JP2018203448A - エレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ制御装置及びエレベータの遠隔診断運転プログラム - Google Patents

エレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ制御装置及びエレベータの遠隔診断運転プログラム Download PDF

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【課題】診断結果データの監視センターでの収集を早く正確に効率よく行うことを可能にする。【解決手段】監視センター10から診断指令を受信したエレベータ制御装置が、昇降路内に設置されたエレベータのかごを走行させて当該エレベータを構成する用品に対して遠隔診断運転を実施する遠隔診断運転方法であって、診断対象となる前記用品を所定の診断ブロック単位に分け、各診断ブロックは1乃至複数の診断項目で構成し、前記診断ブロック単位で診断運転を実施し、診断ブロックを構成する一つの診断項目の診断が終了する都度、診断結果を記憶部に記憶し、一つの診断ブロックの診断が終了すると、前記記憶部に記憶されている診断結果を編集し、診断結果データとして前記監視センター10へ送信する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、エレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ制御装置及びエレベータの遠隔診断運転プログラムに関する。
従来のエレベータの遠隔診断は、遠隔保守端末(遠隔監視装置)が設置されている物件に対して、通信ネットワークを介して監視センターから遠隔自動診断運転信号を送信し、エレベータ制御装置内に備えられた診断プログラムを起動させてエレベータの自動診断運転を実施している。診断運転が終了すると、診断結果データを監視センターへ送信する。
従来、エレベーター遠隔診断運転を実施し監視センターへ診断結果データを送信する場合、全ての遠隔診断運転が完了した後に全ての診断結果データを送信していた。
特開平6−48665号公報 特開平5−270760号公報
しかし、全ての遠隔診断運転が完了した後に全ての診断結果データを一括送信する従来の送信方法では以下のような問題がある。すなわち、診断項目の一部が何らかの原因で完了できず、該当する診断項目のリトライ設定時間、リトライ設定回数などを超えてしまい、結果として遠隔診断運転が失敗する場合がある。また、診断運転中にエレベーター利用者のオペレーションにより遠隔診断が頻繁に中断して、結果として失敗する場合もある。このように遠隔診断運転を中止した場合には全体の診断データを送信することができず、そのため遠隔診断結果が全く取得できないことがある。また、一括送信するので、1回に送信するデータ容量が大きすぎると通信途中で通信不具合により送信できない場合もある。さらに、通信途中で通信不具合が起こった場合に複数回通信が発生し、通信コストもかかってしまう。
上記事情に鑑み、本発明の実施形態は、上述した不具合の発生を抑制して遠隔診断運転の診断結果を確実に取得可能とし、診断結果データの監視センターでの収集を早く正確に効率よく行うことができるエレベータの遠隔診断運転方法、エレベータ制御装置及びエレベータの遠隔診断運転プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための態様は、監視センター、又はエレベータ側に設けられた遠隔監視装置に予め設定された日時に出力される診断指令を受信したエレベータ制御装置が、昇降路内に設置されたエレベータのかごを走行させて当該エレベータを構成する用品に対して遠隔診断運転を実施するエレベータの遠隔診断運転方法であって、診断対象となる前記用品を所定の診断ブロック単位に分け、各診断ブロックは1乃至複数の診断項目で構成し、前記診断ブロック単位で診断運転を実施し、診断ブロックを構成する一つの診断項目の診断が終了する都度、診断結果を記憶部に記憶し、一つの診断ブロックの診断が終了すると、前記記憶部に記憶されている診断結果を編集し、診断結果データとして前記監視センターへ送信することを特徴とするエレベータの遠隔診断運転方法である。
また、上述した遠隔診断運転方法を実行するエレベータ制御装置である。
さらに、上述した遠隔診断運転方法をエレベータ制御装置に実行させるためのエレベータの遠隔診断運転プログラムである。
実施形態に係るエレベータの全体構成を示す説明図。 遠隔診断システムを構成する各装置の機能を示すブロック図。 実施形態に係るエレベータの診断運転方法を示す説明図。 実施形態に係るエレベータの診断運転方法の手順を示すフローチャート。 具体的な実施例における運転手順とその診断内容を示す説明図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。最初に、図1を参照して実施形態における診断運転方法が適用されるエレベータについて説明する。
図1に示すように、遠隔診断を実施する遠隔診断システム1は、監視センター10と、遠隔監視装置20と、エレベータ制御装置30と、かご制御装置40とを備える。本実施形態におけるエレベータの診断運転方法は、エレベータ制御装置30の制御下で実施される。また、本実施形態におけるエレベータの診断運転プログラムは、エレベータ制御装置30にインストールされることにより実施される。
診断対象となるエレベータ2は、昇降路3と、昇降路3内を上下に走行するかご4と、かご4とは主ロープ5を介して連結されたつり合いおもり6とを備える。エレベータ2の機械室7には、主ロープ5を回転駆動する巻上機8と、そらせシーブ9が設置されている。巻上機8には診断対象となるブレーキBrが設置されている。
また、昇降路3において、一方の終端階である最下階BF付近には、最下階リミットスイッチ3LSが設置され、他方の終端階である最上階TF付近には最上階リミットスイッチ4LSが設置されている。最下階リミットスイッチ3LSは、かご4が最下階BFを行き過ぎたときに作動してかご4を減速させるためのスイッチである。最上階リミットスイッチ4LSは、かご4が最上階TFを行き過ぎたときに作動してかご4を減速させるためのスイッチである。
さらに、昇降路3には、6個の昇降路内リミットスイッチ5LS,6LS,・・・,10LSが設置されている。昇降路内リミットスイッチ5LS,6LS,・・・,10LSは、かご4の位置を検出するためのスイッチである。なお、昇降路内リミットスイッチの設置数は、本実施形態では6個であるが、これに限定されるものではなく、昇降路3の長さ、階床数に応じて増減される。
遠隔診断システム1を構成する監視センター10は、エレベータの遠隔診断を実施する遠隔診断スケジュールデータを遠隔監視装置20へ送信する。遠隔監視装置20は、監視センター10から受信した遠隔診断スケジュールデータに従い、予め設定されている診断運転開始時刻になると、エレベータ制御装置30へ診断指令を出力する。エレベータ制御装置30は、診断指令を受けると、エレベータ2の診断運転制御を行う。かご制御装置40は、かご4に設置されており、特に本実施形態では、各リミットスイッチ3LS〜10LSの作動検出及びかご4のドア開閉診断の制御に供される。
次に、図2を参照して遠隔診断システム1を構成する各装置の機能について説明する。
監視センター10は、遠隔診断を実施するスケジュールを登録するスケジュール登録部11と、公衆回線やその他無線または有線にて通信が可能な通信部12とを備えている。そして、遠隔監視装置20へエレベータが遠隔診断運転を実施するスケジュールデータ、例えば毎月遠隔診断を実施する場合は毎月の開始指定日および開始時間データを送信する。
遠隔監視装置20は、監視センター10及びエレベータ制御装置30と通信を行う通信部21と、遠隔診断スケジュールデータを保存するスケジュール記憶部22とを備えている。遠隔監視装置20は、スケジュール記憶部22に記憶されている遠隔診断スケジュールデータに従い、スケジュール日時(診断運転開始時刻)になると、通信部21を介してエレベータ制御装置30へ診断指令を送信する。
エレベータ制御装置30は、通信制御部31と、運行制御部32と、かご位置判断部33と、診断進捗管理部34と、プログラム実施部35と、診断結果格納部36と、データ編集部37とを備えている。
通信制御部31は、遠隔監視装置20の通信部21と接続されており、遠隔監視装置20から診断指令を受信する一方、診断結果を遠隔監視装置20を介して監視センター10に送信する。また、通信制御部31は、かご制御装置40と接続されており、かご制御装置40の検出結果を受信する。
運行制御部32は、例えば利用者がエレベータホールにてアップ釦を押下した場合にかごがアップ運転を行う等のエレベータの基本動作の制御を実行するとともに、遠隔診断運転に使用される遠隔診断プログラムが格納されている。
かご位置判断部33は、遠隔診断動作開始時に現在のかご位置を判断し、最上階TFまたは最下階BFどちらの方向へ走行した方が効率的に診断運転が実施可能かを判定する。
診断進捗管理部34は、エレベータ遠隔診断が中断された場合や診断対象となる診断ブロック(遠隔診断項目)がどこまで実施されているのかを記憶する。
エレベータ制御装置30が遠隔監視装置20から遠隔診断開始情報を受信した際、運行制御部32に備えられた遠隔診断プログラムにて実施する診断運転は、例えば、以下の3つの診断ブロックで構成される。ここで、診断ブロックとは、遠隔診断を実施する際の一つのまとまったグループを指す。
例えば、第1の診断ブロックは、エレベータ2のかご4を通常走行の速度で走行させ、かご制御装置40の検出部42にて、エレベータ2が走行時に安全に走行するために必要なスイッチ、例えば終端階付近に設置されかご4の速度を検出するリミットスイッチをオン、オフすることで、かご4が走行時にスイッチの位置がずれていないことの確認を行う終端階リミットスイッチ診断、及び昇降路2の所定箇所に設置された昇降路内リミットスイッチ5LS〜10LSの動作確認を行う昇降路内リミットスイッチ診断から構成される診断ブロックである。
第2の診断ブロックは、かご4が昇降路3内の最上階TFの位置で巻上機8に備えられたブレーキBrを解放することなく、かご4が停止状態で巻上機8へトルクを印加し、ブレーキの保持力が正常であることの確認診断を行う「ブレーキ診断」から構成されるブロックである。
第3の診断ブロックは、かご4を各階床へ走行させ停止時に、かご制御装置40のドア制御部41によりドアを開閉させ開閉状態の確認を行う「ドア開閉診断」から構成されるブロックである。「ドア開閉診断」では、ドアの開閉時間、開閉速度、トルク等のデータが正常であることの確認を行う。
プログラム実施部35は、遠隔診断プログラムを後述する何れの診断ブロックから実施するかを判断する。
診断結果格納部36は、ブロック単位で各診断項目の診断結果を格納するエリアを備え、一つの診断項目が終了すると、診断結果を格納する。
データ編集部37は、一つの診断ブロックの診断が終了すると、診断結果格納部36に格納されている診断結果を読み出してブロック単位の診断結果データを編集する。
かご制御装置40は、ドア制御部41と、検出部42とを備えている。ドア制御部41は、かごドアの制御及び各階の乗場ドアの制御を実行する。検出部42は、昇降路内の走行中に、最下階リミットスイッチ3LS、最上階リミットスイッチ4LS及び各昇降路内リミットスイッチ5LS,6LS,・・・,10LSのオン・オフをチェックして各リミットスイッチが正常に動作するかを検出する。そして、ドア制御部41によるかごドア点検の検出結果及び検出部42によるリミットスイッチの診断結果は、エレベータ制御装置30とかご制御装置40間での通信にてエレベータ制御装置30へ伝達され、エレベータ制御装置30に備えられた診断結果格納部36に格納される。遠隔診断運転の結果は、診断結果データとして、通信制御部31から遠隔監視装置20の通信部21、監視センター10の通信部12を経由して監視センター10へ送信される。
<診断運転方法>
以下では、本実施形態における遠隔診断運転の手順について説明する。
図3(A)に示すように、本実施形態の遠隔診断実施内容は、第1診断ブロック、第2診断ブロック、・・・、第N診断ブロックから構成されている。なお、以下の説明、及び図面では、「診断ブロック」を単に「ブロック」と記載する場合がある。
各ブロックはn個の診断項目(診断項目1、診断項目2、・・・、診断項目nから構成されている。また、図3(B)に示すように、診断結果格納部36には、各ブロックにおける診断項目が終了した時点でその結果が格納される。そして、図3(C)に示すように、一つのブロックに対する診断が終了した時点で、データ編集部37によって診断結果データが編集され、監視センター10に送信される。
図4は、診断処理の手順を示すフローチャートである。
監視センター10のスケジュール登録部11に登録された遠隔診断運転スケジュールに従い、遠隔監視装置20からの遠隔診断運転指令がエレベータ制御装置30に送信されると、運行制御部32にて診断条件が成立しているか否かが判定される(ST1)。ここで、「診断条件が成立している状態」とは、遠隔診断運転が「実施可能な状態」を指している。例えば、エレベータ2の全てのかご呼びが無い状態であり、かつ、診断指令が出力されてから10秒経過している状態をいう。「実施可能な状態」では、かご照明が消灯し、戸開ボタン灯及び停電灯が点灯する(自動診断運転開始条件)。自動診断運転開始条件が成立すると、診断実施可能と判断する(ST1YES)。
次いで、診断ブロックN=1、診断項目n=1をセット(ST2)して、第1ブロックの診断項目1についての診断を開始する(ST3)。診断項目1の診断が所定時間内に終了した場合には、診断結果が診断結果格納部36に格納される(ST4YES,ST7)。
診断項目1が所定時間内に終了しない場合、すなわち、複数回のトライ時間が終了(リトライ時間オーバー)すると(ST5YES)、その診断結果が診断結果格納部36に格納される。この場合には、診断不調という結果が記憶される。又は、その診断項目の診断結果の格納欄は空欄とし、何も格納されない。
診断項目1について、リトライ回数がオーバーした場合(ST6YES)も同様、診断不調という診断結果が診断結果格納部36に格納される(ST7)。又は、その診断項目は空欄とし、何も格納されない。
診断項目1の診断が終了すると、次の診断項目2の診断が実施される(ST9)。
第1ブロックの全ての診断項目nの診断が終了すると、データ編集部37は、診断結果格納部36に格納されている各診断項目の診断結果を読み出して編集(ST10)し、第1ブロックの診断結果データとして遠隔診断装置20を経由して監視センター10へ送信する(ST11)。なお、第1ブロックの診断が終了して、診断結果を読み出して編集している間、及び診断結果データを監視センター10へ送信している間にも並行して次の第2ブロックの診断を実施する。
診断ブロックが有る場合(ST12YES)には、次の診断ブロックの診断を開始するために、N=N+1とし、第2診断ブロックの診断項目1の診断が開始される(ST13)。
診断ブロックの診断が全て終了する(ST12NO)と、診断処理は終了する。
本実施形態によれば、遠隔診断運転は複数のブロックで構成され、1つのブロックは複数の診断項目により構成されている。このブロック単位ごとに送信ポイントを設け、1つのブロックの診断項目についての診断が全て完了した時点で、診断結果を監視センター10へ送信するようにしている。
このように、遠隔診断の診断結果をブロックごとに監視センター10へ送信することができる。すなわち、何らかの原因で遠隔診断運転の途中の診断項目で診断ができず該当診断項目が診断失敗となり、その結果遠隔診断運転が中止となってしまった場合や、エレベーター利用者のオペレーションにより遠隔診断が頻繁に中断した場合などにより遠隔診断運転を中止した場合でも、中断するまでのデータは送信されることになる。これにより、再度遠隔診断運転を行う場合でも診断ができなかった部分から診断を再開すればよく、効率のよい遠隔診断運転を提供できる。また、診断結果については何らかの状況で診断がタイムアウトした場合やリトライ回数オーバーで失敗し診断結果が取得できないような状況も含まれる。
また、ブロック単位の診断結果を送信する際に、何らかの理由で診断結果が得られなかった診断項目については、診断不調とするか、又は送信内容に含めずに送信することで、さらに効率よく診断結果を監視センター10へ送信することが可能となる。
<実施例>
次に、本発明を更に具体的な実施例として、図5を参照して説明する。
先の説明では、例えば、診断ブロックとして「昇降路内リミットスイッチ診断」、「ブレーキ診断」、「ドア開閉診断」の3つの診断ブロックを想定した。この実施例では、エレベータ2の診断運転を、かごが上昇運転する際に昇降路リミットスイッチ(最下階リミットスイッチを含む)の診断を行う第1ブロックと、ブレーキ診断を行う第2ブロックと、かごが下降運転する際に昇降路リミットスイッチ(最上階リミットスイッチを含む)の診断を行う第3ブロックと、各階の乗場ドアを診断する第4ブロックに4分割して構成されているものとする。
各ブロックは、それぞれのブロックに合わせた診断をおこなう診断項目で構成される。たとえば第1ブロックは「最下階リミットスイッチの動作及び位置確認」「各階リミットスイッチの動作及び位置確認」といった診断項目で構成される。
遠隔監視装置20から診断指令が出力されると、遠隔診断運転が開始される(ST21)。先ず、かご4を最下階BFに引き戻し(ST22)、第1ブロックの診断項目1の診断を開始する。この診断内容としては、かご4が最下階BFに停止後、荷重がチェックされる。これは、かご4内に利用者が存在するか否かのチェックである(D1)。かご4内が無人であることが確認されると、第1ブロックである昇降路リミットスイッチの診断が実施される。診断項目1として、最下階リミットスイッチ3LSの動作及び位置確認が実行される(ST23)。最下階リミットスイッチ3LSは、かご4が所定位置よりも下に移動しないように、強制的に減速させるためのリミットスイッチであり、正確にオンオフ動作するか否か、位置確認は正確かを診断する(D2)。この診断項目1が終了すると、診断結果が診断結果格納部36に格納される。
次いで、第1ブロックの診断項目2として、最上階TFへ上昇運転しつつ、各階に設置されたリミットスイッチの確認が実施される(ST24)。この診断では、各階の昇降路リミットスイッチが正確にオンオフ動作するか否か、位置確認は正確かを診断する(D3)。この場合、各階の昇降路リミットスイッチの診断が一つの診断項目を構成するので、一つのリミットスイッチの診断が終了する都度、その診断結果が診断結果格納部36に格納される。
次いで、かご4が最上階TFに到着すると、最上階リミットスイッチ4LSの動作及び位置確認が実施される(ST25)。この診断では、最上階リミットスイッチ4LSは、かご4が所定位置よりも上に移動しないように、強制的に減速させるためのリミットスイッチであり、正確にオンオフ動作するか否か、位置確認は正確かを診断する(D4)。以上の最下階BFから最上階TFに至る上昇時の昇降路リミットスイッチの診断が第1診断ブロックとなる。各昇降路リミットスイッチの診断の都度、診断結果が診断結果格納部36に格納される。
そして、第1ブロックの診断が終了すると、データ編集部37により診断結果データが作成されて監視センター10へ送信される。
また、診断結果格納部36から診断結果が読み出されて診断結果データが作成されて監視センター10へ送信される間にも、次の第2ブロックの診断が並行して行われる。このようにして、遠隔診断運転を構成する全てのブロックの診断項目を完了させる。
ステップST26では、第2ブロックの診断であるブレーキ診断が実施される。ブレーキ診断では、巻上機8に設置されたブレーキBrを解放することなく、かご4が停止状態で巻上機8へトルクを印加し、ブレーキの保持力が正常であることの確認処理が実施される(D5)。
そして、第2ブロックの診断が終了すると、データ編集部37により診断結果データが作成されて監視センター10へ送信される。なお、第2ブロックの診断項目は、ブレーキ診断であり、診断項目としては1つのみである。診断結果格納部36から診断結果が読み出されて診断結果データが作成されて監視センター10へ送信される間にも、次の第3ブロックの診断が並行して行われる。
次のステップST27では、第3診断ブロックである昇降路リミットスイッチ(下降時)の動作確認処理が実施される。この処理では、かご4を最下階BFへ走行させつつ各階のリミットスイッチが正常に動作するか否かの診断及び位置確認が実施される(D6)。第1診断ブロックと同様、各階の昇降路リミットスイッチの診断が一つの診断項目を構成するので、一つのリミットスイッチの診断が終了する都度、その診断結果が診断結果格納部36に格納される。
第3ブロックの診断が終了すると、データ編集部37により診断結果データが作成されて監視センター10へ送信される。診断結果格納部36から診断結果が読み出されて診断結果データが作成されて監視センター10へ送信される間にも、次の第4ブロックの診断が並行して行われる。
ステップST28では、最後の診断ブロックである第4ブロックの診断が実施される。この診断では、かご4を各階に停止させ、各階ドアが正常に開閉動作するか否かを確認する。すなわち、各階ドア診断では、戸開閉状態の確認、ドアトルク確認、各ドアスイッチ動作位置確認処理が実施される(D7)。その診断結果は、診断結果格納部36に格納される。
そして、第4ブロックの診断が終了すると、データ編集部37により診断結果データが作成されて監視センター10へ送信される。全階床のドア確認が終了すると、全ての診断運転は終了し、正常運転に復帰する(ST29)。
なお、診断項目の診断中に利用者がエレベーターを利用しようとして、エレベーターホールの呼びボタンを押した場合は、遠隔診断運転を中断してその呼びに応答した後、中断した診断項目から遠隔診断運転を再開する。しかし、呼びボタンを押される回数が多い場合には、遠隔診断運転を中止することとなる。この場合は、それまでに完了していたブロックの診断データは送信されているため、遠隔診断運転のリトライを行う場合は中止したブロックから行えばよく、効率的な診断が可能である。
また、本実施例では、診断ブロックを第1〜第4ブロックの4つで構成したが、これに限られるものではない。例えば、かごの上昇運転中に、定格速度診断を実施するようにしてもよい。
<診断結果の分割編集>
上述した実施例おいて、第1ブロックや第3ブロックにおいては昇降路リミットスイッチの診断を実施する。昇降路リミットスイッチの設置数が多い場合には、一つのブロックの診断が終了してから診断結果データを監視センター10に送信すると送信容量が多くなり、送信時間が長くなってしまう。
この場合には、データ編集部37は一つのブロックを複数のブロックに分割し、分割されたブロック単位で診断結果データを監視センター10へ送信するようにする。これにより、送信時間の短縮が達成でき、確実な送信が可能になる。また、リトライ回数も少なくすることができ、送信コストを低減することが可能になる。
なお、上記実施例では、第1、第2、第4ブロックを複数の診断項目で構成し診断結果を送信するが、第3ブロックのブレーキ診断のように、1ブロックを1診断項目で構成し、診断項目単位に監視センター10へ診断結果データを送信するようにしてもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…遠隔診断システム、2…エレベータ、3…昇降路、4…かご、5…主ロープ、6…つり合いおもり、7…機械室、8…巻上機、9…そらせシーブ、10…監視センター、11…スケジュール登録部、12…通信部、20…遠隔監視装置、21…通信部、22…スケジュール記憶部、30…エレベータ制御装置、31…通信制御部、32…運行制御部、33…かご位置判断部、34…診断進捗管理部、35…プログラム実施部、36…診断結果格納部、37…データ編集部、40…かご制御装置、41…ドア制御部、42…検出部、3LS…最下階リミットスイッチ、4LS…最上階リミットスイッチ、5LS,7LS,10LS…昇降路内リミットスイッチ、BF…最下階、TF…最上階、Br…ブレーキ。

Claims (8)

  1. 監視センター、又はエレベータ側に設けられた遠隔監視装置に予め設定された日時に出力される診断指令を受信したエレベータ制御装置が、昇降路内に設置されたエレベータのかごを走行させて当該エレベータを構成する用品に対して遠隔診断運転を実施するエレベータの遠隔診断運転方法であって、
    診断対象となる前記用品を所定の診断ブロック単位に分け、各診断ブロックは1乃至複数の診断項目で構成し、
    前記診断ブロック単位で診断運転を実施し、診断ブロックを構成する一つの診断項目の診断が終了する都度、診断結果を記憶部に記憶し、
    一つの診断ブロックの診断が終了すると、前記記憶部に記憶されている診断結果を編集し、診断結果データとして前記監視センターへ送信する
    ことを特徴とするエレベータの遠隔診断運転方法。
  2. 前記診断ブロックを構成する診断項目の内、診断が不調であった診断項目が存在する場合には、当該診断項目については、診断不調であった旨、又は当該診断項目を含めない診断結果データを前記監視センターへ送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  3. 前記診断が不調である場合には、診断対象となる用品の不具合に起因する場合と、診断運転中におけるエレベータ利用者によるかご呼びに起因する場合とを含む
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  4. 前記診断ブロックを構成する診断項目が所定数よりも多い場合には、一つの診断ブロックを複数に分割し、分割ブロック毎に診断結果を編集し、当該分割ブロック毎に診断結果データを前記監視センターへ送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  5. 前記診断結果の編集中又は診断結果データの送信中にも次の診断ブロックの診断運転を継続して実施する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  6. 前記診断ブロックは、昇降路内に設置されたリミットスイッチが正常にオンオフ動作するかを診断するリミットスイッチ診断、巻上機に設置されたブレーキが正常に動作するかを診断するブレーキ診断、又は各階に設置されたドアが正常に開閉動作するかを診断するドア開閉診断を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法を実行することを特徴とするエレベータ制御装置。
  8. 請求項1乃至6の何れか1項に記載のエレベータの遠隔診断運転方法をエレベータ制御装置に実行させることを特徴とするエレベータの遠隔診断運転プログラム。
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