JP2018197045A - 飛行装置、飛行方法及び飛行プログラム - Google Patents

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【課題】モーターの状況を監視することによって、早期に不具合を検知できる飛行装置、飛行方法及び飛行プログラムを提供すること。【解決手段】自律飛行が可能な飛行装置1は、推力を得るためのプロペラ8に接続された複数のモーター6を有し、モーター6は、ベクトル制御によって制御されるブラシレスDCモーター(brushless direct current motor)であり、ベクトル制御のプロセスにおいて取得される各モーター6の回転子の角速度と、各モーター6へ供給する電圧とを含むモーター情報を取得するモーター情報取得手段と、モーター情報に基づいて、各モーター6の状態を判断するモーター状態判断手段と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、飛行装置、飛行方法及び飛行プログラムに関する。
従来、小型無人飛行体(「ドローン」とも呼ばれる)の利用が提案されている。このようなドローンを利用して、映像情報を収取する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−27331号公報
ところで、ドローンを駆動させるモーターが、故障等の理由で不調であると、墜落する危険がある。また、モーター自体に不具合がなくても、モーターに接続したプロペラが破損していたり、ドローンの重心がずれていると、やはり、墜落の危険がある。そして、モーターが停止したり、プロペラが完全に破損してしまったり、重心が大きくずれてしまうと、墜落の可能性が高くなるから、モーターの不調やプロペラの破損や重心のずれなどの不具合は早期に検知する必要がある。
本発明はかかる問題の解決を試みたものであり、モーターの状況を監視することによって、早期に不具合を検知できる飛行装置、飛行方法及び飛行プログラムを提供することを目的とする。
第一の発明は、自律飛行が可能な飛行装置であって、推力を得るためのプロペラに接続された複数のモーターを有し、前記モーターは、ベクトル制御によって制御されるブラシレスDCモーター(brushless direct current motor)であり、前記ベクトル制御のプロセスにおいて取得される各前記モーターの回転子の角速度と、各前記モーターへ供給する電圧とを含むモーター情報を取得するモーター情報取得手段と、前記モーター情報に基づいて、各前記モーターの状態を判断するモーター状態判断手段と、を有する飛行装置である。
第一の発明の構成によれば、飛行装置は、モーター状態判断手段によって、各モーターの状態を判断することができる。そして、モーター状態判断手段は、回転子の角速度に基づいてモーターの状態を判断するから、モーターが故障して停止するなど、致命的な状態になる前の段階で、モーターの異常を判断することができる。すなわち、モーターの状況を監視することによって、早期に不具合を検知できる。
第二の発明は、第一の発明の構成において、前記モーター状態判断手段は、前記電圧に対する前記角速度が許容範囲内ではない場合に、前記モーターに不具合が生じていると判断するように構成されている、飛行装置である。
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の構成において、前記モーター状態判断手段によって、前記モーターに不具合が生じていないと判断した場合に、各前記モーターによって発生する推力が許容範囲内か否かを判断する推力判断手段を有する、飛行装置である。
第四の発明は、ベクトル制御によって制御されるブラシレスDCモーター(brushless direct current motor)によって推力を得、自律飛行が可能な飛行装置が実施する飛行方法であって、前記ベクトル制御のプロセスにおいて取得される各前記モーターの回転子の角速度と、前記各モーターへ供給する電圧とを含むモーター情報を取得するモーター情報取得ステップと、前記モーター情報に基づいて、各前記モーターの状態を判断するモーター状態判断ステップと、を含む飛行方法である。
第五の発明は、ベクトル制御によって制御されるブラシレスDCモーター(brushless direct current motor)によって推力を得、自律飛行が可能な飛行装置を制御するコンピュータを、前記ベクトル制御のプロセスにおいて取得される各前記モーターの回転子の角速度と、前記各モーターへ供給する電圧とを含むモーター情報を取得するモーター情報取得手段、及び、前記モーター情報に基づいて、各前記モーターの状態を判断するモーター状態判断手段、として機能させるための飛行プログラムである。
本発明によれば、モーターの状況を監視することによって、早期に不具合を検知できる。
本発明の実施形態に係る飛行装置及び基地局を示す概略図である。 飛行装置の機能ブロックを示す概略図である。 モーターの構成を示す概略図である。 モーターの構成等を示す概略図である。 飛行装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以下の説明においては、同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略又は簡略する。なお、当業者が適宜実施できる構成については説明を省略し、本発明の基本的な構成についてのみ説明する。
図1に示すように、本実施形態の飛行システムは、飛行装置1(以下、「無人機1」という。)と、無人機1と通信可能な基地局100を有する。基地局100は、パーソナルコンピュータであり、無人機1の充電装置(図示せず)も備えている。
無人機1は、基地局100からの指示で飛行を開始し、また、基地局100において充電等を行うようになっている。
無人機1は、筐体2を有する。筐体2には、無人機1の各部を制御するコンピュータ、自律飛行装置、無線通信装置、GPS(Global Positioning System)を利用した測位装置、慣性センサー、気圧センサー、バッテリー等が配置されている。また、筐体2には、固定装置12を介して、カメラ14が配置されている。カメラ14は、可視光カメラ、または、近赤外線カメラであるが、切り替え可能なハイブリッドカメラであってもよい。固定装置12は、カメラ14による撮影画像のぶれを最小化し、かつ、カメラ14の光軸を任意の方向に制御することができる3軸の固定装置(いわゆる、ジンバル)である。
筐体2には、丸棒状のアーム4が接続されている。各アーム4にはモーター6が接続されており、各モーター6にはプロペラ8が接続されている。モーター6は、アウターローター型のブラシレスDCモーター(無整流子電動機、brushless direct current motor)である。無人機1のブラシレスDCモーターは、ローター(回転子)に永久磁石が配置され、ステーター(固定子)に巻線(コイル)が配置される構成である。
無人機1は、ステーターの巻線へ供給する電流の向きを制御する(「転流」と呼ばれる。)ことで、磁束の向きを順次切り替える。磁束の向きを順次切り替えることによって、回転磁界を形成する。これにより、ローターに配置された永久磁石とステーターとが吸引及び反発を繰り返し、ローターが回転するように構成されている。転流を行うタイミングは、ベクトル制御によって制御される。ベクトル制御については、後述する。
アーム4には保護枠10が接続され、プロペラ8が外部の物体に直接接触することを防止している。アーム4及び保護枠10は、例えば、炭素繊維強化プラスチックで形成されており、強度を保ちつつ、軽量に構成されている。
図2は、無人機1の機能構成を示す図である。無人機1は、CPU(Central Processing Unit)50、記憶部52、無線通信部54、GPS(Global Positioning System)部56、慣性センサー部58、モーター制御部60、画像処理部64、及び、電源部70を有する。
無人機1は、無線通信部54によって、基地局100と通信可能になっている。無人機1は、無線通信部54によって、基地局100から、発進等の指示を受信する。
無人機1は、GPS部56と慣性センサー部58によって、無人機1自体の位置を測定することができる。GPS部56は、基本的に、3つ以上のGPS衛星からの電波を受信して無人機1の位置を計測する。慣性センサー部58は、例えば、加速度センサー及びジャイロセンサーによって、出発点からの無人機1の移動を積算して、無人機1の位置を計測する。
モーター制御部60によって、無人機1は各プロペラ8に接続された各モーター6の回転を制御する。
画像処理部64によって、無人機1はカメラ14を作動させて外部の画像を取得することができる。
電源部70は、例えば、交換可能な可充電電池であり、無人機1の各部に電力を供給するようになっている。
図3及び図4は、各モーター6の構成を示す図である。モーター6は、モーター制御部60とモーター本体部62で構成される。モーター本体部62は、多相の電力が供給される複数のステーター(固定子)と、これらステーターから磁気的な作用を受けて回転するローター(回転子)とを備える。モーター制御部60には、例えば、モーター本体部62の起動及び停止に関する情報やモーター本体部62の回転数に関する情報が入力されている。モーター制御部60は、CPU(図示せず)の制御の下にスイッチングするトランジスタ群から構成され、モーター本体部62のステーターに通電して、モーター本体部62を駆動する。
図4(b)は、ベクトル制御を説明するための概念図である。図4(b)において、3つのステーターU,V及びWが120度の等間隔で配置されている。3つのステーターの中心には、NSの2極の永久磁石が配置されている。永久磁石の磁束方向をd軸とし、それに垂直な方向をq軸とする。ベクトル制御において、d軸電流とq軸方向を個別に制御する。実際の制御では、3相の電流値から直接d軸電流及びq軸電流を求めるのではなく、まず、U相と同一のα軸とそれに垂直なβ軸に相変換し、その後、d軸電流及びq軸電流を算出する。なお、本実施形態のモーター6は、図4(b)の概念図とは異なり、アウターローター型であり、突極数(ステーターの数)は、例えば、12であり、三相(つまり、4つの突極で1つの相を構成する)である。
図4(a)を参照して、ベクトル制御の基本フローの概略を説明する。まず、ADコンバータにより、シャント抵抗の電圧を測定し、3相の電流値(Iu,Iv,Iw)に変換する。次に、3相の電流値を2相の電流値、すなわち、d軸電流値(Id)、q軸電流値(Iq)に変換する。次に、d軸誘起電圧Edを使用して、ローターの角速度ωとローターの電気角θを算出する。次に、目標速度ωrefと実速度ωからPI制御(Proportional−Integral−Differential)によって、電流指令値(Idref,Iqref)を算出する。次に、電流指令値(Idref,Iqref)と実電流値(Id,Iq)から、PI制御によって、出力電圧(Vd,Vq)を算出する。そして、出力電圧(Vd,Vq)を3相(U,V,W)電圧(PWMパルス幅)に変換する。この3相電圧によって、ローターの角速度ωが制御される。ここで、負荷トルクTが一定であれば、ローターの角速度ωは、出力電圧(及び3相電圧)に比例する。ただし、ローターにプロペラが接続されている場合、プロペラの回転数が増加すると、負荷トルクTは増加する。
上述の基本フローにおいて、d軸誘起電圧Edは、式1:Ed=Vd−R×Id+ωest×Lq×Iqによって算出する(Ed:d軸誘起電圧、Vd:d軸印加電圧、R:ロータ・コイル抵抗、Id:d軸電流、Iq:q軸電流、ωest:推定速度、Lq:q軸ロータ・コイル・インダクタンス)。式1により、前回測定したωest0と現在のVd、Id、Iqから、Edを算出する。算出したEdと目標値(Ed=0)の偏差を使って、PI制御より、ωの操作量(R_Ed_Pi)を求める。ωの操作量(R_Ed_Pi)から、新しい推定速度は式2:ωest=ωcom+(R_Ed_Pi)、新しい推定位置は式3:θ=θn−1+Ts×ωest、によって算出する(ωest:推定速度、ωcom:目標速度、R_Ed_Pi:ωの操作量、Ts:制御周期、θ:ローターの電気角)。
本実施形態において、上述のベクトル制御の過程で算出したローターの角速度ωに基づいて、まず、モーター6自体の状態を判断し、続いて、プロペラ8の破損の可能性等を含む環境の異常の有無を判断するようになっている。
図2に戻り、無人機1の記憶部52には、出発点から目的位置まで自律移動するための移動計画を示すデータ等の自律移動に必要な各種データ及びプログラム、作業予定領域の地形、形状や構造物の位置を示す情報のほか、以下の各プログラムが格納されている。
記憶部52には、飛行制御プログラム、駆動制御プログラム、モーター情報取得プログラム、モーター状態判断プログラム、推力判断プログラム、及び、対応プログラムが格納されている。CPU50と飛行制御プログラムは、飛行制御手段の一例である。CPU50と駆動制御プログラムは、駆動制御手段の一例である。CPU50とモーター情報取得プログラムは、モーター情報取得手段の一例である。CPU50とモーター状態判断プログラムは、モーター状態判断手段の一例である。CPU50と推力判断プログラムは、推力判断手段の一例である。CPU50と対応プログラムは、対応手段の一例である。
無人機1は、飛行制御プログラムによって、無人機1の自律飛行を制御する。具体的には、無人機1は、予定した飛行経路を外れたり、飛行姿勢が乱れた場合には、各モーター6の出力を調整し、予め規定された飛行経路及び高度を維持するようになっている。飛行経路は、基地局100から受信する。無人機1は、飛行制御プログラムによって、モーター6の駆動の制御も行う。
無人機1は、モーター情報取得プログラムによって、各モーター6から、出力電圧(Vd,Vq)及びローターの角速度ωを取得する。なお、出力電圧(Vd,Vq)に代えて、3相電圧を取得するようにして、以下の処理に使用してもよい。出力電圧(Vd,Vq)及び3相電圧は、モーターへ供給する電圧の一例である。
無人機1は、モーター状態判断プログラムによって、各モーター6の状態、すなわち、各モーター6が正常に作動しているか否かを判断する。具体的には、無人機1は、出力電圧に対する角速度ωが許容範囲内であるか否かを判断し、許容範囲内ではない場合に、該当するモーター6に不具合が生じていると判断する。モーター6にはプロペラ8が接続されているから、角速度ωは、出力電圧と、プロペラ8の回転数によって変動する負荷トルクTによって規定される。そして、プロペラ8の回転数は、角速度ωによって規定されるから、変数は、角速度ωと出力電圧である。
無人機1の記憶部52には、モーター6が正常に作動している場合における角速度ωと出力電圧の関係を示すデータが格納されている。許容範囲(誤差範囲)を±5%とすれば、出力電圧に対して決まっている角速度ω1に対して、モーター情報に示される角速度ωが±5%以上乖離している場合に、無人機1は、モーター6に不具合が生じていると判断する。本明細書において、許容範囲内のモーター6の角速度を「正常速度」(不具合が生じていない状態)、許容範囲外のモーター6の角速度を「異常速度」(不具合が生じている状態)と呼ぶ。無人機1は、各モーター6について、正常速度か異常速度かを判断する。
無人機1は、いずれのモーター6の状態も正常速度である場合、モーター6自体には不具合は生じていないと判断するが、モーター6以外の部分に不具合が生じている場合もある。例えば、プロペラ8が破損している場合や無人機1の重心位置が当初の設定からずれているなど、モーター6以外の部分において、不具合がある状態(以下、「環境に異常がある状態」ともいう。)である。環境に異常がある状態においては、モーター6自体に不具合が生じていなくても、推力が不足する。無人機1は、環境に異常がある状態を埋め合わせるために、飛行制御プログラムによって、対象となるモーター6の回転数を上げる。
無人機1は、いずれのモーター6の状態も正常速度であると判断した場合に、推力に異常があるか否かを判断する。具体的には、無人機1は、推力判断プログラムによって、各モーター6の回転数(角速度)が、他のモーター6の回転数(角速度)に対して、許容範囲内か否かを判断する。上述のように、環境に異常がある状態においては、モーター6の本来の推力が発揮されないという関係があるから、推力に異常があるか否かを判断することは、環境に異常がある状態であるか否かを判断することと同義である。
上述のように、各モーター6が、正常速度の状態であっても、環境に異常があった場合には、本来の推力は発生しないから、無人機1は、飛行制御プログラムによって、所望の推力を得るために、回転数を多くする(角速度を早くする)。言い換えると、環境の異常の影響を受けているモーター6の回転数(角速度)を環境の異常の影響を受けていないモーター6と同一の回転数(角速度)にすると、推力が不足するため、無人機1は回転数(角速度)を上げるようになっている。
そして、無人機1は、推力判断プログラムによって、各モーター6の回転数(角速度)と他のモーター6の回転数(角速度)とを対比して、相違が許容範囲内か否かを判断する。
以下、推力判断プログラムによる判断の例を示す。無人機1が前進するときには、前方の2つのモーター6の推力よりも後方の2つのモーター6の推力の方が大きい。そして、前方の2つのモーター6の推力は等しく、後方の2つのモーター6の推力は等しい。前方(あるいは、後方)の2つのモーター6のうち、例えば、一方のモーター6に接続されたプロペラ8が破損していて、他方のモーター6に接続されたプロペラ8が破損していない場合、無人機1は、飛行制御プログラムによって、破損したプロペラ8に接続されたモーター6の回転数を、他方のモーター6の回転数よりも多くすることによって、前方(あるいは、後方)の2つのモーター6の推力を等しくする。そして、無人機1は、推力判断プログラムによって、前方(あるいは、後方)の2つのモーター6の回転数(角速度)を対比し、その相違が許容範囲内(誤差範囲内)か否かを判断する。許容範囲内の回転数(角速度)は、例えば、5%以内である。無人機1は、一方のモーター6の回転数(角速度)が他方のモーター6の回転数(角速度)よりも5%以上多い場合に、推力が異常であると判断する。
また、無人機1が空中停止(ホバリング)しているときには、無人機1の中心に重心がある場合、4つのモーター6の推力は等しい。ただし、例えば、一つのモーター6に接続したプロペラ8が破損している場合、そのモーター6の本来の推力は発生しないから、他のモーター6と同一の推力を得るために、無人機1は、飛行制御プログラムによって、回転数(角速度)を上げる。そして、無人機1は、推力判断プログラムによって、1つのモーター6の回転数(角速度)と、他の1つのモーター6の回転数(角速度)を対比し、その相違が許容範囲内か否かを判断する。許容範囲内の回転数(角速度)は、例えば、5%未満である。無人機1は、1つのモーター6の回転数(角速度)が他の1つのモーター6の回転数(角速度)の平均値よりも5%以上多い場合に、推力が異常であると判断する。あるいは、無人機1は、1つのモーター6の回転数(角速度)と、他の3つのモーター6の回転数(角速度)を対比し、その相違が許容範囲内か否かを判断するようにしてもよい。この場合でも、許容範囲内の回転数(角速度)は、例えば、5%以内である。無人機1は、1つのモーター6の回転数(角速度)が他の3つのモーター6の回転数(角速度)の平均値よりも5%以上多い場合に、推力が異常であると判断する。
無人機1は、対応プログラムによって、いずれかのモーター6に不具合が生じている場合、あるいは、いずれかのモーター6によって発生する推力が許容範囲内ではない場合に、所定の対応を実施する。所定の対応は、例えば、基地局100への帰還である。
以下、無人機1の動作を、図5のフローチャートを参照して説明する。無人機1は、基地局100から発進指示を受信すると飛行を開始し(ステップST1)、継続的に各モーター6へ供給する電圧を示す出力電圧情報及び角速度情報を取得し(ステップST2)、各モーター6について、角速度が許容範囲内か否かを判断する(ステップST3)。ステップST2はモーター情報取得ステップの一例であり、ステップST3はモーター状態判断ステップの一例である。角速度が許容範囲内ではない場合には、対応するモーター6に不具合が生じていると判断し(ステップST4)、基地局へ帰還する(ステップST5)。
ステップST3において、角速度が許容範囲内であると判断すると、無人機1は、推力が許容範囲内か否かを判断し(ステップST6)、推力が許容範囲内ではない場合には、プロペラ8等に問題が生じているなど、環境に異常が生じていると判断し(ステップST7)、基地局へ帰還する(ステップST5)。ステップST6は推力判断ステップの一例であり、ステップST5は対応ステップの一例である。
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1 飛行装置
2 筐体
6 モーター
8 プロペラ

Claims (5)

  1. 自律飛行が可能な飛行装置であって、
    推力を得るためのプロペラに接続された複数のモーターを有し、
    前記モーターは、ベクトル制御によって制御されるブラシレスDCモーター(brushless direct current motor)であり、
    前記ベクトル制御のプロセスにおいて取得される各前記モーターの回転子の角速度と、各前記モーターへ供給する電圧とを含むモーター情報を取得するモーター情報取得手段と、
    前記モーター情報に基づいて、各前記モーターの状態を判断するモーター状態判断手段と、
    を有する飛行装置。
  2. 前記モーター状態判断手段は、前記電圧に対する前記角速度が許容範囲内ではない場合に、前記モーターに不具合が生じていると判断するように構成されている、
    請求項1に記載の飛行装置。
  3. 前記モーター状態判断手段によって、前記モーターに不具合が生じていないと判断した場合に、各前記モーターによって発生する推力が許容範囲内か否かを判断する推力判断手段を有する、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の飛行装置。
  4. ベクトル制御によって制御されるブラシレスDCモーター(brushless direct current motor)によって推力を得、自律飛行が可能な飛行装置が実施する飛行方法であって、
    前記ベクトル制御のプロセスにおいて取得される前記各モーターの回転子の角速度と、各前記モーターへ供給する電圧とを含むモーター情報を取得するモーター情報取得ステップと、
    前記モーター情報に基づいて、各前記モーターの状態を判断するモーター状態判断ステップと、
    を含む飛行方法。
  5. ベクトル制御によって制御されるブラシレスDCモーター(brushless direct current motor)によって推力を得、自律飛行が可能な飛行装置を制御するコンピュータを、
    前記ベクトル制御のプロセスにおいて取得される各前記モーターの回転子の角速度と、前記各モーターへ供給する電圧とを含むモーター情報を取得するモーター情報取得手段、及び、
    前記モーター情報に基づいて、各前記モーターの状態を判断するモーター状態判断手段、
    として機能させるための飛行プログラム。
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