JP2018204353A - 擁壁用ブロックおよび擁壁 - Google Patents

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【課題】シンプルな形状で強度が高くモルタル充填も可能な擁壁用ブロックを提供する。【解決手段】コンクリート製の土留め用の壁部11と、壁部に対しL字状に突き出たコンクリート製の基礎部12とを有する擁壁用ブロック10において、壁部と基礎部との接続部分13であって、内面が、当該擁壁用ブロックが延びた第1の方向にほぼ一様な形状で、傾斜または湾曲した接続部分を設け、基礎部を、接続部分の少なくとも一部を含めて垂直方向に貫通する直径d1が以下の条件を満たす第1の孔21aおよび21bと、第1の孔と第1の方向の位置が共通する場所で壁部を水平方向に貫通する直径d2が以下の条件を満たす第2の孔22aおよび22bとを設ける。40mm<d1、d2<200mm【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート製の擁壁用ブロックおよび擁壁に関するものである。
特許文献1には、コンクリートブロックの設置時に底版と下地間に生コンクリートを隅々まで充填可能な構造と、その敷設工法が開示されている。特許文献1では、ブロックの底版に底版の縁部付近まで開口したコンクリート打設穴を設け、該コンクリート打設穴内は底版配筋が露出又は基礎からのアンカー筋を挿入して打設コンクリートと一体化可能な大きさに設けて打設コンクリートにより底版を形成する。コンクリート打設穴は底版の四方縁部付近まで大きく開口した穴、又は底版の一方の縁部付近から他縁部付近に至る複数の穴であり、底版の厚み方向ほぼ中間から上方が上面に行くにしたがって外縁部に向かう勾配部を設け、又は、底版の厚み方向に底面に行くにしたがって外縁部に向かう勾配部を設けたことを特徴とするものである。
特開平7−133616号公報
擁壁用ブロックの基礎部分、すなわち、底版にモルタルを注入するための大きな開口を設けると施工は容易になる可能性があるが、基礎部分の強度が低下し、プレハブしたブロックの保管、搬送が難しくなる。また、ブロックの構造が複雑になるので型枠も複雑化して製造コストが増加する。一方、モルタル注入用の孔の直径が小さすぎると、注入に時間を要するなど現場の施工が容易ではなく、モルタル注入用の孔を大きくして補強のためにリブなどを設けるとブロックの構造が複雑になる。
本発明の一態様は、コンクリート製の土留め用の壁部と、壁部に対しL字状に突き出たコンクリート製の基礎部とを有する擁壁用ブロックである。この擁壁用ブロックは、壁部と基礎部との接続部分であって、内面が、擁壁用ブロックが延びた第1の方向にほぼ一様な形状で、傾斜または湾曲した接続部分と、基礎部を、接続部分の少なくとも一部を含めて垂直方向に貫通する直径d1が以下の条件(1)を満たす第1の孔と、第1の孔と第1の方向の位置が共通する場所で壁部を水平方向に貫通する直径d2が以下の条件(1)を満たす第2の孔とを有する。
40mm<d1、d2<200mm・・・(1)
条件(1)の下限は50mmであってもよく、上限は160mmであってもよい。また、直径d1および直径d2が以下の条件(2)を満たしてもよい。
d2<d1
80mm<d1<200mm
40mm<d2<120mm・・・(2)
直径d2の下限は50mmであってもよく、上限は100mmであってもよい。直径d1の下限は100mmであってもよく、上限は160mmであってもよい。
内面が、擁壁用ブロックが延びた第1の方向にほぼ一様な形状で、傾斜または湾曲した肉厚の接続部分を有する擁壁用ブロックにおいて、接続部分の強度は他の基礎部分の強度より高く、この部分に少なくとも一部がかかるように、条件(1)を満たす程度の直径で、モルタルを注入するために十分な大きさの第1の孔を、基礎部を垂直に貫通するように設けることにより基礎部の強度をほとんど低下させることなく、モルタル注入用の孔を設けることができる。したがって、構造が簡易で、低コストで提供でき、また、保管および搬送も容易であって、現場においてモルタル注入も容易な擁壁用ブロックを提供できる。
さらに、第1の孔と第1の方向の位置が共通する場所で壁部を水平方向に貫通する直径d2が上記条件を満たす第2の孔を設けることにより、基礎部および壁部にわたって埋設される鉄筋(主筋)との干渉をさけてこれらの孔を配置できる。本発明の典型的な擁壁用ブロックは、壁部および基礎部にわたり、第1の方向と直交する方向に埋設された複数の第1の鉄筋を有し、これら複数の第1の鉄筋のうち、第1の孔および第2の孔を挟む第1の鉄筋同士の間隔を、他の第1の鉄筋同士の間隔より広げることにより、他の第1の鉄筋同士の間隔を一定に保ち、単位長さ当たりの鉄筋の数を所定の範囲に設定できる。
さらに、擁壁用ブロックは、複数の第1の鉄筋と第1の方向の位置が共通する場所で接続部分に、水平方向に対して斜めに配置された複数の第2の鉄筋(斜筋)が配置されることが多く、このような擁壁用ブロックにおいては、第1の孔を設けることによる強度の低下はさらに抑制される。
また、L型擁壁の施工において壁面(壁部)の下側に空隙があった場合に、土圧への抵抗力が弱くなってしまう。この擁壁用ブロックにおいては、モルタル注入用の第1の孔が壁部との接続部分、すなわち壁部に近い位置に設けられており、第1の孔から注入されたモルタルで壁部の下の空隙を埋めることが容易になる。
擁壁用ブロックは、第1の孔と第2の孔との組み合わせを複数有していてもよい。擁壁用ブロックの第1の方向の端から、第1の方向の長さを四分割した位置に配置された2つの組み合わせを有していてもよい。例えば、第1の方向(幅方向)の長さが2mの擁壁用ブロックにおいては、端から約50cmの位置にモルタル注入(充填)用の第1の孔を設けてもよく、擁壁を施工する際に、擁壁用ブロックの高さおよび姿勢を調整した後に、両端に設けられた第1の孔からモルタルを注入することにより高さおよび姿勢を固定できる。
また、搬入、搬出の際に、擁壁用ブロックを吊り上げる際も、壁部に近く、重心に近い位置で、擁壁用ブロックの両端に近く、十分な強度を備えた位置の第1の孔を利用して吊具を取り付けできるので、安定した姿勢で安全に搬出搬入が可能となる。
本発明の他の態様の1つは、上記に記載の擁壁用ブロックを複数有する擁壁である。この擁壁は、複数の擁壁用ブロックが、第1の方向に隣接して並べられ、第1の孔からモルタルが充填されている。さらに、第1の孔に、基礎コンクリートと擁壁用ブロックとを接続する配筋が埋設されていてもよく、埋め戻しの際に擁壁用ブロックが動いたり、姿勢が変わったりする事態を未然に防止できる。
擁壁用ブロックの概要を示す斜視図。 擁壁用ブロックを内面から見た正面図。 擁壁用ブロックの断面図。 擁壁用ブロックの鉄筋の配置を示す断面図。 擁壁用ブロックの鉄筋の配置を示す平面図。 他の擁壁用ブロックの例を示す斜視図。
図1に、擁壁用ブロックの一例を斜視図により示している。この擁壁用ブロック10は、複数の擁壁用ブロック10を幅方向(第1の方向)Xに並べることにより擁壁1を施工することができるものであり、コンクリート製の土留め用の擁壁となる壁部11と、壁部(垂直部分)11に対しL字状に突き出たコンクリート製で板状の基礎部(底板部、水平部分)12とを有する、断面がL型の擁壁用ブロック(L型擁壁)10である。この擁壁用ブロック10は、壁部11と基礎部12との接続部分13を有し、接続部分13の内面13aが、擁壁用ブロック10が延びた幅方向(第1の方向)Xにほぼ一様な形状で湾曲し、接続部分13のコンクリートが壁部11および基礎部12に対して厚く、強度が高い構造となっている。接続部分13の内面13aは、壁部11の内面11aおよび基礎部12の内面(上面)12aを接続するように滑らかに上側に凹となるように湾曲していてもよく、あるいは一様に傾斜した斜面であってもよい。
図2に、擁壁用ブロック10を内側から見た様子を示している。擁壁用ブロック10は、さらに、基礎部12を、接続部分13の少なくとも一部を含めて垂直方向に貫通する、モルタル充填用の2つの第1の孔21aおよび21bと、第1の孔21aおよび21bと幅方向Xの位置P1およびP2がそれぞれ共通する場所で壁部11を水平方向に貫通する2つの水抜き用の第2の孔22aおよび22bとを有する。モルタル充填用の第1の孔21aと水抜き用の第2の孔22aとの組み合わせは、擁壁用ブロック10の幅方向Xの位置P1の垂直方向に同じ位置に配置されており、モルタル充填用の第1の孔21bと水抜き用の第2の孔22bとの組み合わせは、擁壁用ブロック10の幅方向Xの位置P2の垂直方向に同じ位置に配置されている。
具体的には、この擁壁用ブロック10は、壁部11の幅Wおよび高さHが2mであり、幅方向の位置P1およびP2は、擁壁用ブロックWの幅方向Xの端から、幅方向Xの長さ2mを四分割した位置、すなわち、50cmの位置に設定されている。なお、本例の擁壁用ブロック10の基礎部12の幅は壁部11の幅Wより若干狭く、例えば数cmから数10cm程度狭くなっているが、同じ幅であってもよい。モルタル充填用の第1の孔21aおよび21bの直径d1の一例は125mmであり、水抜き用の第2の孔22aおよび22bの直径d2の一例は75mmである。直径d1およびd2は上述した条件(1)および(2)の範囲に設定することが可能である。
図3に、擁壁用ブロック10の第1の孔21aおよび第2の孔22aの部分を内面に垂直な縦方向の断面図(図2のIII−III断面)を示し、図4に、擁壁用ブロック10に埋設された鉄筋の配置を縦方向の断面(図2のIV−IV断面)で示し、図5(a)および図5(b)に、擁壁用ブロック10に埋設された鉄筋の配置を壁部11および基礎部12の平面図を用いて、すかした状態で示している。また、図3には、擁壁用ブロック10を用いて擁壁1を施工した状態を、一点鎖線などにより示している。
この擁壁用ブロック10は、段差のある土地2および土地3との間の境界4に、土留めとして機能する擁壁1を施工するためのものである。擁壁1を施工するために、境界4に砕石基礎5と、ベースコンクリート6とを施工し、ベースコンクリート6の上に、複数の擁壁用ブロック10を幅方向Xに連なるように配置する。複数の擁壁用ブロック10は、ベースコンクリート6の上に仮据え付けし、それぞれの擁壁用ブロック10の高さおよび姿勢をパッキンなどで調整した後、基礎部12に設けられたモルタル充填用の第1の孔21aからモルタル7を注入し、基礎部12とベースコンクリート6との隙間を埋める。さらに、土地2および土地3の土砂を埋め戻して擁壁1が施工される。
図4および図5に示すように、擁壁用ブロック10は、壁部11および基礎部12にわたり、幅方向Xと直交する方向(垂直水平方向)Yに所定の間隔で埋設された、L字型の複数の主筋(第1の鉄筋)31と、壁部11および基礎部12のそれぞれに幅方向Xと平行に所定の間隔で配置された複数の横筋33と、コンクリートの厚みが増された接続部分13の内面13aに沿って、水平方向に対して斜めに配置された複数の斜筋(第2の鉄筋)35と、接続部分13の外面13bに沿ってL字型に配置された複数の補助筋37とを含む。複数の斜筋35は複数の主筋31のそれぞれに対応した位置に配置され、主筋31と接続されて土圧に対する抵抗力を増大する機能を果たす。補助筋37は、すべての主筋31と対応するように配置してもよいが、この擁壁用ブロック10においては、両端の主筋31と内側の幾つかの主筋31に沿って配置している。
基礎部12に設けられた第1の孔21aおよび21bは、幅方向Xでは、主筋31および斜筋35の間のそれらの鉄筋31および35を切断しない位置で、さらに、直交する方向Yでは、接続部分13に配置された斜筋35と一部が重複する位置に配置されている。壁部11に設けられた第2の孔22aおよび22bは、第1の孔21aおよび21bに対し幅方向Xの位置P1およびP2が共通する位置に設けられている。このため、第1の孔21aおよび21bの両側に位置する主筋31の間に、これら第2の孔22aおよび22bは配置され、第2の孔22aおよび22bにより主筋31が切断されることはなく、すべての主筋31で基礎部12および壁部11を一体で接続できる。
第1の孔21aおよび21bは、壁部11および基礎部12を接続する部分であって、内面13aが斜めまたは湾曲してコンクリートの厚みが厚くなった接続部分13に少なくとも一部がかかるように形成されている。この接続部分13には、主筋31および横筋33に加え、斜筋35が配置されており、擁壁用ブロック10の中で、最も強度が高い部分である。このため、ある程度の大きさの孔を開けても、擁壁用ブロック10として要求されている強度を損なうことがなく、開口付きでありながら、運搬、保管において取り扱いが容易な擁壁用ブロック10を提供できる。さらに、開口(貫通孔)がある擁壁用ブロック10でありながらリブを設けたりして補強する必要がなく、シンプルな形状で、低コストで製造できる擁壁用ブロック10を提供できる。
また、強度を損なわずに接続部分13に開けることができる孔(第1の孔)21aおよび21bの直径d1は、以下の条件(2a)を満たす範囲でよく、モルタルをスムーズに注入でき、また、充填の際の空気抜きや、アンカー8の設定にも十分なサイズにすることができる。
80mm<d1<200mm・・・(2a)
壁部11に設けられる水抜き用の孔22aおよび22bの直径d2は、モルタル充填用の孔21aおよび21bの直径よりも小さくてよく、例えば、以下の条件(2b)を満足するものであってもよい。
d2<d1
40mm<d2<120mm・・・(2b)
したがって、第1の孔21aおよび21bの両側に位置する主筋31の間であれば、主筋31と干渉することなく第2の孔22aおよび22bを配置することが可能である。壁部11の高さ(垂直方向の長さ)が長くなれば、複数の水抜き孔を主筋31に沿った同じ位置P1およびP2のそれぞれに設けることも可能である。
さらに、擁壁用ブロック10においては、複数の主筋(第1の鉄筋)31のうち、第1の孔21aおよび21bを挟む、すなわち、第1の孔21aおよび21bの両側に位置する第1の主筋31a同士の間隔ws1を、他の第1の主筋31b同士の間隔ws2より広く設定している。例えば、それぞれの間隔ws1およびws2は以下の条件(3)を満足するものである。
d1+20mm≦ws1
100mm<ws1<220mm
60mm<ws2<150mm・・・(3)
第1の孔21aおよび21b、および第2の孔22aおよび22bを挟む第1の鉄筋同士の間隔ws1を、他の第1の鉄筋同士の間隔ws2より広げることにより、第1の孔21aおよび21bの開口面積を確保できるとともに、他の第1の鉄筋同士の間隔ws2を間隔ws1より狭くして、単位長さ当たりの鉄筋の数を所定の範囲に設定する程度の幅にすることができる。
図3に示した擁壁1を施工する点からみると、この擁壁用ブロック10においては、モルタル充填用の第1の孔21aが、壁部11に近い接続部分13を上下に(垂直方向に)貫通するように設けられている。壁部11の下側に空隙があると、L字型に組み合わされた基礎部12と壁部11との支点がずれ、土圧に対する抵抗力が低下しやすい。この擁壁用ブロック10においては、壁部11に近い位置で第1の孔21aを介してモルタル7を充填できる。したがって、壁部11の下側に十分な量のモルタル7を確実に充填することが可能となり、所定の強度を備えた擁壁1を施工しやすい。また、第1の孔21aおよび21bが、擁壁用ブロック10の端から全幅Wの1/4程度の位置に配置されており、高さ調整を行ったパッキンなどを含めて、基礎部12の両側にモルタル7を十分に、確実に充填しやすい。このため、埋め戻しの際に擁壁用ブロック10が土圧により高さが変わったり、傾いたりすることを予防できる。
モルタル7を充填する前に、第1の孔21aに、ベースコンクリート6との接続を強化するアンカーボルト(配筋)8を設置して、モルタル7を充填してもよい。アンカーボルト8はベースコンクリート6に埋設しておいてもよく、箱抜きでアンカーボルト8を設置してもよく、アンカーボルト8はエクスパンションアンカーであってもよい。第1の孔21aは基礎部12の壁部11に近い接続部分13に設けられており、第1の孔21aにアンカー8を配置して基礎となるベースコンクリート6に固定することにより埋め戻しの際の土圧に対する抵抗力が増す。したがって、埋め戻しの際に擁壁用ブロック10の位置がずれたりするトラブルを防止でき、施工後の強度も高い擁壁1を提供できる。
第1の孔21aおよび21bは、基礎部12と壁部11との境界に近い、接続部分13に配置される。L型の擁壁用ブロック10を吊り下げて運搬(搬入、搬出)する際の重心は、壁部11に近い接続部分13になる。したがって、第1の孔21aおよび21bは擁壁用ブロック10の重心に非常に近く、壁部11が下側に向いた状態で吊り下げるのであれば、第1の孔21aおよび21bにロープを通したり、吊り具を取り付けることにより安定して搬入・搬出できる。現場に設置する場合も、第1の孔21aおよび21bに吊り具をつけ、第2の孔22aおよび22bなどを使って壁部11を適当な方法で支持することにより、容易に、また安全に擁壁用ブロック10を所定の姿勢で、所定の位置に設置することができる。
擁壁1の内側の土地2の土砂を埋め戻す際は、水抜き用の第2の孔22aの下側に止水用のコンクリート9を施工し、その上に粒径の大きな吸出し防止材9aと、透水性の砕石層9bとを壁部11の内面11aに沿って設けてもよい。
図6に、擁壁用ブロック10の異なる例を示している。この擁壁用ブロック10は壁部11の先端(上端)11cに、ガードレールまたは塀の支柱や街路灯用のポールを設置するための支柱基礎部15が設けられている。支柱基礎部15には支柱を差し込んで固定するためのアンカーホール16が設けられており、擁壁1を施工することにより、併せてガードレールなどを施工する基礎を施工することができる。この擁壁用ブロック10においても、壁部11と基礎部12とを接続する接続部分13にかかるようにモルタル充填用の第1の孔21aおよび21bが設けられており、それら第1の孔21aおよび21bと垂直方向に直線的に並べられた位置に水抜き穴である第2の孔22aおよび22bとが配置されている。したがって、この擁壁用ブロック10も、モルタル充填用の開口を備えており、形状がシンプルで製造が容易であり、かつ強度も十分に確保されている擁壁用ブロック10である。
上記の例では、モルタル充填用の第1の孔と水抜き用の第2の孔との組み合わせ(列)を2つ備えた擁壁用ブロックを例に説明しているが、モルタル充填用の第1の孔と水抜き用の第2の孔との組み合わせは1つ、すなわち1列であってもよく、3つ以上、すなわち3列以上であってもよい。例えば、擁壁用ブロックの幅Wが1m程度であると、モルタル充填用の第1の孔と水抜き用の第2の孔との組み合わせは1つであってもよく、幅Wが3m程度あるいはそれを超えると、モルタル充填用の第1の孔と水抜き用の第2の孔との組み合わせは3つ以上であってもよい。さらに、壁部11が高い場合は、1つの列に複数の水抜き用の第2の孔を配置してもよい。また、基礎部12が壁部11と直交する水平方向(Y方向)に長い場合、または、基礎部の強度が確保される場合は、基礎部12に接続部分13に設けられた第1の孔と列をなすようにさらに1または複数のモルタル充填用の孔を設けてもよい。
1 擁壁、 10 擁壁用ブロック
11 壁部、 12 基礎部、 13 接続部

Claims (8)

  1. コンクリート製の土留め用の壁部と、前記壁部に対しL字状に突き出たコンクリート製の基礎部とを有する擁壁用ブロックであって、
    前記壁部と前記基礎部との接続部分であって、内面が、当該擁壁用ブロックが延びた第1の方向にほぼ一様な形状で、傾斜または湾曲した接続部分と、
    前記基礎部を、前記接続部分の少なくとも一部を含めて垂直方向に貫通する直径d1が以下の条件を満たす第1の孔と、
    前記第1の孔と前記第1の方向の位置が共通する場所で前記壁部を水平方向に貫通する直径d2が以下の条件を満たす第2の孔とを有する擁壁用ブロック。
    40mm<d1、d2<200mm
  2. 請求項1において、
    前記直径d1および前記直径d2が以下の条件を満たす、擁壁用ブロック。
    d2<d1
    80mm<d1<200mm
    40mm<d2<120mm
  3. 請求項1または2において、さらに、
    前記壁部および前記基礎部にわたり、前記第1の方向と直交する方向に埋設された複数の第1の鉄筋を有し、これら複数の第1の鉄筋のうち、前記第1の孔および前記第2の孔の挟む第1の鉄筋同士の間隔が、他の第1の鉄筋同士の間隔より広い、擁壁用ブロック。
  4. 請求項3において、さらに、
    前記複数の第1の鉄筋と前記第1の方向の位置が共通する場所で前記接続部分に、水平方向に対して斜めに配置された複数の第2の鉄筋を有する、擁壁用ブロック。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記第1の孔と前記第2の孔との組み合わせを複数有する、擁壁用ブロック。
  6. 請求項5において、
    当該擁壁用ブロックの前記第1の方向の端から、前記第1の方向の長さを四分割した位置に配置された2つの前記組み合わせを有する、擁壁用ブロック。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の擁壁用ブロックを複数有する擁壁であって、
    前記複数の擁壁用ブロックが、前記第1の方向に隣接して並べられ、前記第1の孔からモルタルが充填されている、擁壁。
  8. 請求項7において、
    前記第1の孔に、基礎コンクリートと前記擁壁用ブロックとを接続する配筋が埋設されている、擁壁。
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JPS62288221A (ja) * 1986-06-06 1987-12-15 Koji Kato 擁壁
JP2006138143A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Hideyuki Takeshima ブロック及びその固定方法

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