JP2018195490A - 導電性接続具の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁被膜の端部の破損をより確実に抑制し、外部の端子との安定した導通を確保することができる導電性接続具の製造方法を提供する。【解決手段】露出部11と被膜部12との境界15から露出部11に亘りマスク部材30を直接取り付け、導電部材10の表面に粉体樹脂40を電着して絶縁被膜を形成する第1工程と、被膜部12の表面に形成された絶縁被膜以外の絶縁被膜を除去する第2工程と、を備え、第1工程では、マスク部材30が境界15から露出部11に接触し、かつマスク部材30が境界15から被膜部12側において被膜部12の表面とで隙間Sを形成するように、マスク部材30を導電部材10に取り付け、導電部材10の表面に絶縁被膜を形成する。【選択図】図6

Description

本発明は、電気の導電経路となる導電性接続具を製造する技術に関する。
電気自動車には、バスバーと呼ばれる導電性接続具により接続された複数の二次電池からなる組電池を搭載している。バスバーは、二次電池の端子が接続される部分は露出し、それ以外の部分は絶縁されている。このようなバスバーの一部を絶縁する方法としては、露出させる部分にマスクを設け、粉体樹脂をバスバーの表面に電着し、粉体樹脂を加熱溶融させることで、絶縁被膜を設ける方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、従来技術に係るバスバーの製造方法を示す断面図である。図11(a)に示すように、金属からなる平板状の導電部材110に、露出部111となる部分を覆うマスク部材130を取り付ける。そして、絶縁性の粉体樹脂140を電着させ、加熱溶融する。次に図11(b)に示すように、粉体樹脂140を硬化させることで絶縁被膜120を形成し、マスク部材130を取り外す。これにより、導電部材110のうち被膜部112のみが絶縁被膜120で覆われたバスバー100が形成される。
しかしながら、上述したバスバーの製造方法では、絶縁被膜120は、マスク部材130との境界部分であった端部121の膜厚が厚くなってしまう。このように厚さ方向に突出した端部121は、バスバー100の梱包時、輸送時、組み付け時などにおいて、他の部材が接触するなどの要因によって破損し、その破損した絶縁被膜120の細片が露出部111に再付着する可能性がある。そして、そのような細片は、露出部111と二次電池の端子等との導通不良を引き起こすおそれがある。
特開平11−203944号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、絶縁被膜の端部の破損をより確実に抑制し、外部の端子との安定した導通を確保することができる導電性接続具の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、導電性を有する導電部材と、前記導電部材を覆う絶縁被膜とを備え、前記導電部材は、前記絶縁被膜に覆われていない露出部と、前記絶縁被膜に覆われた被膜部とを備える導電性接続具の製造方法であって、少なくとも前記露出部と前記被膜部との境界に、マスク部材を直接取り付け、前記導電部材の表面に絶縁材料を電着して前記絶縁被膜を形成する第1工程と、前記被膜部の表面に形成された前記絶縁被膜以外の前記絶縁被膜を除去する第2工程と、を備え、前記第1工程では、前記マスク部材が前記露出部と前記被膜部との境界に接触し、かつ前記マスク部材が当該境界から前記被膜部側において前記被膜部の表面とで隙間を形成するように、前記マスク部材を前記導電部材に取り付け、前記導電部材の表面に前記絶縁被膜を形成することを特徴とする導電性接続具の製造方法にある。
第1の態様では、絶縁被膜の端部の破損をより確実に抑制し、外部の端子などとの安定した導通を確保することができる導電性接続具を製造することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の導電性接続具の製造方法において、前記マスク部材は、前記隙間が前記境界から前記被膜部側に向けて広がるように形成されたテーパー部を有することを特徴とする導電性接続具の製造方法にある。
第2の態様では、絶縁被膜の端部を、末端側に向かうほど厚さが徐々に薄くなったテーパー状に形成することができる。すなわち、端部から角部が除去されたことになるので、端部の破損をより確実に抑制することができる。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に記載の導電性接続具の製造方法において、前記第1工程では、前記絶縁被膜の膜厚を前記隙間よりも薄くすることを特徴とする導電性接続具の製造方法にある。
第3の態様では、絶縁被膜の端部が従来の端部のように高さ方向に突出した形状となることを抑制し、端部の破損をより確実に抑制することができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の何れか一つの態様に記載の導電性接続具の製造方法において、前記第1工程では、前記境界から前記露出部に亘って前記マスク部材を直接取り付け、前記導電部材の表面に絶縁材料を電着して前記絶縁被膜を形成し、前記第2工程では、前記マスク部材を前記導電部材から取り外すことを特徴とする導電性接続具の製造方法にある。
第4の態様では、露出部がマスク部材で覆われるので、露出部に絶縁被膜が形成されることを抑制し、露出部の導電性を良好にすることができる。
本発明の第5の態様は、第1から第3の何れか一つの態様に記載の導電性接続具の製造方法において、前記第1工程では、前記露出部と前記被膜部との境界のみに前記マスク部材を直接取り付け、前記導電部材の表面に絶縁材料を電着塗装して前記絶縁被膜を形成し、前記第2工程では、前記露出部を覆う前記絶縁被膜を加熱により軟化させて除去することを特徴とする導電性接続具の製造方法にある。
第5の態様では、マスク部材と導電部材との間に絶縁材料が侵入したとしても、その量を抑えることができる。したがって、露出部の表面に絶縁被膜が形成されて導通不良を引き起こす虞をより一層抑制することができる。
本発明によれば、絶縁被膜の端部の破損をより確実に抑制し、外部の端子との安定した導通を確保することができる導電性接続具の製造方法が提供される。
バスバーの平面図である。 図1のA−A線断面図である。 バスバーの製造方法を示す平面図である。 図3のB−B線断面図である。 図4のC−C線断面図である。 バスバーの製造方法を説明する断面図である。 図6のD−D線断面図である。 バスバーの製造方法を示す断面図である。 バスバーの製造方法を示す断面図である。 バスバーの製造方法を示す断面図である。 従来技術に係るバスバーの製造方法を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、実施形態の説明は例示であり、本発明は以下の説明に限定されない。各実施形態では、導電性接続具の一例として、電動自動車などに搭載される二次電池を接続するバスバーについて説明する。
〈実施形態1〉
図1はバスバーの平面図であり、図2は図1のA−A線断面図である。各図のX方向は、バスバー1の長尺方向、Y方向はバスバー1の幅方向、Z方向はバスバー1の厚さ方向を示す。以後の図についても同様である。なお、図2はバスバー1の長尺方向の一方の端部のみを図示しているが、他方の端部についても同様であるので図示を省略している。
バスバー1は、導電部材10と絶縁被膜20とを備える。導電部材10は、断面が矩形状であり、長尺に形成された導電材料からなる部材である。導電材料は、導電性を有する材料であれば特に限定はないが、例えば、銅やアルミニウムなどを用いることができる。また、特に図示しないが、導電部材10は防錆用のめっきなどが表面に形成されていてもよい。
絶縁被膜20は、導電部材10を部分的に覆い、絶縁材料からなる膜状の部材である。絶縁被膜20は、導電部材10のうち絶縁が必要な箇所を被覆するように設けられている。本実施形態では、絶縁被膜20は、導電部材10の両端部を除いた部分の表面を覆うように設けられている。
導電部材10は、露出部11と被膜部12とから構成されている。露出部11は、導電部材10の両端部であり、絶縁被膜20に覆われずに導電部材10の表面が露出した部分である。被膜部12は、導電部材10のうち、絶縁被膜20で覆われた部分である。
露出部11には、厚さ方向に貫通した接続孔13が形成されている。接続孔13には、図示しない二次電池などの端子(図示せず)が挿通され、当該端子が露出部11に接触して固定される。このようにして導電部材10を介して、二次電池などの端子同士が電気的に接続される。
また、絶縁被膜20の長尺方向の両側の端部21は、被膜部12から露出部11に向かうほど(図2の左から右へ向かうほど)、絶縁被膜20の厚さが薄くなるようテーパー状(傾斜状)に形成されている。ここでいうテーパー状に形成されているとは、図2に示すように、絶縁被膜20の被膜部12から露出部11へ向けて一定の長さに亘って厚さが薄くなり、そこから末端までは厚さが一定である構成も含む。もちろん、絶縁被膜20の末端まで厚さが薄くなる構成もテーパー状の端部21に含まれる。
以上に説明した構成のバスバー1によれば、バスバー1に設けた絶縁被膜20の端部21を、末端に向かうほど絶縁被膜20の膜厚が薄くなるテーパー状に形成した。このような構成とすることで、バスバー1の露出部11に二次電池の端子などを接続する際に、絶縁被膜20の端部21が、他の部材などと接触するなど外的要因によって端部21が破損することをより確実に抑制することができる。したがって、端部21が破損して生じる細片によって、露出部11と二次電池などの端子との安定した導通を確保することができる。
次に、図3から図7を用いて、バスバー1の製造方法を説明する。図3はバスバーの製造方法を示す平面図であり、図4は図3のB−B線断面図であり、図5は図4のC−C線断面図であり、図6はバスバーの製造方法を説明する断面図であり、図7は図6のD−D線断面図である。図3から図7は、バスバー1の一方の端部21の近傍を示しているが、他方の端部21についても同様であるので図示を省略している。図3は、マスク部材30を構成する上側マスク部材31の図示を省略してある。図6の断面は図4と同じ断面である。
まず、図3から図5に示すように、導電部材10にマスク部材30を取り付ける(第1工程)。本実施形態のマスク部材30は、互いに着脱可能な上側マスク部材31と下側マスク部材32とから構成されている。マスク部材30には、導電部材10が挿通される第1開口部41、第2開口部42、及び第3開口部43が形成されている。
第1開口部41は、マスク部材30を貫通せずに設けられた凹形状を有し、導電部材10が嵌合する形状を有している。本実施形態の導電部材10の断面形状は矩形状であるので、第1開口部41の開口形状は、導電部材10の断面形状に合わせて形成されている。また、第1開口部41の開口幅は深さ方向(X方向)によらずに一定となっている。
第2開口部42は、第1開口部41に連通して形成された開口であり、第1開口部41よりも導電部材10の被膜部12側に配置されている。また、第2開口部42の開口形状は、第1開口部41の開口形状よりも大きく形成されている。さらに、第2開口部42の開口幅は深さ方向(X方向)によらずに一定となっている。
第3開口部43は、第2開口部42に連通して形成された開口であり、第2開口部42よりも導電部材10の被膜部12側に配置されている。また、第3開口部43の開口形状は、第2開口部42の開口形状よりも大きく形成されている。さらに、第3開口部43の開口幅は深さ方向(X方向)において、導電部材10の被膜部12側に向かうほど広がるようテーパー状に形成されている。なお、第3開口部43は請求項に記載するテーパー部の一例である。
上側マスク部材31と下側マスク部材32には、一体に組み合わされたときに、上述した第1開口部41、第2開口部42及び第3開口部43が形成されるよう、それぞれに凹部が形成されている。
マスク部材30が境界15から露出部11に直接接触し、さらに、境界15から被膜部12側において、マスク部材30が被膜部12の表面とで隙間Sを形成するように、マスク部材30を導電部材10に取り付ける。本実施形態では、マスク部材30に設けられた第1開口部41に導電部材10を嵌合することで、境界15から露出部11に亘り、マスク部材30が直接接触し、さらに、第2開口部42及び第3開口部43と、被膜部12の表面とで隙間Sが形成されている。
次に、図6から図7に示すように、マスク部材30を取り付けた導電部材10に絶縁被膜を形成する(第1工程)。具体的には、導電部材10を帯電させ、マスク部材30を取り付けた導電部材10の表面全体に絶縁材料として粉体樹脂40を電着させる。電着は、導電部材10を帯電させ、粉体樹脂40を導電部材10の表面に付着させることにより行う。また、粉体樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂を用いることができる。
少なくとも粉体樹脂40は、導電部材10の表面に付着すればよいが、マスク部材30の表面に付着してもよい。また、粉体樹脂40の厚さとしては、絶縁に十分な厚さであり、隙間Sの幅よりも薄くすることが好ましい。本実施形態では、粉体樹脂40の厚さは、第3開口部43の開口幅よりも薄くした。
次に、特に図示しないが、粉体樹脂40を加熱することで溶融させ、その後、加熱を止めて硬化させることで絶縁被膜20が形成される。そして、マスク部材30を導電部材10から取り外すことで、絶縁被膜20を被膜部12の表面以外から除去する(第2工程)。すなわち、露出部11には絶縁被膜20を残さず、被膜部12の表面のみに絶縁被膜20を形成する(図1、2参照)。
以上に説明した本実施形態のバスバー1の製造方法では、マスク部材30が境界15から露出部11に直接接触し、さらに、境界15から被膜部12側において、マスク部材30が被膜部12の表面とで隙間Sを形成するように、マスク部材30を導電部材10に取り付ける。そして、導電部材10の表面に絶縁被膜20を形成し、その後、マスク部材30を取り外す。このようにして、絶縁被膜20の端部の破損をより確実に抑制し、二次電池の端子などとの安定した導通を確保することができるバスバー1を製造することができる。
また、本実施形態のバスバー1の製造方法では、マスク部材30は隙間Sが境界15から被膜部12側に向けて広がるように形成されたテーパー部(第3開口部43)を有する。これにより、絶縁被膜20の端部21を、末端側に向かうほど厚さが徐々に薄くなったテーパー状に形成することができる。すなわち、端部21から角部が除去されたことになるので、端部21の破損をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態のバスバー1の製造方法では、絶縁被膜20の膜厚を隙間Sよりも薄くする。具体的には、第3開口部43と被膜部12の表面との隙間Sの幅よりも絶縁被膜20の膜厚を薄くした。これにより、絶縁被膜20の端部21の膜厚を、その他の部分の膜厚よりも薄くすることができる。換言すれば、端部21が従来の端部121のように高さ方向に突出した形状となることを抑制し、端部21の破損をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態のバスバー1の製造方法では、境界15から露出部11に亘ってマスク部材30を導電部材10に直接取り付ける。これにより、露出部11がマスク部材30で覆われるので、露出部11に絶縁被膜20が形成されることを抑制し、露出部11の導電性を良好にすることができる。
〈実施形態2〉
実施形態1の製造方法では、マスク部材30を、導電部材10の露出部11に直接取り付ける態様であったが、このような態様に限定されない。マスク部材30を少なくとも境界15に直接取り付ける態様であれば、実施形態1で説明した構成のバスバー1を製造することができる。
図8から図10はバスバーの製造方法を示す断面図である。これらの図は図4と同じ断面である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図8に示すように、導電部材10にマスク部材30Aを取り付ける(第1工程)。本実施形態のマスク部材30Aは、第1開口部41Aが実施形態1のマスク部材30の第1開口部41と異なる。
第1開口部41Aは、マスク部材30Aを貫通した貫通孔であり、導電部材10が嵌合する形状を有している。本実施形態の導電部材10の断面形状は矩形状であるので、第1開口部41Aの開口形状は、導電部材10の断面形状に合わせて形成されている。また、第1開口部41Aの開口幅は深さ方向(X方向)によらずに一定となっている。
上側マスク部材31と下側マスク部材32には、一体に組み合わされたときに、上述した第1開口部41A、第2開口部42及び第3開口部43が形成されるよう、それぞれに凹部が形成されている。
マスク部材30Aは、境界15に直接接触し、さらに、境界15から被膜部12側において、マスク部材30Aが被膜部12の表面とで隙間Sを形成するように、マスク部材30Aを導電部材10に取り付ける。本実施形態では、マスク部材30Aに設けられた第1開口部41Aに導電部材10を嵌合することで、境界15にマスク部材30Aが直接接触し、さらに、第2開口部42及び第3開口部43と、被膜部12の表面とで隙間Sが形成されている。
次に、図9に示すように、マスク部材30Aを取り付けた導電部材10に絶縁被膜を形成する(第1工程)。具体的には、導電部材10を帯電させ、マスク部材30Aを取り付けた導電部材10の表面全体に絶縁材料として粉体樹脂40を付着させる。実施形態1と異なり、露出部11にはマスク部材30Aが取り付けられていないので、露出部11の表面や接続孔13の内面にも粉体樹脂40が付着する。
次に、図10に示すように、粉体樹脂40を加熱することで溶融させ、その後、加熱を止めて硬化させることで絶縁被膜20を形成する。そして、マスク部材30Aを導電部材10から取り外す。さらに、特に図示しないが、露出部11を覆う絶縁被膜20を加熱により軟化させて除去する(第2工程)。すなわち、露出部11には絶縁被膜20を残さず、被膜部12の表面のみに絶縁被膜20を形成する(図1、2参照)。
以上に説明した本実施形態のバスバー1Aの製造方法では、マスク部材30Aが境界15に直接接触し、さらに、境界15から被膜部12側において、マスク部材30Aが被膜部12の表面とで隙間Sを形成するように、マスク部材30Aを導電部材10に取り付ける。そして、導電部材10の表面に絶縁被膜20を形成し、その後、マスク部材30Aを取り外すとともに露出部11を覆う絶縁被膜20を除去する。このようにして、絶縁被膜20の端部の破損をより確実に抑制し、二次電池の端子などとの安定した導通を確保することができるバスバー1Aを製造することができる。
ここで、第1工程において、マスク部材30Aと導電部材10との間に粉体樹脂40が侵入した場合、その粉体樹脂40は、露出部11の表面に絶縁被膜20として残留してしまい、導通不良を起こす虞がある。しかしながら、本実施形態のバスバー1の製造方法では、マスク部材30Aは境界15のみに直接取り付ける態様である。このため、マスク部材30Aと導電部材10との間に粉体樹脂40が侵入したとしても、その量を抑えることができる。したがって、露出部11の表面に絶縁被膜20が形成されて導通不良を引き起こす虞をより一層抑制することができる。
〈他の実施形態〉
以上、本発明の一実施形態について説明したが、勿論、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
例えば、導電部材10は、長尺で断面が矩形状であったが、このような形状に限定されない。また、導電部材10は、二次電池の端子などが接続される露出部11を2つ備えていたが、3つ以上であってもよい。
絶縁被膜20は、端部21がテーパー状であったが、このような形状に限定されない。少なくとも、端部21がその他の部分よりも薄い形状であればよく、例えば端部21がその他の部分よりも薄い段差形状であってもよい。
また、マスク部材30やマスク部材30Aは、例示であり、実施形態1及び実施形態2で説明した構成に限定されない。さらにバスバー1は、電動自動車に搭載される二次電池を接続するためのものであったが、本発明の導電性接続具はこのような用途に限定されない。
1、1A…バスバー(導電性接続具)、10…導電部材、11…露出部、12…被膜部、20…絶縁被膜、30、30A…マスク部材

Claims (5)

  1. 導電性を有する導電部材と、前記導電部材を覆う絶縁被膜とを備え、前記導電部材は、前記絶縁被膜に覆われていない露出部と、前記絶縁被膜に覆われた被膜部とを備える導電性接続具の製造方法であって、
    少なくとも前記露出部と前記被膜部との境界に、マスク部材を直接取り付け、前記導電部材の表面に絶縁材料を電着して前記絶縁被膜を形成する第1工程と、
    前記被膜部の表面に形成された前記絶縁被膜以外の前記絶縁被膜を除去する第2工程と、を備え、
    前記第1工程では、前記マスク部材が前記露出部と前記被膜部との境界に接触し、かつ前記マスク部材が当該境界から前記被膜部側において前記被膜部の表面とで隙間を形成するように、前記マスク部材を前記導電部材に取り付け、前記導電部材の表面に前記絶縁被膜を形成する
    ことを特徴とする導電性接続具の製造方法。
  2. 請求項1に記載の導電性接続具の製造方法において、
    前記マスク部材は、前記隙間が前記境界から前記被膜部側に向けて広がるように形成されたテーパー部を有する
    ことを特徴とする導電性接続具の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の導電性接続具の製造方法において、
    前記第1工程では、前記絶縁被膜の膜厚を前記隙間よりも薄くする
    ことを特徴とする導電性接続具の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の導電性接続具の製造方法において、
    前記第1工程では、前記境界から前記露出部に亘って前記マスク部材を直接取り付け、前記導電部材の表面に絶縁材料を電着して前記絶縁被膜を形成し、
    前記第2工程では、前記マスク部材を前記導電部材から取り外す
    ことを特徴とする導電性接続具の製造方法。
  5. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の導電性接続具の製造方法において、
    前記第1工程では、前記露出部と前記被膜部との境界のみに前記マスク部材を直接取り付け、前記導電部材の表面に絶縁材料を電着して前記絶縁被膜を形成し、
    前記第2工程では、前記露出部を覆う前記絶縁被膜を加熱により軟化させて除去する
    ことを特徴とする導電性接続具の製造方法。

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