JP2018198161A - 塗工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1のペーストの液溜まりと第2のペーストの液溜まりが混ざり合うことを抑制できる塗工装置を提供すること。【解決手段】塗工装置30は、並設方向Yにおいて対向する第1テーパ面31eと第2テーパ面32eとの間に区画された空間Sと、空間Sを第1ダイヘッド31側と第2ダイヘッド32側とに仕切る仕切板35と、を備える。塗工装置30は、仕切板35の第2仕切面35dと第2テーパ面32eとの間に区画された液溜まり空間39を備える。仕切板35は、先端面35bが、帯状金属箔21に形成された第1層12bの表面よりも空間S寄りに位置するように配設されている。【選択図】図3
Description
本発明は、第1ダイヘッドと第2ダイヘッドが並設された塗工装置に関する。
蓄電装置としての二次電池に使用される電極の一例として、集電体としての金属箔と、金属箔の両面又は片面に存在する活物質層と、活物質層の表面に存在する保護層とを有する電極が知られている。
電極は、例えば、長尺帯状の金属箔の両面又は片面に活物質層及び保護層の2層構造を有する電極材料を製造し、その電極材料を枚葉状に切断して形成される。長尺帯状の金属箔に活物質層及び保護層の2層構造を形成する塗工装置として、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1に開示の塗工装置は、第1塗工装置と第2塗工装置とが並設されている。そして、第1塗工装置から活物質層の材料である活物質ペースト(第1のペースト)を吐出させると、長尺帯状の金属箔の表面に活物質ペーストの液溜まりが形成され、活物質ペーストが塗布される。また、第2塗工装置から保護層の材料であるセラミックスラリー(第2のペースト)を吐出させると、活物質ペーストの層の表面にセラミックスラリーの液溜まりが形成され、セラミックスラリーが塗布されるとともに2層構造が形成される。
しかしながら、第1塗工装置と第2塗工装置とが並設された塗工装置においては、後に塗工されるセラミックスラリーの液溜まりが、先に塗工された活物質ペーストの液溜まりと混ざり合ってしまうことがある。液溜まりが混ざり合うとゲル化する等の不具合が生じ、例えば、ゲル化が発生すると、形成された活物質層及び保護層の表面に筋状の跡が残る等して好ましくない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、第1のペーストの液溜まりと第2のペーストの液溜まりが混ざり合うことを抑制できる塗工装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための塗工装置は、搬送される集電体に第1のペーストを塗布する第1ダイヘッドと、前記第1ダイヘッドに並設され、前記集電体に塗工された前記第1のペーストの層の表面に第2のペーストを塗布する第2ダイヘッドと、を備える塗工装置であって、前記第1ダイヘッドと前記第2ダイヘッドとが並設された並設方向において対向する前記第1ダイヘッドの側面と前記第2ダイヘッドの側面との間に区画された空間と、前記空間を前記第1ダイヘッド側と前記第2ダイヘッド側とに仕切る仕切板と、前記仕切板における前記第2ダイヘッド側の面と、前記第2ダイヘッドの側面との間に区画された前記第2のペーストの液溜まり空間と、を備え、前記仕切板は、該仕切板における前記集電体側の先端面が、前記集電体に形成された前記第1のペーストの層の表面よりも前記空間寄りに位置するように配設されていることを要旨とする。
これによれば、第2ダイヘッドから吐出された第2のペーストは、液溜まり空間に溜りつつ、仕切板の先端面と第1のペーストの層の表面との間の隙間を利用して、第1のペーストの層の表面で液溜まりを形成する。その結果、第2のペーストが第1のペーストの層の表面に塗布される。上記のように第2のペーストは、第1のペーストの層の表面で液溜まりを形成するが、仕切板及び液溜まり空間によって、形成される液溜まりを小さくして第2のペーストの液溜まりが第1のペーストの液溜まりに混ざることを抑制でき、両ペーストが混合することによるゲル化の発生を抑止できる。
また、塗工装置について、前記仕切板は、前記先端面と前記第1のペーストの層の表面との間の寸法が前記第2のペーストの層の厚みと同じとなるように配設されている。
これによれば、第2のペーストの液溜まりを形成しつつ、第2のペーストを所望する厚みに塗布できる。
これによれば、第2のペーストの液溜まりを形成しつつ、第2のペーストを所望する厚みに塗布できる。
本発明によれば、第1のペーストの液溜まりと第2のペーストの液溜まりが混ざり合うことを抑制できる。
以下、塗工装置を具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
まず、電極を備える蓄電装置としての二次電池について説明する。図示しないが、二次電池は外観が角型をなす角型電池である。二次電池は、リチウムイオン二次電池である。二次電池は、ケース内に電極組立体を備える。電極組立体は、電極としての正極電極と、電極としての負極電極とが、両者の間を絶縁した状態で交互に複数積層されて構成された積層式である。
まず、電極を備える蓄電装置としての二次電池について説明する。図示しないが、二次電池は外観が角型をなす角型電池である。二次電池は、リチウムイオン二次電池である。二次電池は、ケース内に電極組立体を備える。電極組立体は、電極としての正極電極と、電極としての負極電極とが、両者の間を絶縁した状態で交互に複数積層されて構成された積層式である。
次に、電極を負極電極10に具体化して説明する。
図1に示すように、負極電極10は、矩形状の金属箔11と、金属箔11の両面に存在する負極活物質層12とを備える。金属箔11は、例えば銅箔である。負極電極10は、その一辺の一部から突出した集電タブ14を備える。負極電極10は、負極活物質層12の表面全体を覆う保護層15を備える。保護層15は、セラミック粒子としてのアルミナ粒子と樹脂製のバインダとを含み、バインダを介してアルミナ粒子同士、又はアルミナ粒子と負極活物質層12表面の活物質粒子とが結合して層構造を有する。保護層15は、耐熱層として機能する。保護層15は、電極組立体内での発熱時に負極活物質層12を熱から保護する。
図1に示すように、負極電極10は、矩形状の金属箔11と、金属箔11の両面に存在する負極活物質層12とを備える。金属箔11は、例えば銅箔である。負極電極10は、その一辺の一部から突出した集電タブ14を備える。負極電極10は、負極活物質層12の表面全体を覆う保護層15を備える。保護層15は、セラミック粒子としてのアルミナ粒子と樹脂製のバインダとを含み、バインダを介してアルミナ粒子同士、又はアルミナ粒子と負極活物質層12表面の活物質粒子とが結合して層構造を有する。保護層15は、耐熱層として機能する。保護層15は、電極組立体内での発熱時に負極活物質層12を熱から保護する。
次に、負極電極10の製造工程について説明する。
図2(a)及び図2(b)に示すように、負極電極10の製造工程は、集電体としての長尺の帯状金属箔21の両面に、活物質層前駆体12c及び保護層前駆体15cを形成する2層形成工程と、図示しないが、活物質層前駆体12c及び保護層前駆体15cが形成された電極材料20を負極電極10の形状に切断する切断工程とを含む。そして、切断工程を経て、活物質層前駆体12cから負極電極10の負極活物質層12が形成され、保護層前駆体15cから負極電極10の保護層15が形成される。
図2(a)及び図2(b)に示すように、負極電極10の製造工程は、集電体としての長尺の帯状金属箔21の両面に、活物質層前駆体12c及び保護層前駆体15cを形成する2層形成工程と、図示しないが、活物質層前駆体12c及び保護層前駆体15cが形成された電極材料20を負極電極10の形状に切断する切断工程とを含む。そして、切断工程を経て、活物質層前駆体12cから負極電極10の負極活物質層12が形成され、保護層前駆体15cから負極電極10の保護層15が形成される。
上述の2層形成工程は、塗工工程、乾燥工程、及びプレス工程を有する。
図2(a)又は図2(c)に示すように、塗工工程は、搬送される帯状金属箔21の両面に活物質ペースト12aを塗布して活物質ペースト12aの層を形成するとともに、セラミックスラリー15aを塗布してセラミックスラリー15aの層を形成する工程である。活物質ペースト12aの層は、乾燥工程及びプレス工程を経て上述の活物質層前駆体12cとなり、セラミックスラリー15aの層は、乾燥工程及びプレス工程を経て上述の保護層前駆体15cとなる。なお、以下の説明において、活物質ペースト12aの層を第1層12bと記載し、セラミックスラリー15aの層を第2層15bと記載する。塗工工程は、塗工装置30によって行われる。塗工装置30については、後に詳細に説明する。
図2(a)又は図2(c)に示すように、塗工工程は、搬送される帯状金属箔21の両面に活物質ペースト12aを塗布して活物質ペースト12aの層を形成するとともに、セラミックスラリー15aを塗布してセラミックスラリー15aの層を形成する工程である。活物質ペースト12aの層は、乾燥工程及びプレス工程を経て上述の活物質層前駆体12cとなり、セラミックスラリー15aの層は、乾燥工程及びプレス工程を経て上述の保護層前駆体15cとなる。なお、以下の説明において、活物質ペースト12aの層を第1層12bと記載し、セラミックスラリー15aの層を第2層15bと記載する。塗工工程は、塗工装置30によって行われる。塗工装置30については、後に詳細に説明する。
乾燥工程は、第1層12b及び第2層15bを乾燥させる工程である。乾燥工程は、乾燥炉50内に帯状金属箔21を通過させることによって行われる。
プレス工程は、乾燥工程後の第1層12bをプレスすることで、得られる負極活物質層12の活物質密度を上げる工程である。プレス工程は、第1層12b及び第2層15bが形成された帯状金属箔21を挟むように配置された一対のプレスロール60a,60bによって行われる。
プレス工程は、乾燥工程後の第1層12bをプレスすることで、得られる負極活物質層12の活物質密度を上げる工程である。プレス工程は、第1層12b及び第2層15bが形成された帯状金属箔21を挟むように配置された一対のプレスロール60a,60bによって行われる。
2層形成工程に用いる搬送装置40は、供給リール41と、巻取リール42と、複数のガイドロール43とを備える。供給リール41は、塗工装置30よりも上流側に配置され、巻取リール42は、プレスロール60a,60bよりも下流側に配置されている。ガイドロール43は、供給リール41と巻取リール42の間の場所に配置されている。供給リール41、巻取リール42、及びガイドロール43は、図示しない支持装置によって回転可能に支持されている。帯状金属箔21は、供給リール41に巻回されている。供給リール41から供給された帯状金属箔21は、巻取リール42に巻き取られることで搬送される。
次に、塗工装置30について詳細に説明する。
塗工装置30は、帯状金属箔21の搬送方向において供給リール41の下流側及び乾燥炉50の上流側の2か所に配置され、2つの塗工装置30によって帯状金属箔21の両面に活物質ペースト12a及びセラミックスラリー15aを塗布する。
塗工装置30は、帯状金属箔21の搬送方向において供給リール41の下流側及び乾燥炉50の上流側の2か所に配置され、2つの塗工装置30によって帯状金属箔21の両面に活物質ペースト12a及びセラミックスラリー15aを塗布する。
図3に示すように、塗工装置30は、搬送される帯状金属箔21の表面に活物質ペースト12aを塗布して第1層12bを形成する第1ダイヘッド31と、帯状金属箔21の表面に形成された第1層12bの表面にセラミックスラリー15aを塗布し第2層15bを形成する第2ダイヘッド32とが一体に並設されて構成されている。
搬送される帯状金属箔21の表面には、第1ダイヘッド31によって活物質ペースト12aが先に塗布され、その後、第2ダイヘッド32によって第1層12bの表面にセラミックスラリー15aが塗布される。よって、塗工装置30により、第1層12bと第2層15bをほぼ同時に形成できる。
第1ダイヘッド31は、活物質ペースト12aが吐出される第1吐出口31aと、活物質ペースト12aが貯留される第1貯留部31bと、第1吐出口31aと第1貯留部31bとを連通させる第1連通路31cとを備える。活物質ペースト12aは、図示しないタンクから図示しないポンプにより圧送されて第1貯留部31bに供給される。第1連通路31cは、活物質ペースト12aが第1貯留部31bから第1吐出口31aへ向かって流れる流路である。第1ダイヘッド31において、第1連通路31cの延びる方向を軸方向Xとする。
第2ダイヘッド32は、セラミックスラリー15aが吐出される第2吐出口32aと、セラミックスラリー15aが貯留される第2貯留部32bと、第2吐出口32aと第2貯留部32bとを連通させる第2連通路32cとを備える。セラミックスラリー15aは、図示しないタンクから図示しないポンプにより圧送されて第2貯留部32bに供給される。第2連通路32cは、セラミックスラリー15aが第2貯留部32bから第2吐出口32aへ向かって流れる流路である。第2ダイヘッド32において、第2連通路32cの延びる方向を軸方向Xとする。
塗工装置30において、第1連通路31cと第2連通路32cとは互いに平行であり、第1ダイヘッド31と第2ダイヘッド32とは互いに平行な状態に並設されている。第1ダイヘッド31と第2ダイヘッド32が並設された方向を塗工装置30の並設方向Yとする。
第1ダイヘッド31は、軸方向Xにおいて第1吐出口31a側に第1テーパ部31fを備える。第1テーパ部31fは、軸方向Xに沿って第1貯留部31b側から第1吐出口31aに向かうに従い、並設方向Yへの第1ダイヘッド31の寸法が徐々に小さくなるように第1吐出口31aに向かって傾斜する形状である。第1ダイヘッド31は、第1テーパ部31fの外面に、第1ダイヘッド31の側面としての第1テーパ面31eを備える。第1ダイヘッド31は、軸方向Xの先端面であり、第1吐出口31aを囲む端面に第1環状面31dを備える。
第2ダイヘッド32は、第2吐出口32a側に第2テーパ部32fを備える。第2テーパ部32fは、軸方向Xに沿って第2貯留部32b側から第2吐出口32aに向かうに従い、並設方向Yへの第2ダイヘッド32の寸法が徐々に小さくなるように第2吐出口32aに向かって傾斜する形状である。第2ダイヘッド32は、第2テーパ部32fの外面に、第2ダイヘッド32の側面としての第2テーパ面32eを備える。第2ダイヘッド32は、軸方向Xの先端面であり、第2吐出口32aを囲む端面に第2環状面32dを備える。
塗工装置30は、並設方向Yにおいて第1テーパ面31eと第2テーパ面32eとで挟まれた空間Sを備える。この空間Sは、軸方向Xに沿って各吐出口31a,32a側から各貯留部31b,32bに向かうに従い徐々に並設方向Yへの寸法が小さくなる形状である。
塗工装置30は、空間Sを第1ダイヘッド31側と第2ダイヘッド32側に仕切る仕切板35を備える。仕切板35は平板状である。塗工装置30において、第1テーパ面31eと第2テーパ面32eとが交わる部分を二股部30aとすると、仕切板35の基端部35aは二股部30aに固定されている。
仕切板35において、二股部30aから突出する方向を突出方向Zとする。仕切板35の突出方向Zは、第1ダイヘッド31及び第2ダイヘッド32の軸方向と一致している。仕切板35は、突出方向Zの先端に先端面35bを備える。また、仕切板35は、並設方向Yにおける第1ダイヘッド31寄りの面に第1仕切面35cを備え、並設方向Yにおける第2ダイヘッド32寄りの面に第2仕切面35dを備える。
塗工装置30は、並設方向Yにおける第2仕切面35dと第2テーパ面32eとで挟まれた空間に、セラミックスラリー15aの液溜まり空間39を備える。液溜まり空間39は、軸方向Xにおいて、第2吐出口32a側から第2貯留部32bに向かうに従い並設方向Yへの寸法が徐々に小さくなる形状である。
仕切板35は、先端面35bが、帯状金属箔21の表面に形成された第1層12bの表面よりも軸方向Xにおいて空間S寄りに位置するように塗工装置30に配設されている。
なお、第1層12bの厚みは、負極活物質層12の厚みが所望する厚みとなるように予め設定されており、第1層12bの厚みを得るために第1吐出口31aから帯状金属箔21の表面までの距離、活物質ペースト12aの吐出速度が設定されている。そして、予め設定された第1層12bの厚みを基準として、その第1層12bの表面から予め設定された距離だけ仕切板35の先端面35bが離れるように仕切板35が配設されている。
なお、第1層12bの厚みは、負極活物質層12の厚みが所望する厚みとなるように予め設定されており、第1層12bの厚みを得るために第1吐出口31aから帯状金属箔21の表面までの距離、活物質ペースト12aの吐出速度が設定されている。そして、予め設定された第1層12bの厚みを基準として、その第1層12bの表面から予め設定された距離だけ仕切板35の先端面35bが離れるように仕切板35が配設されている。
本実施形態では、軸方向Xにおける仕切板35の先端面35bから第1層12bの表面までの距離が、第2層15bの厚みと同じとなるように、仕切板35が配設されている。第2層15bの厚みは、吐出されたセラミックスラリー15aが第2環状面32dに接触することで決まるため、仕切板35の先端面35bは、第2環状面32dと同一平面上にある。
塗工装置30は、第1ダイヘッド31の第1吐出口31a及び第2ダイヘッド32の第2吐出口32aと対向する位置に配置されたバックアップロール33を備える。バックアップロール33は、第1ダイヘッド31及び第2ダイヘッド32に対して相対移動可能である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
塗工工程の際、第1ダイヘッド31の第1吐出口31aから吐出された活物質ペースト12aは、搬送される帯状金属箔21の表面において、表面張力によって液溜まり12dを形成しつつ、帯状金属箔21の表面に塗布され、第1層12bが形成される。なお、活物質ペースト12aの液溜まり12dの大きさは、活物質ペースト12aが第1環状面31dに接触することで決まる。
塗工工程の際、第1ダイヘッド31の第1吐出口31aから吐出された活物質ペースト12aは、搬送される帯状金属箔21の表面において、表面張力によって液溜まり12dを形成しつつ、帯状金属箔21の表面に塗布され、第1層12bが形成される。なお、活物質ペースト12aの液溜まり12dの大きさは、活物質ペースト12aが第1環状面31dに接触することで決まる。
第2ダイヘッド32の第2吐出口32aから吐出されたセラミックスラリー15aは、一部が液溜まり空間39に溜まった状態で第1層12bの表面において、表面張力によって液溜まり15dを形成する。セラミックスラリー15aの液溜まり15dは、仕切板35の先端面35bと第1層12bの表面との間に形成される。そして、液溜まり15dを形成しながらセラミックスラリー15aが第1層12bの表面に塗布され、第2層15bが形成される。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)セラミックスラリー15aは液溜まり15dを形成するが、仕切板35及び液溜まり空間39が無い場合と比べると形成される液溜まり15dが小さくなる。このため、セラミックスラリー15aの液溜まり15dが活物質ペースト12aの液溜まり12dに混ざり合うことを抑制できる。その結果として、塗工装置30の吐出口付近でのゲル化の発生を抑止でき、得られる負極活物質層12の表面に筋状の跡が残る等を抑制できる。
(1)セラミックスラリー15aは液溜まり15dを形成するが、仕切板35及び液溜まり空間39が無い場合と比べると形成される液溜まり15dが小さくなる。このため、セラミックスラリー15aの液溜まり15dが活物質ペースト12aの液溜まり12dに混ざり合うことを抑制できる。その結果として、塗工装置30の吐出口付近でのゲル化の発生を抑止でき、得られる負極活物質層12の表面に筋状の跡が残る等を抑制できる。
(2)仕切板35の先端面35bと第1層12bの表面との間の距離が、形成される第2層15bの厚みと同じとなるように、仕切板35が配設されている。具体的には、仕切板35の先端面35bは、第2ダイヘッド32の第2環状面32dと同一平面上にある。このため、セラミックスラリー15aの液溜まり15dが小さくなりすぎず、セラミックスラリー15aを所望する厚みに塗布できる。
(3)液溜まり空間39は、軸方向Xにおいて、第2吐出口32a側から第2貯留部32bに向かうに従い並設方向Yへの寸法が徐々に小さくなる形状である。よって、液溜まり空間39が大きくなり過ぎることを抑制できる。
(4)液溜まり空間39は、第2ダイヘッド32の第2テーパ面32eによって区画されている。このため、セラミックスラリー15aが液溜まり空間39へ入り込みやすい。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
○ 塗工装置30を帯状金属箔21の片面側に配置し、2層形成工程を帯状金属箔21の片面のみで行い、巻取リール42に電極材料20を巻き取った後、巻取リール42を供給リール41として搬送装置40に設置する。その供給リール41から片面塗工された電極材料20を供給し、帯状金属箔21の残りの片面に対し塗工装置30によって2層形成工程を行ってもよい。
○ 仕切板35の先端面35bの位置は、セラミックスラリー15aの液溜まり15dが、活物質ペースト12aの液溜まり12dに混ざり合うことを抑制できる大きさに形成しつつ、セラミックスラリー15aを所望する厚みで塗布できれば、適宜変更してもよい。
○ 第1のペーストをセラミックスラリー15aとし、第2のペーストを活物質ペースト12aとしてもよい。
○ 第1のペーストを活物質ペースト以外の塗料とし、第2のペーストをセラミックスラリー15a以外の塗料としてもよい。
○ 第1のペーストを活物質ペースト以外の塗料とし、第2のペーストをセラミックスラリー15a以外の塗料としてもよい。
○ 第1ダイヘッド31と第2ダイヘッド32の各吐出口31a,32a側は、軸方向Xに沿って並設方向Yの寸法が徐々に小さくなる形状でなくてもよい。液溜まり空間39が形成できれば、第1ダイヘッド31と第2ダイヘッド32の各吐出口31a,32a側の形状は適宜変更してもよい。
○ 蓄電装置は、電気二重層キャパシタ等の他の蓄電装置であってもよい。
○ 二次電池はリチウムイオン二次電池であったが、これに限られず、ニッケル水素等の他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 二次電池はリチウムイオン二次電池であったが、これに限られず、ニッケル水素等の他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 正極活物質層の表面に保護層を備える正極電極を製造する際に、塗工装置30を用いてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記第2ダイヘッドは、前記第2のペーストの吐出口を備えるとともに、前記吐出口を囲む第2環状面を備え、前記仕切板の前記先端面は前記第2環状面と同じ面上にある塗工装置。
(2)前記第2ヘッドの側面はテーパ面である塗工装置。
(3)前記液溜まり空間は、前記第2ヘッドの吐出口側から前記第2のペーストの貯留部に向かうに従い前記並設方向への寸法が徐々に小さくなる形状である塗工装置。
(3)前記液溜まり空間は、前記第2ヘッドの吐出口側から前記第2のペーストの貯留部に向かうに従い前記並設方向への寸法が徐々に小さくなる形状である塗工装置。
S…空間、Y…並設方向、12a…第1のペーストとしての活物質ペースト、12b…第1のペーストの層としての第1層、12d…液溜まり、15a…第2のペーストとしてのセラミックスラリー、15b…第2のペーストの層としての第2層、15d…液溜まり、21…集電体としての帯状金属箔、30…塗工装置、31…第1ダイヘッド、31e…側面としての第1テーパ面、32…第2ダイヘッド、32e…側面としての第2テーパ面、35…仕切板、35b…先端面、39…液溜まり空間。
Claims (2)
- 搬送される集電体に第1のペーストを塗布する第1ダイヘッドと、
前記第1ダイヘッドに並設され、前記集電体に塗工された前記第1のペーストの層の表面に第2のペーストを塗布する第2ダイヘッドと、を備える塗工装置であって、
前記第1ダイヘッドと前記第2ダイヘッドとが並設された並設方向において対向する前記第1ダイヘッドの側面と前記第2ダイヘッドの側面との間に区画された空間と、
前記空間を前記第1ダイヘッド側と前記第2ダイヘッド側とに仕切る仕切板と、
前記仕切板における前記第2ダイヘッド側の面と、前記第2ダイヘッドの側面との間に区画された前記第2のペーストの液溜まり空間と、を備え、
前記仕切板は、該仕切板における前記集電体側の先端面が、前記集電体に形成された前記第1のペーストの層の表面よりも前記空間寄りに位置するように配設されていることを特徴とする塗工装置。 - 前記仕切板は、前記先端面と前記第1のペーストの層の表面との間の寸法が前記第2のペーストの層の厚みと同じとなるように配設されている請求項1に記載の塗工装置。
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2017
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