JP2018196861A - 中空糸膜モジュールの完全性試験方法 - Google Patents
中空糸膜モジュールの完全性試験方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
(1) 水に浸漬したモジュール内中空糸膜に対して、中空糸膜外表面より空気加圧を行うことにより、中空糸膜細孔部内にディフュージョンエアが生じる。かかるディフュージョンエアは一定時間の加圧により中空糸膜細孔内に残存している気泡に合体し、残存している気泡はさらにその体積を増すと考えられる。
このことは、水への浸漬が充分行われている中空糸膜について一定圧力をかけた場合には、DF値の増加はみられないのに対して、水への浸漬が充分ではない中空糸膜について一定圧力をかけた場合に、DF値が徐々に大きくなっていく現象が確認されることから推察される。
(2) 加圧状態が連続して行われることで残存空気は大きくなり、やがて中空糸膜の中空部表面(中空糸膜外表面)に到達し、中空糸膜外に排出される。
(3) 残存空気が排出された中空糸膜には加圧下での通水により、中空糸膜細孔部分に水が充填される。
乾燥状態の中空糸状UF膜により構成された膜モジュールについて、中空糸膜外表面よりイソプロパノール(IPA)を12分間通液して、膜の細孔内にIPAを充填した後、圧力100kPaでの通水を12分間行うことで膜の細孔内に水を充填した。水が充填されたUF膜について、空気圧310kPaの条件下でディフュージョン試験を行ったところ、DF値は3.0cc/分であった。
乾燥状態の中空糸状UF膜により構成された膜モジュールを水に1時間以上浸漬したものについて、中空糸膜外表面より空気圧450kPaでの空気加圧を2分間および圧力450kPaでの通水を30秒間というサイクルを3サイクル実施した。この水が充填されたUF膜について、空気圧310kPaの条件下でディフュージョン試験を行ったところ、DF値は参考例と同等の3.0cc/分であり、膜の細孔内に水が充分に充填されたことが確認された。
乾燥状態の中空糸状UF膜により構成された膜モジュールについて、中空糸膜外表面より圧力450kPaでの通水を60分間行った。このUF膜について、参考例と同等にディフュージョン試験を行ったところ、DF値は20.0cc/分であり、膜の細孔内に水が充分に充填されていないことが示唆される結果となった。
実施例において、空気加圧および加圧下での通水のサイクルが1サイクルに変更され、同等にディフュージョン試験を行ったところ、DF値は14.0cc/分であり、膜の細孔内に水が充分に充填されていないことが示唆される結果となった。
特許文献4に開示されている完全性試験方法にしたがい、真空ポンプを用いて、膜モジュールを-100kPa程度の減圧下で24時間静置した後完全性試験を行ったところ、DF値の低減はみられず、中空糸膜モジュールの減圧のみでは正確なDF値を得ることは難しいことが示された。
Claims (8)
- 中空糸膜モジュールの完全性試験前に行われる中空糸膜細孔内を水で充填する工程において、中空糸膜を水に浸漬した後、モジュール内の中空糸膜外表面から空気加圧および加圧下での通水を2回以上繰り返すことを特徴とする中空糸膜モジュールの完全性試験方法。
- 中空糸膜の水への浸漬が、1〜6時間行われる請求項1記載の中空糸膜モジュールの完全性試験方法。
- 空気加圧が、空気圧400〜500kPa、加圧時間1.5分以上の条件下で行われる請求項1記載の中空糸膜モジュールの完全性試験方法。
- 加圧時間が2〜3分間である請求項3記載の中空糸膜モジュールの完全性試験方法。
- 加圧下での通水が、圧力400〜500kPa、通水時間1分以下の条件下で行われる請求項1記載の中空糸膜モジュールの完全性試験方法。
- 通水時間が15〜30秒間である請求項5記載の中空糸膜モジュールの完全性試験方法。
- 空気加圧および加圧下での通水というサイクルが3回以上行われる請求項1記載の中空糸膜モジュールの完全性試験方法。
- 中空糸膜モジュールが、限外ろ過膜を格納したモジュールである請求項1乃至7のいずれかの請求項に記載の中空糸膜モジュールの完全性試験方法。
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WO2012147850A1 (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-01 | 三菱レイヨン株式会社 | 多孔質中空糸膜モジュールの完全性試験方法と試験装置 |
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