JP2018194793A - 警報音の音響装置及び音響システム - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的低い周波数の警報音を出力する場合でも警報音の音圧レベルを高めることができる警報音の音響装置及び音響システムを提供する。【解決手段】警報音の音響装置1は、共振回路2とスイッチング回路3とを備える。スイッチング回路3は、オン期間において電圧レベルがハイレベルとなりオフ期間において電圧レベルがローレベルとなる第1電圧を共振回路2に出力する。共振回路2は、振動周波数f1で振動する第2電圧を生成し、第1電圧と第2電圧との合成電圧を駆動電圧V2として圧電ブザー10に出力するように構成されている。駆動電圧V2の複数の高調波のうち、駆動電圧V2の基本周波数f0に比べて圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが大きくなる1つの高調波をN次高調波とする。N次高調波の周波数fnと、基本周波数f0と、振動周波数f1との関係が、fn−1/2f0≦f1≦fn+1/2f0となる。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、警報音の音響装置及び音響システムに関し、より詳細には、圧電ブザーを用いた警報音の音響装置及びそれを用いた音響システムに関する。
従来、圧電ブザー(圧電振動板)と、圧電ブザーを制御する音響制御部と、を備えた警報器が知られている(例えば特許文献1参照)。圧電ブザーは、厚み方向に分極された圧電素子と薄い金属板とを張り合わせて構成されている。音響制御部は、圧電素子に印加する駆動電圧を周期的に変化させることで、圧電ブザーを振動させて音波を発生させる。
特開2009−157447号公報
上述したような警報器では、圧電ブザーの出力音が最大音圧となるときの駆動電圧の周波数は、圧電ブザーの特性によって定まっている。そのため、例えば、圧電ブザーの出力音が最大音圧となる周波数よりも低い周波数の警報音を圧電ブザーに出力させる場合、警報音が最大音圧とならず、警報音の音圧レベルを高めることは困難である。
本発明は上記課題に鑑みてなされ、比較的低い周波数の警報音を出力する場合でも警報音の音圧レベルを高めることができる警報音の音響装置及び音響システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る警報音の音響装置は、圧電ブザーを機械的に振動させて警報音を出力する警報音の音響装置である。前記警報音の音響装置は、共振回路と、スイッチング回路と、を備える。前記スイッチング回路は、オン期間及びオフ期間からなる期間を周期的に繰り返し、前記オン期間において電圧レベルがハイレベルとなり前記オフ期間において電圧レベルがローレベルとなる第1電圧を前記共振回路に出力する。前記共振回路は、前記オン期間に印加された電気エネルギーを用いて前記オフ期間に振動周波数f1で振動する第2電圧を生成し、前記第1電圧と前記第2電圧との合成電圧を駆動電圧として前記圧電ブザーに出力するように構成されている。前記駆動電圧の複数の高調波のうち、前記駆動電圧の基本周波数f0に比べて前記圧電ブザーの前記出力音の音圧レベルが大きくなる1つの高調波をN次高調波とする。前記N次高調波の周波数fnと、前記基本周波数f0と、前記振動周波数f1との関係が、fn−1/2f0≦f1≦fn+1/2f0となる。
本発明の一態様に係る音響システムは、上記した警報音の音響装置と、前記圧電ブザーと、を備える。
本発明では、比較的低い周波数の警報音を出力する場合でも警報音の音圧レベルを高めることができる、という利点がある。
図1は、本発明の実施形態1に係る警報音の音響装置を備えた音響システムの概略ブロック図である。 図2は、同上の警報音の音響装置における制御信号及び駆動電圧の波形図である。 図3は、圧電ブザーの周波数特性と、比較例の駆動電圧の周波数特性と、比較例の警報音の周波数特性とを示すグラフである。 図4は、同上の音響システムにおける圧電ブザーの周波数特性と、駆動電圧の周波数特性と、警報音の周波数特性とを示すグラフである。 図5は、本発明の実施形態2に係る警報音の音響装置における要部の概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態に係る警報音の音響装置1及び音響システム100について図1〜図4を参照して説明する。ただし、以下に説明する実施形態1(変形例を含む)及び実施形態2は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。以下の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計などに応じて種々の変更が可能である。
(実施形態1)
(1)音響システムの概要
音響システム100は、図1に示すように、警報音の音響装置1(以下、単に音響装置1とも呼ぶ。)と、圧電ブザー10とを備えている。音響システム100は、圧電ブザー10に印加される交流電圧の周波数に基づく警報音を圧電ブザー10から出力するシステムである。以下、圧電ブザー10に印加される電圧(交流電圧)を「駆動電圧」と呼ぶ。
圧電ブザー10は、例えば、バイモルフ構造の2つの円板状の圧電素子と、その圧電素子間に配置された円板状の振動板とを有する。また、圧電ブザー10は、振動板を保持する筐体を含んでいる。圧電ブザー10の振動板は、圧電ブザー10の2つの入力端11,12間に印加された交流電圧によって各圧電素子が伸縮することにより厚さ方向に振動する。圧電ブザー10は、各圧電素子に印加される駆動電圧の周波数で振動板(及び筐体)が機械的に振動することにより出力音を出力する。なお、圧電ブザー10は、バイモルフ構造の他にもユニモルフ構造でもよい。
圧電ブザー10における出力音の周波数と音圧との関係は、例えば、圧電ブザー10の2つの圧電素子、振動板、及び筐体の特性(材質、形状、サイズ等による)によって定まる。以下、圧電ブザー10の出力音の周波数と音圧レベルとの関係を、圧電ブザー10の周波数特性とも呼ぶ。
圧電ブザー10の出力音の周波数と音圧レベルとは、例えば、図3の上段に示すような関係(周波数特性)を有する。音圧レベルは、基準となる音圧(例えば20×10-6[Pa])に対する音圧の大きさを表す。圧電ブザー10は、一例として、約4[kHz]程度で音圧レベルが最大となる周波数特性を有する。
圧電ブザー10の周波数特性は、所定の周波数帯域に近い周波数ほど音圧レベルが大きくなる傾向があり、所定の周波数帯域から離れるにつれて音圧レベルが小さくなる傾向がある。例えば、振幅が同じで周波数の異なる複数の交流電圧が圧電ブザー10に印加された際に、圧電ブザー10の出力音は、所定の周波数帯域に近い周波数の出力音ほど音圧レベルが大きいが、所定の周波数帯域から離れた周波数の出力音ほど音圧レベルが小さい。
ところで、警報音の周波数が約1[kHz]である場合、警報音の音圧レベルを高めるためには、約1[kHz]付近で音圧レベルがピーク(極大)となる周波数特性を有する圧電ブザーを採用すればよいことになる。一般的に、圧電ブザーは、音圧レベルがピークを示す周波数が低いほど、圧電ブザーのサイズ(例えば直径)が大きくなり、かつ出力音を出力するための消費電力も大きくなる。そのため、圧電ブザーのサイズを大きくできない場合や、消費電力を大きくできない場合などでは、約1[kHz]付近で音圧レベルがピークとなる周波数特性の圧電ブザーを採用することが困難である。
これに対して、本実施形態の音響システム100は、駆動電圧に含まれる少なくとも1つの高調波を強調することにより、警報音の音圧レベルを高めている。すなわち、駆動電圧は、基本波と、複数の高調波とを含んでいる。本開示でいう「高調波」は、駆動電圧の基本周波数の整数倍の周波数成分のことである。また、本開示でいう「基本周波数」は、基本波の周波数を意味する。駆動電圧の複数の高調波には、駆動電圧の基本周波数に比べて圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが大きくなる高調波が少なくとも1つ含まれている。音響システム100では、このような少なくとも1つの高調波を強調することにより、警報音の高調波の音圧レベルを高めることができ、結果的に、警報音の音圧レベルを高めることができる。特に、圧電ブザー10の周波数特性における出力音の音圧レベルのピーク付近の高調波を強調すれば、警報音の音圧レベルを顕著に高めることができる。
(2)警報音の音響装置の構成
音響装置1は、圧電ブザー10を振動させる装置である。音響装置1は、図1に示すように、共振回路2と、スイッチング回路3と、を備える。音響装置1は更に、電圧検出部4と、電圧制御部5と、を備える。
共振回路2は、圧電ブザー10の2つの入力端11,12間に電気的に接続されている。つまり、共振回路2は圧電ブザー10と電気的に並列に接続されている。
電圧制御部5は、例えば、三端子レギュレータなどを含む電圧制御回路を有する。電圧制御部5は、電源200から印加される直流電圧の大きさを制御して直流電圧V1を出力する。電圧制御部5は、例えば、スイッチング回路3の制御部31から入力される制御信号に基づいて直流電圧V1の大きさを制御する。電圧制御部5は、圧電ブザー10の2つの入力端11,12のうち一方の入力端11に電気的に接続されている。電圧制御部5は、圧電ブザー10の2つの入力端11,12のうち他方の入力端12がスイッチング回路3のトランジスタ32を介して回路グランドに電気的に接続された状態で、直流電圧V1を、圧電ブザー10と共振回路2との並列回路に印加する。なお、電圧制御部5は、三端子レギュレータを有することに限らず、降圧チョッパ回路、又は昇降圧チョッパ回路などを有していてもよい。
スイッチング回路3は、制御部31と、トランジスタ32と、を有する。トランジスタ32は、例えば、npn型のトランジスタである。トランジスタ32のコレクタ端は、圧電ブザー10の入力端12に電気的に接続されている。トランジスタ32のエミッタ端は、回路グランドに電気的に接続されている。トランジスタ32のベース端は、制御部31と接続されている。トランジスタ32は、圧電ブザー10に電圧制御部5から直流電圧V1が印加される状態と印加されない状態とを切り替えるために設けられている。
制御部31は、例えば、音響装置1が有するマイクロコンピュータが、マイクロコンピュータの有するメモリ又は音響装置1が有する外部メモリなどからプログラムを読み込んで実行することにより実現される。制御部31は、PWM(Pulse Width Modulation)制御方式により制御信号VBを出力する。制御信号VBは、図2に示すように、電圧レベルがハイレベルとローレベルとに交互に切り替わる電圧信号である。制御信号VBの電圧波形は、一例として、矩形波である。
制御部31は、制御信号VBをトランジスタ32のベース端に出力する。制御部31は、制御信号VBの電圧レベルがハイレベルのときにトランジスタ32のコレクタ端−エミッタ端間を導通状態(所謂オン状態)にする。制御部31は、制御信号VBの電圧レベルがローレベルのときにトランジスタ32のコレクタ端−エミッタ端間を遮断状態(所謂オフ状態)にする。つまり、制御部31は、制御信号VBをトランジスタ32のベース端に出力することにより、圧電ブザー10に直流電圧V1が印加される状態と、圧電ブザー10に直流電圧V1が印加されない状態とを交互に周期的に切り替える。したがって、共振回路2には、電圧レベルがハイレベルとローレベルとに周期的に切り替わる矩形波状の第1電圧が印加される。第1電圧の電圧レベルがハイレベルとなる場合の電圧値は、例えば、直流電圧V1の電圧値と略同じである。第1電圧の電圧レベルがローレベルとなる場合の電圧値は、例えば、略ゼロである。ただし、本実施形態においては、共振回路2の両端には、後述する第2電圧と第1電圧との合成電圧からなる駆動電圧V2が現れるのであって、第1電圧のみが共振回路2の両端に現れることはない。
すなわち、スイッチング回路3は、オン期間及びオフ期間からなる期間を周期的に繰り返し、オン期間において電圧レベルがハイレベルとなりオフ期間において電圧レベルがローレベルとなる第1電圧を、共振回路2に出力するように構成されている。
共振回路2は、一例として、コイルL1を有する。コイルL1は、圧電ブザー10の2つの入力端11,12間に接続されており、圧電ブザー10と電気的に並列に接続されている。圧電ブザー10は、圧電素子と振動板とからなる容量成分を有しているため、コイルL1と圧電ブザー10の容量成分とによりLC共振回路が形成されている。つまり、圧電ブザー10は、警報音を鳴らすブザーと、LC共振回路の容量成分とを兼ねている。共振回路2は、オン期間に印加された電気エネルギーを用いてオフ期間に振動周波数f1で振動する第2電圧を生成する。共振回路2は、この第2電圧と第1電圧との合成電圧を、駆動電圧V2として、圧電ブザー10に出力する。第2電圧の振動周波数f1は、例えば、コイルL1の誘導成分等によって調整される。
共振回路2は、圧電ブザー10の容量成分を利用するによりコンデンサを別に設けることなく第2電圧を発生させることができるので、共振回路2は音響装置1の小型化及び製造コストの低減を実現する。
電圧検出部4は、圧電ブザー10の2つの入力端11,12間に接続されており、共振回路2と電気的に並列に接続されている。電圧検出部4は、例えば、音響装置1が有するマイクロコンピュータのA/D変換機能により共振回路2の両端電圧をA/D変換してその電圧値を検出する。電圧検出部4は、例えば、第2電圧の1周期以上の期間中の電圧値を検出することにより、第2電圧のピークピーク値(Peak-to-peak value)を検出する。ピークピーク値は、第2電圧の1周期中の最大値と最小値との差の絶対値のことを意味する。
ここで、スイッチング回路3の制御部31は、電圧検出部4が検出した第2電圧のピークピーク値に基づいて、電圧制御部5が出力する直流電圧V1の大きさをフィードバック制御する。制御部31は、例えば、第2電圧のピークピーク値が規定値よりも大きい場合には直流電圧V1の大きさを小さくして第2電圧のピークピーク値を規定値に近づけるように電圧制御部5を制御する。これにより、電圧制御部5は、少なくとも、電圧検出部4が検出した第2電圧のピークピーク値が小さくなるにつれて、オン期間の第1電圧の電圧レベル(つまり直流電圧V1)を大きくする。
なお、第2電圧が交流電圧でない場合のピークピーク値は、例えば、第2電圧が周期的に変化する場合における1周期中の最大値と最小値との差の絶対値のことを意味する。
(3)警報音の音響装置の動作
次に、上述した音響装置1の動作の詳細について図2〜図4を参照して説明する。以下では、音響装置1の基本動作、比較例の動作、及び本実施形態に係る音響装置1の動作について、順に説明する。ここでいう比較例は、本実施形態に係る音響装置1の共振回路2に代えて抵抗成分が接続された構成の音響装置である。
(3.1)基本動作
制御部31は、圧電ブザー10から警報音を数秒(2〜3秒)程度周期的に出力させることができるが、以下の説明では、圧電ブザー10が所定時間中(例えば1秒間)に出力する警報音について説明する。
制御部31は、経過時間を計測するタイマを有しており、タイマが計測した経過時間に基づいて、図2に示すように、期間T0、オン期間T1、及びオフ期間T2を設定する。期間T0は、オン期間T1とオフ期間T2とを合計した期間である。図2では、横軸を時間軸として、制御信号VB及び駆動電圧V2の波形を表している。
制御部31は、オン期間T1中において制御信号VBの電圧レベルをハイレベル(図2に「H」で示す)に維持する。スイッチング回路3のトランジスタ32は、ベース端に入力される制御信号VBの電圧レベルがハイレベルになると、コレクタ端−エミッタ端間を導通状態にする。その結果、オン期間T1中において圧電ブザー10及び共振回路2には、電圧レベルがハイレベル(直流電圧V1)の第1電圧が印加され、圧電ブザー10に印加される駆動電圧V2の大きさは直流電圧V1の大きさと略等しくなる。
制御部31は、期間T0中において、オン期間T1の後にオフ期間T2を設定して制御信号VBの電圧レベルをハイレベルからローレベル(図2に「L」で示す)に切り替える。オフ期間T2の長さは、期間T0の長さからオン期間T1の長さを引いた長さとなる。オフ期間T2の長さは、一例として、第2電圧の1周期以上であり、第2電圧が複数周期含まれる長さに設定されている。
制御部31は、オフ期間T2中において制御信号VBの電圧レベルをローレベルに維持する。スイッチング回路3のトランジスタ32は、ベース端に入力される制御信号VBの電圧レベルがローレベルになると、コレクタ端−エミッタ端間を遮断する。その結果、オフ期間T2中において圧電ブザー10及び共振回路2には、電圧レベルがローレベルの第1電圧が印加される。言い換えれば、オフ期間T2には、圧電ブザー10及び共振回路2には直流電圧V1が印加されなくなる。
つまり、スイッチング回路3は、オン期間T1及びオフ期間T2からなる期間T0を周期的に繰り返し、オン期間T1において電圧レベルがハイレベルとなりオフ期間T2において電圧レベルがローレベルとなる第1電圧を、共振回路2に出力する。
本実施形態では、第1電圧の電圧レベルがローレベルからハイレベルに切り替わるタイミングの周期、つまり期間T0の長さは、一例として、1/1,000[秒]に設定されている。言い換えれば、第1電圧の周期は1/1,000[秒]であり、第1電圧の周波数は1[kHz]となる。ここで、第1電圧の周波数は、圧電ブザー10に印加される駆動電圧V2の基本周波数f0であるので、駆動電圧V2の周期である期間T0(=1/f0)は1/1,000[秒]となり、駆動電圧V2の基本周波数f0は1[kHz]となる。また、オン期間T1の長さは、一例として、1/8,000[秒]である。
ところで、共振回路2に直流電圧V1が印加されなくなるオフ期間T2においては、オン期間T1にコイルL1に印加された電気エネルギーがコイルL1から圧電ブザー10に供給されて、振動周波数f1で振動する第2電圧が生成される。第2電圧は、共振回路2(コイルL1)の両端間に発生する。そのため、圧電ブザー10に対しては、第1電圧と第2電圧との合成電圧が、駆動電圧V2として印加されることになる。したがって、図2に示すように、駆動電圧V2は、オフ期間T2において振動周波数f1で振動することになる。
本実施形態では、一例として、第2電圧の振動周波数f1は4[kHz]であり、第2電圧の周期T3(=1/f1)は1/4,000[秒]である。オフ期間T2には、第2電圧が複数周期(ここでは少なくとも3周期)含まれている。また、スイッチング回路3及びコイルL1は昇圧回路として機能するので、第2電圧のピークピーク値は第1電圧のピークピーク値に比べて相対的に大きくなる。ただし、この例に限らず、第2電圧のピークピーク値は第1電圧のピークピーク値に比べて相対的に小さくてもよい。
(3.2)比較例の動作
次に、本実施形態に係る音響装置1の共振回路2に代えて抵抗成分が接続された比較例の動作について、図3を参照して説明する。比較例に係る音響装置は、共振回路2に代えて抵抗成分を備える点以外については、本実施形態に係る音響装置1と同様の構成であるため、以下、本実施形態に係る音響装置1と同様の点については、本実施形態と共通の符号を付して適宜説明を省略する。図3の上段、中段、下段は、それぞれ圧電ブザー10の周波数特性、比較例の駆動電圧Vc2の周波数特性、比較例の警報音の周波数特性を表している。
第1電圧は共振回路2と圧電ブザー10との並列回路に印加される電圧であるので、共振回路2が無ければ、第1電圧が駆動電圧Vc2と一致する。この場合において、第1電圧の電圧波形は矩形波であるため、駆動電圧Vc2には、周波数が「f0」となる基本波と、複数の高調波とが含まれている。この場合の基本周波数(基本波の周波数)f0は、1[kHz]である。また、駆動電圧Vc2の複数の高調波には、図3に示すように、周波数が「2f0」となる2次高調波、及び周波数が「3f0」となる3次高調波が含まれている。駆動電圧Vc2には、他にも例えば、周波数が「4f0」となる4次高調波、周波数が「5f0」となる5次高調波、及び周波数が「6f0」となる6次高調波が含まれている。ここで、本比較例では基本周波数f0は1[kHz]であるため、2f0,3f0,4f0,5f0,6f0はそれぞれ2[kHz],3[kHz],4[kHz],5[kHz],6[kHz]となる。図3に示すように、駆動電圧Vc2に含まれる周波数成分のうち基本周波数f0の成分のピークピーク値が最も大きく、各高調波成分は高調波の次数が大きくなるにつれてピークピーク値が小さくなっている。
ここで、圧電ブザー10の周波数特性によれば、図3に示すように、駆動電圧Vc2の2次〜6次高調波の周波数2f0,3f0,4f0,5f0,6f0において、駆動電圧Vc2の基本周波数f0に比べて、圧電ブザー10の出力音の音圧レベルは大きくなる。言い換えれば、駆動電圧Vc2には、基本周波数f0に比べて圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが大きくなる高調波が含まれている。図3の例では、基本周波数f0での圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが所定値fNであるとすれば、周波数2f0,3f0,4f0,5f0,6f0のいずれにおいても、圧電ブザー10の出力音の音圧レベルは所定値fNよりも大きい。特に、図3の例では、4次高調波の周波数4f0(=4[kHz])付近で音圧レベルがピーク(極大)となる。ここで、周波数特性において音圧レベルがピークとなる周波数は、所定の周波数範囲(例えば0[kHz]〜6f0)内において圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが最大となる周波数と同義である。
そのため、駆動電圧Vc2が圧電ブザー10に印加された際に圧電ブザー10から出力される警報音の周波数特性は、図3の下段に示すようになる。すなわち、比較例の警報音には、4次高調波の周波数4f0にて、4次高調波以外の高調波の周波数又は基本周波数f0に比べて音圧レベルが大きくなる。
(3.3)本実施形態に係る音響装置の動作
次に、本実施形態に係る音響装置1の動作について、図4を参照して説明する。図4の上段、中段、下段は、それぞれ圧電ブザー10の周波数特性、駆動電圧V2の周波数特性、警報音の周波数特性を表している。
第2電圧の振動周波数f1は、上述したようにコイルL1の誘導成分等によって調整される。本実施形態では、第2電圧の振動周波数f1は、N次高調波の周波数fn、及び基本周波数f0との関係が、下記の式1を満たすように設定されている。
fn−1/2f0≦f1≦fn+1/2f0…(式1)
ここで、「N次高調波」は、駆動電圧V2の複数の高調波のうち、駆動電圧V2の基本周波数f0に比べて圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが大きくなるいずれか1つの高調波である。図4の例では、基本周波数f0での圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが所定値fNであるとすれば、周波数2f0,3f0,4f0,5f0,6f0のいずれにおいても、圧電ブザー10の出力音の音圧レベルは所定値fNよりも大きい。そのため、駆動電圧V2の2次〜6次高調波のいずれもが、特定周波数のN次高調波に該当し得る。本実施形態では、4次高調波の周波数4f0(=4[kHz])付近で音圧レベルがピーク(極大)となるので、4次高調波をN次高調波とする。要するに、第2電圧の振動周波数f1は、基本周波数f0との関係が、下記の式2を満たすように設定されている。
4f0−1/2f0≦f1≦4f0+1/2f0…(式2)
すなわち、第2電圧の振動周波数f1は、駆動電圧V2の基本周波数f0の整数倍(本実施形態では4倍)となるように調整されている。ここでいう「整数倍」は、厳密な整数倍を意味することに限らず、誤差を含んでいてもよい。つまり、第2電圧の振動周波数f1は、第1電圧の振動周波数(基本周波数f0)の厳密な整数倍であることに限らず、誤差を含んでいてもよい。ここでは一例として、基本周波数f0が1[kHz]であって、振動周波数f1が、基本周波数f0の4倍である約4[kHz]となるように調節されている。そのため、振動周波数f1は、駆動電圧V2の4次高調波の周波数と略等しい(つまりf1=4f0)。これにより、圧電ブザー10に印加される駆動電圧V2においては、図4に示すように、N次高調波(ここでは4次高調波)が強調されることになる。
そのため、駆動電圧V2が圧電ブザー10に印加された際に圧電ブザー10が出力する警報音の周波数特性は、図4の下段に示すようになる。すなわち、本実施形態に係る音響装置1では、比較例の警報音(図3参照)に比べて、周波数4f0の4次高調波が強調された警報音が、圧電ブザー10から出力されることになる。また、図4に示すように、本実施形態に係る音響装置1では、警報音は、4次高調波だけでなく、その周辺の3次高調波及び5次高調波も強調されている。
ところで、警報音における基本周波数f0の整数倍となる高調波の音圧レベルが大きくなると、警報音を聞いた人が、基本周波数f0の音を感じやすい、という効果がある。この効果は、音響心理学のミッシング・ファンダメンタル(Missing Fundamental)として知られている。言い換えると、警報音の高調波が強調されることにより、警報音を聞いた人にとっては、基本周波数f0の警報音が疑似的に大きく聞こえることになる。したがって、上述したように警報音のN次高調波(ここでは4次高調波)が強調された結果、音響心理学のミッシング・ファンダメンタルにより、警報音を聞いた人が基本周波数f0の警報音を認識しやすくなる。言い換えれば、圧電ブザー10の出力音が最大音圧となる周波数(ここでは4[kHz])よりも低い周波数(ここでは1[kHz])の警報音を圧電ブザー10に出力させる場合でも、警報音の音圧レベルを高めることができる。
ところで、駆動電圧V2のN次高調波を強調するためには、第2電圧の振動周波数f1は、上記式1を満たすように設定されていればよく、上述したように振動周波数f1は、駆動電圧V2の基本周波数f0の整数倍であることは必須でない。すなわち、上述したように4次高調波を強調する場合であれば、振動周波数f1は、「4f0±1/2f0」の範囲内にあればよい。つまり、振動周波数f1は、図4に「A1」で示す範囲内にあればよい。図4において、「fa」は「4f0−1/2f0」を表し、「fb」は「4f0+1/2f0」を表す。すなわち、駆動電圧V2の複数の高調波のうち、振動周波数f1に最も近い高調波が強調されることになるので、振動周波数f1が式1を満たすことにより、周波数fnのN次高調波が強調されることなる。
また、本実施形態のように、N次高調波は、駆動電圧V2の複数の高調波のうち、所定の周波数範囲内において圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが最大となる周波数との周波数の差が、基本周波数f0以内となる高調波であることが好ましい。言い換えれば、N次高調波は、駆動電圧V2の複数の高調波のうち、圧電ブザー10の出力音の音圧レベルがピーク(極大)となる周波数4f0との周波数の差が、基本周波数f0以内となる高調波であることが好ましい。これにより、駆動電圧V2の複数の高調波のうち、圧電ブザー10の出力音の音圧レベルがピークとなる周波数に最も近い高調波が強調されることになるので、N次高調波が強調されることにより、警報音の音圧レベルをより高めることができる。
ここで、第2電圧の振動周波数f1は、例えば、共振回路2のコイルL1の誘導成分を調整することにより設定することができる。第2電圧の振動周波数f1は、式1を満たすように設定されればよいので、共振回路2のコイルL1の誘導成分の調節の幅が比較的広くなる。そのため、コイルL1の誘導成分の調整がしやすい。また、コイルL1の誘導成分が温度変化や経年劣化などによって変化しても、式1を満たしている場合には、圧電ブザー10は警報音の音圧が大きい状態を維持できる。
ところで、圧電ブザー10の周波数特性において、4[kHz]で出力音の音圧レベルがピーク(極大)となる例を説明したが、この例に限らず、4[kHz]以下又は4[kHz]以上の任意の周波数で出力音の音圧レベルがピークとなってもよい。また、駆動電圧V2の基本周波数f0は1[kHz]に限らず、圧電ブザー10の出力音の音圧レベルがピークを示す周波数(本実施形態では4[kHz])よりも低い周波数であればよい。また、第2電圧の振動周波数f1は、4[kHz]に限らず、上記式1を満たす値であればよい。例えば、駆動電圧V2の2次高調波の周波数2f0において圧電ブザー10の出力音の音圧レベルがピーク(極大)を示す場合、第2電圧の振動周波数f1が周波数2f0の付近(±f0の範囲内)に設定されていれば、警報音の音圧が大きくなる。
(4)まとめ
以上説明したように、実施形態1における警報音の音響装置1は、圧電ブザー10を機械的に振動させて警報音を出力する警報音の音響装置である。警報音の音響装置1は、共振回路2と、スイッチング回路3と、を備える。スイッチング回路3は、オン期間T1及びオフ期間T2からなる期間T0を周期的に繰り返す。スイッチング回路3は、オン期間T1において電圧レベルがハイレベルとなりオフ期間T2において電圧レベルがローレベルとなる第1電圧を共振回路2に出力する。共振回路2は、オン期間T1に印加された電気エネルギーを用いてオフ期間T2に振動周波数f1で振動する第2電圧を生成し、第1電圧と第2電圧との合成電圧を駆動電圧V2として圧電ブザー10に出力するように構成されている。駆動電圧V2の複数の高調波のうち、駆動電圧V2の基本周波数f0に比べて圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが大きくなる1つの高調波をN次高調波とする。N次高調波の周波数fnと、基本周波数f0と、振動周波数f1との関係が、fn−1/2f0≦f1≦fn+1/2f0となる。
上記構成によれば、共振回路2にて振動周波数f1の第2電圧が生成されることにより、圧電ブザー10に出力される駆動電圧V2においては、N次高調波が強調されることになる。N次高調波は、駆動電圧V2の複数の高調波のうち、駆動電圧V2の基本周波数f0に比べて圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが大きくなる高調波である。したがって、駆動電圧V2のN次高調波が強調されることにより、警報音の音圧レベルを高めることができる。そのため、例えば、圧電ブザー10の出力音が最大音圧となる周波数よりも低い周波数の警報音を圧電ブザー10に出力させる場合でも、警報音の音圧レベルを高めることができる。結果的に、音響装置1によれば、比較的低い周波数の警報音を出力する場合でも警報音の音圧レベルを高めることができる、という利点がある。
本実施形態の警報音の音響装置1において、N次高調波は、駆動電圧V2の複数の高調波のうち、所定の周波数範囲内において圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが最大となる周波数との周波数の差が、基本周波数f0以内となる高調波であることが好ましい。これにより、駆動電圧V2のN次高調波が強調されることにより、所定の周波数範囲内において圧電ブザー10の出力音の音圧レベルが最大となる周波数付近における、警報音の音圧レベルを高めることができる。したがって、警報音の音圧レベルをより高めることができる。
本実施形態の警報音の音響装置1において、オフ期間T2の長さは、第2電圧の1周期(ここでは周期T3)以上であることが好ましい。これにより、少なくとも1周期分の第2電圧がオフ期間T2に含まれることになるので、オフ期間T2に第2電圧が含まれない場合よりも警報音の音圧を大きくすることができる。
本実施形態の警報音の音響装置1において、オフ期間T2には、第2電圧が複数周期(ここでは3周期)含まれていることが好ましい。例えば、オフ期間T2に含まれる第2電圧の周期の数が多いほど、警報音の音圧が大きくなる。
本実施形態の警報音の音響装置1は、電圧検出部4と、電圧制御部5と、を更に備えたことが好ましい。電圧検出部4は、第2電圧のピークピーク値を検出する。電圧制御部5は、ピークピーク値が小さくなるにつれて、オン期間T1の第1電圧の電圧レベル(ここでは直流電圧V1)を大きくする。上記構成によれば、電圧制御部5は、第2電圧のピークピーク値が小さくなると、オン期間T1における第1電圧の電圧レベルを大きくすることにより、第2電圧のピークピーク値の低下を抑制できる。一方、電圧制御部5は、オフ期間T2において第2電圧のピークピーク値が大きくなる場合には、オン期間T1における第1電圧の電圧レベルを小さくすることにより、第2電圧のピークピーク値の増加を抑制できる。例えば、共振回路2の周囲の温度変化、及び共振回路2の経年劣化などにより、第2電圧のピークピーク値がオフ期間T2ごとにばらつく可能性がある。この場合に、警報音の音響装置1は、第2電圧のピークピーク値に基づいてオン期間T1の電圧レベルを調節することができるので、警報音の音圧のばらつきを小さく抑えることができる。
本実施形態の音響システム100は、上記した警報音の音響装置1と、圧電ブザー10と、を備えている。上記構成によれば、音響システム100は、上記した警報音の音響装置1を備えているので、比較的低い周波数の警報音を出力する場合でも警報音の音圧レベルを高めることができる、という利点がある。
ところで、共振回路2は、コイルL1の他にも、抵抗及びコンデンサなどを有してもよい。スイッチング回路3は、トランジスタ32に代えて、例えばMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)などのような半導体スイッチング素子を有していてもよい。
第2電圧は、図2に示すように、最初の半周期の期間中においてピークピーク値が最大となる場合について説明したが、この例に限らない。第2電圧のピークピーク値が最大となるタイミングは、共振回路2と圧電ブザー10との共振特性によって定まるため、第2電圧のピークピーク値は、最初の半周期以降に最大となってもよい。
オン期間T1は、第1電圧の電圧レベルがハイレベルになる期間であればよく、例えば、スイッチング回路3の制御部31がトランジスタ32をオン状態にする期間であることに限らず、制御部31がトランジスタ32をオフ状態にする期間であってもよい。同様に、オフ期間T2は、第1電圧の電圧レベルがローレベルになる期間であればよく、例えば、制御部31がトランジスタ32をオフ状態にする期間であることに限らず、制御部31がトランジスタ32をオン状態にする期間であってもよい。
また、圧電ブザー10に印加される駆動電圧V2の基本周波数f0(つまり第1電圧の周波数)は、一定でなくてもよく、例えば、連続的に変化(スイープ)してもよいし、複数の周波数の間で切り替えられてもよい。
(変形例1)
実施形態1の変形例1に係る警報音の音響装置は、スイッチング回路3がオン期間T1の長さとオフ期間T2の長さとを変化させるように構成される。
変形例1の警報音の音響装置は、第2電圧のピークピーク値を検出する電圧検出部4を備える。スイッチング回路3は、ピークピーク値が小さくなるにつれて、オン期間T1を長くし、かつオフ期間T2の長さを短くするように構成されている。オン期間T1が長くなると、コイルL1に蓄積される電気エネルギーが大きくなり、第2電圧のピークピーク値が大きくなる。一方、スイッチング回路3は、ピークピーク値が大きくなるにつれて、オン期間T1を短くし、かつオフ期間T2の長さを長くする。したがって、変形例1の警報音の音響装置は、第2電圧のピークピーク値がオフ期間T2ごとにばらついても、警報音の音圧のばらつきを小さく抑えることができる。ここで、第2電圧のピークピーク値は、例えば、オフ期間T2中の第2電圧の最大のピークピーク値でもよいし、オフ期間T2中の任意の周期(例えば1周期目など)における第2電圧のピークピーク値でもよい。
(実施形態2)
実施形態2に係る警報音の音響装置1Aについて、図5を参照して説明する。なお、実施形態1における警報音の音響装置1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
警報音の音響装置1A(以下、音響装置1Aとも呼ぶ。)は、第2電圧のピークピーク値に基づいて共振回路2Aに流れる電流を制御する。音響装置1Aは、共振回路2A、スイッチング回路3A、及び電圧検出部4Aの構成が実施形態1に係る警報音の音響装置1と異なる。
共振回路2Aは、コイルL1と、電流制御部6(61)と、を有する。電流制御部61は、一例として、2つの抵抗64,65と、スイッチ63とを具備する。抵抗65は、コイルL1と直列接続されている。抵抗64とスイッチ63とは直列接続されている。抵抗64とスイッチ63とからなる直列回路は、抵抗65と並列接続されている。電流制御部61は、コイルL1に流れる電流を制限する。
スイッチ63は、例えば、トランジスタなどの半導体スイッチからなり、制御部31からの制御信号に応じて導通状態と非導通状態とが切り替わる。スイッチ63は、一例として常開型のスイッチである。スイッチ63が非導通状態となっている場合、コイルL1には接続されている抵抗65が接続された状態となり、コイルL1に流れる電流は、抵抗65によって制限される。一方、スイッチ63が導通状態となっている場合、コイルL1に接続されている抵抗成分は抵抗64,65の合成抵抗となるため、その抵抗値は抵抗65単体の抵抗値よりも小さくなって、コイルL1に流れる電流が大きくなる。コイルL1に流れる電流が大きいほど第2電圧のピークピーク値は大きくなり、コイルL1に流れる電流が小さいほど第2電圧のピークピーク値は小さくなる。
電圧検出部4Aは、圧電ブザー10の2つの入力端11,12間に接続されており、共振回路2Aと電気的に並列に接続されている。電圧検出部4Aの構成は、電圧検出部4と同様の構成である。
スイッチング回路3Aは、制御部31と、トランジスタ32と、電流制御部6(62)とを有している。電流制御部62の構成は、電流制御部61の構成と同様である。電流制御部62の一端は、制御部31に電気的に接続されており、電流制御部62の他端は、トランジスタ32のベース端に電気的に接続されている。電流制御部62は、制御部31がトランジスタ32のベース端に出力する電流(制御信号VB)を制限する。本実施形態では、制御信号VBは電流信号である。スイッチ63が非導通状態から導通状態となった場合、制御部31からトランジスタ32のベース端に流れる電流が大きくなるので、制御信号VBの電流レベルが大きくなる。制御信号VBの電流レベルが大きくなると、トランジスタ32のコレクタ端−エミッタ端を流れる電流が大きくなるので、共振回路2Aを流れる電流が大きくなる。
スイッチング回路3Aの制御部31は、第2電圧のピークピーク値が規定値以下になった場合に、2つの電流制御部6のスイッチ63をいずれも導通状態にする。これにより、コイルL1に流れる電流が大きくなるので、直流電圧V1の大きさ及び第2電圧のピークピーク値を大きくすることができる。一方、制御部31が、2つの電流制御部6のスイッチ63をいずれも非導通状態にすることにより、コイルL1に流れる電流が小さくなるので、直流電圧V1の大きさ及び第2電圧のピークピーク値を小さくすることができる。
以上説明したように、実施形態2における警報音の音響装置1Aは、電圧検出部4Aと、電流制御部6と、を備える。電圧検出部4Aは、第2電圧のピークピーク値を検出する。電流制御部6は、ピークピーク値の大きさに基づいて、共振回路2Aに流れる電流を制御する。上記構成によれば、音響装置1Aは、第2電圧のピークピーク値が変動して第2電圧のピークピーク値がばらついても、警報音の音圧のばらつきを小さく抑えることができる。
なお、電流制御部6は、電流制御部61及び電流制御部62のうち一方のみであってもよい。
1,1A 警報音の音響装置
10 圧電ブザー
100 音響システム
2,2A 共振回路
3,3A スイッチング回路
4,4A 電圧検出部
5 電圧制御部
6 電流制御部
T1 オン期間
T2 オフ期間

Claims (8)

  1. 圧電ブザーを機械的に振動させて警報音を出力する警報音の音響装置であって、
    共振回路と、
    オン期間及びオフ期間からなる期間を周期的に繰り返し、前記オン期間において電圧レベルがハイレベルとなり前記オフ期間において電圧レベルがローレベルとなる第1電圧を前記共振回路に出力するスイッチング回路と、を備え、
    前記共振回路は、前記オン期間に印加された電気エネルギーを用いて前記オフ期間に振動周波数f1で振動する第2電圧を生成し、前記第1電圧と前記第2電圧との合成電圧を駆動電圧として前記圧電ブザーに出力するように構成されており、
    前記駆動電圧の複数の高調波のうち、前記駆動電圧の基本周波数f0に比べて前記圧電ブザーの出力音の音圧レベルが大きくなる1つの高調波をN次高調波としたときに、前記N次高調波の周波数fnと、前記基本周波数f0と、前記振動周波数f1との関係が、
    fn−1/2f0≦f1≦fn+1/2f0
    となる警報音の音響装置。
  2. 前記N次高調波は、前記駆動電圧の前記複数の高調波のうち、所定の周波数範囲内において前記圧電ブザーの前記出力音の音圧レベルが最大となる周波数との周波数の差が、前記基本周波数f0以内となる高調波である
    請求項1に記載の警報音の音響装置。
  3. 前記オフ期間の長さは、前記第2電圧の1周期以上である
    請求項1又は2に記載の警報音の音響装置。
  4. 前記オフ期間には、前記第2電圧が複数周期含まれている
    請求項1〜3の何れか1項に記載の警報音の音響装置。
  5. 前記第2電圧のピークピーク値を検出する電圧検出部と、
    前記ピークピーク値が小さくなるにつれて、前記オン期間の前記第1電圧の電圧レベルを大きくする電圧制御部と、を更に備えた
    請求項1〜4の何れか1項に記載の警報音の音響装置。
  6. 前記第2電圧のピークピーク値を検出する電圧検出部を更に備え、
    前記スイッチング回路は、前記ピークピーク値が小さくなるにつれて、前記オン期間を長くし、かつ前記オフ期間を短くするように構成されている
    請求項1〜5の何れか1項に記載の警報音の音響装置。
  7. 前記第2電圧のピークピーク値を検出する電圧検出部と、
    前記ピークピーク値の大きさに基づいて、前記共振回路に流れる電流を制御する電流制御部と、を更に備えた
    請求項1〜5の何れか1項に記載の警報音の音響装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の警報音の音響装置と、
    前記圧電ブザーと、
    を備えた音響システム。
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