JP5602259B2 - 間接活線作業用の先端工具及び間接活線工具 - Google Patents

間接活線作業用の先端工具及び間接活線工具 Download PDF

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本発明は、架空配電線の間接活線工事に際して使用する間接活線作業用の先端工具及びこの先端工具を絶縁操作棒の先端部に取り付けた間接活線工具に関する。
架空配電線を活線状態で工事するに際して、ストレーリンクトングのような間接活線工具が使用されている(例えば、特許文献1参照)。ストレーリンクトングは、架空配電線を把持することで、架空配電線が揺れないようにしたり、直線スリーブやジャンパースリーブなどの圧縮スリーブ類を把持することで、圧縮スリーブ内に架空配電線の心線を挿入したりする際に使用される。
このストレーリンクトングは、図5(a)に示すように、真っ直ぐな絶縁操作棒101と先端工具Kとを備えている。先端工具Kは、絶縁操作棒101の先端部に取り付けられている。先端工具Kは、図5(b)に示すように、絶縁操作棒101の先端部に接続される継手部120と、この継手部120に取り付けられた把持部130とを備えている。
把持部130は、貫通穴を形成した基部131と、この基部131の側面から延出した柱状部132と、この柱状部132の先端側を鉤状に曲げた固定把持体133とを一体化した基幹部を備えている。さらに、把持部130は、基幹部と別体に、基部131と固定把持体133との間で往復動する可動把持体134と、貫通穴を形成した接続部135とを備えている。
基部131と接続部135とは、これらの貫通穴が直線に並ぶように隣り合わされている。この基部131の貫通穴と接続部135の貫通穴内には、内面に雌ネジを形成した円筒状の回転体136が挿通され、この回転体136内にネジ軸体137が挿通されている。
そして、可動把持体134は、回転体136と向き合う面に有底穴部を設けたヘッド部(図示せず)と、このヘッド部の両側面を挟むように一体化された2枚の板材134aとを備えている。ネジ軸体137の頂端部がヘッド部の有底穴部内に入れられ、ネジ軸体137が軸方向に往復動することによって、可動把持体134が固定把持体133に対して進退する。可動把持体134の2枚の板材134aは、その一端部が前記柱状部132を部分的に挟むことで、回ることなく固定把持体133に対して進退する。
そして、回転体136が絶縁操作棒101に連結され、絶縁操作棒101が周方向に回転すると、追従して周方向に回転する。回転体136が回転することによって、ネジ軸体137が軸方向に移動する。
そして、把持部130は、可動把持体134を固定把持体133の方にのみ進行(前進)させるためのロック機構138を備えている。ロック機構138は、ラチェットを構成するように、接続部135が基部131と対向する端面に形成された鋸歯形状の歯138aと、基部131から歯138aの方に出退し、この歯138aに引っ掛かる係止爪(図示せず)と、係止爪の出退を規制する摘み部138bとを備えている。
摘み部138bは、基部131の側面から突出し、押されたり引かれたりする。摘み部138bが押されると、係止爪が突出して歯138aに引っ掛かり、可動把持体134は、前進するものの、基部131の方に後退しない(ロック状態)。摘み部138bが引かれると、係止爪が歯138bに引っ掛からないため、可動把持体134は、前進も後退もする。
ここで、ストレーリンクトングの使用方法について説明する。固定把持体133の先端と可動把持体134との間隔を、架空配電線(図示せず)の外径よりも広げ、架空配電線が固定把持体133と可動把持体134との間を通過できるようにしておく。
そして、架空配電線を固定把持体133の内側に引っ掛けた状態とし、絶縁操作棒101を周方向に回転(例えば時計方向)する。そうすると、可動把持体134が回転することなく前進し、架空配電線を固定把持体133とともに締め付けて把持する。また、摘み部138bの操作によって、ロック状態とされていると、可動把持体134が後退しないため、固定把持体133と可動把持体134とが架空配電線を把持した状態を維持する。
そして、把持部130から架空配電線を外すには、別に携行した間接活線工具を用いて、摘み部138bを操作し、係止爪が歯138aに引っ掛からないようにする(ロック状態を解除)。そして、絶縁操作棒101を前記と反対方向に回転(例えば反時計方向)することで、可動把持体134を後退させ、固定把持体133との間を大きく開ける。そして、可動把持体134と固定把持体133との間から架空配電線を抜くことで、架空配電線が把持部130から外される。
特開2008−131685号公報
架空配電線の活線作業は、2人の作業者が高所作業車の狭いバケット内に搭乗することによって行われる。したがって、各作業者は、自由に動けない作業状況下で間接活線工具を操作している。すなわち、作業者は、真っ直ぐな絶縁操作棒101の基端部(下端部)を持って、先端工具Kを架空配電線の方にアプローチし、先端工具Kの固定把持体133と可動把持体134とが架空配電線を把持し、また、切断された架空配電線の心線を圧縮スリーブ内に挿入したりするような操作をする。
しかし、装柱状況によっては、架空配電線に近接して腕金や他の架空配電線が先端工具Kと作業者との間に介在する場合がある。このような場合は、先端工具Kが直線状の絶縁操作棒101から一直線に伸びるように固定され、また、バケット内の作業者が自由に動きにくい作業状況下にあることから、先端工具Kの把持部130が架空配電線を把持しにくかったり、切断された架空配電線の先端部を先端工具Kに把持された圧縮スリーブ内に挿入しにくかったりすることがある。
そこで、本発明は、把持部の向きを絶縁操作棒の向きに対して変更することができるようにした間接活線作業用の先端工具及びこの先端工具を絶縁操作棒の先端部に取り付けた間接活線工具を提供することを課題とする。
本発明に係る間接活線作業用の先端工具は、絶縁操作棒の先端部に取り付けられる間接活線作業用の先端工具であって、継手部と把持部と連結部とを備え、前記継手部は、絶縁操作棒の先端部に着脱自在に構成され、前記把持部は、固定把持体と、該固定把持体に対して進退する可動把持体と、該可動把持体を先端部に連結した軸体と、該軸体に螺合される回転体であって、該軸体を回転力によって軸方向に往復動させる回転体とを備え、前記連結部は、一定の角度を維持可能に枢着された第1フレーム及び第2フレームと、回転力伝達部とを備え、前記第1フレームが前記継手部に接続され、前記第2フレームが前記把持部に接続され、前記回転力伝達部の一端部が前記絶縁操作棒又は継手部に接続され、前記回転力伝達部の他端部が前記回転体に接続されることにより、前記絶縁操作棒の周方向の回転力が前記把持部の回転体に伝達されることを特徴としている。
この間接活線作業用の先端工具によれば、連結部が第1フレームと第2フレームとを有し、この第1フレームと第2フレームとが一定の角度を維持可能に枢着され、第1フレームが継手部に接続され、第2フレームが把持部に接続されることにより、把持部の向きを絶縁操作棒に対して変更することができる。したがって、絶縁操作棒が直線状であっても、装柱状況に合わせて把持部を絶縁操作棒から真っ直ぐに延ばした姿勢から折り曲げた姿勢に変更することができる。
したがって、高所作業車のバケット内に搭乗した一人の作業者が同乗した別の作業者を邪魔することなく、装柱状況に合わせて、この間接活線工具を使用することができる。そして、絶縁操作棒を周方向に回転すると、その回転力が連結部の回転力伝達部によって把持部の回転体に伝達され、この回転体が回転することによって、把持部の軸体が軸方向に移動し、軸体に当接した可動把持体が固定把持体に対して進退する。
また、前記間接活線作業用の先端工具の一態様として、前記連結部の回転力伝達部は、第1傘歯車と第2傘歯車と第3傘歯車とを備えた歯車機構を有し、第2傘歯車が第1傘歯車と第3傘歯車とに噛み合うことで、前記第1傘歯車の軸と第3傘歯車の軸との成す角度が変更可能とされ、前記第1傘歯車の第1軸が、第1フレームを貫通し、前記絶縁操作棒又は継手部に連結され、前記第3傘歯車の第3軸が、第2フレームを貫通し、前記把持部の回転体に連結されている構成を採用することができる。
この間接活線作業用の先端工具によれば、連結部の回転力伝達部が第1傘歯車、第2傘歯車、第3傘歯車を備えた歯車機構を有し、第1傘歯車の第1軸が絶縁操作棒又は継手部に連結され、継手部が絶縁操作棒の先端部に取り付けられていることから、絶縁操作棒の回転に追従して第1軸が回転し、この回転力が第1傘歯車から第2傘歯車、第3傘歯車へと伝達され、第3傘歯車の第3軸が把持部の回転体を回転させる。
そして、この間接活線作業用の先端工具は、連結部の歯車機構が第1傘歯車と第2傘歯車と第3傘歯車とを備えていることにより、第2傘歯車を中心にして、第1軸と第3軸との成す角度を変更することができる。第1軸が直接的又は間接的に絶縁操作棒に取り付けられ、第3軸が把持部の回転体に取り付けられることにより、絶縁操作棒に対する把持部の角度を変更することができる。そして、第1軸と第3軸とは、一定の角度を維持することから、把持部が絶縁棒に対して一定の角度を維持する。
また、前記間接活線作業用の先端工具の前記一態様において、前記第1傘歯車の歯数が前記第3傘歯車の歯数よりも多くされている構成を採用してもよい。
この間接活線作業用の先端工具によれば、第1傘歯車の歯数が第3傘歯車の歯数よりも多くされていることにより、第1軸を少なく回転しても第3軸を多く回転することができる。したがって、絶縁操作棒の周方向の回転に対して、可動把持体を効率的に進退させることができる。
また、間接活線作業用の先端工具の他態様として、前記連結部の回転力伝達部は、可撓性の軸状部材を備え、該可撓性の軸状部材の一端部が前記第1フレームを貫通して前記絶縁操作棒又は継手部に接続され、前記可撓性の軸状部材の他端部が第2フレームを貫通して前記回転体に接続されている構成を採用してもよい。
この間接活線作業用の先端工具によれば、連結部の回転力伝達部が可撓性の軸状部材を備え、この可撓性の軸状部材の一端部が第1フレームを貫通して絶縁操作棒又は継手部に接続され、可撓性の軸状部材の他端部が第2フレームを貫通して回転体に接続されていることにより、継手部の回転力が可撓性の軸状部材によって回転体に伝達される。そして、可撓性の軸状部材は、真っ直ぐな状態から曲げられた状態に変形することができるため、可撓性の軸状部材の各端部が各フレームを貫通していても、絶縁操作棒に対する把持部向きを変更することができる。
また、本発明に係る間接活線工具は、前記いずれかの本発明に係る間接活線作業用の先端工具と絶縁操作棒とを備えた間接活線工具であって、前記継手部には、鉤状の係合溝が形成され、前記絶縁操作棒の先端部には、前記継手部の係合溝に係合するピンが設けられていることを特徴ととしている。
この間接活線工具によれば、継手部の係合溝に絶縁操作棒のピンが係合するいわゆるツイストロック構造によって継手部と絶縁操作棒とが着脱自在に連結されている。そして、継手部が第1軸に接続されているため、絶縁操作棒が周方向に回転されると、継手部が周方向に回転し、この継手部の回転に連動して第1軸が回転する。
また、前記間接活線工具の他態様として、前記いずれかの本発明に係る間接活線作業用の先端工具と絶縁操作棒とを備えた間接活線工具であって、前記絶縁操作棒は、ハンドルの操作によって周方向に回転する回転棒と、該回転棒の先端部を囲む結合部とを備え、前記継手部は、前記絶縁操作棒の結合部と前記連結部の第1フレームとを接続し、かつ、前記絶縁操作棒の回転棒と前記連結部の回転力伝達部とを接続している構成を採用してもよい。
この間接活線工具は、絶縁操作棒として回転操作棒を使用する。回転操作棒は、ハンドルの操作によって周方向に回転する回転棒の先端部が結合部によって囲まれている。そして、この間接活線工具は、継手部によって、回転操作棒の結合部と連結部の第1フレームとが接続され、かつ、回転棒と連結部の第1軸とが接続されていることにより、ハンドルの操作によって周方向に回転する回転棒の回転力が連結部の第1軸に伝達される。
本発明によれば、把持部の向きを絶縁操作棒の向きに対して変更することができるようにした間接活線作業用の先端工具及びこの先端工具を絶縁操作棒の先端部に取り付けた間接活線工具を提供することができる。
図1は、本発明に係る間接活線工具の第1の実施形態を示し、(a)は要部を拡大した正面図、(b)は要部を拡大した側面図である。 図2は、本発明に係る間接活線工具の第1の実施形態であって、使用状態を示す要部を拡大した正面図である。 図3は、本発明に係る間接活線工具の第2の実施形態を示し、(a)は全体を示す正面図、(b)は要部を拡大した正面図である。 図4は、本発明に係る間接活線工具の第3の実施形態を示し、(a)は要部を拡大した正面図、(b)は使用状態を示す要部を拡大した正面図である。 図5は、従来の間接活線工具を示し、(a)は概略斜視図、(b)は要部を拡大した斜視図である。
〔第1の実施形態〕
本発明に係る間接活線作業用の先端工具及び間接活線工具の第1の実施形態について図1及び図2を参照しながら説明する。なお、従来と同一部分は、同一符号を付して説明する。
この間接活線工具は、絶縁操作棒101と先端工具Aとを備えている。絶縁操作棒101は、先端部に一対のピン101aを経方向に突出した共用操作棒を使用する。この絶縁操作棒101の先端部に先端工具Aが取り付けられる。この先端工具Aは、継手部121と把持部130と連結部200とを備えている。
継手部121は、絶縁操作棒101の先端部に取り付けられ、鉤状の係合溝121aを形成している。この係合溝121aに前記絶縁操作棒101のピン101aが係合することで、継手部121を絶縁操作棒101に着脱自在とするツイストロック機構を構成している。
そして、把持部130は、背景技術で説明したように、固定把持体133と可動把持体134とを有し、筒状の回転体136が周方向に回転することによって、軸体であるネジ軸体137が軸方向に往復動し、可動把持体134が固定把持体133に対して近接・離隔するように進退する。
そして、連結部200は、回転力伝達部210と、この回転力伝達部210を保持するフレーム220とを有している。回転力伝達部210は、第1傘歯車211と第2傘歯車212と第3傘歯車213とを備えた歯車機構によって構成されている。フレーム220は、継手部121に接続されるコ字形の第1フレーム221と、接続部135に接続されるコ字形の第2フレーム222とを備えている。両フレーム221,222の中間部が間隔を空けて対向し、第1フレーム221の両端部が第2フレーム222の両端部を挟んでいる。
そして、第1傘歯車211の第1軸211aが第1フレーム221を貫通し、第3傘歯車213の第3軸213aが第2フレーム222を貫通している。第1傘歯車211の軸211aと第3傘歯車213の軸213aとは、1本の軸線に沿う方向や、「く」の字形や「L」字形に折れ曲がる方向などに向きが変えられる。なお、両フレーム221,222の中間部には、第1,第2軸211a,213aが貫通する貫通穴が形成されている。
そして、第2傘歯車212は、第1傘歯車211と第3傘歯車213とに噛み合うようにフレーム220に保持されている。すなわち、第2傘歯車212の軸212aが第1フレーム221の両端部と第2フレーム222の両端部とを貫通している。したがって、第2フレーム222は、第2傘歯車212の軸212aを回転軸として第1フレーム221に枢着されている。
そして、第1傘歯車211の第1軸211aは、前記継手部121に接続されている。第1傘歯車211の軸211aの少なくとも先端部は、例えば六角柱状とされ、継手部121の中心には六角穴(図示せず)が設けられることで、この軸211aと継手部121とが連結されている。
そして、前記のように、継手部121は絶縁操作棒101に取り付けられているため、絶縁操作棒101を回転することで、第1傘歯車211の第1軸211aが回転する。したがって、第1傘歯車211の第1軸211aは、絶縁操作棒101の回転に追従して回転する原動軸となる。
そして、第2傘歯車212は、第1傘歯車211と第3傘歯車213とに噛み合っていることから、第1傘歯車211の回転力を第3傘歯車213に伝達する。したがって、第3傘歯車213の軸213aは、従動軸となる。
そして、第3傘歯車213の第3軸213aの少なくとも先端部は、例えば六角柱状とされ、回転体136の端部の中心には、六角穴(図示せず)が設けられることで、第3軸213aが回転体136に連結されている。
そして、第1傘歯車211と第3傘歯車213とが中間歯車に噛み合っていることから、第2傘歯車212を中心にして、第1軸211aと第3軸213aとの成す角度が変更される。また、連結部200は、角度維持機構230を備え、この角度維持機構230によって第1軸211aと第3軸213aとの角度が一定に維持される。
角度維持機構230は、例えば、第2フレーム222が第1フレーム221と接触する外表面に等間隔で形成された複数の窪み231と、第1フレーム221に形成された一つの貫通孔232と、この貫通孔232を貫通するロックピン233によって構成されている。ロックピン233の先端部が前記窪み231内に入ることで、第1軸211aと第3軸213aとの成す角度が一定に維持される。なお、窪み231が30°の間隔で複数形成されることにより、第1軸211aと第3軸213aとの成す角度を30°、60°、90°と一定間隔で変更することができる。
ここで、第1の実施形態の間接活線作業用の先端工具A及び間接活線工具の使用方法について説明する。把持部130は、第3傘歯車213が第1傘歯車211と平行に向かい合っていると、図1(a)に示すように、直線の絶縁操作棒101から一直線に延ばした起立した姿勢となっている。把持部130は、角度維持機構230のロックピン233の先端部が窪み231に入っていることで、起立した姿勢を維持する。
そして、角度維持機構230のロックピン233を引っ張り、ロックピン233の先端部を窪み231から抜くことで、第2傘歯車212を回転軸にして第1軸211aと第3軸213aとの成す角度が変更される。したがって、把持部130は、図2に示すように、絶縁操作棒101に対して折れ曲がった姿勢となる。そして、角度維持機構230のロックピン233の先端部が別の窪み231内に入ることで、その角度が維持される。
したがって、この間接活線工具は、装柱状況に応じて、把持部130の姿勢を適切に変更することができる。このため、高所作業車の狭いバケット内に搭乗した作業者は、同乗している作業者が邪魔になることなく、間接活線工具を使用することができる。
すなわち、把持部130が起立した姿勢であっても、折れ曲がった姿勢であっても、絶縁操作棒101が周方向に回されることで、継手部121が周方向に回り、継手部121に接続された連結部200の第1軸211aが回転する。この回転によって第1傘歯車211が回転し、第2傘歯車212、第3傘歯車213が追従して回転し、第3軸213aが回転する。
そして、第3軸213aが回転することで、第3軸213aに接続された回転体136が回転し、ネジ軸体137が軸方向に移動し、把持部130の可動把持体134が進退する。可動把持体134が前進することで、固定把持体133と可動把持体134とが架空配電線や圧縮スリーブ(ともに図示せず)を把持する。また、可動把持体134が後退することで、架空配電線や圧縮スリーブが固定把持体133と可動把持体134との間から外れる。
〔第2の実施形態〕
本発明に係る間接活線作業用の先端工具及び間接活線工具の第2の実施形態について図3を参照しながら説明する。第2の実施形態における間接活線作業用の先端工具Aは、第1の実施形態の先端工具Aに備えられた把持部130及び連結部200と同じ把持部130及び連結部200を備えている。
第2の実施形態の間接活線工具は、絶縁操作棒110として図3(a)に示すような2軸回転操作棒を使用する。2軸回転操作棒は、筒体111と、周方向に回転する回転棒112と、回転しない固定棒113とを備えている。
回転棒112の基端側は、筒体111内に挿入され、回転棒112の先端側は、筒体111の先端部から突出している。筒体111の中間部には、回転するハンドル114が取り付けられ、このハンドル114の回転力が回転棒112に伝達され、回転棒112が周方向に回転する。
そして、筒体111の先端部と回転棒112の先端部とには、保持具115,116が備えられている。この両保持具115,116に固定棒113が架け渡されている。そして、回転棒112の先端部に備えられた保持具115には、リング状の結合部117が設けられている。この結合部117が前記継手部122に接続される。継手部122は、結合部117と連結部200の第1フレーム221とを接続するとともに、回転棒112と連結部200の第1軸211aとを連結する。
第2の実施形態における間接活線作業用の先端工具A及び間接活線工具の他の構成は、第1の実施形態と同じであるため、次に使用方法について説明する。第2の実施形態の間接活線工具も、第1の実施形態と同様、装柱状況に応じて、把持部130の姿勢を変更する。
ただし、第2の実施形態にあっては、2軸回転操作棒を使用するため、ハンドル114を回すことで、回転棒112を周方向に回転する。回転棒112が回転することによって、連結部200の第1軸211aが回転する。
そして、第1の実施形態において説明したように、連結部200の第1軸211aが回転することで、連結部200の第3軸213aが回転し、ネジ軸体137が軸方向に移動することで、把持部130の回転体136が回転する。そして、回転体136が回転することで、可動把持体134が進退する。
なお、第2の実施形態においては、絶縁操作棒110が2軸回転操作棒でなく、固定棒113を備えていない1軸回転操作棒であっても同様に実施することができる。
〔第3の実施形態〕
本発明に係る間接活線作業用の先端工具及び間接活線工具の第3の実施形態について図4を参照しながら説明する。第3の実施形態の間接活線工具も、第1の実施形態に備えられた絶縁操作棒101、継手部121及び把持部130と同じ絶縁操作棒101、継手部121及び把持部130を備えている。第3の実施形態の間接活線作業用の先端工具Cは、連結部300が第1及び第2の実施形態の連結部200と異なっている。
第3の実施形態の連結部300も、回転力伝達部310とフレーム320を備えているが、回転力伝達部310が可撓性の軸状部材310によって構成されている。ただし、フレーム320は、第1及び第2の実施形態と同じく、継手部121に接続されるコ字形の第1フレーム321と、接続部135に接続されるコ字形の第2フレーム322とを備えている。そして、第1フレーム321の両端部が第2フレーム322の両端部を挟み、この両端部がそれぞれピン323で枢着されることで、第2フレーム322が第1フレーム321に対して角度を変更できるようにされている。
そして、この連結部300も、第1の実施形態で説明したような角度維持機構(図示せず)を備え、第2フレーム322が第1フレーム321に対して一定の角度を維持するようにされている。また、第1,第2フレーム321,322とも中間部に貫通穴が形成されている。
この貫通穴を可撓性の軸状部材310の各端部が貫通する。可撓性の軸状部材310は、例えば、可撓性を有する筒体311と、この筒体311内に挿通されて可撓性を有する芯体312とを備えた同軸ケーブルのような構成とされている。芯体312は、軸方向に伸縮する性状も有し、筒体311内で周方向に回転することができるようにされている。
そして、筒体311の一端部311aは、第1フレーム321の貫通穴に固定され、筒体311の他端部311bは、第2フレーム322の貫通穴に固定されている。そして、芯体312の一端部312aは、第1フレーム321の貫通穴を貫通して継手部121に接続され、芯体312の他端部312bは、第2フレーム322の貫通穴を貫通して把持部130の回転体136に接続されている。
第3の実施形態における間接活線作業用の先端工具C及び間接活線工具の他の構成は、第1の実施形態と同じであるため、次に使用方法について説明する。
第3の実施形態の間接活線工具も、第1の実施形態と同様、装柱状況に応じて、把持部130の姿勢を変更する。すなわち、この間接活線工具も、図4(a)に示すように連結部300の第2フレーム322が第1フレーム321に対して一直線に起立した状態と、図4(b)に示すように連結部300の第2フレーム322が第1フレーム321に対して折れ曲がった姿勢とすることができる。いずれの姿勢においても、角度維持機構によってその角度が維持される。
そして、いずれの姿勢であっても、絶縁操作棒101を周方向に回すと、継手部121も周方向に回り、可撓性の軸状部材310の芯体312も周方向に回る。この芯体312の回転力が回転体136に伝達され、回転体136が回転することによって、ネジ軸体137が移動し、把持部130の可動把持体134が進退する。可動把持体134が前進することで、固定把持体133と可動把持体134とが架空配電線や圧縮スリーブ(ともに図示せず)を把持する。また、可動把持体134が後退することで、架空配電線や圧縮スリーブが固定把持体133と可動把持体134との間から外れる。
なお、第3の実施形態においては、可撓性の軸状部材310が筒体311と芯体312とを備え、筒体311が芯体312を保護するようにしたが、筒体311を省略してもよい。また、前記第3の実施形態では、絶縁操作棒101として共用操作棒を使用すると説明したが、第2の実施形態で説明したような2軸回転操作棒や1軸回転操作棒を使用してもよい。
〔その他の実施形態〕
本発明は、前記の実施形態に限定することなく、種々変更することができる。例えば、第1、第2の実施形態においては、連結部200が第1傘歯車211、第2傘歯車212、第3傘歯車213を有する回転力伝達部210を備えた場合について説明した。この傘歯車211,212,213の歯数が同じであると、絶縁操作棒101又は回転棒112の回転数と回転体136の回転数とが同じとなる。
そこで、間接活線工具に備えられた連結部200は、第1傘歯車211の歯数を第3傘歯車213の歯数よりも多くすることで、絶縁操作棒101又は回転棒112の周方向の回転に対して回転体136が多く回転し、可動把持体134を効率的に進退させるようにしてもよい。この間接活線工具は、作業者の負担を軽減することができる。
また、連結部200は、各傘歯車211,212,213に替え、摩擦円錐車を使用してもよい。また、軸体137は、ネジ軸体に替え、突起を突設した軸体とし、回転体136は、その外周面に螺旋状の溝を形成したものとし、軸体137の突起が回転退136の溝に案内されて移動することで、軸体137が往復動するものとしてもよい。
また、第1、第2の実施形態では、連結部200の第1軸211aが継手部121に接続されるとして説明したが、継手部121の中心に第1軸211aを貫通させる貫通穴を形成し、第1軸211aが絶縁操作棒101に接続されるようにしてもよい。また、角度維持機構230は、第1フレーム221と第2フレーム222との接合面を鋸歯形状やローレットを形成しただけとしてもよい。
A……………先端工具
C……………先端工具
101………絶縁操作棒
101a……ピン
110………絶縁操作棒
111………絶縁棒
112………回転棒
114………ハンドル
117………結合部
120………継手部
121………継手部
121a……係合溝
130………把持部
131………基部
132………柱状部
133………固定把持体
134………可動把持体
135………接続部
136………回転体
137………ネジ軸体(軸体)
200………連結部
210………回転力伝達部
211………第1傘歯車
211a……第1軸
212………第2傘歯車
213………第3傘歯車
213a……第3軸
221………第1フレーム
222………第2フレーム
230………角度維持機構
300………連結部
310………可撓性の軸状部材
311a……一端部
311b……他端部
312a……一端部
312b……他端部
320………フレーム
321………第1フレーム
322………第2フレーム

Claims (6)

  1. 絶縁操作棒の先端部に取り付けられる間接活線作業用の先端工具であって、
    継手部と把持部と連結部とを備え、
    前記継手部は、絶縁操作棒の先端部に着脱自在に構成され
    前記把持部は、固定把持体と、該固定把持体に対して進退する可動把持体と、該可動把持体を先端部に連結した軸体と、該軸体に螺合される回転体であって、該軸体を回転力によって軸方向に往復動させる回転体とを備え、
    前記連結部は、一定の角度を維持可能に枢着された第1フレーム及び第2フレームと、回転力伝達部とを備え、前記第1フレームが前記継手部に接続され、前記第2フレームが前記把持部に接続され、前記回転力伝達部の一端部が前記絶縁操作棒又は継手部に接続され、前記回転力伝達部の他端部が前記回転体に接続されることにより、前記絶縁操作棒の周方向の回転力が前記把持部の回転体に伝達されることを特徴とする間接活線作業用の先端工具。
  2. 前記連結部の回転力伝達部は、第1傘歯車と第2傘歯車と第3傘歯車とを備えた歯車機構を有し、第2傘歯車が第1傘歯車と第3傘歯車とに噛み合うことで、前記第1傘歯車の軸と第3傘歯車の軸との成す角度が変更可能とされ、前記第1傘歯車の第1軸が、第1フレームを貫通し、前記絶縁操作棒又は継手部に連結され、前記第3傘歯車の第3軸が、第2フレームを貫通し、前記把持部の回転体に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の間接活線作業用の先端工具。
  3. 前記第1傘歯車の歯数が前記第3傘歯車の歯数よりも多くされていることを特徴とする請求項2に記載の間接活線作業用の先端工具。
  4. 前記連結部の回転力伝達部は、可撓性の軸状部材を備え、該可撓性の軸状部材の一端部が前記第1フレームを貫通して前記絶縁操作棒又は継手部に接続され、前記可撓性の軸状部材の他端部が第2フレームを貫通して前記回転体に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の間接活線作業用の先端工具。
  5. 前記請求項1ないし4のいずれか一項に記載の間接活線作業用の先端工具と絶縁操作棒とを備えた間接活線工具であって、
    前記継手部には、鉤状の係合溝が形成され、
    前記絶縁操作棒の先端部には、前記継手部の係合溝に係合するピンが設けられていることを特徴とする間接活線工具。
  6. 前記請求項1ないし4のいずれか一項に記載の間接活線作業用の先端工具と絶縁操作棒とを備えた間接活線工具であって、
    前記絶縁操作棒は、ハンドルの操作によって周方向に回転する回転棒と、該回転棒の先端部を囲む結合部とを備え、
    前記継手部は、前記絶縁操作棒の結合部と前記連結部の第1フレームとを接続し、かつ、前記絶縁操作棒の回転棒と前記連結部の回転力伝達部とを接続していることを特徴とする間接活線工具。
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