JP2018200321A - 位置検出装置、レンズ装置、撮像装置、および指令装置 - Google Patents

位置検出装置、レンズ装置、撮像装置、および指令装置 Download PDF

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Abstract

【課題】相対位置の更新値を正確に得ること。【解決手段】第1要素に対する第2要素の位置の検出を行う装置は、複数のパターン列および該位置に基づいて変化する複数の変位信号を、切替えをして順次出力するセンサと、複数の変位信号に基づいて複数の相対位置信号を得、該複数の相対位置信号に基づいて該位置としての第1位置を得、該第1位置に対する相対位置を複数の相対位置信号のうちの第1相対位置信号に基づいて得る処理部とを有する。処理部は、該相対位置を得た後に、複数の相対位置信号のうちの第2相対位置信号の値としての第1の値および第2の値と、第1相対位置信号の値としての第3の値とをこの順に得、第2の値と、第3の値とに基づいて、該位置としての第2位置を得、該相対位置と、第1の値および第2の値とに基づいて、該相対位置の更新値を得、該第2位置と該更新値とに基づいて、第1要素に対する第2要素の位置を得る処理を行う。【選択図】 図1

Description

本発明は、可動要素の位置を検出する位置検出装置に関し、特に複数の信号から可動要素の位置を検出する位置検出装置、及びそれを有するレンズ装置、撮像装置指令装置に関するものである。
従来、物体の移動距離を測定するための装置として、相対移動距離を測定するインクリメンタルエンコーダの他、絶対位置の測長を可能としたアブソリュートエンコーダが知られている。
特許文献1には、複数の周期信号の検出状態を切り替えて信号を取得し、絶対位置を算出する構成のバーニア式アブソリュートエンコーダについて開示されている。絶対位置を算出した後、算出された絶対位置を基準として、ある1つの周期信号のみを用いて相対位置を算出する。
また特許文献2には、符号形式のアブソリュートエンコーダであって、絶対位置生成部により算出した絶対位置と、ある絶対位置基準からインクリメンタル信号に基づいて相対的に算出した相対位置とを比較し異常を検知するエンコーダが開示されている。
特開2013−88191号公報 特開2010−249720号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたアブソリュートエンコーダの構成において、特許文献2のような異常検知を行うためには次のような課題がある。
バーニア方式のアブソリュートエンコーダでは、ある1つの周期信号のみを用いて相対位置が算出されるのに対し、絶対位置は複数の周期信号を用いて演算される。しかし、特許文献1では複数の周期信号を取得する場合は、検出する信号を切り替える必要がある構成であるため、信号を切替えている間は相対位置算出のための周期信号を取得することができない。すなわち、絶対位置算出のために複数の周期信号を取得している間は相対位置算出処理を停止させる必要があり、相対位置算出手段は停止している間の位置の変化を検知することができなかった。すなわち、絶対位置の算出と相対位置の算出を併用することができなかった。
本発明は、第1要素に対する第2要素の位置の検出を行う位置検出装置であって、前記第1要素及び前記第2要素のうち一方に備えられた、互いに異なる複数の周期をそれぞれ有する複数のパターン列を含み、前記複数のパターン列および前記位置に基づいて変化する、前記複数のパターン列にそれぞれ対応する複数の変位信号を、切替えをして順次出力するセンサと、前記センサにより順次出力された前記複数の変位信号に基づいて、前記複数のパターン列にそれぞれ対応する複数の相対位置信号を得、該複数の相対位置信号に基づいて前記位置としての第1位置を得、前記第1位置に対する相対位置を前記複数の相対位置信号のうちの第1相対位置信号に基づいて得る処理部と、を有し、前記処理部は、前記相対位置を得た後に、前記複数の相対位置信号のうちの前記第1相対位置信号とは異なる第2相対位置信号の値としての第1の値および第2の値と、前記第1相対位置信号の値としての第3の値とを、この順に得、前記第2の値と、前記第3の値とに基づいて、前記第1要素に対する前記第2要素の位置としての第2位置を得、前記相対位置と、前記第1の値および前記第2の値とに基づいて、前記相対位置の更新値を得、前記第2位置と前記更新値とに基づいて、前記第1要素に対する前記第2要素の位置を得る処理を行う、ことを特徴とする。
また、本発明は、第1要素に対する第2要素の位置の検出を行う位置検出装置であって、前記第1要素及び前記第2要素のうち一方に備えられた、互いに異なる複数の周期をそれぞれ有する複数のパターン列を含み、前記複数のパターン列および前記位置に基づいて変化する、前記複数のパターン列にそれぞれ対応する複数の変位信号を、切替えをして順次出力するセンサと、カウンタと、前記センサにより順次出力された前記複数の変位信号に基づいて、前記複数のパターン列にそれぞれ対応する複数の相対位置信号を得、該複数の相対位置信号に基づいて前記位置としての第1位置を得、前記第1位置に対する相対位置を前記複数の相対位置信号のうちの第1相対位置信号に基づいて得る処理部と、を有し、前記処理部は、前記複数の変位信号のうち前記第1相対位置信号を得るための変位信号に基づく計数を前記カウンタに行わせ、該計数と前記第1相対位置信号とに基づいて前記相対位置を得、前記処理部は、前記相対位置を得た後に、前記カウンタの行う計数の停止を行い、前記複数の相対位置信号のうちの前記第1相対位置信号とは異なる第2相対位置信号の値としての第1の値および第2の値と、前記第1相対位置信号の値としての第3の値とを、この順に得、前記第2の値と、前記第3の値とに基づいて、前記第1要素に対する前記第2要素の位置としての第2位置を得、前記停止における前記カウンタの計数値と前記第1の値および前記第2の値とに基づいて更新された前記カウンタの計数値と、前記第3の値とに基づいて前記相対位置の更新値を得、前記カウンタの行う計数を開始し、前記第2位置と前記更新値とに基づいて、前記第1要素に対する前記第2要素の位置を得る処理を行う、ことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、相対位置の更新値を正確に得るのに有利な位置検出装置を提供することができる。
第1実施形態の構成ブロック図 ABSセンサーの断面図 第1実施形態のスケール部の平面図 受光部の平面図 第1実施例における処理の全体を示すフローチャート図 初期位置取得のための信号取得のフローチャート図 初期位置取得のための絶対位置導出のフローチャート図 第1及び第2の相対位置信号及びバーニア信号のグラフ 同期演算における波形の変化を示すグラフ 相対位置導出の初期化動作のフローチャート図 相対位置導出のフローチャート図 異常検出動作のフローチャート図 異常検出動作における信号取得のフローチャート図 移動量補正のフローチャート図 移動量補正の詳細のフローチャート図 移動量補正の動作を示すグラフと信号取得位置 第2実施形態の構成ブロック図 相対位置導出の初期化動作のフローチャート図 入力信号と位相計数カウンタのカウンタ値との関係を示すグラフ 相対位置導出のフローチャート図 異常検出動作における信号取得のフローチャート図 移動量補正のフローチャート図 移動量補正の詳細のフローチャート図 様々なスケール部を示す図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図1〜図16を用いて、本発明の位置検出手段の第1の実施例を説明する。
図1は、本発明の位置検出手段の実施例1の構成ブロック図である。図1において、ABS算出部101は、ABSセンサー103から出力される信号を元に、固定要素に対しての可動要素の(所定の基準位置に対する)変位量である絶対位置Pabsを導出する演算部である。スケール切替え部(切替え手段)102は、ABSセンサー103から順次出力される2種類のトラックパターンに基づいて発生する2種類の信号出力を切替えるスケール切替え部である。ABSセンサー(信号検出手段)103は、固定要素に対しての可動要素の絶対位置を導出するための信号を出力する絶対位置センサーである。ABSセンサー103の内部構成及び出力信号については後述する。AD変換部104は、ABSセンサー103から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部である。INC算出部105はある基準位置からの変位量をもとに相対位置Pincを導出する演算部である。
移動量算出部106は、ABS算出部101が取得した2種類の信号を取得する間に、可動要素が移動した移動量を導出し、補正する移動量算出部である。移動量補正処理の詳細な説明は後述する。
異常判定部107は、ABS算出部101での演算結果であるPabsと、INC算出部105での演算結果であるPincに基づいて、位置検出手段に異常があるかを判断する判定部である。
ABS算出部101、INC算出部105、移動量算出部106、及び異常判定部107は、例えば一つのCPU内に構成される。
次にABSセンサー103の内部構成及び出力信号について説明する。
図2はABSセンサー103の断面図である。図2において、可動要素21は、固定要素22に対し、紙面に垂直方向となるX軸方向に移動する可動部である。光源201は発光部であり、例えばLEDである。スケール部202は全長でスリット数の異なる等間隔の2つのトラックパターン203a、203bを有するスケール部である。受光部204a、204bはそれぞれ、光源201より出射しトラックパターン203a、203bにより反射された光を受光するための受光部であり、例えばフォトダイオードアレイで構成される。信号処理回路205は、受光部204a、204bで受光した信号を処理し、スケール切替え部102の切替え信号に応じて、トラックパターン203a、203bの何れかの信号を出力する信号処理回路である。
なお、本実施例においては、可動要素21にスケール部202を備え、固定要素22に光源201及び受光部204a、204bを備える構成を例示した。しかし、これに限定されることはなく、固定要素及び可動要素の内の一方にスケール部202を、他方に光源201及び受光部204a、204bを備える構成とすればよい。後述する実施例においても同様である。
図3は、本実施形態におけるスケール部202の平面図である。図3では反射型のスリットパターン(反射パターン列)を一例として示している。スケール部202は、第一トラックパターン203aと第二トラックパターン203bの2つのトラックパターンを備えて構成されている。トラックパターン203a、203bの反射部(黒塗り部)に光源201からの光が当たると、受光部204a、204bにそれぞれ反射するような構成となっている。第一トラックパターン203aの反射部はP1間隔で等間隔に形成されている。また第二トラックパターン203bの反射部はP2間隔で等間隔に形成されている。本実施例では、P1は、スケールの全長Lmaxに対して反射部が40個、つまり全長Lmaxに対して40周期となるように構成されている。また、P2は、スケールの全長Lmaxに対して反射部が39個、つまり全長Lmaxに対して39周期となるように構成されている。
図4は、受光部204aの平面図である。受光部204bも受光部204aと同様の構成となっている。受光部204aには水平方向に16個のフォトダイオード401〜416が等間隔に配置されている。フォトダイオード401、405、409、413は電気的に接続されており、この組をa相とする。また、フォトダイオード402、406、410、414の組をb相とする。以下同様にフォトダイオード403、407、411、415の組をc相、フォトダイオード404、408、412、416の組をd相とする。本実施例では、受光部204a内の4個のフォトダイオードの間隔(例えばフォトダイオード401から404の間隔)が第一トラックパターン203aの反射部の間隔P1の2倍であることを前提に説明する。ここで、光源201から第一トラックパターン203aの反射部の距離の2倍は、光源201から受光部204aの距離となるため、受光部204aで受光する反射光の幅は、反射部の2倍の幅となる。従って受光部204a内の4個のフォトダイオードの間隔は、第一トラックパターン203aのパターンの1周期分に相当する。
第一トラックパターン203aで反射された光源201からの光を、受光部204aで受光すると、a相、b相、c相、d相の各フォトダイオード群は、受光した光量に応じた光電流を出力する。ここで、スケール部202のX軸方向への移動とともに、a相、b相、c相、d相の各フォトダイオード群は、a相を基準にb相は90°、c相は180°、d相は270°の位相関係で変動する電流(周期信号)が出力される。信号処理回路205は出力電流を電流電圧変換器で電圧に変換する。次に信号処理回路205は、差動増幅器によりそれぞれa相とc相の差動成分、及びb相とd相の差動成分を求める。次に信号処理回路205は、a相とc相の差動成分、及びb相とd相の差動成分から、互いに90°位相のずれた第一トラックパターン203a のA相変位信号である第一のA相変位信号S1rA、B相変位信号である第一のB相変位信号S1rBを生成する。受光部204bも同様の方法で第二トラックパターン203b のA相、B相変位信号である第二のA相変位信号S2rA、B相変位信号である第二のB相変位信号S2rBを生成する。
ここで、信号処理回路205は、スケール切替え部102からの切替え信号に応じて、第一のA相変位信号S1rA及び第一のB相変位信号S1rB又は第二のA相変位信号S2rA及び第二のB相変位信号S2rBの何れかを出力する。このように、スケール切替え部102からの切替え信号によって、信号処理回路205から信号を切替えて出力することにより、信号処理回路205の処理負荷を減少させ、高速処理化、省電力、小型化することができる。
以上により、ABSセンサー103は、スケール切替え部102からの切替え信号に応じて、第一のA相変位信号S1rA及び第一のB相変位信号S1rB、又は第二のA相変位信号S2rA及び第二のB相変位信号S2rBの何れかが出力される。
次に本実施例の動作について、図5〜15を用いて説明する。図5は、本実施例の動作フローである。
S501は、処理の開始であり、S502へ進む。処理の開始は、たとえば機器の電源の投入などである。
S502では、初期位置取得のための絶対位置取得処理を行い、S503へ進む。初期位置取得のための絶対位置取得処理についての詳細は後述する。
S503では、相対位置取得のための初期化処理を行い、S504へ進む。相対位置取得のための初期化処理についての詳細は後述する。
S504では、異常検出を実施するかを判断し、実施しない場合はS505へ、実施する場合はS506へ進む。異常検出を実施するかは、たとえば不図示のスイッチにより通知されても良いし、一定時間ごとに定期的に実施しても良い。
S505では、相対位置取得処理により検出位置を更新し、S504へと戻る。
S506では、異常検出処理を行い、S507へと進む。異常検出処理については後述する。
S507では、異常が検出されたか判断し、異常が検出されなかった場合はS504へ、異常が検出された場合はS508へ進む。
S508では、異常を通知し、S509へと進む。異常の通知は、たとえば不図示のLED等にて行う。
S509は処理の終了である。
続いて、図6、7を用いて、本実施例の動作フローのうち、初期位置取得のための絶対位置算出処理について説明する。
S601は、処理の開始であり、S602へ進む。
S602において、ABS算出部101は、スケール切替え部102に、第二のスケールへと切替える第二の切替え信号を出力し、S603へ進む。第二の切替え信号により、スケール切替え部102は、ABSセンサー103に第二のトラックパターンの信号出力指示を行い、ABSセンサー103は、第二のトラックパターンの信号S2rA、S2rBを出力する。第二のトラックパターンの信号S2rA、S2rBは、AD変換部104でデジタル信号に変換され、ABS算出部101に出力される。
S603では、AD変換部104から出力されたS603の実行タイミングT1における第二のA相変位信号S2rAの信号レベルであるV1s2rA、及びB相変位信号S2rBの信号レベルであるV1s2rBを取得し、S604へと進む。
S604において、ABS算出部101は、スケール切替え部102に、第一のスケールへと切替える第一の切替え信号を出力し、S605へ進む。第一の切替え信号により、スケール切替え部102は、ABSセンサー103に第一のトラックパターンの信号出力指示を行い、ABSセンサー103は、第一のトラックパターンの信号S1rA、S1rBを出力する。第一のトラックパターンの信号S1rA、S1rBは、AD変換部104でデジタル信号に変換され、ABS算出部101に出力される。
S605では、AD変換部104から出力されたS605の実行タイミングT2における第一のA相変位信号S1rAの信号レベルであるV2s1rA、及びB相変位信号S1rBの信号レベルであるV2s1rBを取得し、S606へと進む。
S606では、S603、S605によって取得した各トラックパターンの信号を元に絶対位置Pabsを導出し、S607へ進む。絶対位置導出方法については後述する。
S607は処理の終了である。
以上により、可動要素の初期位置が決定する。
なお、時間T1およびT2の時間間隔を信号取得遅延時間Tsとする。信号取得遅延時間Tsは、スケール切替え部102によりスケールを切替えた後に、出力される信号が十分安定する時間が設定される。
次に絶対位置の導出方法について説明する。絶対位置の導出は、ABS算出部101で算出される。図7に絶対位置の導出のフローを示す。
S701で処理を開始し、S702に進む。
S702では、図6のS605で取得したT2における第一のA相変位信号S1rAの信号レベルであるV2s1rA、及びB相変位信号S1rBの信号レベルであるV2s1rBを補正する。
ここで、第一のA相変位信号S1rA及び第一のB相変位信号S1rBは、お互いに信号オフセットや信号振幅が異なっている場合がある。このような信号をそのまま使用して絶対位置を導出すると、導出された絶対位置Pabsの誤差要因となるため、信号の補正が必要となる。
本実施例では、先に説明した通り、受光部204a内の4個のフォトダイオードの間隔(例えばフォトダイオード401から404の間隔)が第一トラックパターン203aの反射部の間隔P1の2倍である。従って、第一のA相変位信号S1rA及び第一のB相変位信号S1rBはそれぞれ以下の式(1)、式(2)のように表される。
S1rA:a1×COSθ+s1 …(1)
S1rB:a2×SINθ+s2 …(2)
ここでa1、s1はそれぞれ第一のA相変位信号S1rAの振幅とオフセット、a2、s2はそれぞれ第一のB相変位信号S1rBの振幅とオフセット、θは信号の位相である。第一のA相変位信号S1rAの最大値は、s1+a1、最小値はs1−a1、信号振幅はa1、平均値はs1である。同様に、B相変位信号S1rBの最大値は、s2+a2、最小値はs2−a2、信号振幅はa2、平均値はs2である。これらの値を用いて、式(1)、式(2)で表される第一のA相変位信号S1rA及び第一のB相変位信号S1rBを補正すると、補正後の第一のA相変位信号S1cA及び第一のB相変位信号S1cBがそれぞれ以下の式(3)、式(4)のように表される。
S1cA:{(a1×COSθ+s1)−s1}×a2=a1×a2×COSθ …(3)
S1cB:{(a2×SINθ+s2)−s2}×a1=a1×a2×SINθ …(4)
この結果、第一のA相変位信号S1rA及び第一のB相変位信号S1rBのオフセットが除去され、信号振幅が同一となった第一のA相変位信号S1cA及び第一のB相変位信号S1cBが得られる。
以上により、S702で第一のA相変位信号S1rA及び第一のB相変位信号S1rBを補正すると、S703に進む。
S703では、補正後の第一のA相変位信号S1cA及び第一のB相変位信号S1cBを用いて、図8の(a)に示すような、振幅Vmaxでスケール全長に対して40周期となる第一の相対位置信号Inc1を導出し、S704に進む。なお、図8の横軸はスケールの全長Lmaxに対しての位置を示し、縦軸はその時の信号レベルを示す。
まず、補正後の第一のA相変位信号S1cA及び第一のB相変位信号S1cBを用いて、アークタンジェント演算を行い、図8の(a´)に示すようなAtan1信号を導出する。ここで第一トラックパターン203aは、スケールの全長Lmaxに対して40周期となるパターンである。従って、Atan1信号は、スケール全長に対して80周期となる。
次にAtan1から振幅Vmaxとなるスケール全長に対して40周期となる第一の相対位置信号Inc1を導出する。具体的には、Atan1の振幅がVmax/2になるように、Atan1信号にゲインをかけ、S1rBの位相が0°の時の信号レベルを0とし、位相が180°から360°の時にVmax/2を加算することで、第一の相対位置信号Inc1を導出する。従って、第一の相対位置信号Inc1は、図8の(a)に示すような、スケールの全長Lmaxに対して40周期ののこぎり波となる。
以上、S702、S703にて、T2における第一のA相変位信号S1rAの信号レベルV2s1rA、及びB相変位信号S1rBの信号レベルV2s1rBから、T2における第一の相対位置信号Inc1の信号レベルV2inc1を導出し、S704に進む。
S704では、図6のS603で取得したT1における第二のA相変位信号S2rAの信号レベルであるV1s2rA、及びB相変位信号S2rBの信号レベルであるV1s2rBを補正する。
ここで、受光部204bは受光部204aと同じ構成となっているため、受光部204b内の4個のフォトダイオードの間隔(例えばフォトダイオード401から404の間隔)が第一トラックパターン203aの反射部の間隔P1の2倍である。ここで第一トラックパターン203aの反射部の間隔P1と第二トラックパターン203bの反射部の間隔P2は異なる間隔である。従って、受光部204b 内の4個のフォトダイオードの間隔(例えばフォトダイオード401から404の間隔)が第二トラックパターン203bの反射部の間隔P2の2倍とはならない。このため、第二のA相変位信号S2rAと第二のB相変位信号S2rBは、90°からずれた位相関係となる。
従って、第二のA相変位信号S2rAと第二のB相変位信号S2rBは、それぞれ、以下の式(5)、式(6)のように表わされる。
S2rA:b1×COSθ+t1 …(5)
S2rB:b2×SIN(θ+α)+t2 …(6)
ここでb1、t1はそれぞれ第二のA相変位信号S2rAの振幅とオフセット、b2、t2はそれぞれ第二のB相変位信号S2rBの振幅とオフセット、θは信号の位相、αは位相のずれ量である。S602の処理と同様に第二のA相変位信号S2rA及び第二のB相変位信号S2rBを補正すると補正後の第二のA相変位信号S2cA´及び第二のB相変位信号S2cB´がそれぞれ以下の式(7)、式(8)のように表される。
S2cA´:{(b1×COSθ+t1)−t1}×b2=b1×b2×COSθ …(7)
S2cB´:{(b2×SIN(θ+α)+t2)−t2}×b1=b1×b2×SIN(θ+α) …(8)
この結果、第二のA相変位信号S2rA及び第二のB相変位信号S2rBのオフセットt1、t2が除去され、信号振幅が同一となった第二のA相変位信号S2cA´及び第二のB相変位信号S2cB´が得られる。
次に式(7)、式(8)を用いて、第二のA相変位信号S2cA´及び第二のB相変位信号S2cB´の位相差を90°とする処理について説明する。
式(7)、式(8)の差は及び和は、それぞれ以下の式(9)、式(10)のように表される。
b1×b2×(SIN(θ+α)−COSθ)
=b1×b2×2×SIN{(α−90)/2}×COS{θ+(α+90)/2} …(9)
b1×b2×(SIN(θ+α)+COSθ)
=b1×b2×2×COS{(α−90)/2}×SIN{θ+(α+90)/2} …(10)
以上により式(9)、式(10)の位相差は90°となる。
ここで式(9)、式(10)の振幅は異なっているため、次に振幅の補正を行い、信号振幅が同一となった第二のA相変位信号S2cA及び第二のB相変位信号S2cBを導出する。式(9)に式(10)の振幅の一部であるCOS{(α−90)/2}を乗じ、式(10)に式(9)の振幅の一部であるSIN{(α−90)/2}を乗ずると、以下の式(11)、式(12)が得られる。
第二のA相変位信号S2cA:
b1×b2×2×SIN{(α−90)/2}×COS{(α−90)/2}×COS{θ+(α+90)/2} …(11)
第二のB相変位信号S2cB:
b1×b2×2×SIN{(α−90)/2}×COS{(α−90)/2}×SIN{θ+(α+90)/2} …(12)
この結果、第二のA相変位信号S2rA及び第二のB相変位信号S2rBのオフセットが除去され、信号振幅が同一となり、さらに位相差が90°となった第二のA相変位信号S2cA及び第二のB相変位信号S2cBが得られる。
以上により、S704で第二のA相変位信号S2rA及び第二のB相変位信号S2rBを補正すると、S705に進む。
S705では、補正後の第二のA相変位信号S2cA及び第二のB相変位信号S2cBを用いてS703と同様の演算を行い、第二の相対位置信号Inc2を導出する。ここで第二トラックパターン203bは、スケールの全長Lmaxに対して39周期となるパターンである。従って、第二の相対位置信号Inc2は、図8の(b)に示すような、スケールの全長Lmaxに対して39周期ののこぎり波となる。ここで図8の横軸はスケールの全長Lmaxに対しての位置を示し、縦軸はその時の信号レベルを示す。
以上、S704、S705にて、T1における第二のA相変位信号S2rAの信号レベルV1s2rA、及びB相変位信号S2rBの信号レベルV1s2rBから、T1における第二の相対位置信号Inc2の信号レベルV1inc2を導出し、S706に進む。
なお、説明の関係上、時間T2における第一の相対位置信号の導出を先に行い、その後時間T1における第二の相対位置信号の導出を行ったが、勿論その順序に限ることはなく、時間T1における第二の相対位置信号の導出を先に行っても良い。
S706では、T2における第一の相対位置信号Inc1の信号レベルであるV2inc1と、T1における第二の相対位置信号Inc2の信号レベルであるV1inc2から、図8の(c)に示すような、バーニア信号Pv1を導出する。バーニア信号Pv1は、Inc1とInc2の差分を計算し、差分が負の値の時にはVmaxを加算する計算を行うことにより得られる。
ここで、第一の相対位置信号Inc1と第二の相対位置信号Inc2との全長Lmaxに対して周期の差は1であるため、バーニア信号Pv1は全長Lmaxに対して1周期ののこぎり波となる。
以上、S706でバーニア信号Pv1を導出すると、S707に進む。
S707では絶対位置Pabsを導出する。
ここでS1rA、S1rB、S2rA、S2rBには外乱等によりノイズ成分が存在するため、これらから導出されたInc1、Inc2及びPv1にもノイズ成分が存在する。このノイズ成分を補正するため、バーニア信号Pv1と第一の相対位置信号Inc1との同期演算を行う。
図9は同期演算により波形がどのように変化しているのかを示している。
図9において横軸はスケールの全長Lmaxに対しての位置を示し、縦軸はその時の信号レベルを示す。また、信号レベルの最大値をVmaxで示す。また、N1はスケール開始点から何周期目の領域であることを示し、全長Lmax内での周期の数(最大のN1)をN1maxと定義する。本実施例では、第一トラックパターン203aは、スケールの全長Lmaxに対して40周期となるため、N1maxは40であり、N1は1から40までの自然数となる。
図9の(a)はInc1、Pv1、Inc1/N1maxの波形を示している。Pv1と、Pv1と傾きが同じとなるInc1/N1maxとの差を取ると、図9の(b)に示す誤差成分Eを持つ階段上の波形が生成される。図9の(b)に示す波形の信号Vb´は、以下の式(13)のように表わされる。ここで階段上の波形の一段の信号レベルはVmax/N1maxとなる。
Vb’=Pv1−(Inc1/N1max) …(13)
次に図9の(b)に示す波形の誤差成分Eを四捨五入により除去すると、図9の(c)に示す波形となる。図9の(c)に示す波形の信号Vbは、以下の式(14)のように表わされる。
Vb=Round[Vb’×(N1max/Vmax)] ×(Vmax/N1max) …(14)
ここでRound[ ]は、小数第1位を四捨五入する関数である。
また、誤差成分Eは、式(15)で表わすことができる。
E=[Pv1−(Inc1/n1max)]−Vb …(15)
図9の(c)に示す波形にInc1/N1maxの波形を加算することで、図9の(d)に示す、誤差成分Eが除去された絶対位置を示す信号Vabsが生成される。
この同期演算は、以下の式(16)に表わす演算により実施される。
Vabs=Vb+(Inc1/N1max) …(16)
以上のように同期演算を行うことで、上位信号であるバーニア信号Pv1と下位信号である第一の相対位置信号Inc1を用いて合成した信号が絶対位置を示す信号Vabsとして導出される。
絶対位置の信号Vabsから、絶対位置Pabsは式(17)で表わされる。
Pabs=Vabs×(Lmax/Vmax) …(17)
以上、S707により、バーニア信号Pv1と、T2における第一の相対位置信号Inc1の信号レベルであるV2inc1より、T2における絶対位置Pabsを導出するとS708に進み処理を終了する。
以上により絶対位置Pabsを導出することができる。
次に、図10を用いて、本実施例の動作フローのうち、相対位置の導出の初期化処理について説明する。
S1001は処理の開始であり、S1002へと進む。
S1002では、直前に導出した絶対位置Pabsを取得し、相対位置Pincの初期値として、S1003へと進む。
S1003は処理の終了である。
この処理により、相対位置の導出における基準位置が決定される。
続いて、図11を用いて、本実施例の動作フローのうち、相対位置の導出処理について説明する。
S1101は処理の開始であり、S1102へ進む。
S1102では、第一のA相変位信号S1rA、及びB相変位信号S1rBを取得し、S1103へと進む。なお、S1102の処理の詳細は図6のS605と同等である。
S1103では、第一のA相変位信号S1rA、及びB相変位信号S1rBの補正を行い、S1104へと進む。なお、S1103の処理の詳細は図7のS702と同等である。
S1104では、補正後の第一のA相変位信号S1cA及び第一のB相変位信号S1cBを用いて、第一の相対位置信号Inc1を導出し、S1105に進む。なお、S1104の処理の詳細は図7のS703と同等である。
S1105では、S1104で導出した第一の相対位置信号Inc1をもとに相対位置Pincを更新し、S1106へと進む。
具体的には、まず次の式(18)を用いて、前回の位置PincAから、前回の相対位置信号Inc1Aを導出する。
Inc1A=(PincA×(Vmax/Lmax)×N1max)mod(N1max) …(18)
なお、演算子modは剰余演算を示す。
但し、この演算を省くために、前回の位置PincAを導出した時のInc1もInc1AとしてPincAとともに記憶しておいても良い。
続いて相対位置信号Inc1AとS1104で導出した相対位置信号Inc1であるInc1Bとの差分である、相対位置変位信号ΔInc1を導出する。
ΔInc1=Inc1B−Inc1A (−Vmax/2≦Inc1B−Inc1A≦Vmax/2の場合)
ΔInc1=Inc1B−Inc1A+Vmax (Inc1B−Inc1A<−Vmax/2の場合)
ΔInc1=Inc1B−Inc1A−Vmax (Inc1B−Inc1A>Vmax/2の場合) …(19)
最後に、次の式(20)を用いて、Pincを更新する。
Pinc=PincA+((ΔInc1/N1max)×(Lmax/Vmax)) …(20)
そして、S1106は処理の終了である。
なお、この相対位置検出処理において、前回の相対位置とのサンプリング間隔ΔTinc1の間に位置が大きく移動してしまうと、変化量が正しく検出できず、位置ズレが発生してしまう。
相対位置演算のサンプリング間隔ΔTinc1で移動することが可能な、位置ズレが発生しない最大の変化量ΔPinc1Maxは、以下の式(21)にて得ることができる。
ΔPinc1Max=(Lmax/N1max)/2 …(21)
よって、位置がΔPinc1Max以上移動することのないサンプリング間隔ΔTinc1にて相対位置を導出する必要がある。
図12〜図15を用いて、本実施例の動作フローのうち、異常検出処理について説明する。
S1201は処理の開始であり、S1202へと進む。
S1202では、異常検出処理で使用する各種タイミングでの変位信号をそれぞれ取得し、S1203へと進む。信号取得処理についての詳細は後述する。
S1203では、絶対位置の導出を行い、S1204へと進む。絶対位置の導出については後述する。
S1204は相対位置取得処理及び絶対位置取得処理中(絶対位置を導出した時間内)の移動量を補正する補正処理を行い、S1205へと進む。相対位置取得処理及び絶対位置取得処理中の移動量を補正する補正処理については後述する。
S1205では、S1203で導出した絶対位置と、S1204で導出した相対位置を比較し、一致していたらS1206へ、一致していなかったらS1207へ進む。
S1206では異常なしと判断し、S1208へ進む。
S1207では異常ありと判断し、S1208へ進む。
S1208は処理の終了である。
続いて、S1202にて実施する信号取得処理についての説明を、図13を用いて行う。
S1301は処理の開始であり、S1302へと進む。
S1302は、S605と同様の処理である。すなわち、AD変換部104から出力されたS1302の実行タイミングT11における第一のA相変位信号S1rAの信号レベルであるV11s1rA、及びB相変位信号S1rBの信号レベルであるV11s1rBを取得し、S1303へと進む。
S1303、S1304はS602、S603と同様の処理である。すなわち、S1304の実行タイミングT12における第二のA相変位信号S2rAの信号レベルであるV12s2rA、及びB相変位信号S2rBの信号レベルであるV12s2rBを取得し、 S1305へと進む。
S1305はS603と同様の処理である。すなわち、S1305の実行タイミングT13における第二のA相変位信号S2rAの信号レベルであるV13s2rA、及びB相変位信号S2rBの信号レベルであるV13s2rBを取得し、S1306へと進む。
S1306、S1307はS604、S605と同様の処理である。すなわち、S1307の実行タイミングT14における第一のA相変位信号S1rAの信号レベルであるV14s1rA、及びB相変位信号S1rBの信号レベルであるV14s1rBを取得し、S1308へと進む。
S1308は処理の終了である。
なお、時間T11とT12、およびT13とT14の時間間隔は信号取得遅延時間Tsであり、同一間隔である。また、T12とT13の時間間隔ΔTinc2については後述する。
次に、S1203における絶対位置の導出処理について説明する。
絶対位置の導出処理では、図13のS1307で取得したV14s1rA、V14s1rB、及び図13のS1305で取得したV13s2rA、V13s2rBを用いて、図7で示した処理フローと同様に絶対位置Pabsを導出する。
続いて、S1203における相対位置取得処理及び絶対位置取得処理中の移動量を補正する補正処理についての説明を、図14を用いて行う。絶対位置取得処理中の移動量(変位量)の補正は、絶対位置の導出の処理中(時間内)に、相対位置(所定の絶対位置からの変位量)を検出するための周期信号を検出し続けることができない時間内の移動分(変位分)の補正である。
S1401は処理の開始であり、S1402へ進む。
S1402では、図13のS1302で取得したV11s1rA、及びV11s1rBから相対位置Pincを更新し、S1403へ進む。相対位置Pincの更新処理については、S1103、S1104及びS1105と同様であるため、説明を省略する。
S1403では、図13のS1304で取得したV12s2rA、V12s2rB、及びS1305で取得したV13s2rA、V13s2rBを用いて、時間T11から時間T14までの間の移動量ΔPを導出、相対位置Pincの更新を行い、S1404へ進む。移動量ΔPの導出、及び相対位置Pincの更新処理については後述する。
S1404では、S1403で更新した相対位置Pincと、S1307で取得したV14s1rA、及びV14s1rBから相対位置Pincを更新し、S1405へ進む。相対位置Pincの更新処理については、S1402と同様であるため、説明を省略する。
S1405は処理の終了である。
なお、以後の説明では、S1402で更新する前の相対位置、S1402で更新した相対位置、S1403で更新した相対位置、S1404で更新した相対位置をそれぞれPinc11、Pinc12、Pinc13、Pinc14とする。
続いて、本発明の特徴である、移動量ΔPの導出、及び相対位置Pincを更新する処理、すなわち相対位置Pinc12から相対位置Pinc13を導出する処理について説明する。
S1501は処理の開始であり、S1502へ進む。
S1502では、図13のS1304で取得したV12s2rA、V12s2rBに対して補正を行い、S1503へと進む。なお、S1502の処理の詳細は図7のS704と同等である。
S1503では、S1502で補正された信号を用いて、第二の相対位置信号V12Inc2を導出し、S1504へと進む。なお、S1503の処理の詳細は図7のS705と同等である。
S1504、S1505では、S1502、S1503と同様に、図13のS1305で取得したV13s2rA、V13s2rBから、第二の相対位置信号V13Inc2を導出し、S1506へ進む。
S1506では、V12Inc2、V13Inc2を用いて、時間T11から時間T14までの間の移動量ΔPを導出し、S1507へと進む。
具体的には、まず以下の式(22)により、V12Inc2、V13Inc2から、時間T12から時間T13の時間間隔である時間間隔ΔTinc2での変化量ΔInc2を導出する。
ΔInc2=V13Inc2−V12Inc2 (−Vmax/2≦V13Inc2−V12Inc2≦Vmax/2の場合)
ΔInc2=V13Inc2−V12Inc2+Vmax (V13Inc2−V12Inc2<−Vmax/2の場合)
ΔInc2=V13Inc2−V12Inc2−Vmax (V13Inc2−V12Inc2>Vmax/2の場合) …(22)
なお、変化量ΔInc2導出処理において、時間間隔ΔTinc2の間に位置が大きく移動してしまうと、変化量が正しく検出できず、位置ズレが発生してしまう。
時間間隔ΔTinc2で移動することが可能な、位置ズレが発生しない最大の変化量ΔPinc2Maxは、以下の式(23)にて得ることができる。
ΔPinc2Max=(Lmax/N2max)/2 …(23)
よって、位置がΔPinc2Max以上移動することのない時間間隔ΔTinc2にて図13のS1304、S1305の処理を行う必要がある。
時間T11から時間T14までの変化量ΔInc2´は、時間間隔ΔTinc2、信号取得遅延時間Tsを用いて、以下の式(24)により導出できる。
ΔInc2´=(ΔInc2/ΔTinc2)×(2×Ts+ΔTinc2) …(24)
そして、以下の式(25)により、位置としての移動量ΔPを導出する。
ΔP=((ΔInc2´/N2max)×(Lmax/Vmax)) …(25)
以上により、移動量ΔPが導出される。
S1507では、移動量ΔPを用いて相対位置Pinc12から相対位置Pinc13を導出し、S1508へと進む。
具体的には、次の式(26)により導出する。
Pinc13=Pinc12+ΔP …(26)
S1508は処理の終了である。
以上説明した処理により、絶対位置の導出のためにInc1を取得できない時間T11から時間T14までの時間間隔の移動量を、Inc1とは異なるInc2から導出することができる。また、その移動量をもとに相対位置を補正し、正しく相対位置を導出することができる。
以下、絶対位置の導出のためにInc1を取得できない時間間隔での移動量を導出し、Pincを補正することの効果について説明する。
本実施例の構成において本発明を適用しない場合、相対位置を導出している状態から絶対位置を導出しようとした場合、最低限次のように出力信号を切り替える必要がある。すなわち、図16の(a)及び(b)に示すように、時間T0で第一の変位信号を出力している状態から第二の変位信号を出力するよう切り替え、時間T1で第二の変位信号を取得する。その後、再度第一の変位信号を出力するよう切り替え、時間T2で第一の変位信号を取得する。この際、相対位置の導出処理を停止させる時間は最短でも信号取得遅延時間Tsの2倍となる。
相対位置の導出処理を停止させる時間2×Tsの間に、相対位置演算のサンプリング間に移動が許容される位置の変化量ΔPinc1Max以上移動してしまうと、得られる相対位置のズレが発生する。その結果、たとえば絶対位置と相対位置との比較による異常検出処理を正常に行うことができない。
一方、本実施例にて説明を行った処理においては、図16の(c)及び(d)に示すように、式(22)の通り相対位置の導出処理を停止させる時間は、2×Ts+ΔTinc2となる。しかし、相対位置の導出処理を停止させる期間の移動量ΔPを、時間間隔ΔTinc2にて信号取得し導出しているため、この時間間隔ΔTinc2での移動量がΔPinc2Max以内であれば相対位置の導出を正常に行うことができる。その結果、たとえば絶対位置と相対位置との比較による異常検出処理を正常に行うことができる。
また、本実施例では、相対位置の導出処理を停止させる期間の移動量ΔPを、停止期間内に取得したΔInc2のみを利用して導出している。
しかし、相対位置の導出処理を停止させる直前や直後にInc1を2度取得し、ΔInc1を導出したのち移動量ΔPを演算しても同様の効果を得ることができる。但し、相対位置の導出処理を停止させる期間の移動量を、Inc2を用いて導出する方が、実際に相対位置の導出処理を停止させている最中の時間を導出することが可能である。
また、移動量の補正を実施したのち、移動量補正を実施した相対位置Pinc13をもとに相対位置の導出を行い、相対位置Pinc14を更新するため、移動量補正を実施した相対位置Pinc13はある程度の誤差を持つことが許容される。具体的には、相対位置Pinc13は実際の位置から±ΔPinc1Maxの範囲内にまで補正できれば、その後の相対位置導出にてPinc14を実際の位置に更新することができる。
ここで、式(21)及び式(23)より、以下の式(27)が成り立つ。
ΔPinc2Max=(N1max/N2max)×ΔPinc1Max …(27)
本実施例ではN1maxは40、N2maxは39であるため、移動量ΔPの導出時に位置ズレが発生しない変化量はΔPinc1MaxよりΔPinc2Maxのほうが大きい値となる。そのため、Inc2を用いて移動量を導出した方が移動量の導出に有利となる。すなわち、Inc2を用いて移動量を導出した場合の方が、より位置ズレが発生しにくい相対位置検出を実現することができる。
さらに精度を上げるために、相対位置の導出処理を停止させる直前のΔInc1、最中のΔInc2、及び直後のΔInc1からそれぞれ移動量を導出し、平均化処理を行って、補正に利用する移動量ΔPを導出しても良い。
以下、図17〜図23を用いて、本発明の第2の実施例を説明する。
図17は実施例2の構成ブロック図である。図17において、実施例1と同様の構成を持つものは説明を省略する。
本実施例の位置検出装置は、信号の位相変化をカウントする位相計数カウンタ1708を備え、以後、詳述するように、相対位置の導出において位相計数カウンタ1708の計数値を用いることを特徴とする。位相計数カウンタ1708は、ABSセンサー103からのアナログ信号を、コンパレータ等を用いてデジタル信号に変換し、カウントするカウンタである。位相計数カウンタについての詳細は後述する。
INC算出部1705は、AD変換部104からの信号と位相計数カウンタ1708のカウンタ値から相対位置Pincを導出する演算部である。
ABS算出部101、INC算出部1705、移動量算出部106、異常判定部107、及び位相計数カウンタ1708は、例えば一つのCPU内に構成される。
次に、第二の実施例における動作フローを説明する。
まず、処理全体の動作フローについては実施例1の図5と同等のため説明を省略する。
また、初期位置取得のための絶対位置取得処理についても実施例1の図6及び図7と同等のため説明を省略する。
続いて、相対位置取得のための初期化処理について、図18を用いて説明する。
S1801は処理の開始であり、S1802へと進む。
S1802は実施例1における図10のS1002と同様の処理を行い、S1803へと進む。
S1803は、位相計数カウンタ1708を初期化し、S1804へと進む。
S1804は処理の終了である。
位相計数カウンタ1708の初期化について説明する。
図19は、ABSセンサー103からの第一のトラックパターンのアナログ信号、コンパレータ等により変換されたデジタル信号、そして位相計数カウンタのカウンタ値Cntを示した図である。また同時に、第一の相対位置信号Inc1、位置Pとの対応も図示している。
カウンタ値Cntの初期化は、位置Pが0の時カウンタ値Cntが0となるように合わせる。カウンタ値は、第一のトラックパターンのアナログ信号一周期のうちに4カウント有するので、具体的には、次の式(28)により実現される。
Cnt=Pabs×N1max×4/Lmax の整数部分 …(28)
すなわち、位置Pが0の時カウンタ値Cntが0となり、位置Pがスケールの全長Lmaxのときカウンタ値CntがN1max×4−1となる。
これにより、初期位置として正しくカウンタ値を設定することができる。
その後位相計数カウンタを開始する。なお、位相計数カウンタの機能は例えばCPUに内蔵されている機能であり、詳細については説明を省略する。
次に相対位置取得処理についての説明を、図20を用いて行う。
S2001は処理の開始であり、S2002へと進む。
S2002では、位相計数カウンタのカウンタ値Cntを取得し、S2003へと進む。
S2003、S2004、S2005はそれぞれS605、S702、S703と同等の処理を行い、S2006へと進む。
S2006では、S2002で取得したカウンタ値Cntと、S2005導出した第一の相対位置信号Inc1をもとに相対位置Pincを導出し、S2007へと進む。
具体的には、まずカウンタ値Cntと第一の相対位置信号Inc1との位相ずれを、次の式(29)を用いて補正する。
Cnt=Cnt (Cnt mod 4−(Inc1/Vmax×4 の整数部分)=0)
=Cnt−1 (Cnt mod 4−(Inc1/Vmax×4 の整数部分)=1 or −3)
=Cnt+1 (Cnt mod 4−(Inc1/Vmax×4 の整数部分)=3 or −1)
=Cnt (Cnt mod 4−(Inc1/Vmax×4 の整数部分)=2 or −2) …(29)
この式に示すように、カウンタ値Cntと第一の相対位置信号Inc1との位相ずれが±1相当以内であれば補正が可能であるが、±2だけずれると補正をすることができない。しかし、カウンタ値Cntと第一の相対位置信号Inc1をほぼ同時に取得することで、位相ズレを少なくとも±1以内に収めることが可能である。
そののち、Pincは次に示す式(30)にて導出される。
Pinc=((Cnt/4 の整数部分)×Vmax+Inc1)/N1max×(Lmax/Vmax) …(30)
S2007は処理の終了である。
続いて、異常検出処理について説明する。
異常検出処理の全体の流れは図12と同じである。
図12に示す信号取得処理について、図21を用いて説明する。
S2101は処理の開始であり、S2102へと進む。
S2102では、位相計数カウンタを停止させ、S2103へと進む。これは、第1のスケールへと切り替える際の信号の変位がカウントされることを防ぐために必要な処理となる。なお、S2102により位相計数カウンタを停止した実行タイミングをT11とする。
S2103、S2104はS602、S603と同様の処理である。すなわち、S2104の実行タイミングT12における第二のA相変位信号S2rAの信号レベルであるV12s2rA、及びB相変位信号S2rBの信号レベルであるV12s2rBを取得し、 S2105へと進む。
S2105はS603と同様の処理であり、S2105の実行タイミングT13における第二のA相変位信号S2rAの信号レベルであるV13s2rA、及びB相変位信号S2rBの信号レベルであるV13s2rBを取得し、S2106へと進む。
S2106、S2107はS604、S605と同様の処理である。すなわち、S2107の実行タイミングT14における第一のA相変位信号S1rAの信号レベルであるV14s1rA、及びB相変位信号S1rBの信号レベルであるV14s1rBを取得し、S2108へと進む。
S2108では、位相計数カウンタを開始させ、S2109へと進む。
S2109は処理の終了である。
なお、時間T11とT12、およびT13とT14の時間間隔は信号取得遅延時間Tsであり、同一間隔となる。また、T12とT13の時間間隔ΔTinc2については実施例1と同様のため説明を省略する。
図12に示す絶対位置算出処理については、図21のS2107で取得したV14s1rA、V14s1rB、及び図13のS2105で取得したV13s2rA、V13s2rBを用いて、図7で示した処理フローと同様に絶対位置Pabsを導出する。
図12に示す相対位置取得処理及び絶対位置取得処理中の移動量を補正する補正処理についての説明を、図22および図23を用いて行う。
S2201は処理の開始であり、S2202へと進む。
S2202では、図21のS2104で取得したV12s2rA、V12s2rB、及びS2105で取得したV13s2rA、V13s2rBを用いて、時間T11から時間T14までの間の移動量ΔPを導出、カウンタ値Cntの更新を行い、S2203へ進む。カウンタ値Cntの更新処理については後述する。なお、移動量ΔPの導出については実施例1と同様のため説明を省略する。
S2203では、S2202で更新したカウンタ値Cntと、S2107で取得したV14s1rA、及びV14s1rBから相対位置Pincを導出し、S2204へ進む。相対位置Pincの導出処理については、S2004、S2005及びS2006と同様であるため、説明を省略する。
S2204は処理の終了である。
続いて、本発明の特徴である、カウンタ値Cntの更新処理について、図23を用いて説明する。
S2301は処理の開始であり、S2302へと進む。
S2302〜S2306は実施例1の図15、S1502〜S1506の処理と同等であり、S2307へと進む。
S2307では、移動量ΔPを用いてカウンタ値Cntを更新し、S2308へと進む。
具体的には、次の式(31)により更新する。
Cnt=Cnt+(ΔP×N1max×4/Lmax の整数部分) …(31)
なお、この処理の後S2203にて相対位置Pincを生成するときに、式(29)に示したカウンタ値Cntと第一の相対位置信号Inc1との位相ずれの補正処理が行われる。そのため、式(31)で更新するCntは実際の位置におけるカウンタ値から±1の範囲に収まれば良く、ΔPの導出も高精度に行う必要はない。
S2308は処理の終了である。
以上説明した処理により、絶対位置の導出のために位相計数カウンタを停止させる必要がある時間T11から時間T14までの時間間隔の移動量を導出することができる。また、その移動量から位相計数カウンタを更新し、相対位置の導出を精度良く行うことができる。
以上、説明したとおり、相対位置の導出を停止する際に、停止させている時間の移動量を導出し、相対位置の導出時に補正することで、相対位置の導出を停止した際でも正しく相対位置を導出することが可能となる。
なお、本実施例ではピッチの異なる2つのトラックパターンによるエンコーダを用いた構成で説明を行ったが、これに限るものではない。
例えば、図24(a)、(b)に示すように、一方が周期信号、他方が可動要素の位置に対し単調増加又は単調減少する信号である場合でも、同様の効果を得ることができる。
また、図24(c)示すように、3つ、又はそれ以上の複数のエンコーダを用いた構成のものでも適用できる。
例えば、密、中、粗の三種類の信号が出力される構成の位置検出手段において、中、粗、中、密の順で信号を取得し、粗、中、密の信号で絶対位置を取得するとともに、二度取得した中信号にて移動量を導出することができる。勿論、粗、中、粗、密の順で信号を取得し、粗、中、密で絶対位置を取得するとともに、二度取得した粗信号にて移動量を導出しても良い。この場合、ABSセンサーに出力させる密、中、粗の信号のうちの所望の1つの信号を指定する指令を出力するよう、(ABS算出部、INC算出部、移動量算出部、及び異常判定部等を含む)CPUが、スケール切替え部(切替え手段)を制御する。
また、密と粗の信号を2回ずつ取得し、粗信号で補正量を概算し、密信号で精度を高めるような構成によっても本発明の作用効果を得ることができる。
さらに、例示した実施例においては、異なるタイミングで二度取得したある周期信号に基づいて補正量を導出したが、異なるタイミングで複数回取得したある周期信号に基づいて補正量を導出してもよい。また、異なるタイミングで複数回取得した複数の周期信号に基づいて補正量を導出してもよい。例えば、上記の粗、中、密の信号で絶対位置を取得するエンコーダにおいて、異なるタイミングで複数回取得した粗信号、中信号(1以上の信号)に基づいて補正量を導出し、高精度化するような処理をしてもよい。
さらには、図24(d)示すように、複数の周期信号と単調増加又は単調減少する信号を組み合わせた構成である場合でも、同様の効果を得ることができる。
また、エンコーダとして光学式のエンコーダを使用する実施例を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、磁気式又は静電容量式のエンコーダを使用してもよい。
さらには、絶対的な位置を導出する位置検出装置について例に挙げて説明したが、全域に対して複数の周期をもつ位置検出装置でも同様の効果を得ることができる。
上記の実施例で例示した本発明の位置検出装置を、可動光学部材を備えるレンズ装置に適用することによって、小型で精度良く絶対位置と相対位置とを検出可能とした、レンズ装置を実現することができる。
また、本発明の位置検出装置を含む、可動光学部材を備える上記レンズ装置と、該レンズ装置からの光を受光する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置を構成することによって、小型で精度良く絶対位置と相対位置とを検出可能とした、撮像装置を実現することができる。
さらに、可動光学部材を有するレンズ装置を駆動操作するためのレンズ指令装置が、本発明の位置検出装置を備えるように構成することによって、小型で精度良く絶対位置と相対位置とを検出可能とした、レンズ指令装置を実現することができる。
101 ABS算出部(位置導出手段)
102 スケール切替え部(切替え手段)
103 ABSセンサー(信号取得手段)
105、1705 INC算出部(位置導出手段)
106 移動量算出部(位置導出手段)

Claims (14)

  1. 第1要素に対する第2要素の位置の検出を行う位置検出装置であって、
    前記第1要素及び前記第2要素のうち一方に備えられた、互いに異なる複数の周期をそれぞれ有する複数のパターン列を含み、前記複数のパターン列および前記位置に基づいて変化する、前記複数のパターン列にそれぞれ対応する複数の変位信号を、切替えをして順次出力するセンサと、
    前記センサにより順次出力された前記複数の変位信号に基づいて、前記複数のパターン列にそれぞれ対応する複数の相対位置信号を得、該複数の相対位置信号に基づいて前記位置としての第1位置を得、前記第1位置に対する相対位置を前記複数の相対位置信号のうちの第1相対位置信号に基づいて得る処理部と、
    を有し、
    前記処理部は、前記相対位置を得た後に前記複数の相対位置信号のうちの前記第1相対位置信号とは異なる第2相対位置信号の値としての第の値および第の値と、前記第1相対位置信号の値としての第の値とを、この順に得、前記第2のと、前記第の値とに基づいて、前記第1要素に対する前記第2要素の位置としての第2位置を得、前記相対位置と、前記第1のおよび前記第の値とに基づいて、前記相対位置の更新値を得、前記第2位置と前記更新値とに基づいて、前記第1要素に対する前記第2要素の位置を得る処理を行う、
    ことを特徴とする位置検出装置。
  2. 第1要素に対する第2要素の位置の検出を行う位置検出装置であって、
    前記第1要素及び前記第2要素のうち一方に備えられた、互いに異なる複数の周期をそれぞれ有する複数のパターン列を含み、前記複数のパターン列および前記位置に基づいて変化する、前記複数のパターン列にそれぞれ対応する複数の変位信号を、切替えをして順次出力するセンサと、
    カウンタと、
    前記センサにより順次出力された前記複数の変位信号に基づいて、前記複数のパターン列にそれぞれ対応する複数の相対位置信号を得、該複数の相対位置信号に基づいて前記位置としての第1位置を得、前記第1位置に対する相対位置を前記複数の相対位置信号のうちの第1相対位置信号に基づいて得る処理部と、
    を有し、
    前記処理部は、前記複数の変位信号のうち前記第1相対位置信号を得るための変位信号に基づく計数を前記カウンタに行わせ、該計数と前記第1相対位置信号とに基づいて前記相対位置を得、
    前記処理部は、前記相対位置を得た後に、前記カウンタの行う計数の停止を行い、前記複数の相対位置信号のうちの前記第1相対位置信号とは異なる第2相対位置信号の値としての第1の値および第2の値と、前記第1相対位置信号の値としての第3の値とを、この順に得前記第2の値、前記第3の値とに基づいて、前記第1要素に対する前記第2要素の位置としての第2位置を得、前記停止における前記カウンタの計数値と前記第1の値および前記第2の値とに基づいて更新された前記カウンタの計数値と、前記第3の値とに基づいて前記相対位置の更新値を得、前記カウンタの行う計数を開始し、前記第2位置と前記更新値とに基づいて、前記第1要素に対する前記第2要素の位置を得る処理を行う、
    ことを特徴とする位置検出装置。
  3. 前記第1相対位置信号の、前記位置に基づく変化の周期は、前記第2相対位置信号の、前記位置に基づく変化の周期より短いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位置検出装置。
  4. 前記第1相対位置信号の、前記位置に基づく変化の周期は、前記複数の相対位置信号れぞれの、前記位置に基づく変化の周期の中で最も短いことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項に記載の位置検出装置。
  5. 前記第2相対位置信号の、前記位置に基づく変化の周期は、前記複数の相対位置信号れぞれの、前記位置に基づく変化の周期の中で最も長いことを特徴とする請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項に記載の位置検出装置。
  6. 前記センサは、前記第1要素及び前記第2要素のうち他方に備えられた、前記複数のパターン列で反射された光を受光する受光部を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか1項に記載の位置検出装置。
  7. 前記第2相対位置信号を得るための、前記複数の変位信号のうちの変位信号は、前記位置に応じて単調増加又は単調減少する信号を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項に記載の位置検出装置。
  8. 前記センサが前記複数の変位信号を、前記切替えをして順次出力するように、切替え信号を出力する切替え部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のうちいずれか1項に記載の位置検出装置。
  9. 前記処理部は、前記第の値および前記第の値に基づく、前記相対位置に対する変位量基づいて、前記更新値を得ることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。
  10. 前記処理部は、前記第2位置と前記更新値とに基づいて、異常を検出することを特徴とする請求項1ないし請求項9のうちいずれか1項に記載の位置検出装置。
  11. 前記処理部は、前記異常を検出するのに、前記第2位置と前記更新値とを比較することを特徴とする請求項10に記載の位置検出装置。
  12. 可動の光学部材と、該光学部材の位置を検出する請求項1ないし請求項11のうちいずれか1項に記載の位置検出装置と、を備えることを特徴とするレンズ装置。
  13. 請求項12に記載のレンズ装置と、該レンズ装置からの光を受光する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  14. 可動の光学部材を有するレンズ装置の該光学部材を駆動操作するための指令装置であって、請求項1ないし請求項11のうちいずれか1項に記載の位置検出装置を備えることを特徴とする指令装置。
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