JP6248933B2 - 漏洩検査装置、漏洩検査方法、及び漏洩検査プログラム - Google Patents

漏洩検査装置、漏洩検査方法、及び漏洩検査プログラム Download PDF

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Description

本発明は、漏洩検査装置、漏洩検査方法、及び漏洩検査プログラムに関する。
社会基盤として、上下水道網や、ガスや石油などの高圧化学パイプライン、高速鉄道、長大橋、超高層建築、大型旅客機、自動車などの設備が建造されている。これらの設備において重要な部材の一つに、ガスや水などの流体を通す配管がある。配管は、劣化や自然災害によって故障する場合がある。配管が故障して流体が漏れ出した場合、故障した箇所を修復する必要がある。そのため、配管における流体の漏洩を検知する必要がある。以下、配管における流体の漏洩の有無について検査することを、漏洩検査と呼ぶ。
一般的な漏洩検査は、人手により漏洩音を聴き取る聴感官能検査である。しかし、配管は地中や高所に設置されている場合が多いため、人手による検査は危険と多大な労力を伴う。そこで、漏洩検査を行う装置が提案されている。
特許文献1記載の漏洩検出装置は、配管周辺で検知した音を電気信号に変換し、その電気信号を解析することで漏洩を検出する。この装置は、取得した音から得た電気信号を、複数のバンドパスフィルタを利用して異なる周波数にそれぞれ分解する。そして、各周波数の電気信号の振幅の大きさを閾値と比較する。そして、上記複数の信号全てにおいて、電気信号の振幅の大きさが閾値を超えた場合に、漏洩であると判定する。
特許文献2記載の装置は、漏水による配管の振動レベルが判定レベルを超えたカウント回数と判定レベル未満のカウント回数の比率から、漏水の有無を判定する。
特許文献3記載の装置は、検査区間の両端に設置した水中マイクで取得した検知信号を利用して漏水の有無を検知する。この手法では、設定した仮音源位置により検出された信号の相関関数の高い波形を加算して合成波形を作成することで漏水の有無を判別する。
特許文献4記載の装置は、同期信号を計測開始基準として、複数個所で所定時間の間、振動を取得し漏水の有無を判別する。
特開昭62−055540号公報 特開2012−37492号公報 特開平11−72409号公報 特開2006−317172号公報
漏洩検査装置のメンテナンスには多くの労力を要する。その理由の1つは、配管は地中や高所に設置される場合が多いために、漏洩検査装置も地中や高所に設置される場合が多いことである。また、配管には多くの漏洩検査装置が設置されることも理由の1つである。そこで本発明者は、漏洩検査装置のメンテナンスを行う頻度を低くするために、漏洩検査装置の消費エネルギーを小さくし、漏洩検査装置の動作寿命を長くすることを検討した。
本発明の目的は、消費エネルギーが小さい漏洩検査装置、及びその漏洩検査装置を制御する漏洩検査プログラムと漏洩検査方法を提供することである。
本発明が提供する漏洩検査装置は、配管の振動、又は配管から伝播する振動を示す信号を取得する振動取得手段と、前記信号から、1つの周波数帯域の信号を抽出するフィルタリング手段と、抽出した信号を所定時間間隔で分割し、分割した信号ごとに、信号の大きさの複数の極値それぞれについて絶対値を算出し、分割した信号ごとに、算出した複数の前記絶対値に対して統計処理を行い、前記統計処理によって算出した値を特徴値として抽出する特徴値抽出手段と、前記特徴値を用いて定める判断指標値が、所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする漏洩判断手段と、を有する。
本発明が提供する漏洩検査プログラムは、コンピュータに、本発明が提供する漏洩検査装置として動作する機能を持たせる。当該プログラムは、このコンピュータに、本発明が提供する漏洩検査装置が有する各機能構成部の機能を持たせる。
本発明が提供する漏洩検査方法は、コンピュータによって実行される配管の漏洩検査方法である。当該漏洩検査方法は、配管の振動、又は配管から伝播する振動を示す信号を取得する振動取得ステップと、前記信号から、1つの周波数帯域の信号を抽出するフィルタリングステップと、抽出した信号を所定時間間隔で分割し、分割した信号ごとに、信号の大きさの複数の極値それぞれについて絶対値を算出し、分割した信号ごとに、算出した複数の前記絶対値に対して統計処理を行い、前記統計処理によって算出した値を特徴値として抽出する特徴値抽出ステップと、前記特徴値を用いて定める判断指標値が、所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする漏洩判断ステップと、を有する。
本発明によれば、消費エネルギーが小さい漏洩検査装置、及びその漏洩検査装置を制御する漏洩検査プログラムと漏洩検査方法を提供することができる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
実施形態1に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。 実施形態1に係る漏洩検査装置が特徴値を抽出する方法を概念的に示す図である。 特徴値加速度を算出する実施形態1の漏洩検査装置を表すブロック図である。 実施形態1に係る漏洩検査装置が行う漏洩検査処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例1に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。 実施形態2に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。 漏洩量情報が示す情報の例である検量線を表すグラフである。 実施形態2に係る漏洩検査装置が行う漏洩量算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例2に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。 実施形態3に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。 劣化率情報が示す情報の例である検量線を表すグラフである。 実施形態3に係る漏洩検査装置が行う劣化率算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例3に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。 実施形態4に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。 実施形態4に係る漏洩検査装置が行う検査結果決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例4に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。 実施形態5に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。 実施形態5に係る漏洩検査装置が漏洩位置を特定する方法を概念的に示す図である。 実施形態5に係る漏洩検査装置が行う漏洩位置特定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例5に係る漏洩検査装置を表すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、以下に示す説明において、各装置の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
[実施形態1]
<概要>
図1は、実施形態1に係る漏洩検査装置2000を表すブロック図である。図1において、矢印は情報の流れを表している。
漏洩検査装置2000は、振動取得部2020を有する。振動取得部2020は、配管の振動、又は配管から伝播する振動を示す信号を取得する。
漏洩検査装置2000は、フィルタリング部2040を有する。フィルタリング部2040は、振動取得部2020が取得した信号から、所定の周波数帯域の信号を抽出する。以下、振動取得部2020が取得した信号と、フィルタリング部2040がフィルタリング処理を行った後の信号を区別するため、前者をソース信号、後者を抽出信号と表記する。
漏洩検査装置2000は、特徴値抽出部2060を有する。特徴値抽出部2060は、抽出信号を所定時間間隔で分割し、分割された抽出信号それぞれから、特徴値を抽出する。特徴値は、分割された抽出信号が示す信号の大きさの極値の絶対値に対し、統計処理を行った値である。
漏洩検査装置2000は、漏洩判断部2080を有する。漏洩判断部2080は、上記特徴値に基づいて定まる判断指標値を利用して、配管の漏洩の有無を判断する。具体的には、漏洩判断部2080は、上記判断指標値が、所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする。
以上のように、漏洩検査装置2000は、所定期間で分割した抽出信号それぞれから抽出した特徴値に基づいて、判断指標値を定める。そして、判断指標値が所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする。したがって漏洩検査装置2000は、抽出信号を表す全ての値を所定の閾値と比較する場合と比較して、少ない処理で漏洩の有無を判断することができる。そのため、漏洩検査装置2000は、少ない消費エネルギーで動作することができる。
以下、本実施形態の詳細を述べる。
<振動取得部2020の詳細>
振動取得部2020は、配管の振動、又は配管から伝播する振動を示す信号をソース信号として取得する。具体的には、ソース信号は、例えば配管の振動の大きさ、又は配管から伝播する振動の大きさを時系列で表す。また、ソース信号は、アナログ信号であっても、デジタル信号であってもよい。ここで、配管の振動、又は配管から伝播する振動は、例えば振動センサによって計測される。この振動センサには、例えば圧電振動センサを好適に用いることができる。以下、上記計測を行う装置を振動計測装置と表記する。振動計測装置は、配管に直接設置されてもよいし、配管の周りの地中や地面に設置されてもよい。
ソース信号をアナログ信号として取得する場合、振動デジタル信号取得部2020は、上述した振動計測装置が計測した結果であるアナログ信号を、その振動計測装置から取得する。振動計測装置は、漏洩検査装置2000の外部にあってもよいし、内部にあってもよい。振動計測装置が漏洩検査装置2000の外部にある場合、漏洩検査装置2000とその振動計測装置は通信可能に接続されている。
漏洩検査装置2000が内部に振動計測装置を有する場合、その振動計測装置の計測帯域を、1Hz〜10kHzに制限することが好ましい。計測装置の計測範囲を限定することで、振動計測装置が検査に必要な量のアナログ信号を計測するためにかかる時間を短くすることができる。そのため、漏洩検査装置2000のエネルギーが小さくなる。
ソース信号をアナログ信号として取得する場合、漏洩検査装置2000は、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部を有する。AD変換部は、例えばアナログ・デジタルコンバータ(ADコンバータ)である。
<フィルタリング部2040の詳細>
フィルタリング部2040は例えば、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタ、又はバンドパスフィルタ、又はこれらのフィルタの組み合わせで構成される。
振動取得部2020がアナログ信号を取得する場合、フィルタリング部2040はAD変換部を有する。フィルタリング部2040は例えば、振動取得部2020から取得したアナログ信号から所定の周波数帯域のアナログ信号を抽出した後に、AD変換部によって、所定の周波数帯域のアナログ信号をデジタル信号に変換する。この場合、上述したハイパスフィルタ等は、アナログフィルタである。フィルタリング部2040は、振動取得部2020から取得したアナログ信号をAD変換部によってデジタル信号に変換した後に、そのデジタル信号から所定の周波数のデジタル信号を抽出してもよい。この場合、上述したハイパスフィルタ等のフィルタは、デジタルフィルタである。
フィルタリング部2040は、ソース信号から、所定の周波数帯域の信号を抽出する。フィルタリング部2040が、上記所定の周波数帯域を示す情報を取得する方法は様々である。所定の周波数帯域を示す情報とは、例えば所定の周波数帯域の上限値と下限値である。フィルタリング部2040は、例えば漏洩検査装置2000に対して手動で入力された所定の周波数帯域を示す情報を取得する。その他にも例えば、フィルタリング部2040は、漏洩検査装置2000と通信可能に接続されている外部の装置から入力された所定の周波数帯域を示す情報を取得する。また、フィルタリング部2040は、フィルタリング部2040の製作時に、フィルタリング部2040に対して固定で設定された、所定の周波数帯域を示す情報を取得してもよい。
<特徴値抽出部2060の詳細>
上述したように、特徴値抽出部2060は、分割された抽出信号が示す信号の大きさの極値の絶対値に対して統計処理を行うことで、特徴値を抽出する。特徴値抽出部2060が行う上記統計処理は様々である。例えば上記統計処理は、複数ある信号の大きさの極値の絶対値から、それらの最小値や平均値を算出する処理である。
図2は、統計処理として最小値を算出する処理を利用する場合の様子を概念的に示す図である。この場合、特徴値抽出部2060は、所定期間ごとに分割された抽出信号それぞれから、信号の大きさの極値の絶対値のうち、最小のものを特徴値として抽出する。統計値として最小値を用いることで、振動取得部2020が取得する信号の大きさが突発的な外乱によって一時的に大きくなった場合に、漏洩検査装置2000が、その外乱による一時的な大きい信号に基づき、配管において漏洩が起こっていると誤検知することを防ぐことができる。そのため、漏洩検査装置2000が行う漏洩の有無の検査の精度が高くなる。
<漏洩判断部2080の詳細>
漏洩判断部2080は、特徴値抽出部2060から取得した特徴値に基づいて、判断指標値を定める。例えば漏洩判断部2080は、特徴値抽出部2060から取得した特徴値を、判断指標値として定める。
その他にも例えば、漏洩判断部2080は、特徴値抽出部2060から取得した特徴値、及び特徴値抽出部2060が過去に抽出した特徴値に基づいて算出した、現在の特徴値の増加度合いを表す値を、判断指標値とする。以下、特徴値の増加度合いを表す値を、特徴値加速度と呼ぶ。この場合、漏洩検査装置2000は、図3に示すように、特徴値履歴格納部2090を有する。特徴値履歴格納部2090は、特徴値抽出部2060が抽出した特徴値と、その特徴値を抽出した時点を示す情報とを紐づけ、特徴値履歴として記憶する。
漏洩判断部2080は、例えば次の方法で算出する特徴値加速度を、判断指標値として用いることができる。まず漏洩判断部2080は、以下の数式1で算出する。siは、漏洩検査の基準時点を開始時点とする時間を所定期間で区切った期間の、i番目の期間(以下、期間pi)における振動の大きさを表す抽出信号から抽出した特徴値である。aiは、期間piにおける特徴値加速度である。
Figure 0006248933
また、漏洩判断部2080は、以下の数式2で算出するbiを特徴値加速度としてもよい。biは、aiを初期値a0で規格化した値である。
Figure 0006248933
また、漏洩判断部2080は、以下の数式3で算出するciを特徴値加速度としてもよい。ciは、期間piにおけるaiが、期間piの1つ前の期間pi−1におけるai−1に対して、どの程度増加したかを示す値である。Δtiは、期間piと期間pi−1との間の時間間隔を表す値である。例えばΔtiは、期間piの開始時点を表す値から、期間pi−1の開始時点を表す値を引いた値である。
Figure 0006248933
その他にも例えば、漏洩判断部2080は、現在の特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度と、過去の特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度を加算した値を、判断指標値として用いることができる。この場合、例えば漏洩判断部2080は、次の数式4で判断指標値を計算する。ここで、diは期間piにおける判断指標値である。
Figure 0006248933
漏洩判断部2080は、上記判断指標値と、所定の閾値との比較を行う。漏洩判断部2080が、上記所定の閾値を取得する方法は様々である。漏洩判断部2080は、例えば漏洩検査装置2000に対して手動で入力された所定の閾値を取得する。その他にも例えば、漏洩判断部2080は、漏洩検査装置2000と通信可能に接続されている外部の装置から入力された所定の閾値を取得する。また、漏洩判断部2080は、漏洩判断部2080の製作時に、漏洩判断部2080に対して固定で設定された所定の閾値を取得してもよい。
<検査結果の通知>
漏洩検査装置2000は、例えば漏洩判断部2080による検査結果を外部に通知する。検査結果の通知先は、例えば漏洩検査装置2000と通信可能に接続されたサーバ等の外部装置である。上記接続の方法は、有線接続であっても、無線接続であっても、それらが混在された接続方法であっても構わない。
<漏洩検査処理の流れ>
図4は、本実施形態の漏洩検査装置2000による漏洩検査処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS102において、振動取得部2020は、ソース信号を取得する。上述したように、ソース信号とは、配管の振動の大きさ、又は配管から伝播する振動の大きさを時系列で表す信号である。
ステップS104において、フィルタリング部2040は、ソース信号から抽出信号を抽出する。上述したように、抽出信号とは、ソース信号から抽出した、所定の周波数帯域の信号である。
ステップS106において、特徴値抽出部2060は、抽出信号から特徴値を抽出する。
ステップS108において、漏洩判断部2080は、特徴値に基づいて判断指標値を定める。
ステップS110において、漏洩判断部2080は、上記判断指標値が所定の閾値より大きいか否かを判断する。判断指標値が所定の閾値より大きい場合、ステップS112に進む。一方、判断指標値が所定の閾値以下である場合は、ステップS114に進む。
ステップS112において、漏洩判断部2080は、配管で漏洩が起こっていると判断する。
ステップS114において、漏洩判断部2080は、配管で漏洩が行っていないと判断する。
<変形例1>
本実施形態に係る漏洩検査装置2000は、所定の周波数帯域がそれぞれ異なるフィルタリング部2040、及び各フィルタリング部2040に対応する特徴値抽出部2060を複数有していてもよい。この場合の漏洩検査装置2000の構成は、例えば図5のブロック図が示す構成になる。この形態の漏洩検査装置2000を、変形例1の漏洩検査装置2000と呼ぶ。
変形例1の漏洩検査装置2000は、複数のフィルタリング部2040によって、1つのソース信号から周波数帯域がそれぞれ異なる複数の抽出信号を抽出する。特徴値抽出部2060は、対応するフィルタリング部2040が抽出した抽出信号から、特徴値を抽出する。
変形例1の漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080は、複数の特徴値抽出部2060それぞれから特徴値を取得する。そして漏洩判断部2080は、各特徴値に基づいて、判断指標値をそれぞれ定める。そして、漏洩判断部2080は、各判断指標値を所定の閾値と比較することで、漏洩有無を判断する。例えば漏洩判断部2080は、いずれかの判断指標値が所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする。その他にも例えば、漏洩判断部2080は、所定の数以上の判断指標値が漏洩の可能性有りと判断した場合に、検査結果を漏洩有りとする。所定の閾値は、各判断指標値に対して共通の値であってもよいし、各特徴値を抽出する特徴値抽出部2060に対応した異なる値であってもよい。
<作用・効果>
以上の構成により、本実施形態によれば、振動取得部2020は、配管の振動の大きさ、又は配管から伝播する振動の大きさを時系列で表す信号(ソース信号)を取得する。フィルタリング部2040は、取得したソース信号から、所定の周波数帯域の信号(抽出信号)を抽出する。特徴値抽出部2060は、抽出信号を所定時間間隔で分割し、分割された抽出信号それぞれから、特徴値を抽出する。そして、漏洩判断部2080は、上記特徴値に基づいて定める判断指標値が所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする。したがって漏洩検査装置2000は、抽出信号を表す全ての値を所定の閾値と比較する場合と比較して、少ない処理で漏洩の有無を判断することができる。そのため、漏洩検査装置2000は、少ない消費エネルギーで動作することができる。
さらに変形例1の場合、漏洩検査装置2000は、ソース信号から、それぞれ異なる複数の周波数帯域の抽出信号を抽出する。そして、漏洩検査装置2000は、それぞれの抽出信号に基づく複数の判断指標値に基づいて、漏洩の有無を判断する。漏洩検査装置2000は、ソース信号からそれぞれ異なる複数の周波数帯域の抽出信号を抽出することで、各抽出信号の周波数帯域を狭くすることができる。ここで一般に、生活排水等の外乱は、ソース信号のうち、特定の狭い周波数帯域の信号に対して大きな影響を与える。したがって、漏洩検査装置2000は、ソース信号から抽出する各抽出信号の周波数帯域をそれぞれ異なる狭い範囲にすることで、外乱による影響を受ける抽出信号を一部の抽出信号に限定することができる。そのため、変形例1の漏洩検査装置2000は、多くの判断指標値を高い精度で算出することができる。したがって、変形例1の漏洩検査装置2000は、高い精度で漏洩の有無を検査することができる。
[実施形態2]
<概要>
図6は、実施形態2に係る漏洩検査装置2000を表すブロック図である。図6が示す機能ブロックのうち、図1に同符号の機能ブロックがあるものは、特に説明をしない限り、図1の機能ブロックと同じ機能を有する。そのため、それらの機能ブロックの説明は適宜省略する。
本実施形態の漏洩検査装置2000は、漏洩量情報取得部2100及び漏洩量算出部2120をさらに有する。漏洩量情報取得部2100は、上述した判断指標値と、漏洩量との対応づけを示す情報である漏洩量情報を取得する。漏洩量情報は、例えば図7に示す、判断指標値と漏洩量との関係を示す検量線を表す情報である。その他にも例えば、漏洩量情報は、漏洩度合いを示す値であってもよい。漏洩量算出部2120は例えば、通常時に配管を流れる流体の流量を取得し、取得した通常時の流量と漏洩度合いを示す値に基づいて、漏洩量を算出する。通常時に配管を流れる流体の流量は、例えば配管の管理者等から取得することができる。
漏洩量算出部2120は、漏洩判断部2080から取得する判断指標値を用い、漏洩量情報取得部2100が取得した漏洩量情報から、その判断指標値に対応する漏洩量を算出する。
<漏洩量算出処理の流れ>
図8は、本実施形態の漏洩検査装置2000による漏洩量算出処理の流れの一例を表すフローチャートである。ここで、図8において、ステップS102〜S108は、実施形態1において説明した図4のステップS102〜ステップS108と同じ処理である。そのため、ステップS102〜S108の説明は省略する。
ステップS202において、漏洩量情報取得部2100は、漏洩量情報を取得する。
ステップS204において、漏洩量算出部2120は、漏洩判断部2080から取得する判断指標値を用い、漏洩量情報取得部2100が取得した漏洩量情報から、その判断指標値に対応する漏洩量を算出する。
<変形例2>
変形例1と同様に、本実施形態の漏洩検査装置2000は、複数のフィルタリング部2040、及び特徴値抽出部2060を有していてもよい(図9参照)。この場合、漏洩量算出部2120は、漏洩判断部2080から複数の判断指標値を取得する。そして、漏洩量算出部2120は、複数の判断指標値それぞれを用い、上記漏洩量情報から、各判断指標値に対応する漏洩量をそれぞれ算出する。そして、漏洩量算出部2120は、算出した複数の漏洩量に基づいて、最終的な算出結果とする漏洩量を決定する。例えば、漏洩量算出部2120は、算出した複数の漏洩量を統計処理した結果を、最終的な算出結果とする。上記統計処理は、例えば平均値、最大値、最小値などを算出する処理である。
漏洩量算出部2120は、複数の判断指標値のうち、一部の判断指標値を用いて漏洩量を算出してもよい。例えば、漏洩量算出部2120は、複数の判断指標のうち、漏洩判断部2080が用いる所定の閾値より大きい判断指標値のみを用いて、漏洩量を算出する。こうすることで、漏洩が有ることを示している判断指標値のみを用いて、漏洩量を算出する。これによって、漏洩を示さない周波数帯域の信号に基づく判断指標値を漏洩量の算出から除外し、より高い精度で漏洩量を算出することができる。
<作用・効果>
以上の構成により、本実施形態によれば、漏洩検査装置2000は、配管の振動の大きさ、又は配管から伝播する振動の大きさを示す信号に基づいて、配管から漏洩している流体の量を算出できる。これにより、漏洩検査装置2000は、配管の修復など、配管に対する処置の必要性を示す情報を提供することができる。
さらに変形例2の場合、漏洩検査装置2000は、それぞれ異なる複数の周波数帯域の抽出信号に基づく複数の判断指標値それぞれについて、漏洩量の算出を行う。そして、それぞれの判断指標値から算出した漏洩量に基づいて、最終的な算出結果とする漏洩量を算出する。漏洩検査装置2000は、それぞれ異なる複数の周波数帯域の抽出信号に基づく複数の判断指標値を用いることで、生活排水等の外乱の影響を受ける判断指標値を、一部の判断指標値に限定することができる。そのため、変形例2の漏洩検査装置2000は、多くの判断指標値を高い精度で算出することができる。したがって、漏洩検査装置2000は、高い精度で漏洩量を算出することができる。
[実施形態3]
<概要>
図10は、実施形態2に係る漏洩検査装置2000を表すブロック図である。図10が示す機能ブロックのうち、図1に同符号の機能ブロックがあるものは、特に説明をしない限り、図1の機能ブロックと同じ機能を有する。そのため、それらの機能ブロックの説明は適宜省略する。
本実施形態の漏洩検査装置2000は、劣化率情報取得部2140及び劣化率算出部2160をさらに有する。劣化率情報取得部2140は、上述した判断指標値と、配管の劣化率との対応付けを示す情報である劣化率情報を取得する。劣化率情報は、例えば図11に示す、判断指標値と配管の劣化率との関係を示す検量線を表す情報である。
劣化率算出部2160は、漏洩判断部2080から取得する判断指標値を用い、劣化率情報取得部2140が取得した劣化率情報から、その判断指標値に対応する配管の劣化率を算出する。
<劣化率算出処理の流れ>
図12は、本実施形態の漏洩検査装置2000による漏洩量算出処理の流れの一例を表すフローチャートである。ここで、図12において、ステップS102〜S108は、実施形態1において説明した図4のステップS102〜ステップS108と同じ処理である。そのため、ステップS102〜S108の説明は省略する。
ステップS302において、劣化率情報取得部2140は、劣化率情報を取得する。
ステップS304において、劣化率算出部2160は、判断指標値を用い、劣化率情報から、その判断指標値に対応する劣化率を算出する。
<変形例3>
変形例1と同様に、本実施形態の漏洩検査装置2000は、複数のフィルタリング部2040、及び特徴値抽出部2060を有していてもよい(図13参照)。この場合、劣化率算出部2160は、漏洩判断部2080から複数の判断指標値を取得する。そして、取得した判断指標値それぞれを用い、劣化率情報から、各判断指標値に対応する劣化率をそれぞれ算出する。劣化率算出部2160は、算出した複数の劣化率に基づいて、最終的な算出結果とする劣化率を決定する。例えば、劣化率算出部2160は、算出した複数の漏洩量を統計処理した結果を、最終的な算出結果とする。上記統計処理は、例えば平均値、最大値、最小値などを算出する処理である。
劣化率算出部2160は、複数の判断指標値のうち、一部の判断指標値を用いて劣化率を算出してもよい。例えば、劣化率算出部2160は、複数の判断指標のうち、漏洩判断部2080が用いる所定の閾値より大きい判断指標値のみを用いて、劣化率を算出する。こうすることで、漏洩が有ることを示している判断指標値のみを用いて、劣化率を算出する。これによって、漏洩を示さない周波数帯域の信号に基づく判断指標値を劣化率の算出から除外し、より高い精度で劣化率を算出することができる。
<作用・効果>
以上の構成により、本実施形態によれば、漏洩検査装置2000は、配管の振動の大きさ、又は配管から伝播する振動の大きさを示す信号に基づいて、配管の劣化率を算出できる。これにより、漏洩検査装置2000は、配管の修復など、配管に対する処置の必要性を示す情報を提供することができる。
さらに変形例3の場合、漏洩検査装置2000は、それぞれ異なる複数の周波数帯域の抽出信号に基づく複数の判断指標値それぞれについて、劣化率の算出を行う。そして、それぞれの判断指標値から算出した劣化率に基づいて、最終的な算出結果とする劣化率を算出する。漏洩検査装置2000は、それぞれ異なる複数の周波数帯域の抽出信号に基づく複数の判断指標値を用いることで、生活排水等の外乱の影響を受ける判断指標値を、一部の判断指標値に限定することができる。そのため、変形例3の漏洩検査装置2000は、多くの判断指標値を高い精度で算出することができる。したがって、漏洩検査装置2000は、高い精度で劣化率を算出することができる。
[実施形態4]
<概要>
図14は、実施形態3に係る漏洩検査装置2000を表すブロック図である。ここで、図14の機能ブロックのうち、図1に同符号の機能ブロックがあるものは、特に説明しない限り図1の機能ブロックと同じ機能を有する。そのため、それらの機能ブロックについては、適宜説明を省略する。
本実施形態の漏洩検査装置2000は、その他の漏洩検査装置2000と共に使用される。本実施形態の漏洩検査装置2000は、判断結果取得部2180及び総合判断部2200をさらに有する。判断結果取得部2180は、他の漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080による漏洩有無の判断結果を取得する。総合判断部2200は、当該漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080による漏洩有無の判断結果と、判断結果取得部2180が他の漏洩検査装置2000から取得した漏洩有無の判断結果とに基づいて、検査結果とする漏洩の有無を決定する。
総合判断部2200が検査結果とする漏洩の有無を決定する方法は様々である。例えば総合判断部2200は、いずれかの漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080による漏洩有無の判断結果が漏洩有りの場合に、検査結果を漏洩有りと決定する。その他にも例えば、総合判断部2200は、所定の数以上の漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080による漏洩有無の判断結果が漏洩有りの場合に、検査結果を漏洩有りと決定する。
<検査結果決定処理の流れ>
図15は、本実施形態の漏洩検査装置2000が検査結果を決定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここで、図15において、ステップS102〜S114は、実施形態1において説明した図4のステップS102〜ステップS114と同じ処理である。そのため、ステップS102〜S114の説明は省略する。
ステップS402において、判断結果取得部2180は、他の漏洩検査装置2000から、他の漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080による漏洩有無の判断結果を取得する。
ステップS404において、総合判断部2200は、当該漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080による漏洩有無の判断結果と、判断結果取得部2180が他の漏洩検査装置2000から取得した漏洩有無の判断結果に基づいて、検査結果とする漏洩の有無を決定する。
<変形例4>
変形例1と同様に、本実施形態の漏洩検査装置2000は、複数のフィルタリング部2040、及び特徴値抽出部2060を有していてもよい(図16参照)。この場合、漏洩検査装置2000は、判断指標値取得部2220を有する。判断指標値取得部2220は、他の漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080から、複数の判断指標値を取得する。総合判断部2200は、各漏洩検査装置2000から取得した複数の判断指標値、及び当該漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080から取得した複数の判断指標値に基づいて、漏洩の有無を決定する。具体的には、総合判断部2200は、いずれかの周波数帯域の信号に基づく複数の判断指標値のうち、所定の数以上の判断指標値が所定の閾値よりも大きい場合に、漏洩有りと決定する。
<作用・効果>
以上の構成により、本実施形態によれば、漏洩検査装置2000は、他の漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080による漏洩有無の判断結果を取得する。そして、漏洩検査装置2000は、当該漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080による漏洩有無の判断結果と、判断結果取得部2180が他の漏洩検査装置2000から取得した漏洩有無の判断結果とに基づいて、検査結果とする漏洩の有無を決定する。これにより、本実施形態の漏洩検査装置2000は、生活排水等の外乱による誤検知を少なくすることができる。
さらに変形例4の場合、漏洩検査装置2000は、他の漏洩検査装置2000から取得した複数の判断指標値、及び当該漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080から取得した複数の判断指標値に基づいて、検査結果とする漏洩の有無を決定する。具体的には、総合判断部2200は、いずれかの周波数帯域の信号に基づく複数の判断指標値のうち、所定の数以上の判断指標値が所定の閾値よりも大きい場合に、漏洩有りと決定する。漏洩検査装置2000は、それぞれ異なる複数の周波数帯域の抽出信号に基づく複数の判断指標値を用いることで、生活排水等の外乱の影響を受ける判断指標値を、一部の判断指標値に限定することができる。そのため、変形例4の漏洩検査装置2000は、多くの判断指標値を高い精度で算出することができる。したがって、漏洩検査装置2000は、高い精度で漏洩の有無を判断することができる。
[実施形態5]
<概要>
図17は、実施形態5に係る漏洩検査装置2000を表すブロック図である。ここで、図17の機能ブロックのうち、図1に同符号の機能ブロックがあるものは、特に説明しない限り図1の機能ブロックと同じ機能を有する。そのため、それらの機能ブロックについては、適宜説明を省略する。
本実施形態の漏洩検査装置2000は、その他の漏洩検査装置2000と共に使用される。本実施形態の漏洩検査装置2000は、判断指標値取得部2220及び漏洩位置特定部2240を有する。判断指標値取得部2220は、他の漏洩検査装置2000から、その漏洩判断部2080が定めた判断指標値を取得する。漏洩位置特定部2240は、他の漏洩検査装置2000から取得した判断指標値の大きさ、及び当該漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080が定めた判断指標値の大きさに基づいて、配管における漏洩位置を特定する。具体的には、漏洩位置特定部2240は、最大の判断指標値を示す漏洩検査装置2000の設置位置と、2番目に大きい判断指標値を示す漏洩検査装置2000の設置位置との間が、漏洩位置であると特定する。
図18は、漏洩検査装置2000が漏洩位置を決定する方法を、概念的に示す図である。図18では、配管10における漏洩を、5つの漏洩検査装置2000(漏洩検査装置A〜E)で検査している。図18では、漏洩検査装置Cが最大の判断指標値を示し、漏洩検査装置Bが2番目に大きい判断指標値を示している。そこで、本実施形態の漏洩検査装置2000は、漏洩検査装置BとCの間が漏洩位置であると特定する。なお、漏洩位置の特定を行う漏洩検査装置2000は、上記漏洩検査装置A〜Eのどれであっても構わない。
ここで、漏洩検査装置2000の設置位置は、例えば配管の延伸方向をX軸方向とした場合における、漏洩検査装置2000のX座標で表される。この場合、例えば図18における漏洩検査装置A〜Eの設置位置はそれぞれ、Xa〜Xeである。
<漏洩位置特定処理の流れ>
図19は、本実施形態の漏洩検査装置2000が漏洩位置を特定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここで、図19において、ステップS102〜S114は、実施形態1において説明した図4のステップS102〜ステップS114と同じ処理である。そのため、ステップS102〜S114の説明は省略する。
ステップS502において、判断指標値取得部2220は、他の漏洩検査装置2000から、その漏洩検査装置2000が定めた判断指標値を取得する。
ステップS504において、漏洩位置特定部2240は、当該漏洩検査装置2000が定めた判断指標値の大きさ、及び判断指標値取得部2220によって取得した他の漏洩検査装置2000が定めた判断指標値の大きさに基づいて、漏洩位置を特定する。
<変形例5>
本実施形態の漏洩検査装置2000は、変形例1と同様に、複数のフィルタリング部2040、及び特徴値抽出部2060を有していてもよい(図20参照)。この場合、判断指標値取得部2220は、他の漏洩検査装置2000から複数の判断指標値を取得する。漏洩位置特定部2240は、当該漏洩検査装置2000の漏洩判断部2080が定めた複数の判断指標値、及び他の御漏洩検査装置2000から取得した複数の判断指標値に基づいて、漏洩位置を特定する。
漏洩位置特定部2240は、いずれかの周波数帯域の抽出信号から算出された複数の判断指標値のうち、最大の判断指標値、及び2番目に大きい判断指標値を特定する。そして、漏洩位置特定部2240は、最大の判断指標値を算出した漏洩検査装置2000の設置位置と、2番目に大きい判断指標値を算出した漏洩検査装置2000の設置位置の間が、漏洩位置であると特定する。
上記のように、漏洩位置特定部2240は、いずれかの周波数帯域の抽出信号に基づく各判断指標値を用いて、漏洩位置を特定する。漏洩位置特定部2240は、どの周波数帯域の抽出信号に基づく判断指標値を用いて漏洩位置を特定するかを、次のように決定する。まず漏洩位置特定部2240は、全ての判断指標値の中から、最大の判断指標値を特定する。次に、その判断指標値が、どの周波数帯域の抽出信号に基づいて算出されたかを特定する。そして、漏洩位置特定部2240は、上記特定した周波数帯域の抽出信号に基づいて定められた各判断指標値を用いて、漏洩位置を特定する。
<作用・効果>
以上の構成により、本実施形態によれば、漏洩検査装置2000は、当該漏洩検査装置2000及び他の漏洩検査装置2000のそれぞれが定めた判断指標値の大きさを比較することで、配管の漏洩位置を特定することができる。これにより、漏洩検査装置2000は、配管の漏洩位置を示す情報を提供することができる。例えばこれにより、漏洩検査装置2000の使用者は、修理すべき配管の漏洩位置を示す情報を取得することによって、迅速に配管の修復を行うことができる。
さらに変形例5の場合、漏洩検査装置2000は、それぞれ異なる複数の周波数帯域の抽出信号に基づいて定められた判断指標値に基づいて、漏洩位置を特定する。漏洩検査装置2000は、それぞれ異なる複数の周波数帯域の抽出信号に基づく複数の判断指標値を用いることで、生活排水等の外乱の影響を受ける判断指標値を、一部の判断指標値に限定することができる。そのため、変形例5の漏洩検査装置2000は、多くの判断指標値を高い精度で算出することができる。したがって、変形例5の漏洩検査装置2000は、高い精度で漏洩位置を特定することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態及び変形例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記実施形態及び変形例の組み合わせ、及び上記実施形態及び変形例以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 配管の振動の大きさ、又は配管から伝播する振動の大きさを時系列で示す信号を取得する振動取得手段と、
前記信号から、1つの周波数帯域の信号を抽出するフィルタリング手段と、
抽出した信号を所定時間間隔で分割し、分割した信号ごとに、振動の大きさの複数の極値それぞれの絶対値を算出し、分割した信号ごとに、算出した複数の前記絶対値に対して統計処理を行い、前記統計処理によって算出した値を特徴値として抽出する特徴値抽出手段と、
前記特徴値を用いて定める判断指標値が、所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする漏洩判断手段と、
を有する漏洩検査装置。
2. 前記特徴値抽出手段は、前記統計処理として、複数の前記絶対値の最小値を算出する処理を行う1.に記載の漏洩検査装置。
3. 前記漏洩判断手段は、前記特徴値を前記判断指標値とする1.又は2.に記載の漏洩検査装置。
4. 前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納手段をさらに有し、
前記漏洩判断手段は、前記特徴値抽出手段が抽出した前記特徴値と、前記特徴値履歴格納手段に格納されている過去の前記特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度を算出し、算出した特徴値加速度を前記判断指標値とすること、
を特徴とする1.又は2.に記載の漏洩検査装置。
5. 前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納手段をさらに有し、
前記漏洩判断手段は、
前記特徴値抽出手段が抽出した前記特徴値と、前記特徴値履歴格納手段に格納されている過去の前記特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度を算出し、
前記特徴値履歴格納手段に格納されている過去の前記特徴値と、該過去の特徴値よりも以前に前記特徴値履歴格納手段に格納された前記特徴値とを用いて、前記特徴値の過去の増加度合いを示す過去特徴値加速度を算出し、
前記特徴値加速度と前記過去特徴値加速度とを加算した値に基づいて前記判断指標値を定めること、
を特徴とする1.又は2.に記載の漏洩検査装置。
6. 前記判断指標値と、配管の漏洩量との対応を示す漏洩量情報を取得する漏洩量情報取得手段と、
前記漏洩判断手段から取得した判断指標値を用いて前記漏洩量情報を参照し、その参照結果に基づいて配管の漏洩量を算出する漏洩量算出手段と、
をさらに有する1.乃至5.いずれか1つに記載の漏洩検査装置。
7. 前記判断指標値と、配管の劣化率との対応を示す情報である劣化率情報を取得する劣化率情報取得手段と、
前記漏洩判断手段から取得した判断指標値を用いて前記劣化率情報を参照し、その参照結果に基づいて配管の劣化率を算出する劣化率算出手段と、
をさらに有する1.乃至6.いずれか1つに記載の漏洩検査装置。
8. 他の漏洩検査装置の漏洩判断手段による判断結果を取得する判断結果取得手段と、
当該漏洩検査装置、及び他の漏洩検査装置のうち、所定の数以上の漏洩検査装置において、漏洩有りと判断された場合は、検査結果を漏洩有りとする総合判断手段と、
をさらに有する1.乃至7.いずれか1つに記載の漏洩検査装置。
9. 複数の他の漏洩検査装置のそれぞれから前記判断指標値を取得し、当該漏洩検査装置及び前記複数の漏洩検査装置のうち、最大の判断指標値を示した漏洩検査装置の設置位置と、2番目に大きい判断指標値を示した漏洩検査装置の設置位置との間が漏洩位置であると特定する漏洩位置特定手段をさらに有する1.乃至8.いずれか1つに記載の漏洩検査装置。
10. それぞれ異なる周波数帯域の信号を抽出する複数の前記フィルタリング手段と、
それぞれ異なる前記フィルタリング手段が抽出した信号から前記特徴値を抽出する複数の前記特徴値抽出手段と、
をさらに有し、
前記漏洩判断手段は、前記複数の特徴値抽出手段から前記特徴値をそれぞれ取得し、前記各特徴値それぞれについて前記判断指標値を定め、該判断指標値それぞれを所定の閾値と比較し、いずれかの判断指標値が前記所定の閾値より大きい場合は、検査結果を漏洩有りとすること、
を特徴とする1.乃至3.いずれか1つに記載の漏洩検査装置。
11. 前記特徴値抽出手段それぞれが抽出した前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納手段をさらに有し、
前記漏洩判断手段は、前記各特徴値それぞれについて、該特徴値と、前記特徴値履歴格納手段に格納されている、該特徴値を抽出した前記特徴値抽出手段によって過去に抽出された特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度をそれぞれ算出し、該特徴値加速度それぞれを前記判断指標値とすること、
を特徴とする10.に記載の漏洩検査装置。
12. 前記漏洩判断手段は、
前記各特徴値について、該特徴値を抽出した前記特徴値抽出手段が前記特徴値格納手段に格納した過去の前記特徴値と、該特徴値抽出手段によって該過去の特徴値よりも以前に該特徴値履歴格納手段に格納された前記特徴値とを用いて、前記特徴値の過去の増加度合いを示す過去特徴値加速度をそれぞれ算出し、
前記特徴値加速度と前記過去特徴値加速度とを加算した値に基づいて加算特徴値加速度をそれぞれ定め、前記各加算特徴値加速度をそれぞれ前記判断指標値とすること、
を特徴とする11.に記載の漏洩検査装置。
13. 前記判断指標値と、配管の漏洩量との対応を示す漏洩量情報を取得する漏洩量情報取得手段と、
前記各判断指標値を用い、前記漏洩量情報から前記各判断指標値に基づく漏洩量をそれぞれ取得し、取得した複数の漏洩量の統計値を配管の漏洩量とする漏洩量算出手段と、
を備える10.乃至12.いずれか1つに記載の漏洩検査装置。
14. 前記判断指標値と、配管の劣化率との対応をそれぞれ示す劣化率情報を取得する劣化率情報取得手段と、
前記各判断指標値を用い、前記劣化率情報から前記各判断指標値に基づく劣化率をそれぞれ取得し、取得した複数の劣化率の統計値を配管の劣化率とする劣化率算出手段と、
を備える10.乃至13.いずれか1つに記載の漏洩検査装置。
15. 複数の他の漏洩検査装置から、前記判断指標値を取得する判断指標値取得手段と、
いずれかの周波数帯域の信号に基づく複数の前記判断指標値のうち、所定の数以上の該判断指標値が前記所定の閾値より大きい場合は、当該漏洩検査装置による検査結果を漏洩有りとする総合判断手段と、
をさらに有する10.乃至14.いずれか一つに記載の漏洩検査装置。
16. 複数の他の漏洩検査装置から、前記判断指標値を取得する判断指標値取得手段と、
当該漏洩検査装置が定めた判断指標値及び他の漏洩検査装置から取得した判断指標値の中から最大の判断指標値を特定して第1の判断指標値とし、第1の判断指標値と同一の周波数帯域の信号に基づいて定められた他の前記各判断指標値のうち、最大の判断指標値を特定して第2の判断指標値とし、第1の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置と、第2の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置との間が、漏洩位置であると特定する漏洩位置特定手段と、
をさらに有する10.乃至14.いずれか1つに記載の漏洩検査装置。
17. 前記判断指標値取得手段が取得した判断指標値の中から最大の判断指標値を特定して第1の判断指標値とし、第1の判断指標値と同一の周波数帯域の信号に基づいて定められた他の前記各判断指標値のうち、最大の判断指標値を特定して第2の判断指標値とし、第1の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置と、第2の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置との間が、漏洩位置であると特定する漏洩位置特定手段をさらに有する15.に記載の漏洩検査装置。
18. コンピュータに、配管の漏洩検査を行う漏洩検査装置として動作する機能を持たせる漏洩検査プログラムであって、前記コンピュータに、
配管の振動の大きさ、又は配管から伝播する振動の大きさを時系列で示す信号を取得する振動取得機能と、
前記信号から、1つの周波数帯域の信号を抽出するフィルタリング機能と、
抽出した信号を所定時間間隔で分割し、分割した信号ごとに、振動の大きさの複数の極値それぞれの絶対値を算出し、分割した信号ごとに、算出した複数の前記絶対値に対して統計処理を行い、前記統計処理によって算出した値を特徴値として抽出する特徴値抽出機能と、
前記特徴値を用いて定める判断指標値が、所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする漏洩判断機能と、
を持たせる漏洩検査プログラム。
19. 前記特徴値抽出機能は、前記統計処理として、複数の前記絶対値の最小値を算出する処理を行う18.に記載の漏洩検査プログラム。
20. 前記漏洩判断機能は、前記特徴値を前記判断指標値とする18.又は19.に記載の漏洩検査プログラム。
21. 前記コンピュータに、前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納機能をさらに持たせ、
前記漏洩判断機能は、前記特徴値抽出機能が抽出した前記特徴値と、前記特徴値履歴格納機能が格納している過去の前記特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度を算出し、算出した特徴値加速度を前記判断指標値とすること、
を特徴とする18.又は19.に記載の漏洩検査プログラム。
22. 前記コンピュータに、前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納機能をさらに持たせ、
前記漏洩判断機能は、
前記特徴値抽出機能が抽出した前記特徴値と、前記特徴値履歴格納機能が格納している過去の前記特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度を算出し、
前記特徴値履歴格納機能が格納している過去の前記特徴値と、該過去の特徴値よりも以前に前記特徴値履歴格納手段に格納された前記特徴値とを用いて、前記特徴値の過去の増加度合いを示す過去特徴値加速度を算出し、
前記特徴値加速度と前記過去特徴値加速度とを加算した値に基づいて前記判断指標値を定めること、
を特徴とする18.又は19.に記載の漏洩検査プログラム。
23. 前記コンピュータに、
前記判断指標値と、配管の漏洩量との対応を示す漏洩量情報を取得する漏洩量情報取得機能と、
前記漏洩判断機能から取得した判断指標値を用いて前記漏洩量情報を参照し、その参照結果に基づいて配管の漏洩量を算出する漏洩量算出機能と、
をさらに持たせる18.乃至22.いずれか一つに記載の漏洩検査プログラム。
24. 前記コンピュータに、
前記判断指標値と、配管の劣化率との対応を示す情報である劣化率情報を取得する劣化率情報取得機能と、
前記漏洩判断機能から取得した判断指標値を用いて前記劣化率情報を参照し、その参照結果に基づいて配管の劣化率を算出する劣化率算出機能と、
をさらに持たせる18.乃至23.いずれか一つに記載の漏洩検査プログラム。
25. 前記コンピュータに、
他の漏洩検査装置の漏洩判断機能による判断結果を取得する判断結果取得機能と、
当該漏洩検査装置、及び他の漏洩検査装置のうち、所定の数以上の漏洩検査装置において、漏洩有りと判断された場合は、検査結果を漏洩有りとする総合判断機能と、
をさらに持たせる18.乃至24.いずれか一つに記載の漏洩検査プログラム。
26. 前記コンピュータに、複数の他の漏洩検査装置のそれぞれから前記判断指標値を取得し、当該漏洩検査装置及び前記複数の漏洩検査装置のうち、最大の判断指標値を示した漏洩検査装置の設置位置と、2番目に大きい判断指標値を示した漏洩検査装置の設置位置との間が漏洩位置であると特定する漏洩位置特定機能をさらに持たせる18.乃至25.いずれか一つに記載の漏洩検査プログラム。
27. 前記コンピュータに、
それぞれ異なる周波数帯域の信号を抽出する複数の前記フィルタリング機能と、
それぞれ異なる前記フィルタリング手段が抽出した信号から前記特徴値を抽出する複数の前記特徴値抽出機能と、
をさらに持たせ、
前記漏洩判断機能は、前記複数の特徴値抽出機能から前記特徴値をそれぞれ取得し、前記各特徴値それぞれについて前記判断指標値を定め、該判断指標値それぞれを所定の閾値と比較し、いずれかの判断指標値が前記所定の閾値より大きい場合は、検査結果を漏洩有りとすること、
を特徴とする18.乃至20.いずれか1つに記載の漏洩検査プログラム。
28. 前記コンピュータに、前記特徴値抽出機能それぞれが抽出した前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納機能をさらに持たせ、
前記漏洩判断機能は、前記各特徴値それぞれについて、該特徴値と、前記特徴値履歴格納機能が格納している、該特徴値を抽出した前記特徴値抽出機能によって過去に抽出された特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度をそれぞれ算出し、該特徴値加速度それぞれを前記判断指標値とすること、
を特徴とする27.に記載の漏洩検査プログラム。
29. 前記漏洩判断機能は、
前記各特徴値について、前記特徴値抽出機能が抽出した前記特徴値を前記特徴値格納機能が格納した過去の前記特徴値と、該特徴値抽出機能によって該過去の特徴値よりも以前に該特徴値履歴格納機能が格納している前記特徴値とを用いて、前記特徴値の過去の増加度合いを示す過去特徴値加速度をそれぞれ算出し、
前記特徴値加速度と前記過去特徴値加速度とを加算した値に基づいて加算特徴値加速度をそれぞれ定め、前記各加算特徴値加速度をそれぞれ前記判断指標値とすること、
を特徴とする28.に記載の漏洩検査プログラム。
30. 前記コンピュータに、
前記判断指標値と、配管の漏洩量との対応を示す漏洩量情報を取得する漏洩量情報取得機能と、
前記各判断指標値を用い、前記漏洩量情報から前記各判断指標値に基づく漏洩量をそれぞれ取得し、取得した複数の漏洩量の統計値を配管の漏洩量とする漏洩量算出機能と、
をさらに持たせる27.乃至29.いずれか1つに記載の漏洩検査プログラム。
31. 前記コンピュータに、
前記判断指標値と、配管の劣化率との対応をそれぞれ示す劣化率情報を取得する劣化率情報取得機能と、
前記各判断指標値を用い、前記劣化率情報から前記各判断指標値に基づく劣化率をそれぞれ取得し、取得した複数の劣化率の統計値を配管の劣化率とする劣化率算出機能と、
をさらに持たせる27.乃至30.いずれか1つに記載の漏洩検査プログラム。
32. 前記コンピュータに、
複数の他の漏洩検査装置から、前記判断指標値を取得する判断指標値取得機能と、
いずれかの周波数帯域の信号に基づく複数の前記判断指標値のうち、所定の数以上の該判断指標値が前記所定の閾値より大きい場合は、当該漏洩検査装置による検査結果を漏洩有りとする総合判断機能と、
をさらに持たせる27.乃至31.いずれか一つに記載の漏洩検査装置。
33. 前記コンピュータに、
複数の他の漏洩検査装置から、前記判断指標値を取得する判断指標値取得機能と、
当該漏洩検査装置が定めた判断指標値及び他の漏洩検査装置から取得した判断指標値の中から最大の判断指標値を特定して第1の判断指標値とし、第1の判断指標値と同一の周波数帯域の信号に基づいて定められた他の前記各判断指標値のうち、最大の判断指標値を特定して第2の判断指標値とし、第1の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置と、第2の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置との間が、漏洩位置であると特定する漏洩位置特定機能と、
をさらに持たせる27.乃至31.いずれか1つに記載の漏洩検査プログラム。
34. 前記コンピュータに、前記判断指標値取得機能が取得した判断指標値の中から最大の判断指標値を特定して第1の判断指標値とし、第1の判断指標値と同一の周波数帯域の信号に基づいて定められた他の前記各判断指標値のうち、最大の判断指標値を特定して第2の判断指標値とし、第1の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置と、第2の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置との間が、漏洩位置であると特定する漏洩位置特定機能をさらに持たせる32.に記載の漏洩検査プログラム。
35. コンピュータによって実行される配管の漏洩検査方法であって、
配管の振動の大きさ、又は配管から伝播する振動の大きさを時系列で示す信号を取得する振動取得ステップと、
前記信号から、1つの周波数帯域の信号を抽出するフィルタリングステップと、
抽出した信号を所定時間間隔で分割し、分割した信号ごとに、振動の大きさの複数の極値それぞれの絶対値を算出し、分割した信号ごとに、算出した複数の前記絶対値に対して統計処理を行い、前記統計処理によって算出した値を特徴値として抽出する特徴値抽出ステップと、
前記特徴値を用いて定める判断指標値が、所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする漏洩判断ステップと、
を有する漏洩検査方法。
36. 前記特徴値抽出ステップは、前記統計処理として、複数の前記絶対値の最小値を算出する処理を行う35.に記載の漏洩検査方法。
37. 前記漏洩判断ステップは、前記特徴値を前記判断指標値とする35.又は36.に記載の漏洩検査方法。
38. 前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納ステップをさらに有し、
前記漏洩判断ステップは、前記特徴値抽出ステップで抽出した前記特徴値と、前記特徴値履歴格納ステップで格納した過去の前記特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度を算出し、算出した特徴値加速度を前記判断指標値とすること、
を特徴とする35.又は36.に記載の漏洩検査方法。
39. 前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納ステップをさらに有し、
前記漏洩判断ステップは、
前記特徴値抽出ステップで抽出した前記特徴値と、前記特徴値履歴格納ステップで格納した過去の前記特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度を算出し、
前記特徴値履歴格納ステップで格納した過去の前記特徴値と、該過去の特徴値よりも以前に前記特徴値履歴格納ステップで格納した前記特徴値とを用いて、前記特徴値の過去の増加度合いを示す過去特徴値加速度を算出し、
前記特徴値加速度と前記過去特徴値加速度とを加算した値に基づいて前記判断指標値を定めること、
を特徴とする35.又は36.に記載の漏洩検査方法。
40. 前記判断指標値と、配管の漏洩量との対応を示す漏洩量情報を取得する漏洩量情報取得ステップと、
前記漏洩判断ステップから取得した判断指標値を用いて前記漏洩量情報を参照し、その参照結果に基づいて配管の漏洩量を算出する漏洩量算出ステップと、
をさらに有する35.乃至39.いずれか一つに記載の漏洩検査方法。
41. 前記判断指標値と、配管の劣化率との対応を示す情報である劣化率情報を取得する劣化率情報取得ステップと、
前記漏洩判断ステップから取得した判断指標値を用いて前記劣化率情報を参照し、その参照結果に基づいて配管の劣化率を算出する劣化率算出ステップと、
をさらに有する35.乃至40.いずれか一つに記載の漏洩検査方法。
42. 他の漏洩検査装置の漏洩判断ステップによる判断結果を取得する判断結果取得ステップと、
当該漏洩検査装置、及び他の漏洩検査装置のうち、所定の数以上の漏洩検査装置において、漏洩有りと判断された場合は、検査結果を漏洩有りとする総合判断ステップと、
をさらに有する35.乃至41.いずれか一つに記載の漏洩検査方法。
43. 複数の他の漏洩検査装置のそれぞれから前記判断指標値を取得し、当該漏洩検査装置及び前記複数の漏洩検査装置のうち、最大の判断指標値を示した漏洩検査装置の設置位置と、2番目に大きい判断指標値を示した漏洩検査装置の設置位置との間が漏洩位置であると特定する漏洩位置特定ステップをさらに有する35.乃至42.いずれか一つに記載の漏洩検査方法。
44. それぞれ異なる周波数帯域の信号を抽出する複数の前記フィルタリングステップと、
それぞれ異なる前記フィルタリング手段が抽出した信号から前記特徴値を抽出する複数の前記特徴値抽出ステップと、
をさらに有し、
前記漏洩判断ステップは、前記複数の特徴値抽出ステップから前記特徴値をそれぞれ取得し、前記各特徴値それぞれについて前記判断指標値を定め、該判断指標値それぞれを所定の閾値と比較し、いずれかの判断指標値が前記所定の閾値より大きい場合は、検査結果を漏洩有りとすること、
を特徴とする35.乃至37.いずれか1つに記載の漏洩検査方法。
45. 前記特徴値抽出ステップそれぞれが抽出した前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納ステップを有し、
前記漏洩判断ステップは、前記各特徴値それぞれについて、該特徴値と、前記特徴値履歴格納ステップで格納した、該特徴値を抽出した前記特徴値抽出ステップによって過去に抽出された特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度をそれぞれ算出し、該特徴値加速度それぞれを前記判断指標値とすること、
を特徴とする44.に記載の漏洩検査方法。
46. 前記漏洩判断ステップは、
前記各特徴値について、前記特徴値抽出ステップで抽出した前記特徴値を前記特徴値格納ステップにおいて格納した過去の前記特徴値と、該特徴値抽出ステップによって該過去の特徴値よりも以前に該特徴値履歴格納ステップで格納した前記特徴値とを用いて、前記特徴値の過去の増加度合いを示す過去特徴値加速度をそれぞれ算出し、
前記特徴値加速度と前記過去特徴値加速度とを加算した値に基づいて加算特徴値加速度をそれぞれ定め、前記各加算特徴値加速度をそれぞれ前記判断指標値とすること、
を特徴とする45.に記載の漏洩検査方法。
47. 前記判断指標値と、配管の漏洩量との対応を示す漏洩量情報を取得する漏洩量情報取得ステップと、
前記各判断指標値を用い、前記漏洩量情報から前記各判断指標値に基づく漏洩量をそれぞれ取得し、取得した複数の漏洩量の統計値を配管の漏洩量とする漏洩量算出ステップと、
をさらに有する44.乃至46.いずれか1つに記載の漏洩検査プログラム。
48. 前記判断指標値と、配管の劣化率との対応をそれぞれ示す劣化率情報を取得する劣化率情報取得ステップと、
前記各判断指標値を用い、前記劣化率情報から前記各判断指標値に基づく劣化率をそれぞれ取得し、取得した複数の劣化率の統計値を配管の劣化率とする劣化率算出ステップと、
をさらに有する44.乃至47.いずれか1つに記載の漏洩検査方法。
49. 複数の他の漏洩検査装置から、前記判断指標値を取得する判断指標値取得ステップと、
いずれかの周波数帯域の信号に基づく複数の前記判断指標値のうち、所定の数以上の該判断指標値が前記所定の閾値より大きい場合は、当該漏洩検査装置による検査結果を漏洩有りとする総合判断ステップと、
をさらに有する44.乃至48.いずれか一つに記載の漏洩検査方法。
50. 複数の他の漏洩検査装置から、前記判断指標値を取得する判断指標値取得ステップと、
当該漏洩検査装置が定めた判断指標値及び他の漏洩検査装置から取得した判断指標値の中から最大の判断指標値を特定して第1の判断指標値とし、第1の判断指標値と同一の周波数帯域の信号に基づいて定められた他の前記各判断指標値のうち、最大の判断指標値を特定して第2の判断指標値とし、第1の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置と、第2の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置との間が、漏洩位置であると特定する漏洩位置特定ステップと、
をさらに有する44.乃至48.いずれか1つに記載の漏洩検査方法。
51. 前記判断指標値取得ステップで取得した判断指標値の中から最大の判断指標値を特定して第1の判断指標値とし、第1の判断指標値と同一の周波数帯域の信号に基づいて定められた他の前記各判断指標値のうち、最大の判断指標値を特定して第2の判断指標値とし、第1の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置と、第2の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置との間が、漏洩位置であると特定する漏洩位置特定ステップをさらに有する49.に記載の漏洩検査方法。
この出願は、2012年9月27日に出願された日本出願特願2012−214811号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (18)

  1. 配管の振動、又は配管から伝播する振動を示す信号を取得する振動取得手段と、
    前記信号から、1つの周波数帯域の信号を抽出するフィルタリング手段と、
    抽出した信号を所定時間間隔で分割し、分割した信号ごとに、信号の大きさの複数の極値それぞれについて絶対値を算出し、分割した信号ごとに、算出した複数の前記絶対値の最小値又は平均値を算出する処理を行い、前記処理によって算出した値を特徴値として抽出する特徴値抽出手段と、
    前記特徴値を用いて定める判断指標値が、所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする漏洩判断手段と、
    を有する漏洩検査装置。
  2. 前記漏洩判断手段は、前記特徴値を前記判断指標値とする請求項に記載の漏洩検査装置。
  3. 前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納手段をさらに有し、
    前記漏洩判断手段は、前記特徴値抽出手段が抽出した前記特徴値と、前記特徴値履歴格納手段に格納されている過去の前記特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度を算出し、算出した特徴値加速度を前記判断指標値とすること、
    を特徴とする請求項に記載の漏洩検査装置。
  4. 前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納手段をさらに有し、
    前記漏洩判断手段は、
    前記特徴値抽出手段が抽出した前記特徴値と、前記特徴値履歴格納手段に格納されている過去の前記特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度を算出し、
    前記特徴値履歴格納手段に格納されている過去の前記特徴値と、該過去の特徴値よりも以前に前記特徴値履歴格納手段に格納された前記特徴値とを用いて、前記特徴値の過去の増加度合いを示す過去特徴値加速度を算出し、
    前記特徴値加速度と前記過去特徴値加速度とを加算した値に基づいて前記判断指標値を定めること、
    を特徴とする請求項に記載の漏洩検査装置。
  5. 前記判断指標値と、配管の漏洩量との対応を示す漏洩量情報を取得する漏洩量情報取得手段と、
    前記漏洩判断手段から取得した判断指標値を用いて前記漏洩量情報を参照し、その参照結果に基づいて配管の漏洩量を算出する漏洩量算出手段と、
    をさらに有する請求項1乃至いずれか一項に記載の漏洩検査装置。
  6. 前記判断指標値と、配管の劣化率との対応を示す情報である劣化率情報を取得する劣化率情報取得手段と、
    前記漏洩判断手段から取得した判断指標値を用いて前記劣化率情報を参照し、その参照結果に基づいて配管の劣化率を算出する劣化率算出手段と、
    をさらに有する請求項1乃至いずれか一項に記載の漏洩検査装置。
  7. 他の漏洩検査装置の漏洩判断手段による判断結果を取得する判断結果取得手段と、
    当該漏洩検査装置、及び他の漏洩検査装置のうち、所定の数以上の漏洩検査装置において、漏洩有りと判断された場合は、検査結果を漏洩有りとする総合判断手段と、
    をさらに有する請求項1乃至いずれか一項に記載の漏洩検査装置。
  8. 複数の他の漏洩検査装置のそれぞれから前記判断指標値を取得し、当該漏洩検査装置及び前記複数の漏洩検査装置のうち、最大の判断指標値を示した漏洩検査装置の設置位置と、2番目に大きい判断指標値を示した漏洩検査装置の設置位置との間が漏洩位置であると特定する漏洩位置特定手段をさらに有する請求項1乃至いずれか一項に記載の漏洩検査装置。
  9. それぞれ異なる周波数帯域の信号を抽出する複数の前記フィルタリング手段と、
    それぞれ異なる前記フィルタリング手段が抽出した信号から前記特徴値を抽出する複数の前記特徴値抽出手段と、
    をさらに有し、
    前記漏洩判断手段は、前記複数の特徴値抽出手段から前記特徴値をそれぞれ取得し、前記各特徴値それぞれについて前記判断指標値を定め、該判断指標値それぞれを所定の閾値と比較し、いずれかの判断指標値が前記所定の閾値より大きい場合は、検査結果を漏洩有りとすること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の漏洩検査装置。
  10. 前記特徴値抽出手段それぞれが抽出した前記特徴値の履歴を格納する特徴値履歴格納手段をさらに有し、
    前記漏洩判断手段は、前記各特徴値それぞれについて、該特徴値と、前記特徴値履歴格納手段に格納されている、該特徴値を抽出した前記特徴値抽出手段によって過去に抽出された特徴値とを用いて、特徴値の増加度合いを示す特徴値加速度をそれぞれ算出し、該特徴値加速度それぞれを前記判断指標値とすること、
    を特徴とする請求項に記載の漏洩検査装置。
  11. 前記漏洩判断手段は、
    前記各特徴値について、該特徴値を抽出した前記特徴値抽出手段が前記特徴値格納手段に格納した過去の前記特徴値と、該特徴値抽出手段によって該過去の特徴値よりも以前に該特徴値履歴格納手段に格納された前記特徴値とを用いて、前記特徴値の過去の増加度合いを示す過去特徴値加速度をそれぞれ算出し、
    前記特徴値加速度と前記過去特徴値加速度とを加算した値に基づいて加算特徴値加速度をそれぞれ定め、前記各加算特徴値加速度をそれぞれ前記判断指標値とすること、
    を特徴とする請求項10に記載の漏洩検査装置。
  12. 前記判断指標値と、配管の漏洩量との対応を示す漏洩量情報を取得する漏洩量情報取得手段と、
    前記各判断指標値を用い、前記漏洩量情報から前記各判断指標値に基づく漏洩量をそれぞれ取得し、取得した複数の漏洩量の統計値を配管の漏洩量とする漏洩量算出手段と、
    を備える請求項乃至11いずれか一項に記載の漏洩検査装置。
  13. 前記判断指標値と、配管の劣化率との対応を示す劣化率情報を取得する劣化率情報取得手段と、
    前記各判断指標値を用い、前記劣化率情報から前記各判断指標値に基づく劣化率をそれぞれ取得し、取得した複数の劣化率の統計値を配管の劣化率とする劣化率算出手段と、
    を備える請求項乃至12いずれか一項に記載の漏洩検査装置。
  14. 複数の他の漏洩検査装置から、前記判断指標値を取得する判断指標値取得手段と、
    いずれかの周波数帯域の信号に基づく複数の前記判断指標値のうち、所定の数以上の該判断指標値が前記所定の閾値より大きい場合は、当該漏洩検査装置による検査結果を漏洩有りとする総合判断手段と、
    をさらに有する請求項乃至13いずれか一項に記載の漏洩検査装置。
  15. 複数の他の漏洩検査装置から、前記判断指標値を取得する判断指標値取得手段と、
    当該漏洩検査装置が定めた判断指標値及び他の漏洩検査装置から取得した判断指標値の中から最大の判断指標値を特定して第1の判断指標値とし、第1の判断指標値と同一の周波数帯域の信号に基づいて定められた他の前記各判断指標値のうち、最大の判断指標値を特定して第2の判断指標値とし、前記第1の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置と、前記第2の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置との間が、漏洩位置であると特定する漏洩位置特定手段と、
    をさらに有する請求項乃至13いずれか一項に記載の漏洩検査装置。
  16. 前記判断指標値取得手段が取得した判断指標値の中から最大の判断指標値を特定して第1の判断指標値とし、第1の判断指標値と同一の周波数帯域の信号に基づいて定められた他の前記各判断指標値のうち、最大の判断指標値を特定して第2の判断指標値とし、前記第1の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置と、前記第2の判断指標値を定めた漏洩検査装置の設置位置との間が、漏洩位置であると特定する漏洩位置特定手段をさらに有する請求項14に記載の漏洩検査装置。
  17. コンピュータに、配管の漏洩検査を行う漏洩検査装置として動作する機能を持たせる漏洩検査プログラムであって、前記コンピュータに、
    配管の振動、又は配管から伝播する振動を示す信号を取得する振動取得機能と、
    前記信号から、1つの周波数帯域の信号を抽出するフィルタリング機能と、
    抽出した信号を所定時間間隔で分割し、分割した信号ごとに、信号の大きさの複数の極値それぞれについて絶対値を算出し、分割した信号ごとに、算出した複数の前記絶対値の最小値又は平均値を算出する処理を行い、前記処理によって算出した値を特徴値として抽出する特徴値抽出機能と、
    前記特徴値を用いて定める判断指標値が、所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする漏洩判断機能と、
    を持たせる漏洩検査プログラム。
  18. コンピュータによって実行される配管の漏洩検査方法であって、
    配管の振動、又は配管から伝播する振動を示す信号を取得する振動取得ステップと、
    前記信号から、1つの周波数帯域の信号を抽出するフィルタリングステップと、
    抽出した信号を所定時間間隔で分割し、分割した信号ごとに、信号の大きさの複数の極値それぞれについて絶対値を算出し、分割した信号ごとに、算出した複数の前記絶対値の最小値又は平均値を算出する処理を行い、前記処理によって算出した値を特徴値として抽出する特徴値抽出ステップと、
    前記特徴値を用いて定める判断指標値が、所定の閾値より大きい場合に、検査結果を漏洩有りとする漏洩判断ステップと、
    を有する漏洩検査方法。
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