(1)概要
以下の実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。以下の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の照明器具1は、一例として、図2に示すように配線ダクト13に取り付けられるスポットライトとして構成されている。照明器具1は、図1に示すように、光源2と、光源2の調光制御を行う制御部34(図3参照)と、光源2及び制御部34を収容する円筒形状の筐体4と、を備えている。
筐体4は、図1及び図2に示すように、円筒形状の第1筒体41と、円筒形状の第2筒体42と、を有している。第1筒体41は、その軸方向(図1では前後方向)における第1端(図1では前端)に光源2から発せられた光を出射する出射口410を有している。第2筒体42は、第1筒体41の第1端とは反対側の第2端(図1では後端)において、第1筒体41の中心軸A1を回転軸として第1筒体41に回転可能に取り付けられている。
本実施形態では、第1筒体41の中心軸A1は、第2筒体42の中心軸と一致している。すなわち、第1筒体41と第2筒体42とは互いの中心軸が一致するように組み付けられて、1つの円筒形状の筐体4を構成している。ここで言う「円筒形状」は、厳密な円筒形に限定されず、例えば、第1筒体41又は第2筒体42の外周面の一部が僅かに窪んでいてもよい。本実施形態では、第2筒体42の外径は、図1及び図2に示すように、一例として第1筒体41の外径と実質的に等しくなるように設定されている。
制御部34は、第2筒体42の回転角度に応じて光源2の調光レベルを変更するように構成されている。図1及び図2に示すように、筐体4の外周面4Aには、調光レベルの目安値となる目盛り5が外周面4Aの周方向D1に沿って設けられている。要するに、本実施形態では、第2筒体42が、光源2の調光状態(調光レベル)を調節する作業者の操作を受け付ける操作部である。
この構成によれば、第1筒体41とともに円筒形状の筐体4を構成する第2筒体42が、調光状態を調節するための操作部である。そのため、特許文献1記載の従来例のようにつまみが親指と人差し指とで摘むことができる程度に比較的小さい場合に比べて作業性に優れている。また、特許文献1記載の従来例のようにつまみがスポットライトの灯体から離れた位置にある場合に比べても作業性に優れている。
また、この構成では、調光レベルの目安値となる目盛り5が外周面4Aの周方向D1に沿って設けられている。そのため、例えば美術館、博物館等の比較的広い照明空間内において多数の照明器具1が設置される場合であっても、作業者が光の視認だけでなく目盛り5を目安に複数の照明器具1の調光状態を1つ1つ調節することができる。
特に、この構成のように、円筒形状の筐体4を構成する第2筒体42自体が作業者の操作を受け付ける操作部であることから、目盛り5も筐体4の外周面4Aという比較的大きな領域に設けることができる。言い換えると、目盛り5を比較的大きく表記することができ、作業者に対して視認し易い目盛り5として提供することができる。
したがって、本実施形態の照明器具1は、調光レベルを調節する際の作業性の向上を図ることができる。
(2)詳細
(2.1)全体構成
以下、本実施形態の照明器具1について、図1〜図8を参照して詳しく説明する。以下では、特に断りの無い限り、照明器具1の上下、左右、前後の方向を、図1に図示されている上下、左右、前後の矢印を用いて規定して説明する。これらの矢印は、単に説明を補助する目的で記載しているに過ぎず、実体を伴わない。また、上記の方向の規定は、本実施形態の照明器具1の使用形態を限定する趣旨ではない。
照明器具1は、図1に示すように、光源2、点灯装置3(図3参照)、及び筐体4と、を備えている。また、照明器具1は、図1に示すように、調光ボリューム(可変抵抗器)6(図4及び図7参照)、光学レンズ8、反射部材9、グレア抑制用のバッフル10、アーム11、及び落下防止用のワイヤー12、プラグ14等を、更に備えている。照明器具1は、図2に示すように、一例として美術館、博物館等の建物内における天井に設けられた配線ダクト13に取り付けられるスポットライトとして構成されている。
(2.2)光源
光源2は、例えば、少なくとも1つのLED(Light Emitting Diode)チップ、LEDチップが実装された矩形板状の実装基板、及び、これらを支持するホルダを有している。また、光源2は、例えば、LEDチップ等から発せられる熱を伝導させる熱伝導シート、及び放熱部材等を有している。
LEDチップは、例えば、青色光を放射する青色発光ダイオードである。また、LEDチップが実装されている実装基板の実装面は、LEDチップから放射される青色光を波長変換する蛍光物質(例えば黄色蛍光体)が混入された封止樹脂で封止されている。矩形板状の実装基板の実装面における対角の位置にある一対の角部には、カソード電極とアノード電極が形成されている。光源2は、点灯装置3から出力される直流電圧がアノード電極とカソード電極に印加されることにより、白色の照明光を放射するように構成される。
(2.3)筐体
(2.3.1)筐体の全体構成
筐体4は、図1及び図2に示すように、全体として円筒形状に形成されている。筐体4は、長尺の円筒形状に形成された第1筒体41と、扁平な円筒形状に形成された第2筒体42と、を有している。第1筒体41の中心軸A1は、第2筒体42の中心軸と一致している。すなわち、第1筒体41と第2筒体42とは互いの中心軸が一致するように組み付けられて、1つの円筒形状の筐体4を構成している。
(2.3.2)第1筒体
第1筒体41は、その軸方向における第1端(図1では前端)に出射口410を有している。第1筒体41の第1端とは反対側の第2端(図1では後端)において、第2筒体42が回転可能に取り付けられている。第1筒体41は、例えばアルミダイカストによってそれぞれ形成された円筒形状の2部材(光源収容部411及び電源収容部412)が軸方向に沿って互いに組み付けられることで構成されている。光源収容部411の内周面には、ねじ孔を有した複数のリブが形成されていて、電源収容部412の内周面には貫通孔を有した複数のリブが形成されている。光源収容部411の一部(図1では後端部)が電源収容部412の開口から挿入された状態で、電源収容部412の貫通孔にねじを通し、更に、光源収容部411のねじ孔にねじ込むことで、光源収容部411及び電源収容部412が互いに連結されている。
光源収容部411は、その軸方向の一端(図1では前端)が開放された有底円筒形状に形成されていて、軸方向において、電源収容部412の長さ寸法の約半分程度の寸法を有している。光源収容部411は、光源2を内部に収容し、開放された一端にある出射口410から光源2から発せられた光を出射する。具体的には、光源収容部411は、出射口410と対向した底部411A(図1参照)の一表面において、光源2のLEDチップ及び実装基板を支持するホルダが嵌め込まれるための凹所を有している。光源2のホルダは、ねじ止め等により底部411Aに固定されている。
また、光源収容部411は、図1に示すように、光学レンズ8、反射部材9及びバッフル10を収容している。光源収容部411内では、光源2から出射口410にわたって、反射部材9、光学レンズ8、バッフル10が光軸L1に沿って順に配置されている。光軸L1は、第1筒体41の中心軸A1と一致している。光源収容部411の内周面には、反射部材9及びバッフル10の外周面に設けられた突起が嵌まるための凹部が周方向に沿って形成されている。
電源収容部412は、その軸方向の両端が開放された円筒形状に形成されている。電源収容部412は、その軸方向における一端側(図1では前端側)において、光源収容部411に連結され、軸方向における他端側(図1では後端側)において、第2筒体42が回転可能に取り付けられている。
電源収容部412は、点灯装置3及び調光ボリューム6を内部に収容している。具体的には、電源収容部412は、図1に示すように、点灯装置3の後述する種々の回路を構成する複数の電子部品300が実装されて軸方向に細長く延びている略矩形板状の回路基板301と、回路基板301を保持する金属製の保持板302とを収容している。保持板302は、光源収容部411の底部411Aにねじ止めにより固定されている。光源収容部411の底部411Aは、厚み方向に貫通している孔を有していて、点灯装置3の出力端に接続されている電線303は、図1に示すように、当該孔を通って光源2と電気的に接続されている。
電源収容部412は、図7に示すように、調光ボリューム6が一表面(第2筒体42と対向する面)に実装されたボリューム基板60を収容している。ボリューム基板60は、絶縁シート等を間に介して保持板3にねじ61により固定されている。調光ボリューム6は、点灯装置3(の後述する制御部34)と電気的に接続されている。
また、電源収容部412は、図4及び図7に示すように、規制プレート63を収容している。規制プレート63は、金属材により略円板状に形成されている。規制プレート63は、ボリューム基板60と第2筒体42との間に配置されるように収容されている。電源収容部412の内周面には、ねじ孔を有した2つのリブが設けられていて、規制プレート63は、当該2つのリブに対してそれぞれ2本のねじ64(図4参照)により固定されている。
規制プレート63は、図4に示すように、調光ボリューム6の軸部62を挿通するための正方形状の窓孔65を中央に有している。規制プレート63は、その一部を第2筒体42に近づく方向に切り起こすことで形成された一対のストッパー66を有している。各ストッパー66は、矩形板状に形成されている。一対のストッパー66は、第2筒体42の後述する突起片424と接触することで、第2筒体42の回転可能な角度範囲を所定の範囲内(例えば250°の範囲内)に規制する。また、規制プレート63とボリューム基板60との間には、絶縁シート67(図4参照)が配置されている。絶縁シート67は、その中央に円形状の貫通孔670を有している。調光ボリューム6の軸部62は、貫通孔670を通り、更に規制プレート63の窓孔65を通って第2筒体42に向かって突出している。
電源収容部412は、図1及び図2に示すように、アーム11の一対の支持部110A,110Bの先端部分がそれぞれ取り付けられる一対の取付部43を有している。各取付部43は、電源収容部412の内部に繋がる貫通孔430(図1参照)を有している。一対の取付部43は、電源収容部412の外周面412Aにおいて、左右方向における両端の領域にそれぞれ配置されている。各取付部43は、左右方向から見たときに、中心軸A1に沿った方向(図1では前後方向)における電源収容部412の略中央にある。また、各取付部43は、左右方向から見たときに、中心軸A1と左右方向とに直交する方向(図1では上下方向)における電源収容部412の略中央にある。電源収容部412は、一対の取付部43を介してアーム11によって軸L2(図1参照)を回転軸として回転可能に支持されている。図1では、軸L2は、左右方向に平行である。
ここで、筐体4の外周面4Aには、図1、図2及び図6に示すように、光源2の調光レベルの目安値となる目盛り5が設けられている。本実施形態では、一例として、目盛り5は、第1筒体41の外周面、すなわち、電源収容部412の外周面412Aにおいて、周方向D1に沿って設けられている。目盛り5は、外周面412Aにおける第2筒体42に隣接した領域に配置されている。
目盛り5は、印刷等の手段によって形成されている。あるいは、予め目盛り5が印刷されているシールが外周面412Aに張り付けられてもよい。また、目盛り5は、外周面412Aにエッチングにより凹凸を形成して凹部に塗料を流し込んで形成されてもよい。
目盛り5は、図1及び図6に示すように、電源収容部412の外周面412Aにおける第2筒体42に隣接した周方向D1に沿う領域のうち、第1領域B1に設けられている。ただし、目盛り5は、外周面412Aにおける第2筒体42に隣接した周方向D1に沿う領域のうち、第1領域B1以外の領域である第2領域B2には設けられていない。
目盛り5は、図6に示すように、「●OFF」の黒塗りの丸印が表記されている位置(以下、単に「OFF」と呼ぶ)を始点とし、「OFF」から僅かに距離を空けて複数の目盛線が連続的に表記されている。目盛り5における隣り合う2本の目盛線の目幅が、調光レベルの1[%]分に相当する。調光レベル10[%]ごとの目盛線の下(図1では目盛線の前)に数値(「1」〜「10」までの数値)が記されている。例えば、数値「2」の記された目盛線は、調光レベル20[%]に相当する目安値となる。目盛り5は、図6に示すように、「10」が表記されている目盛線を終点としている。要するに、目盛り5は、「OFF」の位置から始まり調光レベルの下限値である5[%]から調光レベルの上限値である100[%]までの目安値を示している。
ここで、第1領域B1及び第2領域B2は、中心軸A1に沿った方向(図1では前後方向)から見て、軸L2を回転軸とした筐体4の回転方向C1(図1参照)に沿って向かい合うように配置されている。要するに、配線ダクト13に取り付けられる照明器具1の筐体4を、図1又は図2に示すように、第1領域B1が概ね鉛直下方向を向くように、アーム11に対して回転させることができる。この時、目盛り5が配されていない第2領域B2は、概ね鉛直上方向(つまり天井側)を向くことになる。そのため、光源2の調光状態を調節する作業者は、配線ダクト13に取り付けられる照明器具1を下から見上げたときに、第1領域B1における目盛り5を容易に視認することができる。なお、図1及び図6において、第1領域B1及び第2領域B2を示す点線は、説明を分かり易くするために図示されているものであって、実体を伴うものではない。
また、電源収容部412は、図4及び図7に示すように、その内周面において、周方向D1に沿って延びているガイド溝413を有している。ガイド溝413は、電源収容部412の内周面における第2筒体42に隣接した領域に形成されている。つまり、ガイド溝413は、概ね第1領域B1及び第2領域B2の裏側の領域に形成されている。ガイド溝413は、後述する第2筒体42の4つの爪部421が嵌め込まれるための溝である。
(2.3.3)第2筒体
第2筒体42は、図1、図2、図4〜図8に示すように、その軸方向(図1では前後方向)における一面(図1では前面)が開放された扁平な円筒形状に形成されている。第2筒体42の外径は、一例として第1筒体41の外径と実質的に等しくなるように設定されている。また、第2筒体42は、一例としてその軸方向における寸法が第1筒体41の軸方向における寸法に比べて十分に小さくなるように設定されている。第2筒体42は、例えばPBT(Polybutylene terephthalate)樹脂により形成されている。第2筒体42は、第1筒体41の中心軸A1を回転軸として第1筒体41に対して回転可能に取り付けられている。
第2筒体42は、図2及び図6に示すように、その外周面42Aに、指示線420を有している。指示線420は、例えば、細長い溝を設けてその溝内に塗料を流し込んで形成されている。
第2筒体42は、図5に示すように、開放された一面側の周縁において、4つの爪部421を有している。4つの爪部421は、第2筒体42の周方向に沿って等間隔に配置されている。各爪部421の先端は、第2筒体42の径方向に沿って軸から離れる向きに突出している。4つの爪部421は、電源収容部412のガイド溝413に対して周方向D1に沿ってスライド移動可能に嵌め込まれている。つまり、各爪部421の突出する先端の前後方向における寸法は、ガイド溝413の前後方向における幅寸法よりも僅かに小さく設定されている。更に、各爪部421の突出する先端は、第2筒体42の軸方向から見て、周方向D1と平行するように円弧状に湾曲している。
このように、4つの爪部421がガイド溝413にスライド移動可能に嵌め込まれていることで、中心軸A1を回転軸として、第1筒体41に対して第2筒体42を滑らかに回転させることができ、第2筒体42に対する操作性の向上を図ることができる。また、4つの爪部421が等間隔に設けられているため、爪部421の数が例えば1つ又は2つの場合に比べて、第1筒体41に対する第2筒体42のより安定した回転操作を提供することができる。また、第1筒体41に対する第2筒体42の脱落をより低減することができる。
第2筒体42は、図5に示すように、その内底面の中心部において、軸固定部422を更に有している。軸固定部422は、調光ボリューム6の軸部62を受けるための部材である。軸固定部422は、内底面から筒状に突出し、その先端に、軸固定部422の軸方向から見て略D字形状に窪んだ穴を有している。調光ボリューム6のD字状にカットされた軸部62が、軸固定部422のD字形状の穴内に嵌め込まれることで、第2筒体42が軸部62に固定されている。したがって、第2筒体42の回転に伴い、軸固定部422に嵌め込まれている調光ボリューム6の軸部62も回転する。
更に、第2筒体42は、その内底面において、軸固定部422を補強する補強リブ423の外側に、突起片424を有している。突起片424は、略台形の板状に形成されている。突起片424は、第1筒体41に近づく方向に突出している。突起片424は、第2筒体42が回転操作を受けたときに、規制プレート63の一対のストッパー66の一方に接触することで、第2筒体42の更なる回転が規制される。言い換えると、指示線420が目盛り5の「OFF」と対向する位置にあるときに、突起片424が一方のストッパー66と接触するように、突起片424及びストッパー66の位置関係が規定されている。また、指示線420が目盛り5の数値「10」が記された目盛線と対向する位置にあるときに、突起片424が他方のストッパー66と接触するように、突起片424及びストッパー66の位置関係が規定されている。
第1筒体41及び第2筒体42の組み立てに関しては、調光ボリューム6のD字状の軸部62をD字状の軸固定部422の穴に合わせつつ、4つの爪部421をそれぞれ中心軸A1に向かって弾性変形させて第1筒体41内へ挿入すればよい。軸部62が軸固定部422の穴に挿入され、かつ、弾性変形した4つの爪部421がガイド溝413に到達することで弾性復帰してガイド溝413内に入り込む。その結果、第2筒体42が第1筒体41に取り付けられる。
(2.4)光学レンズ、反射部材及びバッフル
光学レンズ8は、出射口410付近において、光源2の配光を制御するように構成されている。光学レンズ8は、透光性を有し、図1に示すように略円板状に形成されている。光学レンズ8には、光源2からの直接光、及び反射部材9からの反射光が入射される。光学レンズ8の軸方向は、光軸L1と平行である。光学レンズ8は、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の透明樹脂材料、又はガラス等の透明材料によって形成されている。光学レンズ8は、図1に示すように、一例としてフレネルレンズである。光学レンズ8は、反射部材9からの光を集光して効率良く出射する。
反射部材9は、図1に示すように、光源2から放射された光を、光学レンズ8に向けて反射させるように構成されている。反射部材9は、例えばPBT樹脂等の硬質の白色樹脂材料から形成されている。反射部材9の内側面には、アルミニウム等の金属膜が設けられてもよい。
反射部材9は、その軸方向における両端が開口した略円筒形状に形成されている。反射部材9の軸方向は、光軸L1と平行である。反射部材9は、光源2から放射された光が入射する第1端部(図1では後端部)と、光学レンズ8に向かって光が出射する第2端部(図1では前端部)と、を有している。光学レンズ8は、反射部材9の第2端部の周縁において第2端部を覆うように取り付けられている。
反射部材9は、第1端部から第2端部に向かって内径が漸次大きくなるように形成されている。要するに、第2端部の内径は、第1端部の内径よりも大きい。反射部材9は、上述のような構造を有することで、光源2から放射された光を光学レンズ8に向けて効率良く反射する。
バッフル10は、図1に示すように、両端が開口した略円筒形状に形成されている。バッフル10の軸方向は、光軸L1と平行である。バッフル10は、例えば、ポリカーボネート又はPBT等の樹脂材料によって形成されている。バッフル10の内側面(光軸L1側の面)は、黒色のグレア抑制面として形成されている。グレア抑制面は、例えば、バッフル10の内側面を黒色に塗装して艶消し処理を施すことにより実現される。あるいは、グレア抑制面は、黒色に塗装した面、又は、黒色の部材からなる面に、シボ加工を施すことによって実現されてもよい。本実施形態のバッフル10は、図1に示すように、その内側面に、グレアをさらに抑制するための複数の段部を有している。
(2.5)点灯装置
点灯装置3は、図3に示すように、例えば、整流回路30と、電力変換回路31と、制御回路32と、定電流回路33と、制御部34と、を備えている。
整流回路30は、ダイオードブリッジで構成されている。整流回路30の交流入力端に交流電源7が電気的に接続されている。整流回路30は、交流入力端に入力される交流電圧を全波整流し、整流後の脈流電圧(入力電圧V1)を脈流出力端から出力する。
電力変換回路31は、例えば昇降圧チョッパとも呼ばれるバックブーストコンバータであって、整流回路30の脈流出力端間から出力される入力電圧V1を昇圧又は降圧して所望の電圧(出力電圧V2)に変換するように構成されている。電力変換回路31は、スイッチング素子、インダクタ、ダイオード及び平滑コンデンサ等を有している。
制御回路32は、例えば、コンバータ用のドライバIC(Integrated Circuit)で構成されている。電力変換回路31のスイッチング素子は、制御回路32によってPWM(Pulse Width Modulation)制御される。具体的には、制御回路32は、目標値に一致させるように駆動信号のデューティ比を調整して、駆動信号を電力変換回路31のスイッチング素子に出力する。制御回路32は、制御部34から制御回路32を待機状態にするための指示信号を受け取ると、駆動信号のデューティ比を0[%]にすることでスイッチング素子を駆動させない(オフ状態に維持する)。スイッチング素子が駆動されなければ、平滑コンデンサの充電電荷が放電されるにつれて電力変換回路31の出力電圧V2が低下する。
定電流回路33は、光源2のLEDチップに供給される負荷電流I1を定電流化するように構成されている。定電流回路33は、負荷電流I1の大きさを検出して、負荷電流I1の大きさを目標値に一致させるように、その負荷電流I1が流れる電流経路に設けられたトランジスタ(例えば、エンハンスメント形のnチャンネルMOSFET)を駆動する。
制御部34は、例えば、マイクロコントローラで構成されている。制御部34は、第2筒体42の回転角度(回転位置)に応じて光源2の調光レベルを変更するように構成されている。回転角度は、第2筒体42の指示線420が「OFF」の位置にあるときを基準とした角度である。制御部34は、調光ボリューム6の抵抗値に対応した電圧信号を受け取るための入力端子を有している。具体的には、図3に示すように、調光ボリューム6(可変抵抗器)及び固定抵抗器16から構成された直列回路の両端には定電圧Vccが印加されていて、制御部34は、入力端子において、調光ボリューム6で分圧された電圧を受け取る。
また、制御部34は、駆動信号を定電流回路33へ出力するための第1出力端子を有している。制御部34は、調光ボリューム6の抵抗値に対応する調光レベルをデータとしてメモリ内に記憶している。制御部34は、調光レベルが高くなるほどデューティ比が大きくなるPWM信号として駆動信号を生成し、定電流回路33へ出力する。また、制御部34は、制御回路32へ待機状態にするための指示信号を出力するための第2出力端子を有している。
制御部34は、入力端子に入力される電圧信号に対応した調光レベルが100[%]から下限値(例えば、5[%])までの範囲であれば、調光レベルに対応したデューティ比を有するPWM信号(駆動信号)を第1出力端子から出力する。つまり、第2筒体42の指示線420が、調光レベルの目安値となる目盛り5において、5[%]に相当する目盛線から100[%]に相当する目盛線の間に範囲にある場合に、駆動信号が第1出力端子から出力される。定電流回路33は、負荷電流I1の検出電圧と、駆動信号(のデューティ比に対応した電圧)との差を小さくするようにトランジスタを駆動することで負荷電流I1を目標値に一致させる。
また、制御部34は、入力端子に入力される電圧信号に対応した調光レベルが0[%]、すなわち第2筒体42の指示線420が目盛り5の「OFF」の位置に合わせられると、定電流回路33を通じて負荷電流I1をゼロとし、光源2を消灯させる。さらに、制御部34は、第2出力端子から制御回路32に対して待機状態にするための指示信号を出力する。
(2.6)アーム、プラグ及びワイヤー
アーム11は、図1に示すように、第1筒体41の軸方向と直交する軸L2を回転軸として第1筒体41を回転可能に支持する。アーム11は、例えばアルミダイカストによって形成されている。アーム11は、細長い板状の一対の支持部と、一対の支持部の一端部同士を連結する角筒状の連結部111と、を有している。言い換えると、アーム11は、全体として、略U字形状に形成されている。ここでは、一対の支持部のうちの一方(図1では左方)の支持部を「支持部110A」と呼び、他方(図1では右方)の支持部を「支持部110B」と呼ぶ。
支持部110A,110Bの各々は、その先端部分(図1の下端部分)において、互いに近づく方向に突出した突起を有している。これらの突起は、対応する取付部43の貫通孔430内に回転可能に収容されている。連結部111及び支持部110Aは、それらの内部において、プラグ14に接続されている電線15(図1参照)が通るための細長い導通孔を有している。電線15は、連結部111及び支持部110Aの導通孔を通って、取付部43の貫通孔430から電源収容部412の内部に引き込まれ、点灯装置3の整流回路30の交流入力端と電気的に接続されている。
一方、支持部110Bは、図2及び図8に示すように、その先端部分(図2の下端部分)につまみねじ112を有している。つまみねじ112は、段付きねじであり、ねじ先が対応する取付部43の貫通孔430を通り、更に電源収容部412の内部にあるナットにねじ込まれている。
アーム11は、上述のような構成を有していることで、アーム11に対して筐体4を回転させることで、例えば鉛直方向に対する光源2の照射方向(光軸L1の方向)の角度を任意に変更することができる。
ところで、図8は、照明器具1の運搬時又は保管時における状態の平面図を示している。すなわち、第1筒体41の中心軸A1がアーム11の支持部110A,110Bの長手方向に沿うように筐体4をアーム11に対して回転させることで、照明器具1の全体をコンパクトすることができる。言い換えれば、照明器具1をこのような状態へ変形できるように、第1筒体41と第2筒体42の外径は、支持部110A,110B間の左右方向における距離よりも小さく設定されている。また、第2筒体42が連結部111と接触しないように、支持部110A,110Bの長手方向における寸法、及び軸L2から第2筒体42までの寸法が設定されている。
プラグ14は、図1に示すように、アーム11の連結部111の上端面における左右方向の中央に取り付けられている。プラグ14は、その上端において、外部に露出する一対の端子140を有している。プラグ14が配線ダクト13に取り付けられることで、端子140が交流電源7と電気的に接続されて、更に、点灯装置3が、プラグ14及び電線15を介して交流電源7と電気的に接続される。
落下防止用のワイヤー12は、その一端に、例えば圧着端子を有している。ワイヤー12は、圧着端子を介してアーム11の連結部111にねじ止めされている。また、ワイヤー12の他端には、ループ加工が施されていて、留め具のフックが引っ掛けられている。ワイヤー12は、留め具を介して、配線ダクト13に固定される。
(2.7)調光状態の調節作業
以下、光源2の調光状態の調節作業について、図2を参照しながら簡単に説明する。以下の説明では、配線ダクト13に取り付けられた状態にある照明器具1の筐体4が、予めアーム11に対して回転した状態、すなわち筐体4の軸方向が鉛直方向に対して傾斜していることを想定する。この時、目盛り5が設けられている第1領域B1が略鉛直下方向を向き、目盛り5が設けられていない第2領域B2が略鉛直上方向を向いた状態にあることを想定する。
まず、光源2の調光状態を調節する作業者(以下、単に「作業者」と呼ぶ)は、照明器具1を下から見上げながら、「OFF」の位置にある第2筒体42の指示線420を確認する。すなわち、照明器具1の光源2は、図2の例では、消灯した状態にある。作業者は、図2に示すように、第2筒体42の外周面42Aに、例えば人差し指の腹を当てて、第2筒体42が第1筒体41に対して時計回りに回転するように指を下方へ移動させる。指示線420が調光レベルの下限値である5[%]の目安値を示す、最初の目盛線に到達すると、光源2が光照射を開始する。そこから更に第2筒体42を指の腹で回転させると、光源2の明るさが徐々に増加する。
例えば、この照明器具1の調光レベルを50[%]に設定する場合には、作業者は、数値「5」の記されている目盛線に指示線420を合わせればよい。また、照明器具1の調光レベルを100[%](全点灯)に設定する場合には、数値「10」の記されている目盛線に指示線420を合わせればよい。ただし、指示線420が数値「10」の記されている目盛線に到達すると、第2筒体42の突起片424がストッパー66に接触するため、それ以上第2筒体42が時計回りに回転出来ないように規制される。
このように、円筒形状の筐体4を構成する第2筒体42自体が作業者の操作を受け付ける操作部であることから、特許文献1の従来例のつまみのように、親指と人差し指とで摘むことができる程度に比較的小さい場合に比べて、作業性に優れていると言える。特に、指一本で(指の腹を当てて)操作可能であるため操作が楽である。また、特許文献1記載の従来例のようにつまみがスポットライトの灯体から離れた位置にある場合に比べても作業性に優れている。
また、第2筒体42及び目盛り5が出射口410とは反対側に配置されているため、作業者が第2筒体42を操作する際に光源2の光を直接目視してしまう可能性を低減することができる。
また、調光レベルの目安値となる目盛り5が外周面4Aの周方向D1に沿って設けられている。そのため、例えば美術館、博物館等の比較的広い照明空間内において多数の照明器具1が設置される場合であっても、作業者が光の視認だけでなく目盛り5を目安に複数の照明器具1の調光状態を1つ1つ調節することができる。
例えば、隣接している3つの照明器具1を同じ調光レベルに設定する場合、特許文献1の従来例のように光源の明るさだけを視認して設定すると、3つの照明器具1間で調光レベルのばらつきが生じることなく正確に調節することは容易ではない。照明器具1が例えば居住空間のような場所に設置されている場合には、調光レベルの正確な調節が求められる機会は少ないが、美術館内における絵画等へ照明光を当てる場合、調光レベルの正確な調節が求められる。この点で、指示線420を目盛り5の同じ目盛線に設定することで、容易に調光することができる。
特に、目盛り5も筐体4の外周面4A(本実施形態では、電源収容部412の外周面412A)という比較的大きな領域に設けることができる。言い換えると、目盛り5を比較的大きく表記することができ、作業者に対して視認し易い目盛り5として提供することができる。
したがって、本実施形態の照明器具1は、調光する(調光状態を調節する)際の作業性の向上を図ることができる。
(3)変形例
以下に、いくつかの変形例について列記する。以下では上述した実施形態を「基本例」と呼ぶ。以下に説明する変形例も、上述した基本例と適宜組み合わせて適用可能である。
基本例では、第2筒体42の外径は、第1筒体41の外径に等しく設定されているが、この限りではない。例えば、第2筒体42の外径は、第1筒体41の外径よりも大きく設定されていてもよい。この場合、図8に示すような照明器具1の運搬時又は保管時における状態を考慮すれば、第2筒体42の外径は、アーム11の支持部110A,110B間の左右方向における距離よりも小さく設定されていることが好ましい。また、例えば、第2筒体42の外径は、第1筒体41の外径よりも小さく設定されていてもよい。この場合、第2筒体42の外径が極端に小さくなってしまうと、径方向における目盛り5と指示線420との距離が大きくなってしまい、調光レベルを調節する際の作業性が低下してしまうため、例えば、光学レンズ8の直径よりも大きいことが好ましい。ただし、作業性及び筐体4の意匠性(見栄え)の両方を考慮すれば、基本例のように第2筒体42の外径は、第1筒体41の外径に等しく設定されていることが望ましい。
基本例では、目盛り5が第1筒体41に設けられ、指示線420が第2筒体42に設けられているが、この限りではない。例えば、目盛り5が第2筒体42に設けられ、指示線420が第1筒体41に設けられていてもよい。ただし、目盛り5を第2筒体42に設ける場合、第2筒体42の軸方向に対する寸法が大きくなってしまう可能性がある。したがって、基本例の方が、第2筒体42の軸方向に対する寸法を小さくすることができるため望ましいと言える。
基本例では、爪部421及びガイド溝413が設けられているが、これらは照明器具1の必須の構成要素ではなく、設けられていなくてもよい。この場合、調光ボリューム6のD字状にカットされた軸部62が、軸固定部422のD字形状の穴内に嵌め込まれることでのみ、第2筒体42が第1筒体41に対して固定されることになる。ただし、第2筒体42の脱落の低減、及び第2筒体42の回転の安定化を図ることを考慮すれば、基本例のように爪部421及びガイド溝413が設けられていることが望ましい。
基本例では、爪部421が第2筒体42に設けられ、爪部421が嵌め込まれるガイド溝413が第1筒体41に設けられているが、この限りではない。爪部が第1筒体41に設けられ、当該爪部が嵌め込まれるガイド溝が第2筒体42に設けられていてもよい。ただし、第1筒体41及び第2筒体42の組み立て作業性及び材質等を考慮すれば、基本例の方が望ましい。
また、基本例では、爪部421の数が4つであるが、この限りではない。爪部421の数は、1つ、2つ、3つ又は5つ以上であってもよい。また、爪部421の数が1つの場合、その1つの爪部421が第2筒体42の周縁の全周にわたって形成されていてもよい。ただし、この場合、製造時に爪部421を中心軸A1に向かって弾性変形させてガイド溝413に嵌め込むことが困難であるため、第1筒体41の電源収容部412は、中心軸A1に沿って半分に分割された半円筒状の2部材から構成されることが好ましい。
(4)利点
以上説明したように、第1の態様に係る照明器具1は、光源2と、光源2の調光制御を行う制御部34と、光源2及び制御部34を収容する円筒形状の筐体4と、を備える。筐体4は、円筒形状の第1筒体41と、円筒形状の第2筒体42と、を有する。第1筒体41は、その軸方向における第1端に光源2から発せられた光を出射する出射口410を有する。第2筒体42は、第1筒体41の第1端とは反対側の第2端において、第1筒体41の中心軸A1を回転軸として第1筒体41に回転可能に取り付けられている。制御部34は、第2筒体42の回転角度に応じて光源2の調光レベルを変更する。筐体4の外周面4Aには、調光レベルの目安値となる目盛り5が外周面4Aの周方向D1に沿って設けられている。第1の態様によれば、調光レベルを調節する際の作業性の向上を図ることができる。
第2の態様に係る照明器具1に関して、第1の態様において、第2筒体42の外径は、第1筒体41の外径に等しい、又は第1筒体41の外径よりも大きいことが好ましい。第2の態様によれば、第2筒体42に対する操作性の向上を図ることができる。特に、第2筒体42の外径が第1筒体41の外径に等しい場合、第1筒体41及び第2筒体42を一体感のある筐体4として提供することができ、照明器具1全体としての意匠性(見栄え)も高めることができる。
第3の態様に係る照明器具1は、第1の態様において、出射口410に取り付けられて、光源2の配光を制御する光学レンズ8を更に備えることが好ましい。第2筒体42の外径は、第1筒体41の外径よりも小さく、かつ、光学レンズ8の直径よりも大きいことが好ましい。第3の態様によれば、光学レンズ8を通じて配光制御を行うことができ、更に、第2筒体42に対する操作性の向上を図ることができる。
第4の態様に係る照明器具1に関して、第1の態様〜第3の態様のいずれか1つにおいて、目盛り5は、第1筒体41の外周面(電源収容部412の外周面412A)に設けられていることが好ましい。第4の態様によれば、目盛り5が第2筒体42の外周面42Aに設けられている場合に比べて、目盛り5を比較的大きく表記することができ、目盛り5に対する視認性を高めることができる。また、目盛り5が第2筒体42の外周面42Aに設けられている場合に比べて、第2筒体42の軸方向に対する寸法を小さくすることができる。
第5の態様に係る照明器具1に関して、第1の態様〜第3の態様のいずれか1つにおいて、目盛り5は、第2筒体42の外周面42Aに設けられていることが好ましい。第5の態様によれば、目盛り5が第1筒体41の外周面(電源収容部412の外周面412A)に設けられている場合に比べて、第1筒体41の意匠性(見栄え)を高めることができる。
第6の態様に係る照明器具1は、第1の態様〜第5の態様のいずれか1つにおいて、上記軸方向と直交する軸L2を回転軸として筐体4を回転可能に支持するアーム11を更に備えることが好ましい。筐体4の外周面4Aは、周方向D1において、目盛り5が始点から終点まで連続的に設けられている第1領域B1と、目盛り5が設けられていない第2領域B2とを含みことが好ましい。第1領域B1及び第2領域B2は、上記軸方向から見て、軸L2を回転軸とした筐体4の回転方向C1に沿って向かい合うように配置されていることが好ましい。
第6の態様によれば、アーム11に対して筐体4を回転させることで、例えば鉛直方向に対する光源2の照射方向(光軸L1の方向)の角度を任意に変更することができる。更に、筐体4を回転させることで、目盛り5が設けられている第1領域B1が鉛直下方向を向くと共に、目盛り5が設けられていない第2領域B2が鉛直上方向を向くように調整することができる。そのため、光源2の調光状態を調節する作業者は、例えば、天井の配線ダクト13に取り付けられる照明器具1を下から見上げたときに、目盛り5を容易に視認することができる。
第7の態様に係る照明器具1に関して、第1の態様〜第6の態様のいずれか1つにおいて、第1筒体41及び第2筒体42のうちの一方は、その内周面において周方向D1に沿って延びているガイド溝(第1筒体41のガイド溝413)を有することが好ましい。第1筒体41及び第2筒体42のうちの他方は、上記ガイド溝に対して周方向D1に沿ってスライド移動可能に嵌め込まれる爪部(第2筒体42の爪部421)を有することが好ましい。第7の態様によれば、第1筒体41に対して第2筒体42を滑らかに回転させることができ、第2筒体42に対する操作性の向上を図ることができる。
第8の態様に係る照明器具1に関して、第7の態様において、上記爪部(第2筒体42の爪部421)は、3つ以上設けられていることが好ましい。この場合、上記3つ以上の爪部は、周方向D1に沿って等間隔に配置されていることが好ましい。第8の態様によれば、第1筒体41に対する第2筒体42のより安定した回転操作を提供することができる。また、第1筒体41に対する第2筒体42の脱落をより低減することができる。