JP2018200189A - 計測装置および計測方法 - Google Patents

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堀田 宏之
Hiroyuki Hotta
宏之 堀田
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Abstract

【課題】光源からの照射光を光学系を介して対象物に照射し、対象物からの反射光を用いて対象物を計測する計測装置において、該反射光の反射角度を保存しない場合と比較して、光学系と対象物との距離を大きくしても計測可能な反射角度の範囲の低下を抑制すること。【解決手段】照射光を発光する発光部と、照射光の発散度合いを変える第1のレンズと、第1のレンズから出射された照射光を絞る絞り部と、絞り部を通過した照射光を対象物の予め定められた方向から照射するように集光する第2のレンズと、絞り部と第2のレンズとの間に配置されかつ照射光が対象物に照射されて反射した反射光を受光する受光部と、第2のレンズと対象物との間への挿入または抜去が可能とされかつ反射光の反射角度を保存する光学素子と、を含み、反射光は反射角度が保存されて光学素子から出射し第2のレンズを通過して受光部の予め定められた位置に入射する。【選択図】図1

Description

本発明は、計測装置および計測方法に関する。
特許文献1には、複屈折性を有さない光学ガラスで構成された平行平板の四辺を支持枠によって密閉性を保つように保持し、撮像素子および平行平板で挟まれる空間の密閉性を保つように支持枠を柔軟性のある柔軟支持部材によって支持し、平行平板(支持枠)を含む面と撮像素子を実装する基板を含む面との間に配設された小型のアクチュエータで平行平板(支持枠)を振動させる構成を備えた撮像ユニットが開示されている。特許文献1に開示された撮像ユニットでは、照射光学系の照射角度を変えるために平行平板を用いている。
特許文献2には、複数の光ビームを発する光源装置と、ミラーおよび、このミラーをその反射面内にほぼ含まれる回転軸を中心に回転させる駆動手段を備えてなる光偏向器と、この光偏向器により反射偏向された光ビームにより主走査される位置において記録材料を湾曲保持するプラテンと、光ビームを記録材料上でビームスポットに収束させる光学系と、プラテンと光偏向器とを、ミラー回転軸と平行な方向に相対移動させる副走査手段とからなる光走査装置において、記録材料上の副走査方向のビームスポット間隔を変更する手段として、光ビームを透過させ、該光ビームに対する傾斜角度を変更自在とされた平行平板を設けられた光走査装置が開示されている。特許文献2に開示された光走査装置では、入射前の光学系において、複数のビーム間隔を変えるために平行平板を用いている。
特許文献3には、均一の厚さの透明な少なくとも2つの平行平板を複数の側面で繋いだ中空筐体の開口部と1つのガラス板とを可撓性のベローズで連結して閉空間を構成し、該閉空間を光学的に透明な液体又はゲルで満たし、該ガラス板の該中空筐体に対する傾きを変えることにより該中空筐体に入射する光線の射出角度を変えることを特徴とする光学素子が開示されている。特許文献3に開示された光学素子では、プリズムに入射する光線の角度を変えるために平行平板を用いている。
特開2005−266676号公報 特開平10−274744号公報 特開平9−258014号公報
本発明の課題は、光源からの照射光を光学系を介して対象物に照射し、対象物からの反射光を用いて対象物を計測する計測装置において、該反射光の反射角度を保存しない場合と比較して、光学系と対象物との距離を大きくしても計測可能な反射角度の範囲の低下を抑制することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の計測装置は、対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、前記発光部から発光された前記照射光の発散度合いを変える第1のレンズと、前記第1のレンズから出射された前記照射光を絞る絞り部と、前記絞り部を通過した前記照射光を前記対象物の予め定められた方向から照射するように集光する第2のレンズと、前記絞り部と前記第2のレンズとの間に配置されかつ前記照射光が前記対象物に照射されて反射した反射光を受光する受光部と、前記第2のレンズと前記対象物との間への挿入または抜去が可能とされかつ前記反射光の反射角度を保存する光学素子と、を含み、前記反射光は前記反射角度が保存されて前記光学素子から出射し前記第2のレンズを通過して前記受光部の予め定められた位置に入射するものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記光学素子は対向する2つの面が前記照射光の照射方向と交差する方向に配置された平行平板であり、前記反射光の前記平行平板の一方の前記面に入射する入射角度と、前記平行平板の他方の前記面から出射する出射角度とが等しいものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記平行平板は前記照射光の照射方向から見た形状が円形状であるものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記光学素子は内面の予め定められた領域が反射面とされた反射体であり、前記反射光の前記反射面に入射する入射角度と、前記反射面から出射する出射角度とが等しくされているものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記反射体は前記内面に接して内部に配置されかつ対向する2つの面が前記照射光の照射方向と交差する方向に配置された平行平板を備えるものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記平行平板が前記反射体の内部に挿入されたバルク材、または前記反射体の内部に充填された樹脂であるものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記光学素子の前記第2のレンズと前記対象物との間への挿入または抜去を制御する制御部をさらに含み、前記制御部は前記対象物の前記照射光の照射方向の高さに応じて前記光学素子の挿入または抜去を制御するものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記制御部は、前記第2のレンズと前記対象物の表面との間の離間距離が予め定められた閾値以上となった場合に前記光学素子を挿入し、前記離間距離が前記閾値未満となった場合に前記光学素子を抜去するものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または請求項8に記載の発明において、前記光学素子が前記照射光の照射方向の高さが異なる複数の前記光学素子であり、前記制御部は前記対象物の前記照射光の照射方向の高さに応じて複数の前記光学素子のいずれかを選択しつつ挿入または抜去を制御するものである。
上記目的を達成するために、請求項10に記載の計測方法は、対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、前記発光部から発光された前記照射光の発散度合いを変える第1のレンズと、前記第1のレンズから出射された前記照射光を絞る絞り部と、前記絞り部を通過した前記照射光を前記対象物の予め定められた方向から照射するように集光する第2のレンズと、前記絞り部と前記第2のレンズとの間に配置されかつ前記照射光が前記対象物に照射されて反射した反射光を受光する受光部と、前記第2のレンズと前記対象物との間への挿入または抜去が可能とされかつ前記反射光の反射角度を保存する光学素子と、を含む計測装置を用いた計測方法であって、前記光学素子により前記反射光の前記反射角度を保存させて前記反射光を前記第2のレンズを通過させ前記受光部の予め定められた位置に入射させるものである。
請求項1および請求項10に記載の発明によれば、光源からの照射光を光学系を介して対象物に照射し、対象物からの反射光を用いて対象物を計測する計測装置において、該反射光の反射角度を保存しない場合と比較して、光学系と対象物との距離を大きくしても計測可能な反射角度の範囲の低下が抑制される、という効果が得られる。
請求項2に記載の発明によれば、光学素子として反射体を用いる場合と比較して、常に入射した反射光の反射角度が保存される、という効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、円形以外の形状の平行平板を用いる場合と比較して、多様な反射角度の反射光が集光される、という効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、光学素子として平行平板を用いる場合と比較して、計測される対象物の高さの範囲がより拡大する、という効果が得られる。
請求項5に記載の発明によれば、反射体が内面に接して内部に配置された平行平板を備えない場合と比較して、反射光の伝播における減衰がより抑制される、という効果が得られる。
請求項6に記載の発明によれば、平行平板を前記反射体の内部に挿入されたバルク材、および反射体の内部に充填された樹脂以外のものとする場合と比較して、反射体内部への平行平板の配置がより容易になる、という効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、制御部により対象物の高さに応じて光学素子の挿入または抜去を制御しない場合と比較して、さまざまな高さの対象物の計測が一括して行える、という効果が得られる。
請求項8に記載の発明によれば、制御部が第2のレンズと対象物の表面との間の離間距離の閾値を用いないで光学素子の挿入または抜去を制御する場合と比較して、対象物の高さに応じた光学素子の制御がより確実に行える、という効果が得られる。
請求項9に記載の発明によれば、高さの固定された単一の光学素子を挿入、抜去する場合と比較して、より多様な高さの対象物の計測が行える、という効果が得られる。
第1の実施の形態に係る計測装置の構成の一例を示す断面図である。 第1の実施の形態に係る計測装置の動作を説明する図である。 (a)は実施の形態に係る受光器の構成の一例を示す平面図、(b)は受光 器の光量出力特性を示すグラフである。 実施の形態に係る制御部の構成の一例を示すブロック図である。 比較例に係る計測装置の集光力について説明する図である。 (a)から(c)は第1の実施の形態に係る計測装置における光学素子の作 用を説明する図である。 第1の実施の形態に係る計測処理プログラムの処理の流れを示すフローチャ ートである。 (a)から(c)は第1の実施の形態に係る受光器における受光素子の配置 のバリエーションを示す図である。 (a)は第2の実施の形態に係る計測装置の構成の一例を示す断面図、(b)は 光学素子の斜視図である。 (a)から(c)は第2の実施の形態に係る計測装置における光学素子の 作用を説明する図である。 (a)から(c)は第2の実施の形態の変形例に係る光学素子の作用を説 明する図である。 第1の実施の形態に係る光学素子の作用を説明する図である。 (a)から(d)は第2の実施の形態に係る光学素子の形状、および受光 器における受光素子の配置のバリエーションを示す図である。
[第1の実施の形態]
図1から図8を参照して、本実施の形態に係る計測装置および計測方法について詳細に説明する。まず、図1および図2を参照して、本実施の形態に係る計測装置10の構成の一例について説明する。図1は、計測装置10が対象物の計測を行う場合の構成を示している。
図1に示すように、計測装置10は、発光器14、光学系30、受光器18、光学素子60および制御部20を含んで構成されている。計測装置10は、−X方向に移動する対象物OBの微細領域にZ軸方向から順次光を照射し、各照射光に対する反射光の反射角度分布(光量分布の反射角度依存性)を取得する。取得した反射角度分布を用い、対象物OBの形状の変化や表面状態(シボ、エンボス、表面粗さ、表面欠陥、異物付着等)について、対象物OBとの距離や対象物OBの角度の変動に影響されずに計測がなされる。
より詳細には、図1に示すように、発光器14は、−X方向に移動する対象物OBが通過する計測領域Tに対して、装置上下方向(Z軸方向)の上方に配置されている。また、発光器14は、基板14A上Y軸方向に並べて実装され、−Z方向を発光方向とする複数の発光素子12を備えている。換言すれば、複数の発光素子12は、対象物OBの移動方向(−X方向)に対して直交(交差)する方向に並べられている。なお、図1では、基板14AのY軸方向の一端部(図中右端)に配置された発光素子12を発光素子12Aと表記し、基板14AのY軸方向他端部(図中左端)に配置された発光素子12を発光素子12Bと表記し、基板14Aの中央に配置された発光素子12を発光素子12Cと表記している。
本実施の形態に係る複数の発光素子12は、発光素子12Aから発光素子12Bまで、時間差を設けて順次発光されるように構成され、各発光素子12からの光が対象物OBの異なる位置に個別照射される。そして、対象物OBが計測領域Tにおいて−X方向に移動する間に、発光素子12Aから発光素子12Bまでの1周期の発光が複数回繰り返されるように構成されている。
発光素子12としては特に限定されないが、一例として、面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等が用いられる。
光学系30は、レンズ32、レンズ34、およびレンズ32とレンズ34との間に配置された絞り40を含み、いわゆる両側テレセントリックレンズとして構成されている。光学系30は、発光器14と対象物OBとの間に配置され、発光素子12から発光された照射光を対象物OBに導くとともに、対象物OBで反射された反射光を受光器18に導く。
つまり、受光器18は、レンズ34から出射された発光素子12からの照射光が対象物OBで反射し、再度レンズ34を透過した光束の少なくとも一部を受光するように構成されている。また、本実施の形態では、レンズ32の光軸とレンズ34の光軸とが共通の光軸Mとされ、この光軸Mが、発光器14の発光素子12Cの中心、および後述する絞り40の開口部42の中心を通っている。
レンズ32は、一例として平面視で円形状の平凸レンズとされ、レンズ32の直径は、発光素子12Aから発光素子12BまでのY軸方向の寸法より長くされている。そのため、各発光素子12から発光された光のほぼすべてはレンズ32を透過し、レンズ32を透過した光は発散度合を変えられ、平行光とされてレンズ34に向かう。
レンズ34は、一例として平面視で円形状の平凸レンズとされ、本実施の形態では、レンズ34の直径は、レンズ32の直径より長くされている。そして、レンズ34は、レンズ32から出射されてレンズ34を透過する光束を対象物OBの表面200に向けて集光する。
絞り40には、略円形状の開口部42が形成されており、この開口部42によって、発光素子12から発光されレンズ32を透過してレンズ34に入射する光束を絞る(図2も参照)。より具体的には、絞り40は、板面をX−Y平面に平行とされた板状とされ、開口部42によって形成される円形状は光軸Mを中心軸としている。そして、Z軸方向において、この開口部42とレンズ32との距離は、レンズ32の焦点距離と略等しくされ、開口部42とレンズ34との距離は、レンズ34の焦点距離と略等しくされている。
図2を参照して、計測装置10における発光器14からの照射光IFによる対象物OBへの光の照射について説明する。なお、図2では受光器18の図示を省略している。発光器14に搭載された発光素子12は、一例として−Y方向(図2では方向D1と表記)に順次発光する。光学系30は順次発光された各発光素子12からの光束を、発光素子12の位置によらずに、細く絞られかつ光軸Mに平行な照射光IFとして+Y方向(図2では方向D2と表記)に順次対象物OBに照射する。換言すれば、各発光素子12を発光させて走査することにより、細く絞られ互いに平行な略円形の光束(スポット)が対象物OBに個別照射される。さらに、本実施の形態に係る計測装置10では、照射光IFの光束のレンズ34による集光点付近に対象物OBを配置することにより、対象物OBにおける各照射光IFの照射領域がほぼ同径の微細な領域とされている。このことにより、計測装置10では、対象物OBの位置がZ軸方向で上下変動しても、ほぼ同じ照射径で各照射光が照射されるため、対象物OBの像のボケが極めて小さくされる。この際照射光IFは光学素子60を透過するが、光学素子60の作用については後述する。
受光器18は、複数の受光素子16を含んで構成され、対象物OBで反射され光学系30のレンズ34を透過した反射光RFを受光する。本実施の形態に係る受光器18は、レンズ32とレンズ34との間に配置された絞り40の、Z軸方向下側に配置されている。
受光素子16としては、特に制限はないが、例えば、フォトダイオード(Photodiode:PD)、電荷結合素子(Charge−Coupled Device:CCD)等が用いられる。
図3(a)に、受光器18の構成の一例を示す。図3(a)は、受光器18を、Z軸方向から見た平面図である。図1に示す受光器18は、図3(a)のX−X’で切断した断面図を表している。図3(a)に示すように、受光器18は、一例として、中央に略円形の開口部18Bを有する略円形の基板18Aの上に、複数の受光素子16(図3(a)では、60個の例が示されている)が面状(アレイ状)に配置されて構成されている。計測装置10では、この複数の受光素子16の全体を受光領域RAとして反射光RFを受光する。
受光領域RAで受光される反射光RFの範囲は、一例として、光軸Mに平行な軸を中心とした角度0°〜40°の範囲の反射光RFである。この反射光RFが受光領域RAで受光されると、各受光素子16の受光光量により立体的な分布が形成される。完全拡散面において反射された場合のように、反射光RFが等方的な場合には、この立体的な分布の、Z軸を含む平面で切断した断面の形状は、図3(b)に示すように略ガウス曲線となる。
なお、図3(b)の横軸の受光素子番号1〜6は、図3(a)に示した受光素子16の番号1〜6に対応している。また、受光領域RAにおける受光素子16と受光素子16との間では反射光RFが受光されないので、実際の出力分布は離散的となるが、図3(b)ではこれを省略して図示している。
さらに、計測装置10では、受光素子16の受光面と開口部42とがZ軸方向上同じ位置とされているので、受光素子16の受光面とレンズ34との距離は、レンズ34の焦点距離と同じ長さとされている。このため、対象物OBの位置がZ軸方向において上下に変動して、あるいは、Y軸方向において左右に変動して、異なる発光素子からの照射光IFが照射されても、対象物OBへの照射位置が同じである限り、受光領域RAにおける出力分布は常に一定となる。
換言すれば、対象物OBとして照射径程度の大きさの微小な領域を仮定すると、この対象物OBがZ軸方向において上下に、あるいは、Y軸方向において左右に移動した場合、異なる発光素子12による異なる照射光IFで照射され、異なる反射光RFを反射することになるが、本実施の形態に係る計測装置10では、受光領域RAに含まれる受光素子16全体による出力分布は、反射光RFの発生位置によらず常に同じ出力分布となる。
再び図1を参照し、光学素子60は、光学系30(レンズ34)と対象物OBとの距離が予め定められた距離より離間した場合においても、計測装置10によって計測される反射光RFの反射角度範囲の低下を抑制する機能を有する。すなわち、光学素子60によって、光学系30と対象物OBとの距離が離間した場合でもより広範囲の反射角度の反射光RFが集光される。
本実施の形態に係る光学素子60は、照射光IFに対して透明かつ屈折率が1より大きい材料により形成された平面視(図1のZ軸方向から見た)円形の平行平板で構成されている。すなわち、本実施の形態に係る光学素子60は円柱形状とされている。光学素子60を形成する材料としては、一例としてガラス、プラスチック等が挙げられる。特に、金属をドーブしたガラスや一部のプラスチック等は屈折率を大きくすることが比較的容易なため好適に用いられる。本実施の形態に係る光学素子60は光学素子駆動部54(図4も参照)によって、図1に示すように中心軸Cを中心として回転可能とされ、計測装置10への挿入/抜去が選択可能なように構成されている。図1では、光学素子60の挿入位置を実線で、抜去位置を破線で各々示している。光学素子60の詳細については後述する。
制御部20は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)100、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)104を含んで構成されている。CPU100は、計測装置10の全体を統括、制御し、ROM102は、計測装置10の制御プログラム、あるいは後述する計測処理プログラム等を予め記憶する記憶手段であり、RAM104は、制御プログラム等のプログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶手段である。CPU100、ROM102、およびRAM104は、バスBUSによって相互に接続されている。
バスBUSには、発光器14、受光器18、対象物OBを移動させるための移動装置(図示省略)を駆動する移動装置駆動部52、および光学素子60を回転させるための回転装置(図示省略)を駆動する光学素子駆動部54が接続されており、発光器14、受光器18、移動装置駆動部52、および光学素子駆動部54の各々は、バスBUSを介してCPU100の制御を受ける。
ここで、図5および図6を参照して本実施の形態に係る光学素子60の作用について説明する。まず、図5を参照して、光学素子60を挿入しない場合の計測装置10について説明する。図5は、レンズ34(光学系30における対象物OB側のレンズ)と対象物OBとの距離(以下、「離間距離H」)の違いによる、反射光RFに含まれる反射光の反射角度の範囲(以下、「集光角度範囲」)の違いを説明する図である。なお、本実施の形態において反射角度θは、図5に示すように、Y軸方向から反時計回りに測った角度と定義する。
図5の<1>で示す図は、離間距離H1において、ある集光角度範囲の反射光RFがレンズ34によって集光され、受光素子16に入射されている状態を示している。このとき、図5の<2>に示すように、<1>の状態から対象物OBを距離hだけ下方に移動させて離間距離HをH2(H2=H1+h)とすると、<1>と同じ反射角度範囲の反射光がレンズ34で集光されなくなる。対象物OBを距離hだけ下方に移動させることは対象物のOBの高さがhだけ低くなったことと等価である。つまり、対象物OBの高さが低くなると反射角度の小さな反射光(<2>において破線で示す光線)がレンズ34の外側を進行し、レンズ34を通過しなくなる。このため、受光器18で計測される反射光RFの集光角度範囲が低下する。集光角度範囲が低下すると、対象物OBのある照射点における反射光において反射角度の小さい反射光が計測されなくなる、つまり、図3(b)に示す光量出力の裾に近い部分の光量出力が取得されなくなるので、計測装置10の計測において細部の計測能力が低下する。例えば、さまざまなZ軸方向の高さの対象物OBを連続して計測するような場合にこの計測能力の低下が顕在化する。本実施の形態に係る計測装置10では、この計測能力の低下を抑制するために光学素子60を設けている。
図6を参照して、本実施の形態に係る光学素子60の作用について説明する。光学素子60は、上述したように、上下に対向する端面S1、S2を有する平行平板とされている。図6(a)に示すように、端面S2からD3で示す方向の光軸を有する光Lが角度θiで入射すると、光Lは光学素子60内で屈折され角度θoで端面S1からD4で示す方向に出射する。このとき、θi=θoが成立している。計測装置10は、光学素子60のこの作用を利用している。すなわち、上記θi(θo)が図5に示す反射角度θに相当し、方向D3の光が図5<2>で説明した反射角度θの小さい光に相当する。そして、計測装置10では光学素子60上記屈折作用によって本来集光されない反射角度θの光を集光し、図6(b)に示すように、離間距離Hが大きくなった場合でも集光角度範囲の低下を抑制している。
ここで、平行平板の特性から、上述したように対象物OBの表面200のある点からの反射光の反射角度θは光学素子60を通過しても変わらず、反射角度θを維持したままレンズ34、そして受光素子16に入射される。換言すると、光学素子60は反射角度θを保存する機能を有している。つまり、離間距離Hが大きくなった場合でも計測装置10の、反射角度に応じた光強度を受光する、という上記の特徴はそのまま活かされている。なお、光学素子60の集光角度範囲は光学素子60を形成する材料の屈折率、および光学素子60のZ軸方向の厚さに依存するため、複数種の対象物OBの高さの範囲等を勘案して光学素子60の屈折率および厚さを選定するとよい。また、光学素子60は平行平板の特性から光軸Mに対して厳密に直交している必要はなく、傾いていても反射角度θは保存される。
ここで、本実施の形態における「反射角度が保存される」という表現は、光学素子60に対する入射角度と出射角度が等しいという意味で用いている。受光素子16との関係においては、同じ反射角度θの反射光は同じ受光素子16で受光されるが、必ずしも反射点における反射角度θと同じ角度で受光素子16に入射することを意味していない。
ここで、図6(c)を参照して、光学素子60の照射光IFに対する作用について付言する。図6(c)は、広がり角度がα(実際の広がり角度を誇張して大きく表している)の照射光IFが端面S1に対して略垂直に入射された場合の状態を図示している。すなわち、照射光IFは、光学素子60がない場合には集光点F1に集光する(図6(c)では破線で示している)。一方、この状態において集光点F1を含む照射光IFの領域に光学素子60を介在させると、図6(c)に示すように、照射光IFは屈折され、広がり角度αを維持(保存)したまま端面S2から出射される。つまり、発光素子12から順次照射される個々の照射光IFの光軸および照射角度は平行平板の有無に影響されず一定であり、集光点F1が集光点F2に移動する(すなわち、集光点が下方にシフトする)ので、光学系30からより離間した対象物OBまで照射光IFが照射される。その結果、上述した反射角度の保存と同様、離間距離Hが拡大しても照射光IFの集光点の位置がその拡大に合わせて移動される。
次に、図7を参照し、光学素子60を備えた本実施の形態に係る計測装置10によって計測を行う場合の計測処理プログラムについて説明する。図7は、本実施の形態に係る計測処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。図7に示す処理は、例えば、ユーザにより図示しない入力部を介して実行開始の指示がなされると、制御部20のCPU100がROM102等の記憶手段から本計測処理プログラムを読み込み、実行する。
本実施の形態では、一例として、高さ(図1におけるZ軸方向の高さ)等が異なる複数種類の対象物OBの表面を計測する場合を例示して説明する。複数の対象物OBの各々には該対象物の高さ、識別コード等の情報が記憶されたタグ(送信機)が固着されており、ベルトコンベア等によって搬送され、順次計測領域T(図1も参照)に侵入する。計測装置10はタグからの送信信号を受信する受信機(図示省略)を備え、各対象物が計測領域Tに侵入するたびに該対象物の高さ等の情報が取得可能とされている。
まずステップS100で計測装置10の初期設定処理を行う。本実施の形態に係る初期設定処理は、計測装置10の各種パラメータの初期設定とともに、光学素子60の位置(図1における挿入/抜去の位置)の初期設定を行う。初期状態において光学素子60を挿入した状態とするか抜去した状態とするかは扱う対象物OBの高さ等に応じて決めればよいが、本実施の形態では初期状態で抜去した状態とする。
次のステップS102で、計測領域に侵入した対象物OBの情報(高さ等)を取得する。対象物情報の取得は、該対象物に固着されたタグからの送信信号を受信、解読して行う。
次のステップS104では、光学素子60の位置の変更が必要か否か判定する。当該判定が否定判定となった場合にはステップS108に移行する一方、肯定判定となった場合にはステップS106に移行して光学素子60の位置を変更する。
ここで、光学素子60の位置の変更が必要か否かの判定は以下のように行う。すなわち、本実施の形態に係る計測装置10では、予め離間距離Hの最小値Hminが設定されている。そして、H≧Hminの場合には光学素子60を挿入し、H<Hminの場合には抜去する。本実施の形態では初期状態で抜去されているので、最初の対象物OBに対する離間距離HがH≧Hminの場合にはステップS106に移行して光学素子60を挿入した後ステップS108に移行する。一方、H<Hminの場合には抜去の状態のままステップS108に移行する。
ステップS108では上述した手順によって計測を実行する。
ステップS110では全ての対象物OBについて計測を終了したか否か判定し、当該判定が否定判定となった場合にはステップS102に移行して次の対象物OBのデータを取得する。一方、ステップS110で肯定判定となった場合には本計測処理プログラムを終了する。
なお、本実施の形態では複数種類の対象物OBの計測において光学素子60を挿入/抜去する形態を例示して説明したが、これに限られず、例えば高さの異なる複数の光学素子60を配置し、対象物OBの高さに応じて光学素子60を変更しつつ挿入/抜去する形態としてもよい。
また、本実施の形態では対象物OBに固着されたタグからの送信信号を受信して該対象物の高さを取得する形態を例示して説明したが、これに限られない。例えば、対象物OBにタグを固着する代わりに計測装置10に高さ計測器を備えさせ、対象物OBの高さを計測しつつ光学素子60の挿入/抜去を制御する形態としてもよい。さらに、本実施の形態では離間距離Hに閾値を設ける形態を例示して説明したが、これに限られず、例えば対象物OBの高さ自体に閾値を設け、この閾値に基づいて光学素子の挿入、抜去を制御する形態としてもよい。
ここで、本実施の形態では、図3(a)に示すように、基板18Aの受光領域RA上に受光素子16が一様に配置された受光器18によって反射光RFを受光する形態を例示して説明したが、これに限られない。光学素子60に対する受光素子16の配置は、集光する反射光RFの範囲等に応じて多様な形態としてよい。図8に受光素子16の配置形態のバリエーションの一例を示す。
図8(a)は光学素子60の中心から放射状(図8(a)では8方向)に受光素子16を配置した例を示している。図8(b)は予め定められた方向(例えば、発光素子12の配列方向と交差(直交)する方向)に複数行配置した例を示している。図8(c)は図8(b)の複数行のうち中央の一行に配置した形態である。図8(c)に示すように、受光素子16は必ずしも光学素子60に対して全面に配置する必要はなく、1行であってもよい。
なお、対象物OBの表面200上の照射光IFに対する反射点と受光素子16とをつなぐ光軸上に光学素子60が存在すればよいので、平面視での(図1のZ軸方向から見た)光学素子60の直径は、図8(a)から(c)に示すように受光素子16の配置範囲より小さくてもよい。また、本実施の形態では平面視での光学素子60の形状が円形状の場合を例示して説明したが、これに限られず、四角形、楕円形等他の形状としてもよい。
以上詳述したように、本実施の形態に係る計測装置および計測方法によれば、光源からの照射光を光学系を介して対象物に照射し、対象物からの反射光を用いて対象物を計測する計測装置において、該反射光の反射角度を保存しない場合と比較して、光学系と対象物との距離を大きくしても計測可能な反射角度の範囲の低下が抑制される。
[第2の実施の形態]
図9から図13を参照して、本実施の形態に係る計測装置10A、および計測装置10Aを用いた計測方法について説明する。計測装置10Aは上述した計測装置10において光学素子60を光学素子60Aに置き換えた形態である。従って、計測装置10と同様の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図9(a)に示すように、計測装置10Aでは、計測装置10の光学素子60が配置される位置に光学素子60Aが配置されている。なお、図9(a)では受光器18の図示を省略している。図9(b)に示すように、光学素子60Aは円環形状とされ、内面62が鏡面とされた鏡筒となっている。鏡筒の内面62の反射面の材質は通常の鏡と同等でよく、例えばガラスなどの透明部材に、アルミニウムや銀などの金属メッキ(または蒸着)施したものが用いられる。なお、図示を省略するが、光学素子60Aにも光学素子60と同様に照射光IFの経路に対して挿入/抜去するための光学素子駆動部54が備えられている。なお、図9(a)に示すように照射光IFは対象物OBに対して略垂直に入射するため、光学素子60Aは照射光IFに対しては影響を及ぼさない。
図10から図12を参照して、光学素子60と比較しつつ光学素子60Aの作用について説明する。計測装置10では予め定められたZ軸方向の厚さを有する光学素子60を配置することにより、レンズ34と対象物OBとの距離である離間距離Hを拡大することが可能となった。しかしながら、図12に示すように、光学素子60の厚さが一定以上の厚さになると(離間距離Hが一定以上の距離になると)、受光素子16に入射する反射光RFi以外にレンズ34を通過せず受光素子16に入射されない反射光RFoが発生する。
そこで、本実施の形態では光学素子60の代わりに光学素子60Aを採用している。
図10を参照して光学素子60Aの作用について説明する。図10(a)は、反射角度θ1、θ2の反射光RFが光学素子60Aの底部側から入射光Pi(θ1)、Pi(θ2)として光学素子60Aの内面62に入射し、各々出射光Po(θ1)、Po(θ2)として光学素子60Aから出力された状態を示している。図10では、鏡面での反射における一般的な表記に従い、反射のつど反射角度の正負の符号が入れ替わるものとして表記している。
図10(a)では、入射光Pi(θ1)は、反射角度θ1の符号も含めて保存されて出射光Po(θ1)として出射され、入射光Pi(θ2)は、反射角度θ2の符号も含めて保存されて出射光Po(θ2)として出射されている。これは入射光Pi(θ1)、P(θ2)に対する反射の回数がともに偶数回(2回)だからである。
一方図10(b)は、入射光Pi(θ3)、Pi(θ4)に対する反射の回数がともに奇数回(3回)の場合を示している。この場合、出射光Po(θ3)の出射角度は−θ3となり、出射光Po(θ4)の出射角度は−θ4となる。つまり、反射角度θの光を光学素子60Aの内面62に入射させると出射角度はθまたは−θとなり、符号は保存されない場合がある。符号が反転しても、角度の絶対値が保存される限り計測時の情報が保持された状態で受光素子16によって受光される。ただし、受光素子16に対する入射角度はθまたは−θのいずれかに限定されるため、出射角度θの光強度と出射角度−θの光強度とを同時に計測してその違いを取得することはできない。
図10(c)は、光学素子60Aを備えた計測装置10Aにおける反射光RFの経路を示している。すなわち、対象物OBの表面200で反射した反射角度θ1の反射光RF1、反射角度θ2のRF2は、各々反射角度が保存されてレンズ34に角度θ1、θ2で入射する。反射光RF1、RF2の各々はレンズ34で屈折され、対応する受光素子16に入射される。図10(c)に示すように、反射光RF1、RF2の反射の回数には原則的に制限がないため、屈折が2回に制限される平行平板である光学素子60と比較して離間距離Hがより大きな距離とされる。
次に、図11を参照して、光学素子60Aの変形例である光学素子60Bについて説明する。図11(a)は光学素子60Bの断面図を示している。図11(a)に示すように、光学素子60Bは、光学素子60Aと同じ構成の鏡筒64の内部に平行平板66が配置されて構成されている。図11(b)は、図10(a)を再掲したものであり、光学素子60Aの内部には空気(屈折率=1)が充填されている。
図11(c)は、図11(b)の状態において鏡筒64の内側に平行平板66を配置させた場合の、光学素子60Bの内部における入射光Pi(θ1)、Pi(θ2)の経路の変化を示している。ただし、平行平板66の屈折率は1より大きくされている。図11(c)に示すように、光学素子60Bによれば平行平板66の屈折率が1より大きいことによって、図11(b)に示す光学素子60Aと比較して内面62における反射の回数が減少する。その結果、光学素子における反射光RFの減衰が抑制される。
なお、本実施の形態では鏡筒64内にバルクの平行平板66を配置して平行面対を得る形態を例示して説明したが、これに限られず、例えば照射光IFに対して透明な樹脂を鏡筒64内に充填した後該樹脂を固化させて平行面対を得る形態としてもよい。
ここで、平行平板66と空気との界面においても光の減衰が発生するので、光学素子60Aに比べて光学素子60Bの方が必ず光の減衰が少ないとは言い切れないため、シミュレーション等によって両者の減衰量を比較検討した上でいずれを選択するか決めることが望ましい。また、図11(a)において、鏡筒64の内側の面と平行平板66の外側の面とは密着していることが望ましい。両者の間に間隙があると両者が空気を介在して接することになるので、平行平板66と空気との界面で光の減衰が発生するからである。
次に図13を参照して、本実施の形態に係る光学素子の形状および受光素子16の配置形態のバリエーションについて説明する。図13(a)から(d)は、図1のZ軸方向から見た光学素子の形状および受光素子16の配置形態の一例を示している。なお、図13では絞り40、レンズ34の図示を省略している。
図13(a)は、光学素子60Aの中心に対応する位置から放射状(図13(a)では8方向の場合を例示している)に受光素子16が配置された形態である。図13(b)は、光学素子60Aに対し予め定められた方向、例えば発光素子12の配列方向と交差(直交)する方向に配列された複数の受光素子16の行を複数行配置した形態である。図13(c)は、矩形の内面を有する光学素子60Cに対し、予め定められた方向に1行だけ受光素子16を配列した形態である。このように受光素子16の配列が1行のみの場合には光学素子の外形を矩形としてもよい。さらに、受光素子16の配列が1行である場合には対向する反射面が少なくとも1対あればよいので、図13(d)に示すように2面の反射面(鏡面)を有する光学素子60Dとしてもよい。
なお、図13では光学素子の内面の位置と略一致する範囲まで受光素子16を配置させる形態を例示して図示しているが、これに限られない。反射光RFが受光素子16まで導かれればよいので、受光素子16を光学素子の内面より内側の範囲に配置させる形態としてもよいし、光学素子の内面より外側の範囲まで配置させる形態としてもよい。
ここで、上記各実施の形態における光学素子(60、60A、60B、60C、60D)の配置とレンズ(32、34)の光軸Mとの関係について述べる。まず、平行平板型の光学素子(60)では、上述したように、端面S1、S2(上面、下面)は光軸Mに対し必ずしも垂直である必要はない。これは、平行平板では必ず上面と下面で2回の屈折があるためである。それに対し、鏡筒型の光学素子(60A、60B、60C、60D)については円環内面が光軸(M)と平行である必要がある。ただし、これは鏡筒内面における反射が奇数回の場合の制約であり、鏡筒内面における反射が偶数回の場合にはこのような制限はない。
10、10A 計測装置
12、12A、12B、12C 発光素子
14 発光器
14A 基板
16 受光素子
18 受光器
18A 基板
18B 開口部
20 制御部
30 光学系
32 レンズ
34 レンズ
40 絞り
42 開口部
52 移動装置駆動部
54 光学素子駆動部
60、60A、60B、60C、60D 光学素子
62 内面
64 鏡筒
66 平行平板
100 CPU
102 ROM
104 RAM
200 表面
BUS バス
C 中心軸
D1、D2、D3、D4 方向
F1、F2 集光点
H、H1、H2 離間距離
IF 照射光
L 光
M 光軸
RF 反射光
OB 対象物
RA 受光領域
S1、S2 端面
T 計測領域

Claims (10)

  1. 対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、
    前記発光部から発光された前記照射光の発散度合いを変える第1のレンズと、
    前記第1のレンズから出射された前記照射光を絞る絞り部と、
    前記絞り部を通過した前記照射光を前記対象物の予め定められた方向から照射するように集光する第2のレンズと、
    前記絞り部と前記第2のレンズとの間に配置されかつ前記照射光が前記対象物に照射されて反射した反射光を受光する受光部と、
    前記第2のレンズと前記対象物との間への挿入または抜去が可能とされかつ前記反射光の反射角度を保存する光学素子と、を含み、
    前記反射光は前記反射角度が保存されて前記光学素子から出射し前記第2のレンズを通過して前記受光部の予め定められた位置に入射する
    計測装置。
  2. 前記光学素子は対向する2つの面が前記照射光の照射方向と交差する方向に配置された平行平板であり、前記反射光の前記平行平板の一方の前記面に入射する入射角度と、前記平行平板の他方の前記面から出射する出射角度とが等しい
    請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記平行平板は前記照射光の照射方向から見た形状が円形状である
    請求項2に記載の計測装置。
  4. 前記光学素子は内面の予め定められた領域が反射面とされた反射体であり、前記反射光の前記反射面に入射する入射角度と、前記反射面から出射する出射角度とが等しくされている
    請求項1に記載の計測装置。
  5. 前記反射体は前記内面に接して内部に配置されかつ対向する2つの面が前記照射光の照射方向と交差する方向に配置された平行平板を備える
    請求項4に記載の計測装置。
  6. 前記平行平板が前記反射体の内部に挿入されたバルク材、または前記反射体の内部に充填された樹脂である
    請求項5に記載の計測装置。
  7. 前記光学素子の前記第2のレンズと前記対象物との間への挿入または抜去を制御する制御部をさらに含み、
    前記制御部は前記対象物の前記照射光の照射方向の高さに応じて前記光学素子の挿入または抜去を制御する
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の計測装置。
  8. 前記制御部は、前記第2のレンズと前記対象物の表面との間の離間距離が予め定められた閾値以上となった場合に前記光学素子を挿入し、前記離間距離が前記閾値未満となった場合に前記光学素子を抜去する
    請求項7に記載の計測装置。
  9. 前記光学素子が前記照射光の照射方向の高さが異なる複数の前記光学素子であり、
    前記制御部は前記対象物の前記照射光の照射方向の高さに応じて複数の前記光学素子のいずれかを選択しつつ挿入または抜去を制御する
    請求項7または請求項8に記載の計測装置。
  10. 対象物へ照射する照射光を発光する発光部と、前記発光部から発光された前記照射光の発散度合いを変える第1のレンズと、前記第1のレンズから出射された前記照射光を絞る絞り部と、前記絞り部を通過した前記照射光を前記対象物の予め定められた方向から照射するように集光する第2のレンズと、前記絞り部と前記第2のレンズとの間に配置されかつ前記照射光が前記対象物に照射されて反射した反射光を受光する受光部と、前記第2のレンズと前記対象物との間への挿入または抜去が可能とされかつ前記反射光の反射角度を保存する光学素子と、を含む計測装置を用いた計測方法であって、
    前記光学素子により前記反射光の前記反射角度を保存させて前記反射光を前記第2のレンズを通過させ前記受光部の予め定められた位置に入射させる
    計測方法。



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