JP2018201405A - 乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、新たなプロバイオティクス乳酸菌の増殖促進及び/又は生残性向上組成物の提供を課題とする。【解決手段】本発明は、ストレプトコッカス属の乳酸菌と、含硫アミノ酸と、を含むプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物、並びにプロバイオティクス乳酸菌の生残性及び/又は増殖促進方法を提供する。また、ストレプトコッカス属の乳酸菌と、含硫アミノ酸と、を含むプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物とプロバイオティクス乳酸菌とを含む飲食品、並びに当該飲食品の製造方法を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、プロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物、並びに、プロバイオティクス乳酸菌の生残性及び/又は増殖促進方法に関する。
また、本発明は、プロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、プロバイオティクス乳酸菌とを含む飲食品、並びに、当該飲食品の製造方法に関する。
近年の健康志向の高まりにより、ヒトや動物の健康の維持増進や、疾病の改善・治療に有用なプロバイオティクス乳酸菌が注目され、これに伴い、プロバイオティクス乳酸菌の菌数を増殖促進させたり、その生菌数を維持したりする方法の重要性が高まっている。
特許文献1は、酸性(pHが低い)環境にあるプロバイオティクスの乳酸菌およびビフィズス菌の生残性を向上させることができる、乳酸菌および/またはビフィズス菌の生残性向上剤、それを用いた食品組成物、およびその製造方法の提供を目的とし、酸性(pHが低い)環境にあるプロバイオティクスの乳酸菌およびビフィズス菌に対して、アミノ酸を使用することで、それらの保存中における生残性(生存性)を大幅に改善できること、Zn、葉酸、MgCOのような無機塩類についてもアミノ酸と同様に、プロバイオティクスの乳酸菌およびビフィズス菌の生残性を改善させることを開示している。
特許文献2は、腸内有用菌(ビフィズス菌及び/又は乳酸菌)を増加もしくは増殖させることを目的とし、その解決手段としてシクロジペプチド化合物を開示している。
非特許文献1は、発酵乳中でのビフィズス菌、アシドフィルス菌の生残性を向上させるために、50mg/Lのシステインを発酵乳に添加することを報告している。
特許第6088821号公報 WO2017/034011号パンフレット
本発明は、上記したような従来の解決手段とは異なる新たなプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物を提供することを課題とするものである。
本願の発明者らは、鋭意検討の結果、特定の乳酸菌と含流アミノ酸を組み合わせることによりプロバイオティクス乳酸菌の増殖が促進され、また生残性が向上することを見いだし発明を完成させた。具体的には、本発明は以下の構成を含むものである。
(1)ストレプトコッカス属の乳酸菌と、含硫アミノ酸と、を含むことを特徴とするプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
(2)前記ストレプトコッカス属の乳酸菌が、ストレプトコッカス・サーモフィルス種であることを特徴とする(1)に記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
(3)前記含硫アミノ酸が、メチオニンであることを特徴とする(1)又は(2)に記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
(4)前記プロバイオティクス乳酸菌が、ラクトバチルス・ガセリ種及びラクトバチルス・ヘルベティカス種から選択される1つ以上であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
(5)プロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進は、ヨーグルト又は発酵乳中の生残性向上及び/又は増殖促進である、(1)〜(4)のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
(6)プロバイオティクス乳酸菌と、(1)〜(5)のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、を含む飲食品。
(7)飲食品がヨーグルト又は発酵乳である、(6)に記載の飲食品。
(8)プロバイオティクス乳酸菌の生残性及び/又は増殖促進方法であって、
プロバイオティクス乳酸菌と、(1)〜(5)のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、を接触させる工程を含む前記方法。
(9)プロバイオティクス乳酸菌を含む飲食品の製造方法であって、
プロバイオティクス乳酸菌と、(1)〜(5)のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、を混合する工程を含む前記方法。
(10)プロバイオティクス乳酸菌と、(1)〜(5)のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、を混合した後、発酵する工程を含む(9)に記載の飲食品の製造方法。
本発明は、従来にないプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物を提供するものである。
本発明のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物について説明する。
本発明のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物は、生残性向上作用及び増殖促進用の両方の作用、あるいは、少なくとも1つの作用を有し、有効量のストレプトコッカス属の乳酸菌と含硫アミノ酸と、を含むものである。
(生残性向上及び/又は増殖促進用組成物に用いるストレプトコッカス属の乳酸菌)
本発明のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物に用いるストレプトコッカス属の乳酸菌は、ストレプトコッカス属に属するものであればどのようなものでも用いることができるが、このうちでもストレプトコッカス・サーモフィルス種(Streptococcus thermophilus)が好ましく、SBT10137(FERM P-19531)がさらに好ましい。
上記したストレプトコッカス属の乳酸菌は、脱脂粉乳や合成培地等の適当な培地で培養したものを用いることができる。また、適当な培地で培養したものを、濃縮および凍結、または凍結乾燥したものを用いることができる。
ストレプトコッカス属の乳酸菌の含有量は、プロバイオティクス乳酸菌組成物中において、10cfu/g以上が好ましい。
(生残性向上及び/又は増殖促進用組成物に用いる含硫アミノ酸)
本発明のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物に用いる含硫アミノ酸は、分子中に硫黄を含むアミノ酸であればどのようなものでも用いることができる。そのようなアミノ酸としては、メチオニン、システイン、シスチン、グルタチオン、シスタチオニン、ホモシステイン、タウリンが挙げられ、このうちでもメチオニン、システイン、シスチンが好ましく、メチオニンが最も好ましい。これらは単独、又は2つ以上を組み合わせて用いることができる。上記した含硫アミノ酸は、ヒトや動物が摂取できるものであればどのようなものでもよく、精製により純度を高くしたものや、これらの含硫アミノ酸を多く含むアミノ酸製剤やエキス等を用いてもよい。
本発明のプロバイオティクス乳酸菌の増殖促進及び/又は生残性向上組成物とその使用の一態様を、ヨーグルトを製造する場合を例に示す。
乳原料等で調製したヨーグルトミックスに、ヨーグルトミックス中で1mg/kg〜10mg/kgとなるように含流アミノ酸を添加する。その後、殺菌、40℃程度に冷却し、ストレプトコッカス属の乳酸菌を10cfu/g以上程度となるよう添加し、これとともにプロバイオティクス乳酸菌を添加し、発酵させる。ここで、本発明のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上作用や増殖促進作用を阻害するものでなければ、ストレプトコッカス属の乳酸菌とプロバイオティクス乳酸菌以外のどのような菌を添加してもよい。
ヨーグルトミックス中に添加する含硫アミノ酸の濃度は、本発明の作用を示す有効量であればよく、好ましくは、前記1mg/kg〜10mg/kgであり、より好ましくは3mg/kg〜10mg/kgである。
また、同様にヨーグルトミックス中に添加するストレプトコッカス属乳酸菌の濃度は、本発明の作用を示す有効量であればよい。
本発明によれば、プロバイオティクス乳酸菌の発酵中、本発明組成物中の含流アミノ酸とストレプトコッカス属乳酸菌の作用により、プロバイオティクス乳酸菌の菌数増加が促進される。
(本発明組成物によるプロバイオティクス乳酸菌の増殖促進作用)
プロバイオティクス乳酸菌の増殖促進作用は、プロバイオティクス乳酸菌の増殖率が本発明の組成物を添加していないコントロールに比して、高いかどうかにより評価できる。コントロールに対する、本発明組成物を添加した場合の増殖率の比は、1.2倍以上あればよく、1.5倍以上が好ましく、約2倍程度がさらに好ましい。
前記のプロバイオティクス乳酸菌の増殖率は、発酵前後のヨーグルトベースの生菌数を測定し、発酵後の生菌数を発酵前の生菌数で除することにより求めることができる。生菌数は、用いるプロバイオティクス乳酸菌に適した定法で測定すれば良い。発酵温度は、それぞれのプロバイオティクス乳酸菌に適した発酵温度であり、通常25〜45℃である。
増殖促進作用は、前記増殖率の評価の他に、酸度の上昇によって評価することもできる。
(本発明組成物によるプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上作用)
発酵終了後、ヨーグルトを冷却し、賞味期限内は10℃以下程度の温度で保存されるが、この間、プロバイオティクス乳酸菌の生菌数は、本発明組成物中の含流アミノ酸とストレプトコッカス属の乳酸菌の作用により、高く保持される。
プロバイオティクス乳酸菌の生残性向上作用は、プロバイオティクス乳酸菌の生残率が本発明の組成物を添加していないコントロールに比して、高いかどうかにより評価できる。コントロールに対する、本発明組成物を添加した場合の増殖率の比は、1.2倍以上あればよく、1.5倍以上が好ましく、約2倍程度がさらに好ましい。
前記のプロバイオティクス乳酸菌の生残率は、保存1日目、及び所望の保存日数での生菌数を測定し、所望の保存日数における生菌数を1日目の菌数で除することにより求めることができる。生菌数は、用いるプロバイオティクス乳酸菌に適した定法で測定すれば良い。
(プロバイオティクス乳酸菌)
本発明の生残性向上及び/又は増殖促進の対象とすることができるプロバイオティクス乳酸菌は、Lactobacillus属の菌である。具体的にはLactobacillus gasseri、Lactobacillus acidophilus、Lactobacillus delbrueckii、Lactobacillus casei、Lactobacillus paracasei、Lactobacillus plantarum、Lactobacillus brevis、Lactobacillus helveticus、Lactobacillus rhamnosus、Lactobacillus lactis、Lactobacillus amylovorus、Lactobacillus johnsonii、Lactobacillus crispatus、Lactobacillus reuteriであり、より好ましくはLactobacillus gasseri、Lactobacillus helveticusであり、さらに好ましくはLactobacillus gasseri SBT2055(FERM BP-10953)、Lactobacillus helveticusSBT2161(NITE BP-01707)、Lactobacillus helveticus SBT2171(FERM BP-5445)である。
本発明のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物の発明は、換言すれば、プロバイオティクス乳酸菌と、前記プロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物とを接触させる工程を含むプロバイオティクス乳酸菌の生残性及び/又は増殖促進方法である。
(プロバイオティクス乳酸菌を含む飲食品及び当該飲食品の製造方法)
本発明は、前記プロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、プロバイオティクス乳酸菌とを含む飲食品を提供する。飲食品としては、プロバイオティクス乳酸菌が含まれる飲食品であればいずれでもよく、ヨーグルト、発酵乳、乳酸菌飲料、清涼飲料、乳清飲料などが挙げられる。
プロバイオティクス乳酸菌を含む飲食品の製造は、プロバイオティクス乳酸菌と、前記プロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物とを接触させることにより行うことができる。飲食品がヨーグルトや発酵乳の場合は、プロバイオティクス乳酸菌と、前記生残性向上及び/又は増殖促進用組成物とを混合した後、発酵を行ってもよく、また、プロバイオティクス乳酸菌の発酵後に、前記生残性向上及び/又は増殖促進用組成物を添加してもよいが、増殖促進及び生残性向上の両作用を享受するためには、発酵を行う前に前記生残性向上及び/又は増殖促進用組成物をプロバイオティクス乳酸菌に添加することが望ましい。
以下、本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(試作方法)
ヨーグルトミックスの調製方法は以下の通りである。
サーモフィルス菌凍結乾燥菌株、乳酸菌菌体濃縮液を除く原材料(表1)を溶解、混合した後、95℃達温にて殺菌し、30℃まで冷却した。サーモフィルス菌凍結乾燥菌株、乳酸菌菌体濃縮液を添加後、酸度が0.98%に到達するまで30℃で発酵したものをヨーグルトベースとした。ヨーグルトベースを殺菌水と7:3の比率で混合したものをヨーグルトミックスとした。
(供試菌株)
乳酸菌として、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)SBT2055(FERM BP-10953)の菌体濃縮液を使用した。ラクトバチルス・ガセリの凍結濃縮菌体を、滅菌処理した11%脱脂粉乳液で10倍に希釈してラクトバチルス・ガセリ菌体濃縮液を調製した。
また、ストレプトコッカス属の乳酸菌として、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)の凍結乾燥菌抹を使用した。
(保存方法)
ヨーグルトミックスは、ポリスチレン容器に充填し、ヒートシーラーを用いてアルミ蓋をした。充填したヨーグルトミックスは10℃で18日間保存した。
(増殖率測定方法)
発酵前後のヨーグルトベースにおけるガセリ菌の生菌数を測定し、発酵後の生菌数を発酵前の生菌数で割った値をパーセンテージで示した。
ガセリ菌数の測定は、平板培地に適宜希釈した菌液を100μl塗抹して、37℃72時間嫌気培養後にコロニー数を計数して算出した。平板培地としては、滅菌したMRS培地に0.2mg/mlクリンダマイシン溶解液を0.05%、2mg/mlシプロフロキサシン溶解液5mlを添加した培地を20mlシャーレに流し固めた培地を使用した。製造環境によって値にばらつきが生じるため、それぞれの試験のコントロール水準との比較で評価を行った。
(生残性測定方法)
ヨーグルトミックス中でのガセリ菌の生残性は、保存1日目、18日目の生菌数を測定し、18日目の生菌数を1日目の菌数で割った値をパーセンテージで示した。製造環境によって値にばらつきが生じるため、それぞれの試験のコントロール水準との比較で評価を行った。ガセリ菌数の測定は、増殖率測定方法と同様に実施した。
[実施例1]
表1に記載の配合について、試作方法に従ってヨーグルトベースおよび、ヨーグルトミックスを調製した。各水準は、表1の配合に加えて含硫アミノ酸としてL−メチオニンをそれぞれ1.3mg/kg、3.8mg/kg、7.5mg/kg配合した。
その結果、L−メチオニン1.3mg/kg添加水準ではガセリ菌の生残性向上効果が確認され、3.8mg/kgと7.5mg/kg添加水準ではガセリ菌の増殖促進効果および生残性向上効果が確認された(表2)。
Figure 2018201405
Figure 2018201405
[実施例2]
表1に記載の配合について、試作方法に従ってヨーグルトベースおよびヨーグルトミックスを調製した。各水準は表1の配合に加えて、L−メチオニンを3%含むアミノ酸製剤を0.1%、0.05%、0.025%添加した。
その結果、いずれの水準でもガセリ菌の増殖促進効果および生残性向上効果が確認された(表3)。
Figure 2018201405
[実施例3]
表4、5に記載の配合について、試作方法に従ってヨーグルトベースおよびヨーグルトミックスを調製した。各水準は、アミノ酸を表4、5に記載の通り添加した。また、ストレプトコッカス・サーモフィルス添加水準および、無添加水準について試験を実施した。ストレプトコッカス・サーモフィルス添加水準かつ、メチオニン添加水準にのみ顕著な増殖促進効果が確認された(表6)。
Figure 2018201405
Figure 2018201405
Figure 2018201405
本発明によれば、新規なプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物の提供が可能となり、プロバイオティクス乳酸菌の生残性に優れた飲食品を提供することが可能となる。

Claims (10)

  1. ストレプトコッカス属の乳酸菌と、含硫アミノ酸と、を含むことを特徴とするプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
  2. 前記ストレプトコッカス属の乳酸菌が、ストレプトコッカス・サーモフィルス種であることを特徴とする請求項1に記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
  3. 前記含硫アミノ酸が、メチオニンであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
  4. 前記プロバイオティクス乳酸菌が、ラクトバチルス・ガセリ種及びラクトバチルス・ヘルベティカス種から選択される1つ以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
  5. プロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進は、ヨーグルト又は発酵乳中の生残性向上及び/又は増殖促進である、請求項1〜4のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物。
  6. プロバイオティクス乳酸菌と、請求項1〜5のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、を含む飲食品。
  7. 飲食品がヨーグルト又は発酵乳である、請求項6に記載の飲食品。
  8. プロバイオティクス乳酸菌の生残性及び/又は増殖促進方法であって、
    プロバイオティクス乳酸菌と、請求項1〜5のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、を接触させる工程を含む前記方法。
  9. プロバイオティクス乳酸菌を含む飲食品の製造方法であって、
    プロバイオティクス乳酸菌と、請求項1〜5のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、を混合する工程を含む前記方法。
  10. プロバイオティクス乳酸菌と、請求項1〜5のいずれかに記載のプロバイオティクス乳酸菌の生残性向上及び/又は増殖促進用組成物と、を混合した後、発酵する工程を含む請求項9に記載の飲食品の製造方法。
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