JP2018203005A - パラシュートまたはパラグライダーの展開装置およびこれを備える無人航空機 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で且つパラシュートまたはパラグライダーの展開時間を短縮することができるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置およびこれを備える無人航空機を提供する。【解決手段】パラシュートまたはパラグライダーの展開装置100は、パラシュートまたはパラグライダー10と、パラシュートまたはパラグライダー10に連結紐11により連結された複数の発射体12と、発射体12の推進方向を規制し、推進方向に沿って第1スリット部が形成されると共に発射体12に対応して設けられた発射筒13と、発射体12を支持すると共に第1スリット部に挿通された発射体支持部18を有する発射台15と、推進方向に向けて推進するための駆動力を発射台15に与える駆動装置19とを備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、パラシュートまたはパラグライダーを展開するパラシュートまたはパラグライダーの展開装置およびこれを備える無人航空機に関する。
近年、自律制御技術および飛行制御技術の発展に伴って、例えばドローンと呼ばれる複数の回転翼を備えた無人航空機の産業上における利用が加速しつつある。ドローンは、例えば複数の回転翼を同時にバランスよく回転させることによって飛行し、上昇および下降は回転翼の回転数の増減によって行い、前進および後進は回転翼の回転数の増減を介して機体を傾けることによって成し得る。このような無人航空機は今後世界的に拡大することが見込まれている。
一方で、上記のような無人航空機の落下事故のリスクが危険視されており、無人航空機の普及の妨げとなっている。こうした落下事故のリスクを低減するために、安全装置として無人航空機用パラシュート装置が製品化されつつある。
上記無人航空機用パラシュート装置のパラシュート展開装置として、例えば特許文献1には、パラシュートと各発射体とを紐で連結し、これらの発射体を異なる方向に射出することによってパラシュートを展開させる技術が開示されている。このようなパラシュート展開装置によれば、無人航空機の落下時にパラシュートを高速展開することができ、無人航空機が例えば高度10m以下の低空飛行を行っている場合であっても、無人航空機の落下速度を十分に減速させることが可能となる。
しかしながら、用途によってはさらに低高度を飛行する無人航空機が存在するため、パラシュートの展開時間の更なる短縮が求められている現状がある。また、上記特許文献1のパラシュート展開装置では、発射体を発射させるためのアクチュエータが当該発射体に対応して設けられているため、パラシュート展開装置の構造をさらに簡素化する余地がある。
そこで、本発明は、構造が簡単で且つパラシュートまたはパラグライダーの展開時間を短縮することができるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置およびこれを備える無人航空機を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るパラシュートまたはパラグライダーの展開装置は、パラシュートまたはパラグライダーと、前記パラシュートまたは前記パラグライダーに連結紐により連結された1個又は複数個の発射体と、前記発射体の推進方向を規制し、前記推進方向に沿って第1スリット部が形成されると共に前記発射体に対応して設けられた発射筒と、前記発射体を支持すると共に前記第1スリット部に挿通された発射体支持部を有する発射台と、前記推進方向に向けて推進するための駆動力を前記発射台に与える駆動装置と、を備え、前記発射体支持部は、前記駆動力を前記発射体に伝達するように構成されているものである。
上記(1)の構成によれば、1個又は複数個の発射体が発射台の発射体支持部に支持されている。そして、発射台を推進方向に向けて推進させるための駆動力が駆動装置によって当該発射台に与えられる。このような構成において、推進方向の駆動力が発射台に与えられると、発射体が発射筒に推進方向を規制されつつ当該発射筒から射出される。この場合、発射体を支持する発射体支持部が発射筒の第1スリット部に挿通されているので、発射体支持部の推進が妨げられることがない。発射筒から発射体が射出されると、当該発射体とパラシュートまたはパラグライダーとが連結紐により連結されているので、パラシュートまたはパラグライダーは発射体と共に射出された後、展開されるようになっている。このように、発射体を発射させるためのアクチュエータが当該発射体に対応して設けられていた構成、つまり発射体分のアクチュエータが設けられていた従来の構成とは異なり、簡単な構造で発射体を射出してパラシュートまたはパラグライダーを展開させることができる。また、複数の発射体を一つの発射台により同時に射出することができるので、各発射体のストロークおよびスピードを一定にすることができる。それにより、パラシュートまたはパラグライダーを引っ張る力がほぼ均一となり、当該パラシュートまたはパラグライダーの展開を迅速かつスムーズに行うことができる。さらに、駆動装置による大きな駆動力によって発射体を高速に射出することができるので、パラシュートまたはパラグライダーの展開時間を短くすることができる。
(2) 上記(1)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記発射台は、前記パラシュートまたは前記パラグライダーを支持するパラシュートまたはパラグライダー支持部をさらに有し、前記パラシュートまたは前記パラグライダー支持部は、前記駆動力を前記パラシュートまたは前記パラグライダーに伝達するように構成されていることが好ましい。
上記(2)の構成によれば、駆動装置による駆動力がパラシュートまたはパラグライダー支持部にも与えられるため、発射体の射出と同時にパラシュートまたはパラグライダーの射出を行うことができる。これによって、発射体の射出タイミングとパラシュートまたはパラグライダーの射出タイミングとにずれがなくなり、パラシュートまたはパラグライダーがスムーズに展開する。これにより、パラシュートまたはパラグライダーの展開時間をより短縮することができる。また、パラシュートまたはパラグライダーの射出を発射体の射出よりも後に行うと、当該発射体の射出により生じる乱気流がパラシュートまたはパラグライダーの射出に影響するため、当該パラシュートまたはパラグライダーがスムーズに展開し難くなる。これに対して、本構成によれば上記のような乱気流が生じ難いので、パラシュートまたはパラグライダーをスムーズに展開させることができる。
(3) 上記(1)又は(2)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置は、前記パラシュートまたは前記パラグライダーを収納し、前記推進方向に沿って第2スリット部が形成されたパラシュートまたはパラグライダーのケースをさらに備え、前記発射体支持部はさらに前記第2スリット部に挿通されて配置されていることが好ましい。
上記(3)の構成によれば、パラシュートまたはパラグライダーをパラシュートまたはパラグライダーのケースに収納することで、当該パラシュートまたはパラグライダーをその推進方向を規制しつつ射出することができる。このことにより、パラシュートまたはパラグライダーのスムーズな射出を実現できる。また、発射体支持部がパラシュートまたはパラグライダーのケースの第2スリット部に挿通されているので、発射体支持部の推進が妨げられることがない。
(4) 上記(3)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記パラシュートまたは前記パラグライダーのケースには、前記発射台の推進を止める第1係止部が設けられていることが好ましい。
上記(4)の構成によれば、第1係止部が発射台の推進に対するストッパー機能を果たすので、当該発射台までもが射出されることを防ぐことができる。
(5) 上記(2)乃至(4)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記発射台は、前記発射体支持部と前記パラシュートまたは前記パラグライダー支持部とを連結する連結部をさらに有していてもよい。
上記(5)の構成によれば、発射体支持部とパラシュートまたはパラグライダー支持部とが連結部により連結されているので、当該発射体支持部に支持された発射体と当該パラシュートまたはパラグライダー支持部に支持されたパラシュートまたはパラグライダーとを確実に同期させて射出することができる。
(6) 上記(1)乃至(5)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記発射筒には、前記発射体支持部の推進を止める第2係止部が設けられていることが好ましい。
上記(6)の構成によれば、第2係止部が発射体支持部の推進に対するストッパー機能を果たすので、当該発射体支持部までもが射出されることを防ぐことができる。
(7) 上記(1)乃至(6)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記駆動装置は、前記発射台に固定され且つ作動用ガスにより前記推進方向に推進するピストンを備え、前記作動用ガスにより前記ピストンを推進させるパイロアクチュエータであってもよい。
上記(7)の構成によれば、駆動装置のピストンが発射台に固定されているため、発射台の射出防止を実現することができる。
(8) 上記(1)乃至(7)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記発射筒は、前記パラシュートまたは前記パラグライダーの射出方向とは異なる方向に開口された発射口を有していることが好ましい。
上記(8)の構成によれば、パラシュートまたはパラグライダーの射出後にその縁部が広げられ易くなるため、当該パラシュートまたはパラグライダーが迅速に展開され易くなる。
(9) 上記(1)乃至(8)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置においては、前記発射体は球状に形成されていてもよい。
上記(9)の構成によれば、発射体が射出後に空気抵抗を受け難いため、当該発射体の射出速度が減少し難くなる。これによって、パラシュートまたはパラグライダーをより迅速に展開することができる。
(10) 本発明に係る無人航空機は、機体と、前記機体に結合される上記(1)乃至(9)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置と、前記機体に結合され、前記機体を推進させる1個又は複数個の推進機構と、を備えるものである。
上記(10)の構成によれば、上記(1)乃至(9)のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置を備えているので、上述と同様に、発射体分のアクチュエータが設けられていた従来の構成とは異なり、簡単な構造で1個又は複数個の発射体を射出してパラシュートまたはパラグライダーを展開させることができる。また、複数の発射体を一つの発射台により同時に射出することができるので、各発射体のストロークおよびスピードを一定にすることができる。それにより、パラシュートまたはパラグライダーを引っ張る力がほぼ均一となり、当該パラシュートまたはパラグライダーの展開を迅速かつスムーズに行うことができる。さらに、駆動装置による大きな駆動力によって発射体を高速に射出することができるので、パラシュートまたはパラグライダーの展開時間を短くすることができる。
本発明によれば、構造が簡単で且つパラシュートまたはパラグライダーの展開時間を短縮することができるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置およびこれを備える無人航空機を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係るパラシュートまたはパラグライダーの展開装置について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100は、パラシュートまたはパラグライダー10と、複数(一例として、本実施形態では2つ)の発射体12と、当該発射体12の推進方向を規制すると共に当該発射体12に対応して設けられた発射筒13と、パラシュートまたはパラグライダー10を支持するパラシュートまたはパラグライダー支持部16および発射体12を支持する発射体支持部18を有する発射台15と、発射体12の推進方向に向けて推進するための駆動力を発射台15に与える駆動装置(アクチュエータ)19と、を備えている。なお、駆動装置19は、発射台15が図1の上方向(推進方向)に推進するための駆動力を当該発射台15に与えることが可能なものであればその構成は特に限定されるものではなく、例えばパイロアクチュエータ等がその一例として挙げられる。
上記の発射筒13の発射口13aは、パラシュートまたはパラグライダー10の射出方向(図1紙面上下方向)とは異なる方向に開口されている。また、発射筒13は板状のベース部20に固定されており、発射台15は図1の上方向に推進可能に当該ベース部20に支持されている。
発射台15は、発射体支持部18とパラシュートまたはパラグライダー支持部16とを連結する連結部17をさらに有している。パラシュートまたはパラグライダー支持部16は、平面視で例えば円形状に形成されていると共に、当該パラシュートまたはパラグライダー支持部16の厚み方向に延びた連結部17の一端に接続されている。この連結部17の他端は、パラシュートまたはパラグライダー支持部16の径方向の外側に延びた発射体支持部18に接続されている。なお、本実施形態では、パラシュートまたはパラグライダー支持部16と連結部17と発射体支持部18とを一体的に形成したが、各別に形成して連結したものであってもよい。
パラシュートまたはパラグライダー10と発射体12とは連結紐11により連結されている。本実施形態では、連結紐11の一端はパラシュートまたはパラグライダー10の縁部に固定され、連結紐11の他端は発射体12に固定されている。また、発射体12は例えば略球状に形成されている。
ここで、発射筒13には、図2に示すように、発射体12の推進方向に沿って第1スリット部14が形成されている。発射台15の発射体支持部18は第1スリット部14に挿通されて配置されている。このことによって、駆動装置19の動作により発射体支持部18が上記推進方向に推進する際に当該発射体支持部18は第1スリット部14に沿って移動することができる。また、図2においては図示していないが、連結紐11の途中部分は、一部が後述のパラシュートまたはパラグライダーのケース21の上端の上方を介し、他の部分が第1スリット部14内において上下に移動可能となるように、第1スリット部14に挿通されている。
パラシュートまたはパラグライダー10は、例えば円筒状のパラシュートまたはパラグライダーのケース21に収納されている。このパラシュートまたはパラグライダーのケース21には、図2に示すように、発射体12の推進方向に沿って第2スリット部23が形成されている。第2スリット部23は、パラシュートまたはパラグライダーのケース21の上端部分を除いてその肉厚部分が切り欠かれて形成されたものである。発射台15の発射体支持部18は、さらに第2スリット部23に挿通されて配置されている。このことによって、駆動装置19の動作により発射体支持部18が上記推進方向に推進する際に当該発射体支持部18は第2スリット部23に沿って移動することができる。なお、パラシュートまたはパラグライダーのケース21の上端部分の下面部が後述の係止部22となる。係止部22については後で述べる。
上記のような構成において、駆動装置19が作動すると、その駆動力によって、パラシュートまたはパラグライダー支持部16および発射体支持部18が推進する。すると、パラシュートまたはパラグライダー支持部16により上記駆動力がパラシュートまたはパラグライダー10に伝達されると共に、発射体支持部18により上記駆動力が発射体12に伝達される。これにより、パラシュートまたはパラグライダー10は上記推進方向に射出され、発射体12は同推進方向に推進した後に発射口13aから当該推進方向から反れた方向(つまり、パラシュートまたはパラグライダー10が展開され易い方向)に射出される。発射体支持部18は、所定距離を推進した後、係止部22に接触することで係止される。発射体12が発射口13aから射出されると、当該発射体12とパラシュートまたはパラグライダー10とが連結紐11により連結されているため、パラシュートまたはパラグライダー10は射出後に展開される。
図3には、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置100が適用される無人航空機30が図示されている。この無人航空機30は、機体31と、当該機体31に結合されるパラシュートまたはパラグライダーの展開装置100と、機体31に結合され、当該機体31を推進させる1つ以上の推進機構(例えばプロペラ等)32と、機体31の下部に設けられた複数の脚部33とを備えている。
以上のように、本実施形態によれば、発射体を発射させるためのアクチュエータが当該発射体に対応して設けられていた構成、つまり発射体分のアクチュエータが設けられていた従来の構成とは異なり、簡単な構造で複数の発射体12を一括で射出してパラシュートまたはパラグライダー10を展開させることができる。また、複数の発射体12を一つの発射台15により同時に射出することができるので、各発射体12のストロークおよびスピードを一定にすることができる。それにより、パラシュートまたはパラグライダー10を引っ張る力がほぼ均一となり、当該パラシュートまたはパラグライダー10の展開を迅速かつスムーズに行うことができる。さらに、駆動装置19による大きな駆動力によって発射体12を高速に射出することができるので、パラシュートまたはパラグライダー10の展開時間を短くすることができる。
また、本実施形態では、発射体12の射出と同時にパラシュートまたはパラグライダー10の射出を行うことができる。これによって、発射体12の射出タイミングとパラシュートまたはパラグライダー10の射出タイミングとにずれがなくなり、パラシュートまたはパラグライダー10がスムーズに展開する。これにより、パラシュートまたはパラグライダー10の展開時間をより短縮することができる。また、パラシュートまたはパラグライダー10の射出を発射体12の射出よりも後に行うと、当該発射体12の射出により生じる乱気流がパラシュートまたはパラグライダー10の射出に影響するため、当該パラシュートまたはパラグライダー10がスムーズに展開し難くなる。これに対して、本構成によれば上記のような乱気流が生じ難いので、パラシュートまたはパラグライダー10をスムーズに展開させることができる。
また、本実施形態では、連結紐11の一端はパラシュートまたはパラグライダー10の縁部に固定されているので、当該パラシュートまたはパラグライダー10の中央部等に固定されている場合に比べ、パラシュートまたはパラグライダー10が展開され易くなる。
また、本実施形態では、係止部22が発射台15の推進に対するストッパー機能を果たすので、当該発射台15が射出されることを防ぐことができる。
また、本実施形態では、発射筒13の発射口13aがパラシュートまたはパラグライダー10の射出方向とは異なる方向に開口されているので、パラシュートまたはパラグライダー10の射出後にその縁部が広げられ易くなる。これにより、パラシュートまたはパラグライダー10が迅速に展開され易くなる。
さらに、本実施形態では、発射体12が略球状に形成されているため、当該発射体12が射出後に空気抵抗を受け難く、発射体12の射出速度が減少し難くなる。これによって、パラシュートまたはパラグライダー10をより迅速に展開することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記実施形態では、係止部22により発射台15の推進をストップさせて当該発射台15の射出を防止することとしたが、これに限定されるものではなく、次のように構成してもよい。図4はパラシュートまたはパラグライダーの展開装置の発射台の射出を防ぐ構成の変形例を示す図である。図4では一部の構成要素の図示を省略している。なお、上記実施形態と下2桁が同じ符号の部位は、特に示す場合を除き、上記実施形態で説明したものと同様であるので説明を省略する。後記の図5の説明においても同様とする。
図4に示すように、変形例に係るパラシュートまたはパラグライダーの展開装置200は、推進方向の末端から先端に向けてパラシュートまたはパラグライダー支持部116の幅よりも小さくなるように徐々に縮径されたパラシュートまたはパラグライダーのケース130を備えている。パラシュートまたはパラグライダー支持部116は、パラシュートまたはパラグライダーのケース130内の下方に配置されており、推進時に当該パラシュートまたはパラグライダー支持部116の縁部がパラシュートまたはパラグライダーのケース130の内壁部分TPに当接するようになっている。このような構成によって、発射台115の射出防止を簡単な構成で実現することができる。なお、このとき、発射台115はパラシュートまたはパラグライダーのケース130の内壁によって係止されることになるので、係止部122は必ずしも必要ではなく、単なるスリット部であってもよい。
また、パラシュートまたはパラグライダーの展開装置の発射台の射出を防ぐ構成として、次のようなものも適用することができる。
図5に示すように、パラシュートまたはパラグライダー支持部216の裏面に固定されたピストン145を有する駆動装置140を適用してもよい。詳細には、駆動装置140は、パイロアクチュエータとして構成され、点火器141と、当該点火器141の作動により生じる作動用ガスによって推進方向に推進するピストン145と、ピストン145に接続され、テレスコピック式に連結された筒部材142、143で構成されると共にピストン145の推進に伴って伸長する伸長部材144とを備えている。図5は伸長部材144が伸長した状態を示している。なお、図5では一部の構成要素の図示を省略している。
ピストン145は、筒部材143に内挿され、長さ方向にスライド可能となっている。同様に、筒部材143は、筒部材142に内挿され、長さ方向にスライド可能となっている。このような構成において、無人航空機の落下時に点火器141の作動により生じた作動用ガスによって、ピストン145が筒部材143から突出する方向に推進し、筒部材143が筒部材142から突出する方向に推進することで、伸長部材144全体として伸長する。これによって、パラシュートまたはパラグライダー支持部216を推進させることができる。本構成では、上述した通り、ピストン145がパラシュートまたはパラグライダー支持部216の裏面に固定されているため、発射台215の射出を防ぐことが可能となっている。
また、上記実施形態では、複数(例えば2つ)の発射体12および当該発射体12に対応して発射筒13を設けることとしたが、これに限定されるものではなく、1つの発射体12および当該発射体12を発射する1つの発射筒13を設けるようにしてもよい。また、3つ以上の発射体12および3つ以上の発射筒13を設けてもよい。
さらに、上記実施形態では、発射台15の推進を止める係止部22をパラシュートまたはパラグライダーのケース21に設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、発射筒13の第1スリット部の途中部分に係止部22と同様の機能を有した第2係止部を単独で又は係止部22とともに設けてもよい。このとき、連結紐が第2係止部に係止されることがないように、発射筒の第1スリット部の途中部分の上部において挿通させる。
10、110 パラシュートまたはパラグライダー
11 連結紐
12 発射体
13 発射筒
13a 発射口
14 第1スリット部
15、115、215 発射台
16、116、216 パラシュートまたはパラグライダー支持部
17、117、217 連結部
18、118、218 発射体支持部
19、119、140 駆動装置
20、120 ベース部
21、130 パラシュートまたはパラグライダーのケース
22、122 係止部
23、123 第2スリット部
30 無人航空機
31 機体
32 推進機構
33 脚部
100、200 パラシュートまたはパラグライダーの展開装置
141 点火器
142、143 筒部材
144 伸長部材
145 ピストン
TP パラシュートまたはパラグライダーのケースの内壁部分
11 連結紐
12 発射体
13 発射筒
13a 発射口
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19、119、140 駆動装置
20、120 ベース部
21、130 パラシュートまたはパラグライダーのケース
22、122 係止部
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30 無人航空機
31 機体
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33 脚部
100、200 パラシュートまたはパラグライダーの展開装置
141 点火器
142、143 筒部材
144 伸長部材
145 ピストン
TP パラシュートまたはパラグライダーのケースの内壁部分
Claims (10)
- パラシュートまたはパラグライダーと、
前記パラシュートまたは前記パラグライダーに連結紐により連結された1個又は複数個の発射体と、
前記発射体の推進方向を規制し、前記推進方向に沿って第1スリット部が形成されると共に前記発射体に対応して設けられた発射筒と、
前記発射体を支持すると共に前記第1スリット部に挿通された発射体支持部を有する発射台と、
前記推進方向に向けて推進するための駆動力を前記発射台に与える駆動装置と、を備え、
前記発射体支持部は、前記駆動力を前記発射体に伝達するように構成されていることを特徴とするパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。 - 前記発射台は、前記パラシュートまたは前記パラグライダーを支持するパラシュートまたはパラグライダー支持部をさらに有し、
前記パラシュートまたは前記パラグライダー支持部は、前記駆動力を前記パラシュートまたは前記パラグライダーに伝達するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。 - 前記パラシュートまたは前記パラグライダーを収納し、前記推進方向に沿って第2スリット部が形成されたパラシュートまたはパラグライダーのケースをさらに備え、
前記発射体支持部はさらに前記第2スリット部に挿通されて配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。 - 前記パラシュートまたは前記パラグライダーのケースには、前記発射台の推進を止める第1係止部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
- 前記発射台は、前記発射体支持部と前記パラシュートまたは前記パラグライダー支持部とを連結する連結部をさらに有することを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
- 前記発射筒には、前記発射体支持部の推進を止める第2係止部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
- 前記駆動装置は、前記発射台に固定され且つ作動用ガスにより前記推進方向に推進するピストンを備え、前記作動用ガスにより前記ピストンを推進させるパイロアクチュエータであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
- 前記発射筒は、前記パラシュートまたは前記パラグライダーの射出方向とは異なる方向に開口された発射口を有していることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
- 前記発射体は球状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置。
- 機体と、
前記機体に結合される請求項1乃至9の何れか1項に記載のパラシュートまたはパラグライダーの展開装置と、
前記機体に結合され、前記機体を推進させる1個又は複数個の推進機構と、を備えることを特徴とする無人航空機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017110170A JP2018203005A (ja) | 2017-06-02 | 2017-06-02 | パラシュートまたはパラグライダーの展開装置およびこれを備える無人航空機 |
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JP2017110170A JP2018203005A (ja) | 2017-06-02 | 2017-06-02 | パラシュートまたはパラグライダーの展開装置およびこれを備える無人航空機 |
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Family Applications (1)
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2017
- 2017-06-02 JP JP2017110170A patent/JP2018203005A/ja active Pending
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