JP2018197119A - 搬送処理装置 - Google Patents

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【課題】物品を搬送しながら複数の処理を施す物品搬送処理装置において、簡易な構成で、各々の処理を施す処理部間の同期をとることができる技術を提供する。【解決手段】物品搬送処理装置は、搬送路を搬送されている物品Cに対して第1処理を施す第1処理部と、搬送路を搬送されている物品Cに対して第2処理を施す第2処理部と、を備えている。第1処理部は、第1処理時間で1つの物品Cに対して第1処理を施す第1処理ヘッド51を備えている。第2処理部は、第1処理時間よりも長い第2処理時間で1つの物品Cに対して第2の処理を施す第2処理ヘッド31を備えている。第1処理部は、同時に第1処理を施す第1の数の第1処理ヘッド51を備え、第2処理部は、同時に第2処理を施す第2の数の第2処理ヘッド31を備えている。第2の数は、第1の数に、第2処理時間に対する第1処理時間の比率を乗じた数である。【選択図】図5

Description

本発明は、物品を搬送しながら処理を施す搬送処理装置、特に、物品に対して複数の処理を施す搬送処理装置に関する。
従来、物品を搬送し、その搬送過程において物品に対して処理を施す搬送処理装置が知られている。このような搬送処理装置では、各処理に要する時間が異なるため、各処理を同期させる必要がある。
例えば、特許文献1には、キャリアに収容した容器をガイドレール上を搬送しつつ、容器に対して複数の処理装置によってそれぞれの処理を施す容器搬送技術が開示されている。この容器搬送技術では、搬送用ガイドレールとキャリアによってリニアモーターを構成し、各処理装置の入り口でキャリアを加速または減速し、各処理装置に入る直前のキャリアの位置と速度とを検知し、各処理装置の位置と速度とを同期させることにより、処理の効率化を図っている。
また、特許文献2には、搬送される容器に対して、第1処理を施す第1処理装置と、第2処理を施す第2処理装置と、を備えた飲料製造システムが開示されている。この飲料製造システムでは、第1処理装置は第1モータによって駆動され、第2処理装置は第2モータによって駆動されるように構成されている。この第2モータの動作は、位置決め制御によって、第1処理装置に対する第2処理装置の位相差を解消するように制御されている。これにより、第1処理装置と第2処理装置とが同期運転されている。
特開平5−051087号公報 特開2015−113167号公報
上述の特許文献1,2の技術によれば、搬送される物品に対して処理を施す複数の処理装置間の同期をとることができる。しかしながら、いずれもフィードバック制御が必要であり、システムが複雑になっている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、物品を搬送しながら複数の処理を施す物品搬送処理装置において、簡易な構成で、各々の処理を施す処理部間の同期をとることができる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る、物品が搬送される搬送路を備えた搬送部と、前記搬送路を搬送されている前記物品に対して第1処理を施す第1処理部と、前記第1処理部の搬送方向上流側または下流側に位置し、前記搬送路を搬送されている前記物品に対して第2処理を施す第2処理部と、を備えた物品搬送処理装置の好適な実施形態の一つでは、前記第1処理部は、第1処理時間で1つの前記物品に対して前記第1処理を施す第1処理ヘッドを備え、前記第2処理部は、前記第1処理時間よりも長い第2処理時間で1つの前記物品に対して前記第2の処理を施す第2処理ヘッドを備え、前記第1処理部は、同時に前記第1処理を施す第1の数の前記第1処理ヘッドを備え、前記第2処理部は、同時に前記第2処理を施す第2の数の前記第2処理ヘッドを備え、前記第2の数は、前記第1の数に、前記第2処理時間に対する前記第1処理時間の比率を乗じた数である。
また、本発明に係る物品搬送処理装置の好適な実施形態の一つでは、前記搬送部は、前記物品をL列(L>1)で並列に搬送するように構成され、前記第1の数は搬送される前記物品の列数のM(M>=1の整数)倍であり、前記第2の数は搬送される前記物品の列数のN(N>1の整数)倍であり、前記第1処理ヘッドは、前記物品の搬送方向に直交する方向に沿ってL個、かつ、前記物品の搬送方向に沿ってM個のマトリクス状に配置され、前記第2処理ヘッドは、前記物品の搬送方向に直交する方向に沿ってL個、かつ、前記物品の搬送方向に沿ってN個のマトリクス状に配置されている。
物品搬送処理装置の概略斜視図である。 キャリアの斜視図である。 キャリアの分解斜視図である。 容器の位置決めをする際のキャリアの動作を示す図である。 物品搬送装置の充填部とキャッピング部との動作を示す模式図である。
以下に図面を用いて、本発明に係る物品搬送処理装置の実施形態を説明する。図1は、本実施形態における物品搬送処理装置の概略斜視図である。本実施形態における物品搬送処理装置は、容器を搬送しつつ、その容器に対して液体等の充填物を充填するために用いられる。本実施形態における物品搬送処理装置Aは、図1に示すように、搬送部1,充填部3(本発明における第2処理部の例)およびキャッピング部5(本発明における第1処理部の例)を備えている。充填部3およびキャッピング部5はいずれも搬送部1の搬送経路上に設けられ、充填部3が上流側に配置されている。なお、充填部3の上流に容器を洗浄等する洗瓶部を配置することもできる。
本実施形態では、搬送部1は、2本の容器Cを搬送方向に直交する方向(以下、搬送直交方向と称する)に並列させて搬送する、いわゆる2列搬送を行うように構成されている。当然ながら、搬送する列数は適宜変更可能であり、要求される物品搬送処理装置の処理能力や装置の処理能力に応じて決定することができる。
充填部3は、容器Cに対して液体等の充填物を充填する処理(本発明のおける第2処理の例。以下、充填処理と称する)を施す。キャッピング部5は、充填が完了した容器Cに対して蓋を取り付ける処理(本発明における第1処理の例。以下、キャッピング処理と称する)を施す。なお、これらの処理は、容器Cを停止させることなく、搬送された状態で行われる。
〔搬送部〕
本実施形態では、コンベア等の上に直接容器Cを載置して搬送するのではなく、キャリア9上に容器Cを載置し、その複数のキャリア9を連続して搬送するように構成されている。したがって、本実施形態では、複数のキャリア9が搬送路を構成する。
〔キャリア〕
図2および図3は本実施形態におけるキャリア9の斜視図および分解斜視図である。図に示すように、キャリア9は、ベース板91,載置板92,位置決め部材93,ガイド部材94,操作部材95,スライド部材96,固定部材98を備えている。
ベース板91は、略板状に形成されており、その上に載置板92が固定されている。載置板92は、容器Cが載置される部分である。上述したように、本実施形態では容器Cは2列搬送されるため、載置板92は2本の容器Cを載置可能な大きさに形成されている。そのため、ベース板91および載置板92は搬送方向寸法よりも搬送直交方向寸法の方が大きく形成されている。
載置板92は、長方形の板状部材の4辺に側壁92aが立設され、上方が開口する略直方体状に形成されている。このような載置板92の上に容器Cを載置して搬送するため、液体等が充填された容器Cが転倒し、内部の充填物が漏れ出したとしても、載置板92で受け止めることがでる。そのため、キャリア9を交換するだけで清掃等を完了することができ、作業効率の低下を抑制することができる。一方、コンベア等の上に直接容器Cを載置した場合には、容器Cが転倒すると漏れ出した充填物がコンベア上に流れ出すおそれがある。その場合には、コンベア等の清掃に時間がかかり、作業効率が低下する。特に、コンベアの駆動系にまで充填物が到達すると、清掃等に非常に時間を要する。
ベース板91の搬送直交方向側の両側端部付近には、搬送方向に延びるレール部91aが形成されている。2つのレール部91aにはそれぞれ2つのスライド部材96がスライド可能に設けられている。また、各々のスライド部材96の上には固定部材98が固定されている。そのため、固定部材98はスライド部材96と一体的にレール部91a上を搬送方向に沿ってスライド移動することができる。なお、4つの固定部材を区別する必要がある場合にはそれぞれ固定部材981,982,983,984と表記する。
搬送方向の上流側と下流側には、それぞれ搬送直交方向に延びる略角柱状の位置決め部材931,932が設けられている。なお、位置決め部材931,932を区別する必要がない場合には、位置決め部材93と表記する。搬送方向上流側の位置決め部材931は、固定部材981と固定部材983との間に懸架され、両端部はそれぞれ固定部材981,983にネジ止めされている。搬送方向下流側の位置決め部材932も同様に、固定部材982と固定部材984との間に懸架され、両端部はそれぞれ固定部材982,984にネジ止めされている。そのため、固定部材98がスライド移動した際には、位置決め部材93も一緒にスライド移動する。
各々の位置決め部材93には搬送直交方向に沿って、内方に突出する2つの押圧部材97が備えられている。具体的には、位置決め部材931には押圧部材971,972が備えられ、位置決め部材932には押圧部材973,974が備えられている。また、押圧部材971と押圧部材973と、および、押圧部材972と押圧部材974は、搬送直交方向において同じ位置に配置されている。換言すると、押圧部材971と押圧部材973は対向配置され、押圧部材972と押圧部材974とは対向配置されている。
押圧部材97はバネ等の弾性部材を介して内方向きに付勢力が作用するように位置決め部材93に支持されている。そのため、押圧部材97に対して外方向きの力が作用すると、押圧部材97はその力の向きに弾性変位し、力の作用がなくなると、元の位置に弾性復帰する。
押圧部材97の内方側の端面は、平面視で略V字状となる凹部97aが形成されている。また、位置決め部材93の上面および下面には、凹部97aに対応する凹部93aが形成されている。
搬送直交方向の両側にはそれぞれ略V字状の操作部材951,952が備えられている。なお、これらを区別する必要がない場合には、操作部材95と表記する。各々の操作部材95は、2つの平板棒状部材から構成されており、各々の平板棒状部材の一方の端部には挿通孔95aが形成されている。2つの平板棒状部材の挿通孔95aを重ねた状態で、挿通孔95aにボルト95cを挿通し、略V字状の操作部材95を構成している。この操作部材95は、挿通孔95aを中心として回動可能となっている。この回動に伴って、平板棒状部材の固定されていない側の端部(以下、先端部と称する)どうしが近接/離間するように移動する。なお、以下の説明では、先端部が近接/離間する動作を閉動作/開動作と称し、先端どうしが近接/離間している状態を閉姿勢/開姿勢と称する。操作部材95の2つの先端部はそれぞれ異なる固定部材98の搬送直交方向の端面にネジ止め固定されている。具体的には、一方の操作部材951の2つの先端部はそれぞれ固定部材981,982の搬送直交方向の端面にネジ止め固定され、他方の操作部材952の2つの先端部はそれぞれ固定部材983,984の搬送直交方向の端面にネジ止め固定されている。
各々の操作部材95の外方には略板状のガイド部材94が設けられている。ガイド部材94の上方の両端部はベース板91の搬送直交方向の端面にスペーサを介してネジ止めされている。また、ガイド部材94の幅方向中央には、下端から上方に向けて貫通溝94aが形成されている。貫通溝94aの上端の位置は、操作部材95が開姿勢にあるときの挿通孔95aの位置と略同一となっている。また、貫通溝94aの幅は、操作部材95の挿通孔95aに挿通されるボルト95cの径に適合させている。
また、ガイド部材94と操作部材95の各々の先端部付近とにわたって2つのバネ95bがX字状に架け渡されている。このバネ95bは、操作部材95に対して開姿勢側への力を作用させている。そのため、操作部材95に対して他の力が作用していない状態では、操作部材95は開姿勢となっている。
〔充填部〕
充填部3は、4つの充填ヘッド31(本発明における第2処理ヘッドの例)を備えている。具体的には、4つの充填ヘッド31は、搬送方向に沿って2つ、搬送直交方向に沿って2つ、すなわち、2x2のマトリクス状に配置されている。この4つの充填ヘッド31は、同時に作動することができるため、1サイクルの処理で4本の容器Cに対して充填処理を行うことができる。なお、本実施形態では、1つの充填ヘッド31の1つの容器Cに対する充填処理時間(本発明における第2処理時間に相当)は6秒である。換言すると、本実施形態における充填部3は、1サイクルの6秒間に4本、1分間に換算すると40本の容器Cに対して充填処理を行うことができる。
充填ヘッド31は、搬送経路の上方で待機し、容器Cが充填位置に搬送されるタイミングで降下し、充填処理を開始する。そして、容器Cの搬送に伴って下流方向に移動しつつ充填処理を行い、充填が完了すると、搬送方向上流側の待機位置に戻るよう構成されている。
〔キャッピング部〕
キャッピング部5は、2つのキャッピングヘッド51(本発明における第1処理ヘッドの例)を備えている。具体的には、2つのキャッピングヘッド51は、搬送方向に沿って1つ、搬送直交方向に沿って2つ、すなわち、1x2のマトリクス状に配置されている。この2つのキャッピングヘッド51は、同時に作動することができるため、1サイクルの処理で2本の容器Cに対してキャッピング処理を行うことができる。なお、本実施形態では、1つのキャッピングヘッド51の1つの容器Cに対するキャッピング処理時間(本発明における第1処理時間に相当)は3秒となっている。換言すると、本実施形態におけるキャッピング部5は、1サイクルの3秒間に2本、1分間に換算すると40本の容器Cに対してキャッピング処理することができる。
キャッピングヘッド51は、搬送経路の上方で待機し、容器Cがキャッピング位置に搬送されるタイミングで降下し、キャッピング処理を開始する。そして、容器Cの搬送に伴って下流方向に移動しつつキャッピング処理を行い、充填が完了すると、搬送方向上流側の待機位置に戻るよう構成されている。
〔容器の搬送:容器の載置〕
以下に、物品搬送処理装置Aにおける容器Cに対する充填に係る一連の処理の流れを説明する。先ずは、容器Cの搬送について説明する。物品搬送処理装置Aの最も上流側に位置している充填部3の搬送部1の空のキャリア9上に2本の容器Cを載置する。この容器Cの載置は、マニピュレータを用いることもできるが、本実施形態では人為的に行う。このとき、操作部材95は開姿勢であり、操作部材95が固定されている固定部材98、固定部材98に固定されている位置決め部材93は搬送方向の両端部に位置している。
物品搬送処理装置では、要求される単位時間あたりの処理数が増大した場合には、増大数に応じて搬送速度を早くしなければならない。1列で物品を搬送する場合には、要求される処理数の増大の比率はそのまま搬送速度に反映される。すなわち、処理数が2倍になると、搬送速度を2倍にする必要がある。しかしながら、人為的に容器Cをキャリア9上に載置する場合には、キャリア9の搬送速度が所定速度以上になると適切に容器Cを載置することが困難となる。これが、物品搬送処理装置の能力の制約となる。また、搬送速度を早めた場合には、本実施形態のように物品が縦長であると倒れやすくなる。そのため、キャリア9の搬送速度は所定速度以上に早めることができない。
これに対して、本実施形態のように搬送する列数を複数とすることにより、要求される処理数の増大に対して、搬送速度を変えずに、また、少ない搬送速度の増加で、対応することができる。例えば、1列搬送で1分間に40本の処理数であったものを、1分間に80本の処理数に高める場合を考えると、1列搬送の場合には搬送速度を2倍にする必要がある。一方、搬送列数を2列に変更すれば搬送速度を変更する必要がなくなる。
〔容器の搬送:容器の位置決め〕
搬送される容器Cは、処理ヘッドに対して適切な位置にある必要があるため、キャリア9上の所定の位置に載置しなければならない。しかしながら、上述したように、本実施形態では、人為的に、しかも、搬送されているキャリア9上に、容器Cを載置するため、所定位置に載置することは困難である。そのため、本実施形態では、キャリア9が容器Cの位置決め処理を行う。以下に、図4を用いて具体的な位置決め処理を説明する。
先ず、作業者が、搬送されるキャリア9の載置板92の上に2本の容器Cを載置する。このときは、適切な載置位置に載置するのではなく、適切な載置位置付近に載置すれば十分である。具体的には、対向する押圧部材97の間に載置すれば十分である。この状態が、図4(a)に示されている。
2つの容器Cが載置されたキャリア9は搬送部1によって充填位置に向けて搬送されるが、その途中で容器Cの位置決め操作が行われる。具体的には、先ず、ボルト95cに対して引き下げ方向(下方)への力を作用させる。これにより、ボルト95cはガイド部材94の貫通溝94aに沿って引き下がる。これに伴い、ボルト95cが挿通されている挿通孔95aも引き下げられる。このとき、この挿通孔95aの直進動作は2つの平板棒状部材の回動動作(閉動作)に変換され、操作部材95は閉姿勢に変位する。また、操作部材95の先端部は固定部材98に固定され、固定部材98はスライド部材96に固定され、さらには、固定部材98には位置決め部材93が固定されているため、操作部材95が閉姿勢に変位するのに伴い、対向する固定部材98どうしが近接するようにスライド移動し、さらには、位置決め部材931,932が近接するようにスライド移動する。
位置決め部材931,932が近接すると、対向配置されている押圧部材971と押圧部材973とが、また、押圧部材972と押圧部材974とが互いに近接する。このとき、押圧部材971と押圧部材973との間に載置された容器C、および、押圧部材972と押圧部材974との間に載置された容器Cが対向する押圧部材97の間に挟まれる。対向する押圧部材97に挟まれた容器Cは、押圧部材97に形成された平面視略V字状の凹部97aに沿って移動し、搬送直交方向における容器Cの中心と凹部97aの中心とが一致する。これにより、搬送方向および搬送直交方向の位置決めを行うことができる。このときの状態が図4(b)に示されている。なお、2つの押圧部材97に容器Cが挟まれた際に、押圧部材97は容器Cからの反力によって弾性変位するため、容器Cに対する衝撃を吸収することができる。
次に、ボルト95cに対して作用している引き下げ方向の力が解除されると、バネ95bの力によって操作部材95は開姿勢へと変位する。これに伴い、対向する固定部材98どうしが離間するようにスライド移動し、さらには、位置決め部材931,932が離間するようにスライド移動する。これにより、載置板92上の容器Cは位置決めされた状態で自由状態となる。このときの状態が図4(c)に示されている。
なお、本実施形態では、ボルト95cにカム95dを取り付け、カムへの作用によってボルト95cに対して引き下げ方向への力を作用させているが、他の方法によってボルト95cに引き下げ方向の力、さらには、引き上げ方向への力を作用させても構わない。
このような処理対象の容器Cは、単にコンベア上に載置されている状態で搬送されるか、特開2000−327090号公報や特開2015−020762号広報等に開示されているように、キャリアに固定されて搬送されることが一般的である。前者の場合には、容器Cを処理位置に位置決めする必要があり、また、充填物が充填された容器が転倒した際には、漏れ出した充填物がコンベアの部品等にまで到達するおそれがあり、清掃に手間がかかるという問題がある。一方、後者の場合には、容器Cがキャリア9上に傾斜して載置されることがあり、その場合には後の処理時に不都合が生じる。このような問題を解決するために、本実施形態では、容器Cを上述のキャリア9に載置して搬送している。そのため、充填物が充填された容器Cが転倒して充填物が漏れ出したとしても、載置板92上に流れ出す可能性が高い。したがって、その場合には、搬送部1を停止させ、キャリア9を交換するだけでよいので、作業効率の低下を回避することができる。また、搬送中の容器Cは位置決め時に押圧部材97によって固定されるが、一時的なものであり、すぐに非固定の状態となる。そのため、容器Cは、位置決めされ、かつ、キャリア9に対してまっすぐに載置された状態で処理位置に搬送される。
〔物品搬送処理:容器に対する処理〕
図5は、容器Cに対して充填処理およびキャッピング処理を施す状態を模式的に示した図である。なお、図中右方向が搬送方向である。図には、2つの容器Cが1つのキャリア9上に載置されて搬送される様子が示されている。また、2x2マトリクス状に配置された4つの充填ヘッド31と1x2のマトリクス状に配置されたキャッピングヘッド51も示されている。
図5(a)は、時刻t=0において、充填ヘッド31とキャッピングヘッド51とが待機位置にある状態を示している。この状態では、容器C11,C12はキャッピング処理が完了し、容器C21,C22,C31,C32,C41,C42は充填処理が完了しているがキャッピング処理が完了していない。また、容器C51,C52,C61,C62は充填処理が完了していない状態である。
このような状態の容器Cがキャリア9とともに搬送方向下流側に向けて搬送され、容器Cが各処理位置に達するタイミングで、充填ヘッド31およびキャッピングヘッド51が各々の処理を行う位置に降下する(図5(b)参照)。ここでは、容器C21,C22に対してキャッピング処理が開始され、容器C51,C52,C61,C62に対して充填処理が開始される。
本実施形態ではキャッピング処理の時間は3秒であるため、時刻t=3となると容器C21,C22に対するキャッピング処理は完了し、キャッピングヘッド51は待機位置に戻る。一方、充填処理の時間は6秒であるため、容器C51,C52,C61,C62に対する充填処理は約半分が完了している(図5(c)参照)。
次に、容器C31,C32がキャッピング処理位置に達するタイミングでキャッピングヘッド51がキャッピング処理を行う位置に降下する。このとき、容器C51,C52,C61,C62に対する充填処理は継続している(図5(d)参照)。
本実施形態では、充填処理の時間は6秒であるため、時刻t=6秒になると容器C51,C52,C61,C62に対して充填処理が完了し、充填ヘッド31は待機位置に戻る。このとき、容器C31,C32に対するキャッピング処理も完了するため、キャッピングヘッド51も待機位置に戻る(図5(e)参照)。この状態は図5(a)と同じであり、以下図5(b)から図5(e)の処理が繰り返される。
このように、本実施形態では、充填処理の時間とキャッピング処理の時間とが異なっているが、充填ヘッド31の数とキャッピングヘッド51の数とを調整することにより、各処理の同期をとっている。具体的には、処理時間が長い充填ヘッド31のヘッド数を、処理時間が短いキャッピングヘッド51のヘッド数である2に、処理時間の比率である2(6秒/3秒)を乗じた数にしている。
このように構成することにより、各処理における単位時間あたりの処理数が同一、すなわち、各処理において、1つの容器Cに対する処理時間が同一となる。上述の例では、充填処理に要する時間は6秒であり、4つの充填ヘッド31により同時に充填処理が行われるため、1つの容器に対する充填処理時間は1.5秒であり、1つのキャリア9に対する充填処理時間は3秒(1.5秒x2)である。一方、キャッピング処理に要する時間は3秒であり、2つのキャッピングヘッド51により同時にキャッピング処理が行われるため、1つの容器に対するキャッピング処理時間は1.5秒であり、1つのキャリア9に対するキャッピング処理時間は3秒(1.5秒x2)となり、充填処理時間と同一となる。これにより、各処理の同期,搬送の制御,物品の滞留等の処理を行う必要がなく、効率的な物品搬送処理を行うことができる。
表1には、物品搬送処理装置Aの処理能力と各装置の処理ヘッドの数との関係を示している。なお、各処理部の処理能力(処理時間)は本実施形態と同一としている。なお、処理ヘッドの数が増えた際の配置の方法は様々考えられるが、搬送方向の配置数を増大させると搬送速度が増大する。そのため、所定の搬送速度(人為的に容器Cをキャリア9上に載置可能な速度等)内であれば搬送方向の配置数を増大させても構わないが、それ以上の搬送速度が要求される場合には、搬送方向の配置数を増大させるよりも、搬送直交方向の配置数を増大させるほうが望ましい。当然、搬送直交方向の配置数を増大させた場合には、それにともなって搬送列数も増大し、キャリア9上に載置可能な数も増大する。すなわち、処理ヘッドの搬送直交方向の配置数を複数とした場合には、物品はその配置数と同数の列数で並列搬送される。
なお、上述の実施形態では、第2処理時間(充填処理時間)は第1処理時間(キャッピング処理時間)の整数倍となっていたが、整数倍でなくとも構わない。例えば、充填処理時間が6秒、キャッピング処理時間が4秒であっても構わない。この場合には、キャッピングヘッド51の数を2とすると充填ヘッド31の数は、2x1.5=3となる。ただし、上述の実施形態のように2列搬送の場合には、処理ヘッド数は搬送列数の倍数とすることが好ましい。したがって、充填ヘッド31の数は、3と2の最小公倍数である6とすることが好ましい。このとき、キャッピングヘッド51の数は、6/1.5=4となる。
このように、本発明に係る物品搬送処理装置では、第1処理時間と第2処理時間とが異なっていても、第1処理ヘッドの数と第2処理ヘッドの数とを適切に設定することにより、容易に第1処理部と第2処理部との間の同期をとることができる。
〔別実施形態〕
(1)上述の実施形態では、単一の装置として物品搬送処理装置を構成したが、各処理を行う処理装置をユニット化し、それらを組合せて物品搬送処理装置を構成しても構わない。
(2)上述の実施形態では、容器に対して充填,キャッピング処理を施すものであったが、他の物品に対して他の処理を施すものであっても構わない。
本発明は、搬送途中の物品に対して複数の処理を施す物品搬送処理装置に用いることができる。容器への充填に係る一連の処理を行う物品搬送処理装置だけでなく、他の処理を行う物品搬送処理装置にも用いることができる。
A:物品搬送処理装置
C:容器
1:搬送部
3:充填部(第2処理部)
31:充填ヘッド(第2処理ヘッド)
5:キャッピング部(第1処理部)
51:キャッピングヘッド(第1処理ヘッド)

Claims (2)

  1. 物品が搬送される搬送路を備えた搬送部と、
    前記搬送路を搬送されている前記物品に対して第1処理を施す第1処理部と、
    前記第1処理部の搬送方向上流側または下流側に位置し、前記搬送路を搬送されている前記物品に対して第2処理を施す第2処理部と、を備えた物品搬送処理装置であって、
    前記第1処理部は、第1処理時間で1つの前記物品に対して前記第1処理を施す第1処理ヘッドを備え、
    前記第2処理部は、前記第1処理時間よりも長い第2処理時間で1つの前記物品に対して前記第2の処理を施す第2処理ヘッドを備え、
    前記第1処理部は、同時に前記第1処理を施す第1の数の前記第1処理ヘッドを備え、
    前記第2処理部は、同時に前記第2処理を施す第2の数の前記第2処理ヘッドを備え、
    前記第2の数は、前記第1の数に、前記第2処理時間に対する前記第1処理時間の比率を乗じた数である物品搬送処理装置。
  2. 前記搬送部は、前記物品をL列(L>1)で並列に搬送するように構成され、
    前記第1の数は搬送される前記物品の列数のM(M>=1の整数)倍であり、
    前記第2の数は搬送される前記物品の列数のN(N>1の整数)倍であり、
    前記第1処理ヘッドは、前記物品の搬送方向に直交する方向に沿ってL個、かつ、前記物品の搬送方向に沿ってM個のマトリクス状に配置され、
    前記第2処理ヘッドは、前記物品の搬送方向に直交する方向に沿ってL個、かつ、前記物品の搬送方向に沿ってN個のマトリクス状に配置されている請求項1記載の物品搬送処理装置。


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