する場合、従来法では雑音の影響を受け易く検知が不充分であったのを、雑音に強く従来法より高精度で漏水を検知でき、漏水位置を精度よく特定できる配水管の漏水検知方法と、該検知方法を用いた複数の配水管路の漏水を集中的に監視できる漏水検知システムが記載されている。
特許文献2(特開平11−117356号公報)記載の漏水位置検出方法および検出装置においては、配水管の所定区間内の漏水位置を検知するための方法であって、配水管に設定した漏水検知区間Lの両端部に、該区間内の漏水点から発生する漏水音を検知するための漏水音検知センサをそれぞれ配設して、漏水音の同時計測により漏水音が各センサに到達するまでの時間差τを求め、各センサ間の距離Lと漏水音の伝播時間差τと水中の音速Cとから、漏水音検知センサの一方からの漏れ位置dを、d=(L−Cτ)/2より算出して漏水位置を検知することを特徴とするものである。
このように、上水道またはガス管等の老朽化が進み、管の欠陥部分からの流体漏洩が問題となっている。そこで、特許文献1(特開平11−72409号公報)または特許文献2(特開平11−117356号公報)に記載の方法を適用して、欠陥位置を特定することが考えられる。
しかしながら、実際の漏洩現場においては、配管の異常音の位置を特定する場合に、配管の少なくとも2か所にセンサを設置し、得られた振動の伝達時間差を基に異常音の位置を特定することがある。この場合、異常音の位置がセンサ付近との測定結果になった場合に、2か所のセンサ間外で異常音が生じている可能性もあるため、異常音の位置を正確に判定できないという問題があった。
すなわち、異常音の振動の伝達時間は、センサ付近で異常音が発生した場合と、2か所のセンサ間外で異常音が発生していた場合とで、ほぼ同じ値となるため、両者の区別をすることが困難となる。
そのため、特許文献1または2に記載の方法では、実際に一方のセンサ付近で異常音があるか否かの判定ができないため、その隣り合う区間で同様に複数のセンサを設置して測定を行い、当初のセンサ2か所間以外で異常音が生じていないかを調査することで、センサ付近の異常音の有無を判定しなくてはならないという問題があった。
そのため、特許文献1または2に記載の方法では、実際に一方のセンサ付近で異常音があるか否かの判定ができないため、その隣り合う区間で同様に複数のセンサを設置して測定を行い、当初のセンサ2か所間以外で異常音が生じていないかを調査することで、センサ付近の異常音の有無を判定しなくてはならないという問題があった。
本発明の主な目的は、漏水検知の判定精度を高めることができる漏水位置特定方法、漏洩有無判定方法を提供することである。
(1)
一局面に従う漏水位置特定方法は、少なくとも2か所に振動センサを設置し、設置された振動センサから所定時間の振動データを複数計測し、当該複数の振動データを取得する振動データ取得工程と、振動データ取得工程により得られた振動データを基に時間差を算出し、時間差から漏水位置までの距離を算出する、距離算出工程と、振動データのスペクトルから特定の振動周波数成分を取得する、周波数成分取得工程と、周波数成分取得工程から得られた特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定する第1漏水有無判定工程と、を含み、距離算出工程による漏水位置までの距離と、第1漏水有無判定工程の結果と、に基づいて漏水位置を特定するものである。
一局面に従う漏水位置特定方法は、少なくとも2か所に振動センサを設置し、設置された振動センサから所定時間の振動データを複数計測し、当該複数の振動データを取得する振動データ取得工程と、振動データ取得工程により得られた振動データを基に時間差を算出し、時間差から漏水位置までの距離を算出する、距離算出工程と、振動データのスペクトルから特定の振動周波数成分を取得する、周波数成分取得工程と、周波数成分取得工程から得られた特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定する第1漏水有無判定工程と、を含み、距離算出工程による漏水位置までの距離と、第1漏水有無判定工程の結果と、に基づいて漏水位置を特定するものである。
従来の手法においては、配管の2か所に振動センサを設置して振動が配管を伝達する時間差から配管の漏水位置を測定しようとした場合、振動センサ付近で漏水が発生しているのか、2か所の振動センサ間外で漏水が生じているのかが不明となり、漏水位置を特定することができなかった。
漏水の振動は、配管を伝わる際に減衰する。本発明では、その減衰率に周波数依存性があることを利用し、振動データのスペクトルから特定の振動周波数成分を取得することで、振動センサ近傍における振動の減衰の状態を測定する。
これにより、周波数成分取得工程で得られた振動周波数成分の比率から、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定することができるため、漏水の位置を特定することが可能となる。
漏水の振動は、配管を伝わる際に減衰する。本発明では、その減衰率に周波数依存性があることを利用し、振動データのスペクトルから特定の振動周波数成分を取得することで、振動センサ近傍における振動の減衰の状態を測定する。
これにより、周波数成分取得工程で得られた振動周波数成分の比率から、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定することができるため、漏水の位置を特定することが可能となる。
(2)
第2の発明に係る漏水位置特定方法は、一局面に従う漏水位置特定方法であって、振動データの自己相関関数を算出する、自己相関関数算出工程と、自己相関関数算出工程により得られた自己相関の値および、周波数成分取得工程により得られた特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定する、自己相関による第2漏水有無判定工程と、をさらに含み、距離算出工程による漏水位置までの距離と、自己相関による第2漏水有無判定工程の結果と、に基づいて漏水位置を特定するものである。
第2の発明に係る漏水位置特定方法は、一局面に従う漏水位置特定方法であって、振動データの自己相関関数を算出する、自己相関関数算出工程と、自己相関関数算出工程により得られた自己相関の値および、周波数成分取得工程により得られた特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定する、自己相関による第2漏水有無判定工程と、をさらに含み、距離算出工程による漏水位置までの距離と、自己相関による第2漏水有無判定工程の結果と、に基づいて漏水位置を特定するものである。
振動センサから取得される振動データには様々な周波数成分が含まれているため、配管を伝わる際に減衰する漏水の振動周波数成分は、他の外騒音に埋もれて確認しづらくなる傾向がある。
例えば車の通行など、外騒音は時間の経過により変動するものが多いため、振動データを複数の時間で取得し、自己相関関数を算出することで、外騒音に埋もれた漏水の振動周波数成分を抽出することができる。
したがって、特定の振動周波数成分の比率とともに、振動データの自己相関の値から振動データの規則性を算出することで、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有るか否かを正確に判定することができる。これにより、漏水の位置を正確に特定することが可能となる。
例えば車の通行など、外騒音は時間の経過により変動するものが多いため、振動データを複数の時間で取得し、自己相関関数を算出することで、外騒音に埋もれた漏水の振動周波数成分を抽出することができる。
したがって、特定の振動周波数成分の比率とともに、振動データの自己相関の値から振動データの規則性を算出することで、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有るか否かを正確に判定することができる。これにより、漏水の位置を正確に特定することが可能となる。
(3)
第3の発明に係る漏水位置特定方法は、一局面に従う漏水位置特定方法であって、特定の振動周波数成分の比率は、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合であり、第一漏水有無判定工程において、特定の振動周波数成分の比率が0.3以上の場合に、漏水位置が振動センサから一定範囲内に有ると判定するものである。
第3の発明に係る漏水位置特定方法は、一局面に従う漏水位置特定方法であって、特定の振動周波数成分の比率は、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合であり、第一漏水有無判定工程において、特定の振動周波数成分の比率が0.3以上の場合に、漏水位置が振動センサから一定範囲内に有ると判定するものである。
これにより、地中に埋設された配水管においても漏水位置を特定することができる。
配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は、500Hz以下の振動周波数成分に比べて減衰率が高い。
すなわち、配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は長距離を伝わりにくい。
振動周波数成分500Hz以上1500Hz以下の比率が高い場合は、当該振動センサ付近で漏水が発生している可能性が高い。
したがって、特定の振動周波数成分の比率が0.3以上の場合に、漏水位置が振動センサから一定範囲内に有ると判定することができる。一方、特定の振動周波数成分の比率が0.3以下の場合は、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内にないと判定することができる。
配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は、500Hz以下の振動周波数成分に比べて減衰率が高い。
すなわち、配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は長距離を伝わりにくい。
振動周波数成分500Hz以上1500Hz以下の比率が高い場合は、当該振動センサ付近で漏水が発生している可能性が高い。
したがって、特定の振動周波数成分の比率が0.3以上の場合に、漏水位置が振動センサから一定範囲内に有ると判定することができる。一方、特定の振動周波数成分の比率が0.3以下の場合は、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内にないと判定することができる。
なお、本発明において、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有ると判定される場合における、一定範囲内とは、当該振動センサから半径10mの範囲である。
(4)
第4の発明に係る漏水位置特定方法は、第2の発明に従う漏水位置特定方法であって、特定の振動周波数成分の比率は、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合であり、自己相関の値は、複数の振動データの相互相関関数を算出し、相互相関の絶対値を平均した値であり、自己相関による第2漏水有無判定工程において、特定の振動周波数成分の比率が0.10以上の場合、または、特定の振動周波数成分の比率が0.01以上かつ自己相関の値が0.10以上の場合の場合に、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有ると判定するものである。
第4の発明に係る漏水位置特定方法は、第2の発明に従う漏水位置特定方法であって、特定の振動周波数成分の比率は、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合であり、自己相関の値は、複数の振動データの相互相関関数を算出し、相互相関の絶対値を平均した値であり、自己相関による第2漏水有無判定工程において、特定の振動周波数成分の比率が0.10以上の場合、または、特定の振動周波数成分の比率が0.01以上かつ自己相関の値が0.10以上の場合の場合に、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有ると判定するものである。
これにより、地中に埋設された配水管においても漏水位置を高い精度で特定することができる。
配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は、500Hz以下の振動周波数成分に比べて減衰率が高い。すなわち、配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は長距離を伝わりにくい。よって、振動周波数成分500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分の比率が高い場合は、当該振動センサ付近で漏水が発生している可能性が高い。
また、外騒音に埋もれた振動データのうち漏水の振動周波数成分は一定の規則性をもっているため、自己相関の値が高い場合は、漏水が発生している可能性が高い。
したがって、特定の振動周波数成分の比率が0.10以上の場合、または、特定の振動周波数成分の比率が0.01以上かつ自己相関の値が0.10以上の場合の場合に、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有ると判定することができる。
配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は、500Hz以下の振動周波数成分に比べて減衰率が高い。すなわち、配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は長距離を伝わりにくい。よって、振動周波数成分500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分の比率が高い場合は、当該振動センサ付近で漏水が発生している可能性が高い。
また、外騒音に埋もれた振動データのうち漏水の振動周波数成分は一定の規則性をもっているため、自己相関の値が高い場合は、漏水が発生している可能性が高い。
したがって、特定の振動周波数成分の比率が0.10以上の場合、または、特定の振動周波数成分の比率が0.01以上かつ自己相関の値が0.10以上の場合の場合に、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有ると判定することができる。
自己相関の値を算出するにあたっては、振動データ取得工程で取得された振動データから、所定の時間からなる複数の振動データを取得し、例えば0.1秒からなる振動データを4つ取得し、それぞれの振動波形データの相互相関関数を算出し、相互相関の絶対値を平均した値を算出する。これにより、高い精度で自己相関の値を算出することができるため、漏水の有無を正確に判定することができる。
(5)
第5の発明に係る漏水位置特定方法は、一局面から第4のいずれかの発明に係る漏水位置特定方法であって、距離算出工程において、一の振動センサから漏水位置までの距離が10m以下となる場合に、一の振動センサを用いて漏水有無の判定を行うものである。
第5の発明に係る漏水位置特定方法は、一局面から第4のいずれかの発明に係る漏水位置特定方法であって、距離算出工程において、一の振動センサから漏水位置までの距離が10m以下となる場合に、一の振動センサを用いて漏水有無の判定を行うものである。
配管の2か所に振動センサを設置して振動が配管を伝達する時間差から配管の漏水位置を測定する場合において、漏水位置の測定結果が10m以下となる場合に、振動センサ付近で漏水が発生しているのか、2か所の振動センサ間外で漏水が生じているのかが不明となる。
したがって、距離算出工程において漏水位置までの距離が10m以下となる場合のみ、漏水位置までの距離が短い振動センサにおいて漏水有無の判定を行うことにより、漏水位置の特定にかかる工程を簡略化できるとともに、迅速な測定をすることができる。
したがって、距離算出工程において漏水位置までの距離が10m以下となる場合のみ、漏水位置までの距離が短い振動センサにおいて漏水有無の判定を行うことにより、漏水位置の特定にかかる工程を簡略化できるとともに、迅速な測定をすることができる。
(6)
第6の発明に係る漏水位置特定方法は、一局面から第5のいずれかの発明に係る漏水位置特定方法であって、距離算出工程において、振動データの振動波形の相互相関関数のピークを基に時間差を算出し、時間差から漏水位置までの距離を算出するものである。
第6の発明に係る漏水位置特定方法は、一局面から第5のいずれかの発明に係る漏水位置特定方法であって、距離算出工程において、振動データの振動波形の相互相関関数のピークを基に時間差を算出し、時間差から漏水位置までの距離を算出するものである。
漏水の振動データは、例えば車の通行など、他の外騒音に埋もれやすい。外騒音は時間の経過により変動するものが多いため、振動データの振動波形の相互相関関数のピークを基に振動が配管を伝達する時間差を算出することで、外騒音に埋もれた漏水の振動データを抽出することができる。
これにより、外騒音の影響を低減し、漏水の位置を高精度に特定することができる。
これにより、外騒音の影響を低減し、漏水の位置を高精度に特定することができる。
(7)
他の局面に従う漏洩有無判定方法は、少なくとも2か所に振動センサを設置し、設置された振動センサから所定時間の振動データを複数計測し、当該複数の振動データを取得する振動データ取得工程と、振動データ取得工程により得られた振動データのスペクトルから特定の振動周波数成分の比率を取得する、周波数成分取得工程と、を含み、周波数成分取得工程により得られる特定の周波数成分の比率から、漏洩位置が振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定するものである。
他の局面に従う漏洩有無判定方法は、少なくとも2か所に振動センサを設置し、設置された振動センサから所定時間の振動データを複数計測し、当該複数の振動データを取得する振動データ取得工程と、振動データ取得工程により得られた振動データのスペクトルから特定の振動周波数成分の比率を取得する、周波数成分取得工程と、を含み、周波数成分取得工程により得られる特定の周波数成分の比率から、漏洩位置が振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定するものである。
漏洩に伴う振動は、配管を伝わる際に減衰する。本発明では、その減衰率に周波数依存性があることを利用し、振動データのペクトルから特定の振動周波数成分を取得することで、振動センサ近傍における振動の減衰の状態を測定することができる。
これにより、漏洩位置が当該振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定することが可能となる。
これにより、漏洩位置が当該振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定することが可能となる。
(8)
第8の発明に係る漏洩有無判定方法は、第7の発明に従う漏洩有無判定方法であって、振動データの自己相関関数を算出する、自己相関関数算出工程をさらに含み、自己相関関数算出工程により得られた自己相関の値および、特定の振動周波数成分の比率から、漏洩位置が当該振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定するものである。
第8の発明に係る漏洩有無判定方法は、第7の発明に従う漏洩有無判定方法であって、振動データの自己相関関数を算出する、自己相関関数算出工程をさらに含み、自己相関関数算出工程により得られた自己相関の値および、特定の振動周波数成分の比率から、漏洩位置が当該振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定するものである。
振動センサから取得される振動データには様々な周波数成分が含まれているため、配管を伝わる際に減衰する振動周波数成分は、他の外騒音に埋もれて確認しづらくなる傾向がある。したがって、特定の振動周波数成分の比率とともに、振動データの自己相関の値から振動データの規則性を算出することで、漏洩位置が当該振動センサから一定範囲内に有るか否かを正確に判定することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<異常音発生位置の特定方法の状況説明>
図1は、異常音発生位置の特定方法の状況を説明するための模式図である。
図1は、異常音発生位置の特定方法の状況を説明するための模式図である。
図1に示すように、地中に管網110が設けられている。管網110には、一定間隔で、縦孔(マンホール)120が設けられている。
本実施の形態においては、図1のポイントAおよびポイントBの縦孔120に、それぞれ振動センサ200を設ける。
また、本実施の形態にかかる管網110は、ダクタイル鋳鉄管からなる。管網110は、直径300(φ300)mmからなる。また、本実施の形態におけるポイントAおよびポイントBの間には、2つの施設が設けられており、それぞれ管網100に対して給水分岐が2か所設けられている。
すなわち、施設Aおよび施設Bのうち1か所または複数箇所へ菅網110から水が流れ込む又は流れ出る状態である。
本実施の形態においては、図1のポイントAおよびポイントBの縦孔120に、それぞれ振動センサ200を設ける。
また、本実施の形態にかかる管網110は、ダクタイル鋳鉄管からなる。管網110は、直径300(φ300)mmからなる。また、本実施の形態におけるポイントAおよびポイントBの間には、2つの施設が設けられており、それぞれ管網100に対して給水分岐が2か所設けられている。
すなわち、施設Aおよび施設Bのうち1か所または複数箇所へ菅網110から水が流れ込む又は流れ出る状態である。
<異常音発生位置の特定方法>
続いて、異常音発生位置の特定方法について具体例を示しつつ説明する。
続いて、異常音発生位置の特定方法について具体例を示しつつ説明する。
本実施の形態にかかる異常音発生位置の特定方法は、管網110の少なくとも2ヶ所(ポイントAおよびポイントB)に振動センサ200を設置し、管網110の欠陥等によって発生する異常音または振動を振動センサ200により検知する。
各振動センサ200の相互相関関数から振動の伝達時間差Tdを求め、伝達時間差Tdと振動の伝搬速度Vとから異常音発生位置を特定する方法である。
各振動センサ200の相互相関関数から振動の伝達時間差Tdを求め、伝達時間差Tdと振動の伝搬速度Vとから異常音発生位置を特定する方法である。
図1において、ポイントBの振動センサ200から距離Lの位置で流体の漏洩が発生したと仮定する。すなわち、距離Lの位置が異常音の発生位置20(振動センサ間内の漏水)である。この場合、漏洩音は、ポイントAの振動センサ200に到達するまでにポイントBの振動センサ200の距離Lよりも距離にして距離Nだけ長い距離(L+N)を伝搬する。
したがって、ポイントAの振動センサ200およびポイントBの振動センサ200の距離をDと仮定した場合、漏洩音がポイントAの振動センサ200とポイントBの振動センサ200とに到着する伝達時間差Tdとすると、漏洩音の伝搬速度V、2か所の振動センサ間の距離をDとして以下の式で求めることができる。
Td=N/V・・・(3)
また、
N=D−2L・・・(4)
で示すことができる。
また、
N=D−2L・・・(4)
で示すことができる。
式(4)を式(3)に代入することにより、
L=(D−V・Td)/2・・・(5)
と表すことができる。
以上のように距離Lを求めることができる。
L=(D−V・Td)/2・・・(5)
と表すことができる。
以上のように距離Lを求めることができる。
実際の漏洩現場においては、管網110の漏水位置を特定する際に、管網110の2か所に振動センサ200を設置し、得られた振動の伝達時間差を基に漏水位置を特定することがある。このとき、漏水位置の測定結果が振動センサ200付近の値となった場合に、実際に振動センサ200付近の漏水である可能性のほか、2か所の振動センサ間外で漏水が生じている可能性もあるため、2か所の振動センサ200で計測したのでは漏水位置を正確に判定できないという問題があった。
すなわち、振動センサ200から一定範囲内25で漏水21が発生した場合、図2に示すように、2か所の振動センサ間の距離をD、振動の伝搬速度V、一方の振動センサ200と漏水21までの距離をδNとすると、振動の伝達時間差Tdは下記式(6)のようになる。
Td=(D−δN)/V−δN/V
=(D−2δN)/V・・・(6)
Td=(D−δN)/V−δN/V
=(D−2δN)/V・・・(6)
一方で、2か所の振動センサ間外で漏水22が発生していた場合、一方の振動センサ200と漏水22までの距離をMとすると、振動の伝達時間差は下記式(7)のようになる。
Td=M/V−(M+D)/V
=D/V・・・(7)
Td=M/V−(M+D)/V
=D/V・・・(7)
したがって、δNの値が小さく、距離算出工程において漏水位置までの距離が一定範囲内25である場合に、漏水が実際に発生している位置が、振動センサ200近傍で発生しているのか、2か所の振動センサ間外で発生しているのかの区別ができなくなる。
そこで、本発明では、測定した振動データから、特定の振動周波数成分の比率および、振動データの自己相関関数を算出して、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定する。
一般に漏水の振動は、管網110を伝わる際に減衰し、漏水の振動の減衰率は周波数依存性がある。したがって、漏水の振動データのペクトルから特定の振動周波数成分を取得することで、振動センサ200の近傍における振動の減衰の状態を測定することができる。
これにより、周波数成分取得工程で得られた振動周波数成分の比率から、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定することで、漏水の位置を特定することが可能となる。
これにより、周波数成分取得工程で得られた振動周波数成分の比率から、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定することで、漏水の位置を特定することが可能となる。
また、振動センサ200から取得される振動データには様々な周波数成分が含まれているため、管網110を伝わる際に減衰する漏水の振動周波数成分は、他の外騒音に埋もれて確認しづらくなる傾向がある。したがって、特定の振動周波数成分の比率とともに、振動データの自己相関の値から振動データの規則性を算出することで、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを正確に判定することができる。これにより、漏水の位置を正確に特定することが可能となる。
なお、本発明における振動センサ間とは、図3における点線で囲まれた領域26をいう。すなわち、振動センサ間の漏水20には、2か所の振動センサ200が設置された当該管網110で漏水している場合のほか、2か所の振動センサ200が設置された当該管網110から分岐した配管で漏水している場合も含まれる。また、2か所の振動センサ200の外側であっても、振動センサから一定範囲内25の漏水21である場合も、振動センサ間に含まれる。
一方で、点線で囲まれた領域26の外、すなわち2か所の振動センサ200から一定範囲を超える場所での漏水は、振動センサ間外の漏水22となる。
一方で、点線で囲まれた領域26の外、すなわち2か所の振動センサ200から一定範囲を超える場所での漏水は、振動センサ間外の漏水22となる。
以下、本実施の形態にかかる異常音発生位置の特定方法の具体例について説明する。図4は、本実施の形態にかかる異常音発生位置の特定方法の一例を示すフローチャートである。
<振動データ取得工程>
まず、図4に示すように、管網110のポイントAの振動センサ200から漏洩音の振動波形を所定時間において取得する(ステップS11)。同様に、管網110のポイントBの振動センサ200から漏洩音の振動波形を所定時間において取得する(ステップS11)。
なお、所定時間とは、好ましくは1分間以上、60分間未満、より好ましくは10分間以上、20分間未満である。短すぎると、所定時間の間に常時水使用がある可能性があるし、長すぎると作業性に劣る。
また、所定時間の間は連続的に波形を収集してから細分化することによって、複数個の振動データを得てもよいし、間欠的に計測してもよい。
振動データは一振動センサ200あたり50個以上、3600個未満であることが好ましい。データが少なすぎると信頼性が乏しくなる恐れがある。必要以上に多すぎると計算時間がかかる。
振動データの長さは振動センサ間の距離と振動の伝達速度によって決定される。振動センサ間距離が100m、振動伝達速度を350m/秒とすれば、振動の伝達にかかる時間は100/350=0.286秒である。このとき、振動データの長さは0.286秒以上であればよい。
また、所定時間の間は連続的に波形を収集してから細分化することによって、複数個の振動データを得てもよいし、間欠的に計測してもよい。
振動データは一振動センサ200あたり50個以上、3600個未満であることが好ましい。データが少なすぎると信頼性が乏しくなる恐れがある。必要以上に多すぎると計算時間がかかる。
振動データの長さは振動センサ間の距離と振動の伝達速度によって決定される。振動センサ間距離が100m、振動伝達速度を350m/秒とすれば、振動の伝達にかかる時間は100/350=0.286秒である。このとき、振動データの長さは0.286秒以上であればよい。
<距離算出工程>
得られた振動データの振動波形から、それぞれフーリエ変換処理を行い、図6に示すように相互相関関数を算出し、相互相関関数のピークの時間差を求める。そして、式(6)を用いて漏水位置を特定する。(ステップS12)
得られた振動データの振動波形から、それぞれフーリエ変換処理を行い、図6に示すように相互相関関数を算出し、相互相関関数のピークの時間差を求める。そして、式(6)を用いて漏水位置を特定する。(ステップS12)
漏水の振動データは、例えば車の通行など、他の外騒音に埋もれやすい。外騒音は時間の経過により変動するものが多いため、振動データの振動波形の相互相関関数のピークを基に時間差を算出することで、外騒音に埋もれた漏水の振動データを抽出することができる。これにより、外騒音の影響を低減し、漏水の位置を高精度に特定することができる。
相関関係処理技術は、一般的に、相関する2つの波形を示す一連のデータをフーリエ変換して、当該データを周波数領域に変換し、必要な乗算を実行しクロススペクトルを作成し、逆フーリエ変換を行って、相互相関関数を表示するという手順により実行できる。
相関関係処理技術は、一般的に、相関する2つの波形を示す一連のデータをフーリエ変換して、当該データを周波数領域に変換し、必要な乗算を実行しクロススペクトルを作成し、逆フーリエ変換を行って、相互相関関数を表示するという手順により実行できる。
相互相関関数の作成にあたっては、適宜閾値を設定し、また、ノイズフィルタを設けても良い。閾値の設定にあたっては、例えば、フーリエスペクトルの個数から、給水分岐の数および/または計測時刻によって、所定の割合を適宜決定することができる。ノイズフィルタの設定にあたっては、例えば、フーリエスペクトルからクロススペクトルを作成するにあたり、クロススペクトルの周波数帯域を抽出し、当該周波数帯域のノイズフィルタを設定することができる。
<漏水有無の判定要否>
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が一定範囲内25である場合は、式(6)のδNの値が小さい。この場合、振動センサ200の近傍で実際に漏水が発生している可能性のほか、2か所の振動センサ間外で発生している可能性もあるため、両者を判定する必要がある。
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が一定範囲内25である場合は、式(6)のδNの値が小さい。この場合、振動センサ200の近傍で実際に漏水が発生している可能性のほか、2か所の振動センサ間外で発生している可能性もあるため、両者を判定する必要がある。
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が一定範囲内25である場合とは、具体的には、漏水位置までの距離の値が10m以下の場合に、判定工程を行うようにすることが好ましい。
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が10m以下の場合には、2か所の振動センサ間外で発生している可能性があるため、通常の距離算出工程のみの漏水位置特定方法では漏水の位置を特定することができない。
一方、距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が10m以上の場合には、漏水位置までの距離の値が実際の漏水位置を示していると考えられるため、判定工程を省略することで、漏水位置の特定にかかる工程を簡略化することができるとともに、迅速な測定をすることができる。
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が10m以下の場合には、2か所の振動センサ間外で発生している可能性があるため、通常の距離算出工程のみの漏水位置特定方法では漏水の位置を特定することができない。
一方、距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が10m以上の場合には、漏水位置までの距離の値が実際の漏水位置を示していると考えられるため、判定工程を省略することで、漏水位置の特定にかかる工程を簡略化することができるとともに、迅速な測定をすることができる。
<周波数成分取得工程>
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が一定範囲内25である場合、振動データ取得工程で取得された振動波形データのペクトルを取得し、特定の振動周波数成分を取得する。(ステップS13)
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が一定範囲内25である場合、振動データ取得工程で取得された振動波形データのペクトルを取得し、特定の振動周波数成分を取得する。(ステップS13)
特定の振動周波数成分の比率は、0Hz以上、1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合とすることが好ましい。
配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は、500Hz以下の振動周波数成分に比べて減衰率が高い。すなわち、配水管において、500Hz以上1500Hz以下の振動周波数成分は長距離を伝わりにくい。
振動周波数成分500Hz以上1500Hz以下の比率が高い場合は、当該振動センサ200の近傍で漏水が発生している可能性が高い。したがって、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合を求めることで、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定することができる。
振動周波数成分500Hz以上1500Hz以下の比率が高い場合は、当該振動センサ200の近傍で漏水が発生している可能性が高い。したがって、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合を求めることで、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定することができる。
<自己相関関数算出工程>
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が一定範囲内25である場合、周波数成分取得工程に加えて自己相関関数算出工程を行うことができる。
自己相関関数算出工程では、振動データ取得工程で取得された振動データから、単位時間からなる振動データを複数抽出し、それぞれの振動データに対して相互相関関数を算出し、相互相関の絶対値を平均した値を算出する。(ステップS14)
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が一定範囲内25である場合、周波数成分取得工程に加えて自己相関関数算出工程を行うことができる。
自己相関関数算出工程では、振動データ取得工程で取得された振動データから、単位時間からなる振動データを複数抽出し、それぞれの振動データに対して相互相関関数を算出し、相互相関の絶対値を平均した値を算出する。(ステップS14)
振動データから抽出する振動データの数は、2以上20以下が好ましく、3以上6以下がより好ましい。また、抽出する振動データの単位時間は、0.01秒以上1.00秒以下が好ましく、0.05秒以上0.50秒以下がより好ましい。
外騒音に埋もれた振動データのうち漏水の振動周波数成分は一定の規則性を有するため、自己相関の値が高い場合、漏水が発生している可能性が高くなる。したがって、上述のように自己相関関数を算出することで、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを正確に判定することができる。
外騒音に埋もれた振動データのうち漏水の振動周波数成分は一定の規則性を有するため、自己相関の値が高い場合、漏水が発生している可能性が高くなる。したがって、上述のように自己相関関数を算出することで、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを正確に判定することができる。
<漏水有無判定工程>
漏水有無判定工程では、図5に示すように、特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定することができる(第1漏水有無判定工程)。さらに、図4に示すように、自己相関関数の値および特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定することができる(自己相関による第2漏水有無判定工程)。(ステップS15)
漏水有無判定工程では、図5に示すように、特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定することができる(第1漏水有無判定工程)。さらに、図4に示すように、自己相関関数の値および特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定することができる(自己相関による第2漏水有無判定工程)。(ステップS15)
特定の振動周波数成分の比率から漏水有無の判定を行う場合(第1漏水有無判定工程)、漏水ありと判定する特定の振動周波数成分の比率は0.3以上とすることが好ましく、0.42以上とすることがより好ましい。上記数値を閾値とすることで、漏水有無の判定をすることができる。
自己相関による第2漏水有無判定工程では、自己相関関数算出工程により得られた自己相関の値および、周波数成分取得工程により得られた特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを判定する。特定の振動周波数成分の比率とともに、振動データの自己相関の値を算出して振動データの規則性を利用して漏水の判定をすることで、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを正確に判定することができる。
自己相関による第2漏水有無判定工程を行う場合、表1のように漏水有無を判定することが好ましく、表2のように漏水有無を判定することがより好ましく、表3のように漏水有無を判定することがさらに好ましい。これにより、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かを正確に判定することができる。
表1から表3の振動周波数成分の比率の値は、特に配水管が鋳鉄管である場合に高い精度で判定できるように数値設定されている。測定する配水管が、樹脂管である場合には、表1から表3の周波数成分の比率の閾値をそれぞれ0.02低い値に設定することができる。
なお、本発明における樹脂管とは、具体的には、オレフィン系樹脂(特にポリエチレン)、ウレタン樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。
なお、本発明における樹脂管とは、具体的には、オレフィン系樹脂(特にポリエチレン)、ウレタン樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。
<漏水発生位置の特定>
距離算出工程により漏水位置までの距離が一定範囲内25でない場合(式(6)のδNの値が大きい場合)は、距離算出工程により得られた値を漏水の発生位置とする。
距離算出工程により漏水位置までの距離を算出し、漏水位置までの距離が一定範囲内25である場合は、実際に当該センサ付近で漏水が発生している可能性のほか、2か所のセンサ間外で漏水が生じている可能性がある。したがって、周波数成分取得工程、自己相関関数算出工程、漏水有無判定工程(第1漏水有無判定工程または、自己相関による第2漏水有無判定工程)を行うことで、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かの判定を行う。
距離算出工程により漏水位置までの距離が一定範囲内25でない場合(式(6)のδNの値が大きい場合)は、距離算出工程により得られた値を漏水の発生位置とする。
距離算出工程により漏水位置までの距離を算出し、漏水位置までの距離が一定範囲内25である場合は、実際に当該センサ付近で漏水が発生している可能性のほか、2か所のセンサ間外で漏水が生じている可能性がある。したがって、周波数成分取得工程、自己相関関数算出工程、漏水有無判定工程(第1漏水有無判定工程または、自己相関による第2漏水有無判定工程)を行うことで、漏水位置が当該振動センサ200から一定範囲内25に有るか否かの判定を行う。
漏水有無判定工程において漏水ありの判定であった場合(式(6)のδNの値が小さい場合)は、実際に当該センサ付近で漏水が発生しているため、距離算出工程により得られた値を漏水の発生位置とする。
漏水有無判定工程において漏水なしの判定であった場合(式(7)に該当する場合)は、測定した2か所のセンサ間内では漏水がないものと判定することができる。この場合、実際は2か所のセンサ間とは別の場所で漏水が発生していると判断することができる。
漏水有無判定工程において漏水なしの判定であった場合(式(7)に該当する場合)は、測定した2か所のセンサ間内では漏水がないものと判定することができる。この場合、実際は2か所のセンサ間とは別の場所で漏水が発生していると判断することができる。
<実施例1>
長さ760.98m口径150mmのダクタイル鋳鉄管を準備し、当該鋳鉄管の8か所に振動センサ200を設置した。ダクタイル鋳鉄管に生じている漏水に起因する振動波形を振動センサ200により同時に計測し、102秒からなる振動データを取得した。(ステップS11)
各振動センサ200から得られた振動データにおいて、3秒間からなる振動データを99個抽出した。そして、それぞれフーリエ変換を行いノイズフィルタをかけた上で振動データの乗算を行い、逆フーリエ変換を行うことで相互相関関数を算出した。このようにして得られた99個の相互相関関数の総和からピークを算出した。そして、隣接するセンサから得られたピークの時間差を求め、式(6)から漏水位置までの距離を算出した。(ステップS12)
なお、本実施例においては、102秒からなる振動データを取得し、3秒間からなる振動データを99個抽出したこととしているが、これに限定されず、他の任意の時間で取得してもよく、他の任意の時間の振動データを任意の個数抽出してもよい。
長さ760.98m口径150mmのダクタイル鋳鉄管を準備し、当該鋳鉄管の8か所に振動センサ200を設置した。ダクタイル鋳鉄管に生じている漏水に起因する振動波形を振動センサ200により同時に計測し、102秒からなる振動データを取得した。(ステップS11)
各振動センサ200から得られた振動データにおいて、3秒間からなる振動データを99個抽出した。そして、それぞれフーリエ変換を行いノイズフィルタをかけた上で振動データの乗算を行い、逆フーリエ変換を行うことで相互相関関数を算出した。このようにして得られた99個の相互相関関数の総和からピークを算出した。そして、隣接するセンサから得られたピークの時間差を求め、式(6)から漏水位置までの距離を算出した。(ステップS12)
なお、本実施例においては、102秒からなる振動データを取得し、3秒間からなる振動データを99個抽出したこととしているが、これに限定されず、他の任意の時間で取得してもよく、他の任意の時間の振動データを任意の個数抽出してもよい。
ステップS12の結果、距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が10m以下となる振動センサ200は、センサ番号1,3,4,7の4点であったため、この4点について、図4のフローチャートに従い、漏水有無の判定を行った。
4点の振動センサ200で取得された振動データのパワースペクトルを算出し、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合を調べた。(ステップS13)
さらに、4点の振動センサ200で取得された振動データから、0.1秒からなる振動データを4か所抽出し、それぞれ振動データと相互相関関数を算出し、相互相関の絶対値を平均した値を調べた。(ステップS14)
その結果を表4に示す。
4点の振動センサ200で取得された振動データのパワースペクトルを算出し、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合を調べた。(ステップS13)
さらに、4点の振動センサ200で取得された振動データから、0.1秒からなる振動データを4か所抽出し、それぞれ振動データと相互相関関数を算出し、相互相関の絶対値を平均した値を調べた。(ステップS14)
その結果を表4に示す。
このようにして得られた自己相関の値および、特定の振動周波数成分の比率を基に、漏水有無判定工程では表3の閾値を適用し、漏水有無の判定を行った。その結果、センサ番号4の近傍で漏水ありと判定され、センサ番号1、3、7では、センサ近傍では漏水なしと判定された。(ステップS15)
さらに、距離算出工程にて得られた漏水位置までの距離の値を考慮することで、振動センサ200のセンサ番号1,2間、2,3間、7,8間では漏水がなく、各センサ間外で生じた漏水の振動が検知されたものと考えられる。実施例1の漏水位置特定結果を表5に示す。正誤判定の結果、センサ間における測定結果と実際に発生していた漏水の有無とが一致していることが確かめられた。
さらに、距離算出工程にて得られた漏水位置までの距離の値を考慮することで、振動センサ200のセンサ番号1,2間、2,3間、7,8間では漏水がなく、各センサ間外で生じた漏水の振動が検知されたものと考えられる。実施例1の漏水位置特定結果を表5に示す。正誤判定の結果、センサ間における測定結果と実際に発生していた漏水の有無とが一致していることが確かめられた。
<実施例2>
漏水有無の判定において、振動周波数成分の比率のみを利用し、図5に示すように漏水有無の判定を行った。その他の条件および工程は実施例1と同じとした。
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が10m以下となったセンサ番号1,3,4,7の4点において、振動周波数成分の比率を測定した。
その結果、実施例1と同様にセンサ番号4の近傍において漏水ありと判定された。測定結果を表6に示す。これにより、実施例1と同じ漏水位置特定結果が得られた。
漏水有無の判定において、振動周波数成分の比率のみを利用し、図5に示すように漏水有無の判定を行った。その他の条件および工程は実施例1と同じとした。
距離算出工程で得られた漏水位置までの距離の値が10m以下となったセンサ番号1,3,4,7の4点において、振動周波数成分の比率を測定した。
その結果、実施例1と同様にセンサ番号4の近傍において漏水ありと判定された。測定結果を表6に示す。これにより、実施例1と同じ漏水位置特定結果が得られた。
<比較例>
漏水有無の判定工程を行わず、距離算出工程のみによって漏水位置の特定を行った。測定結果を表7に示す。
漏水有無の判定工程を行わず、距離算出工程のみによって漏水位置の特定を行った。測定結果を表7に示す。
距離算出工程の結果では、センサ番号1、3、4、7の近傍で漏水が有るという結果となった。しかし、実際の漏水は、センサ番号4の近傍のみに有り、センサ番号1,2間、2,3間、7,8間では漏水が無かった。
したがって、正誤判定の結果、実際に発生していた漏水の有無と一致しない箇所が見受けられた。
したがって、正誤判定の結果、実際に発生していた漏水の有無と一致しない箇所が見受けられた。
本発明においては、ポイントAおよびポイントBが「少なくとも2か所」に相当し、振動センサ200が「振動センサ」に相当し、ステップS11の処理が「振動データ取得工程」に相当し、ステップS12の処理が「距離算出工程」に相当し、ステップS13の処理が「周波数成分取得工程」に相当し、ステップS14の処理が「自己相関関数算出工程」に相当し、ステップS15の処理が「第1漏水有無判定工程」または「自己相関による第2漏水有無判定工程」に相当し、ステップS11からステップS15の処理が「漏水位置特定方法」に相当し、ステップS11およびステップS13からステップS15の処理が「漏洩有無判定方法」に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
110 管網
120 縦孔(マンホール)
200 振動センサ
20 振動センサ間内の漏水
21 振動センサから一定範囲内の漏水
22 振動センサ間外の漏水
25 振動センサから一定範囲内
120 縦孔(マンホール)
200 振動センサ
20 振動センサ間内の漏水
21 振動センサから一定範囲内の漏水
22 振動センサ間外の漏水
25 振動センサから一定範囲内
Claims (8)
- 少なくとも2か所に振動センサを設置し、設置された前記振動センサから所定時間の振動データを複数計測し、当該複数の振動データを取得する振動データ取得工程と、
前記振動データ取得工程により得られた前記振動データを基に時間差を算出し、前記時間差から漏水位置までの距離を算出する、距離算出工程と、
前記振動データのスペクトルから特定の振動周波数成分を取得する、周波数成分取得工程と、
前記周波数成分取得工程から得られた前記特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が前記振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定する第1漏水有無判定工程と、を含み、
前記距離算出工程による前記漏水位置までの距離と、前記第1漏水有無判定工程の結果と、に基づいて漏水位置を特定する、漏水位置特定方法。 - 前記振動データの自己相関関数を算出する、自己相関関数算出工程と、
前記自己相関関数算出工程により得られた自己相関の値および、前記周波数成分取得工程により得られた前記特定の振動周波数成分の比率から、漏水位置が前記振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定する、自己相関による第2漏水有無判定工程と、をさらに含み、
前記距離算出工程による前記漏水位置までの距離と、前記自己相関による第2漏水有無判定工程の結果と、に基づいて漏水位置を特定する、請求項1に記載の漏水位置特定方法。 - 前記特定の振動周波数成分の比率は、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合であり、
前記第1漏水有無判定工程において、前記特定の振動周波数成分の比率が0.30以上の場合に、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有ると判定する、請求項1に記載の漏水位置特定方法。 - 前記特定の振動周波数成分の比率は、0Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルに対する、500Hz以上1500Hz以下のパワースペクトルの積分割合であり、
前記自己相関の値は、前記複数の振動データの相互相関関数を算出し、相互相関の絶対値を平均した値であり、
前記自己相関による第2漏水有無判定工程において、
前記特定の振動周波数成分の比率が0.10以上の場合、または、前記特定の振動周波数成分の比率が0.01以上かつ前記自己相関の値が0.10以上の場合に、漏水位置が当該振動センサから一定範囲内に有ると判定する、請求項2に記載の漏水位置特定方法。 - 前記距離算出工程において、一の前記振動センサから前記漏水位置までの距離が10m以下となる場合に、
前記一の振動センサを用いて漏水有無の判定を行う、請求項1から4のいずれか1項に記載の漏水位置特定方法。 - 前記距離算出工程において、前記振動データの振動波形の相互相関関数のピークを基に前記時間差を算出し、前記時間差から前記漏水位置までの距離を算出する、請求項1から5のいずれか1項に記載の漏水位置特定方法。
- 少なくとも2か所に振動センサを設置し、設置された振動センサから所定時間の振動データを複数計測し、当該複数の振動データを取得する振動データ取得工程と、
前記振動データ取得工程により得られた前記振動データのスペクトルから特定の振動周波数成分の比率を取得する、周波数成分取得工程と、を含み、
前記周波数成分取得工程により得られる前記特定の周波数成分の比率から、漏洩位置が前記振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定する、漏洩有無判定方法。 - 前記振動データの自己相関関数を算出する、自己相関関数算出工程をさらに含み、
前記自己相関関数算出工程により得られた自己相関の値および、前記特定の振動周波数成分の比率から、漏洩位置が前記振動センサから一定範囲内に有るか否かを判定する、請求項7に記載の漏洩有無判定方法。
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Cited By (3)
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WO2021235064A1 (ja) * | 2020-05-22 | 2021-11-25 | 株式会社日立製作所 | 漏水位置推定システム、漏水位置推定方法、及び漏水位置推定プログラム |
KR102589257B1 (ko) * | 2023-02-28 | 2023-10-13 | (주) 해리아나 | 수소가스 충전소의 안전 관리를 위한 수소가스 누출 의심영역 추정 장치 |
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2017
- 2017-06-07 JP JP2017112262A patent/JP2018205192A/ja active Pending
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