JP2018202530A - 切削工具用ホルダ及び切削工具 - Google Patents

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Abstract

【目的】上顎、下顎間の後方にスリットがあり、その両顎にインサートを挟み込み、頭部付きのネジ部材のねじ込みで、上顎を下顎に向けて変形させてクランプする切削工具で、ネジ部材を中空軸構造として、その中空部をクーラント流路としたもので、弾性シール部材を要せず、各顎に設けた上顎内流路、下顎内流路からクーラントの供給を行う。
【解決手段】ホルダ10の下顎30側に座面65付きの縦穴、上顎20側にネジ穴80を貫通させ、縦穴である大径穴60に、下顎内流路35の入口35を設け、ネジ穴80の上下の中間位置にクーラントの上顎内流路25の入口25aを設けた。ネジ部材70は、頭部71の後端で開口し、先端78が閉じられた中空部77を設け、ネジ軸部73の中間位置に、外周面に連通する枝孔75を設け、先端78にネジ回し部79を設け、このネジ部材70を大径穴60からネジ穴80にねじ込んでクランプする構造とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、旋削等で丸棒等の被削材を突っ切ったり、或いはその外周面への溝入れ加工等の外径加工をするのに使用される切削工具用ホルダ、及びこの切削工具用ホルダの先端(ヘッド)にスローアウェイ方式(刃先交換方式)などの切削インサート(スローアウェイチップ又は単にチップともいわれる)をクランプ(固定)してなる切削工具(バイト)に関する。
突っ切り等に用いられる切削工具用ホルダの中には、その先端において切削インサート(以下、単にインサートともいう)を挟み込み可能に、先方に突出する上顎、下顎を備え、この両顎間の奥において後方に切り込まれたスリットを有するものがある。このような切削工具用ホルダ(以下、単にホルダともいう)は、このスリットを上下に貫通するよう設けられた縦穴のうち、ホルダの上面側(インサートのすくい面側)に設けられたザグリ穴側から頭部付きのネジ部材(ボルト)を挿入し、これをスリットの下側部位に設けられたネジ穴(メネジ部)にねじ込み、その締め付けにより、その縦穴の奥の座(ザグリ穴の座面)をその頭部で押さえ付け、上顎を下顎に向けて微量、弾性変形させてこの両顎間に挟まれた切削インサートをクランプするように構成されている。
一方、このような切削工具(以下、単に工具ともいう)による切削においても、それが金属材料の切削であるような場合には、切削箇所の冷却、潤滑化、そしてインサートの切れ刃の長寿命化のため、切削中、その切れ刃には、クーラント(切削油や切削水などの切削液)を供給する(浴びせかける)というのが普通である。このようなクーラントの供給を、上記したような突っ切りや溝入れ加工に用いられる切削工具においても、外部からその供給をするのではなく、切削工具をなす切削工具用ホルダの内部にクーラントを供給する流路を設け、その吐出口をホルダの先端又はその近傍に設けてなる技術が各種提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の技術は、インサートのすくい面側を押え付ける上顎(上顎部位)にクーラントの供給のためのトンネル状の流路(以下、上顎内流路)が設けられている。そして、この技術では、その上顎内流路へのクーラントの供給を、上記したようにインサートをクランプするために、スリットを介して上顎を弾性変形させる頭部付きのネジ部材の内部を利用している。具体的には次のような構成を有している。
この特許文献1に記載の技術では、上記したようなクランプ用のネジ部材を挿入するためにホルダにおけるスリットの上側部位に設けられた縦穴の内周面に、上顎に設けられた上顎内流路の入口が開口されている。そして、スリットの下側部位に設けられたネジ穴の奥に、外部(外部配管)からクーラントが送り込まれるような進入通路が設けられている。このものでは、頭部付きのネジ部材におけるネジ軸部(オネジ部)を、その先端が開口され、後端である頭部が閉塞された中空のもの(中空軸部)としておくと共に、そのネジ軸部の頭部寄り部位に、中空部から外周面に向けて貫通する枝孔を設けておき、そのねじ込み状態において、その枝孔と上顎内流路とを連通させることで、ネジ穴の奥に外部から進入通路を介して送り込まれたクーラントを、ネジ部材の中空部、枝孔を介し、上顎内流路の入口へ送り込み、そして上顎内流路を通して上顎先端に設けられた吐出口からインサートのすくい面側において切れ刃に向けて吐出させるというものである。
特開2012−183634号公報
ところが、前記したようなクーラントの流路構造を有する切削工具用ホルダでは、その構造上、ネジ部材の外周に弾性シール材(ゴム製Oリングパッキン)を配置する必要がある。詳しくは、スリットの上側部位に設けられたネジ軸部を通す縦穴(ザグリ穴の座面より下の縦穴部位)の内周面と、ネジ軸部の外周面との間であり、枝孔(上顎内流路の入口)よりもスリット寄り部位に、その弾性シール材を配置する必要があった。というのは、ネジ部材の頭部側は、そのネジの締め付けにより、頭部の先端向き面がザグリ穴の座面に圧接して密着するためにシールが得られるものの、ネジ軸部を通す縦穴(ザグリ穴の座面より下の縦穴部位)の内周面では、ネジ軸部の外周面との間で適度の隙間があるから、その間には、このようなシール材を配置しなければ、クーラントがスリットに向けて流出(漏洩)してしまうためである。
このように、上記したクーラントの流路構造を有する切削工具用ホルダでは、そのようなシール材を要するため、その分、切削工具を構成する部品点数が増大する上に、構造も複雑化するという課題があった。しかも、このようなシール材は、ゴム状弾性のあるものとなるから経年劣化によるシール性能の低下は避けられず、突発的なリークの発生を招いてしまうという問題もあった。その上、クーラントを高圧力で供給する時には、シール材の安定性に難点があり、長期の使用においては外れてしまうということもあった。また、上記したクーラントの流路構造の切削工具用ホルダを用いた切削工具では、上顎内に流路があるだけのため、クーラントの供給もすくい面側からの供給に止まり、逃げ面側から切れ刃への供給を行うことができない。
本発明は、上述したような上顎と下顎との間にインサートを挟み込んで、スリットを貫通して配置される頭部付きのネジ部材のねじ込みによってクランプする構造の切削工具であり、そのネジ部材のネジ軸部を中空構造としてクーラントの流路を構成するようにした切削工具用ホルダにおいて、ゴム製Oリングパッキンのようなシール部材を要することなく、その流路を構成でき、しかも、すくい面及び逃げ面側からのクーラントの供給が行えるようにした切削工具用ホルダ、及び切削工具を提供することをその目的とする。
請求項1に記載の本発明は、先端において切削インサートを挟み込み可能に、先方に突出する上顎、下顎を備え、この両顎間の奥において後方に切り込まれたスリットを有し、該スリットを上下に貫通して設けられた縦穴内に配置される頭部付きのネジ部材のねじ込み、締め付けによって、前記上顎を前記下顎に向けて弾性変形させて、この両顎間に挟まれる切削インサートをクランプして切削工具をなすよう構成された切削工具用ホルダであって、
前記上顎、下顎には、それぞれ、クランプされる切削インサートの切れ刃に向けてクーラントを供給する吐出口を有するトンネル状の上顎内流路、下顎内流路が設けられており、
前記縦穴は、該ホルダの上下に貫通するものとされ、
該縦穴のうち、該ホルダの下面から前記スリットに向けては、内径が前記ネジ部材の頭部の外径より大径で前記クーラントの供給口をなす大径穴と、この大径穴の奥に座面を介しこの大径穴より小径で該ネジ部材のネジ軸部を隙間嵌めで通し得る小径穴が設けられていると共に、該大径穴には前記下顎内流路の入口が設けられており、
該縦穴のうち、前記スリットから該ホルダの上面に向けては、前記ネジ部材のネジ軸部がねじ込まれるネジ穴が設けられていると共に、該ネジ穴の上下の中間位置の内周面には、前記上顎内流路の入口が設けられており、
前記ネジ部材は、その頭部の後端面の中央で開口し、そのネジ軸部の先端に向けて延びる有底の中空部を有するものとされ、かつ、該ネジ軸部の先後の中間位置には、該中空部が該ネジ軸部の外周面に連通する枝孔が設けられており、
該ネジ部材が、前記大径穴から挿入され、該ネジ軸部が前記ネジ穴にねじ込まれて該頭部の先端向き面が該大径穴の奥の座面に着座状態にあり、かつ、前記切削インサートをクランプするときにおいて前記上顎内流路と前記枝孔とが連通するよう、該ネジ穴の内周面及び該ネジ軸部の外周面の少なくとも一方に凹部空間が形成されており、
しかも、該ネジ軸部の先端にはネジ回し部が設けられており、その締め付け及び弛緩が該ネジ軸部の先端側から行い得る構成を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、前記ネジ部材のネジを左ネジとしたことを特徴とする請求項1に記載の切削工具用ホルダである。
請求項3に記載の本発明は、前記ネジ部材の頭部が、少なくとも該頭部自体の後端寄り部位において後端に向けて外径が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の切削工具用ホルダである。
請求項4に記載の本発明は、前記切削工具用ホルダを上面側から見たとき、
前記上顎内流路及び該入口は、前記ネジ穴の内周面における接線に沿って該ホルダの先後方向に延びるように設けられており、しかも、前記下顎内流路及び該入口は、前記大径穴の内周面における接線に沿って該先後方向に延びるように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の切削工具用ホルダである。
請求項5に記載の本発明は、前記下顎の先端を、前記上顎の切削インサート支持面における先端よりも先方に突出させ、しかも、該下顎の先端が、その切削インサート支持面をなす上面よりも下面側を先方に突出させるよう形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の切削工具用ホルダである。
請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の切削工具用ホルダにおける前記上顎、前記下顎の間に切削インサートが挟み込まれて前記ネジ部材のねじ込み、締め付けによりクランプされなることを特徴とする切削工具である。
請求項1に記載の本発明の切削工具用ホルダにおいては、上顎と下顎との間にインサートを挟み込んで、スリットを貫通して配置される頭部付きのネジ部材のねじ込みによってクランプする構造を有する切削工具であり、そのネジ部材のネジ軸部を中空構造としてクーラントの流路を構成したものでありながらも、上記構成により、従来技術におけるようなシール部材を要することもなく、前記大径穴に送り込まれるクーラントを、前記下顎内流路を通過させ、また、前記ネジ部材の中空部、枝孔、そして、前記上顎内流路を通過させ、それぞれの吐出口から供給することができる。よって、切削インサートにおけるすくい面及び逃げ面の双方においてその切れ刃に向け、クーラントの供給を行うことができる。
すなわち、上記構成により、下顎内流路へのクーラントの供給においては、大径穴に送られるクーラントは、そこに設けられた入口(開口)から下顎内流路への流れとなるが、前記ネジ部材の頭部の先端向き面が、前記大径穴の奥の座面(大径穴と小径孔との境界をなす座面)に着座することによる密着で、その着座部でのシールが保持されるので、前記スリットに向けてリークすることが防止される。そして、上顎内流路へのクーラントの供給において、前記大径穴に送られるクーラントは、前記ネジ部材の中空部、枝孔、そして、ネジ穴の内周面に設けられたこの枝孔と連通する入口から上顎内流路へ流れる。このとき、該ネジ部材のネジ軸部に設けられた前記枝孔の先後の外周面は、前記ネジ穴の内周面との接触となる。すなわち、該ネジ軸部に設けられた前記枝孔の先後の外周面は、ねじ締めによりネジ穴のネジに螺旋状に密着したネジ嵌合(ネジの山と谷との嵌合)になっているから、そこでの実質的な隙間を無とできるので、その枝孔からクーラントが下のスリットに向けて、又は上顎の上面側へ向けてリークするのを実質的に防止できる。
このように、本発明の切削工具用ホルダによれば、その構造に基づき、従来におけるようなゴム製Oリングパッキンのような弾性シール材を要することなく、クーラントのリークを防止でき、よって、部品点数の増大も、構造の複雑化もなく、所望とするその供給が図られる。しかも、上顎、下顎の両顎側において切れ刃にクーラントを供給することができる切削工具となすことができるので、切削性能の向上と共に、切れ刃の長寿命化が図られる。
請求項1の発明では、前記ネジ部材の頭部の先端向き面が着座する大径穴の奥の座面は、平坦面でもテーパ面としてもよい。該頭部の先端向き面の形状等に応じ、高いシール性が確保されるよう、その座面を適宜の形状にすればよい。例えば、該頭部の先端向き面が、先細りの「さら」形状であれば、座面はそれに密着できるテーパ面とするのがよい。なお、前記ネジ穴の内周面に開口する上顎内流路の入口と、前記ネジ軸部の枝孔とを連通させるのは、 該ネジ部材が前記ネジ穴にねじ込まれて該頭部の先端向き面が該大径穴の奥の座面に着座状態にあり、かつ、前記切削インサートをクランプするときにおいて前記上顎内流路と前記枝孔とが連通するよう、該ネジ穴の内周面及び該ネジ軸部の外周面の少なくとも一方に凹部空間が形成されていればよく、その凹部空間は、前記上顎内流路の入口と、前記ネジ軸部における枝孔とが、先後において少なくとも一部が重なる位置において、前記ネジ穴の内周面と該ネジ軸部の外周面の少なくとも一方に、周方向に沿う環状の溝を設けるのがよい。なお、上顎内流路、下顎内流路は、クーラントの圧力損失の低下や、その流動性を高めるため、曲り箇所を少なくし、できるだけ直線で延びるように設けるのがよい。
前記ネジ部材のネジは、右ネジ(通常ネジ)でもよいが、 請求項2に記載の発明のように、左ネジとするのがよい。本発明の切削工具用ホルダにおいて、その組立て段階におけるネジ部材のねじ込は、その頭部において、これを回転させることでもできる。しかし、組立て後の通常使用時(切削作業時)においては、その頭部が位置する大径穴は、クーラントの供給口(クーラントを供給する外部配管の接続口)となっているため、その配管を外さないと、その回転をさせることができない。一方、本発明では、ネジ部材のネジ軸部材の先端にネジ回し部が設けられており、この先端側からネジの締め付け、弛緩ができるから、その配管を外すまでもなく、その回転をさせることができる。
一方、ネジ部材を通常の右ネジとして、ホルダのネジ穴に螺合し、締め付けたものでは、ネジ軸部の先端側でのその回転では、左回転時に両顎間の締め付け(クランプ)となる。これに対し、左ネジとしておくことで、通常のねじ締めと同様、右回転時に両顎間の締め付けができる。このように左ネジとしておくことで、クランプにおける誤作業の防止も図られ、右ネジと同様の作業で、そのクランプ、アンクランプができる。すなわち、ネジ部材を通常の右ネジとしても、刻印等により、上顎の上面側等に、その旨(左回時に両顎間の締め付けとなる)を明示しておけば問題ないともいえるが、左ネジとしておくことで、そのような明示も不要となる。なお、ネジ軸部の先端のネジ回し部(回螺部)は、ネジ軸の先端に、例えば、6角穴などの多角形の穴、十字穴や、スリ割を設けてもよいし、ネジの谷径より小さい外径で、回螺用の多角形部を突出させておいてもよい。
前記ネジ部材の頭部は、上述したように、ねじ締めは、ネジ軸部の先端側において行うことができるから、頭部は多角形とする必要もなく、先後方向(厚さ方向に)において、その外径が一定のもの(例えば円柱形状)としてもよいが、請求項3に記載のように、前記ネジ部材の頭部は、少なくとも該頭部自体の後端寄り部位において後端に向けて外径が小さくなるように形成されているのがよい。本発明の構造上、ネジ部材の頭部は、前記大径穴内に収容されるが、この大径穴の省スペース化の点からして、頭部の外径、厚さ(先後寸法)共に、できるだけ小さくしたい。しかも、大径穴は、クーラントの供給口(外部配管の接続口)をなし、そのため、大径穴の内周面には、配管用のネジ穴(例えば、管用テーパネジ(メネジ))を形成しておくことになる。そして、ここに配管用の継手(雄継手)等をねじ込むとなれば、そのねじ込みに干渉しないように、下顎内流路の入口は、大径穴の奥側(座面に近い位置)に開口させたい。この場合、請求項3に記載のように、例えば、頭部を後端側が小径のテーパ形状としておくことで、下顎内流路の入口近傍におけるクーラントの流路(流路空間)を大きく確保できるから、下顎内流路へのクーラントの流れの円滑化が図られる。
前記上顎内流路の入口、前記下顎内流路の入口は、それぞれ、ネジ部材に対し、平面視(ホルダを上面(上顎)側から見て)、ネジ部材の外周に接する方向において延びるように設けるのがよい。このようにしておけば、その入口を先後に長く、したがって大きく確保できるため、上顎内流路、下顎内流路へのクーラントの流れの円滑化が図られるためである。すなわち、請求項4に記載のように、前記切削工具用ホルダを上面側から見たとき、前記上顎内流路及び該入口は、前記ネジ穴の内周面における接線に沿って該ホルダの先後方向に延びるように設けられており、しかも、前記下顎内流路及び該入口は、前記大径穴の内周面における接線に沿って該先後方向に延びるように設けられているのがよい。
また、本発明の切削工具は、突っ切り、又は溝入れ用のものに好適であるが、それらに限定されるものではない。一方、突っ切り用の工具では、切れ刃の幅(すくい面の幅)は狭く、したがって、ホルダを構成する上顎、下顎とも、その幅が狭く、その先後長(突出長)が相対的に大きくなる。しかも、本発明では前記下顎内流路、前記上顎内流路が形成され、両顎内にはその流路に対応する空間があることから、とくに、切削時の主分力を受け持つ、下顎についてはその強度や剛性の低下を招きやすいため、ビビリの発生を招きやすい。よって、下顎についてはその剛性を高めるため、切削時にワークと干渉しない範囲で、できるだけその上下寸法を大きくするのが好ましい。そして、前記下顎の先端を、前記上顎の切削インサート支持面における先端よりも先方に突出させ、しかも、該下顎の先端が、その切削インサート支持面をなす上面よりも下面側を先方に突出させるよう形成されたものとするのがよい。このようにすることで、下顎の剛性を向上させ得ると共に、前逃げ面側において、その切れ刃へのクーラントの供給を好条件で直接できるよう、その吐出口の位置、向きを設定できるためである。すなわち、このようにすることで、下顎の剛性を向上させ得ることに加え、下顎内流路の吐出口から吐出させるクーラントを、前逃げ面側において切削インサートの下面に阻まれることなくその切れ刃に効率的に浴びせかけ得る条件で、その吐出口の位置、向き(流れ方向)を設定できるためである。
本発明に係る切削工具の第1実施形態例の斜視図、及びその要部(先端部)拡大図。 図1において切削インサートを除去したホルダの要部(先端部)を矢印A1側から見た斜視図。 Aは、図1の切削工具を矢印A1から見た要部(先端部)の側面図、BはAの平面図、CはAの底面図。 図3のAを左側から見た図。 図3−BのS1−S1線断面図、及び各部の拡大図。 図5のS2−S2断面図、及びその部分の拡大図。 図6においてネジ部材を外したときのS3−S3線断面図。 図3−Cの一部破断面図、及びその部分の拡大図。 図3−Bの一部破断面図、及びその部分の拡大図。
本発明を具体化した実施の形態例(第1実施形態例)を図1−図9に基づいて詳細に説明する。本例の切削工具100は、図1等に示したように、棒状(四角棒状)をなすホルダ10のシャンク13における先端13sの一側において、先方に突出する上顎20、下顎30を備えている。ホルダ10は、この両顎20,30間の後方の壁40において後方に切り込まれたスリット41を有し、この両顎20,30間に切削インサート50を挟み込み、クランプするように形成されている。ただし、本例の切削工具100は、突っ切り用のものとされており、上顎20、下顎30は、その加工用途上、平面視(ホルダ10を上面(上顎20)14側から見て)、ホルダ10の幅方向の一側面(旋盤のスピンドルヘッド側となる面)15に沿って、突っ切り加工幅に対応して略一定の薄さをなして突出するよう形成されている(図2、図3−B等参照)。なお、切削インサート50は、共通のすくい面51側から見たとき、両端に切れ刃53を有し、すくい面51とその反対側の下面54が平行のものであって、その両端の切れ刃53の幅が相対的に広いドッグボーンタイプのものとされている。
下顎30は、その上面(インサート50の下面54の支持面)31が、ホルダ10の上面14と平行でそれより低位をなし、下顎30の下面はホルダ10の下面16と同じで、下顎30全体がシャンク13の先端13sにおいて先方に突出するものとされている(図3−B、図5等参照)。ただし、下顎30の先端は、上端部32aと下端部32bを除く中間部が、下方が突出する傾斜面33を有して、下顎30の先端が、切削インサート支持面である上面31よりも下面側が先方に突出するよう形成されており、詳細は後述するが、この傾斜面33に沿い、下顎30内にトンネル状に設けられているクーラントの下顎内流路35の吐出口36が、上向きでやや先方に傾斜して設けられている。
一方、上顎20は、その下面(インサート50の上面(すくい面51側)の支持面)21が、ホルダ10の上面14と、略平行でそれと同程度か、それよりやや上位をなしている(図3−B、図5等参照)。そして、上顎20の上面23はホルダ10の上面14より上に隆起する形態をなし、ホルダ10をなすシャンク13の先端13sにおいて、その上方に、ブロック状に一体で隆起するよう形成された上顎基部24の先端(前端)24sから先方に突出するものとされている。ただし、この上顎20の上面23はその先端23sに向けて下傾するように形成されており、その先端寄り部位に、詳細は後述するが、上顎20内にトンネル状に設けられているクーラントの上顎内流路25の吐出口26が先方に向けて斜め下向きに延びるように設けられている。なお、この上顎20の下面21の先端23sは、下顎30の上面31の先端(下顎30の上端部32a)よりも後方に位置する設定とされており、下顎30が上顎20よりも先方に突出する構成とされている。
他方、スリット41は、上顎20、下顎30間の奥の壁40の上下の中間位置において、すなわち、ホルダ10(シャンク13の先端13s寄り部位)の上面14寄り部位が相対的に薄肉となるように、本例では上顎20の突出長と同程度の奥行寸法であり、上記した上顎基部24の後端24kよりも後方まで、上下の顎の後方に向けてシャンク13の幅全体にわたって切り込まれている。上顎20と下顎30との間は、自由状態でインサート50を略隙間なく挿入し得、このスリット41があることから、これをクランプにおいて挟み付けたとき、下顎30側が変形せず、上顎20側が下顎30側に向けて微量、撓む弾性変形をするように設定されている。そして、このスリット41の切り込みは、スリット41の後端部位41kを除き、上顎20、下顎30間の奥の壁40から後方に向けて適度の下向き傾斜角が付けられて後方に延びている。なお、ホルダ10は、その先端(シャンク13の先端13s寄り部位)において、平面視、上顎20、下顎30と反対側が傾斜状にカットされており、そのカット面17aと、上顎20、下顎30との間は、丸棒の突っ切り加工に対応し、その外径(外周面)に干渉しないように、上顎基部24の先端24sも含めて凹となす円弧面17bに形成されている。
さて次に、上記したスリット41を貫通して配置される頭部付きのネジ部材70のねじ込みによって、上顎20を下顎30に向けて弾性変形させて、この両顎20,30の間に配置される切削インサート50をクランプする構成、それに使用しているネジ部材70、及び、両顎20,30に設けられたクーラントの流路(下顎内流路35、上顎内流路25)の構造等について、順次説明する。
上記したホルダ10には、下顎30の基端(突出する根元)より後方で、平面視、スリット41のやや先端寄り部位であって下顎30側に偏在する位置において(図3−A,B等参照)、ホルダ10の下面16側から上顎20に向けて、内径が頭部付きのネジ部材70の頭部71の外径より大きい大径穴60が、スリット41の近傍まで穿孔されている。そして、その大径穴60の奥には、上顎20に向けて、この大径穴60より小さく、ネジ部材70のネジ軸部73を隙間嵌めで通すことのできる小径穴63が同軸で貫通状に設けられており、下から上に向けて、大径、小径の横断面円形の縦穴が設けられている。この大径穴60の奥と、小径穴63の境界(下向き面)は、次記する上顎20側に設けるネジ穴80へのネジ部材70のねじ込みにおいて、その頭部71の先端向き面72が着座する座面(平坦な環状座面)65とされている(図5、図6等参照)。なお、この大径穴60は、切削工具100の外部からクーラントを供給するための配管の端部が接続されるところであり、例えば、その大径穴60の開口端寄り内周面部位には、その配管接続用のネジが設けられている。
このような大径穴60の内周面のうち、座面(小径穴63)65寄り部位には、上述した下顎内流路35の入口(下顎内流路35に連通する入口)35aが設けられている(図5−図7等参照)。ただし、下顎30が平面視、ホルダ10の一側(一側面)15に沿って突出しているため、下顎30が突出する方に延びている下顎内流路35の大径穴60における入口35aは、平面視、大径穴60の内周面のうち、下顎30が有る側においてその接線方向に延びる形で開口され、大径穴60と連通しているため、長穴となって大径穴60と連通しており、この入口35aの流路面積が大きく確保されている(図5、図7、図8等参照)。なお、下顎30は、切削(突っ切り加工)時の主分力に対する強度、剛性が高められるように、その上下高さは大きく確保されているものの、厚み(切り込み方向の幅)は突っ切り加工幅にあわせられて小さい。したがって、下顎内流路35は、この下顎30内において、例えば、直径1〜2mm程度と小さい円形(流路)横断面のものとされている。そして、この下顎内流路35は、本例では、その入口35aから、下顎30の先端の下端部32bに向けて下向き傾斜状で、直線で延びるものとして形成され、プラグ35pで閉塞されたその先端寄り部位において、やや先方に傾斜する上向きに方向を変え、下顎30の先端の傾斜面33に沿って直線状して、その先端の上部において吐出口36を開口させている。なお、この下顎内流路35の下向き傾斜に対応して、大径穴60と連通する長穴をなす入口35aも同様に傾斜している(図5、図7、図8等参照)。
本例では、このような吐出口36から吐出されるクーラントは、クランプされるインサート50の前逃げ面56に沿って、切れ刃53(切削部)に向けて浴びせられる設定とされている。なお、本例では、下顎内流路35を入口35aから下向き傾斜状で直線で延びるものとして形成し、下顎30の上面(インサート50の支持面)31と、下顎内流路(空孔)35との間の寸法が先端側ほど大きく確保されている。しかも、吐出口36も主分力を直接受けない先端側に設けているため、下顎30の剛性が高められている。これより理解されるが、下顎30の剛性上においては、下顎内流路35の入口35aも下顎30の下寄り部位に設けるのがよい。
一方、ホルダ10の上顎基部24には、下顎30側の縦穴(大径穴60と小径穴63)と同軸で、上顎基部24の下面(スリット41面)から、上顎基部24の上面24uに向けて、クランプに用いられる頭部71付きのネジ部材70のネジ軸部73がねじ込まれるネジ穴80が貫通して設けられている(図5−図7等参照)。そして、このネジ穴80の上下の中間位置(本例では、中央よりやや上)には、上述した上顎内流路25に連通する入口(上顎内流路25の入口)25aが設けられている。ただし、このネジ穴80のうち、その入口25aに対応する上下の中間位置の内周面(ネジ穴80の内周面)には、上下に所定の幅で、その内径(メネジの谷径)より大径をなす環状溝(円環状溝)83が設けられている。そして、上顎内流路25は、上顎20の先端寄り部位に向けて、斜め下向きに直線状に延びており、その入口25aは、ネジ穴80の内周面の環状溝83のうち、平面視、上顎20が有る側においてその接線方向に延びる形で、連通して開口され、ネジ穴80と連通している。これにより、上記した下顎内流路35の入口35aと同様、その入り口25aは、斜め下向きに延びる長穴となって環状溝(円環状溝)83に開口し、連通するものとなっており、この入口25aの流路面積が大きく確保されている(図5、図7、図9等参照)。すなわち、環状溝83は、ネジ部材70の回転状態で、そのネジ軸部73に設けられる次記する枝孔75がどちらを向いていても、その枝孔75及びそのネジ軸部73に設けられている次記する中空部77と、上顎内流路25の入口25aとが連通するように形成された環状の空間(連通空間)であり、このような空間は、図示はしないが、ネジ軸部73の先後の枝孔75がある部分において、その外周面に周方向の環状溝として設けてもよいし、両者に環状溝として設けてもよい。
一方、クランプに使用される頭部71付きのネジ部材70は、その頭部(円形頭部)71の後端面71aの中央で開口し、そのネジ軸部73は、底部をなすように閉塞された先端(図示上端)78に向けて延びる中空部77を有するものとされている(図5−図9等参照)。ただし、その頭部71は、外周面のうち、後端寄り部位を後端(後端面71a)に向けて小径とするテーパとされている。そして、そのネジ軸部73の先後の中間位置(本例では、中央よりやや先端側)、すなわち、このネジ部材70を、上記したホルダ10の下面16の大径穴60から挿入し、一応、そのネジ軸部73をネジ穴80にねじ込んだ時の先後(上下)方向において、上記した環状溝83に位置するところに、中空部77からネジの外周面に連通する枝孔75が、例えば、周方向に90度間隔で、4箇所横向きに設けられている(図9等参照)。
また、このネジ部材70は、これを前記したようにねじ込んだ時、その先端78が、ホルダ10の上面14に隆起する上顎基部24の上面24uより、少し沈み込み、後述するように、インサート50を上顎20、下顎30間に配置してネジ部材70を強く締め付けてクランプした時、その先端78が上顎基部24の上面24uと略面一か、上面より少し沈み込む設定とされている。なお、ネジ軸部73の先端78には、そのネジ軸部73を回転させるネジ回し部(本例では、六角穴)79が設けられている。そして、ネジ部材70のネジは、右ネジでもよいが本例では左ネジとされている。
本例では、このようなネジ部材70を、ホルダ10における下顎30側の大径穴60から挿入し、そのネジ軸部73を上顎20側のネジ穴80に、一応、ねじ込む(螺合する)ことで切削工具用ホルダ10となり、その上顎20、下顎30の間に所定のインサート50を挟み込ませ、上述したように、そのネジ部材70を、ネジ軸部73の先端78のネジ回し部79(例えば、六角穴)を、右回転させることで、上顎20が下顎30側に向けて弾性変形してインサート50がクランプされ、切削工具100となる。そして、このような切削工具100は、ホルダ10の下面16側の大径穴60に、クーラントの供給用の配管をねじ込み継手を介する等して接続して、旋盤の刃物台に固定されて突っ切り加工等に供される。
このような本例において、前記したように所定のインサート50がクランプされている状態では、ネジ部材70の頭部71の先端向き面72が、大径穴60の奥の座面65に着座状態で密着している。そして、この大径穴60に送り込まれるクーラントは、大径穴60に設けられたその入口35aから下顎内流路35へ流れ、その吐出口36から切れ刃53に向けて前逃げ面56に沿うように供給される。そして、上顎内流路25へは、大径穴60内にあるネジ部材70の頭部71側から中空部77、枝孔75、そして、ネジ穴80内周面に設けられた環状溝83を介し、環状溝83に設けられたその入口25aから上顎内流路25へ流れ、その吐出口26から、すくい面51側において切れ刃53に向けて供給される。各図中の破線矢印はクーラントの流れ、及びその流れ方向を示している。
このようなクーラントの供給において、大径穴60では、ネジ部材70の頭部71の先端向き面72が、大径穴60の奥の座面65(大径穴60とネジ軸部73を通している小径穴63との境界をなす座面65)に密着しているから、そこでのクーラントのリークの発生を防止できる。この座面65は、本例では平坦なものとしたが、クーラントがリークするのを防止できればよいので、テーパ座面としてもよいなど、使用するネジ部材の頭部の先端向き面の形状等を考慮して、適宜のものとすればよいのは上記したとおりである。また、本例では、頭部71の外周面のうち、後端寄り部位を後端に向けて小径をなすテーパとしたため、その頭部71の外周面と、大径穴60に設けられたクーラントの入口(下顎内流路35の入口35a)との間の空間が大きく確保されるため、大径穴60に送り込まれるクーラントが、その入口35aに流れ込みやすい。しかも、この入口35aは上述したように長穴となっているため、下顎内流路35へのその圧送の一層の円滑化が図られる。
そして、上顎内流路25へのクーラントの供給は、大径穴60に送り込まれるクーラントが、ネジ部材70の頭部71からネジ軸部73の中空部77を通って枝孔75へ流れ、ネジ穴80の内周面の環状溝83を介して、この環状溝83に設けられた入口(上顎内流路25の入口25a)から上顎内流路25への流れとなるが、ネジ部材70に設けられた枝孔75の先後の外周面は、ねじ締め(ネジの山と谷との嵌合)により螺旋で密着したものになっているから、クーラントがスリット41に向けて、又は上顎20の上面(上顎基部24の上面24u)側へ向けてリークすることもないか、あるとしても微量のものに止めることができる。なお、このネジの山と谷との嵌合による密着で、その間のシール性を高めるためには、ネジ精度も重要であるが、図6中に示したような、環状溝83の先後に位置するネジの有効掛かり長さL1、L2も、螺旋密着面の長さ確保上、重要となる。こられは、リークの確認試験に基づき適宜のものに設定すればよい。
このように、本例の切削工具用ホルダ10、及び切削工具100によれば、従来におけるようなゴム製Oリングパッキンのような弾性シール材を要せずして、クーラントのリークもなく、所望とするその供給を行えるから、部品点数の増大も、構造の複雑化も招かない。しかも、上顎20、下顎30の両顎20,30側から切れ刃53にクーラントを供給できる切削工具100となすことができるため、切削の円滑化と共に、切れ刃53の長寿命化が図られるという効果が得られる。
また本例では上述したように、ネジ部材70のネジを左ネジとしているため、インサート50の脱着や、切れ刃53の交換も略従来通りの作業で行うことができるので、その作業性の低下を招くこともない。すなわち、インサート50のクランプ(締め付け)、アンクランプ(弛緩)に際し、ネジ部材70の締め付け、弛緩を、本例の切削工具100では、上記したようにネジ穴80にねじ込まれているネジ部材70のネジ軸部73の先端78におけるネジ回し部(六角穴)79を、右ネジと同様に回転させることで行えるから作業性の低下を招くこともない。
上記例では、突っ切りに用いられる切削工具において具体化した場合を説明したが、本発明は、切削インサートを上顎と下顎の間に配置し、両顎間に設けられたスリットを貫通するように配置されたネジ部材により、両顎間を締め付けて上顎を、下顎側に向けて弾性変形させてインサートを固定する方式の切削工具用ホルダ、及び切削工具に広く適用できる。したがって、溝入れ加工等、このような構成を有する切削工具に広く適用できる。また、上記例では、上顎側、下顎側に設ける流路、吐出口又は入口は、それぞれ単数としたが、複数としてもよい。また、その流路は、クーラントの液の流れ(流速、圧力損失)が好条件となるように、適宜の経路とすればよいが、できるだけ、急激な方向転換を伴う曲り箇所が少なくなるように設定するのがよい。
本発明は上記したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて適宜に変更を加えて具体化できる。当然のことながら、インサートや切れ刃の形状、切れ刃の数も、加工条件に応じたものを用いればよい。さらに、本発明において適用されるクーラントは、油性、水性等の液でなく、ガス(例えば、冷却空気)を用いる場合にも適用できる。
10 切削工具用ホルダ
14 ホルダの上面
16 ホルダの下面
20 上顎
21 上顎の切削インサート支持面
23s 上顎の切削インサート支持面の先端
24u ホルダの上面(上顎基部の上面)
25 上顎内流路
25a 上顎内流路の入口
30 下顎
31 下顎の切削インサート支持面(上面)
32a 下顎の切削インサート支持面における先端(上端部)
35 下顎内流路
35a 下顎内流路の入口
41 スリット
50 切削インサート
53 切削インサートの切れ刃
60 クーラントの供給口をなす大径穴
63 小径穴
65 大径穴の奥の座面
70 頭部付きのネジ部材
71 ネジ部材の頭部
71a ネジ部材の頭部の後端面
72 ネジ部材の頭部の先端向き面
73 ネジ部材のネジ軸部
75 ネジ軸部の枝孔
77 ネジ軸部の中空部
78 ネジ軸部の先端
79 ネジ軸部の先端のネジ回し部(六角穴)
80 ネジ穴
83 環状溝(凹部空間)
100 切削工具

Claims (6)

  1. 先端において切削インサートを挟み込み可能に、先方に突出する上顎、下顎を備え、この両顎間の奥において後方に切り込まれたスリットを有し、該スリットを上下に貫通して設けられた縦穴内に配置される頭部付きのネジ部材のねじ込み、締め付けによって、前記上顎を前記下顎に向けて弾性変形させて、この両顎間に挟まれる切削インサートをクランプして切削工具をなすよう構成された切削工具用ホルダであって、
    前記上顎、下顎には、それぞれ、クランプされる切削インサートの切れ刃に向けてクーラントを供給する吐出口を有するトンネル状の上顎内流路、下顎内流路が設けられており、
    前記縦穴は、該ホルダの上下に貫通するものとされ、
    該縦穴のうち、該ホルダの下面から前記スリットに向けては、内径が前記ネジ部材の頭部の外径より大径で前記クーラントの供給口をなす大径穴と、この大径穴の奥に座面を介しこの大径穴より小径で該ネジ部材のネジ軸部を隙間嵌めで通し得る小径穴が設けられていると共に、該大径穴には前記下顎内流路の入口が設けられており、
    該縦穴のうち、前記スリットから該ホルダの上面に向けては、前記ネジ部材のネジ軸部がねじ込まれるネジ穴が設けられていると共に、該ネジ穴の上下の中間位置の内周面には、前記上顎内流路の入口が設けられており、
    前記ネジ部材は、その頭部の後端面の中央で開口し、そのネジ軸部の先端に向けて延びる有底の中空部を有するものとされ、かつ、該ネジ軸部の先後の中間位置には、該中空部が該ネジ軸部の外周面に連通する枝孔が設けられており、
    該ネジ部材が、前記大径穴から挿入され、該ネジ軸部が前記ネジ穴にねじ込まれて該頭部の先端向き面が該大径穴の奥の座面に着座状態にあり、かつ、前記切削インサートをクランプするときにおいて前記上顎内流路と前記枝孔とが連通するよう、該ネジ穴の内周面及び該ネジ軸部の外周面の少なくとも一方に凹部空間が形成されており、
    しかも、該ネジ軸部の先端にはネジ回し部が設けられており、その締め付け及び弛緩が該ネジ軸部の先端側から行い得る構成を備えていることを特徴とする切削工具用ホルダ。
  2. 前記ネジ部材のネジを左ネジとしたことを特徴とする請求項1に記載の切削工具用ホルダ。
  3. 前記ネジ部材の頭部が、少なくとも該頭部自体の後端寄り部位において後端に向けて外径が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の切削工具用ホルダ。
  4. 前記切削工具用ホルダを上面側から見たとき、
    前記上顎内流路及び該入口は、前記ネジ穴の内周面における接線に沿って該ホルダの先後方向に延びるように設けられており、しかも、前記下顎内流路及び該入口は、前記大径穴の内周面における接線に沿って該先後方向に延びるように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の切削工具用ホルダ。
  5. 前記下顎の先端を、前記上顎の切削インサート支持面における先端よりも先方に突出させ、しかも、該下顎の先端が、その切削インサート支持面をなす上面よりも下面側を先方に突出させるよう形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の切削工具用ホルダ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の切削工具用ホルダにおける前記上顎、前記下顎の間に切削インサートが挟み込まれて前記ネジ部材のねじ込み、締め付けによりクランプされなることを特徴とする切削工具。
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