JP2018201675A - スカート付き使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な加工を必要とせず、製造コストを抑制可能なスカート付き使い捨ておむつを提供する。【解決手段】吸収性本体(10)と、吸収性本体(10)の一端部と前側接合部(51)において接合された前側帯部材(30)と、吸収性本体(10)の他端部と後側接合部(52)において接合された後側帯部材(40)と、有し、前側帯部材(30)は前側接合部(51)よりも下側に前側スカート部(30s)を備え、後側帯部材(40)は後側接合部(52)よりも下側に後側スカート部(40s)を備え、横方向において前側帯部材(30)の両端部と後側帯部材(40)の両端部とが接合されているスカート付き使い捨ておむつ(1)であって、前側スカート部(30s)にて、縦方向に所定の幅を有する低弾性領域(LER)を備え、前側帯部材(30)の上端部にて、前記所定の幅の高弾性領域(HER)を備え、低弾性領域(LER)に作用している横方向の張力は、高弾性領域(HER)に作用している横方向の張力よりも小さい。【選択図】図5

Description

本発明は、スカート付き使い捨ておむつに関する。
排泄物を吸収する吸収性物品としてパンツ型の使い捨ておむつが知られている。このようなパンツ型使い捨ておむつの一形態として、主に女性向けとして、パンツ部を覆うようにスカートを設ける構造が提案されている。例えば、特許文献1には、吸収性を備えたパンツ型吸収性物品(使い捨て水着)において、パンツの胴回り部にスカート部材を接合することで、パンツの上からスカートが覆う構造のスカート付き吸収性物品が開示されている。
特開2009−179911号
しかし、特許文献1のようなスカート付き吸収性物品では、スカート部を形成するための追加資材が必要となり、製造コストが高くなる。また、製造段階において、スカートとなる追加資材をパンツに接合する工程が増えることにより、加工が複雑になる。
また、一般に使い捨ておむつは不織布等の柔軟な素材で形成される。そのため、スカートが全体的に捲れ上がりやすくなったり、スカートが捲れ上がった際にスカートとおむつとの接合部に力がかかって該接合部が剥離しやすくなったりするおそれがある。さらに、スカートがきれいに広がりにくくなったり、逆に広がりすぎたりする等、スカートとしての機能やデザイン性、かわいらしさ等が損なわれるおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複雑な加工を必要とせず、製造コストを抑制可能なスカート付き使い捨ておむつを提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
縦方向と、前記縦方向と交差する横方向と、を有した吸収性物品であって、前記縦方向に沿って設けられ、排泄物を吸収する吸収性本体と、前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の長手方向の一端部と前側接合部において接合された前側帯部材と、前記前側帯部材とは別体として前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の他端部と後側接合部において接合された後側帯部材と、有し、前記前側帯部材は、前記前側接合部よりも前記縦方向の下側に前側スカート部を備え、前記後側帯部材は、前記後側接合部よりも前記縦方向の下側に後側スカート部を備え、前記横方向において前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とが、少なくとも一部の領域で互いに接合されているスカート付き使い捨ておむつであって、前記横方向の中央部において、前記前側帯部材は、前記前側スカート部にて、前記縦方向に所定の幅を有する低弾性領域を備え、前記前側帯部材の上端部にて、前記所定の幅の高弾性領域を備え、前記低弾性領域に作用している前記横方向の張力は、前記高弾性領域に作用している前記横方向の張力よりも小さい、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、複雑な加工を必要とせず、製造コストを抑制可能なスカート付き使い捨ておむつを提供することができる。
おむつ1を前側から見た概略斜視図である。 展開かつ伸長状態であるおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 吸収性本体10の構造について説明する図である。 図2中のA−A断面について示した概略断面図である。 自然状態のおむつ1を前側(腹側)から見たときの概略平面図である。 前側接合部51及び後側接合部52と、側縁接合部30ew及び側縁接合部40ewとの関係について説明する図である。 おむつ1でスカート部30sの一部が捲れ上がった状態について表す平面図である。 おむつ1の変形例における前側接合部51及び後側接合部52と、側縁接合部30ew及び側縁接合部40ewとの関係について説明する図である。 おむつ1の変形例で前側スカート部30sの一部が捲れ上がった状態について表す平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
縦方向と、前記縦方向と交差する横方向と、を有した吸収性物品であって、前記縦方向に沿って設けられ、排泄物を吸収する吸収性本体と、前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の長手方向の一端部と前側接合部において接合された前側帯部材と、前記前側帯部材とは別体として前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の他端部と後側接合部において接合された後側帯部材と、有し、前記前側帯部材は、前記前側接合部よりも前記縦方向の下側に前側スカート部を備え、前記後側帯部材は、前記後側接合部よりも前記縦方向の下側に後側スカート部を備え、前記横方向において前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とが、少なくとも一部の領域で互いに接合されているスカート付き使い捨ておむつであって、前記横方向の中央部において、前記前側帯部材は、前記前側スカート部にて、前記縦方向に所定の幅を有する低弾性領域を備え、前記前側帯部材の上端部にて、前記所定の幅の高弾性領域を備え、前記低弾性領域に作用している前記横方向の張力は、前記高弾性領域に作用している前記横方向の張力よりも小さい、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、前側帯部材の一部を簡単に前側スカート部として機能させることができる。すなわち、スカートを形成するための別体のシート部材や特別な加工工程を必要としない。したがって、複雑な加工を必要とせず、製造コストを抑制可能なスカート付き使い捨ておむつを実現することができる。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記縦方向において、前記前側接合部の下端位置は、前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端位置よりも低い、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、横方向の一方側において前側スカート部に捲れが生じた場合であっても、横方向の中央部において前側接合部に引っかかることにより、当該捲れの影響が横方向の他方側まで伝播することを抑制できる。これにより、前側スカート部の全体が捲れ上がってしまうことが抑制される。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記縦方向において、前記前側接合部の下端位置は、前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端位置よりも高い、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、前側スカート部が捲れ上がった場合であっても、該前側スカート部を縦方向の上側に引き上げる力が前側接合部に作用しにくい。これにより、吸収性本体と前側帯部材との接合とを剥がれにくくすることができる。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記低弾性領域には、弾性部材を有していない、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、低弾性領域に作用する横方向の張力と、低弾性領域に作用する横方向の張力との差が大きくなり、前側スカート部が大きく広がりやすく、よりスカートらしい外観を形成することができる。また、低弾性領域において張力が作用しにくいことから、おむつ着用時において着用者の身体の動きに合わせて前側スカート部が自在に変形しやすく、着用者に違和感や不快感を生じさせにくい。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記低弾性領域は、前記吸収性本体の厚さ方向の非肌側に重ねられた部分を有し、前記重ねられた部分において、前記低弾性領域を透かして、前記吸収性本体を視認可能である、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、前側スカート部(低弾性領域)によって覆われる部分においても、使用者は、吸収性本体の表面に付された絵や模様を視認することができるようになる。したがって、前側スカート部が設けられた場合であっても、使い捨ておむつのデザイン性が悪化することを抑制することができる。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記低弾性領域における光線透過率は、前記高弾性領域における光線透過率よりも大きい、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、低弾性領域では前側スカート部を透かして吸収性本体を視認しやすくなり、デザイン性の悪化を抑制できる。一方、高弾性領域では前側帯部材を透かして吸収性本体が視認しにくいため、使用者に、胴回り開口部におけるシート部材が薄く、おむつが破れてしまうのではないかといった不安を生じさせ難い。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記低弾性領域において厚さ方向に積層されているシート部材の枚数は、前記高弾性領域において前記厚さ方向に積層されているシート部材の枚数よりも少ない、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、低弾性領域ではシート部材の積層枚数が少ないため、スカート部が自在に変形しやすくなり、よりスカートに近い印象を使用者に与えることができる。一方、高弾性領域ではシート部材の積層枚数が少ないため、胴回り開口部付近において十分な強度を確保しやすい。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記前側スカート部では、少なくとも2枚のシート部材が厚さ方向に積層されており、前記低弾性領域の下端部には、積層された前記シート部材同士を接合する接着剤が設けられていない、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、前側スカート部の裾部分において2以上の不織布がそれぞれ独立して広がることでフリルが積層したような形状となり、スカートの外観をより可愛らしくすることができる。また、前側スカート部の裾部分における肌触りをより柔らかなものとすることができる。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記横方向の中央部において、前記後側帯部材は、前記後側スカート部にて、前記縦方向に所定の幅を有する低弾性領域を備え、前記後側スカート部では、少なくとも2枚のシート部材が厚さ方向に積層されており、前記前側スカート部の前記低弾性領域の下端部において、積層された前記シート部材同士を接合する接着剤が設けられていない部分の前記縦方向の長さと、前記後側スカート部の前記低弾性領域の下端部において、積層された前記シート部材同士を接合する接着剤が設けられていない部分の前記縦方向の長さと、が異なる、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、おむつの前後でスカートのフリル部分の形状や大きさを異ならせることができるため、おむつのデザイン性や機能性をより向上させることができる。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記縦方向における前記前側帯部材の長さと、前記縦方向における前記後側帯部材の長さとが等しい、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、前側帯部材と後側帯部材とで同じサイズの資材を使用することができるため、製造工程が単純になり、製造コストを低く抑えることができる。また、前側帯部材と後側帯部材とが同じサイズであったとしても、前後スカートの裾部にそれぞれ形成されるフリルの大きさや形状によっておむつの前後方向を判断しやすくすることができる。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記前側帯部材は、前記縦方向に所定の間隔で並ぶ複数の弾性部材を有し、複数の前記弾性部材のうち前記縦方向の最も下側に設けられている前記弾性部材の位置は、前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端位置よりも高い、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、前側スカート部の最も近くに配置される弾性部材と、前側スカート部との間に所定の間隔が形成される。したがって、前側スカート部の全領域に亘って弾性部材によって生じる横方向の張力が影響しにくく、前側スカート部がひらひらと広がった形状になりやすい。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、自然状態において、前記スカート部の前記縦方向の下端の位置は、前記吸収性本体の前記縦方向の下端の位置よりも高い、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、自然状態において、吸収性本体の股下部の少なくとも一部が露出するため、使用者(着用者)は、脚周り開口の位置を確認しやすくなる。これにより、おむつ着用時に脚周り開口に着用者の脚を通す際に、脚が引っかかってしまう等の問題が生じにくくなる。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記低弾性領域は、前記高弾性領域とは異なるデザインを有している、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、前側スカート部のデザイン性を向上させることができる。また、低弾性領域において横方向の張力が作用しにくくなっているため、前側スカート部に付された模様等が収縮しにくく、デザイン性が悪化しにくい。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端と、前記前側スカート部の前記縦方向の下端かつ前記横方向の外側端と、を最短距離で結ぶ直線が、前記縦方向となす角度のうち大きい方の角度は、100度以上、かつ、140度以下である、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、角度を100度以上とすることで、前側スカート部が捲れ上がった状態となることを抑制しやすくなる。また、角度を140度以下とすることで、前側スカート部が閉じた状態となってしまうことを抑制しやすくなる。これにより、美しい外観のスカートを形成しやすくなる。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、伸長状態において、前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端と、前記前側接合部の前記縦方向の下端と、を最短距離で結ぶ直線が、前記横方向となす角度のうち小さい方の角度は、10度以上、かつ、30度以下である、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、角度を10度以上とすることで、側縁接合部の下端位置と前側接合部の下端位置との高さの差が大きくなり、スカートの捲れが横方向に伝播するのを抑制しやすくなる。また、角度を30度以下とすることで、側縁接合部の位置が高くなりすぎて接合強度が不十分となることや、前側接合部の下端部の位置が低くなりすぎて、前側スカート部が十分な面積を確保しにくくなることを抑制しやすくなる。
かかるスカート付き使い捨ておむつであって、前記吸収性本体の前記横方向の両側に、前記縦方向に沿った脚周り弾性部材を有し、厚さ方向において、前記脚周り弾性部材と前記脚周り弾性部材と前記前側接合部とが重複する部分を有している、ことが望ましい。
このようなスカート付き使い捨ておむつによれば、前側スカート部が上側に捲り上げられた場合であっても、脚周り弾性部材による収縮力によって、前側スカート部を上側引っ張る力が相殺されやすくなる。これにより、前側スカート部の捲れ上がりを効率的に抑制することができる。
===実施形態===
<スカート付き使い捨ておむつの構成>
実施形態に係る吸収性物品の一例として、スカート付き使い捨ておむつ1(以下、単におむつ1とも呼ぶ)について説明する。図1は、おむつ1を前側から見た概略斜視図である。図2は、展開かつ伸長状態であるおむつ1を肌側から見た概略平面図である。図3は、吸収性本体10の構造について説明する図である。図4は、図2中のA−A断面について示した概略断面図である。なお、図2における「伸長状態」とは、製品(おむつ1)を皺なく伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する吸収性本体10や前側帯部材30等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで伸長した状態のことを言う。
このおむつ1は、図1のパンツ型状態において、互いに直交する三方向として縦方向と横方向と前後方向とを有している。そして、以下では、このパンツ型状態における縦方向の上側のことを「胴回り開口側」とも呼び、縦方向の下側のことを「股下側」とも呼ぶ。
また、前後方向の前側のことを「腹側」とも呼び、後側のこと「背側」とも呼ぶ。
一方、図2の展開状態においては、おむつ1は、互いに直交する三方向として長手方向と幅方向とを有している。そして、以下では、この展開状態における長手方向の一方側及び他方側のことを、それぞれ「腹側」及び「背側」とも言う。なお、展開状態における上記の幅方向は、パンツ型状態における上記の横方向と同じ方向である。そのため、以下では、幅方向のことを「横方向」とも言う。また、展開状態の長手方向は、パンツ型状態の縦方向に沿った方向である。また、図4に示すように、縦方向(長手方向)及び横方向(幅方向)と直交する方向を「厚さ方向」とし、着用対象者の肌と当接する側を「肌側」とし、その反対側を「非肌側」とする。
図1に示すように、おむつ1は所謂3ピースタイプのおむつであり、3つの部品10,30,40を有している。すなわち、このおむつ1は、第1部品として、着用者の股間部にあてがわれ尿等の排泄物を吸収する吸収性本体10を有し、第2部品として、同着用者の前側から腹側部を覆う前側帯部材30を有し、第3部品として、同着用者の後側から背側部を覆う後側帯部材40を有している。
図2に示されるように、おむつ1の展開状態において、前側帯部材30と後側帯部材40とは互いに長手方向(縦方向)に間隔をあけて平行に並んだ状態で、これらの間に吸収性本体10が掛け渡されている。そして、吸収性本体10の長手方向の一端部10eaが前側帯部材30と接合され、吸収性本体10の長手方向の他端部10ebが後側帯部材40と接合固定されており、その外観形状は平面視略H形状をなしている。
そして、この状態から、吸収性本体10がその長手方向の略中央部C10を折り位置として二つ折りされる。この二つ折りの状態において互いに対向する前側帯部材30と後側帯部材40とが、着用者の脇腹に当接すべき部分である側縁接合部30ewと、側縁接合部40ewと(つまり、横方向の各端部)にて接合・連結されると、これら帯部材30,40同士が環状に成形される。これにより、図1に示すような胴周り開口1HB及び一対の脚周り開口1HLが形成された着用状態のおむつ1となる。なお、側縁接合部30ew及び側縁接合部40ewは、それぞれ前側帯部材30及び後側帯部材40の横方向の両側部のうち、縦方向の一部の領域に設けられている(図2参照)。すなわち、おむつ1の前側帯部材30及び後側帯部材40では、両側部の全体が接合されているわけではなく、図2では前側帯部材30及び後側帯部材40の下端部はそれぞれ接合されていない。
吸収性本体10は、尿等の排泄物を吸収する機能を有し、図3に示されるように平面視略長方形をなし、その長手方向をおむつ1の縦方向に沿わせつつ横方向の中央に配置されている。吸収性本体10は、吸収性コア11と、吸収性コア11を肌側から包み込むようにして覆う表面シート部材13と、吸収性コア11を同コア11の非肌側から覆って吸収性本体10の外装をなす裏面シート部材15と、を備えている。
吸収性コア11は、液体吸収性素材を積層してなる部材であり、尿等の排泄物を吸収することができる。液体吸収性素材としては、例えば、パルプ繊維等の液体吸収性繊維を使用することができる。なお、吸収性コア11は、液体吸収性粒状物として例えば高吸収性ポリマーを含有していても良いし、または、液体吸収性繊維及び液体吸収性粒状物以外の液体吸収性素材を含んでいても良い。また、吸収性コア11は、ティッシュペーパー等の液透過性シート(不図示)で被覆されていても良い。
本実施形態の吸収性コア11は、図3における縦方向の上側端部である腹側端部11aと、図3における縦方向の下側端部である背側端部11bを有する。そして、腹側端部11aと背側端部11bとの間に、腹側端部11a及び背側端部11bよりも横方向の幅が狭いくびれ部11cを有する。これにより、吸収性コア11は図3に示されるような平面視略砂時計形状となるように構成されている。
表面シート部材13は、吸収性コア11を肌側から覆うシート状の部材であり、例えば吸収性コア11よりも大きい平面サイズの液透過性の不織布である。また、裏面シート部材15は、吸収性コア11を非肌側から覆うシート状の部材であり、吸収性コア11より大きい平面サイズのシートであり、その一例としては、ポリエチレン又はポリプロピレン等の液不透過性の防漏シート15aと、不織布等の外装シート15bとが貼り合わされた二層構造のシートが挙げられる。
また、おむつ1では、図3に示すように、外装シート15bによって所謂立体ギャザーLSG及び脚回りギャザーLGが形成される。立体ギャザーLSGは、表面シート部材13の横方向の各端部にそれぞれ起立して設けられた防漏壁部であり、他方、脚回りギャザーLGは、おむつ1の各脚周り開口1HL,1HLに形成される脚周り伸縮部のことである。外装シート15bは、防漏シート15aの横方向の両側から横方向に大きくはみ出しており、このはみ出した部分15bfが、吸収性本体10の横方向の端部を折り返し位置として横方向の中央側に折り返されて、同折り返し位置の近傍に縦方向に沿って糸ゴム等の脚周り弾性部材17及び脚周り補助弾性部材19が縦方向に伸長された状態で固定され、これにより、上記の脚回りギャザーLGが形成されている。なお、脚周り補助弾性部材19は必ず必要というわけではなく、脚周り弾性部材17のみによって脚回りギャザーLGが形成されるのであっても良い。また、折り返された部分は、更に横方向の中央側へと延びていき、表面シート部材13の横方向の端部を覆う位置で、同端部に接合されている。そして、この端部に接合された部分が立体ギャザーLSGの基端部LSGbとして機能して、すなわち、当該基端部LSGbよりも更に横方向の先端側の部分が自由端部分LSGfとして表面シート部材13から起立可能となっている。また、自由端部分LSGfの先端部には、縦方向に沿って糸ゴム等のLSG弾性部材18が縦方向に伸長された状態で固定されている。よって、LSG弾性部材18の縦方向の収縮によって、表面シート部材13側が内周側となるように吸収性本体10は縦方向に湾曲するが、この湾曲時には、同LSG弾性部材18から付与される収縮力によって自由端部分LSGfは、縦方向に収縮して表面シート部材13から起立し、これにより、同自由端部分LSGfは立体ギャザーLSGとして機能する。
なお、場合によっては、表面シート部材13と吸収性コア11との間、又は、裏面シート部材15と吸収性コア11との間(図3参照)に、セカンドシートとしてティッシュペーパー等の液透過性シートを介装しても良い。
前側帯部材30及び後側帯部材40は、いずれも、例えば不織布等の柔軟なシートを素材とした平面視略矩形形状のシート部材である(図2参照)。
前側帯部材30は、図4に示すように、不織布31,32を厚さ方向に二枚重ねに接合することで形成されている。そして、2枚の不織布31,32同士の間には、横方向に沿って糸ゴム等の複数の弾性部材35,35…が配置されている。弾性部材35,35…は、縦方向に間隔をあけながら縦方向に並んで介挿されつつ、横方向に伸長された状態で同不織布31,32に接合固定されている。これにより、前側帯部材30には横方向に伸縮性可能となっている。なお、不織布31と32とは、弾性部材35の表面に設けられた接着剤を介して互いに接合されている。本実施系形態では、側縁接合部30ewよりも縦方向の下側の領域には弾性部材35が配置されていないため(図2参照)、当該領域には不織布31,32を互いに接合するための接合部37が別途設けられている(図4参照)。
また、前側帯部材30の縦方向の上側(胴回り開口側)では、非肌側の不織布32が肌側の不織布31の縦方向上端よりも上側に突出し、突出した部分が肌側に折り返されることで前側折り返し部32fを形成し、該前側折り返し部32fが不織布31の肌側に接合固定されている。これにより、前側帯部材30の上端30eaが前側折り返し部32fによって覆われ、おむつ1の着用時に上端30eaのエッジが着用者の肌(腹側胴回り部)に食い込みにくくなり、着用時における不快感を生じにくくすることができる。一方、前側帯部材30の下端30ebでは不織布31,32が互いに接合されておらず、所謂ドライエッジが所定の幅で形成されている。図4では、不織布31,32の下端(30eb)と接合部37との間に所定の間隔LD30を有するドライエッジが設けられている。
前側帯部材30と吸収性本体10とは、前側接合部51を介して厚さ方向に接合されている。前側接合部51は溶着や接着等の接合手段を用いて形成されており、本実施形態では、例えばホットメルト接着剤を用いて前側接合部51が形成されている。そして、おむつ1は、前側接合部51よりも縦方向の下側において前側帯部材30が吸収性本体10と接合されていない領域を有している。当該接合されていない領域では、前側帯部材30が吸収性本体10に対して独立して変形することが可能となっており、おむつ1を図1のようなパンツ型形状にした際にスカートのように機能する前側スカート部30sを形成する。すなわち、前側帯部材30は、前側接合部51よりも縦方向の下側に前側スカート部30sを備えている。図4では、縦方向において、前側接合部51の下端51ebと前側帯部材30の下端30ebとの間のL30sの長さを有する領域で、前側帯部材30と吸収性本体10とが接合されておらず、この接合されていない領域が前側スカート部30sとなる。
後側帯部材40は、前側帯部材30と略同様の構造を有している。すなわち、後側帯部材40は、不織布41,42を厚さ方向に二枚重ねに接合することで形成され、不織布41,42の厚さ方向の間には、糸ゴム等の複数の弾性部材45,45が横方向に伸長された状態で接合固定されている。これにより、後側帯部材40には横方向の伸縮性が付与されている。また、側縁接合部40ewよりも縦方向の下側の領域には、不織布41,42を互いに接合するための接合部47が設けられている(図4参照)。
そして、後側帯部材40の縦方向の上側(胴回り開口側)において、非肌側の不織布42が肌側の不織布41の縦方向上端よりも上側に突出し、突出した部分が肌側に折り返されることで後側折り返し部42fを形成している。一方、後側帯部材40の下端40ebでは不織布41,42が互いに接合されておらず、所謂ドライエッジが形成されている(図4参照)。つまり、不織布41,42の下端と接合部47との間には所定の間隔(LD40)が設けられている。
後側帯部材40と吸収性本体10とは、後側接合部52を介して厚さ方向に接合されている。後側接合部52は、例えばホットメルト接着剤を用いて形成されている。おむつ1は、後側接合部52よりも縦方向の下側において後側帯部材40が吸収性本体10と接合されていない領域を有している。当該接合されていない領域では、後側帯部材40が吸収性本体10に対して独立して変形することが可能となっており、おむつ1をパンツ型形状にした際にスカートのように機能する後側スカート部40sを形成している。すなわち、後側帯部材40は、後側接合部52よりも縦方向の下側に後側スカート部40sを備えている。図4では、縦方向において、後側接合部52の下端52ebと後側帯部材40の下端40ebとの間のL40sの長さを有する領域で、後側帯部材40と吸収性本体10とが接合されておらず、この接合されていない領域が後側スカート部40sとなる。
また、図4では、吸収性本体10の長手方向の一端部10ea及び前側折り返し部32fの下端32febを肌側から覆うシート部材38が設けられている。当該シート部材38によって、おむつ1の着用時に一端部10ea及び下端32febのエッジが着用者の肌に食い込みにくくなり、着用時における不快感を生じにくくすることができる。同様に、吸収性本体10の長手方向の他端部10eb及び後側折り返し部42fの下端42febを肌側から覆うシート部材48が設けられている。当該シート部材48によって、おむつ1の着用時に他端部10eb及び下端42febのエッジが着用者の肌に食い込みにくくなり、着用時における不快感を生じにくくすることができる。但し、おむつ1において、シート部材38,48は必ずしも設けられていなくても良い。
また、前側帯部材30と吸収性本体10(吸収性コア11)とが厚さ方向に重なり合っている部分において、弾性部材35の一部が切断されていても良い。本実施形態では、前側接合部51と重複する領域に配置されている弾性部材35の一部が切断されることにより(図1参照)、当該領域では、弾性部材35による伸縮性が発現しないようにしている。これにより、吸収性本体10が横方向に過度に収縮することが抑制され、排泄物の横漏れ等を抑制しやすくすることができる。同様に、後側帯部材40と吸収性本体10とが厚さ方向に重なり合っている部分において、弾性部材45の一部が切断されていても良い。本実施形態では、後側接合部52と重複する領域に配置されている弾性部材45の一部が切断されることにより、当該領域では弾性部材45による伸縮性が発現しないようにして、吸収性本体10の横方向への過度な収縮を抑制している。
<スカート部について>
続いて、スカート部の具体的な構成及び機能について説明する。上述したように、後側スカート部40sの構成は前側スカート部30sと略同様であることから、以下では前側スカート部30sについてのみ説明を行い、後側スカート部40sについての詳細な説明は省略する。
図5は、自然状態のおむつ1を前側(腹側)から見たときの概略平面図である。なお、「自然状態」とは、おむつ1を所定時間放置したときの状態である。例えば、おむつ1の前側帯部材30及び後側帯部材40を横方向の両外側に引っ張り、帯部材30,40を「伸長した状態」として、この伸長状態を15秒間継続させた後、おむつ1の引っ張りを解除して机等の平面に置く。そして、このような平面平置きで5分間経過させた状態を自然状態とする。
図5に示されるように、おむつ1では前側帯部材30のうち、前側接合部51よりも縦方向の下側の前側スカート部30sが縦方向の下側かつ横方向の外側に広がることにより、おむつ1の全体がスカートのようなシルエットになっている。これは、前側帯部材30のうち縦方向下端部の前側スカート部30sにおいては糸ゴム等の弾性部材35が配置されていないため横方向に収縮しにくく、一方、前側帯部材30のうち縦方向上端部においては弾性部材35によって横方向に収縮しやすくなっているためである。すなわち、おむつ1は、少なくとも横方向の中央部において、前側スカート部30sにて、縦方向に所定の幅(例えば、図4における長さL30s)を有する低弾性領域LERを備え、前側帯部材30の上端部にて、上述と同じ所定の幅を有する領域に、高弾性領域HERを備えている(図2参照)。そして、この低弾性領域LERに作用している横方向の張力は、高弾性領域HERに作用している横方向の張力よりも小さい。したがって、前側帯部材30の下端部に形成されている前側スカート部30sは、前側帯部材30の上端部よりも横方向に収縮しにくく、図5のようなスカート形状を自然に形成しやすい。
各領域に作用する横方向の「張力」の大きさは、以下のようにして測定することができる。先ず、自然状態の前側帯部材30において、横方向の一方側の端(例えば左側端)と横方向の中央との間の領域の肌側面(若しくは非肌側面でも良い)に接着剤等を用いて補強用のシート部材を接合する。次に、横方向の中央位置において、高弾性領域HERの縦方向の長さよりも長い範囲(例えばL30s×2の長さ)に縦方向に沿った切込みを入れて、前側帯部材30及び弾性部材35を切断する。すると、弾性部材35が横方向の中央(切込みの位置)から横方向の外側(一方側の端)に向かって収縮しようとするので、切込みの位置が横方向の中央位置から移動しないように、引張測定器等を用いて補強用シート部材を掴んで弾性部材35が横方向へ収縮するのに抗する力を加える。このとき、引張測定器によって測定される力の大きさを本実施形態における「張力」の大きさとすることができる。低弾性領域LERについても同様にして張力の大きさを測定することができる。
このような構成であれば、おむつ1を構成する部材のうち前側帯部材30の一部を簡単に前側スカート部30sとして機能させることができる。すなわち、スカートを形成するために前側帯部材30とは別体のシート部材を設けたり、スカートとして機能させるために特別な加工(例えば、スカートを形成するためのカッティング加工や接合加工等)をしたりする必要がない。したがって、複雑な加工を必要とせず、製造コストを抑制可能なスカート付き使い捨ておむつを実現することができる。
なお、本実施形態のおむつ1では、低弾性領域LERの全体に弾性部材(弾性部材35)が設けられていないため、前側スカート部30sに作用する横方向の張力はほぼゼロである。そのため、高弾性領域HERとの張力の差が大きくなり、前側スカート部30sが図5のように大きく広がりやすい。また、張力が作用しにくいことから、おむつ1の着用時において着用者の身体の動きに合わせて前側スカート部30sが自在に変形しやすく、着用者に違和感や不快感を生じさせにくい。
本実施形態のおむつ1では、自然状態において前側スカート部30sが広がったときの形状が、以下の条件を満たしている。すなわち、図5において、側縁接合部30ewの下端30ewbと、前側スカート部30sの縦方向の下端かつ横方向の外側端である端点30sebsとを最短距離で結ぶ直線が、縦方向となす角度のうち大きい方の角度をθ30sとすると、180度≧θ30s≧90度である。さらに、望ましくは、140度≧θ30s≧100度である。θ30sが180度(140度)よりも大きいと、前側スカート部30sが閉じた状態となってしまい、逆にθ30sが90度(100度)よりも小さいと、前側スカート部30sが捲れ上がった状態となってしまう。これに対してθ30sの大きさが上述の範囲内であれば、外観上美しいスカートが形成され、デザイン性やかわいらしさが損なわれるといった問題は生じにくい。
ところで、前側スカート部30sが自在に変形可能である場合、おむつ1の着用時に前側スカート部30sの全体が捲れ上がってしまい、スカートとしての機能を発揮しにくくなるおそれがある。しかし、おむつ1では前側接合部51と側縁接合部30ewとの位置関係を調整することにより、前側スカート部30sの全体が捲れ上がってしまうことを抑制しやすくしている。図6は、前側接合部51及び後側接合部52と、側縁接合部30ew及び側縁接合部40ewとの関係について説明する図である。同図6は、図2と同様におむつ1を展開かつ伸長させた状態について表している。図7は、おむつ1において前側スカート部30sの一部が捲れ上がった状態について表す平面図である。
おむつ1の着用時において前側スカート部30sが捲れ上がる際には、先ず、横方向両端の自由端部が捲れ上がる場合が多い。図7では、前側スカート部30sの左側端(端点30sebs)が上方向に捲れ上がった状態を示している。なお、前側スカート部30sの左側端が捲れ上がる際には、先ず、前側帯部材30の左側に形成されている側縁接合部30ewの下端30ewbの位置まで捲れ上がる。そして、捲れ上がった左側端に引っ張り上げられるように、前側スカート部30sの捲れが横方向の左側(外側)から右側(中央側)へと伝播していく。しかし、おむつ1では図6に示されるように、縦方向において、前側接合部51の下端51ebの位置が、側縁接合部30ewの下端30ewbの位置よりも低くなっている。これにより、横方向の左側端において下端30ewbの高さまで捲れ上がった前側スカート部30sは、前側接合部51においては、下端30ewbよりも高さの低い下端51ebの位置までしか捲れ上がらない。すなわち、横方向中央部に設けられた前側接合部51によって、前側スカート部30sの捲れが横方向に伝播するのが抑制される。言い換えると、横方向の一方側(図7の左側端部)で前側スカート部30sの捲れが生じた場合であっても、横方向の他方側(図7の右側端部)では前側スカート部30sは捲れにくい。したがって、前側スカート部30sの全体が捲れ上がってしまうことを抑制しやすい。
本実施形態のおむつ1では、前側接合部51の下端51ebと、側縁接合部30ewの下端30ewbとの関係は、以下の条件を満たしている。すなわち、図6に示されるような伸長状態の前側帯部材30において、前側接合部51の下端51ebと側縁接合部30ewの下端30ewbとを最短距離で結ぶ直線が、横方向となす角度のうち小さい方の角度をθ51ebとすると、45度≧θ51eb≧5度である。さらに、望ましくは、30度≧θ51eb≧10度である。θ51ebが5度(10度)よりも小さいと、下端51ebの位置と下端30ewbとの高さがほぼ等しくなってしまい、スカートの捲れが横方向に伝播するのを抑制しにくくなる。一方、θ51ebが45度(30度)よりも大きいと側縁接合部30ewの下端30ewb位置が高くなり側縁接合部30ewが適正な大きさで形成できなくなり、接合強度が不十分となるおそれがある。また、前側接合部51の下端51eb位置が低くなり、前側スカート部30sが十分な面積を確保しにくくなるおそれがある。これに対してθ51ebの大きさが上述の範囲内であれば、おむつ1の構造に問題を生じさせることなく、前側スカート部30sの捲れ上がりを効果的に抑制することができる。
また、一般的な使い捨ておむつでは、印刷等の手段によって吸収性本体の外装(裏面シート部材15に相当)に絵や模様を付すことでデザイン性を向上させる場合がある。このようなおむつにスカートを設けると、当該スカートによって吸収性本体に付された絵や模様が隠されてしまい、デザイン性が悪化するおそれがある。特に、おむつ1において、上述したように前側スカート部30sが捲れにくい構造となっていると、吸収性本体10の模様等が視認されにくくなる。そこで、おむつ1では、厚さ方向の非肌側から見た際に、吸収性本体10が前側スカート部30sを透かして視認できるようにしている。言い換えると、前側スカート部30sと吸収性本体10とが厚さ方向に重ねられている部分では、低弾性領域LERを透かして、吸収性本体10が視認可能である。これにより、前側スカート部30sが設けられた場合であっても、おむつ1のデザイン性が悪化することを抑制することができる。
具体的に、おむつ1では、低弾性領域LERにおける光線透過率を、高弾性領域HERにおける光線透過率よりも大きくすることによって、前側スカート部30sを透かして吸収性本体10を視認しやすくしている。なお、光線透過率の測定は例えばJIS Z8722に準拠した試験方法等により測定できる。このような構成であれば、低弾性領域LERでは前側スカート部30sを透かして吸収性本体10が視認しやすくなる。一方、高弾性領域HERでは前側帯部材30を透かして吸収性本体10が視認しにくくなる。仮に、胴回り開口付近に設けられる高弾性領域HERにおいて前側帯部材30を透かして吸収性本体10が視認できるとすると、使用者(着用者)に、着用時に大きな力が作用しやすい胴回り開口部のシート部材が薄く、おむつ1が破れてしまうのではないかといった不安を生じさせるおそれがある。これに対して、おむつ1では、高弾性領域HERにおける光透過性が低く吸収性本体10を視認しにくいため、使用者等に不安を生じさせ難い。
なお、おむつ1では、低弾性領域LERにおいて厚さ方向に積層されている部材(シート部材)の数が、高弾性領域HERにおいて厚さ方向に積層されている部材(シート部材)の数よりも少ない。具体的には、低弾性領域LER(前側スカート部30s)において厚さ方向に積層されている部材は、不織布31,32の2枚であるのに対して、高弾性領域HERにおいて厚さ方向に積層されている部材は、不織布31,32、シート部材38、及び、前側折り返し部32fの4枚である。これにより、上述の光透過性の関係が成立しやすくなると共に、低弾性領域LERにおけるシート部材の積層枚数が少ないため、スカート部が自在に変形しやすくなる。したがって、前側スカート部30sがひらひらしたフリル状になりやすく、よりスカートに近い印象を使用者(着用者)に与えることができる。一方、高弾性領域HERではシート部材の積層枚数が多いため、胴回り開口部において十分な強度を確保しやすく、着用時におむつ1が破れてしまうといった問題が生じ難い。
さらに、おむつ1では、低弾性領域LERと高弾性領域HERとで外観上のデザインを異ならせている。図1の例では、高弾性領域HERにおいて前側帯部材30が無地なのに対して、低弾性領域LER(前側スカート部30s)において前側帯部材30の表面には、波状の模様が付されている。上述したように、当該低弾性領域LERでは張力が作用しにくくなっているため、前側スカート部30sに付された模様等が収縮しにくく、デザイン性が悪化しにくい。これにより、おむつ1に設けられた前側スカート部30sのデザイン性を向上させると共に、着用者に該前側スカート部30sを認識させやすくすることができる。なお、低弾性領域LERと高弾性領域HERとで観上のデザインを異ならせる方法としては、色を変更したり、不織布の一部にエンボス処理を施したりしても良いし、他の方法であっても良い。
また、おむつ1の前側帯部材30の下端30ebには図4で説明したようなドライエッジが形成されている。すなわち、前側スカート部30sの裾(下端30eb)の部分には接着剤が設けられておらず、不織布31及び32は互いに接合されていない。したがって、前側スカート部30sの裾部分において不織布31及び32がそれぞれ独立して広がることでフリルが積層したような形状となり、スカートの外観をより可愛らしくすることができる。そして、厚さ方向に積層された不織布31及び32が互いに接合されていないため、前側スカート部30sの裾(下端30eb)の肌触りがより柔らかなものとなる。この裾部分はおむつ1の着用時において着用者の脚と接触する可能性が高い部位であることから(図1等参照)、フリル状の柔らかい肌触りとすることで、着用感を良好なものにすることができる。
また、縦方向において、不織布31の下端の位置と不織布32の下端の位置とがずれるようにしても良い。例えば、縦方向において、肌側の不織布32の下端位置が、非肌側の不織布31の下端位置よりも低くなるようにする。このようにすれば、外側から見たときに、不織布31と32との積層構造がより認識しやすく、フリルの2重構造が目立つようになるため、おむつ1の外観上の可愛らしさをより向上させることができる。
なお、前側スカート部30sと後側スカート部40sとで、下端部におけるドライエッジの縦方向の幅(長さ)を変更しても良い。すなわち、前側スカート部30sの下端30ebと接合部37の下端との間の間隔LD30の長さが、後側スカート部40sの下端40ebと接合部47の下端との間の間隔LD40の長さと異なっていても良い。このようにすれば、おむつ1の前後でスカートのフリル部分の形状や大きさを異ならせることができるため、おむつ1のデザイン性や機能性をより向上させることができる。例えば、後側スカート部40sにおけるドライエッジの間隔LD40を前側スカート部30sにおけるドライエッジの間隔LD30よりも長くする。この場合、前側はフリルの小さなシンプルなデザインとなり、着用時において着用者の脚の動きを妨げ難くすることができる。一方、後側では大きなフリルによって着用者の臀部側を広く覆うことができる。
また、おむつ1では、縦方向における前側帯部材30の長さと後側帯部材40の長さとが等しい。このような構造であれば、前側帯部材30と後側帯部材40とで同じサイズの資材を使用することができるため、製造工程が単純になり、また製造コストを低く抑えることができる。一方、前側帯部材30と後側帯部材40とが同じサイズである場合、おむつ1の前後で外観形状が似たものとなるため、おむつ1の前後が判断しにくくなり、着用時に前後を間違えて着用してしまう等のおそれがある。これに対して、上述のようにおむつ1の前後でスカートのフリル部分の大きさ(ドライエッジの長さ)を変更すれば、おむつ1の外観が前後で異なったものとなるため、おむつ1のデザイン性を向上させることに加えて、使用者(着用者)はおむつ1の前後を判断しやすくなる。
但し、おむつ1において、縦方向における前側帯部材30の長さと後側帯部材40とは必ずしも同じである必要はない。例えば、縦方向における後側帯部材40の長さが前側帯部材30の長さよりも長くすることにより、着用者の臀部側においてスカートが長くなるようなデザインとしても良い。
また、前側帯部材30において、縦方向に並んで配置されている複数の弾性部材35のうち最も下側の弾性部材35bは、縦方向において側縁接合部30ewの下端30ewbよりも高い位置に配置されている(図2参照)。この弾性部材35bは縦方向において前側スカート部30sと最も近い位置に配置されている弾性部材である。つまり、前側スカート部30sは、弾性部材35bによって生じる横方向の張力の影響を最も受けやすい。しかし、上述したように、おむつ1の縦方向において、側縁接合部30ewの下端30ewbの位置は、前側スカート部30sの上端(つまり、前側接合部51の下端51eb)の位置よりも高く、弾性部材35bの位置は側縁接合部30ewの下端30ewbの位置よりもさらに高い。そのため、前側スカート部30sの全領域に亘って弾性部材35bによって生じる横方向の張力は影響しにくく、前側スカート部30sは自在に変形可能であり、ひらひらと広がった形状になりやすい。
また、自然状態の前側スカート部30s(前側帯部材30)の下端30ebの位置は、高さ方向において、おむつ1の下端位置(吸収性本体10の長手方向の略中央部C10に相当する位置)よりも上側にある。つまり、図1や図5に示されるように、自然状態のおむつ1において、吸収性本体10は前側スカート部30sによって完全に覆われてしまうのではなく、吸収性本体10の股下部は少なくとも一部が露出した状態となっている。そして、吸収性本体10の股下部が露出していることにより、使用者(着用者)は、脚周り開口1HLの少なくとも一部を視認することができる。これにより、おむつ1を着用する際に脚周り開口1HLの位置を確認しやすくなり、脚周り開口1HLに着用者の脚を通す際に、脚が引っかかってしまうことを抑制することができる。
また、おむつ1では脚回りギャザーLGに設けられた脚周り弾性部材17(及び脚周り補助弾性部材19)が、厚さ方向において前側接合部51と重複する部分を有している(図2参照)。脚周り弾性部材17は、吸収性本体10を長手方向(つまり縦方向)に沿って収縮させる力を発現している。この状態で図7のように前側スカート部30sが上側に捲れ上がると、前側スカート部30sを縦方向の上側に引っ張る力が働く。すると、脚周り弾性部材17の収縮力により、前側スカート部30sが前側接合部51を介して縦方向の下側に引っ張られる。つまり、脚周り弾性部材17による収縮力が、前側スカート部30sを上側に捲り上げる力の反力として作用し、前側スカート部30sを上側引っ張る力が相殺されやすくなる。これにより、前側スカート部30sの捲れを抑制しやすくすることができる。
<変形例>
図6で、前側接合部51の下端51ebと側縁接合部30ewの下端30ewbとの縦方向における位置関係について説明したが、この関係を以下のように変形することも可能である。図8は、おむつ1の変形例における前側接合部51及び後側接合部52と、側縁接合部30ew及び側縁接合部40ewとの関係について説明する図である。図9は、おむつ1の変形例において前側スカート部30sの一部が捲れ上がった状態について表す平面図である。
図8に示されるように、変形例のおむつ1では、縦方向において、前側接合部51の下端51ebの位置が側縁接合部30ewの下端30ewbの位置よりも高くなっている。その他の構成については、上述したおむつ1とほぼ同様である。
変形例のおむつ1で前側スカート部30sが捲れ上がる際には、図7の場合と同様に、先ず、前側スカート部30sの横方向両端の自由端部が側縁接合部30ewの下端30ewbの位置まで捲れ上がる。図9では、前側スカート部30sの左側端が上方向に捲れ上がった状態を示している。そして、捲れ上がった左側端に引っ張り上げられるように、前側スカート部30sの捲れが横方向の左側から右側へと伝播していく。このとき、前側接合部51の下端51eb位置が側縁接合部30ewの下端30ewb位置よりも高いため、前側スカート部30sは前側接合部51の下端51ebの高さまでは捲り上がりにくい。したがって、本変形例では前側スカート部30sが捲れ上がった場合であっても、該前側スカート部30sを縦方向の上側に引き上げる力が前側接合部51に作用しにくい。すなわち、前側スカート部30sに捲れ上がりが生じた場合であっても吸収性本体10と前側帯部材30との接合が剥がれにくい。このような構成は、前側接合部51が小さく、接合強度を強く保つのが難しい場合に特に有効であり、例えば、乳幼児用の小サイズおむつ等に適用することができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、外装シート15b及び前側帯部材30,後側帯部材40の素材をそれぞれ不織布としていたが、何等不織布に限らない。例えば、織布でも構わないし、織布以外のシート部材でも構わない。ちなみに、外装シート15bについては省略しても良く、その場合には、防漏シート15aが吸収性本体10の外装をなすことになる。
上述の実施形態では、弾性部材35として糸ゴムを例示したが、何等これに限らない。例えば、弾性部材35として帯状のゴムを用いても良いし、伸縮性を有した帯状の不織布や、伸縮性を有した帯状の樹脂フィルムを用いても良い。
1 おむつ(スカート付き使い捨ておむつ、吸収性物品)、
1HB 胴回り開口、1HL 脚周り開口、
10 吸収性本体、10ea 端部、10eb 端部、
10es 端部、10p 部分、
11 吸収性コア、
11a 腹側端部、11b 背側端部、11c くびれ部、
13 表面シート部材、
15 裏面シート部材、
15a 防漏シート、15b 外装シート、15bf 部分、
17 脚周り弾性部材、18 LSG弾性部材、19 脚周り補助弾性部材、
30 前側帯部材、
30ea 上端、30eb 下端、
30ew 側縁接合部、30ewb 下端、
30s 前側スカート部、30sebs 端点、
31 不織布、32 不織布、32f 前側折り返し部、32feb 下端、
35 弾性部材、35b弾性部材、37 接合部、38 シート部材、
40 後側帯部材、
40ea 上端、40eb 下端、
40ew 側縁接合部、40ewb 下端、
40s 後側スカート部、
41 不織布、42 不織布、42f 後側折り返し部、42feb 下端、
45 弾性部材、47 接合部、48 シート部材、
51 前側接合部、51eb 下端、
52 後側接合部、52eb 下端、
HER 高弾性領域、LER 低弾性領域、
C10 中央部、
LG 脚回りギャザー、
LSG 立体ギャザー(防漏壁部)、
LSGb 基端部、LSGf 自由端部分

Claims (16)

  1. 縦方向と、前記縦方向と交差する横方向と、を有した吸収性物品であって、
    前記縦方向に沿って設けられ、排泄物を吸収する吸収性本体と、
    前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の長手方向の一端部と前側接合部において接合された前側帯部材と、
    前記前側帯部材とは別体として前記横方向に沿って設けられ、前記吸収性本体の前記長手方向の他端部と後側接合部において接合された後側帯部材と、
    を有し、
    前記前側帯部材は、前記前側接合部よりも前記縦方向の下側に前側スカート部を備え、
    前記後側帯部材は、前記後側接合部よりも前記縦方向の下側に後側スカート部を備え、
    前記横方向において前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とが、少なくとも一部の領域で互いに接合されているスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記横方向の中央部において、前記前側帯部材は、
    前記前側スカート部にて、前記縦方向に所定の幅を有する低弾性領域を備え、
    前記前側帯部材の上端部にて、前記所定の幅の高弾性領域を備え、
    前記低弾性領域に作用している前記横方向の張力は、前記高弾性領域に作用している前記横方向の張力よりも小さい、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  2. 請求項1に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記縦方向において、前記前側接合部の下端位置は、前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端位置よりも低い、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  3. 請求項1に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記縦方向において、前記前側接合部の下端位置は、前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端位置よりも高い、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記低弾性領域には、弾性部材を有していない、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記低弾性領域は、前記吸収性本体の厚さ方向の非肌側に重ねられた部分を有し、
    前記重ねられた部分において、前記低弾性領域を透かして、前記吸収性本体を視認可能である、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  6. 請求項5に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記低弾性領域における光線透過率は、前記高弾性領域における光線透過率よりも大きい、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  7. 請求項5または6に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記低弾性領域において厚さ方向に積層されているシート部材の枚数は、前記高弾性領域において前記厚さ方向に積層されているシート部材の枚数よりも少ない、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記前側スカート部では、少なくとも2枚のシート部材が厚さ方向に積層されており、
    前記低弾性領域の下端部には、積層された前記シート部材同士を接合する接着剤が設けられていない、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  9. 請求項8に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記横方向の中央部において、前記後側帯部材は、前記後側スカート部にて、前記縦方向に所定の幅を有する低弾性領域を備え、
    前記後側スカート部では、少なくとも2枚のシート部材が厚さ方向に積層されており、
    前記前側スカート部の前記低弾性領域の下端部において、積層された前記シート部材同士を接合する接着剤が設けられていない部分の前記縦方向の長さと、
    前記後側スカート部の前記低弾性領域の下端部において、積層された前記シート部材同士を接合する接着剤が設けられていない部分の前記縦方向の長さと、が異なる、
    ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  10. 請求項8または9に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記縦方向における前記前側帯部材の長さと、前記縦方向における前記後側帯部材の長さとが等しい、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記前側帯部材は、前記縦方向に所定の間隔で並ぶ複数の弾性部材を有し、
    複数の前記弾性部材のうち前記縦方向の最も下側に設けられている前記弾性部材の位置は、
    前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端位置よりも高い、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    自然状態において、前記スカート部の前記縦方向の下端の位置は、前記吸収性本体の前記縦方向の下端の位置よりも高い、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記低弾性領域は、前記高弾性領域とは異なるデザインを有している、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端と、前記前側スカート部の前記縦方向の下端かつ前記横方向の外側端と、を最短距離で結ぶ直線が、前記縦方向となす角度のうち大きい方の角度は、100度以上、かつ、140度以下である、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    伸長状態において、前記前側帯部材の両端部と前記後側帯部材の両端部とを接合する側縁接合部の下端と、前記前側接合部の前記縦方向の下端と、を最短距離で結ぶ直線が、前記横方向となす角度のうち小さい方の角度は、10度以上、かつ、30度以下である、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載のスカート付き使い捨ておむつであって、
    前記吸収性本体の前記横方向の両側に、前記縦方向に沿った脚周り弾性部材を有し、
    厚さ方向において、前記脚周り弾性部材と前記脚周り弾性部材と前記前側接合部とが重複する部分を有している、ことを特徴とするスカート付き使い捨ておむつ。

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