特許文献1の技術によれば、前枠部材を交換することで遊技機のイメージチェンジを迅速かつ容易に行うことができる。
しかし、特許文献1の技術においては、前枠部材が不用意に外れてしまった場合には、対応することができず、改良の余地がある。
そこで、本発明は、所定の装飾部材が不用意に外れてしまった場合であっても、滞りなく遊技を進行することができる技術の提供を課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するため以下の解決手段を採用する。なお、以下の括弧書中の文言はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。また、本発明は、以下の解決手段に示す各発明特定事項を少なくとも1つ含む発明とすることができる。さらに、以下の解決手段に示す各発明特定事項には、発明特定事項を限定する要素を追加して下位概念化することができ、発明特定事項を限定する要素を削除して上位概念化することもできる。
また、本発明は、「所定の装飾部材が不用意に外れてしまった場合であっても、滞りなく遊技を進行すること」という第1の課題、「光演出の演出の幅を広げること」という第2の課題、「所定の装飾部材を省スペースで取り付けること」という第3の課題のうち少なくとも1つの課題を解決する。以下の解決手段Aは、主に第1の課題に対応する解決手段であり、解決手段Bは、主に第2の課題に対応する解決手段であり、解決手段Cは、主に第3の課題に対応する解決手段である。ただし、解決手段Aであっても、第1の課題以外の第2の課題や第3の課題も解決することができ、解決手段Bであっても、第2の課題以外の第1の課題や第3の課題も解決することができ、解決手段Cであっても、第3の課題以外の第1の課題や第2の課題も解決することができる。
解決手段A1:本解決手段の遊技機は、所定の装飾部材と、前記所定の装飾部材を取り付け可能であり、前記所定の装飾部材を取り外した状態では完成品として成立している第1完成形態となり、前記所定の装飾部材を取り付けている状態では完成品として成立しており、かつ、前記第1完成形態とは異なる第2完成形態となる取付対象遊技機とからなる遊技機である。
本解決手段の遊技機は、以下の構成を備えている。
(1)所定の装飾部材を備えている。所定の装飾部材は、ドーム型や箱型の部材である。
(2)上記(1)の所定の装飾部材を取り付け可能であり、上記(1)の所定の装飾部材を取り外した状態では完成品として成立している第1完成形態となり、上記(1)の所定の装飾部材を取り付けている状態では完成品として成立しており、かつ、第1完成形態とは異なる第2完成形態となる取付対象遊技機を備えている。
ここで、「完成品として成立している」とは、取付対象遊技機を構成している部品が1つも欠落していない状態である。取付対象遊技機は、それ自体で流通可能であり、取付対象遊技機だけでも(所定の装飾部材を取り付けていない状態でも)、遊技を行うことができる。
また、「第1完成形態」とは、第1態様(第1バージョン)の遊技機を示しており、「第2完成形態」とは、第1態様とは異なる第2態様(第2バージョン)の遊技機を示している。第1態様であっても第2態様であっても、部品の欠品が存在しない状態で遊技を実行することができる。
本解決手段によれば、所定の装飾部材を取り外した状態では第1完成形態となり、所定の装飾部材を取り付けている状態では第2完成形態となるため、第2完成形態の状態において不用意に所定の装飾部材が外れてしまったとしても、第1完成形態にて滞りなく遊技を進行することができる。
ここで、従来技術においては、前枠部材を遊技機の種類や、遊技ホールが企画するイベントなどに応じて複数種類用意しておくことにより、あたかも着せ替え人形のように、遊技機の外観イメージを簡単に変更することが可能となっているが、前枠部材が不用意に外れてしまった場合や、前枠部材が故障した場合、前枠部材を紛失した場合等には、不完全な遊技機で遊技を進行させるか、遊技機の稼動を中止しなければならない状況が発生してしまう。
これに対して、本解決手段によれば、従来技術のような「着せ替え」ではなく、あたかも「重ね着」のように所定の装飾部材を取り付けているため、第2完成形態の状態において不用意に所定の装飾部材が外れてしまったとしても(重ね着における外側の服が脱げてしまっても)、第1完成形態(重ね着における内側の服を着た状態)にて滞りなく遊技を進行することができる。
解決手段A2:本解決手段の遊技機は、前記取付対象遊技機は、内部に遊技盤を収納する収納部を有する枠部材と、前記収納部を開閉する扉部材とを備え、前記所定の装飾部材は、前記扉部材に取り付けられることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、以下の構成が追加される。
(1)取付対象遊技機は、内部に遊技盤(演出表示装置や図柄表示装置等を有する遊技用ユニット、遊技盤ユニット)を収納する収納部を有する枠部材を備えている。
(2)取付対象遊技機は、上記(1)の収納部を開閉する扉部材を備えている。
(3)所定の装飾部材は、上記(2)の扉部材に取り付けられる。
本解決手段によれば、所定の装飾部材は、扉部材に取り付けられるため、所定の装飾部材によって扉部材の印象を簡単に変化させることができる。
この点、従来の遊技機において、扉部材の印象を変えるためにデザイン変更を行うと、ほぼ全ての部品を新規で作製する必要があり、開発コストが非常に掛かる。また、デザイン変更が行われると、扉部材や枠部材を含めた遊技機一式を購入することになり、遊技場としても非常にコストが掛かってしまう。
これに対して、本解決手段では、第1完成形態として用いることができる取付対象遊技機の扉部材に所定の装飾部材を取り付けて第2完成形態とし、取付対象遊技機の外観を変更している。これにより、扉部材のデザイン変更を行うよりも非常に安価に外観を変更することができ、取付対象遊技機との差別化を図ることができる。
また、遊技場側としても、遊技機一式を購入することなく、例えば、盤面交換時に所定の装飾部材を取り付けるだけで外観を変更することができ、遊技機の入れ替えのコストを低下させることができる。
解決手段A3:本解決手段の遊技機は、前記扉部材は、文字、図形、記号、立体的形状若しくは色彩又はこれらの結合による情報表示部を備え、前記所定の装飾部材は、前記情報表示部の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、以下の構成が追加される。
(1)扉部材は、文字、図形、記号、立体的形状若しくは色彩又はこれらの結合による情報表示部(ロゴ表示部)を備える。
(2)所定の装飾部材は、情報表示部の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられる。
本解決手段によれば、所定の装飾部材は、情報表示部の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられるため、情報表示部の外観を変更することができ、異なるタイプの遊技機に変化したということを遊技者に対して強くアピールすることができる。
解決手段B1:本解決手段の遊技機は、所定の光透過部材と、前記所定の光透過部材を取り付け可能であり、前記所定の光透過部材を取り外した状態では光演出として成立している第1光演出を実行可能であり、前記所定の光透過部材を取り付けている状態では光演出として成立しており、かつ、前記第1光演出とは異なる第2光演出を実行可能な取付対象遊技機とからなる遊技機である。
本解決手段の遊技機は、以下の構成を備えている。
(1)所定の光透過部材を備えている。所定の光透過部材は、ドーム型や箱型の部材であり、光を透過する透明又は半透明な部材であることが好ましい。
(2)上記(1)の所定の光透過部材を取り付け可能であり、上記(1)の所定の光透過部材を取り外した状態では光演出として成立している第1光演出を実行可能であり、上記(1)の所定の光透過部材を取り付けている状態では光演出として成立しており、かつ、第1光演出とは異なる第2光演出を実行可能な取付対象遊技機を備えている。
ここで、「光演出として成立している」とは、光演出を実行するための要素(光を透過する部品や、LED、制御装置等)が1つも欠落していない状態である。取付対象遊技機は、それ自体で流通可能であり、取付対象遊技機だけでも(所定の光透過部材を取り付けていない状態でも)、第1光演出を実行可能である。
また、「第1光演出」とは、第1態様(第1バージョン)の光演出を示しており、「第2光演出」とは、第1態様とは異なる第2態様(第2バージョン)の光演出を示している。第1態様であっても第2態様であっても、部品の欠品(演出内容の欠損)が存在しない状態で光演出を実行することができる。
本解決手段によれば、所定の光透過部材を取り外した状態では第1光演出を実行可能であり、所定の光透過部材を取り付けている状態では第2光演出を実行可能であるため、所定の光透過部材を取り付けるか否かによって2種類の光演出を実行することができ、演出のバリエーションを増加させることができ、演出の幅を広げることができる。
また、本解決手段によれば、所定の光透過部材を取り付けている状態において不用意に所定の光透過部材が外れてしまったとしても、第1光演出を実行することができるため、滞りなく遊技を進行することができる。
ここで、従来技術においては、前枠部材を遊技機の種類や、遊技ホールが企画するイベントなどに応じて複数種類用意しておくことにより、あたかも着せ替え人形のように、遊技機の外観イメージを簡単に変更することが可能となっているが、前枠部材が不用意に外れてしまった場合や、前枠部材が故障した場合、前枠部材を紛失した場合等には、不完全な光演出で遊技を進行させるか、遊技機の稼動を中止しなければならない状況が発生してしまう。
これに対して、本解決手段によれば、従来技術のような「着せ替え」ではなく、あたかも「重ね着」のように所定の光透過部材を取り付けているため、所定の光透過部材を取り付けている状態において不用意に所定の光透過部材が外れてしまったとしても(重ね着における外側の服が脱げてしまっても)、第1光演出を第2光演出の代わりとすることができ(重ね着における内側の服を着た状態で光演出を実行することができ)、滞りなく遊技を進行することができる。
解決手段B2:本解決手段の遊技機は、前記取付対象遊技機は、光を発光する発光部と、前記発光部が発光することにより前記第1光演出を実行する特別な光透過部材とを備え、前記所定の光透過部材は、前記特別な光透過部材の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられており、前記発光部が発光し、前記特別な光透過部材が発光することにより前記第2光演出を実行することを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、以下の構成が追加される。
(1)取付対象遊技機は、光を発光する発光部(LED)を備えている。
(2)取付対象遊技機は、上記(1)の発光部が発光することにより第1光演出を実行する特別な光透過部材を備えている。特別な光透過部材は、ドーム型や箱型の部材であり、光を透過する透明又は半透明な部材であることが好ましい。
(3)所定の光透過部材は、上記(2)の特別な光透過部材の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられており、上記(1)の発光部が発光し、上記(2)の特別な光透過部材が発光することにより第2光演出を実行する。
本解決手段によれば、所定の光透過部材は、特別な光透過部材の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられるため、特別な光透過部材を発光させるための発光部を利用して(所定の光透過部材を発光させるための専用の発光部を必要とせずに)、効率よく所定の光透過部材を発光させることができる。
解決手段B3:本解決手段の遊技機は、前記取付対象遊技機は、内部に遊技盤を収納する収納部を有する枠部材と、前記収納部を開閉する扉部材とを備え、前記所定の光透過部材は、前記扉部材に取り付けられることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、以下の構成が追加される。
(1)取付対象遊技機は、内部に遊技盤を収納する収納部を有する枠部材を備えている。
(2)取付対象遊技機は、上記(1)の収納部を開閉する扉部材を備えている。
(3)所定の光透過部材は、上記(2)の扉部材に取り付けられる。
本解決手段によれば、所定の光透過部材は、扉部材に取り付けられるため、所定の光透過部材によって扉部材の印象を簡単に変化させることができる。
この点、従来の遊技機において、扉部材の印象を変えるためにデザイン変更を行うと、ほぼ全ての部品を新規で作製する必要があり、開発コストが非常に掛かる。また、デザイン変更が行われると、扉部材や枠部材を含めた遊技機一式を購入することになり、遊技場としても非常にコストが掛かってしまう。
これに対して、本解決手段では、第1光演出を実行することができる取付対象遊技機の扉部材に所定の光透過部材を取り付けて第2光演出を実行可能とすることにより、取付対象遊技機の外観を変更している。これにより、扉部材のデザイン変更を行うよりも非常に安価に外観(光演出の内容)を変更することができ、取付対象遊技機との差別化を図ることができる。
また、遊技場側としても、遊技機一式を購入することなく、例えば、盤面交換時に所定の光透過部材を取り付けるだけで外観(光演出の内容)を変更することができ、遊技機の入れ替えのコストを低下させることができる。
解決手段C1:本解決手段の遊技機は、所定の装飾部材と、前記所定の装飾部材を取り付け可能な取付対象遊技機とを備え、前記取付対象遊技機は、内部に遊技盤を収納する収納部を有する枠部材と、前記収納部を開閉する扉部材とを備え、前記所定の装飾部材は、前記扉部材の前面における上側、下側、左側又は右側のうち少なくとも1つの側に取り付けられ、前記所定の装飾部材の本体となる本体部と、前記本体部の外壁であって、前記取付対象遊技機に対して前記所定の装飾部材が取り付けられている側と同一側の外壁に設けられ、前記扉部材に前記本体部を固定する固定部材とを備えることを特徴とする遊技機である。
本解決手段の遊技機は、以下の構成を備えている。
(1)所定の装飾部材を備えている。所定の装飾部材は、ドーム型や箱型の部材である。
(2)上記(1)の所定の装飾部材を取り付け可能な取付対象遊技機を備えている。取付対象遊技機は、それ自体で流通可能であり、取付対象遊技機だけでも(所定の装飾部材を取り付けていない状態でも)、遊技を行うことができる。
(3)上記(2)の取付対象遊技機は、内部に遊技盤を収納する収納部を有する枠部材を備えている。
(4)上記(2)の取付対象遊技機は、上記(3)の収納部を開閉する扉部材を備えている。
(5)上記(1)の所定の装飾部材は、上記(4)の扉部材の前面における上側、下側、左側又は右側のうち少なくとも1つの側に取り付けられる。
(6)上記(1)の所定の装飾部材は、上記(1)の所定の装飾部材の本体となる本体部を備えている。
(7)上記(1)の所定の装飾部材は、上記(6)の本体部の外壁であって、上記(2)の取付対象遊技機に対して上記(1)の所定の装飾部材が取り付けられている側と同一側の外壁に設けられ、上記(4)の扉部材に上記(6)の本体部を固定する固定部材を備えている。
所定の装飾部材が取付対象遊技機の上側に取り付けられている場合、固定部材は本外部の上側の外壁(上面)に設けられる。
所定の装飾部材が取付対象遊技機の下側に取り付けられている場合、固定部材は本外部の下側の外壁(底面)に設けられる。
所定の装飾部材が取付対象遊技機の左側に取り付けられている場合、固定部材は本外部の左側の外壁(左側面)に設けられる。
所定の装飾部材が取付対象遊技機の右側に取り付けられている場合、固定部材は本外部の右側の外壁(右側面)に設けられる。
本解決手段によれば、所定の装飾部材の固定部材は、本体部の外壁であって、取付対象遊技機に対して所定の装飾部材が取り付けられている側と同一側の外壁に設けられているため、従来の技術のように、スライドガイド部(スライド機構)を前扉の側面全体に配置する方式と比較して、固定部材を設置する領域を少なくすることができ、結果として、所定の装飾部材を省スペースで取り付けることができる。
解決手段C2:本解決手段の遊技機は、前記固定部材の少なくとも一部は、前記扉部材が閉じている際に、前記扉部材と前記枠部材との間に挟み込まれることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、固定部材の少なくとも一部は、扉部材が閉じている際に、扉部材と枠部材との間に挟み込まれる。扉部材は、遊技者が開放することはできず、遊技場の店員だけが開放することができる。
ここで、所定の装飾部材の取り付けは、遊技場の店員が行うため、工具を使用しないで簡単に取り付けることができる必要がある。また、工具を使用しないので、ネジ留めは不可であるが、遊技者が簡単に取り外せる構造でない必要がある。
本解決手段によれば、扉部材と枠部材との間に挟み込んで固定部材を固定するため、工具を使用しないで所定の装飾部材を簡単に取り付けることができるだけでなく、扉部材の開閉は、開放用の専用キーを所持している遊技場の店員しか行うことができないので、遊技者が簡単に所定の装飾部材を取り外せないようにすることができる。
解決手段C3:本解決手段の遊技機は、前記扉部材は、前記扉部材が開いている際には露出するが前記扉部材が閉じている際には露出しない特殊領域を備え、前記固定部材は、前記特殊領域に前記固定部材を引っ掛けることが可能な引っ掛け部を備えることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、以下の構成が追加される。
(1)扉部材は、扉部材が開いている際には露出するが扉部材が閉じている際には露出しない特殊領域を備えている。
(2)固定部材は、上記(1)の特殊領域に固定部材を引っ掛けることが可能な引っ掛け部を備えている。
本解決手段によれば、固定部材は、特殊領域に固定部材を引っ掛けることが可能な引っ掛け部を備えているため、特殊領域に引っ掛け部が引っ掛かることにより、遊技者が所定の装飾部材を強く引っ張っても、固定部材が外れ難い構成とすることができる。
解決手段C4:本解決手段の遊技機は、前記固定部材は、前記本体部と一体の状態を維持したまま所定方向にスライド可能であり、前記取付対象遊技機に対して前記所定の装飾部材を取り付ける前は、少なくとも一部が前記本体部の内部に収容されており、前記取付対象遊技機に対して前記所定の装飾部材を取り付ける際には、前記本体部の内部から引き出されて前記扉部材に前記本体部を固定することを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、以下の構成が追加される。
(1)固定部材は、本体部と一体の状態を維持したまま所定方向(前後方向)にスライド可能である。
(2)固定部材は、取付対象遊技機に対して所定の装飾部材を取り付ける前は、少なくとも一部が本体部の内部に収容されている。
(3)固定部材は、取付対象遊技機に対して所定の装飾部材を取り付ける際には、本体部の内部から引き出されて扉部材に本体部を固定する。
本解決手段によれば、固定部材は、所定方向にスライド可能であるため、所定の装飾部材の取り付け前は本体部の内部に固定部材を収納することにより、所定の装飾部材をコンパクトな状態とすることができ、所定の装飾部材の取り付け時には本体部の内部から固定部材を引き出して使用することにより、所定の装飾部材を取り付ける作業員の作業性を向上させることができる。
解決手段C5:本解決手段の遊技機は、前記本体部の外壁であって、前記取付対象遊技機に対して前記所定の装飾部材が取り付けられている側と反対側の外壁に設けられ、前記扉部材に前記本体部を固定する前記固定部材とは別の特殊固定部材を備えることを特徴とする遊技機である。
本解決手段では、本体部の外壁であって、取付対象遊技機に対して所定の装飾部材が取り付けられている側と反対側の外壁(固定部材が配置されている外壁と対向する外壁)に設けられ、扉部材に本体部を固定する固定部材とは別の特殊固定部材を備えている。
所定の装飾部材が取付対象遊技機の上側に取り付けられている場合、特殊固定部材は本外部の下側の外壁(底面)に設けられる。
所定の装飾部材が取付対象遊技機の下側に取り付けられている場合、特殊固定部材は本外部の上側の外壁(上面)に設けられる。
所定の装飾部材が取付対象遊技機の左側に取り付けられている場合、特殊固定部材は本外部の右側の外壁(右側面)に設けられる。
所定の装飾部材が取付対象遊技機の右側に取り付けられている場合、特殊固定部材は本外部の左側の外壁(左側面)に設けられる。
本解決手段によれば、所定の装飾部材の特殊固定部材は、本体部の外壁であって、取付対象遊技機に対して所定の装飾部材が取り付けられている側と反対側の外壁に設けられているため、対向する外壁同士の固定部材と特殊固定部材とによって、より強固にかつ安定して所定の装飾部材を取付対象遊技機に固定することができる。
その他の解決手段D1:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記取付対象遊技機は、遊技者による操作入力を接触式で受け付ける第1操作部(演出切替ボタン)を備え、前記所定の装飾部材又は前記所定の光透過部材は、遊技者による操作入力を接触式で受け付ける第2操作部(演出切替ボタンを覆う位置に配置される追加演出切替ボタン)を備え、前記所定の装飾部材又は前記所定の光透過部材は、前記第1操作部の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられ、前記第1操作部は、前記第2操作部が操作された場合、前記第2操作部を介して間接的に操作されることにより遊技者による操作入力を受け付けることを特徴とする遊技機である。第1操作部の上に重ねて第2操作部を配置することにより、第2操作部を押し込み操作すると、第2操作部によって第1操作部も押し込まれる。
本解決手段によれば、所定の装飾部材又は所定の光透過部材は、第1操作部の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられるため、所定の装飾部材又は所定の光透過部材によって第1操作部の印象を簡単に変化させることができる。
また、本解決手段によれば、第1操作部は、第2操作部が操作された場合、第2操作部を介して間接的に操作されることにより遊技者による操作入力を受け付けるため、第2操作部は、第1操作部の構成(物理的な構造や電気的な配線等)をそのまま利用することができ、第2操作部を簡単かつ合理的に機能させることができる。
その他の解決手段D2:本解決手段の遊技機は、上述したいずれかの解決手段において、前記取付対象遊技機は、遊技者による操作入力を非接触式で受け付ける非接触式入力装置(タッチセンサ、人体感知センサ)を備え、前記所定の装飾部材又は前記所定の光透過部材は、前記非接触式入力装置の外周の少なくとも一部を囲む位置又は前記非接触式入力装置とともに用いられる部材(前記非接触式入力装置に関連する部材)の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられることを特徴とする遊技機である。
本解決手段によれば、所定の装飾部材又は所定の光透過部材は、非接触式入力装置の外周の少なくとも一部を囲む位置又は非接触式入力装置とともに用いられる部材の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられるため、所定の装飾部材又は所定の光透過部材によって非接触式入力装置や非接触式入力装置の周辺の部材の印象を簡単に変化させることができる。
本発明によれば、所定の装飾部材が不用意に外れてしまった場合であっても、滞りなく遊技を進行することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態の遊技機1を示す正面図である。
ここで、本明細書では、遊技機1に相対するようにして着席した遊技者から見て左側を左とし、遊技者から見て右側を右とし、遊技者から見て上側を上とし、遊技者から見て下側を下とし、遊技者から見て手前側を前とし、遊技者から見て奥側を後として説明している。
遊技機1(パチンコ機)は、遊技を実行する遊技機であって、遊技媒体としての遊技球を用いて遊技を行うものである。遊技者は、遊技場運営者から遊技球を借り受けて遊技機1にて遊技を行う。
〔全体構成〕
遊技機1は、外枠ユニット2、一体扉ユニット4(扉部材)及び内枠アセンブリ7(プラ枠、遊技機枠、枠部材)を備えている。一体扉ユニット4は、遊技機1の最も前面側に配置されており、一体扉ユニット4の背面側(奥側)には内枠アセンブリ7が配置されており、内枠アセンブリ7の外側を囲むようにして外枠ユニット2が配置されている。
外枠ユニット2は、木材及び金属材を縦長の矩形状に組み合わせた構造体であり、この外枠ユニット2は、遊技場内の島設備(図示されていない)に対してねじ等の締結具を用いて固定される。
一体扉ユニット4には、その下部位置に受皿ユニット6が配置されている。一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7は、外枠ユニット2を介して島設備に取り付けられ、これらはそれぞれ図示しないヒンジ機構を介して開閉式に動作する。図示しないヒンジ機構の開閉軸線は、遊技機1の左側端部に沿って垂直方向に延びている。
図1中の正面からみて内枠アセンブリ7の右側縁部には、その内側に不図示の統一錠ユニットが設けられている。また、これに対応して一体扉ユニット4及び外枠ユニット2の右側縁部(裏側)にも、それぞれ図示しない施錠具が設けられている。図1に示すように、外枠ユニット2に対して一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7が閉じた状態で、その裏側にある統一錠ユニットは施錠具とともに一体扉ユニット4及び内枠アセンブリ7の開放を不能にしている。
また、内枠アセンブリ7の右側縁部には鍵穴付きのシリンダ錠6aが設けられている。例えば、遊技場の管理者が専用キーを鍵穴に差し込んでシリンダ錠6aを時計回りに捻ると、統一錠ユニットが作動して内枠アセンブリ7とともに一体扉ユニット4の開放が可能な状態となる。これら全体を外枠ユニット2から前面側へ開放する(扉のように動かす)と、前面側にて遊技機1の裏側が露出することになる。
一方、シリンダ錠6aを反時計回りに捻ると、内枠アセンブリ7は施錠されたままで(内枠アセンブリ7が外枠ユニット2に固定されたままで)、一体扉ユニット4の施錠だけが解除され、一体扉ユニット4が開放可能となる。一体扉ユニット4を前面側へ開放すると図示しない遊技盤ユニットが露出し、この状態で遊技場の管理者が盤面内での球詰まり等の障害を取り除くことができる。なお、一体扉ユニット4を開放すると、受皿ユニット6も一緒に前面側へ移動する。
また、遊技機1は、遊技盤ユニット(遊技盤、遊技用ユニット)を備えており、遊技盤ユニットは、一体扉ユニット4の背後(内側)で内枠アセンブリ7に支持されている。遊技盤ユニットは、一体扉ユニット4を前面側へ開放した状態で内枠アセンブリ7に対して着脱可能である。一体扉ユニット4には、その中央部に縦長形状の窓4aが形成されており、この窓4a内にガラスユニット(参照符号なし)が取り付けられている。ガラスユニットは、窓4aの形状をカバーできる大きさにカットされた2枚の透明板(ガラス板)を組み合わせたものである。ガラスユニットは、一体扉ユニット4の裏側に図示しない取り付け具を介して取り付けられる。また、遊技盤ユニットの前面には遊技領域が形成されており、この遊技領域は窓4aを通じて前面側から遊技者に視認可能である。一体扉ユニット4が閉じられると、ガラスユニットの内面と盤面との間に遊技球が流下できる空間が形成される。
遊技盤ユニットには、遊技に必要な要素が配置されており、例えば、普通図柄に対応する始動ゲートや特別図柄に対応する始動入賞口、一般入賞口(他穴入賞口)、電動役物、図柄表示装置、統合表示基板、演出表示装置等が配置されている。流下した遊技球が始動ゲートや始動入賞口に入球することにより、普通図柄抽選や特別図柄抽選が実行され、抽選結果に応じて特別遊技(大当り遊技、小当り遊技、普通図柄当り遊技)等が実行される。そして、特別遊技によって遊技者は多くの出球を獲得することができる。このような遊技の進行に関する内容は図示しない主制御装置が制御し、演出に関する内容は図示しない演出制御装置が主制御装置からのコマンドに基づいて制御する。
受皿ユニット6は、一体扉ユニット4から前面側へ突出して配置されており、その上面に上皿6b(球皿)が形成されている。この上皿6bには、遊技者に貸し出された遊技球(貸球)や入賞により獲得した遊技球(賞球)を貯留することができる。また、受皿ユニット6の下段左側には、下皿6cが形成されている。この下皿6cには、上皿6bが満杯の状態でさらに払い出された遊技球が貯留される。なお、本実施形態の遊技機1はいわゆるCR機(CRユニットに接続する機種)であり、遊技者が借り受けた遊技球は、賞球とは別に裏側の図示しない払出装置ユニットから受皿ユニット6(上皿6b又は下皿6c)に払い出される。
受皿ユニット6の上面には貸出操作部14が設けられており、この貸出操作部14には、球貸ボタン10及び返却ボタン12が配置されている。図示しないCRユニットに有価媒体(例えば磁気記録媒体、記憶IC内蔵媒体等)を投入した状態で球貸ボタン10を遊技者が操作すると、予め決められた度数単位(例えば5度数)に対応する個数(例えば125個)分の遊技球が貸し出される。また、貸出操作部14の上面には図示しない度数表示部が配置されており、この度数表示部には、CRユニットに投入されている有価媒体の残存度数が表示される。なお、遊技者は、返却ボタン12を操作することで、度数が残存している有価媒体の返却を受けることができる。本実施形態ではCR機を例に挙げているが、遊技機1はCR機とは別の現金機(CRユニットに接続されない機種)であってもよい。
また、受皿ユニット6の上段右側には、上皿球抜きボタン6dが設置されており、下皿6cの下部には、下皿球抜きボタン6eが設置されている。上皿球抜きボタン6dを押し込み操作すると、上皿6bに貯留された遊技球は下皿6cに導かれる。また、下皿球抜きボタン6eを押し込み操作すると、下皿6cに貯留された遊技球は下方に落下する。落下した遊技球は、図示しない球受け箱や遊技球計数装置等に受け止められる。
受皿ユニット6の右下には、ハンドルユニット16が設置されている。遊技者がこのハンドルユニット16を操作すると、図示しない発射制御基板セットが作動し、遊技領域に向けて遊技球を発射することができる(発射装置)。発射された遊技球は、遊技盤ユニットの下縁部から左側縁部に沿って上昇し、図示しない外バンドに案内されて遊技領域内に放り込まれる。遊技領域内には多数の障害釘や風車(いずれも図示されていない)等が配置されており、放り込まれた遊技球は障害釘や風車により誘導・案内されながら遊技領域内を流下する。
一体扉ユニット4には、扉ユニット上ランプ46、扉ユニット左ランプ48及び扉ユニット右ランプ50が設置されている。
このうち、扉ユニット上ランプ46は、一体扉ユニット4の上側部分に配置されており、装飾ユニット100に覆われている。
また、扉ユニット左ランプ48は、一体扉ユニット4の左側部分に配置されている。
さらに、扉ユニット右ランプ50は、一体扉ユニット4の右側部分に配置されている。
一体扉ユニット4の右側部分は、一体扉ユニット4の左側部分と比較して、前方側に突出しており、扉ユニット右ランプ50は、前方側に突出している一体扉ユニット4の右側部分の左側面又は右側面の少なくとも一方に配置されている。
上述した各種ランプ46,48,50は、例えば内蔵するLEDの発光(点灯や点滅、輝度階調の変化、色調の変化等)により光演出を実行する。
一体扉ユニット4には、ハンドルユニット16の左上に配置された下部スピーカ56や、その他のスピーカ(図中参照符号なし)が組み込まれている。これらのスピーカは、効果音やBGM、音声等(音響全般)を出力して音演出を実行する。
受皿ユニット6の上皿6bの左側には、演出切替ボタン58(入力装置)が設置されている。演出切替ボタン58は、複数種類の操作(1回押下、複数回押下、連打、長押し等)が可能であり、操作入力を受け付ける。
また、受皿ユニット6の上皿6bの右側には、機能ボタン60(入力装置)が設定されている。機能ボタン60は、上ボタン、下ボタン、左ボタン、右ボタン、音量調節ボタン、光量調節ボタンを有する。
さらに、受皿ユニット6の上皿6bの中央には、上皿6bから上方に突出するようにして操作部材62(入力装置)が設置されている。操作部材62は、拳銃を模した装置である。
遊技者がこれらの入力装置を操作することにより、入力信号が演出制御装置に入力される。これにより、演出制御装置は、演出内容(例えば液晶表示器に表示される演出の内容)を切り替えたり、音量や光量を切り替えたり、遊技者によるカスタマイズの内容を変更したり、図柄の変動中や大当り遊技中に何らかの演出(予告演出、確変昇格演出等)を発生させたりする。
一体扉ユニット4は、ABCの文字情報(図2参照)が表示されたロゴ表示部70(情報表示部、特別な光透過部材)を備えている。ロゴ表示部70は、箱型の部材であり、光を透過する部材である。ただし、図1に示す遊技機1には、ロゴ表示部70の全部を覆う位置に、装飾ユニット100が取り付けられているため、ロゴ表示部70を視認することは困難である。
また、一体扉ユニット4は、一体扉ユニット4が開いている際には露出するが一体扉ユニット4が閉じている際には露出しない特殊領域4bを備えている(図15参照)。特殊領域4bは、一体扉ユニット4の裏面の一部(扉上部裏)に該当する。
〔装飾ユニット〕
図1に示すように、装飾ユニット100(所定の装飾部材、所定の光透過部材)は、箱型の部材であり、一体扉ユニット4(扉部材)の前面における上側に取り付けられている。また、装飾ユニット100は、ロゴ表示部70の全部を覆う位置に取り付けられている。
装飾ユニット100の前面には、DEFの文字情報が表示された追加ロゴ表示部72が形成されている。追加ロゴ表示部72は、光を透過する。なお、装飾ユニット100の構造の詳細は、後述する。
図2は、第1実施形態の取付対象遊技機1aを示す正面図である。
取付対象遊技機1aと、上述した遊技機1との異なる点は、装飾ユニット100が取り付けられているか否かという点である。つまり、取付対象遊技機1aに装飾ユニット100を取り付けると遊技機1になり、遊技機1から装飾ユニット100を取り外すと、取付対象遊技機1aになる。
取付対象遊技機1aには、装飾ユニット100が取り付けられていないため、遊技者はロゴ表示部70を視認することができる。
取付対象遊技機1aは、装飾ユニット100を取り付け可能であり、装飾ユニット100を取り外した状態では完成品として成立している第1完成形態となり、装飾ユニット100を取り付けている状態では完成品として成立しており、かつ、第1完成形態とは異なる第2完成形態(遊技機1)となる。
また、取付対象遊技機1aは、装飾ユニット100を取り付け可能であり、装飾ユニット100を取り外した状態では完全な光演出として成立している第1完全光演出(光演出として成立している第1光演出)を実行可能であり、装飾ユニット100を取り付けている状態では完全な光演出として成立しており、かつ、第1完全光演出とは異なる第2完全光演出(光演出として成立しており、かつ、第1光演出とは異なる第2光演出)を実行可能である。第1完全光演出及び第2完全光演出の詳細は後述する。
取付対象遊技機1aは、遊技機1と同様に、内部に遊技盤ユニットを収納する収納部80(図11参照)を有する内枠アセンブリ7(枠部材)と、収納部80を開閉する一体扉ユニット4(扉部材)とを備えている。
図3〜図8は、第1実施形態の装飾ユニット100の詳細を示す図である。
図3は、装飾ユニット100の斜視図であって、図3中(A)は、装飾ユニット100を正面側から見た斜視図であり、図3中(B)は、装飾ユニット100を背面側から見た斜視図である。
図4は、装飾ユニット100の6面図を示す図であって、図4中(A)は、装飾ユニット100の平面図であり、図4中(B)は、装飾ユニット100の左側面図であり、図4中(C)は、装飾ユニット100の正面図であり、図4中(D)は、装飾ユニット100の右側面図であり、図4中(E)は、装飾ユニット100の底面図であり、図4中(F)は、装飾ユニット100の背面図である。
図5及び図6は、図4のA−A切断線に沿った装飾ユニット100の断面図である。
図7及び図8は、図4のB−B切断線に沿った装飾ユニット100の断面図である。
なお、図5及び図7は、装飾ユニット100の固定部材120を収納している状態を示しており、図6及び図8は、装飾ユニット100の固定部材120を引き出している状態を示している。
図3中(A)に示すように、装飾ユニット100は、本体部110及び固定部材120を備えている。
本体部110は、装飾ユニット100の本体となる部材であり、外壁として上面111、底面112、左側面113、右側面114、前面115を有する箱型の部材である。
前面115には、DEFの文字情報が表示された追加ロゴ表示部72が形成されている。
固定部材120は、本体部110の外壁であって、取付対象遊技機1aに対して装飾ユニット100が取り付けられている側(上側)と同一側の外壁(上側の外壁である上面111)に設けられ、一体扉ユニット4に本体部110を固定する部材である。
固定部材120は、金属又は樹脂によって形成されており、ベース部材121及びスライド部材125を備えている。なお、ベース部材121は樹脂製であり、スライド部材125は金属製(板金)であることが好ましい。
ベース部材121は、板状の部材であり、本体部110の上面111にネジ止めされている。
スライド部材125は、板状の部材であり、ベース部材121に対して前後方向(所定方向)にスライド可能である。
スライド部材125は、ベース部材121と一体の状態を維持したまま前後方向にスライド可能であり、取付対象遊技機1a(図2参照)に対して装飾ユニット100を取り付ける前は、少なくとも一部が本体部110の内部に収容されており、取付対象遊技機1aに対して装飾ユニット100を取り付ける際には、本体部110の内部から引き出されて一体扉ユニット4(図2参照)に本体部110を固定する。
スライド部材125は、後方側の先端に、一体扉ユニット4の特殊領域4b(図15参照)にスライド部材125を引っ掛けることが可能なコの字状(フック状)の引っ掛け部130を備えている。
図3中(B)に示すように、本体部110は、上面111、底面112、左側面113、右側面114の内部に、収納空間116を有しており、収納空間116に、ロゴ表示部70(図2参照)が収納される。
また、図3中(B)に示すように、本体部110は、特殊固定部材118を備えている。
特殊固定部材118は、本体部110の外壁であって、取付対象遊技機1aに対して装飾ユニット100が取り付けられている側(上側)と反対側の外壁(下側の外壁である下面112)に設けられ、一体扉ユニット4に本体部110を固定する突起状の部材である。
図4中(A)に示すように、装飾ユニット100は平面視で左側よりも右側の方が奥行きが長くなっている。これは、ロゴ表示部70(図2参照)の形状(傾斜配置)に合わせるためである。また、ベース部材121には、コの字状の切り欠き122が形成されており、切り欠き122で囲まれた領域にフック123が形成されている。
図4中(C)に示すように、装飾ユニット100は正面視で長方形形状となっている。
図4中(E)に示すように、装飾ユニット100の底面112は、上面111よりも面積が狭くなっている。これは、ロゴ表示部70(図2参照)の底面にある部材を覆わないようにするためである。
また、図4中(E)に示すように、ベース部材121の裏側には、ベース部材121のコの字状の切り欠き122に対応する位置に、コの字状の切り欠き117が形成されている。これにより、ベース部材121の表面の切り欠き122と、ベース部材121の裏面の裏側の切り欠き117とを合わせて用いることができ、フック123を持ち上げる際の作業性を向上させることができる。
さらに、図4中(F)に示すように、本体部110の前面115の裏側には、ロゴ表示部固定壁119が形成されている。ロゴ表示部固定壁119は、ロゴ表示部70(図2参照)の外壁の形状を縁取った形状となっている。このため、装飾ユニット100の内部にロゴ表示部70を収納した際には、ロゴ表示部70(図2参照)がロゴ表示部固定壁119の内側に収まり、装飾ユニット100のガタツキを防止することができる。
図5に示すように、フック123の裏面には、突起部124が形成されている。そして、この突起部124が、スライド部材125の第1孔126(図10参照)に嵌ることにより、ベース部材121に対してスライド部材125がロックされる。
なお、スライド部材125を引き出した場合には、突起部124が第1孔126から抜けてロックが解除される(図5→図6参照)。
つまり、図5に示すように、装飾ユニット100のスライド部材125が装飾ユニット100に収納されている状態では、ベース部材121の突起部124は、第1孔126に挿入されてロックされている。
一方、図6に示すように、装飾ユニット100のスライド部材125が装飾ユニット100から引き出されている状態では、ベース部材121の突起部124は、第1孔126から抜けてロックが解除される。
ここで、図6に示すように、スライド部材125は、第1面125aと、第2面125bとを有しており、第1面125aと第2面125bとは、両者の境界で折り曲げられている。このため、第1面125aと第2面125bとの間には、段差Dが形成されている。第1面125aは、本体部110の上面111よりも低い位置に配置され、第2面125bは、第1面125aよりも低い位置に配置される。第2面125bを、第1面125aよりも低い位置に配置する理由は、遊技機1を傾けて(例えば遊技機1の天井を後方に傾けて)島設備に配置する場合に、島設備の取り付け部分と第2面125bとが接触することを回避するためである。
図7及び図8に示すように、スライド部材125には、スライド部材125の移動方向を規制する長孔形状の第2孔127(図10参照)が形成されている。
また、図7及び図8に示すように、ベース部材121の裏面には、ネジを含む規制部材128が形成されており、スライド部材125を引き出した場合には、第2孔127に規制部材128が挿入された状態でスライド部材125が前後方向に移動する(図7→図8参照)。
図9〜図16は、第1実施形態の装飾ユニット100の取り付け工程を示す図である。
まず、図9に示すように、2つのフック123を持ち上げ(図中矢印X1参照)、スライド部材125を引き出す(図中矢印X2参照)。
これにより、図10に示すように、装飾ユニット100は、スライド部材125が引き出された状態となる。
次に、図11に示すように、一体扉ユニット4を開放状態とし、この状態で、装飾ユニット100を一体扉ユニット4のロゴ表示部70に押し込む(図中矢印X3参照)。
これにより、図12に示すように、装飾ユニット100は、一体扉ユニット4に嵌め込まれる。この場合、図13に示すように、装飾ユニット100の特殊固定部材118が撓んでロゴ表示部70の底面部分(例えば、スピーカ用の開口部90等)に引っ掛かる。なお、図13は、遊技機を底面側から見た図であり、理解を容易にするために、受皿ユニット6を除いて図示している。
さらに、図14に示すように、スライド部材125を元に戻す(図中矢印X4参照)。
これにより、図15に示すように、スライド部材125の引っ掛け部130が一体扉ユニット4の特殊領域4b(扉上部裏)に引っ掛かり、スライド部材125は固定される。
最後に、図16に示すように、一体扉ユニット4を閉じると、取付対象遊技機1aに装飾ユニット100を取り付けた遊技機1となる。スライド部材125の先端の引っ掛け部130は、一体扉ユニット4が閉じている際に、一体扉ユニット4と内枠アセンブリ7との間に挟み込まれる。
図17は、第1実施形態の第1完全光演出及び第2完全光演出の内容を示す図である。
図17中(A)に示すように、取付対象遊技機1aには、装飾ユニット100が取り付けられていない。このため、扉ユニット上ランプ46(発光部)が発光することにより、ロゴ表示部70が発光して、第1完全光演出(ABCの文字情報が発光する演出)が実行される。
一方、図17中(B)に示すように、遊技機1には、装飾ユニット100が取り付けられている。このため、扉ユニット上ランプ46が発光することにより、ロゴ表示部70が発光し、ロゴ表示部70を介して追加ロゴ表示部72が発光することにより、第2完全光演出(DEFの文字情報が発光する演出)が実行される。
ここで、遊技機1(取付対象遊技機1a)は、演出制御装置を備えており、第1完全光演出や第2完全光演出は、図柄(特別図柄又は普通図柄)の変動中や特別遊技演出の実行中、デモ演出中等において、所定の実行条件が満たされた場合に、演出制御装置の制御により実行される。
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)第1実施形態によれば、装飾ユニット100(所定の装飾部材)を取り外した状態では第1完成形態となり、装飾ユニット100を取り付けている状態では第2完成形態となるため、第2完成形態の状態において不用意に装飾ユニット100が外れてしまったとしても、第1完成形態にて滞りなく遊技を進行することができる。
(2)第1実施形態によれば、従来技術のような「着せ替え」ではなく、あたかも「重ね着」のように装飾ユニット100を取り付けているため、第2完成形態の状態において不用意に装飾ユニット100が外れてしまったとしても(重ね着における外側の服が脱げてしまっても)、第1完成形態(重ね着における内側の服を着た状態)にて滞りなく遊技を進行することができる。
(3)第1実施形態によれば、装飾ユニット100は、一体扉ユニット4に取り付けられるため、装飾ユニット100によって一体扉ユニット4の印象を簡単に変化させることができる。
(4)第1実施形態によれば、第1完成形態として用いることができる取付対象遊技機1aの一体扉ユニット4に装飾ユニット100を取り付けて第2完成形態とし、取付対象遊技機1aの外観を変更している。これにより、一体扉ユニット4のデザイン変更を行うよりも非常に安価に外観を変更することができ、取付対象遊技機1aとの差別化を図ることができる。
(5)第1実施形態によれば、遊技場側としても、遊技機一式を購入することなく、盤面交換時に装飾ユニット100を取り付けるだけで外観を変更することができ、遊技機の入れ替えのコストを低下させることができる。
(6)第1実施形態によれば、装飾ユニット100は、ロゴ表示部70の全部を覆う位置に取り付けられるため、ロゴ表示部70を全く異なる外観に変更することができ、異なるタイプの遊技機に変化したということを遊技者に対して強くアピールすることができる。
(7)第1実施形態によれば、装飾ユニット100(所定の光透過部材)を取り外した状態では第1完全光演出を実行可能であり、装飾ユニット100を取り付けている状態では第2完全光演出を実行可能であるため、装飾ユニット100を取り付けるか否かによって2種類の完全光演出を実行することができ、演出のバリエーションを増加させることができ、演出の幅を広げることができる。
(8)第1実施形態によれば、装飾ユニット100を取り付けている状態において不用意に装飾ユニット100が外れてしまったとしても、第1完全光演出を実行することができるため、滞りなく遊技を進行することができる。
(9)第1実施形態によれば、従来技術のような「着せ替え」ではなく、あたかも「重ね着」のように装飾ユニット100を取り付けているため、装飾ユニット100を取り付けている状態において不用意に装飾ユニット100が外れてしまったとしても(重ね着における外側の服が脱げてしまっても)、第1完全光演出を第2完全光演出の代わりとすることができ(重ね着における内側の服を着た状態で光演出を実行することができ)、滞りなく遊技を進行することができる。
(10)第1実施形態によれば、装飾ユニット100は、ロゴ表示部70の全部を覆う位置に取り付けられるため、ロゴ表示部70を発光させるための扉ユニット上ランプ46を利用して、効率よく装飾ユニット100を発光させることができる。
(11)第1実施形態によれば、第1完全光演出を実行することができる取付対象遊技機1aの一体扉ユニット4に装飾ユニット100を取り付けて第2完全光演出を実行可能とすることにより、取付対象遊技機1aの外観を変更している。これにより、一体扉ユニット4のデザイン変更を行うよりも非常に安価に外観を変更することができ、取付対象遊技機1aとの差別化を図ることができる。
(12)第1実施形態によれば、装飾ユニット100の固定部材120は、本体部110の外壁であって、取付対象遊技機1aに対して装飾ユニット100が取り付けられている側と同一側の外壁に設けられているため、従来の技術のように、スライドガイド部を一体扉ユニット4の側面全体に配置する方式と比較して、固定部材120を設置する領域を少なくすることができ、結果として、装飾ユニット100を省スペースで取り付けることができる。
(13)第1実施形態によれば、一体扉ユニット4と内枠アセンブリ7との間に挟み込んで固定部材120を固定するため、工具を使用しないで装飾ユニット100を簡単に取り付けることができるだけでなく、一体扉ユニット4の開閉は、開放用の専用キーを所持している遊技場の店員しか行うことができないので、遊技者が簡単に装飾ユニット100を取り外せないようにすることができる。
(14)第1実施形態によれば、固定部材120は、特殊領域4bに固定部材120を引っ掛けることが可能な引っ掛け部130を備えているため、特殊領域4bに引っ掛け部130が引っ掛かることにより、遊技者が装飾ユニット100を強く引っ張っても、装飾ユニット100が外れ難い構成とすることができる。
(15)第1実施形態によれば、固定部材120のスライド部材125は、前後方向にスライド可能であるため、装飾ユニット100の取り付け前は本体部110の内部にスライド部材125を収納することにより、装飾ユニット100をコンパクトな状態とすることができ、装飾ユニット100の取り付け時には本体部110の内部からスライド部材125を引き出して使用することにより、装飾ユニット100を取り付ける作業員の作業性を向上させることができる。
(16)第1実施形態によれば、装飾ユニット100の特殊固定部材118は、本体部110の外壁であって、取付対象遊技機1aに対して装飾ユニット100が取り付けられている側(上側)と反対側(下側)の外壁に設けられているため、対向する外壁同士の固定部材120と特殊固定部材118とによって、より強固にかつ安定して装飾ユニット100を取付対象遊技機1aに固定することができる。
〔第2実施形態〕
図18は、第2実施形態の遊技機1−2を示す正面図であり、図19は、第2実施形態の取付対象遊技機1a−2を示す正面図である。
なお、以下の説明では、第1実施形態と共通する事項については同一の符号を付与して重複する説明を適宜省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に内容を説明する。
図18に示すように、第2実施形態の遊技機1−2には、ロゴ表示部70−2の中央部分(ロゴ表示部70−2の一部)を覆う部分に、装飾ユニット100−2が取り付けられている。
図19に示すように、取付対象遊技機1a−2のロゴ表示部70−2(情報表示部、特別な光透過部材)には、「ABC」及び「DEF」の文字情報と、「ハート」の図形情報とが表示されている。
そして、図19の取付対象遊技機1a−2に、装飾ユニット100−2を取り付けると、図18の遊技機1−2となる。図18の遊技機1−2において、ロゴ表示部70−2の「ABC」及び「DEF」の文字情報はそのまま視認可能であるが、ロゴ表示部70−2の「ハート」の図形情報は、「スペード」の図形情報が表示された追加ロゴ表示部72−2によって、「ハート」の図形情報から「スペード」の図形情報に切り替わる。
図20〜図23は、第2実施形態の装飾ユニット100−2の詳細を示す図である。
図20は、装飾ユニット100−2の斜視図であって、図20中(A)は、装飾ユニット100−2を正面側から見た斜視図であり、図20中(B)は、装飾ユニット100−2を背面側から見た斜視図である。
図21は、装飾ユニット100−2の6面図を示す図であって、図21中(A)は、装飾ユニット100−2の平面図であり、図21中(B)は、装飾ユニット100−2の左側面図であり、図21中(C)は、装飾ユニット100−2の正面図であり、図21中(D)は、装飾ユニット100−2の右側面図であり、図21中(E)は、装飾ユニット100−2の底面図であり、図21中(F)は、装飾ユニット100−2の背面図である。
図22は、図21のC−C切断線に沿った装飾ユニット100−2の断面図である。
図23は、図21のD−D切断線に沿った装飾ユニット100−2の断面図である。
なお、図22は、装飾ユニット100−2の固定部材120を収納している状態を示している。
図20中(A)に示すように、装飾ユニット100−2は、本体部110及び固定部材120を備えている。本体部110及び固定部材120の大きさは、第1実施形態のものよりも小さいが、基本的な構造は同一である。
前面115には、「スペード」の図形情報が表示された追加ロゴ表示部72−2が形成されている。
図20中(B)に示すように、特殊固定部材118−2は、本体部110の下側の外壁(下面112)に配置された突起状の部材であり、左側面113よりも外側に突出した位置に配置されている。
図21中(A)に示すように、ベース部材121には、コの字状の切り欠き122と、切り欠き122で囲まれた領域に配置されたフック123とが1組だけ形成されている。
図21中(C)に示すように、装飾ユニット100−2は正面視で長方形形状(ほぼ正方形形状)となっている。
一方、図21中(E)に示すように、ベース部材121の裏側には、ベース部材121のコの字状の切り欠き122に対応する位置に、コの字状の切り欠きが形成されていない。ただし、第1実施形態と同様にコの字状の切り欠き117を形成してもよい。
図22に示すように、スライド部材125には、スライド部材125の移動方向を規制する長孔形状の第2孔127(図25参照)が形成されている。
また、ベース部材121の裏面には、ネジを含む規制部材128が形成されており、スライド部材125を引き出した場合には、第2孔127に規制部材128が挿入された状態でスライド部材125が前後方向に移動する。
図23に示すように、フック123の裏面には、突起部124が形成されている。そして、この突起部124が、スライド部材125の第1孔126(図25参照)に嵌ることにより、ベース部材121に対してスライド部材125がロックされる。
なお、スライド部材125を引き出した場合には、突起部124が第1孔126から抜けてロックが解除される。
図24〜図31は、第2実施形態の装飾ユニット100−2の取り付け工程を示す図である。
まず、図24に示すように、装飾ユニット100−2のフック123を持ち上げ(図中矢印X1参照)、スライド部材125を引き出す(図中矢印X2参照)。
これにより、図25に示すように、装飾ユニット100−2は、スライド部材125が引き出された状態となる。
次に、図26に示すように、一体扉ユニット4を開放状態とし、この状態で、装飾ユニット100−2を一体扉ユニット4のロゴ表示部70−2の中央部分に押し込む(図中矢印X3参照)。
これにより、図27に示すように、装飾ユニット100−2は、一体扉ユニット4のロゴ表示部70の中央部分に嵌め込まれる。この場合、図28に示すように、装飾ユニット100−2の特殊固定部材118−2がロゴ表示部70の下端部92の背面に引っ掛かる。なお、図28は、遊技機を底面側から見た図を示している。
さらに、図29に示すように、スライド部材125を元に戻す(図中矢印X4参照)。
これにより、図30に示すように、スライド部材125の引っ掛け部130が一体扉ユニット4の特殊領域4b(扉上部裏)に引っ掛かり、スライド部材125は固定される。
最後に、図31に示すように、一体扉ユニット4を閉じると、取付対象遊技機1a−2に装飾ユニット100−2を取り付けた遊技機1−2となる。スライド部材125の先端の引っ掛け部130は、一体扉ユニット4が閉じている際に、一体扉ユニット4と内枠アセンブリ7との間に挟み込まれる。
図32は、第2実施形態の第1完全光演出及び第2完全光演出の内容を示す図である。
図32中(A)に示すように、取付対象遊技機1a−2には、装飾ユニット100−2が取り付けられていない。このため、扉ユニット上ランプ46(発光部)が発光することにより、ロゴ表示部70−2が発光して、第1完全光演出(ABCとDEFの文字情報、及び、ハートの図形が発光する演出)が実行される。
一方、図32中(B)に示すように、遊技機1−2には、装飾ユニット100−2が取り付けられている。このため、扉ユニット上ランプ46が発光することにより、ロゴ表示部70−2が発光し、ロゴ表示部70−2を介して追加ロゴ表示部72−2が発光することにより、第2完全光演出(ABCとDEFの文字情報、及び、スペードの図形が発光する演出)が実行される。
以上説明したように、第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、以下のような効果がある。
(1)第2実施形態によれば、装飾ユニット100−2によって、ロゴ表示部70−2の一部を覆うため、ロゴ表示部70−2の一部の情報だけ(例えば図形情報だけ)を変化させたい場合に有効である。
(2)第2実施形態によれば、装飾ユニット100−2によって、ロゴ表示部70−2の一部を覆うため、ロゴ表示部70−2で覆っていない部分は、取付対象遊技機1a−2の形態(外観や演出内容)を残存させることができ、取付対象遊技機1a−2の形態の一部を引き継ぎたい(活用したい)場合に有効である。
〔第3実施形態〕
図33は、第3実施形態の遊技機1−3を示す正面図であり、図33は、第3実施形態の取付対象遊技機1a−3を示す正面図である。
なお、以下の説明では、第1実施形態と共通する事項については同一の符号を付与して重複する説明を適宜省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に内容を説明する。
図33に示すように、第3実施形態の遊技機1−3には、ロゴ表示部70−3の全部と、一体扉ユニット4の右側部分の扉ユニット右ランプ50とを覆う位置に、正面視で逆L字形状の装飾ユニット100−3が取り付けられている。
図34に示すように、取付対象遊技機1a−3のロゴ表示部70−3(情報表示部、特別な光透過部材)には、「ABC」の文字情報が表示されている。また、取付対象遊技機1a−3の一体扉ユニット4の右側部分の右側面(扉ユニット右ランプ50に対応する位置)には、「123」の文字情報が表示されている。
そして、図34の取付対象遊技機1a−3に、装飾ユニット100−3を取り付けると、図33の第3実施形態の遊技機1−3となる。この場合、ロゴ表示部70−3の「ABC」の文字情報は「DEF」の文字情報に切り替わり、一体扉ユニット4の右側部分の右側面の「123」の数字情報は「456」の数字情報に切り替わる。
図35及び図36は、第3実施形態の装飾ユニット100−3の詳細を示す図である。
図35は、装飾ユニット100−3の斜視図であって、図35中(A)は、装飾ユニット100−3を正面側から見た斜視図であり、図35中(B)は、装飾ユニット100−3を背面側から見た斜視図である。
図36は、装飾ユニット100−3の6面図を示す図であって、図36中(A)は、装飾ユニット100−3の平面図であり、図36中(B)は、装飾ユニット100−3の左側面図であり、図36中(C)は、装飾ユニット100−3の正面図であり、図36中(D)は、装飾ユニット100−3の右側面図であり、図36中(E)は、装飾ユニット100−3の底面図であり、図36中(F)は、装飾ユニット100−3の背面図である。
図35中(A)に示すように、装飾ユニット100−3は、本体部110及び固定部材120を備えている。
本体部110は、正面視で逆L字形状となっている。
また、固定部材120は、本体部110の2箇所に設けられている。
具体的には、固定部材120は、本体部110の外壁であって、取付対象遊技機1a−3に対して装飾ユニット100が取り付けられている側(上側と右側)と同一側の外壁(上側の外壁である上面111、及び、右側の外壁である右側面114)に設けられ、一体扉ユニット4に本体部110を固定する部材である。
上面111に配置された固定部材120は、1つのスライド部材125を有し、右側面114に配置された固定部材120は、2つのスライド部材125を有する。
前面115には、「DEF」の文字情報が表示された追加ロゴ表示部72−3が形成されており、右側面114には、扉ユニット右ランプ50(図34参照)に対応する位置に、「456」の数字情報が表示されている。追加ロゴ表示部72−3及び「456」の数字情報が表示されている部分は、光を透過する。
また、特殊固定部材118−3は、2つ設けられている。1つ目の特殊固定部材118−3は、本体部110の下側の外壁(下面112)に配置された突起状の部材であり、2つ目の特殊固定部材118−3は、本体部110の右側面114と対向する面114bの下端部に配置された棒状の部材である。
また、本体部110の右側面114には、ロック解除孔114aが上下に2つ形成されている。ロック解除孔114aに図示しない工具(棒状の部材)を挿入することにより、右側面114の内側に配置されているスライド部材125のロックが解除される。
図36中(A)に示すように、ベース部材121には、コの字状の切り欠き122と、切り欠き122で囲まれた領域に配置されたフック123が1組だけ形成されている。
図36中(C)に示すように、装飾ユニット100−3は正面視で逆L字形状となっている。
一方、図36中(E)に示すように、ベース部材121の裏側には、ベース部材121のコの字状の切り欠き122に対応する位置に、コの字状の切り欠きが形成されていない。ただし、第1実施形態と同様にコの字状の切り欠き117を形成してもよい。
第1実施形態や第2実施形態と同様に、フック123の裏面には図示しない突起部が形成されている。そして、この突起部が、スライド部材125の第1孔126(図38参照)に嵌ることにより、ベース部材121に対してスライド部材125がロックされる。
なお、スライド部材125を引き出した場合には、突起部124が第1孔126から抜けてロックが解除される。
また、第1実施形態や第2実施形態と同様に、ベース部材121の裏面には、ネジを含む図示しない規制部材が形成されており、スライド部材125を引き出した場合には、第2孔127(図38参照)に規制部材が挿入された状態でスライド部材125が前後方向に移動する。
図37〜図46は、第3実施形態の装飾ユニット100−3の取り付け工程を示す図である。
まず、図37に示すように、装飾ユニット100−3のフック123を持ち上げ(図中矢印X1参照)、上面側のスライド部材125を引き出す(図中矢印X2参照)。
また、ロック解除孔114aに図示しない工具(棒状の部材)を挿入することによりロックを解除して(図中矢印X3参照)、右側面側の2つのスライド部材125を引き出す(図中矢印X4参照)。
これにより、図38に示すように、装飾ユニット100−3は、上面側の1つのスライド部材125と、右側面側の2つのスライド部材125とが引き出された状態となる。
次に、図39に示すように、一体扉ユニット4を開放状態とし、この状態で、装飾ユニット100−3を一体扉ユニット4のロゴ表示部70−3及び一体扉ユニット4の右側部分に押し込む(図中矢印X5参照)。
これにより、図40に示すように、装飾ユニット100−3は、一体扉ユニット4に嵌め込まれる。この場合、図41に示すように、装飾ユニット100−3の一方の特殊固定部材118−3は、ロゴ表示部70−3の底面部分(例えば、スピーカ用の開口部90付近の部材等)に引っ掛かる。なお、図39は、遊技機を底面側から見た図であり、理解を容易にするために、受皿ユニット6を除いて図示している。
また、図42に示すように、装飾ユニット100−3の他方の特殊固定部材118−3は、一体扉ユニット4の右側部分の左側面の後端部92(凸形状部)に引っ掛かる。なお、図42は、遊技機を前方左側から見た図を示している。
さらに、図43に示すように、スライド部材125を元に戻す(図中矢印X6参照)。
これにより、図44及び図45に示すように、スライド部材125の引っ掛け部130が一体扉ユニット4の特殊領域4b(扉上部裏、扉右側面裏)に引っ掛かり、スライド部材125は固定される。
最後に、図46に示すように、一体扉ユニット4を閉じると、取付対象遊技機1a−3に装飾ユニット100−3を取り付けた遊技機1−3となる。スライド部材125の先端の引っ掛け部130は、一体扉ユニット4が閉じている際に、一体扉ユニット4と内枠アセンブリ7との間に挟み込まれる。
図47は、第3実施形態の第1完全光演出及び第2完全光演出の内容を示す図である。
図47中(A)に示すように、取付対象遊技機1a−3には、装飾ユニット100−3が取り付けられていない。このため、扉ユニット上ランプ46(発光部)及び扉ユニット右ランプ50(発光部)が発光することにより、ロゴ表示部70−3及び一体扉ユニット4の右側部分の右側面(扉ユニット右ランプ50に対応する位置)が発光して、第1完全光演出(ABCの文字情報、及び、123の数字情報が発光する演出)が実行される。
一方、図47中(B)に示すように、遊技機1−3には、装飾ユニット100−3が取り付けられている。このため、扉ユニット上ランプ46及び扉ユニット右ランプ50が発光することにより、ロゴ表示部70−3及び一体扉ユニット4の右側部分の右側面(扉ユニット右ランプ50に対応する位置)が発光し、ロゴ表示部70−3及び一体扉ユニット4の右側部分の右側面を介して、追加ロゴ表示部72−3及び装飾ユニット100−3の右側部分が発光することにより、第2完全光演出(DEFの文字情報、及び、456の数字情報が発光する演出)が実行される。
以上説明したように、第3実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、以下のような効果がある。
(1)第3実施形態によれば、装飾ユニット100−3によって、ロゴ表示部70−3の全部と、一体扉ユニット4の右側部分(扉ユニット右ランプ50に対応する部分)とを覆うため、ロゴ表示部70−3の内容だけでなく、扉ユニット右ランプ50の発光によって表示される内容も変化させることができる。
(2)第3実施形態によれば、1つの装飾ユニット100−3で一体扉ユニット4の上側部分と右側部分とを覆うことができるので、取付対象遊技機1a−3に、複数の装飾ユニットを取り付けることができない事情がある場合に効果的である。
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。また、演出例であげた画像はあくまで一例であり、これらは適宜に変形することができる。また、遊技機の構造や盤面構成、具体的な数値等は図示のものも含めて好ましい例示であり、これらは適宜に変形可能である。
上述した実施形態の遊技機は、いわゆるループタイプ(確変回数に実質的な上限を設定しないタイプ)の遊技機としてもよく、STタイプ(確変回数に実質的な上限を設定するタイプ)の遊技機としてもよい。
上述した実施形態の遊技機は、確変領域を有しない遊技機としてもよく、確変領域を有する遊技機としてもよい。
上述した実施形態の遊技機は、「第1特別図柄及び第2特別図柄の同時回し」を採用していない遊技機としてもよく、同時回しを採用している遊技機としてもよい。
上述した実施形態において、装飾ユニット100,100−2,100−3は、スライド部材125をスライドさせることにより、取付対象遊技機1a,1a−2,1a−3に取り付ける例で説明したが、スライド部材125を備えずに、スライドしない部材によって取付対象遊技機1a,1a−2,1a−3に取り付けてもよい。
第2実施形態では、装飾ユニット100−2によってロゴ表示部70−2の図形情報を覆う例で説明したが、装飾ユニット100−2によってロゴ表示部70−2の文字情報を覆ってもよい。この場合は、追加ロゴ表示部72−2に「ABC」や「DEF」とは異なる文字情報(例えば、GHI等)を表示することができる。
第3実施形態では、ロゴ表示部70−3の全部と、一体扉ユニット4の右側部分とを覆うために、正面視で逆L字形状の1つの装飾ユニット100−3を取り付ける例で説明したが、ロゴ表示部70−3の全部と一体扉ユニット4の右側部分とを別々に覆う2つの分離した装飾ユニットを取り付けてもよい。
〔第1操作部及び第2操作部〕
第1実施形態は、以下のように変形することもできる。このような変形は、第2実施形態及び第3実施形態についても同様である。
取付対象遊技機1aは、遊技者による操作入力を接触式(遊技者の手等による押下)で受け付ける第1操作部(演出切替ボタン58)を備え、装飾ユニット100は、遊技者による操作入力を接触式で受け付ける第2操作部(演出切替ボタン58を覆う位置に配置される追加演出切替ボタン)を備え、装飾ユニット100は、第1操作部を覆う位置に取り付けられ、第1操作部は、第2操作部が操作された場合、第2操作部を介して間接的に操作されることにより遊技者による操作入力を受け付ける。第1操作部の上に重ねて第2操作部を配置することにより、第2操作部を押し込み操作すると、第2操作部によって第1操作部も押し込まれる。
このような構成によれば、装飾ユニット100は、第1操作部を覆う位置に取り付けられるため、装飾ユニット100によって第1操作部の印象を簡単に変化させることができる。
また、このような構成によれば、第1操作部は、第2操作部が操作された場合、第2操作部を介して間接的に操作されることにより遊技者による操作入力を受け付けるため、第2操作部は、第1操作部の物理的な構造や電気的な配線等をそのまま利用することができ、第2操作部を簡単かつ合理的に機能させることができる。
〔非接触式入力装置〕
第1実施形態は、以下のように変形することもできる。このような変形は、第2実施形態及び第3実施形態についても同様である。
取付対象遊技機1aは、遊技者による操作入力を非接触式(赤外線式や超音波式)で受け付ける非接触式入力装置(タッチセンサ、人体感知センサ)を備え、装飾ユニット100は、非接触式入力装置の外周の少なくとも一部を囲む位置又は非接触式入力装置とともに用いられる部材(非接触式入力装置に関連する部材、非接触式入力装置が配置されている部材)の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられる。
本解決手段によれば、装飾ユニット100は、非接触式入力装置の外周の少なくとも一部を囲む位置又は非接触式入力装置とともに用いられる部材の少なくとも一部を覆う位置に取り付けられるため、装飾ユニット100によって非接触式入力装置や非接触式入力装置の周辺の部材の印象を簡単に変化させることができる。