JP2018196170A - 間接活線工事用絶縁操作棒 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転形の先端工具の操作が容易な間接活線工事用絶縁操作棒を提供する。【解決手段】絶縁操作棒100は、共用操作棒7、第1アタッチメント10、及び、第2アタッチメント20を備える。第1アタッチメント10は、基端部を工具部71に接続でき、回転形の先端工具9の連結軸91sを先端部側に接続できる。第2アタッチメント20は、回転軸2と把持筒3を備える。回転軸2は、ツイストロック形の接続部21を先端部に設け、接続部21は、ジョイント部74を接続できる。把持筒3は、回転軸2を内部に回転自在に保持し、把持筒3は、共用操作棒7の把持部73の外周を囲っている。把持筒3を把持すると共に、回転軸2に連結したハンドル4を回転することで、回転形の先端工具9を容易に回転できる。【選択図】図5
Description
本発明は、間接活線工事用絶縁操作棒に関する。特に、間接活線工事に好適な絶縁操作棒であって、絶縁操作棒の先端部に着脱自在に連結した回転形の先端工具の操作が容易な間接活線工事用絶縁操作棒の構造に関する。
一般に、電柱は、変圧器又は架線係止具などの取り付け金具を高所に配置している。間接活線工事では、長尺の絶縁操作棒を用いて、作業車又は地上から、これらの取り付け金具を取り付け又は取り外している。この場合、フック、六角ソケット、又は、スパナなどの先端工具を絶縁操作棒の先端部に連結し、絶縁操作棒の把持部を回転操作することで、先端工具を回動し、これらの取り付け金具の締結具を操作している。
例えば、ボルト又はナットなどの締結具は、先端工具及び絶縁操作棒で、操作し易い位置に配置されているとは限らない。このような不具合を解消するため、操作対象物の前面に障害物が配置されていても、操作対象物の操作が容易な間接活線工事用の先端工具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図9は、従来技術による先端工具を回転するための絶縁操作棒の構成を示す正面図である。図10は、従来技術による先端工具の構成を示す正面図である。図11は、従来技術による先端工具の構成を示す縦断面図である。なお、本願の図9から図11は、特許文献1の図1から図3に相当している。
図9を参照すると、絶縁操作棒8は、円柱状の工具部81、柄部82、及び把持部83を備えている。工具部81は、先端工具9の下部から突出した接続金具91に着脱自在に接続できる(図10又は図11参照)。
図9を参照すると、把持部83には、ハンドル8hを設けている。ハンドル8hを回転操作することで、回転軸81s及び工具部81をそれらの軸回りに回転できる。ハンドル8hの回転を回転軸81sに伝達するために、把持部83は、図示しない伝達機構を内部に備えている。
又、図9を参照すると、絶縁操作棒8は、回転軸81sと略平行に配置された絶縁軸82sを備えている。絶縁軸82sは、回転軸81sを回転自在に支持している。絶縁軸82sを把持して、ハンドル8hを回転することで、工具部81のみをその軸回りに回転できる。図示した絶縁操作棒8は、二軸を有することから、二軸操作棒と呼ばれている。
図9を参照すると、回転軸81s及び絶縁軸82sには、円錐体状の水切り鍔8aを取り付けている。柄部82には、円錐体状の限界鍔8bを取り付けている。水切り鍔8aは、回転軸81s及び絶縁軸82sから進出する雨水を堰き止めることができる。限界鍔8bの取付け位置は、絶縁性を考慮して、絶縁操作棒8が安全に作業できる限界を示している。
図9を参照すると、工具部81は、その中央部に装着穴81hを穿設している。装着穴81hは、例えば、六角形に開口している。装着穴81hには、後述する連結軸91sを嵌合できる(図10又は図11参照)。又、工具部81は、その外周に締結具811を取り付けている。装着穴81hに嵌合された、後述する連結軸91sを締結具811で締め付けることで、連結軸91sを工具部81に締結できる。
図10又は図11を参照すると、先端工具9は、接続金具91、六角ソケット92、及び、自在継手93を備えている。自在継手93は、接続金具91の回転を六角ソケット92に伝動できる。
図10又は図11を参照すると、接続金具91は、六角柱状の連結軸91sを下面から突出している。連結軸91sを装着穴81hに嵌合し、締結具811で締め付けることで、連結軸91sを工具部81に締結できる(図9参照)。このように、接続金具91は、工具部81と着脱自在に接続できる。
図10又は図11を参照すると、六角ソケット92は、ボックス状の口径穴92hを端面に開口している。口径穴92hには、ボルトの頭部又はナットを完全に抱きこんだ状態で保持できる。そして、六角ソケット92をその軸回りに回動することで、ボルト又はナットを締めたり弛めたりできる。
図10又は図11を参照すると、自在継手93は、可撓性を有する外管931、可撓性を有する内管932、及び、一つ以上のコイルばね93sを備えている。外管931は、接続リング93rを一方の端部に固定している。又、外管931は、内管932を同軸上に内在している(図11参照)。
図11を参照すると、内管932は、2条のコイルばね93s・93sを外周に巻回している。又、内管932は、一対の円環状の端末部材93t・93tを両端部に固定している。コイルばね93sは、その両端部を端末部材93tに固定している。コイルばね93sは、内管932が屈曲した状態を保持する力を有している。
図11を参照すると、一方の端末部材93tは、六角ソケット92に固定している。複数のねじ部材を用いて、接続リング93rを一方の端末部材93tの外周方向から固定することで、外管931と内管932を同期的に回転できる。又、外管931は、内管932の曲げ強度を補強できる。
図11を参照すると、接続金具91は、接続リング91rを連結軸91sと反対側に固定している。複数のねじ部材を用いて、接続リング91rを他方の端末部材93tの外周方向から固定している。これにより、自在継手93は、接続金具91の回転を六角ソケット92に伝動できる。
特許文献1による先端工具は、締結部材の前面に障害物が配置されていても、作業員の作業位置に応じて、先端工具の自在継手を適宜な方向に向けて曲げるのみで、締結具を締結、又は緩める作業の効率を向上できる、としている。
図9を参照して、二軸操作形の絶縁操作棒8には、特開2002−160119号公報に開示したケーブルカッタ(先端工具)を連結することもでき、その他にも、二軸操作棒に連結できる用途の異なる回転型の先端工具が用意されている。
ところで、特許文献1に開示した二軸操作棒は、間接活線作業時に二軸の操作が必要であり、二軸が長いため、作業スペースをとり複雑になっていた。単軸のツイストロック形の共用操作棒を使用して、回転型の先端工具を連結できれば、間接活線作業時の労力を抵減でき、作業効率を向上できる。一方、単軸の共用操作棒をその軸回りに両手で回動することは、容易でないという問題がある。
以上のことから、共用操作棒の先端部側に接続されると共に、回転形の先端工具に接続可能な先端部アタッチメントと、共用操作棒の操作側(基端側)に接続されると共に、先端工具を回せる下部アタッチメントと、を備えた間接活線工事用絶縁操作棒が求められていた。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、回転形の先端工具の操作が容易な間接活線工事用絶縁操作棒を提供することを目的とする。
本発明者らは、回転形の先端工具を連結でき、共用操作棒の先端部に取り付けられる第1アタッチメントと、共用操作棒と一体的に回転しない把持部、及び、共用操作棒を回転させる回転軸を有する第2アタッチメントと、を共用操作棒に備えることで、回転形の先端工具の操作が容易なると考え、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用絶縁操作棒を発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用絶縁操作棒は、先端部に配置したツイストロック形の工具部、及び、基端部に配置した円筒状のジョイント部を有し、用途の異なる先端工具を共用可能な共用操作棒を用いて、下部から突出した連結軸を有する回転形の先端工具を回転操作するための間接活線工事用絶縁操作棒であって、基端部を前記工具部に着脱自在に接続できると共に、前記回転形の先端工具の連結軸を先端部側に接続できる円筒状の第1アタッチメントと、前記共用操作棒の把持部に配置した第2アタッチメントと、を備え、前記第2アタッチメントは、前記ジョイント部を前記共用操作棒と同軸上に接続できるツイストロック形の接続部を先端部に設けた回転軸と、この回転軸を内部に回転自在に保持し、前記共用操作棒の把持部の外周を囲う把持筒と、を有している。
(2)前記回転軸は、着脱自在に連結できるハンドルを基端部に備えていることが好ましい。
(3)前記第1アタッチメントは、上面から穿設し、前記連結軸と嵌合自在な回り止め用の装着穴と、外周に取り付け、前記連結軸の脱落を防止するための締結具と、を有していることが好ましい。
本発明による間接活線工事用絶縁操作棒は、回転形の先端工具の連結軸を先端部側に接続できる第1アタッチメントと、共用操作棒を基端部に直結し、その軸回りに回転できる第2アタッチメントと、を備えているので、回転形の先端工具の操作が容易である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
(共用操作棒の構成)
本発明の一実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒の構成を説明する前に、間接活線工事用絶縁操作棒に適用される共用操作棒の一例による構成を説明する。
(共用操作棒の構成)
本発明の一実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒の構成を説明する前に、間接活線工事用絶縁操作棒に適用される共用操作棒の一例による構成を説明する。
図1は、本発明に係る、一例による共用操作棒の構成を示す正面図である。図2は、本発明に係る、一例による共用操作棒の先端部側及び基端部側を拡大した斜視図である。
図3は、共用操作棒の先端部に着脱自在な先端工具の一例による構成を示す正面図である。図4は、本発明に係る、一例による共用操作棒に継ぎ足し可能な足し棒の構成を示す正面図である。
図1を参照すると、一例による共用操作棒7は、工具部71、柄部72、及び把持部73を備えている。工具部71には、後述するバインド打ち器5などの先端工具を着脱自在となっている(図3参照)。把持部73は、作業員が把持し易いように滑り止めを施こしている。柄部72は、工具部71と把持部73とを連結し、絶縁性を有する長尺の管体からなっている。
図1を参照すると、柄部72は、円錐体状の水切り鍔7aを中間部に取り付けている。水切り鍔7aは、工具部71から進出する水を堰き止めることができる。又、柄部72と把持部73との接続部には、円錐体状の限界鍔7bを取り付けている。限界鍔7bの取り付け位置は、絶縁性を考慮して、共用操作棒7を安全に作業できる限界を示している。
図1又は図2を参照すると、工具部71は、円柱状の軸部71aと一対のピン71b・71bを備えている。又、工具部71は、プッシュロッド71cとリングナット71dを有している。軸部71aは、柄部72の軸方向に突出している。一対のピン71b・71bは、相反する向きに軸部71aの外周から突出している。
図2を参照すると、プッシュロッド71cは、工具部71に内蔵された圧縮コイルばね(図示せず)によって、力を付勢され、軸部71aの先端面から突出している。
図2を参照すると、リングナット71dは、軸部71aの下方に配置されている。リングナット71dは、軸部71aと螺合している。リングナット71dを一方の方向に回転すると、後述するバインド打ち器5のジョイント部51の底面に当接して(図3参照)、バインド打ち器5を固定できる。リングナット71dを他方の方向に回転すると、後述するバインド打ち器5のジョイント部51の底面(図3参照)からリングナット71dが離れて、バインド打ち器5を解放できる。
図1又は図2を参照すると、共用操作棒7は、円筒状のジョイント部74を基端部に更に備えている。ジョイント部74は、底面が開口された円筒状に形成している。ジョイント部74には、後述する足し棒6の軸部61aが嵌合する軸穴74aを有している(図4参照)。
又、図1又は図2を参照すると、ジョイント部74には、一対のT字状の係合溝74b・74bを有している。後述する足し棒6の一対のピン61b・61bを軸穴74aの軸方向に挿入した後に(図4参照)、これらのピン61b・61bを軸穴74aの周方向に回動することで、これらのピン61b・61bを係合溝74b・74bに係合できる。つまり、図1に示した共用操作棒7には、後述する足し棒6を継ぎ足しできる。
上述したような係合手段は、ツイストロックと呼ばれている。そして、図1又は図2を参照して、後述する足し棒6とジョイント部74が嵌合した状態では(図4参照)、プッシュロッド91cが軸穴74aの上壁を弾圧すると共に、リングナット61dが軸穴74aの底面に当接して、ジョイント部74に後述する足し棒6を確実に固定できる。
例えば、図1又は図2を参照して、共用操作棒7の工具部71には、フック形状のバインド打ち器5などの先端工具を取り付けることができる(図3参照)。なお、バインド打ち器の名称は、高圧配電線を碍子に支持するバインド線を操作できることに由来している。
図3を参照すると、バインド打ち器5は、共用操作棒7の工具部71に着脱自在に取り付けできる(図1又は図2参照)。バインド打ち器5は、円筒状のジョイント部51を基端部に備えている。
図3を参照すると、ジョイント部51は、底面が開口された円筒状に形成している。ジョイント部51には、軸部71a(図2参照)が嵌合する軸穴51aを有している。又、ジョイント部51には、一対のT字状の係合溝51b・51bを有している。一対のピン71b・71b(図2参照)を軸穴51aの軸方向に挿入した後に、これらのピン71b・71bを軸穴51aの周方向に回動することで、これらのピン71b・71bを係合溝51b・51bに係合できる。
図1から図3を参照して、工具部71とジョイント部51が嵌合した状態では、プッシュロッド71cが軸穴51aの上壁を弾圧すると共に、リングナット71dが軸穴51aの底面に当接して、バインド打ち器5を工具部71に確実に固定できる。
図1又は図2に示した共用操作棒7は、間接活線工事に好適な絶縁操作棒の一種であるが、異なる用途の先端工具を接続自在に共用できることから、特に、「共用操作棒」と呼ばれている。
図1から図3を参照して、共用操作棒7の先端部にバインド打ち器5などの先端工具を接続して、間接活線工事を実施する場合に、先端工具が工事対象物に届かないときには、共用操作棒7の基端部に棒状の足し棒6を接続して、共用操作棒7の長さを延長できる。
図4を参照すると、共用操作棒用の足し棒6は、円柱状の接続金具61と絶縁性を有する棒状の主軸部62で構成している。
図4を参照すると、接続金具61は、円柱状の軸部61aと一対のピン61b・61bを備えている。又、接続金具61は、プッシュロッド61cとリングナット61dを有している。軸部61aは、主軸部62の軸方向に突出している。一対のピン61b・61bは、相反する向きに軸部61aの外周から突出している。
図4を参照すると、プッシュロッド61cは、接続金具61に内蔵された圧縮コイルばね(図示せず)によって、力を付勢され、軸部61aの先端面から突出している。
図4を参照すると、リングナット61dは、軸部61aの下方に配置されている。リングナット61dは、軸部61aと螺合している。リングナット61dを一方の方向に回転すると、共用操作棒7のジョイント部74の底面に当接して(図10参照)、共用操作棒7と連結できる。リングナット61dを他方の方向に回転すると、共用操作棒7のジョイント部74の底面(図2参照)からリングナット61dが離れて、共用操作棒7から解放できる。
図4を参照すると、主軸部62は、滑り止め用のゴム部材62gで被覆している。共用操作棒7に足し棒6を接続した状態で、主軸部62を把持することで、延長した共用操作棒7を操作できる。
[間接活線工事用絶縁操作棒の構成]
次に、本発明の一実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒の構成を説明する。
次に、本発明の一実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒の構成を説明する。
図5は、本発明の一実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒の構成を示す正面図である。図6は、前記実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒に備わる第1アタッチメントの構成を示す斜視図である。
図7は、前記実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒に備わる第2アタッチメントを拡大した縦断面図である。図8は、前記実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒に備わる第2アタッチメントの構成を示す斜視分解組立図である。
(全体構成)
図5から図8を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒(以下、絶縁操作棒と略称する)100は、共用操作棒7、円筒状の第1アタッチメント10、及び、第2アタッチメント20を備えている。共用操作棒7は、ツイストロック形の工具部71を先端部に配置している。又、共用操作棒7は、円筒状のジョイント部74を基端部に配置している。そして、共用操作棒7は、用途の異なる先端工具を共用できる。
図5から図8を参照すると、本発明の一実施形態による間接活線工事用絶縁操作棒(以下、絶縁操作棒と略称する)100は、共用操作棒7、円筒状の第1アタッチメント10、及び、第2アタッチメント20を備えている。共用操作棒7は、ツイストロック形の工具部71を先端部に配置している。又、共用操作棒7は、円筒状のジョイント部74を基端部に配置している。そして、共用操作棒7は、用途の異なる先端工具を共用できる。
図5又は図6を参照すると、第1アタッチメント10は、その基端部を工具部71に着脱自在に接続できる。又、第1アタッチメント10は、例えば、回転形の先端工具9の連結軸91sを先端部側に接続できる。第2アタッチメント20は、共用操作棒7の把持部73に配置している(図5参照)。
図5又は図7及び図8を参照すると、第2アタッチメント20は、回転軸2と把持筒3を備えている。回転軸2は、ツイストロック形の接続部21を先端部に設けている。接続部21は、ジョイント部74を共用操作棒7と同軸上に接続できる。又、回転軸2は、ハンドル4を基端部に着脱自在に連結できる。
図5又は図7及び図8を参照すると、把持筒3は、回転軸2を内部に回転自在に保持している。又、把持筒3は、共用操作棒7の把持部73の外周を囲っている。
図5から図7を参照して、共用操作棒7のジョイント部74を回転軸2の接続部21に接続し、第1アタッチメント10を介して、回転形の先端工具9を共用操作棒7の先端部に接続した状態で、把持筒3を把持すると共に、回転軸2に連結したハンドル4を回転することで(図5参照)、回転形の先端工具9を容易に回転できる。
(第1アタッチメントの構成)
次に、実施形態による第1アタッチメント10の構成を説明する。図5又は図6を参照すると、第1アタッチメント10は、円筒状のジョイント部11と円柱状の工具部12を備えている。ジョイント部11には、工具部71の軸部71aが嵌合する軸穴11aを底面に向けて開口している。又、ジョイント部11には、一対のピン71b・71bを回動することにより係合するT字状の溝11bを有している。
次に、実施形態による第1アタッチメント10の構成を説明する。図5又は図6を参照すると、第1アタッチメント10は、円筒状のジョイント部11と円柱状の工具部12を備えている。ジョイント部11には、工具部71の軸部71aが嵌合する軸穴11aを底面に向けて開口している。又、ジョイント部11には、一対のピン71b・71bを回動することにより係合するT字状の溝11bを有している。
図6を参照して、工具部71の軸部71aをジョイント部11の軸穴11aに挿入して、所定角度、回動すると、プッシュロッド71cに付勢されて、一対のピン71b・71bをT字状の溝11bに嵌合できる。これにより、第1アタッチメント10を工具部71にロックできる。
図5又は図6を参照すると、工具部12は、回り止め用の装着穴12hと締結具12sを有している。装着穴12hは、例えば、六角形に開口している。装着穴12hには、例えば、回転形の先端工具9の連結軸91sを嵌合できる(図6参照)。
図5又は図6を参照すると、工具部12は、その外周に締結具12sを取り付けている。装着穴12hに嵌合された、連結軸91sを締結具12sで締め付けることで、連結軸1sを工具部12に締結できる。これにより、連結軸91sが工具部12から脱落することを防止している。
(第2アタッチメントの構成)
次に、実施形態による第2アタッチメント20の構成を説明する。図7又は図8を参照すると、回転軸2は、接続部21と軸部22を有している。接続部21と軸部22は、それらの中心軸を同軸上に配置している。
次に、実施形態による第2アタッチメント20の構成を説明する。図7又は図8を参照すると、回転軸2は、接続部21と軸部22を有している。接続部21と軸部22は、それらの中心軸を同軸上に配置している。
図7又は図8を参照すると、接続部21は、プッシュロッド21cと一対のピン21b・21bを備えている。プッシュロッド21cは、接続部21に内蔵された圧縮コイルばね(図示せず)によって、力を付勢され、接続部21の先端面から突出している。一対のピン21b・21bは、相反する向きに接続部21の外周から突出している。
図8を参照して、ジョイント部74を接続部21に向かって進出し、一対のT字状の係合溝74b・74bに一対のピン21b・21bを導入後に、接続部21に対してジョイント部74を周方向に回動することで、一対のピン21b・21bを係合溝74b・74bに係合できる。つまり、ジョイント部74を接続部21にロックできる。
図7を参照して、ジョイント部74と接続部21が嵌合した状態では、プッシュロッド21cが軸穴74aの上壁を弾圧することで、ジョイント部74を接続部21に確実に固定できる。
又、図7又は図8を参照すると、回転軸2は、リング部材22d、圧縮コイルばね22s、及び、一組のリングナット22n・22nを備えている。リング部材22dには、軸部22を中心部に挿通できる。軸部22は、雄ねじ部22mを中間部に形成している(図8参照)。リングナット22nは、雄ねじ部22mに螺合できる。リングナット22nを二つ用いることで、リングナット22nを緩み止めできる。
図8を参照すると、圧縮コイルばね22sは、軸部22を巻装している。又、圧縮コイルばね22sは、リング部材22dとリングナット22nの間に配置している。圧縮コイルばね22sは、リング部材22dが接続部21の底面に向う力を付勢している。図7に示した状態から、ジョイント部74がリング部材22dを押すと、圧縮コイルばね22sを圧縮できる。次に、接続部21に対してジョイント部74を周方向に回動することで、ジョイント部74を接続部21から解除できる。
図7又は図8を参照すると、第2アタッチメント20は、一組の円環状のスペーサ23s・23sと一組のベアリング24・24を内部に備えている。スペーサ23sは、軸部22を中心部に挿通できる。一方のスペーサ23sは、リングナット22nとベアリング24の間に介装している。他方のスペーサ23sは、一組のベアリング24・24の間に介装している。
図8を参照すると、ベアリング24は、その内輪が軸部22に嵌合している。又、ベアリング24は、その外輪が把持筒3に保持されている。このように、一組のベアリング24・24は、把持筒3に対して、軸部22を回転自在に支持している。
図7又は図8を参照すると、把持筒3は、円盤状の蓋部材31を備えている。蓋部材31は、その外周に雄ねじ部31mを形成している。一方、把持筒3は、底部側の内壁に雌ねじ部3fを形成している。雄ねじ部31mは雌ねじ部3fに螺合でき、蓋部材31は、把持筒3の底部に固定できる(図7参照)。
図8を参照すると、蓋部材31は、軸穴31hを中心部に開口している。一方、軸部22は、段付き軸23を基端部に形成している(図7又は図8参照)。段付き軸23は、その外径が軸部22の外径より小さく形成している。又、図7又は図8を参照すると、段付き軸23は、軸穴31hに嵌合できる。
図7を参照すると、蓋部材31を把持筒3の底部に固定した状態で、蓋部材31は、段付き軸23を回転自在に保持している。蓋部材31は、軸部22の段差に当接している。これにより、蓋部材31は、回転軸2を脱落困難に支持している。
図7又は図8を参照すると、回転軸2は、リング状の止め輪22cを更に備えている。一方、段付き軸23は、環状溝23dを形成している(図8参照)。図7を参照して、蓋部材31を把持筒3の底部に固定した状態で、止め輪22cを環状溝23dに係合できる。そして、図7を参照して、止め輪22cを環状溝23dに係合した状態では、把持筒3に対して、回転軸2のスラスト方向(軸方向)の移動を規制できる。
図5又は図7及び図8を参照すると、このように、第2アタッチメント20は、回転軸2を把持筒3の内部に回転自在に保持している。
(ハンドルの構成)
次に、実施形態によるハンドル4の構成を説明する。図8を参照すると、ハンドル4は、正四角形の軸穴4hを中心に開口している。一方、回転軸2は、正四角柱状の連結軸231を段付き軸23から同軸上に突出している。軸穴4hには、連結軸231を嵌合できる、ハンドル4に対して回転軸2を回り止めできる。
次に、実施形態によるハンドル4の構成を説明する。図8を参照すると、ハンドル4は、正四角形の軸穴4hを中心に開口している。一方、回転軸2は、正四角柱状の連結軸231を段付き軸23から同軸上に突出している。軸穴4hには、連結軸231を嵌合できる、ハンドル4に対して回転軸2を回り止めできる。
図7を参照すると、連結軸231は、一対の半球状の突起23t・23tを有している。一対の突起23t・23tは、連結軸231の外周から相反する向きに配置している。又、突起23tは、連結軸231の外周から出没自在に連結軸231に保持されている。一方、図8を参照すると、ハンドル4は、軸穴4hを貫通する嵌合穴41hを有している。連結軸231を軸穴4hに挿入すると、突起23tと嵌合穴41hに嵌合でき、ハンドル4の脱落を防止できる。
(間接活線工事用絶縁操作棒の作用)
次に、実施形態による絶縁操作棒100の作用及び効果を説明する。
次に、実施形態による絶縁操作棒100の作用及び効果を説明する。
図5から図7を参照すると、絶縁操作棒100は、共用操作棒7のジョイント部74を回転軸2の接続部21に接続し、第1アタッチメント10を介して、回転形の先端工具9を共用操作棒7の先端部に接続した状態で、把持筒3を把持すると共に、回転軸2に連結したハンドル4を回転することで、回転形の先端工具9を容易に回転できる。
図5から図7を参照すると、絶縁操作棒100は、回転形の先端工具9の連結軸91sを先端部側に接続できる第1アタッチメント10と、回転軸2を把持筒3の内部に回転自在に保持した第2アタッチメント20を用いることにより、既存の共用操作棒7を利用でき、間接活線作業時の労力を低減して作業効率を向上できる。
本発明による間接活線工事用絶縁操作棒は、次のような効果が期待される。
(1)間接活線工事時の安全性を向上できる。
(2)作業員の負担を軽減できる。
(3)間接活線工事時の作業時間を減少できる。
(1)間接活線工事時の安全性を向上できる。
(2)作業員の負担を軽減できる。
(3)間接活線工事時の作業時間を減少できる。
本発明による間接活線工事用絶縁操作棒に適用される回転形の先端工具は、実施形態に開示したナット回し形の先端工具に限定されることなく、ケーブルカッタ、被覆剥離具、又は、テープ巻き器などの回転形の先端工具に適用できる。
2 回転軸
3 把持筒
7 共用操作棒
9 回転形の先端工具
10 第1アタッチメント
20 第2アタッチメント
21 ツイストロック形の接続部
71 工具部(共用操作棒の工具部)
73 把持部(共用操作棒の把持部)
74 ジョイント部(共用操作棒のジョイント部)
91s 連結軸
100 絶縁操作棒(間接活線工事用絶縁操作棒)
3 把持筒
7 共用操作棒
9 回転形の先端工具
10 第1アタッチメント
20 第2アタッチメント
21 ツイストロック形の接続部
71 工具部(共用操作棒の工具部)
73 把持部(共用操作棒の把持部)
74 ジョイント部(共用操作棒のジョイント部)
91s 連結軸
100 絶縁操作棒(間接活線工事用絶縁操作棒)
Claims (3)
- 先端部に配置したツイストロック形の工具部、及び、基端部に配置した円筒状のジョイント部を有し、用途の異なる先端工具を共用可能な共用操作棒を用いて、下部から突出した連結軸を有する回転形の先端工具を回転操作するための間接活線工事用絶縁操作棒であって、
基端部を前記工具部に着脱自在に接続できると共に、前記回転形の先端工具の連結軸を先端部側に接続できる円筒状の第1アタッチメントと、
前記共用操作棒の把持部に配置した第2アタッチメントと、を備え、
前記第2アタッチメントは、
前記ジョイント部を前記共用操作棒と同軸上に接続できるツイストロック形の接続部を先端部に設けた回転軸と、
この回転軸を内部に回転自在に保持し、前記共用操作棒の把持部の外周を囲う把持筒と、を有している、間接活線工事用絶縁操作棒。 - 前記回転軸は、着脱自在に連結できるハンドルを基端部に備えている、請求項1記載の間接活線工事用絶縁操作棒。
- 前記第1アタッチメントは、
上面から穿設し、前記連結軸と嵌合自在な回り止め用の装着穴と、
外周に取り付け、前記連結軸の脱落を防止するための締結具と、を有している、請求項1又は2記載の間接活線工事用絶縁操作棒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017095455A JP2018196170A (ja) | 2017-05-12 | 2017-05-12 | 間接活線工事用絶縁操作棒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017095455A JP2018196170A (ja) | 2017-05-12 | 2017-05-12 | 間接活線工事用絶縁操作棒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018196170A true JP2018196170A (ja) | 2018-12-06 |
Family
ID=64570651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017095455A Pending JP2018196170A (ja) | 2017-05-12 | 2017-05-12 | 間接活線工事用絶縁操作棒 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018196170A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117996633A (zh) * | 2024-04-07 | 2024-05-07 | 国网安徽省电力有限公司巢湖市供电公司 | 一种便于组装的电力绝缘操作杆辅助装置 |
CN117996633B (zh) * | 2024-04-07 | 2024-06-04 | 国网安徽省电力有限公司巢湖市供电公司 | 一种便于组装的电力绝缘操作杆辅助装置 |
-
2017
- 2017-05-12 JP JP2017095455A patent/JP2018196170A/ja active Pending
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